JP2001339743A - ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法 - Google Patents

ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法

Info

Publication number
JP2001339743A
JP2001339743A JP2000256816A JP2000256816A JP2001339743A JP 2001339743 A JP2001339743 A JP 2001339743A JP 2000256816 A JP2000256816 A JP 2000256816A JP 2000256816 A JP2000256816 A JP 2000256816A JP 2001339743 A JP2001339743 A JP 2001339743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
state
ghost
transmission
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000256816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714661B2 (ja
Inventor
Atsushi Miyashita
敦 宮下
Yoshikatsu Azuma
芳克 我妻
Hiroyuki Takei
裕之 武居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2000256816A priority Critical patent/JP3714661B2/ja
Priority to US09/814,133 priority patent/US6912247B2/en
Publication of JP2001339743A publication Critical patent/JP2001339743A/ja
Priority to US11/103,621 priority patent/US7170929B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3714661B2 publication Critical patent/JP3714661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM信号等のディジタル伝送において、
電界強度だけでは、必ずしも伝送品質の良否はわからな
いため、反射波有無、BER値の状態等を映像化して該
状況を視認しながら方向調整することで高品質な状態の
維持作業を容易化すること。 【解決手段】 マルチキャリア変調方式を用いたディジ
タル伝送システムにおいて、受信側に、受信信号から、
反射波の混入状態を表すゴースト状態信号、復号BER
(ビット・エラー・レート)状態を表すBER状態信号及
び電界強度を表す電界強度状態信号の内、少なくとも上
記ゴースト状態信号を生成し当該対応する状態信号を映
像化信号に変換し、当該映像化信号を所定の表示基準に
基づいて画像表示し、当該表示画像の状態から伝送状態
を総合的に解析・把握するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM:Orthogonal Frequency DivisionMultipl
ex)変調方式等のマルチキャリア変調方式を用いたディ
ジタル伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ヨーロッパやアメリカおよび日本
でディジタル放送が検討されており、その変調方式とし
てOFDM変調方式の採用が有力視されている。このO
FDM変調方式とは、マルチキャリア変調方式の一種
で、多数のディジタル変調波を加え合わせたものであ
る。 このときの各キャリアの変調方式にはQPSK(Q
uadrature Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)方
式等が用いられ、合成波であるOFDM信号を得ること
ができる。ここで、このOFDM信号を数式で表すと、
以下のようになる。まず、各キャリアのQPSK信号を
αk(t)とすると、これは式(1)で表せる。 αk(t)=ak(t)・cos(2πkft)+bk(t)・sin(2πkft) ・・・・・(1) ここで、kはキャリアの番号を示し、ak(t)、bk(t)
は、k番目のキャリアのデータで、[−1]または
[1]の値をとる。次に、キャリアの本数をNとする
と、OFDM信号はN本のキャリアの合成であり、これ
をβk(t)とすると、これは次の式(2)で表すことができ
る。 βk(t)=Σαk(t) (但し、k=1〜N) ・・・・・・(2) ところで、OFDM変調方式では、マルチパスの影響を
低減するため、信号にガードインターバルを付加するの
が一般的である。このOFDM信号は、上記信号単位か
ら構成され、この信号単位シンボルは、例えば有効サン
プル1024サンプルにガードインターバルデータ48
サンプルを付加した1072サンプルのシンボル894
組に、6組の同期シンボルを付加した、全900シンボ
ルからなるフレームと呼ぶストリーム単位の繰返しで構
成される。
【0003】図17は従来技術によるOFDM伝送装置
における変復調部の基本的な構成を示すブロック図であ
り、伝送路符号化部1T、符号化部2T、IFFT(Inv
erseFast Fourier Transform:逆フーリエ変換)部3
A、ガード付加部3B、同期シンボル挿入部5、クロッ
ク発振器6、直交変調処理部8とからなる送信側処理部
101と図示しない送信アンテナを有する送信側Tx
と、図示しない受信アンテナとACG部9A、直交復調
処理部9B、同期検出&相関部4A、FST補正部4
B、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変
換)部3C、復号化部2R、伝送路復号化部1R、電圧
制御クロック発振器10からなる受信側処理部203を
有する受信側Rxとにより構成され、これら送信側Tx
と受信側Rxは、例えば、電波を用いた無線の伝送路L
により結ばれている。
【0004】以下、図17を用いてOFDM信号の変復
調処理について説明する。送信側処理部101の伝送路
符号化部1Tに連続的に入力されるデータDinは、例え
ば900シンボルからなるフレーム毎に処理され、この
フレーム期間内で同期シンボルの6シンボル期間を除く
894個の情報シンボル毎に、1から400番と、62
5から1024番までの計800サンプル期間に、間欠
状態のレート変換済データDiiとして出力される。ま
た、伝送路符号化部1Tは、フレーム周期である900
シンボル毎に、送信側のフレーム制御パルスFSTを発
生し、同期シンボル期間の開始を表わすフレームパルス
信号として、他のブロックに供給する。符号化部2T
は、入力されたデータDiiを符号化し、I軸とQ軸の2
軸にマッピングしたデータRfとIfを出力する。IF
FT部3Aは、これらデータRfとIfを周波数成分と
見なし、1024サンプルからなる時間軸信号R(実数
成分)とI(虚数成分)に変換する。ガード付加部3B
は、1024サンプルからなる時間軸信号RとIの開始
期間における波形の中で、例えば最初の48サンプルの
波形を1024サンプル後に付加し、合計1072サン
プルの時間軸波形からなる情報シンボルRgとIgを出
力する。 この48サンプルは反射波混入時の緩衝帯と
なる。同期シンボル挿入部5は、これら情報シンボルR
g,Igに対して、それらの894サンプル毎に、予め
メモリ等に記憶された、6シンボルからなる同期波形を
挿入し、フレーム構成のデータRsgとIsgを作成する。
これらのデータRsg,Isgは直交変調処理部8に供給さ
れ、ここでD/A変換器81と直交変調器82、ローカ
ル発振器83により、周波数FcのキャリアによるOF
DM変調波信号RFとして生成され、高周波増幅され、
ここでは図示しないが、送信アンテナを介して伝送路L
に送出されることになる。 伝送帯域は、UHF帯やマ
イクロ波帯が用いられる。なお、送信側Txにおける処
理に必要なクロックCK(周波数16MHz)は、クロッ
ク発振器6から各ブロックに送信側クロックCKdとし
て供給される。
【0005】上記の様にして送信されたOFDM変調波
信号RFは、図示しない受信アンテナを介し、受信側R
xの高周波部であるAGC部9Aを経由して直交復調処
理部9Bに入力され、直交復調器91により電圧制御発
振器93から供給される周波数Fc'の局発信号と乗算さ
れて、ベースバンド信号に直交復調された後、A/D変
換器92によってディジタル化され、データR'sgとI'
sgに変換される。これらのデータR'sg,I'sgは、FF
T(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部3C
に供給され、ここでパルスFSTrcに基づきFFTとし
て利用する1024サンプルのデータ期間を決定するゲ
ート信号を作成して、緩衝帯である48サンプルを除外
することにより、時間軸波形信号R'sg,I'sgは、周波
数成分信号R'fとI'fに変換される。そして、これら周
波数成分信号R'f,I'fは、復号化部2Rにて識別、復
号化されて、データD'oになり、伝送路復号化部1Rに
て連続した信号Doutとして出力される。一方、上記デ
ータR'sgとI'sgは、同期検出&相関部4Aにも入力さ
れ、ここで同期シンボル群が検出され、これによりフレ
ームパルスとなるパルスFSTrが取り出される。 こ
のパルスFSTrは、受信側Rxのフレーム制御パルス
となり、受信側Rxの各ブロックに供給される。また、
この同期検出&相関部4Aは、電圧制御クロック発振器
10から発生されるクロックCKrcとデータR'sgとI'
sgの同期成分を比較し、比較結果に応じた相関出力Sc
をFST補正部4Bに出力する。 そして、FST補正
部4Bで制御電圧VCを生成し、これにより電圧制御ク
ロック発振器10を制御し、正しい周期のクロックCK
rcが発生され、受信側の各ブロックに供給される。
【0006】次に、図17に示した各ブロックの詳細に
ついて説明する。伝送路符号化部1Tは、伝送中に混入
の恐れがある各種のエラーによるデータ誤りを防止する
ため、インターリーブ処理、エネルギー拡散処理、エラ
ー訂正用符号処理等を行う。符号化部2Tは、信号Dii
を、マッピングROMを用いてI,Q軸の所定点の情報
に変換し、また、不要キャリアに相当する期間の信号は
0に置換し、データRfとIfを作成する。IFFT変
換部3Aは、入力信号RfとIfをクロックCKdとパ
ルスFSTとでタイミングを決められた、シンボル周期
の時間軸波形RとIに変換する。具体的には、プレッシ
ー社のPDSP16510等を用いれば実現できる。ガ
ード付加部3Bは、ここに入力された信号RとIを10
24サンプル遅延させる遅延器と、1025サンプル目
から1072サンプル目のみ遅延出力を選択する切り替
え器からなり、これらはクロックCKとパルスFSTに
よってタイミングを決められる。 ここで得られる全1
072サンプルからなるシンボルは、1025サンプル
目から1072サンプル目に、1サンプル目から48サ
ンプル間の時間軸波形が付加され、情報シンボルRg,
Igとなる。
【0007】次に、同期シンボル挿入部5の一例を図1
8に示す。 まず、ROM5−1,5−2は、クロック
CKとパルスFSTでタイミングが決められたコントロ
ーラ5−5によって制御され、これにより、パルスFS
Tに応じたタイミングで同期シンボル信号を発生する。
同様にSEL5−3,5−4は、クロックCKとパルス
FSTでタイミングが決められたコントローラ5−6に
よって制御され、ガード付の時間情報シンボル信号R
g,Igの、現段階では無信号期間である1シンボルか
ら6シンボルまでの期間だけを、ROM5−1,5−2
から読み出した同期シンボル信号に切り替えて出力す
る。ここで、この同期シンボル信号としては、例えば、
1シンボル期間中無信号で、該同期シンボル群の存在を
大まかに見つけるためのヌル(NULL)シンボル、1シ
ンボル期間に1本のキャリアにしか信号成分を持たない
特殊なシンボル(以下、CWシンボルと称す)、1シンボ
ル期間に伝送帯域の下限周波数から上限周波数に変化す
る波形であって、シンボルの切り替わり点を正確に求め
るためのスイープ(SWEEP)シンボル、遅延検波復調
をするために必要な位相基準を示す基準シンボル(以
下、リファレンスシンボルと称す)等である。 なお、
同期シンボルを6組とする場合、上記にさらに2つの予
備シンボルが付加される。次に、直交変調処理部8につ
いて説明を補足すると、D/A変換器81により、実数
部の信号Rsgと虚数部の信号Isgに対してD/A変換を
行い、直交変調器82では、まず実数部信号に対して
は、発振器83からの周波数fcのキャリア信号のまま
で変調し、虚数部信号に対しては、発振器83の周波数
fcのキャリア信号を90°移相した信号で変調するこ
とによって直交変調を施し、これらの信号を合成してO
FDM変調波信号を得る。
【0008】次に、受信側Rxの構成動作について説明
する。受信側Rxでは、伝送されたフレーム構成の信号
は、AGC部9Aに入力され、ここで、受け取った信号
レベルを適正レベルに修正する制御信号Saを発生しレ
ベルを変更する。 AGC部9Aにて適正レベルとなっ
たOFDMフレーム構成信号は、直交復調処理部9Bに
入力される。ここでの処理は、送信側Txとは逆に、直
交復調器91によって、電圧制御発振器93から出力さ
れる周波数Fc'のキャリア信号により復調した出力を実
数部信号として取り出し、キャリア信号を90°移相し
て復調した出力を虚数部信号として取り出すものであ
る。 そして、これら実数部と虚数部の各復調アナログ
