JP2001335622A - 新規化合物ならびにその製造および使用 - Google Patents

新規化合物ならびにその製造および使用

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JP2001335622A
JP2001335622A JP2001091459A JP2001091459A JP2001335622A JP 2001335622 A JP2001335622 A JP 2001335622A JP 2001091459 A JP2001091459 A JP 2001091459A JP 2001091459 A JP2001091459 A JP 2001091459A JP 2001335622 A JP2001335622 A JP 2001335622A
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JP2001091459A
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English (en)
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Sally Anderson
アンダーソン サリー
Michael Stuart Weaver
スチュアート ウイーバー マイケル
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/12Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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  • Furan Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ELデバイス、レーザなどにおいて、電荷移
動または発光のために使用され得る、比較的生成が簡単
であり、収率の良い、新規な種類の材料を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のベンゾフラン、ベンゾチオフェ
ンまたはインドール化合物は、1種以上のブロックされ
たカルボニルオキシ置換、カルボニルチオ置換またはカ
ルボニルアミノ置換のフェニレンエチニレン反応物の使
用を包含する方法によって、非常に好都合に生成され得
る。このような反応物は、オリゴマー化、共オリゴマー
化、ポリマー化またはコポリマー化され得、その後、脱
保護され、そして閉環に供されて、オルトヒドロキシ
(またはチオもしくはアミノ)フェニルアセチレンが、
ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドール部分
に変換する。好都合には、この方法は、コンビナトリア
ル合成または高速並行合成によって、溶液中またはポリ
マー樹脂上で、実施され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規化合物および
それらの使用に関し、そして特に、新規なベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェンまたはインドールの誘導体、これ
らの製造方法、ならびにこのような誘導体の、エレクト
ロルミネセンスデバイス、レーザおよび薄膜トランジス
タなどのデバイスにおける使用に関し、この使用におい
て、比較的容易に製造されて、電荷移動材料、および潜
在的に、発光材料として、デバイスに組み込まれる材料
が要求される。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネセンスデバイス
は、エミッタ材料に電流を流すことによって、エネルギ
ー的に励起した状態を形成する、という原理に基づく。
その励起状態にある材料が、基底状態に減衰する場合
に、光の放出が起こる。低電圧で高発光を有するデバイ
スが公知であり、このデバイスは、電極間に配置された
2重の層の有機材料を含む。これらの層の一方は、電子
移動用であり、そして他方は、ホール移動用である。光
放出は、電子−ホールの再結合の結果として生ずる。電
子移動層に、適切な発光色素を、これらの層の間の界面
でドープして、その結果、この界面における電子とホー
ルとの再結合が、その色素をより高効率で、かつ純粋な
色で、発光させるようにすることもまた、公知である。
【0003】エレクトロルミネセンスのための有機材料
は、近年、集中的に研究されている。多数の様々な種類
の材料が、公知である。例えば、J.Mater.Re
s.、第11巻、第12号、1996年12月、317
4〜3187頁に開示のように、多数の電子欠乏材料
が、エレクトロルミネセンスデバイスにおける電子移動
のために、提唱されている。例えば、オキサジアゾール
コアを含む材料、およびトリス−8−ヒドロキシキノリ
ンアルミニウムの誘導体が、提唱されている。ホール移
動材料は、通常、第三級アミン(例えば、p,p’−ジ
−(N−ナフチル−N−フェニルアミン)−ビフェニル
であって、通常NPBと呼ばれる)に基づく。
【0004】米国特許第5,840,217号は、多様
なスピロ化合物およびそれらのエレクトロルミネセンス
材料としての使用を開示し、特に、スピロビフルオレン
誘導体が開示され、この誘導体は、とりわけ、フェニ
ル、ビフェニル、ターフェニル、フェニルプロペニル、
ビフェニルプロペニル、ベンゾフラニル、およびベンゾ
オキサゾリルを含む、様々な置換基を有し得る。このよ
うな置換基は4つまで、すなわち、スピロビフルオレン
部分の各環において1つ存在し得る。
【0005】米国特許第5,077,142号は、芳香
族コア部分(例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル
またはメトキシフェニル)が、多環式炭化水素(例え
ば、ナフタレン、アントラセン、ナフタセンなど)、含
酸素複素環(例えば、フラン、ベンゾフラン、イソベン
ゾフラン、ピロン、イソナフトフランなど)、含硫黄複
素環(例えば、チオフェン、イソベンゾチオフェン、イ
ソナフトチオフェンなど)、または含窒素複素環(例え
ば、ピロール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、
キノリン、トリアジンなど)で置換された、エレクトロ
ルミネセンスデバイスを開示する。
【0006】米国特許第4,900,831号および同
第4,948,893号は、有機エレクトロルミネセン
スセルにおける使用のための、ベンゾフラン環の2位に
共鳴発色団を含む、6−ターシャリーアミノベンゾフラ
ン化合物を開示する。
【0007】欧州特許出願公開第0545417号は、
高い安定性および水への高い溶解性を有する導電性ポリ
マーを開示し、これらのポリマーは、電子表示素子にお
いて使用され得る。これらのポリマーは、以下の一般式
の繰返し単位から構成される:
【0008】
【化3】 ここで、Xは、S、O、Se、TeまたはNR3を表
し、R3は、H、C1〜C6のアルキル基またはアリール
基を表し、そしてMは、H+、アルカリ金属イオンまた
は第四級アンモニウムなどのカチオンを表す。このモノ
マー単位は、置換されて少なくともスルフェート基を含
み、そしてさらに2つまでの置換基(アルキル基、アル
コキシ基、アミノ基、トリハロメチル基またはフェニル
基であり得る)を含み得る。これらのポリマーは、例え
ば、イソチアナフテンまたはイソベンゾフランの誘導体
での、スルホン化剤の反応によって、溶液重合によって
生成する。
【0009】国際特許出願公開第WO95/09193
号は、ビス(2,3−ジヒドロインドール−2,3−ジ
オン)化合物から、塊状重合または溶液重合によって形
成するポリマーを開示する。このポリマーは、以下の一
般式を有する:
【0010】
【化4】 特に、この特許出願公開公報は、このようなポリマー
の、熱可塑性エラストマーとしての使用を開示する。
【0011】米国特許第6,033,601号は、ガス
センサにおける使用のための、半導体有機ポリマーを開
示する。このポリマーは、1−置換、3−置換、または
1,3−置換のインドールモノマーの、電気化学的重合
によって形成される。
【0012】米国特許第5,721,333号は、5,
6−ジヒドロキシインドールの様々な可溶性ポリマー、
およびこれらの溶媒重合による生成のための方法を開示
する。これらのポリマーは、化粧品組成物において使用
される。
【0013】米国特許第5,290,891号は、酸化
剤および溶媒の存在下での、インドールの化学重合によ
る、ポリインドールベースのポリマーの調製のためのプ
ロセスを開示する。これらのポリマーは、導電性デバイ
ス、表示スクリーンおよび電気光学デバイスにおける使
用のための、高い電気伝導特性を有する。
【0014】JP1156326号は、半導体としての
使用のための電気伝導性ポリマーの、第III族金属塩
化物(AlCl3またはFeCl3など)の溶液中でのベ
ンゾチオフェンの溶液重合による生成のための方法を開
示する。
【0015】JP63307604号は、電気伝導性ポ
リマーを、イソチアナフテンおよびイソインドールか
ら、溶液重合によって生成するための方法を開示する。
これらのポリマーは、複素環式環を介しての繰返し単位
の重合によって生成し、そして以下の一般式を有する:
【0016】
【化5】 ここで、nは、5と500との間である。
【0017】JP63122727号は、以下の一般
式:
【0018】
【化6】 の電気伝導性ポリマーを、ベンゾジチオフェンの、陰イ
オン(例えば、四フッ化ホウ素イオン、過塩素酸イオ
ン、ヘキサフルオロヒ素イオン、硫酸イオンまたは硫酸
水素イオン)の存在下での電解重合による生成の方法を
開示する。
【0019】JP61000223号は、側鎖にフェニ
ル基を有する、イソベンゾチオフェンの電気伝導性ポリ
マーの生成の方法を開示し、このポリマーは、優れた酸
化安定性を有し、そしてB、Si、As、Sb、および
Pから選択される少なくとも1つの種類の元素のハロゲ
ン化物の存在下で、重合される。
【0020】ES2092426号は、インドールおよ
び第二の複素環式置換基(R)(チオフェンまたはピロ
ールなど)をベースとする、可溶性の電気伝導性コポリ
マーを開示する。このコポリマーは、以下の一般式を有
する:
【0021】
【化7】 これらのコポリマーは、酸化剤/ドーピング剤(DP)
(FeCl3など)の存在下で、溶液重合によって生成
する。これらのコポリマーは、この繰返し単位の複素環
式環を介して重合する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、EL
デバイス、レーザなどにおいて、電荷移動または発光の
ために使用され得る、比較的生成が簡単であり、収率の
良い、新規な種類の材料を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の局面によ
れば、一般式(I)の繰返し単位:
【0024】
【化8】 を含む、置換または非置換のベンゾフラン、ベンゾチオ
フェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴマー、
ポリマー、またはコポリマーが提供され、ここで、Aは
O、SまたはNHであり、そしてR1、R2およびR3
各々が、水素、脂肪族置換基、および芳香族置換基から
独立して選択され、そしてこの単位が、少なくとも2
回、そしてオリゴマーの場合には、好ましくは2〜4回
繰返す。
【0025】本発明の第二の局面によれば、電子デバイ
スの電荷移動領域またはエレクトロルミネセンス領域に
おける、本発明の第一の局面によるベンゾフラン、ベン
ゾチオフェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴ
マー、ポリマーまたはコポリマーの使用が提供される。
【0026】本発明の第三の局面によれば、本発明の第
一の局面によるベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたは
インドールのオリゴマー、共オリゴマー、ポリマーまた
はコポリマーを含む、電荷移動領域またはエレクトロル
ミネセンス領域を含む、エレクトロルミネセンス構造体
が提供される。
【0027】本発明の第四の局面によれば、本発明の第
一の局面によるベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたは
インドールのオリゴマー、共オリゴマー、ポリマーまた
はコポリマーを、電荷移動材料または光電子放出材料と
して含む、電子デバイスが提供される。
【0028】ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはイ
ンドールの共オリゴマーおよびコポリマーの場合には、
異なるベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドー
ルベースの部分に結合する、1つのベンゾフラン、ベン
ゾチオフェンまたはインドールベースの部分を含む化合
物が存在し、そして代表的には、以下の構造(II)を
含む:
【0029】
【化9】 ここで、A1およびA2は、O、SおよびNHから独立し
て選択され、そしてR1、R2およびR3の各々は、上に
定義の通りであり、そしてR4、R5およびR6の各々
は、水素、脂肪族置換基、および芳香族置換基から独立
して選択され、但し、R4、R5およびR6の全てが、
1、R2およびR3と同一の置換基であるわけではな
く、かつR1、R2およびR3と同一のそれぞれの位置に
あるわけではない。
【0030】本発明の化合物は、通常、共役化合物であ
る。
【0031】ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはイ
ンドール化合物は、その末端の少なくとも一方が、非置
換であり得る。すなわち、この化合物は、一方または両
方の末端が水素で終結し得るか、あるいは一方または両
方の末端が任意の所望の置換基で終結し得る。例えば、
この化合物は、一方の末端が非置換のベンゾフラン、ベ
ンゾチオフェンまたはインドール部分で終結し得、そし
て他方の末端がフェニル基で終結し得る。
【0032】本発明は、一般式(I)の単位:
【0033】
【化10】 を含む、置換または非置換のベンゾフラン、ベンゾチオ
フェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴマー、
ポリマー、またはコポリマーを提供し、ここで、Aは
O、SまたはNHであり、そしてR1、R2およびR3
各々が、水素、脂肪族置換基、および芳香族置換基から
独立して選択される。このことにより、上記目的が達成
される。
【0034】好適な実施態様においては、上記式(I)
の単位が、上記化合物において少なくとも2回繰返す。
【0035】好適な実施態様においては、上記化合物が
オリゴマーであって、上記一般式(I)の単位が2〜4
回繰返す。
【0036】本発明はまた、構造(II):
【0037】
【化11】 を含む、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインド
ールの共オリゴマーまたはコポリマーを提供し、ここ
で、A1およびA2は、O、SおよびNHから独立して選
択され、そしてR1、R2、R3、R4、R5およびR6の各
々が、水素、脂肪族置換基、および芳香族置換基から独
立して選択され、但し、A1とA2が同一である場合は、
4、R5およびR6の全てが、R1、R2およびR3と同一
の置換基であるわけではなく、かつR1、R2およびR3
と同一のそれぞれの位置にあるわけではない。
【0038】好適な実施態様においては、上記脂肪族置
換基が、置換または非置換のアルキル基である。
【0039】好適な実施態様においては、上記アルキル
基がC4〜C6アルキルから選択される。
【0040】好適な実施態様においては、上記アルキル
基が、ヘキシルおよびtert−ブチルから選択され
る。
【0041】好適な実施態様においては、上記化合物の
一方または両方の末端が水素で終結する。
【0042】好適な実施態様においては、上記化合物の
少なくとも一方の末端に、置換基である末端基を有す
る。
【0043】好適な実施態様においては、上記化合物の
少なくとも一方の末端に、非置換のベンゾフラン、ベン
ゾチオフェンまたはインドール部分を有する。
【0044】好適な実施態様においては、上記化合物の
少なくとも一方の末端にフェニル基を有する。
【0045】本発明はまた、電子デバイスの電荷移動領
域またはエレクトロルミネセンス領域における、上記ベ
ンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドールのオリ
ゴマー、共オリゴマー、ポリマーまたはコポリマーの使
用を提供する。
【0046】本発明はまた、上記ベンゾフラン、ベンゾ
チオフェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴマ
ー、ポリマーまたはコポリマーを含む、電荷移動領域ま
たはエレクトロルミネセンス領域を有する、エレクトロ
ルミネセンス構造体を提供する。
【0047】本発明はまた、上記ベンゾフラン、ベンゾ
チオフェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴマ
ー、ポリマーまたはコポリマーを、電荷移動材料または
光電子放出材料として含む、電子デバイスを提供する。
【0048】本発明はまた、上記ベンゾフラン、ベンゾ
チオフェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴマ
ー、ポリマーまたはコポリマーのうちの少なくとも1つ
を生成する方法を提供し、この方法は、以下の工程: (a) ブロックされた、カルボニルオキシ、カルボニ
ルチオまたはカルボニルアミノで置換された、フェニレ
ンエチニレン反応物の1種以上を、オリゴマー化、共オ
リゴマー化、ポリマー化またはコポリマー化させる工
程; (b) このカルボニルオキシ基、カルボニルチオ基ま
たはカルボニルアミノ基を脱ブロックする工程;ならび
に (c) この脱ブロックしたカルボニルオキシ基、カル
ボニルチオ基またはカルボニルアミノ基を介して閉環を
行い、その結果、フラン部分、チオフェン部分またはピ
ロール部分を形成させる、工程、を包含する、方法を提
供する。
【0049】好適な実施態様においては、上記方法がコ
ンビナトリアル合成によって実施され、複数の上記の異
なるベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドール
化合物を生成する。
【0050】好適な実施態様においては、上記オリゴマ
ー化、共オリゴマー化、ポリマー化またはコポリマー化
させる工程が、溶媒に可溶な前駆体化合物を生成するた
めに実施され、この前駆体化合物が、この溶媒に溶解さ
れ、基板に塗布されて薄膜を形成し、そして上記脱ブロ
ックする工程(b)および閉環する工程(c)に供され
て、比較的不溶性のオリゴマー、共オリゴマー、ポリマ
ーまたはコポリマーを形成する。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明のベンゾフラン、ベンゾチ
オフェンまたはインドール化合物は、1種以上のブロッ
クされたカルボニルオキシ置換、カルボニルチオ置換ま
たはカルボニルアミノ置換のフェニレンエチニレン反応
物の使用を包含する方法によって、非常に好都合に生成
され得る。このような反応物(単数または複数)は、オ
リゴマー化、共オリゴマー化、ポリマー化またはコポリ
マー化され得、その後、脱保護され、そして閉環に供さ
れて、オルトヒドロキシ(またはチオもしくはアミノ)
フェニルアセチレンが、ベンゾフラン、ベンゾチオフェ
ンまたはインドール部分に変換する。好都合には、この
方法は、コンビナトリアル合成または高速並行合成(f
ast parallel synthesis)によ
って、溶液中またはポリマー樹脂(例えば、Merri
field樹脂)上で、実施され得る。
【0052】本発明に従って、ベンゾフランオリゴマー
をポリマー樹脂上で生成するための、代表的な反応スキ
ームを、以下に示す:
【0053】
【化12】
【0054】
【化13】 上記の反応スキームから、異なるジオメトリが最終生成
物中に得られ得ることが理解される。
【0055】ベンゾフランオリゴマーを溶液中での合成
によって生成する代表的な方法を、例えば化合物12の
調製に関して、以下に記載する。
【0056】対応するベンゾチオフェンおよびインドー
ルアナログが、類似の方法で生成され得る。
【0057】側基Rは、容易に変化されて、ベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェンまたはインドール生成物の特性を
「調節」し得る。
【0058】オリゴマー、共オリゴマー、ポリマーまた
はコポリマーの長さは、変化されて、材料の熱安定性お
よび薄膜形成特性を変化させ得る。
【0059】コンビナトリアル合成の使用は、広範にわ
たるベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドール
のオリゴマー、共オリゴマー、ポリマー/コポリマーの
生成を容易にする点で、特に有利であり、次いで、これ
らの生成物は、有利な電荷移動および/または発光特性
のために、スクリーニング(混合物として直接か、また
は個々の化合物としての分離後のいずれかで)され得
る。
【0060】コンビナトリアル合成を実施する場合に
は、1種以上の出発物質が利用され、これによってオリ
ゴマー、共オリゴマー、ポリマーおよび/またはコポリ
マーの混合物が生成することが、さらに理解される。
【0061】ここで、本発明を、以下の実施例にさらに
詳細に記載する。
【0062】
【実施例】(実施例1)tert−ブチル置換ベンゾフ
ラントリマー(化合物12)の調製
【0063】
【化14】 T.Marti、B.R.Peterson、A.Fu
erer、T.Mordasini−Denti、J.
Zarske、B.Jaun、F.Diederich
およびV.Gramlich(Hel.Chim.Ac
ta、1998、81、109)により記載される手順
と類似の様式で、トリエチルアミン(23.3ml、1
6.9g、0.167mol)を、2−tert−ブチ
ルフェノール(10g、10.22ml、0.067m
ol)のジクロロメタン(600ml)溶液に、0℃、
窒素下で添加した。一塩化ヨウ素(21.76g、0.
134mol)のジクロロメタン(200ml)溶液を
ゆっくりと添加した後に、この暗色の混合物を0℃で
3.5時間撹拌し、次いで氷酢酸(7.0ml)、チオ
硫酸ナトリウム飽和水溶液(300ml)および水(1
000ml)の添加により、クエンチした。分離した水
層を酢酸エチル(2×500ml)で抽出し、合わせた
有機層をブライン(2×600ml)で洗浄し、乾燥し
(MgSO4)、そして溶媒をエバポレートした。乾燥
生成物をクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン
とヘキサンとの1:1混合物で溶出)で分離した。化合
物2の収量23.35g(87%)。
【0064】
【数1】
【0065】
【化15】 塩化アセチル(2.34g、2.12ml、2.98×
10-2モル)を、トリエチルアミン(3.02g、4.
16ml、2.98×10-2モル)、ジヨードフェノー
ル2(10g、0.025モル)およびジメチルアミノ
ピリジン(167mg、1.49×10-3モル)のジク
ロロメタン(190ml)溶液に、0℃で滴下して添加
した。次いで、この混合物を1時間撹拌し、塩化アンモ
ニウム水溶液(10%、500ml)、および重炭酸ナ
トリウム水溶液(5%、500ml)で洗浄した。有機
層を乾燥し(MgSO4)、そしてエバポレートした。
粗生成物をクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタ
ンとヘキサンとの1:3混合物で溶出)で分離し、次い
で最小容量の熱エタノールで再結晶して、9.9g(9
0%)の3を白色の結晶性固体として得た。
【0066】
【数2】
【0067】
【化16】 ヨウ化アリール3(7.8g、1.76×10-2
ル)、酢酸パラジウム(II)(90mg、4.0×1
-4モル)、ヨウ化銅(I)(38mg、2.0×10
-4モル)およびトリフェニルホスフィン(210mg、
8.0×10-4モル)を、トリエチルアミン(50m
l、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解し、
そしてこの混合物を、窒素循環を用いる2回の凍結融解
飽和を使用して脱気した。次いで、トリイソプロピルシ
リルアセチレン(3.2g、3.9ml、1.8×10
-2モル)を、シリンジを用いて添加し、そしてこの混合
物を、減圧下での煮沸および引き続く窒素でのフラッシ
ュにより脱気した。室温で3日間撹拌した後に、ヘキサ
ンを添加し、そしてセライトを通しての濾過によって、
ヨウ化水素トリエチルアミンを除去した。濾液をエバポ
レートし、次いでクロマトグラフィー(シリカ、2.5
%の酢酸エチルを含有するヘキサンで溶出)で分離し
て、4を白色固体として4.68g(53%)得た。
【0068】
【数3】
【0069】
【化17】 水酸化ナトリウム(0.56g、1.4×10-2モル)
をメタノール(2ml)に溶解し、そしてテトラヒドロ
フラン(100ml)に溶解した、トリイソプロピルシ
リル保護アセチレン4(7g、1.4×10-2モル)に
添加した。この反応混合物を一晩撹拌した。次いで、さ
らなる水酸化ナトリウム(メタノール(2ml)中0.
