JP2001343455A - レーダ信号検出装置 - Google Patents

レーダ信号検出装置

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JP2001343455A JP2000163659A JP2000163659A JP2001343455A JP 2001343455 A JP2001343455 A JP 2001343455A JP 2000163659 A JP2000163659 A JP 2000163659A JP 2000163659 A JP2000163659 A JP 2000163659A JP 2001343455 A JP2001343455 A JP 2001343455A
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明義 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーダの受信信号から目標を抽出する手段は
いろいろあるが、一般に処理速度の早い手段は誤り率が
高く、誤り率の低い手段は処理速度が遅い傾向がある。
しかし、監視領域内には、速度や距離が異なる様々な対
象が出現するので、ある一つの処理手段で全ての種類の
対象に対応するのでは処理速度か誤り率のいずれかに不
満が残ってしまうという問題があった。 【解決手段】 すくなくとも、処理速度特性と誤り率特
性の異なる2種類以上の処理手段(例えばスキャン相関
処理部105、延期決定型誤警報処理部108)を備え
る。また、あらかじめ、監視領域の位置に対応して使用
する処理手段を指定したマップ3を備え、このマップ3
の情報に応じて、前記処理手段を選択、切り替えて使用
する誤警報抑圧処理切替部2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダの受信信
号から目標を検出するに際して、できるだけ早く、か
つ、低い誤検出率で検出するための方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】航空機や、艦船、地上移動車両上、ある
いは固定した建築物に設置されたアンテナから電波を発
射し、目標に反射して帰ってきた電波を処理して、目標
を発見するとともに、必要に応じて目標の種類、位置、
移動速度その他の分析を行うレーダ装置があり、その中
の重要な装置としてレーダ信号検出装置がある。レーダ
信号検出装置の良く知られた基本的な目標検出動作は、
例えば特開平10−104338号公報に開示されてい
るようなCFAR(ConstantFalse Al
arm Rate)処理を行うもので、監視領域全体か
らの反射信号(S)の平均値をもとにしきい値を設定
し、しきい値を越える大きさの反射波があれば目標あり
とするものである。この場合、目標でないものからの反
射信号(ノイズN)の増減にともない、しきい値も上下
するので、目標ではない例えば地形からの反射信号(ク
ラッタという)を目標であると認識してしまう誤り率
(誤検出率または誤警報率という)がある程度制御され
る。しかし、できるだけ小さな目標を、できるだけ早期
に発見できることが望ましいので、しきい値をより低く
設定して、しかも誤り率を低く押さえる方法が種々提案
されている。
【0003】即ち、以下に説明する、基本的に構成の異
なる2つのレーダ信号検出装置が、特願昭64−732
75号公報と、前述の特開平10−104338号公報
に開示されている。即ち、図29は特願昭64−732
75号公報に開示されたものと類似の、CFAR処理を
行うものにスキャン相関処理を加えたもの(以下第1の
構成という)、図30は特開平10−104338号公
報に開示されたものと類似の、CFAR処理を行うもの
に延期決定型誤警報抑圧処理を加えたもの(以下第2の
構成という)のレーダ信号検出装置を示す。
【0004】図29はレーダ信号検出装置の構成のう
ち、受信信号の処理にかかわる部分のみを示したもので
ある。図に於いて、100は図示しないレーダアンテナ
から入力される受信信号、101は受信信号100を処
理してドップラ情報(相対接近速度情報)を得るドップ
ラ情報処理部、102は受信信号100の振幅を情報と
して抽出する振幅情報抽出部、103はCFAR処理に
よって目標の有無の検出を行うCFAR処理部であり、
図示しないが振幅信号をしきい値と比較して目標を検出
する比較回路を備えている。104はCFAR処理部1
03に与えるしきい値を制御するしきい値制御部、10
5は誤警報率(誤検出率と同じ)を低くするため、後に
説明するスキャン相関処理を行うスキャン相関処理部で
ある。
【0005】次に動作について説明する。図29でドッ
プラ情報処理部101は受信した反射波の周波数スペク
トルを求めて送信周波数との差その他から反射対象の相
対的移動速度などドップラ情報を検出する。振幅情報処
理部102は、ドップラ情報処理部101が抽出したド
ップラ情報などから反射対象についての反射波の振幅の
情報を得る。しきい値を制御するための情報は、CFA
R処理部103にて目標検出判定を行う領域周辺の、目
標検出情報から算出する。しきい値を制御するための情
報とは、レーダの誤警報率を一定に保つため目標検出判
定を行う領域周辺に目標検出情報( 誤警報) が多ければ
しきい値を上げ、目標検出情報が少なければしきい値を
小さくするための指示信号である。
【0006】CFAR処理部103にて、振幅情報抽出
部102で得られた振幅情報と、しきい値制御部104
で得られたしきい値制御情報をもとに、目標の検出判定
を行う。振幅情報の振幅値がしきい値を超えておれば目
標と判定し、超えていなければ目標と判定しない。しき
い値は、CFAR処理部103にて目標検出判定を行う
領域周辺の振幅の平均値にしきい値制御情報より決定し
た係数を乗じて決定される。スキャン相関処理部105
ではCFAR処理部103より得られた目標検出情報を
もとに、1または2の相関ゲートの作成を行う。次スキ
ャン時(次のデータ取得時)相関ゲート内に目標を検出
したときは、これを真の目標と判定し、目標検出情報を
以降の処理(追尾処理など)に渡す。相関ゲート内に目
標がないときは、真の目標とは判定せず以降の処理へ目
標検出情報を送出しない。スキャン相関処理は図30で
説明する延期決定型誤警報抑圧処理に比して計算量が少
なく、目標検出の遅延時間が小さいという特徴がある。
【0007】図30において、図29と筒符号の部分
は、同一のものなのでその詳細な説明を省略する。10
6は図示しないレーダアンテナの方向制御や、送信する
レーダ電波の電力制御などを行うレーダ制御部、107
は目標属性データベースで入力判定部と制御部と目標属
性情報記憶部とからなる。108は延期決定型誤警報抑
圧処理部である。延期決定型誤警報抑圧処理部108は
前述の従来例特開平10−104338号公報では「N
中M方式スキャン相関手段」という名称で説明されてい
る。ここでNは少なくとも3である。ドップラ情報処理
部101と振幅情報抽出部102とCFAR処理部10
3としきい値制御部104は図29のものと同じなので
説明を省略する。
【0008】次に動作について説明する。目標属性情報
データベース107では、制御部にてデータベース全体
の制御を行う。また、入力判定部において、CFAR処
理部103にて目標が検出されたと判定したセルに対
し、目標属性情報を取得する。即ち、ドップラ情報処理
部101からはドップラ情報を、振幅情報抽出部102
からは振幅情報を取得する。入力判定部は、取得した目
標属性情報を目標属性情報記憶部に入力するため、制御
情報にて制御部に対し目標属性情報の出力要求を行う。
入力判定部からの情報の入力要求を受けた制御部は、目
標属性情報記憶部に対し入力判定部から目標属性情報の
読み込みを行うよう指示する。制御指示部からデータ入
力要求を受けた目標属性情報記憶部は、入力判定部から
目標属性情報の読み込みを行い、延期決定型誤警報抑圧
処理部108で目標の検出判定に使用しなくなった過去
の目標属性情報を破棄する。
【0009】CFAR処理部103は、目標の振幅情報
のみを基準に目標の有り無しの判定を行うため、低S/
N信号領域内においてはクラッタなどの不要な信号が目
標として検出されてしまう可能性が高い。延期決定型誤
警報抑圧処理部108では、目標属性情報データベース
107に存在する現在及び複数の過去の目標属性情報に
おける目標のドップラ特性・ 振幅情報等をもとに目標航
跡の仮説を複数通り(例えばN通り、Nは少なくとも
3)立て、もっとも可能性の高い仮説を採用して、この
仮説に一致した(例えばM回一致した)目標のみを目標
として判定する。
【0010】このような目標属性情報を用いた目標検出
判定を行うことにより、クラッタと目標とを精度よく分
離可能であるため、CFAR処理後もクラッタ等の不要
信号が多数検出される可能性のある低S/N領域内での
目標検出においても、低い誤警報率の( 高精度の) 目標
検出を行うことが可能となる。また、延期決定型誤警報
抑圧処理部108では、複数の過去の観測における目標
属性情報を使用するため、目標検出の判定までに時間が
かかる。この時間遅延の度合いは、目標検出の判定に使
用する過去の観測回数に依存する。また、延期決定型誤
警報抑圧処理部では、仮説を複数立てて計算を行うため
計算量が多くなり、計算機規模が大きくなる。なお、延
期決定型誤警報抑圧処理部108から出力された目標検
出情報は、しきい値制御部104でのしきい値制御情報
の決定に使用される。
【0011】図29に示したスキャン相関処理105を
用いるものは、相関ゲートが1または2なので検出まで
の処理時間を比較的短くすることができ、目標発見が高
速で行えるという利点がある反面、目標ではない信号を
誤って目標であると判定してしまう率(誤警報率)が比
較的高いという問題がある。一方、図30に示した、延
期決定型誤警報抑圧処理108を行うものは、複数(3
以上の相関ゲート)の過去の観測における目標属性情報
を処理して判定するので、誤警報率を低くすることがで
きる反面、計算処理量が増大して計算機規模が大きくな
るとともに、長い処理時間が必要で、目標発見が手遅れ
となる率が高くなるという問題がある。
【0012】理解を助けるため、図31に前述の2種類
の従来のレーダ信号検出装置の特性を図示する。即ち、
第1の構成(図29のもの)のレーダ信号検出装置は、
