JP2000154950A - エンジン駆動式ヒートポンプサイクル - Google Patents

エンジン駆動式ヒートポンプサイクル

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JP2000154950A
JP2000154950A JP10329796A JP32979698A JP2000154950A JP 2000154950 A JP2000154950 A JP 2000154950A JP 10329796 A JP10329796 A JP 10329796A JP 32979698 A JP32979698 A JP 32979698A JP 2000154950 A JP2000154950 A JP 2000154950A
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refrigerant
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heat
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Kenji Nakajima
謙司 中島
Takayuki Sasaki
隆之 佐々木
Hiroyuki Fukunaga
博之 福永
Kenji Yamada
兼二 山田
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Denso Corp
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内熱交換器の熱負荷が小さいときに、エン
ジン駆動式ヒートポンプの低圧側圧力が過度に低下する
ことを防止する。 【解決手段】 室内熱交換器160の熱負荷が所定の熱
負荷以上のときは、第1、2圧縮機121、122共に
稼働させた状態で、エンジン110を制御して吐出冷媒
量を調節し、室内熱交換器160の熱負荷が所定の熱負
荷未満のときは、エンジン110の回転数を所定回転数
以上に保持した状態で、第1、2圧縮機121、122
のいずれか一方を5分ごとに切り換え停止させる。これ
により、低熱負荷時に、ヒートポンプの低圧側圧力が過
度に低下することを防止しつつ、いずれか一方の圧縮機
121、122において潤滑油が不足することを未然に
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン(内燃機
関)により圧縮装置を駆動するエンジン駆動式ヒートポ
ンプサイクル(以下、ヒートポンプと呼ぶ。)に関する
もので、空調装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヒートポンプでは、エンジン
の回転数を調節(制御)することにより、ヒートポンプ
内を循環する冷媒の質量流量(冷媒流量)を制御してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンは所
定回転数(アイドリング回転数)以下で運転することが
できないので、室内熱交換器の熱負荷が小さく、エンジ
ン回転数をアイドリング回転数未満としなければならな
いときであっても、エンジン回転数をアイドリング回転
数未満まで下げることができない。
【0004】このため、必要以上に圧縮装置が回転する
ので、圧縮装置が必要以上(蒸発冷媒量以上)に冷媒を
吸入し、ヒートポンプの低圧側圧力が過度に低下して負
圧になるおそれがある。そして、低圧側圧力が負圧にな
ると、ゴムホースやゴムホースと配管との接続部等から
大気中の酸素や水分等がヒートポンプ内に混入してしま
うので、圧縮機や熱交換器等が内部から腐食してしまう
おそれがある。
【0005】そこで、従来から、圧縮装置から吐出した
冷媒を熱交換器等を迂回させて直接に圧縮装置の吸入側
に導くバイパス通路を設けるとともに、このバイパス通
路の開度調節するバルブを設け、室内熱交換器の熱負荷
が小さくなたときには、バルブを開いて冷媒を圧縮装置
の吸入側にバイパスさせている。しかし、上記手段で
は、バイパス通路を流通する流量が大きいので、冷媒を
バイパスさせる際にバルブで大きな異音が発生してしま
うという問題が発生してしまう。
【0006】本発明は、上記点に鑑み、室内熱交換器の
熱負荷が小さいときに、ヒートポンプの低圧側圧力が過
