JP2001334637A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2001334637A
JP2001334637A JP2000159470A JP2000159470A JP2001334637A JP 2001334637 A JP2001334637 A JP 2001334637A JP 2000159470 A JP2000159470 A JP 2000159470A JP 2000159470 A JP2000159470 A JP 2000159470A JP 2001334637 A JP2001334637 A JP 2001334637A
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ink
container
replenishment
amount
signal
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JP2000159470A
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English (en)
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Hideki Asai
英樹 浅井
Yoshiyuki Arazeki
義之 荒関
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精緻な組立調整作業を要することなしに、イ
ンキのインキニアエンド検知と、正確なインキ無しの検
知とを行えるようにする。 【解決手段】 インキ検知センサがインキ補給信号OF
Fを出力したときは(S1のY)、インキポンプモータ
を駆動し(S2)インキ容器のインキをプリンタ部に補
給し、一定時間経過してインキ検知センサがONになっ
たときは(S3のY)、インキニアエンドセンサの出力
によりインキ容器がインキニアエンドになっているとき
に(S4のY)インキニアエンドを表示する(S5)。
一定時間経過してもインキ検知センサがONにならない
とき(S3のN)、すなわちインキ補給が正常でないと
判断された場合であってインキニアエンド検知信号が出
力された場合に(S6のY)、インキ無しの表示をする
(S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ容器から補
給されたインキを用いて印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置においては、印刷途中でインキ
が無くなると作業を中断しなければならないため、種々
のインキ切れ検知装置が提案されている。
【0003】例えば、特開平8−340432号公報に
記載されているように、インキ貯蔵部の底部付近に反射
板を設け、インキ貯蔵部の外側から内部の反射板に向け
て光を照射し、インキ貯蔵部内のインキの量によって変
化する反射板からの反射光量の変化に対応する電気信号
によりインキの残量を検知するようにしたファクシミリ
装置が提案されている。
【0004】また、特開平9−131897号公報に記
載されているように、側面に目盛が形成されたインキカ
ートリッジを上面が開口された収容容器に収容して設
け、このインキカートリッジを内部のインキが少なくな
るに従い上方に押し上げるように押圧力を定めたスプリ
ングにより上方に付勢し、収容容器の開口面に一致する
インキカートリッジの目盛を視認することにより、収容
容器の開口面から突出するインキカートリッジの突出
量、すなわちインキの残量を検知する提案がある。
【0005】さらに、特開平11−348301号公
報、特開平7−214791号公報、特開平8−230
202号公報に記載されているように、インキを貯蔵す
る容器の重量変化に応じて上下方向に変位する部材を設
け、この部材が一定の位置に変位したときにスイッチを
作動させ、このスイッチの出力の切り替えにより容器内
のインキの残量を検知するようにした提案がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−34043
2号公報に記載されているように、インキ貯蔵部内の反
射板からの反射光量の変化によりインキの残量を検知す
る方法は、インキ貯蔵部の外壁が汚れた場合に光の透過
が悪くなり、誤検知の原因となることが考えられる。
【0007】特開平9−131897号公報に記載され
ているように、収容容器の開口面に一致するインキカー
トリッジの目盛を視認することにより、収容容器の開口
面から突出するインキカートリッジの突出量、すなわち
インキの残量を検知する方法は、オペレータが目盛を見
ずに作業をする場合に、インキが無くなっていることを
知らずに印刷を開始することが考えられる。この場合に
は初期の目的を達成することができない。
【0008】さらに、特開平11−348301号公
報、特開平7−214791号公報に記載されているよ
うに、インキを貯蔵する容器の重量変化に応じて上下方
向に変位する部材を設け、この部材が一定の位置に変位
したときに作動するスイッチの出力の切り替えにより容
器内のインキの残量を検知するようにした方法は、スイ
ッチが1段階しか切り替わらないため、インキが無くな
る間近の検知(インキニアエンドの検知)、或いはイン
キが無くなった状態の検知の何れか一方しか検知するこ
とができない。
【0009】インキニアエンド検知しかできない場合、
この検知信号によりインキが残っているインキカートリ
ッジを新しいものに交換することは不経済である。経済
面を優先して使用し続けると、印刷途中に突然インキが
無くなることがあるので不便である。逆にエンド検知し
かできない場合も、印刷途中に突然インキが無くなるこ
とがあり、また、予備のインキカートリッジを手配する
時期が分からないため不便である。
【0010】この点に関し、特開平8−230202号
公報に記載された提案はスイッチを2段階で作動させる
ため、インキニアエンド検知とエンド検知とを行うこと
ができるとされている。しかしながら、容器の重量に応
じて変位する部材とスイッチとの相対位置関係による誤
差、スイッチの切り替え動作のマージンなどを考慮する
