JP2001337519A - 導電性ブラシ帯電装置 - Google Patents

導電性ブラシ帯電装置

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JP2001337519A
JP2001337519A JP2000155369A JP2000155369A JP2001337519A JP 2001337519 A JP2001337519 A JP 2001337519A JP 2000155369 A JP2000155369 A JP 2000155369A JP 2000155369 A JP2000155369 A JP 2000155369A JP 2001337519 A JP2001337519 A JP 2001337519A
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JP2000155369A
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Yasushi Sakida
裕史 崎田
Shoichi Fujita
庄一 藤田
Eiji Nishimitsu
英二 西光
Hiroo Naoi
宏夫 直井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光体ドラムに接触する導電性ブラシに付着し
たトナーを、簡単な構成で効率よく除去することが可能
で、その結果、感光体ドラムの帯電特性の劣化を防止す
ることができる導電性ブラシ帯電装置を提供する。 【解決手段】所定の電圧が印加された導電性ブラシ30
を回転させながら感光体ドラム10に接触させることに
よって、感光体ドラム10の表面に電荷を付与して感光
体ドラム10を帯電させる導電性ブラシ帯電装置1に、
電気的に絶縁状態に保持されて導電性ブラシ30に面接
触し、導電性発泡体や金属プレートなどの導電性材料か
らなるトナー除去部材32を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置における感光体の帯電に用いる回転式帯電ブ
ラシ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置の画
像形成部に設けた感光体を帯電させる方法としては、コ
ロナ放電を行うコロナ帯電法や外部から電圧を印加した
部材を感光体に接触させて帯電を行う接触帯電法などが
用いられる。接触帯電法は、広く用いられているコロナ
帯電法に比べ、次のような利点がある。すなわち、 (1) 電源から印加する電圧が、コロナ帯電法の場合数k
vであるのに比べ、接触帯電法は、1kv付近の低電圧
である。 (2) 放電を行わないため、オゾンの発生がない。 (3) 帯電電位が印加電圧に依存し、プロセス速度、感光
体の静電容量に依存しない。
【0003】接触帯電法としては、ローラ帯電方式とブ
ラシ帯電方式とが知られている。ローラ帯電方式では、
機能分離型の多層構造からなるローラが実用化されてい
る。この方式では、ユーザの所望の弾性力、抵抗値、表
面平滑性を得るには、多層構造をとるほかに方法がなか
った。そのため、製造コストが割高になることが否めな
かった。
【0004】一方、ブラシ帯電方式は、ローラ帯電方式
のようにブラシを多層にする必要がなく、1種類の導電
性ブラシで弾力、抵抗値などをユーザの所望の値に設定
することが可能である。
【0005】接触帯電方式の感光体帯電方法としては、
導電性ブラシに低電圧を印加する方法、低電流を印加す
る方法、低電圧に交流電圧を重畳させる方法がある。低
電圧方法は、環境の影響を受けやすく、低温低湿環境で
帯電電位が低下する問題がある。低電流方法は、感光体
ドラムの欠損部に電流の集中が発生し、感光体ドラム、
接触帯電器の焼損が発生するという問題がある。低電圧
に交流電圧を重畳させる方法の場合は、低電圧の環境変
化変動もなく、低電流の感光体ドラムの焼損もない。そ
のため、感光体帯電方法としては放流を重畳させる方法
が最も有効となっている。
【0006】ブラシ帯電方式の画像形成装置において、
クリーニング装置で感光体ドラム上の残留トナーを除去
しても、なお微粒子トナーや微粒子の添加剤が感光体ド
ラム上にわずかながら残留する。そのため、その残留し
たトナーや添加剤が、感光体ドラムからブラシ帯電器の
導電性ブラシへと移動して付着してしまい、感光体ドラ
ムを帯電する際に感光体ドラムの帯電特性を損ない、そ
の結果、印字品位の低下を引き起こしてしまう。
【0007】具体的には、導電性ブラシにトナーが付着
したままで帯電動作を続けると、帯電特性が低下し、感
光体ドラム表面の電位が低下する。その結果、印字枚数
の増加につれて、印字背景部に所謂かぶりと言われる汚
れが発生することとなる。また、導電性ブラシにトナー
が付着したままで感光体の帯電動作を続けると、トナー
が付着していない部分とトナーが付着した部分との間に
抵抗差が生じる。このため、抵抗の低い部分に電荷が集
中し、異常放電が発生する。感光体表面には、局所的に
帯電電位の高い部分が発生し、その部分が白く抜ける白
点現象が発生する。
【0008】このような導電性ブラシに付着したトナー
や添加剤による印字品位の低下を改善するために、例え
ば、特開平5−100543号公報には、導電性ブラシ
を覆うように設けた絶縁ケースの内側に導電性ケースを
設け、導電性ケースと導電性ブラシとが同じ電位とする
ことで、導電性ブラシに付着したトナーに、電荷がたま
らないようにして、異常放電の発生を防止する技術が開
示されている。
【0009】また、特開平9−43937号公報には、
導電性ブラシの全長にわたって、多孔質材料からなる現
像剤除去部材を面接触させる構成、さらには、現像剤除
去部材を導電性材料から構成し、これに導電性ブラシよ
りも高い電圧を印加する構成が開示されている。これに
よれば、導電性ブラシに面接触した多孔質の現像剤除去
部材によって、ブラシ表面よりトナーを効率よく除去・
回収するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
先行技術には以下のような問題がある。
【0011】特開平5−100543号公報の構成で
は、初期的に導電性ブラシに付着したトナーによる異常
放電は防止できる。しかしながら、導電性ブラシに付着
するトナーや添加剤を積極的に除去するものではない。
そのため、導電性ブラシから除去されずに残留したトナ
ーによって、徐々に帯電特性が低下し、カブリや白点が
発生するといった問題がある。
【0012】また、特開平9−43937号公報の構成
は、多孔質材料からなる現像剤除去部材を面接触させる
構成であるため、導電性ブラシに付着したトナーや添加
剤を積極的に除去する構成である。しかしながら、現像
剤除去部材が絶縁性である場合、ブラシとの摩擦帯電に
より感光体の表面電位が不均一になり、ハケ筋やカブリ
といった不具合が発生する。また、現像剤除去部材を導
電性として、バイアス電圧を印加する構成とした場合、
バイアス電圧を印加するための回路が別途必要となるた
め、必然的に構成が複雑化する。
【0013】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、感光体ドラムに接触する導電
性ブラシに付着したトナーを、簡単な構成で効率よく除
去することが可能で、その結果、感光体ドラムの帯電特
性の劣化を防止することができる導電性ブラシ帯電装置
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0015】(1) 所定の電圧が印加された導電性ブラシ
を回転させながら感光体に接触させることにより、感光
体表面に電荷を付与して感光体を帯電させる導電性ブラ
シ帯電装置において、導電性材料から成り、電気的に絶
縁状態に保持されて該導電性ブラシに面接触するトナー
除去部材を備えたことを特徴とする。
【0016】この構成においては、所定の電圧が印加さ
れた導電性ブラシを回転させながら感光体に接触させる
ことによって、感光体表面に電荷を付与して感光体を帯
電させる導電性ブラシ帯電装置は、電気的に絶縁状態に
保持されて導電性ブラシに面接触し、導電性材料からな
るトナー除去部材を備えている。したがって、導電性ブ
ラシにトナー除去部材を面接触させる構成であるので、
ブラシ表面に付着するトナーを効果的に除去でき、画像
に白点が出現する原因となる異常放電の発生を抑制す
る。また、トナー除去部材は、導電性であるので、非導
電性部材のように、ブラシとの摩擦帯電により感光体表
面電位が不均一になることがなく安定して良好な画質を
容易に得ることができ、ハケ筋やカブリといった不具合
を発生することがない。
【0017】(2) 前記トナー除去部材は導電性発泡体か
ら形成されたことを特徴とする。
【0018】この構成においては、導電性ブラシ帯電装
置は、導電性発泡体から形成されたトナー除去部材を備
えている。したがって、ブラシを構成する毛の表面に付
着したトナーを、効率的に除去することができる。ま
た、従来、導電性のトナー除去部材としてバイアスが印
加されて電気的にトナーを引き寄せる構成があるが、本
構成では導電性のトナー除去部材を電気的に絶縁状態に
保持しているので、電気的にトナーを引き寄せる作用は
ないものの、バイアス電圧などを付与する必要がないの
で、簡単な構成で導電性ブラシに付着したトナーを除去
することができる。
【0019】(3) 前記トナー除去部材は金属プレートか
ら形成されたことを特徴とする。
【0020】この構成においては、導電性ブラシ帯電装
置は、金属プレートから形成されたトナー除去部材を備
えている。したがって、ブラシを構成する毛の表面に付
着したトナーを、効率的に除去することができる。ま
た、従来、導電性のトナー除去部材としてバイアスが印
加されて電気的にトナーを引き寄せる構成があるが、本
構成では導電性のトナー除去部材を電気的に絶縁状態に
保持されていても、金属類の帯電系列は、トナーよりも
よりプラス側にあり、容易にトナーを引き寄せることが
可能であり、バイアス電圧などを付与する必要がないの
で、簡単な構成で導電性ブラシに付着したトナーを除去
することができる。
【0021】(4) 前記トナー除去部材は、発泡部分が袋
状に形成され独立発泡体から形成されたことを特徴とす
る。
【0022】この構成においては、導電性ブラシ帯電装
置は、発泡部分が袋状に形成された独立発泡体から形成
されたトナー除去部材を備えている。したがって、独立
発泡体は、発泡部分が袋状に形成されているので、セル
形状の強度アップが図れ、ちぎれにくく、トナー除去部
材の寿命を長くすることができる。また、除去したトナ
ーの力において、セル同士が互いにつながって連続発泡
した発泡体に比べ、独立発泡体の方が優れている。
【0023】(5) 前記トナー除去部材は、導電性のエス
テル系発泡体から形成されたことを特徴とする。
【0024】この構成においては、導電性ブラシ帯電装
置は、導電性のエステル系発泡体で形成されたトナー除
去部材を備えている。したがって、エステル系材料は、
耐油性に優れており、石油系樹脂からなるトナーの溶着
が起こりにくく、発泡部材の形状を長期にわたり維持で
きるので、ブラシ表面に付着したトナーを効率的に除去
することができる。
【0025】(6) 前記トナー除去部材は、導電性のエー
テル系発泡体で形成されたことを特徴とする。
【0026】この構成においては、導電性ブラシ帯電装
置は、導電性のエーテル系発泡体で形成されたトナー除
去部材を備えている。したがって、エーテル系材料は耐
質性に優れており劣化しにくく、発泡部材の形状を長期
間にわたり維持できるので、ブラシ表面に付着したトナ
ーを効率的に除去することができる。
【0027】(7) 前記導電性発泡体は、電気抵抗値が1
×1010Ω・cm以下であることを特徴とする。
【0028】この構成においては、トナー除去部材であ
る導電性発泡体の電気抵抗値は1×1010Ω・cm以下
である。したがって、ハーフトーンコピー時のハケ筋の
発生や画像カブリを抑制することができる。
【0029】(8) 前記導電性発泡体は、発泡体のセル密
度が30〜50個/inchであることを特徴とする。
【0030】この構成においては、導電性発泡体のセル
密度が、30〜50個/inchである。したがって、
目詰まりが発生したり回収能力が低下することなく、ブ
ラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去すること
ができる。
【0031】(9) 前記導電性発泡体は、硬度が5〜20
kgfであることを特徴とする。
