JP2001336850A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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JP2001336850A
JP2001336850A JP2000161905A JP2000161905A JP2001336850A JP 2001336850 A JP2001336850 A JP 2001336850A JP 2000161905 A JP2000161905 A JP 2000161905A JP 2000161905 A JP2000161905 A JP 2000161905A JP 2001336850 A JP2001336850 A JP 2001336850A
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Japan
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refrigerant
compressor
pressure
heat
valve
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JP2000161905A
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Kenji Yamada
兼二 山田
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Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の構造が複雑でなく、かつアキューム
レータを大型化することなしに、圧縮機再起動時の液圧
縮を防止できるヒートポンプ装置を提供すること。 【解決手段】 制御装置300は、暖房運転停止時に
は、まず室外機電動弁7を全閉とし、次に高圧センサ2
3が検出する冷媒圧力が所定値以上となった時に、室内
機電動弁5を全閉するとともに圧縮機2を停止する。こ
れによると、圧縮機2を停止する前に、室内機電動弁5
と室外機電動弁7との間の冷媒配管28およびレシーバ
6に大部分の冷媒を封入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房を行なうヒ
ートポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ヒートポンプ装置は、冷媒
を圧縮する圧縮機、冷媒と室内空気とを熱交換する室内
熱交換器、冷媒と室外空気とを熱交換する室外熱交換
器、上記両熱交換器の間に設けられ冷媒を減圧する減圧
手段(膨張弁等)、圧縮機に戻る冷媒を気液分離するア
キュームレータ等の機能部材からなるヒートポンプサイ
クルを備えている。
【0003】そして、冷房は、圧縮機からの高温冷媒を
室外熱交換器で凝縮し、減圧手段で減圧した後、室内熱
交換器で蒸発させて内気を冷却することで行なわれる。
一方、暖房は、圧縮機からの高温冷媒を室内熱交換器で
凝縮し、減圧手段で減圧した後、室外熱交換器で蒸発さ
せて内気を暖房することで行なわれるようになってい
る。
【0004】また、冷暖房時とも、圧縮機に戻る冷媒は
アキュームレータにて気液分離されて、冷媒ガスのみが
圧縮機に送られるようになっている。これは圧縮機が液
冷媒を吸入し、液圧縮によって圧縮機の弁故障等が発生
し、圧縮機の寿命が低下することを防止している。
【0005】ここで、圧縮機は、冷暖房運転が行なわれ
ない時には停止し、停止時間が長くなると、圧縮機を含
む室外機部は外気温とほぼ同じ温度まで冷却される。そ
して外気温が低い場合、冷媒は液化し、アキュームレー
タや圧縮機内部に液冷媒が溜まる。すると、圧縮機の再
起動時には液圧縮が発生する。
【0006】この対策として、従来、圧縮機にヒータを
内蔵し、このヒータを発熱させ、圧縮機を所定温度以上
