JP2001345262A - 露光装置、ガス置換方法、半導体デバイス製造方法、半導体製造工場および露光装置の保守方法 - Google Patents

露光装置、ガス置換方法、半導体デバイス製造方法、半導体製造工場および露光装置の保守方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体露光装置の露光光の光路周辺を密閉す
るような容器内の大気を速やかに低下させる。 【解決手段】 露光装置は、光学素子を内部に有し、所
定の領域を囲むチャンバーと、そのチャンバーを囲む密
閉容器と、そのチャンバー内を減圧するポンプとを有
し、そのチャンバー内を減圧するときに、該密閉容器も
減圧する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体の置換方法に
関し、特に光源として真空紫外光を用いる半導体露光装
置において、真空紫外光の光路の雰囲気ガスを大気から
不活性ガスに置換する方法に関する。また、このような
ガス置換を行う露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化、微細化の傾向に
伴い、ステッパー等の露光装置においては、高い解像力
が要求されている。解像力は露光光の波長に比例するた
め、露光波長は次第に短波長化され、可視域のg線(波
長436nm)から紫外域のi線(波長365nm)へ
と代わり、最近ではKrFエキシマレーザ光(波長24
8nm)が使用され、ArFエキシマレーザ光(波長1
93nm)、F2レーザ光(波長157nm)、更には
Ar2レーザ光(波長126nm)の使用が検討されて
いる。
【0003】しかし、ArFエキシマレーザ光程度以下
の波長域では、空気中の酸素による吸収が起き、透過率
が低下してしまう。そこで、ArFエキシマレーザ光を
使用する露光装置では、露光光の光路の大部分の気体を
窒素で置換している。更に、190nm以下の波長域
(真空紫外)では窒素でも若干の吸収があるため、その
光を透過する別の気体(窒素以外の不活性ガス)で置き
換える必要がある。そのような気体の中で、安全性、熱
伝導率の良さ、温度による屈折率変化の少なさなどを考
慮すると、露光光の光路周辺や光学素子周辺の雰囲気を
ヘリウムに置換することが最も望ましいと考えられてい
る。
【0004】一般に、露光光の光路の大気を他の気体に
置換するときは、光路を密閉容器中に内蔵し、その密閉
容器の一端を気体の供給口、他端を排出口とし、供給口
から置換するガスを供給し、光路全体に置換ガスが充満
するように、密閉容器中のガス流路を形成する。そし
て、対流と分子拡散の作用により密閉容器内の気体を置
換する。
【0005】密閉容器中にガスを供給すると、容器内に
最初から存在していた大気が押し出される。この段階で
の排出口付近の濃度変化は少ない。次に、対流により希
釈された大気が排出される。この段階では、もとの大気
の濃度は指数関数的に急速に減少する。その後、濃度の
減少速度は次第に鈍くなる。これは、気体が流れにくい
淀みでのガス置換が、主に分子拡散によって進められて
いるためであると考えられる。
【0006】気体が流れにくい淀みでのガス置換を分子
拡散によって進めるのみでは、容器内に最初に存在して
いた気体の濃度を下げるのに非常に時間がかかってしま
う。
【0007】一方、真空紫外光の波長域では、酸素に対
する連続した吸収帯が存在するため、光路の酸素濃度が
高いと光の吸収が極めて大きくなり、露光装置として使
用するには酸素濃度を1ppm程度以下にする必要があ
る。しかし、従来のような方法で空気をヘリウムに置換
しようとすると、淀みでのガス置換が主に分子拡散によ
って行われるのみで、所望の酸素濃度にガスを置換する
まで時間がかかる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来例の
問題点に鑑み、半導体露光装置の露光光の光路周辺を密
閉するような容器内の大気を速やかに低下させることを
目的とする。
【0009】上記の目的を達成するための本発明の露光
装置は、光学素子を内部に有し、所定の領域を囲むチャ
ンバーと、該チャンバーを囲む密閉容器と、該チャンバ
ー内を減圧するポンプとを有し、該チャンバー内を減圧
するときに、該密閉容器も減圧する。
【0010】また、前記チャンバーは、前記密閉容器に
支持されていることが望ましい。
【0011】また、前記チャンバーと前記密閉容器との
間で変位を発生させる変位機構を有することが望まし
い。
【0012】また、基準部材と前記チャンバーとの間の
位置関係を計測する計測器を有することが望ましく、基
準部材と前記チャンバーとの間の位置関係を計測し、該
計測結果に基づいて前記変位機構を制御することが好ま
しい。
【0013】また、前記密閉容器は、光を透過させる透
過窓を有することが望ましく、前記透過窓は、フッ素化
合物ガラスからなることが好ましい。また、前記密閉容
器は、開閉扉を有することが望ましい。
【0014】また、前記チャンバーと前記密閉容器との
間を連通させる通気孔を有することが望ましく、前記通
気孔は、開閉自在であることが好ましい。
【0015】また、前記ポンプは、前記密閉容器内の気
体を排出することが望ましい。また、前記ポンプは、前
記密閉容器内の気体を排出することで、前記チャンバー
に設けられた通気孔を介して該チャンバー内の気体を排
出することが望ましい。
【0016】また、前記ポンプは、前記チャンバー内の
気体を排出することが望ましい。
【0017】また、前記チャンバーは、照明光学ユニッ
トの少なくとも一部の光学素子を内部に有することが望
ましい。
【0018】また、前記チャンバーは、投影光学ユニッ
トの少なくとも一部の光学素子を内部に有することが望
ましい。
【0019】また、前記チャンバー内を減圧した後に、
不活性ガスを供給することが望ましく、前記不活性ガス
は、ヘリウムと窒素のうちの少なくとも一方であること
が好ましい。
【0020】また、前記チャンバー内の減圧は、複数回
行われることが望ましい。
【0021】また、前記チャンバーは、ガス供給口とガ
ス排出口とを有することが望ましい。
【0022】また、前記チャンバーは、真空紫外域の光
の光路の少なくとも一部を囲むことが望ましい。
【0023】さらに、本発明の別の露光装置は、光学素
子を内部に有し、所定の領域を囲むチャンバーと、該チ
ャンバー内を不活性ガス雰囲気にする機構と、該チャン
バーを囲む密閉容器とを有し、該チャンバー内の不活性
ガスの純度は、該密閉容器内の不活性ガスの純度よりも
高い。
【0024】また、前記密閉容器内の不活性ガスの純度
は、該密閉容器外の不活性ガスの純度よりも高いことが
望ましい。
【0025】また、前記機構は、チャンバー内を不活性
ガス雰囲気にする前に、前記チャンバー内にある気体を
真空排気することが望ましい。
【0026】また、前記密閉容器は、光を透過させる透
過窓を有することが望ましく、前記透過窓は、フッ素化
合物ガラスからなることが好ましい。また、前記密閉容
器は、開閉扉を有することが望ましい。また、前記チャ
ンバーと前記密閉容器との間を連通させる通気孔を有す
ることが望ましく、前記通気孔は、開閉自在であること
が好ましい。
【0027】また、前記チャンバーは、照明光学ユニッ
トの少なくとも一部の光学素子を内部に有することが望
ましい。
【0028】また、前記チャンバーは、投影光学ユニッ
トの少なくとも一部の光学素子を内部に有することが望
ましい。また、前記不活性ガスは、ヘリウムと窒素のう
ちの少なくとも一方であることが望ましい。また、前記
チャンバーは、真空紫外域の光の光路の少なくとも一部
を囲むことが望ましい。
【0029】さらに、本発明の別の露光装置は、光学素
子を内部に有し、所定の領域を囲むチャンバーと、該チ
ャンバー内を不活性ガス雰囲気にする機構と、該チャン
バーを囲む密閉容器とを有し、該チャンバー内の圧力
は、該密閉容器内の圧力よりも高い。
【0030】また、前記密閉容器内の不活性ガスの圧力
は、該密閉容器外の不活性ガスの圧力よりも高いことが
望ましい。
【0031】また、前記機構は、チャンバー内を不活性
ガス雰囲気にする前に、前記チャンバー内にある気体を
真空排気することが望ましい。
【0032】また、前記密閉容器は、光を透過させる透
過窓を有することが望ましく、前記透過窓は、フッ素化
合物ガラスからなることが好ましい。
【0033】また、前記密閉容器は、開閉扉を有するこ
とが望ましい。
【0034】また、前記チャンバーと前記密閉容器との
間を連通させる通気孔を有することが望ましく、前記通
気孔は、開閉自在であることが望ましい。
【0035】また、前記チャンバーは、照明光学ユニッ
トの少なくとも一部の光学素子を内部に有することが望
ましい。
【0036】また、前記チャンバーは、投影光学ユニッ
トの少なくとも一部の光学素子を内部に有することが望
ましい。
【0037】また、前記不活性ガスは、ヘリウムと窒素
のうちの少なくとも一方であることが望ましい。
【0038】また、前記チャンバーは、真空紫外域の光
の光路の少なくとも一部を囲むことが望ましい。
【0039】さらに、上記の目的を達成するための本発
明のガス置換方法は、光学素子を内部に有するチャンバ
ーの内部を減圧する工程と、該チャンバーを囲む密閉容
器を減圧する工程と、該チャンバーの内部に不活性ガス
を供給する工程とを有する。
【0040】また、本発明の別のガス置換方法は、光学
素子を内部に有するチャンバーの内部に不活性ガスを供
給する工程と、該チャンバーを囲む密閉容器に不活性ガ
スを供給する工程と、該チャンバー内の不活性ガスの純
度を、該密閉容器内の不活性ガスの純度よりも高い状態
に制御する工程とを有する。
【0041】また、本発明の別のガス置換方法は、光学
素子を内部に有するチャンバーの内部に不活性ガスを供
給する工程と、該チャンバーを囲む密閉容器に不活性ガ
スを供給する工程と、該チャンバー内の不活性ガスの圧
力を、該密閉容器内の不活性ガスの圧力よりも高い状態
に制御する工程とを有する。
【0042】なお、上記の露光装置を用いた半導体デバ
イス製造法も本発明の範疇である。
【0043】また、上記の露光装置を含む半導体製造工
場も本発明の範疇である。また、上記の露光装置の保守
方法も本発明の範疇である。
【0044】
【発明の実施の形態】<露光装置の実施例>図1は、本
発明の露光装置の実施形態を示す全体構成図である。
【0045】図中、露光装置の光源であるレーザー装置
1は、露光装置とは別に床または階下に設置されてい
る。レーザー装置1は、波長160nm以下の波長域の
真空紫外光を生成するエキシマレーザー装置である。本
実施例では、157nm付近の発振波長を有するF2エ
キシマレーザーを用いるが、他に126nm付近の発振
波長を有するAr2レーザー等の紫外線領域の波長を発す
る光源を用いても良い。
【0046】レーザー装置1から射出したレーザービー
ムは、ミラー2、3を介して装置本体に導入される。チ
ャンバー4は、ミラー2、3を含む光路周辺を外気との
通気から遮断するため、密閉構造となっている。チャン
バー4からの光射出部には、ガラス5が配置されてい
る。このガラス5は、チャンバー4の内側から照射され
るレーザー装置1からのレーザービームを透過させ、レ
ーザービームを後述する筐体6に導入する。また、ガラ
ス5は、チャンバー4を、密閉状態を確保して保持され
ている。
【0047】ガラス5は、フッ素化合物からなるガラス
材で、具体的には螢石(CaF2)、フッ化マグネシウム
(MgF2)、フッ化バリウム(BaF2)、SrF2、フッ
