JP2002290170A - 電力増幅モジュール - Google Patents

電力増幅モジュール

Info

Publication number
JP2002290170A
JP2002290170A JP2001390541A JP2001390541A JP2002290170A JP 2002290170 A JP2002290170 A JP 2002290170A JP 2001390541 A JP2001390541 A JP 2001390541A JP 2001390541 A JP2001390541 A JP 2001390541A JP 2002290170 A JP2002290170 A JP 2002290170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
power amplification
amplification module
main surface
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001390541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002290170A5 (ja
Inventor
Masashi Takahara
誠志 高原
Minoru Takatani
稔 高谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2001390541A priority Critical patent/JP2002290170A/ja
Publication of JP2002290170A publication Critical patent/JP2002290170A/ja
Publication of JP2002290170A5 publication Critical patent/JP2002290170A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外形寸法の縮小及び実装に適し、かつ、トリミ
ングパターンを露出させたヨーク配置を持つ電力増幅モ
ジュールを提供する。 【解決手段】マイクロ波帯を利用した通信機器の送信部
に用いられる電力増幅モジュールに係る。凹溝85、8
6は、基板7の第1の主面701または側面791〜7
94から選択された面701、791、792に設けら
れる。非可逆回路素子221は、一部が基板7のキャビ
ティ82内に配置される。ヨーク9は、非可逆回路素子
221に磁気的に結合され、基板7の凹溝85、86に
組み合わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯を利
用した通信機器等において、主に、送信回路部に用いら
れる電力増幅モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などのデジタル移動体通
信機器の普及によりマイクロ波帯の送信部に用いられる
電力増幅モジュールへの需要が高まっている。電力増幅
モジュールは移動体通信機器の1部品であり、近年、通
信機器、特に携帯電話の形状の小型化、高機能化と共
に、低電圧動作化、高効率化及び軽量化の要望が強くな
っている。
【0003】デジタル移動体通信機器では、アンテナで
受信された信号は、ローノイズアンプ部へ伝達され、ロ
ーノイズアンプ部からミキサ部へ供給されて、変調さ
れ、更にIF部を経てベースバンド部へ送られる。ま
た、ベースバンド部で生成された送信信号は、ミキサ部
で変調され、電力増幅部回路へ伝えられ、電力増幅部回
路にて増幅された信号が、デュプレクサ(Duplexer)を
経て送信用アンテナヘ伝えられる。電力増幅部回路で
は、ミキサ部から供給された信号を、必要な電力レベル
まで増幅する。電力増幅部回路から出力された信号は、
非可逆回路部へ供給される。
【0004】非可逆回路部は、アイソレータとして動作
するものであって、電力増幅部回路から供給された信号
を、送信用アンテナ側へ伝達するが、送信用アンテナ側
から電力増幅部回路ヘ戻る信号をカットする。この非可
逆回路部の働きにより、出力側負荷インピーダンスの変
化等に起因する電力の反射、それによる信号品質劣化
(ノイズレベルの増加)、効率劣化、及び、電力増幅部
回路内部の回路の破壊等が回避される。
【0005】非可逆回路部から出力された信号は、通
常、電力検出部を通過させ、その電力レベルが検出され
る。そして、電力制御部から電力増幅部回路に、送信さ
れる電力が常に一定となるように、自動電力制御(APC、
Auto Power Contro1)が加わる。このため、電力増幅部
回路からの出力信号が、必要以上に増加したり、必要以
下に減少したりすることなく、必要とされる電力レベル
に常に制御される。電力検出部を通過した信号は、ロー
パスフィルタにより、高次高調波成分が除去され、デュ
プレクサ(Duplexer)へ伝えられ、更に送信アンテナに
伝達される。
【0006】電力増幅部回路及び非可逆回路部は、同一
の基板上に実装され、電力増幅モジュールを構成する。
電力増幅モジュールを構成する基板の材料としては、一
般に、基板上に形成されるストリップラインの波長短縮
効果による形状小型化と、マイクロ波の伝送損失低減化
のため、高誘電率系、低誘電正接の材料が用いられる。
具体的には、BaO−TiO2−Nd23系セラミック
粉末を用いられている。基板は、このセラミック粉末を
用いた複数層、例えば6層を積層した構成となってい
る。
【0007】電力増幅モジュールに含まれる電力増幅部
回路の入出力インピーダンス整合回路及び直流バイアス
回路に必要な受動素子は、この基板内に形成される。電
力増幅部回路は、通常、前段半導体素子、後段半導体素
子、及び段間インピーダンス整合回路を含み、これらを
1パッケージ化したMMIC(Microwave MonolithicI
C)の形態をとる。
【0008】非可逆回路部も、入力インピーダンス整合
回路、出力インピーダンス整合回路、及び、50Ωの終
端抵抗とともに、1パッケージ化したものが用いられて
いる。非可逆回路部は、非可逆素子を含んでおり、この
非可逆素子は、例えば、YIG(イットリウム/鉄/ガ
ーネット)から構成されるフェリ磁性体と、フェリ磁性
体によって支持されている3つの中心導体と、フェリ磁
性体に直流磁界を印加するマグネットとから構成され
る。フェリ磁性体は、マグネットから印加された直流磁
界により非可逆特性を生じる。
【0009】このような非可逆特性に必要な磁気強度を
確保する手段として、電力増幅モジュールではヨークを
設けて、ヨークを、非可逆回路素子のマグネット及びフ
ェリ磁性体に磁気的に結合するのが一般的である。これ
により、マグネット、フェリ磁性体及びヨークを巡る閉
磁路を構成する。
【0010】更に、電力増幅モジュールでは、電力増幅
部回路と非可逆回路部とのインピーダンス、または非可
逆回路部の終端抵抗へのインピーダンス等を整合させる
ため、トリミングを実施する。トリミングの具体的手段
としては、基板上に、コンデンサパターンまたはインダ
クタパターン等のトリミングパターンを設ける。その
後、基板にヨークを組み合わせ、非可逆回路部を動作さ
せた状態で、トリミングパターンをレーザー光で削り、
インピーダンスを調整する。例えば、コンデンサパター
ンの場合は、コンデンサパターンの面積を調整し、コン
デンサの容量値を調整する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話等、移動体通
信機器の小型化が進むにつれ、その構成部品の1つであ
る電力増幅モジュールの形状の小型化、及び、薄型化も
当然に要求される。小型化及び薄型化の要請に対して、
基板の多層化、基板材料として高誘電率系及び低誘電正
接の材料の利用、MMICの利用等の工夫が図られてい
る。更に、基板にキャビティを設けて、キャビティに非
可逆回路素子を配置し、薄型化を図る等の手段も採られ
ている。
【0012】しかし、従来の電力増幅モジュールでは、
基板の底面及び側面において磁気ヨークがはみ出す。こ
の結果、電力増幅モジュールの外形寸法が磁気ヨークの
厚み分だけ大きくなってしまう。
【0013】しかも、従来の電力増幅モジュールでは、
基板の底面において磁気ヨークがはみ出すので、マザー
ボード等の実装基板に実装したとき、基板の底面が、実
装基板から磁気ヨークの厚み分だけ浮き上がり、がたつ
き等を生じる。更に、基板の側面においても磁気ヨーク
がはみ出す。このため、従来の電力増幅モジュールは、
実装基板への実装に不適当である。
【0014】基板の底面及び側面における磁気ヨークの
はみ出しをなくす手段として、基板の底面全体、及び対
向する2つの側面全体を覆うようにヨークを配置する構
成も考えられる。しかし、このヨーク配置の場合、ヨー
クは、基板の上面全体も覆うこととなり、基板上のトリ
ミングパターンが露出されなくなる。トリミングは、ヨ
ークを配置した状態で実施しなければならず、トリミン
グパターンがヨークで隠されていては、トリミングが実
施できない。
【0015】本発明の課題は、外形寸法を小さくし得る
電力増幅モジュールを提供することである。
【0016】本発明のもう一つの課題は、実装に適した
電力増幅モジュールを提供することである。
【0017】本発明の更にもう一つの課題は、実装に適
した電力増幅モジュールであって、ヨークからトリミン
グパターンを露出させたヨーク配置が容易な電力増幅モ
ジュールを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る電力増幅モジュールは、基板と、非
可逆回路素子と、ヨークとを含む。
【0019】前記基板は、第1の主面と、第2の主面
と、キャビティと、少なくとも1つの凹溝とを有する。
前記第1の主面及び前記第2の主面は、前記基板の厚み
方向でみて互いに対向する。前記キャビティは、前記第
1の主面及び前記第2の主面に開口する。前記凹溝は、
前記第1の主面または側面から選択された少なくとも1
つの面に設けられる。
【0020】前記非可逆回路素子は、少なくとも一部が
前記基板の前記キャビティ内に配置される。
【0021】前記ヨークは、前記非可逆回路素子に磁気
的に結合され、前記基板の前記凹溝に組み合わされる。
【0022】上述した本発明に係る電力増幅モジュール
において、基板は、第1の主面及び第2の主面に開口す
るキャビティを有しており、非可逆回路素子は、少なく
とも一部がこのキャビティ内に配置される。従って、非
可逆回路素子にヨークを磁気的に結合して、非可逆回路
素子のための閉磁路を構成することができる。
【0023】本発明に係る電力増幅モジュールの重要な
特徴は、基板の第1の主面または側面に凹溝を設け、こ
の凹溝に上述のヨークを組み合わせることである。基板
の凹溝にヨークを組み合わせることにより、基板の第1
の主面または側面からのヨークのはみ出しを減少させ、
電力増幅モジュールの外形寸法を小さくできる。
【0024】例えば、基板の第1の主面に凹溝を設けた
場合、第1の主面において凹溝にヨークを組み合わせる
