JP2960318B2 - 水管壁保護用薄肉定形耐火物構造 - Google Patents

水管壁保護用薄肉定形耐火物構造

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JP2960318B2
JP2960318B2 JP27528294A JP27528294A JP2960318B2 JP 2960318 B2 JP2960318 B2 JP 2960318B2 JP 27528294 A JP27528294 A JP 27528294A JP 27528294 A JP27528294 A JP 27528294A JP 2960318 B2 JP2960318 B2 JP 2960318B2
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原 健 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水管壁保護用薄肉定形耐
火物構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば大型のごみ焼却炉などでは、炉壁
を冷却するため多数本の水管を炉壁に埋設し、水管の内
部に水を流通せさて冷却するようにした炉がある。
【0003】このような水管壁の構造は、従来図7に一
部の断面を示すように、互いに平行して配設される水管
1,1…の外周面にアンカスタッドピン2,2…が所定
のピッチをおいて溶着され、このスタッドピン2,2…
またはこのスタッドピン2,2…の先端に嵌着されたセ
ラミック製のキャップ3,3…をアンカ部材として内蔵
するように不定形耐火物4を吹付けあるいはスタンプ、
流し込みにより施工して水管1,1…の保護を図るよう
になされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の構
造では、水管1の外周面に多数のアンカスタッドピン
2,2…を溶接しなければならないためその溶接作業が
容易でなく、またキャップ3,3…を嵌着するものでは
キャップ3にモルタル等の充填材を詰めて被せることが
必要となり、アンカスタッドピン2の溶接に加えキャッ
プ3を嵌着させる作業が加わって一層容易でないものと
なる。
【0005】一方、上記アンカスタッドピン2またはこ
れにキャップ3を嵌着したのち不定形耐火物4を吹付け
あるいはスタンプ、流し込みにより施工することになる
ので、特に吹付け施工では専用の施工機械や部材が必要
となり、作業性が悪いうえ、定形耐火物に較べ不定形耐
火物は熱伝導率が低く、冷却効果が少ないという問題が
ある。
【0006】さらにアンカスタッドピン2,2…の本数
が多いため、メンテナンス時の解体が非常に困難である
とともに解体時に水管を傷めることが多く、また熱伝導
率が低い耐火物表面温度が上昇し、クリンカの付着量が
多くなるという問題があった。
【0007】本発明はこれに鑑み、水管に溶接するピン
の本数が少なくてすみ、かつ耐火物層の厚みを薄くし得
て冷却効果を高め、クリンカの付着量を減少し、加えて
メンテナンス時の解体補修を容易とした水管壁保護用薄
肉定形耐火物構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決する手段として、本発明は、側部間をフィ
ンにより接合して互いに平行に配列される水管の炉内面
側を被覆する水管壁保護用耐火物であって、略4分円状
断面を有し所要数のピン孔を有するセクタ状の第1の定
形耐火物と、この第1の定形耐火物の左右側部に位置さ
れ一側が前記水管の軸心間を結ぶ中心線に対し平行な
面、およびこれと直交する隣接面とされた左右一対の第
2の定形耐火物と、略4分円状断面を有するとともに所
要数のピン孔を有し一側部に隣位の水管にそわせたとき
前記第2の定形耐火物の前記隣接面に正対する隣接面、
および前記中心線に平行な面を有する左右一対の第3の
定形耐火物とならなり、前記第1の定形耐火物のピン孔
に水管の外周面に溶接されたピンを充填材を介して嵌合
し、隣位の水管にはその外周のピンに第3の定形耐火物
のピン孔を充填材を介して嵌合し、これら第1、第3の
