JP2001343813A - 電子写真印刷装置のコロナ放電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリュウシャフトを一定時間回転させてい
るため、清掃部材が折り返し位置到達後も回転し続け
る。そのため、モータに負荷が掛かり続け、ギアの変
形、シャフトのずれにより、ギアが噛み込みロックす
る。この状態になると帯電器や転写器といったユニット
単位で交換せざるをえないので、保守に費用がかかる。 【解決手段】 めねじを切ったコロナワイヤ清掃部材
と、回転により該清掃部材を移動させるおねじを切った
スクリュウシャフト及び、該スクリュウシャフトを駆動
するモータを持ち、該清掃部材の折り返し位置に、圧縮
コイルスプリングを持つことを特徴とする電子写真印刷
装置のコロナ放電装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置のコ
ロナ放電装置の清掃機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電子写真装置では、感光体の表面をコロ
ナ放電装置(帯電器)で帯電させている。コノナ放電装置
は、一定の張力を加えたタングステンワイヤに高圧を印
加させ、これによって発生するコロナ放電によって感光
体表面を帯電させる方式が用いられる。コロナワイヤ表
面は、金、白金、酸化被膜によってコートされている
が、コロナ放電によって発生するオゾンによってSiO2等
の酸化物がコロナワイヤ表面に生成されたり、機内を飛
散するトナーが表面に付着する。このようにコロナワイ
ヤ表面が生成物、トナー等によって汚れた場合、その部
分から発生するコロナ放電が不均一になるので、感光体
の電位にむら(帯電ムラ)を生じる。

【０００３】近年レーザプリンタなどの電子写真装置で
は、高精細、高画質化が求められおり、帯電ムラによる
タテスジは、印刷品質の致命的な欠陥になる。そこで従
来から印刷ページ数や稼働時間を元に一定のタイミング
でコロナワイヤの清掃を自動で行うコロナワイヤ清掃機
構が知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、めね
じを切った清掃部材におねじを切ったスクリュウシャフ
トを通し、スクリュウシャフトを小型モータにより一定
時間回転させ、清掃部材に軸方向の動力を伝達する。清
掃部材は、モータ側の初期位置から折り返し位置まで移
動（正転運動）することによって、清掃部材に取り付け
られたワイパがコロナワイヤを清掃する。この清掃部材
は、一定時間経過後、スクリュウシャフトを逆回転さ
せ、清掃部材を初期位置まで戻す（逆転運動）ように動
作させている。清掃部材の初期位置から折り返し位置ま
での移動時間は、コロナワイヤ表面等の汚れの状態によ
り負荷が変動し異なる。スクリュウシャフトの回転時間
マージンが小さい場合、清掃部材は、折り返し位置まで
到達せずに折り返す（逆転運動をする）ことがある。そ
うすると、コロナワイヤの清掃が行われない部分が生じ
るので、スクリュウシャフトの回転時間マージンを大き
く取らざるを得ない。しかし、スクリュウシャフトを一
定時間回転させているため、清掃部材が折り返し位置到
達後も回転し続ける。そのため、モータに負荷が掛かり
続け、ギアの変形、シャフトのずれにより、ギアが噛み
込みロックする。この状態になると帯電器や転写器とい
ったユニット単位で交換せざるをえないので、保守に費
用がかかるという問題がある。

【０００５】本発明は、スクリュウシャフト上の清掃部
材の折り返し位置に該清掃部材の逆転運動補助機能と緩
衝機能を与えることにより、モータに掛かる負荷を一定
値以下にしてロックの発生を防止し、安定して清掃動作
させ、コロナ放電装置の寿命を向上させることを目的と
している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成する為に
次の手段をこうじた。スクリュウシャフト上の清掃部材
の折り返し位置に圧縮コイルスプリングを用い、清掃部
材がロックすることを防止し、ギアの変形、シャフトの
ずれを無くし、モータのロック発生をなくすことにより
達成できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。

【０００８】図１（ａ）は、図示していない感光体側の
面、（ｂ）は感光体側に対して側面側である。

【０００９】図１において、印刷動作状態又は通常状態
では、コロナワイヤ清掃部材１が一端（A点）に位置
し、その位置はマイクロスイッチ２により感知されてい
る。電源投入時などのタイミングやある一定印刷枚数に
達するとワイヤ清掃の為、モータ３の駆動により、ギア
８を介して力が伝達され、スクリュウシャフト５が回転
し始める。スクリュウシャフト５と接触している清掃部
材１は、スクリュウシャフト５のコイルスプリング状部
材４の回転により、コイルスプリング固定側の一端の開
始点からコロナワイヤ６の張架方向に移動する。清掃部
材１は、ワイパ９によりコロナワイヤ６を清掃しながら
折り返し位置（Ｂ点）にある圧縮コイルスプリング７ま
で到達すると、清掃部材１のめねじ部はスクリュウシャ
フト５のコイルスプリング状部材４の端部から外れ、ス
クリュウシャフト５の回転が終了するまでの間、コイル
スプリング状部材４の端部を乗り越え続ける。

【００１０】一定時間後、モータ３が逆回転を始めると
清掃部材１は、圧縮コイルスプリング７の押付け力によ
り清掃部材１のめねじ部材はスクリュウシャフト５のコ
イルスプリング状部材４に押し戻され（コイルスプリン
グ状部材４の端部を乗り越える）スクリュウシャフト５
の回転により清掃部材１のめねじ部は動力が伝わるよう
になり、開始点のマイクロスイッチ２方向に移動を始め
る（逆転運動）。最初の移動開始点（A点）まで到達す
るとマイクロスイッチ２が感知し、モータ３の回転が停
止し、ギア８、スクリュウシャフト５の回転は終了す
る。以上で一回のコロナワイヤ６の清掃が完了する。圧
縮コイルスプリング７を配置したことにより、ギア８の
変形、スクリュウシャフト５のずれを無くし、モータ３
及びギア８に掛かる負荷を一定値以下にし、モータのロ
ックを発生させることなく、上述の清掃部材１の移動及
び、清掃動作を経時的に安定して行うことができる。

【００１１】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、清掃部
材がロックすることを防止出来るので、ギアの変形、シ
ャフトのずれを無くし、モータのロック発生を防止さ
せ、コロナ放電装置の寿命を向上させる等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による一実施例のコロナ放電装置を示す
構造図である。

【図２】本発明による一実施例のコロナ放電装置のモー
タ部を示す側面図である。

【図３】本発明のコロナ放電装置の圧縮コイルスプリン
グの拡大図である。

【符号の説明】

１…清掃部材、２…マイクロスイッチ、３…モータ、４
…コイルスプリング状部材、５…スクリュウシャフト、
６…コロナワイヤ、７…圧縮コイルスプリング、８…ギ
ア、９…ワイパ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂場 英太 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Ｆターム(参考） 2H003 AA12 BB11 CC01 EE08

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シールドケース内に張られたコロナワイヤ
   に電圧を印加し、コロナ放電を行う電子写真印刷装置の
   コロナ放電装置において、 めねじを切ったコロナワイヤ清掃部材と該清掃部材を移
   動させるおねじを切ったスクリュウシャフトと該スクリ
   ュウシャフトを駆動するモータを設け、該清掃部材の折
   り返し位置に圧縮コイルスプリングを設けたことを特徴
   とする電子写真印刷装置のコロナ放電装置。