56g、1.4×10-2モル)を添加した。なぜなら、
薄層クロマトグラフィー(tlc)により、この反応が
完了していないことがわかったためである。tlcによ
り判断して反応が完了したときに、この塩基を塩酸(1
0%)によって中和した。次いで、この混合物をジエチ
ルエーテルで徹底的に抽出した。その有機画分を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、次いでエバポレートした。無色の
オイルを高度な真空下(2×10-2mbar)で注意深
く乾燥して、5を得た。次いで、全ての5を、さらに精
製または特徴付けすることなく、次の工程に使用した。
フェノール5、炭酸カリウム(2.93g、2.2×1
-2モル)、ジメチルアミノピリジン(触媒量)および
18−クラウン−6(触媒量)を、真空下で乾燥し、次
いで窒素でフラッシュした。次いで、テトラヒドロフラ
ン(85ml、乾燥かつ無酸素)をシリンジを用いて添
加し、次いでBOC無水物(3.52g、3.7ml、
1.61×10-2モル)を添加した。次いで、この反応
を、出発物質がtlcによって観察されなくなるまで
(1時間)撹拌した。この反応を、ブラインの添加によ
ってクエンチし、そして得られた混合物をジエチルエー
テルで抽出した。次いで、有機画分を、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、そしてエバポレートした。淡黄色オイルを
クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサ
ンとの1:3混合物で溶出)で分離し、7.3g(82
%)の6を、無色オイルとして得た。
【0070】
【数4】
【0071】
【化18】 ヨウ化アリール6(1.9g、3.42×10-3
ル)、酢酸パラジウム(II)(15.4mg、6.8
×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(6.5mg、3.4
×10-5モル)、およびトリフェニルホスフィン(36
mg、1.4×10 -4モル)を、トリエチルアミン(2
0ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解
し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる2回の
凍結溶融飽和を使用して脱気した。フェニルアセチレン
(384mg、413μl、3.8×10-3モル)をシ
リンジを用いて添加し、そして得られた溶液を、減圧下
での煮沸に続いて窒素で飽和させることによって脱気し
た。この反応混合物を70℃で6時間加熱した。次い
で、この反応混合物をセライトを通して濾過し、このセ
ライトをヘキサンで洗浄し、次いで溶媒をエバポレート
した。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタンと
ヘキサンとの1:3混合物で溶出)を実施した。次い
で、得られた無色のオイル7(1.77g、98%)
を、さらに精製または特徴付けすることなく、次の工程
に使用した。ジクロロメタンに溶解したトリイソプロピ
ル保護アセチレン7(1.5g、2.83×10-3
ル)溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(T
HF中1M、3.11ml、3.11×10 -3モル)を
添加した。この反応は、15分間室温で撹拌した後に、
完了した。この反応を、塩化カルシウムおよびブライン
の添加によってクエンチし、そして生成物をジクロロメ
タンで抽出し、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、
次いで溶媒をエバポレートした。クロマトグラフィー
(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合物
で溶出)により、0.82g(77%)の8を、濃厚な
無色のオイルとして得た。
【0072】
【数5】
【0073】
【化19】 ヨウ化アリール4(1.16g、2.1×10-3
ル)、アリールアセチレン8(0.78g、2.1×1
-3モル)、酢酸パラジウム(II)(9.4mg、
4.2×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(4mg、2.
1×10-5モル)およびトリフェニルホスフィン(22
mg、8.4×10-5モル)を、トリエチルアミン(1
5ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解
し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる2回の
凍結溶融飽和によって脱気した。この反応混合物を70
℃で6時間撹拌し、そのときまでに、出発物質がtlc
によって見えなくなった。この反応混合物をセライトを
通して濾過し、そしてこのセライトを、ヘキサンで注意
深く洗浄した。次いで、溶媒をエバポレートし、そして
得られた淡黄色オイルをクロマトグラフィー(シリカ、
ヘキサンとジクロロメタンとの1:1混合物で溶出)で
分離した。得られた無色のオイル9をジクロロメタン
(50ml)に溶解し、そしてテトラブチルアンモニウ
ムフルオリド(2.1ml、2.1×10-3モル)を添
加した。この反応を、塩化カルシウムおよびブラインの
添加によってクエンチし、生成物をジクロロメタンで抽
出し、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで溶
媒をエバポレートした。クロマトグラフィー(シリカ、
ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合物で溶出)に
よって、10(1.29g、91%)を淡黄色オイルと
して得た。
【0074】
【数6】
【0075】
【化20】 ヨウ化アリール13(0.54g、1.7×10-3
ル)、アリールアセチレン10(1.1g、1.7×1
-3モル)、酢酸パラジウム(II)(7.6mg、
3.4×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(3.2mg、
1.7×10-5モル)、およびトリフェニルホスフィン
(17.9mg、6.8×10-5モル)を、トリエチル
アミン(10ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸
留)に溶解し、そして得られた混合物を、窒素循環を用
いる2回の凍結溶融飽和を使用して脱気した。この反応
混合物を、70℃で一晩撹拌した。tlcにより判断し
て、この反応が完了したときに、この反応混合物をセラ
イトを通して濾過し、このセライトをヘキサンで注意深
く洗浄し、次いで、溶媒をエバポレートして、黄色オイ
ルを得た。このオイルをクロマトグラフィー(シリカ、
ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合物で溶出)で
分離して、11(1.14g、80%)を白色泡状物と
して得た。
【0076】
【数7】
【0077】
【化21】 11(300mg、3.57×10-4モル)を、さらな
る気体の発生が観察されなくなるまで、減圧下(0.0
2mbar)で180℃に加熱した。得られた黄色ガラ
ス状物をメタノール(50ml)に溶解し、そして水酸
化ナトリウム(0.051g、1.28×10-3モル)
を添加し、得られた混合物を還流させた。一晩還流した
後に、沈殿が形成され、この沈殿を遠心分離により収集
し、そしてメタノール(3×50ml)で洗浄した。こ
の白色固体を減圧下(0.02mbar、70℃)で乾
燥した。12の収率(120mg、63%)。
【0078】
【数8】 元素分析 C:84.69%、 H:6.27% 量子効率[アントラセン(0.26)に対して測定した
シクロヘキサン]0.6±0.2。
【0079】
【化22】 BOC無水物(5.4g、2.5×10-2モル)を、2
−ヨードフェノール(5g、2.3×10-2モル)、炭
酸カリウム(4.5g、3.4×10-2モル)、ジメチ
ルアミノピリジン(触媒量)および18−クラウン−6
(触媒量)の、テトラヒドロフラン(130ml)中の
混合物に添加した。室温で1時間撹拌した後に、tlc
により、この反応が完了したことが示された。この反応
を、ブラインの添加によってクエンチし、そして得られ
た混合物を、ジエチルエーテルで抽出した。次いで、有
機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてエバポレー
トした。淡黄色オイルをクロマトグラフィー(シリカ、
ジクロロメタンとヘキサンとの1:3混合物で溶出)で
分離して、6.9g(95%)の13を無色のオイルと
して得た。
【0080】
【数9】 (実施例2)ヘキシル置換ベンゾフラントリマー(化合
物26)の調製
【0081】
【化23】 1−ヘキセン(6.9g、10.2ml、8.2×10
-2モル)および9−BBN(165ml、テトラヒドロ
フラン中0.5M溶液)を0℃で混合し、次いでこの混
合物を一晩、室温に昇温させた。この混合物に、3Mの
水酸化ナトリウム溶液(75ml)および2−ヨードメ
トキシベンゼン(17.23g、10ml、7.4×1
-2モル)を含有するテトラヒドロフラン(180m
l)中のジベンジリデンアセトンパラジウム(0)
(1.0g、1.1×10-3モル)、1,1−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)フェロセン(1.2g、2.2×
10-3モル)を添加し、そして得られた混合物を、一晩
還流させた。次いで、残渣のボランを全て、過酸化水素
(30ml)の添加によってクエンチした。次いで、生
成物をヘキサンで抽出し、ブラインで洗浄し、そして硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒をエバポレートして無
色のオイルを得、これをフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:1
混合物で溶出)で精製して、12.17g(86%)の
2−ヘキシルメトキシベンゼンを得た。
【0082】
【数10】
【0083】
【化24】 2−ヘキシルメトキシベンゼン(11g、5.7×10
-2モル)をジクロロメタン(200ml)に溶解し、そ
してこの混合物を、減圧下での煮沸に続く窒素での飽和
を2回繰り返すことによって脱気し、次いで、三臭化ホ
ウ素(21.5g、8.6×10-2モル)をシリンジを
用いて注意深く添加し、そしてこの混合物を窒素下で撹
拌した。この反応の終了時に、過剰の三臭化ホウ素を、
メタノール、次いで水で、クエンチした。水層を水酸化
ナトリウムで中和し、次いでジクロロメタンで抽出し
た。ジクロロメタン画分を合わせ、そして溶媒をエバポ
レートして、淡褐色オイルを得、これをさらに精製する
ことなく次の工程に使用した。2−ヘキシルフェノール
15(10g、5.6×10-2モル)のジクロロメタン
(500ml)溶液に、0℃、窒素下でトリエチルアミ
ン(19.5ml、14.2g、0.14モル)を添加
した。一塩化ヨウ素(18.2g、0.11モル)のジ
クロロメタン(150ml)溶液をゆっくりと添加した
後に、この暗色の混合物を0℃で3.5時間撹拌し、次
いで氷酢酸(6ml)、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液
(250ml)および水(800ml)の添加により、
クエンチした。分離した水層を酢酸エチル(2×400
ml)で抽出し、合わせた有機層をブライン(2×50
0ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、そして溶媒