に保温し、圧縮機内で冷媒が液化しないようにするもの
が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、圧縮機にヒータを内蔵する必要があるため、
圧縮機の構造が複雑になるという問題がある。また、室
内外機(すなわち室内熱交換器と室外熱交換器)が離れ
て設置され、冷媒の封入量が多くなった場合には、アキ
ュームレータから液冷媒がオーバーフローして圧縮機に
流れ込み、圧縮機の再起動時に液圧縮を発生しないよう
に、アキュームレータを大型化する必要がある。
【0008】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、圧縮機の構造が複雑でなく、かつアキュームレータ
を大型化することなしに、圧縮機再起動時の液圧縮を防
止できるヒートポンプ装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜3に記載の発明では、冷媒を圧縮する圧
縮機(2)と、冷媒と空気とを熱交換して冷媒を冷却す
る第1熱交換器(4、8)と、冷媒を減圧する減圧手段
(5、7)と、冷媒と空気とを熱交換して冷媒を加熱す
る第2熱交換器(4、8)と、冷媒を気液分離するアキ
ュームレータ(10)とを順に環状に冷媒配管で接続し
たヒートポンプ装置において、圧縮機(2)の冷媒流れ
下流側かつアキュームレータ(10)の冷媒流れ上流側
の冷媒配管は、減圧手段(5、7)を含む複数の弁手段
(5、7)を有し、圧縮機(2)を停止する際、圧縮機
(2)の吐出力を用いて、複数の弁手段(5、7)の間
にある冷媒通路(6、28)中に、冷媒の一部を封じ込
めるように、複数の弁手段(5、7)を閉弁制御する制
御手段(300)を備えることを特徴としている。
【0010】これによると、圧縮機(2)を停止する前
に、複数の弁手段(5、7)の間の冷媒通路(6、2
8)中に大部分の冷媒を封入することができる。従っ
て、アキュームレータ(10)および圧縮機(2)内部
に残される冷媒はわずかな量であり、低温時この冷媒は
液化しにくく、冷媒が液化したとしても、アキュームレ
ータ(10)からオーバーフローすることはなく、圧縮
機(2)内部も液冷媒で満たされることはない。このよ
うにして、圧縮機(2)の構造が複雑でなく、かつアキ
ュームレータ(10)を大型化することなしに、圧縮機
(2)再起動時の液圧縮を防止できる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、前記制
御手段(300)が、圧縮機(2)を起動するときに、
複数の弁手段(5、7)を開制御することを特徴として
いる。これによると、圧縮機(2)を起動すると同時
に、冷暖房を開始することができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明では、前記制
御手段(300)が、圧縮機(2)の停止中に、圧縮機
(2)の吸入側および吐出側の冷媒圧力が大気圧以上の
所定値となるように、複数の弁手段(5、7)を開閉制
御することを特徴としている。
【0013】これによると、冷媒配管内の圧力を常に大
気圧よりも高く保つことができ、冷媒配管の接続部等よ
りヒートポンプサイクル(200)内に大気が侵入する
ことを防止できる。
【0014】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0016】(一実施形態)図1は、本発明を適用した
ヒートポンプ装置100の構成を概略的に示す模式構成
図である。本実施形態は、水冷式のエンジン(例えばデ
ィーゼルエンジン)1によって駆動されるもので、この
ヒートポンプ装置100は定置型あるいは車両搭載型の
空調装置として用いられ、屋内や車室内を冷暖房するこ
とができるが、本実施形態では定置型に適用したものと
して述べる。
【0017】ヒートポンプサイクル200(図1中2点
鎖線で囲んだ部分)は、各機能部材間を冷媒配管で接続
して構成され、屋内暖房時には、圧縮機2→四方弁3→
