JPH07230223A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07230223A
JPH07230223A JP6022319A JP2231994A JPH07230223A JP H07230223 A JPH07230223 A JP H07230223A JP 6022319 A JP6022319 A JP 6022319A JP 2231994 A JP2231994 A JP 2231994A JP H07230223 A JPH07230223 A JP H07230223A
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JP
Japan
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voltage
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toner image
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Application number
JP6022319A
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English (en)
Inventor
Masashi Yamamoto
雅志 山本
Akira Sasaki
暁 佐々木
Hiroyuki Tadokoro
裕幸 田所
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】印加する電圧値を任意に変えられる電源16a
と、転写ローラ6を流れる電流を検出する機能を持つ転
写電圧制御回路16により、記録媒体10の先端余白部
分に流れる電流に応じて転写電圧を制御する機構を備
え、転写系の抵抗値や環境条件,記録媒体10の抵抗値
に応じて記録媒体10の先端余白部分に流れる電流を変
化させる。 【効果】環境条件,記録媒体の状態に関わらず、転写電
圧の設定が精度良く行え、かつ画像先端で放電による画
像欠陥は発生せず、常に良好な画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
レーザプリンタ,複写機等の画像形成装置のなかで、ロ
ーラ転写方式を採用している画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を用いた画像形成装置にお
いて、トナー画像を記録媒体に転写する転写方式にはコ
ロナ転写方式,ローラ転写方式,ベルト転写方式など様
々な方式が採用されている。この中で、ローラ転写方式
は、電圧を印加した転写ローラで記録媒体を機械的にト
ナー像担持手段に押し付けて転写するため、記録媒体と
トナーの密着性が良く、転写が良好に行われることが知
られている。しかし、ローラ転写方式は、転写系を構成
する転写ローラ,記録媒体,トナー,トナー像担持手段
の全てが接触状態にあり、環境条件などでそれらの電気
抵抗や静電容量が変化すると、トナーに働く電界が変化
し、トナーの転写が不安定になるという欠点がある。例
えば、環境条件が低温・低湿になると転写系の抵抗等が
大きくなるため、転写を良好にするには、転写ローラに
印加する電圧値を常温・常湿環境より高めに設定しなけ
ればならず、逆に高温・高湿環境では抵抗値が下がるの
で電圧値を低めに設定しなくてはならない。これに対応
するため、特開平2−287381号公報のように、環境によ
る転写系のインピーダンスを検出する手段として転写系
を流れる電流に応じて転写ローラに印加する転写電圧を
変化させるものがある。公知例のような転写電圧制御手
段を用いる場合、電流値の検出は、転写ローラ,記録媒
体,トナー像担持手段のインピーダンスを検出できる記
録媒体の先端余白部分において行うことが最も効果的で
ある。これを用いれば、装置の置かれた環境条件の変化
に対応できることのみならず、記録媒体の厚さや種類の
違いに対しても制御を行うことができ、転写をより良好
に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、転写電圧の制御性を向上させるには、記録媒体の先
端余白部分で印加する電圧を高めに設定することが必要
となる。特に、転写系のインピーダンスが高くなる低温
・低湿環境では検出する電流値が非常に小さいため、制
御を確実に行うには電圧を高めに設定して検出に十分な
電流が流れるようにしなくてはならない。しかし、この
様に記録媒体の先端に印加する電圧値を高く設定した場
合、画像の先端で放電でトナーが飛び散ったような画像
欠陥がでるという問題が発生した。特にこの画像欠陥
は、記録媒体に吸湿した用紙や表面に導電処理を施した
