JP2001342814A - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents

エンジンのデコンプ装置

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JP2001342814A
JP2001342814A JP2000166892A JP2000166892A JP2001342814A JP 2001342814 A JP2001342814 A JP 2001342814A JP 2000166892 A JP2000166892 A JP 2000166892A JP 2000166892 A JP2000166892 A JP 2000166892A JP 2001342814 A JP2001342814 A JP 2001342814A
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JP
Japan
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decompression
engine
lever
decompressor
arm
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JP2000166892A
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English (en)
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Shoichi Oi
正一 大井
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デコンプ動作を必要とする多気筒エンジンに
対し、高精度の加工を必要としない安価なデコンプ装置
を提供する。 【解決手段】 デコンプ非動作時では、ロッカーカバー
4の外に設けられるデコンプレバー16のレバー部18
は、リターンスプリングの付勢力によって同図に示すよ
うな位置に静止し、ロッカーカバー4内に設けられるデ
コンプレバー16の断面略半円状デコンプカム部は、ロ
ッカーアームのアーム端部の矩形突設部に当接していな
い状態にある。デコンプ動作時には、ハンドルレバー2
1でワイヤ20をリターンスプリングの付勢力に抗して
引っ張って、各アーム部18を同図の二点鎖線に示す位
置に回転させると、デコンプカム部は、アーム端部に当
接して当該アーム端部を押し下げ、このアーム端部から
の押圧力によってバルブステムが押し下げられる結果、
排気バルブが僅かに開いて、筒内圧が低減されるので始
動抵抗が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、エンジン始動時に
筒内圧を低減させて始動抵抗を軽減するために用いられ
るエンジンのデコンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汎用エンジンにおいては、エンジン始動
時に筒内圧を低減させて始動抵抗を軽減するためのデコ
ンプ装置が備えられていることが多い。そして、このよ
うなデコンプ装置は、汎用エンジンの多くが単気筒であ
ることもあって、その多くが単気筒に係るエンジン用の
ものである。しかるに、本出願人は、先に、多気筒エン
ジンに対しも容易に始動可能なデコンプ装置を提案(特
願2000−73549号)している。この提案に係る
デコンプ装置の基本構造は、ロッカーカバー内に、手動
等によって回転可能に配設されたデコンプシャフトに形
成されるデコンブカムと、このデコンプカムのカム面に
よって摺接されるとともに、ロッカーアームの、吸気バ
ルブ又は排気バルブが配設される側のアーム端部に作用
するデコンプピストンと、このピストンをデコンプカム
側に付勢する弾性部材とを備えるものである。そして、
このデコンプ装置を多気筒エンジンに適用する場合に
は、各気筒のロッカーアームに作用するデコンプピスト
ンに対し、このデコンプピストンに摺接するデコンブカ
ムを一本のデコンプシャフトにそれぞれ形成し、かかる
デコンプシャフトを、カムシャフトに平行に、且つ、ロ
ッカーカバーに穿設された細い長穴に配設する態様を採
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係るデコンプ装置において、特に、これを多気筒エ
ンジンに適用する場合には、上述のようにロッカーカバ
ーにデコンプシャフトのための細長い穴加工を施さなけ
ればならない。しかるに、このような穴加工に対する加
工精度を確保することは容易でなく、高い加工精度を確
保するためには多大の工数を要していた。
【0004】本発明の目的は、高精度の加工を必要とし
ない安価なエンジンのデコンプ装置を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、デコンプ動作を必要とする
多気筒エンジンに対し、高精度の加工を必要としない安
価なデコンプ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るエンジンのデコンプ装置
は、エンジン始動時に筒内圧を低減させて始動抵抗を軽