ことにより、第1の主面からのヨークのはみ出しを減少
させることができる。従って、基板の厚み方向でみた電
力増幅モジュールの外形寸法を減少させることができ、
薄型の電力増幅モジュールが得られる。
【0025】また、基板の1つの側面に凹溝を設けた場
合、当該側面において凹溝にヨークを組み合わせること
により、当該側面におけるヨークのはみ出しを減少させ
ることができる。従って、基板の幅方向でみた電力増幅
モジュールの寸法を減少させることができ、小型の電力
増幅モジュールが得られる。
【0026】しかも、本発明に係る電力増幅モジュール
では、基板の第1の主面または側面に設けられた凹溝
に、ヨークを組み合わせることにより、基板の第1の主
面または側面からのヨークのはみ出しをなくすことがで
きる。従って、マザーボード等の実装基板への実装に適
した電力増幅モジュールが得られる。
【0027】上述のように、本発明では、基板の第1の
主面または側面に凹溝を設け、この凹溝にヨークを組み
合わせることにより、基板の第1の主面または側面から
のヨークのはみ出しをなくすことができる。従って、基
板の第1の主面または側面からのヨークのはみ出しをな
くすために、基板の第2の主面全体を覆うようにヨーク
を配置しなくても済むようになり、ヨークからトリミン
グパターンを露出させたヨーク配置が容易にできる。
【0028】ところで、ルーター加工またはパンチング
加工等の溝形成手段を用いて基板に上述の凹溝を形成す
る場合、基板の機械的強度が大きいことが好ましい。基
板の機械的強度が小さいと、基板にクラックや割れが生
じてしまう。
【0029】好ましくは、基板は、少なくとも1つのハ
イブリッド層と、導体層とを積層して構成される。ハイ
ブリッド層は、有機樹脂材料と、誘電体粉末とを含む混
合材料でなる。導体層は、ハイブリッド層によって支持
され、電気回路を構成する。
【0030】上記構成の基板は、従来のセラミック基板
に比べて、機械的強度が大きい。例えば、BaO−Ti
2−Nd23系セラミック基板の曲げ強度が30〜4
0kg/mm2であるのに対し、上記構成の基板の曲げ強度は
40〜45kg/mm2となる。従って、上記構成の基板は、
ルーター加工またはパンチング加工等の溝形成手段を用
いて上述の凹溝を形成することができる。
【0031】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面
は、単に、例示に過ぎない。
【0032】
【発明の実施の形態】図1はデジタル移動体通信機器
(W−CDMA対応)における高周波回路部の構成を示
すブロック図である。受信アンテナANT2で受信され
た信号は、ローノイズアンプ部AMPへ伝達され、ミキ
サ部MIXRで変調され、更にIF部を経由してベース
バンド部BSBへ送られる。
【0033】また、ベースバンド部BSBで生成された
送信信号は、ミキサ部MIXTで変調される。ミキサ部
MIXTによる変調は、フェーズロックループPLLか
らミキサ部MIXTに供給される信号に基づいて行われ
る。送信信号は、ミキサ部MIXTで変調された後、電
力増幅部回路部PWAへ供給される。電力増幅部回路部
PWAは、送信用アンテナANT1から出力される送信
信号を、受信者に届く電力になるまで増幅する役割を担
う。電力増幅部回路部PWAにて増幅された信号は、デ
ュプレクサDUPを経て送信用アンテナANT1ヘ伝え
られ、送信用アンテナANT1から空中に放射される。
【0034】図2は電力増幅部回路部PWAの詳細を示
すブロック図である。図示された電力増幅部回路部PW
Aは、バンドパスフィルタ1、電力増幅モジュール2、
電力検出部3及びローパスフィルタ4を含んでいる。ミ
キサ部MIXTから電力増幅部回路部PWAへ供給され
た変調信号は、バンドパスフィルタ1により、必要な周
波数成分のみが抽出され、電力増幅部21ヘ伝えられ
る。バンドパスフィルタ1を通過した信号は、電力増幅
モジュール2に供給される。
【0035】電力増幅モジュール2は、電力増幅部21
と、非可逆回路部22と、出力インピーダンス整合回路
23とを含む。電力増幅モジュール2では、バンドパス
フィルタ1を通過した信号を、電力増幅部21により増
幅する。電力増幅部21から出力された信号は、非可逆
回路部22へ供給される。
【0036】非可逆回路部22は、アイソレータを構成
し、電力増幅部21から供給された信号を送信用アンテ
ナANT1側へは伝達するが、送信用アンテナANT1
側から電力増幅部21ヘ戻る信号をカットする。非可逆
回路部22がないと、動作環境等に起因して出力側負荷
インピーダンスが変化した場合、電力増幅部21で増幅
された電力が反射され、電力増幅部21ヘ戻り、電力増
幅部21から出力される信号の品質劣化(ノイズレベル
の増加)、効率劣化、電力増幅部21の内部回路の破壊
等を招く。非可逆回路部22は、このような反射による
不具合を防止するために備えられている。
【0037】非可逆回路部22から出力された信号は、
出力インピーダンス整合回路23を経て、電力検出部3
に供給される。そして、電力検出部3を通過するとき、
信号の電力レペルが検出される。電力検出信号は、電力
制御部5に供給される。電力制御部5は電力検出部3か
ら供給される電力検出信号に基づき、電力増幅部21に
APC制御を加え、出力電力を一定化する。
【0038】電力検出部3を通過した信号は、ローパス
フィルタ4により、高次高調波成分が除去され、デュプ
レクサDUPへ伝えられ、更に、送信用アンテナANT
1に伝達される。そして、送信用アンテナANT1か
ら、空中へ信号が放射される。
【0039】図1、図2に示す例は、W−CDMA対応
のものであり、電力増幅部21に要求される主な特性は
以下のとおりである。
【0040】 周波数(fin)=1920〜1980MHz 出力電力(Pout)=27dBm 電力付加効率(PAE)=40%以上 隣接チャンネル漏洩電力比(ACPR) ACPR1=−38dBc以下(at 5MHz) ACPR2=−48d8c以下(at 10MHz) 隣接チャンネル漏洩電力比(ACPR)とは、送信信号
の中心周波数から5.0MHz、または、10.0MH
z離れた周波数におけるノイズレベルを、中心周波数の
電力レベルに対する相対比で表した値である。電力付加
効率(PAE)とは、出力電力と消費電力との割合をパ
ーセントで表示したもので、高いほど好ましい。
【0041】電力増幅部21は、その出力負荷インピー
ダンスZIoが50Ωの場合に、上記特性が得られるよ
うに設計される。実際には、50Ωの状態が定常的に持
続することはなく、アンテナの角度や、温度条件などに
より30〜70Ω程度は充分に変化しえる。
【0042】非可逆回路部22がない場合、前記インピ
ーダンスの変化により、反射電力が直接、電力増幅部2
1の出力に供給されることとなるので、本来出力される
電力増幅部21の電力が上記特性を満たしていても、負
荷側(アンテナ側)へ伝達される信号の品質は劣化す
る。
【0043】非可逆回路部22の機能に関して、電力増
幅部21の出力負荷インピーダンスZIo=50Ωの場
合と、Zlo=30Ωの場合において、下記動作条件に
おけるPAE値及びACPR値を示す。
【0044】動作条件 fin=1950MHz Pout=27dBm A.非可逆回路部22がない場合 出力負荷インピーダンスZIo=50Ωの場合 PAE=40% ACPR1=−45dBc ACPR2=−55dBc 出力負荷インピーダンスZlo=30Ωの場合 PAE=29% ACPR1=−31dBc ACPR2=−40dBc B.非可逆回路部22がある場合 出力負荷インピーダンスZIo=50Ωの場合 PAE=40% ACPR1=−45dB ACPR2=−55dBc 出力負荷インピーダンスZIo=30Ωの場合 PAE=40% ACPR1=−45dBc ACPR2=−55dB 上記特性例に示すように、非可逆回路部22がない場合
は、出力負荷インピーダンスZIoの変化により、特性
の劣化が顕著に見られる。これに対し、非可逆回路部2
2を接続した場合、非可逆回路部22の出力側のインピ
ーダンスは変化するが、反射してくる電力は、すべて非
可逆回路部22により吸収される。非可逆回路部22の
入力インピーダンスは、通常、45〜55Ωのインピー
ダンスに整合されているため、電力増幅部21からの出
力信号は、負荷側からの反射電力により、乱されること
がない。
【0045】図3は電力増幅モジュール2の具体的な回
路構成を示す回路図である。図示実施例において、電力
増幅部21は、入力インピーダンス整合回路211、前
段の電力増幅用半導体素子212、後段の電力増幅用半
導体素子214、インピーダンス整合回路215及び直
流バイアス回路216を含んでいる。
【0046】電力増幅用半導体素子212、214は例
えばHBT(ヘテロジャンクション・バイポーラ・トラ
ンジスタ)やFET(電界効果型トランジスタ)から構
成される。
【0047】直流バイアス回路216は、Vd端子に供
給される直流電圧Vd、及び、Vg端子に供給される信
号Vgに基づき、電力増幅用半導体素子212、214
に直流バイアスを印加する。
【0048】バンドパスフィルタ1(図2参照)に接続
されたPin端子から、入力インピーダンス整合回路2
11を経て、電力増幅用半導体素子212に供給された
信号は、半導体素子212によって電力増幅される。半
導体素子212によって電力増幅された信号は、電力増
幅用半導体素子214に供給され、電力増幅作用を受け
る。
【0049】電力増幅用半導体素子214によって電力
増幅を受けた信号は、インピーダンス整合回路215を
経て、非可逆回路部22に供給される。インピーダンス
整合回路215は、MMIC20の出力インピーダンス
を非可逆回路部22の入力インピーダンス(10〜30
Ω)に変換する。
【0050】非可逆回路部22と電力増幅部21との間
のインピーダンス整合は、電力増幅部21に備えられた
インピーダンス整合回路215によって行われる。この
ため、電力増幅部回路の出力インピーダンス整合回路
と、非可逆回路部の入力インピーダンス整合回路の2つ
のインピーダンス整合回路を備える場合よりも、電力増
幅部回路と非可逆回路部との間に備えられるべきインピ
ーダンス整合回路数が半減し、より一層の小型化が達成
できるようになる。
【0051】図3に示された電力増幅モジュールにおい
て、電力増幅用半導体素子212及び電力増幅用半導体
素子214は、1パッケージ化されたMMIC(Microw
aveMonolithic IC)20を構成する。MMIC20の出
力インピーダンスは、インピーダンス整合回路215及
び非可逆回路部22によって、負荷インピーダンスであ
る50Ωに変換される。
【0052】入力インピーダンス整合回路211は、P
in端子からバンドパスフィルタ1(図2参照)の側を
見たときのインピーダンス50Ωを、MMIC20の入
力インピーダンスに整合させるもので、インダクタL1
及びキャパシタC1、C2を含むLC回路より構成され
る。Pin端子に供給された信号は、理想的には、無反
射にてMMIC20に入力される。
【0053】MMIC20に入力された信号は、MMI
