JP2001339260A - パワーアンプモジュール - Google Patents

パワーアンプモジュール

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JP2001339260A
JP2001339260A JP2000158999A JP2000158999A JP2001339260A JP 2001339260 A JP2001339260 A JP 2001339260A JP 2000158999 A JP2000158999 A JP 2000158999A JP 2000158999 A JP2000158999 A JP 2000158999A JP 2001339260 A JP2001339260 A JP 2001339260A
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magnetic
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JP2000158999A
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Masashi Takahara
誠志 高原
Minoru Takatani
稔 高谷
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型、高効率でマザーボードヘの実装時に生じ
るクラックや割れの問題を生じないパワーアンプモジュ
ールを提供する。 【解決手段】マイクロ波帯を利用した通信機器の送信部
に用いられるパワーアンプモジュールに係る。パワーア
ンプ21は、入力された信号を増幅して出力する。アイ
ソレータ22はパワーアンプ21の後段に備えられてい
る。パワーアンプ21の出力端と、アイソレータ22の
入力端との間には、1つのインピーダンス整合回路21
5が接続されているだけである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯を利
用した通信機器等において、主に、送信回路部に用いら
れるパワーアンプモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などのデジタル移動体通
信機器の普及によりマイクロ波帯の送信部に用いられる
電力増幅器(パワーアンプモジュール)への需要が高ま
っている。パワーアンプモジュールは移動体通信機器の
1部品であり、近年、通信機器、特に携帯電話の形状の
小型化、高機能化と共に、低電圧動作化、高効率化及び
軽量化の要望が強くなっている。
【0003】デジタル移動体通信機器では、アンテナで
受信された信号は、ローノイズアンプ部へ伝達され、ロ
ーノイズアンプ部からミキサ部へ供給されて、変調さ
れ、更にIF部を経てベースバンド部へ送られる。ま
た、ベースバンド部で生成された送信信号は、ミキサ部
で変調され、パワーアンプ回路へ伝えれ、パワーアンプ
回路にて増幅された信号が、デュプレクサ(Duplexer)
を経て送信用アンテナヘ伝えられる。パワーアンプ回路
では、ミキサ部から供給された信号を、必要な電力レベ
ルまで増幅する。パワーアンプ回路から出力された信号
は、非可逆回路素子であるアイソレータへ供給される。
【0004】アイソレータは、パワーアンプ回路から供
給された信号を、送信用アンテナ側へ伝達するが、送信
用アンテナ側からパワーアンプ回路ヘ戻る信号をカット
する。このアイソレータの働きにより、出力側負荷イン
ピーダンスの変化等に起因する電力の反射、それによる
信号品質劣化(ノイズレベルの増加)、効率劣化、及
び、パワーアンプ回路内部の回路の破壊等が回避され
る。
【0005】アイソレータから出力された信号は、通
常、電力検出部を通過させ、その電力レベルが検出され
る。そして、電力制御部からパワーアンプ回路に、送信
される電力が常に一定となるように、自動電力制御(A
PC、Auto Power Contro1)が加わる。このため、パワ
ーアンプ回路からの出力信号が、必要以上に増加した
り、必要以下に減少したりすることなく、必要とされる
電力レベルに常に制御される。電力検出部を通過した信
号は、ローパスフィルタにより、高次高調波成分が除去
され、デュプレクサ(Duplexer)へ伝えられ、更に送信
アンテナに伝達される。
【0006】パワーアンプ回路及びアイソレータは、同
一の基板上に実装され、パワーアンプモジュールを構成
する。パワーアンプモジュールを構成する基板の材料と
しては、一般に、基板上に形成されるストリップライン
の波長短縮効果による形状小型化と、マイクロ波の伝送
損失低減化のため、高誘電率系、低誘電正接の材料が用
いられる。具体的には、BaO−TiO2−Nd23
セラミック材料を用いられている。基板は、このセラミ
ック材料を用いた複数層、例えば6層を積層した構成と
なっている。
【0007】パワーアンプモジュールに含まれるパワー
アンプ回路の入出力インピーダンス整合回路及び直流バ
イアス回路に必要な受動素子は、この基板内に形成され
る。パワーアンプ回路は、通常、前段半導体素子、後段
半導体素子、及び段間インピーダンス整合回路を含み、
これらを1パッケージ化したMMIC(Microwave Mono
lithic IC)の形態をとる。
【0008】アイソレータも、入インピーダンス整合回
路、出力インピーダンス整合回路、及び、50Ωの終端
抵抗とともに、1パッケージ化したものが用いられてい
る。アイソレータは、例えばYIG(イットリウム/鉄
/ガーネット)から構成されるフェリ磁性体と、フェリ
磁性体によって支持されている3つの中心導体と、フェ
リ磁性体に直流磁界を印加するマグネットと、インピー
ダンス整合回路を形成するための誘電体基板と、上シー
ルドケースと、下シールドケースと、端子基板とから構
成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話等、移動体通
信機器の小型化が進むにつれ、その構成部品の1つであ
るパワーアンプモジュールの形状小型化も要求される。
しかし、従来のパワーアンプモジュールでは、基板にセ
ラミック材料を用いており、その機械的強度の弱さの関
係から、アイソレータ及びパワーアンプを含めて一体化
したパワーアンプモジュールを構成した場合、基板の外
形寸法が大きくなる。このため、小型化に限界を生じ
る。
【0010】しかも、パワーアンプは、出力インピーダ
ンス整合回路のインピーダンスが50Ωとなるように調
整されており、アイソレータはこのパワーアンプの出力
インピーダンスに整合すべく、50Ωの入力インピーダ
ンス整合回路を備える。アイソレータには、この入力イ
ンピーダンス整合回路を構成するための容量基板が備え
られており、その分だけ、アイソレータの形状が大型化
し、それが、パワーアンプモジュールの基板の大型化に
反映される。
【0011】上述したように、パワーアンプモジュール
を構成する基板の外径寸法が大きくなるため、マザーボ
ード上への実装時、基板にクラックまたは割れが発生
し、パワーアンプモジュールとしての信頼性及び品質を
低下させる。
【0012】本発明の課題は、小型のパワーアンプモジ
ュールを提供することである。
【0013】本発明のもう一つの課題は、電力損失を低
減させ、高効率化を図ったパワーアンプモジュールを提
供することである。
