JP2001343976A - 鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構 - Google Patents

鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構

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JP2001343976A
JP2001343976A JP2000163323A JP2000163323A JP2001343976A JP 2001343976 A JP2001343976 A JP 2001343976A JP 2000163323 A JP2000163323 A JP 2000163323A JP 2000163323 A JP2000163323 A JP 2000163323A JP 2001343976 A JP2001343976 A JP 2001343976A
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arm
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lid
cover
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Ryohei Kanayama
亮平 金山
Keiji Ozawa
啓二 小澤
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の板状材を連結して形成した鍵蓋の開閉動
作を行う際に、操作者の手に掛かる荷重の変化を抑制し
て、操作者に違和感を与えることがないようにする。 【解決手段】複数の板状材を連結部において折り曲げ可
能に前後に連結して鍵蓋を形成し、鍵蓋の開動作時に複
数の板状材を連結部で折り曲げて鍵盤楽器本体内に収納
するとともに、鍵蓋の閉動作時に鍵盤楽器本体内に収納
された複数の板状材を伸長して被覆対象部位を覆うよう
にした鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構において、鍵蓋の開動作
に伴って、複数の板状材のうちの一部の板状材が下方に
移動して付勢力に抗して第1腕部を回動し、第1腕部の
回動に伴い第2腕部が回動して複数の板状材のうちの一
部の板状材とは異なる板状材を支持する回動腕部とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤楽器の鍵蓋開
閉機構に関し、さらに詳細には、電子ピアノや電子オル
ガンなどのような各種の電子鍵盤楽器の鍵盤や操作パネ
ルなどを覆う鍵蓋を開閉する際に用いて好適な鍵盤楽器
の鍵蓋開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子ピアノや電子オルガンなどの
ような各種の電子鍵盤楽器においては、多種多様の演奏
を実現する際に用いる各種の操作子や表示器を操作パネ
ル上に配置する必要があるため、操作パネルが大型にな
ってきている。従って、こうした大型の操作パネルや鍵
盤を覆う鍵蓋もまた、当然のことながら大型化せざるを
得ないものであった。
【0003】ところで、従来の電子鍵盤楽器において、
演奏者が演奏を行う際には、鍵盤や操作パネルを覆って
いる大型化した鍵蓋を当該鍵盤や操作パネル上から取り
除いて、電子鍵盤楽器の内部に収納するようになされて
いた(なお、一般には、鍵盤や操作パネルを覆っている
鍵蓋を当該鍵盤や操作パネル上から取り除くことを「鍵
蓋を開く」と称し、鍵蓋により鍵盤や操作パネルを覆う
ことを「鍵蓋を閉じる」と称している。従って、本明細
書においても「鍵蓋の開閉」は上記した意味に用いるも
のとする。)。
【0004】このため、上記したような従来の電子鍵盤
楽器においては、複数の板状材を連結して大型の鍵蓋を
形成し、こうして形成した大型の鍵蓋を各板状材の連結
部で折り曲げて電子鍵盤楽器内に収納するようにして、
電子鍵盤楽器全体の大きさを小型化することを可能にし
た鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構が用いられている。
【0005】しかしながら、上記したような鍵蓋を折り
曲げて電子鍵盤楽器内に収納するようにした鍵盤楽器の
鍵蓋開閉機構においては、鍵盤や操作パネルを覆ってい
る鍵蓋を折り曲げて、当該鍵盤や操作パネル上から鍵蓋
を取り除いて電子鍵盤楽器内に収納する動作、即ち、鍵
蓋を開く動作(鍵蓋の開動作)を行うと、鍵蓋を構成す
る各板状材の連結部が折れ曲がり始める際に瞬間的に大
きな荷重を必要とするため、操作者の手に掛かる荷重が
一定ではなくなってしまい、操作者に違和感を与えてし
まうという問題点があった。
【0006】また、上記したような鍵蓋を折り曲げて電
子鍵盤楽器内に収納するようにした鍵盤楽器の鍵蓋開閉
機構においては、鍵蓋を折り曲げて電子鍵盤楽器内に収
納した状態から、鍵蓋を構成する各板状材の連結部を伸
ばして鍵蓋により鍵盤や操作パネル上を覆う動作、即
ち、鍵蓋を閉じる動作(鍵蓋の閉動作)を行うと、鍵蓋
