JP2001335413A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2001335413A
JP2001335413A JP2000157175A JP2000157175A JP2001335413A JP 2001335413 A JP2001335413 A JP 2001335413A JP 2000157175 A JP2000157175 A JP 2000157175A JP 2000157175 A JP2000157175 A JP 2000157175A JP 2001335413 A JP2001335413 A JP 2001335413A
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JP
Japan
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nonionic surfactant
weight
water
moles
trade name
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JP2000157175A
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English (en)
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Ryoji Yasue
良司 安江
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水不溶性成分を長期に亘って安定に分散・乳
化・可溶化させることが可能で、使用感を損なわない化
粧料の提供。 【解決手段】 水不溶性成分と、下記一般式(I)で表
され、(a)から(c)を満たし該水不溶性成分と親和
性の高いノニオン界面活性剤と、を含有することを特徴
とする化粧料である。 一般式(I): R1−O−(CH2CH2O)n−H (R1:炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル
基、n:エチレンオキサイド(EO)の付加モル数) (a):nの平均値である平均付加モル数Nが、5〜1
5。 (b):nが3未満であるノニオン界面活性剤の含有量
が、10重量%以下。 (c):nが、nMAX−2からnMAX+2であるノニオン
界面活性剤の全含有量Yiが、55重量%以上(但し、
MAXは、一般式(I)で表されるノニオン界面活性剤
のうち、最も重量が多いノニオン界面活性剤における付
加モル数を表す。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のノニオン界
面活性剤を使用することで、使用感を損なうこと無く、
長期に亘って水不溶性成分を安定に分散・乳化・可溶化
し得る化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化粧料に含有させる水不溶性成分
等を安定に分散・乳化等させる技術が盛んに研究・開発
されている。かかる技術としては、従来より、界面活性
剤を化粧料中に含有させることにより、上記水不溶性成
分等を安定に分散・乳化させる技術が行われており、皮
膚刺激性が低く、安全性が高い等の点から、ノニオン界
面活性剤を用いた技術が特に盛んに研究・開発されてい
る。
【0003】しかしながら、単に、ノニオン界面活性剤
を用いればよいわけではなく、ノニオン界面活性剤を用
いた各技術においても、使用感が悪い、有効な分散・乳
化性等が得られない等の問題があった。近年、技術の発
達に伴い、使用感を損なうことなく、水不溶性成分をよ
り安定に分散・乳化・可溶化させ得る技術が強く要求さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、水不溶性成分を長期に亘っ
て安定に分散・乳化・可溶化させ得、使用感を損なわな
い化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 水不溶性成分と、下記一般式(I)で表され、
条件(a)から(c)を満たし該水溶性成分と親和性の
高いノニオン界面活性剤と、を含有することを特徴とす