【0032】この構成においては、導電性発泡体の硬度
が5〜20kgfである。したがって、圧接力が低下し
てトナーの回収性能が低下することなく、確実にブラシ
毛の表面に付着したトナーを除去できる。
【0033】(10)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの周囲に前記導電性ブラシの回転方向に沿って順次
目が密となるように、目の粗さの異なる多孔質の導電性
発泡体を複数枚積層されたことを特徴とする。
【0034】この構成においては、目の粗さの異なる多
孔質の導電性発泡体を前記導電性ブラシの周囲に前記導
電性ブラシの回転方向に沿って順次目が密となるよう
に、複数枚積層している。したがって、除去トナーによ
る目詰まりが起こりにくく、長期に渡ってトナー除去効
果を維持できる。
【0035】(11)前記トナー除去部材は、表面が粗面化
処理されたことを特徴とする。
【0036】この構成においては、トナー除去部材の表
面は粗面化処理されている。したがって、トナー除去部
材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付
着したトナーを効率的に除去することができる。
【0037】(12)前記粗面化処理は、ブラスト処理であ
ることを特徴とする。
【0038】この構成においては、トナー除去部材の表
面はブラスト処理によって粗面化処理されている。した
がって、トナー除去部材の表面を低コストで粗面化処理
することができ、トナー除去部材を導電性ブラシに接触
させると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に
除去することができる。
【0039】(13)(12)の構成において、前記トナー除去
部材は、平均粒子径が250μmで定形粒子のガラスビ
ーズを、噴射圧4.0kgf/cm2 で125mmの距
離から80秒間噴射されて、表面をブラスト処理された
とすることができる。
【0040】この構成においては、トナー除去部材の表
面のブラスト処理として、平均粒子径が250μmで定
形粒子のガラスビーズを、噴射圧4.0kgf/cm2
で125mmの距離から80秒間噴射する。したがっ
て、トナー除去部材の表面を容易に粗面化処理すること
ができ、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させる
と、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去す
ることができる。
【0041】(14)(12)の構成において、前記トナー除去
部材は、平均粒子径が250μmの定形粒子のガラスビ
ーズを45%と、平均粒子径が400μmの定形粒子の
ガラスビーズを55%とを、均一化混合したものを、噴
射圧4.0kgf/cm2 で125mmの距離から16
0秒間噴射されて、表面をブラスト処理されたとするこ
とができる。
【0042】この構成においては、トナー除去部材の表
面のブラスト処理として、平均粒子径が250μmの定
形粒子のガラスビーズを45%と、平均粒子径が400
μmの定形粒子のガラスビーズを55%とを、均一化混
合したものを、噴射圧4.0kgf/cm2 で125m
mの距離から160秒間噴射する。したがって、トナー
除去部材の表面を容易に粗面化処理することができ、ト
ナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛
の表面に付着したトナーを効率的に除去することができ
る。
【0043】(15)(12)の構成において、前記トナー除去
部材は、平均粒子径が710μmの不定形粒子の溶融ア
ルミナを、噴射圧2.8〜3.2kgf/cm2 で15
0〜180mmの距離から60秒間噴射されて、表面を
ブラスト処理されたとすることができる。
【0044】この構成においては、トナー除去部材の表
面のブラスト処理として、平均粒子径が710μmの不
定形粒子の溶融アルミナを、噴射圧2.8〜3.2kg
f/cm2 で150〜180mmの距離から60秒間噴
射する。したがって、トナー除去部材の表面を容易に粗
面化処理することができ、トナー除去部材を導電性ブラ
シに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを
効率的に除去することができる。
【0045】(16)前記粗面化処理は、溶射処理であるこ
とを特徴とする。
【0046】この構成においては、トナー除去部材の表
面は溶射処理によって粗面化処理されている。したがっ
て、トナー除去部材の表面の耐久性を向上することがで
き、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブ
ラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去すること
ができる。
【0047】(17)(16)の構成において、前記トナー除去
部材は、φ3.2のSUS316ワイヤを、溶射圧5.
0kgf/cm2 の酸素と溶射圧5.5kgf/cm2
のアセチレンで300mmの距離から5mm/secの
ワイヤ送り速度で、表面を溶射処理されたとすることが
できる。
【0048】この構成においては、トナー除去部材の表
面に対して、φ3.2のSUS316ワイヤを、溶射圧
5.0kgf/cm2 の酸素と溶射圧5.5kgf/c
2のアセチレンで300mmの距離から5mm/se
cのワイヤ送り速度で溶射処理する。したがって、トナ
ー除去部材の表面の耐久性を向上することができ、トナ
ー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の
表面に付着したトナーを効率的に除去することができ
る。
【0049】(18)前記粗面化処理されたトナー除去部材
は、10点平均粗さRzが100〜1000μmである
ことを特徴とする。
【0050】この構成においては、トナー除去部材は1
0点平均粗さRzが100〜1000μmとなるように
粗面化処理される。したがって、トナー除去部材を導電
性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したト
ナーを効率的に除去することができる。
【0051】(19)前記粗面化処理されたトナー除去部材
は、10点平均粗さRzがトナーの体積平均粒子径の1
2倍〜120倍であることを特徴とする。
【0052】この構成においては、トナー除去部材は、
10点平均粗さRzがトナーの体積平均粒子径の12倍
〜120倍となるように粗面化処理される。したがっ
て、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブ
ラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去すること
ができる。
【0053】(20)前記粗面化処理されたトナー除去部材
は、10点平均粗さRzがトナーの個数平均粒子径の
7.2倍〜18.0倍であることを特徴とする。
【0054】この構成においては、トナー除去部材は、
10点平均粗さRzがトナーの個数平均粒子径の7.2
倍〜18.0倍となるように粗面化処理される。したが
って、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、
ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去するこ
とができる。
【0055】(21)前記粗面化処理されたトナー除去部材
における粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部
分で互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅は、0.2
〜1.0mmであることを特徴とする。
【0056】この構成においては、トナー除去部材は、
粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部分で互い
に隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅が0.2〜1.0m
mとなるように粗面化処理される。したがって、トナー
除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表
面に付着したトナーを効率的に除去することができる。
【0057】(22)前記粗面化処理されたトナー除去部材
における粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部
分で互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅は、トナー
の体積平均粒子径の25〜125倍であることを特徴と
する。
【0058】この構成においては、トナー除去部材は、
粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部分で互い
に隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅がトナーの体積平均
粒子径の25〜125倍となるように粗面化処理され
る。したがって、トナー除去部材を導電性ブラシに接触
させると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に
除去することができる。
【0059】(23)前記粗面化処理されたトナー除去部材
における粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部
分で互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅は、トナー
の個数平均粒子径の40〜200倍であることを特徴と
する。
【0060】この構成においては、トナー除去部材は、
粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部分で互い
に隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅がトナーの個数平均
粒子径の40〜200倍となるように粗面化処理され
る。したがって、トナー除去部材を導電性ブラシに接触
させると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に
除去することができる。
【0061】(24)前記トナー除去部材は、面接触する前
記導電性ブラシの長手方向に略平行に、表面に複数の直
線状の溝を設けたことを特徴とする。
【0062】この構成においては、トナー除去部材の表
面に、面接触する前記導電性ブラシの長手方向に略平行
に、複数の直線状の溝が設けられている。したがって、
トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ
毛の表面に付着したトナーを効率的に除去することがで
きる。
【0063】(25)前記トナー除去部材は、面接触する前
記導電性ブラシの長手方向に対して所定の角度で傾斜し
た複数の直線状の溝を表面に設けたことを特徴とする。
【0064】この構成においては、面接触する前記導電
性ブラシの長手方向に対して所定の角度で傾斜した複数
の直線状の溝がトナー除去部材の表面に設けられてい
る。したがって、トナー除去部材を導電性ブラシに接触
させると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に
除去することができる。
【0065】(26)前記複数の直線状の溝は、面接触する
導電性ブラシの長手方向に対して30〜60°傾斜して
設けたことを特徴とする。
【0066】この構成においては、面接触する導電性ブ
ラシの長手方向に対して30〜60°傾斜して複数の直
線状の溝がトナー除去部材に設けられている。したがっ
て、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブ
ラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去すること
ができる。
【0067】(27)前記トナー除去部材の表面に設けた複
数の溝は、深さが0.03〜1.0mmであることを特
徴とする。
【0068】この構成においては、深さが0.03〜
1.0mmである複数の溝が、トナー除去部材の表面に
設けられている。したがって、トナー除去部材を導電性
ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したトナ
ーを効率的に除去することができる。
【0069】(28)前記トナー除去部材の表面に設けた複
数の溝は、ピッチが0.2〜1.0mmであることを特
徴とする。
【0070】この構成においては、ピッチが0.2〜
1.0mmである複数の溝が、トナー除去部材の表面に
設けられている。したがって、トナー除去部材を導電性
ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したトナ
ーを効率的に除去することができる。
【0071】(29)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの周囲に前記導電性ブラシの回転方向に沿って順次
目が密となるように粗面化処理されたことを特徴とす
る。
【0072】この構成においては、導電性ブラシの周囲
に導電性ブラシの回転方向に沿って順次目が密となるよ
うに粗面化処理されたトナー除去部材が設けられてい
る。したがって、除去トナーによる目詰まりが起こりに
くく、長期にわたりトナー除去効果を維持できる。
【0073】(30)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
植毛され先端部が斜めに曲がった斜毛の場合、前記導電
性ブラシとの圧接によるニップ幅が5mm以上であるこ
とを特徴とする。
【0074】この構成においては、導電性ブラシの回転
軸に対して放射状に植毛され先端部が斜めに曲がった斜
毛の導電性ブラシと、トナー除去部材との、圧接による
ニップ幅は5mm以上である。したがって、トナーの除
去効果が上がり、画像白点などが発生しなくなる。
【0075】(31)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
植毛され先端部が斜めに曲がった斜毛の場合、前記導電
性ブラシヘの食い込み量が1〜3mmであることを特徴
とする。
【0076】この構成においては、導電性ブラシの回転
軸に対して放射状に植毛され先端部が斜めに曲がった斜
毛の導電性ブラシへのトナー除去部材の食い込み量が1
〜3mmである。したがって、トナーの除去効果が上が
り、画像白点などが発生しなくなる。
【0077】(32)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
植毛された直毛である場合、前記導電性ブラシとのニッ
プ幅が1〜5mmであることを特徴とする。
【0078】この構成においては、導電性ブラシの毛
が、ブラシの回転軸に対して放射状に植毛されている場
合、トナー除去部材と導電性ブラシとのニップ幅が1〜
5mmである。したがって、トナーを確実に除去し、帯
電ムラによる画質の劣化を発生させない。
【0079】(33)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
植毛された直毛である場合、前記導電性ブラシヘの食い
込み量が0.2〜1mmであることを特徴とする。
【0080】この構成においては、導電性ブラシの毛が
導電性ブラシの回転軸に対して垂直に植毛されている場
合、トナー除去部材の導電性ブラシへの食い込み量が
0.2〜1mmである。したがって、トナーの除去効果
が上がり、画像に白点が出現せず、帯電ムラによる画質
の劣化が発生しない。
【0081】(34)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシとの当接圧が80〜200gf/cmであることを
特徴とする。
【0082】この構成においては、トナー除去部材と導
電性ブラシとの当接圧が80〜200gf/cmであ
る。したがって、当接圧が小さくて帯電ブラシとトナー
除去部材との接触面積が減少したり当接圧が大きく目詰
まりが発生して回収能力が劣ることがなく、効率的にト
ナーを除去することができる。
【0083】(35)前記トナー除去部材は、主走査方向の
設置範囲を画像幅以上で、前記導電性ブラシの全長以下
としたことを特徴とする。
【0084】この構成においては、トナー除去部材の主
操作方向の設置範囲は、画像幅以上で導電性ブラシの全
長以下とする。したがって、画像幅全域に渡ってブラシ
毛に付着したトナーを効率的に除去できる。
【0085】(36)前記トナー除去部材は、導電性ブラシ
が感光体の帯電を完了して感光体表面から離れた直後の
位置に設置したことを特徴とする。
【0086】この構成においては、導電性ブラシが感光
体の帯電を完了し、感光体表面から離れた直後の位置に
トナー除去部材は設置する。したがって、ブラシに付着
したトナーが速やかに除去されるので、導電性ブラシで
感光体を良好に帯電することができる。
【0087】(37)前記導電性ブラシの周囲に前記トナー
除去部材を複数個設け、導電性ブラシに対して複数回面
接触させてトナー除去を行うとともに、導電性ブラシ回
転方向の上流側部位に位置する上流側トナー除去部材
と、下流側部位に位置する下流側トナー除去部材との、
間に空隙を設けることを特徴とする。
【0088】この構成においては、導電性ブラシ回転方
向の上流側部位に位置する上流側トナー除去部材と下流
側部位に位置する下流側トナー除去部材との間に空隙が
できるように、導電性ブラシの周囲にトナー除去部材を
複数個設けて、導電性ブラシに対して複数回面接触させ
てトナー除去を行う。したがって、回収したトナーを保
持する量が増えるので、トナー除去部材にのみトナーを
溜める場合に比べて、トナー除去部材を長期にわたって
使用できる。
【0089】(38)前記上流側トナー除去部材は、前記下
流側トナー除去部材の目の粗さよりも粗いことを特徴と
する。
【0090】この構成においては、導電性ブラシ回転方
向の上流側部位に位置する上流側トナー除去部材の目の
粗さは、下流側部位に位置する下流側トナー除去部材の
目の粗さよりも粗い。したがって、トナー粒径に応じて
効率的にトナーを除去できる。
【0091】(39)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシに対して線接触する部位と、面接触する部位とを、
備えたことを特徴とする。
【0092】この構成においては、導電性ブラシに対し
て線接触する部位と、面接触する部位とをトナー除去部
材は備えている。したがって、導電性ブラシに対して線
接触する部位は、粒子の大きいトナーを除去する効果に
優れているので、さらにトナー除去効果を上げることが
できる。
【0093】(40)前記トナー除去部材を前記導電性ブラ
シの回転方向に沿って複数個設け、いずれも表裏反転可
能としたことを特徴とする。
【0094】この構成においては、導電性ブラシの回転
方向に沿って表裏反転可能なトナー除去部材を複数個備
えている。したがって、トナー除去部材の両面が使用可
能となり、長期間に渡ってトナー除去効果を確保でき
る。
【0095】(41)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシヘの接触面を移動させる機構を備えたことを特徴と
する。
【0096】この構成においては、導電性ブラシへの接
触面を移動させる機構をトナー除去部材は備えている。
したがって、トナー除去部材の接触面が順次更新するこ
とができるのでトナー除去効果をアップさせることがで
きる。
【0097】(42)前記トナー除去部材を円筒形状に形成
し、前記導電性ブラシに回転させながら面接触させるこ
とを特徴とする。
【0098】この構成においては、円筒形状に形成した
トナー除去部材を導電性ブラシに面接触されながら回転
させる。したがって、トナー除去部材の接触面が順次更
新されるのでトナー除去効果に優れる。
【0099】(43)前記トナー除去部材を螺旋体形状に形
成し、前記導電性ブラシに回転させながら接触させるこ
とを特徴とする。
【0100】この構成においては、螺旋体形状に形成し
たトナー除去部材を導電性ブラシに接触させながら回転
させる。したがって、トナー除去部材の接触面が更新さ
れ、トナー除去効果に優れる。
【0101】(44)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシの外形に沿って湾曲した形状であり、前記導電性ブ
ラシに対向する全面が前記導電性ブラシに接触すること
を特徴とする。
【0102】この構成においては、導電性ブラシの外形
に沿って湾曲した形状をトナー除去部材はしており、導
電性ブラシに対向する全面が導電性ブラシに接触する。
したがって、導電性ブラシに付着したトナーを確実に除
去することができる。
【0103】(45)前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
ラシとの対向面に複数の切欠部を設けたことを特徴とす
る。
【0104】この構成においては、トナー除去部材の導
電性ブラシとの対向面に複数の切り欠きを設けている。
したがって、トナー除去部材で除去したトナーを切り欠
き部にとどめ、流出するのを防止するので次回の帯電が
良好に行われる。また、切り欠き部を設けることで回転
ブラシへの接触面積が減少するので、回転負荷を低減で
きる。
【0105】
【実施の形態】本発明の実施形態について、以下に説明
する。
【0106】図1は、本発明の実施形態に係る導電性ブ
ラシ帯電装置が適用される電子写真装置の画像形成部に
おける概略の構成図である。画像形成部は、アルミ素管
に感光層を配置した像担持体である感光体ドラム10
と、感光体ドラム10の周囲に、感光体ドラム10の表
面に均一な電荷を付与する帯電手段である導電性ブラシ
帯電装置1、導電性ブラシ帯電装置1に電位を供給する
図外の電源装置、帯電された感光体ドラム10の表面に
画像データに応じてレーザ光を照射する露光手段である
光学ユニット2を備える。また、露光によって形成され
た電荷パターンである静電潜像に対して、現像剤である
トナーを供給して顕像化された画像であるトナー像を形
成する現像装置3、普通紙などの転写材5を感光体ドラ
ム10に圧接して、感光体ドラム10に形成されたトナ
ー像を転写する転写手段である転写ローラ4、感光体ド
ラム10の表面に残留したトナーを回収するクリーニン
グブレッド16を備えたクリーニング装置6、感光体ド
ラム10のトナー像転写後の残留電荷を除去する図外の
除電ランプなどを備える。
【0107】次に、電子写真装置に設けられた導電性ブ
ラシ帯電装置1の構成について説明する。導電性ブラシ
帯電装置1は、導電性ブラシ30、チャージャケース3
1及びクリーニング部材32を備えている。導電性ブラ
シ帯電装置1は、導電性ブラシ30の感光体ドラム10
と接触する側を除く三方を囲うように設けたコの字状で
ある絶縁性チャージャケース31の内側に、導電性材料
で形成したクリーニング部材32を粘着剤などで張り付
けた構成である。導電性ブラシ30は、回転しながら感
光体ドラム10に接触して、感光体ドラム10を所定電
位に帯電させる。導電性ブラシ30には、図外の電源部
から、その仕様により、低電圧、低電流、または低電圧
に交流電圧を重畳させたものが印加される。そして、導
電性ブラシ30には、感光体ドラム10の表面に残留し
てブラシ毛表面に付着したトナーを除去するためのクリ
ーニング部材32が備えられている。このクリーニング
部材32は、導電性材料から形成されたトナー除去部材
であり、電気的に絶縁状態に保持しながら導電性ブラシ
30の全長にわたって面接触させることで、導電性ブラ
シ30に付着したトナーを除去する構成である。
【0108】図2(A)〜(C)は、導電性ブラシ帯電
装置の基本的な構成を示す断面図である。ここで、導電
性ブラシ帯電装置1におけるクリーニング部材32の設
置位置としては、以下のパターンがある。すなわち、導
電性ブラシ30の回転方向における感光体ドラム10と
導電性ブラシ30とが当接した後に離れた位置を上流側
とすると、図2(A)においては、導電性ブラシ30の
上流側におけるチャージャケース31の垂直な面の内側
に、クリーニング部材32aを貼り付けている。また、
図2(B)においては、チャージャケース31の水平な
面の内側に、クリーニング部材32bを貼り付けてい
る。さらに、図2(C)においては、導電性ブラシ30
の下流側におけるチャージャケース31の垂直な面の内
側に、クリーニング部材32cを貼り付けている。
【0109】クリーニング部材32の設置位置は、導電
性ブラシ30が感光体ドラム10の帯電を完了し、感光
体表面から離れる直後であって、導電性ブラシ30の回
転方向上流側の部位に設置することが好ましい。このよ