図31の220に示すように処理時間が短い代わりに誤
警報率が高く、第2の構成(図30)のものは図31の
221に示すように処理時間が長い代わりに誤警報率が
低い。しかし、1台で低い誤警報率と短い処理時間の両
方の特性を得られるものはなかった。また、どのような
方式であっても、一般論として誤警報率は図32に示す
ようにS/N比の大小によって影響を受けるという基本
的な性質がある。ところで、例えば、目標が近いとか、
高速で接近する小目標である場合には、時間的余裕が無
いのであるから、処理時間の長い第2の構成(図30の
延期決定型誤警報抑圧処理部108を用いるもの)で
は、間に合わない場合があるという問題があった。ま
た、目標が遠いとか、接近速度が小さい場合には処理時
間に余裕があるのに、第1の構成(図29のスキャン相
関処理105を用いるもの)のものを使用したのでは誤
警報率が高くなってしまうという問題があった。
【0013】このように、S/N比の大小、目標の種類
や性質や距離によつて、レーダ信号検出装置に最適の処
理方法は変化するものであるのに、従来のレーダ信号検
出装置では1の処理方法しか使用しないので、満足な結
果が得られない場合があるという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ信号検出
装置は以上のように構成されているので、目標の種類の
差やS/N比の大小に応じて、いつも最適の検出方法を
採用しているわけではないという問題があった。即ち、
延期決定型誤警報抑圧処理を行うものは、誤警報率が低
いが、処理時間が長くなるという問題があった。また、
スキャン相関処理を行うものは、処理時間が短いが誤警
報率が高いという問題があった。
【0015】また、ある種の目標は、予め特定の地域
(エリア)から出現する可能性があるという予測が、事
前に可能であり、その場合、その方向からの反射波に対
しては、その目標の属性に適した処理方法を選択するこ
とが望ましいが、従来のレーダ信号検出装置ではその様
な対応は不可能であった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、目標の種類や属性の差、S/N
比の大小、監視しているエリアの違いに応じて、いつも
最適の検出処理方法を採用できるようにして、検出速度
と誤警報率とを改善したレーダ信号検出装置を得ること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のレーダ信号検
出装置は、レーダアンテナから発射され監視領域内の対
象によって反射された受信信号がしきい値を越えたと
き、検出信号を出力する検出手段、検出信号から目標の
信号を抽出する処理速度を重視した第1の処理手段、処
理速度が第1の処理手段より遅く、検出信号から目標の
信号を抽出すると共に、誤り率を小さくすることを重視
した第2の処理手段、監視領域内の各位置に対応して、
第1の処理手段と第2の処理手段のいずれを使用するか
を指令する指令手段、指令にもとづき第1の処理手段と
第2の処理手段のいずれかを選択して使用する切替え手
段を備えたものである。
【0018】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した1又は2の相関ゲートを設定
し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数をこ
える対象の検出信号を目標信号とみなすスキャン相関処
理手段、検出信号から対象の移動航跡を予測した少なく
とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
段、監視領域内の各位置に対応して、スキャン相関処理
手段と延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用す
るかを定めたマップ、マップの情報にもとづきスキャン
相関処理手段と延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれ
かを選択する切替え手段を備えたものである。
【0019】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した1又は2の相関ゲートを設定
し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数をこ
える対象の検出信号を目標信号とみなすスキャン相関処
理手段、検出信号から対象の移動航跡を予測した少なく
とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
段、対象の周辺からの反射信号の平均S/N比が所定の
値を越えるか否かを判定するS/N情報判定部、S/N
情報判定部の出力にもとづき、スキャン相関処理手段と
延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれかを選択する切
替え手段を備えたものである。
【0020】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した1又は2の相関ゲートを設定
し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数をこ
える対象の検出信号を目標信号とみなすスキャン相関処
理手段、検出信号から対象の移動航跡を予測した少なく
とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
段、監視領域内の各位置に対応して、スキャン相関処理
手段と延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用す
るかを定めたマップ、対象の周辺からの反射信号の平均
S/N比が所定の値を越えるか否かを判定するS/N情
報判定部、マップの情報またはS/N情報判定部の出力
にもとづき、スキャン相関処理手段と延期決定型誤警報
抑圧処理手段のいずれかを選択して使用する切替え手段
を備えたものである。
【0021】また、レーダ信号検出装置が搭載された移
動体の移動速度により目標の移動速度を含む属性データ
を補正し、この補正した属性データにもとづいて目標を
抽出するものである。
【0022】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した少なくとも3の相関ゲートを設
定し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数を
こえるとともに、移動速度と振幅を含む目標属性データ
が最もよく一致する対象の検出信号を目標信号とみなす
ものであって、相関ゲートの数または所定の回数が異な
る複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段、監視領域内の
各位置に対応して、複数の延期決定型誤警報抑圧処理手
段のいずれを使用するかを定めたマップ、マップの情報
にもとづき複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段のいず
れかを選択して使用する切替え手段を備えたものであ
る。
【0023】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した少なくとも3の相関ゲートを設
定し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数を
こえるとともに、移動速度と振幅を含む目標属性データ
が最もよく一致する対象の検出信号を目標信号とみなす
ものであって、相関ゲートの数または所定の回数が異な
る複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段、対象の周辺か
らの反射信号の平均S/N比が所定の値を越えるか否か
を判定するS/N情報判定部、S/N情報判定部の判定
にもとづき複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段のいず
れかを選択して使用する切替え手段を備えたものであ
る。
【0024】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した少なくとも3の相関ゲートを設
定し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数を
こえるとともに、移動速度と振幅を含む目標属性データ
が最もよく一致する対象の検出信号を目標信号とみなす
ものであって、相関ゲートの数または所定の回数が異な
る複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段、監視領域内の
各位置に対応して、複数の延期決定型誤警報抑圧処理手
段のいずれを使用するかを定めたマップ、対象の周辺か
らの反射信号の平均S/N比が所定の値を越えるか否か
を判定するS/N情報判定部、マップの情報またはS/
N情報判定部の出力にもとづき、複数の延期決定型誤警
報抑圧処理手段のいずれかを選択する切替え手段を備え
たものである。
【0025】また、レーダ信号検出装置が搭載された移
動体の移動速度により目標の移動速度を含む属性データ
を補正し、この補正した属性データにもとづいて目標の
抽出を行うものである。
【0026】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した少なくとも3の相関ゲートを設
定し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数を
こえるとともに、移動速度と振幅を含む目標属性データ
が最もよく一致する対象の検出信号を目標信号とみなす
ものであって、相関ゲートの数または所定の回数が異な
る複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段、監視領域内の
各位置に対応して、複数の延期決定型誤警報抑圧処理手
段のいずれを使用するかを定めたマップ、対象のドップ
ラ速度に対応して複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段
のいずれを使用するかを判定するドップラ情報判定部、
マップの情報またはドップラ情報判定部の出力によっ
