JP2001335284A - 船上クレーン装置の吊り動作制御方法及び装置 - Google Patents

船上クレーン装置の吊り動作制御方法及び装置

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JP2001335284A JP2000153213A JP2000153213A JP2001335284A JP 2001335284 A JP2001335284 A JP 2001335284A JP 2000153213 A JP2000153213 A JP 2000153213A JP 2000153213 A JP2000153213 A JP 2000153213A JP 2001335284 A JP2001335284 A JP 2001335284A
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    • B66C23/36Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes specially adapted for use in particular purposes mounted on road or rail vehicles; Manually-movable jib-cranes for use in workshops; Floating cranes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな設備を付加することなく、船の揺
れを抑えながら良好な地切り作業や水平引き込み作業等
のクレーン作業ができるようにする。 【解決手段】 起伏動作するブーム18とこのブームの
先端から吊り下げられた吊荷を巻き上げる巻上装置とが
台船10上に搭載された船上クレーン装置による吊り動
作を制御するもの。前記台船10の揺れを防ぐための縦
メタセンタMLからブーム先端までの目標水平距離及び
目標ブーム先端高さを求め、その目標水平距離を維持す
るように吊り動作時のブーム起伏角度θBを調節すると
ともに、前記目標ブーム先端高さを維持するように吊荷
の巻上速度を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台船上に設置され
たクレーン装置による地切り動作や水平引き込み動作等
の吊り動作を制御する方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーン装置による吊り動作を制
御する方法として、例えば特開平8−188379号公
報には、陸上で作業が行われるクレーン装置の地切り動
作を制御するものが開示されている。この方法は、ブー
ムの撓みに起因する作業半径の変化分を検出し、その変
化分を相殺するようにブーム起伏角度を調節することに
より、ブーム先端をなるべく吊荷の真上にシフトして吊
荷を鉛直に地切りできるようにし、その地切りの際の吊
り荷の振れを防ぐようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記陸上クレーン装置
と異なり、船上クレーン装置においては、着水状態にあ
る吊荷を引き上げる地切り動作に伴って吊荷重がクレー
ン装置だけでなく台船全体に徐々に作用していくので、
この吊荷重の変動に起因して当該台船の揺動(ピッチン
グやローリング)が生ずるおそれがある。従って、この
ような船上クレーン装置では、前記公報に示されるよう
なブーム起伏制御を行っても、地切り時の吊荷重の変化
による船体の揺れを有効に防ぐことは困難である。この
ことは、例えばブームを徐々に起こしながら吊荷を水平
方向手前側へ引き込む水平引き込み動作を行う場合につ
いても同様である。
【0004】なお、特開平8−253193号公報に
は、液体を収納する収納パックを台船に搭載し、作業用
クレーンの挙動により発生する傾斜モーメントを前記収
納パックの重量によって相殺することにより船体の傾斜
を抑止する方法が開示されているが、かかる方法では装
備が大掛かりになり、大幅なコストアップは免れ得な
い。また、この方法によって高い制御応答性を得ること
は困難であり、前記のような地切り作業等に伴う船の揺
れを有効に抑止することは困難である。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、大掛か
りな設備を付加することなく、吊荷の振れ及び船の揺れ
を抑えながら良好な船上クレーン作業を実現できる船上
クレーン装置の吊り動作制御方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】船上に設置されるクレー
ン装置には、ブームを起伏させる起伏動作と、吊荷の巻
上げ及び巻下げを行う動作(以下、総じて吊荷巻上動作
と称する。)という少なくとも2つの動作要素が存在す
る。従って、これら2つの動作を制御して縦メタセンタ
からブーム先端までの水平距離及びブーム先端高さを適
正な距離及び高さに保つようにすれば、船の揺れを有効
に抑止しながら地切り動作や水平引き込み動作等の吊り
動作を良好に行うことが可能になる。
【0007】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、起伏動作するブームとこのブームの先端から
吊り下げられた吊荷を巻き上げる巻上装置とが台船上に
搭載された船上クレーン装置による吊り動作を制御する
方法であって、前記台船の揺れを防ぐための縦メタセン
タからブーム先端までの目標水平距離及び目標ブーム先
端高さを求め、前記目標水平距離を維持するように前記
吊り動作時のブーム起伏角度を調節するとともに、前記
目標ブーム先端高さを維持するように吊荷の巻上速度を
調節するものである。
【0008】また本発明は、前記船上クレーン装置によ
る吊り動作を制御する装置であって、前記ブームの先端
位置に相当する値を検出する位置検出手段と、前記台船
の揺れを防ぐための縦メタセンタからブーム先端までの
目標水平距離及び目標ブーム先端高さを演算する目標値
演算手段と、吊り動作時に実際の縦メタセンタからブー
ム先端までの水平距離を演算してその演算値と前記目標
水平距離との偏差を0に近づけるように前記ブーム駆動
