JP2001335772A - 塗膜防水工法およびそれによって得られる防水構造体 - Google Patents

塗膜防水工法およびそれによって得られる防水構造体

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JP2001335772A
JP2001335772A JP2000155210A JP2000155210A JP2001335772A JP 2001335772 A JP2001335772 A JP 2001335772A JP 2000155210 A JP2000155210 A JP 2000155210A JP 2000155210 A JP2000155210 A JP 2000155210A JP 2001335772 A JP2001335772 A JP 2001335772A
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film waterproofing
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Hidehiro Suzuki
英博 鈴木
Akira Kojima
朗 小嶋
Hajime Takanashi
肇 高梨
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Kanebo Ltd
Kanebo Kasei KK
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Kanebo Ltd
Kanebo Kasei KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】悪臭等がなく安全で、簡単な施工で優れた塗膜
防水層を形成しうる塗膜防水工法と、それによって得ら
れる防水構造体を提供する。 【解決手段】下地1上に、少なくとも下記の2液
(A),(B)からなる反応硬化型塗膜防水材を混合状
態で塗工することにより塗膜防水層2を形成するように
した。 (A)水性媒体中に、少なくともゴム粒子がコロイド状
に分散含有されている第1の薬液。 (B)ゴムを膨潤しうる非水系液状媒体中に、少なくと
も加硫剤と吸水剤が含有されている第2の薬液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工作業性に優
れ、得られた膜が優れた防水性能を示す塗膜防水材を用
いた塗膜防水工法およびそれによって得られる防水構造
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木・建築構造物に対し、液状の塗膜防
水材を塗工して塗膜防水層を形成することにより防水保
護を行う塗膜防水工法としては、アスファルト防水工
法、樹脂防水工法、ウレタン塗膜防水工法、の3種
類の工法がよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のアスファルト
防水工法は、材料が安価で低コストで施工できること、
基布との組み合わせによって、いろいろな要求に柔軟に
応えることができること等の利点があり、古くから広く
用いられているが、アスファルト自体に柔軟性がなく低
温時に伸び特性が殆どなくなるため、信頼性の高い防水
層を得るには、これとルーフィングとを交互に3〜4回
重ねて積層することが必要で、作業工程数が多くなると
いう問題を有している。そして、上記ルーフィング積層
の過程で空気を巻き込む等してふくれを生じやすく、一
旦ふくれが生じると、復元力がないため、これがさらに
大きく成長して、美観上および防水耐久性上、問題とな
る。また、熱溶融アスファルトを用いることから、下地
に水分が多いと、下地中の水分が水蒸気に変わり、ふく
れの原因になりやすいため、湿潤下地や打設後の養生が
不充分なコンクリート下地上には施工できないという問
題もある。さらに、アスファルトを高温で溶融する際、
煙や悪臭の公害を発生し、作業者および近隣環境に対し
注意を要するという問題もある。また、防水層が、ルー
フィングとの多層構造となるため、それだけでかなりの