と、インキ無しの検知を正確に行うためには非常に精緻
な組立調整作業を強いられるものと思われる。
【0011】また、インキニアエンド検知をした場合の
インキの残量を正確に認識することは非常に困難である
ため、予備のインキカートリッジなどを用意していない
場合には、突然のインキ切れに対処することができない
不便さがある。
【0012】さらに、上記の提案は、インキカートリッ
ジ、インキを収容する容器など、大元のインキ貯蔵部に
おけるインキの残量についてのみ注目しているが、それ
以外の原因によるインキの補給不足の状態を認識するこ
とができない。
【0013】なお、上記の公報においては、「インキ」で
なく「インク」と記載しているが、本出願の明細書では
「インキ」と統一して説明する。
【0014】本発明の目的は、精緻な組立調整作業を要
することなしに、インキのインキニアエンド検知と、正
確なインキ無しの検知とを行えるようにすることであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インキ容器内のインキが一定量以下になったときにその
インキを含む前記インキ容器の重さの変化により作動し
てインキニアエンド検知信号を出力するインキニアエン
ドセンサと、プリンタ部に蓄えられたインキが一定量以
下になったときにインキの補給を促すインキ補給信号を
出力するインキ検知センサと、前記インキ補給信号が出
力されたときに駆動部を駆動し前記インキ容器内のイン
キを前記プリンタ部に補給するインキ補給手段と、前記
インキ補給信号が出力された後の定められた期間内に前
記インキ補給手段によるインキの補給が正常に行われた
か否かを前記インキ検知センサの出力により判断するイ
ンキ補給判断手段と、前記インキ補給判断手段によるイ
ンキ補給が正常でないと判断された場合であって前記イ
ンキニアエンド検知信号が出力された場合にインキ無し
の表示をするインキ無し表示手段と、を備える。
【0016】したがって、インキ容器のインキがプリン
タ部に正常に補給されている場合には、インキニアエン
ド検知信号の出力によりインキ容器内のインキが残り少
なくなった状態として認識することが可能となる。イン
キ容器のインキがプリンタ部に正常に補給されない場合
には、インキニアエンド検知信号の出力によりインキ容
器内のインキが無くなった状態として認識することが可
能となる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記インキ補給判断手段によるインキ補給
が正常でないと判断された場合であって前記インキニア
エンド検知信号が出力されない場合にエラー処理を実行
するエラー処理実行手段を備える。
【0018】したがって、インキ容器にインキが残って
いるにも関らずプリンタ部にインキが補給されないエラ
ー状態を認識することが可能となる。
【0019】請求項3記載の発明は、インキが貯蔵され
たインキ容器の連続的に変化する重さに対応する計測信
号を出力する計測手段と、プリンタ部に蓄えられたイン
キが一定量以下になったときにインキの補給を促すイン
キ補給信号を出力するインキ検知センサと、前記インキ
補給信号が出力されたときに駆動部を駆動し前記インキ
容器内のインキを前記プリンタ部に補給するインキ補給
手段と、前記計測手段からの計測信号に対応する情報を
表示するインキ残量表示手段と、を備える。
【0020】したがって、インキが貯蔵されたインキ容
器の重さの変化を計測手段により計測し、その連続的に
変化する計測手段の出力に対応する情報を表示すること
により、刻々と変化するインキ容器内のインキ残量を認
識することができ、インキ容器内のインキが無くなった
状態も確実に認識することができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記インキ補給信号が出力された後の定め
られた期間内に前記インキ補給手段によるインキの補給
が正常に行われたか否かを前記インキ検知センサの出力
により判断するインキ補給判断手段と、前記インキ補給
判断手段によるインキ補給が正常でないと判断された場
合であって前記インキ容器にインキ残量有り認識した場
合にエラー処理を実行するエラー処理実行手段と、を備
える。
【0022】したがって、インキ容器にインキが残って
いるにも関らずプリンタ部にインキが補給されないエラ
ー状態を認識することが可能となる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明において、前記計測信号を基に前記インキ容器
内のインキの重さをインキ残量として計算するインキ残
量確認手段を備える。
【0024】したがって、認識し易い単位でインキ残量
を知ることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記インキ容器の重さを認識する風袋認識
手段を備え、前記インキ残量確認手段は前記計測手段か
らの計測信号に対して前記インキ容器の重さを含まない
値に補正した値を基にインキ残量を計算する。
【0026】したがって、インキ容器の大きさの違いに
拘わらずインキ残量を正確に知ることができる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記風袋認識手段は前記インキ容器に表示
された風袋表示部を光学的に読み取る読取センサにより
形成されている。
【0028】したがって、インキ容器の種類が異なって
も、そのインキ容器の風袋の誤認識を防止できる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項5ないし7
の何れか一記載の発明において、前記インキ残量確認手
段は、現在検知した前記インキ容器内のインキ残量と前
回検知した前記インキ容器内のインキ残量との差となる
一定期間内でのインキ補給量と、その同期間内で印刷さ
れた印刷枚数と、現在検知した前記インキ容器内のイン
キ残量とによりインキ無しに至るまでの印刷可能枚数を
計算する。
【0030】したがって、インキ残量をユーザーにとっ
て最も認識し易い印刷枚数によって認識することができ
る。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記インキ残量確認手段は、前記一定期間
内でのインキ補給量と、同期間内で印刷された印刷枚数
