JPH09325626A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09325626A
JPH09325626A JP8162372A JP16237296A JPH09325626A JP H09325626 A JPH09325626 A JP H09325626A JP 8162372 A JP8162372 A JP 8162372A JP 16237296 A JP16237296 A JP 16237296A JP H09325626 A JPH09325626 A JP H09325626A
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JP
Japan
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image
transfer
process speed
image forming
forming apparatus
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JP8162372A
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English (en)
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Takahiro Uchiyama
高広 内山
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Kazuo Suzuki
一雄 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の解像度の出力が可能であり、解像度の
変更はプロセススピードの変更による画像形成装置にお
いて、転写手段の制御回路のシンプル化を可能にし、コ
ストを低減すること、転写材の像担持体からの分離及び
転写特性を満足させること、プリントスピードを向上さ
せること等。 【解決手段】 プロセススピードが変更可能であり、転
写手段の定電流制御時の電流値はプロセススピードによ
らず一定であること、像担持体からの転写材分離手段の
定電流制御時の電流値はプロセススピードにより変更す
ること、高解像度出力時の非画像形成時のプロセススピ
ードを速くすること等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機・プリンタ等
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】像担持体と、像担持体に像を形成する像
形成手段と、像担持体と対向しており、像形成手段によ
り形成された像を像担持体と転写手段の間の転写部位に
転写材を接触通過し、転写手段に電圧を印加し転写する
転写手段を有する画像形成装置がすでに提案されてい
る。
【0003】また、転写部位に転写材が存在しないとき
に少なくとも転写手段を定電流制御し、この時に生じる
電圧値をホールド又は記憶し、転写部位に転写材が存在
するときには、前記電圧値をもとに計算された電圧値で
転写手段を定電圧制御する画像形成装置もすでに提案さ
れている。
【0004】図9は上記のような画像形成装置の典型的
な例を示す概略構成図である。本例の画像形成装置は電
子写真プロセスを用いたレーザービームプリンタであ
る。
【0005】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体であり、中心軸線を中心に矢示Xの時計方向
に所定のプロセススピード(周速度)をもって回転駆動
される。
【0006】2はこの感光体1の帯電処理手段である。
本例は感光体1に所定の押圧力をもって接触させて配設
した接触帯電部材としての帯電ローラ(導電性・弾性ロ
ーラ)であり、感光体1の回転に従動して回転する。S
1はこの帯電ローラ2に対する帯電電圧印加電源であ
る。この電源S1より帯電ローラ2に対して所定の帯電
電圧が印加されて、回転感光体1の外周面が所定の極性
・電位に接触帯電方式で均一に帯電処理される。
【0007】3は画像情報書き込み手段としてのレーザ
ースキャナーである。このレーザースキャナー3から目
的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
変調されたレーザー光が出力されて、そのレーザ光Lで
回転感光体1の帯電処理面が走査露光され、感光体の露
光部の帯電電位が減衰して、回転感光体1の外周面に目
的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0008】レーザースキャナー3において、3aはレ
ーザーユニットであり、コンピュータ・画像読取装置等
のホスト装置から送信される画像信号に基づいて変調さ
れたレーザー光を発光する。3bはレーザーユニット3
aのレーザー光を回転感光体1に走査露光するためのポ
リゴンミラー、3cは該ポリゴンミラーの回転駆動モー
タ、3dは結像レンズ群(F−θレンズ)、3eはレー