て、複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれかを
選択する切替え手段を備えたものである。
【0027】また、レーダ信号検出装置が搭載された移
動体の移動速度により目標の移動速度を含む属性データ
を補正し、この補正した目標の属性データにもとづいて
目標の抽出を行うものである。
【0028】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力するとともに、しきい値を誤警
報率を含む目標検出情報に応じて制御するCFAR処理
検出手段、 検出信号から対象の移動航跡を予測した1
又は2の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
した回数が所定の回数をこえる対象の検出信号を目標信
号とみなすスキャン相関処理手段、検出信号から対象の
移動航跡を予測した少なくとも3の相関ゲートを設定
し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数をこ
えるとともに、移動速度と振幅を含む目標属性データが
最もよく一致する対象の検出信号を目標信号とみなす延
期決定型誤警報抑圧処理手段、監視領域内の各位置に対
応して、スキャン相関処理手段と延期決定型誤警報抑圧
処理手段のいずれを使用するかを定めたマップ、マップ
の情報にもとづきスキャン相関処理手段と延期決定型誤
警報抑圧処理手段のいずれかを選択する切替え手段、切
替え手段がスキャン相関処理手段を選択している間、し
きい値を予め定めたレベルにするしきい値制御部を備え
たものである。
【0029】また、送信アンテナから送信されるレーダ
電波の単位時間電力密度をマップに記載された情報に応
じて制御する送信部/ビーム制御部を備えたものであ
る。
【0030】また、レーダアンテナから発射され監視領
域内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越
えたとき検出信号を出力する検出手段、検出信号から対
象の移動航跡を予測した1又は2の相関ゲートを設定
し、この相関ゲート内に存在した回数が所定の回数をこ
える対象の検出信号を目標信号とみなすスキャン相関処
理手段、検出信号から対象の移動航跡を予測した少なく
とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
信号を目標信号とみなすものであって、相関ゲートの数
または所定の回数が異なる複数の延期決定型誤警報抑圧
処理手段、監視領域内の各位置に対応して、スキャン相
関処理手段または複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段
のいずれを使用するかを定めたマップ、目標のS/N比
に応じてスキャン相関処理手段の使用を決定するS/N
情報判定部、対象のドップラ速度に対応して複数の延期
決定型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用するかを判定
するドップラ情報判定部、マップの情報またはS/N情
報判定部またはドップラ情報判定部の出力にもとづき、
スキャン相関処理手段または複数の延期決定型誤警報抑
圧処理手段のいずれかを選択する切替え手段を備えたも
のである。
【0031】また、目標からの反射信号のS/N比の大
小に対応して予測数を変化させた複数の延期決定型誤警
報抑圧処理手段は、高S/N信号、中S/N信号、低S
/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理手段を含むもので
ある。
【0032】また、目標の相対速度の大小に対応して予
測数を変化させた複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段
は、高速目標、低速目標用延期決定型誤警報抑圧処理手
段を含むものである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1によるレーダ信号検出装置の構成ブロック図を図
1に示す。図に於いて、100は図示しないレーダアン
テナから入力される受信信号、101は受信信号100
を処理してドップラ情報(相対接近速度情報)を得るド
ップラ情報処理部、102は受信信号の振幅を情報とし
て抽出する振幅情報抽出部、103はCFAR処理によ
って目標の有無の検出を行うCFAR処理部(単に検出
手段とも言う)であり、図示しないが振幅信号をしきい
値と比較して目標を検出する比較回路を備えている。1
04はCFAR処理部103に与えるしきい値を制御す
るしきい値制御部である。106は図示しないレーダア
ンテナの方向制御や、送信するレーダ電波の電力制御な
どを行うレーダ制御部、107は目標属性データベース
で入力判定部と制御部と目標属性情報記憶部とからな
る。以上については従来の説明、図29、図30のもの
と同じなので、詳細な説明を省略する。
【0034】1Aは実施の形態1の誤警報抑圧処理部で
あり、誤警報抑圧処理切替部2と、誤警報抑圧処理マッ
プ3(単にマップとも言う)と、誤警報抑圧処理制御部
4と、目標検出情報出力切替部5と、誤警報(誤検出と
同じ)率を低下させるため、後述説明するスキャン相関
処理を行うスキャン相関処理部105(スキャン相関処
理手段とも言う)と、延期決定型誤警報抑圧処理部10
8(延期決定型誤警報抑圧処理手段とも言う)で構成さ
れる。延期決定型誤警報抑圧処理部108は例えば目標
属性情報を用いるN中M方式のスキャン相関処理を用い
る。これは過去N回(Nは3以上)のスキャンの内、M
回(あらかじめ定めた所定の回数以上)相関ゲート内に
目標が入った場合、目標を検出したとみなす方式であ
り、また、この際、相関ゲート内に複数の目標が存在す
ると、どれが真の目標か判定するための情報として目標
属性(振幅情報、ドップラ情報など)を用いるものであ
る。
【0035】誤警報抑圧処理制御部4は、誤警報抑圧処
理マップ部3からの誤警報抑圧処理選択指定情報の読み
取り、及び延期決定型誤警報抑圧処理部108、スキャ
ン相関処理部105、誤警報抑圧処理切替部2、目標検
出情報出力切替部5に対する制御機能を持つ。誤警報抑
圧処理マップ部3は、延期決定型誤警報抑圧処理/スキ
ャン相関処理の処理選択を指定したマップを持つ。
【0036】スキャン相関処理部105は、従来例で説
明済であるが、現在及び過去の目標の位置関係を用い
て、1または2の相関ゲートを設定して目標検出判定を
行う。延期決定型誤警報抑圧処理108のように多くの
相関ゲートを立てて計算を行わないため計算量及び目標
検出の判定に対する遅延時間が小さい特長があるが、複
数の仮説を立てないため低S/N信号領域内ではクラッ
タを目標として誤って検出する確率が高くなる。誤警報
抑圧処理切替部2は、誤警報抑圧処理に使用する延期決
定型抑圧処理部108とスキャン相関処理部105に対
し、目標検出情報及び目標属性情報を送出する機能を持
つ。目標検出情報出力切替部5は、誤警報抑圧処理に用
いた処理部( 延期決定型誤警報抑圧処理部108、スキ
ャン相関処理部105のいずれか) に対応する目標検出
情報を選択し出力する機能を持つ。
【0037】図示しないオペレータは、レーダ制御部1
06を介して、誤警報抑圧処理マップ部3に対しレーダ
の監視領域内における任意の誤警報抑圧処理領域におけ
る誤警報抑圧処理選択指定情報の書き込みが可能であ
る。
【0038】次に動作について説明する。レーダ制御部
106は、レーダの監視領域内における任意の誤警報抑
圧処理領域に対し、延期決定型誤警報抑圧処理またはス
キャン相関処理のいずれを使用するかという選択指定情
報を誤警報抑圧処理マップ部3に書き込む。理解を助け
るためこのような情報が書き込まれたマップの例を図2
に示す。図2の201はレーダの監視領域を示し、20
0はレーダ電波の発射中心、209はレーダからの距離
が近い範囲を示し、この範囲内ではS/N比が大きいの
ですべてスキャン相関処理することで目標の検出ができ
る。210は地図情報範囲を示している。202は地図
情報範囲210の中にあらかじめ定めた延期決定型誤警
報抑圧処理を行うべき領域、203は地図情報範囲21
0の中にあらかじめ定めたスキャン相関処理を行うべき
領域を示している。
【0039】なお、図2は、図示の都合上、2次元の面
として示しているが実際には3次元の空間領域である。
むろん、時間的に変化する4次元空間領域でもよい。誤
警報抑圧処理制御部4は、誤警報抑圧処理マップ部3に
ある処理指定情報を参照し、延期決定型抑圧処理部10
8/スキャン相関処理部105のいずれを使用するか決
定する。
【0040】誤警報抑圧処理制御部4は誤警報抑圧処理
切替部2に対し、延期決定型抑圧処理部108/スキャ
ン相関処理部105のうち誤警報抑圧処理を行うために
選択された側に対し、目標属性情報及び目標検出情報を
送出するよう指示を行う。誤警報抑圧処理指令を受けた
延期決定型抑圧処理部108/スキャン相関処理部10
5は、誤警報抑圧処理切替部2より目標属性情報及び目
標検出情報を受信し誤警報抑圧処理を行い、誤警報抑圧
処理が終了した時点で誤警報抑圧処理制御部4に対し誤
警報抑圧処理の終了を通知する。 誤警報抑圧処理終了
の通知を受けた誤警報抑圧処理制御部4は目標情報出力
切替部5に対し、目標属性情報及び目標検出情報を受信
するよう指示し、目標情報出力切替部5の準備完了を確
認後、抑圧処理部に対し目標検出情報を出力するよう指
示する。抑圧処理部は、目標検出情報を目標検出情報出
力切替部5に送信し、目標検出情報出力切替部5は、目
標検出情報の出力を行う。
【0041】誤警報抑圧処理マップ部3に記入されるマ
ップは、オペレータが監視距離、監視条件などによりス
キャン相関処理すべき範囲を判断し、その都度指定して
もよいが、例えば、監視すべき領域を地図に対応させて
細かく細分し、各区分ごとに、延期決定型誤警報抑圧処
理部108かスキャン相関処理部105のいずれを使用
するかをあらかじめ定めた地図210を作成し、このレ
ーダ信号検出装置を搭載した移動体の移動や方向転換に
ともない監視領域201が移動するのに応じて、地図情
報210の中から情報を抽出して使用することでもよ
い。高速目標208が表れそうな範囲、航空機が突然表
れることが予測可能な地形207の周辺などはスキャン
相関処理すべき範囲203として指定する。理解を助け
るため、前述のオペレータの判断基準を図3に示すが、