室内熱交換器4→室内機電動弁5→レシーバ6→室外機
電動弁7→室外熱交換器8→四方弁3→冷媒加熱器9→
アキュームレータ10→圧縮機2の順に冷媒を流通(実
線矢印)させて暖房している。
【0018】また、屋内冷房時には、圧縮機2→四方弁
3→室外熱交換器8→室外機電動弁7→レシーバ6→室
内機電動弁5→室内熱交換器4→四方弁3→冷媒加熱器
9→アキュームレータ10→圧縮機2の順に冷媒を流通
(破線矢印)させて冷房している。
【0019】室内熱交換器4は、暖房時には凝縮器であ
る第1熱交換器として機能し、冷房時には蒸発器である
第2熱交換器として機能する。また、室外熱交換器8
は、暖房時には蒸発器である第2熱交換器として機能
し、冷房時には凝縮器である第1熱交換器として機能す
る。
【0020】そして、暖房時には、室外機電動弁7が冷
媒を減圧する減圧手段である膨張弁として機能し、冷房
時には、室内機電動弁5が減圧手段である膨張弁として
機能する。また、室内機電動弁5と室外機電動弁7と
は、本実施形態における複数の弁手段である。
【0021】エンジン1は、クランクプーリ1aに巻き
付けられたVベルト1bにより圧縮機2に設けられたプ
ーリ2aに駆動力を伝達するようになっている。そし
て、プーリ2aと圧縮機2との間には、プーリ2aに伝
達された駆動力を圧縮機2に伝達または遮断する駆動力
切替手段である電磁クラッチ2bが設けられている。
【0022】圧縮機2の吸入側(アキュームレータ10
側)に接続された冷媒配管20には、冷媒配管20内の
冷媒圧力(本例では、大気圧を基準としたゲージ圧)を
検出する低圧センサ21が設けられており、圧縮機2の
吐出側(四方弁3側)に接続された冷媒配管22には、
冷媒配管22内の冷媒圧力(本例では、大気圧を基準と
したゲージ圧)を検出する高圧センサ23が設けられて
いる。そして、両センサ20,22は冷媒の圧力情報を
後述する制御装置300に出力するようになっている。
【0023】また、冷媒配管22の高圧センサ23が設
けられた位置より四方弁3側には、圧縮機2が吐出した
冷媒からオイルを分離する周知のオイルセパレータ24
が設けられており、オイルセパレータ24で分離された
オイルはオイルリターンチューブ25を介して、冷媒配
管20の経路中に圧縮機2前後の差圧により戻されるよ
うになっている。
【0024】11は冷却水回路であり、エンジン1の本
体内に形成されエンジン1を冷却するための図示しない
冷却水通路と、この冷却水通路出口から冷媒加熱部であ
る冷媒加熱器9、冷却水切替弁113、冷却水ポンプ1
14を順次流れ、上記冷却水通路入口に戻る第1冷却水
回路111と、上記冷却水通路出口からラジエータ11
5、冷却水切替弁113、冷却水ポンプ114を順次流
れ、上記冷却水通路入口に戻る第2冷却水回路112と
から構成されている。
【0025】ここで、冷却水ポンプ114は電動ポンプ
であり、冷却水切替弁113は第1冷却水回路111と
第2冷却水回路112とを切り替える電磁切替弁であ
る。また、ラジエータ115は冷却水と外気とを熱交換
する周知の熱交換器であり、冷媒加熱器9は、例えば金
属等からなる2重管式の熱交換器であり冷却水と冷媒と
が熱交換可能になっている。また、上記冷却水通路の出
入口と各部材9、113〜115は例えばゴムホース等
によって連結されている。
【0026】エンジン1には上記冷却水通路中の冷却水
の温度を検出する水温センサ12が設けられており、冷
却水の温度情報を後述する制御装置300に出力するよ
うになっている。
【0027】上記構成を有するヒートポンプ装置100
において、各構成要素のうち室内熱交換器4および室内
機電動弁5は、室内機を構成して室内の適所に設置さ
れ、その他のものは、室外機を構成して室外の適所に設
置されている。そして、ヒートポンプ装置100は、電
子回路等からなる制御手段である制御装置300を有
し、この制御装置300は、図示しない室内に設けられ
たコントローラ、図示しない外気温センサ、図示しない