ザースキャナー3からの出力レーザ光を感光体1の露光
部位に偏向するミラーである。
【0009】4は現像装置であり、回転感光体1面の静
電潜像を現像剤粉体であるトナーでトナー画像として反
転現像あるいは正規現像で顕像化する。S2は現像装置
の現像部材4a(現像ローラ、現像スリーブなど)に対
する現像電圧印加電源である。
【0010】5は感光体1に対して所定の押圧力で圧接
させて転写部位(転写ニップ部)Nを形成させて配設し
た転写手段としての半導電性の接触転写ローラであり、
感光体1の回転に順方向に回転する。S3はこの転写ロ
ーラ5に対する転写電圧印加電源である。
【0011】Pは紙等の転写材であり、不図示の給紙機
構部から給紙信号に基づいて一枚分離給送され、感光体
1とこれに圧接の転写ローラ5で構成される転写ニップ
部Nに所定のタイミング、即ち回転感光体1面上のトナ
ー画像の先端部が転写ニップ部Nに到達したときに転写
材Pの先端部も丁度転写ニップ部Nに到達してレジスト
(整合)する関係のタイミングで導入される。
【0012】転写ニップ部Nに導入された転写材Pは回
転感光体1と回転転写ローラ5との間に挟まれて転写ニ
ップ部Nを搬送され、転写ニップ部Nを挟持搬送されて
いる間、転写ローラ5に対して電源S3から所定の転写
電圧が印加される。これにより、転写ニップ部Nを挟持
搬送される転写材Pの裏面が転写バイアスを印加した転
写ローラ5で感光体1側のトナー画像のトナーの荷電極
性とは反対極性の電荷が付与されて接触帯電され、感光
体1側のトナー画像が転写材Pの表面側に静電転写する
(バイアスローラ転写)。
【0013】転写ニップ部Nを通過してトナー画像の転
写を受けた転写材Pは、転写ローラ5よりも転写材搬送
方向下流側に配設した分離手段としての、電源S4から
除電電圧が印加された除電針6により除電されて回転感
光体1面から分離される。
【0014】回転感光体1面から分離された転写材は定
着装置7に送られ、この定着装置7で加熱加圧を受け、
トナー画像が転写材面に永久固着画像として定着され
る。
【0015】被転写材分離後の回転感光体1面はクリー
ナー8で転写残りトナー等の残留付着物の除去を受けて
清掃され、繰り返して作像に供される。
【0016】転写手段としての転写ローラ5は温度・湿
度等の環境変化や耐久等により抵抗値変動し、そのため
環境等によって転写ローラに対する印加電圧と流れる電
流との関係(V−I特性)が大きく変化することから、
何らの対処も講じない場合にはすべての環境条件におい
て良好な転写性能を持たせることは難しい。
【0017】このような問題に対処する転写電圧制御方
式の1つとしてATVC方式が提案され、実用されてい
る(特願昭 63-276106号、Active Transfer Voltage Co
ntrol )。
【0018】これを図10を用いて簡単に説明する。ま
ず転写材Pが転写部位である転写ニップ部Nに達する前
(転写部位に転写材が存在しないとき)に転写手段であ
る転写ローラ5を電流I1で「定電流制御」してこの時
の電圧をホールドし、転写ニップ部Nに転写材Pが達し
た場合には前記ホールドした電圧で「定電圧制御」する
というものである。
【0019】転写ローラを転写電流I1で定電流制御し
た場合、高温・高湿(H/H)環境下において転写ロー
ラ5の抵抗が小さくなっている場合にはVaという比較
的低い電圧が印加され、逆に低温・低湿(L/L)環境
下において転写ローラ5の抵抗が大きくなっている場合
にはVcという比較的高い電圧が印加され、常温・常湿
(N/N)環境下においては転写ローラ5に上記Vaと
Vcのほぼ中間のVb電圧が印加さされることにより、
全環境でほぼ所望の転写電流が得られる。
【0020】よって本制御方式は、転写材Pが転写ニッ
プ部Nに来る前の「定電流制御」時に得られるホールド
電圧にある係数Rをかけた電圧で、転写材Pが転写部位
Nに達した時に「定電圧制御」しようとするものであ
る。この係数Rを選択することにより、より適正な転写
電流を得ようとするものである。
【0021】すなわち、転写ローラ5に印加する転写電
圧は、転写ニップ部Nに転写材Pが存在しないときに電
源S3より転写ローラ5に一定電流を定電流制御で付与
したときの発生電圧から予め設定した制御式により算出
する、所謂ATVC制御方式で決定した電圧値である。
【0022】この制御により、転写材Pに対する像転写
時に転写ローラ5に印加される転写電圧は転写ローラ5
の抵抗が温湿度等により変化しても、その抵抗値におけ
る最適なバイアスが印加され良好な転写像が得られるよ
うになっている。
【0023】前述図9に示した画像形成装置において、
転写手段5に対する転写電圧制御は、転写部位に転写材
が存在しない非通紙時(前回転時)に定電流制御を行っ
て、その時の電圧を記憶し、この電圧を元に算出して得
られた電圧を通紙時(プリント時)に定電圧制御を行う
ATVC制御等が用いられている。
【0024】また、プリンタの高解像度化にともない、
複数の高解像度の画像を得るために、画像情報書き込み
手段であるところのレーザースキャナー3内のポリゴン