度に低下することを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、室内熱交換器(160)の熱負荷が所
定の熱負荷以上である高熱負荷時には、エンジン(11
0)の回転数を制御することにより前記圧縮装置(12
0)から吐出する冷媒流量を調節し、室内熱交換器(1
60)の熱負荷が所定の熱負荷未満である低熱負荷時に
は、エンジン(110)の回転数を所定回転数以上に保
持した状態で、複数台の圧縮機(121、122)のう
ち稼働させる圧縮機の台数を変化させ、さらに、低熱負
荷時には、所定時間毎に、複数台の圧縮機(121、1
22)のうち稼働させる圧縮機を切り換えることを特徴
とする。
【0008】これにより、低熱負荷時に、ヒートポンプ
の低圧側圧力が過度に低下することを防止できるととも
に、いずれかの圧縮機(121、122)において潤滑
油が不足することを未然に防止できる。因みに、上記各
手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体
的手段との対応関係を示す一例である。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施形態は、本発明に係るヒー
トポンプを空調装置に適用したものであり、図1は本実
施形態に係るヒートポンプの模式図である。図1中、1
10はエンジンであり、120は第1、2圧縮機12
1、122からなる圧縮装置であり、両圧縮機121、
122は、駆動力を断続可能に伝達する電磁クラッチ等
クラッチ手段(図示せず)介してエンジン110から駆
動力を得て冷媒を吸入圧縮する。
【0010】130は室外空気と冷媒との間で熱交換を
行う室外熱交換器であり、140は冷媒を気相冷媒と液
相冷媒とに分離して液相冷媒を流出するととともに、ヒ
ートポンプ中の余剰冷媒を蓄えるレシーバである。15
0は凝縮した冷媒(液相冷媒)を冷却する過冷却器(サ
ブクーラ)であり、160は室内に吹き出す空気と冷媒
とを熱交換する室内熱交換器であり、室内熱交換器16
0と室外熱交換器130とを接続する冷媒通路には、冷
媒を減圧する第1、2減圧器171、172が設けられ
ている。
【0011】なお、本実施形態では、室内熱交換器16
0は複数個設けられているので、第1減圧器171も室
内熱交換器160の個数分だけ設けられている。180
は冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を圧
縮装置120(第1、2圧縮機121、122)の吸入
側に向けて流出するアキュムレータであり、190は圧
縮装置120(第1、2圧縮機121、122)から吐
出した冷媒を室外熱交換器130に向けて流通させる場
合と、室内熱交換器160に向けて流通させる場合とを
切り換える切換弁(四方弁)である。
【0012】ところで、123は、圧縮装置120(第
1、2圧縮機121、122)から吐出した冷媒中から
潤滑油(冷凍機油)を分離するとともに、冷媒を切換弁
190に向けて流出し、潤滑油はアキュムレータ180
に戻す油分離器(オイルセパレータ)である。124
は、圧縮装置120から吐出した冷媒を両熱交換器13
0、160等を迂回して圧縮装置120の吸入側(アキ
ュムレータ180)に導くバイパス通路であり、125
はバイパス通路124の開度(連通状態)を調節するバ
ルブ(弁手段)である。
【0013】また、111はエンジン110の冷却水を
循環させるポンプであり、112は冷却水を冷却するラ
ジエータである。113は冷却水にてヒートポンプの低
圧側冷媒を加熱して低圧側の圧力を上昇させる冷媒加熱
器であり、114はエンジン110から流出する高温の
冷却水をラジエータ112に向けて流通させる場合と、
冷媒加熱器113に向けて流通させる場合とを切り換え
る切換弁(三方弁)である。
【0014】因みに、ヒートポンプの低圧側とは、冷房
運転時にあっては、第1減圧器171の流出側から圧縮
装置120の吸入側に至る部分を言い、暖房運転時にあ
っては、第2減圧器172の流出側から圧縮装置120
の吸入側に至る部分を言う。一方、ヒートポンプの高圧
側とは、冷房運転時にあっては、圧縮装置120の吐出
側から第1減圧器171の流入側に至る部位を言い、暖
房運転時にあっては、圧縮装置120の吐出側から第2
減圧器172の流入側に至る部位を言う。