これは一例であって、いろいろ変形することは容易であ
る。目標のS/Nが小さいもの、S/Nは大きいが接近
速度が小さいか又は距離が大きいものは延期決定型処
理、S/Nが大きく接近速度が大きいか距離が近いもの
はスキャン相関処理とすることが望ましい。
【0042】図1の構成を備えたレーダ信号検出装置
は、予め定めたマップに記載された情報にもとづいて、
処理時間は長いが誤警報率が低い延期決定型誤警報抑圧
処理部108、誤警報率は比較的高いが処理時間が短い
スキャン相関処理部105のいずれか最適な手段を選択
して監視することができるという特徴を備える。
【0043】なお、処理時間の短いスキャン相関処理を
行う範囲を増やせば増やすほど、処理計算機の負担を軽
くすることができるので、計算機の負担を減らし、装置
全体の規模を小型化する目的でスキャン処理を行う範囲
を広げたマップを作成してもよい。図1の構成に於い
て、スキャン相関処理部105は、この発明に言う目標
の信号を抽出する処理速度を重視した第1の処理手段で
ある。延期決定型誤警報抑圧処理部108は、この発明
に言う目標の信号を抽出する誤警報率を小さくすること
を重視した第2の処理手段である。誤警報抑圧処理制御
部4は、この発明に言う第1の処理手段と第2の処理手
段のいずれを使用するかを指令する指令手段である。誤
警報抑圧処理切替部2は、この発明に言う切替え手段で
ある。
【0044】実施の形態2.図4に実施の形態2による
レーダ信号検出装置の構成を示す。図に於いて1Bは実
施の形態2の誤警報抑圧処理部、401はS/N情報判
定部であり、誤警報抑圧処理制御部4からの指示を受
け、目標属性情報内にある振幅情報が大きい領域に対し
てはスキャン相関処理部105を、振幅情報が小さい領
域に対しては延期決定型誤警報抑圧処理部108を使用
するよう判定し、誤警報抑圧処理制御部4に選択指定を
行う。図5は上記のようにして指定された例を示す。図
に於いて200はレーダ発信源、201はレーダの監視
領域全体を示し、209はレーダから近距離でS/Nが
高い範囲、503はS/N比が高くない範囲を示してい
る。いま、目標500があるときその周辺501の範囲
について図6にS/N情報判定部401の動作を説明
し、処理の流れを図7のフローチャートに示す。
【0045】図6は目標500の周辺の一定範囲501
について受信信号601の有無を示したものである。図
では複数の受信信号601があることを示している。そ
して受信信号601の全てについてそのS/Nを判定す
る。ステップ(S71)で目標500のS/Nが大きい
ときは勿論スキャン相関処理を行う。
【0046】ステップ(S72)で、目標500のS/
Nが小さいときには、周辺部からの受信信号601のS
/Nの平均をチェックして、この平均値が高ければスキ
ャン相関処理を行う。このようにする理由は、目標のS
/Nが低くても周辺のS/Nが高ければCFAR処理の
しきい値が上がり誤目標が減るため、誤警報率を小さく
することができるからである。そして範囲501の平均
S/N比が低ければ延期決定型誤警報抑圧処理部108
を使用し、高ければスキャン相関処理部105を使用す
る。説明の都合上範囲501をS/Nが低いとき符号5
01L、S/Nが高いとき符号501Hとする。以上の
処理の判定の区分けを図8に示す。
【0047】この構成により、実施の形態1の場合のよ
うに、予めマップ情報を作成しなければならないという
問題は解消される。また、S/N情報判定部401にて
誤警報抑圧処理領域201内における受信信号のS/N
情報の判定を行い、信号のS/Nの高い領域501に対
しスキャン相関処理105を選択することにより、小さ
い計算機規模での効率的な誤警報抑圧処理が可能となる
効果がある。また、S/N情報判定部401による処理
手段の選択指定は、自動的に行われるため、実施の形態
1の場合のように予め、誤警報処理領域を指定したり、
オペレータが指示したりする必要がなく、オペレータが
介在せずとも小さい計算機規模での効率的な誤警報抑圧
処理が可能となる効果がある。
【0048】実施の形態3.図9に実施の形態3による
レーダ信号検出装置の構成を示す。図9の構成は実施の
形態1の図1の構成と、実施の形態2の図4の構成とを
併せたものである。図に於いて1Cは実施の形態3の誤
警報抑圧処理部で、実施の形態1の図1の誤警報抑圧処
理マップ部3と、実施の形態2の図4のS/N情報判定
部401とを備えている。図9の構成に於ける誤警報抑
圧処理マップ3の例を図10に示して、動作を説明す
る。図10にはS/N情報判定部401による高S/N
領域のスキャン相関処理を指定する範囲501Hと、レ
ーダ制御部106からの指定でスキャン相関処理を行う
範囲203と、基本的に延期決定型誤警報抑圧処理を行
うその他の範囲202とを重ねて示している。
【0049】高S/N領域の指定範囲501Hがスキャ
ン相関処理を行う範囲203と一致する場合は問題なく
スキャン相関処理を選択すればよい。しかし、図10の
例のように、レーダ制御部106からのスキャン相関処
理指示203と、S/N情報判定部401からの延期決
定型誤警報抑圧処理を行う指示情報501Lとが重なる
場合に(図10の範囲1001の部分)、どちらの情報
を優先的に扱うかはあらかじめ定めておく必要がある。
例えば、S/N情報判定部401による判定が目標の周
辺が低S/N領域501Lである場合に、常にレーダ制
御部106からの指令を優先すると定めた場合に、選
択、採用される処理方法は図11(a)に示すようにな
る。また、目標の周辺が低S/N領域501Lである場
合に、誤警報率をできるだけ低く押さえることを目的と
した場合に、選択、採用される処理方法は図11(b)
に示すようになる。
【0050】図9のものは、実施の形態1の効果と、実
施の形態2の効果を併せ持つものであるが、作成可能な
範囲についてのみマップを作成し、それが困難な範囲に
ついては実施の形態2の方式を自動的に採用させること
で、事前に入手可能な情報の程度に応じて現実的に対応
できるという実施の形態1、2には得られない効果が得
られる。
【0051】実施の形態4.図12に実施の形態4によ
るレーダ信号検出装置の構成を示す。図12の構成は実
施の形態3の構成を更に改良したものである。レーダ信
号検出装置は固定して使用されるものもあるが、移動体
上に搭載されて使用されるものも多い。この場合レーダ
アンテナが対象の移動速度と類似する速度で移動してい
るので、観測される相対速度は同じ対象に対しても大幅
に変動する。このように変動する相対的データをそのま
ま使用しても、対象の属性の正確な解析は不可能で、こ
のような不正確なデータによる誤警報抑圧処理は信頼で
きるものとはならない。そこで、検出データを自位置の
変化データで補正して、より正確な解析を行おうとする
ものである。
【0052】図に於いて1Cは実施の形態3の図9で説
明した実施の形態3の誤警報抑圧処理部そのものであ
る。1201は補正付目標属性情報データベースであ
り、このレーダ装置が搭載されたプラットホーム(図示
しない)の(更に正確には図示しないレーダアンテナが
設置されている位置)の移動速度、方向、位置の変化
を、プラットホーム位置、速度、取得部1202によっ
て取得し、これを用いて検出した対象の移動速度、加速
度、大きさ、形などのデータを目標属性情報補正部12
03が修正するものである。これ以外の部分は実施の形
態3の図9の構成と同じなので詳細な説明を省略する。
【0053】図12の構成のレーダ信号検出装置の効果
を図13により説明する。図13において、1301は
時刻t1におけるレーダ信号検出装置の位置で座標
(A,B,C)で表される。1302は時刻t2におけ
るレーダ信号検出装置の位置で座標(A’,B’,
C’)で表される。時刻t1からt2の間のレーダ信号
検出装置の移動速度はベクトルαで一定であるとする。
1303は時刻t1における目標の位置(ただしレーダ
位置からみた相対的な見かけの位置)で座標(X,Y,
Z)、またその見かけ速度はベクトルVで表される。1
304は時刻t2における目標の位置(同上)で座標
(X’,Y’,Z’)、その見かけ速度はベクトルV’
で表される。
【0054】この場合、目標1303の絶対的な位置
(X1,Y1,Z1)は(X−A,Y−B,Z−C)と
なる。同様にして、目標1304の絶対的な位置(X
1’,Y1’,Z1’)は(X’−A’,Y’−B’,
Z’−C’)となる。そして、補正後の目標のドップラ
速度は V1=V−α V1’=V’−α となる。この補正されたデータにもとづき目標属性情報
記憶部から正確な情報が引き出され、より正確に誤警報
抑圧処理が行われる。
【0055】実施の形態5.実施の形態5のレーダ信号
検出装置の構成を図14に示す。図に於いて1Dは実施
の形態5の誤警報抑圧処理部、1401は高S/N信号
用延期決定型誤警報抑圧処理部、1402は中S/N信
号用延期決定型誤警報抑圧処理部、1403は低S/N
信号用延期決定型誤警報抑圧処理部である。誤警報抑圧
処理制御部4は誤警報抑圧処理マップ部3からの誤警報
抑圧処理選択指定情報の読み取り及び(高/中/低)S
/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部/誤警報抑圧処
理切替部/目標検出情報出力切替部に対する制御機能を
持っている。誤警報抑圧処理マップ部3は(高/中/
低)S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部の処理選
択を指定したマップを持っている。
【0056】高S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理
部1401は、設定する相関ゲートの数を少なく、その
中で一致することを確認するゲートの数も少なく(N中
Mスキャン相関のNもMも小さく)したものである。そ
して目標検出判定の遅延時間が小さく計算負荷も小さい
が低S/N信号に対する誤警報率が大きい特長を持つ。
低S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1402
は、設定する相関ゲートの数を多く、その中で一致する
ことを確認するゲートの数も多く(N中Mスキャン相関
のNもMも大きく)したものである。目標検出判定の遅
延時間が大きく計算負荷も大きいが低S/N信号に対す
る誤警報率が小さい特長を持つ。中S/N信号用延期決
定型誤警報抑圧処理部1403は、設定する相関ゲート