ミラー3bの回転数を変えず、プロセススピードを変化
させ、解像度を切り換えている画像形成装置が実用化さ
れている。
【0025】図11はこのような画像形成装置の転写電
圧制御の典型的な例を示す。本構成においては、解像度
600dpiと1200dpiの画像出力可能であり、
600dpiの出力時は16枚/分(プロセススピード
80mm/s)であり、1200dpiの出力時は、レ
ーザースキャナー3内のポリゴンミラー3bの回転数を
変えず、8枚/分(プロセススピード40mm/s)と
することで、解像度を切り換えている。
【0026】なお、図11において、「前回転時」はス
タンバイ(待機)状態の装置がプリントスタート信号に
より立ち上げ駆動されてから実際にプリント動作が開始
されるまでの間の装置動作行程時、「紙間時」は連続プ
リント時において一の転写材に対する像転写実行時と次
の転写材に対する像転写実行時との間、「後回転時」は
設定枚数のプリントが終了してから装置がスタンバイ状
態となるまでの間の装置動作行程時である。何れのとき
も転写ニップ部Nには転写材Pは存在していないときで
ある(非通紙時、非画像形成時)。また装置のメイン電
源スイッチが投入されて装置のウォーミング動作がなさ
れてからウォーミング動作が終了し装置がプリントスタ
ート信号入力までスタンバイ状態に入るまでの間は「前
多回転時」である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ように、解像度を変更するためにプロセススピードを変
更した画像形成装置において、ATVC制御を用いた場
合、前回転時(非通紙時)の定電流制御時に転写手段に
印加する電流値をプロセススピードによって変更してい
たため、複数の定電流制御回路が必要となり、複雑な回
路構成になると共に、コストが高くなっていた。
【0028】また、プロセススピードを変更することに
より、転写材の分離、及び転写抜け等の現象を満足する
ことができなかった。
【0029】また、高解像度の画像を出力した際、プロ
セススピードを遅くするため、プリントスピードが遅く
なったり、ジャム処理時の自動排紙のスピードが遅くな
るという欠点があった。
【0030】そこで本発明の第1の目的は、プロセスス
ピードを変更することにより、解像度を変更する画像形
成装置において、転写手段の制御回路を単純にし、コス
トを低減することである。
【0031】第2の目的は、プロセススピードを変更す
ることにより、解像度を変更する画像形成装置におい
て、転写材の像担持体からの分離及び転写特性を満足さ
せることである。
【0032】第3の目的は、プロセススピードを変更す
ることにより、解像度を変更する画像形成装置におい
て、プリントスピードを速くすることである。
【0033】第4の目的は、プロセススピードを変更す
ることにより、解像度を変更する画像形成装置におい
て、ジャム処理の時間を短縮することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
長としている画像形成装置である。
【0035】(1)像担持体と、像担持体に像を形成す
る像形成手段と、像担持体と対向しており、像形成手段
により形成した像を、像担持体との間の転写部位に転写
材を接触通過させて転写材に転写する転写手段とを有
し、転写部位に転写材が存在しないときに少なくとも転
写手段を定電流制御し、この時に生じる電圧値をホール
ド又は記憶し、転写部位に転写材が存在するときには、
前記電圧値をもとに計算された電圧値で転写手段を定電
圧制御する画像形成装置において、プロセススピードが
変更可能であり、転写手段の定電流制御時の電流値は、
プロセススピードによらず一定であることを特徴とする
画像形成装置。
【0036】(2)像担持体と、像担持体に像を形成す
る像形成手段と、像担持体と対向しており、像形成手段
により形成した像を、像担持体との間の転写部位に転写
材を接触通過させて転写材に転写する転写手段と、像担
持体と転写材を分離する分離手段を有し、前記分離手段
を定電流制御することで転写材の分離を行なう画像形成
装置において、プロセススピードが変更可能であり、前
記分離手段の定電流制御時の電流値は、プロセススピー
ドにより変更することを特徴とする画像形成装置。
【0037】(3)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なうことを特徴とする(1)又は(2)に記載の
画像形成装置。
【0038】(4)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成装置において、非画像形成時のプロ
セススピードは、画像形成時のプロセススピードと異な
るものを用いることを特徴とする画像形成装置。
【0039】(5)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成装置において、画像形成時前の前回
転時のプロセススピードは、画像形成時のプロセススピ
ードと異なるものを用いることを特徴とする画像形成装
置。