重量を有し(通常8〜16kg/m2 )、その上に、コ
ンクリート等の押さえ層(通常160〜250kg/m
2 )を設ける場合、建築構造物における強度設計に充分
な配慮が必要となる。
【0004】また、前記の樹脂防水工法では、一般
に、アクリル水系エマルジョンを主体とする塗膜防水材
を用いており、上記アスファルト防水工法のように、熱
溶融の必要がなく、比較的臭いも少ないことから、安全
面の上で好ましいが、水分が蒸発して塗膜硬化するもの
であり、塗膜が塗布時に比べてやせを生じるため、防水
信頼性確保のために所定厚みの均一な塗膜を得ようとす
れば、繰り返し塗布と乾燥を繰り返さなければならない
という問題がある。なお、塗工を一回で済ませるために
厚塗りすると、塗膜表面からひび割れが発生するため、
厚塗りはできない。そして、塗布後数時間以内に降雨が
予想される場合は、塗工作業ができないため、工期の短
縮が難しいという問題がある。また、塗膜硬化が表面か
ら始まるため、厚塗りした部位では、見かけ上成膜して
いても内部が硬化していない場合があり、その上にコン
クリート等の押さえ層を施工すると、塗膜が再乳化し、
防水構造が損なわれるという問題がある。さらに、下地
の含水率が高いと、塗膜の乾燥が遅くなり、下地との接
着性発現に時間を有するという問題もある。
【0005】一方、前記のウレタン塗膜防水工法は、
2液を施工現場で反応させることにより、ポリウレタン
系の塗膜を得るようにしたもので、上記塗膜が強靱で追
従性にも優れていることから、最近よく用いられるよう
になっているが、これには揮発性有機物質(VOC)や
有害物質(TDI、MDI)が含有されているため、作
業者や作業環境に悪影響を及ぼすおそれがあるという問
題がある。また、含水率の高い下地上では、ウレタンプ
レポリマーが水分と反応して炭酸ガスを発生するため、
塗膜に発泡が生じ、防水耐久性と美観の点で問題があ
る。さらに、上記樹脂塗膜防水材と同様、極端ではない
ものの揮発性有機物質(VOC)の揮散に伴い塗膜の膜
厚が薄くなるため、一定の厚みを確保するには、材を繰
り返し塗り重ねなければならず、手間を要するという問
題もある。なお、塗工前の二液混練時に、材が巻き込む
空気中の湿気と反応して炭酸ガスを生じ、厚塗りするほ
どその気泡が抜けにくく、欠陥防水層となりやすいた
め、一回で厚塗りすることはできない。そして、反応の
温度依存性が大きいため、硬化に時間を要し、その間、
降雨があると塗膜面に凹凸が生じるという問題や、塗膜
内に未硬化部分もしくは硬化不良部分があると防水性能
が損なわれるため、2液の当量比率を正確にして配合
し、攪拌混合を充分に行うことが必要であり、作業に注
意を要するという問題もある。また、多くのウレタン塗
膜防水材が、アルカリに長時間接すると架橋部分が加水
分解して脆化するため、その上に、モルタル,コンクリ
ート等による押さえ層を形成することができないという
問題もある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、悪臭等がなく安全で、簡単な施工で優れた塗膜
防水層を形成しうる塗膜防水工法と、それによって得ら
れる防水構造体の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下地上に、少なくとも下記の2液
(A),(B)からなる反応硬化型塗膜防水材を混合状
態で塗工することにより塗膜防水層を形成するようにし
た塗膜防水工法を第1の要旨とする。 (A)水性媒体中に、少なくともゴム粒子がコロイド状
に分散含有されている第1の薬液。 (B)ゴムを膨潤しうる非水系液状媒体中に、少なくと
も加硫剤と吸水剤が含有されている第2の薬液。
【0008】また、本発明は、上記第1の要旨における
塗膜防水層の上に、セメント系の保護層を打設するよう
にした塗膜防水工法を第2の要旨とし、そのなかでも、
特に、上記塗膜防水層の上に、まず、絶縁フィルムを敷
設し、ついでセメント系の保護層を打設するようにした
塗膜防水工法を第3の要旨とする。
【0009】さらに、本発明は、上記第1の要旨におけ
る塗膜防水層の上に、保護シートを敷設するようにした
塗膜防水工法を第4の要旨とし、そのなかでも、特に、