の数を中ぐらいの数に、その中で一致することを確認す
るゲートの数も中ぐらいとしたものである。(N中Mス
キャン相関のNもMも中間的数としたものである。)高
S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部と低S/N信
号用延期決定型誤警報抑圧処理部の中間の特性を持つ。
誤警報抑圧処理切替部2は誤警報抑圧処理に使用する(
高/中/低)S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部
に対し、目標検出情報及び目標属性情報を送出する機能
を持つ。目標検出情報出力切替部5は誤警報抑圧処理に
使用する( 高/中/低)S/N信号用延期決定型誤警報
抑圧処理部) からの目標検出情報を選択し出力する機能
を持つ。その他の構成は実施の形態1の図1の構成と同
じなので詳細な説明を省略する。
【0057】図14のものの動作について説明する。レ
ーダ制御部106は、レーダの監視領域内における任意
の誤警報抑圧処理領域に対し、( 高/中/低)S/N信
号用延期決定型誤警報抑圧処理部1401、1402、
1403の処理選択指定情報を誤警報抑圧処理マップ部
3に書き込む。書き込まれたマップの例を図15に示
す。図15に於いて、209は図5で説明したのと同じ
く近距離でS/Nが大なる範囲、1510は説明のため
記入した説明補助線で、レーダアンテナの位置200か
らの距離が遠距離と中距離とを区分する仮想線である。
範囲1501は高S/N領域209内の処理を高S/N
信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1401で行う範
囲、範囲1502は中S/N信号用延期決定型誤警報抑
圧処理部1402で行う範囲、範囲1503は低S/N
信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1403で行う範囲
である。
【0058】勿論、図15のように距離で区分するもの
に限らず、近距離でも山の陰など特定の地形部分に対し
て中または低S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部
1402、1403を用いるなどしてもよい。誤警報抑
圧処理制御部4は、誤警報抑圧処理マップ部にある誤警
報抑圧処理領域の処理指定情報を参照し、( 高/中/
低)S/N信号用延期決定型抑圧処理部のいずれを誤警
報抑圧処理に使用するか決定する。
【0059】図14の構成のレーダ信号検出装置は、近
距離における目標検出など信号のS/Nが高い領域に対
しては、高S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1
401を、遠距離における目標検出など信号のS/Nが
低い領域に対しては低S/N信号用延期決定型誤警報抑
圧処理部1403を、中距離における目標検出など信号
のS/Nが中間の領域には中S/N信号用延期決定型誤
警報抑圧処理部1402を適用することにより、誤警報
抑圧処理に必要な計算機の規模を小さくしても誤警報抑
圧処理が効率的に行える効果がある。また、実際のレー
ダの運用については誤警報率( ノイズを誤って目標と検
出する確率、誤り率) が高くなることを許容しても目標
の検出を早期に行いたいケースが考えられる。このよう
な誤警報抑圧処理の時間遅れの許容時間が小さい領域に
対しても、そのS/Nの大小にかかわりなく高S/N信
号用延期決定型誤警報抑圧処理部1401を適用するこ
とにより、処理の時間遅れを小さくする効果がある。
【0060】なお、図14に於いて、延期決定型誤警報
抑圧処理部は高、中、低S/N信号用の3段階に分ける
ものについて説明したが、勿論、段階を更に増やしても
よい。あるいは、そのS/N信号レベルを無段階に変化
させるようにしてもよい。
【0061】実施の形態6.実施の形態6のレーダ信号
検出装置の構成を図16に示す。図に於いて1Eは実施
の形態6の誤警報抑圧処理部であり、S/N情報判定部
401を備えている。実施の形態5では、S/Nのレベ
ルを区分するマップを予め用意するとしたが、実施の形
態6では、S/N情報判定部401が直接、目標の方向
から来た受信信号のS/Nを(あるいは平均のS/Nで
もよい)を測定し、この値によって使用するべき延期決
定型誤警報抑圧処理部を選択する。
【0062】図17は図16のS/N情報判定部401
が実行する処理の流れを示すものである。ステップS1
701で目標方向のS/Nを判定し、これがあらかじめ
定めた所定の高いレベルを越えるならば高S/N信号用
延期決定型誤警報抑圧処理部1401を適用する。ステ
ップS1701で前記所定の高レベルを越えていなけれ
ばステップS1602で、予め定めた所定の中位レベル
を越えているかどうかを判定し、越えていれば中S/N
信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1402を適用す
る。ステップS1702で中レベルを越えていなければ
低S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1403を
適用する。
【0063】図16の構成のレーダ信号検出装置では、
S/N情報判定部401が自動的に適用するべき処理手
段を選択するので、予めマップを作るとか、オペレータ
が一々指示を出すなどの手間が省けるという特徴があ
る。
【0064】実施の形態7.実施の形態5と6の構成を
共に含む実施の形態7の構成を図18に示す。図18の
構成は実施の形態5の図14の構成と、実施の形態6の
図16の構成とを併せたものである。図に於いて1Fは
実施の形態7の誤警報抑圧処理部であり図14の誤警報
抑圧処理マップ部3と、図16のS/N情報判定部40
1の両方を備えている。誤警報抑圧処理マップ部3の情
報とS/N情報判定部401の判定との両方の情報にし
たがって、高/中/低S/N信号用延期決定型誤警報抑
圧処理部1401、1402、1403のいずれを使用
するかが決定される。ただし、あるレーダ監視範囲に対
する誤警報抑圧処理マップ部3の情報とS/N情報判定
部401の判定との結果が異なる場合に、どのようなル
ールによりどちらの情報を優先して使用するかは、使用
者があらかじめ定めておく必要がある。
【0065】例えば図19はS/N情報判定部401の
判定により中S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部
1402を使用するように判定された領域1901が、
誤警報抑圧処理マップ部3の情報により中S/N信号用
延期決定型誤警報抑圧処理部1402を使用する範囲1
502と低S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1
403を使用する範囲1503とに跨がっている場合、
次のように2つのルールが考えられる。 1)処理の速さを優先させるというルールの場合。 2)処理の速さよりも誤警報率の低下を優先させるとい
うルールの場合。 図19の場合、ルール1)なら範囲1901の内部は全
て中S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部1402
を使用する。又、ルール2)ならば範囲1901の内部
は全て低S/N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部14
03を使用する。
【0066】実施の形態8.図20に実施の形態8によ
るレーダ信号検出装置の構成を示す。図に於いて、1F
は実施の形態7の誤警報抑圧処理部と同じものである。
1201は補正付目標属性情報データベースであり実施
の形態4で説明したものと同じである。即ち、このレー
ダ信号検出装置が搭載されたプラットホーム(図示しな
い)の(更に正確には図示しないレーダアンテナが設置
されている位置)の移動速度、方向、位置の変化を、プ
ラットホーム位置、速度、取得部1202によって取得
し、これを用いて検出した対象の移動速度、加速度、大
きさ、形などのデータを目標属性情報補正部1203が
修正するものである。これによって、目標の属性がより
正確に把握されるので、目標属性情報記憶部からより正
確な目標の情報が抽出され、S/N情報判定部401が
より正確に判定を行うことができる。
【0067】実施の形態9.図21に実施の形態9によ
るレーダ信号検出装置の構成を示す。図に於いて、1G
は実施の形態9の誤警報抑圧処理部であり、誤警報抑圧
処理マップ部3からの誤警報抑圧処理選択指定情報の読
み取りを行う誤警報抑圧処理制御部4及び、以下に説明
する(高速目標用/低速目標用/全速度目標用) 延期決
定型誤警報抑圧処理部2101、2102、2103
と、誤警報抑圧処理切替部2、目標検出情報出力切替部
5を持つ。ドップラ情報判定部2100は目標属性情報
におけるドップラ情報をもとに、誤警報抑圧処理を行う
領域に対し(高速目標用/低速目標用/全速度目標用)
延期決定型誤警報抑圧処理部のいずれを使用するか判定
し、誤警報抑圧処理選択指定情報を出力する。
【0068】ドップラ情報におけるドップラ速度が大き
いものには高速目標用延期決定型誤警報抑圧処理部21
01を、ドップラ速度が小さいものには低速目標用延期
決定型誤警報抑圧処理部2103を、いずれにもあては
まらない場合は全速目標用延期決定型誤警報抑圧処理2
102を適用する。誤警報抑圧処理マップ部3は (高速
目標用/低速目標用/全速度目標用) 延期決定型誤警報
抑圧処理部の処理選択を指定したマップを持つ。高速目
標用延期決定型誤警報抑圧処理部2101は、設定する
スキャン相関ゲートの数を少なくし、その中で一致を確
認するゲートの数も少なくしたものである(N中Mスキ
ャン相関のNもMも小さくしたものである)。高速目標
に対して最適化された処理手順を持ち、高速目標に最適
化された誤警報抑圧処理部を行うことが可能である。低
速目標用延期決定型誤警報抑圧処理部2103は、設定
するスキャン相関ゲートの数を多くし、その中で一致を
確認するゲートの数も多くしたものである(N中Mスキ
ャン相関のNもMも大きくしたものである)。低速目標
に対して最適化された処理手順を持ち、低速目標に最適
化された誤警報抑圧処理部を行うことが可能である。
【0069】全速度目標用目標用延期決定型誤警報抑圧
処理部2102は、全速度域にわたって誤警報抑圧処理
