JP2001334080A - 振動式かみそり - Google Patents

振動式かみそり

Info

Publication number
JP2001334080A
JP2001334080A JP2000157450A JP2000157450A JP2001334080A JP 2001334080 A JP2001334080 A JP 2001334080A JP 2000157450 A JP2000157450 A JP 2000157450A JP 2000157450 A JP2000157450 A JP 2000157450A JP 2001334080 A JP2001334080 A JP 2001334080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
razor
skin
blade
vibration
razor blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000157450A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Sakon
茂俊 佐近
Tadashi Hamada
糾 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000157450A priority Critical patent/JP2001334080A/ja
Publication of JP2001334080A publication Critical patent/JP2001334080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Shavers And Clippers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かみそり刃あるいは肌振動板を髭に対して相
対的に振動させることによって髭の切断抵抗を下げるこ
とにより切れ味を向上させることができる振動式かみそ
りを提供する。 【解決手段】 肌に対して刃先を刃先の稜線方向と直交
する方向に摺動させて髭を切断するかみそり刃103,
104が配置されたヘッド部101と、このヘッド部1
01に一端が連結されたグリップ部102と、かみそり
刃103,104に振動を加える振動発生装置を備えた
振動式かみそりである。これにおいて、髭に対して少な
くとも1枚以上のかみそり刃103,104を相対的に
振動せしめようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1枚以上のかみそ
り刃を有し、かみそり刃を刃先の稜線方向と直交する方
向に肌に対して摺動させて髭を剃るかみそりに関し、詳
しくはかみそり刃を振動させる振動発生装置を設けて振
動させながらかみそり刃で髭を剃る振動式かみそりに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最も一般的な髭剃り手段はいわゆる安全
かみそりであるが、かみそり刃が髭を切断する抵抗が大
きいと髭を引っ張ることにより不快感を感じたり、無理
に剃ろうとすると髭がちぎれたりする。また、剃れない
ときにより剃れるようにするために肌へより強く刃を押
し付ける場合があるが、このような場合、肌を傷つける
危険が増加する。これは髭の濃いあるいは硬く、太く髭
そのものの切断抵抗が大きい人の場合特に顕著である。
【0003】また電気かみそりとしては、外刃とこの刃
の内面に摺接駆動される内刃とを備えたものが一般的で
あるが、この他に安全かみそりのものと同じかみそり刃
が取り付けられたヘッド部分を振動させる振動式かみそ
りがある。
【0004】特開昭63−220898号公報に示され
たこのタイプのかみそりは、筒状の本体ハウジングの一
端に連結したヘッド部にかみそり刃を取り付けるととも
に、モーターの出力軸に偏心分銅が装着されたものとし
て形成された振動発生装置を本体ハウジングに内蔵させ
ている。
【0005】上記公報では剃るときに肌に当てて沿わせ
るヘッド部と手で支持するグリップ部が一体になってお
り、振動のエネルギーロスを減らすためにヘッド部の一
端にこのグリップ部が緩衝部材を介して連結されたもの
が特開平3−155893号公報に開示されている。
【0006】また、15000〜20000Hzの周波
数で皮膚係合エレメントを振動させる振動装置を有する
シェービング装置が特開平11−9854号公報にて開
示されている。この公報では明確に記載されていない
が、ここでいう皮膚係合エレメントとはかみそり刃ある
いはかみそり刃以外のヘッド部を指していると推定され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の振