と、インキの価格とによりユーザーに知らせる一枚当た
りのインキコストをも計算する。
【0032】したがって、インキコストから判断してイ
ンキ無しに至るまでの印刷に際し、印刷濃度調整をする
か否かの注意をユーザーに対して喚起することが可能と
なる。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の発明において、計算された一定期間内における前
記インキ補給量を基準インキ補給量に対して比較し、前
記インキ補給量が前記基準インキ補給量を超えた場合に
エラー処理を実行するエラー処理実行手段を備える。
【0034】したがって、過剰なインキ補給を抑制しイ
ンキ無しに至る期間を延長することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態におけ
る印刷装置の概略構成を図1に基いて説明する。1は本
体ケースで、この本体ケース1の上部には原稿画像を光
学的に読み取るスキャナ2が設けられている。本体ケー
ス1の内部中心には版胴3が設けられ、この版胴3の周
囲には、版胴3に巻き付けられた使用済みのマスタを剥
がして回収する排版装置4と、製版装置5とが設けられ
ている。
【0036】製版装置5は、マスターロール6の巻芯6
aを保持するホルダ(図示せず)と、回転駆動されるプ
ラテン7と、スプリング(図示せず)の付勢力によりプ
ラテン7に接離可能に圧接されたサーマルヘッド8と、
製版済みのマスタ6bを切断するカッタ9と、マスタ6
bを版胴3に向けて搬送する対の搬送ローラ10とを備
える。プラテン7は図示しないステッピングモータに連
結されている。カッタ9はギロチンタイプを用いている
が、例えばロータリータイプを用いる等、限定されるも
のではない。
【0037】搬送ローラ10の周速度は、搬送中にマス
タ6bに所望の張力が付与されるように、プラテン7の
周速度より僅かに速い周速度に定められている。
【0038】マスターロール6は、本実施の形態では、
和紙繊維とか合成繊維、或いは両者を混ぜた多孔質の支
持シートに熱可塑性樹脂のフィルムをラミネート構造に
積層することにより形成されている。
【0039】版胴3は、詳しくは図示しないが、多孔質
円筒体の外周に樹脂或いは金属製のメッシュスクリーン
を複数枚巻き付け、多孔質円筒体の両端にフランジを固
定することにより形成され、ギヤ列を介してモータ(図
示せず)に連結された公知の構造である。この版胴3が
有するフランジは印刷装置のフレーム(図示せず)に固
定された支軸(図示せず)により回転自在に支持されて
いる。また、版胴3の内部には、前述の支軸などによっ
て固定的に支持された一対の側板(図示せず)が設けら
れ、これらの側板には、版胴3の内周面との間に微小な
隙間をもって版胴3と同方向に回転するインキローラ1
1と、このインキローラ11とは反対方向に回転するド
クターローラ12とが設けられている。これらのインキ
ローラ11とドクターローラ12とは微小な隙間をあけ
て平行に配列され、両者により楔状に形成される空間は
インキ溜め13である。
【0040】インキ溜め13にはインキの量を検出する
インキ検知センサ14が設けられている。このインキ検
知センサ14は、針をインキ中に接触させ、そのときの
インキの静電容量を検出することでインキの過不足を検
出する。具体的には、インキ溜め13に蓄えられたイン
キが一定量以下になったときにインキの補給を促すイン
キ補給信号(OFF)を出力し、インキが一定量以上存
在するときはONとなる。もちろん他の方式のインキ検
知センサを用いてもよい。
【0041】さらに、版胴3におけるメッシュスクリー
ン以外の非開口部の表面には、磁性材により形成された
ステージ(図示せず)と、このステージとの間でマスタ
6bの先端を挟持するクランパ(図示せず)とが版胴3
の母線に沿って設けられている。このクランパは図示し
ない開閉駆動部により駆動されて回動するように構成さ
れている。
【0042】版胴3の下方にはプレスローラ15が設け
られている。このプレスローラ15は、回動自在に支持
されたローラアーム(図示せず)の自由端に回転自在に
支持され、このローラアームを接離機構(図示せず)に
より回動させることにより、プレスローラ15が版胴3
に対して接離し得るように構成されている。
【0043】上述のように、インキローラ11とドクタ
ーローラ12とインキ溜め13とを有し製版済みのマス
タ6bが巻き付けられる版胴3と、プレスローラ15と
によりプリンタ部Pが構成されている。
【0044】プレスローラ15の上流側には、給紙部1
6により給紙される転写用紙17の先端を揃え、版胴3
の回転運動に同期して回転駆動される一対のレジストロ
ーラ18が設けられている。また、プレスローラ15の
下流側には、版胴3から転写用紙17を剥離する剥離爪
19と、印刷済みの転写用紙17を排紙トレイ20に向
けて排出するベルト21とが設けられている。
【0045】図2において、22はインキ容器である。
このインキ容器22は、厚紙により形成された直方形の
外箱23の内部に、インキが貯蔵された可撓性の内袋
(図示せず)を設けることにより形成されている。この
インキ容器22の先端には内袋内のインキを吸引するた
めの接続管24が形成されている。この接続管24は可
撓性の材料により蛇腹状に形成されているため屈撓可能
である。
【0046】図2に示すように、基台25の一端にはイ
ンキ容器22を載置する受け台26の一端が支点部27
を中心に上下方向に回動自在に支持されている。この受
け台26は、支点部27側の上面にインキ容器22の前
面を支えるとともに接続管24を保持する支持板28を
有し、自由端側がスプリング29により上方に向けて付
勢されている。このスプリング29は、インキ容器22
と内部のインキと受け台26とを支えるもので、インキ
容器22内のインキの残量が残り少なくなるに従い受け
台26をインキ容器22とともに上方に押し上げる強さ
に定められている。そして、受け台26がインキ容器2
2とともに一定の高さに押し上げられたときに、インキ
容器22を光学的に検知してインキ残量が一定量以下と
なったことを意味するインキニアエンド検知信号を出力
するインキニアエンドセンサ30が設けられている。
【0047】次に、図3を参照し、インキ容器22内の