C20を構成する電力増幅用半導体半導体素子212及
び電力増幅用半導体素子214により、所望の電力まで
増幅される。
【0054】MMIC20の出力側に備えられたインピ
ーダンス整合回路215は、インダクタL2及びキャパ
シタC3のL型回路と、キャパシタC4、インダクタL
3及びキャパシタC5のπ型回路と、直流阻止用キャパ
シタC6とを含んでいる。
【0055】図4は非可逆回路部22の回路図である。
図4に示すように、非可逆回路部22は、非可逆回路素
子221を含む。非可逆回路素子221は、フェリ磁性
体YIGと、3つの中心導体Ls1〜Ls3と、マグネ
ット66とを含む。マグネット66は、フェリ磁性体Y
IGに磁気的に結合され、フェリ磁性体YIGに直流磁
界Hdcを印加する。図示の非可逆回路部22は、3つ
の中心導体Ls1〜Ls3の端子T1〜T3に、接地容
量となる3つのキャパシタCp1〜Cp3を備える。
【0056】キャパシタCp1は、非可逆回路素子22
1の入力側に備えられ、非可逆回路素子221の入力側
接地キャパシタを構成する。具体的には、キャパシタC
p1は、一方の電極が端子T1に接続され、他方の電極
が接地されている。
【0057】キャパシタCp2は、非可逆回路素子22
1の出力側に備えられ、出力側接地キャパシタを構成す
る。具体的には、キャパシタCp2は、一方の電極が端
子T2に接続され、他方の電極が接地されている。
【0058】キャパシタCp3は、非可逆回路素子22
1の終端側に備えられ、終端側接地キャパシタを構成す
る。具体的には、キャパシタCp3は、一方の電極が端
子T3に接続され、他方の電極が接地されている。
【0059】電力増幅部21から端子T1に供給された
信号は、端子T2にのみ伝送される。出力端子T2に戻
る反射電力等は、端子T3にのみ伝送される。端子T3
には、50Ωの終端抵抗R1が接続されており、反射電
力はこの終端抵抗R1によって吸収される。
【0060】図5は非可逆回路素子221の具体的な構
成を示す分解斜視図である。図示のように、非可逆回路
素子221は、フェリ磁性体YIGと、3つの中心導体
Ls1〜Ls3と、マグネット66とを含む。3つの中
心導体Ls1〜Ls3はフェリ磁性体YIGに組み合わ
される。詳しくは、3つの中心導体Ls1〜Ls3は、
互いに120度の角度で交差するように、フェリ磁性体
YIGに巻き付けられる。組み合わされた3つの中心導
体Ls1〜Ls3及びフェリ磁性体YIGは組立体65
を構成する。
【0061】マグネット66は、フェリ磁性体YIGに
磁気的に結合され、フェリ磁性体YIGに直流磁界Hd
cを印加する。フェリ磁性体YIGは、印加された直流
磁界Hdcにより非可逆特性を生じる。この非可逆特性
によって、フェリ磁性体YIGは、中心導体Ls1から
中心導体Ls2への電力伝送と、中心導体Ls2から中
心導体Ls3への電力伝送とを行い、中心導体Ls3か
ら中心導体Ls2への電力伝送と、中心導体Ls2から
中心導体Ls1への電力伝送とを防止する。
【0062】上述のように、フェリ磁性体YIGの非可
逆特性は、マグネット66から印加された直流磁界Hd
cによるものである。非可逆特性に必要な磁気強度を確
保するため、マグネット66及びフェリ磁性体YIGを
巡る閉磁路を構成して、マグネット66に磁力を帰還さ
せるためのヨークが必要となる。
【0063】図6は本発明に係る電力増幅モジュールの
平面図、図7は図6の7−7線に沿った断面図、図8は
図6の8−8線に沿った断面図である。図6〜図8に示
すように、本発明に係る電力増幅モジュールは、基板7
と、非可逆回路素子221と、ヨーク9とを含む。図
7、図8に示すように、基板7の厚み方向をuで表す。
【0064】図9は図6に図示した電力増幅モジュール
に含まれる基板を示す平面図、図10は図9の10−1
0線に沿った断面図、図11は図9に図示した基板の底
面図である。図9〜図11に示すように、基板7は、第
1の主面701と、第2の主面702とを有する。図1
0を参照すると、第1の主面701及び第2の主面70
2は、基板7の厚み方向uでみて互いに対向している。
実施例の電力増幅モジュールでは、基板7の第1の主面
701がマザーボードなどへの実装面となる。
【0065】図9〜図11に示すように、基板7は、更
に、第1〜第4の側面791〜794を有する。第1〜
第4の側面791〜794は、それぞれ、第1の主面7
01と第2の主面702との間にある。詳しくは、第1
〜第4の側面791〜794は、それぞれ、第1の主面
701及び第2の主面702に隣接している。
【0066】図10を参照すると、第1の側面791及
び第2の側面792は互いに対向している。図9、図1
1を参照すると、第1の側面791は、第3の側面79
3及び第4の側面794に隣接しており、第2の側面7
92も、第3の側面793及び第4の側面794に隣接
している。図8を参照すると、第3の側面793及び第
4の側面794も互いに対向している。
【0067】図9〜図11に示すように、基板7の外形
は、ほぼ四角形状であり、詳しくは、ほぼ直方体状であ
る。基板7の2つの幅のうち、長い幅(横幅)をa1で
表し、短い幅(縦幅)をa2で表す。
【0068】図9〜図11に示すように、基板7は、更
に、キャビティ82を有する。キャビティ82は、第1
の主面701と第2の主面702とに開口している。図
示のキャビティ82は、円筒状の形状であり、円筒の軸
方向が基板7の厚み方向uに一致する。図示のキャビテ
ィ82は、2つの円状面のうち、一方の円状面が第1の
面701に開口し、他方の円状面が第2の面702に開
口する。
【0069】再び、図7、図8を参照すると、非可逆回
路素子221は、少なくとも一部が基板7のキャビティ
82内に配置されている。非可逆回路素子221は、図
4、図5に図示したように、フェリ磁性体YIGと、3
つの中心導体Ls1〜Ls3と、マグネット66とを含
む。非可逆回路素子221のフェリ磁性体YIGが基板
7のキャビティ82内に配置される。
【0070】図6〜図8を参照すると、ヨーク9は、非
可逆回路素子221に磁気的に結合されている。図示の
ヨーク9は、第1のヨーク部材91と、第2のヨーク部
材92とを含む。第1、第2のヨーク部材91、92
は、鉄でなる。第1のヨーク部材91はコの字型の形状
であり、第2のヨーク部材92は平板状の形状である。
これら第1、第2のヨーク部材91、92が組み合わさ
れている。上述のヨーク9は、非可逆回路素子221の
フェリ磁性体YIGに第1のヨーク部材91を組み合わ
せ、かつ、非可逆回路素子221のマグネット66に第
2のヨーク部材92を組み合わせることにより、非可逆
回路素子221に磁気的に結合されている。
【0071】非可逆回路素子221において、図4、図
5を参照して説明したように、マグネット66とフェリ
磁性体YIGとが磁気的に結合されている。上述したヨ
ーク9は、マグネット66及びフェリ磁性体YIGに磁
気的に結合されて、マグネット66及びフェリ磁性体Y
IGを巡る2つの閉磁路φ1、φ2を構成する。ヨーク
は、任意の数の閉磁路を構成し得る。例えば、図示実施
例と異なりヨークが1つの閉磁路のみを構成してもよ
い。
【0072】次に、本発明に係る電力増幅モジュールの
特徴を説明する。図9、図10に示すように、基板7
は、2つの凹溝85、86を有する。凹溝85は、基板
7の第1の側面791に設けられており、凹溝86は、
基板7の第2の側面792に設けられている。第1の側
面791及び第2の側面792は、上述のように、互い
に対向している。2つの凹溝85、86は、第1、第2
の側面791、792において、キャビティ82をはさ
んで互いに対向するように配置されている。
【0073】凹溝85は、第1の側面791において、
第1の主面701から第2の主面702に向かう方向に
延びている。詳しくは、凹溝85は、第1の側面791
において、第1の主面701との間の辺から、第2の主
面702との間の辺まで延びている。更に、凹溝85
は、第1の側面791において、直線状に延びており、
一定の幅d1と一定の深さd2とを有する。
【0074】凹溝86の構成は、上述した凹溝85の構
成と同様である。具体的には、凹溝86は、第2の側面
792において、第1の主面701から第2の主面70
2に向かう方向に延びている。詳しくは、凹溝86は、
第2の側面792において、第1の主面701との間の
辺から、第2の主面702との間の辺まで延びている。
更に、凹溝86は、第2の側面792において、直線状
に延びており、一定の幅d1と一定の深さd2とを有す
る。
【0075】図10、図11を参照すると、上述の凹溝
85は、基板7の第1の主面701にも設けられてい
る。凹溝85は、第1の主面701において、第2の側
面792から第1の側面791に向かう方向に延びてい
る。更に、凹溝85は、第1の主面701において、直
線状に延びており、一定の幅d1と一定の深さd3とを
有する。
【0076】凹溝85は、第1の主面701においてキ
ャビティ82の開口部に連なっている。凹溝85は、第
1の主面701において、キャビティ82の開口部から
第1の側面791との辺まで延びている。凹溝85は、
第1の主面701及び第1の側面791に連続して設け
られている。
【0077】上述した凹溝85と同様にして、凹溝86
は、基板7の第1の主面701にも設けられている。凹
溝86は、第1の主面701において、第1の側面79
1から第2の側面792に向かう方向に延びている。更
に、凹溝86は、第1の主面701において、直線状に
延びており、一定の幅d1と一定の深さd3とを有す
る。
【0078】凹溝86は、第1の主面701においてキ
ャビティ82の開口部に連なっている。凹溝86は、第
1の主面701において、キャビティ82の開口部から
第2の側面792との辺まで延びている。凹溝86は、
第1の主面701及び第2の側面792に連続して設け
られている。
【0079】図示実施例では、基板7に2つの凹溝8
5、86を設けているが、凹溝の個数は任意である。図
示実施例と異なり、基板に1つの凹溝のみを設けてもよ
い。
【0080】更に、図示実施例では、互いに対向する第
1の側面791及び第2の側面792のうち、第1の側
面791に1つの凹溝85を設け、第2の側面792に
もう1つの凹溝86を設けてある。
【0081】再び図7を参照すると、ヨーク9は、基板
7の凹溝85、86に組み合わされている。詳しくは、
ヨーク9のヨーク部材91が、基板7の第1の側面79
1、第2の側面792及び第1の主面701において、
凹溝85、86に組み合わされている。
【0082】図示のヨーク9は、第1の側面791側か
らみて、凹溝85内に配置され、第1の側面791と同
一平面を構成している。詳しくは、ヨーク9のヨーク部
材91が第1の側面791側からみて、凹溝85内に配
置され、第1の側面791と同一平面を構成している。
図示実施例では、第1の側面791における凹溝85の
深さd2(図10参照)と、第1の側面791における
ヨーク部材91の厚みd2(図7参照)とが互いに等し
く設定されており、これにより、第1の側面791にお