動式かみそりは基本的には図13に示すような構造にな
っていると考えられる。この振動式かみそりは図13の
ようにヘッド部1と使用の際に持つところになるグリッ
プ部2と、ヘッド部1とグリップ部2との間にあってこ
の両者を連結している弾性体すなわち緩衝部材3、そし
てヘッド部1に配した振動カプラー5とからなるものと
して形成されている。ヘッド部1には既製の安全かみそ
り刃と称されるかみそり刃4が装着されている。グリッ
プ部2内にはスイッチ回路8や電池9が内装してある。
振動カプラー5の内部には直流モーター6が配置されて
おり直流モーター6の回転軸と振動カプラー5の中心軸
が一致するように直流モータ6は固定されており、直流
モータ6が回転することにより偏心分銅7の一部が振動
カプラー5の内面に接触する、もしくは内接しない場合
にも振動カプラー5と偏心分銅7をあわせたものの重心
が移動することにより、これに接続配置されたヘッド部
1が振動する。
【0008】そのため、従来の振動式かみそりではヘッ
ド部1そのものを振動させているので、剃り時に、かみ
そり刃4と共にかみそり刃4以外のヘッド部1も同時に
肌へ接触するために肌も一緒に振動するため肌に植わっ
ている髭も肌と一緒に振動する。特に、ヘッド部1の振
動数が300Hz以下の場合これが顕著である。したが
って、髭に対して十分な相対速度をかみそり刃4が得ら
れないために髭の切断抵抗が十分に下がらないので、切
れ味の向上が不十分であった。
【0009】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、かみそり刃あるいは肌振動板を髭に対して相対
的に振動させることによって髭の切断抵抗を下げること
により切れ味を向上させることができる振動式かみそり
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1の振動式かみそりは、肌に対して刃先
を刃先の稜線方向と直交する方向に摺動させて髭を切断
するかみそり刃が配置されたヘッド部と、このヘッド部
に一端が連結されたグリップ部と、かみそり刃に振動を
加える振動発生装置を備えた振動式かみそりにおいて、
髭に対して少なくとも1枚以上のかみそり刃を相対的に
振動せしめようにしたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2の振動式かみそりは、請
求項1において、ヘッド部とは独立してかみそり刃のみ
を刃先の稜線方向に振動させるようにしたことを特徴と
する。
【0012】本発明の請求項3の振動式かみそりは、請
求項1において、肌のみをかみそり刃の刃先の稜線方向
に振動させるようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4の振動式かみそりは、請
求項1において、かみそり刃と肌をかみそり刃の刃先の
稜線方向に逆位相で振動せしめようにしたことを特徴と
する。
【0014】本発明の請求項5の振動式かみそりは、請
求項2において、刃先の稜線方向が平行に配置された少
なくとも2枚のかみそり刃を有し、ヘッド部とは独立に
これらが互いに逆位相で振動するようにしたことを特徴
とする。
【0015】本発明の請求項6の振動式かみそりは、請
求項1において、少なくとも2枚のかみそり刃を有し、
2枚のかみそり刃のうち肌との距離がより近いかみそり
刃は刃先の稜線方向に、肌により遠い方のかみそり刃は
刃厚方向に振動するようにしたことを特徴とする。髭剃
り時にこの2枚のかみそり刃はより近くに配置すること
が望ましい。
【0016】本発明の請求項7の振動式かみそりは、請
求項3または請求項4において、かみそり刃と並行に少
なくとも1枚の肌振動板を有し、該肌振動板がかみそり
刃の刃先の稜線方向に振動するようにしたことを特徴と
する。例えば、該肌振動板は刃形状にする、あるいは、
櫛状にすることにより肌との接触面積を最小限にし、且
つ刃先とできる限り近くで肌に接触することが望まし
い。
【0017】本発明の請求項8の振動式かみそりは、請
求項7において、肌振動板の肌に接する部分に凹凸を設
けることにより該肌振動板と肌との摩擦抵抗を増大さ
せ、より肌の振動を促進するようにしたことを特徴とす
る。
【0018】本発明の請求項9の振動式かみそりは、請
求項7において、肌振動板を複合材とすることを特徴と
する。例えば、樹脂コーティングにより肌と接する側に
肌との摩擦係数の大きい材料を配置することが考えられ
る。
【0019】本発明の請求項10の振動式かみそりは、
請求項7において、肌振動板は2種以上の樹脂をクラッ
ド状に成形し、肌と接する側に肌との摩擦係数の大きい
材料を配置するようにしたことを特徴とする。