手段の駆動を制御するブーム起伏制御手段と、吊り動作
時に実際のブーム先端高さを演算してその演算した高さ
と前記目標ブーム先端高さとの偏差を0に近づけるよう
に前記吊荷の巻上速度を制御する巻上速度制御手段とを
備えたものである。
【0009】なお、演算される「水平距離」の値は、そ
の水平距離そのものであってもよいし、この水平距離に
相当するパラメータであってもよい。また、ブーム先端
高さは、縦メタセンタを基準とする座標系で設定される
高さであればよく、当該縦メタセンタからブーム先端高
さまでの垂直距離を用いるようにしてもよいし、その
他、前記縦メタセンタを基準とする座標系において動か
ない要素(例えば台船の浮かぶ水面)を基準とした高さ
であってもよい。
【0010】前記方法及び装置によれば、ブーム起伏動
作によって縦メタセンタからブーム先端までの水平距離
を、吊荷巻上動作によってブーム先端高さを、それぞれ
適正な距離及び高さに維持する制御が行われ、この制御
によって、台船の揺れ及び吊荷の振れが有効に抑止され
る。すなわち、従来のように大掛かりな設備を付加する
ことなく、吊荷の振れおよび台船自体の揺れを抑止しな
がら安全にクレーンの地切り動作や水平引き込み動作を
行うことができる。
【0011】例えば前記吊り動作が着水状態にある吊荷
を引き上げて離水させる地切り動作である場合、原則と
してブーム先端を動かす必要はないので、その目標水平
距離としては、地切り動作開始直前(すなわち地切りの
ための巻上げ動作が始まる前)の水平距離を設定するよ
うにすればよく、目標ブーム先端高さとしては、前記地
切り動作に伴う船のピッチング角度やローリング角度の
変化にかかわらず実際の水平距離を前記目標水平距離に
近づけるために必要なブーム先端高さを時々刻々演算す
るようにしてやればよい。すなわち、前記目標値演算手
段は、位置検出手段の検出結果に基づいて巻上動作直前
における台船の縦メタセンタからブーム先端までの水平
距離を前記目標水平距離に設定し、かつ、地切り動作中
に縦メタセンタからブーム先端までの水平距離を前記目
標水平距離に近づけるために必要なブーム先端高さを前
記目標ブーム先端高さとして演算するように構成すれば
よい。
【0012】前記巻上速度制御手段としては、目標巻上
速度を設定する目標巻上速度設定手段と、実際のブーム
先端高さを前記目標ブーム先端高さに近づけるための巻
上速度補正値を演算する巻上速度補正値演算手段と、こ
の巻上速度補正値演算手段で演算された補正値により前
記目標巻上速度が補正された最終目標巻上速度に基づい
て前記巻上装置による吊荷の巻上速度を調節する巻上速
度調節手段とを備えたものが、好適である。この構成に
よれば、前記巻上速度補正値演算手段で演算された補正
値により目標巻上速度が補正され、この補正後の最終目
標巻上速度に基づいて巻上装置による吊荷の巻上速度が
調節されることにより、実際のブーム先端高さをブーム
先端目標高さに近づけるための巻上速度制御が実現され
る。
【0013】ここで、前記目標巻上速度設定手段により
設定される目標値は一定でもよいが、操作者による操作
部材の操作量に応じた値を目標巻上速度に設定するよう
にすれば、操作者の意思を加味しながら、なおかつ、台
船の揺れを抑止する巻上速度制御を行うことができる。
【0014】前記補正値演算手段としては、実際のブー
ム先端高さが前記目標ブーム先端高さよりも高い場合に
は巻上方向の補正値を演算し、実際のブーム先端高さが
前記目標ブーム先端高さよりも低い場合には巻下方向の
補正値を演算するものが、好適である。
【0015】すなわち、実際のブーム先端高さが高すぎ
る場合には、吊荷の巻上速度を巻上方向に補正してブー
ム先端に作用する荷重を増やすことによりブーム先端高
さを低く抑えることができ、実際のブーム先端高さが低
すぎる場合には、吊荷の巻上速度を巻下方向に補正して
ブーム先端に作用する下向き荷重を減らすことによりブ
ーム先端高さを上げることができる。
【0016】一方、前記吊り動作が吊荷を水平方向に引
き込む水平引き込み動作である場合、その動作は適宜ブ
ームを起伏させることにより行われるので、前記目標値
演算手段としては、前記台船の揺れを防ぎながら水平引
き込み動作を行うための目標ブーム起伏角度を時々刻々
演算する目標起伏角度演算手段と、その目標起伏角度に
基づいてブーム先端位置の目標値を演算する目標位置演
算手段とを備え、その演算された目標位置に基づいて前
記目標水平距離及び目標ブーム先端高さを演算するよう
に構成されたものとすればよい。
【0017】例えば、ブームの起伏動作を指令するため
の操作部材を備える場合、船の揺れがなければブーム先
端位置は前記操作部材の操作内容に対応した軌跡を描く
はずである。換言すれば、当該軌跡にブーム先端位置が
追従するようにブーム起伏速度を制御すれば、船の揺れ
を避けながら安定した水平引き込み動作を行うことが可
能になる。従って、水平引き込み動作の場合、前記目標
起伏角度演算手段は、ブームの起伏動作を指令するため
の操作部材が操作される前のブーム起伏角度と操作開始
後の当該操作部材の操作内容とに基づいて前記目標ブー
ム起伏角度を演算するものとすればよい。
【0018】また、前記ブーム起伏制御手段としては、
目標ブーム起伏速度を設定する目標起伏速度設定手段
と、縦メタセンタからブーム先端位置までの水平距離を
前記目標水平距離に近づけるためのブーム起伏速度補正
値を演算する起伏速度補正値演算手段と、この起伏速度
補正値演算手段で演算された補正値により前記目標起伏
速度が補正された最終目標起伏速度に基づいて前記ブー
ム駆動手段の駆動によるブーム起伏速度を調節する起伏
速度調節手段とを備えたものが好適である。この構成に
よれば、前記起伏速度補正値演算手段で演算された補正
値により目標起伏速度が補正され、この補正後の最終目
標起伏速度に基づいて巻上装置によるブームの起伏速度
が調節されることにより、実際の縦メタセンタからブー
ム先端までの水平距離を目標水平距離に近づけるための
ブーム起伏制御が実現される。
【0019】一方、前記巻上速度制御手段は、実際の吊
荷高さを演算する吊荷高さ演算手段と、その演算された
吊荷高さの目標吊荷高さに対する偏差を0にするための
巻上速度補正値を演算する水平引き込み用補正値演算手
