JP2001334989A - バージでの重量物移載方法 - Google Patents

バージでの重量物移載方法

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JP2001334989A JP2000156955A JP2000156955A JP2001334989A JP 2001334989 A JP2001334989 A JP 2001334989A JP 2000156955 A JP2000156955 A JP 2000156955A JP 2000156955 A JP2000156955 A JP 2000156955A JP 2001334989 A JP2001334989 A JP 2001334989A
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Terunobu Yoshitomi
輝信 吉冨
Shoji Miyazono
昌治 宮園
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でバージの傾きを抑制することが
できるバージでの重量物移載方法を提供する。 【解決手段】 岸壁11に昇降用傾斜部材12を介して
接続されるバージ13の甲板14上に、水平方向に移動
可能な重量台車10を配置しておき、重量物16を積載
して自走する重量物搬送台車23をバージ13と岸壁1
1との間で移載するときの動きに合わせて、甲板14上
の重量台車10を移動させ、バージ13の傾きを制御す
ることによって重量物16の移載を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バージでの重量物
移載方法、すなわち、陸上からバージへ重量物を搭載、
又はバージから陸上に重量物を積み下ろす方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、最大積載重量5000t以上の自
走機能を有しない台船、又ははしけ(以下、バージとい
う)には、バラスト機能が備えられている。バージの船
体には、バラストタンクが設けられ、海水と空気を交換
することによって、バージの吃水高さや傾きを調整する
ことができた。このようなバージを使用する場合には、
重量物搬送台車に載せた重量物を、重量物搬送台車に載
置したままバージに乗船させ、また、目的地付近の港で
下船して、さらに重量物搬送台車に載置したまま重量物
搬送台車を移動させて目的地まで搬送する方法を適用す
ることが可能であった。重量物搬送台車は、重量物を搭
載したときには、急激な傾斜路を走行することが困難
で、水平面に対して、例えば、4度以下(又は勾配6%
以下)、好ましくは2度以下(又は勾配4%以下)の範
囲内の傾斜路しか走行することができなかった。この重
量物搬送台車に重量物を載置し、バージに乗船すると
き、及び下船するときには、重量物の重量によってバー
ジの重心が岸壁側に移動し、バージと岸壁の間に架け渡
された昇降用傾斜部材が傾斜しようとするが、バージの
バラストタンクを調整することによって、傾きを調整す
ることができた。また、潮の干満による海面の上下によ
ってバージが上昇し、昇降用傾斜部材が傾いたときも、
バラストタンクを調整することによってバージ全体を昇
降させ、昇降用傾斜部材の傾きを調整することができ
た。重量物搬送台車を最大積載重量5000t以上のバ
ージに乗船させて目的地まで搬送することによって、ク
レーン等の港湾設備を使用することなく簡単に重量物を
海上輸送することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のバージでの重量物移載方法においては、積載重量5
000tに満たない小型のバージには、バラスト調整機
能が設けられていないことが多く、適用することが困難
であった。この場合に重量物搬送台車で重量物を搬送す
る場合には、バージを港湾内に停泊した状態で、潮汐に
よる海面レベルがバージの載置面のレベルと略同じにな
るまで待機し、少しずつ前進させて乗船及び下船を行っ
ていた。また、時間の余裕がないときには、起重機船
(フローティングクレーン)を用いて重量物の荷積み及
び水切りを行うこともあった。このように、小型のバー
ジに重量物搬送台車を用いた場合には、乗船及び下船に
多大な時間と費用がかかっていた。本発明はかかる事情
に鑑みてなされたもので、簡単な構造でバージの傾きを
抑制することができるバージでの重量物移載方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るバージでの重量物移載方法は、岸壁に昇降用傾斜部