【0020】本発明の請求項11の振動式かみそりは、
請求項1において、2枚以上のかみそり刃あるいは1枚
以上のかみそり刃と肌振動板を同方向逆位相あるいは異
方向に振動させる手段として2個以上の振動カプラーを
設置したことを特徴とする。
【0021】本発明の請求項12の振動式かみそりは、
請求項1において、振動源として回転モーター以外のも
のを用いたことを特徴とする。例えば、電磁振動子、磁
歪振動子等が考えられる。
【0022】上記請求項1のように髭に対して少なくと
も1枚以上のかみそり刃を相対的に振動せしめようにし
た場合、ヘッド部1全体を振動させた従来の場合よりも
髭の切削抵抗を有効に下げて切れ味を向上させるために
かみそり刃の髭に対する相対速度をアップさせることが
できる。
【0023】その技術手段として請求項2のようにかみ
そり刃のみを刃先線と並行な方向(刃先の稜線方向)に
振動させてやることが望ましい。また請求項3のように
かみそり刃は静止していても肌を刃先線と並行な方向に
振動させてやればかみそり刃が髭に対して相対的に速度
をもつことになるので髭の切断抵抗を下げるのに有効で
ある。
【0024】ところで特開平11−9854号公報で言
及する皮膚係合エレメントとは明確に表現されていない
が、かみそり刃あるいはかみそり刃以外のヘッド部を指
していると推察され、該公報のものではこれらを超音波
トランジューザホーンにて超音波振動させるとあるが、
該公報のものの構成から考えるに該皮膚係合エレメント
の振動方向はシェービング行程に関してほぼ平行にしか
ならないと考える。
【0025】ところが、本発明の請求項2、請求項3、
請求項4で言及するところはかみそり刃の振動方向が刃
先の稜線方向が主であるため特開平11−9854号公
報とは異なり、より切れ味向上効果が大きい。
【0026】理由を以下に概説するが、一般にかみそり
刃を肌に接触させて肌に植わっている髭を剃る場合は、
かみそり刃と肌のなす角度すなわち剃り角は25°以下
が殆どである。シェービング行程に関して平行な方向に
かみそり刃あるいはかみそり刃以外のヘッド部を振動さ
せるとは髭を押し切る方向にかみそり刃を振動させるこ
とに他ならず、本発明の請求項2、請求項3、請求項4
のように髭を引き切る方向の方が髭の切断抵抗を下げる
効果が大きい。
【0027】また請求項4の場合、かみそり刃と肌を同
時に逆位相で振動せしめることでかみそり刃の髭に対す
る相対速度をさらに増加させることになるので髭の切断
抵抗を下げて切れ味を向上させる効果は向上する。
【0028】また、請求項5のように少なくとも2枚の
かみそり刃を有し、これらが互いに逆位相で振動するこ
とにより、2枚のかみそり刃のうち先に髭に接触するか
みそり刃が髭を切断する前にその直後に髭に接するかみ
そり刃が髭に接触する場合に髭は先に接触するかみそり
刃との間に刃先線と並行な方向に摩擦力を生じるために
拘束されるのでその後に髭に接触し先に髭に接触したか
みそり刃と逆位相に振動するかみそり刃が髭に対しても
つ相対速度がより増加するために髭の切断抵抗がより下
がりより切れ味を向上させることができる。
【0029】特開平11−9854号公報では2枚以上
のかみそり刃を同時にヘッド部と独立して高周波数で振
動させることを言及しているが、その具体的方法につい
て十分に開示されておらず(図面で記載されていない)、
本文から察するに2枚以上のかみそり刃は一緒に振動す
るか(全く一体となって)あるいは2枚以上のかみそり刃
のうちの一つだけがヘッド部とは独立して振動する意味
と察する。したがって本発明の請求項5のものとは異な
る。
【0030】また請求項6のように少なくとも2枚のか
みそり刃を有し、2枚のかみそり刃のうち肌との距離が
より近いかみそり刃は刃先線と同一方向に、肌により遠
い方のかみそり刃は刃厚方向に振動することにより、刃
厚方向に振動するかみそり刃はかみそり刃を刃先線と並
行な方向に拘束すると同時に髭を引き裂く作用を有す
る。したがって、2枚のかみそり刃のうち肌との距離が
より近く刃先線と同一方向振動するかみそり刃は先の刃
厚方向に振動するかみそり刃の髭拘束作用により、髭に
対する刃先線と並行な方向のかみそり刃の相対速度をヘ
ッド部ごと振動させた場合に比べて増大させることによ
り切れ味を向上させるとともに、引き裂き効果により髭
切断抵抗をさらに低減して切れ味向上が可能になる。
【0031】特開平11−9854号公報では2枚以上
のかみそり刃が一緒にあるいはそのうちの1枚のみが剃
り方向とほぼ平行に振動するので、本発明の請求項6と
の違いは明らかで、本発明は髭を引き裂く効果が付加さ
れるためにより切れ味向上の効果が大きい。
【0032】また請求項7のように、請求項3におい
て、かみそり刃と並行に少なくとも1枚の肌振動板を有