をエバポレートした。乾燥生成物をクロマトグラフィー
(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:3混合物
で溶出)で分離して、17.3g(72%)の15を得
た。
【0084】
【数11】
【0085】
【化25】 塩化アセチル(3.28g、3.0ml、4.2×10
-2モル)を、トリエチルアミン(4.22g、5.82
ml、4.18×10-2モル)、15(15g、3.5
×10-2モル)およびジメチルアミノピリジン(234
mg、2.08×10-3モル)のジクロロメタン(25
0ml)溶液に、0℃で滴下して添加した。この混合物
を1時間撹拌し、塩化アンモニウム水溶液(10%、7
50ml)および重炭酸ナトリウム水溶液(5%、75
0ml)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、
そしてエバポレートした。粗生成物をクロマトグラフィ
ー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合
物で溶出)で分離し、次いで最小容量の熱エタノールで
再結晶して、16を得た(15.89g、85%)。
【0086】
【数12】
【0087】
【化26】 ヨウ化アリール16(7g、1.48×10-2モル)、
酢酸パラジウム(II)(67mg、3.0×10-4
ル)、ヨウ化銅(I)(28mg、1.5×10-4
ル)、およびトリフェニルホスフィン(156mg、
5.9×10-4モル)を、トリエチルアミン(40m
l、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解し、
そしてこの混合物を、窒素循環を用いる2回の凍結溶融
飽和を使用して脱気した。次いで、トリイソプロピルシ
リルアセチレン(2.7g、3.3ml、1.5×10
-2モル)をシリンジを用いて添加し、そしてこの混合物
を、減圧下での煮沸に続く窒素でのフラッシュによって
脱気した。室温で3日間撹拌した後に、ヘキサンを添加
し、そしてヨウ化水素トリエチルアミンを、セライトを
通しての濾過によって除去した。その濾液をエバポレー
トし、次いでクロマトグラフィー(シリカ、2.5%の
酢酸エチルを含有するヘキサンで溶出)で分離して、4
を白色固体として得た(5.4g、69%)。
【0088】
【数13】
【0089】
【化27】 水酸化ナトリウム(0.38g、9.5×10-3モル)
をメタノール(10ml)に溶解し、そしてテトラヒド
ロフラン(100ml)に溶解したトリイソプロピルシ
リル保護アセチレン17(5g、9.5×10-3モル)
に添加した。この反応混合物を一晩撹拌した。tlcに
より判断してこの反応の終了時に、この塩基を塩酸(1
0%)で中和した。次いで、この混合物をジエチルエー
テルで徹底的に抽出した。有機画分を硫酸マグネシウム
で乾燥し、次いでエバポレートした。無色のオイルを高
真空下(2×10-2mbar)で注意深く乾燥して、1
8を得た。全ての18を、さらに精製または特徴付けす
ることなく、次の工程に使用した。フェノール18、炭
酸カリウム(1.88g、1.36×10-2モル)、ジ
メチルアミノピリジン(触媒量)および18−クラウン
−6(触媒量)を真空化で乾燥し、次いで窒素でフラッ
シュした。次いで、テトラヒドロフラン(50ml、乾
燥かつ無酸素)をシリンジによって添加し、続いてBO
C無水物(2.28g、2.4ml、1.04×10-2
モル)を添加した。次いで、この反応を、出発物質がt
lcによって観察されなくなるまで(1時間)撹拌し
た。この反応をブラインの添加によってクエンチし、そ
して得られた混合物をジエチルエーテルで抽出した。次
いで、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてエ
バポレートした。淡黄色オイルをクロマトグラフィー
(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:3混合物
で溶出)で分離して、5.4g(97%)の19を無色
オイルとして得た。
【0090】
【数14】
【0091】
【化28】 ヨウ化アリール19(2.0g、3.42×10-3
ル)、酢酸パラジウム(II)(15.4mg、6.8
×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(6.5mg、3.4
×10-5モル)、およびトリフェニルホスフィン(36
mg、1.4×10-4モル)をトリエチルアミン(20
ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解
し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる2回の
凍結溶融飽和を使用して脱気した。フェニルアセチレン
(384mg、413μL、3.8×10-3モル)をシ
リンジを用いて添加し、そして得られた溶液を、減圧下
での煮沸および窒素での飽和によって脱気した。この反
応混合物を、70℃で6時間加熱した。次いで、この反
応混合物をセライトを通して濾過し、このセライトをヘ
キサンで洗浄し、次いで溶媒をエバポレートした。クロ
マトグラフィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンと
の1:3混合物で溶出)を実施した。次いで、得られた
無色のオイル20を、さらに精製または特徴付けするこ
となく、次の工程に使用した。トリイソプロピル保護ア
セチレン20のジクロロメタン(100ml)溶液に、
テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M、
3.42ml、3.42×10-3モル)を添加した。室
温で15分間撹拌すると、この反応が完了した。この反
応を、塩化カルシウムおよびブラインの添加によってク
エンチし、生成物をジクロロメタンで抽出し、有機画分
を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで溶媒をエバポレー
トした。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン
とヘキサンとの1:1混合物で溶出)により、1.25
g(91%)の21を、濃厚な無色のオイルとして得
た。
【0092】
【数15】
【0093】
【化29】 ヨウ化アリール19(1.82g、3.1×10-3
ル)、アリールアセチレン21(1.25g、3.1×
10-3モル)、酢酸パラジウム(II)(13.9m
g、6.2×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(6mg、
3.1×10-5モル)およびトリフェニルホスフィン
(33mg、1.2×10-4モル)を、トリエチルアミ
ン(20ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)
に溶解し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる
2回の凍結溶融飽和によって脱気した。この反応混合物
を70℃で6時間撹拌し、そのときまでに、出発物質が
tlcによって見えなくなった。この反応混合物をセラ
イトを通して濾過し、そしてこのセライトを注意深くヘ
キサンで洗浄した。次いで、溶媒をエバポレートし、そ
して得られた淡黄色オイルをクロマトグラフィー(シリ
カ、ヘキサンとジクロロメタンとの1:1混合物で溶
出)で分離した。得られた無色のオイル22をジクロロ
メタン(125ml)に溶解し、そしてテトラブチルア
ンモニウムフルオリド(3.1ml、3.1×10-3
ル)を添加した。この反応を、塩化カルシウムおよびブ
ラインの添加によってクエンチし、生成物をジクロロメ
タンで抽出し、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、
次いで、溶媒をエバポレートした。クロマトグラフィー
(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合物
で溶出)により、23(1.96g、90%)を淡黄色
の粘性オイルとして得た。
【0094】
【数16】
【0095】
【化30】 ヨウ化アリール13(0.89g、2.8×10-3
ル)、アリールアセチレン23(2.0g、2.8×1
-3モル)、酢酸パラジウム(II)(12.5mg、
5.6×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(5.3mg、
2.8×10-5モル)およびトリフェニルホスフィン
(29.3mg、1.1×10-4モル)を、トリエチル
アミン(16ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸
留)に溶解し、そして得られた混合物を、窒素循環を用
いる2回の凍結溶融飽和を使用して脱気した。この反応
混合物を、70℃で一晩撹拌した。tlcによって判断
して、この反応の終了時に、この反応混合物をセライト
を通して濾過し、このセライトをヘキサンで注意深く洗
浄し、次いで、溶媒をエバポレートして、黄色オイルを
得た。このオイルをクロマトグラフィー(シリカ、ジク
ロロメタンとヘキサンとの1:1混合物で溶出)で分離
して、24(2.3g、92%)を白色泡状物として得
た。
【0096】
【数17】
【0097】
【化31】 24(1.35g、1.51×10-3モル)を、さらな
る気体の発生が観察されなくなるまで、減圧下(0.0
2mbar)で180℃に加熱した。得られた黄色のガ
ラス質物をメタノール(50ml)に溶解し、そして水
酸化ナトリウム(0.23g、1.51×10-3モル)
を添加し、得られた混合物を還流させた。一晩還流した
後に、沈殿が形成し、この沈殿を遠心分離によって収集
し、そしてメタノール(3×50ml)で洗浄した。こ
の白色固体を減圧下(0.02mbar、70℃)で乾
燥した。26の収量(0.52g、60%)。
【0098】
【数18】 元素分析 C:80%、H:7.13%。 量子効率[アントラセン(0.26)に対して測定した
シクロヘキサン]0.7±0.2。
【0099】(実施例3)非置換ベンゾフラントリマー
(化合物36)の調製
【0100】
【化32】 R.W.Bates、C.J.Gabel、J.Ji、
T.Rama−Devi、Tetrahedron、1
995、51、8199〜8212に概説する方法の改
変。
【0101】ヨウ化アリール28(10g、2.58×
10-2モル)、酢酸パラジウム(II)(116mg、
5.2×10-4モル)、ヨウ化銅(I)(50mg、
2.6×10-4)、およびトリフェニルホスフィン(2
62mg、1.0×10-4モル)を、トリエチルアミン
(60ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に
溶解し、そしてその混合物を、窒素循環を用いる2回の
凍結溶融飽和を使用して脱気した。次いで、トリイソプ
ロピルシリルアセチレン(4.7g、5.8ml、2.
6×10-2モル)を、シリンジを用いて添加し、そして
この混合物を、減圧下での煮沸に続く窒素でのフラッシ
ュによって脱気した。室温で3日間撹拌した後に、ヘキ
サンを添加し、そしてセライトを通しての濾過によっ
て、ヨウ化水素トリエチルアミンを除去した。濾液をエ
バポレートし、次いで、クロマトグラフィー(シリカ、
0.25%のジエチルエーテルを含有するヘキサンで溶
出)で分離して、29を白色固体として4.8g(42
%)得た。
【0102】
【数19】
【0103】
【化33】 ヨウ化アリール29(2.4g、5×10-3モル)、酢
酸パラジウム(II)(24mg、1.1×10-4
ル)、ヨウ化銅(I)(10mg、5.4×10 -5
ル)、およびトリフェニルホスフィン(57mg、2.