る化粧料である。 一般式(I): R1−O−(CH2CH2O)n−H 一般式(I)において、R1は、炭素数6〜24のアル
キル基又はアルケニル基を表す。nは、エチレンオキサ
イド(EO)の付加モル数を示す。 条件(a):nの平均値である平均付加モル数Nが、5
〜15である。 条件(b):nが3未満であるノニオン界面活性剤の含
有量が、10重量%以下である。 条件(c):nが、nMAX−2からnMAX+2であるノニ
オン界面活性剤の全含有量Yiが、55重量%以上であ
る(但し、nMAXは、一般式(I)で表されるノニオン
界面活性剤のうち、最も重量が多いノニオン界面活性剤
における付加モル数を表す。)。
【0006】<2> nが3未満であるノニオン界面活
性剤の含有量が、3重量%以下である前記<1>に記載
の化粧料である。 <3> Yiが、70重量%以上である前記<1>又は
<2>に記載の化粧料である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の化粧料は、ノニオン界面活性剤と、水不
溶性成分と、を含有し、必要に応じてその他の成分を含
有する。
【0008】[ノニオン界面活性剤]前記ノニオン界面
活性剤は、下記一般式(I)で表される。 一般式(I): R1−O−(CH2CH2O)n−H 一般式(I)において、R1は、炭素数6〜24のアル
キル基又はアルケニル基を表す。nは、エチレンオキサ
イド(EO)の付加モル数を示し、ノニオン界面活性剤
の製造時に用いるアルコール(後に詳述)1モルに対し
て反応させたエチレンオキサイドのモル数を意味する。
【0009】一般式(I)において、R1としては、直
鎖状でも、分岐状でもよいが、より安定に乳化分散可能
な点で、直鎖状が好ましい。R1の炭素数としては、臭
気及び皮膚刺激の点から、10〜22が好ましく、12
〜18がより好ましい。R1としては、具体的には、ヘ
キシル基、オクチル基、ウンデシル基、ドデシル基、ミ
リスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル
基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げられる。用いられ
るノニオン界面活性剤において、R1は、互いに同一で
あってもよいし、異なっていてもよい。
【0010】前記ノニオン界面活性剤は、条件(a)か
ら(c)を満たすことが必要である。 条件(a):nの平均値である平均付加モル数Nが、5
〜15である。 条件(b):nが3未満であるノニオン界面活性剤(以
下、「低付加ノニオン界面活性剤」と称することがあ
る。)の含有量が、10重量%以下である。 条件(c):nが、nMAX−2からnMAX+2であるノニ
オン界面活性剤の全含有量Yiが、55重量%以上であ
る(但し、nMAXは、一般式(I)で表されるノニオン
界面活性剤のうち、最も重量が多いノニオン界面活性剤
における付加モル数を表す。)。
【0011】前記一般式(I)において、nの平均値で
ある平均付加モル数Nとしては、6〜13が好ましく、
7〜11がより好ましい。前記平均付加モル数Nが、上
記数値範囲外では、良好な活性剤とならないため、水不
溶性成分を良好に分散、乳化、可溶化することができな
い。
【0012】前記低付加ノニオン界面活性剤の含有量と
しては、0〜5重量%が好ましく、0〜3重量%がより
好ましい。但し、前記「低付加ノニオン界面活性剤」に
は、未反応アルコール、即ち、一般式(I)において、
nが0である化合物も含まれる。尚、本発明において
は、前記低付加ノニオン界面活性剤の含有量の数値範囲
として、前記数値範囲のいずれかの下限値若しくは上限
値又は後述する実施例のいずれかの数値を下限とし、前
記数値範囲のいずれかの下限値若しくは上限値又は後述
する実施例のいずれかの数値を上限とする数値範囲も好
ましい。
【0013】前記低付加ノニオン界面活性剤の含有量
が、上記数値範囲内であれば、ノニオン界面活性剤にお
ける界面張力が低下することがない。一方、前記低付加
ノニオン界面活性剤の含有量が、10重量%を超える
と、必然的に未反応アルコールが増大するため、界面張
力が低下したり、アルコールに基づく臭気が発生し好ま
しくない。
【0014】前記Yiとしては、60〜100重量%が