することにより、かみそり刃は静止していても肌ととも
に髭が振動することで、ヘッド部ごと振動させた場合よ
りもかみそり刃が髭に対して相対速度をもつ。
【0033】また請求項8のように、請求項7におい
て、肌振動板の肌に接する部分に凹凸を設けることによ
り該振動板と肌との摩擦抵抗がより増大するので、より
肌の振動を促進することが可能になり請求項7の効果を
より増加させる。
【0034】また請求項8、請求項9のように、請求項
7において、肌振動板を複合材とし、肌と接する側に肌
との摩擦係数の大きい材料を配置することにより、肌振
動板がより肌を捕えるので、髭に対する刃先線と並行な
方向のかみそり刃の相対速度をヘッド部ごと振動させた
場合よりも増大させるので髭切断抵抗が下がり切れ味が
向上する。
【0035】また請求項11のように、請求項4,5,6
において、2枚以上のかみそり刃あるいは1枚以上のか
みそり刃と肌振動板を同方向逆位相あるいは異方向に振
動させる手段として2個以上の偏心カプラーを設置すこ
とによりかみそり刃とかみそり刃あるいはかみそり刃と
肌振動板を逆位相で振動させることが可能になる。
【0036】また請求項12のように、請求項4、5、
6において、振動源として回転式以外のもの例えば電磁
振動子、磁歪振動子等を用いることによりモーター式の
場合と比べて高振動数の振幅が得られる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の図示の実施例に基
づいて詳述する。図1乃至図3は実施例1を示し、図4
及び図5は実施例2を示すが、基本的に構造が同じであ
るため共通するところは一緒に説明する。なお、実施例
1と実施例2とは請求項1、請求項2、請求項5、請求
項11の実施例を示している。本実施例では従来のよう
にヘッド部が振動するのでなくかみそり刃が振動するよ
うになっている。
【0038】かみそり本体となるグリップ部102の先
端にはヘッド部101を一体に設けてあり、ヘッド部1
01には髭を切断するかみそり刃103,104を配置
してある。グリップ部102内にはスイッチ回路118
や電池119を内装してある。ヘッド部101内にはか
みそり刃103を振動させる振動カプラー110やかみ
そり刃104を振動させる振動カプラー111を内装し
てある。この振動カプラー110,111をヘッド部1
のハウジングに内装するとき緩衝部材112,113を
介して接合配置されている。この緩衝部材112,11
3があることによって、振動カプラー110,111の
振動はヘッド部101のハウジングやグリップ部102
を含むかみそり本体には極力伝達されることがない。
【0039】かみそり刃103と振動カプラー110と
は嵌合部材114,115を介して結合されている。嵌
合部材114は樹脂等で形成されており、かみそり刃1
03に一体に結合されており、嵌合部材115は振動カ
プラー110と一体に結合されている。嵌合部材114
と嵌合部材115とは凸部と凹部との嵌合にて着脱自在
に連結してあり、かみそり刃103が振動カプラー11
0に着脱自在に取り付けてある。ただし、嵌合部材11
4と嵌合部材115とを嵌合せしめる方向はかみそり刃
の刃厚方向と刃先の稜線方向の両方に垂直な方向に力を
与えた場合のみ着脱自在に可能とする。同様にかみそり
刃104と振動カプラー111とは嵌合部材116,1
17を介して結合されている。嵌合部材116は樹脂等
で形成されており、かみそり刃104に一体に結合され
ており、嵌合部材117は振動カプラー111と一体に
結合されている。嵌合部材116と嵌合部材117とは
凸部と凹部との嵌合にて着脱自在に連結してあり、かみ
そり刃104が振動カプラー111に着脱自在に取り付
けてある。ただし、嵌合部材116と嵌合部材117と
を嵌合せしめる方向はかみそり刃の刃厚方向と刃先の稜
線方向の両方に垂直な方向に力を与えた場合のみ着脱自
在に可能とする。嵌合部材114と嵌合部材115との
嵌合との嵌合時や嵌合部材116と嵌合部材117との
嵌合時は、使用に耐えする程度の適度な拘束力で、かみ
そり刃103が振動カプラー110に、かみそり刃10
4が振動カプラー111に拘束されている。
【0040】また振動カプラー110は内部の偏心分銅
108が回転することで振動カプラー110自身の重心
が回転することにより、これに結合しているかみそり刃
103を振動させるものであり、振動カプラー111は
内部の偏心分銅109が回転することで振動カプラー1
10自身の重心が回転することにより、これに結合して
いるかみそり刃104を振動させるものである。実施例
1ではグリップ部102側に1つの直流モーター105
を配置してあり、この直流モーター105の回転軸10
7にて振動カプラー110,111の偏心分銅108,