【0014】本発明の更にもう一つの課題は、マザーボ
ードヘの実装時に生じるクラックや割れの問題を解消し
得るパワーアンプモジュールを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るパワーアンプモジュールは、パワー
アンプと、アイソレータとを含み、通信機器の送信部に
用いられる。前記パワーアンプは、入力された信号を増
幅して出力する。前記アイソレータは、アイソレータを
含み、前記パワーアンプの後段に備えられる。前記パワ
ーアンプの出力端と、前記アイソレータの入力端との間
には1つのインピーダンス整合回路が備えられる。
【0016】アイソレータは、入力信号を増幅して出力
するパワーアンプの後段に備えられているから、パワー
アンプから供給された信号を、アイソレータを通して、
送信用アンテナ側へ伝達するとともに、送信用アンテナ
側からパワーアンプヘ戻る信号を、アイソレータによっ
てカットすることができる。このアイソレータの働きに
より、出力側負荷インピーダンスの変化等に起因する電
力の反射、それによる信号品質劣化、効率劣化、及び、
パワーアンプ内部の回路の破壊等が回避される。
【0017】パワーアンプとアイソレータとの間には1
つのインピーダンス整合回路が備えられているだけであ
る。このため、パワーアンプとアイソレータとの間に2
つのインピーダンス整合回路が必要であった従来例と比
較して、パワーアンプとアイソレータとの間に備えられ
るべきインピーダンス整合回路数が半減し、より一層の
小型化が達成できるようになる。
【0018】本発明に係るパワーアンプモジュールに含
まれる基板は、有機樹脂材料と、セラミック材料との混
合材料でなる層を含む。パワーアンプ及びアイソレータ
は基板に搭載される。このような基板は、セラミック基
板と比較して、曲げ強度が大きく、破損、割れ等を生じ
にくい。
【0019】また、セラミック材料を含むから、誘電率
の高い誘電体セラミック材料を選択し、有機樹脂基板に
比較して、優れた電気的特性を確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1はデジタル移動体通信機器
(W−CDMA対応)における高周波回路部の構成を示
すブロック図である。受信アンテナANT2で受信され
た信号は、ローノイズアンプ部AMPへ伝達され、ミキ
サ部MIXRで変調され、更にIF部を経由してベース
バンド部BSBへ送られる。
【0021】また、ベースバンド部BSBで生成された
送信信号は、ミキサ部MIXTで変調される。ミキサ部
MIXTによる変調は、フェーズロックループPLLか
らミキサ部MIXTに供給される信号に基づいて行われ
る。送信信号は、ミキサ部MIXTで変調された後、パ
ワーアンプ回路部PWAへ供給される。パワーアンプ回
路部PWAは、送信用アンテナANT1から出力される
送信信号を、受信者に届く電力になるまで増幅する役割
を担う。パワーアンプ回路部PWAにて増幅された信号
は、デュプレクサDUPを経て送信用アンテナANT1
ヘ伝えられ、送信用アンテナANT1から空中に放射さ
れる。
【0022】図2はパワーアンプ回路部PWAの詳細を
示すブロック図である。図示されたパワーアンプ回路部
PWAは、バンドパスフィルタ1、パワーアンプモジュ
ール2、電力検出部3及びローパスフィルタ4を含んで
いる。ミキサ部MIXTからパワーアンプ回路部PWA
へ供給された変調信号は、バンドパスフィルタ1によ
り、必要な周波数成分のみが抽出され、パワーアンプ2
1ヘ伝えられる。バンドパスフィルタ1を通過した信号
は、パワーアンプモジュール2に供給される。
【0023】パワーアンプモジュール2は、パワーアン
プ回路回路21と、アイソレータ22と、出力インピー
ダンス整合回路23とを含む。パワーアンプモジュール
2では、バンドパスフィルタ1を通過した信号を、パワ
ーアンプ21により増幅する。パワーアンプ21から出
力された信号は、アイソレータ22へ供給される。
【0024】アイソレータ22は、パワーアンプ21か
ら供給された信号を送信用アンテナANT1側へは伝達
するが、送信用アンテナANT1側からパワーアンプ2
1ヘ戻る信号をカットする。アイソレータ22がない
と、動作環境等に起因して出力側負荷インピーダンスが
変化した場合、パワーアンプ21で増幅された電力が反
射され、パワーアンプ21ヘ戻り、パワーアンプ21か
ら出力される信号の品質劣化(ノイズレベルの増加)、
効率劣化、パワーアンプ21の内部回路の破壊等を招
く。アイソレータ22は、このような反射による不具合
を防止するために備えられている。
【0025】アイソレータ22から出力された信号は、
出力インピーダンス整合回路23を経て、電力検出部3
に供給される。そして、電力検出部3を通過するとき、
信号の電力レペルが検出される。電力検出信号は、電力
制御部5に供給される。電力制御部5は電力検出部3か
ら供給される電力検出信号に基づき、パワーアンプ21
にAPC制御を加え、出力電力を一定化する。
【0026】電力検出部3を通過した信号は、ローパス
フィルタ4により、高次高調波成分が除去され、デュプ
レクサDUPへ伝えられ、更に、送信用アンテナANT
1に伝達される。そして、送信用アンテナANT1か
ら、空中へ信号が放射される。
【0027】図1、図2に示す例は、W−CDMA対応
のもであり、パワーアンプ21に要求される主な特性は
以下のとおりである。
【0028】 周波数(fin)=1920〜1980MHz 出力電力(Pout)=27dBm 電力付加効率(PAE)=40%以上 隣接チャンネル漏洩電力比(ACPR) ACPR1=−38dBc以下(at 5MHz) ACPR2=−48d8c以下(at 10MHz) 隣接チャンネル漏洩電力比(ACPR)とは、送信信号
の中心周波数から5.0MHz、または、10.0MH
z離れた周波数におけるノイズレベルを、中心周波数の
電力レベルに対する相対比で表した値である。電力付加
効率(PAE)とは、出力電力と消費電力との割合をパ
ーセントで表示したもので、高いほど好ましい。
【0029】パワーアンプ21は、その出力負荷インピ
ーダンスZIoが50Ωの場合に、上記特性が得られる
ように設計される。実際には、50Ωの状態が定常的に
持続することはなく、アンテナの角度や、温度条件など
により30〜70Ω程度は充分に変化しえる。
【0030】アイソレータ22がない場合、前記インピ
ーダンスの変化により、反射電力が直接、パワーアンプ
21の出力に供給されることとなるので、本来出力され
るパワーアンプ21の電力が上記特性を満たしていて
も、負荷側(アンテナ側)へ伝達される信号の品質は劣
化する。
【0031】アイソレータ22の機能に関して、パワー
アンプ21の出力負荷インピーダンスZIo=50Ωの
場合と、Zlo=30Ωの場合において、下記動作条件
におけるPAE値及びACPR値を示す。
【0032】動作条件 fin=1950MHz Pout=27dBm A.アイソレータ22がない場合 出力負荷インピーダンスZIo=50Ωの場合 PAE=40% ACPR1=−45dBc ACPR2=−55dBc 出力負荷インピーダンスZlo=30Ωの場合 PAE=29% ACPR1=−31dBc ACPR2=−40dBc B.アイソレータ22がある場合 出力負荷インピーダンスZIo=50Ωの場合 PAE=40% ACPR1=−45dB ACPR2=−55dBc 出力負荷インピーダンスZIo=30Ωの場合 PAE=40% ACPR1=−45dBc ACPR2=−55dB 上記特性例に示すように、アイソレータ22がない場合