いて凹溝85にヨーク部材91を組み合わせたとき、ヨ
ーク部材91に第1の側面791と同一平面を構成させ
る。
【0083】更に、図示のヨーク9は、第2の側面79
2側からみて、凹溝86内に配置され、第2の側面79
2と同一平面を構成している。詳しくは、ヨーク9のヨ
ーク部材91が第2の側面792側からみて、凹溝86
内に配置され、第2の側面792と同一平面を構成して
いる。図示実施例では、第2の側面792における凹溝
86の深さd2(図10参照)と、第2の側面792に
おけるヨーク部材91の厚みd2(図7参照)とが互い
に等しく設定されており、これにより、第2の側面79
2において凹溝86にヨーク部材91を組み合わせたと
き、ヨーク部材91に第2の側面792と同一平面を構
成させる。
【0084】更に、図示のヨーク9は、第1の主面70
1側からみて、凹溝85、86内に配置され、第1の主
面701と同一平面を構成している。詳しくは、ヨーク
9のヨーク部材91が第1の主面701側からみて、凹
溝85、86内に配置され、第1の主面701と同一平
面を構成している。図示実施例では、第1の主面701
における凹溝85、86の深さd3(図10参照)と、
第1の主面701におけるヨーク部材91の厚みd3
(図7参照)とが互いに等しく設定されており、これに
より、第1の主面701において凹溝85、86にヨー
ク部材91を組み合わせたとき、ヨーク部材91に第1
の主面701と同一平面を構成させる。
【0085】図6を参照すると、実施例の電力増幅モジ
ュールは、更に、トリミングパターンCp1、L3を含
む。基板7は、第2の主面702の少なくとも一部が、
厚み方向uでみてヨーク9から露出する露出部を構成し
ている。トリミングパターンCp1、L3は、回路要素
を構成するものであり、第2の主面702の露出部に設
けられている。トリミングパターンCp1、L3は、コ
ンデンサパターンCp1及びインダクタパターンL3を
含んでいる。トリミングパターンCp1、L3は、トリ
ミングに適した種々のパターンを採ることができる。
【0086】実施例の電力増幅モジュールは、更に、M
MIC20を含む。MMIC20は、既に述べたよう
に、電力増幅用半導体素子212、段間インピーダンス
整合回路213及び電力増幅用半導体素子214を含ん
でいる(図2、図3参照)。
【0087】上述した本発明に係る電力増幅モジュール
においては、図9〜図11に示したように、基板7は、
第1の主面701及び第2の主面702に開口するキャ
ビティ82を有している。更に、図7、図8に示したよ
うに、非可逆回路素子221は、少なくとも一部がこの
キャビティ82内に配置される。従って、非可逆回路素
子221にヨーク9を磁気的に結合して、非可逆回路素
子221のための閉磁路φ1、φ2を構成することがで
きる(図7を参照)。
【0088】実施例の電力増幅モジュールでは、図9、
図10に示したように、基板7の第1の側面791に凹
溝85を設けてある。図7に示したように、第1の側面
791において凹溝85にヨーク9を組み合わせること
により、第1の側面791からのヨーク9のはみ出しを
減少させることができる。従って、図6、図7に示した
ように、基板7の幅方向でみた電力増幅モジュールの外
形寸法a2を減少させることができ、小型の電力増幅モ
ジュールが得られる。
【0089】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図7に示したように、基板7の第1の側面791におい
て凹溝85にヨーク9を組み合わせることにより、基板
7の第1の側面791からのヨーク9のはみ出しをなく
すことができる。実施例では、ヨーク9は、第1の側面
791側からみて凹溝85内に配置し、第1の側面79
1と同一平面を構成する。従って、マザーボード等の実
装基板への実装に適した電力増幅モジュールが得られ
る。
【0090】上述のように、実施例では、図9、図10
に示したように、基板7の第1の側面791に凹溝85
を設け、図7に示したように、第1の側面791におい
て凹溝85にヨーク9を組み合わせることにより、第1
の側面791からのヨーク9のはみ出しをなくすことが
できる。従って、基板の第1の側面からのヨークのはみ
出しをなくすために、基板の第2の主面全体を覆うよう
にヨークを配置しなくても済むようになり、図6に示し
たように、ヨーク7からトリミングパターンCp1、L
3を露出させたヨーク配置を容易に実現できる。
【0091】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図9、図10に示したように、基板7において対向する
第1、第2の側面791、792に、凹溝85、86を
設けてある。図7に示したように、第1、第2の側面7
91、792において凹溝85、86にヨーク9を組み
合わせることにより、基板7の第1の側面791からの
ヨーク9のはみ出しを減少させるのみならず、第1の側
面791と対向する第2の側面792からのヨーク9の
はみ出しを減少させることもできる。従って、図6、図
7に示したように、基板7の幅方向でみた電力増幅モジ
ュールの外形寸法a2を更に減少させることができ、更
に小型の電力増幅モジュールが得られる。
【0092】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図7に示すように、基板7の第2の側面792において
凹溝86にヨーク9を組み合わせることにより、基板7
の第2の側面792からのヨーク9のはみ出しもなくす
ことができる。実施例では、ヨーク9は、第2の側面7
92側からみて凹溝86内に配置し、第2の側面792
と同一平面を構成する。従って、マザーボード等の実装
基板への実装に更に適した電力増幅モジュールが得られ
る。
【0093】上述のように、実施例では、図9、図10
に示すように、基板7の第2の側面792に凹溝86を
設け、図7に示すように、第2の側面792において凹
溝86にヨーク9を組み合わせることにより、第2の側
面792からのヨーク9のはみ出しをなくすことができ
る。従って、基板の第2の側面からのヨークのはみ出し
をなくすために、基板の第2の主面全体を覆うようにヨ
ークを配置しなくても済むようになり、図6に示したよ
うに、ヨーク7からトリミングパターンCp1、L3を
露出させたヨーク配置を容易に実現できる。
【0094】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図10、図11に示したように、基板7の第1の主面7
01に凹溝85、86を設けてある。図7、図8に示し
たように、第1の主面701において凹溝85、86に
ヨーク9を組み合わせることにより、第1の主面701
からのヨーク9のはみ出しを減少させることができる。
従って、図7、図8に示したように、基板7の厚み方向
uでみた電力増幅モジュールの外形寸法a3を減少させ
ることができ、薄型の電力増幅モジュールが得られる。
【0095】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図7、図8に示したように、基板7の第1の主面701
において凹溝85、86にヨーク9を組み合わせること
により、基板7の第1の主面701からのヨーク9のは
み出しをなくすことができる。実施例では、ヨーク9
は、第1の主面701側からみて凹溝85、86内に配
置し、第1の主面701と同一平面を構成する。第1の
主面701は電力増幅モジュールの実装面となる。従っ
て、マザーボード等の実装基板への実装に適した電力増
幅モジュールが得られる。
【0096】実施例では、図10、図11に示したよう
に、基板7の第1の主面701に凹溝85、86を設
け、図7、図8に示したように、第1の主面701にお
いて凹溝85、86にヨーク9を組み合わせることによ
り、第1の主面701からのヨーク9のはみ出しをなく
すことができる。従って、基板の第1の主面からのヨー
クのはみ出しをなくすために、基板の第2の主面全体を
覆うようにヨークを配置しなくても済むようになり、図
6に示したように、ヨーク7からトリミングパターンC
p1、L3を露出させたヨーク配置を容易に実現でき
る。
【0097】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図10、図11に示したように、基板7の凹溝85は、
第1の主面701においてキャビティ82の開口部に連
なっている。従って、図7、図8に示したように、キャ
ビティ82内に非可逆回路素子221の一部を配置し、
かつ、第1の主面701において凹溝85にヨーク9を
組み合わせることにより、キャビティ82の第1の主面
701における開口部で、非可逆回路素子221とヨー
ク9とを磁気的に結合することができる。基板7の凹溝
86についても、上述した凹溝85と同様なので説明を
省略する。
【0098】更に、実施例の電力増幅モジュールでは、
図10、図11に示したように、凹溝85は、第1の主
面701及び第1の側面791に連続して設けられてい
る。従って、図7に示したように、第1の主面701及
び第1の側面791において凹溝85にヨーク9を組み
合わせることにより、非可逆回路素子221のための閉
磁路φ1が、第1の主面701及び第1の側面791を
経由して構成できる。
【0099】図10、図11に示したように、凹溝86
は、第1の主面701及び第2の側面792に連続して
設けられている。従って、図7に示したように、第1の
主面701及び第2の側面792において凹溝86にヨ
ーク9を組み合わせることにより、非可逆回路素子22
1のための閉磁路φ2が、第1の主面701及び第2の
側面792を経由して構成できる。
【0100】次に、本発明に係る電力増幅モジュールの
小型化または薄型化について、従来の電力増幅モジュー
ルと比較して説明する。
【0101】従来の電力増幅モジュールでは、基板に磁
気ヨーク用の凹溝を設けていなかった。この結果、基板
に磁気ヨークを配置すると、基板の底面及び側面におい
て磁気ヨークがはみ出す。この結果、電力増幅モジュー
ルの外形寸法が磁気ヨークの厚み分だけ大きくなってし
まう。
【0102】一例であるが、従来の電力増幅モジュール
の構造の場合、外形寸法の限界は横×縦×高さ=8.0
0mm×5.50mm×2.25mmであった。
【0103】これに対し、図6に図示した実施例の電力
増幅モジュールの場合、外形寸法を、横×縦×高さ=
8.00mm×5.00mm×2.00mmまで縮小す
ることができた。但し、上述した従来の電力増幅モジュ
ールに用いられるヨーク、及び実施例の電力増幅モジュ
ールに用いられるヨーク9は、その厚みを共通とし、
0.25mmとした。
【0104】次に、図6に図示した電力増幅モジュール
について、基板7の構成を詳しく説明する。図7、図
8、図10を参照すると、基板7は、第1の層71〜第
8の層78の8つの層を積層した構造となっている。第
1の層71〜第8の層78には、キャビティ82が設け
られている。
【0105】そして、図7、図8を参照すると、キャビ
ティ82の内部に非可逆回路素子221の一部が配置さ