2×10-4モル)を、トリエチルアミン(20ml、例
えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解し、そして
得られた混合物を、窒素循環を用いる2回の凍結溶融飽
和を使用して脱気した。フェニルアセチレン(665m
g、715μl、6.5×10-3モル)をシリンジを用
いて添加し、そして得られた溶液を、減圧下での煮沸に
続く窒素での飽和によって脱気した。この反応混合物
を、70℃で6時間加熱した。次いで、この反応混合物
をセライトを通して濾過し、このセライトをヘキサンで
洗浄し、次いで溶媒をエバポレートした。クロマトグラ
フィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:3
混合物で溶出)を実施した。次いで、得られた無色のオ
イル7(2.16g、96%)をさらに精製または特徴
付けすることなく、次の工程に使用した。ジクロロメタ
ンに溶解したトリイソプロピル保護アセチレン30
(2.0g、4.8×10-3モル)の溶液に、テトラブ
チルアンモニウムフルオリド(THF中1M、4.8m
l、4.8×10-3モル)を添加した。室温で15分間
撹拌した後に、この反応が完了した。この反応を、塩化
カルシウムおよびブラインの添加によってクエンチし、
生成物をジクロロメタンで抽出し、有機画分を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、次いで溶媒をエバポレートした。次
いで、再アシル化工程を実施した。なぜなら、酢酸の保
護基のいくらかが、このTBAF脱保護反応の間に損失
したためである。乾燥ジクロロメタン(50ml)、ト
リエチルアミン(1.0ml、0.73g、7.2×1
-3モル)およびDMAP(41mg、3.7×10-4
モル)に溶解した粗製物31の混合物に、塩化アセチル
(0.6g、0.5ml、6.4×10-3モル)をゆっ
くりと添加した。得られた混合物を一晩撹拌し、次いで
塩化アンモニウム溶液(10%、100ml)、続いて
炭酸水素ナトリウム溶液(5%、100ml)で洗浄す
ることにより、クエンチした。有機画分を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、そして溶媒をエバポレートした。クロマ
トグラフィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの
1:1混合物で溶出)により、0.99g(79%)の
31を、クリーム色の結晶性固体として得た。
【0104】
【数20】
【0105】
【化34】 アリールアセチレン31(0.9g、4×10-3
ル)、ヨウ化アリール29(1.5g、3.5×10-3
モル)、酢酸パラジウム(II)(16mg、6.9×
10-5モル)、ヨウ化銅(I)(7mg、3.5×10
-5モル)、およびトリフェニルホスフィン(36mg、
1.4×10-4モル)を、トリエチルアミン(10m
g、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解し、
そして得られた混合物を、窒素循環を用いる2回の凍結
溶融飽和を使用して脱気した。70℃まで6時間加熱し
た後に、この反応混合物をセライトを通して濾過し、こ
のセライトをヘキサンで洗浄し、次いで溶媒をエバポレ
ートした。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタ
ンとヘキサンとの1:1混合物で溶出)を実施した。次
いで、得られた白色固体32(1.79g、90%)
を、さらに精製または特徴付けすることなく、次の工程
に使用した。ジクロロメタン(80ml)に溶解したト
リイソプロピル保護アセチレン32(1.6g、2.8
×10-3モル)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフ
ルオリド(THF中1M、2.8ml、2.8×10-3
モル)を添加した。室温で15分間撹拌した後に、この
反応が完了した。この反応を、塩化カルシウムおよびブ
ラインの添加によってクエンチし、生成物をジクロロメ
タンで抽出し、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、
次いで溶媒をエバポレートした。次いで、再アシル化工
程を実施した。なぜなら、酢酸保護基のいくらかが、こ
のTBAF脱保護反応の間に損失したためである。乾燥
ジクロロメタン(80ml)に溶解させた粗製物31、
トリエチルアミン(1.3ml、0.93g、9.2×
10-3モル)およびDMAP(51mg、4.5×10
-4モル)の混合物に、塩化アセチル(0.72g、0.
66ml、9.2×10-3モル)をゆっくりと添加し
た。得られた混合物を一晩撹拌し、次いで塩化アンモニ
ウム溶液(10%、60ml)、続いて炭酸水素ナトリ
ウム溶液(5%、60ml)で洗浄することによって、
クエンチした。有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、
そして溶媒をエバポレートした。クロマトグラフィー
(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合物
で溶出)によって、0.94g(81%)の31をクリ
ーム色の結晶性固体として得た。
【0106】
【数21】
【0107】
【化35】 アリールアセチレン33(0.9g、2×10-3
ル)、ヨウ化アリール37(0.53g、0.31m
l、2×10-3モル)、酢酸パラジウム(II)(20
mg、9×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(9mg、
4.5×10-5モル)、およびトリフェニルホスフィン
(47mg、1.8×10-4モル)を、トリエチルアミ
ン(12ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)
に溶解し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる
2回の凍結溶融飽和を使用して脱気した。70℃まで6
時間加熱した後に、この反応混合物をセライトを通して
濾過し、このセライトをヘキサンで洗浄し、次いで溶媒
をエバポレートした。クロマトグラフィー(シリカ、ジ
クロロメタンとヘキサンとの3:1混合物で溶出)を実
施した。得られた白色固体34をクロロホルムからヘキ
サンを重ねて添加することによって再結晶して、白色固
体(0.98g、87%)を得た。
【0108】
【数22】
【0109】
【化36】 トリアセテート34(0.9g、1.6×10-3モル)
をテトラヒドロフラン(45ml)に溶解した。この溶
液に、メタノール性水酸化ナトリウム(0.2g、5×
10-3モル、4.5mlのメタノールに溶解)を添加し
た。次いで、得られた混合物を一晩撹拌した。次いで、
この反応混合物を希塩酸で中和し、次いでエーテルに注
いだ、このエーテルの層を水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、次いでエバポレートした。得られた固体を
ジクロロメタンからヘキサンを重ねて添加することによ
って再結晶し、35(650mg、94%)を得た。次
いで、トリフェノール35を、さらに特徴付けまたは精
製することなく、ベンゾフラントリマー36に変換し
た。トリフェノール35(500mg、1.2×10 -3
モル)および水酸化ナトリウム(0.14g、3.5×
10-3モル)を、メタノール(100ml)に溶解し
た。この混合物を脱気し、次いで一晩還流した。得られ
た白色沈殿を遠心分離によって収集して、36(470
mg、94%)を白色の結晶性固体として得た。
【0110】
【数23】 物質が、13C NMRのために十分には可溶性でない。 EI−MS 426[M]+ 元素分析 C:84.57%、H:4.31%。 量子効率[アントラセン(0.26)に対して測定した
シクロヘキサン]0.7±0.2。
【0111】(実施例4)異なるジオメトリを有するベ
ンゾフラントリマー
【0112】
【化37】 酢酸(10ml)中の一塩化ヨウ素(25g、0.15
モル)に、酢酸(20ml)中のo−ニトロアニリン3
7(21.3g、0.15モル)を滴下して添加した。
沈殿が、4時間後に形成した。粗製反応混合物の1
NMRは、70%のヨウ素化出発物質および30%の未
反応出発物質を示した。水蒸気蒸留を実施して、過剰の
出発物質を除去し、そして残渣を冷却し、その後、固体
を濾過によって収集した。エタノールからの再結晶によ
って、26g(64%)の2−ニトロ−4−ヨードアニ
リン38を得た。
【0113】
【数24】
【0114】
【化38】 2−ニトロ−4−ヨードアニリン(26g、0.1モ
ル)を、酢酸(70ml)、硫酸(70ml)および水
(75ml)に溶解した。この混合物を0℃に冷却し、
次いで硝酸ナトリウム水溶液(氷冷水(30ml)に7
g(0.1モル)を溶解)を1時間にわたって添加し
た。次いで、ヨウ化カリウム(氷冷水(30ml)に1
6.6g(0.1モル)を溶解)を、このジアゾニウム
塩の溶液に注意深く滴下して添加し、そして得られた混
合物の温度を60℃までゆっくりと上昇させた。この溶
液を冷却し、水(200ml)を添加するとすぐに、沈
殿が形成した。この沈殿を濾過により収集した。この沈
殿をエタノール(350ml)に溶解し、そして活性炭
(5g)を添加し、次いでこの活性炭を濾過によって除
去して、黄/橙色溶液を得た。この溶液から、淡/橙色
の結晶が形成した。この結晶性生成物を乾燥して、28
g(75%)の39を得た。
【0115】
【数25】
【0116】
【化39】 ニトロベンゼンジヨージド(30g、8×10-2モル)
を塩酸(100ml)に添加し、次いで塩化スズ(I
I)二水和物(55g、2.4×10-1モル)を少しず
つ添加した。この混合物を50℃で2時間加熱し、その
後、tlcで試験した。いくらかの出発物質が残ってい
たため、塩化スズ(II)二水和物のさらなる部分(1
7g、7.3×10-2モル)を添加し、そしてこの混合
物を50℃で一晩撹拌した。水酸化ナトリウムで中和
し、形成した沈殿を濾過によって収集し、乾燥し、次い
でクロロホルムに溶解した。クロロホルム不溶性の全て
の物質を濾過によって除去し、そして上澄みからクロロ
ホルムをエバポレートすると、淡黄色の固体が形成し、
40(23g、84%)を得た。
【0117】
【数26】
【0118】
【化40】 アニリンジヨージド(23g、6.7×10-2モル)
を、酢酸と硫酸との微温混合物に溶解した。この混合物
を0℃に冷却した。次いで、温度を5℃未満に維持しな
がら硝酸ナトリウム(4.6g、6.7×10-2モル)
を少しずつ添加した。1時間撹拌した後に、この混合物
をクラッシュアイス(460g)にゆっくりと注ぎ、次
いで温度を60℃までゆっくりと上昇させた。次いで、
この混合物を水で希釈し、そして水蒸気蒸留して、11
g(43%)の41を得た。
【0119】
【数27】
【0120】
【化41】 塩化アセチル(2.7g、2.5ml、3.5×10-2
モル)を、トリエチルアミン(3.5g、4.8ml、
3.5×10-2モル)、41(10g、2.9×10-2
モル)およびジメチルアミノピリジン(234mg、
2.08×10-3モル)のジクロロメタン(220m
l)溶液に、0℃で少しずつ添加した。この混合物を1
時間撹拌し、塩化アンモニウム水溶液(10%、500
ml)および重炭酸ナトリウム水溶液(5%、500m
l)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、そし