【0015】また、191は冷媒中の塵埃を除去するス
トレーナ(フィルタ)であり、192は冷媒が一方向の
みに流通することを許容する逆止弁である。193は冷
媒通路を開閉するバルブであり、194、195は室内
熱交換器160の冷媒出入口での冷媒温度を検出する第
1、2温度センサである。196は冷媒加熱器113の
冷媒出口側での冷媒温度を検出する第3温度センサであ
り、197は室外熱交換器130とレシーバ140とを
結ぶ冷媒通路内の冷媒温度を検出する第4温度センサで
ある。そして、各温度センサ194〜197の検出値は
電子制御装置(図示せず)に入力されており、電子制御
装置は、各検出値に基づいて第1、2減圧器171、1
72及び圧縮装置120(クラッチ手段)等を制御して
いる。
【0016】次に本実施形態に係るヒートポンプの作動
を述べる。 A:冷房運転時 1.室内熱交換器160の熱負荷が所定の熱負荷以上の
とき(高熱負荷時) 第1、2圧縮機121、122を稼働させるとともに、
圧縮装置120から吐出する冷媒が室外熱交換器130
に向けて流通するように切換弁190を作動させる。
【0017】これにより、圧縮装置120を吐出した冷
媒は、図2に示すように、室外熱交換器130、レシー
バ140、室内熱交換器160及びアキュムレータ18
0を経て圧縮装置120に還流する。このとき、第2減
圧器172は、第2減圧器172にて冷媒が減圧されな
いように全開状態となっており、一方、第1減圧器17
1は、第1温度センサ194の検出温度に基づいて、室
内熱交換器160の出口側の冷媒過熱度が所定値となる
ように、その開度が調節されている。なお、冷媒を流通
させない室内熱交換器160については、第1減圧器1
71を全閉とする。
【0018】したがって、室内熱交換器160にて室内
に吹き出す空気(以下、この空気を室内空気と呼ぶ。)
から熱を吸収して室内空気を冷却して蒸発した冷媒は、
室外熱交換器130にてその奪った熱を室外空気中に放
出して凝縮する。なお、室内熱交換器160の熱負荷
(冷凍能力)は、圧縮装置120(第1、2圧縮機12
1、122)の回転数を制御することにより調節されて
おり、電子制御装置は、第1温度センサ194の検出温
度に基づいて室内熱交換器160の熱負荷を演算し、そ
の演算した熱負荷に見合う冷媒量が圧縮装置120から
吐出されるようにエンジン110の回転数を制御する。
【0019】2.室内熱交換器160の熱負荷が所定の
熱負荷未満のとき(低熱負荷時) エンジン110の回転数を所定回転数(アイドリング回
転数相当)以上に保持した状態で、第1圧縮機122の
みを稼働させる場合と第2圧縮機のみを稼働させる場合
とを所定時間(本実施形態では約5分)毎に切り換える
とともに、圧縮装置120から吐出する冷媒が室外熱交
換器130に向けて流通するように切換弁190を作動
させる。なお、第1、2減圧器171、172の作動
は、上記した高熱負荷冷房運転時と同じである。
【0020】これにより、圧縮装置120(第1圧縮機
121)を吐出した冷媒は、図3に示すように、室外熱
交換器130、レシーバ140、室内熱交換器160及
びアキュムレータ180を経て圧縮装置120に還流す
る。したがって、室内熱交換器160にて室内空気から
熱を吸収して室内空気を冷却して蒸発した冷媒は、室外
熱交換器130にてその奪った熱を室外空気中に放出し
て凝縮する。
【0021】このとき、第1、圧縮機121及び第2圧
縮機122のいずれか一方は、所定時間毎に停止してい
るので、室内熱交換器160にて発揮される冷凍能力
は、エンジン110の回転数を高熱負荷冷房運転時と等
しくしたときの冷凍能力に対して、約半分の能力とな
る。 B:暖房運転時 1.室内熱交換器160の熱負荷が所定の熱負荷以上の
とき(高熱負荷時) 第1、2圧縮機121、122を稼働させるとともに、
圧縮装置120から吐出する冷媒が室内熱交換器160
に向けて流通するように切換弁190を作動させる。
【0022】これにより、圧縮装置120を吐出した冷
媒は、図4に示すように、室内熱交換器160、レシー
バ140、室外熱交換器130及びアキュムレータ18
0を経て圧縮装置120に還流する。このとき、第1減
圧器171は、第1減圧器171にて冷媒が減圧されな
いように全開状態となっており、一方、第2減圧器17
2は、第3温度センサ197の検出温度に基づいて、室
外熱交換器130の出口側の冷媒過熱度が所定値となる