109を回転駆動できるようになっている。実施例2で
は各振動カプラー110,111に夫々直流モーター1
05,106を配置してあり、各直流モーター105,
106にて偏心分銅108,109を回転駆動できるよ
うになっている。上記のようにかみそり刃103,10
4を振動させることができるようになっているが、特に
実施例1の場合は2つの振動カプラー110,111の
回転軸107が共通であるために各々の振動カプラー1
10,111の重心移動だけではかみそり刃103,1
04の振動の振幅が不十分な場合は振動カプラー11
0,111内部に位置する偏心分銅108,109は振
動カプラー110,111の筒の内面に長径部分を接触
させる。
【0041】上記のように構成せる振動式かみそりはグ
リップ部102を手で持ち、ヘッド部1とかみそり刃1
03,104の刃先を肌に当接させ、かみそり刃10
3,104の刃先の稜線方向と直交する方向に摺動させ
てかみそり刃103,104にて髭を剃るのであるが、
このとき直流モーター105,106を駆動することで
振動カプラー110,111を介してかみそり刃10
3,104を刃先の稜線方向に振動させて髭を剃る。本
発明では従来のようにヘッド部1を振動させるのでな
く、かみそり刃103,104を肌に対して振動させる
ことができる。これにより、かみそり刃103,104
の髭に対する相対速度をアップさせることができ、髭の
切断抵抗を有効に下げて切れ味を向上することができ
る。
【0042】また2枚のかみそり刃103,104は振
動カプラー110,111により逆位相で振動させるこ
とができる。これにより、2枚のかみそり刃103,1
04のうち先に髭に接触するかみそり刃104が髭を切
断する前にその直後に髭に接するかみそり刃103が髭
に接触する場合に髭は先に接触するかみそり刃104と
の間に刃先線と並行な方向に摩擦力を生じるために拘束
されるのでその後に髭に接触し先に髭に接触したかみそ
り刃104と逆位相に振動するかみそり刃103が髭に
対してもつ相対速度がより増加するために髭の切断抵抗
がより下がりより切れ味を向上させることができる。ま
た2枚のかみそり刃103,104を振動カプラー11
0,111で振動させることができるため、2枚のかみ
そり刃103,104を同方向逆位相あるいは異方向に
振動させることができる。
【0043】図6は実施例3を示すが、基本的な構造は
実施例2と同じであるために異なる点だけを主に説明す
る。なお、実施例3は請求項1、請求項3、請求項4、
請求項7及び請求項11に対応する実施例である。本例
は、実施例2の2枚のかみそり刃103,104うち、
グリップ部102側のかみそり刃104を肌振動板12
0としたものである。この肌振動板120と振動カプラ
ー111とは嵌合部材121,122を介して結合され
ている。嵌合部材121は肌振動板120に一体に結合
されており、嵌合部材122は振動カプラー111と一
体に結合されている。嵌合部材121と嵌合部材122
とは凸部と凹部との嵌合にて着脱自在に連結してあり、
肌振動板120が振動カプラー111に着脱自在に取り
付けてある。
【0044】肌振動板120はかみそり刃103とほぼ
同形状でその材質はアルミニウム等の軽金属でも樹脂で
もかまわない。樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、
シリコン樹脂、硬質塩化ビニル、ABS樹脂、テフロン
(登録商標)等がある。、本実施例のねらいは髭にでき
るだけ近い部分の肌を振動させることによるかみそり刃
103と髭の相対振動速度を増加させることにあるた
め、かみそり刃103と肌振動板120の刃先の稜線は
できるだけ近いことが望ましい。ただし、その構造上、
近すぎると肌振動板120がかみそり刃103より先に
髭に接触するため、剃り方向に髭を倒すため、かみそり
刃103で髭を切断するのを阻害するおそれがあるので
設計上適度な間隔を保つ必要がある。また、該肌振動板
120が単板状あるいはかみそり刃形状だと髭の導入を
阻害する恐れがあるが、波板状または櫛状であれば肌を
振動させる効果はやや減少する可能性はあっても、かみ
そり刃103への髭の導入をよりすみやかできる。
【0045】上記の振動式かみそりで、肌振動板120
だけを振動させると肌のみを振動させることができる。
また肌振動板120とかみそり刃103を逆位相で振動
させることもできる。このようにかみそり刃103と肌
を同時に逆位相で振動せしめることでかみそり刃103
の髭に対する相対速度をさらに増加させることになるの
で髭の切断抵抗を下げて切れ味を向上させる効果は向上
する。かみそり刃103、肌振動板120を振動カプラ
ー110,111で振動させることができるため、かみ
そり刃103と肌振動板120を同方向逆位相あるいは
