JP2001342526A - スポンジチタンの精製方法および装置 - Google Patents

スポンジチタンの精製方法および装置

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Masami Hirota
正巳 広田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポンジチタン中に残留する塩化マグネシウ
ムおよび金属マグネシウムを高温減圧下にて分離し、こ
れをコンデンサ容器に導いて凝縮することにより分離除
去するに際し、分離容器を変形させないような精製方法
および真空分離装置を提供する。 【解決手段】加熱炉に内包した分離容器5内において金
属マグネシウムと四塩化チタンを反応させ得られたスポ
ンジチタンを減圧下にて不純物を除去する精製方法であ
って、加熱炉1および分離容器5を減圧するとともに、
分離容器5内を分離容器5と加熱炉1との間の空間部1
aより高圧にすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポンジチタン中に残
留する塩化マグネシウムおよび金属マグネシウムを高温
減圧下にて分離し、これをコンデンサ容器に導いて凝縮
することにより分離除去する精製方法および真空分離装
置に係り、特に、高温・減圧下にある分離容器の寿命延
長を図った精製方法および真空分離装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】チタンの精錬法としては、TiO2を塩素
化してTiCl4とし、これをMgで還元する方法が工業
化されている。TiのMgによる還元法としては、生成
四塩化チタンを還元炉にMgと共に入れ、真空にして4
20Kに加熱し吸着ガスを除く。ついで、不活性ガス
(Ar又はHe)を導入し、1023Kに加熱してTi
Cl 4を滴下する。反応は、TiCl4+2Mg=Ti+2M
gCl2に従って進行する。
【0003】Tiはスポンジ状で還元炉に収納された分
離容器内に生成するが、前記スポンジチタン中にはMg
Cl2や未反応のMgが含まれており、これを除去するこ
とが必要である。なお、これら不純物の除去に際し、還
元炉に収納された分離容器は、真空分離装置(分離装
置)にそのまま移動して使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MgCl2や未反応のM
gの除去は、真空分離装置に移し減圧下でおこなわれる
が、以下のような問題があった。
【0005】スポンジチタン製造工程の中の分離工程に
おいて、その分離温度は、900〜1000℃の高温領
域で行われる。従って、還元炉に収納された分離容器に
は、SUS316等の耐熱性に優れた金属を用いるが、
高温であるがゆえにその構造的強度が失われる寸前の状
態での使用となっている。かかる状況に加えて、還元炉
に収納された分離容器内の圧力は減圧下で行うため、こ
のような分離温度域では、分離容器の強度が不足するの
で大気圧により分離容器が潰れるという事態が生じる場
合がある。このため、従来、分離容器の外部の雰囲気、
すなわち、還元炉と分離容器との間の空間部も分離容器
内と同じ圧力に設定するようにしていた。
【0006】しかし、この圧力制御は、人手により行わ
れていたため、分離容器内圧力がしばしば周囲圧力より
も小さくなり、分離容器が内側に変形するという問題が
あった。分離容器が変形すると還元炉から抜き出すこと
ができず、たとえ抜き出すことができたとしても変形を
修正することが必要であった。即ち、本発明の目的は、
スポンジチタン中に残留する塩化マグネシウムおよび金
属マグネシウムを高温減圧下にて分離し、これをコンデ
ンサ容器に導いて凝縮することにより分離除去するに際
し、分離容器を変形させないような精製方法および真空
分離装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情に鑑みて、標
記課題を解決すべく鋭意検討を進めてきたところ、分離
容器の圧力と炉側の圧力を検出して、分離容器側の圧力
が還元炉側に比べて常に正圧、すなわち、高圧になるよ
うにそれぞれの圧力調節バルブを制御するプロセスおよ
び装置を用いることで前記の課題が解決されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明の第一の態様は、加熱炉に内包した