インキをプリンタ部Pのインキ溜め13に補給するイン
キ補給手段31の構成について説明する。このインキ補
給手段31は、インキ溜め13におけるインキが一定量
以下になるためにインキ検知センサ14がインキ補給信
号(OFF信号)を出力している間に駆動される駆動部
としてのインキポンプモータ32と、インキポンプ33
とを有する。インキポンプ33は、インキ容器22の接
続管24に接続される吸引部34と、インキ溜め13に
インキを滴下するノズル部材35に接続された排出部3
6と、ピストン37とを有する。このピストン37は、
インキポンプモータ32に駆動されるギヤ38の回転運
動を直線運動に変換することにより作動するように構成
されている。なお、ピストン37の往復回数はポンプセ
ンサ39により検出可能である。その回数はインキ補給
量の計算などのために図示しないメモリに更新自在に記
憶することも可能である。
【0048】次に、印刷動作の概略について説明する。
スキャナ2に原稿をセットし、図示しない操作パネル上
のスタートキーを押すと、スキャナ2は原稿の読み取り
を開始する。この間、版胴3が回転駆動され、この過程
で版胴3の使用済みのマスタが排版装置4より剥離され
て回収される。使用済みのマスタの回収が終るとクラン
パが搬送ローラ10の下側となる位置まで版胴3が回転
駆動され、クランパが開かれ、給版待機状態に維持され
る。
【0049】一方、製版装置5は、スキャナ2により読
み取られた画像データに基づいてサーマルヘッド8の発
熱素子を発熱させマスターロール6に穿孔によるドット
を形成する。このドットの形成はマスターロール6をプ
ラテン7と搬送ローラ10とで1ライン送る度に行われ
る。製版されたマスタ6bは版胴3のステージとクラン
パとの間に導かれ、プラテン7を駆動するステッピング
モータの駆動パルスをカウントする等の手段によりマス
タ6bの先端がクランパに届いたものと認識したとき
に、クランパが閉じられる。すなわち、マスタ6bの先
端がステージとクランパとの間で挟持される。この時点
で版胴3がマスタ6bの搬送速度と等しい速度で時計方
向に回転駆動され、これによりマスタ6bが版胴3に巻
き付けられる。
【0050】プラテン7を駆動するステッピングモータ
の駆動パルスをカウントする等の手段により製版を終了
したものと認識すると、マスターロール6の製版済みの
部分がカッタ9により切断され、切断されたマスタ6b
の後端部は版胴3の回転により版胴3に巻き付けられ、
ここにマスタ6bの巻き付け、すなわち製版及び給版が
終了する。
【0051】続いて、給紙部16が転写用紙17を送り
出す。送り出された転写用紙17は停止状態に維持され
たレジストローラ18のニップ部に当接されて先端縁が
揃えられる。
【0052】図示しない搬送駆動部の制御のもとに、版
胴3の回転運動に同期してレジストローラ18が回転す
ると、転写用紙17は版胴3に向けて送り出される。そ
の転写用紙17が版胴3とプレスローラ15との間を通
過すると、その通過経路中に設けた図示しないセンサが
通過検出信号を出力するので、その信号をトリガとして
プレスローラ15が版胴3上のマスタ6bに転写用紙を
圧接する。プレスローラ15は版胴3の回転に追従して
回転するため、版胴3内のインキがマスタ6bの穿孔か
ら滲み出され転写用紙17に転写される。すなわち印刷
がなされる。
【0053】次に、図4に示すフローチャートを参照し
てインキの補給処理について説明する。インキ溜め13
におけるインキが一定量以下になったときは、インキ検
知センサ14がOFFとなる。その状態を認識したとき
は(S1のY)、インキ検知センサ14がOFFになっ
ている間インキポンプモータ32を駆動する(S2)。
これによりインキ容器22内のインキがインキポンプ3
3により吸引されノズル部材35を介してインキ溜め1
3に補給される。インキポンプモータ32を駆動してか
ら40秒以内にインキ検知センサ14がONになった状
態は(S3のY)、インキ溜め13がインキで充足され
ていることを意味する。
【0054】このようにインキ容器22内のインキをイ
ンキ溜め13に補給すると、インキとインキ容器22と
の重さが次第に軽くなるので、受け台26がインキ容器
22とともにスプリング29の力によって押し上げられ
る。インキ容器22がインキニアエンドセンサ30によ
り検知されるまで押し上げられるとインキニアエンドセ
ンサ30がインキニアエンド検知信号(ON)を出力す
る(S4のY)。このときは、前述の操作パネルの表示
画面に、「インキニアエンド」の表示をする(S5)。
【0055】ステップS3において、インキポンプモー
タ32を駆動してから40秒以内にインキ検知センサ1
4がONにならない場合(S3のN)であって、インキ
ニアエンドセンサ30が既にインキニアエンド検知信号
(ON)を出力している場合(S6のY)は、操作パネ
ルの表示画面に、「インキ無し」の表示をする(S7)。
【0056】ここで、ステップS3は、定められた一定
期間(40秒)内にインキ補給手段31によるインキの
補給が正常に行われたか否かを判断するインキ補給判断
手段を実現する。
【0057】また、ステップS7は、インキ補給判断手
段(S3)によるインキ補給が正常でないと判断された
場合であってインキニアエンド検知信号が出力された場
合(S6のY)にインキ無しの表示をするインキ無し表
示手段を実現する。
【0058】以上のように、インキ容器22がインキニ
アエンドになっているか否かの検知と、インキ無しの検
知との両方を認識できるため、予備のインキ容器22の
手配時期を正確に把握することができ、インキ無しの状
態を検知できずに印刷作業を継続することによる支障も
回避することができる。
【0059】特に、インキ無しの検知は、インキ補給手
段31によるインキの補給が正常に行われない状態を認
識することが条件となるため、インキ容器22内のイン
キを最後まで使い切った状態を正確に検知することがで
きる。
【0060】また、インキニアエンド検知は、インキ無
しの検知に比して厳密に求める必要がないので、インキ
ニアエンドセンサ30の取り付け位置を精緻に調整する
必要がなく、組立調整作業は容易である。
【0061】さらに、ステップS3において、インキポ
ンプモータ32を駆動してから40秒以内にインキ検知