を構成する各板状材の連結部が伸び始める際に必要な荷
重が瞬間的に小さくなるため、操作者の手に掛かる荷重
が一定ではなくなってしまい、操作者に違和感を与えて
しまうという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、複数の板状材を連結し
て形成した鍵蓋の開閉動作を行う際に、操作者の手に掛
かる荷重の変化を抑制して、操作者に違和感を与えるこ
とのないようにした鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の板状
材を連結部において折り曲げ可能に前後に連結して鍵蓋
を形成し、上記鍵蓋の開動作時に上記複数の板状材を上
記連結部で折り曲げて鍵盤楽器本体内に収納するととも
に、上記鍵蓋の閉動作時に上記鍵盤楽器本体内に収納さ
れた上記複数の板状材を伸長して被覆対象部位を覆うよ
うにした鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構において、上記鍵蓋の
開動作に伴って、上記複数の板状材のうちの一部の板状
材が下方に移動して付勢力に抗して第1腕部を回動し、
上記第1腕部の回動に伴い第2腕部が回動して上記複数
の板状材のうちの上記一部の板状材とは異なる板状材を
支持する回動腕部とを有するようにしたものである。
【0009】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、鍵蓋の開閉動作時において操作者にかかる
荷重を軽減することができるので、操作者が鍵蓋の開閉
動作を行う際において、操作者の手に掛かる荷重の変化
が抑制されることになり、操作者は違和感を感じること
無く鍵蓋の開閉動作を行うことができるようになる。
【0010】ここで、上記回動腕部は、上記鍵盤楽器本
体内において固定的に配設される基台部に回動自在に配
設されたものとすることができる。
【0011】なお、本発明は、複数の板状材を連結部に
おいて折り曲げ可能に前後に連結して鍵蓋を形成し、上
記鍵蓋の開動作時に上記複数の板状材を上記連結部で折
り曲げて鍵盤楽器本体内に収納するとともに、上記鍵蓋
の閉動作時に上記鍵盤楽器本体内に収納された上記複数
の板状材を伸長して被覆対象部位を覆うようにした鍵盤
楽器の鍵蓋開閉機構において、上記鍵蓋の開閉動作の途
中において上記複数の板状材の少なくともいずれか1つ
を支持する支持部材を有し、上記支持部材は、上記鍵盤
楽器本体内において固定的に配設される基台部と、上記
基台部に回動自在に配設されるとともに所定の間隙を開
けて二股状に分岐した上記鍵蓋の後端部と当接可能な第
1腕部と上記鍵蓋の上記連結部近傍と当接可能な第2腕
部とを有する回動腕部と、上記回動腕部を付勢する付勢
部材とを有し、上記鍵蓋の閉動作に伴って、上記鍵蓋の
後端部が上記回動腕部の上記第1腕部を押圧して上記付
勢部材の付勢力に抗して上記第1腕部を回動し、上記第
1腕部の回動に伴い上記回動腕部の上記第2腕部が回動
して上記鍵蓋の上記連結部近傍を支持し、上記鍵蓋の開
動作に伴って、上記付勢部材の付勢力により上記鍵蓋の
後端部を上記回動腕部の上記第1腕部が押圧して上記第
1腕部が回動され、上記第1腕部の回動に伴い上記回動
腕部の上記第2腕部が回動して上記鍵蓋の上記連結部近
傍を支持するものとしてもよい。
【0012】ここで、上記回動腕部の上記第1腕部と上
記第2腕部とは、互いに独立して回動自在に配設されて
おり、上記付勢部材は、上記第1腕部と上記第2腕部と
を連結するものであり、上記鍵蓋の開閉動作に伴って上
記第1腕部が回動すると、上記第1腕部の回動に応じた
上記付勢部材の付勢力により、上記第2腕部が上記鍵蓋
の上記連結部近傍を支持するものとしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の実施の形態
の一例を詳細に説明する。
【0014】まず、はじめに、本発明による鍵盤楽器の
鍵蓋開閉機構の第1の実施の形態について説明する。
【0015】図1には、本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開
閉機構の第1の実施の形態を備えた電子鍵盤楽器の上面
構成説明図が示されている。
【0016】また、図2乃至図4には、図1に示す電子
鍵盤楽器の本体内の概略構成を表す左側方断面構成説明
図が示されている。ここで、図2には鍵蓋により鍵盤な
らびに操作パネルの双方が覆われている状態、即ち、鍵
蓋が完全に閉じられた状態が示されており、図3には鍵
蓋により操作パネルのみが覆われている状態(鍵蓋が鍵
盤上から取り除かれた状態)、即ち、鍵蓋が中途まで閉
じられた状態(鍵盤が中途まで開いた状態)が示されて
おり、図4には鍵蓋が鍵盤ならびに操作パネル上から取
り除かれて鍵盤および操作パネルの双方が露出した状
態、即ち、鍵蓋が完全に開いた状態が示されている。
【0017】この電子鍵盤楽器10は、所定数の鍵を備
えた鍵盤12と、鍵盤12の上方位置に配設された操作
パネル14と、鍵盤12と操作パネル14とを被覆可能
な大きさに形成された鍵蓋16と、左右の側板18の内
面側にそれぞれ固定的に配設されるとともに鍵蓋16の