段とを備え、この水平引き込み用補正値演算手段で演算
された補正値により巻上速度を補正するように構成され
ているものが、より好ましい。この構成によれば、ブー
ム先端高さを目標ブーム先端高さに近づける機能に加え
て、吊られた荷の高さを一定に保ちながらの引き込みを
可能にする機能が加えられる。
【0020】また、前記地切り動作と同様、前記巻上速
度制御手段は、実際のブーム先端高さが前記目標ブーム
先端目標高さよりも高い場合には巻上方向の補正値を演
算し、実際のブーム先端高さが前記目標ブーム先端高さ
よりも低い場合には巻下方向の補正値を演算する巻上速
度補正値演算手段を備え、この巻上速度補正値演算手段
で演算された補正値により巻上速度を補正するように構
成されているものが、好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、この実施の形態では、船
上クレーン装置の地切り動作と水平引き込み動作の双方
を自動制御できる装置について開示するが、本発明は、
いずれか一方の動作専用に構成されたものであってもよ
い。
【0022】図1は、本発明が適用されるクレーン船の
一例を示したものである。図において、台船10の甲板
11上に垂直軸12を中心として旋回可能にクレーン旋
回体14が設置され、このクレーン旋回体14の前部に
水平軸16を中心として回動可能にブーム18が枢支さ
れている。ブーム18の先端にはブーム起伏用ロープ2
0の一端が固定され、他端が前記クレーン旋回体14に
設置されたブーム起伏ドラム22に巻き付けられてい
る。
【0023】このブーム起伏ドラム22には、図2に示
すようなブーム起伏ドラム駆動装置23が連結され、こ
のブーム起伏ドラム駆動装置23によってブーム起伏ド
ラム22が正逆方向に回転駆動されることにより、ブー
ム18が垂直軸16回りに回動する(起伏動作をする)
ようになっている。すなわち、前記ブーム起伏用ロープ
20、ブーム起伏ドラム22、及びブーム起伏ドラム駆
動装置23により、ブーム18を起伏させるブーム駆動
手段が構成されている。
【0024】ブーム18の先端にはシーブ19が回転可
能に取付けられ、このシーブ19に吊荷巻上ロープ24
が掛けられている。そして、この吊荷巻上ロープ24の
一方の端部(垂下側端部)に荷吊り用のフック26が固
定され、他方の端部が前記クレーン旋回体14に設置さ
れた吊荷巻上ドラム28に巻き付けられている。
【0025】この吊荷巻上ドラム28には、図2に示す
ような吊荷巻上ドラム駆動装置29が連結され、この吊
荷巻上ドラム駆動装置29によって吊荷巻上ドラム28
が正逆方向に回転駆動されることにより、前記フック2
6に吊られた吊荷の巻上げ及び巻下げが行われるように
なっている。すなわち、前記吊荷巻上用ロープ24、吊
荷巻上ドラム28、吊荷巻上ドラム駆動装置29等によ
り、本発明における巻上装置が構成されている。
【0026】なお、図1においてGはクレーン装置も含
めた船体の重心、θPは縦メタセンタML回りの台船1
0のピッチング角度、θRは横メタセンタMB回りの台
船10のローリング角度、LMCPは水面から縦メタセン
タMLまでの高さ距離、LMCRは水面から横メタセンタ
MBまでの高さ距離、LSCは重心Gからクレーン旋回中
心までの水平距離、LCBはクレーン旋回中心からブーム
フット(水平軸16の中心)までの水平距離、LBFは水
面からブームフットまでの高さ距離、LBはブーム長
さ、θBは実際のブーム起伏角度である。
【0027】さらに、この装置では、図2に示すような
操作・検出システム30と、コントローラ40とが搭載
されている。
【0028】操作・検出システム30は、吊荷巻上操作
手段31A及びその操作量検出手段31Bと、ブーム起
伏操作手段32A及びその操作量検出手段32Bと、ロ
ーリング角度検出手段32と、ピッチング角度検出手段
33と、ブーム起伏角度検出手段34と、クレーン旋回
角度検出手段35と、ブーム起伏ドラム回転速度検出手
段36Bと、吊荷巻上ドラム回転速度検出手段36Rと
を備えている。
【0029】吊荷巻上操作手段31Aは、操作者により
操作される吊荷巻上操作レバーを備え、操作量検出手段
31Bは当該吊荷巻上操作レバーの操作量を検出してそ
の検出信号をコントローラ40に出力する。また、ブー
ム起伏操作手段32Aは、操作者により操作されるブー
ム起伏操作レバーを備え、操作量検出手段32Bは当該
ブーム起伏操作レバーの操作量を検出してその検出信号
をコントローラ40に出力する。
【0030】ローリング角度検出手段32、ピッチング
角度検出手段33、ブーム起伏角度検出手段34、クレ
ーン旋回角度検出手段35は、それぞれ実際のローリン
グ角度θR、ピッチング角度θP、ブーム起伏角度θB
クレーン旋回角度θCを検出するもので、コントローラ
40における後述のブーム先端位置演算部とともに位置
検出手段を構成する。ブーム起伏ドラム回転速度検出手
段36Bはブーム起伏ドラム22の回転速度VBを検出
し、吊荷巻上ドラム回転速度検出手段36Rは吊荷巻上
ドラム28の回転速度VRを検出する。
【0031】一方、コントローラ40は、地切り動作
(着水状態にある吊荷を水上から上方へ離水させる動
作)及び水平引き込み動作(吊り上げた荷を水平方向手
前側へ引き込む動作)に共通の機能として、ブーム先端
位置演算部41、実水平距離演算部41a、目標ブーム
先端位置演算部(目標値演算手段)42、目標水平距離
演算部(目標値演算手段)42a、ブーム起伏ドラム目
標回転速度設定部(目標起伏速度設定手段)43、吊荷
巻上ドラム目標回転速度設定部(目標巻上速度設定手
段)44、ブーム起伏ドラム速度補正値演算部(起伏速
度補正値演算手段)45、吊荷巻上ドラム速度補正値演
算部(巻上速度補正値演算手段)46A、ブーム起伏ド
ラム駆動指令値設定部(起伏速度調節手段)48B、及
び吊荷巻上ドラム駆動指令値設定部(巻上速度調節手
段)48Rを備えている。さらに、水平引き込み動作用
の機能として、ブーム起伏角度記憶部(目標起伏角度演
算手段)50、目標ブーム起伏角度演算部(目標起伏角
度演算手段)51、吊荷高さ位置演算部(吊荷高さ演算
手段)52、目標吊荷高さ位置記憶部53、及び水平引
き込み用吊荷巻上ドラム速度補正値演算部(水平引き込