素ドープ石英のいずれを使用してもよい。これらのガラ
ス材は、157nm以下の波長の光に対して高い透過率を
示すものである。なお、チャンバー4内の詳細について
は後述する。
【0048】ガラス5を透過した光は、筐体6に入射
し、筐体6内のミラー7を介してレチクル8を照明す
る。
【0049】この筐体6内の詳細についても後述する。
【0050】レチクル8は、レチクルステージ9に載置
したレチクル保持器10に載置される。レチクルステー
ジ9は、不図示のレチクルステージ駆動ユニットによ
り、光軸と直交面内方向であって走査方向であるY方向
に駆動される。バーミラー11は、レチクルステージ9
に固定され、干渉計12によりバーミラー位置を計測
し、レチクルステージの位置を計測する。本図において
は、干渉計12が、1つのみ記載され、走査方向である
図中座標Y方向に駆動される状態を示しているが、図中
座標X方向にも干渉計とバーミラーを配置し、レチクル
ステージのXY二軸の位置の計測を行っても良い。
【0051】レチクル8に描かれたパターン(不図示)
は、投影光学ユニット13により所定の倍率で縮小され
て、感光材を塗布したウエハ14に露光転写される。こ
の投影光学ユニット13内の詳細についても後述する。
【0052】ウエハ14は、ウエハステージ15に載置
したウエハーチャック16に載置されている。ウエハス
テージ15は、不図示のウエハステージ駆動ユニットに
より、光軸と直交面内方向であるXY方向に駆動され
る。バーミラー17は、ウエハステージに固定され、干
渉計18によりバーミラー位置を計測し、ウエハステー
ジの位置を計測する。本図においては、干渉計18が、
1つのみ記載され、走査方向である図中座標Y方向に駆
動される状態を示している。しかし、ウエハステージ
は、走査露光後、ウエハをX方向にステップ移動させる
必要があるので、図中座標X方向にも干渉計とバーミラ
ーを配置し、ウエハステージのXY二軸の位置の計測を行
う。
【0053】次に、装置構造体について述べる。
【0054】主定盤20は、複数配置された脚19に載
置される。主定盤20上には、ステージ定盤21及び鏡
筒定盤22が載置される。
【0055】ステージ定盤21には、XY平面に平行な
基準面が設けられている。前述のウエハステージ15
は、この基準面沿ってXY方向に移動する。本実施例で
は、ウエハステージ15は、ステージ定盤21に対し
て、気体軸受を用いたガイドによって非接触に支持され
ている。なお、ウエハステージを支持するガイドは、気
体軸受に限られず、ボールやローラを用いた転動型ガイ
ド、あるいは摺動型ガイドを用いてもよい。
【0056】鏡筒定盤22は、前述の投影光学ユニット
13、干渉計18のほかに、空調ダクト23および外筒
24を載置している。干渉計18は、投影光学ユニット
13を支持する鏡筒定盤22に支持されるため、投影光
学ユニット13を基準としてウエハステージ15の位置
を計測することができる。空調ダクト23は、後述の循
環ユニットからの気体を内部のULPAフィルター23'(U
itra Low PenetrationAir-filter)を介して、投影光学
ユニット13の光軸と直交方向に吹きつけるものであ
る。空調ダクト23は、干渉計18の干渉計光路18'
およびウエハ14、さらに鏡筒定盤22に略囲われた空
間を所定温度で安定させる。これにより、干渉計光路1
8'のゆらぎの低減と空間内の温度変化による物体変形
の低減を達成する。また、空調ダクト23は、投影光学
ユニット13の終端からウエハ14までの露光光路にお
ける光吸収物質(例えば酸素)の濃度の低減をはかって
いる。
【0057】また、前述のレチクルステージ9は、外筒
24に設けられた基準面に沿って走査方向であるY方向
(および場合によってはX方向にも)移動する。本実施
例では、レチクルステージ15は、外筒24に対して、
気体軸受を用いたガイドによって非接触に支持されてい
る。なお、レチクルステージを支持するガイドは、気体
軸受に限られず、ボールやローラを用いた転動型ガイ
ド、あるいは摺動型ガイドを用いてもよい。
【0058】外筒24は、投影光学ユニット13の鏡筒
定盤22上面より上部を囲い、露光光束が通過するよう
上部に開口部24'を備えている。さらに、外筒24
は、前述のレチクルステージ9のほか、干渉計12およ
び空調ダクト25および筐体6(図中筐体6と外筒接合
部は破断線にて省略)を載置している。干渉計12は、
投影光学ユニット13と一体的に設けられた外筒24に
支持されるため、投影光学ユニット13を基準としてレ
チクルステージ9の位置を計測することができる。空調
ダクト25は、後述の循環ユニットからの気体を内部の
ULPAフィルター25'を介して投影光学ユニット13の
光軸と直交方向に吹きつけるものである。空調ダクト2
5は、干渉計12の干渉計光路12'およびレチクル
8、さらにレチクル周辺空間を所定温度で安定させる。
これにより、干渉計光路12'のゆらぎの低減とレチク
ル周辺空間内の温度変化による物体変形の低減を達成す
る。また、空調ダクト25は、レチクル8前後の光路に
おける光吸収物質(例えば酸素)の濃度の低減をはかっ
ている。
【0059】チャンバー26は、本実施例においては、
装置本体を内部に収納し、外気との通気を遮断する密閉
構造となっている。可動部材27は、ステンレス製ベロ
ーズなどからなり、脚19付近とチャンバー26を連結
し、チャンバー26の密閉性を確保し、脚19や主定盤
20との相対変位を吸収できる構造となっている。
【0060】また、可動部材28は、ステンレス製ベロ
ーズなどからなり、チャンバー4とチャンバー26を連
結し、チャンバー4とチャンバー26の密閉性を確保
し、支持台30に載置したチャンバー4とチャンバー2
6の相対変位を吸収できる構造となっている。
【0061】さらに、可動部材29は、ステンレス製ベ
ローズなどからなり、チャンバー4と筐体6を連結し、
チャンバー4と筐体6の密閉性を確保し、チャンバー4
と筐体6の相対変位を吸収できる構造となっている。
【0062】なお、可動部材27、28、29は、本実
施例においてはステンレス製ベローズを用いるが、密閉
性を確保し、相対変位を吸収できる構造であればこれに
限るものではなく、ニッケル合金やチタン製の金属ベロ
ーズでもよいし、樹脂製ベローズであってもよい。さら
にはベローズ以外に、磁性流体シールを用いてもよい。
【0063】ロードロック室31は、レチクル8を搬入
または搬出する際に用いるロードロック室であって、不
図示の駆動ユニットによる開閉自在のゲートバルブ3
2、33を備えている。支持台34は、レチクル8の支
持台である。レチクル搬送ロボット35は、レチクル保
持器10へのレチクルの供給および回収を行う。
【0064】ロードロック室36は、ウエハ14を搬入
または搬出する際に用いるロードロック室であり、不図
示の駆動ユニットによる開閉自在のゲートバルブ37、
38を備えている。支持台39は、ウエハ14の支持台
である。ウエハ搬送ロボット40は、ウエハチャック1
6へのウエハの供給および回収を行う。
【0065】次に、チャンバー4、26及びロードロッ
ク室31、36内の環境制御、温度制御方法について説
明する。
【0066】ガス供給源51は、不活性ガスとしての窒
素ガスまたはヘリウムガスのいずれかを供給する。この
2種類のガスについては、F2レーザーの光に対して良好
な透過率を示すものである。ガス供給源51は、実質的
に酸素を含まないガスを供給する。なお、ここで、「実
質的に酸素を含まない」とは、装置の性能に大きく影響
を与える程度の酸素を含まないという意味であり、少な
くともチャンバー4等に求められる酸素濃度より低い酸
素濃度を意味する。
【0067】ガス供給源51からのガスは、配管52を
介して、チャンバー4の光源側の一端に設けられたガス
供給口53に導かれ、チャンバー4内を経由した後、チ
ャンバー4の露光装置側の他端に設けられたガス排出口
54から排出され、配管55を介して、排気機構56に
排気される。
【0068】次に、チャンバー4内のガス流路を図2を
用いて説明する。図1と同じ要素については同じ番号を
付け、説明は省略する。
【0069】レーザー装置1から射出されたレーザービ
ームは、ミラー2によって反射され、ビーム成形光学ユ
ニット201により所定のビーム形状に整形たれる。そ
の後、レーザービームは、集光レンズ204及び207
によって、所定の倍率でオプティカルインテグレータ2
10を照射する。オプティカルインテグレータ210
は、微小レンズを二次元的に配列したものであって、集
光レンズ213を介して、レチクル8(図1)との共役
面219を重畳照明する。
【0070】なお、ビーム整形光学ユニット201は、
通気孔203を備えた支持台202に支持されている。
集光レンズ204は、通気孔206を備えた支持台20
5に支持されている。集光レンズ207は、通気孔20
8を備えた支持台209に支持されている。オプティカ
ルインテグレータ210は、通気孔212を備えた支持
台211に支持されている。集光レンズ213は、通気
孔215を備えた支持台214に支持されている。
【0071】ガス供給口53からの気体は、チャンバー
4内を光路に沿って流れ、通気孔203、206、20
8、212、215、218を順次経由してガス排出口
54から排出される。
【0072】チャンバー4内のガス流路の概念を図2中
に矢印で示す。
【0073】チャンバー4内の光学素子間の空間を順次
経由する流路を備えることで、各光学素子間の空間の雰
囲気を効率よくガス置換することができる。
【0074】なお、本実施例においては、ガラス5は、
平行平面板を用いているが、これに限られるものではな
く、レンズやプリズムなど他の透過素子であってもよ
い。さらに本実施例においては、オプティカルインテグ
レータとしてハエノ目を用いた場合について説明してい
るが、他にロッドインテグレータを用いたり、ハエノ目
を直列に複数個使用したり、あるいはハエノ目とロッド
インテグレータを組合わせて使用した光学ユニットであ
ってもよい。
【0075】なお、チャンバー4内の光学ユニットは、
後述の筐体6内の光学ユニットと合わせて、レチクルを
照明する照明光学ユニットを形成している。
【0076】さらに図1に戻り、本実施形態の露光装置
の説明を続ける。
【0077】図1において、ガス供給源57は、窒素ガ
スまたはヘリウムガスのいずれかのガスを供給する。
【0078】ガス供給源57からのガスは、配管58を
介して、筐体6またはベローズ29に設けられたガス供
給口59に導かれ、筐体6内を経由した後、筐体6の一
端に設けられたガス排出口60からチャンバー6内に排
出される。
【0079】筐体6内のガス流路を図2を用いて説明す
る。図1と同じ要素については同じ番号を付け、説明は
省略する。
【0080】マスキングブレード301は、レチクル8
の照明範囲を規定する矩形状の開口を有する。また、矩
形状の開口寸法は、レチクルパターン及びレチクル8の
位置に応じて不図示の駆動手段により駆動されること
で、変更可能である。マスキングブレード301の上記
矩形開口を形成する遮光板301'は、前述のレチクル
8との共役面219近傍に配置されている。集光レンズ
302、305は、マスキンブブレード301で形成さ
れる矩形開口部の像を所定の倍率でレチクル8に投影す
る。
【0081】従って、上述のごとく、筐体6内の光学ユ
ニットは、チャンバー4内の光学ユニットと共に、レチ
クル8を照明する照明光学ユニットの一部を形成してい
る。
【0082】なお、遮光板301'は、不図示のガイド