冷媒温度センサ、水温センサ12、低圧センサ21、高
圧センサ23等からの情報を入力し、室内機および室外
機を作動制御するようになっている。
【0028】次に、本実施形態の作動を上記構成に基づ
いて説明する。
【0029】図2は、制御装置300の全体概略動作を
示すフローチャートである。図2に示すように、制御装
置300は、ヒートポンプ装置100に電力供給されて
いるときには、図示しないコントローラからの情報に基
づいて、暖房運転時の制御処理S101、冷房運転時の
制御処理S102、暖房運転停止時の制御処理S10
3、冷房運転停止時の制御処理S104および冷暖房運
転停止中の制御処理S105のいずれかを実行する。
【0030】まず、暖房運転時の作動について説明す
る。例えば外気温が低い時、図示しないコントローラの
暖房スイッチがオンされ、オン信号が制御装置300に
入力されると、制御装置300は暖房運転時の制御処理
S101を実行する。制御装置300は四方弁3を暖房
側(実線)に切り替えるとともに、エンジン1を起動し
圧縮機2を駆動する。また、室内機電動弁5を全開にす
るとともに、室外機電動弁7を膨張弁として機能する開
度に調節する。
【0031】圧縮機2を出た高温のガス冷媒は、まずオ
イルセパレータ24にてオイルが分離される。なお分離
されたオイルは冷媒配管22と冷媒配管20との差圧に
より、オイルリターンチューブ25を介して冷媒配管2
0に送られる。オイルセパレータ24を出た冷媒は、四
方弁3を通り、室内熱交換器4で凝縮し、暖房を行なっ
た後、レシーバ6で気液分離、室外機電動弁7で減圧さ
れ、室外熱交換器8で蒸発し、四方弁3を再び通り、続
いて冷媒加熱器9で、エンジン排熱を回収した冷却水と
の熱交換により加熱された後、アキュームレータ10か
ら圧縮機2に戻る。
【0032】エンジン1の起動に合わせて、冷却水ポン
プ114も起動され、冷却水切替弁113は冷却水が第
1冷却水回路111に流れる方向に切り替えられる。冷
却水ポンプ114によって圧送された冷却水は、エンジ
ン1内の冷却水通路を流れ、エンジン排熱を吸熱した
後、冷媒加熱器9に入り、ここで、室外熱交換器8で蒸
発した冷媒と熱交換して冷媒を加熱する。その後、冷却
水切替弁113から冷却水ポンプ114に戻り、再びエ
ンジン1内の冷却水通路に送られる。
【0033】このように冷却水が循環するため、エンジ
ン1の排熱は冷却水に回収され、冷媒加熱器9にて冷媒
の加熱に利用されて、ヒートポンプサイクル200の暖
房熱源の一部となる。
【0034】次に、冷房運転時の作動について説明す
る。例えば外気温が高い時、図示しないコントローラの
冷房スイッチがオンされ、オン信号が制御装置300に
入力されると、制御装置300は冷房運転時の制御処理
S102を実行する。制御装置300は四方弁3を冷房
側(破線)に切り替えるとともに、エンジン1を起動し
圧縮機2を駆動する。また、室外機電動弁7を全開にす
るとともに、室内機電動弁5を膨張弁として機能する開
度に調節する。
【0035】圧縮機2を出た高温のガス冷媒は、まずオ
イルセパレータ24にてオイルが分離される。なお分離
されたオイルは冷媒配管22と冷媒配管20との差圧に
より、オイルリターンチューブ25を介して冷媒配管2
0に送られる。オイルセパレータ24を出た冷媒は、四
方弁3を通り、室外熱交換器8で凝縮し、レシーバ6で
気液分離、室内機電動弁5で減圧され、室外熱交換器8
で蒸発し、冷房を行なった後、四方弁3を再び通り、続
いて冷媒加熱器9からアキュームレータ10に送られ、
アキュームレータ10にて気液分離され、圧縮機2に戻
る。
【0036】エンジン1の起動に合わせて、冷却水ポン
プ114も起動され、冷却水切替弁113は冷却水が第
2冷却水回路112に流れる方向に切り替えられる。冷
却水ポンプ114によって圧送された冷却水は、エンジ
ン1内の冷却水通路を流れ、エンジン排熱を吸熱した
後、ラジエータ115に入る。その後、冷却水切替弁1
13から冷却水ポンプ114に戻り、再びエンジン1内
