JP2000167270A - 電動かみそり - Google Patents

電動かみそり

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JP2000167270A
JP2000167270A JP10344513A JP34451398A JP2000167270A JP 2000167270 A JP2000167270 A JP 2000167270A JP 10344513 A JP10344513 A JP 10344513A JP 34451398 A JP34451398 A JP 34451398A JP 2000167270 A JP2000167270 A JP 2000167270A
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JP
Japan
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blade
skin
electric razor
piezoelectric actuator
shaving
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JP10344513A
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English (en)
Inventor
Keizo Takahashi
敬蔵 高橋
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Katsutoshi Hara
克俊 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚に強く押し付ける必要がなく角質を傷めず
良好な切れ味を有する電動かみそりを提供することを目
的する。 【解決手段】ケース1内の圧電アクチュエータ10に交
流電圧を印加し、刃4を皮膚に対して垂直方向に振動さ
せ、刃4を直接斜め方向に皮膚に軽く当てて滑らせて使
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動かみそりに関
し、特に、角質を傷めず切れ味の良好な電動かみそりに
関する。
【0002】
【従来の技術】電動かみそりは、網刃の内側に設けた内
刃をモータの駆動力で振動(往復動)又は回転させるも
のやトリマー刃を用いた際剃りタイプがある。
【0003】網刃を用いた電動かみそりの場合、皮膚を
網刃に押し付けて網刃の内側に毛を導き、内刃の振動又
は回転と網刃の協働で毛をカットする。トリマー刃を用
いた電動かみそりの場合、かみそり本体に固定されたト
リマー刃とこの刃と接触した状態で往復振動するトリマ
ー刃に毛を導き、カットする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電動か
みそりでは、皮膚を網刃に押し付ける必要があり、網刃
の内側に毛だけでなく皮膚も導かれてしまうため、皮膚
の角質まで剃られてしまい無駄毛を剃った後に皮膚のひ
りひり感が残る。また、手足の無駄毛のように比較的長
くて細い毛を剃る場合、毛を網刃の内側にうまく導くこ
とが困難であり何回も同じ箇所を剃る必要がある。
【0005】トリマー刃を用いた電動かみそりの場合、
深剃りが出来ないことや、トリマーが皮膚に接触した時
に痛みを感じる等の課題がある。これ以外にも駆動にモ
ータを使用しているため騒音が大きいことや手に不快な
振動が伝わる等の課題がある。
【0006】モータ駆動の電動かみそりの騒音問題等を
解消するため、内刃の駆動源として圧電アクチュエータ
(バイモルフ)を用いた電動かみそりが、例えば特開平
1−317473号公報等で提案されている。
【0007】しかし、この場合も、網刃を有し皮膚を網
刃に押し付けて内刃で毛を剃る構造のため、皮膚の角質
を傷め皮膚のひりひり感は残ることや、網刃を使用する
ので切れ味の点で十分とは言えない。更に、効率良く毛
を剃るためにバイモルフの使用数が増えるので消費電力
が大きくなる等の課題が考えられる。
【0008】本発明は、皮膚に強く押し付ける必要がな
く角質を傷めず良好な切れ味を有し、アクチュエータの
使用枚数が少なくても効率良く毛をカットできる電動か
みそりを提供することを目的する。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1に記載の電動かみそりは、刃の振動手段に圧電アク
チュエータを用い、前記刃を皮膚に接触させる構成とし
た。
【0010】かかる構成では、圧電アクチュエータで振
動させた刃を、皮膚に直接軽く当てて皮膚に沿って滑ら
せる。請求項2のように、前記圧電アクチュエータで振
動させた刃を皮膚に対して斜めに接触させることによ
り、毛をカットする効率が高まると共に皮膚との摩擦が