に沿って移動する構造であり、本実施例では非接触軸受
である気体軸受を用いた場合について述べるが、これに
限られるものではなく、ボールやローラを用いた転動型
ガイド、あるいは摺動型ガイドを用いてもよい。
【0083】集光レンズ302は、通気孔303を備え
た支持台304に支持され、集光レンズ305は支持台
306に支持されている。
【0084】なお、ガス供給口59からの気体は、筐体
6内を光路に沿って流れ、支持台4に設けられた通気孔
303を経由して集光レンズ302と305の間の光路
を経由後、ガス排出口60から排出される。筐体6内の
ガス流路の概念を図2中に矢印で示す。筐体6内の光学
素子間を順次経由する流路を備えることで、光学素子間
の雰囲気を効率よくガス置換することができる。
【0085】また、本実施例においては、ガス排出口6
0から排出されるガスをチャンバー26内に直接流して
いるが、これに限られるものではない。筐体6からウエ
ハ14までの光路に配置される光学ユニット、例えば投
影光学ユニット13などにガス排出口60からのガスを
導き、投影光学ユニット内を経由後、チャンバー26内
に排出してもよい。または、ガス排出口60から排出さ
れるガスを直接回収しても良い。
【0086】なお、図2に示した筐体6内の光学ユニッ
トは集光レンズユニットを用いた結像光学ユニットであ
るが、他に反射屈折型光学ユニットあるいは反射型光学
ユニットを用いてもよい。
【0087】さらに、マスキングブレード301の開口
形状は、本実施例においては矩形を使用した場合につい
て説明したが、他に所定の曲率を持った円弧状の開口で
あってもよい。
【0088】また、本実施例においては、ガス供給口5
9は、筐体6の光源側の一端に設けられており、ガス排
出口60は、筐体6のレチクル側の一端に設けられてい
るが、これに限られるものではない。例えば、ガス供給
口を筐体6のレチクル側の一端に設け、ガス排出口を筐
体6の光源側の一端に設けても良い。特に、可動体であ
るマスキングブレードのある方を下流側としたほうが、
筐体6内の雰囲気のガス純度等を考慮すると、望ましい
場合がある。
【0089】上述のガスの循環方法は、露光中における
チャンバー4内および筐体6内の気体の置換方法であ
る。しかし、露光前は、チャンバー4内および筐体6内
の雰囲気は大気であるので、単に不活性ガスを流すだけ
では、光路中の酸素濃度が低下するまでに時間がかか
る。
【0090】そこで、本発明では、チャンバー4内およ
び筐体6内に不活性ガスを供給する前に、一度または複
数回に分けてチャンバー4内および筐体6内の真空引き
を行い、内部に最初に存在していた大気を排出する。
【0091】ここで、例えばチャンバー4が真空引きさ
れたときに、チャンバー4の内外の圧力差によってチャ
ンバー4が変形すると、チャンバー4が保持している光
学素子の位置がずれてしまい、望ましくない。
【0092】そこで、本発明では、チャンバー4および
筐体6の内外の圧力差を減少させるため、チャンバー4
および筐体6をさらに密閉容器で囲んでいる。そして、
チャンバー4内および筐体6内の真空引きを行うとき
に、密閉容器の内部もチャンバー4内および筐体6内の
圧力と同じ程度の圧力になるように制御する。これによ
って、チャンバー4や筐体6の内外の圧力差を減少さ
せ、チャンバー4や筐体6の真空引きの際の変形を抑え
ることができる。
【0093】図3を用いて、上記の密閉容器の説明を行
う。
【0094】同図において、密閉容器101は、照明光
学ユニットを有するチャンバー4と筐体6とを囲んでい
る。真空ポンプ103は、密閉容器101内の気体を強
制排気し、密閉容器101の真空引きを行う。
【0095】通気孔105Aは、チャンバー4内部の雰
囲気と密閉容器内の雰囲気とを連通している。真空ポン
プ103が密閉容器101の気体を強制排気すると、密
閉容器101内部が減圧雰囲気となり、チャンバー4内
の気体が通気孔105Aを通じて密閉容器101中に排
出される。これにより、チャンバー4内を真空引きする
と共に、チャンバー4内部の圧力と密閉容器内の圧力を
ほぼ同程度のものとすることができる。
【0096】通気孔105Bは、筐体6内部の雰囲気と
密閉容器内の雰囲気とを連通している。真空ポンプ10
3が密閉容器101の気体を強制排気すると、密閉容器
101内部が減圧雰囲気となり、筐体6内の気体が通気
孔105Bを通じて密閉容器101中に排出される。こ
れにより、筐体6内を真空引きすると共に、筐体6内部
の圧力と密閉容器内の圧力をほぼ同程度のものとするこ
とができる。
【0097】上記の構成により、チャンバー4内と筐体
6内の真空引きを行うと共に、チャンバー4と筐体6内
外の圧力差を減少させることができる。これにより、真
空引きした際のチャンバー4と筐体6の変形を軽減する
ことができる。
【0098】なお、図3では、チャンバー4と筐体6と
を同一の密閉容器で囲んでいるが、これに限るものでは
なく、それぞれ別の密閉容器に囲んでも良い。また、密
閉容器101を前述のチャンバー26と兼用するように
しても良い。
【0099】ここで、密閉容器101を真空引きする
と、密閉容器101の内外で圧力差が生じ、変形するお
それがある。密閉容器101が、例えばチャンバー4を
支持しているとすると、この密閉容器101の変形がチ
ャンバー4に伝達されることは望ましくない。そこで、
本発明では、密閉容器101とチャンバー4との間に変
位を発生する変位機構を設けている。
【0100】変位機構107A、107Bは、密閉容器
101が、変形したときに、その変形がチャンバー4に
伝達されないように、密閉容器の変形に応じて密閉容器
101とチャンバー4との間で変位を発生させる。外部
に設けられた基準部材111を照明光学ユニットの位置
決めの基準とし、チャンバー4と基準部材111との距
離を干渉計113によって検出する。干渉計113によ
り検出された位置情報の基づいて、変位機構107A、
107Bを制御する。
【0101】なお、変位機構107A、107Bは、チ
ャンバー4を6軸方向に制御できることが望ましい。ま
た、変位機構107A、107Bは、密閉容器に対する
チャンバー4の支持も行ってよい。また、変位機構10
7A、107Bは、非接触で変位を与えられるものが望
ましい。
【0102】なお、図3では、変位機構はチャンバー4
にしか描かれていないが、筐体6にも同様に設けられ
る。
【0103】また、密閉容器101は、露光の際に露光
光を通す必要がある。そこで、本発明では、密閉容器1
01に透過窓115を設けている。透過窓115は、密
閉容器101内の密閉性を確保するように保持されると
ともに、密閉容器の内外に圧力差があっても耐えられる
構造となっている。なお、透過窓115は、フッ素化合
物からなるガラス材で、具体的には蛍石(CaF2)、フッ
化マグネシウム(MgF2)、フッ化バリウム(BaF2)、
SrF2、フッ素ドープ石英のいずれを使用しても良い。
これらのガラス材は、157nm以下の波長の光に対し
て高い透過率を示すものである。また、本実施例におい
ては、透過窓115は、平行平面板を用いているが、こ
れに限られるものではなく、レンズ、プリズム、膜など
他の透過素子であっても良い。
【0104】上記のようにチャンバー4内と筐体6内の
真空引きを行い、チャンバー4内と筐体6内に最初に存
在していた大気を排出した後は、前述した通り、ガス供
給口53やガス供給口59に不活性ガスを供給し、チャ
ンバー4内と筐体6内の雰囲気を循環させる。このとき
は、通気孔105A、105Bは閉じられ、図2で述べ
たガスの経路が確保されるようにする。
【0105】なお、密閉容器内を真空引きすると、透過
窓115が歪んだり、位置ずれを起こしたりするおそれ
がある。そこで、透過窓115はベローズ(可動体)で
密閉容器に対して保持され、不図示のアクチュエータで
密閉容器に対して移動可能であってもよい。ここで、透
過窓のベローズは、後述する投影光学ユニットについて
の透過窓165のべローズとほぼ同様である。
【0106】なお、図3では、通気孔105A、105
Bにより、密閉容器101内とチャンバー4、筐体6内
との圧力差を軽減していた。しかし、圧力差を軽減する
ための手段はこれに限られるものではない。例えば、図
4に示されるように、密閉容器101、チャンバー4お
よび筐体6にそれぞれ真空ポンプ103A、103B、
103Cを設け、それぞれの内部圧力を計測して計測結
果に基づいて、それぞれの真空ポンプを制御しても良
い。また、後述の図6のように、チャンバー4や筺体6
に真空ポンプを設け、チャンバー4と密閉容器101の
間や筐体6と密閉容器101の間に通気孔を設けるよう
にしても良い。
【0107】また、図3において、露光時のチャンバー
4内や筐体6内の圧力が、外部の圧力とほぼ同じ場合、
密閉容器101の密閉性を保つ必要はなくなる。このよ
うな場合は、密閉容器101に設けられる透過窓115
は特に必要はなく、例えば真空引き時に閉じられる開閉
扉であっても良い。
【0108】また、図3において、露光時はチャンバー
4内と筐体6内の不活性ガスの純度は特に高める必要が
ある。そのため、露光時のチャンバー4内と筐体6内の
圧力を陽圧としても良い。これにより、チャンバー4や
筐体6の外部から流入するガスを防ぎ、チャンバー4と
筐体6の内部の不活性ガスの純度を維持することができ
る。この際、密閉容器101内部の雰囲気も不活性ガス
の雰囲気とすれば、密閉容器101からチャンバー4や
筐体6内にガスが流入しても、チャンバー4や筐体6の
ガスの純度の低下を軽減することができる。そのため、
密閉容器101に不活性ガスの供給口や排出口を設ける
ことが望ましい。
【0109】なお、上記のように、密閉容器101内を
不活性ガスで満たすとしても、チャンバー4や筐体6の
内部ほどの純度が望まれるわけではない。例えば、チャ
ンバー4(若しくは筐体6)内、密閉容器101内、密
閉容器外部、の順に純度を高くしても良い。
【0110】また、上記のように、チャンバー4内や筐
体6内の圧力を陽圧とする場合、例えば、チャンバー4
(若しくは筐体6)内、密閉容器101内、密閉容器外
部、の順に圧力を高くするように制御しても良い。
【0111】なお、チャンバー4内や筐体6内を複数回
に分けて真空引きする場合、真空引き工程の間に、チャ
ンバー4内や筐体6内を不活性ガスで満たす工程がある
ことが望ましい。複数回に分けて真空引きすることによ
り、各真空引き工程時の内外圧力差を軽減させ、変形を
軽減することができる。また、短時間で酸素濃度を十分
に下げることができる。
【0112】図1に戻り、説明を続ける。図1におい
て、ガス供給源57からのガスは、配管61を介して、
投影光学ユニット13のウエハ側の一端に設けられたガ
ス供給口62に導かれ、投影光学ユニット13内を経由
した後、投影光学ユニット13のレチクル側の他端に設
けられたガス排出口63からチャンバー26内に排出さ
れる。
【0113】投影光学ユニット13内のガス流路を図5
を用いて説明する。図1と同じ要素については同じ番号
を付け、説明は省略する。
【0114】レチクル8に描かれたパターンは、レンズ
402、405、408、411、414、417、4
20により、ウエハ14に縮小投影される。401は、
上記レンズ群の鏡筒である。
【0115】レンズ402は、ガス排出口63を備えた
支持台404に支持されている。レンズ405は、通気
孔406を備えた支持台407に支持されている。レン
ズ408は、通気孔409を備えた支持台410に支持
されている。レンズ411は、通気孔412を備えた支