み用補正値演算手段)46Bを備えている。そして、具
体的に次のような演算制御動作を実行する。
【0032】A)地切り動作 この地切り動作では、基本的にブームの起伏操作は行わ
れず、吊荷巻上操作が行われるのみである。従って、ブ
ーム起伏操作手段32A及びその操作量検出手段32B
は事実上用いられず、ブーム起伏ドラム目標回転速度設
定部43で設定される目標回転速度は0となる。
【0033】ブーム先端位置及び目標ブーム先端位置
の演算 まず、ブーム先端位置演算部41は、地切り動作の開始
前後にわたり、前記ローリング角度検出手段32、ブー
ム先端位置ピッチング角度検出手段33、ブーム起伏角
度検出手段34、及びクレーン旋回角度検出手段35か
ら出力される検出信号に基づいて、三次元直角座標系
X,Y,Zでのブーム先端位置座標(XBT,YBT
BT)を時々刻々演算する。ここで、X軸は船体長手方
向に沿う水平軸、Y軸はX軸に直交する水平軸、Z軸は
垂直軸であり、座標XBTは縦メタセンタMLからブーム
先端位置(正確にはブーム先端のシーブ19による吊荷
巻上ロープ24の支点の位置)までのX軸方向の距離
(水平距離)、座標YBTは縦メタセンタMLからブーム
先端位置までのY軸方向の距離(水平距離)、座標ZBT
は水面からブーム先端位置までのZ軸方向の距離(高さ
距離)であって、これらの座標XBT,YBT,ZBTは次式
(1a)(1b)(1c)により算出される。
【0034】
【数1】
【0035】すなわち、ブーム先端位置演算部41は、
各検出手段とともに位置検出手段を構成する。
【0036】さらに、実水平距離演算部41aは、前記
ブーム先端位置演算部41で求められたX,Y座標に基
づき、実際の縦メタセンタMLからブーム先端位置まで
の水平距離RBTを演算する。この水平距離RBTは、RBT
=√(XBT 2+YBT 2)により与えられる。
【0037】一方、吊荷巻上操作量検出手段31Bにお
いては、吊荷巻上操作手段31Aにおける操作レバーの
操作量が時々刻々検出され、コントローラ40に入力さ
れる。そして、吊荷が着水している状態で操作レバーが
巻上方向に操作された時点、すなわち、地切り作業が開
始された時点で、目標ブーム先端位置演算部42は、そ
の直前(すなわち操作レバーが操作される前)に前記ブ
ーム先端位置演算部41で演算されていたXY座標(X
BT,YBT)を目標座標(XBTO,YBTO)に設定し、か
つ、次式により与えられる目標Z座標、すなわち目標ブ
ーム先端高さZBT Oを演算する。
【0038】
【数2】
【0039】ここで、θBAは、地切り動作による吊り荷
重の変動に伴うピッチング角度θPやローリング角度θR
の変化にかかわらず前記実水平距離RBTを目標水平距離
B TOに近づけるのに必要なブーム起伏角度(目標起伏
角度)である。換言すれば、次式で表される水平距離R
BTZOを前記目標水平距離RBTOと等しい値にするブーム
起伏角度である。
【0040】
【数3】
【0041】この目標起伏角度θBAは、前記(数3)及
びRBTZO=RBTOという条件式に基づき、適当な数値計
算法(収束計算法)により算出することができる。そし
て、この算出した目標起伏角度θBAを前記(数2)に代
入することによって、目標ブーム先端高さZBTOを得る
ことができる。
【0042】その一方で、目標水平距離演算部42a
は、前記目標座標(XBTO,YBTO)に基づき、目標水平
距離RBTOを演算する。この目標水平距離RBTOは、R
BTO=√(XBTO 2+YBTO 2)により与えられる。
【0043】そして、この目標水平距離RBTO及び前記
目標ブーム先端高さZBTOに基づき、次のブーム起伏制
御と吊荷巻上速度制御とが並行して行われる。
【0044】ブーム起伏制御 前記ブーム起伏ドラム目標回転速度設定部43は、ブー
ム起伏操作手段32Aにおけるブーム起伏操作レバーの
操作量に応じた目標回転速度を設定するものであるが、
この地切り動作ではブーム起伏操作は行われないのでブ
ーム起伏ドラム目標回転速度VBOは0に固定される。従
って、最終的に指令されるブーム起伏ドラム回転速度は
次の速度補正値δVBのみによって決定される。
【0045】すなわち、ブーム起伏ドラム速度補正値演
算部45は、前記目標水平距離演算部42aで演算され
た目標水平距離RBTOと、前記実水平距離演算部41a
で演算された実際の水平距離RBTとの偏差ΔRBT(=R
BTO−RBT)を演算し、この偏差ΔRBTを0に近づける
ための起伏ドラム速度補正値δVBを演算する。
【0046】より具体的には、比例微分演算によって前
記偏差ΔRBTに対応する制御量Frを演算し、この制御
量Frに対応する起伏ドラム速度補正値δVBを予め用意
された図3(b)に示すグラフから算出する。このグラ
フに示されるように、制御量Frが正の場合(すなわち
目標水平距離RBTOよりも実際の水平距離RBTの方が小
さい場合)には、ブーム倒伏方向の(すなわち負の)ブ
ーム起伏ドラム速度補正値δVBが設定され、逆に制御量
Frが負の場合(すなわち目標水平距離RBTOよりも実
際の水平距離RBTの方が大きい場合)には、ブーム起立
方向の(すなわち正の)起伏ドラム速度補正値δVBが設
定される。
【0047】そして、ブーム起伏ドラム駆動指令値設定
部48Bは、このブーム起伏ドラム速度補正値δVBをそ
のまま最終のブーム起伏ドラム目標回転速度VBO′に設
定するとともに、この最終目標回転速度VBO′とブーム
起伏ドラム回転速度検出手段36Bによって検出される
実際のブーム起伏ドラム回転速度VBとの偏差ΔVB(=
BO′−VB)を演算し、この偏差ΔVBを0に近づける
ための起伏ドラム駆動指令値SBを演算する。
【0048】より具体的には、比例積分演算によって前
記速度偏差ΔVBに対応する制御量Fsを演算し、この
制御量Fsに対応する起伏ドラム駆動指令値SBを予め
用意された図3(c)に示すグラフから算出する。この
グラフに示されるように、制御量Fsが正の場合(すな
わち目標回転速度VBOよりも実際の回転速度VBの方が
小さい場合)には、ブーム倒伏方向の(すなわち負の)
駆動指令値SBが設定され、制御量Fsが負の場合(すな
わち目標回転速度VBOよりも実際の回転速度VBの方が
大きい場合)には、ブーム起立方向の(すなわち正の)