少なくなり角質の傷みが小さくなる。
【0011】請求項3のように、圧電アクチュエータを
剃る方向に対して略垂直方向に振動させることにより、
皮膚上を滑らかに刃が滑り、カット効率を落とさずに角
質の傷みも少なくすることができる。
【0012】また、請求項4のように、プロテクタを設
けることにより、皮膚に対して刃を強く押し付けた場合
や、剃る時に刃が横滑りした時でも皮膚を切ったりする
ことを防止できる。
【0013】更に、請求項5のように圧電アクチュエー
タの振動周波数を30〜200Hzにすることにより、
カット効率を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1及び
図2に基づいて説明する。図1は第1実施形態の全体図
であり、ケース1内に、基板2及び圧電アクチュエータ
10が内蔵されている。基板2はケース1内に固定され
る。圧電アクチュエータ10は、基端側が基板2に固定
され、先端側に支持体3を介して刃4が取付けられ、前
記支持体3及び刃4はケース1の外部に設けられる。刃
4の取付けは、接着固定でもよく、取り外し自由な嵌め
合わせ構造でもよい。刃4としては、レザー刃でもよ
く、バリカン刃でもよい。
【0015】前記圧電アクチュエータ10は、図2に示
すように、先端部に支持体3を介して刃4を取付けた、
例えば金属製の振動板11の両面に、圧電体12,13
を塗布等で設け、交流電源14の一端を振動板11に接
続し、他端を両圧電体12,13に接続して配線する。
前記圧電体11,12としては、例えば、チタン酸バリ
ウム、ニオブ酸鉛、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛
等の圧電セラミックが用いられる。
【0016】圧電体12,13に交流電圧を印加する
と、交流電圧の半周期では一方の圧電体12(13)が
伸長し他方の圧電体13(12)が収縮して図2の矢印
a方向に撓み、次の半周期では逆に圧電体12(13)
が収縮し他方の圧電体13(12)が伸長して図2の矢
印a方向に撓むよう動作する。従って、交流電圧の印加
で、図2中の矢印a、bの方向、即ち皮膚に対して垂直
方向に振動する。印加する交流波形としては、正弦波で
もパルス波でもよく、変化の大きい波形が好ましい。刃
4の振動周波数としては、刃4の振動スピードの観点か
ら30Hz以上が好ましく、刃4の振幅の観点から20
0Hz以下が好ましく、この振動周波数範囲で良好なカ
ット効率が得られる。より好ましい範囲は60〜180
Hzである。
【0017】本実施形態の電動かみそりを使用する場
合、圧電アクチュエータ10により刃4を皮膚に対して
垂直方向に振動させた状態で、刃4を軽く皮膚に対して
斜めに当て皮膚に沿って滑らせるだけで、毛の硬軟に関
係なく良好に剃ることができる。
【0018】かかる電動かみそりによれば、皮膚に軽く
当てて滑らせるだけでよく、刃4の振動方向が皮膚に対
して垂直方向のため、皮膚との摩擦が小さく、皮膚の角
質を傷めず毛を剃った後のひりひり感がない。また、従
来の電動かみそりでは剃り難かった柔らかい毛等も容易
に剃れ、切れ味がよく毛のカット効率が向上し、何回も
同一部分を往復動させることなく毛が剃れる。更に、刃
4の振動手段に圧電アクチュエータ10を用いているの
で、従来のモータ駆動の電動かみそりに比べて音が静か
であり、小型化が可能である。
【0019】第1実施形態の電動かみそり(実施例1)
と市販の軽便かみそり(T字状の通常のかみそり)(比
較例1)及びモータタイプの電動かみそり(比較例2)
について、足の無駄毛を剃った場合の比較を表1に示
す。
【0020】第1実施形態の電動かみそりの使用条件
は、200V/80Hzの電圧を印加してレザー刃を振
動させた。モータタイプの電動かみそりは、複数のブレ
ード(内刃)を振動させ網刃を通してカットする構造の
ものを使用した。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、第1実施形態の
電動かみそりは、モータタイプの電動かみそりや軽便か
みそりに比べて皮膚へのダメージが少なく、切れ味が優
れていることが判る。
【0023】尚、本実施形態では、刃4の振動方向を皮
膚に対して垂直方向としたが、皮膚に対して水平方向
(図2の点線矢印c、d方向)に振動させてもよい。次
に、図3及び図4に基づいて本発明の第2実施形態につ
いて説明する。
【0024】本第2実施形態は、刃の近傍部位に刃に沿
って皮膚を防護するプロテクタを設けたものである。
尚、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0025】図3は第2実施形態の要部を示し、刃4の
近傍に刃4に沿ってプロテクタ21を、刃4とは別体の
ケース1先端部に固定する。プロテクタ21の先端は、
例えば図4に示すように鋸状に形成してある。そして、