センサ14がONにならない場合(S3のN)であっ
て、インキニアエンドセンサ30がインキニアエンド検
知信号(ON)を出力しない場合(S6のN)は、エラ
ー処理を実行する(S8)。本実施の形態におけるエラ
ー処理は、操作パネルの表示画面に、エラーが発生した
旨の警告表示をすることである。これにより、インキ容
器22にインキ残量有りと認識されたにも拘わらず、イ
ンキ溜め13にインキが正常に補給されないエラーの発
生を認識することができる。このエラーは、インキ容器
22内のインキが硬化し、或いは、インキ容器22の内
袋に空気が入りインキポンプ33により吸引できなくな
ったとき、インキ検知センサ14が故障したときなどに
発生するもので、原因の追求は容易である。
【0062】ここで、ステップS8は、インキ補給判断
手段によるインキ補給が正常でないと判断された場合
(S3のN)であってインキニアエンド検知信号が出力
されない場合(S6のN)にエラー処理を実行するエラ
ー処理実行手段を実現する。
【0063】図5ないし図7は操作パネル上の表示画面
を示すものもで、図5はマスタの製版、プリントが可能
な状態を示す表示画面、図6はステップS5において表
示する表示画面、図7はステップS7において表示する
表示画面である。
【0064】次に、本発明の第二の実施の形態について
説明する。前記実施の形態と同一部分については同一符
号を用い説明も省略する。図1及び図3において説明し
た構成は本実施の形態においても同様である。
【0065】図8に示すように、基台25の下方には、
インキ容器22とその内部のインキとの重さとを受けて
その重さの連続的な変化を計測する計測手段としての圧
力計40が設けられている。本実施の形態ではインキ容
器22を支える受け台26が設けられているため、この
受け台26の重さも圧力計40が受ける構成となってい
る。
【0066】具体的には、基台25にはシリンダ41に
嵌合されたピストン42が上下方向に摺動自在に支持さ
れ、ピストン42と受け台26との間にはローラ43が
設けられている。シリンダ41の内部には非腐食性であ
って不燃性の気体が封入されている。したがって、ピス
トン42が下方へ押圧されるとシリンダ41内の気体が
圧縮される。圧力計40はシリンダ41の気体の圧力に
比例する電圧を出力するように構成されている。そし
て、圧力計40により計測された圧力に対応する情報を
表示するように構成されている。
【0067】以下、図10に示すフローチャートを参照
してインキの補給処理について説明する。インキ溜め1
3におけるインキが一定量以下になったときは、インキ
検知センサ14がOFFとなる。その状態を認識したと
きは(S11のY)、インキ検知センサ14がOFFに
なっている間インキポンプモータ32を駆動する(S1
2)。これによりインキ容器22内のインキがインキポ
ンプ33により吸引されノズル部材35を介してインキ
溜め13に補給される。インキポンプモータ32を駆動
してから40秒以内にインキ検知センサ14がONにな
った状態は(S13のY)、インキ溜め13がインキで
充足されていることを意味する。
【0068】このようにインキ容器22内のインキをイ
ンキ溜め13に補給すると、インキ容器22内のインキ
の残量が減るため、その都度インキ残量確認処理を実行
し(S14)、その結果を前述のように操作パネル上に
表示する(S15)。
【0069】すなわち、インキ容器22内のインキをイ
ンキ溜め13に補給すると、インキ容器22内のインキ
の重さが次第に軽くなるので、圧力計40が受ける圧力
は次第に小さくなり、圧力計40が出力する電圧は次第
に低下する。例えば、圧力計40から3Vの電圧が出力
され、電圧と圧力とが図9に示すような関係にある場
合、圧力は40kPaになるので、40kPaの圧力を
インキ残量としての重さに換算すると、1kgは0.0
980665MPaであるため、インキの重さは0.4
079kgとして計算される。この計算をステップS1
4で行う。
【0070】ステップS13において、インキポンプモ
ータ32を駆動してから40秒以内にインキ検知センサ
14がONにならない場合も(S13のN)、ステップ
S14の処理と同様にインキ残量確認処理を行う(S1
6)。そして、圧力計40の出力からインキ残量無しと
判断した場合は(S17のN)、操作パネルの表示画面
に、「インキ無し」の表示をする(S18)。
【0071】この例において、圧力計40はインキ容器
22内のインキの重みの変化に対応して連続的に変化す
る電圧を出力するので、インキ残量の変化をインキ無し
の状態まで含めて認識することができるが、ステップS
13において、インキポンプモータ32を駆動してから
40秒以内にインキ検知センサ14がONにならない状
態(S13のN)を認識した後に、さらにインキ残量の
有無を再認識(S17)してインキ無しの状態を判断す
ることにより、より正確にインキ無しの状態を認識する
ことができる。
【0072】ここで、ステップS13は、定められた一
定期間(40秒)内にインキ補給手段31によるインキ
の補給が正常に行われたか否かを判断するインキ補給判
断手段を実現する。
【0073】ステップS14、S16は、圧力計40に
より計測された圧力を基にインキ残量を計算するインキ
残量確認手段を実現する。
【0074】ステップS15、S18は、圧力計40か
らの計測信号に対応する情報を表示するインキ残量表示
手段を実現する。
【0075】さらに、ステップS13において、インキ
ポンプモータ32を駆動してから40秒以内にインキ検
知センサ14がONにならない場合(S13のN)であ
って、インキ残量有りと認識した場合(S17のY)
は、エラー処理を実行する(S19)。本実施の形態に
おけるエラー処理は、操作パネルの表示画面に、エラー
が発生した旨の警告表示をすることである。これによ
り、インキ容器22にインキ残量有りと認識しているに
も拘わらず、インキ溜め13にインキが正常に補給され
ないエラーの発生を認識することができる。このエラー
の原因は前記実施の形態の場合と同様である。
【0076】ここで、ステップS19は、インキ補給判
断手段によるインキ補給が正常でないと判断された場合
(S13のN)であってインキ容器22内にインキ残量
有りと認識した場合(S17のN)にエラー処理を実行