上記保護シートが、断熱材からなるシートである塗膜防
水工法を第5の要旨とする。
【0010】また、本発明は、下地上に塗膜防水材を混
合状態で塗工し、その上に基布を敷設したのち、さらに
その上に塗膜防水材を混合状態で塗工することにより、
基布が積層された塗膜防水層を得るようにした塗膜防水
工法を第6の要旨とし、これらの塗膜防水工法によって
得られる防水構造体を第7の要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】まず、本発明に用いられる塗膜防水形成材
は、建築構造物や、トンネル,橋梁,産業廃棄物処理場
等の土木構造物に対する塗膜防水施工等に、広く用いる
ことができるもので、少なくとも下記の2液(A),
(B)で構成されている。
【0013】(A)水性媒体中に、少なくともゴム粒子
がコロイド状に分散含有されている第1の薬液。 (B)ゴムを膨潤しうる非水系液状媒体中に、少なくと
も加硫剤と吸水剤が含有されている第2の薬液。
【0014】上記第1の薬液(A)において、水性媒体
とは、通常、水であり、これにコロイド状に分散含有さ
れるゴム粒子としては、スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム(SB
S)、ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム(C
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
アクリルゴム(ACM)等の合成ゴムや、天然ゴム等、
各種のゴムがあげられる。これらは、単独で用いられる
か、2種以上が併用される。そして、これらは、通常、
水に分散されたゴムラテックスの形で用意される。な
お、上記第1の薬液(A)において、ゴムの含有割合
が、2液(A),(B)を合わせた合計固形分量に対
し、5〜50質量%(以下「%」と略す)、なかでも1
0〜25%に設定されたものを用いることが好適であ
る。
【0015】また、上記第1の薬液(A)には、コロイ
ドを安定させるために、公知の乳化剤や、水酸化カルシ
ウムやアンモニア,水酸化ナトリウム等のpH調製剤が
配合されていてもよい。上記pH調製剤によって第1の
薬液(A)の初期pHを調整してポットライフ(可使時
間)を延長することができるからである。
【0016】一方、上記第2の薬液(B)において、ゴ
ムを膨潤しうる非水系液状媒体としては、芳香族系オイ
ル、直鎖状炭化水素オイル等の液状オイルや、従来から
ゴムの可塑剤として用いられているフタル酸エステルや
アジピン酸エステル等があげられる。これらは単独で用
いられるか、2種以上が併用されている。また、これら
に、アスファルトや、合成樹脂,天然樹脂等が添加され
ていてもよい。
【0017】さらに、上記第2の薬液(B)には、加硫
剤と吸水剤が配合されている。上記加硫剤としては、公
知のどのような加硫剤であってもよいが、特に硫黄を用
いたものが好適である。そして、これに、加硫活性剤で
ある酸化亜鉛や、加硫促進剤であるイソプロピルオキサ
ントゲン酸亜鉛,ブチルジチオカルバミン酸亜鉛等が併
用されている。
【0018】また、上記吸水剤は、水を取り込んで化学
的に固定する機能を果たすもので、例えば、酸化カルシ
ウム,酸化マグネシウム,酸化バリウム等の金属酸化物
や、ほう砂等の吸水性に優れた無水塩や、ポルトランド
セメント,高アルミナセメント,硫酸カルシウムセメン
ト等のセメント類があげられる。これらは、第1の薬液
(A)に含有される水分を確実に取り込んで固定するこ
とができるよう、上記水分に対し、化学量論的に、水分
の当量よりも多めに配合されている。通常、その含有割
合は、2液(A),(B)を合わせて全体量に対し、1
0〜50%に設定されている。
【0019】なお、上記第2の薬液(B)には、粘度調
整剤(揺変剤)や着色剤等が配合されていてもよい。上
記粘度調整剤としては、例えば、モンモリロナイト粘土
とステアリン酸処理された炭化カルシウムを組み合わせ
たものや、オルガノ処理されたベントナイト粘土、粉状
シリカ、微粉砕フライアッシュ、中空ガラス、水添ひま
