JP2001345539A - 埋設型配線基板の製造方法 - Google Patents

埋設型配線基板の製造方法

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JP2001345539A
JP2001345539A JP2000164226A JP2000164226A JP2001345539A JP 2001345539 A JP2001345539 A JP 2001345539A JP 2000164226 A JP2000164226 A JP 2000164226A JP 2000164226 A JP2000164226 A JP 2000164226A JP 2001345539 A JP2001345539 A JP 2001345539A
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wiring
insulating base
wiring pattern
base material
via hole
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JP2000164226A
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Sadashi Nakamura
禎志 中村
Daizo Ando
大蔵 安藤
Toshio Sugawa
俊夫 須川
Hideki Higashiya
秀樹 東谷
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビアホールと埋設配線パターンとを高精度に合
致できるようにしてこの配線基板の製造上の歩留まりを
向上すること。 【解決手段】絶縁基材10の片面に第1配線材料4aを
仮接着する工程と、絶縁基材の他面に離型フィルム3を
接着する工程と、絶縁基材の片面側からビアホール5を
形成する工程と、ビアホールに導電性ペースト6を充填
する工程と、離型フィルムを剥離する工程と、離型フィ
ルムを剥離して露出した絶縁基材の他面に第2配線材料
4bを仮接着する仮接着工程と、第2配線材料でもって
ビアホールに対応した位置で配線パターン7を形成する
工程と、配線パターンと絶縁基材と導電性ペーストとを
加熱加圧して配線パターンを絶縁基材表面に埋設する工
程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基材に配線パ
ターンを埋設する埋設型配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における高密度多層配線基板では絶
縁基材両面の配線パターンの微細化に伴い両配線パター
ンを電気的に接続するためのビアホールの間隔も微細化
されている一方、配線の密着性改善のために絶縁基材へ
の配線パターン埋設が促進されている。このような状況
下においてビアホールの間隔と埋設型配線パターンの間
隔との合致精度はこのような多層配線基板の性能を左右
しその製造上の歩留まり向上においては重要な要素とな
る。
【0003】図3を参照してこのような配線基板におけ
る製造方法について説明する。
【0004】フィルム基材51aの両面に熱硬化性接着
剤51bを塗布して絶縁基材51を形成するとともに、
絶縁基材51の両面にプラスチックシート52を貼着す
る(図3a参照)。その後、ビアホール53を所要の間
隔x1でもって位置決めして形成する(図3b参照)。
こうして形成したビアホール53内に導電性ペースト5
4を充填する(図3c参照)。この充填の後、絶縁基材
51の両面からプラスチックシート52を剥離する(図
3d参照)。
【0005】一方、絶縁基材51上面に対し金属基板5
5を重ねるとともに、絶縁基材51下面に対し所要の間
隔x2で配線パターン57を位置決め形成してある転写
基板56を重ねる(図3e参照)。
【0006】転写基板56を絶縁基材51に重ねるにあ
たってはアライメント装置で転写基板56の配線パター
ン57とビアホール53とを対応したアライメント関係
にする。
【0007】こうして、絶縁基材51両面に転写基板5
6と金属基板55とを重ねた状態で加熱加圧してのち転
写基板56を除去すると、転写基板56上の配線パター
ン57が絶縁基材51表面の熱硬化性接着剤層51b中
に埋設された状態となる(図3f参照)。
【0008】そして、金属基板55をフォトエッチング
してビアホール53の間隔x1に対応した間隔x1で配
線パターン58を形成することで所望の埋設型配線基板
が得られる(図3g参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の埋設型