信号を、A/D変換器92によりディジタル信号に変換
する。同期検出&相関部4Aは、受信した信号R'sgと
I'sgからフレームの区切りを探索しフレームの基準F
STrcを出力するとともに相関出力Scを出力する。そ
して、FFT部3Cは、このパルスFSTrcに基づいて
シンボルを区切り、前述のようにフーリエ変換を行うこ
とでOFDM復調を行い、データR'fとI'fを出力す
る。復号化部2Rは、例えばROMテーブル手法にて、
データR'fとI'fを識別し、データD'oを算出する。伝
送路復号化部7は、逆インターリーブ処理、エネルギー
逆拡散処理、エラー訂正処理等を行い、連続したディジ
タルデータDout、エラー訂正処理状況であるBER(ビ
ット・エラー・レート)状態を示す信号Sbおよび受信
側クロック信号CKRXを出力する。
【0009】次に、図19に同期検出&相関部4Aの具
体的構成の一例を示し、説明する。直交復調したディジ
タル信号である時間軸信号R'sg,I'sgは、NULL終
了検出器4−1とSWEEP演算器4−2に入力され
る。NULL終了検出器4−1は、フレーム構成のシン
ボル群から同期シンボル中で無信号状態にあるNULL
を検出し、同期シンボルの大まかな位置(タイミング)を
検出し、NULL終了時点からタイマ回路によりSWE
EPシンボル開始時点を推定して、SWEEP開始指示
パルスSTを出力する。SWEEP演算器4−2は、S
WEEP開始指示パルスSTを参照しNULLシンボル
の2シンボル後に存在する波形を、SWEEPシンボル
波形と推定して取り込み、各シンボルの正確な切り替わ
りタイミングを捜索する。具体的には、予めSWEEP
シンボルのパターンが格納してあるメモリ4−3を用
い、入力されたOFDM信号とこのメモリ4−3から読
み出したパターンを例えば相関演算し、相関出力Sc
を、図17のFST補正部4Bに出力する。FST補正
部4BはフレームパルスFSTrを基準に、各シンボル
の正確な切り替わりタイミングとの位相ずれを算出し、
受信側の基準クロックCKrの補正信号VCを出力し、
受信側のフレーム位相を伝送データに一致させる。フレ
ームカウンタ4−4は、SWEEP開始指示パルスST
に基づいて、クロックCKのカウントを開始し、このカ
ウント数がフレーム周期に相当する値(例えば、107
2×900)に到達する毎に、パルスFSTrを出力す
るとともに、カウント値を0に戻してから再びクロック
CKのカウントを開始する。従って、以後は、一定カウ
ント毎に、即ちフレーム開始点毎にパルスFSTrが出
力されることになり、受信側ではこのパルスFSTrを
高速フーリエ変換、復号化、逆レート変換の開始タイミ
ングとする。
【0010】次に、図20と図21を用いて、NULL
終了検出器4−1の具体的構成と、SWEEP開始位置
推定過程の詳細を説明する。NULL終了検出器4−1
へ供給される信号R'sg,I'sgは、絶対値回路4-1-1,
4-1-2で絶対値化、加算器4-1-3で加算され、絶対値加
算出力4aとなる。この絶対値加算出力4aを、比較器
4-1-4において、しきい値Vthと比較し、しきい値Vth
を越えない期間、即ち、T1〜T2間のNULLシンボ
ル期間に相当する比較結果出力4bを得る。そして、エ
ッジ検出器4-1-5において、比較結果出力4bから、信
号の立上りエッジを検出する。 そして、遅延回路4-1
-6により、この信号立上りエッジ検出信号4cを1シン
ボル遅延し、SWEEP開始指示パルスSTを発生す
る。このSWEEP開始開始指示パルスSTによって、
正しいSWEEPシンボル開始位置(T3)を特定するこ
とができ、SWEEP演算器4−2に、SWEEPシン
ボル波形の開始部分から取り込めるため、SWEEP演
算における位相ずれを正確に算出でき、各シンボルの正
確な切り替わりタイミングを捜索することが可能とな
る。すなわち、SWEEP演算器4−2から出力される
相関出力Sc信号を基に、FST補正部4Bでずれ検出
を行い、受信側サンプルレートとなるクロックCKrc
の速度を調整し、伝送されてきた同期シンボル位相との
ロック処理を行うことによって、FFTゲートの時間的
位置の誤差は消える。 なお、反射波があるからゲート
位置はシンボル期間の後部がベターである。ところで、
粗調整にあたる同期シンボルの検出エッジを基に決定す
るSWEEP開始指示パルスの時間的位置が正確であれ
ば、微調整にあたるクロックCKrcの速度調整により行
うFFTゲートの時間的位置補正量が減少し、その所要
時間も減少する。 すなわち、より少ない時間で、誤差
0(ずれ無し)のゲート位置に設定でき、最良の復号状況
を達成できる。この様な場合の、相関出力信号Scの一
例を、図22に示す。 図から明らかな様に、この場合
の相関出力信号Scは、反射波がなく、主波による鋭い
ピークが唯一存在する形となる。
【0011】次に反射波あり時の動作、NULL検出し
きい値との関連を説明する。図23に示す如く、反射波
が存在すると、NULL終了点の検出ずれが大きくな
り、検出エッジの時間的位置は遅れるため、粗調整の精
度は低下し、微調整で行う補正量も増加し、ひいては微
調整に要する時間が増加して、最良の復号状況への到達
が遅れる。 反射波の影響を低減する場合、しきい値V
thを低め(α=0.3)に設定すれば、主波によるNUL
L終了点を検出し易くなって、粗調時のずれ量は少なく
なり、上述の微調整の所用時間の延長は防止できる。こ
のような場合の、相関出力信号Scの一例を図24に示
す。 図から明らかなように、この場合の相関出力信号
Scは、主波による山と反射波による山が存在する形と
なる。以上は、雑音成分の混入の少ない高CNでの状態
が前提であった。 しかし、図25に示すように、入力
電界の低い使用条件では雑音成分が増加し、比較結果出
力4bにNULL期間の雑音成分で発生した偽信号が混
ざる。このため、粗調整の精度は大幅な低下となる恐れ
がある。 また、更に電界が弱まるとNULL期間の雑
音成分が、常にしきい値Vthを越えてしまい、NULL
期間の終了点を全く検出不能となる場合も生じる。 こ
のような低CNでの動作を確保するには、しきい値Vth
は高め(α=0.8)が良い。このような場合の、相関
出力信号Scの一例を図26に示す。 図から明らかな
様に、この場合の相関出力信号Scは、受信側で再生し
たFSTrパルスを基準に取り込んだSWEEP信号に
雑音が多く含まれ、SWEEPパターンメモリ4−3の
位相をずらしながら一致度を演算するが、高CN時ほど
一致度が高まらないため、主波により生じる山は緩い形
となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上説明し
たようなディジタル伝送装置を、マラソン中継等の移動
しながらの電波伝送に用いる場合、受信側のアンテナを
移動中の中継車等の送信アンテナに正確に向け、強い電
波を受ける方向調整作業が必要となる。 以後、この方
向調整作業を、ここでは短縮して、方調と呼ぶ。この方
調作業を容易化するため、図17に示す様な従来の装置
には、電界の強さをAGC部9Aの制御信号Saと見立
て、電界の強さ(Sa値)に応じて周波数が変化する低周
波の信号を出力する手段(例えば、図示しない電界強度
を音の高・低で表す手段)や電界強度レベルメータが装
備されていた。旧来のアナログ伝送の場合、ほとんどの
ケースで、伝送品質は電界が強い程に良好となる。 し
かし、ディジタル伝送の場合は、電界が強くて反射波の
混入が多い状態より、多少電界が弱くても反射波が無
く、主波のみ存在する状態の方が、良好な伝送状態を得
られることが圧倒的に多い。また従来のアナログ伝送方
式では、反射波の影響を大きく受けるため、見通しのき
く状態でのみ使用されていたが、近年開発されたディジ
タル伝送方式、特にOFDM変調方式は、反射波の影響
が少ないため、見通し外での伝送に積極的に利用されて
いることは、前述した通りである。しかし、見通し外か
らの伝送となると、受信側のアンテナ方向調整者は、送
信側を目視できなくなる。 そのため、アンテナ方向調
整者が、目視できない送信側に対して正確に方調するに
は、電界強度やBER(ビット・エラー・レート)状態を
それぞれ検出し、専用のレベルメータ等に表示し、これ
らと再生画像を見比べながら方調を行うこととなる。
【0013】ここで、ディジタル伝送方式において、受
信信号を画像化するためには、前述の受信側処理部20
3のOFDM復調で得たディジタルデータDoutを、図示
しないMPEGデコーダを用いて画像に復元する必要が
ある。 このように、ディジタル伝送方式では、アナロ
グ伝送方式のように、アンテナ方向調整者のいる受信ア
ンテナ側で、受信信号を画像化することが容易ではない
ため、前述の電界強度やBER状態を示す専用のレベル
メータ等に頼って、方調を行うことが多い。しかしなが
ら、前述のように、ディジタル伝送の場合、電界は強い
が反射波の混入が多い状態より、多少電界が弱くても反
射波が無く、主波のみ存在する状態の方が、良好な伝送
状態を得られることが圧倒的に多いため、反射波の混入
状況(ゴースト状況)を把握せず、電界強度やBER状態
と再生画像を個々に見て方調を行っても、必ずしも品質
の高い伝送が実現できないことになる。本発明はこれら
の欠点を除去し、OFDM信号等のディジタル伝送にお
いては、電界強度やBER状態だけでは、必ずしも伝送
品質の良否は分からないため、反射波の有無・混入状態
(ゴースト状態)を映像化し、更には電界強度やBER値
の状態等も映像化し、これらの状況を総合的に視認しな
がら方調することにより、高品質な伝送状態の維持作業
を容易化することを目的とする。また、方向調整者が、
複数台の中継車に対しアンテナ方調等の操作を行う場
合、多数の表示モニタを見なくても済むように、映像化
した伝送状態を、他の映像信号に同期させることで、俗
に言う、スーパーインポーズ状態で表示することを目的
とする。さらには、異常な伝送状態を検知した時に、映
像化した異常な伝送状態波形を所定時間正常な伝送状態
波形に重畳し残留表示させ、伝送路特性の把握を可能に
することを目的とする。また、その異常状態発生時に警
告音を発生し、異常状態発生を知らせることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、マルチキャリア変調方式を用いたディジタ
ル伝送システムにおいて、受信側に、受信信号から、反
射波の混入状態を表すゴースト状態信号、復号BER
(ビット・エラー・レート)状態を表すBER状態信号及
び電界強度を表す電界強度状態信号の内、少なくとも上
記ゴースト状態信号を生成し当該対応する状態信号を映
像化信号に変換生成する手段と、当該映像化信号を所定
の表示基準に基づいて画像表示する手段を有し、当該表
示画像の状態から伝送状態を総合的に解析・把握するよ
うにしたものである。また、上記映像化信号に変換生成
する手段は、少なくとも上記ゴースト状態の映像化信号
と対応するガード期間及び時間目盛を表す映像化信号を
所定の位置関係で統合するものである。更に、上記映像
化信号に変換生成する手段は、上記生成された対応する
状態の映像化信号と上記受信信号の復号映像信号を所定
の位置関係で統合する手段を具備するものである。ま
た、マルチキャリア変調方式を用いたディジタル伝送シ
ステムにおいて、受信側で、受信信号から、反射波の混
入状態を表すゴースト状態信号、復号BER(ビット・
エラー・レート)状態を表すBER状態信号及び電界強
度を表す電界強度状態信号の内、少なくとも上記ゴース
ト状態信号を生成し、当該対応する状態信号を映像化
し、所定の表示基準に基づいて画像表示し、当該表示画
像の状態から伝送状態を総合的に解析・把握するもので
ある。また、少なくとも上記ゴースト状態の映像化信号
と対応するガード期間及び時間目盛を表す映像化信号を
所定の位置関係で統合し画像表示するものである。さら
に、上記生成された対応する状態の映像化信号と上記受
信信号の復号映像信号を所定の位置関係で統合し画像表
示するものである。
【0015】また、上記生成された対応する状態の映像
化信号を適宜表示位置を切換え画像表示するものであ
る。また、上記ゴースト状態の映像化信号の所定レベル
範囲にある信号を他のレベル範囲にある信号と異なる属
性として画像表示するものである。更には、上記ゴース
ト状態の映像化信号のガード期間を表す映像化信号を他
の映像化信号と異なる属性として画像表示するものであ
る。また、反射波の混入状態を表すゴースト状態を示す
情報を、映像信号に変換して横方向表示し、表示の分解
能もしくは表示の範囲を拡大するものである。更にま
た、異常な伝送状態を検知した時に、映像化した異常な
伝送状態波形を所定時間、正常な伝送状態波形に重畳し
残留表示させ、伝送路特性の把握を可能にするものであ
る。また、その異常状態発生時に警告音を発生し、異常
状態発生を知らせるようにしたものである。これによ
り、ゴースト状態映像化信号、更にはBER状態映像化
信号及び電界強度映像化信号とを映像モニタに画像表示
することによって、それぞれの映像化信号の状態を関連
付けて総合的に見ることができるため、伝送状態を正確
に把握することができる。従って、アンテナ方向調整者
は、この表示画像により効率的に方調作業を行うことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、OFDM変調方式を用い
た本発明の伝送システムの全体ブロック構成を示し、以
下、受信側における構成・動作を主として説明する。こ
の伝送システムは、送信側Txに図17に示す送信側処
理部(ATX:送信アンテナ)101を、受信側Rxに図1
7に示す受信側処理部(ARX:受信アンテナ)203、伝
送状態映像変換部7、映像表示装置11を有する構成で
ある。受信側Rxにおいて、受信側処理部203から得
られる電界強度を表すAGC制御信号Sa、相関出力S
cおよびBER状態を示す信号Sbは、伝送状態映像変
換部7に接続される。 また、受信側処理部203の動
作タイミング基準であるパルスFSTrcも、伝送状態映
像変換部7に接続される。 後述のようにして伝送状態
