JP2002091139A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002091139A
JP2002091139A JP2000285092A JP2000285092A JP2002091139A JP 2002091139 A JP2002091139 A JP 2002091139A JP 2000285092 A JP2000285092 A JP 2000285092A JP 2000285092 A JP2000285092 A JP 2000285092A JP 2002091139 A JP2002091139 A JP 2002091139A
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Japan
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charging roller
preventing member
vibration preventing
charging
image forming
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JP2000285092A
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English (en)
Inventor
Kenji Sugiura
健治 杉浦
Masafumi Kadonaga
雅史 門永
Takahiko Tokumasu
貴彦 徳増
Tomoko Takahashi
朋子 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に渡って安定的に帯電を行うことができ
る画像形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 帯電ローラ(3)の振動によって発生す
る帯電ムラを抑制するために、振動防止部材(20)を
帯電ローラ(3)に当接して設けたことを特徴とする画
像形成装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファックス等の画像形成装置、具体的には、画像記
録装置における、電子写真システムの感光体の放電を利
用した帯電プロセスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置では、感光体を一様
に帯電させる帯電部など、各部でコロナ放電を利用する
場合が多く、このコロナ放電により放電生成物が生成さ
れる。放電生成物は、具体的には、オゾン、窒素酸化物
等があげられる。オゾンは、高濃度で画像形成装置内に
滞留すると、感光体表面を酸化し、感光体光感度の低下
や帯電能の劣化を生じさせ、形成画像が悪化する(参考
文献:明珍寿史 他、“オゾンによる感光体劣化軽減の
ためのコロナチャージャの開発”、電子写真学会誌、第
31、1、1992 など)。また感光体以外の部材の
劣化が促進され、部品寿命が低下する等の不具合もあげ
られる。また、窒素酸化物は、以下のよう不具合を生じ
る。放電が発生すると、窒素酸化物が発生することが知
られているが、窒素酸化物と空気中の水分が反応すると
硝酸が、また金属などが反応すると金属硝酸塩が生成す
る。これらの生成物は低湿環境下では高抵抗であるが、
高湿環境下では空気中の水と反応し低抵抗となる。よっ
て、感光体表面に硝酸または硝酸塩による薄い膜が形成
されると、画像が流れたような異常画像が発生する。こ
れは硝酸、硝酸塩が吸湿することで低抵抗となり、感光
体表面の静電潜像が壊れてしまうためである。さらに、
窒素酸化物は放電後も空気中に分解されずにその場に留
まっているため、窒素酸化物から生成された化合物の感
光体表面への付着は、帯電を行っていないとき、すなわ
ち、プロセスの休止期間中にも生じている。そして、こ
の化合物は、時間が経過するにつれて、感光体の表面か
ら内部に浸透していく。このため、感光体の劣化を一層
加速する。
【0003】感光体表面の付着物は、クリーニング時に
感光体を少しずつ削りとることで除去するといった方法
が取られている。しかしながら、コスト上昇や経時によ
る劣化問題が起こり、根本的な解決策とはいえない。一
方、帯電部材を感光体に接触(近接)させて感光体を帯
電させる接触帯電装置が提案、実用化されている。例え
ば、ローラ状の帯電部材を感光体上に接触従動させて感
光体の帯電を行うものが知られている。この接触帯電方
式は、従来用いられているコロナ帯電方式に比べて、オ
ゾンの発生量が極めて少ない、印加電圧が低いため電源