は、出力負荷インピーダンスZIoの変化により、特性
の劣化が顕著に見られる。これに対し、アイソレータ2
2を接続した場合、アイソレータ22の出力側のインピ
ーダンスは変化するが、反射してくる電力は、すべてア
イソレータ22により吸収される。アイソレータ22の
入力インピーダンスは、通常、45〜55Ωのインピー
ダンスに整合されているため、パワーアンプ21からの
出力信号は、負荷側からの反射電力により、乱されるこ
とがない。
【0033】図3はパワーアンプモジュール2のブロッ
ク図を示している。図示実施例において、パワーアンプ
21は、入力インピーダンス整合回路211、前段の電
力増幅用半導体素子212、段間インピーダンス整合回
路213、後段の電力増幅用半導体素子214、インピ
ーダンス整合回路215及び直流バイアス回路216、
217を含んでいる。
【0034】電力増幅用半導体素子212、214は例
えばHBT(ヘテロジャンクション・バイポーラ・トラ
ンジスタ)やFET(電界効果型トランジスタ)から構
成される。
【0035】直流バイアス回路216は、Vdd端子に
供給される直流電圧Vdd、及び、Vapc端子に供給
される信号Vacに基づき、電力増幅用半導体素子21
2に直流バイアスを印加する。直流バイアス回路217
は、Vdd端子に供給される直流電圧Vdd、及び、V
apc端子に供給される信号Vacに基づき、電力増幅
用半導体素子212に直流バイアスを印加する。
【0036】バンドパスフィルタ1(図2参照)に接続
されたPin端子から、入力インピーダンス整合回路2
11を経て、電力増幅用半導体素子212に供給された
信号は、半導体素子212によって電力増幅される。半
導体素子212によって電力増幅された信号は、段間イ
ンピーダンス整合回路213を経て、電力増幅用半導体
素子214に供給され、電力増幅作用を受ける。
【0037】電力増幅用半導体素子214によって電力
増幅を受けた信号は、インピーダンス整合回路215を
経て、アイソレータ22に供給される。インピーダンス
整合回路215は、MMIC20の出力インピーダンス
をアイソレータ22の入力インピーダンス(10〜30
Ω)に変換する。
【0038】アイソレータ22は、アイソレータ22
と、出力インピーダンス整合回路23とを含む。アイソ
レータ22は、従来と異なって、それ自体の入力インピ
ーダンス整合回路を持たない。アイソレータ22とパワ
ーアンプ21との間のインピーダンス整合は、パワーア
ンプ21に備えられたインピーダンス整合回路215に
よって行われる。このため、パワーアンプ回路の出力イ
ンピーダンス整合回路と、アイソレータの入力インピー
ダンス整合回路の2つのインピーダンス整合回路が必要
であった従来例と比較して、パワーアンプ回路とアイソ
レータとの間に備えられるべきインピーダンス整合回路
数が半減し、より一層の小型化が達成できるようにな
る。
【0039】出力インピーダンス整合回路23は、アイ
ソレータ22の出力インピーダンスを、パワーアンプ2
1の負荷インピーダンスである50Ωにインピーダンス
変換させるためのもので、C−L−Cのπ型回路と直流
カット用キャパシタから形成される。
【0040】図3に示されたパワーアンプモジュールに
おいて、電力増幅用半導体素子212、段間インピーダ
ンス整合回路213及び電力増幅用半導体素子214
は、1パッケージ化されたMMIC(Microwave Monoli
thic IC)20を構成する。MMIC20の出力インピ
ーダンスは、インピーダンス整合回路215、アイソレ
ータ22及び出力インピーダンス整合回路23によっ
て、負荷インピーダンスである50Ωに変換される。
【0041】図4は図3に示したパワーアンプモジュー
ルの更に詳しい回路図を示している。図4に示す回路に
おいて、入力インピーダンス整合回路211は、Pin
端子からバンドパスフィルタ1(図2参照)の側を見た
ときのインピーダンス50Ωを、MMIC20の入力イ
ンピーダンスに整合させるもので、インダクタL1及び
キャパシタC1、C2を含むLC回路より構成される。
Pin端子に供給された信号は、理想的には、無反射に
てMMIC20に入力される。
【0042】MMIC20に入力された信号は、MMI
C20を構成する電力増幅用半導体半導体素子212、
段間インピーダンス整合回路213及び電力増幅用半導
体素子214により、所望の電力まで増幅される。
【0043】MMIC20の出力側に備えられたインピ
ーダンス整合回路215は、インダクタL2及びキャパ
シタC3のL型回路と、キャパシタC4、インダクタL
3及びキャパシタC5のπ型回路と、直流阻止用キャパ
シタC6とを含んでいる。
【0044】図5はアイソレータ22の回路図を示す。
アイソレータ22はフェリ磁性体に、120度の角度で
交差する3つの中心導体Ls1〜Ls3を有しており、
マグネットを用いて、フェリ磁性体に直流磁界Hdcを
印加する構成を持つ。パワーアンプ21から、端子T1
に供給された信号は、端子T2にのみ伝送される。出力
端子T2に戻る反射電力等は、端子T3にのみ伝送され
る。端子T3には、50Ωの終端抵抗R1が接続されて
おり、反射電力はこの抵抗R1によって吸収される。ア
イソレータ22は、端子T1〜T3のそれぞれと、接地
との間にキャパシタCs1〜Cs3を有する。
【0045】出力インピーダンス整合回路23は、キャ
パシタC9、インダクタL5及びキャパシタC10のπ
型回路と、直流カット用キャパシタC14とを含んでい
る。
【0046】MMIC20からの出力は、インピーダン
ス整合回路215、アイソレータ22、出力インピーダ
ンス整合回路23を通り、無反射で、50Ω負荷へ伝達
される。
【0047】図2〜4に示す実施例では、アイソレータ
22も、MMIC20のインピーダンス整合回路の1部
分として機能する。このため、アイソレータ22の入出
力インピーダンスは、50Ωに設定する必要はない。以
下にインピーダンスの設計例を示す。
【0048】 MMIC20の出力インピーダンス:1.0Ω インピーダンス整合回路215の出力インピーダンス:
20Ω アイソレータ22の入力インピーダンス:20Ω アイソレータ22の出力インピーダンス:30Ω 出力インピーダンス整合回路23の出力インピーダン
ス:50Ω 上記のように設計することで、従来のアイソレータ22
の入力インピーダンス整合回路を省略し、回路構成を簡
略化することができる。
【0049】MMIC20の出力インピーダンスは、使
用する素子及び回路構成によって種々変化する。一例と
して、1〜10Ωの範囲で変化するとして、この場合に
効果的なアイソレータ22の入出力インピーダンスの範
囲は、 入力インピーダンス:10〜30Ω 出力インピーダンス:20〜40Ω である。
【0050】MMIC20の出力インピーダンス値がア
イソレータ22の入力インピーダンス値に近いほど、イ
ンピーダンス整合回路215の構成は、簡略化できる。
MMIC20の出力インピーダンスとアイソレータ22
の入力インピーダンスが等しい場合、インピーダンス整
合回路215は省略可能である。
【0051】アイソレータ22から出力された信号は、
その磁気結合により、端子T3にも伝達されるが、端子