し油等があげられる。また、上記着色剤としては、着色
顔料、乳白剤、カーボンブラック等があげられる。
【0020】本発明は、少なくとも上記2液(A),
(B)を組み合わせてなる塗膜防水材を用いて塗膜防水
施工を行うようにしたものである。その施工手順および
塗膜形成の経過を説明する。まず、上記2液(A),
(B)を、それぞれ別容器に入れて施工現場に搬入し、
その場で、両液を混合する。
【0021】両液を混合すると、第1の薬液(A)が分
散相、第2の薬液(B)が連続相となり、W/O型エマ
ルジョンが形成される。そして、混合開始から数分まで
の第1段階において、第1の薬液(A)に含まれていた
ゴム粒子が、第2の薬液の非水系液状媒体と接触して膨
潤し、連続相内に転化する。この過程において、全体の
粘度が徐々に高くなり、垂直面への塗工も可能となる。
【0022】つぎに、第2段階として、ゴム−非水系液
状媒体を含む第2の薬液からなる連続相に分散する水分
が、第2の薬液(B)に含まれている吸水剤と化学的に
結合して系から除去される。これにより、液が徐々に固
形化する。この過程は、雰囲気温度にもよるが、通常、
1〜2時間を要するため、この間に、防水しようとする
構造物の下地面(コンクリート,アスコン等)に対し、
塗工作業を行う。
【0023】つぎに、第3段階として、膨潤したゴム
が、第2の薬液(B)に含まれている加硫剤によって硬
化し、塗膜全体がゴム弾性体へと転化する。この過程
は、雰囲気温度にもよるが、通常、3日〜1週間程度を
要する。
【0024】このようにして、図1に示すような塗膜防
水構造体を得ることができる。図において、1はコンク
リート等の建築構造物の躯体からなる下地、2は塗膜防
水層である。
【0025】上記塗膜防水層2は、当初含有されていた
水分が乾燥により蒸発除去されて硬化した層ではなく、
水が系内で化学的に固定、不溶化されたものであるた
め、塗り厚と、硬化後得られる膜厚とが略等しいという
特徴を有する。そして、上記塗膜防水層2は、塗工時に
おける下地1の湿潤状態に左右されることがない。しか
も、この塗膜防水層2は、加硫ゴムからなり、優れた耐
水性と弾性、強度を備えているため、長期にわたって良
好な防水性能を維持することができる。
【0026】さらに、上記塗膜防水層2は、従来からあ
るウレタン系塗膜防水層のように、塗膜の架橋部分が、
アルカリ水分によって加水分解されることがないため、
下地1が強アルカリ性のセメント系下地であっても、こ
れに直接塗工することができる。
【0027】しかも、上記塗膜防水層2は、下地1に対
し実用的な接着強度を発現するため、従来のように、塗
膜防水層2の施工に先立ってプライマー層を形成する必
要がない。したがって、施工時の作業工程が、従来より
も大幅に簡単になるという利点を有する。
【0028】なお、本発明では、塗膜防水材として、前
記2液(A),(B)を混合した混合液に、増量および
塗膜強度の向上を目的として、炭酸カルシウム,酸化チ
タン,シリカ等の無機顔料や、エチレン−プロピレン−
ジエンゴム(EPDM)からなる再生ゴムを配合したも
のを用いることができる。
【0029】また、本発明において、上記塗膜防水材の
塗工作業は、混合攪拌後、鏝、レーキ等による流し展
べ、刷毛塗り等によっても行うことができるが、施工効
率の向上と耐水物性の早期発現を目的として、自動混合
吐出装置によるスプレーシステムを用いることが好適で
ある。
【0030】上記スプレーシステム本体は、従来からウ
レタンフォーム等の施工に用いられる、一般的な現場発
泡機器を用いることができる。ただし、吐出部となるミ
キシングヘッド部で二液を混合吐出する際、その部分に
スタティックミキサーを配し、スタティックミキサーの
羽根で二液を衝突させながら攪拌混合を行うことが好適
である。このとき、スタティックミキサーの羽根の枚数
によって、二液の攪拌混合の度合いを調節し、塗膜防水
材の硬化が適度に進行した状態で吐出されるようにす
る。すなわち、スタティックミキサーによる攪拌混合が
行き過ぎ、過剰に硬化が進行した状態で吐出されると、
粒状になって吐出されるためシームレスな塗膜となら
ず、また下地面との接着力も本来の強度に比べて低下す