のコストが小さくなる、電気絶縁の設計が行いやすい等
の利点を有している。例えば、特開昭63−7380号
公報に開示されているように、ローラ状の帯電部材を感
光体上に接触従動させて感光体の帯電を行うものが知ら
れている。しかしながら、帯電部材がゴム材であるた
め、長期間、コピー機を停止させた場合、感光体に接し
た状態にあるローラが変形する可能性がある。また、ゴ
ムは吸水しやすい材料であるため環境の変化に伴う電気
抵抗変動が大きい。さらに、ゴムはその弾性を発揮させ
るためや劣化防止のため、数種の可塑剤や活性剤を必要
としており、導電性顔料を分散させるためには分散補助
剤を用いることも少なくない。つまり、感光体の表面は
ポリカーボネートやアクリルといった非晶性樹脂である
ため、上述の可塑剤や活性剤および分散補助剤に対し非
常に弱い。さらに、接触帯電方式では帯電部材と感光体
との間に異物を巻き込み、帯電部材が汚染されて帯電不
良が発生したり、直接感光体にローラが触れているため
に長期保存した場合に感光体が汚染され、そのために横
スジ等の画像不良を生じることがある。さらに、印加バ
イアス方式には、DC電圧とAC重畳タイプがある。感
光体へのダメージでは、AC電圧の方が大きいことが知
られている。感光体は、帯電部での放電によりコロナチ
ャージャと同様に、放電生成物が生成される。AC重畳
タイプのローラ帯電の方が、この生成物の量が多い。こ
れは、AC重畳タイプが逆放電を帯電ローラと感光体と
の間で起こしているため、DC放電より放電回数が格段
に多いためだと考えられる。ところで、非接触帯電ロー
ラのDC帯電を行なった場合、帯電電位は、印加バイア
スだけではなく、帯電ローラと感光体とのギャップ距離
にも依存することが知られている。ギャップ距離の変化
で帯電電位が変化し、異常画像となってしまうという課
題を解決するために、特開平7−287433号公報で
は、以下のようにしている。帯電器の放電面に微小な凹
凸を設けることで、安定放電を生じているのである。こ
れにより、ギャップの変動があった場合でも、異常画像
の生じない均一帯電を可能としている。しかし、特開平
7−287433号公報では、放電の安定性のために微
小な凹凸を必要としている、この凹凸は、経時で変化す
る(なくなる)可能性がある。凹凸がなくなると均一帯
電が出来なくなる。つまり、長期にわたり均一帯電を行
なうことが難しい可能性がある。また、均一帯電可能な
微小な凹凸の範囲が限定されているため、生産工程が難
しくなり、コストが上昇する可能性もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み、本
発明では、長期に渡って安定的に帯電を行うことができ
る画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、 像担持体に対して放電
面を非接触で配置した帯電ローラを有する画像形成装置
において、帯電ローラの振動によって発生する帯電ムラ
を抑制するための手段を設けたことを特徴とする画像形
成装置とする。請求項2に記載の発明は、 請求項1に
記載の画像形成装置において、帯電ローラに振動防止部
材を当接することを特徴とする画像形成装置とする。請
求項3に記載の発明は、 請求項2に記載の画像形成装
置において、振動防止部材が、画像形成幅の全域に渡っ
て、帯電ローラに当接すること特徴とする画像形成装置
とする。請求項4に記載の発明は、 請求項2ないし3
のいずれかに記載の画像形成装置において、振動防止部
材の帯電ローラに接する面が、電気絶縁性であることを
特徴とする画像形成装置とする。請求項5に記載の発明
は、 請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装
置において、振動防止部材が、回転可能なことを特徴と
する画像形成装置とする。請求項6に記載の発明は、
請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装置にお
いて、振動防止部材が、帯電ローラの軸方向に可動であ
ることを特徴とする画像形成装置とする。請求項7に記
載の発明は、 請求項2ないし6のいずれかに記載の画
像形成装置において、振動防止部材が、帯電ローラと接
離可能なことを特徴とする画像形成装置とする。請求項
8に記載の発明は、 請求項2ないし7のいずれかに記
載の画像形成装置において、振動防止部材が、帯電ロー
ラのクリーニング機能を併せ持つことを特徴とする画像
形成装置とする。請求項9に記載の発明は、 請求項8
に記載の画像形成装置おいて、振動防止部材の表面が多
孔質からなることを特徴とする画像形成装置とする。請
求項10に記載の発明は、 請求項9に記載の画像形成