配線基板におけるビアホール53と配線パターン57と
の合致精度は配線基板の製造上の歩留まり向上に対しき
わめて重要な要素となり、そのためには、ビアホール5
3と配線パターン57それぞれの間隔x1,x2は高精
度にx1=x2の関係で合致していることが要求され
る。
【0010】しかしながら、ビアホール53間隔を高精
度となるようにビアホール53を形成してもビアホール
53形成後の工程において、例えば導電性ペースト54
をスキージングによりビアホール53に埋設するときの
スキージ力や、プラスチックシート52を剥離したとき
のテンションなどにより絶縁基材51そのものの寸法が
変化さらせれ、この結果、ビアホール53の相互間隔x
1が微妙に変化してくる。
【0011】例えばこの間隔x1を200μmとしたと
き、前記微妙な変化で±50μm程度バラツクことがあ
る。そうすると、ビアホール53間隔x1は最悪、25
0μmとなったり、150μmとなる。そうすると、ビ
アホール53間隔x1に対し転写基板56の配線パター
ン57を高精度のアライメント装置でもってアライメン
トしても、ビアホール53と転写基板56の配線パター
ン57とを合致させることができない。
【0012】したがって、本発明は、埋設型配線基板の
製造方法において、ビアホールと埋設配線パターンとを
高精度に合致できるようにしてこの配線基板の製造上の
歩留まりを向上させることを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明第1の埋設型配線
基板の製造方法は、絶縁基材に配線材料を仮接着する仮
接着工程と、この配線材料で所望の配線パターンを形成
する配線パターン形成工程と、前記絶縁基材と前記配線
パターンとを加熱加圧して当該配線パターンを前記熱硬
化性接着剤層中に埋設する加熱加圧工程とを含む。
【0014】本発明第1によると、例えばビアホールの
ある絶縁基材に対し配線材料を仮接着してからこの配線
材料を所望の配線パターンに形成するから、そのビアホ
ールに導電性ペーストを充填したときのスキージ力が加
わるなどしてビアホール間隔が微妙に変化しても、その
微妙に変化したビアホール間隔に合わせて配線材料も変
化するから、その配線材料から配線パターンを形成する
に際し、ビアホールと配線パターンとを高精度に合致さ
せられ、この配線基板の製造上の歩留まりを大幅に向上
させることが可能となる。
【0015】本発明第2の埋設型配線基板の製造方法
は、絶縁基材の片面に第1配線材料を仮接着する仮接着
工程と、前記絶縁基材の片面側からブラインドのビアホ
ールを形成するビアホール形成工程と、前記ビアホール
に導電性ペーストを充填する充填工程と、前記絶縁基材
の他面に第2配線材料を仮接着する仮接着工程と、前記
第2配線材料でもって前記ビアホールに対応した位置で
配線パターンを形成する配線パターン形成工程と、前記
配線パターンと絶縁基材と導電性ペーストとを加熱加圧
して当該配線パターンを絶縁基材表面に埋設する加熱加
圧工程とを含む。
【0016】本発明第2によると、例えばビアホールの
ある絶縁基材に対し配線材料を仮接着してからこの配線
材料を所望の配線パターンに形成するから、そのビアホ
ールに導電性ペーストを充填したときのスキージ力が加
わるなどしてビアホール間隔が微妙に変化しても、その
微妙に変化したビアホール間隔に合わせて配線材料も変
化するから、その配線材料から配線パターンを形成する
に際し、ビアホールと配線パターンとを高精度に合致さ
せられ、この配線基板の製造上の歩留まりを大幅に向上
させることが可能となる。
【0017】本発明第3の埋設型配線基板の製造方法
は、絶縁基材の片面に第1配線材料を仮接着する仮接着
工程と、前記絶縁基材の他面に離型フィルムを接着する
工程と、前記離型フィルムを介して前記絶縁基材の片面
側からブラインドのビアホールを形成するビアホール形
成工程と、前記ビアホールに導電性ペーストを充填する
充填工程と、前記離型フィルムを剥離する工程と、前記
離型フィルムを剥離して露出した絶縁基材の他面に第2
配線材料を仮接着する仮接着工程と、前記第2配線材料
でもって前記ビアホールに対応した位置で配線パターン
を形成する配線パターン形成工程と、前記配線パターン
と絶縁基材と導電性ペーストとを加熱加圧して当該配線
パターンを絶縁基材表面に埋設する加熱加圧工程とを含
む。
【0018】本発明第3によると、例えばビアホールの
ある絶縁基材に対し配線材料を仮接着してからこの配線
材料を所望の配線パターンに形成するから、そのビアホ
ールに導電性ペーストを充填したときのスキージ力が加
わるなどしてビアホール間隔が微妙に変化しても、その