の冷却水通路に送られる。このように冷却水が循環する
ため、エンジン1の排熱は冷却水に回収され、ラジエー
タ115にて外気と熱交換して放熱される。
【0037】次に、暖房運転停止時の作動を図1および
図3に基づいて説明する。ここで図3は、図2に示す暖
房運転停止時の制御処理S103の流れを示すフローチ
ャートである。
【0038】制御装置300は、暖房運転中に図示しな
いコントローラから暖房スイッチオフ信号を入力する
と、図2に示す暖房運転停止時の制御処理S103を実
行する。制御装置300は、暖房スイッチオフ信号を入
力すると(ステップS1)、まず、室外機電動弁7に信
号を出力し、室外機電動弁7を全閉する(ステップS
2)。すると、圧縮機2の吐出力により吐出側の冷媒圧
力が上昇していく。そして次に、高圧センサ23からの
圧力情報により、冷媒配管22内の冷媒圧力(ゲージ
圧)が2.7MPa以上であるかどうか判断する(ステ
ップS3)。
【0039】冷媒配管22内の冷媒圧力が2.7MPa
以上の場合には、室内機電動弁5に信号を出力し、室内
機電動弁5を全閉する(ステップS5)。冷媒配管22
内の冷媒圧力が2.7MPaより低い場合には、低圧セ
ンサ21からの圧力情報により、冷媒配管20内の冷媒
圧力(ゲージ圧)が0Pa以下であるかどうか判断する
(ステップS4)。
【0040】冷媒配管20内の冷媒圧力が0Pa以下の
場合には、室内機電動弁5に信号を出力し、室内機電動
弁5を全閉する(ステップS5)。冷媒配管20内の冷
媒圧力が0Paより高い場合には、再度ステップS3に
戻る。すなわち、圧縮機2の吐出側の冷媒圧力が2.7
MPa以上、または圧縮機2の吸入側の冷媒圧力が0P
a以下となった場合に、室内機電動弁5が全閉される。
ステップS5が実行されると、制御装置300はエンジ
ン1を停止する(ステップS6)。すなわち、圧縮機2
の駆動を停止する。
【0041】このとき、室外機電動弁7と室内機電動弁
5との間の冷媒通路内の冷媒は、大気圧に対し略2.7
MPa以下の主に液状の高圧冷媒である。また、圧縮機
2の吐出側で室内機電動弁5の上流側の冷媒通路内の冷
媒は、大気圧に対し略2.7MPa以下の主にガス状の
冷媒であり、圧縮機2の吸入側で室外機電動弁7の下流
側の冷媒通路内の冷媒は、略大気圧以上の主にガス状の
冷媒である。
【0042】上記のフローによると、ヒートポンプサイ
クル200中の冷媒の大部分を、室内機電動弁5と室外
機電動弁7との間の冷媒通路である冷媒配管28および
レシーバ6に封入することができる。また、圧縮機2の
吸入側圧力を大気圧より大きく低下させることもない。
【0043】また、暖房運転停止中には、制御装置30
0は、図2に示す冷暖房運転停止中の制御処理S105
を実行する。制御装置300は低圧センサ21および高
圧センサ23からの圧力情報により、冷媒配管20、2
2内の冷媒圧力(ゲージ圧)が0Paより大きいかどう
か監視する。そして、冷媒配管20、22内の冷媒圧力
が0Pa以下(大気圧以下)となった場合には、室外機
電動弁5をわずかに開き、冷媒配管20、22内の冷媒
圧力が10kPa以上となった時に室外機電動弁5を全
閉するように制御する。
【0044】また、暖房運転開始時には、制御装置30
0は、エンジン1を始動し圧縮機2を再起動するととも
に、室外機電動弁7を膨張弁開度に開き、室内機電動弁
5を全開するように制御する。
【0045】次に、冷房運転停止時の作動を図1および
図4に基づいて説明する。ここで図4は、図2に示す冷
房運転停止時の制御処理S104の流れを示すフローチ
ャートである。
【0046】制御装置300は、冷房運転中に図示しな
いコントローラから冷房スイッチオフ信号を入力する
と、図2に示す冷房運転停止時の制御処理S104を実
行する。制御装置300は、冷房スイッチオフ信号を入
力すると(ステップS11)、まず、室内機電動弁5に
信号を出力し、室内機電動弁5を全閉する(ステップS
12)。すると、圧縮機2の吐出力により吐出側の冷媒
圧力が上昇していく。そして次に、高圧センサ23から