開閉動作の際において鍵蓋16を案内するリッドレール
20と、左右の側板18の内面側にそれぞれ配設される
とともに鍵蓋16の開閉動作の際において鍵蓋16を支
持する支持部材22とを有している。
【0018】ここで、鍵蓋16は、主蓋16aの裏面1
6aa側ならびに副蓋16bの裏面16bb側に配設さ
れた蝶番状に折り曲げ可能な連結板24により、主蓋1
6aと副蓋16bとの2枚の板状材を折り曲げ可能に連
結することにより構成されている。即ち、連結板24の
回動軸24aを中心として、主蓋16aは副蓋16bに
対して相対的に矢印A方向に折り曲げ可能となされ、副
蓋16bは主蓋16aに対して相対的に矢印B方向に折
り曲げ可能となされている。
【0019】そして、鍵蓋16は、主蓋16aと副蓋1
6bとが折り曲げられずに伸長した状態のときに鍵盤1
2ならびに操作パネル14を覆うようになされており
(図2参照:鍵蓋16が完全に閉じられた状態)、主蓋
16aと副蓋16bとが中途まで折り曲げられた状態の
ときに操作パネル14のみを覆うようになされており
(図3参照:鍵蓋16が中途まで閉じられた状態)、主
蓋16aと副蓋16bとが完全に折り曲げられて電子鍵
盤楽器10の後面板10a側に副蓋16bが収納された
状態のときに鍵盤12ならびに操作パネル14が露出す
るようになされている(図4参照:鍵蓋16が完全に開
いた状態)。
【0020】ここで、主蓋16aの前方端部16afに
は、主蓋16aと鍵盤12あるいは操作パネル14との
間に所定の空隙を形成するための突出縁部材26が突出
形成されている。
【0021】一方、副蓋16bの後方端部16brに
は、支持部材22の第1腕部22aと当接する当接板2
8が配設されている。
【0022】さらに、副蓋16bの後方端部16brの
裏面16bbにおける左右のリッドレール20側にはブ
ラケット30が配設されており、このブラケット30に
はピニオンギア32が回動自在に配設されている。この
ピニオンギア32はリッドレール20に形成されたラッ
ク20aと噛み合って、リッドレール20上を電子鍵盤
楽器10の前方側と後方側とに転動自在となされてい
る。
【0023】次に、図5には支持部材22の斜視図が示
されており、以下、この図5を参照しながら支持部材2
2の詳細な構成について説明する。
【0024】即ち、支持部材22は、側板18の内面側
に沿って固定的に配設される基台部22bと、基台部2
2bに突設された回転軸22cと、回転軸22cに回動
自在に支持された第1腕部22aと、第1腕部22aの
先端に配設された当接部材22dと、第1腕部22aと
は所定の間隙Gを開けるようにして回転軸22cに回動
自在に支持された第2腕部22eと、第2腕部22eの
先端に配設された当接部材22fと、回動軸22cに巻
回された鋏型バネ22gと、第1腕部22aと基台部2
2bとの間に配置されていて第1腕部22aを初期位置
へ復帰させるための弱い付勢力を付与するバネ22hと
により構成されている。
【0025】なお、上記した第1腕部22aと第2腕部
22eとにより、回動腕部が構成されている。
【0026】そして、鋏型バネ22gは、その一方の端
部22gaが第1腕部22aに係止されるとともに、そ
の他方の端部(図示せず)が第2腕部22eに係止され
ており、第1腕部22aと第2腕部22eとは鋏型バネ
22gにより連結されているものである。
【0027】ここで、第1腕部22aと第2腕部22e
とは、外部から荷重が加わらない初期状態においては、
図2に示すように所定の間隙Gを有するようにして離隔
して配置されている。
【0028】しかしながら、鋏型バネ22gの弾発力に
抗して外部から第1腕部22aに対して図5における矢
印C方向の荷重が加わり、当該荷重が鋏型バネ22gの
弾発力を越えるものである場合には、第1腕部22aは
回転軸22cを中心として矢印C方向に回動する。そし
て、当該回動した第1腕部22aは、鋏型バネ22gの
弾発力に応じて図5における矢印D方向に付勢されるこ
とになり、当該回動した第1腕部22aに加えられてい
る外部からの荷重がなくなれば矢印D方向に回動して、
第2腕部22eとの間に間隙Gを有する初期状態に復帰
する。
【0029】同様に、鋏型バネ22gの弾発力に抗して
外部から第2腕部22eに対して図5における矢印E方
向の荷重が加わり、当該荷重が鋏型バネ22gの弾発力
を越えるものである場合には、第2腕部22eは回転軸
22cを中心として矢印E方向に回動する。そして、当
該回動した第2腕部22eは、鋏型バネ22gの弾発力
に応じて図5における矢印F方向に付勢されることにな
り、当該回動した第2腕部22eに加えられている外部
からの荷重がなくなれば矢印E方向に回動して、第1腕
部22aとの間に間隙Gを有する初期状態に復帰する。
【0030】ここで、鋏型バネ22gの弾発力は、操作
者が鍵蓋16を開閉動作する際の操作力に比べると極め
て弱いものであり、操作者が鍵盤16を開閉動作する際
に実質的な負荷抵抗となるものではない。
【0031】なお、鍵蓋16を閉じる際に、第1腕部2
2aの先端に配設された当接部材22dは副蓋16bに
配設された当接板28と当接することになり、第2腕部
22eの先端に配設された当接部材22fは主蓋16a