ようにその開度が調節されている。
【0023】したがって、室外熱交換器130にて室外
空気から熱を吸収して蒸発した冷媒は、室内熱交換器1
60にてその奪った熱を室内空気中に放出して凝縮す
る。なお、エンジン110の回転数は、高熱負荷冷房運
転時と同様に、室内熱交換器160の熱負荷(暖房能
力)に応じて制御される。 2.室内熱交換器160の熱負荷が所定の熱負荷未満の
とき(低熱負荷時) エンジン110の回転数を所定回転数(アイドリング回
転数相当)以上に保持した状態で、第1圧縮機122の
みを稼働させる場合と第2圧縮機のみを稼働させるとき
とを所定時間(本実施形態では約5分)毎に切り換える
とともに、圧縮装置120から吐出する冷媒が室内熱交
換器160に向けて流通するように切換弁190を作動
させる。なお、第1、2減圧器171、172の作動
は、上記した高熱負荷暖房運転時と同じである。
【0024】これにより、圧縮装置120(第1圧縮機
121)を吐出した冷媒は、図5に示すように、室内熱
交換器160、レシーバ140、室外熱交換器130及
びアキュムレータ180を経て圧縮装置120に還流す
る。したがって、室外熱交換器130にて室外空気から
熱を吸収して蒸発した冷媒は、室内熱交換器160にて
その奪った熱を室内空気中に放出して凝縮する。
【0025】このとき、第1、圧縮機121及び第2圧
縮機122のいずれか一方は、所定時間毎に停止してい
るので、室内熱交換器160にて発揮される暖房能力
は、エンジン110の回転数を高熱負荷冷房運転時と等
しくしたときの暖房能力に対して、約半分の能力とな
る。 C:除霜運転時 圧縮装置120から吐出する高温の冷媒が、図6に示す
ように、室外熱交換器130及び室内熱交換器160に
向けて流通するように、切換弁190及びバルブ193
を調節する。
【0026】これにより、圧縮装置120から吐出する
高温の冷媒により室外熱交換器130及び室内熱交換器
160に付着した霜が除去される。 D:その他 通常、エンジン110の冷却水は冷媒加熱器113側に
流通させるが、第4温度センサ196の検出温度が所定
温度(本実施形態では80℃)以上となったときには、
切換弁114を作動させて冷却水をラジエータ112側
に流通させて低圧側冷媒の温度が過度に上昇することを
防止する。
【0027】また、第1、2圧縮機121、122のい
ずれか一方を停止しても、必要以上の空調能力が発揮さ
れるときには、バルブ125を開いて圧縮装置120か
ら吐出する冷媒を圧縮装置120の吸入側にバイパスさ
せる。ところで、図7は、冷房運転時の圧縮装置120
の制御を示すフローチャートであり、以下、このフロー
チャートについて述べる。
【0028】室内熱交換器160の熱負荷に基づいてエ
ンジン110を稼働させるか否かを判定し(S10
0)、熱負荷が小さく、エンジン110(圧縮装置12
0)を稼働させる必要がないときには、エンジン110
を停止する(S110)。なお、既にエンジン110が
停止しているときには、その停止状態を維持する。一
方、熱負荷が大きく、エンジン110(圧縮装置12
0)を稼働させる必要があるときは、エンジン110の
冷却水温度からエンジン110の暖機運転が完了してい
るか否かを判定し(S120)、暖機運転が完了してい
ないときには、クラッチ手段を切ってエンジン110の
駆動力を圧縮装置120(第1、2圧縮機121、12
2)に伝達しない(S130)。
【0029】また、暖機運転が完了しているときには、
室外空気の温度が所定温度(本実施形態では4℃)以下
か否かを判定し(S140)、室外空気の温度が所定温
度より大きいときには、高熱負荷冷房運転を行う(S1
50)。一方、室外空気の温度が所定温度以下のときに
は、室内熱交換器160にて必要とする熱負荷が所定の
熱負荷以下であるか否かを判定し(S160)、必要と
する熱負荷が所定の熱負荷より大きいときには、高熱負
荷冷房運転を行い(S170)、必要とする熱負荷が所
定の熱負荷以下のときには、低熱負荷運転を行う(S1
80)。
【0030】なお、本実施形態において、所定の熱負荷
とは、ヒートポンプが発揮し得る最大空調能力の約20
%を意味しており、エンジン110がアイドリング運転
している場合において、第1、2圧縮機121、122
を稼働させたとき発生し得る空調能力に相当するもので
ある。次に、本実施形態の特徴述べる。