材を介して接続されるバージの甲板上に、水平方向に移
動可能な重量台車を配置しておき、重量物を積載して自
走する重量物搬送台車を前記バージと前記岸壁との間で
移載するときの動きに合わせて、前記甲板上の重量台車
を移動させ、前記バージの傾きを制御することによって
重量物の移載を行う。昇降用傾斜部材は、バージと岸壁
との間に架け渡され、板状物で構成されている。重量台
車(すなわち、バランス用ウエイト)には、例えば、重
量の大きい台車や、錘部材を搭載した重量物搬送台車を
使用することができる。錘部材は、搬送する重量物と実
質的に同じ重量を有することが好ましい。ここで、傾き
を制御するとは、バージ及び昇降用傾斜部材の傾斜角度
が3%以内、好ましくは2%以内に調整することをい
う。
【0005】例えば、重量物搬送台車が乗船するときに
は、バージの岸壁側が下方に傾くが、このとき重量台車
を岸壁とは逆方向に移動させることによってバージの釣
り合いを保つことが可能になる。このように甲板上の重
量台車を移動させてバージの傾きを制御するので、バー
ジに対して改造を加えることなく簡単な構造でバージの
傾きを調整することができ、重量物搬送台車を円滑に乗
船及び下船させることができる。重量物搬送台車を使用
しないときには、重量台車もバージから下船させること
ができる。このように重量台車を用いてバージの傾きの
調整を行っているので、バージに固定しないで自由に切
り離しを行うことができ、クレーン等を用いて中重量物
の積み卸しを行う通常の使用時には、甲板上の積載部分
を広く使用することも可能になる。
【0006】ここで、上部に重量物が積載された前記重
量台車に、移動方向、車体の向き、移動距離及び移動速
度を予め設定することも可能である。重量台車の上部に
重量物を積載するので、移動によるバランス調整範囲を
大きくすることができる。また、車体の動作を予め設定
しておくので、重量物搬送台車の動きに合わせて確実に
バージの傾きを制御することができる。また、前記岸壁
に設けられた昇降手段によって前記岸壁と前記バージと
の間で固定錘の授受を行い、前記バージを海面のレベル
に対して昇降又は傾斜させることも可能である。昇降手
段には、例えば、港湾内に設けられたタワークレーンや
港湾内に搬入された自走式クレーン等のクレーン設備を
使用することができる。
【0007】例えば、バージの甲板のレベルが岸壁のレ
ベルより高い場合には、バージに1又は2以上の固定錘
を載せることによってバージを昇降させ又は傾斜させる
ことができる。ここで、傾斜させるとは、バージ及び昇
降用傾斜部材の傾斜角度が3%以内、好ましくは2%以
内に調整することをいう。また、バージに重量物搬送台
車を乗船させるときに固定錘も積み込んでおき、目的地
側の港湾の岸壁でこの固定錘を積み下ろして調整するこ
とも可能である。かかる構成によって、潮汐による海面
の昇降を待つことなく、バージを昇降又は傾斜させるこ
とができ、また、固定錘によるバージの傾斜は、重量台
車を移動させて調整することも可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。なお、図1〜図3において、X方
向を海側、海側の逆方向を陸側として説明する。図1に
示すように、本発明の一実施の形態に係るバージでの重
量物移載方法は、岸壁11と、岸壁11に昇降用傾斜部
材12を介して接続されるバージ13との間で重量物の
一例である大型鋼製台16の移載を行う方法である。以
下、詳しく説明する。バージ13の甲板14上の海側に
は、水平方向に移動可能な重量台車10が配置されてい
る。重量台車10は、重量物搬送台車15の上部に複数
の傾斜調整錘17、18を載置したものである。一方、
大型鋼製台16は、重量物搬送台車23に搭載されて、
バージ13の甲板14上の陸側に配置されている。
【0009】ここで、図1、図2を参照して、重量物搬
送台車15について詳しく説明する。重量物搬送台車1
5は、複数の車軸にそれぞれ設けられ、車軸と共に旋回
し向きを変えることができる多数の車輪20と、複数の
車軸に連結され油圧によって昇降可能な載置台21と、
外部からリモートコントロールによって操作するための
接続部22を有している。重量物搬送台車15の重量は
15〜40tで、港湾内に設けられた図示しない昇降手
段の一例であるクレーン等を用いてバージ13に移載す
ることも可能であり、自走してバージ13に搭乗するこ
とも可能である。なお、重量物搬送台車23は、重量物
搬送台車15と同じ構造を有しているので、説明を省略
する。重量物搬送台車23に載置された大型鋼製台16
は、例えば、150t〜300tの重量を有している。