T3には50Ωの終端抵抗R1が接続されているため、
反射することなく、終端抵抗R1で消費される。このた
め、アイソレータ22の出力側からその入力側へ信号が
伝達することはなく、アイソレータ22の入力からアイ
ソレータ22の出力の方向にしか信号は伝達しない。
【0052】直流バイアス回路216、217は、電力
増幅用半導体素子212、214を動作させるための直
流バイアスを印加し、かつ、増幅電力を外部に漏洩させ
るのを防ぐ役割をもつ。従って、直流バイアス回路21
6、217に含まれるインダクタL6、L7には、電力
増幅用半導体素子212、214で増幅された信号をV
dd端子へ漏洩させないよう、理想的にはインピーダン
スを無限大にすることが求められる。このため、インダ
クタL6、L7は、波長λに関して、(λ/4)長パタ
ーン、または、(λ/4)長パターンに相当するインピ
ーダンスを持つインダクタ素子により構成される。
【0053】図6は図3、4に示したパワーアンプモジ
ュールの層構成の一例を示す部分断面図である。図示さ
れたパワーアンプモジュールは、基板7と、MMIC2
0と、アイソレータ22とを含んでいる。MMIC20
は、既に述べたように、電力増幅用半導体素子212、
段間インピーダンス整合回路213及び電力増幅用半導
体素子214を含んでいる(図3、4参照)。
【0054】基板7は、第1の層71〜第5の層75の
5つの層を積層した構造となっている。第1の層71及
び第2の層72には、キャビティ81、82が設けてあ
って、キャビティ81内にMMIC20を配置し、キャ
ビティ82内にアイソレータ22を配置してある。MM
IC20とアイソレータ22は、その高さ寸法が1.5
(mm)に達するため、パワーアンプモジュールとして
の高さ寸法の最大値2.0(mm)を確保するため、基
板7にキャビティを形成し、そのキャビティ内に1パッ
ケージ化されたMMIC20とアイソレータ22とを実
装してある。
【0055】基板7を構成する第1の層71の表面、各
層界面及び第5の層の下面には、図4に図示されたイン
ピーダンス整合回路211、215、23、直流バイア
ス回路216、217を構成するインダクタL1〜L
7、L8及びキャパシタC1〜C12が形成されてい
る。
【0056】図7〜図12は第1の層71〜第5の層7
5のパターンを示す図である。図7は、基板1の最上層
を構成する第1の層71を表面からみた平面図である。
第1の層71には、キャビティ81、82が形成してあ
って、キャビティ81の内部にMMIC20が配置さ
れ、キャビティ82の内部にアイソレータ22が配置さ
れている。キャビティ81、82を取り囲む第1の層7
1の表面には、入力インピーダンス整合回路211のキ
ャパシタC1を構成する導体パターン、キャパシタC2
及びインダクタL1を構成する導体パターン、直流バイ
アス回路216、217のキャパシタC12、C13、
インピーダンス回路215のキャパシタC3を構成する
導体パターン、キャパシタC6及びインダクタL2を構
成する導体パターン、出力インピーダンス整合回路23
の直流阻止用キャパシタC14、並びに、アイソレータ
22の端子T3に接続される終端抵抗R1が形成されて
いる。
【0057】図8は第1の層71と隣接する第2の層7
2の表面を示す平面図である。第2の層71には、MM
IC20及びアイソレータ22を配置するキャビティ8
1、82が形成してある。キャビティ81、82の周辺
の表面に、入力インピーダンス整合回路211のキャパ
シタC1を構成する導体パターン、インピーダンス整合
回路215のキャパシタC3、C4を構成する導体パタ
ーン、及び、グランドパターンGND1が形成されてい
る。
【0058】図9は第2の層72と隣接する第3の層7
3の表面を示す平面図である。第3の層73には、キャ
ビティ81と対応する位置に、MMIC20のための放
熱パターン91、及び、MMIC20の端子を接続する
パターン92が形成されている。キャビティ81と対応
する周辺の表面に、入力インピーダンス整合回路211
のキャパシタC1を構成する導体パターン、インピーダ
ンス整合回路215のキャパシタC3、C4を構成する
導体パターン、インピーダンス整合回路215のキャパ
シタC5を構成する導体パターンC5、並びに、出力イ
ンピーダンス整合回路23のキャパシタC9、C10及
びインダクタL5を構成する導体パターンが形成されて
いる。
【0059】図10は第3の層73と隣接する第4の層
74の表面を示す平面図である。第4の層74の表面に
はグランドパターンGND2が広く形成されている。グ
ランドパターンGND2と、第3の層73の表面に形成
された導体パターンとにより、第3の層73を誘電体と
するキャパシタC1、C3、C4、C5、C9、C10
が取得される。グランドパターンGND2の面内には、
グランドパターンGND2から電気的に絶縁されたビア
ホール93が設けられている。
【0060】図11は第4の層74と隣接する第5の層
75の表面を示す平面図である。第5の層75には、直
流バイアス回路216のインダクタL6、直流バイアス
回路217のインダクタL7、及び、インダクタL8を
構成するストリップラインが形成されている。インダク
タL6〜L8は、一端が、ビアホール93を介して、第
2の層72に設けられた端子92に接続される。インダ
クタL6、L7の他端は互いに接続され、Vdd端子に
導かれる。インダクタL8の他端はVapc端子に導か
れる。
【0061】図12は第5の層75の裏面を示す平面図
である。第5の層75の裏面には、グランドパターンG
ND3、GD4が形成されている。
【0062】基板7を構成する第1の層71〜第5の層
75において、キャパシタを形成する層、マイクロスト
リッブラインまたはストリッブラインを形成する層で
は、高誘電率系、低誘電正接の材料を用いる。このよう
な材料を用いることにより、波長短縮効果による形状小
型化、マイクロ波伝送損失低減化に供することができ
る。また、インタクタ形成層では、低誘電率、低誘電正
接の材料を用いる。これにより、インダクタ形成層の薄
型化が可能になる。誘電率及び誘電正接は、有機樹脂の
材料選択、セラミック粉末の材料選択、及び、両者の混
合比の選択等によって調整できる。
【0063】図6〜図12に示した第1の層71〜第5
の層75の積層構造の場合、第1の層71〜第3の層7
3は高誘電率系、低誘電正接の材料を用いる。有機樹脂
材料としては、ポリビニルベンジルエーテル化合物を用
いることができる。ポリビニルベンジルエーテル化合物
としては、比誘電率が2.5〜3.5の範囲にあり、誘
電正接が0.0025〜0.005の範囲にあるものを
用いることが好ましい。セラミック粉末として、BaO
−Ti02−Nd23系セラミックスを用いることがで
きる。
【0064】この場合、ポリビニルベンジルエーテル化
合物の含有率をa(vol%)とし、BaO−Ti02
−Nd23系セラミックスの含有率をb(vol%)と
し、 a:b=(70:30)〜(40:60) の範囲の割合で混合する。混合材料によれば、比誘電率
=9〜14、誘電正接=0.006〜0.003を実現
することができる。
【0065】一例として、比(a:b)を、 a:b=70:30 とした組成では、比誘電率=9、誘電正接=0.003
となった。また、 a:b=40:60 とした組成では、比誘電率=12.0、誘電正接=0.
