JP2001336702A - 水管壁保護構造 - Google Patents

水管壁保護構造

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JP2001336702A
JP2001336702A JP2000155394A JP2000155394A JP2001336702A JP 2001336702 A JP2001336702 A JP 2001336702A JP 2000155394 A JP2000155394 A JP 2000155394A JP 2000155394 A JP2000155394 A JP 2000155394A JP 2001336702 A JP2001336702 A JP 2001336702A
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JP
Japan
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water pipe
pipe wall
block
water
metal pedestal
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JP2000155394A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Toyama
一廣 遠山
Masataka Kawaguchi
昌孝 川口
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Hitachi Zosen Corp
Nichias Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内部に配置される水管をフィンでつないだ
水管壁と水管壁を保護する耐火耐熱ブロックとの間に互
いに力を及ぼし合わない空隙を有する水管壁保護構造の
提供にある。 【解決手段】 水管101と水管102との間に嵌合す
る基部123にフック部122を備えた金属台座121
を有し、前記基部123が前記フィン111と固定し、
前記フック部122が前記耐火耐熱ブロック103に設
けられた支持穴107に係合してなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉などの炉内
部に配置される水管壁を保護する耐火耐熱構造の水管壁
保護構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉などの炉内部に配置される水管を
保護するための構造には、各種のものが知られている。
特に、焼却炉では、炉内で塩気性の腐食ガスが発生する
ので、一般に金属で構成される水管が炉内雰囲気に直接
触れることは好ましくない。そのため、耐火性のセラミ
ックスタイルなどを水管の炉内側に配置し、水管が炉内
雰囲気に触れないようになっている。
【0003】このような構造として、特許第29869
17号公報に開示されている水冷壁管ブロック構造が知
られている。これは、図5に示すように、複数並んで配
置された水管1,1と、隣り合う水管1,1同士をつな
ぐ薄膜部2とからなる水管構造に、この構造を保護する
ための耐火耐熱ブロック3(以下、単にブロックと称す
る)が取付けられ、このブロック3の一面に水管1の形
状に合わせて2つの半円弧状の溝部4,4がそれぞれ成
形されたものとなっている。
【0004】また、薄膜部2と接触し、かつ溝部4,4
の間にあるブロック3の中央部に山部5をせり上げて高
くし、山部5の頂上部6でブロック3を薄膜部2に接触
させ固定する構造としてある。そのため、この構造で
は、山部5以外では、水管1とブロック3とは直接接触
しない構造となっている。
【0005】上記するブロック構造では、山部5におい
て図示省略のボルト或いはフックなどによって、ブロッ
ク3が薄膜部2に固定されている。この構造によれば、
水管1が熱膨張しても水管1とブロック3の半円弧状の
溝部4,4とが直接接触していないので、水管1の熱膨
張に起因するブロック1の破損の課題が解決される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなブ
ロック構造には、次のような課題がある。 ブロックを薄膜部に固定するためのボルトやフック
の取付け金具の取付け位置や取付け精度、正確な直角度
などが、その後に取付けるブロックの性能や耐久性に大
きく影響する。 水管壁は、一定間隔で配置された水管と水管同士を
つなぐ薄膜部とが交互に連続している壁を構成している
ため、凹凸面となっている。取付け金具を取付けるに
は、予め正確な罫書きが必要となるが、壁は凹凸面のた
め、作業性が悪く正確な罫書きが難しい。 取付け金具は、薄膜部に溶接により取付けるが、こ
の薄膜部は水管と水管とで囲まれた狭隘な部分であり、
比較的小さな取付け金具を溶接する際に位置ずれや溶接
による熱歪により垂直度がでないなど不具合が発生しや
すい。 ブロックの山部をせり上げた構造とすることで、そ
の頂上部が破損しやすい。 取付け金具の材質は、炉内の腐食性ガスなどの環境
面から耐食性耐熱鋼が使用され、薄膜部は炭素鋼で作ら
れているため、この取付け金具は現場における異種金属