また、重量物搬送台車15に載置された傾斜調整錘1
7、18は合計重量が大型鋼製台16と実質的に同じ程
度である。なお、傾斜調整錘17、18は、さらに複数
に分割してその1台当たりの重量を小さくしてから搬入
及び搬出することができる。
【0010】次に、バージ13の構造と、バージ13の
岸壁11に対する係留状態について説明する。バージ1
3は、例えば、X軸方向長さ40〜50m、幅10〜2
0m、高さ2〜3mで、平面状の甲板14の幅方向中央
には、X軸方向に沿って板状の高さ調整架台24が敷設
されている。また、バージ13の海側端部の両側には、
20〜40t程度の固定錘25、26が複数個ずつ載置
されている。甲板14上に載置された各部材は、図示し
ないワイヤロープ及びシャックル等の固定治具を用いて
バージ13に固定されている。また、バージ13は、港
湾内に入港しているときには、船首側(海側)の両側部
と、船尾側(陸側)の両端部を岸壁11に係留用ロープ
27、28でそれぞれ固定されている。そして、バージ
13の陸側端部には、例えば、長さ4〜8m、幅4〜6
mの鋼製の板状物である昇降用傾斜部材12の一端部が
載置されている。
【0011】一方、昇降用傾斜部材12の他端部は、岸
壁11に隙間なく敷設された複数枚の敷鉄板29上に設
けられている。また、昇降用傾斜部材12の他端には、
昇降用傾斜部材12の上面と敷鉄板29の上面を滑らか
に接続してレベル差を吸収する傾斜板30が設けられて
いる。岸壁11と、バージ13の甲板14の陸側端との
間のレベル差が大きくなると、昇降用傾斜部材12の傾
斜が大きくなり重量物搬送台車23が走行できなくな
る。本発明は、重量台車10を操作してバージ13の傾
きを制御することによって、大型鋼製台16を重量物搬
送台車23に積載して、岸壁11とバージ13との間を
迅速かつ簡単に移動することができる方法である。
【0012】まず、大型鋼製台16をバージ13に搭載
する手順について説明する。 (準備工程)港湾内の岸壁11に係留されたバージ13
の甲板14上に高さ調整架台24を搬入し、溶接固定す
る。バージ13には、図示しない昇降タラップを仮設
し、作業者は、ライフジャケットを着用することが好ま
しい。次に、岸壁11の海側端部に敷鉄板29を敷き、
傾斜板30を設置する。なお、昇降用傾斜部材12のバ
ージ13側の端部にも傾斜板30を設置することも可能
である。ここで、潮汐によってバージ13の高さ調整架
台24のレベルと敷鉄板29のレベルが相違する場合に
は、岸壁11に設けられた昇降手段の一例であるクレー
ンによって固定錘25、26をバージ13に搭載してバ
ージ13を海面のレベルに対して少し沈降させ、又は傾
斜させることによって調整することが可能である。次い
で、昇降用傾斜部材12を岸壁11からバージ13に架
け渡し、設置する。
【0013】(重量台車配置工程)重量物搬送台車15
を操作して、岸壁11から昇降用傾斜部材12上を通過
させ、バージ13上に乗船させる。そして、図示しない
クレーン設備を使用して、重量物搬送台車15上に傾斜
調整用錘17、18を載置、固定して重量台車10を構
成する。このとき、図3(A)に示すように、平面視し
たときの重量台車10の重心位置が、バージ13の重心
19の位置と重合するように配置しておくことが好まし
い。かかる構成によって、傾斜調整用錘17、18を載
置するときのバージ13の傾きを防止することができ
る。
【0014】(重量物乗船工程)大型鋼製台16を搭載
して自走する重量物搬送台車23を、岸壁11からバー
ジ13に移載する。このとき、重量物搬送台車23の動
きに合わせて、甲板14上の重量台車10を移動させ
る。この手順を図2、図3(A)〜(C)を参照して詳
しく説明する。図3(A)に示すように、重量台車10
を、バージ13の中央付近に配置して昇降用傾斜部材1
2の傾きを調整する。そして、大型鋼製台16を搭載し
た重量物搬送台車23を移動させて昇降用傾斜部材12
に荷重をかける。図3(B)に示すように、昇降用傾斜
部材12に荷重が加わるとバージ13の陸側端部が沈降
する方向に力が加わるので、重量台車10を海側に移動
させて昇降用傾斜部材12の傾きを調整する。図3
(C)に示すように、重量物搬送台車23の全荷重がバ
ージ13の陸側端部に加わっているときには、重量台車
10はバージ13の海側端部に位置している。そして、
重量物搬送台車23と重量台車10をそれぞれバージ1
3の重心方向に向けて実質的に等距離だけ動かし、図2
に示す所定の搭載位置まで移動させる。このようにし
て、バージ13の傾きを制御しながら大型鋼製台16の
移載を行うことができる。
【0015】上部に傾斜調整錘17、18を載置した重