分離容器内において金属マグネシウムと四塩化チタンを
反応させ得られたスポンジチタンを減圧下にて不純物を
除去する精製方法において、前記加熱炉および前記分離
容器を減圧するとともに、分離容器内を分離容器と加熱
炉との間の空間部より高圧にすることを特徴とするスポ
ンジチタンの精製方法を提供する。分離容器内の圧力
が、分離容器と加熱炉との間の空間部圧力に比べて高圧
となるように自動制御しているから、900〜1000
℃といった耐熱性金属にとっても厳しい、すなわち、構
造的強度が失われる寸前の状態であって且つ減圧下であ
っても内側に変形することなく塩化マグネシウムおよび
金属マグネシウムを分離除去することができる。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の精製方法において、分離容器内が空間部より50〜
300 mmH2Oだけ高圧側にあることを特徴とする。
300 mmH2Oを超えると、分離容器が膨張して変形
してしまう恐れがある。逆に、50mmH2O以下であ
ると、制御圧力の許容範囲の中で分離容器の圧力が加熱
炉の圧力に比べて低くなることがあり好ましくない。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の精製方法において、分離容器を所定温度域まで加熱
昇温した後、減圧を行うことを特徴とする。初めに、分
離容器を所定温度域まで加熱昇温した後、減圧を行うこ
とにより、塩化マグネシウムおよび金属マグネシウムの
分離量を適切に制御しながらコンデンサ容器に送り込む
ことができる。これにより、分離容器とコンデンサ容器
とを接続する連接管のコンデンサ容器側に近い部位が閉
塞する事態を未然に防ぐことができる。
【0011】本発明の第二の態様は、スポンジチタン中
に残留する塩化マグネシウムおよび金属マグネシウムを
高温減圧下にて分離し、これをコンデンサ容器に導いて
凝縮することにより分離除去する真空分離装置であっ
て、塩化マグネシウムおよび金属マグネシウムを含有す
るスポンジチタンを内包する分離容器を減圧可能な空間
部を隔てて装着した加熱炉と、蒸留された塩化マグネシ
ウムおよび金属マグネシウムを加熱炉から吸引して受け
入れ冷却して内壁に凝縮させるコンデンサ容器と、分離
容器およびコンデンサ容器内を減圧する第一の真空ポン
プと、加熱炉と分離容器との間の空間部を減圧する第二
の真空ポンプと、そして、分離容器内の圧力および空間
部の圧力を検出しつつ前者の圧力が後者の圧力よりも高
くなるように制御する圧力制御装置とを含んで構成され
てなる真空分離装置を提供する。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の真空分離装置において、さらに、コンデンサ容器と
第一真空ポンプとを接続する第一の配管の途中に設けら
れた第一の圧力検出部と、空間部と第二真空ポンプとを
接続する第二の配管の途中に設けられた第二の圧力検出
部と、第一圧力検出部と第一真空ポンプとの間の第一配
管に設けられた第一の圧力調節弁と、そして、第二圧力
検出部と第二真空ポンプとの間の第二配管に設けられた
第二の圧力調節弁とを備えており、圧力調節装置は、第
一圧力検出部および第二圧力検出部においてそれぞれの
圧力を検出し、第一圧力調節弁および第二圧力調節弁の
絞りを調節することにより、分離容器内の圧力が空間部
の圧力よりも高くなるように制御することを特徴とす
る。このような制御装置を用いることで、人手によらず
自動的に分離容器内の圧力を調節できる。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、図面を用いて本発明に係る
精製方法および真空分離装置について詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明に係る真空分離装置の一実
施形態の概略構成図である。本発明に係る真空分離装置
は、スポンジチタン中に残留する塩化マグネシウムおよ
び金属マグネシウムを高温減圧下にて分離し、これをコ
ンデンサ容器に導いて凝縮することにより分離除去する
真空分離装置である。真空分離装置は、電気加熱炉1と
コンデンサ外室3とを備えている。電気加熱炉1には、