微妙に変化したビアホール間隔に合わせて配線パターン
を形成できる結果、ビアホールと配線パターンとを高精
度に合致させられ、この配線基板の製造上の歩留まりを
大幅に向上させることが可能となる。
【0019】さらに本発明第3によると、絶縁基材の他
面に離型フィルムを接着する工程と、前記離型フィルム
を介して前記絶縁基材の片面側からブラインドのビアホ
ールを形成するビアホール形成工程と、前記ビアホール
に導電性ペーストを充填する充填工程と、前記離型フィ
ルムを剥離する工程とを含むから、導電性ペーストが離
型フィルムの剥離で絶縁基材表面から突出した状態とな
っている。そして、その後の離型フィルムを剥離して露
出した絶縁基材の他面に第2配線材料を仮接着する仮接
着工程では、第2配線材料により導電性ペーストを押し
込めるために第2配線材料と導電性ペーストとの電気的
接続を良好にすることができ、さらに、その後の前記第
2配線材料でもって前記ビアホールに対応した位置で配
線パターンを形成する配線パターン形成工程と、前記配
線パターンと絶縁基材と導電性ペーストとを加熱加圧し
て当該配線パターンを絶縁基材表面に埋設する加熱加圧
工程とにおいては、さらに第1配線材料と第2配線材料
による配線パターンとの電気的接続の良好状態を一層促
進できて好ましい。
【0020】好ましくは、前記加熱加圧工程が、配線パ
ターンにより前記ビアホールに充填した導電性ペースト
を覆いかつ圧縮した状態とすることにより配線パターン
と導電性ペーストとの間の電気的接続抵抗値を下げた状
態として、配線パターンと導電性ペーストとの電気的接
続をより良好としてもよい。
【0021】好ましくは、前記ビアホール形成工程が、
紫外光レーザーでビアホールを形成する。紫外光レーザ
ーは熱加工でないことにより絶縁基材や離型フィルムが
溶融されずにビアホールの形成が可能となるからデスミ
ア除去工程が不要となって好ましい。
【0022】好ましくは、前記加熱加圧工程が、配線パ
ターン上にカバーシートを配置した状態で加熱加圧し、
この加熱加圧の後、そのカバーシートを除去する。こう
した場合、配線パターンを絶縁基材の表面の平坦度を保
持した状態で容易かつ適確に埋設できる。
【0023】好ましくは、前記絶縁基材が、耐熱性基板
層の少なくとも片面に熱硬化性接着剤層を有したもので
ある。
【0024】好ましくは、前記絶縁基材は、半硬化状態
の有機材料を有し、前記半硬化状態の有機材料中に熱可
塑性の有機材料を含む。
【0025】好ましくは、前記絶縁基材における半硬化
状態の有機材料が、加熱で軟化して流動性を発生し、所
定の時間で硬化する熱硬化性の有機材料も同時に含有し
ている。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1を参照して説
明する。図1a〜図1hは、本発明の実施の形態に係る
埋設型配線基板の製造方法において各工程の説明に供す
る断面図である。以下、説明する。
【0027】(a)下側配線材料仮接着工程・離型フィ
ルム接着(図1a参照) 耐熱性材料例えばポリイミドからなる耐熱基材(フィル
ムと称してもよいが、その厚さは任意である)層1の上
下両面にポリイミド系熱硬化性接着剤層2a,2bを塗
布して電気的絶縁基材10を構成するとともに、この絶
縁基材10における上側熱硬化性接着剤層2b上に、片
面に離型剤を塗布した例えばポリエチレンテレフタレー
トなどのプラスチックからなる離型フィルム3を接着す
る一方、この絶縁基材10における下側熱硬化性接着剤
層2a上に銅箔からなる下側配線材料4aを加熱加圧し
ながらラミネートに仮接着する。
【0028】仮接着する理由は、下側配線材料4aを加
熱加圧プレスで完全に接着すると、この下側配線材料4
aをパターニングして配線パターンを得て、この配線パ
ターンを下側熱硬化性接着剤層2a中に埋設するときに
埋設できなくなるのを防止するうえで下側熱硬化性接着
剤層2aが完全に硬化する前で粘着性を有する時点で下
側配線材料4aを保持可能とするためである。このラミ
ネートは80℃で3kg/cm2で行う。
【0029】なお、この明細書で仮接着とは、加温した
ときに樹脂が一旦軟化して粘着性(タック性)を発生し
たときの状態において、被接着物を接着する工程のこと
である。
【0030】本発明の絶縁基材10は、上述に限定され
ず、半硬化状態の有機材料を有し、この半硬化状態の有
機材料中に熱可塑性の有機材料を含むものであってもよ
い。また、前記半硬化状態の有機材料は、加熱で軟化し
て流動性を発生し、所定の時間で硬化する熱硬化性の有
機材料を同時に含有しているとよい。
【0031】(b)ビアホール形成工程(図1b参照) 次にレーザー加工技術により、穴径約50μmのブライ