量台車10は、移動方向、車体の向き、移動距離及び移
動速度を予め設定しておくことが好ましく、また、重量
物搬送台車23と同時にコントロールすることが好まし
い。かかる構成によって、バランス調整を円滑に行い、
特に昇降用傾斜部材12を乗り越えるときの時間を大幅
に短縮することができる。なお、大型鋼製台16の重量
が大きく、昇降用傾斜部材12を介してバージ13に荷
重を加えた場合にバージ13が大きく傾斜する場合に
は、バージ13に搭載している固定錘25、26を岸壁
11に設けられたクレーン等によって除去する、あるい
は、別の固定錘をバージ13に載せる等の手段を用いる
ことによってバージ13の傾きを制御することができ
る。
【0016】(搬送工程)バージ13の傾きを調整した
後に、各搭載物をワイヤロープやシャックル等の締結部
材を用いてバージ13に固定させる。そして、昇降用傾
斜部材12を取外し、係留用ロープ27、28を外して
から図示しない小型船を用いてバージ13を目的港まで
曳航する。このようにして、大型鋼製台16を重量物搬
送台車23に搭載したまま小型のバージ13に移載する
ことができる。
【0017】次に、大型鋼製台16をバージ13から下
ろす場合について説明する。なお、ここでは、説明の便
宜のため、同じ港湾の岸壁11に下ろす場合について説
明する。 (準備工程)到着したバージ13を港湾内の岸壁11に
係留用ロープ27、28を用いて固定し、岸壁11の海
側端部に敷鉄板29を敷き、傾斜板30を設置する。ま
た、バージ13上の各部材を固定しているワイヤロープ
等の締結部材を取外す。ここで、潮汐によってバージ1
3の高さ調整架台24のレベルが敷鉄板29のレベルと
合わない場合には、固定錘25、26をバージ13から
降ろし、又は、他の固定錘をバージ13に搭載すること
によってバージ13の昇降又は傾きを制御する。次い
で、昇降用傾斜部材12を岸壁11からバージ13側に
架け渡し、設置する。
【0018】(重量物下船工程)バージ13の甲板14
上には、傾斜調整錘17、18を搭載した重量台車10
が配置されている。大型鋼製台16を搭載して自走する
重量物搬送台車23を、バージ13から岸壁11に移載
するが、このとき、重量物搬送台車23の動きに合わせ
て、甲板14上の重量台車10を移動させる。なお、移
動状態については、既に説明した乗船時の手順と実質的
に逆順であるので、説明は省略する。重量物搬送台車2
3を岸壁11に移載した後に重量台車10も下ろす場合
には、重量物搬送台車15上の傾斜調整錘17、18を
港湾内のクレーンで下ろしてから重量物搬送台車15を
自走させて岸壁11に下ろすことができる。また、重量
物搬送台車15もクレーンを用いて下ろすことが可能で
ある。
【0019】重量台車10のみを他の港に移動させる場
合には、重量台車10をバージ13が傾斜しない位置に
移動させた後、バージ13に締結固定して、出航する。 (搬送工程)大型鋼製台16を重量物搬送台車23に載
せたまま、重量物搬送台車23を運転して目的地まで陸
上を輸送する。このようにして、輸送を行うことができ
る。
【0020】次に、前記実施の形態に係るバージでの重
量物移載方法についての変形例について説明する。な
お、前記実施の形態で使用した装置、部材について同一
のものについては同一の番号を付して説明を省略する。
また、使用手順についても同一の手順についての説明は
省略する。バージ13の2台の重量物31、32を移載
する場合には、例えば、図4に示すように、バージ13
上の海側に重量物搬送台車15上に浮力調整錘を搭載し
た重量台車10aを配置し、陸側に重量物31、32を
搭載した重量物搬送台車33、34を配置しておく。重
量物搬送台車33を下ろしたときには、バージ13は、
重量物搬送台車34が配置されている幅方向の一方側に
傾く。トレーラー等の牽引車両は、側方に直接移動する
ことができないが、重量台車10aは、各車輪20(図
2参照)が車軸ごと向きを変えることができるので、重
量台車10aの向きを変えずにバージ13の幅方向の他
方側に移動させて、バージ13のバランスを保つことが
できる。
【0021】図5に他の変形例について示す。大型鋼製
台16より重量が大きい重量物35を重量物搬送台車3
6で搬送しようとする場合には、バージ13の最大積載
重量によっては、重量台車10に重量物35と同じ重量
の傾斜調整錘を搭載できない場合がある。この場合に
は、重量台車10をバージ13上で、例えば、90度旋
回させて海側端部まで移動させることによって、重量台
車10の重心位置をバージ13の重心位置から遠ざける
ことによって、バージ13の傾きを制御することができ
る。このように、重量台車10を用いることによって、