刃4が振動しない通常状態では、刃4先端より図中下側
に位置し、刃4の振動時に刃4先端がプロテクタ21先
端から図中下側に出る。尚、プロテクタ21の先端形状
は直線状でもよい。
【0026】かかる第2実施形態の電動かみそりでは、
かみそりを皮膚に当てた時にプロテクタ21によって刃
4の振動時に刃4が皮膚に強く接触することを防止でき
る。従って、かみそりが横滑りしても刃4で皮膚を傷つ
けることがない。また、プロテクタ21が刃4と別体で
あり、使用時に刃4のみが皮膚に対して垂直方向に振動
するだけなので、プロテクタ21がない場合と刃4の振
動効率は変わらず、切れ味が低下することはない。
【0027】プロテクタを備えた第2実施形態の電動か
みそりについて、足の無駄毛を剃った場合について前述
と同様の軽便かみそり(比較例1)及びモータタイプの
電動かみそり(比較例2)との比較を行った。その結果
を表2に示す。第2実施形態の電動かみそりの使用条件
は前述と同様である。
【0028】
【表2】
【0029】図5及び図6は、刃4にプロテクタ31を
一体に固定した第3実施形態である。本実施形態のプロ
テクタ31は、図5に示すように、刃4に沿って間欠的
に刃先端部を覆う形状であり、図6(図5のA−A矢視
断面図)に示すように、刃4の両面に跨がって折り曲げ
て刃4に一体に固定される。
【0030】かかる第3実施形態の電動かみそりでは、
使用時に刃4と一体にプロテクタも振動することになる
ので振動効率が低下するが、刃4先端部が皮膚に強く接
触することを防止でき、皮膚を傷つけことがない。
【0031】尚、刃4に螺旋状に適当な間隔を設けてプ
ロテクタとしてワイヤを巻き付ける構成としてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る電動かみそりによれば、
網刃がなく振動する刃を皮膚に軽く当てるだけで良好に
毛を剃ることができ皮膚の角質を傷めることがないの
で、皮膚へのダメージが少なく良好な剃り味をとなる。
また、騒音も低減でき軽量化及び小型化も可能である。
【0033】請求項2のように圧電アクチュエータで振
動させた刃を皮膚に対して斜めに接触させれば、皮膚と
刃の摩擦が少なくなり、より一層皮膚へのダメージを少
なくできる。
【0034】請求項4のようにプロテクタを取付けれ
ば、特に刃を垂直方向に振動させる構造においては、カ
ット効率を低下させずに皮膚を傷つけることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略斜視図
【図2】第1実施形態の圧電アクチュエータの概略斜視
【図3】本発明の第2実施形態の要部構成図
【図4】第2実施形態のプロテクタと刃の位置関係を示
す図
【図5】本発明の第3実施形態の刃部分の正面図
【図6】図5のA−A矢視拡大断面図
【符号の説明】
1 ケース 4 刃 10 圧電アクチュエータ 11 振動板 12,13 圧電体 14 交流電源 21,31 プロテクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃の振動手段に圧電アクチュエータを用
    い、前記刃を皮膚に接触させる構成とした電動かみそ
    り。
  2. 【請求項2】前記刃が皮膚に対して斜めに接触する請求
    項1に記載の電動かみそり。
  3. 【請求項3】圧電アクチュエータが剃る方向に対して略
    垂直に振動する請求項1又は2に記載の電動かみそり。
  4. 【請求項4】プロテクタを、刃及び刃に沿って刃とは別
    体の部位の少なくともいずれかに設けた請求項1〜3の
    いずれか1つに記載の電動かみそり。
  5. 【請求項5】圧電アクチュエータの振動周波数が30H
    z〜200Hzである請求項1〜4のいずれか1つに記
    載の電動かみそり。
JP10344513A 1998-12-03 1998-12-03 電動かみそり Pending JP2000167270A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10179418B2 (en) 2014-09-26 2019-01-15 Koninklijke Philips N.V. Shaving device for skin hairs
CN110328691A (zh) * 2019-08-13 2019-10-15 林纯 一种防刮伤护网刀头及刀片

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10179418B2 (en) 2014-09-26 2019-01-15 Koninklijke Philips N.V. Shaving device for skin hairs
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