するエラー処理実行手段を実現する。
【0077】なお、圧力計40が受ける圧力は、インキ
の重さxの他に、インキ容器22自身(風袋)の重さA
と、受け台26の重さA’が含まれるが、AとA’とは
既知であるため、これらの重さA及びA’を見込んだ圧
力と電圧との関係を補正したテーブルを備えるなどの方
法により、真のインキの重さxを計算することができ
る。
【0078】このように、インキ容器22内のインキの
連続的に変化する残量を圧力として計測し、その連続的
に変化する圧力に対応する情報を表示することができる
ため、インキニアエンドとインキ無しの状態を認識する
ことができる。
【0079】この場合、受け台26に対して圧力計40
やピストン42の位置を厳密に定めなくても圧力計40
に掛かる圧力の変動がないため、精緻な組立調整作業は
不要である。
【0080】なお、使用時において圧力計40に掛かる
圧力と、新品のインキ容器22をセットした場合に圧力
計40に掛かる圧力との差圧によってもインキ残量を知
ることができるが、本実施の形態では、圧力計40によ
り計測された圧力を基にインキ残量(インキの重さ)を
計算するようにしたので、認識し易い単位でインキ残量
を知ることができる。
【0081】さらに、図示しないが、インキ容器(風
袋)22の重さを認識する風袋認識手段を設け、インキ
残量確認手段は圧力計40により計測された圧力に対し
て、インキ容器22の重さAを引き、さらに本実施の形
態では受け台26の重さA’を含まない値に補正し、そ
の補正値を基にインキ残量を計算するように構成しても
よい。このように構成することにより、インキ容器22
の大きさの違いに拘わらずインキ残量を正確に知ること
ができる。
【0082】具体的には、インキ容器22の表面にイン
キ容器22の風袋を表示するラベルなどの風袋表示部を
形成しておき、風袋認識手段としてはインキ容器22に
表示された風袋表示部を光学的に読み取る読取センサに
より形成することにより、インキ容器22の種類が異な
っても、そのインキ容器22の風袋の誤認識を防止でき
る。
【0083】次に、本発明の第三の実施の形態について
説明する。前記実施の形態と同一部分については同一符
号を用い説明も省略する。図8を用いて説明したよう
に、インキ容器22内のインキ残量を検知するためにイ
ンキ容器22の重さを圧力計40によって計測する点に
ついては第二の実施の形態と同様である。
【0084】本実施の形態におけるインキ供給処理の全
体の流れは図10において示した処理と同様である。異
なる点は、図10におけるステップS14及びS16で
行うインキ残量確認処理の方法だけである。以下、本実
施の形態におけるインキ残量確認手段について説明す
る。これは図11に示すインキ残量確認処理によって実
現される。
【0085】このインキ残量確認処理は、インキポンプ
モータ32を駆動してインキ容器22のインキをインキ
溜め13に補給し、40秒以内にインキ検知センサ14
がONになったか否かを判断(図10におけるステップ
S13)した後に実行する。
【0086】まず、インキ容器22内のインキの重み
(インキ残量)を検知する(S21)。この検知は第二
の実施の形態で説明したので詳細な説明を省略するが、
圧力計40が出力する電圧から計算する。このようにし
て計算したインキの重みは、インキ溜め13に対して前
回インキを補給した時点の値と、現在補給した時点の値
との少なくとも二つのデータを図示しないメモリに保存
する。説明の都合上、前回計算したインキの重みをx
0 、現在計算したインキの重みをxとする。
【0087】他方、印刷枚数については、インキ溜め1
3に対して前回インキを補給した時点の値と、現在補給
した時点の値との少なくとも二つのデータを図示しない
メモリに保存する。
【0088】次に、インキ溜め13にインキを補給する
前に排版したか否かを判断し(S22)、マスタ製版に
続く排版をしないと判断したときに(S22のN)、イ
ンキ溜め13に対する前回のインキ補給時から現在のイ
ンキ補給時に至る期間内のインキ補給量Δxを計算す
る。この計算はΔx=x0 −xにより求める(S2
3)。この計算を、インキ補給前に排版しないことを条
件に行う理由は、この期間内に排版するとインキが使用
済みのマスタに付着して廃棄され、真に印刷のために消
費されたインキの量が把握できなくなるためである。
【0089】次に、インキ溜め13に対する前回のイン
キ補給時から現在のインキ補給時までの期間内における
インキ補給量Δxを基準インキ補給量に対して比較し
(S24)、インキ補給量Δxが基準インキ補給量を超
えた場合に(S24のY)、エラー処理を実行する(S
25)。このステップS25は、計算された一定期間内
におけるインキ補給量Δxを基準インキ補給量に対して
比較し、インキ補給量Δxが基準インキ補給量を超えた
場合にエラー処理を実行するエラー処理実行手段を実現
する。このエラー処理は、例えばユーザーに対する警告
表示である。警告表示は操作パネル上に表示する。この
ようにすることによって、過剰なインキ補給を抑制しイ
ンキ無しに至る期間を延長することができる。
【0090】ここで、基準インキ補給量は、インキ溜め
13が空になっている状態(インキ検知センサ14はO
FF状態)からインキ補給手段31によりインキを補給
し、インキ検知センサ14がONになるまでのインキ補
給量に略倍のマージンを見込んだ値である。この値は印
刷装置の機種によっても異なるが、この例では50gと
して設定されている。
【0091】ステップS24において、インキ補給量Δ
xが基準インキ補給量を超えていないと判断したときは
(S24のN)、インキ容器22内のインキが無くなる
までに何枚の印刷が可能であるかの印刷可能枚数Bを計
算する(S26)。この計算は、B=(x/Δx)bに
より計算する。bはインキ溜め13に対して前回インキ
を補給した時点から現在インキを補給した時点までの印
刷枚数で、これはメモリに保存した前回の印刷枚数と現
在までの印刷枚数との差により計算する。
【0092】さらに、一定期間内でのインキ補給量Δx
と、同期間内で印刷された印刷枚数bと、インキの価格
Cとによりユーザーに知らせる一枚当たりのインキコス
トDをも計算する(S27)。この計算は、D=(Δx
/b)Cにより計算する。Cはインキ1g当たりのコス