れている。非可逆回路素子221は、図4、図5に図示
したように、フェリ磁性体YIGと、3つの中心導体L
s1〜Ls3と、マグネット66とを含んでおり、非可
逆回路素子221のフェリ磁性体YIGが、キャビティ
82の内部に配置されている。図示はされていないが、
MMIC20もキャビティ内に挿入することができる。
【0106】図12〜図19は第1の層71〜第8の層
78のパターンを示す図である。図12は、基板7の最
上層を構成する第1の層71を表面からみた平面図であ
る。第1の層71には、キャビティ82が形成してあっ
て、キャビティ82の内部に非可逆回路素子221のフ
ェリ磁性体YIGが配置されている。キャビティ82を
取り囲む第1の層71の表面には、入力インピーダンス
整合回路211のインダクタL1を構成する導体パター
ン、及び、キャパシタC2が備えられている。また、直
流バイアス回路216のキャパシタC7〜C9、インピ
ーダンス回路215のキャパシタC3、C4を構成する
導体パターン、及び、インダクタL2、L3を構成する
導体パターン、並びに、非可逆回路部22の端子T3に
接続される終端抵抗R1が備えられている。更に、非可
逆回路部22のキャパシタCp1〜Cp3を構成する導
体パターンが備えられている。
【0107】図13は第1の層71と隣接する第2の層
72の表面を示す平面図である。第2の層72には、キ
ャビティ82が形成されている。キャビティ82の周辺
にはグランドパターンGND1が形成されている。この
グランドパターンGND1と、第1の層71に形成され
た導体パターンC3、C4、Cp1〜Cp3とにより、
第1の層71を容量層とするキャパシタC3、C4、C
p1〜Cp3が得られる。
【0108】図14は第2の層72と隣接する第3の層
73の表面を示す平面図である。第3の層73には、キ
ャビティ82が形成されている。キャビティ82の周辺
には、入力インピーダンス整合回路211のキャパシタ
C1を構成する導体パターンと、インピーダンス回路2
15のキャパシタC5を構成する導体パターンとが形成
されている。更に、キャビティ82の周辺には、非可逆
回路部22のキャパシタCp1〜Cp3を構成する導体
パターンが形成されている。導体パターンC1、C5
と、第2の層72に形成されたグランドパターンGND
1とにより、第2の層72を容量層とするキャパシタC
1、C5が得られる。更に、導体パターンCp1〜Cp
3と、第2の層72に形成されたグランドパターンGN
D1とにより、第2の層72を容量層とするキャパシタ
Cp1〜Cp3が得られる。
【0109】図15は第3の層73と隣接する第4の層
74の表面を示す平面図である。第4の層74には、キ
ャビティ82が形成されている。キャビティ82の周辺
にはグランドパターンGND2が形成されている。この
グランパターンGND2と、第3の層73に形成された
導体パターンC1、C5により、第3の層73を容量層
とするキャパシタC1、C5が得られる。更に、グラン
パターンGND2と、第3の層73に形成された導体パ
ターンCp1〜Cp3により、第3の層73を容量層と
するキャパシタCp1〜Cp3が得られる。
【0110】図16は第4の層74と隣接する第5の層
75の表面を示す平面図である。第5の層75には、キ
ャビティ82が形成されている。キャビティ82の周辺
には、直流バイアス回路216のインダクタL5及びL
6を構成する導体パターンが形成されている。インダク
タL5、L6の他端は互いに接続され、Vd端子(図6
参照)に導かれる。
【0111】図17は第5の層75と隣接する第6の層
76の表面を示す平面図である。第6の層76には、キ
ャビティ82が形成されている。
【0112】図18は第6の層76と隣接する第7の層
77の表面を示す平面図である。第7の層77には、キ
ャビティ82が形成されている。
【0113】図19は第7の層77と隣接する第8の層
78の表面を示す平面図である。第8の層78は、2つ
の部分781、782からなる。2つの部分781、7
82の表面には、それぞれ、グランドパターンGND4
が形成されている。第8の層78において2つの部分7
81、782間の領域が、凹溝85、86の一部分、及
びキャビティ82の一部分を構成する。
【0114】ところで、ルーター加工またはパンチング
加工等の溝形成手段を用いて基板7に上述の凹溝85、
86を形成する場合、基板7の機械的強度が大きいこと
が好ましい。基板の機械的強度が小さいと、基板にクラ
ックや割れが生じてしまう。
【0115】基板7の第1の層71〜第7の層77は、
好ましくは、有機樹脂材料と、誘電体粉末とを含有する
混合材料よりなるハイブリッド層とする。
【0116】上記構成の基板7は、従来のセラミック基
板に比べて、機械的強度が大きい。例えば、BaO−T
iO2−Nd23系セラミック基板の曲げ強度が30〜
40kg/mm2であるのに対し、上記構成の基板7の曲げ強
度は40〜45kg/mm2となる。従って、上記構成の基板
7は、ルーター加工またはパンチング加工等の溝形成手
段を用いて上述の凹溝55、56を形成することができ
る。
【0117】実施例では、上述したように、基板7の第
1の主面701及び第1の側面791に連続して凹溝8
5を設けられ、基板7の第1の主面701及び第2の側
面792に連続して凹溝86を設ける。凹溝85全体の
うち、第1の側面791に位置する部分と、凹溝86全
体のうち、第2の側面792における部分とを、ルータ
ー加工により形成する。凹溝85、86全体のうち、第
1の主面701に位置する部分は、図18に示した第7
の層77と、図19に示した第8の層78の2つの部分
781、782とを互いに積層して構成する。
【0118】基板7を構成する第1の層71〜第8の層
78において、キャパシタを形成する層、マイクロスト
リッブラインまたはストリッブラインを形成する層で
は、高誘電率系、低誘電正接の材料を用いる。このよう
な材料を用いることにより、波長短縮効果による形状小
型化、マイクロ波伝送損失低減化に供することができ
る。また、インタクタ形成層では、低誘電率、低誘電正
接の材料を用いる。これにより、インダクタ形成層の薄
型化が可能になる。
【0119】上述のように、好ましくは、第1の層71
〜第7の層78は、有機樹脂材料層あるいは有機樹脂材
料と、誘電体粉末とを含有する混合材料よりなるハイブ
リッド層とする。ハイブリッド層の比誘電率及び誘電正
接は、有機樹脂材料の選択、誘電体粉末材料の選択、及
び、両者の混合比の選択等によって調整できるから、第
1の層71〜第8の層78に要求される比誘電率及び誘
電正接を、容易に実現できる。
【0120】ハイブリッド層を構成するのに用いられる
誘電体粉末は、比誘電率が5〜1000の範囲にあり、
誘電正接が0.00002〜0.01の範囲にあるセラ
ミック材料から選択することができる。具体例として
は、チタン−バリウム−ネオジウム系セラミックス、チ
タン−バリウム−スズ系セラミックス等を挙げることが
できる。
【0121】有機樹脂材料は、成形性、加工性、積層接
着性、及び電気特性に優れた材料の中から、適宜選択し
て用いることができる。有機樹脂材料の含有量は40〜
60vol%の範囲であることが好ましい。有機樹脂材
料の具体例としては、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂
等を挙げることができる。更に具体的には、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、低誘電率エポキシ樹脂、ポリブタ
ジエン樹脂、BTレジン等を挙げることができる。これ
らの樹脂は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合し
て用いてもよい。2種以上を混合して用いる場合、混合
比は任意である。
【0122】有機樹脂材料の好ましい一例は、ポリビニ
ルベンジルエーテル化合物である。ポリビニルベンジル
エーテル化合物としては、比誘電率が2.5〜3.5の
範囲にあり、誘電正接が0.0025〜0.005の範
囲にあるものを用いることが好ましい。
【0123】図12〜図19に示した第1の層71〜第
7の層78の積層構造において、第1の層71〜第3の
層73は、キャパシタ形成層であり、高誘電率、低誘電
正接であることが好ましい。そこで、これらの層を構成
する有機樹脂材料として、ポリビニルベンジルエーテル
化合物とセラミック粉末とからなる混合材料を用いる。
【0124】この場合、ポリビニルベンジルエーテル化
合物の含有率をa(vol%)とし、セラミックス粉末
の含有率をb(vol%)としたとき、a+b=100
(vol%)として、40(vol%)≦b≦60(v
ol%)を満たすように混合する。この混合材料によれ
ば、比誘電率7〜14、誘電正接0.01〜0.002
を実現することができる。
【0125】また、基板7の機械的強度を増大させる手
段として、有機樹脂材料と誘電体粉末とを含む混合物
に、ガラスクロスを埋設してもよい。ガラスクロス材料
は、SiO2を主成分とするもので、基板7の骨格を形
成する役割を担う。利用できるガラスクロスの組成例を
下に示す。
【0126】<ガラスクロスの組成例> SiO2:56vol% MgB23:10vol% Al23:17vol% CaO:17vol% 更にガラスクロスの有無にかかわらず、難燃剤を添加し
てもよい。難燃剤の具体例としては、テトラプロモジフ
ェノールA変形またはポリビニルベンジルエーテル化合
物を挙げることができる。ガラスクロスを用いた基板材
料の特性例を、以下に示す。
【0127】<ガラスクロスを用いた基板材料の特性例
>ポリビニルベンジルエーテル化合物の含有率をa(v
ol%)とし、BaO−TiO2−Nd23系セラミッ
クスの含有率をb(vol%)とし、ガラスクロスの含
有率をc(vol%)とし、難燃剤の含有率をd(vo
l%)として、 a:b:c:d=30:45:20:5 とした例では、比誘電率=9、誘電正接=0.003と
なった。また、 a:b:c:d=25:50:20:5 とした例では、比誘電率=12、誘電正接=0.003
となった。
【0128】インダクタ形成層となる第4の層74は低
誘電率、低誘電正接の材料を用いる。好ましくは、比誘
電率は2.5〜3.5の範囲、誘電正接は0.006〜
0.003の範囲とする。その好ましい材料はポリビニ
ルベンジルエーテル化合物である。
【0129】しかも、基板7は、樹脂材料及びセラミッ
ク粉末の混合材料、または、これとガラスクロスとの組
み合わせでなるから、従来の電力増幅モジュールの基板
に見られた曲げ強度の弱さを改善できる。
【0130】図20は本発明に係る電力増幅モジュール
の別の実施例を示す平面図、図21は図20の21−2
1線に沿った断面図である。図20、図21に示すよう
に、この実施例の電力増幅モジュールも、基板7と、非
可逆回路素子221と、ヨーク9とを含む。図示におい
て、図6〜図11に図示した構成部分と同一の構成部分
には同一の参照符号を付してある。
【0131】図20、図21を参照すると、ヨーク9