OHPシートに印字を行う場合に発生し易く、原因は、
記録媒体先端余白部分に印加した電流値測定のための電
圧が、実際にその環境条件で転写に必要な電圧値より高
すぎるため、この電圧が画像領域にまで影響することに
よるものである。このため、記録媒体の先端余白部分に
印加する電圧値は高くすることができないことになり、
制御性の向上は図れない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために考えられたものであり、トナー画像を保持
するトナー像担持手段と、記録媒体をトナー像担持手段
に押し付けてトナーを静電的に記録媒体に転写する転写
手段と、任意の電圧値を前記転写手段に印加する高圧電
源と、前記転写手段に流れる電流値を検出する手段を有
し、かつ記録媒体の先端余白部分で電圧を印加し、前記
転写手段を流れる電流に応じて、画像領域で印加する電
圧値を決定する転写電圧制御手段を有する画像形成装置
で、トナー像担持手段上にトナー画像の無い領域で前記
転写手段に定電圧を印加し、その時に前記転写手段を流
れる電流を検出し、その電流値に応じて記録媒体の先端
余白部分で印加する電圧値を変化させることを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本発明によれば、低温・低湿環境で転写系の抵
抗が高く転写が良好に行われる電圧値が高い電圧である
時には、記録媒体の先端余白部分に印加する電圧を高く
して転写電圧を制御し、転写系の抵抗が低くなる高温・
高湿環境で転写電圧が低い電圧である時には、低い電圧
で制御することで、環境条件,記録媒体の状態に関わら
ず、転写電圧の設定が精度良く行え、かつ画像先端で放
電による画像欠陥は発生しない。
【0006】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の第一の実施例であるカラ
ーレーザプリンタの内部構成の概略断面図を示す。本体
奥側には、プリンタを制御するコントローラ(図示せ
ず)がある。このコントローラ内には、画像信号処理部
とプリント指令制御部が内蔵されている。本体右寄り中
央部に三つの回転可能な軸1によって張架されたベルト
状の感光体2が設けられている。感光体ベルト2は、感
光層と導電層の2層構造になっていて、下層の導電層に
はトナーを転写するために電圧を印加できるようになっ
ている。感光体ベルト2は、Y方向に走行するようにな
っている。感光体ベルト2近傍には、Y方向に沿って順
番に帯電器3,露光手段4,現像手段5a,5b,5
c,5d,中間転写ドラム17,イレーズランプ9,感
光体クリーナ8が設けられている。また、中間転写ドラ
ム17の周りには、クリーナ18と転写前帯電器19が
設けられている。帯電器3は、スコロトロン帯電器であ
り、コロナワイヤの放電によって感光体を帯電する。露
光手段4は、レーザダイオード,ポリゴンミラー,モー
タ,fθレンズとそれらを納めたケースによりなり、感
光体ベルト2上を露光して静電潜像を形成する。現像手
段5a,5b,5c,5dの4台の現像装置は、同型の
ものであるがそれぞれに異なる色のトナー、例えば、イ
エロー,マゼンタ,シアン,ブラックが収納されてお
り、各色を現像する。また、それぞれは独立に作動する
ようになっている。中間転写ドラム17は、直径80〜
150mmの円筒で、導電性の円筒基体(例えばアルミの
ドラム)と半導電層(例えば半導電性樹脂)の2層構造
になっている。導電性の円筒基体は、アースに接続され
ている。この中間転写ドラム17は、感光体ベルト2と
適当な圧力で押し付けられていて、ニップ幅5〜20mm
で接触している。除電ランプ9は、転写後感光体ベルト
2上の残留電位を光照射により除去する。感光体クリー
ナ8は、転写後に感光体ベルト2上に残っている残留ト
ナーを除去する。同じくクリーナ18は、中間転写ドラ
ム17上に用紙転写後残留しているトナーを除去する。
クリーナ18は、中間転写ドラム17上にトナー画像が
形成されている間は、上方に待避するようになってい
る。転写前帯電器18は、中間転写ドラム17上のトナ
ー画像を記録媒体10に転写する直前に働いて、トナー
表面の電位を一定にし、転写を良好にする働きを持つ。
感光体ベルト2下方には、用紙カセット12が設けられ
ている。この用紙カセット12上方には、ピックアップ
ローラ13があり、これによって、記録媒体10は用紙
カセット12から引き出され、レジストローラ14,転
写ローラ6,除電器7,定着装置15を通って排出され
る。レジストローラ14は、記録媒体10の先端を揃え
る為のものである。転写ローラ6は、中間転写ドラム1
7上に形成されたトナー画像を記録媒体10上に転写す
るためのもので、金属軸と適当な抵抗値の(10k〜1
GΩ)の弾性層より構成されている。金属軸には、転写
のための適切な電圧が転写電圧制御回路16によって印