減圧可能な空間部1aを隔てて装着した分離容器5が設
置されている。塩化マグネシウムおよび金属マグネシウ
ムを含有するスポンジチタンを内包している分離容器5
は、直径******mmで高さ*****mmの概略
円筒形をなすもので、SUS316等の耐熱性金属を用
いる。分離容器5は、クラッド鋼あるいはバタリング材
とする。これにより、分離容器5からのFeやNiの汚
染の少ないスポンジチタンを得ることができる。
【0015】一方、コンデンサ外室3には、分離容器5
にて分離された塩化マグネシウムおよび金属マグネシウ
ムを加熱炉から吸引して受け入れ冷却して内壁に凝着さ
せるコンデンサ容器7が設置されている。分離容器5お
よびコンデンサ容器7は、基本的に同一の構成の容器が
用いられる。電気加熱炉1の炉壁は、耐火煉瓦で構成
し、ヒータとしては、抵抗発熱方式のほか誘導発熱方式
等を利用することができる。電気加熱炉1は、減圧に耐
えうる材料および蓋付きの密閉構造をとる構造が好まし
い。具体的には、分離容器の上部にフランジ5aを設
け、このフランジ5aと電気加熱炉1との接合面部を樹脂
等でシールすることが好ましい。前記のような構造をと
ることで分離容器5および電気加熱炉1の空間部1aの圧
力を、それぞれ、制御された所定の圧力に維持でき、こ
れにより、分離容器5の変形を防止できる。コンデンサ
外室3の内壁には、コンデンサ容器7の周囲を冷却水を
噴射して冷却する冷却装置3aが設けられている。この
冷却水は、図示されていないが、循環使用する。
【0016】分離容器5とコンデンサ容器7は、連接管
9で接続されている。分離容器5の枝管5bは、蓋にて
閉塞されているが、コンデンサ容器7の枝管7bは、第
一配管11に接続されている。第一配管11には、分離
容器5およびコンデンサ容器7内の圧力を検出する第一
の圧力検出部13と、第一配管11を通る流体の流量を調
節する第一圧力調節弁15と、そして、分離容器5およ
びコンデンサ容器7内を所定の真空度に引く第一真空ポ
ンプ17とが設けられている。フランジ5aには、ま
た、空間部1aと第二の配管19とに接続する口部5b
が設けられている。第二の配管19には、空間部1a内
の圧力を検出する第二の圧力検出部21と、第二配管1
9を通る流体の流量を調節する第二圧力調節弁23と、
そして、空間部1a内を所定の真空度に引く第二真空ポ
ンプ25とが設けられている。本発明の特徴である圧力
調節装置27は、第一圧力検出部13および第二圧力検
出部21においてそれぞれの圧力を検出し、第一圧力調
節弁15および第二圧力調節弁23の絞りを調節するこ
とにより、分離容器5内の圧力が空間部1aの圧力より
も高くなるように制御する。
【0017】図示された好ましい実施例では、第二の圧
力検出部21で検出された圧力信号を圧力調節装置27
である差圧変換器に送信し、分離容器5内の圧力信号と
の差異を演算して、空間部1aに比べて分離容器5内の
圧力が常に高くなるように制御する。分離容器5の内部
は、真空排気系(第一配管11および第一真空ポンプ1
7)に接続されており、常に減圧条件にさらされてい
る。このため、分離容器5と第一真空ポンプ17との間
に介装された第一圧力調節弁15の開度を調節して分離
容器5内部の圧力を調節する。空間部1aの圧力も、分
離容器5内の圧力と同様に、当該部位の圧力を第二の圧
力検出部21で検出して、それを差圧変換器27に導入
し、分離容器5内の圧力との差異を計算し第二圧力調節
弁23の開度を調節する。圧力調節装置27は、分離容
器5内の圧力と容器外圧力、すなわち、空間部1aの圧
力との差圧を検知して、その差圧が、所定の範囲になる
ように第一圧力調節弁15および第二圧力調節弁23を
調節する。分離容器5内の圧力と空間部1aの圧力との
差圧は、50〜300 mmH2Oの範囲が好ましい。前
記範囲を超えると、分離容器5が膨張して永久変形して
しまう恐れがある。逆に、前記範囲以下であると、圧力
のばらつきにより、分離容器の圧力が空間部1aの圧力
に比べて低くなることがあり内側へ変形して好ましくな
い。圧力調節装置27における制御、すなわち、前記の
差圧の計算および第一圧力調節弁15・第二圧力調節弁
23の制御は、パーソナルコンピュータ等によって行う
ことができる。
【0018】なお、参照番号10は、第一の配管11の
第一圧力検出部13と第一圧力調節弁15との間に設置