映像変換部7で生成された伝送状態映像信号は、映像表
示装置11により表示される。
【0017】図2の(a)に、伝送状態映像変換部7の一
実施例のブロック構成を示し、以下に説明する。制御信
号Saは、電界強度−映像変換部7−1に入力される。
電界強度−映像変換部7−1の出力は、映像統合部7
−4に入力される。信号Sbは、BER状態−映像変換
部7−2に入力される。 BER状態−映像変換部7−
2の出力は、映像統合部7−4に入力される。信号Sc
およびFSTrcは、ゴースト状態−映像変換部7−3に
入力される。ゴースト状態−映像変換部7−3の出力
は、映像統合部7−4に入力される。映像統合部7−4
からの同期信号C.SYNCは、電界強度−映像変換部7−
1、BER状態−映像変換部7−2、ゴースト状態−映
像変換部7−3の同期入力端子に接続される。 また、
映像統合部7−4からは、後述する伝送状態映像信号が
出力される。電界強度−映像変換部7−1、BER状態
−映像変換部7−2、ゴースト状態−映像変換部7−3
は、同期信号C.SYNC入力に従い、各々の状態を示す信号
を、それぞれ映像信号に変換する。 映像統合部7−4
では、映像化されたこれらの信号を統合し、映像用の同
期信号を付加した伝送状態映像信号を生成する。ここ
で、図2の(b)に各伝送状態映像信号の表示画像の1例
を示し説明する。ゴースト状態映像は、棒グラフあるい
は折れ線グラフ状の相関出力波形映像に時間目盛とガー
ド期間の範囲とを対応付け表示画面の左側に表示され
る。 またBER状態映像は、画面の右上に中程度のサ
イズのドットブロックとして表示され、電界強度映像
は、画面の右下に小ドットを積み重ねたブロックを数
列、配置したものとして表示される。 これらは、伝送
状態に応じて、表示される波形、ブロック数が変化す
る。 なお、これらの伝送状態映像の表示の更新は、受
信・復号される映像信号の更新周期に依存する。
【0018】次に、図3の(a)に電界強度−映像変換部
7−1の一実施例のブロック構成を示し、(b)に電界強
度映像化信号の映像表示画面上における表示状態を模式
的に示し、以下に一例を用いて説明する。電界強度を表
す制御信号Saは、A/D変換器7-1-1に入力されて、
例えば、6ビットのディジタル信号DSaに変換される。
この電界強度を表す信号DSaは、デコーダ(DEC)7
-1-2で、例えば、信号Da0〜Da23の全24の信号に変
換される。 ここで、信号DSaが01h、即ち10進で
1ならば、Da0とDa1のみレベルHとなる。 また、信
号DSaが15h、即ち、10進で21なら、Da0からD
a21がレベルHとなる。信号Da0からDa23の各出力は、
24個のアンドゲート(AND)7-1-4に入力される。
AND7-1-4の計24個の出力は、オアゲート(OR)7
-1-5に入力される。 同期信号C.SYNCは、表示位置パル
ス発生器7-1-3に入力され、ここで、同期信号C.SYNCの
タイミングに応じて、対応する表示位置のパルスa0〜
a23が出力される。 パルスa0〜a23は、AND7-1
-4のもう一方の端子に入力され、信号Da0〜Da23と論
理積を取られる。ここで、電界強度を表す信号DSaが0
0h、即ち10進で0なら、信号Da0のみレベルHであ
るから、パルスa0のみ論理積がHとなって、パルスa
0に対応する位置のブロックのみ表示される。 また、
信号DSaが16h、即ち10進で22ならば、信号Da0
〜Da22まで論理積がHとなり、パルスa0〜a22に対
応する位置の全ブロックが表示される。ここで例えば、
パルスa0は、走査線が208H〜210Hで、サンプ
ル数が384サンプル〜414サンプルの位置において
レベルHとなり、パルスa22は、走査線が202H〜2
04Hで、サンプル数が540〜570サンプルの位置
においてレベルHとなり、パルスa23は、走査線が19
9H〜201Hで、サンプル数が540〜570サンプ
ルの位置においてレベルHとなるものとすれば、電界強
度映像は、図3の(b)に示すように表示される。すなわ
ち、電界強度映像は、電界強度を表す制御信号Saの値
に応じて、表示されるブロック数が変化するものとな
る。
【0019】次に、図4の(a)にBER状態−映像変換
部7−2の一実施例のブロック構成を示し、(b)にBE
R状態映像化信号の映像表示画面上における表示状態を
模式的に示し、以下に一例を用いて説明する。BER状
態を表す信号Sbは、A/D変換器7-2-1に入力され、
約3ビットのディジタル信号DSbに変換される。 該B
ER状態を示す信号DSbは、デコーダ(DEC)7-2-2に
て、例えば、信号Db0〜Db4の全5つの信号に変換され
る。ここで、信号DSbが01h、即ち10進で1なら、
信号Db1とDb0のみレベルHとなる。 またDb0〜Db4
の各出力は、5個のアンドゲート(AND)7-2-4に入力
される。 そしてAND7-2-4の計5個の出力は、オア
ゲート(OR)7-2-5に入力される。同期信号C.SYNCは、
表示位置パルス発生器7-2-3に入力され、同期信号C.SY
NCのタイミングに応じて、BER状態を表示するための
パルスb0〜b4が出力される。 ここで、映像表示画
面上におけるBER状態表示用のパルスb0〜b4は、
図4の(b)に模式的に示すように表示される。パルスb
0〜b4は、AND7-2-4のもう一方の端子に入力さ
れ、信号Db0〜Db4と論理積を取られる。 ここで、B
ER状態を表す信号DSbが00h、即ち10進で0な
ら、信号Db0のみレベルHであるから、パルスb0のみ
論理積がHとなって、パルスb0に対応する位置のブロ
ックのみ表示される。 また、信号DSbが03h、即ち
10進で3なら、Db0〜Db3まで論理積がHとなり、パ
ルスb0〜b3に対応する位置の全ブロックが表示され
る。すなわち、BER状態映像は、BER状態を表す制
御信号Sbの値に応じて、表示されるブロック数が変化
するものとなる。
【0020】ここで、図4の(b)の様に、映像表示画面
上にBER状態表示用パルスb0〜b4を表示するため
の論理処理について説明する。表示位置パルス発生器7
-2-3は、例えば、NTSC用であれば、14.3MHzク
ロックにてカウント動作し、H周期にてリセットされる
910分周カウンタと、1/2Hクロックにてカウント
動作し、V周期にてリセットされる525分周カウンタ
との論理処理を行う。これにより、図4(b)に示すよう
に、例えば、b4信号は、走査線が80H〜96Hで、
サンプル数が512サンプル〜526サンプルの位置に
おいて、表示され、b3信号は、走査線が80H〜96
Hで、サンプル数が528サンプル〜542サンプルの
位置に表示される。 b2信号は、走査線が80〜96
Hで、サンプル数が544〜558サンプルの位置に表
示される。 b1信号は、走査線が80〜96H、サン
プル数が560〜574サンプルの位置に表示される。
b0信号は、走査線が80〜96Hで、サンプル数が5
76〜590サンプルの位置に表示される。
【0021】次に、ゴースト状態−映像変換部7−3の
一実施例のブロック構成を、図5に示し、以下に一例を
用いて説明する。前述したゴースト状態を表す相関出力
信号Scは、A/D変換器7-3-1に入力され、8ビット
のディジタルの相関出力信号DScに変換される。 そし
て、この信号DScはFIFO7-3-2に入力される。 ま
た、前述のフレーム周期のパルスFSTrcは、FIFO
7-3-2の書き込みリセット端子に入力される。 FIF
O7-3-2のディジタル相関出力信号D'Scは、比較器7-
3-4に入力される。 比較器7-3-4の出力であるゴース
ト状態のレベル信号LEは、ゲート7-3-6に入力され
る。 また、前述の同期信号C.Syncは、タイミングパル
ス発生器7-3-3に入力される。 そして、該発生器7-3
-3は、同期信号C.Syncに応じ、FIFO7-3-2に読出し
リセット信号RRSTと読出しイネーブル信号REを、Hカ
ウンタ7-3-5に同期信号HD、ゲート7-3-6にブランキ
ングゲート信号BGを出力する。 またHカウンタ7-3
-5は、信号HDに応じて発生したH周期の三角波の信号
Dhを、比較器7-3-4へ入力する。
【0022】ここで、信号C.SYNCとRRST、RE、HD、
Dh、BG、LEの各信号の関係を図6に示し、以下に
この動作について説明する。タイミングパルス発生器7
-3-3は、映像周期での1フィールド期間の開始時期にリ
セット信号RRSTを出力し、FIFO7-3-2に、最初の書
込み内容から読出し準備を行わせる。 また、H周期毎
のRE信号により、FIFO7-3-2に書込まれた内容
(DSc)が、1データずつ順番に読出される。 そして、
映像のH周期に応じて読出された信号D'Scは、H周期
の値Dhと比較され、D'Sc<Dhの期間にレベルHと
なるゴースト状態を表すレベル信号LEが生成される。
ここで、ブランキング期間における信号LEの発生を
防止するため、ブランキング期間にレベルがLとなる信
号BGを用いて、ブランキング期間は強制的にレベルを
Lとする。これによって、相関出力信号Scのレベルが
高ければ、Hレベルの期間が長いゴースト状態映像化信
号である信号LEが作成される。
【0023】ここで、図7に示す様に、ゴースト状態映
像化信号を棒グラフ状の映像として、映像表示画面の左
側に縦方向に表示する場合について説明する。 ここで
は、走査線n番目に相当するゴースト状態レベル信号L
Eが主波であり、かつ最大値をとるものとする。 ま
た、信号Dhは2サンプル毎に値1ずつ増加し、最終的
に450前後に達する信号とする。例えば、走査線n番
目に相当する信号D'Scが、値241であったとする
と、Hカウンタ7-3-5出力のDhの値が241を越える
時間は、サンプル数で482サンプル目であり、LEは
1サンプル〜482サンプルの期間、レベルHを出力す
ることになる。 しかし、信号BGが1サンプル目から
90サンプル目までの期間、レベルLを出力するため、
信号BGがレベルLの期間は、信号LEがレベルLにゲ
ートされ、走査線n番目のゴースト状態映像化信号は、
91サンプル目から482サンプル目がレベルHとな
り、図7に示すように、表示される。また、走査線n+
1番目に相当する信号D'Scが値123であったとする
と、Dhの値が123を越える時間は、サンプル数で2
46サンプル目であり、LEは1サンプル〜246サン
プルの期間、レベルHを出力するが、信号BGで上記の
様にゲートされるため、走査線n+1番目のゴースト状
態映像化信号は、91サンプル目から246サンプル目
がレベルHとなり、図7に示すように、表示される。同
様に、走査線n−2番目に相当する信号D'Scが値89
であったとすると、Dhの値が89を越える時間は、サ
ンプル数178サンプル目であり、信号LEは1サンプ
ル〜178サンプルの期間、レベルHを出力するが、信
号BGで上記の様にゲートされるため、走査線n−2番
目のゴースト状態映像化信号は、91〜178サンプル
目がレベルHとなり、図7に示すように表示される。
【0024】次に、映像統合部7−4の一実施例のブロ
ック構成を図8に示し、以下に説明する。前述の電界強
度映像化信号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映
像化信号は、ゲート7-4-1,7-4-2,7-4-3を経由して
加算器7-4-6へ入力される。表示選択器7-4-4は、電界
強度映像化信号、BER状態映像化信号、ゴースト状態
映像化信号の内、表示する信号を個別に選択(ON/O
FF)するための信号を出力する。 映像同期信号発生
器7-4-5は、同期信号C.SYNCを、加算器7-4-6及び外部
に出力すると共に、ゴースト状態映像化信号に対する時
間軸の目盛及びガード期間の範囲を示すパルスを出力す
るもので、例えばNTSC用であれば、14.3MHzクロ
ックにてカウント動作し、H周期にてリセットされる9
10分周カウンタと1/2Hクロックによりカウント動
作し、V周期にてリセットされる525分周カウンタと
により論理処理を行う。 ゲート7-4-1,7-4-2,7-4
-3は、表示選択器7-4-4の選択信号に応じ、電界強度映
像化信号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映像化
信号をそれぞれON/OFFゲートする。 加算器7-4
-6は、映像表示画面上において、各映像化信号が所定の
大きさ、位置に表示される様、同期信号C.SYNCに基づ
き、ゲート7-4-1,7-4-2,7-4-3を通過した各映像化
信号と上記の目盛及び範囲を示す信号を加算し、伝送状
態映像化信号を生成する。ここで、加算器7-4-6におけ
る各映像化信号の加算比率の1例を以下に示す。加算器
7-4-6に入力される信号がすべてディジタルレベルの+
5Vであるとすると、電界強度映像化信号、BER状態
映像化信号、ゴースト状態映像化信号は、各々0.2の比
率で、目盛信号と範囲信号は、0.05の比率で、同期信
号C.SYNCは0.1の比率で加算される。 これにより、同
期部分を含めて、約1Vp-p程度の伝送状態映像化信号
が生成される。
【0025】ここで、図9の(a)に、上記ゴースト状態
映像化信号に対する時間軸の目盛を示す信号curとガ
ードインターバル期間の範囲を示す信号C-GIが、モニタ
画面に表示される例を模式的に示し、(b)に、同期信号
C.SYNCを基準に、上記の目盛信号curと範囲信号C-GI
の信号発生のタイムチャートを示し、説明する。上記目
盛信号curは、例えば、モニタの有効画像範囲の走査
線32H目から16H毎に240Hまでの間で、サンプ
ル数が108〜144サンプルの位置においてレベルH
となるものとする。 範囲信号C-GIは、例えば、走査線
が112H〜160Hで、サンプル数が112サンプル
〜128サンプルの位置においてレベルHとなるものと
する。ガードインターバル期間の範囲を示す信号C-GI
は、正常な伝送状態で、主波が存在すべき走査線n番目
から表示を開始し、表示の終了は、ガードインターバル