減するデコンプ装置であり、ロッカーアームの、吸気バ
ルブ又は排気バルブが配設される側のアーム端部に作用
するデコンプカム部をロッカーカバー内に設けるととも
に、このデコンプカム部にデコンプ動作をさせるための
外力、例えば手動によるもの、或いはアクチュエータ等
によるものが作用するレバー部をロッカーカバーの外に
設けたデコンプレバーと、このデコンプレバーを上記外
力に抗する側に付勢する、例えばリターンスプリングの
ような弾性部材とを備えてなるものである。本デコンプ
装置においては、ロッカーカバー内に配されるデコンプ
カム部が、ロッカーアームの、吸気バルブ又は排気バル
ブが配設される側のアーム端部を押圧する構造を採る一
方、ロッカーカバーの外に配されるデコンプレバーのレ
バー部に、デコンプ動作をさせるための外力が作用する
構造を採っており、従来のようにロッカーカバーにカム
シャフトと平行にデコンプシャフトのための穴加工を施
す必要がない構造となっている。したがって、本デコン
プ装置は、従来のような細長く高精度の加工を要するこ
となく安価に製作できる。
【0006】また、本発明の請求項2に係るエンジンの
デコンプ装置は、複数の気筒配列をなすエンジン、即ち
多気筒エンジンのときに、各気筒にそれぞれ配設される
デコンプレバーのレバー部を一連のワイヤで連結し、当
該ワイヤに対し、手動で引っ張るなどして外力を作用さ
せることで、デコンプ動作が行えるようにしたものであ
る。本デコンプ装置の構成は、特に、デコンプ動作を必
要とする多気筒エンジンに対し好適であり、したがっ
て、従来のような細長く高精度の加工を要することなく
安価に製作できるという上述の作用効果は、単多気筒エ
ンジンに比し一層顕著である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜3を
参照して説明する。本実施の形態に係るデコンプ装置1
は、3気筒エンジン2に適用した一例である。尚、図1
は、本デコンプ装置1がデコンプ非動作時の場合を示
す。最初に、本デコンプ装置1が装着されるエンジン2
について概説する。このエンジン2は、図1及び2に示
すように、3気筒OHCエンジンであり、シリンダヘッ
ド3とこれに載置されるロッカーカバー4とで構成され
るエンジン本体内には、排気バルブ5及び吸気バルブ6
が所定の挟角をなして配設される一方、両バルブ5,6
の略中央にはカムシャフト7が回転可能に支持されてい
る。そして、ロッカーカバー4内に回動可能に、且つ、
カムシャフト7に平行に支持された第1ロッカーシャフ
ト8には、第1ロッカーアーム9が取り付けられ、第1
ロッカーアーム9の一方のアーム端部9aはアジャスタ
ボルト10aを介して排気バルブ5のバルブステム5a
に対し押圧力を加えられるようになっており、また、そ
の他方のアーム端部に形成されたスリッパ部9bは、カ
ムシャフト7に形成された排気用カム11に接触してい
る。
【0008】一方、ロッカーカバー4内に回動可能に、
且つ、カムシャフト7に平行に支持された第2ロッカー
シャフト12には、第2ロッカーアーム13が取り付け
られ、第2ロッカーアーム13の一方のアーム端部13
aはアジャスタボルト10bを介して吸気バルブ6のバ
ルブステム6aに対し押圧力を加えられるようになって
おり、また、その他方のアーム端部に形成されたスリッ
パ部13bは、カムシャフト7に形成された吸気用カム
(図示せず)に接触している。ところで、上記排気バル
ブ5及び吸気バルブ6は、そのバルブステム5a及び6
aの一方端にバルブヘッドがそれぞれ形成されており、
これらバルブヘッドを介して排気ポート14及び吸気ポ
ート15のそれぞれが開閉される一方、バルブステム5
a及び6aには、排気ポート14及び吸気ポート15を
閉成方向に付勢するバルブスプリングがそれぞれ配され
ている。
【0009】本デコンプ装置1は、排気バルブ5に作用
してエンジン始動時に筒内圧を低減させるようにしたも
のであるが、多気筒エンジン、本実施の形態では3気筒
エンジン2に装着されるために、各気筒に配設されるデ
コンプレバー16のレバー部18を一連のワイヤ20で
連結し、当該ワイヤ20に対し外力を作用させること
で、デコンプ動作が行えるようにしている。まず、本デ
コンブ装置1の具体的構成を説明する。本装置1は、ロ
ッカーカバー4内に設けられるデコンプカム部17及び
ロッカーカバー4の外に設けられる径大円筒部に突設さ
れたレバー部18で構成されるデコンプレバー16と、
このデコンプレバー16を、後述するようにデコンプ動
作をさせるための外力に抗する側に付勢するリターンス
プリング(弾性部材)19とを備えている。上記デコン
プカム部17は、図3に示すように、デコンプレバー1
6の径小円筒部の先端を略半円状に切り欠いて形成され
た形態をなし、ロッカーアーム9の、排気バルブ5が配
設される側のアーム端部9aに作用(本実施の形態で
は、アーム端部から延出された矩形突設部に作用)する
ようになっており、デコンプ動作時(図3(B))には
アーム端部9aに当接(作用)する。一方、デコンプ非
動作時(図3(A))、即ちエンジンの通常運転時に
は、デコンプカム部17はアーム端部9aに当接(作
用)せず、この時には、排気バルブ5はロッカーアーム
9によって通常のバルブ動作を行う。
【0010】また、上記レバー部18は、上述のように