うな位置に設置することで、導電性ブラシ30に付着し
たトナーを除去することができるので、次回の帯電動作
で感光体ドラム10を良好に帯電することができる。し
たがって、図2(A)〜図2(C)に示したクリーニン
グ部材の設置位置を比較すると、導電性ブラシ30が感
光体ドラム10と離れた後に、すぐにトナー除去を行う
配置である図2(A)に示した構成が最も好ましい。
【0110】クリーニング部材32の材質としては、導
電性発泡体を用いることができる。導電性発泡体は、多
孔質材料であるので、導電性ブラシ30の表面に付着し
たトナーを効率的に除去して、捕捉したトナーを発泡体
の隙間に保持することができる。また、導電性発泡体は
導電性であるため、クリーニング部材32の帯電電位を
均一にすることができる。
【0111】導電性発泡体の中でも、発泡部分が袋状に
形成される独立発泡(面発泡とも称される。)した発泡
体がより好ましい。独立発泡体は、発泡部分が袋状に形
成されていることから、発泡体のセル形状の強度アップ
が図れる。よって、ちぎれにくく、クリーニング部材3
2の寿命を長くすることができる。また、除去したトナ
ーの捕捉力は、セル同士が互いにつながった連続発泡体
に比べて、独立発泡体の方が優れている。クリーニング
部材32の具体的な材質としては、導電性のエステル系
やエーテル系発泡体の、例えばポリウレタンフォームな
どを用いることができる。
【0112】エステル系発泡体は耐油性に優れており、
石油系樹脂からなるトナーの溶着が起こりにくい。ま
た、発泡部材の形状を長期に渡り維持できるので、ブラ
シ表面に付着したトナーを効率的に除去することができ
る。
【0113】また、エーテル系発泡体は耐湿性に優れて
いる。図12は、ポリウレタンフォームの耐湿性につい
て、経過時間と引張り強度保持率との関係を示す図であ
る。周囲温度70℃、周囲湿度95%RHの環境下で、
エーテル系ポリウレタンフォームとエステル系ポリウレ
タンフォームとにおける引張り強度保持率の評価を行っ
た。エステル系ポリウレタンフォームは、500時間が
経過するまでは引張り強度保持率に変化はほとんどない
が、500時間を越えると急激に引張り強度保持率が低
下する。これに対して、エーテル系ポリウレタンフォー
ムは、1000時間経過しても1500時間まで引張り
強度保持率はほとんど変化しない。このように、エーテ
ル系発泡体は耐湿性に優れており、劣化しにくく発泡部
材の形状を長期に渡り維持できるので、ブラシ表面に付
着したトナーを効率的に除去することができる。
【0114】
【表1】
【0115】次に、クリーニング部材32の最適な抵抗
値を調べるために、クリーニング部材32の抵抗値を変
化させて、トナー除去効果の低下時に現れる画像欠陥で
あるハーフトーンコピー時のハケ筋の発生状態や、画像
カブリの発生状態を調べた。表1にクリーニング部材3
2の電気抵抗と画像結果との関係を示す。
【0116】その結果、クリーニング部材32を構成す
る導電性発泡体の抵抗が大きくなると、導電性ブラシ3
0との摩擦帯電により感光体ドラム10の表面電位が不
均一になり、局所的に感光体表面電位が高くなったり、
または低くなったりする。そのため、転写材上の画像に
ハケ筋やカブリといった不具合が発生した。そこで、ク
リーニング部材32を構成する導電性発泡体の電気抵抗
として、1×1010Ω・cm以下のものを使用すると、
ハケ筋や画像カブリの発生は抑制できた。また、導電性
部材の電気抵抗として1×105 Ω・cm以下のものを
使用すると、ハーフトーンコピー時のハケ筋及び画像カ
ブリは転写材上の画像に発生しなくなった。
【0117】したがって、クリーニング部材32の電気
抵抗値は、1×1010Ω・cm以下のものを使用するこ
とが好ましく、1×105 Ω・cm以下のものを使用す
ることがより好ましい。
【0118】
【表2】
【0119】次に、クリーニング部材32である導電性
発泡体の最適なセル数密度を調べるために、クリーニン
グ部材のセル数密度を変化させて、トナー除去効果の低
下時に現れる画像欠陥である異常放電による白点の発生
状態を調べた。表2に、クリーニング部材32のセル数
と白点発生の関係を示す。
【0120】その結果、ブラシ表面にトナーが付着する
と、その部分とトナーが付着してない部分とに抵抗差が
生じた。このため、抵抗の低い部分に電荷が集中し、異
常放電が発生する。そして、感光体表面には、局所的に
帯電電位の高い部分が発生し、その部分が白く抜ける白
点現象が起こる。セル数が、30〜50個/inchで
は、白点は発生しなかった。しかし、セル数が30個/
inchよりも少ないと、白点が発生した。これは、導
電性発泡体に目詰まりが発生し、ブラシ毛表面に付着し
たトナーを効率的に除去することが困難となったためで
ある。また、セル数が50個/inchより多い場合も
白点が発生した。これは、導電性発泡体のトナー回収能
力が低下したためである。
【0121】したがって、導電性発泡体で形成したクリ
ーニング部材32のセル密度は、30〜50個/inc
hとすることが好ましい。
【0122】
【表3】
【0123】次に、クリーニング部材32の最適な硬度
を調べるために、クリーニング部材32の硬度を変化さ
せて、画像欠陥である異常放電による白点の発生状態を
調べた。表3に、クリーニング部材32の硬度と白点発
生の関係を示す。
【0124】その結果、硬度が5〜20kgfの場合
は、白点は発生しなかった。しかし、硬度が5kgfよ
り小さいと白点が発生した。これは、導電性ブラシ30
とクリーニング部材32との圧接力が弱く、トナーの回
収性能が低下したためである。また、硬度が20kgf
より大きい場合も白点が発生した。これは、導電性ブラ
シ30とクリーニング部材32との接触面積が減少し、
ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去するこ
とが困難なためである。
【0125】したがって、クリーニング部材32を導電
性発泡体から形成した場合の硬度は、5〜20kgfで
あることが好ましい。
【0126】また、クリーニング部材32の材質として
は、表面を粗面化処理した金属プレートを用いることも
できる。金属類の帯電系列は、トナーよりもよりプラス
側にある。そのため、金属プレートが電気的に絶縁状態
であっても容易にトナーを引き寄せることができる。ま
た、金属プレートの表面を粗面化処理することで、表面
に形成された凹部にトナーを保持することができ、導電
性ブラシ30の表面に付着したトナーを効率的に除去す
ることができる。また、導電性であるため、クリーニン
グ部材32の帯電電位を均一にすることができる。
【0127】金属プレートとして用いる金属材料として
は、錆びにくく、腐食しにくいという性質を持ったもの
が好適である。例えば、表面にアルマイト処理を行った
アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス鋼と称
される300番台のステンレス鋼、ニッケル板、黄銅
板、及び燐青銅板等である。
【0128】金属プレートの表面加工方法としては、ブ
ラスト処理や溶射処理などの方法を用いることができ
る。例えば、金属プレートの表面から125mmの距離
をあけて、平均粒子径250μmの定形粒子であるガラ
スビーズを、噴射圧4.0kgf/cm2 で80秒間噴
射する。このようなブラスト処理方法で表面を粗面化処
理した金属プレートを、クリーニング部材32として使
用することにより、導電性ブラシ30に付着したトナー
を効率的に除去することができる。
【0129】また、金属プレートの表面から125mm
の距離をあけて、平均粒子径が250μmの定形粒子の
ガラスビーズを45%と、平均粒子径が400μmの定
形粒子のガラスビーズを55%とを、均一化混合したも
のを、噴射圧4.0kgf/cm2 で160秒間噴射す
る。この場合、粒子径の異なるガラスビーズを金属プレ
ートに噴射するので、金属プレートの表面に形成される
凹凸を複雑にすることができる。このようなブラスト処
理方法で、表面を粗面化処理した金属プレートをクリー
ニング部材32として使用することにより、導電性ブラ
シ30に付着したトナーをより効率的に除去することが
できる。
【0130】さらに、金属プレートの表面から150〜
180mmの距離をあけて、平均粒子径が710μmの
不定形粒子の溶融アルミナを、噴射圧2.8〜3.2k
gf/cm2 で60秒間噴射する。この場合、ブラスト
粒子として不定形の溶融アルミナを使用するので、金属
プレートの表面に形成する凹凸を複雑化することができ
る。このようなブラスト処理方法で、表面を粗面化処理
した金属プレートをクリーニング部材32として使用し
た場合も、導電性ブラシ30に付着したトナーをより効
率的に除去することができる。
【0131】加えて、金属プレートの表面から300m
mの距離をあけて、φ3.2のSUS316ワイヤを、
5mm/secのワイヤ送り速度で溶射圧5.0kgf
/cm2 の酸素と溶射圧5.5kgf/cm2 のアセチ
レンとを用いて溶射する。このような溶射処理方法で表
面を粗面化処理した金属プレートを、クリーニング部材
32として使用した場合も、導電性ブラシ30に付着し
たトナーを効果的に除去することができる。これは、S
US316を溶射材料として使用することで、金属プレ
ートの表面を粗面化するとともに、耐久性(耐摩耗性、
耐熱性、耐蝕性、耐絶縁性など)に優れた皮膜を金属プ
レートの表面に形成することができるためである。
【0132】
【表4】
【0133】次に、粗面化処理した金属プレートの表面
における最適な10点平均粗さRzを調べるために、1
0点平均粗さRzを変化させて、画像欠陥である異常放
電による白点の発生状態を調べた。表4に、粗面化処理
した金属プレートの表面における10点平均粗さRzと
白点発生との関係を示す。
【0134】その結果、10点平均粗さRzが100〜
1000の場合、白点は発生しなかった。しかし、10
点平均粗さRzが100より小さい場合、クリーニング
部材(金属プレート)32の導電性ブラシ30に付着し
たトナーの回収性能が劣るため、白点が発生した。ま
た、10点平均粗さRzが1000より大きい場合も、
クリーニング部材(金属プレート)32の導電性ブラシ
30に付着したトナーの回収性能が劣るため、白点が発
生した。
【0135】したがって、クリーニング部材32として
用いる金属プレートの表面における10点平均粗さRz
は、Rz=100〜1000であることが好ましい。
【0136】
【表5】
【0137】次に、粗面化処理した金属プレートの表面
における10点平均粗さRzをトナー体積平均粒子径に
対して何倍にすると良いかを調べるために、10点平均
粗さRzのトナー体積平均粒子径に対する倍率を変化さ
せて、画像欠陥である異常放電による白点の発生状態を
調べた。表5に、粗面化処理した金属プレートの表面に
おける10点平均粗さRzのトナー体積平均粒子径に対
する倍率と白点発生との関係を示す。
【0138】その結果、10点平均粗さRzがトナーの
体積平均粒子径の12〜120倍の場合、白点は発生し
なかった。しかし、10点平均粗さRzがトナーの体積
平均粒子径の12倍より小さい場合、クリーニング部材
(金属プレート)32の導電性ブラシ30に付着したト
ナーの回収性能が劣るため、白点が発生した。また、1
0点平均粗さRzがトナーの体積平均粒子径の120倍
より大きい場合も、クリーニング部材(金属プレート)
32の導電性ブラシ30に付着したトナーの回収性能が
劣るため、白点が発生した。
【0139】したがって、クリーニング部材32として
用いる金属プレートの表面における10点平均粗さRz
は、トナーの体積平均粒子径の12倍〜120倍である
ことが好ましい。
【0140】
【表6】
【0141】次に、粗面化処理した金属プレートの表面
における10点平均粗さRzをトナー個数平均粒子径に
対して何倍にすると良いかを調べるために、10点平均
粗さRzのトナー個数平均粒子径に対する倍率を変化さ
せて、画像欠陥である異常放電による白点の発生状態を
調べた。表6に、粗面化処理した金属プレートの表面に
おける10点平均粗さRzのトナー個数平均粒子径に対
する倍率と白点発生との関係を示す。
【0142】その結果、10点平均粗さRzがトナーの
個数平均粒子径の7.2〜18倍の場合、白点は発生し
なかった。しかし、10点平均粗さRzがトナーの個数
平均粒子径の7.2倍より小さい場合、クリーニング部
材(金属プレート)32の導電性ブラシ30に付着した
トナーの回収性能が劣るため、白点が発生した。また、
10点平均粗さRzがトナーの体積平均粒子径の18.