駆動指令値SBが設定される。
【0049】このような駆動指令値SBがブーム起伏ド
ラム駆動装置23に入力されることにより、前記水平距
離RBTを前記目標水平距離RBTOに近づけるようなブー
ム起伏制御が実行される。
【0050】吊荷巻上速度制御 一方、吊荷巻上ドラム目標回転速度設定部44は、操作
量検出手段31Bにより検出される吊荷巻上操作レバー
の操作量に見合った吊荷巻上ドラム目標回転速度VRO
設定する。この設定は、予め用意された図4(a)に示
すグラフに基づいて設定される。
【0051】一方、吊荷巻上ドラム速度補正値演算部4
6Aは、目標ブーム先端位置演算部42によって演算さ
れるブーム先端目標高さZBTOとブーム先端位置演算部
41によって演算される実際のブーム先端高さZBTとの
偏差ΔZBT(=ZBTO−ZBT)を演算し、この偏差ΔZ
BTを0に近づけるための巻上ドラム速度補正値δVRを演
算する。
【0052】具体的には、比例微分演算によって前記偏
差ΔZBTに対応する制御量Grを演算し、この制御量G
rに対応する吊荷巻上ドラム速度補正値δVRを予め用意
された図4(b)に示すグラフから算出する。このグラ
フに示されるように、制御量Grが正の場合(すなわち
目標高さZBTOよりも実際のブーム先端高さZBTの方が
低い場合)には、吊荷の巻上げに伴うブーム吊荷重の増
大を抑えてブーム高さを確保するために吊荷巻上速度を
減速する方向の(すなわち負の)吊荷巻上ドラム速度補
正値δVRが設定され、逆に制御量Grが負の場合(すな
わち目標高さZ BTOよりも実際のブーム先端高さZBT
方が高い場合)には、前記巻上げに伴うブーム吊荷重の
増大を促進してブーム高さを下げるために吊荷巻上速度
を増速する方向の(すなわち正の)吊荷巻上ドラム速度
補正値δVRが設定される。
【0053】そして、吊荷巻上ドラム駆動指令値設定部
48Rは、前記吊荷巻上ドラム目標回転速度設定部44
で設定された目標速度VROに前記速度補正値δVRを加え
て補正した値(VRO+δVR)を最終目標回転速度VRO
として演算するとともに、この最終目標回転速度VRO
と、吊荷巻上ドラム回転速度検出手段36Rによって検
出される吊荷巻上ドラム回転速度VRとの偏差ΔVR(=
RO′−VR)を演算し、この偏差ΔVRを0に近づける
ための吊荷巻上ドラム駆動指令値SRを演算する。
【0054】より具体的には、比例積分演算によって前
記速度偏差ΔVRに対応する制御量Gsを演算し、この
制御量Gsに対応する起伏ドラム駆動指令値SRを予め
用意された図4(c)に示すグラフから算出する。この
グラフに示されるように、制御量Fsが正の場合(すな
わち目標回転速度VRO′よりも実際の回転速度VRの方
が小さい場合)には、巻下方向の(すなわち負の)駆動
指令値SRが設定され、制御量Gsが負の場合(すなわ
ち目標回転速度VRO′よりも実際の回転速度VRの方が
大きい場合)には、巻上方向の(すなわち正の)駆動指
令値SBが設定される。
【0055】このような駆動指令値SRが吊荷巻上ドラ
ム駆動装置29に入力されることにより、実際のブーム
先端高さZBTを前記ブーム先端目標高さZBTOに近づけ
るような巻上速度制御が実行される。
【0056】以上のようにして、ブーム起伏制御と
巻上速度制御とが並行して行われることにより、縦メタ
センタMLからブーム先端位置までの水平距離RBTを当
初の目標水平距離RBTOに近づけながらの地切り動作を
行うことができ、その結果、当該水平距離の変化に起因
する吊荷の振れ、さらには、メタセンタ回りの船体の揺
れを有効に抑止しながら、吊荷を安全に水上から巻き上
げることが可能になる。
【0057】B)水平引き込み動作 この水平引き込み動作では、前記地切り動作とは逆に、
ブームの起伏操作が行われるのみで、基本的に吊荷巻上
操作は行われない。従って、吊荷巻上操作手段31A及
びその操作量検出手段31Bは事実上用いられず、吊荷
巻上ドラム目標回転速度設定部44で設定される目標回
転速度VROは0となる。
【0058】ブーム先端位置及び目標ブーム先端位置
の演算 前記地切り動作と同様、ブーム先端位置演算部41は、
三次元直角座標系X,Y,Zでのブーム先端位置座標
(XBT,YBT,ZBT)を時々刻々演算し、さらに、実水
平距離演算部41aは、前記ブーム先端位置演算部41
で求められたX,Y座標に基づき、実際の縦メタセンタ
MLからブーム先端位置までの水平距離R BTを演算す
る。その演算原理は前述の通りである。
【0059】一方、ブーム起伏操作量検出手段32Bに
おいては、ブーム起伏操作手段32Aにおけるブーム起
伏操作レバーの操作量が時々刻々検出され、コントロー
ラ40に入力される。ここで、水平引き込み作業を目的
として実際にブーム起伏操作が開始された時点で、ブー
ム起伏角度記憶部50は、その時点での実際のブーム起
伏角度θBを基準ブーム起伏角度θBOとして記憶すると
ともに、目標ブーム起伏角度演算部51は、前記基準ブ
ーム起伏角度θBOからのブーム起伏操作レバーの操作内
容に見合ったブーム起伏角度変化量ΔθBを演算し、こ
のブーム起伏角度変化量ΔθBを前記基準ブーム起伏角
度θBOに加算した角度を目標ブーム起伏角度θBAとして
時々刻々演算する。すなわち、オペレータによるブーム
起伏操作レバーの操作に対応したブーム起伏角度を目標
ブーム起伏角度θBAとして設定する。
【0060】なお、前記ブーム起伏操作レバーの操作に
より出力される信号は図3(a)に示すように回転速度
指令信号であるため、そのレバー操作量を時間積分する
ことによって前記ブーム起伏角度変化量ΔθBを算出す
ることが可能である。
【0061】そして、目標ブーム先端位置演算部42
は、前記目標ブーム起伏角度θBAに対応するブーム先端
位置を目標ブーム先端位置(XBTO,YBTO,ZBTO)と
して演算する。この目標ブーム先端位置は次式により求
めることができる。
【0062】
【数4】
【0063】さらに、目標水平距離演算部42aは、前
記目標座標(XBTO,YBTO)に基づき、目標水平距離R
BTOを演算する。この目標水平距離RBTOは、前記地切り
動作と同様、RBTO=√(XBTO 2+YBTO 2)により与えら
れる。
【0064】このようにして求められた目標水平距離R