の裏面16aaと当接することになる。
【0032】以上の構成において、図2に示されている
ように鍵蓋16が完全に閉じられている状態から、図3
あるいは図4に示すような状態となるように操作者が鍵
蓋16を徐々に開いていく動作を行うと、ピニオンギア
32がリッドレール20を電子鍵盤楽器10の後方側に
転動して行き、鍵蓋16が電子鍵盤楽器10の後方側へ
移動される。
【0033】この際に、副蓋16bに配設された当接板
28が第1腕部22aの先端に配設された当接部材22
dと当接することになるが、操作者が鍵蓋16をさらに
開いていく動作を行うと、鍵蓋16の後方への移動に従
って、鍵蓋16から加えられる荷重によって第1腕部2
2aが矢印C方向に回動する。
【0034】ここで、操作者が鍵蓋16をさらに開いて
いく動作を続けると、図3に示すように、ピニオンギア
32がラック20a上を転動してリッドレール20の後
端部20bに到達した状態となる。なお、リッドレール
20には公知のストッパ機構が配設されていて、ラック
20a上を転動してきたピニオンギア32は、後端部2
0bにおいて転動を停止される。
【0035】この図3に示す状態においては、鍵蓋16
の突出縁部材26が、鍵盤12と操作パネル14との間
に形成された段差13内に位置して位置決めされてお
り、鍵蓋16の主蓋16aによって操作パネル14のみ
が覆われている。
【0036】そして、この図3に示す鍵蓋16が中途ま
で閉じられた状態(鍵蓋16が中途まで開いた状態)を
含む鍵蓋16の移動の前後の状態においては、鋏型バネ
22gによって第1腕部22aと連結されている第2腕
部22eの当接部材22fが、主蓋16の裏面16aa
側における連結部材24の近傍部位と当接する。この当
接部材22fと主蓋16の裏面16aa当接により、鋏
型バネ22gの矢印F方向の付勢力が主蓋16に加えら
れ、当該付勢力によって主蓋16aと副蓋16bとが連
結部材24の回動軸24aを中心として折れ曲げられる
のが補助され、操作者が主蓋16aと副蓋16bとを連
結部材24の回動軸24aを中心として折れ曲げ始める
際に必要な荷重が軽減されることになる。
【0037】このため、鍵蓋16を開く際に操作者の手
に掛かる荷重の変化が抑制されるので、操作者は違和感
を感じること無く鍵蓋16を開くことができる。
【0038】上記した図3に示す状態から、操作者が鍵
蓋16をさらに開いていく動作を続けると、副蓋16b
はリッドレール20の後端部20bに位置するピニオン
ギア32の回動軸32aを中心として図3における矢印
H方向に回動し、図4に示すように主蓋16aと副蓋1
6bとが完全に折り曲げられて、第2腕部22eにより
主蓋16aが支持された状態となる。
【0039】この図4に示す鍵蓋16が完全に開いた状
態においては、鍵蓋16の突出縁部材26が、操作パネ
ル14の上方部位に形成された段差15内に位置して、
鍵蓋16が鍵盤12ならびに操作パネル14上から取り
除かれて鍵盤12および操作パネル14の双方が露出さ
れている。
【0040】次に、図4に示されているように鍵蓋16
が完全に開かれている状態から、図3あるいは図2に示
すような状態となるように操作者が鍵蓋16を徐々に閉
じていく動作を行うと、ピニオンギア32がリッドレー
ル20を電子鍵盤楽器10の前方側に転動して行き、鍵
蓋16が電子鍵盤楽器10の前方側へ移動される。
【0041】この際に、副蓋16bに配設された当接板
28が第1腕部22aの先端に配設された当接部材22
dと当接しているとともに、主蓋16aの裏面16aa
が第2腕部22eの先端に配設された当接部材22fと
当接しているため、第1腕部22aにおける鋏型バネ2
2gの矢印D方向の付勢力および第2腕部22eにおけ
る鋏型バネ22gの矢印F方向の付勢力によって、連結
部24が伸長されるのが抑止され、操作者が主蓋16a
と副蓋16bとを連結部材24の回動軸24aを中心と
して伸ばし始める際に必要な荷重が瞬間的に小さくなる
ことがない。
【0042】このため、鍵蓋16を閉じ始める際に操作
者の手に掛かる荷重の変化が抑制されるので、操作者は
違和感を感じること無く鍵蓋16を閉じることができ
る。
【0043】ここで、操作者が鍵蓋16をさらに閉じて
いく動作を続けると、図3に示すように、鍵蓋16の突
出縁部材26が鍵盤12と操作パネル14との間に形成
された段差13内に位置して位置決めされ、鍵蓋16の
主蓋16aによって操作パネル14のみが覆われた状態
となる。
【0044】そして、この図3に示す鍵蓋16が中途ま
で閉じられた状態(鍵蓋16が中途まで開いた状態)を
含む鍵蓋16の移動の前後の状態においては、鋏型バネ
22gによって第1腕部22aと連結されている第2腕
部22eの当接部材22fが、主蓋16の裏面16aa
側における連結部材24の近傍部位と当接している。こ
の当接部材22fと主蓋16の裏面16aaとの当接に
より、鋏型バネ22gの矢印F方向の付勢力が主蓋16
に加えられ、当該付勢力によって主蓋16aと副蓋16
bとが連結部材24の回動軸24aを中心として回動し
て伸長するのが抑止され、操作者が主蓋16aと副蓋1
6bとを連結部材24の回動軸24aを中心として伸長