持台413に支持されている。レンズ414は、通気孔
415を備えた支持台416に支持されている。レンズ
417は、通気孔418を備えた支持台419に支持さ
れている。レンズ420及び上記支持台407、40
7、410、413、416、419は、鏡筒401に
支持されている。
【0116】ガス供給口62からの気体は、各支持台に
設けられた通気口418、415、412、409、4
06を順次経由して、ガス排出口63から排出される。
投影光学ユニット13内のガス流路の概念を図4中に矢
印で示す。投影光学ユニット13内の光学素子間を順次
経由する流路を備えることで、投影光学ユニット13内
の光学素子間の雰囲気を効率よくガス置換することがで
きる。
【0117】なお、本実施例においては、ガス排出口6
3から排出されるガスをチャンバー26内に直接流して
いるが、これに限られるものではない。ガラス5(図1
〜4)からウエハ14までの光路に配置される光学ユニ
ット、例えば筐体6(図1、図4)などにガス排出口6
3からのガスを導き、筐体6内を経由後、チャンバー2
6内に排出してもよい。または、ガス排出口63から排
出されるガスを直接回収しても良い。
【0118】また、本実施例においては、投影光学ユニ
ット13は、屈折型光学ユニットを用いているが、他に
反射屈折型光学ユニットあるいは反射型光学ユニットを
用いてもよい。
【0119】上述のガスの循環方法は、露光中における
投影光学ユニット13内の気体の置換方法である。しか
し、露光前は、投影光学ユニット13内の雰囲気は大気
であるので、単に気体を流すだけでは、光路中の酸素濃
度が低下するまでに時間がかかる。
【0120】そこで、本発明では、投影光学ユニット1
3内に不活性ガスを供給する前に、一度または複数回に
分けて投影光学ユニット13内の真空引きを行い、内部
に最初に存在していた大気を排出する。
【0121】ここで、投影光学ユニット13が真空引き
されたときに、投影光学ユニット13の内外の圧力差に
よって投影光学ユニット13が変形すると、投影光学ユ
ニットのレンズの位置がずれてしまい、望ましくない。
【0122】そこで、本発明では、投影光学ユニット1
3の内外の圧力差を減少させるため、投影光学ユニット
13をさらに密閉容器で囲んでいる。そして、投影光学
ユニット13内の真空引きを行うときに、密閉容器の内
部も投影光学ユニット13内の圧力と同じ程度の圧力に
なるように制御する。これによって、投影光学ユニット
13の内外の圧力差を減少させ、投影光学ユニット13
の真空引きの際の変形を抑えることができる。
【0123】図6を用いて、上記の密閉容器の説明を行
う。同図において、密閉容器151は、投影光学ユニッ
ト13を囲んでいる。真空ポンプ153は、密閉容器1
51内の気体を強制排気し、密閉容器101の真空引き
を行う。
【0124】通気孔155は、投影光学ユニット13の
内部の雰囲気と密閉容器151内の雰囲気とを連通して
いる。真空ポンプ153が投影光学ユニット13の気体
を強制排気すると、投影光学ユニット13内部が減圧雰
囲気となり、密閉容器151内の気体が通気孔155を
通じて投影光学ユニット13を介して排出される。これ
により、投影光学ユニット13内および密閉容器151
内を真空引きすると共に、投影光学ユニット13内部の
圧力と密閉容器151内の圧力をほぼ同程度のものとす
ることができる。
【0125】上記の構成により、投影光学ユニット13
内の真空引きを行うと共に、投影光学ユニット13の内
外の圧力差を減少させることができる。これにより、真
空引きした際の投影光学ユニット13の変形を軽減する
ことができる。
【0126】なお、密閉容器151は、前述のチャンバ
ー26または外筒24等と兼用するようにしても良い。
【0127】ここで、密閉容器151を真空引きする
と、密閉容器151の内外で圧力差が生じ、変形するお
それがある。密閉容器151が、投影光学ユニット13
を支持しているとすると、この密閉容器151の変形が
投影光学ユニット13に伝達されることは望ましくな
い。そこで、本発明では、密閉容器151と投影光学ユ
ニットとの間に変位を発生する変位機構を設けている。
【0128】変位機構157A、157Bは、密閉容器
151が、変形したときに、その変形が投影光学ユニッ
ト13に伝達されないように、密閉容器151の変形に
応じて密閉容器151と投影光学ユニット13との間で
変位を発生させる。外部に設けられた基準部材111を
投影光学ユニット13の位置決めの基準とし、投影光学
ユニット13と基準部材111との距離を干渉計163
によって検出する。干渉計163により検出された位置
情報の基づいて、変位機構157A、157Bを制御す
る。
【0129】なお、変位機構157A、157Bは、投
影光学ユニット13を6軸方向に制御できることが望ま
しい。また、変位機構157A、157Bは、密閉容器
151に対する投影光学ユニット13の支持も行ってよ
い。また、変位機構157A、157Bは、非接触で変
位を与えられるものが望ましい。
【0130】また、密閉容器151は、露光の際に露光
光を通す必要がある。そこで、本発明では、密閉容器1
51に透過窓165A、165Bを設けている。透過窓
165A、165Bは、密閉容器151内の密閉性を確
保するように保持されるとともに、密閉容器151の内
外に圧力差があっても耐えられる構造となっている。ま
た、密閉容器151の変形を考慮して、後述の図7のよ
うに、透過窓をベローズで保持して、アクチュエータで
移動可能としてもよい。なお、透過窓165A、165
Bは、フッ素化合物からなるガラス材で、具体的には蛍
石(CaF2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化バ
リウム(BaF2)、SrF2、フッ素ドープ石英のいずれを
使用しても良い。これらのガラス材は、157nm以下
の波長の光に対して高い透過率を示すものである。ま
た、本実施例においては、透過窓165A、165B
は、平行平面板を用いているが、これに限られるもので
はなく、レンズ、プリズム、膜など他の透過素子であっ
ても良い。
【0131】上記のように投影光学ユニット13内の真
空引きを行い、投影光学ユニット13内に最初に存在し
ていた大気を排出した後は、前述した通り、ガス供給口
62に不活性ガスを供給し、投影光学ユニット13内の
雰囲気を循環させる。このときは、通気孔155は閉じ
られ、図5で述べたガスの経路が確保されるようにす
る。
【0132】なお、図6では、通気孔155により、密
閉容器151内と投影光学ユニット13内との圧力差を
軽減していた。しかし、圧力差を軽減するための手段は
これに限られるものではない。例えば、図4の場合と同
様に、密閉容器151と投影光学ユニット13のそれぞ
れに真空ポンプ153A、153Bを設け、それぞれの
内部圧力を計測して計測結果に基づいて、それぞれの真
空ポンプを制御しても良い。または、前述の図3の場合
と同様に、密閉容器に真空ポンプを設け、投影光学ユニ
ットと密閉容器の間に通気孔を設けるようにしても良
い。
【0133】また、図6において、露光時の投影光学ユ
ニット13の圧力が、外部の圧力とほぼ同じ場合、密閉
容器151の密閉性を保つ必要はなくなる。このような
場合は、密閉容器151に設けられる透過窓165A、
165Bは特に必要はなく、例えば真空引き時に閉じら
れる開閉扉であっても良い。
【0134】また、図6において、露光時は投影光学ユ
ニット13内の不活性ガスの純度は特に高める必要があ
る。そのため、露光時の投影光学ユニット13内の圧力
を陽圧としても良い。これにより、投影光学ユニット1
3の外部から流入するガスを防ぎ、投影光学ユニット3
の内部の不活性ガスの純度を維持することができる。こ
の際、密閉容器151内部の雰囲気も不活性ガスの雰囲
気とすれば、密閉容器151から投影光学ユニット13
内にガスが流入しても、投影光学ユニット13内のガス
の純度の低下を軽減することができる。そのため、密閉
容器151に不活性ガスの供給口や排出口を設けること
が望ましい。
【0135】なお、上記のように、密閉容器151内を
不活性ガスで満たすとしても、投影光学ユニット13の
内部ほどの純度が望まれるわけではない。例えば、投影
光学ユニット13内、密閉容器151内、密閉容器外
部、の順に純度を高くするようにしても良い。
【0136】また、上記のように、投影光学ユニット1
3内の圧力を陽圧とする場合、例えば、投影光学ユニッ
ト13内、密閉容器101内、密閉容器外部、の順に圧
力を高くするように制御しても良い。
【0137】なお、投影光学ユニット13内を複数回に
分けて真空引きする場合、真空引き工程の間に、投影光
学ユニット13内を不活性ガスで満たす工程があること
が望ましい。複数回に分けて真空引きすることにより、
各真空引き工程時の内外圧力差を軽減させ、変形を軽減
することができる。また、短時間で酸素濃度を十分に下
げることができる。
【0138】次に、図7を用いて、投影光学ユニットを
覆う密閉容器の変形例の説明を行なう。同図において、
図6と同じ要素については同じ番号を付け、説明を省略
する。
【0139】同図において、投影光学ユニット13は、
鏡筒定盤22に支持されている。また、密閉容器151
Aは、投影光学ユニット13の鏡筒定盤22より上側を
覆っている。また、密閉容器151Bは、投影光学ユニ
ット13の鏡筒定盤22より下側を覆っている。図には
示されていないが、密閉容器151A内部の空間と密閉
容器151B内部の空間は、連通している。
【0140】真空ポンプ153Aは、密閉容器151
A、151Bと投影光学ユニット13との間の空間を真
空引きする。また、真空ポンプ153Bは、投影光学ユ
ニット13内の気体を真空引きする。これにより、投影
光学ユニット13の内部の圧力と密閉容器151内の圧
力をほぼ同程度のものとすることは、前述の場合と同様
である。なお、通気孔を設け、いずれかに真空ポンプを
設けても良いのも、前述の場合と同様である。
【0141】ここで、密閉容器151A、151Bを真
空引きすると、密閉容器151A、151Bの内外で圧
力差が生じ、変形するおそれがある。この密閉容器15
1A、151Bの変形の影響が投影光学ユニット13に
伝達されることは望ましくない。
【0142】そこで、図7の例では、密閉容器151A
と鏡筒定盤22は、可動体であるステンレス製ベローズ
167Aを介して密閉性を保って連結されている。同様
に、密閉容器151Bは、可動体であるステンレス製ベ
ローズ167Bを介して密閉性を保って連結されてい
る。これにより、密閉容器151A、151Bの内外の
圧力差により、密閉容器151A、151Bが変形して
も、変形の影響が鏡筒定盤に伝わらないようになってい
る。従って、密閉容器151A、151Bの変形の影響
が投影光学ユニット13に伝わることはない。なお、鏡
筒定盤22は、密閉容器151A、151Bの内部を減
圧にしても、変形は起きにくい。よって、密閉容器15
1A、151B内部を真空引きしたとしても、投影光学
ユニット13が受ける変形の影響は軽減される。
【0143】なお、密閉容器151A、151Bの変形
により、密閉容器に設けられた透過窓165A、165
Bが歪んだり、位置ずれを起こしたりするおそれがあ
る。そこで、透過窓165A、165Bは、ベローズ
(可動体)169A、169Bでそれぞれ密閉容器15
1A、151Bに対して移動可能に保持され、アクチュ
エータ(不図示)により密閉容器に対して移動可能とな
っている。密閉容器151A、151Bが変形を起こし