装置において、振動防止部材をクリーニングするための
機構があることを特徴とする画像形成装置とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明を適用した画像形
成装置の要部構成である。図1において、画像形成装置
(1)は、図示しない本体筐体内に、図1中時計方向に
回転駆動される感光体(2)が収納されており、感光体
(2)の周囲に、帯電ローラ(3)、書込部(4)、現
像部(5)、転写部(6)、紙分離部(14)、クリー
ニング部(7)及び感光体除電部(8)等が配設されて
いる。画像形成装置(1)は、図示しないが複数枚の記
録紙を収納する給紙カセットを備えており、給紙カセッ
ト内の記録紙は、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ
図示しないレジストローラ対でタイミング調整された
後、転写部(6)と感光体(2)の間に送り出される。
画像形成装置(1)は、感光体(2)を図1中時計方向
に回転駆動して、感光体(2)を帯電ローラ(3)で一
様に帯電した後、書き込み部(4)により画像データで
変調されたレーザを照射して感光体(2)に静電潜像を
形成し、静電潜像の形成された感光体(2)に現像部
(5)でトナーを付着させて現像する。画像形成装置
(1)は、現像部(5)でトナーを付着してトナー画像
を形成した感光体(2)を、転写部(6)で感光体
(2)と転写部(6)との間に搬送されてきた記録紙に
転写させ、トナー画像の転写された記録紙を定着部(1
0)に搬送する。定着部(10)は、内蔵ヒータにより
所定の定着温度に加熱される定着ローラ(11)と、定
着ローラ(11)に所定圧力で押圧される加圧ローラ
(12)とを備え、転写部(6)から搬送されてきた記
録紙を加熱、加圧して、記録紙上のトナー画像を記録紙
に定着させた後、図示しない排紙トレー上に排出する。
一方、画像形成装置(1)は、転写部(6)でトナー画
像を記録紙に転写した感光体(2)をさらに回転して、
クリーニング部(7)で感光体表面に残留するトナーを
ブレード(13)により掻き落として除去した後、感光
体除電部(8)で除電する。画像形成装置(1)は、感
光体除電部(8)で除電した感光体(2)を帯電ローラ
(3)で一様に帯電させた後、上記同様に、次の画像形
成を行なう。なお、クリーニング部(7)は、ブレード
(13)で感光体(2)上の残留トナーを掻き落とすも
のに限るものではなく、例えばファーブラシで感光体
(2)上の残留トナーを掻き落とすものであってもよ
い。帯電ローラ(3)は、導電性基体(201)とその
周囲の抵抗層(202)を備えている。導電性基体(2
01)は、直径が8〜20mm、のSUSの円筒である。
また、抵抗層(202)は、エピクロルヒドリンゴム層
とその表面を覆う樹脂の表面層からなる。または、4フ
ッ化エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、4フッ
化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体等のフッ素樹脂を主成分とした、厚み30〜500μ
m、表面粗さRzが0.2〜2μm程度の樹脂チューブ
を用いてもよい。その他の均一な帯電を行うことが可能
な材料を用いてもよい。帯電ローラ(3)は、その表面
が感光体(2)の表面にと同じ方向移動する。帯電ロー
ラ(3)は、その長手方向(軸方向)の寸法が最大画像
幅A4横(約290mm)よりも少し長く設定されてい
る。帯電ローラ(3)は、その長手方向両端部にスペー
サ(図示せず)が設けてあり、これらスペーサを感光体
(2)両端部の非画像形成領域に当接させることで、感
光ドラム(2)表面の被帯電面と帯電ローラ(3)表面
の帯電面との間の空隙Hを、その最近接部での距離が5
〜100μmになるように保持している。この最近接距
離は、さらに好ましくは、5〜50μmに設定するとよ
い。なお、本実施形態では、70μmに設定した。帯電
ローラ(3)には、帯電用の電源が接続されている。こ
れにより、感光体(2)表面の被帯電面と、帯電ローラ
(3)表面の帯電面との間の空隙Hにて、放電により被
帯電面を均一に帯電する。印加電圧は、定電流制御され
たDC電圧を用いる。DC電圧印加時のほうがAC重畳
タイプに比較して、放電生成物の発生量は少ないのでD
C電圧を印加して帯電を行うのが良い。帯電ローラの硬
度は、本実施形態ではJIS−Aで30〜80度程度で
あるが、感光体に接触させる必要がないので、その耐久
性を考慮すると、60〜80度、もしくはこれ以上の硬
度でもよい。
【0007】図2〜9は、本発明の振動防止部材の例で
ある。図2は、ブレード状の振動防止部材を帯電ローラ