が3μsecで、OFDMのサンプルクロック周波数が1
6MHzの場合、48H後に設定することで、3μsec
の期間を示す帯状の画像となる。 また、時間目盛を示
す信号curは、OFDMのサンプルクロック周波数が
16MHzであれば、走査線16H毎にレベルHとなる
よう設定することにより、1μsec毎の目盛線となる。
【0026】次に、ゴースト状態映像化信号とBER状
態映像化信号、更に電界強度映像化信号を映像表示モニ
タに画像表示することにより、現在の伝送状態を正確に
把握できる様子を、伝送状態の映像表示画面を模式的に
示す図10を用い説明する。図10の(a)は、反射波が
なく、高レベルの主波を受信している状態におけるゴー
スト状態映像の1例である。 この場合、ガード期間内
の走査線n番目付近に、主波を示す高レベルの山が存在
しており、画面右側に表示されたBER状態、電界強度
も良好な値となっているため、良好な伝送状態であるこ
とが分かる。同図(b)は、高レベルの主波と中レベルで
主波との到達時間差がガード期間内(2μsec)の反射波
を受信している状態におけるゴースト状態映像の1例で
ある。この場合、ガード期間内の走査線n番目付近に、
主波を示す高レベルの山が存在し、ガード期間の2/3
程度の位置に第2の中レベルの山が表示される。 この
第2の山の存在で、中レベルの反射波が存在するが、そ
の遅延時間は2μsec程度で、ガード期間内にあり、反
射波を相殺できる状態であると判定できる。また、この
場合のBER状態、電界強度も、比較的良好な値となっ
ているため、良好な伝送状態であることが分かる。同図
(c)は、高レベルの主波と小レベルで主波との到達時間
差がガード期間を越える(5μsec)反射波を受信してい
る状態におけるゴースト状態映像の1例である。 この
場合は、ガード期間内の走査線n番目付近に、主波を示
す高レベルの山が存在し、ガード期間を外れた位置に、
第2の小さな山が表示される。 この第2の小さな山の
存在で、レベルが小程度の反射波が存在し、その遅延時
間は、ガード期間を越える5μsec程度であり、反射波
を相殺できない状態であると判定できる。 また、この
場合は、電界強度は良好であるが、BER状態がやや不
良な値となっており、やや不良な伝送状態であることが
分かる。
【0027】同図(d)は、中レベルの主波と大レベルで
主波との到達時間差がガード期間を越える(5μsec)反
射波を受信している状態におけるゴースト状態映像の1
例である。 この場合は、ガード期間内の走査線n本目
付近に主波を示す山が存在し、ガード期間を外れた位置
に第2の大きな山が表示される。 この第2の大きな山
の存在により、レベル大の反射波が存在し、その遅延時
間はガード期間を越える5μsec程度であり、レベル大
の反射波を相殺できない状態であると判定できる。ま
た、この場合のBER状態、電界強度も、不良な値とな
っており、不良な伝送状態であることが分かる。同図
(e)は、小レベルの主波とレベルが大で主波との到達時
間差があまりない(2μsec)反射波を受信している状態
におけるゴースト状態映像の1例である。この場合は、
走査線n本目以前に主波を示す小さな山が存在し、ガー
ド期間内の走査線n本目付近に反射波による第2の大き
な山が表示される。 この場合、主波による第1の小さ
な山でなく、第2の大きな山である反射波に受信同期し
ようとしていることが判る。 また、この場合、電界強
度は良好であるが、BER状態は不良な値となってお
り、不良な伝送状態であることが分かる。ここで、この
大レベルの反射波は、通常は継続せず消えゆく運命にあ
るため、反射波のレベルが低下した時点で、受信同期を
主波に戻すアクションが行われる可能性大であり、この
場合、BER値が劣悪になる恐れがあり、近い内に、劣
悪な伝送状態となることを予め予想することができる。
以上のように、ゴースト状態映像化信号とBER状態映
像化信号、更には電界強度映像化信号とを映像モニタに
画像表示することによって、それぞれの映像化信号の状
態を関連付けて総合的に見ることができるため、伝送状
態を正確に把握することができる。従って、アンテナ方
向調整者は、この表示画像により効率的に方調作業を行
うことができる。
【0028】次に、図1の伝送状態映像変換部7を、上
記伝送状態映像化信号と受信・復号した映像信号を重畳
する伝送状態映像重畳部7bとした一実施例のブロック
構成を図11に示し、以下に説明する。図1の受信側処
理部203のOFDM復調で得たディジタルデータDou
tを、図示しないMPEGデコーダを用いて復号した映
像信号は映像統合部7b-4へ、電界強度を表す制御信号
Sa、BER状態を表す信号Sb、相関出力信号Sc
は、それぞれ電界強度−映像変換部7b-1、BER状態
−映像変換部7b-2、ゴースト状態−映像変換部7b-3
により、それぞれ映像信号化された後、映像統合部7b
-4に入力される。図12に、この映像統合部7b-4のブ
ロック構成を示し、以下に説明する。受信・復号した映
像信号は、外部映像同期型同期信号発生器7b-4-5と、
加算器7b-4-6に入力される。 前述の電界強度映像化
信号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映像化信号
は、ゲート7b-4-1,7b-4-2,7b-4-3を経由して、
加算器7b-4-6へ入力される。表示選択器7b-4-4で
は、電界強度映像化信号、BER状態映像化信号、ゴー
スト状態映像化信号の内、表示する信号を個別に選択
(ON/OFF)するための信号を出力する。 外部映像
同期型同期信号発生器7b-4-5は、映像信号から抽出し
た同期信号C.SYNCを加算器7b-4-6および外部に出力す
ると共に、ゴースト状態映像化信号に対する時間軸の目
盛及びガード期間の範囲を示すパルスを出力する。 ゲ
ート7b-4-1,7b-4-2,7b-4-3は、表示選択器7b-4
-4の選択信号に応じ、電界強度映像化信号、BER状態
映像化信号、ゴースト状態映像化信号を、それぞれON
/OFFゲートする。 加算器7b-4-6は、映像表示画
面上において、各映像化信号が、所定の大きさ、位置に
表示される様、同期信号C.SYNCに基づき、ゲート7b-4
-1,7b-4-2,7b-4-3を通過した各映像化信号と上記
の目盛及び範囲を示す信号および受信復号した映像信号
を加算し、伝送状態重畳映像信号を生成する。この伝送
状態重畳映像信号を映像モニタに画像表示することによ
り、それぞれの映像化信号と受信復号した映像信号の状
態を関連付けて総合的に見ることができるため、図10
より更に、伝送状態を正確に把握することができる。こ
こで、加算器7b-4-6における各信号の加算比率の1例
を、以下に示す。加算器7b-4-6に入力される信号が全
てディジタルレベルの+5Vであるとすると、電界強度
映像化信号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映像
化信号は各々0.2の比率で、目盛信号と範囲信号は、
0.05の比率で、映像部分が0.7V程度のアナログ信号
である映像信号は、比率1で加算される。
【0029】次に、外部映像同期型信号発生器7b-4-5
の一実施例のブロック構成を図13に示し、以下に説明
する。外部映像同期型信号発生器7b-4-5の同期抽出器
7b-4-5-1では、入力された映像信号から外部の同期信
号を抽出する。 同期信号発生器7b-4-5-2は、抽出し
た外部の同期信号に応じて、内部の同期信号C.SYNCを作
り出す。なお、上記時間軸の目盛、ガード期間の範囲パ
ルスは、前述の映像統合部7-4と同様にして生成され
る。次に、表示位置切替型のBER状態−映像変換部7
b-2の一実施例のブロック構成を図14に示し、前記B
ER状態−映像変換部7-2と異なる部分について、以下
に説明する。表示位置パルス発生器7b-2-3は、前記B
ER状態−映像変換部7-2と同様に同期信号C.SYNCのタ
イミングに応じて、BER状態を表示するためのパルス
b0〜b4を出力するが、モード切替信号により、他の
表示位置に対応するパルスb'0〜b'4を切替、出力す
る。 このパルスb0〜b4及びb'0〜b'4の映像表
示画面上における位置変更の様子を、模式的に図15に
示す。表示位置パルス発生器7b-2-3は、NTSC用で
あれば、14.3MHzクロックにてカウント動作し、H周
期にてリセットされる910分周カウンタと、1/2H
クロックにてカウント動作し、V周期にてリセットされ
る525分周カウンタとの論理処理を行う。このよう
に、モード切替信号=H(モード1)の場合、画面上方の
パルスb0〜b4に対応する表示位置のブロックが表示
され、モード切替信号=L(モード2)の場合、画面下方
のパルスb'0〜b'4に対応する表示位置のブロックが
表示される。
【0030】ここで、図15のように、例えば、b4信
号は、走査線が80H〜96Hで、サンプル数が512
サンプル〜526サンプルの位置において、表示され
る。b3信号は、走査線が80H〜96Hで、サンプル
数が528サンプル〜542サンプルの位置に表示され
る。 b2信号は、走査線が80H〜96Hで、サンプ
ル数が544サンプル〜558サンプルの位置に表示さ
れる。 b1信号は、走査線が80H〜96H、サンプ
ル数が560サンプル〜574サンプルの位置に表示さ
れる。 b0信号は、走査線が80H〜96Hで、サン
プル数が576サンプル〜590サンプルの位置に表示
される。また、b'4信号は、走査線192H〜208
H、サンプル数520〜534サンプルの位置に表示さ
れ、以下同様にして、b'0信号は、走査線192H〜
208H、サンプル数584〜598サンプルの位置に
表示される。
【0031】次に、図16に、本発明の伝送システムを
画像コーデックと組み合わせ、上記伝送状態映像をMP
EG復号画像に重畳して表示する映像・音声伝送システ
ムの一実施例のブロック構成を示し、図1のOFDM変
調方式を用いた伝送システムと異なる部分について、説
明する。送信側において、映像信号と音声信号は、MP
EG−ENC部101Mにて、送信側処理部101から
の基準クロックCKTXに従い、圧縮されたディジタルデ
ータDinに変換される。 受信側において、受信した伝
送信号は、受信側処理部203で復調され、データDou
tとして、伸張処理を行うMPEG−DEC部203M
に入力される。 MPEG−DEC部203Mにて伸張
された映像信号は、図11に示す伝送状態映像重畳部7
bに入力され、ここで、前述の図2(b)に示す各映像化
信号と時間目盛及びガード範囲を示す信号に重畳され、
伝送状態重畳映像信号が生成される。この伝送状態重畳
映像信号を、映像表示装置11に画像表示することによ
り、それぞれの映像化信号と受信復号した映像信号の状
態を関連付けて総合的に見ることができるため、伝送状
態を正確に把握することができる。なお、本発明は、電
界強度、BER状態、ゴースト状態を映像信号化したこ
とで、表示する装置も一般的なビデオモニタを使用でき
るため、状況に応じて最適なサイズで伝送状態の画像表
示が可能となる。また、ゴースト状態映像化信号の所定
レベル範囲にある信号を他のレベル範囲にある信号と異
なる属性(輝度レベル、色相等)として画像表示すること
で、注意すべき伝送状態を素早く見つけることができ
る。
【0032】更には、ゴースト状態映像化信号のガード
期間を表す映像化信号を他の映像化信号と異なる属性
(輝度レベル、色相等)として画像表示することで、注意
すべき伝送状態を素早く見つけることができる。また、
伝送状態を測定収集する際に、映像信号の形態に変換さ
れているため、VHSやベータカム等のVTRに録画す
ることで、測定収集した多量の伝送状態データを容易か
つ安価に記録することができる。これにより、ゴースト
状態映像化信号、更にはBER状態映像化信号及び電界
強度映像化信号とを映像モニタに画像表示することによ
って、それぞれの映像化信号の状態を関連付けて総合的
に見ることができるため、伝送状態を正確に把握するこ
とができる。従って、アンテナ方向調整者は、この表示
画像により効率的に方調作業を行うことができる。
【0033】次に、伝送状態映像変換部7、伝送状態映
像重畳部7b(図2、図11)におけるゴースト状態−映
像変換部7−3,7b−3(図5、図11)の他の実施例
について、図27,図28,図29を用いて説明する。
前述のごとく、図5のゴースト状態−映像変換部7−3
は、図7に示す様に、映像表示画面の左側に縦方向に、
ゴースト状態映像化信号が棒グラフ状の映像として表示
されていたため、分解能が走査線の本数によって限定さ
れた。 また、時間軸が縦方向の表示となり、人間の直
感と不一致となり、瞬間の判断を要求される方向調整作
業において、時間軸を頭の中で変換する本来の業務とは
無関係な作業を追加することとなる等の問題がある。そ
こで、本実施例では、ゴースト状態を示すゴースト状態
映像化信号を、映像表示画面に横方向に表示し、表示の
分解能あるいは表示範囲を拡大すると共に、時間軸を横
方向に設定することにより、方向調整者が、オシロスコ
ープ等と同等の感覚で、ゴースト状態を見ることができ
るようにする。図27に、本発明の横表示のゴースト状
態−映像変換部7a−3の構成を示すブロック図を、図
28に、その映像表示画面の模式図を、図29に、各部
波形図を示す。なお、伝送状態映像変換部7、伝送状態
映像重畳部7bにおけるゴースト状態−映像変換部7−
3,7b−3以外の構成については、図2、図5、図1
1等に示すものと同等の構成のため、説明を省略する。
【0034】図27において、 前述したゴースト状態
を表す相関出力信号Scは、A/D変換器7a-3-1に入
力され、例えば8ビットのディジタルの相関出力信号D
Scに変換される。 そして、この信号DScは、FIFO
7a-3-2に入力される。前述のフレーム周期のパルスF
STrcは、FIFO7a-3-2の書込みリセット端子に入
力される。 FIFO7a-3-2のディジタル相関出力信
号D'Schは、比較器7a-3-4に入力される。 比較器7a