されたバルブ付きの枝管で、Arガスを分離容器5およ
びコンデンサ容器7に導入する際に用いる。分離終了後
は、還元炉内の電気加熱炉の通電を断って分離容器の冷
却操作に入る。分離容器の温度が室温近傍に戻るまで真
空引きは継続する。前記分離容器が室温近傍に戻った時
点で分離容器内へのAr導入並びに分離容器と還元炉へ
のAr導入を行い分離容器内外の圧力を大気圧まで戻
す。この際にも、前記の圧力制御方式を採用しておくこ
とが好ましい。参照番号20は、第二配管19の第二圧
力検出部21と第二圧力調節弁23との間に設置された
バルブ付きの枝管で、空気を空間部1aに導入する際に
用いる。
【0019】次に、本発明に係る精製方法の一実施形態
について詳細に説明する。本発明に係る精製方法は、塩
化マグネシウムおよび金属マグネシウムを含有するスポ
ンジチタンを内包する分離容器5を加熱炉1に装着する
工程(ステップ1)と、加熱炉1を加熱することにより分
離容器5内を加熱する工程(ステップ2)と、分離容器5
内の圧力が、分離容器5と加熱炉1との間の空間部1a
の圧力に比べて高圧となるように自動制御しつつ減圧
し、塩化マグネシウムおよび金属マグネシウムを分離除
去する工程(ステップ3)とを含んで構成されている。こ
れにより、スポンジチタンから不純物である塩化マグネ
シウムおよび金属マグネシウムを分離除去する。図示さ
れた好ましい実施例では、分離容器内の圧力と空間部圧
力との差を、50〜300 mmH2Oとする。
【0020】また、配管内部の閉塞を生じせしめること
なく順調な操業を達成するためには、分離容器5を所定
温度域まで加熱昇温した後、減圧を行うことが好まし
い。工業的には、以下の手順に沿って、操業を進める。 (1)昇温 スポンジチタンの入った分離容器5を装着した電気加熱
炉1に通電して分離容器5の加熱を開始する。一方、蒸
留・分離された塩化マグネシウムおよび金属マグネシウ
ムは、連接管9を通ってコンデンサ容器7に吸引され
る。そこで、塩化マグネシウムおよび金属マグネシウム
を凝縮回収するコンデンサ容器7の外表面への水冷を開
始する。具体的には、コンデンサ外室3に設けられた冷
却装置3aから冷却水シャワーをコンデンサ容器7の外
表面に放出する。分離容器5の加熱の仕方によっては、
コンデンサ側での閉塞、特に、分離容器5とコンデンサ
容器7とを接続する連接管9のコンデンサ容器側に近い
部位が閉塞する場合がある。これを防止する意味から、
分離容器5の加熱は段階的に行うのが好ましい。具体的
には、900℃−−>950℃−−>l000℃−−>1050℃の順
にステップ状に昇温していくのが好ましい。
【0021】ステップ昇温のタイミングとしては、分離
容器内の圧力が950℃に達した後、以下の減圧操作に
入る。次いで、コンデンサ内の温度変化を見ながら、1
050℃まで徐々に昇温して行く。昇温幅は、コンデン
サ温度の昇温の具合を見ながら行う。昇温幅は、具体的
には、10〜20℃の範囲が好ましい。尚、以下の昇温
操作と減圧操作とを逆に行うことは、分離容器5で塩化
マグネシウムと金属マグネシウムが急激に発生し好まし
くない。コンデンサ側のパイプが閉塞してしまう原因と
なる。減圧操作は、初めに、電気加熱炉1と分離容器5
とで囲まれた空間部1aの減圧を開始する。次いで、分
離容器5内の減圧を開始する。しかる後、分離容器5内
の圧力が空間部1aの圧力に比べて常に50〜300
mmH2Oだけ、高くなるように減圧を継続する。分離
容器5内の圧力が10-3トール−10-4トールに達した
時点で、同圧力を維持する。その後、還元炉に収容した
分離容器の加熱を停止し、室温まで冷却する。
【0022】次に、分離容器4内の減圧を停止して、ア
ルゴンガスによる加圧を開始する。続いて、空間部1a
内に空気を供給して空間部1aの加圧を開始する。分離
容器5内の圧力は、最終的には、0.1〜0.2Kg/
cm2G程度まで加圧する。一方、空間部1a内の圧力
は、常圧まで加圧する。本発明は、前記したスポンジチ
タンの分離工程のみならず、塩化マグネシウムや金属マ
グネシウムが十分に前記の工程で除去されずに残留して
いるスポンジチタンの再分離工程にも適用できる。ま
た、本願発明に開示した方法で得られたスポンジチタン
を再度真空分離工程にかけることで、より高品質のスポ
ンジチタンを製造することが可能である。 前記の工程