たときは、アクチュエータによって透過窓165A、1
65Bを投影光学ユニット13に対して所定の位置関係
になるように位置決めする。なお、透過窓165A、1
65Bの保持は、ベローズに限るものではなく、透過窓
165A、165Bを密閉容器151A、151Bに対
して移動可能に保持し、密閉容器内の気密性を保てるも
のであればなんでも良い。
【0144】なお、透過窓165A、165Bの代わり
に、前述の開閉扉を設ける場合は、上記のベローズ16
9A、169Bが必要でないことは言うまでもない。
【0145】再び、図1に戻り、説明を続ける。
【0146】ガス排出口60、63からチャンバー26
内に排出されたガスは、チャンバー26の循環出口70
から排出され、配管71を介して、気体循環ユニット7
2の導入口73に導かれる。気体循環ユニット72内で
所定の流量に配分されたガスは、気体循環ユニット72
の分配口74a、74b、74c、74dからそれぞれ排出
される。
【0147】分配口74aから排出されたガスは、配管
75aを介して、チャンバー26内のほぼ全体のガスを
ダウンフローにさせるダウンフローダクト76に導か
れ、ダウンフローダクト76内のULPAフィルター76'
を介してチャンバー26内に吹き出される。
【0148】分配口74bから排出されたガスは、配管
75bを介して、部分ダクト25に導かれ、前述のごと
くレチクル8及び干渉計光路12'近傍の空間に吹きつ
けられる。
【0149】分配口74cから排出されたガスは、配管
75cを介して、外筒24の気体導入口41に導かれ、
投影光学ユニット13と外筒24との間の空間を経由し
た後、外筒24の開口部24'からチャンバー26内に
排出される。
【0150】分配口74dから排出されたガスは、配管
75dを介して、部分ダクト23に導かれ、前述のごと
くウエハ14及び干渉計光路18'近傍の空間に吹きつ
けられる。
【0151】なお、不図示であるが、気体循環ユニット
72内部では、導入口からのガス中の不純物を取り除く
ためのケミカルフィルタが備えられている。
【0152】また、気体循環ユニット72内部には、不
図示の温調装置が設けられている。温調装置は、露光装
置内部に設けられた温度計77a〜77dの検出結果に
基づき、制御装置78の指令により所定温度に制御す
る。
【0153】なお、前述のガス供給源57からのガス
は、予めガス供給源57内で所定温度に制御されてもよ
いし、配管58、61が上述のごとく温度制御された空
間を経由してガス供給口59、62に到達する間に所定
温度になるよう配管経路を決定してもよい。
【0154】図1において、高圧ガス供給装置79は、
チャンバー26内のガスの一部を配管80にて回収し、
所定のガス圧力に上昇させた後、配管81aを介してウ
エハーステージ15の気体軸受(不図示)へ、配管81
bを介してレチクルステージ9の気体軸受(不図示)
へ、そして配管81cを介してマスキングブレード30
1(図4)の気体軸受(不図示)へそれぞれ供給する。
チャンバー26内のパージガスである不活性ガスを気体
軸受の作動流体として用いることで、チャンバー26内
の環境は、所定の状態に維持することができる。
【0155】次に、図8を用いて高圧ガス供給装置79
の内部概略構成を以下に述べる。
【0156】配管80からのガスの圧力を圧力ゲージ7
01で検出し、制御装置78(図1)でコントロールバ
ルブ702を制御することで、所定流量に制御する。コ
ントロールバルブで所定の流量に制御されたガスは、回
収ポンプ703を通って、バッファータンク704によ
りガスが貯められ、そして圧縮機705にて所定圧力に
加圧され、配管81a〜81cに流される。また、圧力ゲ
ージ701とコントロールバルブ702の間でガス流路
は分岐され、排気ポンプ706にて排気される。この排
気量は、バッファータンク704に設けた圧力ゲージ7
07の検出結果に応じて、排気の必要が生じた時に、マ
スフローコントローラ708によって制御される。な
お、マスフローコントローラ708は、圧力ゲージ70
7の検出結果により、制御装置78(図1)によって、
制御される。
【0157】上記構成によれば、チャンバー26内の気
圧は、常に一定の圧力に制御することが可能である。こ
れにより、気圧変動の影響を受けやすい光学特性、例え
ば投影光学ユニット13(図1)の性能の維持を可能に
する。
【0158】また、チャンバー26内の気圧と外気圧と
の相対圧力差を所定の値に維持することも可能である。
この場合は、圧力ゲージ701を差圧計にして、配管8
0内(つまりチャンバー26内)の圧力と外気との圧力
差を検出することで達成できる。
【0159】さらに、チャンバー26内とチャンバー4
内の相対気圧差を所定の値に維持することも可能であ
る。この場合は、上述の差圧計で配管80内(つまりチ
ャンバー26内)とチャンバー4内の相対気圧差を検出
することで達成できる。
【0160】また、チャンバー26に前述の密閉容器1
01や密閉容器151の機能を持たせても良い。
【0161】図1において、ガス供給源57からのガス
は、配管82を介して、ウエハ用のロードロック室36
に供給され、内部を置換しながら配管83を介して排気
機構86に排気される。同様に、ガス供給源57のガス
は配管84を介してレチクル用のロードロック室31に
供給され、内部を置換しながら配管85を介して排気機
構86に排気される。
【0162】なお、ガス供給のタイミングについては、
ゲートバルブ32もしくは37が開けられ、レチクルや
ウエハが支持台34、39に載置された後、ゲートバル
ブ32,37が閉じられ、その後、ガス供給源に備えら
れたバルブ(不図示)と排気機構86内に備えられたバ
ルブ(不図示)とを制御装置78の指令によって開放し
ておこなわれる。
【0163】ロードロック室31、36内が所定の状態
になったら制御装置78の指令によりバルブを閉じてガ
ス供給を停止する。更に、ゲートバルブ33及び38を
開け、搬送手段35及び40によりレチクル8及びウエ
ハ14が装置内に搬入される。
【0164】レチクル8もしくはウエハ14を装置外に
搬出する場合は、ゲートバルブ32,33,37,38
が閉じられた状態でガス供給が開始され、各々のロード
ロック室内が所定の状態に達した所でガス供給を停止す
る。次にゲートバルブ33、38を開け、搬送手段3
5、40にてレチクル8及びウエハ14を装置から搬出
し、ロードロック室31、39内の支持台34、39に
載置する。載置後、ゲートバルブ33,38は閉じら
れ、今度はゲートバルブ32、37を開けてレチクル
8、ウエハ14を不図示の手段で取出す。
【0165】上記説明においては、レチクル8とウエハ
14の装置への搬入及び搬出を同時に述べたが、レチク
ル8とウエハ14の搬入、搬出を個別に行ってもよいの
は言うまでもない。
【0166】またロードロック室31、36をガス置換
するのは、ゲートバルブ33,38を開けた時に、チャ
ンバー26内の環境に影響を与えないようにするための
ものであって、これは周知の通りである。
【0167】さらに、レチクル8のパターン面へのゴミ
の付着防止の目的でペリクル(不図示)を使用する場
合、レチクル8とペリクルとペリクルを支持するための
ペリクルフレーム(不図示)とで囲まれた空間もパージ
ガス置換するのが望ましく、均圧孔付ペリクルフレーム
(ペリクルフレーム内外を連通させる通気孔付)を使用
するのが望ましい。
【0168】排気口87は、チャンバー26内のガスを
排気するための排気口である。
【0169】装置の運転を開始する際、チャンバー26
内部及び気体循環ユニット72内は大気状態である。
【0170】従って、装置立上げ時は、ガス供給源57
から投影光学ユニット13及び筐体6へのガス供給を開
始するとともに、排気口87から配管88を介して、排
気機構86への排気も行う。この排気動作のON/OF
Fは、排気手段86内に備えたバルブ(不図示)を、制
御装置78で制御することで行う。
【0171】チャンバー26内及びこの循環ユニットが
所定の置換状態に達したら、排気口87からの排気を停
止し、露光動作可能状態になる。
【0172】排気口87からの排気を停止するタイミン
グの判断は、排気開始から所定時間に達したかどうかで
制御装置78が自動で判断して排気停止指令を送っても
よいし、チャンバー26内もしくはその循環ユニット内
の所定箇所にガス検出計(不図示)を配置し、その検出
結果に基づき制御装置78が自動で判断して排気停止指
令を送ってもよい。
【0173】また、装置の運転を開始する際に、チャン
バー4及び26の置換状態をより短時間で所定状態にし
たい場合、あるいはロードロック室31及び36内はレ
チクルやウエハ交換毎に大気開放と置換状態を繰り返す
ものであるため、より短時間で置換を終了しスループッ
トを向上させる場合は、真空ポンプを用いて排気手段5
6、86から大気を強制排気して、チャンバー4,26
内およびロードロック室31,36内を真空にした後に
上述した方法でガスパージを行っても良い。この場合
は、チャンバー4,26およびロードロック室31,3
6は、真空状態時における変形が装置性能に影響しない
よう十分な剛性が必要となる。
【0174】図1の実施例においては、可動部材27、
28、29を用いているため、真空時にチャンバー4、
26の変形が生じたとしても、隣接する構成要素の変形
が直接伝わるのを防止している。
【0175】なお、チャンバー内およびロードロック室
内を真空状態にした後にガス供給するこの一連の動作
は、必要であれば複数回繰り返してもよい。真空引きを
1回のみ行ってパージする場合に比べて複数回繰り返せ
ば、チャンバー内およびロードロック室内の到達真空度
が相対的に低真空(絶対圧が高い)で済み、真空ポンプ
や真空対応部品のコストが大幅に軽減できる。本発明の
置換方法では、最後の真空引きが終わってからヘリウム
を導入することとし、その前のパージには窒素を用いる
ことが望ましい。
【0176】さらに、図1の実施形態によれば、チャン
バー4内部をメンテナンス等で大気に開放する場合で
も、チャンバー26側は、パージ状態を維持することが
可能で、その反対にチャンバー26内部を大気開放する
場合でもチャンバー4側は、パージ状態を維持すること
が可能である。
【0177】<実施形態2>図14は、本発明にかかる
実施形態2を説明する図である。図14を用いて、照明
光学ユニットを覆う密閉容器の変形例の説明を行なう。
【0178】同図において、図3と同じ構成要素につい
ては同じ参照番号を付け、その説明は省略するものとす
る。
【0179】同図において、照明光学ユニットを構成す
るチャンバー4及び筐体6は、照明ユニット定盤102
2に支持されている。また、密閉容器101はチャンバ
ー4及び筐体6を覆っている。
【0180】真空ポンプ103Aは密閉容器101とチ
ャンバー4及び筐体6との間の内部空間の気圧を真空に
する。また、同様に真空ポンプ103Bはチャンバー4
内部の気圧を真空にし、真空ポンプ103Cは筐体6内
部の気圧を真空にする。これにより、チャンバー4及び
筐体6の内部の圧力と密閉容器101内部の圧力をほぼ
同程度のものとすることができる。
【0181】なお、実施形態1で説明したように、チャ
ンバー4と密閉容器101の間や、筐体6と密閉容器1
01との間に通気孔を設け、いずれかに真空ポンプを設
けてるようにしてもよい。
【0182】ここで、密閉容器101を真空引きする
と、密閉容器101の内側と外側で圧力差が生じ、変形
するおそれがある。この密閉容器101の変形の影響が
チャンバー4または筐体6に伝達されることは望ましく