るおそれがある。逆に、スタティックミキサーによる攪
拌混合が足りず、硬化が不充分な状態で吐出されると、
液の流動性が高すぎて垂直面や傾斜面等において液が流
れ、均一な塗膜を形成することができない場合がある。
【0031】したがって、混合液の吐出量を、例えば3
〜7リットル/minとした場合、施工時の雰囲気温度
にもよるが、スタティックミキサーの羽根の枚数は、0
(羽根なし)〜3枚の間で、塗膜の硬化状態を確認しな
がら調整して使用することが好適である。なお、羽根の
枚数が0というのは、スタティックミキサーを使用しな
くても、混合の際の衝突混合で充分であるということを
意味する。
【0032】なお、上記スプレーシステムに用いる場合
の薬液A,Bの粘度は、ともに3000cps以下にす
ることが、機械操作性の上で好適である。したがって、
雰囲気温度が低い等の理由で薬液A,Bの粘度が高すぎ
る場合は、薬液A,Bの容器、並びに薬液供給ホースを
それぞれヒータ等で温めて粘度を下げるようにすること
が望ましい。
【0033】また、本発明の塗膜防水工法によって得ら
れる塗膜防水層2は、架橋部分(加硫点)がアルカリに
よって加水分解せず、耐アルカリ性に優れているため、
図2に示すように、この塗膜防水層2の上に、モルタ
ル,コンクリート等セメント系の保護層3を打設するこ
とができる(いわゆる押さえ工法)。この工法によれ
ば、施工面に、重歩行仕上げ以上の機械的強度と耐久性
を与えることができるため、公共施設の歩道や車両進入
路、屋上運動場や屋上遊園、郊外型店舗の駐車場等に広
く利用することができる。そして、本発明による塗膜防
水層2が、その仕様にもよるが、従来のアスファルト防
水工法による層の重さ(8〜16kg/m2)に比べ
て、3kg/m2 未満、と大幅に軽量であることから、
その上に、さらに上記保護層3を形成しても、対象とな
る建築構造物への負荷が、塗膜防水層2が軽い分だけ少
なくてすみ、実用的な効果が大きい。
【0034】なお、上記保護層3を打設する際、その下
の塗膜防水層2は、すでに述べたように、下地1が湿潤
状態であっても、その水分は硬化過程に何ら影響しない
ため、塗膜防水層2において最終塗膜物性が発現してい
ない段階で上から保護層3を打設しても、最終的に得ら
れる塗膜防水層2の物性が損なわれることはない。した
がって、上記塗膜防水層2の塗工を追いかけるような形
(いわゆる「追っかけ工法」の形)で保護層3の施工を
行うことができ、作業を能率よく行うことができる。
【0035】また、上記保護層3の打設に先立って、モ
ルタル,コンクリート等の挙動を塗膜防水層2に波及さ
せないため、あるいは塗膜防水層2表面のタッキネス
(粘着性)が強くて作業しにくい場合にこれを改善する
ために、ポリエチレンフィルム等の絶縁フィルムを、塗
膜防水層2の上に敷設するようにしてもよい。
【0036】さらに、上記塗膜防水層2の表面が、硬化
初期の3日間程度、表面タックを有していることを利用
して、図3に示すように、上記塗膜防水層2の上に、保
護シート4を直接貼りつけることができる。これによれ
ば、接着剤を塗工する等の手間が不要となるため、適宜
の保護シート4を短時間で簡単に敷設することができ
る。
【0037】上記保護シート4としては、断熱材や、オ
レフィン系を主体とするプラスチック保護板、不織布等
からなる緩衝材等があげられる。特に、断熱材を用いた
場合、塗膜防水層2の上に断熱材層が配置された外断熱
仕様となるため、従来の、断熱材層を防水層の下側に配
した内断熱仕様のものに比べて、塗膜防水層2が蓄熱せ
ず、塗膜防水層2の長期耐久性が向上するという利点を
有する。
【0038】上記断熱材としては、ポリエチレンフォー
ム、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、イ
ソシアヌレートフォーム等、従来公知の各種断熱材を用
いることができる。そして、そのスキン層も、紙、木
質、セメント系等、どのようなもので形成されていても
よい。
【0039】そして、上記塗膜防水層2の上に貼付され
た保護シート4の上に、さらにモルタル、コンクリー
ト、ウレタン舗装材等の塗膜層や、他のシート層等を組
み合わせることにより、種々の目的に応じた防水構造体