-3-4の出力であるゴースト状態のレベル信号LEhは、
ゲート7a-3-5に入力される。また、同期信号C.Sync
は、クロック(CK)再生器7a-3-6、HD抽出器7a-3-
7、VD抽出器7a-3-8にそれぞれ接続される。 CK再
生器7a-3-6のクロック出力は、カウンタ7a-3-9に接続
される。 カウンタ7a-3-9の出力WEは、FIFO7a
-3-2のWE端子に接続される。また、HD抽出器7a-3-
7の出力HDは、カウンタ7a-3-10に接続される。カウ
ンタ7a-3-10の出力C−Sは、第1のデコーダ7a-3-3
に接続される。そしてVD抽出器7a-3-8の出力VD
は、Hカウンタ7a-3-11に接続される。Hカウンタ7a-
3-11の出力C−Hは、第1のデコーダ7a-3-3及び第2
のデコーダ7a-3-12に接続される。そして、第1のデコ
ーダ7a-3-3は、FIFO7a-3-2のRR端子に読出しリ
セット信号RRSTを、FIFO7a-3-2のRE端子に読出
しイネーブル信号REを、それぞれ出力する。FIFO
7a-3-2の出力(D'Sch)は、比較器7a-3-4に入力される
接続される。第2のデコーダ7a-3-12の出力Dhhは、比
較器7a-3-4に接続される。 比較器7a-3-4の出力LE
hはゲート7a-3-5に接続される。CK再生器7a-3-6
は、同期信号C.Syncを基に、例えば、14.3MHzのクロ
ック(CK)を再生する。 カウンタ7a-3-9は、該CK
を分周し、相関出力信号Scの変化周期に応じた周期の
WE信号を作成出力する。 HD抽出器7a-3-7は、同
期信号C.SyncからH周期成分を抽出し、H周期のHD信
号を出力する。 カウンタ7a-3-10は、HD信号でリセ
ットされ、CK周期毎に値が増加するカウンタ信号C−
Sを出力する。 VD抽出器7a-3-8は、同期信号C.Syn
cからV周期成分を抽出し、V周期のVD信号を出力す
る。 Hカウンタ7a-3-11は、VD信号でリセットさ
れ、1H周期毎に値が増加するカウンタ信号C−Hを出
力する。
【0035】ここで図29に示す様に、デコーダ7a-3-
3は、入力されるカウンタ信号C−Sとカウンタ信号C
−Hにより、走査線m本目からm+n本目の期間に、1
H期間で1CK期間、レベルLとなる読出しリセット信
号RRSTを出力する。 これにより、FIFO7a-3-2の
読み出しアドレスを0番目に初期化する。また、同じく
走査線m本目からm+n本目の期間にレベルHとなる読
出しイネーブル信号REとで、FIFO7a-3-2の読み
出しアドレスを進めることによりFIFO7a-3-2に書
込まれた相関出力信号ScであるD'schが読み出され
る。デコーダ7a-3-12は、ここに入力されるカウンタ信
号C−Hから、走査線m本目にレベルlaを出力し、以
後1H毎にレベルをiずつ低下させ、m+n本目にla-
niとなる出力Dhhを発生する。ここで、比較器7a-3-4
は、相関出力信号ScであるD'schとデコーダ出力Dhh
を比較し、D'sch>Dhhの期間、レベルHとなる信号L
Ehを出力する。
【0036】即ち、図29に示す様に、走査線m本目の
1H期間では、D'schはすべてDhh以下であるため、信
号LEhはレベルLのままである。 次に、走査線m+
1本目の1H期間では、D'sch>Dhhとなる中央部の僅
かな期間t1のみ、信号LEhはレベルHとなる。 そし
て、走査線m+2本目の1H期間では、D'sch>Dhhと
なる中央部の期間が前の走査線より広がり、信号LEh
がレベルHとなる期間t2も長くなる。 以後、この様
な処理、動作を繰り返すことにより、相関出力信号Sc
の波形を走査線構造で表現した信号LEhが完成する。
これにより、ゴースト状態を表す相関出力信号Scを映
像化し、図28に示す様に、映像表示画面上に横方向
に、ゴースト状態映像を表示することができる。なお、
図29では、説明を簡単にするため、ゴースト状態を表
す相関出力信号Scの波形を走査線構造で表現した信号
LEhとして、主波のみを示している。
【0037】次に、伝送状態映像変換部7、伝送状態映
像重畳部7b(図2、図11)の他の実施例について、図
30〜図40を用いて説明する。前述の如く、伝送路特
性をゴースト状態映像化信号、更にはBER状態映像化
信号及び電界強度映像化信号で把握しようとした場合、
異常状態の発生に備えて常にモニタを凝視していなけれ
ばならず、観測者の負担を増大させている。また、人間
の目で認識できないような短時間に異常状態が発生して
も、人間は異常状態と認識することはできず、正確な伝
送路特性を把握できない等の問題が生じている。そこ
で、本実施例では、伝送状態が悪化し、ゴースト状態映
像化信号等の伝送状態を表す情報が、予め定めた伝送状
態不良と見なす異常な伝送状態となったことを検知した
時、この時の異常な伝送状態波形を、所定の時間、正常
な伝送状態波形に重畳し残留表示させ、伝送路特性の把
握を可能にするものである。また、その異常状態発生時
に警告音を発生し、異常状態発生を知らせるようにした
ものである。
【0038】図30に本発明の異常状態検知及び残留表
示機能を有する伝送状態映像変換部7aの構成を示す。
なお、伝送状態映像変換部7、伝送状態映像重畳部7
bとの相違点は、異常状態検知&残留表示部7a−5と
異常状態映像統合部7a−6が付加された点である。こ
こで、ゴースト状態の映像表示、異常状態の映像表示
を、電界強度やBER状態の映像表示と必ずしも同時に
表示する必要はない。 また、この構成を実現するため
には、ハードで構成するほか、DSP(Digital Signal
Processor)や、ワンチップマイコン等で構成する方法も
考えられる。図30において、前述したゴースト状態を
表す相関出力信号Scと、フレーム周期のパルスFST
rcは、異常状態検知&残留表示部7a−5に接続され
る。ゴースト状態−映像変換部7a−3の出力は、異常
状態検知&残留表示部7a−5に接続される。 映像統
合部7a−4の出力及び異常状態検知&残留表示部7a
−5の出力CNTは、異常状態映像統合部7a−6に接
続される。異常状態検知&残留表示部7a−5は、ゴー
スト状態−映像変換部7a−3から出力されるゴースト
状態映像化信号Sc'に基づき、伝送状態の異常状態を
検知する。 そして、異常状態が検知された時には、異
常状態映像化信号を出力し、検知されない時にはLレベ
ルを出力する。異常状態映像統合部7a−6は、映像統
合部7a−4から出力される伝送状態映像化信号と、異
常状態検知&残留表示部7a−5から出力される異常状
態映像化信号を加算し、異常状態映像化信号を含む伝送
状態映像化信号を出力する。
【0039】次に、異常状態検知&残留表示部7a−5
の構成を図32に示し、説明する。相関出力信号Sc、
フレーム周期のパルスFSTrc、同期信号C.Syncは、異
常状態残留表示部7a-5Bに接続される。ゴースト状態映
像化信号Sc'は、異常状態検知器7a-5Aに接続される。
異常状態残留表示部7a-5Bの後述の出力C−S,C−
Hは、異常状態検知器7a-5Aに接続される。 異常状態
検知器7a-5Aの出力ABNは、異常状態残留表示部7a-
5B、警告音発生器7a-5C及びタイマ回路7a-5Dに接続さ
れる。 タイマ回路7a-5Dの出力G2は、異常状態残留
表示部7a-5Bに接続される。異常状態検知器7a-5Aは、
ゴースト状態映像化信号Sc'の画面上における表示位置
を、後述の出力C−S及びC−Hに基づき検知する。そ
して、異常状態検知器7a-5Aは、ゴースト状態映像化信
号Sc'が、異常な伝送状態とされる位置(例えば、図3
1のガード期間範囲の外側)に表示された場合、異常状
態であると検出してHレベルを、正常な伝送状態とされ
る位置、例えば、ガード期間範囲内に表示された場合
は、正常な伝送状態であるとして、Lレベルとなる信号
ABNを出力する。ここで、異常状態残留表示部7a-5B
の出力である異常状態映像化信号CNTは、信号ABN
がLレベルの時(正常な伝送状態の時)にはLレベルとな
り、Hレベルの時(異常状態が検出された時)は、後述の
異常状態映像化信号が出力される。警告音発生器7a-5C
は、信号ABNがHレベルの時、警告音ALARMを発
生する。 タイマ回路7a-5Dは、異常状態映像化信号C
NTの表示状態を制御する。例えば、所定の時間、連続
して表示する、あるいは所定の時間、点滅させて表示す
る、または表示が終了する直前に点滅させて表示するな
どの制御を行う。
【0040】図33に、本発明の異常状態残留表示部7
a-5Bの構成の一例を示し説明する。これは、図27に詳
細を示す、ゴースト状態−映像変換部7a−3に、FI
FO書込み制御器7a-5-13とゲート7a-5-14を付加した
構成に相当する構成である。相関出力信号Scは、A/
D変換器7a-5-1に入力され、例えば、8ビットのディ
ジタルの相関出力信号DScに変換される。 そして、信
号DScは、FIFO7a-5-2に入力される。FIFO7a
-5-2のディジタル相関出力信号D'Schbは、比較器7a-5
-4に入力される。 比較器7a-5-4の出力であるゴース
ト状態のレベル信号LEhbは、ゲート7a-5-5に入力さ
れる。 ゲート7a-5-5の出力LEhb'はゲート7a-5-14
に入力される。前述のフレーム周期のパルスFSTrc
は、FIFO書込み制御器7a-5-13に接続される。 F
IFO書込み制御器7a-5-13の出力WRSTb、WEbは、
それぞれFIFO7a-5-2の書込みリセット端子WR、
書込みイネーブル端子WEに接続される。また、同期信
号C.Syncは、クロック(CK)再生器7a-5-6、HD抽出
器7a-5-7、VD抽出器7a-5-8にそれぞれ接続される。
CK再生器7a-5-6のクロック出力は、カウンタ7a-5
-9に接続される。 カウンタ7a-5-9の出力WEは、F
IFO書込み制御器7a-5-13に接続される。また、HD
抽出器7a-5-7の出力HDは、カウンタ7a-5-10に接続
される。カウンタ7a-5-10の出力C−Sは、第1のデコ
ーダ7a-5-3に接続される。そしてVD抽出器7a-5-8の
出力VDは、Hカウンタ7a-5-11に接続される。Hカウ
ンタ7a-5-11の出力C−Hは、第1のデコーダ7a-5-3
及び第2のデコーダ7a-5-12に接続される。そして、第
1のデコーダ7a-5-3からは、FIFO7a-5-2のRR端
子に読出しリセット信号RRST、FIFO7a-5-2のRE
端子に読出しイネーブル信号REが出力される。 また
第1のデコーダ7a-5-3の出力G1は、ゲート7a-5-5に接
続される。 第2のデコーダ7a-5-12の出力Dhhは、比
較器7a-5-4に接続される。
【0041】以下に、異常状態残留表示部7a-5Bの動作
について説明するが、図27に示すゴースト状態−映像
変換部7a−3と同様構成の部分は、同様動作のため、
説明を省略する。FIFO7a-5-2は、前述のような異
常な状態にあるゴースト状態映像化信号を、所定時間、
記憶しておくためのFIFOである。FIFO7a-5-2
の書込み動作において、正常な伝送状態にある時は、通
常の書込み動作を行い、入力されるゴースト状態を表す
ディジタル相関出力信号DScは更新されるが、異常な伝
送状態となった時には、所定時間、書込み動作が停止
し、異常状態時のゴースト状態映像化信号波形が、所定
時間、FIFO7a-5-2に保持される。 なお、FIF
O7a-5-2の読出し動作においては、図27と同様、第
1のデコーダ7a-5-3から、読出し制御用の信号RE及
びRRSTを受け取り、常時、読出し動作が行われる。
FIFO書込み制御器7a-5-13は、異常状態のゴースト
状態映像化信号記憶用のFIFO7a-5-2の書込みを制
御するもので、書込み制御信号WRSTb,WEbは後述の
異常状態検知器7a-5Aの出力ABNにより、上記のよう
に、書込み動作と書込み動作停止とに切り換わる。比較
器7a-5-4は、FIFO7a-5-2の出力D'Schbに対し、
図27と同様の動作を行う。 ゲート7a-5-5は、比較
器7a-5-4の出力LEhbのブランキング期間を、強制的
にレベルLにする。ゲート7a-5-14は、伝送状態が正常
な時には、出力CNTを強制的にレベルLにし、異常時
にのみ、ゲート7a-5-5の出力LEhb'を異常状態映像化
信号CNTとして出力する。
【0042】ここで、この異常状態映像化信号CNTで
あるゲート7a-5-5の出力LEhb'の生成動作について、
図39を用いて説明する。なお図39には、図27に示
すゴースト状態−映像変換部7a−3の各部波形Dhh、
D'Sch、LEhを、合わせて表示している。前述の図2
9でも説明したように、デコーダ7a-5-3は、入力され
るカウンタ信号C−Sとカウンタ信号C−Hにより、走
査線m本目からm+n本目の期間に1H期間で1CK期
間、レベルLとなる読出しリセット信号RRSTを出力す
る。これにより、FIFO7a-5-2の読み出しアドレス
を0番目に初期化する。また、同じく走査線m本目から
m+n本目の期間にレベルHとなる読出しイネーブル信
号REとで、FIFO7a-5-2の読み出しアドレスを進
めることにより、FIFO7a-5-2に保持された異常状
態映像化信号となるD'schbが読出される。デコーダ7a
-5-12は、ここに入力されるカウンタ信号C−Hから、
走査線m本目にレベルlaを出力し、以後1H毎にレベ
ルをiずつ低下させ、m+n本目にla-niとなる出力D
hhを発生する。ここで、比較器7a-5-4は、FIFO7a
-5-2出力D'schbとデコーダ出力Dhhを比較し、D'schb
>Dhhの期間、レベルHとなる信号LEhbを出力する。
即ち、図39に示す様に、走査線m本目の1H期間で
は、D'schbは全てDhh以下であるため、信号LEhbは
レベルLのままである。 次に、走査線m+1本目の1
H期間では、D'schb>Dhhとなる左端部の僅かな期間
t1のみ、信号LEhbはレベルHとなる。 そして、走
査線m+2本目の1H期間では、D'schb>Dhhとなる