の圧力情報により、冷媒配管22内の冷媒圧力(ゲージ
圧)が2.7MPa以上であるかどうか判断する(ステ
ップS13)。
【0047】冷媒配管22内の冷媒圧力が2.7MPa
以上の場合には、室外機電動弁7に信号を出力し、室外
機電動弁7を全閉する(ステップS15)。冷媒配管2
2内の冷媒圧力が2.7MPaより低い場合には、低圧
センサ21からの圧力情報により、冷媒配管20内の冷
媒圧力(ゲージ圧)が0Pa以下であるかどうか判断す
る(ステップS14)。
【0048】冷媒配管20内の冷媒圧力が0Pa以下の
場合には、室外機電動弁7に信号を出力し、室外機電動
弁7を全閉する(ステップS15)。冷媒配管20内の
冷媒圧力が0Paより高い場合には、再度ステップS1
3に戻る。すなわち、圧縮機2の吐出側の冷媒圧力が
2.7MPa以上、または圧縮機2の吸入側の冷媒圧力
が0Pa以下となった場合に、室外機電動弁7が全閉さ
れる。ステップS15が実行されると、制御装置300
はエンジン1を停止する(ステップS16)。すなわ
ち、圧縮機2の駆動を停止する。
【0049】このとき、室内機電動弁5と室外機電動弁
7との間の冷媒通路内の冷媒は、大気圧に対し略2.7
MPa以下の主に液状の高圧冷媒である。また、圧縮機
2の吐出側で室外機電動弁7の上流側の冷媒通路内の冷
媒は、大気圧に対し略2.7MPa以下の主にガス状の
冷媒であり、圧縮機2の吸入側で室内機電動弁5の下流
側の冷媒通路内の冷媒は、略大気圧以上の主にガス状の
冷媒である。
【0050】上記のフローによると、ヒートポンプサイ
クル200中の冷媒の大部分を、室内機電動弁5と室外
機電動弁7との間の冷媒配管28およびレシーバ6に封
入することができる。また、圧縮機2の吸入側圧力を大
気圧より大きく低下させることもない。
【0051】また、冷房運転停止中には、制御装置30
0は、図2に示す冷暖房運転停止中の制御処理S105
を実行する。制御装置300は低圧センサ21および高
圧センサ23からの圧力情報により、冷媒配管20、2
2内の冷媒圧力(ゲージ圧)が0Paより大きいかどう
か監視する。そして、冷媒配管20、22内の冷媒圧力
が0Pa以下(大気圧以下)となった場合には、室内機
電動弁7をわずかに開き、冷媒配管20、22内の冷媒
圧力が10kPa以上となった時に室内機電動弁7を全
閉するように制御する。
【0052】また、冷房運転開始時には、制御装置30
0は、エンジン1を始動し圧縮機2を再起動するととも
に、室内機電動弁5を膨張弁開度に開き、室外機電動弁
7を全開するように制御する。
【0053】上記の構成および作動によれば、冷暖房運
転停止時にアキュームレータ10および圧縮機2内部に
残される冷媒はわずかな量であり、低温時この冷媒は液
化しにくく、冷媒が液化したとしても、アキュームレー
タ10からオーバーフローすることはなく、圧縮機2内
部も液冷媒で満たされることはない。従って、圧縮機2
にヒータを設ける必要もないため、圧縮機2の構造が複
雑でなく、かつアキュームレータ10を大型化すること
なしに、圧縮機2再起動時の液圧縮を防止できる。
【0054】また、冷媒をヒートポンプサイクル200
の一部に封入するために、室内機電動弁5および室外機
電動弁7以外に専用の弁を設ける必要もない。
【0055】また、冷暖房運転停止中には、冷媒配管内
の圧力を常に大気圧よりも高く保つことができ、冷媒配
管の接続部等よりヒートポンプサイクル200内に大気
が侵入することを防止できる。
【0056】(他の実施形態)上記一実施形態におい
て、2.7MPa、10kPa、0Pa等の実数値は例
示であって、ヒートポンプサイクルを構成する各部材強
度等の諸特性に応じて適宜設定し得る。
【0057】また、上記一実施形態では、冷暖房運転停
止時には、室内機電動弁5と室外機電動弁7との間に大
部分の冷媒を封入するものであったが、減圧手段を冷暖
房時共通の1つの電動弁とし、オイルセパレータ24の
冷媒流れ下流側で、かつアキュームレータ10の冷媒流