ンドのビアホール5を形成する。ここで使用するレーザ
ーは例えばYAGレーザーのような紫外光レーザーが好
ましい。紫外光レーザーは、熱加工でないため、絶縁基
材10や離型フィルム3を溶融することなく穴加工が可
能であるためデスミアと称される有機物質の加工残渣を
除去する工程が不要となって好ましい。
【0032】(c)導電性ペースト充填工程(図1c参
照) 続いて、ビアホール5に導電性ペースト6を充填する。
導電性ペースト6としては、例えば銅ペースト、銀ペー
スト、その他の金属ペースト、あるいは銀や銅などの合
金ペーストを用いる。導電性ペースト6の充填方法とし
ては、例えば遠心力を利用して充填する方法、真空減圧
を利用して充填する方法などがある。
【0033】ここで、離型フィルム3は、レーザー加工
においてのマスクの機能と絶縁基材10表面の汚染防止
機能とがある。
【0034】(d)離型フィルム剥離工程(図1d参
照) この後、離型フィルム3を上側熱硬化性接着剤層2b上
から剥離する。
【0035】(e)上側配線材料仮接着工程(図1e参
照) この剥離により表面側に露出した上側熱硬化性接着剤層
2b上に銅箔からなる配線材料4bを加熱加圧してラミ
ネートし仮接着する。
【0036】(f)配線パターン形成工程(図1f参
照) 次いで、配線材料4bを導電性ペースト6が充填された
ビアホール5の形成位置と合致させて所定の配線パター
ン7に形成する。
【0037】配線パターンの形成方法としては例えば公
知の分割投影露光方式を用いるとよい。この露光方式
は、銅箔全体を複数の小面積エリアに分割し、各分割エ
リアで個々にアライメントを実施することにより高精度
にブラインドビアホールの形成位置に対してアライメン
トされた配線パターンを得ることができる。ここでいう
配線パターンとは、ランド、配線、電極などを含む広い
概念である。
【0038】さらに高精度なアライメントが要求される
場合、各分割エリアにおいて、マスク投影画像を若干伸
縮させることによりビアホール5と配線パターン7との
高精度アライメントが可能となる。そして、配線材料4
bをフォトエッチング処理して所望の配線パターン7を
得る。
【0039】この場合、配線パターン7の形成は、配線
パターン7をその直下のビアホール5の位置に合わせて
パターン面の拡大縮小を伴いながら位置合わせをして形
成する。
【0040】(g)加熱加圧工程(図1g参照) 次に、フォトエッチング処理して得た配線パターン7上
にカバーシート8を配置し、真空中で加熱加圧すること
により配線パターン7を上側熱硬化性接着剤層2bに一
体化して埋設する。ここで、カバーシート8は例えば厚
さ10〜40μm程度のアルミニウムの金属箔やシリコ
ン離型処理したテフロンフィルムなどを使用し、真空中
の加熱加圧は、200℃、160kg/cm2で行う。
【0041】この加熱加圧工程においては、配線パター
ン7によりビアホール5に充填した導電性ペースト6を
覆いかつ圧縮した状態とされており、これにより配線パ
ターン7と導電性ペースト6との間の電気的接続抵抗値
が下がり配線パターン7と導電性ペースト6との電気的
接続がより良好となる。
【0042】(h)カバーシート除去工程(図1h参
照) 続けて、カバーシート8を除去する。カバーシート8の
材料は、剥離除去性に優れた材料が好ましい。例えば、
配線パターン7の材料が銅箔の場合、これと異なる金属
箔例えばアルミニウム箔としてエッチング液で選択的に
除去可能としてもよいし、また剥離性に優れた樹脂シー
ト例えばテフロンシートとして剥離除去性を高めたもの
でもよい。カバーシート8は、さらに、上側熱硬化性接
着剤層2bと接する面を鏡面処理してその剥離性を高め
てもよい。この場合、この鏡面処理された表面に離型処
理を施してもよい。カバーシート8はまた、少なくとも
金属箔、耐熱性の有機フィルム材料の中から選択すると
よい。
【0043】以上の各工程によれば、図1aにおけるビ
アホール5の間隔が当初はx1であり、その後の導電性
ペースト6の充填や、離型フィルム3の剥離などで図1
eで示すようにx1からx1’に変化しても、それに対
応して配線材料4bも変化する。そのため、この配線材
料4bから形成した配線パターン7もその間隔x2を図
1fで示すように間隔x1’(=x2)となるように形
成できるから、この配線パターン7の間隔とビアホール
5の間隔とが合致したものとなる。
【0044】したがって、この実施の形態では、配線パ
ターン7とビアホール5とを高精度に合致させてこの埋
設型配線基板の製造上の歩留まりを向上させることが可
能となる。
【0045】以上の各工程を実施することにより埋設型