ない。そこで、図14の構成では、密閉容器101と照
明ユニット定盤1022は、可動体であるステンレス製
ベローズ1167を介して、圧力差により生じた変形を
吸収することにより密閉性を保って連結されている。こ
れにより、密閉容器101の内外の圧力差により、密閉
容器101が変形しても、変形の影響が定盤に伝わらな
いようになっている。従って、密閉容器101の変形の
影響がチャンバー4及び筐体6に伝わることはない。
【0183】なお、照明ユニット定盤1022は、密閉
容器101の内部を減圧にしても変形は起きにくいもの
であるので、密閉容器101内部を真空引きしたとして
も、照明ユニット定盤1022がチャンバー4、筐体6
に与える変形の影響は小さい。
【0184】一方、密閉容器101の変形により、密閉
容器に設けられた透過窓115が歪んだり、位置ずれを
起こしたりするおそれがある。そこで、透過窓115
は、可動体であるベローズ1169によりそれぞれ密閉
容器101に対して移動可能に保持され、不図示のアク
チュエータにより密閉容器に対して移動可能となってい
る。密閉容器101が、内外の圧力差により変形を起こ
したときは、アクチュエータによって透過窓115を筐
体6に対して所定の位置関係になるように位置決めする
ことが可能である。
【0185】なお、透過窓115の保持は、ベローズに
限るものではなく、透過窓115を密閉容器101に対
して移動可能に保持し、密閉容器内の気密性を保つこと
が可能な部材であればよい。
【0186】また、透過窓115の代わりに、実施形態
1で説明したように真空引き時に負圧によって閉じるよ
うな開閉扉を設ける場合は、上記のベローズ1169は
必要でないことは言うまでもない。
【0187】また、図3に示すような基準部材111と
定盤1022が剛に接続されている場合、図3におけ
る、変位機構107A、107Bによる位置決めは不要
となる。
【0188】本実施形態において、チャンバー4及び筐
体6を保持する照明ユニット定盤1022は、前述の実
施形態の投影光学ユニット13を保持する鏡筒定盤22
(図7参照)と一体的に設けても良い。また、本実施形
態の密閉容器101は、前述の実施形態の密閉容器15
1(図7参照)と同一の構成部材であっても良い。
【0189】さらに、このようにチャンバーを密閉容器
で囲む構成は、投影光学ユニットや照明ユニットに限ら
れるものではない。例えば、ウエハステージ空間やレチ
クルステージ空間をチャンバーで囲み、このチャンバー
を密閉容器で囲む構成であっても良い。そして、その密
閉容器は、同一の構成部材であって良い。
【0190】<半導体生産システムの実施例>次に、半
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場に
設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、
製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行う
ものである。
【0191】図9は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、1101は半導体デバ
イスの製造装置を提供するベンダー(装置供給メーカ
ー)の事業所である。製造装置の実例として、半導体製
造工場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例
えば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エ
ッチング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜
装置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検
査装置等)を想定している。事業所1101内には、製
造装置の保守データベースを提供するホスト管理システ
ム1108、複数の操作端末コンピュータ1110、こ
れらを結んでイントラネットを構築するローカルエリア
ネットワーク(LAN)1109を備える。ホスト管理
システム1108は、LAN1109を事業所の外部ネ
ットワークであるインターネット1105に接続するた
めのゲートウェイと、外部からのアクセスを制限するセ
キュリティ機能を備える。
【0192】一方、1102〜1104は、製造装置の
ユーザーとしての半導体製造メーカーの製造工場であ
る。製造工場1102〜1104は、互いに異なるメー
カーに属する工場であっても良いし、同一のメーカーに
属する工場(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場
等)であっても良い。各工場1102〜1104内に
は、夫々、複数の製造装置1106と、それらを結んで
イントラネットを構築するローカルエリアネットワーク
(LAN)1111と、各製造装置1106の稼動状況
を監視する監視装置としてホスト管理システム1107
とが設けられている。各工場1102〜1104に設け
られたホスト管理システム1107は、各工場内のLA
N1111を工場の外部ネットワークであるインターネ
ット1105に接続するためのゲートウェイを備える。
【0193】これにより各工場のLAN1111からイ
ンターネット1105を介してベンダー1101側のホ
スト管理システム1108にアクセスが可能となり、ホ
スト管理システム1108のセキュリティ機能によって
限られたユーザーだけがアクセスが許可となっている。
具体的には、インターネット1105を介して、各製造
装置1106の稼動状況を示すステータス情報(例え
ば、トラブルが発生した製造装置の症状)を工場側から
ベンダー側に通知する他、その通知に対応する応答情報
(例えば、トラブルに対する対処方法を指示する情報、
対処用のソフトウェアやデータ)や、最新のソフトウェ
ア、ヘルプ情報などの保守情報をベンダー側から受け取
ることができる。
【0194】各工場1102〜1104とベンダー11
01との間のデータ通信および各工場内のLAN111
1でのデータ通信には、インターネットで一般的に使用
されている通信プロトコル(TCP/IP)が使用され
る。なお、工場外の外部ネットワークとしてインターネ
ットを利用する変わりに、第三者からのアクセスができ
ずにセキュリティの高い専用線ネットワーク(ISDN
など)を利用することもできる。
【0195】また、ホスト管理システムはベンダーが提
供するものに限らずユーザーがデータベースを構築して
外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複数の工場から
該データベースへのアクセスを許可するようにしてもよ
い。
【0196】さて、図10は本実施形態の全体システム
を図9とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザー工場と、該製造装置のベンダーの管理システムとを
外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介
して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情
報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、
複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数の製
造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工場外
の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報
をデータ通信するものである。
【0197】図中、1201は製造装置ユーザー(半導
体デバイス製造メーカー)の製造工場であり、工場の製
造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここでは例
として露光装置1202、レジスト処理装置1203、
成膜処理装置1204が導入されている。なお図10で
は製造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数
の工場が同様にネットワーク化されている。
【0198】工場内の各装置はLAN1206で接続さ
れてイントラネットを構成し、ホスト管理システム12
05で製造ラインの稼動管理がされている。一方、露光
装置メーカー1210、レジスト処理装置メーカー12
20、成膜装置メーカー1230などベンダー(装置供
給メーカー)の各事業所には、それぞれ供給した機器の
遠隔保守を行なうためのホスト管理システム1211,
1221,1231を備え、これらは上述したように保
守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備
える。
【0199】ユーザーの製造工場内の各装置を管理する
ホスト管理システム1205と、各装置のベンダーの管
理システム1211,1221,1231とは、外部ネッ
トワーク1200であるインターネットもしくは専用線
ネットワークによって接続されている。このシステムに
おいて、製造ラインの一連の製造機器の中のどれかにト
ラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止してしまう
が、トラブルが起きた機器のベンダーからインターネッ
ト1200を介した遠隔保守を受けることで迅速な対応
が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑えることがで
きる。
【0200】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェ
ースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図11に一例を示す様な画面のユーザーインターフ
ェースをディスプレイ上に提供する。
【0201】各工場で製造装置を管理するオペレータ
は、画面を参照しながら、製造装置の機種(140
1)、シリアルナンバー(1402)、トラブルの件名
(1403)、発生日(1404)、緊急度(140
5)、症状(406)、対処法(407)、経過(40
8)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入力され
た情報はインターネットを介して保守データベースに送
信され、その結果の適切な保守情報が保守データベース
から返信されディスプレイ上に提示される。またウェブ
ブラウザが提供するユーザーインターフェースはさらに
図示のごとくハイパーリンク機能(1410〜141
2)を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報に
アクセスしたり、ベンダーが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。
【0202】ここで、保守管理システムが提供する保守
情報には、上記説明したチャンバー内の酸素濃度に関す
る情報も含まれ、また前記ソフトウェアライブラリはガ
ス供給装置の切り替えやチャンバー内の酸素濃度の制御
等を実現するための最新のソフトウェアも提供する。
【0203】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図12は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組