左端部の期間が前の走査線より広がり、信号LEhbがレ
ベルHとなる期間t2も長くなる。 以後、この様な処
理、動作を繰り返すことによって、異常状態映像化信号
波形を走査線構造で表現した信号LEhbが生成される。
ここで、伝送状態が正常な時は、FIFO7a-5-2の書
込みが更新されるため、出力D'schbは現在のゴースト
状態波形となる。 そのため、異常状態映像化信号であ
るLEhbは、ゴースト状態映像化信号LEhと同様の信
号となり出力されることになるが、前述のようにゲート
7a-5-14により強制的にLレベルにされるため、正常時
は、異常状態映像化信号は画面に表示されない。
【0043】次に、異常状態検知器7a-5Aの具体的構成
の一例を図35に示し、説明する。これは、図34のよ
うに表示画面をA〜Hの8つの領域に分割し、異常状態
映像化信号がどの領域に表示されるかを検知することに
より、伝送状態の正常、異常を検知する場合の構成であ
る。ゴースト状態映像化信号Sc'は、異常検知信号発生
器7a-5A-3に接続される。信号C−S及びC−Hは、共
にデコーダ7a-5A-1及びデコーダ7a-5A-2に接続され
る。 デコーダ7a-5A-1の8つの出力Ra,Rb,…,Rh及
びデコーダ7a-5A-2の出力RESET及びF-ENDは、異常検知
信号発生器7a-5A-3に接続される。 ここで、デコーダ
7a-5A-1の出力は、表示画面を分割した数だけ出力され
る。デコーダ7a-5A-1は、信号C−S及びC−Hから現
在の表示画面上の走査位置を、領域単位で示す8つの信
号Ra,Rb,…,Rhを出力する。 例えば、この8つの出
力において、現在、図5の領域Aを走査している場合に
は、信号RaのみがHレベルで、その他の信号Rb,Rc,
…,RhはLレベルとなる。デコーダ7a-5A-2は、映像信
号のフレーム終了付近のVブランキング期間内にHレベ
ルとなる信号RESET及びF-ENDを出力し、異常検知信号発
生器7a-5A-3が出力する信号ABNをフレーム単位で更
新する。
【0044】図36に、異常検知信号発生器7a-5A-3の
具体的構成の一例を示し説明する。ゴースト状態映像化
信号Sc'は、8個のANDゲート5A-3-1-1に接続され
る。デコーダ7a-5A-1からの8出力Ra,Rb,…,Rhは、
それぞれ8個のANDゲート5A-3-1に接続される。信号
RESETは、8個のSRフリップフロップ(SR・FF)5A-3
-2に接続される。信号F-ENDは、Dフリップフロップ(D
・FF)5A-3-4に接続される。8個のANDゲート5A-3-1
からの各出力は、それぞれ8個のSR・FF5A-3-2に接
続され、SR・FF5A-3-2からの各出力は、異常条件検
出器5A-3-3に接続される。 異常条件検出器5A-3-3の出
力S-ABNは、D・FF5A-3-4に接続される。8つのAND
ゲート5A-3-1において、信号Sc'とRa,Rb,…,Rhのそ
れぞれの論理積が取られ、論理積出力ANDa,ANDb,…,AND
hを各々出力する。それらを、対応するSR・FF5A-3-2
のセット端子に入力すると、各SR・FF5A-3-2は、各
領域内におけるゴースト状態波形の表示の有無を示す信
号SRa,SRb,…,SRhを出力する。 これらの信号は、Hレ
ベルの時には領域内にゴースト状態波形の表示ありを、
Lレベルの時には表示なしを示す。これら信号SRa〜SRh
に基づき、異常条件検出器5A-3-3において、ゴースト状
態映像化信号Sc'の異常状態発生を検出し、異常状態が
検知された時にはHレベル、検知されなかったときには
Lレベルとなる信号S-ABNを出力する。この信号S-ABNは
D・FF5A-3-4に入力され、ここでF-END信号をイネーブ
ルとして、異常状態検知結果が毎フレーム更新される信
号ABNを出力する。なお、F-END信号によりABN信
号が更新された後、SR・FF5A-3-2はRESET信号により
リセットされる。
【0045】図37に、この異常条件検出器5A-3-3の具
体的構成の一例を示し、説明する。上記信号SRbは、N
OTゲート5A-3-3-1に接続され、信号SRcは、NOTゲ
ート5A-3-3-2に接続され、信号SRdは、NOTゲート5A-
3-3-3に接続される。 そして、SRa,SRe,SRf,SRg,SRhの
5つの信号は、ANDゲート5A-3-3-4に接続される。N
OTゲート5A-3-3-1,5A-3-3-2,5A-3-3-3の各出力SR
b',SRc',SRd'はANDゲート5A-3-3-4に接続される。
この異常条件検出器5A-3-3は、例えば、図34のA〜H
の8つの領域に対し、ゴースト状態波形が、領域A及び
E〜Hに表示され、領域B,C,Dに表示されていない
状態を、異常状態として検出するように設定されてい
る。ここで、図34における領域B〜Dの範囲は、図3
1のガード期間範囲に相当しており、ゴースト状態を表
す相関出力波形のピークが表示画面の左端(領域A)にず
れて表示される程、即ち、ガード期間範囲から外れて表
示される程、異常な伝送状態にあることが検出できる。
そこで、異常条件検出器5A-3-3では、NOTゲート5A-3
-3-1〜5A-3-3-3にて、信号SRb,SRc,SRdに対して否定を
求め、ANDゲート5A-3-3-4で、信号SRa,SRb',SR
c',SRd',SRe〜SRhの論理積を取ることにより、ゴース
ト状態映像化信号の異常状態発生を検出し、信号S-ABN
を出力する。この信号S-ABNは、異常状態が検知された
時にはHレベル、検知されなかった時にはLレベルとな
る。
【0046】ここで、異常条件検出器5A-3-3の動作を、
図34、図40を用い、更に詳しく説明する。一例とし
て、表示画面を図34の様にA〜Hの8つの領域に分割
し、ゴースト状態波形が表示された場合を考える。 な
お、説明を簡略化するため、飛び越し走査を考えず、1
画面を単に6本の走査線で表示することとする。 図4
0は、このときのタイムチャートである。信号Ra〜Rh
は、それぞれの領域A〜Hが走査された時に、Hレベル
となる。信号F-ENDは、1画面の走査が終了したVブラ
ンキング期間に、所定の時間、Hレベルとなる。 信号
RESETは、信号F-ENDの後のVブランキング期間に、所定
の時間、Hレベルとなる。信号SRa〜SRhは、それぞれ信
号Ra〜RhがHレベルの時に信号Sc'がHレベルになる
と、Hレベルとなる。 信号S-ABNは、信号SRa〜SRhが
上記の条件を満たした時、Hレベルとなる。信号ABN
は、信号S-ABNの状態が、信号F-ENDの立上りで保持(更
新)されたものである。 信号SRa〜SRhは、信号RESETの
立上りによりリセットされ、これにより信号S-ABNもリ
セットされ、Lレベルとなる。
【0047】図38に、FIFO書込み制御器7a-5-13
の構成の一例を示し、説明する。信号FSTrcは、セレ
クタ7a-5-13-2に接続される。 クロックCKはセレク
タ7a-5-13-3に接続される。信号ABNは、セレクタ7
a-5-13-2、7a-5-13-3に接続される。 書込み停止信号
発生器7a-5-13-1の出力WES及びWRSは、それぞれ
セレクタ7a-5-13-2、7a-5-13-3に接続される。異常状
態を表すABN信号により、セレクタ7a-5-13-2及び7
a-5-13-3が切り換えられる。ABN信号がLレベルの
時、つまり正常な伝送状態の時、セレクタ7a-5-13-2及
び7a-5-13-3の出力WEb及びWRbには、それぞれ信
号FSTrc及びCKが出力され、図33のFIFO7a-
5-2において通常の書込み制御が行われる。また、AB
N信号がHレベルの時、つまり異常状態の時、セレクタ
7a-5-13-2及び7a-5-13-3の出力WEb及びWRbに
は、それぞれ、書込み停止信号発生器7a-5-13-1から出
力されるHレベルの信号WES及びWRSが出力され、
図33のFIFO7a-5-2の書込みを停止する制御が行
われる。
【0048】次に、伝送状態映像変換部7aの他の実施
例について、図41、図42を用いて説明する。図41
に示す伝送状態映像変換部7a'は、図30におけるゴー
スト状態−映像変換部7a−3と異常状態検知&残留表
示部7a−5に含まれる同一動作のブロックを共通化
し、ゴースト状態−映像変換・異常状態検知&残留部7
a−7とした構成である。 図42に、このゴースト状
態−映像変換・異常状態検知&残留部7a−7の具体的
構成を示す。図42に示すように、図33において用い
られている、A/D変換器7a-5-1、デコーダ7a-5-3、
デコーダ7a-5-12、CK再生器7a-5-6、H抽出器7a-5
-7、V抽出器7a-5-8、カウンタ7a-5-9、カウンタ7a-
5-10、Hカウンタ7a-5-11が共通化できるため省略でき
る。ここで、伝送状態映像変換部7a'の動作は、伝送
状態映像変換部7aと同様であるので、説明を省略す
る。
【0049】以上のように、前述の伝送状態映像変換部
7,7a,7a'、伝送状態映像重畳部7bによれば、
ゴースト状態映像化信号、更にはBER状態映像化信号
及び電界強度映像化信号とを映像モニタに画像表示する
ことによって、それぞれの映像化信号の状態を関連付け
て総合的に見ることができるため、伝送状態を正確に把
握することができる。 しかし、以下の点について更に
考慮する必要がある。昨今は、多様な伝送条件に対応す
るため、反射波混入時の緩衝帯となるガードインターバ
ル(GI)の長さを、伝送状況に応じて変更、切り替える
動きがある。つまり、例えば、1024サンプルからな
る時間軸波形に対し、48サンプルのガードインターバ
ル波形を付加して合計1072サンプル/シンボルの時
間軸波形を形成する信号形態と、96サンプルのガード
インターバル波形を付加して合計1120サンプル/シ
ンボルの時間軸波形を形成する信号形態とを、伝送する
情報の内容、伝送状態等の伝送条件に応じ、より良いG
I長の信号形態を選択するようにする。ここで、GI長
を、伝送状況に応じて変更し、切り替える場合、GI長
を決定するGIモード信号を、図1,図17等に示す送
信側処理部101の伝送路符号化部とガード付加部に入
力し、受信側処理部203の同期検出&相関部と伝送路
復号化部に入力し、GI長を切り替えている。しかしな
がら、前述の伝送状態映像変換部7,7a,7a'、伝
送状態映像重畳部7b等では、伝送状況に応じ、GI長
を変更、切り替える伝送形態が考慮されておらず、また
GIモード信号も入力されないため、GI長を変更した
場合、ゴースト状態映像化信号波形に対応した位置関係
で表示されているガード期間を示す表示範囲が、対応し
ないものとなり、正確に伝送状態を把握できなくなる。
【0050】そこで、これらの不具合を改善し、GI長
を変更した場合でも、ゴースト状態映像化信号波形に対
応した位置関係でガード期間を示す範囲が表示され、正
確に伝送状態を把握できるようにした本発明の伝送状態
映像変換部について、図43〜図52を用いて説明す
る。これは、GI長の変更、切り替えに従って、ガード
期間を示す表示範囲を変更する機能を伝送状態映像変換
部に付加することで、GI長を変更した場合でも、ゴー
スト状態映像化信号波形に対応した位置関係でガード期
間を示す範囲が表示されるようにしたものである。
【0051】図43に、GIモード信号を自動検出する
本発明の伝送状態映像変換部7cの構成を示す。 ここ
で、図2の伝送状態映像変換部7に示すものと同等の構
成については、説明を省略する。相関出力信号Sc、フ
レーム周期のパルスFSTrcはゴースト状態−映像変換
部7c−3に入力される。 FSTrc信号は、ガードイ
ンターバルモード検出器7c−8に入力される。 ガー
ドインターバルモード検出器7c−8の出力GIモード
信号は、ゴースト状態−映像変換部7c−3と映像統合
部7c−4に入力される。 ゴースト状態−映像変換部
7c−3の出力は、映像統合部7c−4に入力される。
映像統合部7c−4からの同期信号C.Syncは、電界強度
−映像変換部7c−1、BER状態−映像変換部7c−
2、ゴースト状態−映像変換部7c−3の同期入力端子
に接続される。 映像統合部7c−4からは、伝送状態
映像信号が出力される。電界強度−映像変換部7c−
1、BER状態−映像変換部7c−2、ゴースト状態−
映像変換部7c−3は、同期信号C.Syncに従って伝送状
態を示す各信号を映像信号に変換する。 映像統合部7
c−4は、映像化された各信号を統合し、映像用の同期
信号を付加する。もしくは、外部入力された映像信号に
重畳する。ガードインターバルモード検出部7c−8
は、ガードインターバル長に対応するGIモードを検出
し、関連するブロックにGIモード信号を送る。この様
な構成を有する伝送状態映像変換部7cは、ガードイン
ターバル検出部7c−8にて、FSTrc信号からガード
インターバル周期に対応するGIモード信号を自動検出
する。 そして、該GIモード信号に応じて、ガード期
間範囲の表示範囲・長さ、伝送状態が異常となる範囲
(アラーム範囲)、相関出力信号Scのサンプリング周期
を切り替え変更する。図44の(a)に、ガードインタ
ーバル期間が3μs時の表示画面例を示す。この場合、
ガード期間範囲が目盛り3ヶ分の長さとなり、アラーム
範囲もガード範囲外となる。図44の(b)に、ガード
インターバル期間が6μs時の表示画面例を示す。この
場合、ガード期間範囲が目盛り6ヶ分の長さとなり、画
面右側のガード期間範囲外であるアラーム範囲も狭くな
る。
【0052】図45に、ガードインターバルモード検出
部7c−8の具体的な構成を示す。FSTrc信号は、カ
ウンタ7c-8-1のリセット端子とラッチ7c-8-2のイネー
ブル端子に接続される。 カウンタ7c-8-1の出力端子
はラッチ7c-8-2のD入力端子に接続される。 クロッ
ク(CK)源7c-8-4はカウンタ7c-8-1のCK入力端子に
接続される。 ラッチ7c-8-2の出力端子は判定器7c-8
-3に入力される。以下、ガードインターバルモード検出
部7c−8の動作について、説明する。ここで、CK源