間の溶接となり、溶接部の強度など品質面での不安があ
る。 山部がせり上がっているので、ブロックの成形時
に、その部分の密度が特に高くなり、ブロックの均一性
が損なわれてしまう。
【0007】本発明は、上述したような課題を解決する
ものであり、その目的は、炉内部に配置される水管をフ
ィンでつないだ水管壁と、水管壁を保護する耐火耐熱ブ
ロックとの間に互いに力を及ぼし合わない空隙を有する
水管壁保護構造において、フック部と一体化した金属台
座を構成して、溶接部の信頼性や事前の罫書き作業を省
いて、フックの正確な取付け位置、取付け精度などが確
保できる水管壁保護構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
炉内部に配置される水管をフィンでつないだ水管壁と、
その水管壁を保護する耐火耐熱ブロックとの間に互いに
力を及ぼし合わない空隙を有する水管壁保護構造におい
て、水管と水管との間に嵌合する基部にフック部を備え
た金属台座を有し、前記基部が前記フィンと固定し、前
記フック部が前記耐火耐熱ブロックに設けられた支持穴
に係合していること特徴とする。
【0009】第2の発明は、金属台座の基部の下端面の
両側辺が、それぞれ隣り合う水管に当接していることを
特徴とする。
【0010】第3の発明は、基部の下端面の両側辺によ
って、金属台座とそれぞれ隣り合う水管との位置関係が
決められていることを特徴とし、第4の発明は、金属台
座のフック部は耐食耐熱鋼を使用し、基部は炭素鋼を使
用していることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の第1の発明によると、金属台座を水管
壁のフィンに固定する際、金属台座の基部が水管と水管
との間に嵌合されるために、金属台座に備えられたフッ
ク部の位置もこれに合わせて自動的に定まる。従って、
水管壁のフィンにフックを取付ける場合に、事前の罫書
きをしなくてもその取付け位置及び取付け精度などが正
確に確保できる。また、金属台座とフィンとの接触面積
を確保できるので、フックの角度を一定なものとでき
る。さらに、水管壁と耐火耐熱ブロックとの間に金属台
座を介することにより、水管と耐火耐熱ブロックとが接
触しないブロック構造を構成できる。
【0012】第2の発明によると、金属台座の基部の下
端面の両側辺が、それぞれ隣り合う水管に当接すること
により、前記基部が水管と水管との間に嵌合され、水管
との位置関係が自動的に決まる。このため、耐火耐熱ブ
ロックの取付け作業を容易にしかも正確に行うことがで
きる。第3の発明によると、金属台座の下端面の両側辺
を利用して、金属台座とそれぞれ隣り合う水管との位置
関係を決めることができるので、ブロックの水管壁への
取付けを簡単にかつ正確に行うことができる。
【0013】さらに、第4の発明によると、フック部の
耐食性を高めることができるので水管壁保護構造自体を
高信頼とすることができ、また、基部はフィンと同じ炭
素鋼であるから、その溶接部の信頼性を高めることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
により説明する。図1は、本発明に用いる一例のブロッ
クと金属台座とを示す斜視図、図2は、金属台座を示す
斜視図、図3は、金属台座の使用状態を示す横断面図、
図4は、同縦断面図である。
【0015】図において、水管101及び102と、こ
れら水管101,102を保護する耐火耐熱ブロック1
03(以下、ブロックと称する)の一例が示されてい
る。
【0016】このブロック103は、表面に水管10
1,102を抱え込めるような断面形状が半円弧状の溝
部104,105と、この溝部104,105との間に
山部106とを有している。図は、この山部106は、
前後両端部まで延出しているが、両端部まで延びている
必要はなく、中途で途切れていても構わない。また、こ
の山部106の中央部には、その表面側に角形をなす上
向きな傾斜状の支持穴107が穿設してある。また、ブ
ロック103の左右両端部に前記山部106と同じ高さ
の突条部109が形成されている。
【0017】そして、水管101,102をつなぐフィ
ン111に、次に説明する金属台座121が溶接などで
固定さる。さらに、金属台座121のフック部122が
ブロック103の支持穴107に係合されることで、フ
ィン111にブロック103が金属台座121を介して
取付けられる。
【0018】金属台座121は、図2に示すように、断
面截頭角錐形状の基部123に角形のフック部122が
設けてある。この例では側辺124を長く形成すること
で、金属台座121をブロック103の山部106に取
付けたときに、その取付け状態の安定化を図っている。
しかし、辺側124と基辺125とを同じ程度の長さに
してもよい。
【0019】上記金属台座121の基辺125は、図3
に示すように、使用時にブロック103における山部1
06の頂上面110の左右両端部から突出する。こうし
て、左右両側辺124,124を水管101,102に
当接させる。こうすることにより、金属台座121が水
管101,102の間に嵌合され、金属台座121のフ
ィン111に対する取付け位置が自動的に定まる。同時
に金属台座121に備えられたフック部122の左右方