003となった。
【0066】また、基板7の機械的強度を増大させる手
段として、ポリビニルベンジルエーテル化合物と、Ba
O−Ti02−Nd23系セラミックスとの混合物に、
ガラスクロスを埋設してもよい。ガラスクロス材料は、
SiO2を主成分とするもので、基板7の骨格を形成す
る役割を担う。利用できるガラスクロスの組成例を下に
示す。
【0067】<ガラスクロスの組成例> SiO2:56vol% MgB23:10vol% Al23:17vol% CaO:17vol% 更にガラスクロスの有無にかかわらず、難燃剤を添加し
てもよい。難燃剤の具体例としては、テトラプロモジフ
ェノールA変形またはポリビニルベンジルエーテル化合
物を挙げることができる。ガラスクロスを用いた基板材
料の特性例を、以下に示す。
【0068】<ガラスクロスを用いた基板材料の特性例
>ポリビニルベンジルエーテル化合物の含有率をa(v
ol%)とし、BaO−Ti02−Nd23系セラミッ
クスの含有率をb(vol%)とし、ガラスクロスの含
有率をc(vol%)とし、難燃剤の含有率をd(vo
l%)として、 a:b:c:d=30:45:20:5 とした例では、比誘電率=9、誘電正接=0.003と
なった。また、 a:b:c:d=25:50:20:5 とした例では、比誘電率=12、誘電正接=0.003
となった。
【0069】インダクタ形成層となる第4の層74及び
第5の層75は低誘電率、低誘電正接の材料を用いる。
好ましくは、比誘電率は2.5〜3.5の範囲、誘電正
接は0.006〜0.003の範囲とする。その好まし
い材料はポリビニルベンジルエーテル化合物である。比
誘電率を2.5とし、誘電正接を0.003とした具体
的適用例では、直流バイアス回路216、217のイン
ダクタL6〜L8を形成する第4の層74及び第5の層
75の厚みを0.15mmまで薄くすることができる。
【0070】しかも、基板7は、ビニルベンジルエーテ
ル化合物からなる樹脂材料及びセラミック粉末の混合材
料、または、これとガラスクロスとの組み合わせでなる
第1〜第3の層73〜73、及び、ビニルベンジルエー
テル化合物からなる樹脂材料でなる第4、第5の層7
4、75を積層することにより構成されるから、従来の
パワーアンプモジュールの基板に見られた曲げ強度の弱
さを改善でき、かつ、比誘電率と誘電正接の値をセラミ
ック基板並みにとることができる。
【0071】また、本発明では、図2、3に示したよう
に、電力増幅用半導体素子212、段間インピーダンス
整合回路213及び電力増幅用半導体素子214を、1
パッケージ化したMMIC20を用いている。このよう
なMMIC20は、一例であるが、縦×横×高さ=3×
3×1.5(mm)となる。また、MMIC20とアイ
ソレータ22との間には、1個のインピーダンス整合回
路215があるだけである。従来との比較では、MMI
C20とアイソレータ22との間のインピーダンス整合
回路が、2個から、1個に半減している。しかも、この
インピーダンス整合回路215及び出力インピーダンス
整合回路23は、アイソレータ22に備えるのではな
く、基板7の内部に内蔵されている。このため、アイソ
レータ22が小型になる。本発明による形状の一例を挙
げると次のとおりである。
【0072】パワーアンプモジュール 縦×横×高さ:6.0×8.0×1.85(mm) MMIC20の形状 縦×横×高さ=3.0×3.0×1.5(mm) アイソレータ22の形状 縦×横×高さ=2.0×2.0×1.5(mm) 従来は、 パワーアンプモジュール 縦×横×高さ:6.0×10.0×2.0(mm) MMIC20 縦×横×高さ:3.0×3.0×1.5(mm) アイソレータ 縦×横×高さ=3.0×3.0×1.5(mm) であったので、本発明に係るパワーアンプモジュール
は、従来例と比べ、体積比で、約3割削減が可能であ
る。
【0073】図13は、本発明に係るパワーアンプモジ
ュールにおいて、アイソレータ22として用いられる非
可逆回路素子の具体的な構造を示す分解斜視図である。
図示された非可逆回路素子は、端子基板61、第1のシ
ールドケース62、絶縁シート63、フェリ磁性体6
4、マグネット65及び第2のシールドケース66を、
この順序で重ねた構造を有する。
【0074】端子基板61は、端子T1〜T3(図5参
照)を支持するもので、絶縁材料で構成され、その表面
等の適当な位置に、端子T1〜T3のための導体が備え
られている。第1及び第2のシールドケース62、66
は、フェリ磁性体64に対する磁気シールドとして機能
するとともに、マグネット65の生じる磁束に対するヨ
ークとしても機能する。
【0075】絶縁シート63は、ポリイミド樹脂等の絶
縁樹脂によって構成され、第1のシールドケース62と
フェリ磁性体64との間の電気絶縁を確保するために備
えられている。
【0076】フェリ磁性体64は、120度の角度で交
差する3つの中心導体を内蔵している。フェリ磁性体6
4としては、YIG(イットリウム/鉄/ガーネット)
系磁性材料を用いることができる他、ポリビニルベンジ
ルエーテル化合物と、磁性粉末とを混合した複合磁性材
料を用いることができる。マグネット65は、フェリ磁
性体64に直流磁界を印加する。
【0077】図14〜図17は、ポリビニルベンジルエ
ーテル化合物と、磁性粉末とを混合した複合磁性材料を
用いたフェリ磁性体64の積層構造を、分解して示す斜
視図である。図14は最上層に現れる第1の層641を
表面側から見た平面図である。図15は第1の層641
の裏面(下面)に隣接する第2の層642を、第1の層
641と隣接する面側から見た平面図、図16は第2の
層642の裏面に隣接する第3の層643を、第2の層
642と隣接する面側から見た平面図、図17は第3の
層643の裏面に隣接する第4の層644を、第3の層
643と隣接する面側から見た平面図である。
【0078】図15を参照すると、第1の層641と、
第2の層642とが隣接する界面に、約120度の角度
間隔で、3つの中心導体Ls11、Ls21、Ls31
が形成されている。中心導体Ls11、Ls21、Ls
31は、導体パターンとして形成される。中心導体Ls
11の内端671、672は第2の層642を貫通し、
その裏面(下面)側に導かれている。中心導体Ls21
の内端673、674は第2の層642を貫通し、その
裏面(下面)側に導かれている。中心導体Ls31の内
端675、676は第2の層642を貫通し、その裏面
(下面)側に導かれている。
【0079】次に、図16を参照すると、第2の層64
2と、第3の層632とが隣接する界面に、約120度
の角度間隔で、3つの中心導体Ls12、Ls22、L
s32が形成されている。第2の層642と、第3の層
632とが隣接する界面に形成された3つの中心導体L
s12、Ls22、Ls32は、第1の層641と、第
2の層642との隣接界面に形成された3つの中心導体
Ls11、Ls21、Ls31に対して、ほぼ点対称と
なるように形成されている。中心導体Ls12の内端6
81、682は、第2の層642の表面に形成された中
心導体Ls11の内端671、672に接続されてい
る。中心導体Ls22の内端683、684は、第2の
層642の表面に形成された中心導体Ls21の内端6