てエバポレートした。粗生成物をクロマトグラフィー
(シリカ、5%の酢酸エチルを含有するヘキサンで溶
出)で分離し、次いで最小容量の熱ヘキサンで再結晶し
て、42を得た(10.9g、97%)。
【0121】
【数28】
【0122】
【化42】 R.W.Bates、C.J.Gabel、J.Ji、
T.Rama−Devi(Tetrahedron、1
995、51、8199〜8212)により概説される
方法の改変を使用して、ヨウ化アリール42(10g、
2.58×10 -2モル)、酢酸パラジウム(II)(1
16mg、5.2×10-4モル)、ヨウ化銅(I)(5
0mg、2.6×10-4モル)およびトリフェニルホス
フィン(272mg、1.0×10-4モル)をトリエチ
ルアミン(60ml、例えばCaH2の存在下で新たに
蒸留)に溶解し、そしてこの混合物を、窒素循環を用い
る2回の凍結溶融飽和を使用して脱気した。次いで、ト
リイソプロピルシリルアセチレン(4.7g、5.8m
l、2.6×10-2モル)をシリンジを用いて添加し、
そしてこの混合物を、減圧下での煮沸に続く窒素でのフ
ラッシュによって脱気した。室温で3日間撹拌した後
に、ヘキサンを添加し、そしてセライトを通しての濾過
によって、ヨウ化水素トリエチルアミンを除去した。濾
液をエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(シリ
カ、2.5%の酢酸エチルを含有するヘキサンで溶出)
で分離して、43を白色固体として5g(44%)得
た。
【0123】
【数29】
【0124】
【化43】 水酸化ナトリウム(0.45g、1.1×10-2モル)
をメタノール(2ml)に溶解し、そしてテトラヒドロ
フラン(75ml)に溶解したトリイソプロピルシリル
保護アセチレン43(5g、1.1×10-2モル)に添
加した。1時間撹拌した後に、この塩基を塩酸(5%)
で中和した。次いで、この混合物をジエチルエーテルで
徹底的に抽出した。有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥
し、次いでエバポレートした。無色のオイルを高真空下
(2×10-2mbar)で注意深く乾燥して、44を得
た。次いで、全ての44を、さらに精製または特徴付け
することなく、次の工程に使用した。フェノール44、
炭酸カリウム(2.45g、1.8×10-2モル)、ジ
メチルアミノピリジン(触媒量)および18−クラウン
−6(触媒量)を真空下で乾燥し、次いで窒素でフラッ
シュした。次いで、テトラヒドロフラン(65ml、乾
燥かつ無酸素)をシリンジを用いて添加し、続いてBO
C無水物(2.84g、1.3×10-2モル)を添加し
た。次いで、この反応を、出発物質がtlcによって観
察されなくなるまで(1時間)撹拌した。この反応をブ
ラインの添加によってクエンチし、そして得られた混合
物をジエチルエーテルで抽出した。次いで、有機画分を
硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてエバポレートした。
淡黄色オイルをクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロ
メタンとヘキサンとの1:3混合物で溶出)で分離し
て、ロウ状の固体を得、これをペンタンから再結晶し
て、5.36g(95%)の45を得た。
【0125】
【数30】
【0126】
【化44】 ヨウ化アリール45(2.5g、5.0×10-3
ル)、酢酸パラジウム(II)(22.2mg、1.0
×10-4モル)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、5.0
×10-5モル)、およびトリフェニルホスフィン(53
mg、2.0×10 -4モル)をトリエチルアミン(25
ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に溶解
し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる2回の
凍結溶融飽和を使用して脱気した。フェニルアセチレン
(572mg、615μl、5.6×10-3モル)をシ
リンジを用いて添加し、そして得られた溶液を、減圧下
での煮沸および窒素での飽和によって脱気した。この反
応混合物を70℃で3時間加熱した。次いで、この反応
混合物をセライトを通して濾過し、このセライトをヘキ
サンで洗浄し、次いで溶媒をエバポレートした。クロマ
トグラフィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの
1:3混合物で溶出)で分離した。次いで、得られたロ
ウ状の固体46(2.3g、93%)を、さらに精製ま
たは特徴付けすることなく、次の工程に使用した。トリ
イソプロピル保護アセチレン46(2.2g、4.7×
10-3モル)をジクロロメタン(100ml)に溶解し
た溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TH
F中1M、4.7ml、4.7×10 -3モル)を添加し
た。室温で10分間撹拌した後に、この反応が完了し
た。この反応を、塩化カルシウムおよびブラインの添加
によってクエンチし、そして生成物をジクロロメタンで
抽出し、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで
溶媒をエバポレートした。クロマトグラフィー(シリ
カ、ジクロロメタンとヘキサンとの2:1混合物で溶
出)で分離し、続いてペンタンから再結晶して、1.4
g(94%)の47を淡黄色のロウ状固体として得た。
【0127】
【数31】
【0128】
【化45】 ヨウ化アリール47(2.2g、4.4×10-3
ル)、アリールアセチレン45(1.4g、4.4×1
-3モル)、酢酸パラジウム(II)(19.1mg、
9.0×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(8.3mg、
4.3×10-5モル)およびトリフェニルホスフィン
(45mg、1.7×10-4モル)をトリエチルアミン
(25ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)に
溶解し、そして得られた混合物を、窒素循環を用いる2
回の凍結溶融飽和によって脱気した。この反応混合物を
70℃で3時間撹拌し、このときまでに、出発物質がt
lcによって見えなくなった。この反応混合物をセライ
トを通して濾過し、このセライトを注意深くヘキサンで
洗浄した。次いで、溶媒をエバポレートし、そして得ら
れた淡黄色オイルをクロマトグラフィー(シリカ、ヘキ
サンとジクロロメタンとの2:1混合物で溶出)で分離
した。得られた固体48をジクロロメタン(100m
l)に溶解し、そしてテトラブチルアンモニウムフルオ
リド(THF中1M、3.54ml、3.54×10-3
モル)を添加した。この反応を、塩化カルシウムおよび
ブラインの添加によってクエンチし、生成物をジクロロ
メタンで抽出し、有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥
し、次いで溶媒をエバポレートした。クロマトグラフィ
ー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:1混合
物で溶出)で分離して、10(1.29g、91%)を
ロウ状固体として得、これをペンタンから再結晶して、
1.9g(80%)を得た。
【0129】
【数32】
【0130】
【化46】 ヨウ化アリール13(1.25g、3.91×10-3
ル)、アリールアセチレン49(1.9g、3.55×
10-3モル)、酢酸パラジウム(II)(17.8m
g、8.0×10-5モル)、ヨウ化銅(I)(7.6m
g、4×10-5モル)およびトリフェニルホスフィン
(42mg、1.6×10-4モル)を、トリエチルアミ
ン(10ml、例えばCaH2の存在下で新たに蒸留)
およびピリジン(10ml、例えばCaH2の存在下で
新たに蒸留)の混合物に溶解し、得られた混合物を、窒
素循環を用いる2回の凍結溶融飽和を使用して脱気し
た。この反応混合物を、70℃で一晩撹拌した。この反
応混合物をセライトを通して濾過し、このセライトをヘ
キサンで注意深く洗浄し、次いで溶媒をエバポレートし
て、黄色固体を得た。この固体をクロマトグラフィー
(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの3:1混合物
で溶出)で分離して、生成物とかなりの量の不純物との
混合物を得た。この不純物は、クロロホルム/ヘキサン
からの再結晶の繰返し位よって、除去し得た。生成物
を、明黄色固体として得た(750mg、30%)。
【0131】
【数33】
【0132】
【化47】 50(250mg、3.44×10-4モル)を、さらな
る気体の発生が観察されなくなるまで、減圧下(0.0
2mbar)で180℃に加熱した。得られた黄色のガ
ラス質物をメタノール(35ml)に溶解し、そして水
酸化ナトリウム(0.042g、1.03×10-3
ル)を添加し、得られた混合物を還流した。一晩還流し
た後に、沈殿が形成し、この沈殿を遠心分離によって収
集し、そしてメタノール(3×50ml)で洗浄した。
白色固体が昇華した(0.05mbar、250℃)。
51の収量(103mg、71%)。
【0133】
【数34】 あるいは、適切な置換基を含む化合物43が、上述の化
合物4および化合物17の代わりに、使用され得る。
【0134】(実施例5)プロピルアミノメチル化ポリ
スチレンにより支持される反応を使用する、ベンゾフラ
ンオリゴマーの調製
【0135】
【化48】 2−エチニル−3−プロピル−3−(ベンジル支持)ト
リアゼン樹脂前駆体(50)の合成経路 1−(トリメチルシリルエチニル)−4−アミノベンゼ
ン(53): 4−ヨードアニリン(52)(10.0
1g、45.7mmol)、酢酸パラジウム(II)
(210mg、9.3mmol)、ヨウ化銅(I)(9
0mg、0.4mmol)、トリフェニルホスフィン
(480mg、1.8mmol)および乾燥トリエチル
アミン(100ml)を、窒素循環を用いる2回の凍結
溶融飽和を使用して、減圧下で脱気した。次いで、トリ
メチルシリルアセチレン(4.9g、約7.1ml、4
9.9mmol)を、シリンジおよびセプタムを使用し
て添加し、次いでこの反応混合物を軽く脱気し(トリメ
チルシリルアセチレンが揮発しないよう注意)、その
後、窒素でパージして、室温で18時間撹拌した。次い
で、この反応混合物をヘキサン(150ml)で希釈
し、そしてこの混合物をハイフロスーパーセルのパッド
を通して濾過し、次いで濾液を減圧下でエバポレートし
て、暗褐色固体を得た。フラッシュクロマトグラフィー
[微細メッシュシリカゲル;ジクロロメタン:ヘキサン
=1:1]により精製し、エバポレートして、橙色固体
を得た。再結晶し(ヘキサン)、そして減圧下で乾燥し
た(1.0mbar、30℃、6時間)。収量=7.2
2g(83%)。
【0136】
【数35】 1−(トリメチルシリルエチニル)−4−ジアゾニウム
ベンゼンテトラフルオロボレート(54): 乾燥テト
ラヒドロフラン(200ml)中の化合物53(13.
08g、69.2mmol)を、−20℃で5分間にわ
たって、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(35.
1ml、39.39g、277mmol)に、乾燥窒素
気流下で撹拌し続けながら、滴下して添加した。一旦、
この添加が完了すると、次いで、乾燥テトラヒドロフラ
ン(100ml)中の亜硝酸tert−ブチル(32.