向の位置もこれに合わせて自動的に定まる。従って、水
管壁のフィン111にフックを取付ける場合に、事前の
罫書きをしなくてもその取付け位置及び取付け精度など
が正確に確保できる。
【0020】この保護構造では、金属台座121によっ
て山部106とフィン111との間には、空隙112が
形成され、さらに、水管101,102とブロック10
3との間にも空隙113が形成される。このため、水管
101,102の熱膨張の影響がブロック103に及ば
ない構造にできる。この空隙112及び113には、あ
る程度の柔軟性を有する耐火モルタル114が充填され
ている。
【0021】金属台座121の基部123は、フィン1
11と同じ炭素鋼で構成することが好ましく、また、フ
ック部122は、耐食耐熱鋼で構成することが好まし
い。こうすると、基部123をフィン111に溶接する
場合、同じ炭素鋼のために溶接部の信頼性の向上が図れ
る。また、フック部122を炉内の腐食性ガスに対し、
耐食性を有する材質とすることで、フック部122の信
頼性を高めることができる。
【0022】以上のように複数の水管101,102,
…をブロック103,103,…によって保護する水管
壁保護構造が得られる。この実施形態の構造では、炉内
側の耐食性ガスが水管101,102に直接に触れず、
水管101,102が保護された構造が実現される。な
お、金属台座121の左右両側辺124,124と水管
101,102との間に多少の空隙があるような寸法関
係としてもよい。このような構造としても水管に対する
金属台座の位置合わせを金属台座の側辺を利用して簡単
に行うことができる。
【0023】本発明によれば、ブロック103の山部1
06をせり上げた構造としなくてもよいので、山部10
6が鋭い形状となって破損しやすくなることを避けるこ
とができる。図では、ブロック103を水管101,1
02の長手方向に並べて配置する構造は示されていない
が、水管101,102の長手方向のおいては、金属台
座121の間に仮置スペーサーを配置することで、水管
101,102の長手方向における位置決めも正確に行
うことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明を採用することで、本発明には、
次のような効果がある。 フック部を設けた金属台座の一体化を図ったことに
より、予め工場などで正確に精密な金属台座を作製でき
る。そして、フックの角度を一定なものとして水管壁に
取付けることができる 水管壁の形状に沿って金属台座を取り付けることが
でき、事前の罫書きをしなくても正確な取付け位置や取
付け精度が確保できる。 金属台座の基部は、溶接するフィンと同じ材質の金
属材で構成することにより、その溶接部の信頼性が向上
できる。 水管の長手方向への金属台座の取付けピッチも、金
属台座の間に一定のスペーサーなどを仮置きすることに
より、正確に取付けることができる。 耐火耐熱ブロックの山部をせり上げる必要がないの
で、山部が破損しにくい構造にできる。 耐火耐熱ブロックの山部を特にせり上げた構造とし
なくてもよいので、ブロック成形時に山部の密度が特に
高くなってしまう不都合が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる一例のブロックと金属台座とを
示す斜視図。
【図2】金属台座を示す斜視図。
【図3】金属台座の使用状態を示す横断面図。
【図4】同縦断面図。
【図5】従来例の説明図。
【符号の説明】
101,102 水管 103 耐火耐熱ブロック 107 支持穴 111 フィン 121 金属台座 122 フック部 123 基部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 昌孝 東京都港区芝大門1丁目1番26号 ニチア ス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内部に配置される水管をフィンでつな
    いだ水管壁と、その水管壁を保護する耐火耐熱ブロック
    との間に互いに力を及ぼし合わない空隙を有する水管壁
    保護構造において、 水管と水管との間に嵌合する基部にフック部を備えた金
    属台座を有し、 前記基部が前記フィンと固定し、 前記フック部が前記耐火耐熱ブロックに設けられた支持
    穴に係合していることを特徴とする水管壁保護構造。
  2. 【請求項2】 基部の下端面の両側辺が、それぞれ隣り
    合う水管に当接していることを特徴とする請求項1記載
    の水管壁保護構造。
  3. 【請求項3】 基部の下端面の両側辺によって、金属台
    座とそれぞれ隣り合う水管との位置関係が決められてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の水管壁保護構
    造。
  4. 【請求項4】 フック部は耐食耐熱鋼を使用し、基部は
    炭素鋼を使用していることを特徴とする請求項1,2又
    は3記載の水管壁保護構造。
JP2000155394A 2000-05-25 2000-05-25 水管壁保護構造 Pending JP2001336702A (ja)

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