配線基板が得られる。そして、この埋設型配線基板に対
して上述した各工程を繰り返すことで図2で示すように
多層配線基板を製造することができる。すなわち、図2
において、20は上述の実施の形態で説明した埋設型配
線基板(第1の埋設型配線基板)である。そして、図2
a〜図2hそれぞれの30a〜30hの構造部分は、図
1a〜図1hの各工程の断面構造にそれぞれ対応してお
り、構造部分30a〜30hそれぞれの製造工程は上述
と同様であるからその説明を省略する。
【0046】そして、図2hにおいては第1の埋設型配
線基板20上に第2の埋設型配線基板30hが作製され
ている。また、図面に示していないが、この第2の埋設
型配線基板30hの上に、図2と同様にして、第3の埋
設型配線基板を作製し、また、第3の埋設型配線基板の
上に第4の埋設型配線基板を作製し、というようにして
多層配線基板を製造することができる。
【0047】なお、第2の埋設型配線基板などは、例え
ばガラスエポキシ配線基板であっても、ALIVE基板
でもフィルム基板でもよいことは勿論である。
【0048】なお、上記においては、例えば、絶縁基材
10の熱硬化性接着剤層2a,2bには熱可塑性のポリ
イミド系接着成分も含有されており、加熱加圧工程
(g)において、接着剤2a,2bは熱硬化反応が進展
する温度領域(80℃以上)で徐々に軟化していって流
動性を発生する。このとき配線パターン形成工程(f)
で形成された配線パターン7は、加圧力によって接着剤
層中に埋設されると同時にビアホール5に充填された導
電性ペースト6を圧縮する。
【0049】ここで、接着剤の流動性が長時間持続する
と、導電性ペースト6は圧縮されずに接着剤と共に基板
外周方向に流されてしまい、電気的接続抵抗値が高くな
る。したがって、流動性が所定の時間で終了する(通
常、30〜180秒の範囲で条件の最適化を実施する)
ように硬化反応の進む硬化剤を含有している方がよい。
また、熱硬化性接着剤が一旦硬化してしまうと、次の層
を積層する際に加熱加圧しても接着剤層は軟化しないた
め、層間接着を強固にすることが困難である。
【0050】そこで、熱可塑成分を含有させることによ
り次の層を積層する加熱加圧工程において、一旦硬化し
た接着剤層を再び若干軟化させることが可能となり、層
間接着を強固に形成することができる。このとき、導電
性ペースト6が流動しない程度の軟化に留める必要があ
り、熱可塑成分の含有量を調整することにより最適な状
態を作り出すことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えばビ
アホールのある絶縁基材に対し配線材料を仮接着してか
らこの配線材料を所望の配線パターンに形成するから、
そのビアホールに導電性ペーストを充填したときのスキ
ージ力が加わるなどしてビアホール間隔が微妙に変化し
ても、その微妙に変化したビアホール間隔に合わせて配
線パターンを形成できる結果、ビアホールと配線パター
ンとを高精度に合致させられ、この配線基板の製造上の
歩留まりを大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る埋設型配線基板の製
造方法における各工程図
【図2】本発明の他の実施の形態に係る埋設型配線基板
の製造方法における各工程図
【図3】従来に係る埋設型配線基板の製造方法における
各工程図
【符号の説明】
1 耐熱性基板層 2a,2b 熱硬化性接着剤層 3 離型フィルム 4a,4b 配線材料 5 ビアホール 6 導電性ペースト 7 配線パターン 8 カバーシート 10 絶縁基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 T (72)発明者 須川 俊夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東谷 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA24 BB03 BB12 CC22 CC25 CD21 CD32 GG16 5E343 AA02 AA12 BB02 BB24 BB25 BB67 BB72 DD02 DD52 DD55 ER50 ER55 FF02 FF07 GG11 5E346 AA06 AA12 AA15 AA32 AA43 AA51 BB16 CC04 CC09 CC32 DD02 DD12 DD32 EE06 EE12 EE13 EE15 EE18 EE31 EE38 FF05 FF07 FF18 GG15 GG19 GG22 GG23 GG28 HH33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基材に配線材料を仮接着する仮接着工