を提供することができる。
【0040】例えば、最近、注目されている屋上緑化を
企図して、ビルや家屋の屋上に、緑化防水構造体を形成
することができる。その一例を図4に示す。このもの
は、下地1の上に、本発明による塗膜防水層2を形成
し、その上に、塗膜防水層2の保護材として、オレフィ
ン等からなるプラスチック保護板5を貼付し、その上に
耐根シート6を敷設し、さらにその上に成型板からなる
断熱材(保護シート)4を敷き込み、その上に水を排水
させるための溝付プラスチックシート(ドレーン)7と
不織布8をこの順で積層して、その上に客土(軽量土
砂)Pを盛って、樹木や草花を植えるようにしたもので
ある。この構造体によれば、長期にわたって優れた防水
性が維持され、緑化による効果を長く享受することがで
きる。
【0041】また、図5に示すように、塗膜防水層2を
形成するに際し、基布9を積層することができる。この
場合は、まず下地1上に、本発明に用いる塗膜防水材を
塗工し、その上に、寒冷紗、不織布等の基布9を敷設し
たのち、さらにその上に塗膜防水材を塗工して基布9を
覆い隠すようにする。これによって、塗膜防水層2の全
体の強度が向上し、下地1に亀裂が生じても、塗膜防水
層2がその影響で破断することがなく、高い防水信頼性
と耐久性を得ることができる。
【0042】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0043】
【実施例1】まず、下記の組成の薬液(A)、(B)か
らなる塗膜防水材Xを準備した。 〔第1の薬液(A)〕 SBRゴムラテックス(ラテックス中固形分60%) 30 部 水酸化カリウム 0.5部 〔第2の薬液(B)〕 芳香族系オイル 29 部 生石灰 30 部 炭酸カルシウム 7 部 硫黄 1.5部 イソプロピルキサントゲン酸亜鉛 1.0部 ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛 1.0部
【0044】一方、縦20cm×横30cm×厚み4m
mのスレート下地(セメントアスベスト板)を24時間
水中に浸漬し含水させて飽和状態にした。そして、この
下地上の表面水のみ拭き取り、この面に、上記塗膜防水
材Xを厚み10mmで塗布して塗膜防水層を形成するこ
とにより、試験体を作製した。
【0045】そして、図6に示すように、上記試験体の
下地10を、水槽11内の水中に半浸漬した状態で、水
槽11の下面を、下方に設けた赤外線ランプ12で照射
して、湿潤状態の下地10から、成膜中の塗膜防水層1
3に、常に水蒸気が供給されるように設定して、成膜の
状態を観察した。なお、水温は50℃であった。
【0046】得られた塗膜防水層13を目視により観察
した結果、ふくれの発生や発泡はなく、また塗膜厚の変
化もなかった。したがって、湿潤下地10であっても、
硬化が問題なく進行して、健全な塗膜防水層13が得ら
れることがわかる。また、1回当たりの塗布厚みを10
mmとしても、硬化後に塗膜のやせがなく、平面につい
ては、厚塗りで均一な塗膜防水層13が形成されること
がわかる。
【0047】
【実施例2】上記実施例1と同様のスレート下地10
に、実施例1と同様の塗膜防水材Xを厚み10mmで塗
工して塗膜防水層13′を形成することにより、試験体
を作製した。なお、上記試験体は、鏝塗りで塗工したも
のと、スプレーで塗工したものの2種類とした。また、
対照品として、一般的な2液反応型ウレタン塗膜防水材
(JIS A6021、屋根用塗膜防水材認定品)を用
いて同一形状の試験体を作製した。
【0048】そして、これらの試験体を、図7に示すよ
うに、傾斜角度が30°の傾斜面に載置した状態で、1
5℃雰囲気下の屋外に放置し、30分ごとに、上方の位
置から、図示のようにホース14で水を流し(流量:3
00ミリリットル/min)、水の当たった部分におい
て耐水性・撥水性が発現しているか否かを目視により確
認した。その結果を下記の表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】上記の結果から、本発明による塗膜防水層
13′は、従来のウレタン塗膜防水層に比べて、耐水性