異方向に振動させることができる。
【0046】図7は実施例4を示すが、基本的な構造は
実施例3と同じであるために異なる点だけを主に説明す
る。なお、実施例4は請求項1、請求項3、請求項4、
請求項7、請求項8及び請求項11(主に請求項8)の
実施例である。図7は肌振動板120に接触する側の刃
先部分を拡大した図である。肌振動板120がかみそり
刃103と類似形状の場合に髭が1日に伸びる長さ0.
2〜0.4mmの高さで髭径に近いピツチで凹凸を設け
てある。つまり、凸部201と凹部202を設けてあ
る。このようにすることより、たいがいの人が毎日髭を
剃ることから、1日伸ばしの髭は凹凸の間をすり抜けて
すみやかにかみそり刃103に到達することができるの
で、髭の導入を阻害することがより少なく、凹凸による
肌振動板120と肌との摩擦係数向上の効果により肌の
刃に対する振動速度を増加させることができる。
【0047】図8は実施例5を示すが、基本的な構造は
実施例3と同じであるために異なる点だけを主に説明す
る。なお、実施例5は請求項1、請求項3、請求項4、
請求項7、請求項9及び請求項11(主に請求項9)の実
施例である。本実施例は肌振動板120を複合材とする
ものであり、例えは、樹脂コーティングにより肌と接す
る側に肌との摩擦係数の大きい材料を配置したものであ
る。図8は肌振動板120の肌に接触する側の刃先部分
を拡大した図であり、具体的には刃先部分でウレタン樹
脂301をステンレス302にコーティングしたもので
ある。この実施例5は実施例4と同時におこなってもか
まわない。
【0048】図9は実施例6を示すが、基本的な構造は
実施例3と同じあるために異なる点だけを主に説明す
る。なお、実施例6は請求項1、請求項3、請求項4、
請求項7、請求項10及び請求項11(主に請求項10)
の実施例である。本実施例は肌振動板120が2種以上
の樹脂をクラッド状に成形し、肌と接する側に肌との摩
擦係数の大きい材料を配置している。図9は肌振動板1
20の材料構成を図示しており、具体的にはシリコンシ
ート401をABS樹脂402に接着して肌振動板12
0の一番最初に肌に接する部分および剃り時に該肌振動
板120がある程度肌に押し付けられたときに肌に接触
する側の刃面にシリコンシート401が配置されてお
り、剃り時に適度な摩擦を肌と保ち、肌を効果的に振動
させ(肌と一緒に髭も振動する)ることにより刃の髭に対
する相対速度が増加し、髭切断抵抗がより下がるので切
れ味が向上する。
【0049】図10乃至図12は実施例7を示すが、基
本的な構造は上記実施例を同じであり、異なる点だけを
主に述べる。なお、実施例7は請求項1、請求項6、請
求項12の実施例である。図10に示すものは実開昭5
1−38592号公報で開示されているような電磁振動
式のバイブレーターを振動源として用いている。2枚の
かみそり刃502,503をヘッド部501内に配置し
てあり、これら2枚のかみそり刃502,503のうち
肌との距離がより近いかみそり刃502は刃先の稜線方
向に、肌により遠い方のかみそり刃503は刃厚方向に
振動させるようになっている。髭剃り時にこの2枚のか
みそり刃502,503の刃先はより近くに配置するこ
とが望ましい。
【0050】電磁振動式のバイブレーターの駆動アーム
507の最もよく振動する先端部分近くに2枚のかみそ
り刃502,503を配置し、剃り時に肌との距離がよ
り近くに配置されるかみそり刃502は樹脂等で形成せ
る刃結合部材504に結合し、刃結合部材504を介し
て駆動アーム507の先端に固定してあり、駆動アーム
507が振動することでかみそり刃502が刃先の稜線
方向に振動するようになっている。刃結合部材504に
はもう一方のかみそり刃503を振動させるための半円
形の摺動部材506Bを突設してあり、かみそり刃50
3の基部の上面には上面に凹面を有する摺接部材506
Aを設けてあり、摺動部材506Aの凹面に摺動部材5
06Bを摺動自在に当接してある。かみそり刃503の
下面側にかみそり刃503を上方に付勢する板バネ50
5を配置してある。摺接部材506Aの凹面と摺接部材
506Bは常時接触して適度なすべりを維持しながら摺
接していると共にかみそり刃503が板バネ505で付
勢されているため、摺接部材506Bが刃結合部材50
4と一緒にかみそり刃502の刃先の稜線方向に振動す
ると、かみそり刃503は刃厚方向に振動する。
【0051】このような構成により、駆動アーム507
が駆動されると剃り時に肌との距離がより近くに配置さ
れるかみそり刃502は駆動アーム507と同方向に振
動すると同時に、もう一方のかみそり刃503は刃厚方
向に振動する。摺接部材506Aと摺接部材506Bは
摺接した際に摩擦が少なく、耐磨耗性にすぐれた樹脂例