で分離除去された金属マグネシウムと塩化マグネシウム
は、電解工程に戻されリサイクルされる。
【実施例】
【0023】四塩化チタンのマグネシウム還元で生成し
たスポンジチタンおよび塩化マグネシウムさらには金属
マグネシウムを真空分離した。分離開始温度である95
0℃まで加熱した後、更に1030℃に目標温度を設定
して加熱を継続した。その後、コンデンサ容器内部の温
度が急激に上昇したので、分離容器の加熱電力を低下さ
せ、コンデンサ容器内温度の安定を待った。分離条件お
よび結果は以下のとおりである。分離条件および分離結
果 1)分離温度: 950℃−−>1000℃−−>10
10−−>1030℃
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る真空分離装置の一実施例の構成
図である。
【符号の説明】
1 電気加熱炉 1a 空間部 3 コンデンサ外室 5 分離容器 5a フランジ 5b 分岐管 5c 7 コンデンサ容器 9 連接管 11 第一配管 13 第一圧力検出部 15 第一圧力調節弁 19 第二配管 21 第二の圧力検出部 23 第二圧力調節弁 25 第二真空ポンプ 27 圧力調節装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 19/00 F27D 19/00 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉に内包した分離容器内において金
    属マグネシウムと四塩化チタンを反応させ得られたスポ
    ンジチタンを減圧下にて不純物を除去する精製方法にお
    いて、前記加熱炉および前記分離容器を減圧するととも
    に、分離容器内を分離容器と加熱炉との間の空間部より
    高圧にすることを特徴とするスポンジチタンの精製方
    法。
  2. 【請求項2】 前記分離容器内が前記空間部と同一ある
    いは10Kpa以下だけ高圧側にあることを特徴とする
    請求項1に記載の精製方法。
  3. 【請求項3】 前記分離容器を所定温度域まで加熱昇温
    した後、減圧することを特徴とする請求項1に記載の精
    製方法。
  4. 【請求項4】 スポンジチタン中に残留する塩化マグネ
    シウムおよび金属マグネシウムを高温減圧下にて分離
    し、これをコンデンサ容器に導いて凝縮することにより
    分離除去する真空分離装置であって、塩化マグネシウム
    および金属マグネシウムを含有するスポンジチタンを内
    包する分離容器を減圧可能な空間部を隔てて装着した加
    熱炉と、蒸留された塩化マグネシウムおよび金属マグネ
    シウムを前記加熱炉から吸引して受け入れ冷却して内壁
    に凝縮させるコンデンサ容器と、前記分離容器および前
    記コンデンサ容器内を減圧する第一の真空ポンプと、前
    記加熱炉と前記分離容器との間の空間部を減圧する第二
    の真空ポンプと、そして、前記分離容器内の圧力および
    前記空間部の圧力を検出しつつ前者の圧力が後者の圧力
    よりも高くなるように制御する圧力制御装置とを含んで
    構成されてなる真空分離装置。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサ容器と前記第一真空ポン
    プとを接続する第一の配管の途中に設けられた第一の圧
    力検出部と、前記空間部と前記第二真空ポンプとを接続
    する第二の配管の途中に設けられた第二の圧力検出部
    と、前記第一圧力検出部と前記第一真空ポンプとの間の
    第一配管に設けられた第一の圧力調節弁と、そして、前
    記第二圧力検出部と前記第二真空ポンプとの間の第二配
    管に設けられた第二の圧力調節弁とを備えており、前記
    圧力調節装置は、前記第一圧力検出部および前記第二圧
    力検出部においてそれぞれの圧力を検出し、前記第一圧
    力調節弁および前記第二圧力調節弁の絞りを調節するこ
    とにより、前記分離容器内の圧力が前記空間部の圧力よ
    りも高くなるように制御することを特徴とする請求項4
    に記載の真空分離装置。
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