は、非可逆回路素子221に磁気的に結合されている。
図示のヨーク9は、第1のヨーク部材91と、第2のヨ
ーク部材92とを含む。第1のヨーク部材91は、図6
に図示した実施例と異なり、Lの字型の形状である。第
2のヨーク部材92は平板状の形状である。これら第
1、第2のヨーク部材91、92が組み合わされてい
る。上述のヨーク9は、非可逆回路素子221のフェリ
磁性体YIGに第1のヨーク部材91を組み合わせ、か
つ、非可逆回路素子221のマグネット66に第2のヨ
ーク部材92を組み合わせることにより、非可逆回路素
子221に磁気的に結合されている。
【0132】非可逆回路素子221において、図4、図
5を参照して説明したように、マグネット66とフェリ
磁性体YIGとが磁気的に結合されている。上述したヨ
ーク9は、マグネット66及びフェリ磁性体YIGに磁
気的に結合されて、マグネット66及びフェリ磁性体Y
IGを巡る閉磁路φ1を構成する。この実施例では、ヨ
ーク9は1つの閉磁路φ1のみを構成する。
【0133】図22は図20に図示した電力増幅モジュ
ールに含まれる基板を示す平面図、図23は図22の2
3−23線に沿った断面図、図24は図22に図示した
基板の底面図である。図22〜図24を参照すると、こ
の実施例では、図6に図示した実施例と異なり、基板7
が1つの凹溝85のみを有する。凹溝85は、基板7の
第1の側面791に設けられている。この実施例におけ
る凹溝85の構成は、図6に図示した実施例における凹
溝85の構成と同様である。具体的には、凹溝85は、
第1の側面791において、第1の主面701から第2
の主面702に向かう方向に延びている。詳しくは、凹
溝85は、第1の側面791において、第1の主面70
1との間の辺から、第2の主面702との間の辺まで延
びている。更に、凹溝85は、第1の側面791におい
て、直線状に延びており、一定の幅d1と一定の深さd
2とを有する。
【0134】図23、図24を参照すると、上述の凹溝
85は、基板7の第1の主面701にも設けられてい
る。凹溝85は、第1の主面701において、第2の側
面792から第1の側面791に向かう方向に延びてい
る。更に、凹溝85は、第1の主面701において、直
線状に延びており、一定の幅d1と一定の深さd3とを
有する。
【0135】凹溝85は、第1の主面701においてキ
ャビティ82の開口部に連なっている。凹溝85は、第
1の主面701において、キャビティ82の開口部から
第1の側面791との辺まで延びている。凹溝85は、
第1の主面701及び第1の側面791に連続して設け
られている。
【0136】再び図21を参照すると、この実施例で
は、図6に図示した実施例と異なり、ヨーク9が、1つ
の凹溝85のみに組み合わされている。詳しくは、ヨー
ク9のヨーク部材91が、基板7の第1の側面791及
び第1の主面701において、凹溝85に組み合わされ
ている。
【0137】図示のヨーク9は、第1の側面791側か
らみて、凹溝85内に配置され、第1の側面791と同
一平面を構成している。詳しくは、ヨーク9のヨーク部
材91が第1の側面791側からみて、凹溝85内に配
置され、第1の側面791と同一平面を構成している。
図示実施例では、第1の側面791における凹溝85の
深さd2(図23参照)と、第1の側面791における
ヨーク部材91の厚みd2(図21参照)とが互いに等
しく設定されており、これにより、第1の側面791に
おいて凹溝85にヨーク部材91を組み合わせたとき、
ヨーク部材91に第1の側面791と同一平面を構成さ
せる。
【0138】更に、図示のヨーク9は、第1の主面70
1側からみて、凹溝85内に配置され、第1の主面70
1と同一平面を構成している。詳しくは、ヨーク9のヨ
ーク部材91が第1の主面701側からみて、凹溝85
内に配置され、第1の主面701と同一平面を構成して
いる。図示実施例では、第1の主面701における凹溝
85の深さd3(図23参照)と、第1の主面701に
おけるヨーク部材91の厚みd3(図21参照)とが互
いに等しく設定されており、これにより、第1の主面7
01において凹溝85にヨーク部材91を組み合わせた
とき、ヨーク部材91に第1の主面701と同一平面を
構成させる。
【0139】図21、図23を参照すると、この実施例
においても、基板7は、第1の層71〜第8の層78の
8つの層を積層した構造となっている。基板7の構造
は、図6に図示した実施例と同様である。
【0140】以上、図20に図示した実施例の構成を説
明したが、この実施例においても、図6に図示した実施
例と同様な作用及び効果が得られる。
【0141】図25は本発明に係る電力増幅モジュール
の更に別の実施例を示す拡大断面図、図26は図25の
26−26線に沿った断面図である。図において、図6
〜図8に図示した構成部分と同一の構成部分には同一の
参照符号を付してある。また、図25に示した拡大断面
図は、図6の7−7線に沿った断面図(図7)に対応す
る。但し、図示の簡略化のため、MMIC等の図示は省
略してある。
【0142】図27は図25に図示した電力増幅モジュ
ールに含まれる基板を示す平面図、図28は図27の2
8−28線に沿った拡大断面図である。図示において、
図9〜図11に図示した構成部分と同一の構成部分には
同一の参照符号を付してある。また、図示の簡略化のた
め、MMIC等の図示は省略してある。
【0143】図25、図26を参照すると、この実施例
では、キャパシタCp1が、誘電体基体11の厚み方向
の両面に電極14、15を備えている。この種のキャパ
シタCp1は、単板型コンデンサと呼ばれる。誘電体基
体11の形状は方形パターンのシート状となっており、
その厚みは例えば80μmである。電極14、15の形
状は、誘電体基体11の形状に合わせて方形パターンの
膜状となっており、その厚みは例えば10μmである。
【0144】キャパシタCp1は、基板7の第1の側面
791の側において、凹溝85の内部に配置されてい
る。詳しくは、キャパシタCp1は、凹溝85の底面8
51と、ヨーク9の一面との間に配置されている。更に
詳しくは、キャパシタCp1の2つの電極14、15の
うち、一方の電極14が凹溝85の底面851に接して
おり、他方の電極15が第1のヨーク部材91の一面に
接している。
【0145】図示実施例では、もう一つのキャパシタC
p2を備えている。キャパシタCp2も、上述したキャ
パシタCp1と同様にして、誘電体基体12の厚み方向
の両面に電極17、18を備えている。キャパシタCp
2は、基板7の第2の側面792側において、もう一つ
の凹溝86の内部に配置されている。詳しくは、キャパ
シタCp2は、凹溝86の底面861と、ヨーク9の一
面との間に配置されている。更に詳しくは、キャパシタ
Cp2の2つの電極17、18のうち、一方の電極17
が凹溝86の底面861に接しており、他方の電極18
が第1のヨーク部材91の一面に接している。
【0146】図27、図28を参照すると、基板7には
2つの接続導体68、69が備えられている。接続導体
68、69は、基板7の第2の主面702であって、キ
ャビテイ82の付近に設けられている。
【0147】図29は図25に図示した電力増幅モジュ
ールに含まれる基板及び非可逆回路素子を示す平面図で
ある。図29を参照すると、接続導体68は、非可逆回
路素子221の中心導体Ls1に接続されている。接続
導体68は、中心導体Ls1の両端のうち、接地される
側とは反対側の一端に接続されている。
【0148】もう一つの接続導体69についても同様で
あり、接続導体69は、非可逆回路素子221のもう一
つの中心導体Ls2に接続されている。詳しくは、接続
導体69は、中心導体Ls2の両端のうち、接地される
側とは反対側の一端に接続されている。
【0149】上述のキャパシタCp1は、一方の電極1
4が非可逆回路素子221の中心導体Ls1に電気的に
接続されている。具体的には、電極14が、図25に示
すように接続導体68に接続されており、この接続導体
68が、図29に示すように中心導体Ls1の一端に接
続されている。すなわち、電極14は、接続導体68を
介して中心導体Ls1の一端に接続されている。
【0150】キャパシタCp1の他方の電極15は、接
地されている。実施例ではヨーク9が接地電位にあり、
電極15はヨーク9(第1のヨーク部材91)に接する
ことにより接地されている。
【0151】キャパシタCp2は、一方の電極17が非
可逆回路素子221のもう一つの中心導体Ls2に電気
的に接続されている。具体的には、電極17が、図25
に示すようにもう一つの接続導体69に接続されてお
り、この接続導体69が、図29に示すように中心導体
Ls2の一端に接続されている。すなわち、電極17
は、接続導体69を介して中心導体Ls2の一端に接続
されている。
【0152】キャパシタCp2の他方の電極18は、接
地されている。実施例ではヨーク9が接地電位にあり、
電極18はヨーク9(第1のヨーク部材91)に接する
ことにより接地されている。
【0153】ところで、携帯電話等の移動体通信機器に
おいては、電力効率の向上が要求されており、移動体通
信機器の構成部品の1つである電力増幅モジュールにお
いても、電力付加効率(PAE)の向上が要求されてい
る。電力増幅モジュールの電力付加効率を向上させる手
段としては、非可逆回路素子の入力側接地キャパシタま
たは出力側接地キャパシタのQ値を高くし、非可逆回路
部の挿入損失を低減することが有効である。
【0154】図25、図29を参照して説明した実施例
では、キャパシタCp1は、一方の電極14が非可逆回
路素子221の中心導体Ls1に電気的に接続される。
従って、このキャパシタCp1は、図4に示すように、
非可逆素子221の入力側接地キャパシタとして構成で
きる。
【0155】更に、図25、図26を参照して説明した
ように、キャパシタCp1は、誘電体基体11の厚み方
向の両面に電極14、15を備えて構成される。従っ
て、誘電体基体11を高Q値材料で構成することによ
り、入力側接地キャパシタとなるキャパシタCp1のQ
値を高くすることができる。これにより、非可逆回路部
22の挿入損失を低減できる。非可逆回路部22の挿入
損失とは、例えば、信号が端子T1から端子T2に伝送
されるときの信号伝送損失である(図4参照)。
【0156】このように非可逆回路部22の挿入損失を
低減することにより、電力増幅モジュール2の電力付加
効率を向上させることができる。
【0157】更に、この実施例では、もう一つのキャパ
シタCp2も、一方の電極17が非可逆回路素子221
のもう一つの中心導体Ls2に電気的に接続される(図
25、図29を参照)。従って、このキャパシタCp2
は、図4に示すように、非可逆素子221の出力側接地
キャパシタとして構成できる。
【0158】キャパシタCp2も、誘電体基体12の厚
み方向の両面に電極17、18を備えて構成される(図
25、図26を参照)。従って、誘電体基体12を高Q
値材料で構成することにより、出力側接地キャパシタと
なるキャパシタCp2のQ値を高くすることができる。
このため、非可逆回路部22の挿入損失を更に低減で