する際に必要な荷重が小さくなることはない。
【0045】このため、鍵蓋16を開く際に操作者の手
に掛かる荷重の変化が抑制されるので、操作者は違和感
を感じること無く鍵蓋16を閉じることができる。
【0046】上記した図3に示す状態から、さらに操作
者が鍵蓋16をさらに閉じていく動作を続けると、副蓋
16bはリッドレール20の前端部20cに位置するよ
うになり、図2に示すように主蓋16aと副蓋16bと
が完全に伸長されて、鍵蓋16により鍵盤12および操
作パネル14が覆われた状態となる。
【0047】次に、図6乃至図7を参照しながら、本発
明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第2の実施の形態に
ついて説明する。
【0048】ここで、図6は、本発明による鍵盤楽器の
鍵蓋開閉機構の第2の実施の形態を備えた電子鍵盤楽器
の上面構成説明図であり、上記した図1に対応するもの
である。
【0049】また、図7は、図6に示す電子鍵盤楽器の
本体内の概略構成を表す左側方断面構成説明図であり、
上記した図2に対応するように鍵蓋16により鍵盤12
ならびに操作パネル14の双方が覆われている状態、即
ち、鍵蓋が完全に閉じられた状態が示されている。
【0050】なお、図6乃至図7に示す構成において、
図1乃至図5に示す構成と同一または相当する構成に関
しては、図1乃至図5において用いた符号と同一の符号
を用いて示すこととし、その構成ならびに作用の詳細な
説明については省略するものとする。
【0051】ここで、図6乃至図7に示す電子鍵盤楽器
100と図1乃至図5に示す電子鍵盤楽器10とは、鍵
蓋16を支持するための支持部材22(122)の個数
においてのみ異なるものである。
【0052】即ち、電子鍵盤楽器10は、左右の側板1
8の内面側に配設されるとともに鍵蓋16の開閉動作の
際において鍵蓋16を支持する左右一対の支持部材22
を備えている。これに対して、電子鍵盤楽器100は、
左右の側板18の内面側に配設された左右一対の支持部
材22の代わりに、電子鍵盤楽器100の底面板100
bの略中央部位に1個の支持部材122を備えているも
のである。
【0053】この支持部材122と上記した支持部材2
2とは、支持部材22が基台部22bを側板18の内側
面に取り付けているのに対して、支持部材122が基台
部122bを底面板100bの略中央部位に配設してい
る点でのみ異なっているが、その他の構成は全く同じで
ある。
【0054】従って、この支持部材122によっても、
支持部材22に関して上記したと同様な作用効果を得る
ことができるものである。
【0055】次に、図8乃至図10を参照しながら、本
発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3の実施の形態
について説明する。
【0056】ここで、図8乃至図10は、本発明による
鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3の実施の形態を備えた電
子鍵盤楽器の本体内の概略構成を表す左側方断面構成説
明図である。詳細には、図8は上記した図2に対応し、
鍵蓋により鍵盤ならびに操作パネルの双方が覆われてい
る状態、即ち、鍵蓋が完全に閉じられた状態が示されて
おり、図9は上記した図3に対応し、鍵蓋により操作パ
ネルのみが覆われている状態(鍵蓋が鍵盤上から取り除
かれた状態)、即ち、鍵蓋が中途まで閉じられた状態
(鍵盤が中途まで開いた状態)が示されており、図10
は上記した図4に対応し、鍵蓋が鍵盤ならびに操作パネ
ル上から取り除かれて鍵盤および操作パネルの双方が露
出した状態、即ち、鍵蓋が完全に開いた状態が示されて
いる。
【0057】なお、この図8乃至図10に示す本発明に
よる鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3の実施の形態も、上
記した図6乃至図7に示す鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第
2の実施の形態と同様に、電子鍵盤楽器の底面板の略中
央部位に1個の支持部材を備えているものである。
【0058】即ち、図8乃至図10に示す本発明による
鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3の実施の形態を備えた電
子鍵盤楽器200は、電子鍵盤楽器200の底面板20
0bの略中央部位に1個の支持部材222を備えている
ものである。
【0059】この支持部材222は、電子鍵盤楽器20
0の底面板200bの略中央部位に固定的に配設される
基台部222bと、基台部222bに突設された回転軸
222cと、回転軸222cに回動自在に支持されると
ともに所定の間隙を開けるようにしてコ字形状に開いた
第1腕部222aaと第2腕部222abとを有する回
動腕部222aと、第1腕部222aaの先端部に配設
された当接部材222dと、回動軸222cに巻回され
た鋏型バネ(図示せず)とにより構成されている。
【0060】なお、第2腕部222abの先端部は平滑
な曲面形状に形成されていて、主蓋16aの裏面16a