0倍より大きい場合も、クリーニング部材(金属プレー
ト)32の導電性ブラシ30に付着したトナーの回収性
能が劣るため、白点が発生した。
【0143】したがって、クリーニング部材32として
用いる金属プレートの表面における10点平均粗さRz
は、トナーの個数平均粒子径の7.2倍〜18.0倍で
あることが好ましい。
【0144】
【表7】
【0145】次に、粗面化処理した表面の10点平均粗
さRzが100〜1000μmの金属プレートにおい
て、粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部分で
互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸幅(以下、粗さ凹凸
幅と称する。)の最適値を調べるために、粗さ凹凸幅を
変化させて、画像欠陥である異常放電による白点の発生
状態を調べた。表7に、粗面化処理した表面の10点平
均粗さRzが100〜1000μmの金属プレートにお
ける粗さ凹凸幅と白点発生との関係を示す。また、図1
6に粗さ曲線の一例を示す。
【0146】その結果、粗さ凹凸幅が0.2〜1.0m
mの場合、白点は発生しなかった。しかし、粗さ凹凸幅
が0.2mmより小さい場合、クリーニング部材(金属
プレート)32の導電性ブラシ30に付着したトナーの
回収性能が劣るため、白点が発生した。また、粗さ凹凸
幅が1.0mmより大きい場合も、クリーニング部材
(金属プレート)32の導電性ブラシ30に付着したト
ナーの回収性能が劣るため、白点が発生した。
【0147】したがって、粗面化処理した表面の10点
平均粗さRzが100〜1000μmの金属プレートに
おける粗さ凹凸幅は、0.2mm〜1.0mmであるこ
とが好ましい。
【0148】
【表8】
【0149】次に、粗面化処理した表面の10点平均粗
さRzが100〜1000μmの金属プレートにおい
て、粗さ凹凸幅はトナーの体積平均粒子径の何倍が最適
値であるかを調べるために、粗さ凹凸幅に対するトナー
の体積平均粒子径の倍率を変化させて、画像欠陥である
異常放電による白点の発生状態を調べた。表8に、粗面
化処理した表面の10点平均粗さRzが100〜100
0μmの金属プレートにおける粗さ凹凸幅のトナー体積
平均粒子径に対する倍率と白点発生との関係を示す。
【0150】その結果、トナーの体積平均粒子径が25
〜125倍の場合、白点は発生しなかった。しかし、ト
ナーの体積平均粒子径が25倍より小さい場合、クリー
ニング部材(金属プレート)32の導電性ブラシ30に
付着したトナーの回収性能が劣るため、白点が発生し
た。また、トナーの体積平均粒子径が125倍より大き
い場合も、クリーニング部材(金属プレート)32の導
電性ブラシ30に付着したトナーの回収性能が劣るた
め、白点が発生した。
【0151】したがって、粗面化処理した表面の10点
平均粗さRzが100〜1000μmの金属プレートに
おける粗さ凹凸幅は、トナーの体積平均粒子径の25倍
〜125倍であることが好ましい。
【0152】
【表9】
【0153】次に、粗面化処理した表面の10点平均粗
さRzがトナーの体積平均粒子径の12倍〜120倍で
ある金属プレートにおいて、粗さ凹凸幅はトナーの個数
平均粒子径の何倍が最適値であるかを調べるために、粗
さ凹凸幅に対するトナーの個数平均粒子径を変化させ
て、画像欠陥である異常放電による白点発生の有無を調
べた。表9に、粗面化処理した表面の10点平均粗さR
zがトナーの体積平均粒子径の12倍〜120倍である
金属プレートにおける粗さ凹凸幅のトナー個数平均粒子
径に対する倍率と白点発生との関係を示す。
【0154】その結果、トナーの個数平均粒子径が40
〜200倍の場合、白点は発生しなかった。しかし、ト
ナーの個数平均粒子径が40倍より小さい場合、クリー
ニング部材(金属プレート)32の導電性ブラシ30に
付着したトナーの回収性能が劣るため、白点が発生し
た。また、トナーの体積平均粒子径が200倍より大き
い場合も、クリーニング部材(金属プレート)32の導
電性ブラシ30に付着したトナーの回収性能が劣るた
め、白点が発生した。
【0155】したがって、クリーニング部材32として
用いる10点平均粗さRzがトナーの体積平均粒子径の
12倍〜120倍である金属プレートの表面における粗
さ凹凸幅は、トナーの体積平均粒子径の40倍〜200
倍であることが好ましい。
【0156】次に、クリーニング部材32の表面に溝を
設けた場合について説明する。図13は、導電性ブラシ
の長手方向に沿って複数の直線状の溝を設けたクリーニ
ング部材を示す上面図及び側面図である。図14は、導
電性ブラシの長手方向に対して所定の角度で傾斜した複
数の直線状の溝を設けたクリーニング部材を示す図であ
る。図13に示すように、導電性ブラシ30の長手方向
に沿って複数の直線状の溝を設けて、金属プレートの表
面に凹凸加工を行ったクリーニング部材32sを、導電
性ブラシ30に接触させることで、ブラシの表面に付着
したトナーを効率的に除去することができる。
【0157】また、図14に示すように、導電性ブラシ
30の長手方向に対して所定の角度で傾斜した複数の直
線状の溝を設けて、金属プレートの表面に凹凸加工を行
ったクリーニング部材32tを、導電性ブラシ30に接
触させた場合も、ブラシの表面に付着したトナーを効率
的に除去することができる。
【0158】
【表10】
【0159】また、クリーニング部材32tにおいて、
導電性ブラシ30の長手方向に対して傾斜した複数の直
線状の溝を設ける際の最適角度を調べるために、導電性
ブラシ30の長手方向に対する直線状の溝の角度を変化
させて、画像欠陥である異常放電による白点の発生状態
を調べた。表10に、導電性ブラシ30の長手方向に対
して傾斜した複数の直線状溝の角度と白点発生との関係
を示す。
【0160】その結果、クリーニング部材32tに設け
た導電性ブラシ30の長手方向に対する溝の角度が30
〜60°の場合、白点は発生しなかった。しかし、導電
性ブラシ30の長手方向に対する溝の角度が30°より
小さい場合では、クリーニング部材(金属プレート)3
2の導電性ブラシ30に付着したトナーの回収性能が劣
るため、白点が発生した。また、導電性ブラシ30の長
手方向に対する溝の角度が60°より大きい場合も、ク
リーニング部材(金属プレート)32の導電性ブラシ3
0に付着したトナーの回収性能が劣るため、白点が発生
した。
【0161】したがって、クリーニング部材32tとし
て用いる金属プレートの表面における導電性ブラシ30
の長手方向に対する直線状の溝の角度は、30〜60°
であることが好ましい。
【0162】
【表11】
【0163】次に、クリーニング部材32sまたはクリ
ーニング部材32tにおいて、導電性ブラシ30の長手
方向に対して平行または所定の角度で傾斜して設けた複
数の直線状溝の最適な深さの値を調べるために、この溝
の深さを変化させて、画像欠陥である異常放電による白
点の発生状態を調べた。図15は、クリーニング部材3
2sまたはクリーニング部材32tの表面に設けた複数
の直線状溝のピッチ及び深さを示す断面図である。ま
た、表11は、クリーニング部材32sまたはクリーニ
ング部材32tの表面に、導電性ブラシ30の長手方向
に対して平行または傾斜して設けた複数の直線状溝の深
さと白点発生との関係を示す。
【0164】その結果、直線状の溝の深さが0.03〜
1.0mmの場合、白点は発生しなかった。しかし、直
線状の溝の深さが0.03mmより小さい場合では、ク
リーニング部材(金属プレート)32の導電性ブラシ3
0に付着したトナーの回収性能が劣るため、白点が発生
した。また、直線状の溝の深さが1.0mmより大きい
場合も、クリーニング部材(金属プレート)32の導電
性ブラシ30に付着したトナーの回収性能が劣るため、
白点が発生した。
【0165】したがって、クリーニング部材32sまた
はクリーニング部材32tとして用いる金属プレートの
表面に、導電性ブラシ30の長手方向に対して平行また
は所定の角度で傾斜して設けた複数の直線状溝の深さ
は、0.03〜1.0mmであることが好ましい。
【0166】
【表12】
【0167】次に、クリーニング部材32sまたはクリ
ーニング部材32tにおいて、導電性ブラシ30の長手
方向に対して平行または所定の角度で傾斜して設けた複
数の直線状溝におけるピッチの最適値を調べるために、
この溝のピッチを変化させて、画像欠陥である異常放電
による白点発生の有無を調べた。表12は、クリーニン
グ部材32sまたはクリーニング部材32tの表面に、
導電性ブラシ30の長手方向に対して平行または傾斜し
て設けた複数の直線状溝のピッチと白点発生との関係を
示す。
【0168】その結果、溝のピッチが0.2〜1.0m
mの場合、白点は発生しなかった。しかし、溝のピッチ
が0.2mmより小さい場合では、クリーニング部材
(金属プレート)32の導電性ブラシ30に付着したト
ナーの回収性能が劣るため、白点が発生した。また、溝
のピッチが1.0mmより大きい場合も、クリーニング
部材(金属プレート)32の導電性ブラシ30に付着し
たトナーの回収性能が劣るため、白点が発生した。
【0169】したがって、クリーニング部材32sまた
はクリーニング部材32tとして用いる金属プレートの
表面に、導電性ブラシ30の長手方向に対して平行また
は所定の角度で傾斜して設けた複数の直線状溝のピッチ
は、0.2〜1.0mmであることが好ましい。
【0170】次に、クリーニング部材32として、導電
性発泡体を用いても、金属プレートを用いても同じ特性
を示す場合について述べる。
【0171】
【表13】
【0172】ブラシ毛が斜毛である導電性ブラシ30と
クリーニング部材32とのニップ幅の最適値を調べるた
めに、ニップ幅を変化させて、トナー除去効果の低下時
に現れる画像欠陥である異常放電による白点の発生状態
を調べた。表13に、導電性ブラシの毛が斜毛である場
合のクリーニング部材の導電性ブラシへの当接ニップ幅
と白点発生との関係を示す。
【0173】なお、斜毛とは、導電性ブラシ30の回転
軸に放射状に植毛されたブラシ毛の先端部が曲がった状
態である。よって、毛の根元から全体が曲がったり、導
電性ブラシ30の回転軸の接線方向に傾斜しているよう
な状態ではない。
【0174】その結果、ニップ幅が5mm未満では、白
点は発生した。また、ニップ幅を5mm以上とすること
で、白点の発生はなくなった。したがって、クリーニン
グ部材32として用いる導電性発泡体または金属プレー
トと導電性ブラシとのニップ幅は、5mm以上であるこ
とが好ましい。
【0175】
【表14】
【0176】次に、ブラシ毛が斜毛である導電性ブラシ
へのクリーニング部材の食い込み量における最適値を調
べるために、食込み量を変化させて、トナー除去効果の
低下時に現れる画像欠陥である異常放電による白点の発
生状態を調べた。表14に、クリーニング部材のブラシ
毛が斜毛である導電性ブラシへの食い込み量と白点発生
との関係を示す。
【0177】その結果、食い込み量が1mm未満では白
点は発生した。しかしながら、食い込み量を1mm以上
とすることでトナーの除去効果が上がり画像に白点が出
現しなくなった。また、表には示していないが、食い込
み量が3mmを越えた値となると、導電性ブラシの毛に
曲がり癖が付いてしまい、感光体ドラムとの接触面積が
減少した。そのために、帯電不良などの不具合が発生す
る。
【0178】したがって、クリーニング部材32として
用いる導電性発泡体または金属プレートの導電性ブラシ
への食い込み量は、1〜3mmであることが好ましい。
【0179】
【表15】
【0180】次に、ブラシ毛が直毛である導電性ブラシ
30とクリーニング部材32とのニップ幅の最適値を調
べるために、ニップ幅を変化させて、トナー除去効果の
低下時に現れる画像欠陥である異常放電による白点の発
生状態と帯電ムラによるハーフトーンコピー画像のムラ
の発生状態を調べた。表15に、導電性ブラシの毛が直
毛である場合のクリーニング部材の導電性ブラシへの当
接ニップ幅と白点及び画像ムラの発生との関係を示す。
なお、直毛とは、導電性ブラシ30の回転軸に放射状に
植毛されたブラシ毛が曲がっていない状態である。
【0181】その結果、ニップ幅が1mm未満の場合、
トナーの除去効果が乏しいため、白点が発生した。しか
し、1mm以上では白点は発生しなかった。一方、ニッ
プ幅が5mmより大きくなると、ブラシのへの食い込み
量が大きくなり、ブラシの外形変化による帯電ムラが発
生した。しかし、ニップ幅が5mm以下の場合、画像欠
陥は発生しなかった。
【0182】したがって、ブラシ毛が直毛である導電性
ブラシ30とクリーニング部材32とのニップ幅が1〜
5mmの時、トナーの除去効果が上がり、画像に白点が
出現せず、また帯電ムラによる画質の劣化も発生しな
い。
【0183】
【表16】
【0184】次に、ブラシ毛が直毛である導電性ブラシ
30とクリーニング部材32との食い込み量の最適値を
調べるために、食い込み量を変化させて、トナー除去効
果の低下時に現れる画像欠陥である異常放電による白点
の発生状態と帯電ムラによるハーフトーンコピー画像の
ムラの発生状態を調べた。表16に、導電性ブラシの毛
が直毛である場合のクリーニング部材の導電性ブラシへ
の食い込み量と白点及び画像ムラの発生との関係を示