好ましく、70〜100重量%がより好ましい。尚、本
発明においては、前記Yiの数値範囲として、前記数値
範囲のいずれかの下限値若しくは上限値又は後述する実
施例のいずれかの数値を下限とし、前記数値範囲のいず
れかの下限値若しくは上限値又は後述する実施例のいず
れかの数値を上限とする数値範囲も好ましい。前記Yi
が、55重量%に満たないと、低温における流動性が低
下し、前記水不溶性成分の乳化・分散及び溶解性が低下
するとともに、ゲル化を起こす。
【0015】前記ノニオン界面活性剤としては、前記水
不溶性成分との親和性が高ければ特に制限はないが、そ
のHLB(親水・親油バランス)としては、11〜16
が好ましく、12〜15がより好ましい。前記HLB
(親水・親油バランス)が、前記数値範囲外では、前記
水不溶性成分を良好に分散、乳化、可溶化できないこと
がある。尚、本発明において、前記HLB(親水・親油
バランス)は、下記式で求めた値を用いている。 式: HLB=20×Mw/M 式中、Mは、ノニオン界面活性剤の分子量、Mwは、親
水基の重量を示す。
【0016】前記ノニオン界面活性剤の前記化粧料にお
ける含有量としては、0.01〜10重量%が好まし
く、0.1〜7重量%がより好ましい。前記含有量が、
前記数値範囲に満たないと、前記水不溶性成分の分散性
・乳化性等が低いことがある一方、前記含有量が、前記
数値範囲を超えると、使用感、特にべたつき感が悪くな
ることがある。
【0017】前記ノニオン界面活性剤は、例えば、ノニ
オン界面活性剤を蒸留して、所定の留分のみを取得する
方法や、特定のアルコキシル化触媒を使用して脂肪族ア
ルコール等のアルコールにエチレンオキサイドを付加反
応させることによって容易に得ることができる。
【0018】ここで、前記アルコキシル化触媒として
は、例えば、特公平6−15038号公報に記載されて
いるアルコキシル化触媒を好適に使用することができ
る。具体的には、Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、C
3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオン(以下、
単に「金属イオン」と称することがある。)を添加した
酸化マグネシウム等を使用することにより、前記エチレ
ンオキサイドの付加モル分布をより狭く、かつ、未反応
物・副生成物をより少ない量に抑えることが可能とな
る。これらの触媒の中でも、特に、特開平8−2689
19号公報に記載のnMgO・Al23・mH2
(n,m:整数)で示される水酸化アルミニウム・マグ
ネシウムを焼成活性化して得られるAl、Mg複合酸化
物触媒、特開平2000−61304号公報記載のマグ
ネシウムと、アルミニウムと、6A族、7A族、及び8
A族から選ばれる少なくとも1種の金属と、を含有する
金属酸化物からなる触媒等が特に好適である。
【0019】前記触媒において、前記金属イオンの含有
量としては、0.1〜30重量%が好ましく、0.5〜
20重量%がより好ましい。前記触媒の製造方法として
は、特に制限はなく、例えば、前記金属イオンを含有す
る硝酸塩水溶液又は炭酸塩水溶液を、純度99%以上の
酸化マグネシウムに含浸させた後、窒素気流下で、又
は、真空・400〜1000℃温度条件下において焼成
する方法(含浸法)、硝酸マグネシウムと前記金属イオ
ンとを所定割合で混合して水溶液を調製した後、水酸化
物又は複合酸化物の水和物を共沈させ、濾過、洗浄、及
び、乾燥させた後、窒素気流下で、又は、真空・400
〜1000℃温度条件下において焼成する方法(共沈
法)等の公知の方法が挙げられる。
【0020】前記脂肪族アルコール等のアルコールにエ
チレンオキサイドを付加させる際、用いられる脂肪族ア
ルコールとしては、天然のものでもよく、合成により得
られたものでもよく、例えば、市販されているドバノッ
クス、ドバノール、ダイアドール、ネオドール等の1級
合成アルコールや、椰子油高級アルコール等の天然アル
コール等が特に好適である。これらのアルコールは、1
種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0021】前記付加の際の反応温度としては、80〜
230℃が好ましく、120〜180℃がより好まし
く、120〜160℃が特に好ましい。前記反応温度