に押し当てた場合を示す図である。図2(a)が帯電ロ
ーラの断面方向から見た図、(b)が側面から見た図で
ある。材料はゴム(203)で、ローラとの接触面(2
04)は摩擦係数が低くなるように処理してある。それ
とともに、ローラとの接触面は、絶縁性を有している。
材料としては、例えば、テフロン(登録商標)などをコ
ーティングする。さらに、振動防止部材を適当に加圧し
なければ、帯電ムラが生じてしまう。このためバネ(2
05)で振動防止部材を加圧する。図3は、ローラ状の
振動防止部材を帯電ローラに押し当てた場合を示す図で
ある。図3(a)は、帯電ローラ(3)の中央部に振動
防止部材(20)が当接するようにした場合である。図
3(b)は、中央と端部に振動防止部材(20)が当接
するようにした場合である。ともに、SUSなど芯金
(300)にゴムなどの弾性物をコロ状(20)に設け
ている。さらに、図4は、振動防止部材(20)が帯電
ローラ(3)の全長にわたり当接するようにした場合で
ある。図2のブレード状の振動防止部材(20)を、図
3(b)、図4のローラ形状の場合と同じように中央と
端部、もしくは全長にわたって当接するようにしても良
い。図5は、振動防止部材(20)を帯電ローラ(3)
から接離させるための機構を備えた場合の一例である。
振動防止部材(20)は、アーム(501)に接続され
ており、そのアームの先端(505)で振動防止部材
(20)を帯電ローラ(3)に押さえつけることができ
るようになっている。このアーム(501)を可動し、
振動防止部材(20)を帯電ローラ(3)が接触した状
態から、離した状態にすることができるようにする。こ
のために例えば、アーム(501)の振動防止部材(2
0)と接続されたほうと反対側を、ギア(502)に固
定(504)する。そして、このギア(502)を回転
させることで、支点(503)を中心にアーム(50
1)の位置が動く。図5(a)は、振動防止部材(2
0)が帯電ローラ(3)に接した状態で、ギア(50
2)を止めており、図5(b)は、振動防止部材(2
0)が帯電ローラ(3)から離れた状態で、ギア(50
2)を止めた場合である。ギア(502)を回転させる
ことで、両方の状態に可変となるのである。実際の動作
は、帯電プロセスを行なっているとき、つまり帯電ロー
ラ(3)が回転しているときは、振動防止部材(20)
は、図5(a)の状態にあり、帯電プロセスを行なって
いないときは、図5(b)の状態となるのである。この
ように、振動防止部材(20)の接離を行なうことで、
振動防止部材(20)と帯電ローラ(3)が接した状態
でコピーが長期にわたり休止し、振動防止部材または、
帯電ローラが変形することがない。振動防止部材また
は、帯電ローラに変形が生じてしまうと、振動防止作用
がなくなり、帯電ムラを生じてしまう可能性がある。図
6は、振動防止部材(20)が帯電ローラ(3)の軸方
向に往復運動させるための機構を備えた場合の一例であ
る。振動防止部材(20)の接離機構と同様に、ギア
(602)に固定(604)したアーム(601)を振
動防止部材(20)に接続する。このとき図6(c)の
ような配置にし、振動防止部材(20)が軸方向に往復
運動させる。これにより、帯電ローラの周方向にスジ状
の傷などが入り、これが帯電ムラとなることを防ぐこと
が可能となる。ところで、回転時に常に同じ位置で接触
した場合にスジ状の傷が生じる原因について図7を用い
て説明する。図7は、振動防止部材(20)の表面を拡
大したときのモデル図である。ものを加工したとき、加
工精度を高くしたとしても微小な凹凸が必ず生じる。こ
のため、回転時の接触位置が同じだと、凸となっている
部分(701)が、帯電ローラ(3)の周方向が同じ位
置に当たってしまう。この凸の部分(701)に接触し
た部分は、劣化が促進され、図8のように方向にスジ状
の傷(801)が生じ、これが原因の帯電ムラを生じて
しまうのである。
【0008】図9は、振動防止部材に帯電ローラのクリ
ーニング機構を備えた状態を示す図である。感光体のク
リーニング部でクリーニングできなかったトナーや、空
気中を漂っているトナーが、帯電ローラに付着してしま
うと、トナーが付着した部分で放電が生じなかったり、
異常放電が生じたりして、帯電不良を起こしてしまう。
また、帯電ローラに付着するものはトナー以外にも紙紛
やほこりなどもあり、これらも帯電不良の原因となる。
そこで、振動防止部材(20)の表面層(901)は、
トナーなどの帯電ローラに付着した異物を吸着するよう
になっている。例えば、スポンジ状のウレタンを振動防
止部材の表面層(901)とする。振動防止部材(2
0)の表面がスポンジ状なので、振動防止部材(20)