き、これにより、電力増幅モジュール2の電力付加効率
を更に向上させることができる。
【0159】誘電体基体11、12を構成する高Q値材
料としては、Q値及び比誘電率εrが高いものほど好ま
しい。具体例としては、下記の誘電体セラミック材料を
挙げることができる。
【0160】 Ba2Ti920(Q値=9000、比誘電率εr=39) Mg2SiO4 (Q値=20000、比誘電率εr=7) Al23 (Q値=40000、比誘電率εr=9.8) これらの誘電体セラミック材料は、単独で用いてもよい
し、2種以上を混合して用いてもよい。
【0161】次に、非可逆回路部22の挿入損失の低
減、及び電力増幅モジュール2の電力付加効率の向上を
実験データにより裏付ける。
【0162】ハイブリッド積層基板に入力側接地キャパ
シタ及び出力側接地キャパシタを内層した場合につい
て、入力側接地キャパシタ及び出力側接地キャパシタの
Q値、非可逆回路部の挿入損失及び電力増幅モジュール
の電力付加効率を測定した。但し、非可逆回路部の挿入
損失は、信号が非可逆回路部の入力端子から出力端子に
伝送されるときの信号伝送損失とした。測定結果は次の
通りである。
【0163】Q値=330 挿入損失=0.5dB 電力付加効率=37.9% これに対し、図25に図示した実施例について、入力側
接地キャパシタ、出力側接地キャパシタとなるキャパシ
タCp1、Cp2のQ値、非可逆回路部22の挿入損失
及び電力増幅モジュール2の電力付加効率を測定した。
但し、誘電体基体11、12を構成する高Q値材料とし
てBa2Ti920を用いた。測定結果は次の通りであ
る。
【0164】Q値=9000 挿入損失=0.1dB 電力付加効率=42.5% 次に、本実施例の更なる作用効果を説明する。
【0165】本実施例と異なり、誘電体基体の厚み方向
の両面に電極を備えたキャパシタを、基板の第2の主面
上に配置した場合、非可逆回路素子のフェリ磁性体とマ
グネットとの間に隙間が生じる。この結果、電力モジュ
ールの厚み寸法が増大してしまう。
【0166】更に、マグネットからフェリ磁性体に印加
される磁界が、上記隙間に起因して減少してしまう。
【0167】これに対し、本実施例では、図25、図2
6に示すように、キャパシタCp1、Cp2が基板7の
凹溝85、86の内部に配置されるから、非可逆回路素
子221のフェリ磁性体YIGとマグネット66との間
に隙間を生じなくなる。従って、電力モジュール2の厚
み寸法a3の増大が回避される。
【0168】更に、上述のようにフェリ磁性体YIGと
マグネット66との間に隙間を生じなくなるから、マグ
ネット66からフェリ磁性体YIGに印加される磁界の
減少が回避される。
【0169】しかも、上述のように、キャパシタCp1
が基板7の凹溝85の内部に配置されるから、凹溝85
に組み合わせられるヨーク9を利用して、非可逆回路素
子221の入力側接地キャパシタとなるキャパシタCp
1を接地することができる。図示実施例では、キャパシ
タCp1の他方の電極15が、ヨーク9(第1のヨーク
部材91)に接することにより接地されている。
【0170】非可逆回路素子221の出力側接地キャパ
シタとなるキャパシタCp2については、同様であるの
で説明を省略する。
【0171】図30、図31は、図25に図示した電力
モジュールにおいて、基板7の第2の層72、第3の層
73を表面からみた平面図である。基板7の最上層を構
成する第1の層71は、既に図27に図示されている。
【0172】図を参照すると、入力側接地キャパシタと
なるキャパシタCp1、及び出力側接地キャパシタとな
るキャパシタCp2は、基板の凹溝85、86の内部に
配置されている。キャパシタCp1、Cp2は、基板7
に含まれる第1の層71〜第8の層78の何れも容量層
としておらず、キャパシタCp1、Cp2の導体パター
ンは、第1の層71の表面にも、第3の層73の表面に
も形成されていない(図27、図31を参照)。
【0173】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)外形寸法を小さくし得る電力増幅モジュールを提
供することができる。 (b)実装に適した電力増幅モジュールを提供すること
ができる。 (c)実装に適した電力増幅モジュールであって、ヨー
クからトリミングパターンを露出させたヨーク配置が容
易な電力増幅モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力増幅モジュールが用いられる
デジタル移動体通信機器(W−CDMA対応)における
高周波回路部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る電力増幅モジュールが用いられる
電力増幅部回路部PWAの詳細を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明に係る電力増幅モジュールの具体的な回
路構成を示す回路図である。
【図4】本発明に係る電力増幅モジュールにおける非可
逆回路部の回路図である。
【図5】図4に図示した非可逆回路部に含まれる非可逆
回路素子の具体的な構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る電力増幅モジュールの平面図であ
る。
【図7】図6の7−7線に沿った断面図である。
【図8】図6の8−8線に沿った断面図である。
【図9】図6に図示した電力増幅モジュールに含まれる
基板を示す平面図である。
【図10】図9の10−10線に沿った断面図である。
【図11】図9に図示した基板の底面図である。
【図12】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第1の層を表面からみた平面図である。
【図13】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第1の層と隣接する第2の層の表面を示す平面図で
ある。
【図14】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第2の層と隣接する第3の層の表面を示す平面図で
ある。
【図15】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第3の層と隣接する第4の層の表面を示す平面図で
ある。
【図16】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第4の層と隣接する第5の層の表面を示す平面図で
ある。
【図17】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第5の層と隣接する第6の層の表面を示す平面図で
ある。
【図18】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第6の層と隣接する第7の層の表面を示す平面図で
ある。
【図19】図6に図示した電力増幅モジュールにおい
て、第7の層と隣接する第8の層の裏面を示す平面図で
ある。
【図20】本発明に係る電力増幅モジュールの別の実施
例を示す平面図である。
【図21】図20の21−21線に沿った断面図であ
る。
【図22】図20に図示した電力増幅モジュールに含ま
れる基板を示す平面図である。
【図23】図22の23−23線に沿った断面図であ
る。
【図24】図22に図示した基板の底面図である。
【図25】本発明に係る電力増幅モジュールの更に別の
実施例を示す拡大断面図である。
【図26】図25の26−26線に沿った断面図であ
る。
【図27】図25に図示した電力増幅モジュールに含ま
れる基板を示す平面図である。
【図28】図27の28−28線に沿った拡大断面図で
ある。
【図29】図25に図示した電力増幅モジュールに含ま
れる基板及び非可逆回路素子を示す平面図である。
【図30】図25に図示した電力モジュールにおいて、
第1の層と隣接する第2の層の表面を示す平面図であ
る。
【図31】図25に図示した電力モジュールにおいて、
第2の層と隣接する第3の層の表面を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
2 電力増幅モジュール 7 基板 82 キャビティ 85、86 凹溝 221 非可逆回路素子 9 ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J013 EA01 FA03 FA07 5J091 AA01 AA41 CA92 CA98 FA16 HA00 HA25 HA29 HA33 KA12 KA29 KA42 KA44 KA68 QA04 SA14 TA01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、非可逆回路素子と、ヨークとを
    含む電力増幅モジュールであって、 前記基板は、第1の主面と、第2の主面と、キャビティ
    と、少なくとも1つの凹溝とを有し、 前記第1の主面及び前記第2の主面は、前記基板の厚み
    方向でみて互いに対向し、 前記キャビティは、前記第1の主面及び前記第2の主面
    に開口し、 前記凹溝は、前記第1の主面または側面から選択された
    少なくとも1つの面に設けられ、 前記非可逆回路素子は、少なくとも一部が前記基板の前
    記キャビティ内に配置され、 前記ヨークは、前記非可逆回路素子に磁気的に結合さ
    れ、前記基板の前記凹溝に組み合わされる電力増幅モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電力増幅モジュー
    ルであって、 前記基板は、少なくとも1つのハイブリッド層と、導体
    層とを積層して構成され、 前記ハイブリッド層は、有機樹脂材料と、誘電体粉末と
    を含む混合材料でなり、 前記導体層は、前記ハイブリッド層によって支持され、
    電気回路を構成する電力増幅モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された電力増幅モジュー
    ルであって、前記ハイブリッド層は、比誘電率が7〜1
    4の範囲にあり、誘電正接が0.01〜0.002の範
    囲にある電力増幅モジュール。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された電力増幅モジュー
    ルであって、前記有機樹脂材料の含有量は40〜60v
    ol%の範囲である電力増幅モジュール。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された電
    力増幅モジュールであって、前記基板はガラスクロス材
    を含む電力増幅モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載された電
    力増幅モジュールであって、前記基板は難燃材を含む電
    力増幅モジュール。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載された電