が、前記数値範囲に満たないと、反応速度が遅いことが
ある一方、前記数値範囲を超えると、生成するノニオン
界面活性剤が分解してしまうことがある。
【0022】前記付加の際の圧力としては、前記反応速
度にもよるため一概には言えないが、0〜20atmが
好ましく、2〜8atmがより好ましい。前記付加の際
の前記触媒の量としては、反応に供されるアルコールと
エチレンオキサイドとのモル比等によっても異なるが、
通常、アルコール等の量に対して0.1〜20重量%が
好ましく、0.5〜6重量%がより好ましい。
【0023】尚、本発明において、前記ノニオン界面活
性剤におけるエチレンオキサイドの付加モル数nの付加
モル分布は、カラムにZORBAX C8(デュポン社
製)、移動相にアセトニトリルと水との混合溶媒を用い
た高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測
定した。
【0024】[水不溶性成分]前記水不溶性成分は、化
粧料の機能や使用感を付与するため用いられ、例えば、
シリコーン油、油分、粉体等が挙げられる。前記シリコ
ーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、環
状シリコーン等が挙げられる。また、シリコーン誘導体
としては、例えば、トリメチルシリル基末端ジメチルポ
リシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルシリコーン、アミノ変性シリコー
ン、ベタイン変性シリコーン、アルコール変性シリコー
ン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコー
ン、エポキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコー
ン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコー
ン、シリコーングラフトポリマー、アルキル変性シリコ
ーン等が挙げられる。これらの中でも、トリメチルシリ
ル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジ
メチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ベタイ
ン変性シリコーン等が、乾燥後のなめらかさ、ぱさつき
のなさの点で特に好ましい。前記シリコーン油等の粘度
としては、特に制限はないが、通常1〜20,000,
000cstであり、10〜10,000,000cs
tが好ましい。
【0025】前記油分としては、液状油、固体油等のい
ずれでもよく、例えば、エステル油、パラフィン油、ワ
ックス類、グリセライド類、動植物油類等や、親水性の
低い脂肪酸や高級アルコール、アルコールのエチレンオ
キシド付加体等、油溶性のビタミン類等が挙げられる。
具体的には、オクタン酸セチル、イソステアリン酸イソ
プロピル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、流動パラフィ
ン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、
イソステアリルアルコール、イソステアリン酸、ヤシ油
脂肪酸、ミリスチン酸ヘキシルデシル、カルナウバワッ
クス、キャンデリラワックス、蜜蝋、トリイソステアリ
ン、オリーブ油、ホホバ油、硬化ひまし油、トコフェロ
ール、トコトリエノール、カロチン等が挙げられる。
【0026】前記粉体としては、タルク、カオリン、酸
化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、ベントナイ
ト、シリカ、マイカ、ゼオライト、ケイ酸マグネシウ
ム、花弁状シリカ、雲母チタン、シルク、ナイロン末、
ポリエチレン末、ポリスチレン末、ポリメタクリレー
ト、ポリアクリル酸架橋体、シリコーン樹脂等が挙げら
れる。前記粉末の平均粒径(体積平均粒径D50)として
は、特に制限はないが、使用感を良好にする観点から、
0.1〜100μmが好ましく、1〜20μmがより好
ましい。
【0027】前記水不溶性成分の前記化粧料における含
有量としては、0.05〜20重量%が好ましく、0.