定形耐火物の間に第2の定形耐火物を差込んで固定する
ようにしたことを特徴とする。好ましくは前記各定形耐
火物とフィンとの間に高熱伝導性充填材を充填し、定形
耐火物の熱を水管によりよく伝達されるようにする。ま
た前記定形耐火物としては、SiC系耐火煉瓦またはS
iC系不定形耐火物によるプレキャスト品が用いられ
る。
【0009】
【作用】隣り合う水管の一方の外周面に第1の定形耐火
物をそのピン孔に水管から突出するピンをモルタル等の
充填材を介して嵌合し、他側の水管の外周面には第3の
定形耐火物をそのピン孔に水管から突出するピンをモル
タル等の充填材を介して嵌合する。そして上記第1の定
形耐火物の側面と第3の定形耐火物の隣接面との間に第
2の定形耐火物をその隣接面が第3の定形耐火物の隣接
面に対向する向きとして充填材を介在して差込む。こう
して順次施工することにより第2の定形耐火物は第1、
第3の定形耐火物間に挟まっておかれ、第2の定形耐火
物は奥側の方が幅広となっているため外方へ脱出し得
ず、相互に固定状態を維持し合うように取付けられる。
【0010】上記第2、第3の定形耐火物とリブとの間
には高熱伝導性充填材を詰める。また上記施工におい
て、好ましくは1本の水管において第1、第2の定形耐
火物の次は第3の定形耐火物を施工し、次は再び第1、
第2の定形耐火物とするように千鳥配置とすることか望
ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。本発明において用いられる定形耐火物は、図
4に示す第1の定形耐火物5と、図5に示す第2の定形
耐火物6と、図6に示す第3の定形耐火物7とからな
り、これはSiC系耐火煉瓦、またはSiC系不定形耐
火物によるプレキャスト品とされる。そして図1は水管
1,1′…の外周面に上記各定形耐火物5,6,7を取
付けた状態の一部の正面を、図2は図1のA−A断面
を、そして図3は図1のB−B断面を示している。
【0012】第1の定形耐火物5は、水管1と同心円の
略4分円断面を有するとともに平面形状が矩形状のセク
タ状を有し、その幅方向中央位置に2個のピン孔8,8
が内外面に貫通して設けられ、側面5a,5aは水管1
の中心から半径線の延長上に一致する平面とされてい
る。
【0013】第2の定形耐火物6は、前記第1の定形耐
火物5の左右両側に位置される左右一対からなるもの
で、その一側部には前記水管1,1′…の中心を結ぶ中
心線0−0に平行な面6aと、これと直交する隣接面6
bとが形成され、他側は前記第1の定形耐火物5の側面
5aに正対する側面6cとされている。
【0014】第3の定形耐火物7は、水管1と同心円の
略4分円断面を有するとともに平面形状が矩形状のセク
タ状を有し、その幅方向中央位置に2個のピン孔9,9
が内外面に貫通して設けられ、一側面は水管1の中心か
らの半径線の延長上に一致する側面7aとされ、他側部
には前記第2の定形耐火物6の前記隣接面6bに正対す
る隣接面7bと、前記中心線0−0に平行な面7cとが
形成されている。
【0015】なお、第1、第2の定形耐火物5,6と第
3の定形耐火物7との各端面5b,6d,7dは、図3
にみられるように互いに反対方向に等角傾斜する傾斜面
とされている。
【0016】したがって、図1に隣り合う2本の水管の
みを代表して示すように、一方の水管1の外周面に第1
の定形耐火物5をそのピン孔8,8に水管1の外面に溶
接されたピン10,10をモルタル11を介して嵌合
し、他側の水管1′の外周面には第3の定形耐火物7,
7をそのピン孔9,9に水管1′の外面に溶接されたピ
ン12,12をモルタル11を介して嵌合する。
【0017】上記第1の定形耐火物5の側面5aと第3
の定形耐火物7の隣接面7bとの間に第2の定形耐火物
6をその隣接面6bが第3の定形耐火物7の隣接面7b
に対向する向きとしてモルタル11を介在して差込む。
【0018】こうして順次隣位の水管1,1′…にわた
り施工することにより、第2の定形耐火物6は第1、第
3の定形耐火物5,7の間に挟まっておかれ、第2の定
形耐火物6は奥側の方が幅広となっているため第1の定
形耐火物5の側面5aと第3の定形耐火物7の隣接面7
bとの間から外部へ抜け出すことができず、これら各定