【0040】(6)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成装置において、画像形成時の間の紙
間回転時のプロセススピードは、画像形成時のプロセス
スピードと異なるものを用いることを特徴とする画像形
成装置。
【0041】(7)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成装置において、画像形成時後の後回
転のプロセススピードは、画像形成時のプロセススピー
ドと異なるものを用いることを特徴とする画像形成装
置。
【0042】(8)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成時において、ジャム処理時の自動排
紙のスピードは、画像形成時のプロセススピードと異な
るものを用いることを特徴とする画像形成装置。
【0043】〈作 用〉 a)転写手段に対する転写電圧をATVC制御し、また
プロセススピードを変更することにより解像度を変更す
る画像形成装置において、転写手段の定電流制御時の電
流値は、プロセススピードによらず一定とする構成によ
り、プロセススピードによらず良好な転写特性を得るこ
とができると共に、転写手段に印加する定電流値を1つ
にすることで、制御回路をシンプルにすることができ、
コストを低減することができる。
【0044】b)像担持体と転写材を分離する分離手段
を有し、該分離手段を定電流制御することで転写材の分
離を行ない、またまたプロセススピードを変更すること
により解像度を変更する画像形成装置において、分離手
段の定電流制御時の電流値はプロセススピードにより変
更する構成により、プロセススピードを変更した場合に
おいても、像担持体からの転写材の分離を安定して行な
うとともに、転写抜け等の転写特性を満足することがで
きる。
【0045】c)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成装置において、画像形成時の間の紙
間回転時のプロセススピードは、画像形成時のプロセス
スピードと異なるものを用いる、あるいは画像形成時後
の後回転のプロセススピードは、画像形成時のプロセス
スピードと異なるものを用いる構成により、高解像度の
画像を連続出力した場合に紙間時の時間の短縮化、高解
像度の画像を出力した場合に転写材の排紙を伴う後回転
時の時間の短縮化等が可能となり、スループット(プリ
ントスピード)が向上する。
【0046】d)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成装置において、画像形成時前の前回
転時のプロセススピードは、画像形成時のプロセススピ
ードと異なるものを用いる構成により、高解像度の画像
を出力した場合に前回転時の時間を短縮することができ
るため、ファーストプリントタイムが短縮できる。
【0047】e)複数の解像度の画像を出力可能であ
り、解像度の変更はプロセススピードを変更することに
より行なう画像形成時において、ジャム処理時の自動排
紙のスピードは、画像形成時のプロセススピードと異な
るものを用いる構成により、高解像度画像出力時にジャ
ムが発生した場合、転写材を取り出す時間(ジャム処理
の時間)を短縮することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図3) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図であ
る。本例の画像形成装置は前述図9のプリンタと同様に
電子写真プロセスを用いたレーザービームプリンタであ
り、共通の構成機器・部材には同一符号を付し再度の説
明を省略する。
【0049】本例のプリンタにおいて、像担持体として
の回転ドラム型電子写真感光体1は直径30mmのOP
C感光体(有機光導電体)であり、転写ローラ2によっ
て一様に負帯電される。
【0050】現像装置4は反転現像装置であり、回転感
光体1の帯電処理面にレーザー光の走査露光Lにより形
成された静電潜像は電位減衰部分である露光明部に負極
性現像剤(ネガトナー)が付着して現像される。
【0051】転写ローラ5には転写部位である転写ニッ
プ部Nに転写材Pの先端部が到達してから後端部が転写
ニップ部Nを通過し終わるまでの間(転写ニップ部Nに
転写材Pが存在している間(通紙時))、電源5Aから
後述するように所定に制御された正極性の転写電圧が印
加される。
【0052】これにより、転写ニップ部Nを挟持搬送さ
れる転写材Pの裏面が転写バイアスを印加した転写ロー
ラ5で感光体1側のトナー画像のトナーの荷電極性(負
極性)とは反対極性の正電荷が付与されて接触帯電さ
れ、感光体1側のトナー画像が転写材Pの表面側に静電
転写する。
【0053】転写ニップ部Nを通過してトナー画像の転
写を受けた転写材Pは分離手段としての、電源6Aから
負極性の除電電圧が印加された除電針6により除電され
て回転感光体1面から分離される。電源6Aから除電針
6への除電電圧の印加は転写材Pの先端部が除電針6の