が最適に行えるよう、前述のN,M値が中間的な値の処
理手順を持つが、高速目標及び低速目標に対してはそれ
ぞれ高速目標用延期決定型誤警報抑圧処理部及び低速目
標用延期決定型誤警報抑圧処理部の方が、短い目標の検
出判定遅延時間あるいは少ない計算量で目標の検出判定
を行うことが可能である。上記に説明した (高速目標用
/低速目標用/全速度目標用) 延期決定型誤警報抑圧処
理部については、本願出願人の先の出願、特願平200
0−154229号に記載されている。また、オペレー
タはレーダ制御部106を介して、誤警報抑圧処理マッ
プ部3に対しレーダの監視領域内における誤警報抑圧処
理選択指定情報の書き込みを行うことができる。また、
誤警報抑圧処理マップ部3には予めこれらの情報を記入
しておくこともできる。
【0070】次に、動作について説明する。ドップラ情
報判定部2100は、誤警報抑圧処理制御部4から指示
があった場合は目標属性情報におけるドップラ情報をも
とに、誤警報抑圧処理を行う領域に対し(高速目標用/
低速目標用) 延期決定型誤警報抑圧処理部のいずれを使
用するか判定し、その結果を出力する。高速/低速の判
定が行えない目標あるいは領域に対しては、全速目標用
延期決定型誤警報抑圧処理部2102を使用する。誤警
報抑圧処理制御部4は、誤警報抑圧処理マップ部3にあ
る誤警報抑圧処理領域の処理指定情報を参照するととも
に、ドップラ情報判定部2100からの出力を読み込ん
で、( 高速目標用/低速目標用/全速度目標用) 延期決
定型抑圧処理部のいずれを誤警報抑圧処理に使用するか
決定する。
【0071】ドップラ情報判定部における誤警報抑圧領
域のドップラ情報判定により、最適な誤警報抑圧処理を
選択可能であるため、小さい計算機規模でも処理効率の
良い目標検出を行うことが可能である。目標の速度があ
る程度特定できる誤警報抑圧処理領域に対し、あらかじ
め最適な誤警報抑圧処理を選択可能であるため、小さい
計算機規模でも処理効率の良い目標検出を行うことが可
能である。
【0072】実施の形態10.図22に実施の形態10
のレーダ信号検出装置の構成を示す。図22の構成は実
施の形態9の図21の構成の目標属性情報データベース
107を実施の形態4の図12で説明した補正付目標属
性情報データベース1201に置き換えたものである。
1201は補正付目標属性情報データベースであり実施
の形態4で説明したものと同じである。即ち、このレー
ダ信号検出装置が搭載されたプラットホーム(図示しな
い)の(更に正確には図示しないレーダアンテナが設置
されている位置)の移動速度、方向、位置の変化を、プ
ラットホーム位置、速度、取得部1202によって取得
し、これを用いて検出した対象の移動速度、加速度、大
きさ、形などのデータを目標属性情報補正部1203が
修正するものである。これによって、目標の属性がより
正確に把握されるので、目標属性情報記憶部からより正
確な目標の情報が抽出され、S/N情報判定部401が
より正確に判定を行うことができる。
【0073】実施の形態11.実施の形態11のレーダ
信号検出装置の構成を図23に示す。図の誤警報抑圧処
理部1Aは実施の形態1の図1の誤警報抑圧処理部1A
と同じものである。実施の形態1の図1の構成のレーダ
信号検出装置に於いては、延期決定型誤警報抑圧処理を
行った場合もスキャン相関処理を行った場合も、同じし
きい値で制御処理を行うため、低S/N領域においてス
キャン相関を行った場合は誤警報率が増える可能性があ
る。即ち、スキャン相関処理部105は現在及び過去の
目標の位置関係を用いて1または2の相関ゲート内で目
標検出判定を行うが、延期決定型誤警報抑圧処理108
とは異なり、多くの相関ゲートを立てて計算を行わない
ため計算量及び目標検出の判定に対する遅延時間が小さ
い特長がある反面、低S/N信号領域内では、クラッタ
を目標として誤って検出する確率が延期決定型誤警報抑
圧処理と比較し悪くなるのである。
【0074】本実施形態の構成ではスキャン相関処理を
行った目標検出情報に対してはしきい値を上げるようし
きい値制御部に対し指示を行うことにより、低S/N領
域内でのスキャン相関処理時の誤警報率を小さくするこ
とが可能となり、誤警報抑圧処理の時間遅れの許容時間
が小さい領域に対しても、誤警報率の小さい誤警報抑圧
処理を行うことを可能とするものである。図23におい
て、2301はスキャン相関処理が選択されているとき
に、誤警報抑圧処理制御部4からしきい値制御部104
に対して送信される信号であり、この信号2301が送
られている間、しきい値制御部104はCFAR処理部
103が実行する処理に関して、しきい値をあらかじめ
定めた所定のレベルだけ上げるようにする。
【0075】実施の形態12.実施の形態12のレーダ
信号検出装置の構成を図24に示す。図に於いて240
1はレーダ電波の送受信アンテナでフェーズトアレイア
ンテナと称される形式のもので、電子的にビームの切替
えを行うため、目標に対しビームを集中(送信電力密度
を高くする)して照射することができる。2402は送
信部/ビーム制御部であり、レーダ制御部106からの
指令に基づき送受信アンテナ2401の発射ビームの方
向制御を行う。図25により送信部/ビーム制御部24
02の動作を説明する。従来のレーダ信号検出装置のア
ンテナからは監視領域に対し均等(時間または方向の密
度)に電波が発射されるが、本実施の形態のものでは、
低S/N領域内で、かつ、許容遅延時間が小さい目標A
に対しては高電力密度で(同じ方向の照射を繰り返して
時間密度を高める、または照射時間(パルス幅)を長く
するなど)電波を照射してS/Nの向上を図る。
【0076】図25では、低S/N領域でかつ遅延許容
時間が短く、スキャン相関処理を適用しているA領域
と、高S/NのB領域と、延期決定型誤警報抑圧処理を
適用しているC領域とが、同じ見かけ面積だけ存在する
場合について説明している。この場合、従来ならA→B
→C→A→B→Cと繰り返すことで、各領域が同じ時間
だけ照射されていた。この実施形態では送信部/ビーム
制御部2402がBよりもC、更にCよりもA領域の照
射時間が長くなるように、例えば図25中に記載してい
る照射順序A→A→A→B→C→Cを繰り返すようにす
ることにより、A領域のS/Nをほぼ3倍に、C領域の
S/Nをほぼ2倍にすることができる。本実施の形態の
説明に於いて、電力密度を高める方法として、照射時間
を制御するものを説明したが、送信電力で制御すること
も可能である。また、アンテナはフェーズトアレイアン
テナに限らず、従来から使用されている反射器付の回転
アンテナでも制御は可能である。また、図24のものは
この発明の他の実施の形態全てのレーダ信号検出装置に
適用することができる。
【0077】実施の形態13.実施の形態13のレーダ
信号検出装置の構成を図26に示す。この構成は前述の
実施の形態2の図4の構成と、実施の形態10の図22
の構成とを併せたものである。即ち、実施の形態13の
誤警報抑圧処理部1Hは、領域を区分する情報源として
誤警報抑圧処理マップ3とS/N情報判定部401とド
ップラ情報判定部2100との3つを備えている。そし
て、抑圧処理回路としては実施の形態1の図1のスキャ
ン相関処理部105と、実施の形態9の図21の高速/
低速/全速度目標用延期決定型誤警報抑圧処理部210
1、2102、2103を備えている。
【0078】図27は図26のレーダ信号検出装置の動
作を説明するフローチャートである。ステップS270
1でS/N情報判定部401が、目標のS/Nの大小を
判定し、大きければスキャン相関処理を実行するよう指
令する。小さければステップS2702でドップラ情報
判定部2100が目標のドップラ速度の大小を判定し、
大であれば高速目標用延期決定型誤警報抑圧処理部21
01の使用を、小であれば低速目標用延期決定型誤警報
抑圧処理部2103の使用を指令する。ここでドップラ
速度の判定が大でも小でもないか、あるいは、判定が行
えない場合には全速度目標用延期決定型誤警報抑圧処理
部2102の使用を指令する。この判定を図に示したも
のが図28である。勿論、判定はS/Nとドップラ速度
のみで行うのではなく、マップ3の情報も用いられる。
これら3つの情報にはあらかじめ優先順位を定めて、同
じ監視範囲にたいして異なる誤警報抑圧処理を用いると
いう判定結果が生じた場合に混乱が生じないようにして
おくことは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】この発明のレーダ信号検出装置は、以上
のように構成されているので、処理速度と誤り率の異な
る2つの処理手段を、監視対象マップ上で使い分けるこ
とにより、より高速で誤りの少ないレーダ信号の検出を
行うことができる。
【0080】また、処理速度と誤り率の異なる2つの処
理手段を、目標のS/N比で使い分けることにより、よ
り高速で誤りの少ないレーダ信号の検出を行うことがで
きる。
【0081】また、処理速度と誤り率の異なる2つの処
理手段を、監視対象マップ上で使い分けるか、目標のS
/N比で使い分けることにより、より高速で誤りの少な
いレーダ信号の検出を行うことができる。
【0082】また、送受信アンテナの移動速度により目
標の属性データを補正し、この補正データに基づき対象
の移動航跡を予測しているので、より正確に目標の検出
ができ、誤り率を低減することができる。
【0083】また、処理速度と誤り率の異なる複数の延
期決定型誤警報処理手段を、監視対象マップ上で使い分
けることにより、より高速で誤りの少ないレーダ信号の
検出を行うことができる。
【0084】また、処理速度と誤り率の異なる複数の延
期決定型誤警報処理手段を、目標のS/N比で使い分け
ることにより、対象の性質に適した処理手段を選択する
ことができる。
【0085】また、処理速度と誤り率の異なる複数の延
期決定型誤警報処理手段を、監視対象マップ上で使い分
けるか、目標のS/N比で使い分けることにより、対象
の性質に適した処理手段を選択することができる。
【0086】また、送受信アンテナの移動速度により目
標の属性データを補正し、この補正データに基づき対象
の移動航跡を予測しているので、より正確に目標の検出
ができ、誤り率を低減することができる。
【0087】また、処理速度と誤り率の異なる複数の延
期決定型誤警報処理手段を、監視対象マップ上で使い分
けるか、目標のドップラ速度で使い分けることにより、
対象の性質に適した処理手段を選択することができる。