す。
【0185】その結果、クリーニング部材32の導電性
ブラシへの食い込み量が0.2mmより小さいと、トナ
ーの除去効果が乏しいために白点が発生した。しかし、
食い込み量が0.2mmより大きいとトナーが除去され
るため、白点は発生しなかった。一方、クリーニング部
材32の導電性ブラシ30への食い込み量が1mmより
大きいと、導電性ブラシへの食い込みが大きくなり、導
電性ブラシの外形変化による帯電ムラが発生した。しか
し、食い込み量が1mm以下の場合、帯電ムラは発生し
なかった。
【0186】したがって、ブラシ毛が直毛である導電性
ブラシ30とクリーニング部材32との食い込み量が
0.2〜1mmの時、トナーの除去効果が上がり、画像
に白点が出現せず、また帯電ムラによる画質の劣化も発
生しない。
【0187】
【表17】
【0188】次に、クリーニング部材32の導電性ブラ
シ30への当接圧の最適値を調べるために、当接圧を変
化させて、トナー除去効果の低下時に画像欠陥として現
れる異常放電による白点の発生状態を調べた。表17
に、クリーニング部材32の導電性ブラシ30への当接
圧と白点発生との関係を示す。
【0189】その結果、当接圧が80〜200gf/c
mの場合、白点は発生しなかった。しかし、当接圧が8
0gf/cmより小さくなると、白点が発生した。これ
は、導電性ブラシ30とクリーニング部材32との接触
面積が減少し、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率
的に除去することが困難なためである。一方、当接圧が
200gf/cmより大きくなると、白点が発生した。
これは、当接圧が強くなり過ぎて目詰まりが発生し、回
収能力が劣るためである。また、この場合、当接圧が大
きいため、導電性ブラシ30を回転させる際の駆動トル
クが大きくなるといった問題もある。
【0190】したがって、クリーニング部材32である
導電性発泡体または金属プレートの導電性ブラシ30へ
の当接圧は、80〜200gf/cmの範囲とすること
が好ましい。
【0191】図3は、クリーニング部材の設置範囲を示
す構成図である。なお、図3に示した構成は、後述する
図8に示すローラ式の導電性ブラシ帯電装置の構成を示
した図である。
【0192】図3に示すように、クリーニング部材32
の長手方向の全長L3 が感光体ドラムの画像領域の幅L
1 以上で、導電性ブラシ30の全長L2 以下の範囲にク
リーニング部材32の設置範囲を設定することが好まし
い。このように、クリーニング部材32を主走査方向に
設置することによって、ブラシ毛に付着したトナーが効
率的に除去される結果、画像幅全域に渡って白点が出現
しなくなる。
【0193】次に、導電性ブラシ帯電装置の別の構成を
示す。図4は、クリーニング部材の別の構成形態を示す
断面図である。図4(A)の構成においては、チャージ
ャケース31内に、クリーニング部材32を複数設ける
構成であり、チャージャケース31における導電性ブラ
シ32の上流側の垂直な面の内側にクリーニング部材3
2a、水平な面の内側にクリーニング部材32bを設け
た構成である。また、導電性ブラシ30の回転方向の上
流部位に位置するクリーニング部材32aと、下流側部
位に位置するクリーニング部材32bとの、間に空隙を
設けた構成である。そして、導電性ブラシ30に対して
複数回面接触させて、トナー除去を行う構成である。
【0194】このような構成では、2つのクリーニング
部材32a・32bでトナーを除去するので、除去効果
がさらに上がる。また、これに加えて、上流側のクリー
ニング部材32aと下流側のクリーニング部材32bと
の間に形成された空隙に、回収したトナーを溜めること
ができる。したがって、クリーニング部材である導電性
発泡体のセル内、または粗面化した金属プレートの表面
の凹部にのみトナーを溜め込む構成に比べて、除去した
トナーを保持する量が多くなるので、クリーニング部材
を長期に渡って使用することが可能となる。
【0195】また、この構成では、上流側クリーニング
部材32aの目の粗さを、下流側クリーニング部材32
bの目の粗さよりも粗くすることで、クリーニング部材
32a・32bが除去トナーによる目詰まりを起こしに
くく、長期に渡ってトナー除去効果を維持できる。
【0196】図4(B)は、図4(A)と異なる導電性
ブラシ帯電装置の構成を示す断面図である。この構成に
おいては、コの字状のチャージャケース31内におい
て、導電性ブラシ30の上流側の垂直な面の内側から水
平な面に渡って、断面がL字状のクリーニング部材32
dを設けた構成である。クリーニング部材32dは、こ
のような構造であるので、導電性ブラシ30に対して面
接触する部位と、線接触する部位とを備えている。導電
性ブラシ30に対して線接触する部位は、粒径の大きな
トナーの除去効果に優れているので、これによってトナ
ー除去効果がさらに上がる。
【0197】次に、導電性ブラシ帯電装置のさらに別の
構成を示す。図5は、表裏反転可能なクリーニング部材
32を備えた導電性ブラシ帯電装置の構成図である。ク
リーニング部材32eは、切り欠き状の案内面33aが
形成されたエの字状である支持体33の両面に貼り付け
られている。また、チャージャケース31bの水平な面
である上面に、支持体33が挿入できるように切り欠き
31cが設けられている。支持体33には、容易にチャ
ージャケース31bに支持体33を挿入できるように、
把持部35が設けられている。このように構成すること
で、支持体33の両面に貼り付けられたクリーニング部
材32eの両面を使用することが可能となり、クリーニ
ング部材32eを長期間使用することができる。
【0198】次に、図6に表裏反転可能なクリーニング
部材32の別の構成を示す。図6は、導電性ブラシ帯電
装置の別の構成を示す構成図である。この構成において
は、クリーニング部材32eを支持体33に貼り付ける
のではなく、全体をクリーニング部材32fとした構成
である。すなわち、クリーニング部材32fにチャージ
ャケース31に取り付けるための切り欠き32gを設
け、容易に反転できるようにクリーニング部材32fの
中央部に把持部35を設けた構成となる。このように構
成することで、図5に示した構成では支持体33の部分
はクリーニング部材ではなかったが、図6の構成では、
その部分もクリーニング部材であるため、さらに長期期
間に渡ってトナー除去効果を確保することができる。ま
たクリーニング部材32fの両面を使用可能となる。
【0199】次に、図7に導電性ブラシ帯電装置のさら
に別の構成を示す。図7は、断面が扇型の形状のクリー
ニング部材を示す構成図である。この構成においては、
断面が扇型に設けられた支持体34の周面に、クリーニ
ング部材32hを貼り付けた構成である。また、支持体
34は、扇型の中心角近傍に設けた支持軸37によって
固定されており、この支持軸37に従動ギア38が設け
られており図外のモータから駆動ギア39を介して従動
ギア38にモータの動力が伝えられ、支持軸37を中心
としてトナー除去部材32hの導電線ブラシ30への当
接面を順次更新することが可能となる。したがって、ク
リーニング部材32hの接触面が劣化した際に全面を交
換したり、または表裏を交換したりすることなく、接触
面を移動することによりトナー除去効果を長く得ること
ができる。
【0200】図8に導電性ブラシ帯電装置のさらに別の
構成を示す。図8は、ローラ型のクリーニング部材を設
けた構成を示す構成図である。この構成においては、円
筒形の支持体35の周囲に導電性発泡体製または金属プ
レート製のクリーニング部材32iを貼り付けた構成で
ある。支持体35は図外の支持軸に固定されており、こ
の支持軸に図外の回転駆動部より駆動力が伝達されて、
導電性ブラシ30とは接触面で逆方向に回転される構成
である。この構成においては、導電性ブラシ30に対し
てクリーニング部材32iは常に回転しながら面接触す
る。そのため、トナー除去効果に優れるとともに、クリ
ーニング部材32iの一部の面のみが寿命に達するよう
なことがない。よって、トナー除去効果を長く得ること
ができる。
【0201】次に、導電性ブラシ帯電装置のさらに別の
構成を示す。図9は、螺旋体形状のクリーニング部材を
備えた導電性ブラシ帯電装置の構成図である。この構成
においては、導電性ブラシの回転軸と平行に設けた回転
軸36の周囲にクリーニング部材32jを螺旋体系状に
加工して設けたものである。また、この螺旋体形状に設
けたクリーニング部材32jは、導電性ブラシ30に接
触させながら接触面で逆方向に回転される構成である。
このように構成することで、導電性ブラシ32クリーニ
ング部材32jが常に回転しながら面接触する。そのた
め、トナー除去効果に優れるとともに、クリーニング部
材32jの一部の面のみが寿命に達するようなことがな
い。よって、トナー除去効果を長く得ることができる。
しかも、螺旋体のスクリュ作用により、回転軸36の一
方に回収したトナーを搬送する能力もある。よって、螺
旋体形状のクリーニング部材32jの周囲にも円筒状の
ケースを設け、回収端部側に回収ボックスを設けること
により、効果的なトナー除去が可能となる。
【0202】次に、クリーニング部材のさらに別の構成
を示す。図10は、密度の異なるクリーニング部材を設
けた構成を示す構成図である。図10では、図5に示し
た表裏使用可能なクリーニング部材32eと構成がほぼ
同じであるが、クリーニング部材として、目の粗さの異
なる多孔質発泡体を複数枚ブラシの回転方向に接触し、
導電性ブラシ30の回転方向に沿って順次目が密となる
配置としている。または、導電性ブラシ30の回転方向
に沿って順次目が密となるように金属プレートの表面を
粗面化処理している。このような構成とすることで、ク
リーニング部材32kの除去トナーによる目詰まりが起
こりにくく、長期にトナー除去効果を維持することが可
能となる。
【0203】次に、図11にクリーニング部材32のさ
らに別の構成を示す。図11は、導電性ブラシの周囲に
クリーニング部材を設けた構成を示す構成図である。図
11(A)においては、導電性ブラシ30の外形の周囲
に沿って、チャージャケース31を半円状に湾曲させた
形状とし、その内側にクリーニング部材32mを貼り付
けた構成である。クリーニング部材32mは、導電性ブ
ラシ30の外周の略半分を接触面とする。このような構
成とすることで、導電性ブラシとクリーニング部材32
mとの接触面積を大きくすることができるので、トナー
除去効果に優れる。
【0204】また、図11(B)においては、図11
(A)の構成において、クリーニング部材32における
ブラシ30との対向面側の複数箇所に、導電性ブラシの
回転軸に沿って切り欠き部32pを設けた構成である。
この構成においては、導電性ブラシとクリーニング部材
32nとの接触面を大きくすることができるとともに、
クリーニング部材32nで除去したトナーを切り欠き部
32pに溜めて外部に流出するのを防止できる。よっ
て、感光体ドラム10を良好に帯電することができる。
また、切り欠き部32pを設けることで、導電性ブラシ
30への接触面積を減少することができるので、導電性
ブラシ30の回転トルクを低減できる。
【0205】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0206】(1) 所定の電圧が印加された導電性ブラシ
を回転させながら感光体に接触させることによって、感
光体表面に電荷を付与して感光体を帯電させる導電性ブ
ラシ帯電装置は、電気的に絶縁状態に保持されて導電性
ブラシに面接触し、導電性材料からなるトナー除去部材
を備えているので、導電性ブラシにトナー除去部材を面
接触させる構成であるので、ブラシ表面に付着するトナ
ーを効果的に除去でき、画像に白点が出現する原因とな
る異常放電の発生を抑制することができる。また、トナ
ー除去部材は、導電性であるので、非導電性部材のよう
に、ブラシとの摩擦帯電により感光体表面電位が不均一
になることがなく安定して良好な画質を容易に得ること
ができ、ハケ筋やカブリといった不具合を発生すること
なく、画像形成を行うことができる。
【0207】(2) 導電性ブラシ帯電装置は、導電性発泡
体から形成されたトナー除去部材を備えているので、ブ
ラシを構成する毛の表面に付着したトナーを、効率的に
除去することができる。また、従来、導電性のトナー除
去部材としてバイアスが印加されて電気的にトナーを引
き寄せる構成があるが、本構成では導電性のトナー除去
部材を電気的に絶縁状態に保持しているので、電気的に
トナーを引き寄せる作用はないものの、バイアス電圧な
どを付与する必要がないので、簡単な構成で導電性ブラ
シに付着したトナーを除去することができる。
【0208】(3) 導電性ブラシ帯電装置は、金属プレー
トから形成されたトナー除去部材を備えているので、ブ
ラシを構成する毛の表面に付着したトナーを、効率的に
除去することができる。また、従来、導電性のトナー除
去部材としてバイアスが印加されて電気的にトナーを引
き寄せる構成があるが、本構成では導電性のトナー除去
部材を電気的に絶縁状態に保持されていても、金属類の
帯電系列は、トナーよりもよりプラス側にあり、容易に
トナーを引き寄せることが可能であり、バイアス電圧な