えばテフロン等が好ましい。
【0052】
【発明の効果】本発明は叙述の如く従来のようにヘッド
部を振動させるのでなく、かみそり刃あるいは肌振動板
を髭に対して相対的に振動させることによって、髭に対
するかみそり刃の相対速度を速くでき、髭の切断抵抗を
下げることにより切れ味を向上させることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図である。
【図2】同上の外観を示す斜視図である。
【図3】同上のヘッド部分を拡大せる断面図である。
【図4】同上の実施例2の断面図である。
【図5】同上のヘッド部分を拡大せる断面図である。
【図6】同上の実施例3の断面図である。
【図7】同上の実施例4の肌振動板を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A線断面
図、(d)は(c)の一部拡大断面図である。
【図8】同上の実施例5の肌振動板を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【図9】同上の実施例6の肌振動板を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は(a)のB−B線断面
図である。
【図10】同上の実施例7の断面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】同上の要部の説明図である。
【図13】従来例の断面図である。
【符号の説明】
101 ヘッド部 102 グリップ部 103 かみそり刃 104 かみそり刃 105 直流モーター 106 直流モーター 107 回転軸 108 偏心分銅 109 偏心分銅 110 振動カプラー 111 振動カプラー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肌に対して刃先を刃先の稜線方向と直交
    する方向に摺動させて髭を切断するかみそり刃が配置さ
    れたヘッド部と、このヘッド部に一端が連結されたグリ
    ップ部と、かみそり刃に振動を加える振動発生装置を備
    えた振動式かみそりにおいて、髭に対して少なくとも1
    枚以上のかみそり刃を相対的に振動せしめようにしたこ
    とを特徴とする振動式かみそり。
  2. 【請求項2】 ヘッド部とは独立してかみそり刃のみを
    刃先の稜線方向に振動させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の振動式かみそり。
  3. 【請求項3】 肌のみをかみそり刃の刃先の稜線方向に
    振動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    振動式かみそり。
  4. 【請求項4】 かみそり刃と肌をかみそり刃の刃先の稜
    線方向に逆位相で振動せしめようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の振動式かみそり。
  5. 【請求項5】 刃先の稜線方向が平行に配置された少な
    くとも2枚のかみそり刃を有し、ヘッド部とは独立にこ
    れらが互いに逆位相で振動するようにしたことを特徴と
    する請求項2記載の振動式かみそり。
  6. 【請求項6】 少なくとも2枚のかみそり刃を有し、2
    枚のかみそり刃のうち肌との距離がより近いかみそり刃
    は刃先の稜線方向に、肌により遠い方のかみそり刃は刃
    厚方向に振動するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の振動式かみそり。
  7. 【請求項7】 かみそり刃と並行に少なくとも1枚の肌
    振動板を有し、該肌振動板がかみそり刃の刃先の稜線方
    向に振動するようにしたことを特徴とする請求項3また
    は請求項4記載の振動式かみそり。
  8. 【請求項8】 肌振動板の肌に接する部分に凹凸を設け
    ることにより該肌振動板と肌との摩擦抵抗を増大させ、
    より肌の振動を促進するようにしたことを特徴とする請
    求項7記載の振動式かみそり。
  9. 【請求項9】 肌振動板を複合材とすることを特徴とす
    ることを特徴とする請求項7記載の振動式かみそり。
  10. 【請求項10】 肌振動板は2種以上の樹脂をクラッド
    状に成形し、肌と接する側に肌との摩擦係数の大きい材
    料を配置するようにしたことを特徴とする請求項7記載
    の振動式かみそり。
  11. 【請求項11】 2枚以上のかみそり刃あるいは1枚以
    上のかみそり刃と肌振動板を同方向逆位相あるいは異方
    向に振動させる手段として2個以上の振動カプラーを設