移動方向と移動軌跡を任意に設定できるので、狭いバー
ジ13上においてもバージ13の傾きを制御しながら任
意に重心移動を行うことができる。以上、本発明に係る
実施の形態について説明してきたが、本発明は、前記実
施の形態に限定されるものではなく、例えば、錘部材を
搭載した重量物搬送台車を重量台車として、2台以上用
いることもでき、また、大型のバージに適用することも
可能である。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜3記載のバージでの重量物移
載方法においては、バージの甲板上に、水平方向に移動
可能な重量台車を配置するので、バージに対して改造を
加えることなく簡単な構造でバージの傾きを抑制するこ
とができ、重量物搬送台車を円滑に乗船及び下船させる
ことができ、移載時間を大幅に短縮することができる。
また、重量台車のバージへの搭載及びバージからの離脱
を簡単に行うことができ、重量台車を使用するときとし
ないときの切替えを短時間で簡単に行うことができる。
特に、請求項2記載のバージでの重量物移載方法におい
ては、重量台車の上部に重量物を積載するので、移動に
よるバランス調整範囲を大きくすることができる。ま
た、重量台車の車体の動作を予め設定しておくので、重
量物搬送台車の動きに合わせて確実にバージの傾きを制
御することができる。そして、請求項3記載のバージで
の重量物移載方法においては、岸壁に設けられた昇降手
段によって岸壁とバージとの間で固定錘の授受を行い、
バージを海面のレベルに対して昇降、又は傾斜させるこ
とができるので、潮汐による海面の昇降を待つことな
く、バージの傾きを制御することができ、また、固定錘
によるバージの傾斜は、重量台車を移動させて調整する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバージでの重量物
移載方法が適用されるバージ及び岸壁の関係を示す平面
図である。
【図2】同バージでの重量物移載方法が適用されるバー
ジに重量台車及び重量物搬送台車を搭載した状態の側面
図である。
【図3】(A)〜(C)は、それぞれ同バージでの重量
物移載方法の手順を示す説明図である。
【図4】本発明の変形例に係るバージでの重量物移載方
法の説明図である。
【図5】他の変形例に係るバージでの重量物移載方法の
説明図である。
【符号の説明】
10、10a:重量台車、11:岸壁、12:昇降用傾
斜部材、13:バージ、14:甲板、15:重量物搬送
台車、16:大型鋼製台(重量物)、17、18:傾斜
調整錘、19:重心、20:車輪、21:載置台、2
2:接続部、23:重量物搬送台車、24:高さ調整架
台、25、26:固定錘、27、28:係留用ロープ、
29:敷鉄板、30:傾斜板、31、32:重量物、3
3、34:重量物搬送台車、35:重量物、36:重量
物搬送台車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岸壁に昇降用傾斜部材を介して接続され
    るバージの甲板上に、水平方向に移動可能な重量台車を
    配置しておき、重量物を積載して自走する重量物搬送台
    車を前記バージと前記岸壁との間で移載するときの動き
    に合わせて、前記甲板上の重量台車を移動させ、前記バ
    ージの傾きを制御することによって重量物の移載を行う
    ことを特徴とするバージでの重量物移載方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバージでの重量物移載方
    法において、上部に重量物が積載された前記重量台車
    は、移動方向、車体の向き、移動距離及び移動速度が予
    め設定されることを特徴とするバージでの重量物移載方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のバージでの重量物
    移載方法において、前記岸壁に設けられた昇降手段によ
    って前記岸壁と前記バージとの間で固定錘の授受を行
    い、前記バージを海面のレベルに対して昇降又は傾斜さ
    せることを特徴とするバージでの重量物移載方法。
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JP2006104685A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Daiwa House Ind Co Ltd 免震建物における自動車等の出入り重量物設置システム
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