デコンプレバー16の径大円筒部に固着された基部と、
ワイヤ保持部18aを形成する端部とで形成される略L
字状の部材で、このワイヤ保持部18aにワイヤ20が
挿通されたピン21を嵌入させ、ワイヤ20はピン21
に固定されている。しかるに、3気筒エンジン2に装着
される本デコンプ装置1においては、図2に示すよう
に、各気筒にデコンプレバー16をそれぞれ配設し、そ
のアーム部18を一連のワイヤ20で連結させてなる態
様を採っている。したがって、当該ワイヤ20に対しハ
ンドルレバー21を介して手動で引っ張るなどして外力
を作用させると、これに応じてレバー部18がリターン
スプリング19の付勢力に抗してデコンプレバー16の
軸心周りに回転し、これによりデコンプ動作が行えるよ
うになる。
【0011】次に、本装置1の動作を説明する。最初に
デコンプ非動作時では、各気筒に配設されるデコンプレ
バー16のレバー部18は、リターンスプリング19の
付勢力によって図2の実線に示すような位置でそれぞれ
静止している。このとき、これらデコンプレバー16の
デコンプカム部17は、図3(A)の状態に保持され、
アーム端部9aには当接しておらず、排気バルブ5は、
排気用カム11に従うバルブ動作を行う。
【0012】しかるに、デコンプ動作をさせる場合に
は、ハンドルレバー21を握ってワイヤ20をリターン
スプリング19の付勢力に抗して図2中の矢印方向に引
っ張り、各レバー部18を図2の二点鎖線に示すような
位置、即ち、これらレバー部18の上記静止位置に対し
略90゜変位した位置まで回転させる。すると、デコン
プカム部17は、図3(B)の状態になってアーム端部
9aに当接し、当該アーム端部9aを押し下げ、このア
ーム端部9aからの押圧力によってバルブステム5aが
押し下げられる結果、排気バルブ5が僅かに開く。これ
により、筒内圧が低減されるので始動抵抗が軽減され、
エンジンの始動性が良好になる。そして、始動後ハンド
ルレバー21に対する引張力を緩めると、各レバー部1
8は、リターンスプリング19によって上記静止位置に
戻り、デコンプカム部17は、図3(A)に示す状態に
戻る。
【0013】
【発明の効果】本発明のエンジンのデコンプ装置によれ
ば、高精度の加工を必要としない安価な構成でデコンプ
動作を行わせることができる。また、本発明のエンジン
のデコンプ装置によれば、特に、多気筒エンジンに対し
て上記効果が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデコンプ装置を有
するエンジンの構成断面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1のデコンプ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 デコンプ装置 2 3気筒エンジン 5 排気バルブ 9 ロッカーアーム 9a アーム端部 16 デコンプレバー 17 デコンプカム部 18 レバー部 19 リターンスプリング(弾性部材) 20 ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン始動時に筒内圧を低減させて始
    動抵抗を軽減するエンジンのデコンプ装置において、吸
    気バルブ又は排気バルブが配設される側のロッカーアー
    ム端部に作用するデコンプカム部をロッカーカバー内に
    設けるとともに、前記デコンプカム部にデコンプ動作を
    させるための外力が作用するレバー部を前記ロッカーカ
    バーの外に設けたデコンプレバーと、該デコンプレバー
    を前記外力に抗する側に付勢する弾性部材と、を備えて
    なることを特徴とするエンジンのデコンプ装置。
  2. 【請求項2】 複数の気筒配列をなすエンジンのとき
    に、各気筒にそれぞれ配設される前記デコンプレバーの
    レバー部を一連のワイヤで連結し、該ワイヤに前記外力
    を作用させてなることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンジンのデコンプ装置。
JP2000166892A 2000-06-05 2000-06-05 エンジンのデコンプ装置 Pending JP2001342814A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008215243A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の自動停止・始動システム
CN103924852A (zh) * 2014-04-30 2014-07-16 上海长安汽车工程技术有限公司 一种发动机前罩盖开启结构
DE102017213590A1 (de) * 2017-08-04 2019-02-07 Mahle International Gmbh Zylinderkopfhaube

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CN103924852A (zh) * 2014-04-30 2014-07-16 上海长安汽车工程技术有限公司 一种发动机前罩盖开启结构
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