JP2001334506A - 木質系床材 - Google Patents
木質系床材Info
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- JP2001334506A JP2001334506A JP2000157457A JP2000157457A JP2001334506A JP 2001334506 A JP2001334506 A JP 2001334506A JP 2000157457 A JP2000157457 A JP 2000157457A JP 2000157457 A JP2000157457 A JP 2000157457A JP 2001334506 A JP2001334506 A JP 2001334506A
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Abstract
スを塗らなくてよくて日常の手入れが簡略化できる。 【解決手段】 木質系床材本体1の表面にUV硬化型樹
脂とフッ素樹脂を混合した塗装層2を形成する。
Description
成した木質系床材に関するものである。
層した木質系床材本体の表面にUV硬化型塗料を塗布
し、UVランプで照射してUV硬化させて塗装層を形成
した木質系床材が知られている。このようにUV硬化型
塗料を使用するのは、乾燥時間が短く、生産ライン上で
乾燥まで完了させることができるので、生産性が向上す
ることを目的として使用している。
塗料により形成した塗装層を有する木質系床材は、床材
として使用する際、耐汚染性、耐油性、耐アンモニア
性、耐水性、耐傷性の一つあるいは複数の機能が必要と
なる箇所で使用するに当たって、塗装層を形成した木質
系床材表面にそれぞれ要求される上記各機能を備えたワ
ックスを選んで塗布していた。例えば、トイレに使用す
る床材は耐アンモニア性、耐水性等が必要であり、リビ
ングに使用する床材は耐傷性、耐汚染性等が必要であ
り、また、キッチンに使用する床材は耐水性、耐油性等
が必要であり、このため、使用場所に応じて床材に塗布
するワックスの種類を変えていた。
スを塗布する手間が必要であり、また、必要とする機能
に合わせてワックスの種類を変える必要があった。しか
も、ワックスの塗布は日常的に繰り返し行う必要があ
り、この点でもメンテナンスが面倒であった。
の上に更にフッ素系樹脂を塗り、熱硬化させることが考
えられるが、硬化時間が10分〜一晩(80°C〜常
温)かかり、乾燥保管場所も広く必要で、大量生産には
向かないので実用的ではなかった。
みてなされたものであり、様々な場所で床材として使用
でき、しかもワックスを塗らなくてよくて日常の手入れ
が簡略化できる木質系床材を提供することを課題とする
ものである。
に本発明に係る木質系床材は、木質系床材本体1の表面
にUV硬化型樹脂とフッ素樹脂を混合した塗装層2を形
成して成ることを特徴とするものである。このような構
成とすることで、塗装層2を形成するに当たって従来の
床材に塗装層2を形成する場合と同様にUVランプを照
射して形成できるだけでなく、フッ素樹脂の存在によ
り、耐汚染性、耐油性、耐アンモニア性、耐水性、耐傷
性等を高めることができるものである。
を形成した木質系床材において、木質系床材本体1の表
面に複数層よりなる塗装層2を形成し、塗装層2の上塗
り層3をUV硬化型樹脂とフッ素樹脂を混合した塗料に
より形成してもよい。このような構成とすることで、上
塗り層3の耐汚染性、耐油性、耐アンモニア性、耐水
性、耐傷性等を高めることができるものである。
4、中塗り層5、上塗り層3の3層からなる塗装層を形
成し、下塗り層がUV硬化型塗料を塗布して形成してあ
り、上塗り層3が上記下塗り層4を形成する下塗り塗料
にフッ素樹脂を含有した上塗り塗料を塗布して形成して
あり、中塗り層5が下塗り塗料と上塗り塗料を混合して
形成した中塗り塗料を塗布して形成してあることが好ま
しい。このような構成とすることで、下塗り塗料と上塗
り塗料を混合して形成した中塗り塗料を塗布した中塗り
層5の存在により、中塗り層5は下塗り層4及び上塗り
層3の双方に対してなじんで積層界面における一体化が
図れるものである。
素樹脂が3〜7質量%含まれていることが好ましい。こ
のような構成とすることで、耐汚染性、耐油性、耐アン
モニア性、耐水性、耐傷性等を高めることができるとと
もに、歩行時に滑らないものである。
質の研磨材を混入することが好ましい。このような構成
とすることで、いっそう耐傷性を高めることができるも
のである。
て説明する。
に、木質系床材本体1の表面にUV硬化型樹脂とフッ素
樹脂を混合した塗装層2を形成したものである。
合合板、WPB(ウッドプラスチックボード)、高比重
合板(比重0.7以上)、クロス合板等の基材1aの表
面に突板単板1bを積層して構成してあり、この木質系
床材本体1の側端面に雄実や雄実が嵌め込まれる凹溝を
形成してある。
塗りしてあり、その表面に更に着色を施して着色層6を
形成してある。着色層6は水系ステイン、溶剤系ステイ
ン等の塗料を塗布して形成してある。塗装層2は着色層
6の上に形成されるものである。塗装層2は複数層から
構成してあり、図1に示す実施形態では塗装層2が下塗
り層4、中塗り層5、上塗り層3の3層から構成してあ
る。
ル系、ウレタン系のUV硬化型塗料よりなる下塗り塗料
を塗布し、UVランプを照射してUV硬化させることで
形成してある。
リエステル系、ウレタン系のUV硬化型塗料を塗布し、
UVランプを照射してUV硬化させることで形成する場
合と、上記下塗り層4を形成するための上記下塗り塗料
と、後述の上塗り層3を形成するための上塗り塗料とを
混合して形成した中塗り塗料を塗布し、UVランプを照
射してUV硬化させることで形成する場合とがある。
ル系、ウレタン系のUV硬化型樹脂とフッ素樹脂を混合