【0088】また、送受信アンテナの移動速度により目
標の属性データを補正し、この補正データに基づき対象
の移動航跡を予測しているので、より正確に目標の検出
ができ、誤り率を低減することができる。
【0089】また、CFAR処理手段を備え、スキャン
相関処理の選択中には、CFAR処理のしきい値を上げ
ることにより誤警報率を低下させているので、より誤警
報率の低い目標検出が可能となる。
【0090】また、レーダ電波の単位時間当たり電力密
度を、マップに記載の情報にもとづき制御し、特定の範
囲に対する送信電力の制御を行っているので、S/N比
をマップ情報に応じて制御でき、より誤警報率の低い目
標検出が可能となる。
【0091】また、処理速度と誤り率の異なる複数の延
期決定型誤警報処理手段ならびにスキャン相関処理手段
を、監視対象マップ上で使い分けるか、目標のS/N比
によるか、または目標のドップラ速度で使い分けること
により、対象の性質に適した処理手段を選択することが
できる。
【0092】また、複数の延期決定型誤警報処理手段
は、高/中/低S/N信号に対応させた延期決定型誤警
報処理手段としたので、実際のS/N信号の分布に対応
したシステムとすることができる。
【0093】また、複数の延期決定型誤警報処理手段
は、高速/低速目標に対応させた延期決定型誤警報処理
手段としたので、実際の目標速度に対応したシステムと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のレーダ信号検出装
置の構成図である。
【図2】 図1の構成中のマップの説明図である。
【図3】 図2のマップによる使用区分の一例を示す説
明図である。
【図4】 実施の形態2によるレーダ信号検出装置の構
成図である。
【図5】 図4中の使用区分の説明図である。
【図6】 図5の部分詳細説明図である。
【図7】 図4の構成の動作フローチャートである。
【図8】 図4の構成による使用区分の説明図である。
【図9】 実施の形態3によるレーダ信号検出装置の構
成図である。
【図10】 図9の構成中のマップの説明図である。
【図11】 図10のマップによる使用区分の決定方法
を示す説明図である。
【図12】 実施の形態4によるレーダ信号検出装置の
構成図である。
【図13】 図12中の要部の動作説明図である。
【図14】 実施の形態5によるレーダ信号検出装置の
構成図である。
【図15】 図14の構成のマップについての説明図で
ある。
【図16】 実施の形態6によるレーダ信号検出装置の
構成図である。
【図17】 図16の構成の動作フローチャートであ
る。
【図18】 実施の形態7によるレーダ信号検出装置の
構成図である。
【図19】 図18中のマップについての説明図であ
る。
【図20】 実施の形態8によるレーダ信号検出装置の
構成図である。
【図21】 実施の形態9によるレーダ信号検出装置の
構成図である。
【図22】 実施の形態10によるレーダ信号検出装置
の構成図である。
【図23】 実施の形態11によるレーダ信号検出装置
の構成図である。
【図24】 実施の形態12によるレーダ信号検出装置
の構成図である。
【図25】 図24の構成の要部動作についての説明図
である。
【図26】 実施の形態13によるレーダ信号検出装置
の構成図である。
【図27】 図26の動作フローチャートである。
【図28】 図26の構成の処理使用区分についての説
明図である。
【図29】 従来のレーダ信号検出装置の構成図であ
る。
【図30】 従来のレーダ信号検出装置の構成図であ
る。
【図31】 図29、30のものの特性説明図である。
【図32】 図29、30のものの欠点についての説明
図である。
【符号の説明】
1A、1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H 誤
警報抑圧処理部、2 誤警報抑圧処理切替部、 3 誤
警報抑圧処理マップ部、4 誤警報抑圧処理制御部、
5 目標検出情報出力切替部、103 CFAR処理
部、 104 しきい値制御部、105 スキャン相
関処理部、106 レーダ制御部、 107 目標属
性情報データベース、105 スキャン相関処理部、
108 延期決定型誤警報抑圧処理部、401 S/
N情報判定部、 1201 補正付目標属性情報データ
ベース、1202 プラットホーム位置・速度取得部、
1203 目標属性情報補正部、1401 高S/N信
号用延期決定型誤警報抑圧処理部、1402 中S/N
信号用延期決定型誤警報抑圧処理部、1403 低S/
N信号用延期決定型誤警報抑圧処理部、2100 ドッ
プラ情報判定部、2101 高速目標用延期決定型誤警
報抑圧処理部、2102 全速目標用延期決定型誤警報
抑圧処理部、2103 低速目標用延期決定型誤警報抑
圧処理部、2301 しきい値制御信号、 2402
送信部/ビーム制御部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月15日(2001.6.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正内容】
【請求項15】 複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段
は、高S/N信号、中S/N信号、低S/N信号用延期
決定型誤警報抑圧処理手段を含むことを特長とする請求
項6、7、8、9のいずれか一項に記載のレーダ信号検
出装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
【請求項16】 複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段
は、高速目標、低速目標用延期決定型誤警報抑圧処理手
段を含むことを特長とする請求項10または11に記載
のレーダ信号検出装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 明義 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 楠田 陽一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AB01 AC01 AC06 AE05 AE06 AF01 AF05 AF06 AH04 AH12 AH14 AH21 AH31 AH35 AK21 AK22 AK28 AK29 AK36 AK40 AL02 BA01 BB06 BB07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき、検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から目標の信号を抽出する処理速度を重視
    した第1の処理手段、 処理速度が前記第1の処理手段より遅く、前記検出信号
    から目標の信号を抽出すると共に誤り率を小さくするこ
    とを重視した第2の処理手段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記第1の処理手
    段と前記第2の処理手段のいずれを使用するかを指令す
    る指令手段、 前記指令にもとづき前記第1の処理手段と前記第2の処
    理手段のいずれかを選択して使用する切替え手段を備え
    たことを特徴とするレーダ信号検出装置。
  2. 【請求項2】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した1又は
    2の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在した
    回数が所定の回数をこえる対象の検出信号を目標信号と
    みなすスキャン相関処理手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
    段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記スキャン相関
    処理手段と前記延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれ
    を使用するかを定めたマップ、 前記マップの情報にもとづき前記スキャン相関処理手段
    と前記延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれかを選択
    する切替え手段を備えたことを特徴とするレーダ信号検
    出装置。
  3. 【請求項3】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した1又は
    2の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在した
    回数が所定の回数をこえる対象の検出信号を目標信号と
    みなすスキャン相関処理手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
    段、 前記対象の周辺からの反射信号の平均S/N比が所定の
    値を越えるか否かを判定するS/N情報判定部、 前記S/N情報判定部の出力にもとづき、前記スキャン
    相関処理手段と前記延期決定型誤警報抑圧処理手段のい
    ずれかを選択する切替え手段を備えたことを特徴とする
    レーダ信号検出装置。
  4. 【請求項4】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した1又は
    2の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在した
    回数が所定の回数をこえる対象の検出信号を目標信号と
    みなすスキャン相関処理手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
    段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記スキャン相関
    処理手段と前記延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれ
    を使用するかを定めたマップ、 前記対象の周辺からの反射信号の平均S/N比が所定の