加され、トナー像の転写が行われる。また、転写ローラ
6は、中間転写ドラム17でトナー画像が形成されてい
る間は、退避して中間転写ドラム17上には接触しない
ようになっている。除電器7は、記録媒体10を除電
し、定着装置15は、記録媒体10上のトナーを定着す
る。
【0007】次に、本発明の転写電圧制御の構成と動作
の詳細を説明する。本発明の転写電圧制御機構の概略構
成を図2に示す。本制御機構は、転写電圧制御回路16
とそれをコントロールするCPU21より構成される。
この中の転写電圧制御回路16は、さらに転写ローラ6
に電圧を印加する電圧を可変制御可能な高圧電源16a
と転写ローラ6を流れる電流を検出する電流測定部16
bより構成されている。
【0008】図3は、本転写電圧制御の転写時のタイミ
ングチャートを示したものである。これに従って本制御
機構の動作を説明する。まず、CPU21は、中間転写
ドラム17上にトナー画像の無いタイミングT0で転写
ローラ6を転写ドラム上に押し付け、高圧電源16aに
予め設定してある電圧V0を出力する電圧信号S0を高
圧電源16aに送る。この一番最初に印加する電圧V0
は、1.0kV とした。高圧電源16aの出力V0が安
定するタイミングT1で、CPU21は電流測定部16
bに電流測定信号M0を送り、電流測定部16bはこの
ときに高圧電源16aから転写ローラ6に流れている電
流を検出、電流I0をCPU21に返す。CPU21は
電流I0を確認した後、タイミングT2で高圧電源16
aの出力を0にするように、電圧信号S0を切り、転写
ローラ6を退避させる。本制御の次の動作は、記録媒体
10の先端余白部分で制御を実施するのであるが、この
時、転写ローラ6に印加する電圧をタイミングT1で検
出した電流I0に基づいて決定するのが本制御機構の特
徴である。図4は、この電流I0と装置の置かれた環境
条件の関係を示したものである。電流I0は、転写ロー
ラ6,中間転写ドラム17の抵抗値が小さくなる高温・
高湿環境になるにつれて増加する。これに基づいて、記
録媒体10の先端余白部分で印加する電圧値V1を決定
する。本実施例の画像形成装置の場合は、電流I0が8
μA以上流れた場合には記録媒体10の先端余白部分に
印加する電圧V1を1.0kV に、8μA以下の場合に
は、1.6kV を印加するように設定した。この設定
は、電流I0が8μA以下の時は転写電圧が1.5〜2.
2kVの範囲内に、それ以上の時は1.0〜1.5kVの
範囲内にあり、記録媒体10の先端余白部分に印加する
電圧V1がこの転写電圧を300V以上上回らず、かつ
記録媒体10の先端余白部分で検出する電流を精度良く
検出することができる電流値が得られるものである。と
ころで、本実施例では、記録媒体10の先端余白部分で
印加する電圧値を二段階のみの設定としたが、この設定
をより多段階に設定しても良い。引き続き、制御動作を
説明する。中間転写ドラム17上にトナー像が形成さ
れ、記録媒体10上に転写する時には、CPU21は、
記録媒体10の搬送のタイミングをレジストローラの回
転から検出し、記録媒体10の先端が転写ローラ6のニ
ップ部分に到達するタイミングT3で、電圧信号S1を
出力する。この時の電圧信号S1は、先ほどの電流I0
の値に応じて決められた電圧V1を高圧電源16aに出
力させるものである。この高圧電源16aの出力が安定
するタイミングT4でCPU21は電流測定信号M1を
出力し、電流測定部16bが転写ローラ6を流れる電流
I1を検出する。この電流I1に基づいて実際にトナー
を転写する画像領域で転写ローラ6に印加する電圧を設
定するのであるが、この設定は、印加した電圧V1の値
によって異なるものである。図5は、本実施例で用いら
れたこの電流I1とその時の最適な転写電圧値V2の関
係を示したものである。図に示すように、転写電圧の設
定値は、V1の値に応じて異なり、V1が1.6kVの
時はグラフの曲線a,1.0kVの時は、曲線bに乗っ
取った設定となる。このため、同じ10μAの電流が検
出されたとしてもV1が1.6kVの場合は、1.75k
Vが、V1が1.0 kVの場合は、1.25kV が転写
電圧として出力される。これを基にCPU21は、タイミ
ングT5において印加する電圧値V2を決定して高圧電
源16aにV2を出力させる電圧信号S3を送り、この
電圧V2によりトナーを記録媒体10に転写させる。転
写制御機構によって記録媒体10の先端余白部分での電
流検出が精度良く行われ、かつ検出時の印加電圧がその
時の必要な転写電圧を300V以上上回ることは無い。
【0009】ところで、記録媒体は、通常の紙などのほ
かにOHPシートが用いられることが頻繁にある。OH
Pシートは、紙に対して体積抵抗値や表面抵抗値が大き
く異なるので、紙に転写する時と同じ転写条件にするよ
り、転写条件を変えるほうが、より高品質な画像が得ら