    力増幅モジュールであって、更に、トリミングパターン
    を含み、 前記基板は、前記第2の主面の少なくとも一部が、前記
    厚み方向でみて前記ヨークから露出する露出部を構成
    し、 前記トリミングパターンは、回路要素を構成するもので
    あり、前記第2の主面の前記露出部に設けられる電力増
    幅モジュール。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された電力増幅モジュー
    ルであって、 前記トリミングパターンは、コンデンサパターン及びイ
    ンダクタパターンを含む電力増幅モジュール。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載された電
    力増幅モジュールであって、 前記ヨークは、前記基板の前記選択された面側からみ
    て、前記凹溝内に配置される電力増幅モジュール。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載された
    電力増幅モジュールであって、 前記凹溝は、前記基板の少なくとも1つの側面に設けら
    れる電力増幅モジュール。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された電力増幅モジ
    ュールであって、 前記凹溝は、互いに対向する2つの側面に設けられる電
    力増幅モジュール。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の何れかに記載され
    た電力増幅モジュールであって、 前記凹溝は、前記基板の前記第1の主面に設けられる電
    力増幅モジュール。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載された電力増幅モジ
    ュールであって、 前記凹溝は、前記第1の主面において前記キャビティの
    開口部に連なる電力増幅モジュール。
  14. 【請求項14】 請求項12または13の何れかに記載
    された電力増幅モジュールであって、 前記凹溝は、前記第1の主面及び1つの側面に連続して
    設けられる電力増幅モジュール。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14の何れかに記載され
    た電力増幅モジュールであって、前記基板の前記第1の
    主面が実装面となる電力増幅モジュール。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15の何れかに記載され
    た電力増幅モジュールであって、 前記非可逆回路素子は、フェリ磁性体と、複数の中心導
    体と、マグネットとを含み、 前記複数の中心導体は、前記フェリ磁性体に組み合わせ
    られ、 前記マグネットは、前記フェリ磁性体に磁気的に結合さ
    れ、 前記ヨークは、前記マグネット及び前記フェリ磁性体に
    磁気的に結合されて、前記マグネット及び前記フェリ磁
    性体を巡る閉磁路を構成する電力増幅モジュール。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16の何れかに記載され
    た電力増幅モジュールであって、更に、少なくとも1つ
    のキャパシタを含み、 前記キャパシタは、誘電体基体の厚み方向の両面に電極
    を備え、前記凹溝の内部に配置されており、前記電極の
    一方が前記非可逆回路素子の中心導体に電気的に接続さ
    れている電力増幅モジュール。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載された電力増幅モジ
    ュールであって、 前記キャパシタは、前記凹溝の内部において、前記凹溝
    の底面と前記ヨークの一面との間に配置されている電力
    増幅モジュール。
  19. 【請求項19】 請求項17または18の何れかに記載
    された電力増幅モジュールであって、 前記キャパシタは、前記誘電体基体が、Ba2Ti
    920、Mg2SiO4またはAl23の少なくとも一種
    含む材料でなる電力増幅モジュール。
  20. 【請求項20】 請求項17乃至19の何れかに記載さ
    れた電力増幅モジュールであって、 前記キャパシタは少なくとも2つ備えられ、1つのキャ
    パシタが前記非可逆回路素子の入力側接地キャパシタを
    構成し、もう1つのキャパシタが前記非可逆回路素子の
    出力側接地キャパシタを構成する電力増幅モジュール。
JP2001390541A 2001-01-10 2001-12-21 電力増幅モジュール Withdrawn JP2002290170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390541A JP2002290170A (ja) 2001-01-10 2001-12-21 電力増幅モジュール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003099 2001-01-10
JP2001-3099 2001-01-10
JP2001390541A JP2002290170A (ja) 2001-01-10 2001-12-21 電力増幅モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002290170A true JP2002290170A (ja) 2002-10-04
JP2002290170A5 JP2002290170A5 (ja) 2005-07-28

Family

ID=26607491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001390541A Withdrawn JP2002290170A (ja) 2001-01-10 2001-12-21 電力増幅モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002290170A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100981520B1 (ko) 2006-12-21 2010-09-10 삼성전자주식회사 통신 시스템에서 전력 증폭기 장치
JP2011147011A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Murata Mfg Co Ltd 回路モジュール
JP2012191573A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100981520B1 (ko) 2006-12-21 2010-09-10 삼성전자주식회사 통신 시스템에서 전력 증폭기 장치
JP2011147011A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Murata Mfg Co Ltd 回路モジュール
JP2012191573A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456172B1 (en) Multilayered ceramic RF device
US6462628B2 (en) Isolator device with built-in power amplifier and embedded substrate capacitor
US6765540B2 (en) Tunable antenna matching circuit
KR101007544B1 (ko) 공진회로를 구비한 비가역 회로소자 및 그의 제조 방법
US7737801B2 (en) Non-reciprocal circuit device
EP1384281B1 (en) Antenna interface unit
JP2005026368A (ja) 放熱用ビアホールを備えた積層基板および該基板を用いたパワーアンプモジュール
US7227427B2 (en) Three-port nonreciprocal circuit device, composite electronic component, and communication apparatus
US7432777B2 (en) Non-reciprocal circuit element, composite electronic component, and communication apparatus
US6690248B2 (en) Nonreciprocal circuit device including ports having different characteristic impedances and communication apparatus including same
JP2002290170A (ja) 電力増幅モジュール
US6597252B1 (en) Nonreciprocal circuit device with series and parallel matching capacitors at different ports
JP2002190714A (ja) 電力増幅モジュール及び電力増幅モジュール用基板
US5748056A (en) Compact 90° monolithic GaAs coupler for wireless applications
JP2005039263A (ja) 回路モジュール用多層基板及び回路モジュール
JP2001339260A (ja) パワーアンプモジュール
JP2004304628A (ja) パワーアンプモジュール用多層基板及びパワーアンプモジュール
US6998943B2 (en) High-frequency power amplifier
JP2002314442A (ja) 電力増幅モジュール
JP2002359321A (ja) 電力増幅モジュール、回路要素集合基板及び回路要素特性調整方法
JP2004282087A (ja) 電力増幅モジュール用基板
JP2001267466A (ja) 電力増幅モジュール
US7429901B2 (en) Non-reciprocal circuit element, composite electronic component, and communication apparatus
Meier et al. Integrated X-band sweeping superheterodyne receiver
JP2002290174A (ja) 電力増幅モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041221

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061010