立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で
作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テ
スト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバ
イスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
【0204】前工程と後工程はそれぞれ専用の別の工場
で行い、これらの工場毎に上記説明した遠隔保守システ
ムによって保守がなされる。また前工程工場と後工程工
場との間でも、インターネットまたは専用線ネットワー
クを介して生産管理や装置保守のための情報がデータ通
信される。
【0205】図13は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。
【0206】ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造
機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
されているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしト
ラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べて
半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる露
光装置によれば、光学素子を有するチャンバー内を減圧
したときのチャンバーの変形を抑えることができる。
【0208】また、本発明にかかる露光装置によれば、
チャンバー内の不活性ガスの純度を高く維持することが
できる。
【0209】更に、本発明にかかる露光装置によれば、
チャンバー内の不活性ガスの純度を高く維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光装置の全体構成図である。
【図2】本発明にかかる露光装置の照明光学ユニットの
構成図である。
【図3】本発明にかかる露光装置の照明光学ユニットの
構成図である。
【図4】本発明にかかる露光装置の本発明の照明光学ユ
ニットにおける別の構成図である。
【図5】本発明にかかる露光装置の投影光学ユニットの
構成図である。
【図6】本発明にかかる露光装置の投影光学ユニットの
構成図である。
【図7】本発明にかかる露光装置の投影光学ユニットに
おける別の構成図である。
【図8】図1の照明光学ユニットの部分的な構成を説明
する図である。
【図9】コンピュータネットワークの全体システムの概
略図である。
【図10】コンピュータネットワークの全体システムの
概略図である。
【図11】表示装置の表示画面を示す図である。
【図12】半導体デバイス製造プロセスのフローを示す
図である。
【図13】ウエハプロセスのフローを示す図である。
【図14】本発明にかかる第2の実施形態として、照明
光学ユニットを覆う密閉容器の変形例を説明する図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春見 和之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平林 融 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F046 AA22 AA28 BA04 BA05 CA08 CB19 CB20 CB23 CB24 DA04 DA27 DB03 DB04 DD06

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光装置であって、 光学素子を内部に有し、所定の領域を囲むチャンバー
    と、 該チャンバーを囲む密閉容器と、 該チャンバー内を減圧するポンプとを有し、 該チャンバー内を減圧するときに、該密閉容器も減圧す
    ることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記チャンバーは、前記密閉容器に支持
    されていることを特徴とする請求項1に記載の露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記チャンバーと前記密閉容器との間で
    変位を発生させる変位機構を有することを特徴とする請
    求項1または2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 基準部材と前記チャンバーとの間の位置
    関係を計測する計測器を有することを特徴とする請求項
    1乃至3いずれかに記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 基準部材と前記チャンバーとの間の位置
    関係を計測し、該計測結果に基づいて前記変位機構を制
    御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記チャンバーは、前記光学素子を保持
    する鏡筒を支持する定盤に支持されていることを特徴と
    する請求項1に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記密閉容器は、可動体を介して前記定
    盤と連結することを特徴とする請求項6に記載の露光装
    置。
  8. 【請求項8】 前記可動体は、ベローズであることを特
    徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記密閉容器は、光を透過させる透過窓
    を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記透過窓は、フッ素化合物ガラスか
    らなることを特徴とする請求項9に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記透過窓は、前記密閉容器に対して
    移動可能に支持されることを特徴とする請求項9または
    10に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記密閉容器は、開閉扉を有すること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の露光
    装置。
  13. 【請求項13】 前記チャンバーと前記密閉容器との間
    を連通させる通気孔を有することを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれかに記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 前記通気孔は、開閉自在であることを
    特徴とする請求項13に記載の露光装置。
  15. 【請求項15】 前記ポンプは、前記密閉容器内の気体
    を排出することを特徴とする請求項1乃至14のいずれ
    かに記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 前記ポンプは、前記密閉容器内の気体
    を排出することで、前記チャンバーに設けられた通気孔
    を介して該チャンバー内の気体を排出することを特徴と
    する請求項15に記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 前記ポンプは、前記チャンバー内の気
    体を排出することを特徴とする請求項1乃至16のいず
    れかに記載の露光装置。
  18. 【請求項18】 前記チャンバーは、照明光学ユニット
    の少なくとも一部の光学素子を内部に有することを特徴
    とする請求項1乃至17のいずれかに記載の露光装置。
  19. 【請求項19】 前記チャンバーは、投影光学ユニット
    の少なくとも一部の光学素子を内部に有することを特徴
    とする請求項1乃至18のいずれかに記載の露光装置。
  20. 【請求項20】 前記チャンバー内を減圧した後に、不
    活性ガスを供給することを特徴とする請求項1乃至19
    いずれかに記載の露光装置。
  21. 【請求項21】 前記不活性ガスは、ヘリウムと窒素の
    うちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項2
    0に記載の露光装置。
  22. 【請求項22】 前記チャンバー内の減圧は、複数回行
    われることを特徴とする請求項1乃至21のいずれかに
    記載の露光装置。
  23. 【請求項23】 前記チャンバーは、ガス供給口とガス
    排出口とを有することを特徴とする請求項1乃至22の
    いずれかに記載の露光装置。
  24. 【請求項24】 前記チャンバーは、真空紫外域の光の
    光路の少なくとも一部を囲むことを特徴とする請求項1
    乃至23のいずれかに記載の露光装置。
  25. 【請求項25】 露光装置であって、 光学素子を内部に有し、所定の領域を囲むチャンバー
    と、 該チャンバー内を不活性ガス雰囲気にする機構と、 該チャンバーを囲む密閉容器とを有し、 該チャンバー内の不活性ガスの純度は、該密閉容器内の
    不活性ガスの純度よりも高いことを特徴とする露光装
    置。
  26. 【請求項26】 前記密閉容器内の不活性ガスの純度
    は、該密閉容器外の不活性ガスの純度よりも高いもので
    あることを特徴とする請求項25に記載の露光装置。
  27. 【請求項27】 前記機構は、チャンバー内を不活性ガ
    ス雰囲気にする前に、前記チャンバー内にある気体を真
    空排気することを特徴とする請求項25または26に記
    載の露光装置。
  28. 【請求項28】 前記密閉容器は、光を透過させる透過
    窓を有することを特徴とする請求項25乃至27のいず
    れかに記載の露光装置。
  29. 【請求項29】 前記透過窓は、フッ素化合物ガラスか
    らなる請求項28に記載の露光装置。
  30. 【請求項30】 前記密閉容器は、開閉扉を有する請求
    項25乃至29のいずれかに記載の露光装置。
  31. 【請求項31】 前記チャンバーと前記密閉容器との間
    を連通させる通気孔を有することを特徴とする請求項1
    乃至30のいずれかに記載の露光装置。
  32. 【請求項32】 前記通気孔は、開閉自在であることを
    特徴とする請求項28に記載の露光装置。
  33. 【請求項33】 前記チャンバーは、照明光学ユニット
    の少なくとも一部の光学素子を内部に有することを特徴
    とする請求項1乃至32のいずれかに記載の露光装置。
  34. 【請求項34】 前記チャンバーは、投影光学ユニット
    の少なくとも一部の光学素子を内部に有することを特徴
    とする請求項1乃至33のいずれかに記載の露光装置。
  35. 【請求項35】 前記不活性ガスは、ヘリウムと窒素の
    うちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1
    乃至34のいずれかに記載の露光装置。
  36. 【請求項36】 前記チャンバーは、真空紫外域の光の