aに配設された当接板240(当接板240は、その表
面が平滑面となるように形成されている。)との摩擦抵
抗を小さくするようになされている。
【0061】そして、上記した回動軸222cに巻回さ
れた鋏型バネは、その一方の端部(図示せず)が第1腕
部222aaまたは第2腕部222abに係止されると
ともに、その他方の端部が基台部222bに係止されて
いる。
【0062】ここで、回動腕部222aは、外部から荷
重が加わらない初期状態においては、鋏型バネの弾発力
により図8に示すように静止している。
【0063】しかしながら、鋏型バネの弾発力に抗して
外部から回動腕部222aに対して図8における矢印J
方向の荷重が加わり、当該荷重が鋏型バネの弾発力を越
えるものである場合には、回動腕部222aは回転軸2
22cを中心として矢印J方向に回動する。そして、当
該回動した回動腕部222aの第1腕部222aaは、
鋏型バネの弾発力に応じて図8における矢印K方向に付
勢されることになり、当該回動した回動腕部222aに
加えられている外部からの荷重がなくなれば矢印K方向
に回動して、図8に示す初期状態に復帰する。
【0064】同様に、鋏型バネの弾発力に抗して外部か
ら回動腕部222aに対して図8における矢印K方向の
荷重が加わり、当該荷重が鋏型バネの弾発力を越えるも
のである場合には、回動腕部222aは回転軸222c
を中心として矢印K方向に回動する。そして、当該回動
した回動腕部222aの第2腕部222abは、鋏型バ
ネの弾発力に応じて図8における矢印J方向に付勢され
ることになり、当該回動した回動腕部222aに加えら
れている外部からの荷重がなくなれば矢印J方向に回動
し、図8に示す初期状態に復帰する。
【0065】ここで、鋏型バネの弾発力は、操作者が鍵
蓋16を開閉動作する際の操作力に比べると極めて弱い
ものであり、操作者が鍵盤16を開閉動作する際に実質
的な負荷抵抗となるものではない。
【0066】なお、鍵蓋16を閉じる際に、第1腕部2
22aaの先端に配設された当接部材222dは副蓋1
6bに配設された当接板28と当接することになり、第
2腕部222abの先端部は主蓋16aの裏面16aa
に配設された当接板240と当接することになる。
【0067】また、符号250は、鍵蓋16が折れ曲が
った際に、連結板24の回動軸24aの近傍における鍵
蓋16の部位が当接するストッパ部材である。
【0068】以上の構成において、図8に示されている
ように鍵蓋16が完全に閉じられている状態から、図9
あるいは図10に示すような状態となるように操作者が
鍵蓋16を徐々に開いていく動作を行うと、ピニオンギ
ア32がリッドレール20を電子鍵盤楽器200の後方
側に転動して行き、鍵蓋16が電子鍵盤楽器200の後
方側へ移動される。
【0069】この際に、副蓋16bに配設された当接板
28が第1腕部222aaの先端に配設された当接部材
222dと当接することになるが、操作者が鍵蓋16を
さらに開いていく動作を行うと、鍵蓋16の後方への移
動に従って、鍵蓋16から加えられる荷重によって第1
腕部222aaが矢印J方向に回動する。
【0070】ここで、操作者が鍵蓋16をさらに開いて
いく動作を続けると、図9に示すように、ピニオンギア
32がラック20a上を転動してリッドレール20の後
端部20b側に進んだ状態となる。なお、リッドレール
20には公知のストッパ機構が配設されていて、ラック
20a上を転動してきたピニオンギア32は、後端部2
0bにおいて転動を停止されることになる。
【0071】この図9に示す状態においては、鍵蓋16
の突出縁部材26が、鍵盤12と操作パネル14との間
に形成された段差13内に位置して位置決めされてお
り、鍵蓋16の主蓋16aによって操作パネル14のみ
が覆われている。
【0072】そして、この図9に示す鍵蓋16が中途ま
で閉じられた状態(鍵蓋16が中途まで開いた状態)を
含む鍵蓋16の移動の前後の状態においては、第1腕部
222aaと連結されている第2腕部222abの先端
部が、主蓋16の裏面16aa側に形成された当接板2
40の連結部材24と近傍部位に当接する。この第2腕
部222abの先端部と主蓋16の裏面16aaに配設
された当接板240との当接により、主蓋16aの荷重
が第2腕部222abにより支持されて、主蓋16aと
副蓋16bとが連結部材24の回動軸24aを中心とし
て折れ曲げられるのが補助され、操作者が主蓋16aと
副蓋16bとを連結部材24の回動軸24aを中心とし
て折れ曲げ始める際に必要な荷重が軽減されることにな
る。
【0073】このため、鍵蓋16を開く際に操作者の手
に掛かる荷重の変化が抑制されるので、操作者は違和感
を感じること無く鍵蓋16を開くことができる。
【0074】上記した図9に示す状態から、操作者が鍵
蓋16をさらに開いていく動作を続けると、副蓋16b
はリッドレール20の後端部20bに位置するピニオン
ギア32の回動軸32aを中心として図9における矢印
J方向に回動し(上記したように、リッドレール20に
は公知のストッパ機構が配設されていて、ラック20a
上を転動してきたピニオンギア32は、後端部20bに
おいて転動を停止されることになる。)、図10に示す