形耐火物で相互に固定し合う状態に取付けられる。
【0019】上記第2、第3の定形耐火物6,7の面6
a,7cと、水管1,1′…の側部を継ぐフィン13,
13…との間には、高熱伝導性充填材14、例えばSi
Cコンテント85%以上のキャスタブルが充填される。
【0020】上記施工において、好ましくは図1に示す
ように、1本の水管1において第1、第2の定形耐火物
5,6を使用した次の段は第3の定形耐火物7を使用
し、さらに次の段は再び第1、第2の定形耐火物5,6
を使用するように千鳥配置となるように施工するのがよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1〜第3の定形耐火物の組合わせによる接合によって水
管に取付け、第2の定形耐火物が第1、第3の定形耐火
物によって抜出し不能に保持されるので、水管に設ける
ピンは第1、第3の定形耐火物を保持するだけでよく、
そのためピンの溶接本数も少なくてすみ、事前の作業を
簡略化することができる。
【0022】また定形耐火物の厚みを薄くしても十分に
安定した取付構造が得られるので、定形耐火物の冷却効
果が高められ、定形耐火物の表面温度を下げ、クリンカ
の付着を防止し得て耐火物の耐用期間の延長を図ること
ができる。
【0023】さらにメンテナンス時における解体補修も
損傷した耐火物のみ交換するときピンの本数が少ないた
めきわめて容易であり、水管を傷めることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部の正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】第1の定形耐火物の斜視図。
【図5】第2の定形耐火物の斜視図。
【図6】第3の定形耐火物の斜視図。
【図7】従来の技術を示す断面図。
【符号の説明】
1,1′ 水管 5 第1の定形耐火物 5a 側面 6 第2の定形耐火物 6b 隣接面 6c 側面 7 第3の定形耐火物 7a 側面 7b 隣接面 8,9 ピン孔 10,12 ピン 13 フィン 14 高熱伝導性充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27D 1/04 F23G 5/00 F27D 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側部間をフィンにより接合して互いに平行
    に配列される水管の炉内面側を被覆する水管壁保護用耐
    火物であって、略4分円状断面を有し所要数のピン孔を
    有するセクタ状の第1の定形耐火物と、この第1の定形
    耐火物の左右側部に位置され一側が前記水管の軸心間を
    結ぶ中心線に対し平行な面、およびこれと直交する隣接
    面とされた左右一対の第2の定形耐火物と、略4分円状
    断面を有するとともに所要数のピン孔を有し一側部に隣
    位の水管にそわせたとき前記第2の定形耐火物の前記隣
    接面に正対する隣接面、および前記中心線に平行な面を
    有する左右一対の第3の定形耐火物とからなり、前記第
    1の定形耐火物のピン孔に水管の外周面に溶接されたピ
    ンを充填材を介して嵌合し、隣位の水管にはその外周の
    ピンに第3の定形耐火物のピン孔を充填材を介して嵌合
    し、これら第1、第3の定形耐火物の間に第2の定形耐
    火物を差込んで固定するようにしたことを特徴とする水
    管壁保護用薄肉定形耐火物構造。
  2. 【請求項2】前記各定形耐火物と水管を継ぐフィンとの
    間に高熱伝導性充填材が充填されている請求項1記載の
    水管壁保護用薄肉定形耐火物構造。
  3. 【請求項3】前記定形耐火物は、SiC系耐火煉瓦また
    はSiC系不定形耐火物によるプレキャスト品である請
    求項1記載の水管壁保護用薄肉定形耐火物構造。
JP27528294A 1994-11-09 1994-11-09 水管壁保護用薄肉定形耐火物構造 Expired - Lifetime JP2960318B2 (ja)

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