どを付与する必要がないので、簡単な構成で導電性ブラ
シに付着したトナーを除去することができる。
【0209】(4) 導電性ブラシ帯電装置は、発泡部分が
袋状に形成された独立発泡体から形成されたトナー除去
部材を備えているため、独立発泡体は、発泡部分が袋状
に形成されているので、セル形状の強度アップが図れ、
ちぎれにくく、トナー除去部材の寿命を長くすることが
できる。また、セル同士が互いにつながって連続発泡し
た発泡体に比べ、独立発泡体の方が除去したトナーをよ
り捕捉することができる。
【0210】(5) 導電性ブラシ帯電装置は、導電性のエ
ステル系発泡体で形成されたトナー除去部材を備えてい
るので、エステル系材料は、耐油性に優れており、石油
系樹脂からなるトナーの溶着が起こりにくく、発泡部材
の形状を長期にわたり維持できるので、ブラシ表面に付
着したトナーを効率的に除去することができる。
【0211】(6) 導電性ブラシ帯電装置は、導電性のエ
ーテル系発泡体で形成されたトナー除去部材を備えてい
るので、エーテル系材料は耐質性に優れており劣化しに
くく、発泡部材の形状を長期間にわたり維持できるの
で、ブラシ表面に付着したトナーを効率的に除去するこ
とができる。
【0212】(7) トナー除去部材である導電性発泡体の
電気抵抗値を1×1010Ω・cm以下にすることによっ
て、ハーフトーンコピー時のハケ筋の発生や画像カブリ
を抑制することができる。
【0213】(8) 導電性発泡体のセル密度が、30〜5
0個/inchであるので、目詰まりが発生したり回収
能力が低下することなく、ブラシ毛の表面に付着したト
ナーを効率的に除去することができる。
【0214】(9) 導電性発泡体の硬度が5〜20kgf
であるため、圧接力が低下してトナーの回収性能が低下
することなく、確実にブラシ毛の表面に付着したトナー
を除去できる。
【0215】(10)目の粗さの異なる多孔質の導電性発泡
体を前記導電性ブラシの周囲に前記導電性ブラシの回転
方向に沿って順次目が密となるように、複数枚積層して
いるので、除去トナーによる目詰まりが起こりにくく、
長期に渡ってトナー除去効果を維持できる。
【0216】(11)トナー除去部材の表面を粗面化処理す
ることにより、トナー除去部材を導電性ブラシに接触さ
せると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除
去することができる。
【0217】(12)トナー除去部材の表面をブラスト処理
によって粗面化処理することによって、トナー除去部材
の表面を低コストで粗面化処理することができ、トナー
除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表
面に付着したトナーを効率的に除去することができる。
【0218】(13)トナー除去部材の表面を溶射処理によ
って粗面化処理することにより、トナー除去部材の表面
の耐久性を向上することができ、トナー除去部材を導電
性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したト
ナーを効率的に除去することができる。
【0219】(14)トナー除去部材は10点平均粗さRz
が100〜1000μmとなるように粗面化処理される
ので、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、
ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去するこ
とができる。
【0220】(15)トナー除去部材は、10点平均粗さR
zがトナーの体積平均粒子径の12倍〜120倍となる
ように粗面化処理されるので、トナー除去部材を導電性
ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したトナ
ーを効率的に除去することができる。
【0221】(16)トナー除去部材は、10点平均粗さR
zがトナーの個数平均粒子径の7.2倍〜18.0倍と
なるように粗面化処理されるので、トナー除去部材を導
電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着した
トナーを効率的に除去することができる。
【0222】(17)トナー除去部材は、粗さ曲線の単一の
山頂または谷底を形成する部分で互いに隣接する粗さ測
定方向の凹凸の幅が0.2〜1.0mmとなるように粗
面化処理されるため、トナー除去部材を導電性ブラシに
接触させると、ブラシ毛の表面に付着したトナーを効率
的に除去することができる。
【0223】(18)トナー除去部材は、粗さ曲線の単一の
山頂または谷底を形成する部分で互いに隣接する粗さ測
定方向の凹凸の幅がトナーの体積平均粒子径の25〜1
25倍となるように粗面化処理されるため、トナー除去
部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に
付着したトナーを効率的に除去することができる。
【0224】(19)トナー除去部材は、粗さ曲線の単一の
山頂または谷底を形成する部分で互いに隣接する粗さ測
定方向の凹凸の幅がトナーの個数平均粒子径の40〜2
00倍となるように粗面化処理されるので、トナー除去
部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に
付着したトナーを効率的に除去することができる。
【0225】(20)トナー除去部材の表面に、面接触する
前記導電性ブラシの長手方向に略平行に、複数の直線状
の溝が設けられているので、トナー除去部材を導電性ブ
ラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したトナー
を効率的に除去することができる。
【0226】(21)面接触する前記導電性ブラシの長手方
向に対して所定の角度で傾斜した複数の直線状の溝がト
ナー除去部材の表面に設けられているので、トナー除去
部材を導電性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に
付着したトナーを効率的に除去することができる。
【0227】(22)面接触する導電性ブラシの長手方向に
対して30〜60°傾斜して複数の直線状の溝がトナー
除去部材に設けられているので、トナー除去部材を導電
性ブラシに接触させると、ブラシ毛の表面に付着したト
ナーを効率的に除去することができる。
【0228】(23)深さが0.03〜1.0mmである複
数の溝が、トナー除去部材の表面に設けられているた
め、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブ
ラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去すること
ができる。
【0229】(24)ピッチが0.2〜1.0mmである複
数の溝が、トナー除去部材の表面に設けられているの
で、トナー除去部材を導電性ブラシに接触させると、ブ
ラシ毛の表面に付着したトナーを効率的に除去すること
ができる。
【0230】(25)導電性ブラシの周囲に導電性ブラシの
回転方向に沿って順次目が密となるように粗面化処理さ
れたトナー除去部材を設けることにより、除去トナーに
よる目詰まりが起こりにくく、長期にわたりトナー除去
効果を維持できる。
【0231】(26)導電性ブラシの回転軸に対して放射状
に植毛され先端部が斜めに曲がった斜毛の導電性ブラシ
と、トナー除去部材との、圧接によるニップ幅は5mm
以上であるため、トナーの除去効果が上がり、画像白点
などの発生を抑制できる。
【0232】(27)導電性ブラシの回転軸に対して放射状
に植毛され先端部が斜めに曲がった斜毛の導電性ブラシ
へのトナー除去部材の食い込み量が1〜3mmであるの
で、トナーの除去効果が上がり、画像白点などの発生を
防止できる。
【0233】(28)導電性ブラシの毛が、ブラシの回転軸
に対して放射状に植毛されている場合、トナー除去部材
と導電性ブラシとのニップ幅が1〜5mmであるため、
トナーを確実に除去し、帯電ムラによる画質の劣化を防
止できる。
【0234】(29)導電性ブラシの毛が導電性ブラシの回
転軸に対して垂直に植毛されている場合、トナー除去部
材の導電性ブラシへの食い込み量が0.2〜1mmであ
るため、トナーの除去効果が上がり、画像に白点が出現
せず、帯電ムラによる画質の劣化を発生させない導電性
ブラシを得ることができる。
【0235】(30)トナー除去部材と導電性ブラシとの当
接圧が80〜200gf/cmであるので、当接圧が小
さくて帯電ブラシとトナー除去部材との接触面積が減少
したり当接圧が大きく目詰まりが発生して回収能力が劣
ることがなく、効率的にトナーを除去することができ
る。
【0236】(31)トナー除去部材の主操作方向の設置範
囲を、画像幅以上で導電性ブラシの全長以下とすること
によって、画像幅全域に渡ってブラシ毛に付着したトナ
ーを効率的に除去できる。
【0237】(32)導電性ブラシが感光体の帯電を完了
し、感光体表面から離れた直後の位置にトナー除去部材
を設置することにより、ブラシに付着したトナーが速や
かに除去されるので、導電性ブラシで感光体を良好に帯
電することができる。
【0238】(33)導電性ブラシ回転方向の上流側部位に
位置する上流側トナー除去部材と下流側部位に位置する
下流側トナー除去部材との間に空隙ができるように、導
電性ブラシの周囲にトナー除去部材を複数個設けて、導
電性ブラシに対して複数回面接触させてトナー除去を行
うので、回収したトナーを保持する量が増えるので、ト
ナー除去部材にのみトナーを溜める場合に比べて、トナ
ー除去部材を長期にわたって使用できる。
【0239】(34)導電性ブラシ回転方向の上流側部位に
位置する上流側トナー除去部材の目の粗さを、下流側部
位に位置する下流側トナー除去部材の目の粗さよりも粗
くすることによって、トナー粒径に応じて効率的にトナ
ーを除去できる。
【0240】(35)導電性ブラシに対して線接触する部位
と、面接触する部位とをトナー除去部材は備えているの
で、導電性ブラシに対して線接触する部位は、粒子の大
きいトナーを除去する効果に優れているので、さらにト
ナー除去効果を上げることができる。
【0241】(36)導電性ブラシの回転方向に沿って表裏
反転可能なトナー除去部材を複数個備えているので、ト
ナー除去部材の両面が使用可能となり、長期間に渡って
トナー除去効果を確保できる。
【0242】(37)導電性ブラシへの接触面を移動させる
機構をトナー除去部材は備えているため、トナー除去部
材の接触面が順次更新することができるのでトナー除去
効果をアップさせることができる。
【0243】(38)円筒形状に形成したトナー除去部材を
導電性ブラシに面接触されながら回転させるため、トナ
ー除去部材の接触面が順次更新されるので優れたトナー
除去効果を得ることができる。
【0244】(39)螺旋体形状に形成したトナー除去部材
を導電性ブラシに接触させながら回転させることによっ
て、トナー除去部材の接触面が更新され、優れたトナー
除去効果を得ることができる。
【0245】(40)導電性ブラシの外形に沿って湾曲した
形状をトナー除去部材はしており、導電性ブラシに対向
する全面が導電性ブラシに接触するので、導電性ブラシ
に付着したトナーを確実に除去することができる。
【0246】(41)トナー除去部材の導電性ブラシとの対
向面に複数の切り欠きを設けることにより、トナー除去
部材で除去したトナーを切り欠き部にとどめ、流出する
のを防止するので次回の帯電が良好に行うことができ
る。また、切り欠き部を設けることで回転ブラシへの接
触面積が減少するので、回転負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る導電性ブラシ帯電装置
が適用される電子写真装置の画像形成部における概略の
構成図である。
【図2】導電性ブラシ帯電装置の基本的な構成を示す断
面図である。
【図3】クリーニング部材の設置範囲を示す構成図であ
る。
【図4】クリーニング部材の別の構成形態を示す断面図
である。
【図5】表裏反転可能なクリーニング部材を備えた導電
性ブラシ帯電装置の構成図である。
【図6】導電性ブラシ帯電装置の別の構成を示す構成図
である。
【図7】断面が扇型の形状のクリーニング部材を示す構
成図である。
【図8】ローラ型のクリーニング部材を設けた導電性ブ
ラシ帯電装置の構成図である。
【図9】螺旋体形状のクリーニング部材を備えた導電性
ブラシ帯電装置の構成図である。
【図10】密度の異なるクリーニング部材を設けた導電
性ブラシ帯電装置の構成図である。
【図11】導電性ブラシの周囲にクリーニング部材を設
けた導電性ブラシ帯電装置の構成図である。
【図12】ポリウレタンフォームの耐湿性について、経
過時間と引張り強度保持率との関係を示す図である。
【図13】導電性ブラシの長手方向に沿って複数の直線
状の溝を設けたクリーニング部材を示す図である。
【図14】導電性ブラシの長手方向に対して所定の角度
で傾斜した複数の直線状の溝を設けたクリーニング部材
を示す図である。
【図15】クリーニング部材の表面に設けた複数の直線
状溝のピッチ及び深さを示す断面図である。
【図16】粗さ曲線の一例を示す図である。