ように主蓋16aと副蓋16bとが完全に折り曲げられ
て、第2腕部222abにより主蓋16aが支持された
状態となる。
【0075】この際に、第2腕部222abの先端部は
平滑な曲面形状に形成されており、また、この平滑な曲
面形状に形成された第2腕部222abの先端部が当接
する主蓋16aの当接板240も平滑面であるので、第
2腕部222abの先端部は当接板240と当接した後
に、当接板240の表面上を滑りながら支持して移動す
ることになる。
【0076】この図10に示す鍵蓋16が完全に開いた
状態においては、鍵蓋16の突出縁部材26が、操作パ
ネル14の上方部位に形成された段差15内に位置し
て、鍵蓋16が鍵盤12ならびに操作パネル14上から
取り除かれて鍵盤12および操作パネル14の双方が露
出されている。
【0077】また、主蓋16aならびに副蓋16bに配
設された連結板24の回動軸24aの近傍における鍵蓋
16の部位がストッパ部材250に当接し、主蓋16a
ならびに副蓋16bの移動が規制されることになる。
【0078】次に、図10に示されているように鍵蓋1
6が完全に開かれている状態から、図9あるいは図8に
示すような状態となるように操作者が鍵蓋16を徐々に
閉じていく動作を行うと、ピニオンギア32がリッドレ
ール20を電子鍵盤楽器10の前方側に転動して行き、
鍵蓋16が電子鍵盤楽器10の前方側へ移動される。
【0079】この際に、副蓋16bに配設された当接板
28が第1腕部222aaの先端に配設された当接部材
222dと当接しているとともに、主蓋16aの裏面1
6aaに配設された当接板240が第2腕部222ab
の先端部と当接しているため、第1腕部222aaにお
ける鋏型バネの矢印K方向の付勢力および第2腕部22
2abの支持によって、連結部24が伸長されるのが抑
止され、操作者が主蓋16aと副蓋16bとを連結部材
24の回動軸24aを中心として伸ばし始める際に必要
な荷重が瞬間的に小さくなることがない。
【0080】このため、鍵蓋16を閉じ始める際に操作
者の手に掛かる荷重の変化が抑制されるので、操作者は
違和感を感じること無く鍵蓋16を閉じることができ
る。
【0081】ここで、操作者が鍵蓋16をさらに閉じて
いく動作を続けると、図9に示すように、鍵蓋16の突
出縁部材26が鍵盤12と操作パネル14との間に形成
された段差13内に位置して位置決めされ、鍵蓋16の
主蓋16aによって操作パネル14のみが覆われた状態
となる。
【0082】そして、この図9に示す鍵蓋16が中途ま
で閉じられた状態(鍵蓋16が中途まで開いた状態)を
含む鍵蓋16の移動の前後の状態においては、第2腕部
222abの先端部が、主蓋16の裏面16aa側に配
設された当接板240の連結部材24の近傍部位と当接
している。この第2腕部222abの先端部と主蓋16
の裏面16aaに配設された当接板240との当接によ
り、主蓋16が第2腕部222abに支持されて、主蓋
16aと副蓋16bとが連結部材24の回動軸24aを
中心として回動して伸長するのが抑止され、操作者が主
蓋16aと副蓋16bとを連結部材24の回動軸24a
を中心として伸長する際に必要な荷重が小さくなること
はない。
【0083】このため、鍵蓋16を開く際に操作者の手
に掛かる荷重の変化が抑制されるので、操作者は違和感
を感じること無く鍵蓋16を閉じることができる。
【0084】上記した図9に示す状態から、さらに操作
者が鍵蓋16をさらに閉じていく動作を続けると、副蓋
16bはリッドレール20の前端部20cに位置するよ
うになり、図8に示すように主蓋16aと副蓋16bと
が完全に伸長されて、鍵蓋16により鍵盤12および操
作パネル14が覆われた状態となる。
【0085】なお、上記した実施の形態は、以下(1)
乃至(5)に示すように変形してもよい。
【0086】(1)上記した実施の形態においては、支
持部材の個数が2個の場合(図1乃至図5に示す第1の
実施の形態)と支持部材の個数が1個の場合(図6乃至
図7に示す第2の実施の形態および図8乃至図10に示
す第3の実施の形態)とを示したが、支持部材の個数は
1個または2個に限定されるものではないことは勿論で
あり、3個以上の任意の個数を用いてもよい。
【0087】(2)上記した第3の実施の形態において
は、第2腕部222abの先端部を平滑な曲面形状に構
成することにより、当接板240との摩擦抵抗を小さく
するようにしたが、これに限られるものではないことは
勿論であり、第2腕部222abの先端部に回動自在な
ローラーなどを配設するようにして、当接板240との
摩擦抵抗を小さくするようにしてもよい。
【0088】(3)上記した実施の形態においては、鍵
蓋16を付勢する付勢部材として第1腕部22a(22
2aa)ならびに第2腕部22e(222ab)を用い
ており、これら第1腕部22a(222aa)ならびに
第2腕部22e(222ab)に付勢力を付与するため
の弾発力を生成する部材として鋏型バネを用いたが、弾
発力を生成する部材は鋏型バネに限られるものではない
ことは勿論であり、弾発力を生成する部材としては、巻
バネや皿バネあるいはスポンジなどのクッション材など
を適宜に使用することができる。