れる。このため、本実施例の装置では、OHPシートの
印字が行われることが、ホストコンピュータからのプリ
ント命令により事前にわかるようになっている。OHP
シートの印字を予め知る手段には、本実施例のものだけ
でなく、例えば、装置本体に記録媒体の種類を選択する
手段を設けたり、用紙カセット10から判断する手段を
設けたり、光センサで光の反射や透過を見たりするもの
でも良い。このような手段で予めOHPシートの印字の
行われる事がわかると、転写電圧制御機構は前述と同様
の動作をするが、記録媒体10の先端余白部分の電流I
1と最適転写電圧の変換チャートを図6に示すものに切
り替えて制御を行う。これによって、抵抗の高いOHP
シートでも転写は良好になり、かつ画像欠陥も発生しな
い。
【0010】次に実施例の画像形成装置の動作について
説明する。まず、コンピュータのプリント指令がコント
ローラに入力されると、感光体ベルト2が動き始め、帯
電器3によって帯電された感光体ベルト2上に露光手段
4から露光が開始され、潜像が形成される。この潜像
は、まず現像手段5aによって現像される。現像された
トナー画像は、中間転写ドラム17上に転写される。次
に再び感光体ベルト2は帯電,露光され、今度は現像手
段5bにより現像が行われる。そして現像されたトナー
画像は中間転写ドラム17上に先の画像に重ねて転写さ
れる。この工程を以後現像手段5c,5dと繰り返して
行い、中間転写ドラム17上に複数色のトナー画像を形
成する。中間転写ドラム17上に形成された複数色のト
ナー画像は、転写前帯電器19で電位を揃え、ピックア
ップローラ13によって用紙カセット12から引き出さ
れた記録媒体10に転写ローラ6によって一度に転写さ
れる。この時、先に説明した転写電圧制御機構が行わ
れ、トナー画像が良好に記録媒体に転写される。そして
除電器7により記録媒体10が除電,剥離され、記録媒
体10は、定着装置15に送られて定着され、排出され
る。
【0011】以上、本実施例のカラー画像形成装置で実
際に印字を行ったところ、装置のおかれた環境,記録媒
体の種類・状態に関わらず常に安定な転写が実現でき、
かつ画像欠陥のない良質の画像が得られた。
【0012】(実施例2)本実施例の画像形成装置は、
実施例1の装置と同じ構成であり、転写電圧制御機構の
構成と動作が異なるため、この制御機構のみについて説
明する。本発明の転写電圧制御機構の概略構成を図7に
示す。本制御機構は、転写電圧制御回路16とそれをコ
ントロールするCPU21と装置の置かれた環境条件を
検出する環境検出手段22より構成される。この中の転
写電圧制御回路16は、さらに転写ローラ6に電圧を印
加する電圧を可変制御可能な高圧電源16aと転写ロー
ラ6を流れる電流を検出する電流測定部16bより構成
されている。環境検出手段22は、温度と湿度を検出す
る環境センサである。次にこの転写電圧制御手段の動作
を説明する。図8は、本制御機構の転写時のタイミング
チャートである。まず環境検出手段22が装置の置かれ
た環境条件を検出する。この結果を基に記録媒体10の
先端余白部分で印加する電圧値V1を決定する。図9
は、この環境条件と電圧V0の出力値を決めるためのチ
ャートであり、横軸は周囲の温度,縦軸は周囲の湿度を
表している。V1の電圧設定は、環境検出手段22の温
度と湿度信号に応じて1.6kVと1.0kVに設定され
る。この設定は、環境条件が図の斜線部の時は転写電圧
が1.5〜2.2kVの範囲内に、それ以外の時は1.0
〜1.5kV の範囲内にあり、記録媒体10の先端余白
部分に印加する電圧V1がこの転写電圧を300V以上
上回らず、かつ記録媒体10の先端余白部分で検出する
電流を精度良く検出することができる電流値が得られる
ものである。その後、中間転写ドラム17上にトナー像
が形成され、記録媒体10上に転写する時には、CPU
21は、記録媒体10の搬送のタイミングをレジストロ
ーラの回転から検出し、記録媒体10の先端が転写ロー
ラ6のニップ部分に到達するタイミングT0で、電圧信
号S1を出力する。この時の電圧信号S1は、先に環境
検出手段22の出力値に応じて決められた電圧V1を高
圧電源16aに出力させるものである。この高圧電源1
6aの出力が安定するタイミングT1でCPU21は電
流測定信号M1を出力し、電流検出部16bが転写ロー
ラ6を流れる電流I1を検出する。この電流I1に基づ
いて実際にトナーを転写する画像領域で転写ローラ6に
印加する電圧を設定するが、この設定は、印加した電圧
V1の値によって異なる。この設定は、実施例1で使わ
れたものと同様の図5のチャートから決定される。図に
示すように、転写電圧の設定値は、V1の値に応じて異
なり、V1が1.6kVの時はグラフの曲線a,1.0k
Vの時は、曲線bに乗っ取った設定となる。これを基に