と帯電ローラ(3)の接触面で、トナーが振動防止部材
(20)側に移動し、帯電ローラ(3)がクリーニング
される。また、トナーを吸着する部材(902)を、振
動防止部材(20)に接触するように配置してもよい。
トナーを吸着する部材(902)は、例えばスポンジを
用いる。振動防止部材(20)の表面層(901)に吸
着しているトナーは、トナーを吸着する部材(902)
との接触で移動する。これにより、振動防止部材(2
0)の表面には、吸着の吸着能力以上にトナーが存在す
ることがなくなる。よって、振動防止部材(20)の表
面のクリーニング性が常に良好に保たれる。また、能力
以上にトナーが振動防止部材(20)の表面層(90
1)に存在することがないので、振動防止部材(20)
から、帯電ローラ(3)にトナーが再付着することも防
ぐことができる。
【0009】また、印加電圧は、DC電圧にAC電圧を
重畳したものを用いてもよい。本発明の振動防止部材と
AC重畳帯電を組み合わせることで、より帯電の均一性
を向上させることが可能となる。
【0010】ここで、振動防止部材による帯電の均一性
の向上を確かめるため、以下のような試験を行なった。 (試験例1)非接触でローラ帯電を行い、振動防止部材
を帯電ローラに押し当てることができるように、コピー
機を改造した。仕様機材は、以下のものである。 コピー機:imagio4570改造機 ローラと感光体とのギャップ:70μm(静止時) 振動防止部材形状:図2、図3(a)、図4 振動防止部材から帯電ローラへの加圧:3kg 印加バイアス:定電流方式のDCバイアス(約60μA
に設定) ムラの評価方法:コピー画像出力にて目視評価 この条件における、帯電ムラの発生の様子を表1にまと
める。帯電ムラがない場合を○、帯電ムラが生じた場合
を×で表に示す。
【表1】(表1:帯電ムラの有無) 比較例1に示すように、振動防止部材なしの場合には、
試験初期においても帯電ムラが発生したが、実験例1〜
3のように振動防止部材を3kgの加重で押し当てるこ
とにより、初期のみならず、経時においても均一帯電を
行なうことができた。また、図2、図3(a)、図4そ
れぞれの方式の振動防止部材の中で、最も性能が良かっ
たのは、図4の帯電ローラの全長に渡って当接する振動
防止部材であった。
【0011】さらに、長期に渡る安定的な帯電を確認す
るために、以下のような試験を行なった。 (試験例2)図4に示すローラ状振動防止部材と帯電ロ
ーラを押しつけるとき、10分間押しつけ、10分間離
した状態にするというサイクルで実験を行った。する
と、1日放置した後においても、帯電ローラに変形は見
られなかった。すなわち、振動防止部材と帯電ローラの
当接が長時間になった場合に考えられる、両部材へのダ
メージが、当接を繰り返すことにより、回避できること
がわかった。よって、振動防止部材に図5にあるような
接離機構を設け、帯電を行なっていないときには、振動
防止部材を帯電ローラから、離した状態で待機可能なよ
うにすれば、変形を生じない。つまり、振動防止部材の
接離機構を設けることで、均一帯電が可能になることが
分かる。
【0012】(試験例3)図6にあるように、振動防止
部材は帯電ローラの回転に合わせて、受動回転しなが
ら、帯電ローラ軸方向に往復運動させた。この場合、2
00時間経過しても、帯電ローラには、図7に示すよう
なスジ状の傷は現われなかった。もちろん、この200
時間経過した帯電ローラを用いてコピー画像出力を行な
っても、画像に異常は見られなかった。
【0013】(試験例4)振動防止部材に、帯電ローラ
のクリーニング機能を付加したときの実験を行った。試
験例1で用いたコピー機に、振動防止部材として、ウレ
タンゴム素材の表面層をもつローラを設置した。その表
面は、多孔質になっている。なお、このコピー機には、
帯電ローラをクリーニングするための専用の部材がな
い。振動防止部材が、クリーニング機構をかねているの
である。また、このコピー機には、図9にあるような振
動防止部材をクリーニングするためのパッドを取り付け
てある。コピーモードを連続モードにして、コピーを撮
り続け、5千枚コピーが終わるごとに、帯電ローラの汚
れ付着の様子を観察した。すると、15万枚までは帯電
ローラにトナーが付着することがなかった。そして、画
像に異常が現れたのは、25万枚を過ぎたときであっ
た。25万枚コピーを取ったときの帯電ローラの表面に
はトナーがこびりついており、ウエスでこのトナーをふ
き取ることはできなかった。比較のために、振動防止部
材をクリーニングするためのパッドを取り付けずに、同
様の試験を行った。その結果、8万枚を過ぎたあたりか
ら帯電ローラにトナーが付着した。このトナーは、ウエ
スでふき取ることができた。しかし、13万枚を超える