73、674に接続されている。中心導体Ls32の内
端685、686は、第2の層642の表面に形成され
た中心導体Ls31の内端675、676に接続されて
いる。第3の層643の裏面(下面)には、第4の層6
44(図17参照)が積層される。
【0080】第1の層641〜第4の層644は、3〜
20の透磁率が得られるように、ポリビニルベンジエー
テル化合物に磁性粉末を分散させたものである。3〜2
0の透磁率を得るには、磁性粉末の含有量を、30〜9
0wt%(残部はポリビニルベンジエーテル化合物)と
すればよい。
【0081】更に、マグネット65を、複合マグネット
材によって構成することもできる。複合マグネット材
は、Fe、Fe−Si、Fe−Ni等の金属磁性材料と
樹脂等の有機材料を混合させたもので、金属磁性材料の
含有量は、30〜50wt%(残部は有機材料)とす
る。この含有量によれば、磁束密度が100〜200m
Tとなるように構成される。
【0082】既に述べたように、本発明では、MMIC
20とアイソレータ22との間には、1個のインピーダ
ンス整合回路215があるだけである。しかも、このイ
ンピーダンス整合回路215及び出力インピーダンス整
合回路23は、アイソレータ22に備えるのではなく、
基板7の内部に内蔵されている。従って、アイソレータ
22において、インピーダンス整合回路形成用の誘電体
基板を省略できるので、アイソレータ22の形状を小さ
くできる。例えば2×2(mm)の形状まで、小型化で
きる。
【0083】図18は本発明に係るパワーアンプモジュ
ールの別の実施例を示す図である。図において、基板7
は、第1の層71〜第8の層78の8つの層から構成さ
れている。第1の層71〜第8の層78のうち、第1の
層71〜第4の層74はパワーアンプ21に含まれる整
合回路Aを構成し、第6の層76及び第7の層77はア
イソレータ22のフェリ磁性層及びマグネット層Bを構
成する。従って、図18に示す実施例の特徴は、アイソ
レータ22を、パワーアンプ21を構成する層と積層
し、基板7により一体化した点にある。第5の層75及
び第8の層78は、アイソレータ22のシールド層を構
成する。
【0084】図19〜図27は第1の層71〜第8の層
78のパターンを示す図である。図19は、基板1の最
上層を構成する第1の層71を表面からみた平面図であ
る。第1の層71には、MMIC20が配置されてい
る。第1の層71の表面には、更に、入力インピーダン
ス整合回路211のキャパシタC1を構成する導体パタ
ーン、キャパシタC2及びインダクタL1を構成する導
体パターン、直流バイアス回路216、217のキャパ
シタC12、C13、インピーダンス回路215のキャ
パシタC3、C4を構成する導体パターン、キャパシタ
C6及びインダクタL2、L3を構成する導体パター
ン、出力インピーダンス整合回路23の直流阻止用キャ
パシタC14、並びに、アイソレータ22の端子T3に
接続される終端抵抗R1が形成されている。
【0085】図20は第1の層71と隣接する第2の層
72の表面を示す平面図である。第2の層71には、入
力インピーダンス整合回路211のキャパシタC1を構
成する導体パターン、インピーダンス整合回路215の
キャパシタC3、C4、C5を構成する導体パターン、
出力インピーダンス整合回路23を構成するキャパシタ
C9、C10及びインダクタL5のための導体パターン
が形成されている。
【0086】図21は第2の層72と隣接する第3の層
73の表面を示す平面図である。第3の層73にはグラ
ンドパターンGND5が形成されている。グランドパタ
ーンGND5と、第3の層73の表面に形成された導体
パターンとにより、第3の層73を誘電体とするキャパ
シタC1、C3、C4、C5、C9、C10が取得され
る。
【0087】図22は第3の層73と隣接する第4の層
74の表面を示す平面図である。第4の層74の表面に
は、直流バイアス回路216のインダクタL6、直流バ
イアス回路217のインダクタL7、及び、インダクタ
L8を構成するストリップラインが形成されている。イ
ンダクタL6、L7は、互いに接続され、Vdd端子に
導かれる。インダクタL8はVapc端子に導かれる。
【0088】図23は第4の層74と隣接する第5の層
75の表面を示す平面図である。第5の層75には、グ
ランドパターンGND6が形成されている。このグラン
ドパターンGND6は、アイソレータ22のための上部
シールドとして機能する。
【0089】基板7を構成する第1の層71〜第4の層
74において、キャパシタを形成する層、マイクロスト
リッブラインまたはストリッブラインを形成する層で
は、高誘電率系、低誘電正接の材料を用いる。このよう
な材料を用いることにより、波長短縮効果による形状小
型化、マイクロ波伝送損失低減化に供することができ
る。また、インタクタ形成層では、低誘電率、低誘電正
接の材料を用いる。これにより、インダクタ形成層の薄
型化が可能になる。誘電率及び誘電正接は、有機樹脂の
材料選択、セラミック粉末の材料選択、両者の混合比の
選択等によって調整できること、及び、ガラスクロスに
よる機械的強度増大が可能であること等は、既に述べた
通りである。
【0090】図示実施例の場合、第1の層71及び第2
の層72は高誘電率系、低誘電正接の材料を用いる。具
体的には、有機樹脂材料の含有率a(vol%)と、セ
ラミック粉末の含有率b(vol%)との比(a:b)
を、a:b=(70:30)〜(40:60)の範囲の
割合で混合する。有機樹脂材料としては、ポリビニルベ
ンジルエーテル化合物を用いることができ、セラミック
粉末として、BaO−Ti02−Nd2 3系セラミック
スを用いることができる。この有機樹脂材料によれば、
上記組成比で、比誘電率=9〜14、誘電正接=0.0
06〜0.003を実現することができる。
【0091】インダクタ形成層となる第3の層73及び
第4の層74は低誘電率、低誘電正接の材料を用いる。
好ましくは、比誘電率は2.5〜3.5の範囲、誘電正
接は0.006〜0.003の範囲とする。その好まし
い材料はポリビニルベンジルエーテル化合物である。比
誘電率を2.5とし、誘電正接を0.003とした具体
的適用例では、直流バイアス回路216、217のイン
ダクタL6〜L8を挟む第3及び第4の層73、74の
厚みを0.15mmまで薄くすることができる。シール
ド層となる第5の層75は有機樹脂材料、例えば、ポリ
ビニルベンジエーテル化合物によって構成することがで
きる。
【0092】図24は第5の層75と隣接する第6の層
76の平面図である。図24を参照すると、第5の層7
5と、第6の層76とが隣接する界面に、約120度の
角度間隔で、3つの中心導体Ls1、Ls21、Ls3
1が形成されている。中心導体Ls1、Ls21、Ls
31は、導体パターンとして形成される。中心導体Ls
1は、必要な全長が形成されており、中心導体Ls2
1、Ls31は、必要な全長の半片のみが形成されてい
る。中心導体Ls21の内端692は第6の層76を貫
通し、その裏面(下面)側に導かれている。中心導体L
s31の内端693は第6の層76を貫通し、その裏面
(下面)側に導かれている。
【0093】図25は第6の層76と隣接する第7の層
77を表面側からみた平面図である。図25を参照する