BTO及び目標ブーム先端高さ(すなわち目標ブーム先端
位置のZ座標値)ZBTOに基づき、次のブーム起伏制御
と吊荷巻上速度制御とが並行して行われる。
【0065】ブーム起伏制御 まず、ブーム起伏ドラム目標回転速度設定部43は、ブ
ーム起伏操作手段32Aにおけるブーム起伏操作レバー
の操作量に応じた目標回転速度VBOを設定する。この設
定は、予め用意された図3(a)に示すグラフに基づい
て設定される。
【0066】一方、ブーム起伏ドラム速度補正値演算部
45は、前記地切り動作のときと同様にして、目標水平
距離RBTOと実際の水平距離RBTとの偏差ΔRBT(=R
BTO−RBT)を演算し、この偏差ΔRBTを0に近づける
ための起伏ドラム速度補正値δ VBを当該偏差ΔRBTの比
例微分演算及び予め用意された図3(b)に示すグラフ
から算出する。
【0067】そして、ブーム起伏ドラム駆動指令値設定
部48Bは、このブーム起伏ドラム速度補正値δVBを前
記ブーム起伏ドラム目標回転速度設定部43で設定され
たブーム起伏ドラム目標回転速度VBOに加算した値を最
終のブーム起伏ドラム目標回転速度VBO′に設定すると
ともに、前記地切り動作のときと同様にして、この最終
目標回転速度VBO′とブーム起伏ドラム回転速度検出手
段36Bによって検出される実際のブーム起伏ドラム回
転速度VBとの偏差ΔVB(=VBO′−VB)を演算し、
この偏差ΔVBを0に近づけるための起伏ドラム駆動指
令値SBを当該偏差ΔVBの比例微分演算及び予め用意さ
れた図3(c)に示すグラフから算出する。このような
駆動指令値SBがブーム起伏ドラム駆動装置23に入力
されることにより、実際の水平距離RBTを時々刻々演算
される目標水平距離RBTOに追従させるようなブーム起
伏制御が実行される。
【0068】吊荷巻上速度制御 前述のように、水平引き込み動作では原則として吊荷巻
上操作レバーは操作されないため、吊荷巻上ドラム目標
回転速度VROは0であり、基本的に最終の吊荷巻上ドラ
ム目標回転速度は次の2つの補正値δVR,δVRhによっ
て決定される。
【0069】まず、吊荷巻上ドラム速度補正値演算部4
6Aは、前記地切り動作のときと同様にして、目標ブー
ム先端位置演算部42によって演算されるブーム先端目
標高さZBTOとブーム先端位置演算部41によって演算
される実際のブーム先端高さZBTとの偏差ΔZBT(=Z
BTO−ZBT)を演算し、この偏差ΔZBTを0に近づける
ための巻上ドラム速度補正値δVRを前記地切り動作のと
きと同様にして当該偏差ΔZBTの比例微分演算及び予め
用意された図4(b)に示すグラフから算出する。
【0070】一方、水平引き込み用吊荷巻上ドラム速度
補正値演算部46Bは、水平引き込み動作中に吊荷高さ
を一定に保つための速度補正値δVRhを演算する。その
演算は次のようにして行われる。
【0071】吊荷高さ位置演算部52は、水平引き込み
動作時における吊荷高さ位置hrを時々刻々演算する。
この吊荷高さhrは、吊荷のロープ長をL、ロープ掛数
をmとすると、hr=ZBT−L/mによって与えられ、
ロープ長Lは、(総ロープ長)から(ドラムに巻き取ら
れているロープ長)及び(ブームに沿って配されている
ロープ長)を差し引くことによって求められる。そし
て、目標吊荷高さ記憶部50は、水平引き込み動作開始
時の吊荷高さhrを目標吊荷高さhroとして記憶する。
【0072】次に、水平引き込み用吊荷巻上ドラム速度
補正値演算部46Bは、目標吊荷高さhroと実際の吊荷
高さhrとの偏差Δhr(=hro−hr)を演算し、この
偏差Δhrを0に近づけるための水平引き込み用巻上ド
ラム速度補正値δVRhを演算する。
【0073】具体的には、比例微分演算によって前記偏
差ΔZBTに対応する制御量Grhを演算し、この制御量G
rhに対応する吊荷巻上ドラム速度補正値δVRhを図5に
示すグラフから算出する。このグラフに示されるよう
に、制御量Grhが正の場合(すなわち目標吊荷高さhro
よりも実際の吊荷高さhrの方が低い場合)には、吊荷
高さを上げるべく吊荷巻上速度を増速する方向の(すな
わち正の)吊荷巻上ドラム速度補正値δVRが設定され、
逆に制御量Grhが負の場合(すなわち目標吊荷高さhro
よりも実際の吊荷高さhrの方が高い場合)には、吊荷
高さを下げるべく巻下げ方向の(すなわち負の)吊荷巻
上ドラム速度補正値δVRhが設定される。
【0074】そして、吊荷巻上ドラム駆動指令値設定部
48Rは、前記目標巻上速度VRO=0)に前記ブーム高
さ調節用の速度補正値δVR及び吊荷高さ調節用の水平引
き込み用速度補正値δVRhを加えて補正した値(0+δ
VR+δVRh)を最終目標回転速度VRO′として演算する
とともに、この最終目標回転速度VRO′と、吊荷巻上ド
ラム回転速度検出手段36Rによって検出される吊荷巻
上ドラム回転速度VRとの偏差ΔVR(=VRO′−VR
を演算し、この偏差ΔVRを0に近づけるための吊荷巻
上ドラム駆動指令値SRを前記地切り動作のときと同様
にして当該偏差ΔVRの比例微分演算及び図4(c)の
グラフを用いて演算する。このような駆動指令値SR
吊荷巻上ドラム駆動装置29に入力されることにより、
実際のブーム先端高さZBTを前記ブーム先端目標高さZ
BTOに近づけながら、なおかつ、吊荷高さhrを一定に保
つための巻上速度制御が実行される。
【0075】以上のようにして、ブーム起伏制御と
巻上速度制御とが並行して行われることにより、縦メタ
センタMLからブーム先端位置までの水平距離RBTを、
ブーム起伏操作レバーの操作に対応した水平距離(目標
水平距離)RBTOに追従させることができる。換言すれ
ば、船が静止した状態でブーム先端位置が描くべき軌跡
に実際のブーム先端位置を沿わせるような制御を行いな
がらの水平引き込み動作を行うことができ、その結果、
前記水平距離変化の乱れに起因する吊荷の振れ、さらに
は、メタセンタ回りの船体の揺れを有効に抑止しなが
ら、吊荷を安全に手前側へ引き込むことが可能になる。
【0076】なお、この水平引き込み動作において吊荷
を正確に水平移動させる必要がない場合(すなわち吊荷
高さを正確に一定に保つ必要がない場合)には、水平引
き込み用吊荷巻上ドラム速度補正値δVRhの演算を省略
することが可能である。
【0077】その他、本発明は例として次のような実施