した上塗り塗料を塗布し、UVランプを照射してUV硬
化させることで形成してある。ここで、上塗り塗料は、
フッ素樹脂、トルエン、アクリル樹脂を混合した混合物
と、上記下塗り塗料とを所定の割合(例えば1:1)で
混合して得たものが使用され、この上塗り塗料中にはフ
ッ素樹脂を3質量%〜7質量%含有させるものである。
また、上塗り塗料中には粒径が0.5μ程度の水酸化ア
ルミ等の無機細粒からなる研磨材を混入して耐傷付き性
を向上させるようにしてもよい。
質量%含有させるのは以下の理由による。つまり、フッ
素樹脂が3質量%以下の場合にはフッ素樹脂を含有する
ことによる汚れの拭き取り性が悪くて対汚染性が向上せ
ず、例えば表面にいわゆるマジックペンと称される油性
ペンでマークした場合に拭き取ることができずそのまま
跡が残ってしまうので好ましくない。また、耐汚染性に
関してはフッ素樹脂の含有量が多い程よいが、7質量%
以上となるとフッ素樹脂を含有することによる滑り易さ
がマイナス要因として作用し、実使用時に滑って危険と
なるおそれがあり、また、必要以上にフッ素樹脂の含有
量を上げるとコストアップとなるので好ましくない。
塗布厚が25μm〜35μmとし、上塗り層3の塗布厚
は5〜15μmとする。
の塗装層2を形成するに当たって従来の床材に塗装層2
を形成する場合と同様にUVランプを照射して形成でき
て、乾燥時間が短く、生産ライン上で乾燥まで完了させ
ることができるので、生産性が向上するものである。し
かも、このようにUVランプを照射して短時間で乾燥で
きるようにしたにもかかわらず、フッ素樹脂の存在によ
り、耐汚染性、耐油性、耐アンモニア性、耐水性、耐傷
性等を高めることができるものである。
においてはいっそう耐傷付き性が向上するものである。
に無機塗料を塗布したのと同じような耐汚染性、耐油
性、耐アンモニア性、耐水性、耐傷性を有しながらUV
硬化により短時間で製造することができるものである。
に耐汚染性、耐油性、耐アンモニア性、耐水性、耐傷性
を有しているので、耐アンモニア性、耐水性等が必要な
トイレの床材、耐傷性、耐汚染性等が必要なリビングの
床材、耐水性、耐油性等が必要なキッチンの床材等種々
の異なる機能を必要とする場所の床材として使用するこ
とができるものであり、また、従来のように、日常的に
ワックスを塗布する手間が必要でないものである。
aの表面に突板単板1bを積層した木質系床材本体1を
用意し、この木質系床材本体1の表面を研磨し、捨て塗
りをした後にその表面に着色塗料として中国塗料製の水
性ステインW−EXL(水性アクリル樹脂20質量%、
顔料10質量%、塗膜調整剤10質量%、造膜助剤2質
量%、pH調整剤等と水を配合)を塗布して着色層6を
形成した。次に、UV硬化型塗料よりなる下塗り塗料と
して中国塗料製のオーレックス893F(ウレタンアク
リレート樹脂40質量%、ウレタンアクリレートモノマ
ー40質量%、顔料20質量%、その他光開始剤等を配
合)を2.5g/0.3m2塗布し、UVランプにより
UV硬化させて下塗り層4を形成した。次に、中塗り塗
料として中国塗料製のオーレックス630B(不飽和ポ
リエステル樹脂60質量%、スチレン30質量%、その
他光開始剤等を配合)を1.7g/0.3m2塗布し、
UVランプによりUV硬化させて中塗り層5を形成し
た。次に、上塗り塗料を1.08g/0.3m2塗布し
て上塗り層5を形成した(ここで使用した上塗り塗料
は、フッ素樹脂10質量%、トルエン30質量%、アク
リル樹脂60質量%を混合した混合物に上記下塗り塗料
を1:1の割合で混合したもの(フッ素樹脂は5質量%
含まれている)を使用し、UVランプによりUV硬化さ
せて上塗り層3を形成した)。
る以外は実施例1と同じである。すなわち、実施例2で
使用する中塗り塗料は、実施例1の下塗り塗料と実施例
1の上塗り塗料を1:1の割合で混合して中塗り塗料を
得て、この中塗り塗料を下塗り層4の上に1.7g/
0.3m2塗布し、UVランプによりUV硬化させて中
塗り層5を形成した。
塗装層2の表面にそれぞれマジックペンと称される油性
ペンでマークし、このマークを布により拭き取ったとこ
ろ、マーク跡がない状態に拭き取ることができた。ま
た、実施例1、実施例2の各木質系床材に対してストッ
キングを履いて歩行試験を行ったところ滑ることなく歩
行することができた。
明にあっては、木質系床材本体の表面にUV硬化型樹脂
とフッ素樹脂を混合した塗装層を形成するので、塗装層
を形成するに当たって従来の床材に塗装層を形成する場
合と同様にUVランプを照射して形成できるだけでな
く、フッ素樹脂の存在により、耐汚染性、耐油性、耐ア
ンモニア性、耐水性、耐傷性等を高めることができ、こ
の結果、生産性に優れ、種々の施工場所に使用できる耐
汚染性、耐油性、耐アンモニア性、耐水性、耐傷性等に
優れた木質系床材を提供できるものである。
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、木
質系床材本体の表面に塗装層を形成した木質系床材にお
いて、木質系床材本体の表面に複数層よりなる塗装層を
形成し、塗装層の上塗り層がUV硬化型樹脂とフッ素樹
脂を混合した塗料により形成してあるので、上塗り層の
耐汚染性、耐油性、耐アンモニア性、耐水性、耐傷性等
を高めることができ、上塗り層にフッ素樹脂を含ませる
ので、フッ素樹脂の使用量が少なくてすみコストが安く
なるものである。
記請求項1記載の発明の効果に加えて、木質系床材本体
の表面に下塗り層、中塗り層、上塗り層の3層からなる
塗装層を形成し、下塗り層がUV硬化型塗料を塗布して
形成してあり、上塗り層が上記下塗り層を形成する下塗
り塗料にフッ素樹脂を含有した上塗り塗料を塗布して形
成してあり、中塗り層が下塗り塗料と上塗り塗料を混合
して形成した中塗り塗料を塗布して形成してあるので、
下塗り塗料と上塗り塗料を混合して形成した中塗り塗料