    程と、 この配線材料で所望の配線パターンを形成する配線パタ
    ーン形成工程と、 前記絶縁基材と前記配線パターンとを加熱加圧して当該
    配線パターンを前記熱硬化性接着剤層中に埋設する加熱
    加圧工程と、 を含む、ことを特徴とする埋設型配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】絶縁基材の片面に第1配線材料を仮接着す
    る仮接着工程と、 前記絶縁基材の片面側からブラインドのビアホールを形
    成するビアホール形成工程と、 前記ビアホールに導電性ペーストを充填する充填工程
    と、 前記絶縁基材の他面に第2配線材料を仮接着する仮接着
    工程と、 前記第2配線材料でもって前記ビアホールに対応した位
    置で配線パターンを形成する配線パターン形成工程と、 前記配線パターンと絶縁基材と導電性ペーストとを加熱
    加圧して当該配線パターンを絶縁基材表面に埋設する加
    熱加圧工程と、 を含む、ことを特徴とする埋設型配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】絶縁基材の片面に第1配線材料を仮接着す
    る仮接着工程と、 前記絶縁基材の他面に離型フィルムを接着する工程と、 前記離型フィルムを介して前記絶縁基材の片面側からブ
    ラインドのビアホールを形成するビアホール形成工程
    と、 前記ビアホールに導電性ペーストを充填する充填工程
    と、 前記離型フィルムを剥離する剥離工程と、 前記離型フィルムを剥離して露出した絶縁基材の他面に
    第2配線材料を仮接着する仮接着工程と、 前記第2配線材料でもって前記ビアホールに対応した位
    置で配線パターンを形成する配線パターン形成工程と、 前記配線パターンと絶縁基材と導電性ペーストとを加熱
    加圧して当該配線パターンを絶縁基材表面に埋設する加
    熱加圧工程と、 を含む、ことを特徴とする埋設型配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記加熱加圧工程が、配線パターンにより前記ビアホー
    ルに充填した導電性ペーストを覆いかつ圧縮した状態と
    することにより配線パターンと導電性ペーストとの間の
    電気的接続抵抗値を下げた状態とする、ことを特徴とす
    る埋設型配線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3または4において、 前記ブラインドビアホール形成工程が、紫外光レーザー
    でブラインドビアホールを形成するものである、ことを
    特徴とする埋設型配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5いずれかにおいて、 前記加熱加圧工程が、配線パターン上にカバーシートを
    配置した状態で加熱加圧し、この加熱加圧の後、そのカ
    バーシートを除去する、ことを特徴とする埋設型配線基
    板の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6いずれかにおいて、 前記絶縁基材が、耐熱性基板層の少なくとも片面に熱硬
    化性接着剤層を有したものである、ことを特徴とする埋
    設型配線基板の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし6いずれかにおいて、 前記絶縁基材が、半硬化状態の有機材料を有し、前記半
    硬化状態の有機材料中に熱可塑性の有機材料を含む、こ
    とを特徴とする埋設型配線基板の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記絶縁基材における半硬化状態の有機材料が、加熱で
    軟化して流動性を発生し、所定の時間で硬化する熱硬化
    性の有機材料も同時に含有している、ことを特徴とする
    埋設型配線基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006344671A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Fujitsu Ltd 多層回路基板及びその製造方法
KR20140092258A (ko) * 2013-01-15 2014-07-23 니혼도꾸슈도교 가부시키가이샤 배선기판의 제조방법

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