形態をとることも可能である。
【0078】(1) 前記実施形態では、水面を基準にブ
ーム先端高さZBTを設定した例を示したが、ブーム先端
高さZBTの基準位置は自由に設定可能であり、基本的に
縦メタセンタMLとの相対的な高さ位置を特定できる値
であればよい。例えば縦メタセンタMLからの垂直距離
をブーム先端高さとして用いるようにしてもよい。
【0079】(2) 前記実施形態では、地切り動作時に
吊荷巻上操作手段31Aにおける操作レバーの操作量に
応じて吊荷巻上ドラム目標回転速度(すなわち目標巻上
速度)が設定されるものを示したが、この目標巻上速度
は一定にしてもよい。例えば、運転室内に地切り作業指
令ボタンを設けてこのボタンが操作されたときに前記一
定の目標巻上速度に基づいて自動的に地切り制御が行わ
れるようにし、吊荷がある程度水上から離れた時点から
操作レバーによって巻上及び巻下操作が可能となるよう
に構成してもよい。
【0080】また逆に、水平引き込み動作時における目
標ブーム起立速度を一定にすることも可能である。例え
ば、運転室内に水平引き込み作業指令ボタンを設けてこ
のボタンが操作されたときに前記一定のブーム起立速度
に基づいて水平引き込み制御が行われるようにしてもよ
い。
【0081】(3) 本発明では、ブーム駆動手段の具体
的な構成を問わず、前記のようなブーム起伏ドラム22
及びブーム起伏用ロープ20の組み合わせの他、例えば
油圧シリンダを使用してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、台船の揺れを防
ぐための縦メタセンタからブーム先端までの目標水平距
離及び目標ブーム先端高さを求め、前記目標水平距離を
維持するように前記吊り動作時のブーム起伏角度を調節
するとともに、前記目標ブーム先端高さを維持するよう
に吊荷の巻上速度を調節するものであるので、大掛かり
な設備を付加することなく、吊荷の振れ及び船の揺れを
抑えながら良好な船上クレーン作業ができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる台船及びこれに搭
載されたクレーン装置の全体正面図及び側面図である。
【図2】前記クレーン装置の吊り動作制御装置を示すブ
ロック図である。
【図3】(a)は前記吊り動作制御装置においてブーム
起伏ドラム目標回転速度を演算するために用いられるグ
ラフ、(b)は同装置において起伏ドラム回転速度補正
値を演算するために用いられるグラフ、(c)は同装置
において起伏ドラム駆動指令値を設定するために用いら
れるグラフである。
【図4】(a)は前記吊り動作制御装置において吊荷巻
上ドラム目標回転速度を演算するために用いられるグラ
フ、(b)は同装置において吊荷巻上ドラム速度補正値
を演算するために用いられるグラフ、(c)は同装置に
おいて吊荷巻上ドラム駆動指令値を設定するために用い
られるグラフである。
【図5】前記吊り動作制御装置において水平引き込み用
吊荷巻上ドラム速度補正を演算するための用いられるグ
ラフである。
【符号の説明】
10 台船 14 クレーン旋回体 18 ブーム 20 ブーム起伏用ロープ(ブーム駆動手段を構成) 22 ブーム起伏ドラム(ブーム駆動手段を構成) 23 ブーム起伏ドラム駆動装置(ブーム駆動手段を構
成) 24 吊荷巻上用ロープ(巻上装置を構成) 28 吊荷巻上ドラム(巻上装置を構成) 29 吊荷巻上ドラム駆動装置(巻上装置を構成) 32 ローリング角度検出手段(位置検出手段を構成) 33 ピッチング角度検出手段(位置検出手段を構成) 34 ブーム起伏角度検出手段(位置検出手段を構成) 35 クレーン旋回角度検出手段(位置検出手段を構
成) 40 コントローラ 41 ブーム先端位置演算部(位置検出手段を構成) 41a 実水平距離演算部(ブーム起伏制御手段を構
成) 42 目標ブーム先端位置演算部(目標値演算手段) 42a 目標水平距離演算部(目標値演算手段) 43 ブーム起伏ドラム目標回転速度設定部(目標起伏
速度設定手段) 44 吊荷巻上ドラム目標回転速度設定部(目標巻上速
度設定手段) 45 ブーム起伏ドラム速度補正値演算部(起伏速度補
正値演算手段) 46A 吊荷巻上ドラム速度補正値演算部(巻上速度補
正値演算手段) 46B 水平引き込み用吊荷巻上ドラム速度補正値演算
部(水平引き込み用補正値演算手段) 48B ブーム起伏ドラム駆動指令値設定部(起伏速度
調節手段) 48R 吊荷巻上ドラム駆動指令値設定部(巻上速度調
節手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 3F204 AA04 BA02 CA01 DB07 DB09 DC03 DD02 DD14 3F205 AA10 CA01 DA02 HA02 HA03 HC02 KA10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏動作するブームとこのブームの先端
    から吊り下げられた吊荷を巻き上げる巻上装置とが台船
    上に搭載された船上クレーン装置による吊り動作を制御
    する方法であって、前記台船の揺れを防ぐための縦メタ
    センタからブーム先端までの目標水平距離及び目標ブー
    ム先端高さを求め、前記目標水平距離を維持するように
    前記吊り動作時のブーム起伏角度を調節するとともに、
    前記目標ブーム先端高さを維持するように吊荷の巻上速
    度を調節することを特徴とする船上クレーン装置の吊り
    動作制御方法。
  2. 【請求項2】 起伏動作するブームと、このブームを起
    伏方向に駆動するブーム駆動手段と、このブームの先端
    から吊り下げられた吊荷を巻き上げる巻上装置とが台船
    上に搭載された船上クレーン装置による吊り動作を制御
    する装置であって、前記ブームの先端位置に相当する値
    を検出する位置検出手段と、前記台船の揺れを防ぐため
    の縦メタセンタからブーム先端までの目標水平距離及び
    目標ブーム先端高さを演算する目標値演算手段と、吊り
    動作時に実際の縦メタセンタからブーム先端までの水平
    距離を演算してその演算値と前記目標水平距離との偏差