【0031】本実施形態によれば、室内熱交換器160
の熱負荷が所定の熱負荷未満であるときには、エンジン
110の回転数を所定回転数以上に保持した状態で、第
1、2圧縮機121、122のいずれかを停止させて圧
縮装置120の吐出容量を減少変化させるので、ヒート
ポンプの低圧側圧力が過度に低下することを防止でき
る。
【0032】延いては、ゴムホースやゴムホースと配管
との接続部等から大気中の酸素や水分等がヒートポンプ
内に混入してしまうことを防止することができるととも
に、冷媒をバイパスさせる際にバルブで大きな異音が発
生することを防止できる。因みに、図8(a)は、従来
の技術に係る圧縮装置の吐出圧Pdと吸入圧Psを示す
グラフであり、図8(b)は、本実施形態に係る圧縮装
置120の吐出圧Pdと吸入圧Psを示すグラフであ
り、このグラフから明らかなように、本実施形態によれ
ば、吸入圧Psが負圧になることを防止できる。
【0033】ところで、低熱負荷運転時に、第1、2圧
縮機121、122のうちいずれか一方のみを連続的に
運転すると、他方側の圧縮機に潤滑油が再循環しないの
で、他方側の圧縮機を再起動する際に、他方側の圧縮機
において潤滑油が不足するおそれがある。これに対し
て、本実施形態では、低熱負荷運転時には、第1、2圧
縮機121、122を所定時間毎に切り換え運転するの
で、各圧縮機121、122において潤滑油が不足する
ことを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るヒートポンプの模式図である。
【図2】高熱負荷冷房運転時のヒートポンプの模式図で
ある。
【図3】低熱負荷冷房運転時のヒートポンプの模式図で
ある。
【図4】高熱負荷暖房運転時のヒートポンプの模式図で
ある。
【図5】低熱負荷暖房運転時のヒートポンプの模式図で
ある。
【図6】除霜運転時のヒートポンプの模式図である。
【図7】圧縮装置のフィローチャートである。
【図8】(a)は、従来の技術に係る圧縮装置の吐出圧
Pdと吸入圧Psを示すグラフであり、図8(b)は、
本実施形態に係る圧縮装置120の吐出圧Pdと吸入圧
Psを示すグラフである。
【符号の説明】
121…第1圧縮機、122…第2圧縮機、130…室
外熱交換器、160…室内熱交換器、171…第1減圧
器、172…第2減圧器、190…切換弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 博之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 山田 兼二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L060 AA01 CC08 CC19 DD02 DD03 EE01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(110)から駆動力を得て冷
    媒を吸入圧縮するとともに、複数台の圧縮機(121、
    122)を有して構成された圧縮装置(120)と、 室内に吹き出す空気と冷媒との間で熱交換を行う室内熱
    交換器(160)と、 室外空気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器(1
    30)と、 前記室内熱交換器(160)と前記室外熱交換器(13
    0)とを接続する冷媒通路に設けられ、冷媒を減圧する
    減圧器(171、172)とを有し、 前記室内熱交換器(160)の熱負荷が所定の熱負荷以
    上である高熱負荷時には、前記エンジン(110)の回
    転数を制御することにより前記圧縮装置(120)から
    吐出する冷媒流量を調節し、 前記室内熱交換器(160)の熱負荷が所定の熱負荷未
    満である低熱負荷時には、前記エンジン(110)の回
    転数を所定回転数以上に保持した状態で、前記複数台の
    圧縮機(121、122)のうち稼働させる圧縮機の台
    数を変化させ、 さらに、前記低熱負荷時には、所定時間毎に、前記複数
    台の圧縮機(121、122)のうち稼働させる圧縮機
    を切り換えることを特徴とするエンジン駆動式ヒートポ
    ンプサイクル。
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