7c-8-4のCK周波数を16MHzと仮定した場合、F
STrc信号は60.3ms周期で生じるため、カウンタ
7c-8-1の最大値は約964800となる。カウンタ7c
-8-1は、次のFSTrc信号により、一旦値0にリセット
されるが、ラッチ7c-8-2はリセット寸前の値、すなわ
ちカウンタ7c-8-1の最大値を記憶している。そのた
め、判定器7c-8-3において、ラッチ7c-8-2の出力PK
の値を検出することにより、対応するガードインターバ
ルを判定することができる。なお、CK源7c-8-4の周
波数精度もあり、必ずしも964800が最大値となら
ないため、±21600程度の許容範囲を与えて判定さ
せる。図46の(a)に、カウンタ7c-8-1の最大値が9
64800程度となるガードインターバルが3μs時の
各出力の関係を示す。図46の(b)に、カウンタ7c-8-
1の最大値が1008000程度となるガードインター
バルが6μs時の各出力の関係を示す。以上の様に、ラ
ッチ7c-8-2の出力、すなわちカウンタ7c-8-1の最大値
を判定することにより、GIモードを決定することがで
きる。
【0053】図47にゴースト状態−映像変換部7c−
3の具体的構成を示し、説明する。CK再生器7c-3-6
のCK信号は、カウンタ7c-3-9に入力される。 GI
モード信号は、カウンタ7c-3-9に入力される。 カウ
ンタ7c-3-9の出力WE信号は、FIFO7c-3-2のWE
端子に接続される。相関出力信号Scの変化は、通常、
シンボル周期に依存するため、ガードインターバル長を
増加(3μsから6μs)すると、ゴースト状態映像化信
号の変化も、67μsから70μsと長くなる。カウン
タ7c-3-9は、その変化に応じてWE信号の発生周期を
変更するため、GIモード信号に従って、サンプリング
周期が変わることになる。図48に、カウンタ7c-3-9
の具体的な構成を示し、説明する。 CK信号は、カウ
ンタ7c-3-9-1のCK端子に接続される。 カウンタ7c
-3-9-1の出力は、デコーダ7c-3-9-2に入力される。デ
コーダ7c-3-9-2の出力はカウンタ7c-3-9-1のリセット
端子に入力され、かつ、WE信号として出力される。
GIモード信号はデコーダ7c-3-9-2のデコード値切替
端子に接続される。
【0054】以下各部の動作について説明する。 カウ
ンタ7c-3-9-1は、リセットRST端子がHレベルな
ら、CK入力に応じてカウント動作を行う。デコーダ7
c-3-9-2は、GIモード信号に従い、例えば、1072
サンプル/シンボルの場合1071、もしくは1120
サンプル/シンボルの場合1119が入力されるとレベ
ルLを出力する。 そして、リセット端子がレベルLに
なると、カウンタ7c-3-9-1は、値を0に戻す。この結
果、カウンタ7c-3-9-1は、0〜1071もしくは0〜
1119のカウントを繰り返す。図49の(a)に、ガ
ードインターバルが3μs時のカウンタ7c-3-9の出力
WEを示す。 図の様に、67μs周期でレベルLとな
るWE信号が得られる。図49の(b)に、ガードイン
ターバルが6μs時のカウンタ7c-3-9の出力WEを示
す。 図の様に、70μs周期でレベルLとなるWE信
号が得られる。
【0055】図50に、映像統合部7c−4の具体的構
成を示し、説明する。電界強度映像化信号、BER状態
映像化信号、ゴースト状態映像化信号は、各々ゲート7
c-4-1、7c-4-2、7c-4-3を経由して、加算器7c-4-6へ
入力される。表示選択器7c-4-4は、電界強度映像化信
号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映像化信号の
加算を個別にON/OFFするための信号を出力する。
GIモード信号は、外部映像同期型同期信号発生器7c-
4-5に入力される。映像信号は、外部映像同期型同期信
号発生器7c-4-5および加算器7c-4-6に入力される。
外部映像同期型同期信号発生器7c-4-5は、同期信号C.S
yncを外部に出力する。 また、時間目盛やガード期間
範囲を示す表示信号を加算器7c-4-6に出力する。ゲー
ト7c-4-1,7c-4-2,7c-4-3は、表示選択器7c-4-4に
従って、各映像化信号をON/OFFする。 ゲート7c
-4-1,7c-4-2,7c-4-3を経由した各信号は、加算器7
c-4-6で、C.Sync信号とともに、各々加算され、伝送状
態映像化信号となる。加算器7c-4-6における加算比率
の例を以下に示す。 例えば、入力される信号が、全て
ディジタルレベルの+5Vであれば、電界強度映像化信
号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映像化信号
は、各々0.2の比率で、時間目盛信号とガード期間範
囲信号は、0.05の比率で、C.Sync信号は、0.1の
比率で加算される。 これによって、同期部分を含め、
約1Vp-p程度の映像化信号が作成される。
【0056】図51に外部映像同期型同期信号発生器7
c-4-5の具体的構成を示し、以下に説明する。同期抽出
器7c-4-5-1は、入力された映像信号から抽出同期信号
を取り出す。この抽出同期信号はカウンタ7c-4-5-2に
入力される。 カウンタ7c-4-5-2は、垂直同期信号に
応じてリセットされる。 カウンタ7c-4-5-2の出力は、
デコーダ7c-4-5-3,7c-4-5-4,7c-4-5-5に接続され
る。そして、例えばガード期間3μs範囲を示すデコー
ダ7c-4-5-3、6μs範囲を示すデコーダ7c-4-5-4、1
2μs範囲を示すデコーダ7c-4-5の出力は選択器(SE
L)7c-4-5-6に接続され、GIモード信号に従って、こ
れらの何れかが選択され、各種範囲出力となる。図52
の(a)に、ガードインターバルモード3μs時のガー
ド期間範囲信号を示す。 この例では、表示画面下より
の走査線220本から230本、かつ、横方向400画
素から580画素のみを範囲とし帯状の信号を発生す
る。図52の(b)に、ガードインターバルモード6μ
s時のガード期間範囲信号を示す。 この例では、表示
画面下よりの走査線220本から230本、かつ、横方
向400画素から760画素のみを範囲とし帯状の信号
を発生する。なお、同様手法で、図44の(a),(b)に
示すアラーム範囲を切替れば良い。また、本実施例では
ガードインターバルを自動検出し、各部へのモードを切
り替えたが、手動でGIモード信号を切替る方法でも良
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
界強度状態、BER状態および反射波のレベル・有無等
を表すゴースト状態を映像信号化して表示するディジタ
ル伝送装置を実現でき、それぞれの伝送状態映像化信号
の状態、あるいはこれと受信・復号した映像信号の状態
を関連付けて総合的に見ることができるため、より正確
な方調作業を容易に実施できる。 また、異常伝送状態
発生時に警告を発生する機能を持つディジタル伝送装置
を実現でき、より正確でかつ容易に伝送路特性を把握で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送システムの全体構成の一実施例を
示すブロック図
【図2】本発明の伝送状態映像変換部7の一例のブロッ
ク図及び各伝送状態映像信号の表示画像の一例を示す模
式図
【図3】本発明の電界強度−映像変換部7−1の一例の
ブロック図及び電界強度映像化信号の映像表示画面上に
おける表示状態の一例を示す模式図
【図4】本発明のBER状態−映像変換部7−2の一例
のブロック図及びBER状態映像化信号の映像表示画面
上における表示状態の一例を示す模式図
【図5】本発明のゴースト状態−映像変換部7−3の一
実施例の構成を示すブロック図
【図6】本発明のゴースト状態−映像変換部7−3の各
部波形を示すタイムチャート
【図7】本発明のゴースト状態映像化信号の映像表示状
態の一例を示す模式図
【図8】本発明の映像統合部7−4の一実施例の構成を
示すブロック図
【図9】本発明のゴースト状態映像化信号の時間目盛と
ガード範囲の画像表示の一例を示す模式図及び同期信
号、目盛信号と範囲信号の信号発生のタイムチャート
【図10】本発明の伝送状態における各映像表示画面を
模式的に示す図
【図11】本発明の伝送状態映像重畳部7bの一実施例
の構成を示すブロック図
【図12】本発明の外部映像同期型映像統合部7b-4の
一実施例の構成を示すブロック図
【図13】本発明の同期信号発生器7b-4-5の一実施例
の構成を示すブロック図
【図14】本発明のBER状態−映像変換部7b-2の一
実施例の構成を示すブロック図
【図15】本発明のBER状態映像化信号の表示の一例
を示す模式図
【図16】本発明の映像・音声伝送システムの全体構成
の一実施例を示すブロック図
【図17】一般的な伝送システムの全体構成を示すブロ
ック図
【図18】一般的な同期シンボル挿入部5の構成を示す
ブロック図
【図19】一般的な同期検出&相関部4Aの構成を示す
ブロック図
【図20】一般的なNULL終了検出器4−1の構成を
示すブロック図
【図21】NULL検出、SWEEP開始位置推定動作
を説明するタイムチャート
【図22】反射波のない場合の相関出力信号Scの一例
を示す波形図
【図23】NULL検出、SWEEP開始位置推定動作
を説明するタイムチャート
【図24】反射波混入時の相関出力信号Scの一例を示
す波形図
【図25】NULL検出、SWEEP開始位置推定動作
を説明するタイムチャート
【図26】低電界時の相関出力信号Scの一例を示す波
形図
【図27】本発明のゴースト状態−映像変換部7a−3
の一実施例を示すブロック図
【図28】本発明の各伝送状態映像信号の表示画像の一
例を示す模式図
【図29】本発明のゴースト状態−映像変換部7a−3
の各部波形を示すタイムチャート
【図30】本発明の伝送状態映像変換部7aの一例を示
すブロック図
【図31】本発明の各伝送状態映像信号の表示画像の一
例を示す模式図
【図32】本発明の異常状態検知&残留表示部7a−5
の一例を示すブロック図
【図33】本発明の異常ゴースト状態残留表示部7a-5B
の一例を示すブロック図
【図34】本発明の異常状態検知画面の分割処理を説明
するための模式図
【図35】本発明の異常状態検知器7a-5Aの一例を示す
ブロック図
【図36】本発明の異常検知信号発生器5A−3の一例
を示すブロック図
【図37】本発明の異常条件検出器5A-3-3の一例を示
すブロック図
【図38】本発明のFIFO書込み制御器7a-5-13の一
例を示すブロック図
【図39】本発明の異常状態検知&残留部7a−5の各
部波形を示すタイムチャート
【図40】本発明の異常状態検知器7a-5Aの動作を示す
タイムチャート
【図41】本発明の伝送状態映像変換部7a'の一例を
示すブロック図
【図42】本発明のゴースト状態−映像変換・異常状態
検知&残留部7a-7の一例を示すブロック図
【図43】本発明の伝送状態映像変換部7cの一例を示
すブロック図
【図44】本発明の各伝送状態映像信号の表示画像の一
例を示す模式図
【図45】本発明のガードインターバルモード検出部7
c−8の一例を示すブロック図
【図46】本発明のガードインターバルモード検出動作
を説明するための図
【図47】本発明のゴースト状態−映像変換部7c−3
の一例を示すブロック図
【図48】本発明のゴースト状態−映像変換部7c-3内
のカウンタ7c-3-9のブロック図
【図49】本発明のカウンタ7c-3-9の動作を説明する
ための図
【図50】本発明の映像統合部7c−4の一例を示すブ
ロック図
【図51】本発明の外部映像同期型同期信号発生器7c-
4-5の一例を示すブロック図
【図52】本発明のガード期間範囲表示の状態を説明す
る模式図
【符号の説明】
101:送信側処理部、203:受信側処理部、1R:
伝送路復号化部、4C:同期検出&相関部、4B:FS
T補正部、9A:AGC部、9B:直交復調処理部、
7,7a,7a',7b,7c:伝送状態映像変換部、7
-1:電界強度−映像変換部、7-2:BER状態−映像変
換部、7-3,7a-3,7c-3:ゴースト状態−映像変換
部、7-4,7b-4:映像統合部、7a-5:異常状態検知&
残留部、7b:伝送状態重畳映像変換部、7c-8:ガー
ドインターバルモード検出部、11:映像表示装置、1
01M:MPEG−ENC部、203M:MPEG−D
EC部、Sa:AGC制御信号、Sc:相関出力信号、
Sb:BER状態信号、DSa:ディジタル化電界強度信
号、Da0〜Da23:デコード出力、a0〜a23:表示位置
パルス、DSb:ディジタル化BER状態信号、Db0〜D
b4:デコード出力、b0〜b4:表示位置パルス、DS
c:ディジタル化ゴースト状態信号、Dh:H周期カウ
ント出力、LE:ゴースト状態レベル信号、BG:ブラ
ンキング期間ゲート信号、FSTr:受信側フレーム制
御パルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 BA28 CA09 CB10 DA10 5C056 FA05 GA20 HA01 5C061 BB06 CC03 DD01 DD05 5C063 AB03 AB15 AC01 CA12 5K022 DD01 DD13 DD19 DD21 DD31

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリア変調方式を用いたディジ
    タル伝送システムにおいて、受信側に、受信信号から反
    射波の混入状態を表わすゴースト状態信号、復号BER
    (ビット・エラー・レート)状態を表すBER状態信号及
    び電界強度を表す電界強度状態信号の内、少なくとも上
    記ゴースト状態信号を生成し当該生成した状態信号を映
    像化信号に変換生成する手段と、当該映像化信号を所定
    の表示基準に基づいて画像表示する手段を有し、当該表
    示画像の状態から伝送状態を総合的に解析・把握するこ