    を0に近づけるように前記ブーム駆動手段の駆動を制御
    するブーム起伏制御手段と、吊り動作時に実際のブーム
    先端高さを演算してその演算した高さと前記目標ブーム
    先端高さとの偏差を0に近づけるように前記吊荷の巻上
    速度を制御する巻上速度制御手段とを備えたことを特徴
    とする船上クレーン装置の吊り動作制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の船上クレーン装置の吊り
    動作制御装置において、前記吊り動作は着水状態にある
    吊荷を引き上げて離水させる地切り動作であり、前記目
    標値演算手段は、位置検出手段の検出結果に基づいて巻
    上動作直前における台船の縦メタセンタからブーム先端
    までの水平距離を前記目標水平距離に設定し、かつ、地
    切り動作中に縦メタセンタからブーム先端までの水平距
    離を前記目標水平距離に近づけるために必要なブーム先
    端高さを前記目標ブーム先端高さとして演算することを
    特徴とする船上クレーン装置の吊り動作制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の船上クレーン装置の吊り
    動作制御装置において、前記巻上速度制御手段は、目標
    巻上速度を設定する目標巻上速度設定手段と、実際のブ
    ーム先端高さを前記目標ブーム先端高さに近づけるため
    の巻上速度補正値を演算する巻上速度補正値演算手段
    と、この巻上速度補正値演算手段で演算された補正値に
    より前記目標巻上速度が補正された最終目標巻上速度に
    基づいて前記巻上装置による吊荷の巻上速度を調節する
    巻上速度調節手段とを備えたことを特徴とする船上クレ
    ーン装置の吊り動作制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の船上クレーン装置の吊り
    動作制御装置において、前記目標巻上速度設定手段は操
    作者による操作部材の操作量に応じた値を目標巻上速度
    に設定することを特徴とする船上クレーン装置の吊り動
    作制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の船上クレーン装
    置の吊り動作制御装置において、前記巻上速度補正値演
    算手段は、実際のブーム先端高さが前記目標ブーム先端
    目標高さよりも高い場合には巻上方向の補正値を演算
    し、実際のブーム先端高さが前記目標ブーム先端高さよ
    りも低い場合には巻下方向の補正値を演算することを特
    徴とする船上クレーン装置の吊り動作制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の船上クレーン装置の吊り
    動作制御装置において、前記吊り動作は吊荷を水平方向
    に引き込む水平引き込み動作であり、前記目標値演算手
    段は、前記台船の揺れを防ぎながら水平引き込み動作を
    行うための目標ブーム起伏角度を時々刻々演算する目標
    起伏角度演算手段と、その目標起伏角度に基づいてブー
    ム先端位置の目標値を演算する目標位置演算手段とを備
    え、その演算された目標位置に基づいて前記目標水平距
    離及び目標ブーム先端高さを演算するように構成されて
    いることを特徴とする船上クレーン装置の吊り動作制御
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の船上クレーン装置の吊り
    動作制御装置において、前記目標起伏角度演算手段は、
    ブームの起伏動作を指令するための操作部材が操作され
    る前のブーム起伏角度と操作開始後の当該操作部材の操
    作内容とに基づいて前記目標ブーム起伏角度を演算する
    ことを特徴とする船上クレーン装置の吊り動作制御装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の船上クレーン装
    置の吊り動作制御装置において、前記ブーム起伏制御手
    段は、目標ブーム起伏速度を設定する目標起伏速度設定
    手段と、縦メタセンタからブーム先端位置までの水平距
    離を前記目標水平距離に近づけるためのブーム起伏速度
    補正値を演算する起伏速度補正値演算手段と、この起伏
    速度補正値演算手段で演算された補正値により前記目標
    起伏速度が補正された最終目標起伏速度に基づいて前記
    ブーム駆動手段の駆動によるブーム起伏速度を調節する
    起伏速度調節手段とを備えたことを特徴とする船上クレ
    ーン装置の吊り動作制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の船上
    クレーン装置の吊り動作制御装置において、前記巻上速
    度制御手段は、実際の吊荷高さを演算する吊荷高さ演算
    手段と、その演算された吊荷高さの目標吊荷高さに対す
    る偏差を0にするための巻上速度補正値を演算する水平
    引き込み用補正値演算手段とを備え、この水平引き込み
    用補正値演算手段で演算された補正値により巻上速度を
    補正するように構成されていることを特徴とする船上ク
    レーン装置の吊り動作制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれかに記載の船
    上クレーン装置の吊り動作制御装置において、前記巻上
    速度制御手段は、実際のブーム先端高さが前記目標ブー
    ム先端目標高さよりも高い場合には巻上方向の補正値を
    演算し、実際のブーム先端高さが前記目標ブーム先端高
    さよりも低い場合には巻下方向の補正値を演算する巻上
    速度補正値演算手段を備え、この巻上速度補正値演算手
    段で演算された補正値により巻上速度を補正するように
    構成されていることを特徴とする船上クレーン装置の吊
    り動作制御装置。
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