と、コピー画像にスジ状の異常画像が現れた。このと
き、帯電ローラの表面を観察すると、トナーが帯電ロー
ラの周方向に付着していた。この付着したトナーは、帯
電ローラにこびりついており、ウエスでもふき取ること
ができなかった。このことより、クリーニング機能のあ
る振動防止部材をさらにクリーニングすることで、コピ
ー画像に異常が現れるまでの時間が長くなることが分か
る。よって、帯電ローラの寿命をより長くすることがで
きたといえる。
【0014】
【発明の効果】以上、述べてきたように、請求項1に記
載の発明では、帯電ローラの振動を抑制することで、帯
電ローラと感光体間のギャップが一定に保たれるように
なり、非接触ローラで、特にDCバイアスを印加した場
合でも、均一帯電が可能となる。請求項2に記載の発明
では、帯電ローラに振動防止部材を接触させることで、
帯電ローラの振動を抑制し、帯電ローラと感光体間のギ
ャップが一定に保たれるようになり、放電が安定する。
また、感光体の帯電電位は、帯電ローラと感光体間のギ
ャップで変化する。しかし、帯電ローラと感光体間の振
動が抑制されるため、帯電電位が一定となる。よって、
非接触ローラで、特にDCバイアスを印加した場合で
も、均一帯電が可能となる。請求項3に記載の発明で
は、帯電ローラの画像形成幅にわたり振動防止部材を配
置するので、帯電ローラとの接触面積が大きくなり、帯
電ローラの振動を抑制する効果がより大きなものとな
る。また、振動防止部材の位置が多少動いたとしても、
有効となる接触面積が大きいので、振動を抑制する効果
が損なわれることがない。そして当接の有無による画像
ムラも生じない。よって、長期にわたり、かつ安定して
振動を抑制すること可能となる。請求項4に記載の発明
では、振動防止部材の表面が絶縁体であるため、帯電ロ
ーラと振動防止部材との間でリークが起き、過電流が流
れたとしても、帯電ローラ内部を破壊するような過電流
が流れない。よって、過電流により帯電ローラが破壊さ
れてしまうのを防ぐことができる。請求項5に記載の発
明では、振動防止部材を回転させることで、帯電ローラ
に接触する面が常に移動することになり、接触面へのス
トレスが緩和され、長期にわたり、振動防止部材の表面
を劣化させずに帯電ローラに当接させることが可能とな
る。また、振動防止部材と帯電ローラの間に異物を挟み
こんだ場合も、振動防止部材が回転しているので、異物
をその間から吐き出す確率が高くなる。請求項6に記載
の発明では、振動防止部材を帯電ローラの軸方向に可動
とすることで、ローラの回転方向に発生するスジ状の劣
化を防き、帯電ローラの表面を平滑な状態に維持できる
ので、長期にわたり安定して均一帯電を行なうことが可
能となる。請求項7に記載の発明では、接離機構を設け
ることで、停止状態では振動防止部材と帯電ローラが離
れた状態になり、よって振動防止部材、もしくは帯電ロ
ーラがお互いの圧力で変形することを防ぐことができ
る。請求項8に記載の発明では、振動防止部材に帯電ロ
ーラのクリーニング機能を併せ持たせたことにより、帯
電ローラ表面に付着したトナーを除去でき、また部品点
数を減らすことができる。請求項9に記載の発明では、
振動防止部材の表面に多孔質性を持たせることで、トナ
ーを吸着する力が強くなる。これにより、帯電ローラか
らクリーニングしたトナーを確実に保持することが可能
となる。大量のトナーで帯電ローラが汚されたとして
も、振動防止部材の表面の吸着性が高いので、確実に帯
電ローラ表面をクリーニングすることができる。また、
振動防止部材の表面の吸着性が高いので、クリーニング
したトナーが再び帯電ローラに付着することがない。よ
って、常に感光体を均一に帯電することができる。請求
項10に記載の発明では、振動抑制部材の表面をクリー
ニングすることで、振動抑制部材のクリーニング性を常
に高いものにすることが可能となる。よって、振動防止
部材のクリーニング性が低下する事がないため、帯電ロ
ーラを常に汚れていない状態に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の要部構成を示
す図である。
【図2】ブレード状の振動防止部材の構成を示す図であ
る。 (a)帯電ローラの断面方向から見た図である。 (b)側面から見た図である。
【図3】ローラ状の振動防止部材の構成を示す図であ
る。 (a)帯電ローラの中央部に振動防止部材が当接するよ
うにした図である。 (b)中央と端部に振動防止部材が当接するようにした
図である。
【図4】帯電ローラの全長にわたり当接する振動防止部
材の構成を示す図である。
【図5】振動防止部材の接離機構を示す図である。 (a)帯電プロセスを行なっている場合を示す図であ