位置に到達してから後端部が除電針6の位置を通過する
までの間なされる。
【0054】転写ローラ5に対する転写電圧印加電源5
A、除電針6に対する除電電圧印加電源6Aは、それぞ
れ定電圧・定電流制御可能な電源であり、制御回路部
(CPU)10の信号により各々所定の時点で所定の電
流・電圧を転写ローラ5・除電針6に印加するように制
御される。
【0055】また、本例のプリンタは、600dpiと
1200dpiの画像が出力が可能であり、レーザース
キャナー3内のポリゴンミラー3bの回転数は変えず、
解像度600dpiの場合は、プロセススピードは80
mm/s(16枚/分)で行ない、解像度1200dp
iの場合は、プロセススピードは40mm/s(8枚/
分)で画像形成を行なっている。
【0056】(2)転写ローラ5に対する印加転写電圧
の制御 本例においては、転写手段としての転写ローラ5の定電
流制御時の電流値は、プロセススピードによらず一定と
している。
【0057】図2に本例における転写ローラ5に印加す
る電圧の制御を示す。すなわち、プリント時(画像形成
時)前の前回転時、即ち転写部位に転写材が存在しない
ときにおいて、転写ローラ5を3μAで定電流制御し、
そこに生じた電圧値(検知電圧VLo)を記憶する。その
検知電圧VLoに基づき、次式(1)、(2)により導き
出された転写電圧VHIを転写手段としての転写ローラ5
に印加する。プロセススピード(解像度)にかかわら
ず、前回転時の定電流値は3μAである。
【0058】図3に前回転時の定電流制御時の検知電圧
Loと転写電圧VHI1 、VHI2 の関係を示す。
【0059】i)プロセススピード40mm/s(解像
度1200dpi出力)時、 VHI1 =0.9×VLo+800(v)・・・・・・(1) ii)プロセススピード80mm/s(解像度600dp
i出力)時、 VHI2 =1.0×VLo+1100(v)・・・・・・(2) 上記構成により、プロセススピードによらず良好な転写
特性を得ることができると共に、転写ローラ5に印加す
る定電流値を1つにすることで、制御回路をシンプルに
することができ、コストを低減することができる。
【0060】〈実施形態例2〉(図4) 本例は上記実施形態例1のプロセススピードを変更可能
なプリンタにおいて、転写材分離手段としての除電針6
の定電流制御時の電流値は、プロセススピードにより変
更するようにしたものである。
【0061】除電針6には定電流制御可能な電源6Aに
よって所定の時点で所定の電流を印加するようになって
いる。この電源6Aは制御回路部10の信号により制御
される。
【0062】図4は本例における除電針6に印加する電
流の制御を示す。除電針6は、転写材先端から後端まで
プロセススピード40mm/s(解像度1200dpi
出力)時は、2μAで定電流制御する。また、プロセス
スピード80mm/s(解像度600dpi出力)時
は、4μAで定電流制御する。
【0063】よって、プロセススピードを変更した場合
においても、像担持体である感光体からの転写材の分離
を安定して行なうとともに、転写抜け等の転写特性を満
足することができる。
【0064】〈実施形態例3〉(図5) 本例は実施形態例1のプロセススピードを変更可能なプ
リンタにおいて、プリンタの各動作過程状態(行程)間
でのプロセススピードを変更するようにしたものであ
る。
【0065】図5に本例におけるプリンタの各動作過程
状態時のプロセススピードを示す。動作過程状態として
は、転写ローラ5のATVC制御の定電流制御等の画像
形成の前処理を行なう前回転時、画像を形成するプリン
ト時(画像形成時)、及び転写ローラのクリーニング等
の後処理を行なう後回転時がある。
【0066】図5に示す通り、600dpiの画像を出
力する場合は、前回転時、プリント時、後回転時とも
に、プロセススピードは80mm/sとなる。また、1
200dpiの画像を出力する場合は、前回転時のプロ
セススピードは80mm/sであり、プリント時、及び
後回転時のプロセススピードは40mm/sとなる。
【0067】よって、本構成において1200dpiの
画像を出力する場合、前回転時の時間を短縮することが
できるため、ファーストプリントタイムが短縮できる。
【0068】〈実施形態例4〉(図6) 本例も実施形態例1のプロセススピードを変更可能なプ
リンタにおいて、プリンタの各動作過程状態間でのプロ
セススピードを変更するようにしたものである。
【0069】図6に本例におけるプリンタの各動作過程
状態時のプロセススピードを示す。動作過程状態として
は、転写ローラ5のATVC制御の定電流制御等の画像
形成の前処理を行なう前回転時、画像を形成するプリン
ト時(画像形成時)、連続プリント時の画像形成時の間
の紙間時、及び転写ローラ5のクリーニング等の後処理
を行なう後回転時がある。
【0070】図6に示す通り、600dpiの画像を出
力する場合は、前回転時、プリント時、紙間時、後回転
時ともに、プロセススピードは80mm/sとなる。ま
た、1200dpiの画像を出力する場合は、紙間時の
プロセススピードは80mm/sであり、前回転時、プ