CPU21は、タイミングT3において印加する電圧値
V1を決定して高圧電源16aにV2を出力させる電圧
信号S2を送り、この電圧V2によりトナーを記録媒体
10に転写させる。以上、上記の転写制御機構によって
記録媒体10の先端余白部分での電流検出が精度良く行
われ、かつ検出時の印加電圧がその時の必要な転写電圧
を300V以上上回ることは無い。
【0013】以上、本実施例の転写電圧制御機構を用い
たカラー画像形成装置で実際に印字を行ったところ、装
置のおかれた環境,記録媒体の種類・状態に関わらず常
に安定な転写が実現でき、かつ画像欠陥のない良質の画
像が得られた。
【0014】(実施例3)本実施例3の画像形成装置
は、実施例2の装置と同じ構成であり、転写電圧制御機
構の構成と動作が異なるものであるため、この制御機構
のみについて説明する。本発明の転写電圧制御機構の概
略構成を図10に示す。本制御機構は、転写電圧制御回
路16とそれをコントロールするCPU21と装置の置
かれた記録媒体10の抵抗値を検出する抵抗検出手段2
3より構成される。この中の転写電圧制御回路16は、
さらに転写ローラ6に電圧を印加する電圧を可変制御可
能な高圧電源16aと転写ローラ6を流れる電流を検出
する電流測定部16bより構成されている。抵抗検出手
段23は、ここでは詳しくは説明しないが、記録媒体1
0の搬送系路上に設けられた二対の電極間の間に流れる
電流を検出するものである。次にこの転写電圧制御手段
の動作を説明する。本実施例の制御動作は、実施例2の
環境検出手段22が抵抗検出手段23に置き変わっただ
けのもので、基本的な動作は、実施例2と同じである。
本制御機構のタイミングチャートは、実施例2と同じ図
8のものである。まず抵抗検出手段23が記録媒体10
の抵抗値を検出する。この結果を基に記録媒体10の先
端余白部分で印加する電圧値を決定する。これは、転写
系の抵抗値が環境によってどの程度変わるかによって異
なるが、本実施例では、抵抗値が1000MΩ以上の場
合は記録媒体先端余白部分に印加する電圧V1を1.6
kVに、1000MΩ以下の場合は1.0kVに設定す
る。この設定は、記録媒体10の抵抗値が1000MΩ
以上の時は転写電圧が1.5〜2.2kVの範囲内に、そ
れ以下の時は1.0〜1.5kVの範囲内にあり、記録媒
体10の先端余白部分に印加する電圧V1がこの転写電
圧を300V以上上回らず、かつ記録媒体10の先端余
白部分で検出する電流を精度良く検出することができる
電流値が得られるものである。その後、この電圧V1に
基づいて記録媒体10の先端余白部分で制御が行われ、
トナーを記録媒体10に転写する。
【0015】以上、上記の転写制御機構によって記録媒
体10の先端余白部分での電流検出が精度良く行われ、
かつ検出時の印加電圧がその時の必要な転写電圧を30
0V以上上回ることは無い。
【0016】以上、本実施例の転写電圧制御機構を用い
たカラー画像形成装置で実際に印字を行ったところ、装
置のおかれた環境,記録媒体の種類・状態に関わらず常
に安定な転写が実現でき、かつ画像欠陥のない良質の画
像が得られた。
【0017】
【発明の効果】本発明を用いれば、装置が低温・低湿環
境にあって転写系の抵抗が高くなり転写が良好に行われ
る電圧値が高い電圧である時には、記録媒体の先端余白
部分に印加する電圧を高くして転写電圧を制御し、また
装置が転写系の抵抗が低くなる高温・高湿環境にあって
転写電圧が低い電圧である時には、低い電圧で制御する
ことで環境条件,記録媒体の状態に関わらず、転写電圧
の設定が精度良く行え、かつ画像先端で放電による画像
欠陥は発生せず、高品位な画像が出力できる画像形成装
置が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた一実施例の画像形成装置の断面
図。
【図2】図1における転写電圧制御機構の説明図。
【図3】図1における転写電圧制御のタイミングチャー
ト。
【図4】図1における環境条件と電流I0の関係を示し
た説明図。
【図5】記録媒体先端余白部分を流れる電流I1と最適
転写電圧V2の関係を示した説明図。
【図6】OHPシートを用いた場合のシート先端余白部
分を流れる電流I1と最適転写電圧V2の関係を示した
説明図。
【図7】実施例2における転写電圧制御機構の説明図。
【図8】実施例2における転写電圧制御のタイミングチ
ャート。
【図9】実施例2における環境条件で電圧V0の設定を
決めるチャート。
【図10】実施例3における転写電圧制御機構の説明
図。
【符号の説明】
1…軸、2…感光体、3…帯電器、4…露光手段、5
a,5b,5c,5d…現像手段、6…転写ローラ、7
…除電器、8…感光体クリーナ、9…イレーズランプ、
10…記録媒体、11…手差し給紙機構、12…用紙カ
セット、13…ピックアップローラ、14…レジストロ
ーラ、15…定着装置、16…転写電圧制御回路、16