トである。このCの値は、インキ容器22に表示された
バーコードなどの表示部から読み取ることにより認識
し、或いはユーザーが入力した値により認識するができ
る。
【0093】このように計算された、インキ無しに至る
までの印刷可能枚数、一枚当たりのインキコストは操作
パネル上に表示することができる。したがって、インキ
残量をユーザーにとって最も認識し易い印刷枚数によっ
て認識することができる。また、インキコストから判断
してインキ無しに至るまでの印刷に際し、印刷濃度調整
をするか否かの注意をユーザーに対して喚起することが
できる。
【0094】本実施の形態における操作パネル上の表示
画面を図12ないし図14に示すもので、図12はプリ
ント中の状態を示す表示画面、図13はインキが無くな
るまでの印刷枚数を表示する表示画面、図14は1枚当
たりのインキコスト表示する表示画面である。
【0095】なお、一定期間でのインキ溜め13に対す
るインキ補給量Δxを求める方法は、前回計測したイン
キの重さ(インキ残量)x0 と現在回計測したインキの
重さ(インキ残量)xとの差により求める方法以外に、
インキポンプ33のピストン37の運動回数により求め
る方法も可能である。
【0096】また、計測手段として圧力計40を用いた
が、荷重により歪み、その歪み量に対応する電気信号を
出力するロードセル秤の利用も可能である。
【0097】さらに、本発明は、インキ容器から補給さ
れたインキをインキジェットヘッドに蓄え、インキジェ
ットヘッドのノズルからインキを噴出させるインキジェ
ットプリンタにも適用可能である。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インキ容
器のインキがプリンタ部に正常に補給されている場合に
は、インキニアエンド検知信号の出力によりインキ容器
内のインキが残り少なくなった状態として認識すること
ができる。また、インキ容器のインキが無くなった状態
の検知は、インキ容器のインキがプリンタ部に正常に補
給されないことを条件にしてインキニアエンド検知信号
の出力により判断することにより、インキ容器内のイン
キを最後まで使い切った状態として正確に認識すること
ができる。これに伴い、インキ容器に対するインキニア
エンドセンサの相対位置関係を厳密に調整する必要がな
くなるため、組立調整作業を容易にすることができる。
【0099】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、インキ補給判断手段によるインキ補
給が正常でないと判断された場合であってインキニアエ
ンド検知信号が出力されない場合にエラー処理を実行す
るように構成したので、インキ容器にインキが残ってい
るにも関らずプリンタ部にインキが補給されないエラー
状態を認識することができる。
【0100】請求項3記載の発明によれば、インキが貯
蔵されたインキ容器の連続的に変化する重さに対応する
計測信号を計測手段から出力させるように構成したの
で、刻々と変化するインキ容器内のインキ残量を認識す
ることができ、インキ容器内のインキが無くなった状態
も確実に認識することができる。さらに、計測手段の設
置位置を厳密に定める必要がないため、組立調整を容易
にすることができる。
【0101】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、インキ補給信号が出力された後の定
められた期間内にインキ補給手段によるインキの補給が
正常でないと判断された場合であってインキ容器にイン
キ残量有り認識した場合にエラー処理を実行するように
構成したので、インキ容器にインキが残っているにも関
らずプリンタ部にインキが補給されないエラー状態を認
識することが可能となる。
【0102】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の発明において、計測信号を基にインキ容器内
のインキの重さをインキ残量として計算するインキ残量
確認手段ので、認識し易い単位でインキ残量を知ること
ができる。
【0103】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明において、インキ容器の重さを認識する風袋認
識手段を備え、インキ残量確認手段は計測手段からの計
測信号に対してインキ容器の重さを含まない値に補正し
た値を基にインキ残量を計算するので、インキ容器の大
きさの違いに拘わらずインキ残量を正確に知ることがで
きる。
【0104】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、風袋認識手段はインキ容器に表示さ
れた風袋表示部を光学的に読み取る読取センサにより形
成されているので、インキ容器の種類が異なっても、そ
のインキ容器の風袋の誤認識を防止できる。
【0105】請求項8記載の発明によれば、請求項5な
いし7の何れか一記載の発明において、インキ残量確認
手段は、現在検知した前記インキ容器内のインキ残量と
前回検知した前記インキ容器内のインキ残量との差とな
る一定期間内でのインキ補給量と、その同期間内で印刷
された印刷枚数と、現在検知したインキ容器内のインキ
残量とによりインキ無しに至るまでの印刷可能枚数を計
算するので、インキ残量をユーザーにとって最も認識し
易い印刷枚数によって認識することができる。
【0106】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明において、インキ残量確認手段は、一定期間内
でのインキ補給量と、同期間内で印刷された印刷枚数
と、インキの価格とによりユーザーに知らせる一枚当た
りのインキコストをも計算するので、インキコストから
判断してインキ無しに至るまでの印刷に際し、印刷濃度
調整をするか否かの注意をユーザーに対して喚起するこ
とができる。
【0107】請求項10記載の発明によれば、請求項8
又は9記載の発明において、計算された一定期間内にお
けるインキ補給量を基準インキ補給量に対して比較し、
インキ補給量が基準インキ補給量を超えた場合にエラー
処理を実行するように構成したので、過剰なインキ補給
を抑制しインキ無しに至る期間を延長することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における印刷装置の