リント時、及び後回転時のプロセススピードは40mm
/sとなる。
【0071】よって、本構成で1200dpiの画像を
連続出力した場合、紙間時の時間を短縮することがで
き、スループット(プリントスピード)が向上する。
【0072】〈実施形態例5〉(図7) 本例も実施形態例1のプロセススピードを変更可能なプ
リンタにおいて、プリンタの各動作過程状態間でのプロ
セススピードを変更するようにしたものである。
【0073】図7に本例におけるプリンタの各動作過程
状態時のプロセススピードを示す。動作過程状態として
は、転写ローラ5のATVC制御の定電流制御等の画像
形成の前処理を行なう前回転時、画像を形成するプリン
ト時(画像形成時)、及び転写ローラのクリーニング等
の後処理を行なう後回転時がある。
【0074】図7に示す通り、600dpiの画像を出
力する場合は、前回転時、プリント時、後回転時とも
に、プロセススピードは80mm/sとなる。また、1
200dpiを出力する場合は、後回転時のプロセスス
ピードは80mm/sであり前回転時、プリント時は4
0mm/sとなる。
【0075】本構成の場合も、1200dpiの画像を
出力した場合、転写材の排紙を伴う後回転時の時間を短
縮することができ、スループット(プリントスピード)
が向上する。
【0076】〈実施形態例6〉(図8) 本例も実施形態例1のプロセススピードを変更可能なプ
リンタにおいて、プリンタの各動作過程状態間でのプロ
セススピードを変更するようにしたものである。
【0077】図8に本例におけるプリンタの各動作過程
状態時のプロセススピードを示す。本構成においては、
ジャムが発生した後には自動排紙を行なう構成となって
いる。
【0078】600dpiの画像を出力する場合は、画
像形成状態、自動排紙状態ともに、プロセススピードは
80mm/sとなる。1200dpiを出力する場合
は、自動排紙時のプロセススピードは80mm/sであ
り、画像形成時のプロセススピードは40mm/sとな
る。
【0079】よって、1200dpi出力時にジャムが
発生した場合、転写材を取り出す時間(ジャム処理の時
間)を短縮することができる。
【0080】〈その他〉 1)本発明において、画像形成装置の像担持体、その像
担持体に対する像形成の原理・プロセスは実施形態例の
電子写真感光体・電子写真プロセスに限らず、その他、
静電記録誘電体・静電記録プロセス、磁気記録磁性体・
磁気記録プロセスなど任意である。
【0081】中間転写体に複数のトナー画像を順次に重
畳転写してカラー画像や多重画像を形成担持させ、その
画像を転写手段にて転写材に一括転写させる構成の画像
形成装置であってもよい。
【0082】2)画像形成書き込み手段は実施形態例の
レーザー走査露光手段に限らず、LEDアレーの点滅走
査露光、液晶シャッターアレーと蛍光灯光源のアセンブ
リによる点滅走査露光、除電針アレーや電子銃による除
電走査等にすることもできる。
【0083】3)転写手段は実施形態例のローラ体(転
写ローラ)の形態に限らず、回動ベルト体、ブレード体
など他の形態の部材にすることもできる。
【0084】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
プロセススピードを変更することにより、解像度を変更
する画像形成装置において、 a.転写手段の制御回路をシンプルにでき、コストを低
減できる b.像担持体からの転写材の分離を安定させると共に、
転写抜け等の発生を抑え、転写特性を満足させることが
できる c.高解像度の画像を出力する場合、プリントスピード
を上げることができる d.高解像度の画像を出力する場合、前回転時の時間を
短縮することができるため、ファーストプリントタイム
が短縮できる e.高解像度の画像を出力する場合、ジャム処理の時間
が短縮できるもので、所期の目的がよく達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における画像形成装置の概略構成
【図2】転写の制御を説明する図
【図3】転写の制御式を説明する図
【図4】実施形態例2の画像形成装置における除電の制
御を説明する図
【図5】実施形態例3の画像形成装置におけるプロセス
スピードを説明する図
【図6】実施形態例4の画像形成装置におけるプロセス
スピードを説明する図
【図7】実施形態例5の画像形成装置におけるプロセス
スピードを説明する図
【図8】実施形態例6の画像形成装置におけるプロセス
スピードを説明する図
【図9】従来例の画像形成装置の概略構成図
【図10】転写ローラの環境によるV−I特性の変動を
示したグラフ
【図11】転写の制御を説明する図
【符号の説明】
1 像担持体(回転ドラム型電子写真感光体) 2 帯電手段(帯電ローラ) 3 画像情報書き込み手段(レーザースキャナー) 4 現像装置 5 転写手段(転写ローラ) 6 除電分離手段(除電針) 7 定着装置 8 クリーナー 5A・6A、S1〜S4 バイアス印加電源 10 制御回路部(CPU) L レーザー光 P 転写材 N 転写部位(転写ニップ部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、像担持体に像を形成する像