    光路の少なくとも一部を囲むことを特徴とする請求項2
    5乃至35のいずれかに記載の露光装置。
  37. 【請求項37】 露光装置であって、 光学素子を内部に有し、所定の領域を囲むチャンバー
    と、 該チャンバー内を不活性ガス雰囲気にする機構と、 該チャンバーを囲む密閉容器とを有し、 該チャンバー内の圧力は、該密閉容器内の圧力よりも高
    いことを特徴とする露光装置。
  38. 【請求項38】 前記密閉容器内の不活性ガスの圧力
    は、該密閉容器外の不活性ガスの圧力よりも高いもので
    あることを特徴とする請求項37に記載の露光装置。
  39. 【請求項39】 前記機構は、チャンバー内を不活性ガ
    ス雰囲気にする前に、前記チャンバー内にある気体を真
    空排気することを特徴とする請求項37または38のい
    ずれかに記載の露光装置。
  40. 【請求項40】 前記密閉容器は、光を透過させる透過
    窓を有することを特徴とする請求項37乃至39のいず
    れかに記載の露光装置。
  41. 【請求項41】 前記透過窓は、フッ素化合物ガラスか
    らなることを特徴とする請求項40に記載の露光装置。
  42. 【請求項42】 前記密閉容器は、開閉扉を有すること
    を特徴とする請求項37乃至41のいずれかに記載の露
    光装置。
  43. 【請求項43】 前記チャンバーと前記密閉容器との間
    を連通させる通気孔を有することを特徴とする請求項3
    7乃至42いずれかに記載の露光装置。
  44. 【請求項44】 前記通気孔は、開閉自在であることを
    特徴とする請求項43に記載の露光装置。
  45. 【請求項45】 前記チャンバーは、照明光学ユニット
    の少なくとも一部の光学素子を内部に有することを特徴
    とする請求項37乃至44のいずれかに記載の露光装
    置。
  46. 【請求項46】 前記チャンバーは、投影光学ユニット
    の少なくとも一部の光学素子を内部に有することを特徴
    とする請求項37乃至45のいずれかに記載の露光装
    置。
  47. 【請求項47】 前記不活性ガスは、ヘリウムと窒素の
    うちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項3
    7乃至46のいずれかに記載の露光装置。
  48. 【請求項48】 前記チャンバーは、真空紫外域の光の
    光路の少なくとも一部を囲むことを特徴とする請求項3
    7乃至47のいずれかに記載の露光装置。
  49. 【請求項49】 ガス置換方法であって、 光学素子を内部に有するチャンバーの内部を減圧する工
    程と、 該チャンバーを囲む密閉容器を減圧する工程と、 該チャンバーの内部に不活性ガスを供給する工程と、 を有することを特徴とするガス置換方法。
  50. 【請求項50】 前記チャンバーと前記密閉容器との間
    で変位を発生させることを特徴とする請求項49に記載
    のガス置換方法。
  51. 【請求項51】 基準部材と前記チャンバーとの間の位
    置関係を計測し、該計測結果に基づいて前記変位機構を
    制御することを特徴とする請求項50に記載のガス置換
    方法。
  52. 【請求項52】 前記密閉容器に設けられた扉を開閉す
    ることを特徴とする請求項49乃至51のいずれかに記
    載のガス置換方法。
  53. 【請求項53】 前記チャンバーに設けられた通気孔を
    開閉することを特徴とする請求項49乃至52のいずれ
    かに記載のガス置換方法。
  54. 【請求項54】 前記ポンプは、前記密閉容器内の気体
    を排出することを特徴とする請求項49乃至53のいず
    れかに記載のガス置換方法。
  55. 【請求項55】 前記ポンプは、前記密閉容器内の気体
    を排出することで、前記チャンバーに設けられた通気孔
    を介して該チャンバー内の気体を排出することを特徴と
    する請求項54に記載のガス置換方法。
  56. 【請求項56】 前記ポンプは、前記チャンバー内の気
    体を排出することを特徴とする請求項49乃至55のい
    ずれかに記載のガス置換方法。
  57. 【請求項57】 前記チャンバー内を減圧した後に、不
    活性ガスを供給することを特徴とする請求項49乃至5
    6のいずれかに記載のガス置換方法。
  58. 【請求項58】 前記不活性ガスは、ヘリウムと窒素の
    うちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項5
    7に記載のガス置換方法。
  59. 【請求項59】 前記チャンバー内の減圧は、複数回行
    われることを特徴とする請求項49乃至58のいずれか
    に記載のガス置換方法。
  60. 【請求項60】 ガス置換方法であって、光学素子を内
    部に有するチャンバーの内部に不活性ガスを供給する工
    程と、該チャンバーを囲む密閉容器に不活性ガスを供給
    する工程と、 該チャンバー内の不活性ガスの純度を、該密閉容器内の
    不活性ガスの純度よりも高い状態に制御する工程と、 を有することを特徴とするガス置換方法。
  61. 【請求項61】 前記密閉容器内の不活性ガスの純度
    を、該密閉容器外の不活性ガスの純度よりも高い状態に
    制御する工程とをさらに有することを特徴とする請求項
    60に記載のガス置換方法。
  62. 【請求項62】 ガス置換方法であって、 光学素子を内部に有するチャンバーの内部に不活性ガス
    を供給する工程と、 該チャンバーを囲む密閉容器に不活性ガスを供給する工
    程と、 該チャンバー内の不活性ガスの圧力を、該密閉容器内の
    不活性ガスの圧力よりも高い状態に制御する工程と、 を有することを特徴とするガス置換方法。
  63. 【請求項63】 前記密閉容器内の不活性ガスの圧力
    を、該密閉容器外の不活性ガスの圧力よりも高い状態に
    制御する工程とをさらに有することを特徴とする請求項
    62に記載のガス置換方法。
  64. 【請求項64】 半導体デバイス製造方法であって、 請求項1乃至48のいずれかに記載の露光装置を含む各
    種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する
    工程と、 該製造装置群を用いて複数のプロセスによって半導体デ
    バイスを製造する工程と,を有することを特徴とする半
    導体デバイス製造方法。
  65. 【請求項65】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、 前記ローカルエリアネットワークと前記半導体製造工場
    外の外部ネットワークとの間で、前記製造装置群の少な
    くとも1台に関する情報をデータ通信する工程と,をさ
    らに有することを特徴とする請求項64に記載の半導体
    デバイス製造方法。
  66. 【請求項66】 前記データ通信によって、前記露光装
    置のベンダーもしくはユーザーが提供するデータベース
    に前記外部ネットワークを介してアクセスして前記製造
    装置の保守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場と
    は別の半導体製造工場との間で前記外部ネットワークを
    介してデータ通信して生産管理を行うことを特徴とする
    請求項65に記載の半導体デバイス製造方法。
  67. 【請求項67】 半導体製造工場であって、 請求項1乃至48のいずれかに記載の露光装置を含む各
    種プロセス用の製造装置群と、 該製造装置群を接続するローカルエリアネットワーク
    と、 該ローカルエリアネットワークから工場外の外部ネット
    ワークにアクセス可能にするゲートウェイを有し、 前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を、前記
    外部ネットワークとの接続により、データ通信すること
    を可能にすることを特徴とする半導体製造工場。
  68. 【請求項68】 半導体製造工場に設置された請求項1
    乃至48のいずれかに記載の露光装置の保守方法であっ
    て、 前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが、半導体製
    造工場の外部ネットワークに接続された保守データベー
    スを提供する工程と、 前記半導体製造工場内から前記外部ネットワークを介し
    て前記保守データベースへのアクセスを許可する工程
    と、 前記保守データベースに蓄積される保守情報を前記外部
    ネットワークを介して半導体製造工場側に送信する工程
    と、 を有することを特徴とする露光装置の保守方法。
  69. 【請求項69】 請求項1乃至48のいずれかに記載の
    露光装置において、 保守情報を表示するためのディスプレイと、 前記保守情報を管理するデータベースと接続するための
    ネットワークインターフェースと、 前記ネットワークインタフェースを介し、ネットワーク
    上の前記データベースにアクセスし、該露光装置の保守
    情報を授受する通信用ソフトウェアを実行するコンピュ
    ータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュー
    タネットワークを介してデータ通信することを可能にし
    たことを特徴とする記憶媒体。
  70. 【請求項70】 前記通信用ソフトウェアは、前記露光
    装置が設置された工場の外部ネットワークに接続され、
    前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが提供する保
    守データベースにアクセスするためのユーザーインター
    フェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネッ
    トワークを介して該データベースから情報を得ることを
    可能にすることを特徴とする請求項69に記載の露光装
    置。
  71. 【請求項71】 露光装置であって、 光学素子を内部に有し、所定の領域を囲むチャンバー
    と、 前記チャンバーを囲む密閉容器と、 前記密閉容器内を減圧するポンプと、 を有し、 前記チャンバーは定盤に支持され、前記密閉容器は変形
    を吸収するための可動体を介して前記定盤と連結するこ
    とを特徴とする露光装置。
  72. 【請求項72】 前記可動体は、ベローズであることを
    特徴とする請求項71に記載の露光装置。
  73. 【請求項73】 前記密閉容器の変形を吸収するための
    第2の可動体を更に備え、 該第2の可動体は透過窓を保持し、該透過窓は前記内部
    の光学素子に対して所定の位置関係に保持されることを
    特徴とする請求項71に記載の露光装置。
  74. 【請求項74】 前記可動体は、ベローズであることを
    特徴とする請求項71に記載の露光装置。
  75. 【請求項75】 前記第2の可動体は、ベローズである
    ことを特徴とする請求項73に記載の露光装置。
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