れ上流側の部位に開閉弁を設け、この開閉弁と前記電動
弁との間に大部分の冷媒を封入するものであってもよ
い。
【0058】また、上記一実施形態では、制御装置30
0は、冷暖房運転停止中の圧縮機2前後の冷媒圧力を、
低圧センサ21および高圧センサ23で監視していた
が、冷媒配管20と冷媒配管22とはオイルセパレータ
24およびオイルリターンチューブ25にて接続してい
るので、低圧センサ21または高圧センサ23のいずれ
かで冷媒圧力を監視してもよい。
【0059】また、上記一実施形態では、エンジン1は
ディーゼルエンジンであったが、これに限らず、ガソリ
ンエンジン、ガスエンジン等であってもよい。
【0060】また、上記一実施形態では、圧縮機2はエ
ンジン1により駆動される構成であったが、圧縮機2は
電動圧縮機等のエンジン駆動以外のものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるヒートポンプ装置
100の構成を概略的に示す模式構成図である
【図2】制御装置300の全体概略動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】暖房運転停止時の制御装置300の制御動作を
示すフローチャートである。
【図4】冷房運転停止時の制御装置300の制御動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 圧縮機 4 室内熱交換機(暖房時の第1熱交換器、冷房時の第
2熱交換器) 5 室内機電動弁(冷房時の減圧手段、弁手段) 6 レシーバ 7 室外機電動弁(暖房時の減圧手段、弁手段) 8 室外熱交換器(冷房時の第1熱交換器、暖房時の第
2熱交換器) 10 アキュームレータ 21 低圧センサ 23 高圧センサ 100 ヒートポンプ装置 200 ヒートポンプサイクル 300 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮する圧縮機(2)と、 前記冷媒と空気とを熱交換して前記冷媒を冷却する第1
    熱交換器(4、8)と、 前記冷媒を減圧する減圧手段(5、7)と、 前記冷媒と空気とを熱交換して前記冷媒を加熱する第2
    熱交換器(4、8)と、 前記冷媒を気液分離するアキュームレータ(10)とを
    有し、 前記圧縮機(2)、前記第1熱交換器(4、8)、前記
    減圧手段(5、7)、前記第2熱交換器(4、8)およ
    びアキュームレータ(10)を順に環状に冷媒配管で接
    続したヒートポンプ装置において、 前記圧縮機(2)の冷媒流れ下流側かつ前記アキューム
    レータ(10)の冷媒流れ上流側の前記冷媒配管は、前
    記減圧手段(5、7)を含む複数の弁手段(5、7)を
    有し、 前記圧縮機(2)を停止する際、前記圧縮機(2)の吐
    出力を用いて、前記複数の弁手段(5、7)の間にある
    冷媒通路(6、28)中に、前記冷媒の一部を封じ込め
    るように、前記複数の弁手段(5、7)を閉弁制御する
    制御手段(300)を備えることを特徴とするヒートポ
    ンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(300)は、前記圧縮機
    (2)を起動するときに、前記複数の弁手段(5、7)
    を開制御することを特徴とする請求項1に記載のヒート
    ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(300)は、前記圧縮機
    (2)の停止中に、前記圧縮機(2)の吸入側および吐
    出側の冷媒圧力が大気圧以上の所定値となるように、前
    記複数の弁手段(5、7)を開閉制御することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ装
    置。
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