を塗布した中塗り層の存在により、中塗り層は下塗り層
及び上塗り層の双方に対してなじんで各層の積層界面に
おける強固な一体化が図れるものである。
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、フッ素樹脂を含む塗装層中にフッ素樹脂が3
〜7質量%含まれているので、耐汚染性、耐油性、耐ア
ンモニア性、耐水性、耐傷性等が確実に高めることがで
き、また、歩行の際に滑らない床材を提供できるもので
ある。
記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、フッ素樹脂を含む塗装層中に無機質の研磨材
を混入してあるので、無機質の研磨材により耐摩耗性が
向上していっそう耐傷性を高めることができるものであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 木質系床材本体の表面にUV硬化型樹脂
とフッ素樹脂を混合した塗装層を形成して成ることを特
徴とする木質系床材。 - 【請求項2】 木質系床材本体の表面に塗装層を形成し
た木質系床材において、木質系床材本体の表面に複数層
よりなる塗装層を形成し、塗装層の上塗り層がUV硬化
型樹脂とフッ素樹脂を混合した塗料により形成してある
ことを特徴とする木質系床材。 - 【請求項3】 木質系床材本体の表面に下塗り層、中塗
り層、上塗り層の3層からなる塗装層を形成し、下塗り
層がUV硬化型塗料を塗布して形成してあり、上塗り層
が上記下塗り層を形成する下塗り塗料にフッ素樹脂を含
有した上塗り塗料を塗布して形成してあり、中塗り層が
下塗り塗料と上塗り塗料を混合して形成した中塗り塗料
を塗布して形成して形成してあることを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の木質系床材。 - 【請求項4】 フッ素樹脂を含む塗装層中にフッ素樹脂
が3〜7質量%含まれていることを特徴とする請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の木質系床材。 - 【請求項5】 フッ素樹脂を含む塗装層中に無機質の研
磨材を混入したことを特徴とする請求項1乃至請求項4
のいずれかに記載の木質系床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000157457A JP3721944B2 (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 木質系床材 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000157457A JP3721944B2 (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 木質系床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001334506A true JP2001334506A (ja) | 2001-12-04 |
JP3721944B2 JP3721944B2 (ja) | 2005-11-30 |
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ID=18662086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000157457A Expired - Lifetime JP3721944B2 (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 木質系床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3721944B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003253870A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-10 | Fuji Ultrasonic Engineering Co Ltd | 無垢板製積層フロアー材及びこれを用いたフローティングフロアー施工方法 |
JP2009127015A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Panasonic Electric Works Co Ltd | キッチン部材 |
KR100943158B1 (ko) | 2009-09-24 | 2010-02-22 | 티오켐 주식회사 | 콘크리트, 시멘트용 침투성 도장공법 |
JP2011025650A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-02-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 抗アレルゲン性を有する木質板とその製造方法 |
JP2016203391A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | 河合製巧株式会社 | ノンスリップ塗膜を有する木質製品 |
JP2019060119A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | フクビ化学工業株式会社 | 床材 |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000157457A patent/JP3721944B2/ja not_active Expired - Lifetime
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