・撥水性の発現が早く、なかでも、スプレーによって塗
工を行ったものが、特に性能の発現が早かった。
【0051】
【実施例3】上記実施例1,2と同様の塗膜防水材Xを
用いて、厚み2mmの塗膜フィルムを作製して試験体と
した。また、対照品として、上記実施例2で用いた2液
反応型ウレタン塗膜防水材を用いて、同様の塗膜フィル
ムを作製した。これらの試験体に対し、下記の条件に従
い、そのアルカリ物性を調べた。その結果を後記の表2
に示す。
【0052】 〔アルカリ物性試験〕 試験体養生条件:室温×1日+50℃×3日 試験方法 :JIS A6021(屋根用塗膜防水材)準拠 ダンベル3号型、引張速度500mm/min
【0053】
【表2】
【0054】上記の結果から、対照例は、アルカリ処理
7日後には、引張強さが大幅に低下し、破断時伸び率が
大きくなっており、アルカリによってウレタン塗膜のウ
レタン結合が加水分解して塗膜が弾性を失い、劣化して
いることがわかる。また、本発明の塗膜防水層13′
は、アルカリ処理7日後においても、破断時伸び率が初
期物性をほぼ維持しており、アルカリに影響されていな
いことがわかる。なお、塗膜防水層13′の引張強さが
経時的に高くなっているのは、アルカリによってゴム加
硫が進行しているからと考えられる。これによって、塗
膜防水層13′は補強されているのであり、かえって好
ましい変化といえる。
【0055】
【実施例4】上記実施例1と同様のスレート下地10
に、実施例1と同様の塗膜防水材Xを厚み2mmで塗工
して塗膜防水層を形成した。そして、翌日、その上に、
モルタルを厚み50mmで積層して、いわゆる「押さえ
工法」による試験体を作製した。これを室温で2週間養
生したのち、水中に浸漬し、下地10とモルタル層から
常に塗膜防水層にアルカリが供給される状態となるよう
80℃雰囲気中で1カ月間静置した。そして、上記試験
体を水中から引き上げてモルタル層を剥がし、その下の
塗膜防水層を目視により観察した。また、対照品とし
て、上記実施例1と同様の2液反応型ウレタン塗膜防水
材を用いて同一形状の試験体を作製し、同様の観察を行
った。
【0056】観察の結果、本発明の塗膜防水層は、硬
さ、弾性、外観等に問題はみられなかった。これに対
し、対照品は、塗膜防水層が非常に軟らかく脆弱化して
おり、明らかに劣化していた。
【0057】
【実施例5】図8に示すように、予め裏面に断面V字状
の亀裂誘発部20を設けたモルタル下地10′の上に、
前記実施例1と同様の塗膜防水材Xを厚み2mmで塗工
して塗膜防水層13″を形成した。そして、室温×7日
間養生したのち、矢印で示すように下地10′を左右に
引っ張り(引張速度5mm/min)、下地10′の表
面まで亀裂を拡大させて、塗膜防水層13″の耐亀裂抵
抗性を調べた。なお、試験体は、下記の表3に示す3種
類のものを用意した。また、対照品として、前記実施例
1と同様の2液反応型ウレタン塗膜防水材を用いて、下
記の表3に示す2種類の試験体を用意し、同様にして耐
亀裂抵抗性を調べた。その結果を下記の表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】上記の結果から、本発明の塗膜防水層1
3″は、基布がなくても、従来の、基布を積層したウレ
タン塗膜防水層に匹敵する耐亀裂抵抗性を備えているこ
とがわかる。また、本発明において、塗膜防水層13″
に基布を組み合わせることにより、非常に高い耐亀裂抵
抗性を与えることができることがわかる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の塗膜防水工法に
よれば、下地の状態や天候に左右されず、塗り厚と略等
しい厚みの塗膜防水層を、効率よく、しかも作業者や周
辺に悪影響を与えることなく形成することができるとい
う利点を有する。また、本発明を、セメント系の保護層
を上から打設する工法に適用した場合には、上記保護層
がアルカリ性であっても、これと直接接する塗膜防水層
が悪影響を受けることがなく、長期にわたって良好な耐
水構造を得ることができるという利点を有する。さら
に、本発明では、塗膜防水層が表面タックを有している
ことから、これを利用して、その上に断熱材等の保護シ