    とを特徴とするディジタル伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記映像化信号に変
    換生成する手段は、少なくとも上記ゴースト状態の映像
    化信号と対応するガード期間及び時間目盛を表す映像化
    信号を所定の位置関係で統合する手段を具備するもので
    あることを特徴とするディジタル伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記映像化
    信号に変換生成する手段は、上記生成された対応する状
    態の映像化信号と上記受信信号の復号映像信号を所定の
    位置関係で統合する手段を具備するものであることを特
    徴とするディジタル伝送システム。
  4. 【請求項4】 マルチキャリア変調方式を用いたディジ
    タル伝送システムにおいて、受信側で、受信信号から、
    反射波の混入状態を表すゴースト状態信号、復号ビット
    ・エラー・レート(BER)状態を表すBER状態信号及
    び電界強度を表す電界強度状態信号の内、少なくとも上
    記ゴースト状態信号を生成し、当該生成した状態信号を
    映像化し、所定の表示基準に基づいて画像表示し、当該
    表示画像の状態から伝送状態を総合的に解析・把握する
    ことを特徴とする伝送状態表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、少なくとも上記ゴー
    スト状態の映像化信号と対応するガード期間及び時間目
    盛を表す映像化信号を所定の位置関係で統合し画像表示
    することを特徴とする伝送状態表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、上記生成さ
    れた対応する状態の映像化信号と上記受信信号の復号映
    像信号を所定の位置関係で統合し画像表示することを特
    徴とする伝送状態表示方法。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6において、上記生成され
    た対応する状態の映像化信号を適宜表示位置を切り換え
    画像表示することを特徴とする伝送状態表示方法。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7において、上記ゴースト
    状態の映像化信号の所定レベル範囲にある信号を他のレ
    ベル範囲にある信号と異なる属性として画像表示するこ
    とを特徴とする伝送状態表示方法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至7において、上記ゴースト
    状態の映像化信号のガード期間を表す映像化信号を他の
    映像化信号と異なる属性として画像表示することを特徴
    とする伝送状態表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至9において、上記ゴース
    ト状態を示すゴースト状態映像化信号を、映像表示画面
    に横方向に表示し、時間軸を横方向に設定して画像表示
    することを特徴とする伝送状態表示方法。
  11. 【請求項11】 請求項4乃至10において、伝送路の
    反射波混入状態を表すゴースト状態信号から異常な伝送
    状態を検出し、当該異常な伝送状態検出時のゴースト状
    態信号を映像化信号に変換して表示することを特徴とす
    る伝送状態表示方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、異常な伝送状態
    を、上記ゴースト状態映像化信号の表示位置から検出す
    ることを特徴とする伝送状態表示方法。
  13. 【請求項13】 請求項11において、異常な伝送状態
    を、上記ゴースト状態映像化信号の表示範囲を分割し、
    当該分割された表示範囲での上記ゴースト状態映像化信
    号の表示状態から検出することを特徴とする伝送状態表
    示方法。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至13において、上記異
    常なゴースト状態映像化信号を所定の時間記憶し表示す
    ることを特徴とする伝送状態表示方法。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至14において、上記異
    常なゴースト状態映像化信号を上記ゴースト状態映像化
    信号に重畳して表示することを特徴とする伝送状態表示
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至14において、上記異
    常なゴースト状態映像化信号を所定の時間点滅させて表
    示することを上記ゴースト状態映像化信号に重畳して表
    示することを特徴とする伝送状態表示方法。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16において、上記異
    常な伝送状態検出時に所定の警告音を発生することを特
    徴とする伝送状態表示方法。
  18. 【請求項18】 請求項4乃至17において、マルチキ
    ャリア変調方式を直交周波数分割多重(OFDM:Ortho
    gonal Frequency Division Multiplex)変調方式とし、
    当該OFDM変調方式によるOFDM信号のガードイン
    ターバル長の切り替えに応じ、上記ガード期間の表示範
    囲及び上記ゴースト状態映像化信号の異常を示すアラー
    ム範囲の内、少なくとも何れか一方を変更することを特
    徴とする伝送状態表示方法。
JP2000256816A 2000-03-23 2000-08-28 ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法 Expired - Lifetime JP3714661B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000256816A JP3714661B2 (ja) 2000-03-23 2000-08-28 ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法
US09/814,133 US6912247B2 (en) 2000-03-23 2001-03-22 Digital signal transmission system and method of displaying transmission condition in digital signal transmission system
US11/103,621 US7170929B2 (en) 2000-03-23 2005-04-12 Digital signal transmission system and method of displaying transmission condition in digital signal transmission system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-81475 2000-03-23
JP2000081475 2000-03-23
JP2000256816A JP3714661B2 (ja) 2000-03-23 2000-08-28 ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005041618A Division JP2005143146A (ja) 2000-03-23 2005-02-18 ディジタル伝送システムの伝送状態表示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001339743A true JP2001339743A (ja) 2001-12-07
JP3714661B2 JP3714661B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=26588137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000256816A Expired - Lifetime JP3714661B2 (ja) 2000-03-23 2000-08-28 ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3714661B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252630A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Maspro Denkoh Corp ディジタル放送信号の測定装置
JP2008503120A (ja) * 2004-06-18 2008-01-31 ローデ ウント シュワルツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 信号の品質を評価する方法および装置
WO2010001744A1 (ja) * 2008-07-04 2010-01-07 株式会社日立国際電気 伝送状態表示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252630A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Maspro Denkoh Corp ディジタル放送信号の測定装置
JP2008503120A (ja) * 2004-06-18 2008-01-31 ローデ ウント シュワルツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 信号の品質を評価する方法および装置
WO2010001744A1 (ja) * 2008-07-04 2010-01-07 株式会社日立国際電気 伝送状態表示装置
JP2010016675A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Hitachi Kokusai Electric Inc 伝送状態表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3714661B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6381251B1 (en) Data transmission apparatus and receiving apparatus using orthogonal frequency division multiplex modulation system
EP0901260A2 (en) Frame and symbol synchronisation in multicarrier receivers
US7577216B2 (en) Guard interval and FFT mode detector in DVB-T receiver
US20010024468A1 (en) Digital signal transmission system and method of displaying transmission condition in digital signal transmission system
US8306173B2 (en) Clock regeneration circuit
JP4713749B2 (ja) ディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置
JP2003101491A (ja) ディジタル伝送システムの伝送状態表示方法。
JP3714661B2 (ja) ディジタル伝送システム及び伝送状態表示方法
JP3768085B2 (ja) ディジタル伝送システム
JP2005252671A (ja) Ofdm信号復調装置及びofdm信号復調方法
JPH11331301A (ja) 個別的な変換機により供給されるvsb及びqam最終中間周波数信号を同期化するqam/vsbディジタルテレビジョン受信機
JP3770585B2 (ja) ディジタル伝送装置
JP2005143146A (ja) ディジタル伝送システムの伝送状態表示方法
JP4381384B2 (ja) ディジタル伝送装置の伝送エラー発生状態報知方法
US6882371B2 (en) Method and apparatus for selective video signal sampling
JP3568184B2 (ja) 直交周波数分割多重変調方式伝送帯域可変方法およびその装置
JP2006211652A (ja) ディジタル伝送システムの伝送状態報知方法
JP5525262B2 (ja) 復調装置及び受信装置、並びに復調方法
JP4338323B2 (ja) デジタル信号受信装置
JP3761397B2 (ja) ディジタル伝送システム
JP3568183B2 (ja) 直交周波数分割多重変調方式の伝送帯域可変方法及びその装置
JP4150584B2 (ja) 伝送信号の復調方法および受信装置並びに信号伝送システム
JP4142037B2 (ja) ディジタル伝送システム及びディジタル伝送システムの伝送状態報知方法
JP2000068974A (ja) Ofdm受信装置
JPH07509593A (ja) 信号ビット用スタート符号

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3714661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term