【0089】(4)上記した実施の形態においては、本
発明を電子鍵盤楽器に用いた場合についてのみ説明した
が、これに限られるものではないことはことは勿論であ
り、アコースティックピアノやアコースティックオルガ
ンなどに本発明を適用してもよい。特に、パイプオルガ
ンなどのように多段に構成された鍵盤を有するものにお
いては大型の鍵蓋が必要であるので、本発明を用いるこ
とが有効である。
【0090】(5)上記した実施の形態ならびに上記し
た(1)乃至(4)に示す変形例を、適宜に組み合わせ
るようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、複数の板状材を連結して形成した鍵蓋の開
閉動作を行う際に、操作者の手に掛かる荷重の変化が抑
制されるようになるため、操作者は違和感を感ずること
無しに鍵蓋の開閉動作を行うことができるようになると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第1の
実施の形態を備えた電子鍵盤楽器の上面構成説明図であ
る。
【図2】図1に示す電子鍵盤楽器の本体内の概略構成を
表す左側方断面構成説明図であり、鍵蓋により鍵盤なら
びに操作パネルの双方が覆われている状態、即ち、鍵蓋
が完全に閉じられた状態が示されている。
【図3】図1に示す電子鍵盤楽器の本体内の概略構成を
表す左側方断面構成説明図であり、鍵蓋により操作パネ
ルのみが覆われている状態(鍵蓋が鍵盤上から取り除か
れた状態)、即ち、鍵蓋が中途まで閉じられた状態(鍵
盤が中途まで開いた状態)が示されている。
【図4】図1に示す電子鍵盤楽器の本体内の概略構成を
表す左側方断面構成説明図であり、鍵蓋が鍵盤ならびに
操作パネル上から取り除かれて鍵盤および操作パネルの
双方が露出した状態、即ち、鍵蓋が完全に開いた状態が
示されている。
【図5】支持部材の斜視図である。
【図6】本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第2の
実施の形態を備えた電子鍵盤楽器の上面構成説明図であ
り、上記した図1に対応するものである。
【図7】図6に示す電子鍵盤楽器の本体内の概略構成を
表す左側方断面構成説明図であり、上記した図2に対応
するように鍵蓋により鍵盤ならびに操作パネルの双方が
覆われている状態、即ち、鍵蓋が完全に閉じられた状態
が示されている。
【図8】本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3の
実施の形態を備えた電子鍵盤楽器の本体内の概略構成を
表す左側方断面構成説明図であり、図2に対応し、鍵蓋
により鍵盤ならびに操作パネルの双方が覆われている状
態、即ち、鍵蓋が完全に閉じられた状態が示されてい
る。
【図9】本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3の
実施の形態を備えた電子鍵盤楽器の本体内の概略構成を
表す左側方断面構成説明図であり、図3に対応し、鍵蓋
により操作パネルのみが覆われている状態(鍵蓋が鍵盤
上から取り除かれた状態)、即ち、鍵蓋が中途まで閉じ
られた状態(鍵盤が中途まで開いた状態)が示されてい
る。
【図10】本発明による鍵盤楽器の鍵蓋開閉機構の第3
の実施の形態を備えた電子鍵盤楽器の本体内の概略構成
を表す左側方断面構成説明図であり、図4に対応し、鍵
蓋が鍵盤ならびに操作パネル上から取り除かれて鍵盤お
よび操作パネルの双方が露出した状態、即ち、鍵蓋が完
全に開いた状態が示されている。
【符号の説明】
10、100、200 電子鍵盤楽器 12 鍵盤 14 操作パネル 16 鍵蓋 16a 主蓋 16aa 裏面 16af 前方端部 16b 副蓋 16bb 裏面 16br 後方端部 18 側板 20 リッドレール 20a ラック 22、122、222 支持部材 22a,222a 第1腕部 22b、122b、222b 基台部 22c、222c 回転軸 22d、222d 当接部材 22e,222ab 第2腕部 22f 当接部材 22g 鋏型バネ 22h バネ 24 連結板 24a 回動軸 26 ストッパ部材 28 当接板 30 ブラケット 32 ピニオンギア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状材を連結部において折り曲げ
    可能に前後に連結して鍵蓋を形成し、前記鍵蓋の開動作
    時に前記複数の板状材を前記連結部で折り曲げて鍵盤楽
    器本体内に収納するとともに、前記鍵蓋の閉動作時に前
    記鍵盤楽器本体内に収納された前記複数の板状材を伸長
    して被覆対象部位を覆うようにした鍵盤楽器の鍵蓋開閉
    機構において、 前記鍵蓋の開動作に伴って、前記複数の板状材のうちの
    一部の板状材が下方に移動して付勢力に抗して第1腕部
    を回動し、前記第1腕部の回動に伴い第2腕部が回動し
    て前記複数の板状材のうちの前記一部の板状材とは異な
    る板状材を支持する回動腕部とを有する鍵盤楽器の鍵蓋
    開閉機構。
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