と、第6の層76と、第7の層77とが隣接する界面
に、中心導体Ls22、Ls32が形成されている。中
心導体Ls22の内端694は、第6の層76の表面に
形成された中心導体Ls21の内端692に接続されて
いる。中心導体Ls32の内端695は、第6の層76
の表面に形成された中心導体Ls31の内端673に接
続されている。
【0094】第6の層76は、透磁率3〜20となるよ
うに、ポリビニルベンジエーテル化合物に磁性粉末を分
散させたものである。3〜20の透磁率を得るには、磁
性粉末の含有量を、30〜90wt%(残部はポリビニ
ルベンジエーテル化合物)とすればよい。
【0095】第7の層77は、マグネット層を構成す
る。このマグネット層構成する第7の層77は、中心導
体を有するフェリ磁性層を構成する第6の層76に対し
て直流磁界を印加するものであってを、複合マグネット
材によって構成されている。複合マグネット材は、F
e、Fe−Si、Fe−Ni等の金属磁性材料と樹脂等
の有機材料を混合させたものである。金属磁性材料の含
有量は、30〜50wt%(残部は有機材料)とする。
この含有量によれば、磁束密度が100〜200mTと
なるように構成される。
【0096】図26は第7の層77と隣接する第8の層
78を表面側からみた平面図である。図26を参照する
と、第7の層77の裏面(下面)と、第8の層78との
積層界面にグランドパターンGND7が形成されてい
る。このグランドパターンGND7は、アイソレータ2
2に対する下部シールド層を構成する。
【0097】図27は第8の層78を裏面側からみた底
面図である。図27に図示するように、第8の層78の
裏面にも、グランドパターンGND8が形成されてい
る。
【0098】図18〜図27に示す例では、アイソレー
タ22を構成する複合フェライト材の層と複合マグネッ
ト材の層を基板内積層して形成し、上下にシールド用の
グランドパターンGND7、GND8を設ける構造であ
るので、従来例との比較において、体積を著しく小さく
することができる。次に、図18〜図27に示す実施例
によって得られるパワーアンプモジュールの具体的形状
の一例を示す。
【0099】パワーアンプモジュール 縦×横×高さ=6.0×6.0×2.0(mm) MMIC20の形状 縦×横×高さ=3.0×3.0×1.5(mm) アイソレータの形状 縦×横×高さ=6.0×6.0×0.4(mm) 従来のパワーアンプモジュールは、 縦×横×高さ=6.0×10.0×2.0(mm) であったので、図18〜図27に示すパワーアンプモジ
ュールは、従来例と比べ、体積比で、約4割削減が可能
である。
【0100】
【発明の効果】本発明のパワーアンプモジュールによ
り、下記の効果が得られる。 (a)小型のパワーアンプモジュールを提供することが
できる。 (b)電力損失を低減し、高効率化を図ったパワーアン
プモジュールを提供することができる。 (c)マザーボードヘの実装時に生じるクラックや割れ
の問題を解消し得るパワーアンプモジュールを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーアンプモジュールが用いら
れるデジタル移動体通信機器(W−CDMA対応)おけ
る高周波回路部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るパワーアンプモジュールが用いら
れるパワーアンプ回路部PWAの詳細を示すブロック図
である。
【図3】本発明に係るパワーアンプモジュールのブロッ
ク図である。
【図4】本発明に係るパワーアンプモジュールの具体的
な回路構成を示す回路図である。
【図5】本発明に係るパワーアンプモジュールにおける
アイソレータの回路図である。
【図6】図3、4に示したパワーアンプモジュールの層
構成の一例を示す部分断面図である。
【図7】図6に示したパワーアンプモジュールにおい
て、基第1の層を表面からみた平面図である。
【図8】図6に示したパワーアンプモジュールにおい
て、第1の層と隣接する第2の層の表面を示す平面図で
ある。
【図9】図6に示したパワーアンプモジュールにおい
て、第2の層と隣接する第3の層の表面を示す平面図で
ある。
【図10】図6に示したパワーアンプモジュールにおい
て、第3の層と隣接する第4の層の表面を示す平面図で
ある。
【図11】図6に示したパワーアンプモジュールにおい
て、第4の層と隣接する第5の層の表面を示す平面図で
ある。
【図12】図6に示したパワーアンプモジュールにおい
て、第5の層の裏面を示す平面図である。
【図13】本発明に係るパワーアンプモジュールを構成
するアイソレータの具体的な構造を示す分解斜視図であ
る。
【図14】図13に示したアイソレータにおいて、最上
層に現れる第1の層を表面側から見た平面図である。
【図15】図13に示したアイソレータにおいて、第1
の層の裏面(下面)に隣接する第2の層を、第1の層と
隣接する面側から見た平面図である。
【図16】図13に示したアイソレータにおいて、第2
の層の裏面に隣接する第3の層を、第2の層と隣接する
面側から見た平面図である。
【図17】図13に示したアイソレータにおいて、第3
の層の裏面に隣接する第4の層を、第3の層と隣接する
面側から見た平面図である。
【図18】本発明に係るパワーアンプモジュールの別の
実施例を示す図である。
【図19】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、基板の最上層を構成する第1の層を表面からみた
平面図である。
【図20】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第1の層と隣接する第2の層の表面を示す平面図
である。
【図21】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第2の層と隣接する第3の層の表面を示す平面図
である。
【図22】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第3の層と隣接する第4の層の表面を示す平面図
である。
【図23】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第4の層と隣接する第5の層の表面を示す平面図
である。
【図24】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第5の層と隣接する第6の層の平面図である。
【図25】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第6の層と隣接する第7の層を表面側からみた平
面図である。
【図26】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第7の層と隣接する第8の層を表面側からみた平
面図である。
【図27】図18に示したパワーアンプモジュールにお
いて、第8の層を裏面側からみた底面図である。
【符号の説明】