ートを貼付することができ、複合防水を効率よく施工す
ることができるという利点を有する。
【0061】そして、上記塗膜防水工法によって得られ
る塗膜防水構造体は、その塗膜防水層が、前述のよう
に、優れた耐水性と弾性、強度を長期にわたって維持す
ることができるものであるため、耐久性が高いという利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗膜防水構造体の一例を示す部分断面
図である。
【図2】本発明の塗膜防水構造体の他の例を示す部分断
面図である。
【図3】本発明の塗膜防水構造体のさらに他の例を示す
部分断面図である。
【図4】本発明の塗膜防水構造体の応用例を示す部分断
面図である。
【図5】本発明の塗膜防水構造体の他の例を示す部分断
面図である。
【図6】塗膜防水層の性能評価のための試験方法の説明
図である。
【図7】塗膜防水層の性能評価のための試験方法の説明
図である。
【図8】塗膜防水層の性能評価のための試験方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 下地 2 塗膜防水層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // E04D 5/10 E04D 5/10 F (72)発明者 小嶋 朗 大阪府大阪市北区南森町1丁目4番19号 カネボウ化成株式会社内 (72)発明者 高梨 肇 大阪府大阪市北区南森町1丁目4番19号 カネボウ化成株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AE03 CA38 DA04 DB31 DC02 DC05 EA12 EA21 EB12 4H017 AA01 AA31 AC06 AD06 AE03 4H020 BA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に、少なくとも下記の2液
    (A),(B)からなる反応硬化型塗膜防水材を混合状
    態で塗工することにより塗膜防水層を形成するようにし
    たことを特徴とする塗膜防水工法。 (A)水性媒体中に、少なくともゴム粒子がコロイド状
    に分散含有されている第1の薬液。 (B)ゴムを膨潤しうる非水系液状媒体中に、少なくと
    も加硫剤と吸水剤が含有されている第2の薬液。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗膜防水層の上に、セメ
    ント系の保護層を打設するようにしたことを特徴とする
    塗膜防水工法。
  3. 【請求項3】 上記塗膜防水層の上に、まず、絶縁フィ
    ルムを敷設し、ついでセメント系の保護層を打設するよ
    うにした請求項2記載の塗膜防水工法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の塗膜防水層の上に、保護
    シートを敷設するようにしたことを特徴とする塗膜防水
    工法。
  5. 【請求項5】 上記保護シートが、断熱材からなるシー
    トである請求項4記載の塗膜防水工法。
  6. 【請求項6】 下地上に塗膜防水材を混合状態で塗工
    し、その上に基布を敷設したのち、さらにその上に塗膜
    防水材を混合状態で塗工することにより、基布が積層さ
    れた塗膜防水層を得るようにした請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の塗膜防水工法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の塗
    膜防水工法によって得られることを特徴とする防水構造
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112266601A (zh) * 2020-10-15 2021-01-26 雷小卫 化学阻根剂、其制备方法和包括该化学阻根剂的防水卷材

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