1ml、27.83g、269.9mmol)を、−2
0℃で30分間にわたって添加した。−20℃でさらに
10分間撹拌した後に、次いでこの混合物を20分間に
わたって5℃に昇温させた。次いで、ジエチルエーテル
(400ml)を添加し、そしてこの混合物を15分間
冷却し(氷水浴)、得られた結晶性固体を濾別した。こ
の固体を最小容量の冷ジエチルエーテルで洗浄し、次い
で真空中で乾燥した。収量=15.26g(77%)。
【0137】
【数36】
【0138】
【化49】 プロピルアミノメチルポリスチレン(56): プロピ
ルアミン(30ml)を厚壁管に入れ、そして乾燥窒素
流をそこに10分間バブリングした。次いで、Merr
ifield樹脂(1%のジビニルベンゼンを含むクロ
ロメチルポリスチレン(55))(6.00g)を、注
意深く撹拌しながら少しずつ添加した。次いで、この管
を密封し、そして70℃で3日間加熱した(得られるポ
リマーゲルを周期的に撹拌しながら)。冷却後、このポ
リマー樹脂を粗いシンター(coarse sinte
r)に移し、そしてジクロロメタン(500ml)を使
用して徹底的に洗浄した。一旦乾燥させて、このポリマ
ー樹脂を1,4−ジオキサン/2N水酸化ナトリウム
(1:1、500ml)に懸濁させ、そして70℃で3
0分間撹拌し、その後、シンターを通して濾過した。こ
の手順を、ジオキサン(500ml)、ジオキサン−水
(1:1、500ml)、ジメチルホルムアミド(50
0ml)、メタノール(500ml)、およびベンゼン
(500ml)について繰り返した。次いで、得られた
ポリマー樹脂を、熱メタノール(500ml)、熱ジク
ロロメタン(500ml)およびメタノール(250m
l)を使用してリンスし、次いで一定質量となるまで真
空中で乾燥した。この手順を実際にさらに3回実施し
て、19.92gの総質量を得た。FT−IR(KBr
/DRIFT)νmax:3058、3026、291
8、2849、1601、1493、1452、103
0、750、541 cm-1。元素分析 C:86.7
7%、H:8.05%、N:1.51%。このデータ
は、1.075m当量/ポリマー樹脂のgの置換度(ア
ミノ基)に対応する(J.S.Mooreら、J.Or
g.Chem.、1996、61、8163に記載)。
【0139】2−(トリメチルシリル)エチニル−3−
プロピル−3−(ベンジル支持)トリアジン樹脂(5
7): 化合物54(4.92g、17.1mmol)
を、ポリマー樹脂56(15.00g)、炭酸カリウム
(2.22g、16.1mmol)の無水ジメチルホル
ムアミド(240ml)中の撹拌スラリーに、乾燥窒素
気流下0℃で少しずつ添加した。各部分の添加後に、上
澄みDMF溶液のアリコートを除去し、そしてトリエチ
ルアミンと混合した。次いで、この混合物をTLCによ
って分析し、ジエチルトリアジン(反応が完了し、次い
で54の添加を停止すると形成)の存在を検出した。次
いで、この樹脂をシンターにデカントし、そしてジメチ
ルホルムアミド(500ml)、水(500ml)、メ
タノール(500ml)、テトラヒドロフラン(500
ml)およびメタノール(500ml)で洗浄した。次
いで、この樹脂を真空下で乾燥した。収量=17.30
g。FT−IR(KBr/DRIFT)νmax:305
9、3028、2925、2860、2157(Ar−
CC−R伸縮)、1600、1493、1453、14
29、1249、1090、1030、865、84
6、763、704、552 cm-1。元素分析 C:
83.03%、H:8.45%、N:3.00%。0.
7155m当量/ポリマー樹脂のgの置換度(トリアジ
ン基)に対応する。
【0140】2−エチニル−3−プロピル−3−(ベン
ジル支持)トリアジン樹脂(58): ポリマー樹脂5
7(16.01g)をテトラヒドロフラン(180m
l)で覆い、そして室温で撹拌しながらテトラブチルア
ンモニウムフルオリド(15ml、THF/水中1.0
M)をシリンジで添加した。この混合物は暗褐色となっ
た。この混合物をさらに30分間撹拌し、その後、シン
ターに移して、テトラヒドロフラン(600ml)およ
びメタノール(600ml)を使用して注意深く洗浄し
た。次いで、この樹脂を、一定質量になるまで真空中で
乾燥した。収量=14.30g。FT−IR(KBr/
DRIFT)νmax:3291(CCH伸縮)、305
9、3027、2926、2920、2853、160
1、1494、1453、1189、1103、103
6、843、762、705、543 cm-1
【0141】ポリマー支持ジイン(59): トリス
(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5
7.47mg、0.06mmol)、ヨウ化銅(I)
(22.86mg、0.12mmol)、トリフェニル
ホスフィン(127.74mg、0.06mmol)
を、マグネティックスターラーバーを備えたSchle
nk管中で乾燥トリエチルアミン(10ml)に溶解し
た。この混合物を、窒素循環を用いる2回の凍結溶融飽
和を使用して脱気し、次いで乾燥窒素気流下で撹拌しな
がら、70℃で2時間加熱した。一旦冷却して、上澄み
液をシリンジ(約8ml)で除去し、そして化合物58
(1.00g)およびヨウ化アリール6(0.46g、
0.83mmol)を含む別のSchlenk管に移し
た。この反応混合物を真空下で軽く脱気し、乾燥窒素で
パージし、そして70℃で24時間加熱した。一旦冷却
して、このポリマー樹脂をシンターに移し、そしてジク
ロロメタン(2×30ml)、ジメチルホルムアミド
(30ml)、0.05Mジエチルジチオカルバミン酸
ナトリウム/ジメチルホルムアミド(99:1、30m
l)、ジメチルホルムアミド(30ml)、ジクロロメ
タン(30ml)およびメタノール(30ml)で連続
して洗浄した。次いで、このポリマー樹脂を真空中で乾
燥した。収量=1.08g。FT−IR(粉末/Si−
C/DRFT)νmax:3086、3065、303
9、2931、2922、2866、2156(−CC
−伸縮)、1766(C=O伸縮)、1600、149
3、1452、1261、1150、897、763、
748、703、539 cm-1
【0142】このポリマー樹脂(1.05g)を乾燥テ
トラヒドロフラン(12ml)で覆い、そしてテトラブ
チルアンモニウムフルオリド(0.8ml、THF/水
中1.0M溶液、0.8mmol)をシリンジを用いて
添加し、そして得られたスラリーを室温で30分間撹拌
した。次いで、このポリマー樹脂をシンターに移し、そ
してテトラヒドロフラン(3×30ml)およびメタノ
ール(3×30ml)で徹底的に洗浄し、その後、真空
中で乾燥した。収量=0.90g。FT−IR(粉末/
Si−C/DRIFT)νmax:3293(Ar−CC
H伸縮)、3083、3061、3025、2962、
2947、2933、2922、2850、2210
(Ar−CC−Ar伸縮)、1765(C=O伸縮)、
1601、1493、1452、1397、1369、
1253、1147、1118、1023、857、7
61、703、540 cm-1
【0143】ポリマー支持トリイン(60): 化合物
59に関して先に記載した手順と類似の手順を使用し
た。使用量:トリス(ベンジリデンアセトン)パラジウ
ム(0)(56.21mg、0.06mmol)、ヨウ
化銅(I)(21.61mg、0.11mmol)、ト
リフェニルホスフィン(127.41mg、0.49m
mol)、乾燥トリエチルアミン(10ml)、化合物
59(0.89g)およびヨウ化アリール6(0.46
g、0.83mmol)。収量=1.01g。FT−I
R(粉末/Si−C/DRIFT)νmax:3072、
3025、2926、2866、2216(A−CC−
Ar伸縮)、2156(Ar−CC−TIPS伸縮)、
1769(C=O伸縮)、1680(C=O伸縮)、1
607、1494、1452、1375、1255、1
150、884、769、704、546 cm-1。T
BAF脱保護:ポリマー樹脂(1.00g)、テトラブ
チルアンモニウムフルオリド(0.8ml、THF/水
中1.0M溶液、0.8mmol)およびテトラヒドロ
フラン(12ml)。収量=0.85g。FT−IR
(粉末/Si−C/DRIFT)νmax:3291(A
r−CC−H伸縮)、3059、3025、2972、
2926、2217(Ar−CC−Ar伸縮)、176
5(C=O伸縮)、1620、1494、1453、1
370、1262、1156、889、843、76
4、703、540 cm-1
【0144】終結オリゴマー樹脂(61): 化合物5
1に関して先に記載した手順と類似の手順を使用した。
使用量:トリス(ベンジリデンアセトン)パラジウム
(0)(60.5mg、0.07mmol)、ヨウ化銅
(I)(21.70mg、0.11mmol)、トリフ
ェニルホスフィン(133mg、0.51mmol)、
乾燥トリエチルアミン(10ml)、化合物52(0.
84g)、1−(tert−ブトキシカルボニルオキ
シ)−2−ヨードベンゼン13(0.30g、0.93
mmol)。収量=0.81g。FT−IR(粉末/S
i−C/DRIFT)νmax:3065、3032、2
927、2918、2216(Ar−CC−Ar伸
縮)、1762(C=O伸縮)、1703(C=O伸
縮)、1688(C=O伸縮)、1605、1493、
1455、1437、1395、1369、1248、
1173、1152、890、769、702、566
cm-1
【0145】トリイントリマー(62): 化合物61
(0.79g)およびヨウ化メチル(11ml、25.