    値を越えるか否かを判定するS/N情報判定部、 前記マップの情報または前記S/N情報判定部の出力に
    もとづき、前記スキャン相関処理手段と前記延期決定型
    誤警報抑圧処理手段のいずれかを選択して使用する切替
    え手段を備えたことを特徴とするレーダ信号検出装置。
  5. 【請求項5】 レーダ信号検出装置が搭載された移動体
    の移動速度により目標の移動速度を含む属性データを補
    正し、この補正した属性データにもとづいて目標を抽出
    することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に
    記載のレーダ信号検出装置。
  6. 【請求項6】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなすものであって、前記相関ゲート
    の数または前記所定の回数が異なる複数の延期決定型誤
    警報抑圧処理手段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記複数の延期決
    定型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用するかを定めた
    マップ、 前記マップの情報にもとづき前記複数の延期決定型誤警
    報抑圧処理手段のいずれかを選択して使用する切替え手
    段を備えたことを特徴とするレーダ信号検出装置。
  7. 【請求項7】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなすものであって、前記相関ゲート
    の数または前記所定の回数が異なる複数の延期決定型誤
    警報抑圧処理手段、 前記対象の周辺からの反射信号の平均S/N比が所定の
    値を越えるか否かを判定するS/N情報判定部、 前記S/N情報判定部の判定にもとづき前記複数の延期
    決定型誤警報抑圧処理手段のいずれかを選択して使用す
    る切替え手段を備えたことを特徴とするレーダ信号検出
    装置。
  8. 【請求項8】 レーダアンテナから発射され監視領域内
    の対象によって反射された受信信号がしきい値を越えた
    とき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなすものであって、前記相関ゲート
    の数または前記所定の回数が異なる複数の延期決定型誤
    警報抑圧処理手段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記複数の延期決
    定型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用するかを定めた
    マップ、 前記対象の周辺からの反射信号の平均S/N比が所定の
    値を越えるか否かを判定するS/N情報判定部、 前記マップの情報または前記S/N情報判定部の出力に
    もとづき、前記複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段の
    いずれかを選択する切替え手段を備えたことを特徴とす
    るレーダ信号検出装置。
  9. 【請求項9】 レーダ信号検出装置が搭載された移動体
    の移動速度により目標の移動速度を含む属性データを補
    正し、この補正した属性データにもとづいて目標の抽出
    を行うことを特徴とする請求項6乃至8項のいずれか一
    項に記載のレーダ信号検出装置。
  10. 【請求項10】 レーダアンテナから発射され監視領域
    内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越え
    たとき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなすものであって、前記相関ゲート
    の数または前記所定の回数が異なる複数の延期決定型誤
    警報抑圧処理手段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記複数の延期決
    定型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用するかを定めた
    マップ、 前記対象のドップラ速度に対応して前記複数の延期決定
    型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用するかを判定する
    ドップラ情報判定部、 前記マップの情報または前記ドップラ情報判定部の出力
    によって、前記複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段の
    いずれかを選択する切替え手段を備えたことを特徴とす
    るレーダ信号検出装置。
  11. 【請求項11】 レーダ信号検出装置が搭載された移動
    体の移動速度により目標の移動速度を含む属性データを
    補正し、この補正した目標の属性データにもとづいて目
    標の抽出を行うことを特徴とする請求項10に記載のレ
    ーダ信号検出装置。
  12. 【請求項12】 レーダアンテナから発射され監視領域
    内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越え
    たとき検出信号を出力するとともに、前記しきい値を誤
    警報率を含む目標検出情報に応じて制御するCFAR処
    理検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した1又は
    2の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在した
    回数が所定の回数をこえる対象の検出信号を目標信号と
    みなすスキャン相関処理手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなす延期決定型誤警報抑圧処理手
    段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記スキャン相関
    処理手段と前記延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれ
    を使用するかを定めたマップ、 前記マップの情報にもとづき前記スキャン相関処理手段
    と前記延期決定型誤警報抑圧処理手段のいずれかを選択
    する切替え手段、 前記切替え手段が前記スキャン相関処理手段を選択して
    いる間、前記しきい値を予め定めたレベルにするしきい
    値制御部を備えたことを特徴とするレーダ信号検出装
    置。
  13. 【請求項13】 送信アンテナから送信されるレーダ電
    波の単位時間電力密度をマップに記載された情報に応じ
    て制御する送信部/ビーム制御部を備えたことを特徴と
    する請求項1、4、5、6、8、9、10、11、12
    のいずれか一項に記載のレーダ信号検出装置。
  14. 【請求項14】 レーダアンテナから発射され監視領域
    内の対象によって反射された受信信号がしきい値を越え
    たとき検出信号を出力する検出手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した1又は
    2の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在した
    回数が所定の回数をこえる対象の検出信号を目標信号と
    みなすスキャン相関処理手段、 前記検出信号から前記対象の移動航跡を予測した少なく
    とも3の相関ゲートを設定し、この相関ゲート内に存在
    した回数が所定の回数をこえるとともに、移動速度と振
    幅を含む目標属性データが最もよく一致する対象の検出
    信号を目標信号とみなすものであって、前記相関ゲート
    の数または前記所定の回数が異なる複数の延期決定型誤
    警報抑圧処理手段、 前記監視領域内の各位置に対応して、前記スキャン相関
    処理手段または前記複数の延期決定型誤警報抑圧処理手
    段のいずれを使用するかを定めたマップ、 前記目標のS/N比に応じて前記スキャン相関処理手段
    の使用を決定するS/N情報判定部、 前記対象のドップラ速度に対応して前記複数の延期決定
    型誤警報抑圧処理手段のいずれを使用するかを判定する
    ドップラ情報判定部、 前記マップの情報または前記S/N情報判定部または前
    記ドップラ情報判定部の出力にもとづき、前記スキャン
    相関処理手段または前記複数の延期決定型誤警報抑圧処
    理手段のいずれかを選択する切替え手段を備えたことを
    特徴とするレーダ信号検出装置。
  15. 【請求項15】 目標からの反射信号のS/N比の大小
    に対応して予測数を変化させた複数の延期決定型誤警報
    抑圧処理手段は、高S/N信号、中S/N信号、低S/
    N信号用延期決定型誤警報抑圧処理手段を含むことを特
    徴とする請求項6、7、8、9のいずれか一項に記載の
    レーダ信号検出装置。
  16. 【請求項16】 目標の相対速度の大小に対応して予測
    数を変化させた複数の延期決定型誤警報抑圧処理手段
    は、高速目標、低速目標用延期決定型誤警報抑圧処理手
    段を含むことを特徴とする請求項10または11に記載
    のレーダ信号検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008026239A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Murata Mfg Co Ltd レーダ
JP2010169425A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Japan Radio Co Ltd Fm−cwレーダ装置
CN112114304A (zh) * 2019-06-19 2020-12-22 Aptiv技术有限公司 用于预测雷达传感器的假阳性的方法

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