【符号の説明】
1−導電性ブラシ帯電装置 10−感光体ドラム 30−導電性ブラシ 32−トナー除去部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西光 英二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 直井 宏夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 CC06

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の電圧が印加された導電性ブラシを
    回転させながら感光体に接触させることにより、感光体
    表面に電荷を付与して感光体を帯電させる導電性ブラシ
    帯電装置において、 導電性材料から成り、電気的に絶縁状態に保持されて該
    導電性ブラシに面接触するトナー除去部材を備えたこと
    を特徴とする導電性ブラシ帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー除去部材は、導電性発泡体か
    ら形成されたことを特徴とする請求項1に記載の導電性
    ブラシ帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー除去部材は、金属プレートか
    ら形成されたことを特徴とする請求項1に記載の導電性
    ブラシ帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー除去部材は、発泡部分が袋状
    に形成され独立発泡体から形成されたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー除去部材は、導電性のエステ
    ル系発泡体から形成されたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー除去部材は、導電性のエーテ
    ル系発泡体で形成されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性発泡体は、電気抵抗値が1×
    1010Ω・cm以下であることを特徴とする請求項2に
    記載の導電性ブラシ帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記導電性発泡体は、発泡体のセル密度
    が30〜50個/inchであることを特徴とする請求
    項2に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記導電性発泡体は、硬度が5〜20k
    gfであることを特徴とする請求項2に記載の導電性ブ
    ラシ帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの周囲に前記導電性ブラシの回転方向に沿って順次
    目が密となるように、目の粗さの異なる多孔質の導電性
    発泡体を複数枚積層されたことを特徴とする請求項1に
    記載の導電性ブラシ帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記トナー除去部材は、表面が粗面化
    処理されたことを特徴とする請求項1または3に記載の
    導電性ブラシ帯電装置。
  12. 【請求項12】 前記粗面化処理は、ブラスト処理であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の導電性ブラシ帯
    電装置。
  13. 【請求項13】 前記粗面化処理は、溶射処理であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の導電性ブラシ帯電装
    置。
  14. 【請求項14】 前記粗面化処理されたトナー除去部材
    は、10点平均粗さRzが100〜1000μmである
    ことを特徴とする請求項11に記載の導電性ブラシ帯電
    装置。
  15. 【請求項15】 前記粗面化処理されたトナー除去部材
    は、10点平均粗さRzがトナーの体積平均粒子径の1
    2倍〜120倍であることを特徴とする請求項11に記
    載の導電性ブラシ帯電装置。
  16. 【請求項16】 前記粗面化処理されたトナー除去部材
    は、10点平均粗さRzがトナーの個数平均粒子径の
    7.2倍〜18.0倍であることを特徴とする請求項1
    1に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  17. 【請求項17】 前記粗面化処理されたトナー除去部材
    における粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部
    分で互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅は、0.2
    〜1.0mmであることを特徴とする請求項14に記載
    の導電性帯電ブラシ帯電装置。
  18. 【請求項18】 前記粗面化処理されたトナー除去部材
    における粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部
    分で互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅は、トナー
    の体積平均粒子径の25〜125倍であることを特徴と
    する請求項14に記載の導電性帯電ブラシ帯電装置。
  19. 【請求項19】 前記粗面化処理されたトナー除去部材
    における粗さ曲線の単一の山頂または谷底を形成する部
    分で互いに隣接する粗さ測定方向の凹凸の幅は、トナー
    の個数平均粒子径の40〜200倍であることを特徴と
    する請求項14に記載の導電性帯電ブラシ帯電装置。
  20. 【請求項20】 前記トナー除去部材は、面接触する前
    記導電性ブラシの長手方向に略平行に、表面に複数の直
    線状の溝を設けたことを特徴とする請求項1または3に
    記載の導電性ブラシ帯電装置。
  21. 【請求項21】 前記トナー除去部材は、面接触する前
    記導電性ブラシの長手方向に対して所定の角度で傾斜し
    た複数の直線状の溝を表面に設けたことを特徴とする請
    求項1または3に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  22. 【請求項22】 前記複数の直線状の溝は、面接触する
    導電性ブラシの長手方向に対して30〜60°傾斜して
    設けたことを特徴とする請求項21に記載の導電性ブラ
    シ帯電装置。
  23. 【請求項23】 前記トナー除去部材の表面に設けた複
    数の溝は、深さが0.03〜1.0mmであることを特
    徴とする請求項20乃至22のいずれかに記載の導電性
    ブラシ帯電装置。
  24. 【請求項24】 前記トナー除去部材の表面に設けた複
    数の溝は、ピッチが0.2〜1.0mmであることを特
    徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載の導電性
    ブラシ帯電装置。
  25. 【請求項25】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの周囲に前記導電性ブラシの回転方向に沿って順次
    目が密となるように、粗面化処理されたことを特徴とす
    る請求項11に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  26. 【請求項26】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
    植毛され先端部が斜めに曲がった斜毛の場合、前記導電
    性ブラシとの圧接によるニップ幅が5mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載の導
    電性ブラシ帯電装置。
  27. 【請求項27】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
    植毛され先端部が斜めに曲がった斜毛の場合、前記導電
    性ブラシヘの食い込み量が1〜3mmであることを特徴
    とする請求項1乃至26のいずれかに記載の導電性ブラ
    シ帯電装置。
  28. 【請求項28】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
    植毛された直毛である場合、前記導電性ブラシとのニッ
    プ幅が1〜5mmであることを特徴とする請求項1乃至
    25のいずれかに記載の導電性ブラシ帯電装置。
  29. 【請求項29】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの毛が前記導電性ブラシの回転軸に対して放射状に
    植毛された直毛である場合、前記導電性ブラシヘの食い
    込み量が0.2〜1mmであることを特徴とする請求項
    1乃至25、28のいずれかに記載の導電性ブラシ帯電
    装置。
  30. 【請求項30】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシとの当接圧が80〜200gf/cmであることを
    特徴とする請求項1乃至29のいずれかに記載の導電性
    ブラシ帯電装置。
  31. 【請求項31】 前記トナー除去部材は、主走査方向の
    設置範囲を画像幅以上で、前記導電性ブラシの全長以下
    としたことを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに
    記載の導電性ブラシ帯電装置。
  32. 【請求項32】 前記トナー除去部材は、導電性ブラシ
    が感光体の帯電を完了して感光体表面から離れた直後の
    位置に設置したことを特徴とする請求項1乃至31のい
    ずれかに記載の導電性ブラシ帯電装置。
  33. 【請求項33】 前記導電性ブラシの周囲に前記トナー
    除去部材を複数個設け、導電性ブラシに対して複数回面
    接触させてトナー除去を行うとともに、導電性ブラシ回
    転方向の上流側部位に位置する上流側トナー除去部材
    と、下流側部位に位置する下流側トナー除去部材との、
    間に空隙を設けることを特徴とする請求項1乃至32の
    いずれかに記載の導電性ブラシ帯電装置。
  34. 【請求項34】 前記上流側トナー除去部材は、前記下
    流側トナー除去部材の目の粗さよりも粗いことを特徴と
    する請求項33に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  35. 【請求項35】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシに対して線接触する部位と、面接触する部位とを、
    備えたことを特徴とする請求項1乃至34のいずれかに
    記載の導電性ブラシ帯電装置。
  36. 【請求項36】 前記トナー除去部材を前記導電性ブラ
    シの回転方向に沿って複数個設け、いずれも表裏反転可
    能としたことを特徴とする請求項1乃至34のいずれか
    に記載の導電性ブラシ帯電装置。
  37. 【請求項37】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシヘの接触面を移動させる機構を備えたことを特徴と
    する請求項1乃至32のいずれかに記載の導電性ブラシ
    帯電装置。
  38. 【請求項38】 前記トナー除去部材を円筒形状に形成
    し、前記導電性ブラシに回転させながら面接触させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至32のいずれかに記載の導
    電性ブラシ帯電装置。
  39. 【請求項39】 前記トナー除去部材を螺旋体形状に形
    成し、前記導電性ブラシに回転させながら接触させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至32のいずれかに記載の導
    電性ブラシ帯電装置。
  40. 【請求項40】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシの外形に沿って湾曲した形状であり、前記導電性ブ
    ラシに対向する全面が前記導電性ブラシに接触すること
    を特徴とする請求項1乃至32のいずれかに記載の導電
    性ブラシ帯電装置。
  41. 【請求項41】 前記トナー除去部材は、前記導電性ブ
    ラシとの対向面に複数の切欠部を設けたことを特徴とす
    る請求項40に記載の導電性ブラシ帯電装置。
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