a…高圧電源、16b…電流測定部、17…中間転写ド
ラム、18…ドラムクリーナ、19…転写前帯電器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 裕幸 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所情報映像メディア事業部 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー画像を保持するトナー像担持手段
    と、記録媒体を前記トナー像担持手段に押し付けてトナ
    ーを静電的に前記記録媒体に転写する転写手段と、任意
    の電圧値を前記転写手段に印加する高圧電源と、前記転
    写手段に流れる電流値を検出する手段を有し、前記記録
    媒体の先端余白部分において電圧を印加し、前記転写手
    段を流れる電流値に応じて、画像領域で印加する電圧値
    を決定する転写電圧制御手段を有する画像形成装置にお
    いて、前記トナー像担持手段上にトナー画像の無い領域
    で前記転写手段に定電圧を印加し、その時に前記転写手
    段を流れる電流を検出し、その電流値に応じて前記記録
    媒体の先端余白部分において印加する電圧値を変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】トナー画像を保持するトナー像担持手段
    と、記録媒体を前記トナー像担持手段に押し付けてトナ
    ーを静電的に前記記録媒体に転写する転写手段と、任意
    の電圧値を前記転写手段に印加する高圧電源と、前記転
    写手段に流れる電流値を検出する手段を有し、前記記録
    媒体の先端余白部分において電圧を印加し、前記転写手
    段を流れる電流値に応じて、画像領域で印加する電圧値
    を決定する転写電圧制御手段を有する画像形成装置にお
    いて、装置の置かれた環境条件を検出する環境条件検出
    手段を有し、前記環境条件検出手段の出力値に応じて記
    録媒体の先端余白部分に印加する電圧値を変化させるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】トナー画像を保持するトナー像担持手段
    と、記録媒体を前記トナー像担持手段に押し付けてトナ
    ーを静電的に前記記録媒体に転写する転写手段と、任意
    の電圧値を前記転写手段に印加する高圧電源と、前記転
    写手段に流れる電流値を検出する手段を有し、前記記録
    媒体の先端余白部分において電圧を印加し、前記転写手
    段を流れる電流値に応じて、画像領域で印加する電圧値
    を決定する転写電圧制御手段を有する画像形成装置にお
    いて、前記記録媒体の抵抗値を検出する抵抗検出手段を
    有し、前記抵抗検出手段の出力値に応じて前記記録媒体
    の先端余白部分に印加する電圧値を変化させることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記記録
    媒体の種類を検出する手段を有し、前記記録媒体の種類
    に応じて前記記録媒体の先端余白部分に印加する電圧値
    を変化させる画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5999760A (en) * 1997-02-28 1999-12-07 Canon Kabushiki Kaisha Control method and image forming apparatus
JP2003057973A (ja) * 2001-08-21 2003-02-28 Canon Inc 画像形成装置
US7778558B2 (en) * 2006-11-24 2010-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus capable of controlling application voltage to adhering member
US7933527B2 (en) 2006-10-23 2011-04-26 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, image forming method, and transfer device
JP2021033236A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 株式会社沖データ 機械学習装置、データ処理システム、印刷システム、機械学習方法、およびデータ処理方法

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