1〜15重量%がより好ましい。前記含有量が、前記数
値範囲に満たないと、水不溶性成分を添加した効果が得
られないことがある一方、前記含有量が、前記数値範囲
を超えると、使用感(べたつき、ざらつき等)が悪くな
ることがある。
【0028】[その他の成分]前記その他の成分として
は、精製水等の水のほか、本発明の効果を損なわない範
囲で、従来から使用されてきた他の成分が用いられる。
例えば、クエン酸等のpH調整剤、色素、香料、グリセ
リン等の保湿剤、安息香酸塩等の抗菌剤、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース等の水溶性高分子、プロピレン
グリコール等の多価アルコール、食塩、芒硝、可溶化
剤、タンパク誘導体、動植物抽出エキス、カチオン化セ
ルロース等のカチオン性高分子化合物(コンディショニ
ング剤)、パール外観付与剤、ハイドロトロープ、防腐
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘度調整剤等が挙げら
れる。
【0029】以上説明した本発明によれば、水不溶性成
分を長期に亘って安定に分散・乳化・可溶化させ得、か
つ、使用感を損なわない化粧料を提供することができ
る。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
【0031】(実施例1〜6、及び、比較例1〜3)表
1〜3に示す各組成の成分を含有する水相を60℃で、
同様に各組成の成分を含有するエタノール相を常温で、
別々に攪拌機で混合・溶解させた。その後、攪拌機を備
えた混合槽に水相を投入し、これに、常温でエタノール
相を徐々に撹拌・混合させ、途中で香料A〜C(表17
〜19に示す組成からなる香料)をそれぞれ表1〜3に
記載の量添加し、混合して化粧料(美容液)を得た。得
られた各化粧料について、粉体の分散性、長期安定性、
及び、使用感について、下記評価基準により評価を行っ
た。結果を表1〜3に示す。また、実施例1〜6及び比
較例1〜3におけるN、低付加ノニオン界面活性剤の含
有量、及び、HLBの値を表4に示す。
【0032】<分散性の評価>得られた化粧料を、スラ
イドガラスに1滴採り、カバーグラスをかけたものを光
学顕微鏡(倍率:約400倍)にて位相差観察した。分
散粒子の分散性を以下の評価基準にて評価した。 −分散性の評価基準− ◎:分散粒子の凝集が全くなく個々の粒子が単体で存在
する。 ○:分散粒子が部分的に2〜3個凝集した凝集体が僅か
に存在する。 △:分散粒子が数個凝集した凝集体が分散粒子の全体数
の30%以上存在する。 ×:ほとんど総ての粒子が凝集体として存在する。
【0033】<長期安定性の評価>得られた化粧料を、
50mlのバイアル瓶に入れ、50℃の高温で1ヶ月保
管した後、スライドガラスに1滴採り、カバーグラスを
かけたものを光学顕微鏡(倍率:約400倍)の倍率に
て位相差観察し、保管前と保管後の分散粒子の大きさの
変化を下記評価基準にて評価した。 −長期安定性の評価基準− ◎:保管前後の分散粒子径に変化がない。 ○:保管前の分散粒子に比べ、保管後には、直径が1〜
2倍程度の大きさの粒子が存在する。 △:保管前の分散粒子に比べ、保管後には、直径が5倍
以上の大きさの粒子が存在する。 ×:保管前の分散粒子に比べ、保管後には、直径が10
倍以上の大きさの粒子が存在する。
【0034】<使用感の評価>得られた化粧料を適量顔
に塗布し、べたつき感について10名の被験者により以
下に示す評点で評価しその平均点を算出し評価した。 −べたつき感の評点− 5点:べたつきが全くない 4点:べたつきがない 3点:どちらでもない 2点:ややべたつく 1点:かなりべたつく
【0035】(実施例7〜16、及び、比較例4〜8)
表5〜7及び表9〜11に示す各組成の成分を含有する
油相、水相を別々に70℃で加熱・溶解させた後、ホモ
ミキサーで混合・乳化させ、冷却しながら、途中で香料
A〜C(表17〜19に示す組成からなる香料)をそれ
ぞれ表5〜7及び表9〜11に記載の量添加し、室温ま
で冷却して化粧料を得た(実施例7〜11及び比較例4
〜5では、スキンクリームを、実施例12〜16及び比
較例6〜8では、入浴剤を得た。)。得られた各化粧料
について、実施例1〜6及び比較例1〜3と同様にし
て、分散性、長期安定性、及び、使用感について評価を
行った。結果を表5〜7、表9〜11に示す。また、実
施例7〜11及び比較例4〜5におけるN、低付加ノニ
オン界面活性剤の含有量、及び、HLBの値を表8に、
実施例12〜16及び比較例6〜8におけるN、低付加
ノニオン界面活性剤の含有量、及び、HLBの値を表1
2に示す。
【0036】(実施例17〜22及び比較例9〜11)
表13〜15に示す各組成の成分を含有する水相、及
び、エタノール相を常温で、別々に攪拌機で混合・溶解
させた。その後、攪拌機を備えた混合槽に水相を投入