    形成手段と、像担持体と対向しており、像形成手段によ
    り形成した像を、像担持体との間の転写部位に転写材を
    接触通過させて転写材に転写する転写手段とを有し、 転写部位に転写材が存在しないときに少なくとも転写手
    段を定電流制御し、この時に生じる電圧値をホールド又
    は記憶し、転写部位に転写材が存在するときには、前記
    電圧値をもとに計算された電圧値で転写手段を定電圧制
    御する画像形成装置において、 プロセススピードが変更可能であり、転写手段の定電流
    制御時の電流値は、プロセススピードによらず一定であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、像担持体に像を形成する像
    形成手段と、像担持体と対向しており、像形成手段によ
    り形成した像を、像担持体との間の転写部位に転写材を
    接触通過させて転写材に転写する転写手段と、像担持体
    と転写材を分離する分離手段を有し、 前記分離手段を定電流制御することで転写材の分離を行
    なう画像形成装置において、 プロセススピードが変更可能であり、前記分離手段の定
    電流制御時の電流値は、プロセススピードにより変更す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の解像度の画像を出力可能であり、
    解像度の変更はプロセススピードを変更することにより
    行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 複数の解像度の画像を出力可能であり、
    解像度の変更はプロセススピードを変更することにより
    行なう画像形成装置において、 非画像形成時のプロセススピードは、画像形成時のプロ
    セススピードと異なるものを用いることを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 複数の解像度の画像を出力可能であり、
    解像度の変更はプロセススピードを変更することにより
    行なう画像形成装置において、 画像形成時前の前回転時のプロセススピードは、画像形
    成時のプロセススピードと異なるものを用いることを特
    徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数の解像度の画像を出力可能であり、
    解像度の変更はプロセススピードを変更することにより
    行なう画像形成装置において、 画像形成時の間の紙間回転時のプロセススピードは、画
    像形成時のプロセススピードと異なるものを用いること
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の解像度の画像を出力可能であり、
    解像度の変更はプロセススピードを変更することにより
    行なう画像形成装置において、 画像形成時後の後回転のプロセススピードは、画像形成
    時のプロセススピードと異なるものを用いることを特徴
    とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 複数の解像度の画像を出力可能であり、
    解像度の変更はプロセススピードを変更することにより
    行なう画像形成時において、 ジャム処理時の自動排紙のスピードは、画像形成時のプ
    ロセススピードと異なるものを用いることを特徴とする
    画像形成装置。
JP8162372A 1996-06-03 1996-06-03 画像形成装置 Pending JPH09325626A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7039334B2 (en) 2002-10-24 2006-05-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device that changes process speed according to electrical property of transfer member
JP2018101086A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

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US7039334B2 (en) 2002-10-24 2006-05-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device that changes process speed according to electrical property of transfer member
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