    置したことを特徴とする請求項1記載の振動式かみそ
    り。
  12. 【請求項12】 振動源として回転モーター以外のもの
    を用いたことを特徴とする請求項1記載の振動式かみそ
    り。
JP2000157450A 2000-05-26 2000-05-26 振動式かみそり Pending JP2001334080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000157450A JP2001334080A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 振動式かみそり

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000157450A JP2001334080A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 振動式かみそり

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001334080A true JP2001334080A (ja) 2001-12-04

Family

ID=18662079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000157450A Pending JP2001334080A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 振動式かみそり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001334080A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103074A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Kikuboshi:Kk 顔剃り装置
JP2008536553A (ja) * 2005-04-05 2008-09-11 エバレデイ バツテリ カンパニー インコーポレーテツド 動くブレードを有するひげ剃り器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103074A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Kikuboshi:Kk 顔剃り装置
JP2008536553A (ja) * 2005-04-05 2008-09-11 エバレデイ バツテリ カンパニー インコーポレーテツド 動くブレードを有するひげ剃り器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2714462B2 (ja) 振動式かみそり
US3793723A (en) Ultrasonic replaceable shaving head and razor
JP3840194B2 (ja) 振動ナイフ
US3756105A (en) Ultrasonic electric shaver
JPH119854A (ja) シェービング装置
US20070283565A1 (en) Multi type head moving shaver
JP3073522B2 (ja) 安全カミソリ
JP2001334080A (ja) 振動式かみそり
US20080148574A1 (en) Vibration razor
US20050188540A1 (en) Vibrating razor head
WO2010082419A1 (ja) 電気かみそり
JP4088061B2 (ja) 振動切削方法および振動切削装置
JP2001501859A (ja)
KR20080005826U (ko) 무진동 이발기
JP2001009178A (ja) ヒゲ剃り機に付ける、皮膚変形機
JP2000254367A (ja) 振動式かみそり
JPS6245643Y2 (ja)
JPH05293262A (ja) 電気かみそり
JP2003103074A (ja) 顔剃り装置
JP2644015B2 (ja) 電気かみそり
JP2000167270A (ja) 電動かみそり
JPH0716360A (ja) 外刃駆動型電気カミソリ
JP2003181165A (ja) 振動カミソリ
JP2001046761A (ja) 斜め剃りシエーバー
JP2643999B2 (ja) 往復式電気かみそりの内刃

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081209