08g、176.7mmol)を厚壁管に入れ、そして
乾燥窒素流を使用して約10分間注意深く脱気した。次
いで、この管を密封し、そして110℃で12時間加熱
した。冷却したこの反応混合物を、少量のクロロホルム
を使用してフラスコに移し、そしてエバポレートして、
褐色固体を得た。この固体をシンターに入れ、熱クロロ
ホルム(10×20ml)で洗浄し、そして洗浄液をエ
バポレートして、褐色オイルを得た。次いで、このオイ
ルをフラッシュクロマトグラフィー[微細メッシュシリ
カゲル;ヘキサン:ジクロロメタン=6:4(最初)お
よびジクロロメタン(最後)]で精製して黄色オイルを
得、これを真空中で乾燥した。収量=10mg。
【0146】
【数37】 tBOC基の除去、ベンゾフランの形成および末端ヨウ
化物の除去により、化合物12が得ら得れる。
【0147】(実施例6)フェニレンエチニレンポリマ
ーの調製およびベンゾフランポリマーへの転換
【0148】
【化50】 Rは、直鎖または分枝のアルキル、アルコキシなどであ
る。例えば、RはtBuである。
【0149】化合物6(0.081g、1.45×10
-3モル)をジクロロメタン(50ml)に溶解し、そし
てこの混合物を、減圧下での煮沸に続く窒素での飽和に
よって脱気した。次いで、TBAF(1.6ml、TH
F中1M溶液、1.6×10 -3モル)を添加し、そして
この混合物を15分間撹拌した。塩化カルシウム、続い
てブラインを添加することにより、後処理した。得られ
た混合物をジクロロメタンで抽出した。クロマトグラフ
ィー(シリカ、ジクロロメタンとヘキサンとの1:3混
合物で溶出)で分離して、0.53g(91%)のアル
キン脱保護物質を、白色固体として得た。
【0150】
【数38】 次いで、このアルキン脱保護物質を、Pd0触媒の存在
下で重合させて、前駆体フェニレンエチニレンポリマー
を生成し得る。ベンゾフランポリマーを、tBOC基の
除去、および26の調製と類似の様式でのアルキン上へ
のフェノールの環化によって、調製し得る。
【0151】tBOC基の熱的除去の利点は、tBOC
保護物質(例えば、化合物11、24、および前駆体で
あるフェニレンエチレンポリマー)が有機溶媒に非常に
可溶性であり、そして次いで熱的に転換して、対応する
フェノールを経て所望のベンゾフランオリゴマーなどを
形成する場合には、これらの材料が堆積して薄膜を形成
し得ることである。従って、非常に可溶性の前駆体か
ら、より難溶性のベンゾフランを調製することが、可能
である。例えば、前駆体であるフェニレンエチレンポリ
マーは有機溶媒に可溶であり、そしてスピンコーティン
グすると、薄膜を形成する。
【0152】従って、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン
またはインドールのオリゴマーおよび共オリゴマーに加
えて、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドー
ルのポリマーおよびコポリマーを提供することもまた、
本発明の範囲内である。
【0153】ここで、本発明の実施例を、添付の図面を
参照して、例として記載する。
【0154】添付のグラフにおいて得られたデータは、
窒素雰囲気下で実施した測定の結果である。
【0155】ここで図1および図2を参照すると、化合
物36を含むデバイスの光出力は、16Vおよび240
mA・cm-2において、10cd・m-2であった。化合
物12を含むデバイスは、23Vおよび206mA・c
-2において、12cd・m -2の光出力を生成した。化
合物26を使用するデバイスは、15Vおよび200m
A・cm-2において、1cd・m-2の光出力を有した。
3つ全ての場合において、発光は、ベンゾフラントリマ
ーに由来することが明らかであった。これらの発光スペ
クトルの幅の広さは、そのトリマーの置換基に依存し、
このことは、その材料の特性を、置換基の性質および置
換基の数を適切に選択することによって最適化する余地
があることを示す。
【0156】ここで図3および図4を参照すると、ベン
ゾフラントリマー(化合物26)が、ホール移動材料と
して使用されており、そして17Vおよび220mA・
cm -2において、100cd・m-2の光出力を有する。
CIE座標は、x=0.36およびy=0.53であっ
た。この場合には、この発光は、Alq3電子移動層に
由来した。
【0157】ここで図5および図6を参照すると、所与
のデータを生成するために使用したデバイスは、3層デ
バイスであり、ここで、ベンゾフラントリマーが、従来
のホール移動材料と電子移動材料との間に挟まれてい
る。このデバイスの光出力は、19Vおよび200mA
・cm-2において、3340cd・m-2であった。CI
E座標は、x=0.32およびy=0.52であった。
この例においては、この発光は、Alq3電子移動層に
由来する。
【0158】上述のデバイスにおいては、本発明による
ベンゾフラン化合物を、層の形成のために使用した。し
かし、本発明によるベンゾフラン、ベンゾチオフェンま
たはインドール化合物を、ホストマトリックスに組み込
むことは、本発明の範囲内である。組み込む濃度は任意
の適切な濃度であるが、好ましくは低濃度(典型的に、
ホストマトリックスの5重量%未満)である。低濃度に
おいては、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンおよび/ま
たはインドールが互いに凝集せず、従ってこれらの化合
物の発光特性は、溶液中において観察される発光特性と
同程度に良好であると、予測される。あるいは、本発明
による1種以上の化合物をホスト材料として使用し、そ
してこれらのホスト材料に、より良好な発光のために、
より発光性の高い色素をドープすることは、本発明の範
囲内である。
【0159】本発明による化合物は、電荷移動材料、特
に、ホール移動材料、または良好な青色発光のためのド
ーパントとなる可能性を有することが考慮される。
【0160】本発明によるベンゾフラン、ベンゾチオフ
ェンまたはインドール化合物の、コンビナトリアル合成
または高速並行合成に関して、この合成は、多数のベン
ゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドールの改変体
を、手早く調製することが可能である、潜在的に有用な
合成経路である。フェニレンエチニレン骨格の形成の間
に付加される各構築ブロックには、異なるR基が付加し
得る。上で注目したように、使用され得るベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェンまたはインドールのジオメトリに
は異なる2つのものが存在し、そしてオリゴマー/ポリ
マーの長さもまた変動し得る。
【0161】ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはイ
ンドールのオリゴマー、共オリゴマー、ポリマーおよび
コポリマー、これらの生成の方法、ならびにエレクトロ
ルミネセンスデバイスの電荷移動および発光領域におけ
るこれらの使用が、記載される。
【0162】
【発明の効果】本発明により、ELデバイス、レーザな
どにおいて、電荷移動または発光のために使用され得
る、比較的生成が簡単であり、収率の良い、新規な種類
の材料を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ITO電極、60nm NPBホール
移動層、ベンゾフラントリマーを含む60nm電子移動
層、およびLi:Al電極を直列で備えるエレクトロル
ミネセンスデバイスにおける、3種のベンゾフラントリ
マー、すなわち、化合物12、26および36の、EL
スペクトルである。
【図2】図2は、図1のデータを生成するために使用し
たデバイス構造体のI−V特性を示すグラフである。
【図3】図3は、ITO電極、化合物26を含む60n
mホール移動層、トリス−8−ヒドロキシキノリンアル
ミニウムを含む60nm電子移動層、およびLi:Al
電極を直列で備えるデバイス構造体の、I−V−L特性
を与えるグラフである。
【図4】図4は、図3のデータの生成のために使用した
ものと同一のデバイスにおける、化合物26についての
ELスペクトルを示すグラフである。
【図5】図5は、ITO電極層、NPBを含む60nm
ホール移動層、化合物26を含む30nm活性層、トリ
ス−8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq3
を含む30nm電子移動層、およびLi:Al電極を直
列で備えるデバイスの、I−V−L特性を与えるグラフ
である。
【図6】図6は、図5のI−V−Lデータを生成するた
めに使用したデバイスについての、ELスペクトルを示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 B

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)の単位: 【化1】 を含む、置換または非置換のベンゾフラン、ベンゾチオ
    フェンまたはインドールのオリゴマー、共オリゴマー、
    ポリマー、またはコポリマーであって、ここで、Aは
    O、SまたはNHであり、そしてR1、R2およびR3
    各々が、水素、脂肪族置換基、および芳香族置換基から
    独立して選択される、化合物。
  2. 【請求項2】 前記式(I)の単位が、前記化合物にお
    いて少なくとも2回繰返す、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記化合物がオリゴマーであって、前記
    一般式(I)の単位が2〜4回繰返す、請求項1に記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】 構造(II): 【化2】 を含む、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインド
    ールの共オリゴマーまたはコポリマーであって、ここ
    で、A1およびA2は、O、SおよびNHから独立して選
    択され、そしてR1、R2、R3、R4、R5およびR6の各
    々が、水素、脂肪族置換基、および芳香族置換基から独
    立して選択され、但し、A1とA2が同一である場合は、
    4、R5およびR6の全てが、R1、R2およびR3と同一
    の置換基であるわけではなく、かつR1、R2およびR3
    と同一のそれぞれの位置にあるわけではない、化合物。
  5. 【請求項5】 前記脂肪族置換基が、置換または非置換
    のアルキル基である、請求項1〜4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 前記アルキル基がC4〜C6アルキルから
    選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 前記アルキル基が、ヘキシルおよびte
    rt−ブチルから選択される、請求項6に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 一方または両方の末端が水素で終結す
    る、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. 【請求項9】 少なくとも一方の末端に、置換基である
    末端基を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 少なくとも一方の末端に、非置換のベ
    ンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドール部分を
    有する、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 少なくとも一方の末端にフェニル基を
    有する、請求項9または10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 電子デバイスの電荷移動領域またはエ
    レクトロルミネセンス領域における、請求項1〜11の
    いずれかに記載のベンゾフラン、ベンゾチオフェンまた
    はインドールのオリゴマー、共オリゴマー、ポリマーま
    たはコポリマーの使用。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載のベ
    ンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドールのオリ
    ゴマー、共オリゴマー、ポリマーまたはコポリマーを含
    む、電荷移動領域またはエレクトロルミネセンス領域を
    有する、エレクトロルミネセンス構造体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11のいずれかに記載のベ
    ンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドールのオリ
    ゴマー、共オリゴマー、ポリマーまたはコポリマーを、
    電荷移動材料または光電子放出材料として含む、電子デ
    バイス。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれかに記載のベ
    ンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドールの化合
    物のうちの少なくとも1つを生成する方法であって、以
    下の工程: (a) ブロックされた、カルボニルオキシ、カルボニ
    ルチオまたはカルボニルアミノで置換された、フェニレ
    ンエチニレン反応物の1種以上を、オリゴマー化、共オ
    リゴマー化、ポリマー化またはコポリマー化させる工
    程; (b) 該カルボニルオキシ基、カルボニルチオ基また
    はカルボニルアミノ基を脱ブロックする工程;ならびに (c) 該脱ブロックしたカルボニルオキシ基、カルボ
    ニルチオ基またはカルボニルアミノ基を介して閉環を行
    い、その結果、フラン部分、チオフェン部分またはピロ
    ール部分を形成させる、工程、を包含する、方法。
  16. 【請求項16】 コンビナトリアル合成によって実施さ
    れ、請求項1〜11のいずれかに記載の、複数の異なる
    ベンゾフラン、ベンゾチオフェンまたはインドール化合
    物を生成する、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記オリゴマー化、共オリゴマー化、
    ポリマー化またはコポリマー化させる工程が、溶媒に可
    溶な前駆体化合物を生成するために実施され、該前駆体
    化合物が、該溶媒に溶解され、基板に塗布されて薄膜を
    形成し、そして前記脱ブロックする工程(b)および閉
    環する工程(c)に供されて、比較的不溶性のオリゴマ
    ー、共オリゴマー、ポリマーまたはコポリマーを形成す
    る、請求項15または16に記載の方法。
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