2 パワーアンプモジュール 21 パワーアンプ 22 アイソレータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/03 610 H05K 1/03 610D 610H Fターム(参考) 5J013 EA01 FA00 5J067 AA04 AA41 CA75 CA92 FA14 HA06 HA09 HA29 HA33 KA12 KA29 KA42 KA44 KA48 KA68 KS11 KS35 LS12 MA22 QA04 QS04 QS05 QS11 SA14 TA01 5J091 AA04 AA41 CA75 CA92 FA14 HA06 HA09 HA29 HA33 KA12 KA29 KA42 KA44 KA48 KA68 MA22 QA04 SA14 TA01 5J092 AA04 AA41 CA75 CA92 FA14 GR00 HA06 HA09 HA29 HA33 KA12 KA29 KA42 KA44 KA48 KA68 MA22 QA04 SA14 TA01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーアンプと、アイソレータとを含
    み、通信機器の送信部に用いられるパワーアンプモジュ
    ールであって、 前記パワーアンプは、入力された信号を増幅して出力
    し、 前記アイソレータは、前記パワーアンプの後段に備えら
    れており、 前記パワーアンプの出力端と、前記アイソレータの入力
    端との間に、1つのインピーダンス整合回路が接続され
    ているパワーアンプモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、 基板を含んでおり、前記基板は、有機樹脂材料と、セラ
    ミック材料との混合材料でなる層を含んでおり、 前記インピーダンス回路は、前記基板に形成されている
    パワーアンプモジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    パワーアンプモジュールであって、 前記アイソレータは、入力インピーダンスが10〜30
    Ωの範囲で、出力インピーダンスが20〜40Ωの範囲
    に設定されているパワーアンプモジュール。
  4. 【請求項4】 請求項2または3の何れかに記載された
    パワーアンプモジュールであって、 前記有機樹脂材料はポリビニルベンジルエーテル化合物
    を含み、比誘電率が2.5〜3.5の範囲にあり、誘電
    正接が0.0025〜0.005の範囲にあるパワーア
    ンプモジュール。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、 前記セラミック材料は誘電体粉末であり、 前記ポリビニルベンジルエーテル化合物の含有率をa
    (vol%)とし、BaO−Ti02−Nd23系セラ
    ミックスの含有率をb(vol%)としたとき、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすパワーアンプモジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載されたパ
    ワーアンプモジュールであって、 前記アイソレータは、フェリ磁性体を含み、前記フェリ
    磁性体は、中心導体を支持するものであって、ポリビニ
    ルベンジルエーテル化合物と、磁性粉末とを混合した複
    合磁性材料でなるパワーアンプモジュール。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、 前記フェリ磁性体は、前記磁性粉末の含有量が30〜9
    0wt%の範囲にあり、透磁率が3〜20の範囲にある
    パワーアンプモジュール。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載されたパ
    ワーアンプモジュールであって、 前記アイソレータはマグネットを含み、前記マグネット
    は、前記フェリ磁性体に直流磁界を印加するものであっ
    て、Fe、Fe−SiまたはFe−Ni等の金属磁性材
    料と、有機材料と混合した複合マグネット材料でなるパ
    ワーアンプモジュール。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、 前記マグネットは、前記金属磁性材料の含有量が30〜
    50wt%の範囲にあり、磁束密度が100〜200m
    Tの範囲にあるパワーアンプモジュール。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9の何れかに記載された
    パワーアンプモジュールであって、 前記フェリ磁性体及び前記マグネットは積層体を構成す
    るパワーアンプモジュール。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載されたパワーアンプ
    モジュールであって、 前記フェリ磁性体及び前記マグネットの少なくとも一方
    は、複数備えられるパワーアンプモジュール。
  12. 【請求項12】 フェリ磁性体と、マグネットとを含む
    非可逆回路素子であって、 前記フェリ磁性体は、ポリビニルベンジルエーテル化合
    物と、磁性粉末とを混合した複合磁性材料でなり、3つ
    の中心導体を支持しており、 前記マグネットは、前記フェリ磁性体に直流磁界を印加
    するものである非可逆回路素子。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載された非可逆回路素
    子であって、 前記フェリ磁性体は、前記磁性粉末の含有量が30〜9
    0wt%の範囲にあり、透磁率が3〜20の範囲にある
    非可逆回路素子。
  14. 【請求項14】 請求項12または13の何れかに記載
    された非可逆回路素子であって、 前記マグネットは、Fe、Fe−SiまたはFe−Ni
    等の金属磁性材料と、有機材料と混合した複合材料でな
    る非可逆回路素子。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載された非可逆回路素
    子であって、 前記マグネットは、前記金属磁性材料の含有量が30〜
    50wt%の範囲にあり、磁束密度が100〜200m
    Tの範囲にある非可逆回路素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002016456A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 高周波用複合素子
WO2013099077A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 パナソニック株式会社 電力増幅装置、rfモジュール及び抵抗器
US8581673B2 (en) 2010-01-07 2013-11-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Circuit module

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