内部構造を概略的に示す縦断正面図である。
【図2】インキ容器の支持構造を示す側面図である。
【図3】インキ補給手段の構成を示す斜視図である。
【図4】インキ補給処理を示すフローチャートである。
【図5】操作パネル上の表示画面である。
【図6】操作パネル上の表示画面である。
【図7】操作パネル上の表示画面である。
【図8】本発明の第二の実施の形態におけるインキ容器
の支持構造を示す側面図である。
【図9】圧力計が計測する圧力とインキの重さとの関係
を示すグラフである。
【図10】インキ補給処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の第三の実施の形態におけるインキ残
量確認処理のフローチャートである。
【図12】操作パネル上の表示画面である。
【図13】操作パネル上の表示画面である。
【図14】操作パネル上の表示画面である。
【符号の説明】
P プリンタ部 14 インキ検知センサ 22 インキ容器 30 インキニアエンドセンサ 31 インキ補給手段 32 駆動部 40 計測手段 S3、S13 インキ補給判断手段 S7 インキ無し表示手段 S8、S19、S25 エラー処理実行手段 S14、S16 インキ残量確認手段 S25 エラー処理実行手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ容器内のインキが一定量以下にな
    ったときにそのインキを含む前記インキ容器の重さの変
    化により作動してインキニアエンド検知信号を出力する
    インキニアエンドセンサと、 プリンタ部に蓄えられたインキが一定量以下になったと
    きにインキの補給を促すインキ補給信号を出力するイン
    キ検知センサと、 前記インキ補給信号が出力されたときに駆動部を駆動し
    前記インキ容器内のインキを前記プリンタ部に補給する
    インキ補給手段と、 前記インキ補給信号が出力された後の定められた期間内
    に前記インキ補給手段によるインキの補給が正常に行わ
    れたか否かを前記インキ検知センサの出力により判断す
    るインキ補給判断手段と、 前記インキ補給判断手段によるインキ補給が正常でない
    と判断された場合であって前記インキニアエンド検知信
    号が出力された場合にインキ無しの表示をするインキ無
    し表示手段と、を備える印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記インキ補給判断手段によるインキ補
    給が正常でないと判断された場合であって前記インキニ
    アエンド検知信号が出力されない場合にエラー処理を実
    行するエラー処理実行手段を備える請求項1記載の印刷
    装置。
  3. 【請求項3】 インキが貯蔵されたインキ容器の連続的
    に変化する重さに対応する計測信号を出力する計測手段
    と、 プリンタ部に蓄えられたインキが一定量以下になったと
    きにインキの補給を促すインキ補給信号を出力するイン
    キ検知センサと、 前記インキ補給信号が出力されたときに駆動部を駆動し
    前記インキ容器内のインキを前記プリンタ部に補給する
    インキ補給手段と、 前記計測手段からの計測信号に対応する情報を表示する
    インキ残量表示手段と、を備える印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記インキ補給信号が出力された後の定
    められた期間内に前記インキ補給手段によるインキの補
    給が正常に行われたか否かを前記インキ検知センサの出
    力により判断するインキ補給判断手段と、 前記インキ補給判断手段によるインキ補給が正常でない
    と判断された場合であって前記インキ容器にインキ残量
    有り認識した場合にエラー処理を実行するエラー処理実
    行手段と、を備える請求項3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記計測信号を基に前記インキ容器内の
    インキの重さをインキ残量として計算するインキ残量確
    認手段を備える請求項3又は4記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記インキ容器の重さを認識する風袋認
    識手段を備え、前記インキ残量確認手段は前記計測手段
    からの計測信号に対して前記インキ容器の重さを含まな
    い値に補正した値を基にインキ残量を計算する請求項5
    記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記風袋認識手段は前記インキ容器に表
    示された風袋表示部を光学的に読み取る読取センサによ
    り形成されている請求項6記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記インキ残量確認手段は、現在検知し
    た前記インキ容器内のインキ残量と前回検知した前記イ
    ンキ容器内のインキ残量との差となる一定期間内でのイ
    ンキ補給量と、その同期間内で印刷された印刷枚数と、
    現在検知した前記インキ容器内のインキ残量とによりイ
    ンキ無しに至るまでの印刷可能枚数を計算する請求項5
    ないし7の何れか一記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記インキ残量確認手段は、前記一定期
    間内でのインキ補給量と、同期間内で印刷された印刷枚
    数と、インキの価格とによりユーザーに知らせる一枚当
    たりのインキコストをも計算する請求項8記載の印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 計算された一定期間内における前記イ
    ンキ補給量を基準インキ補給量に対して比較し、前記イ
    ンキ補給量が前記基準インキ補給量を超えた場合にエラ
    ー処理を実行するエラー処理実行手段を備える請求項8
    又は9記載の印刷装置。
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