し、常温でエタノール相を徐々に撹拌・混合させ、途中
で香料A〜C(表17〜19に示す組成からなる香料)
をそれぞれ表13〜15に記載の量添加し、更に混合し
て化粧料(化粧水)を得た。得られた各化粧料につい
て、実施例1〜6及び比較例1〜3と同様にして、長期
安定性、及び、使用感について評価を行った。又、化粧
料の透明性について、下記のように評価を行った。結果
を表13〜15に示す。尚、化粧料の透明性に優れるこ
とは、主に、水不溶性成分の可溶化に優れることを意味
する。また、実施例17〜22及び比較例9〜11にお
けるN、低付加ノニオン界面活性剤の含有量、及び、H
LBの値を表16に示す。
【0037】<透明性の評価>得られた化粧料を、50
mlのバイアル瓶に入れ、50℃の高温で1ヶ月間保管
した後、吸光度計のセルに入れ、600nmにて透過率
を測定し、下記評価基準により透明性を評価した。 −評価基準− ◎:透過率が95%以上である。 ○:透過率が85以上〜95未満%である。 △:透過率が60以上〜85%未満である。 ×:透過率が60%未満である。
【0038】
【表1】 表1中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0039】
【表2】 表2中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0040】
【表3】 表3中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】 表5中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0043】
【表6】 表6中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0044】
【表7】 表7中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0045】
【表8】
【0046】
【表9】 表9中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0047】
【表10】 表10中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0048】
【表11】 表11中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0049】
【表12】
【0050】
【表13】 表13中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0051】
【表14】 表14中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0052】
【表15】 表15中、各成分の配合量は、重量%で表した数値であ
る。
【0053】
【表16】
【0054】
【表17】 表17中、配合量は、重量部で表した数値である。
【0055】
【表18】 表18中、配合量は、重量部で表した数値である。
【0056】
【表19】 表17中、配合量は、重量部で表した数値である。
【0057】尚、上記表中に示した各成分の詳細を以下
に示す。 (活性剤): NRE ・ノニオン界面活性剤A(商品名:コノール30OC、
C16/C18=70/30、N(平均付加モル数):
7モル、付加モル数nが3未満:1重量%未満、Yi=
92重量%) ・ノニオン界面活性剤B(商品名:コノール30OC、
C16/C18=70/30、N(平均付加モル数):
15モル、付加モル数nが3未満:1重量%未満、Yi
=87重量%) ・ノニオン界面活性剤C(商品名:コノール30S、C
18、N(平均付加モル数):12モル、付加モル数n
が3未満:1重量%未満、Yi=80重量%) ・ノニオン界面活性剤D(商品名:コノール1695、
C16、N(平均付加モル数):8モル、付加モル数n
が3未満:1重量%未満、Yi=75重量%)
【0058】BRE ・ノニオン界面活性剤E(商品名:コノール30OC、
C16/C18=70/30、N(平均付加モル数):
15モル、付加モル数nが3未満:1重量%未満、Yi
=38重量%) ・ノニオン界面活性剤F(商品名:コノール30OC、
C16/C18=70/30、N(平均付加モル数):
4モル、付加モル数nが3未満:27重量%、Yi=4
0%)
【0059】・ジグリセリルオレエート(商品名:DG
MO−90、日光ケミカルズ(株)製) ・グリセリルモノステアレート(商品名:MGS−A、
日光ケミカルズ(株)製) ・POE(40)グリセリルモノステアレート(商品
名:GM−40、日本エマルジョン(株)製) ・POE(20)ステアリルエーテル(商品名:BS−
20、日光ケミカルズ(株)製) ・POE(80)硬化ひまし油(商品名:KHC−8