る。 (b)帯電プロセスを行なっていない場合を示す図であ
る。
【図6】振動防止部材の帯電ローラ軸方向の運動機構を
示す図である。 (a)、(b)振動防止部材の動作を示す図である。 (c)振動防止部材の配置を示す図である。
【図7】振動防止部材の表面を拡大したときのモデル図
である。
【図8】帯電ローラ上に形成される傷を示す図である。
【図9】振動防止部材に帯電ローラのクリーニング機構
を備えた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体 3 帯電ローラ 4 書き込み部 5 現像部 6 転写部 7 クリーニング部 8 感光体除電部 10 定着部 11 定着ローラ 12 加圧ローラ 13 ブレード 14 紙分離部 20 振動防止部材 201 導電性基体 202 抵抗層 203 ゴム 204 接触面 205 バネ 300 芯金 501 アーム 502 ギア 503 支点 504 固定部 505 アーム先端 601 アーム 602 ギア 604 固定部 605 アーム先端 701 凸になっている部分 801 スジ状の傷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 朋子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H003 AA01 AA11 AA12 BB11 CC05 EE16 2H071 BA03 BA14 BA15 BA27 BA29 DA06 DA13 DA15 EA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に対して放電面を非接触で配置
    した帯電ローラを有する画像形成装置において、帯電ロ
    ーラの振動によって発生する帯電ムラを抑制するための
    手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、帯電ローラに振動防止部材を当接することを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、振動防止部材が、画像形成幅の全域に渡って、帯電
    ローラに当接すること特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2ないし3のいずれかに記載の画
    像形成装置において、振動防止部材の帯電ローラに接す
    る面が、電気絶縁性であることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の画
    像形成装置において、振動防止部材が、回転可能なこと
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかに記載の画
    像形成装置において、振動防止部材が、帯電ローラの軸
    方向に可動であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかに記載の画
    像形成装置において、振動防止部材が、帯電ローラと接
    離可能なことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項2ないし7のいずれかに記載の画
    像形成装置において、振動防止部材が、帯電ローラのク
    リーニング機能を併せ持つことを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像形成装置おいて、
    振動防止部材の表面が多孔質からなることを特徴とする
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像形成装置におい
    て、振動防止部材をクリーニングするための機構がある
    ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041138A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2014071435A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ

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JP2007041138A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Seiko Epson Corp 画像形成装置
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