0、日本エマルジョン(株)製) ・POE(60)硬化ひまし油(商品名:HC−60、
日本エマルジョン(株)製)
【0060】(油分): ・固体パラフィン(商品名:日石マイクロワックス15
5、日本石油(株)製) ・流動パラフィン(商品名:チオテック、中央化成
(株)製) ・パルミチン酸セチル(商品名:N−SP、日光ケミカ
ルズ(株)製) ・パルミチン酸イソプロピル(商品名:IPP−EX、
日光ケミカルズ(株)製) ・イソステアリン酸イソセチル(商品名:ICIS、日
光ケミカルズ(株)製) ・オクタメチルシクロテトラシロキサン(商品名:SH
−244、東レ・ダウコーニング社製) ・メチルポリシロキサン(商品名:KF96−10c
s、信越化学社製) ・植物性スクワラン(商品名:フィトスクワラン、岩瀬
コスファ(株)製) ・スクワラン(商品名:スクワラン、日光ケミカルズ
(株)製) ・ホホバ油(商品名:ホホバ油、日光ケミカルズ(株)
製) ・アルモンド油(商品名:スイートアルモンド油、日光
ケミカルズ(株)製) ・ヒマワリ油(商品名:ヒマワリ油、日光ケミカルズ
(株)製) ・米ヌカ油(商品名:米ヌカ油−M、オリザ油化(株)
製) ・酢酸トコフェロール(商品名:dl−α−酢酸トコフ
ェロール、日本ロシュ(株)製) ・ビタミンE(商品名:dl−α−トコフェロール、日
本ロシュ(株)製) ・グリチルレチン酸ステアリル(商品名:シーオーグレ
チノール、丸善製薬(株)製)
【0061】(粉体): ・ベントナイト(商品名:クニピアG、クニミネ工業
(株)製) ・多孔質ナイロンパウダー(商品名:オルガソール20
02、東レ・ダウコーニング社製) ・シリコンパウダー(商品名:KMP−600、信越化
学社製) ・タルク(商品名:JA−24A、浅田製粉(株)製) ・多孔質シリカ(商品名:サンスフェアH−52、旭硝
子(株)製) ・オクトピロックス(商品名:オクトピロックス、日本
ヘキスト(株)製) ・被覆酸化チタン(商品名:CMCチタンCR−50、
不二化成(株)製) ・エラグ酸(商品名:エラグ酸、キッコーマン(株)
製)
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、水不溶性成分を長期に
亘って安定に分散・乳化・可溶化させることができ、使
用感を損なわない化粧料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB172 AB242 AB432 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC302 AC352 AC422 AC482 AC542 AD041 AD042 AD072 AD092 AD152 AD162 AD352 AD532 AD572 AD662 BB04 CC04 CC05 CC25 DD23 DD31 EE01 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水不溶性成分と、下記一般式(I)で表
    され、条件(a)から(c)を満たし該水不溶性成分と
    親和性の高いノニオン界面活性剤と、を含有することを
    特徴とする化粧料。 一般式(I): R1−O−(CH2CH2O)n−H 一般式(I)において、R1は、炭素数6〜24のアル
    キル基又はアルケニル基を表す。nは、エチレンオキサ
    イド(EO)の付加モル数を示す。 条件(a):nの平均値である平均付加モル数Nが、5
    〜15である。 条件(b):nが3未満であるノニオン界面活性剤の含
    有量が、10重量%以下である。 条件(c):nが、nMAX−2からnMAX+2であるノニ
    オン界面活性剤の全含有量Yiが、55重量%以上であ
    る(但し、nMAXは、一般式(I)で表されるノニオン
    界面活性剤のうち、最も重量が多いノニオン界面活性剤
    における付加モル数を表す。)。
  2. 【請求項2】 nが3未満であるノニオン界面活性剤の
    含有量が、3重量%以下である請求項1に記載の化粧
    料。
  3. 【請求項3】 Yiが、70重量%以上である請求項1
    又は2に記載の化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016084615A1 (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 株式会社マンダム 液状皮膚外用剤
JP2016190791A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 富士フイルム株式会社 ジェル状水中油型化粧料

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