JP2003517885A - ヘアカット装置と櫛を含むヘアカットシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カット具（３）と櫛具（４）を持つ、ヘアをカットするためのヘアカット装置からなるヘアカットシステムであり、櫛具（４）は、少なくとも操作中はカット具の領域（３）のヘアカット装置（２）に設けられ、並列された櫛要素（５）を有しており、少なくとも櫛要素（５）のいくつかは、操作中に人のスキン領域に適用され、各櫛要素（５）は基端部（６）と先端部（７）と二つの端部（６、７）間に延びる接触領域８を持つ。櫛要素（５）の少なくとも一つは固い部分（１３）と互いに取り付けられた可撓性連結手段（１０）を有し、櫛要素（５）により、湾曲したスキン領域上のヘアを起すことを改善し、これによりヘアが適正にカットされ、装置（２）の操作を改善する。さらに、櫛要素（５）とスキンとの接触はユーザにより快適になされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、カット具と櫛具を備えるヘアをカットするためのヘアカット装置を
有するヘアカットシステムに関し、櫛具は、少なくとも操作の間、ヘアカット装
置上のカット具の領域に設けられ、並列された櫛要素を持つ櫛具を備え、少なく
ともいくつかの櫛要素は人のスキン領域に当てられ、操作の間、スキン領域上を
移動でき、各櫛要素は、基端部と先端部と二つの端部の間のコンタクト領域を有
し、各櫛要素はアタッチメント領域で櫛具に取り付けられる。

【０００２】 本発明は、更に、本発明のヘアカット装置に適した櫛具に関する。

【０００３】 上記導入部に記載されたこの種のヘアカットシステムは、ＷＯ９８／２５７３
４により知られている。

【０００４】 この公知のヘアカットシステムは、ヘアをカットするためのヘアカット装置を
備え、この装置は操作の間は手の中に保持される。それは、また、静止状態で取
り付けられる第１の櫛部と、第１の櫛部に対して相対的に調節可能な第２の櫛部
を備えている。第２の櫛部は、先端となる基端部と、後ろとなる先端部を持つ並
列される櫛要素を備えている。各櫛要素は基端部と先端部との間に延びるコンタ
クト領域を有する。櫛要素は、カット装置によりスキン領域からカットされるヘ
アを持ち上げるためにこれらのコンタクト領域により人のスキン領域、特に人の
顔に適用される。ヘアを適切に持ち上げるため、櫛具を持つヘアカット装置は、
スキン領域に対して相対的位置が、スキン領域との最適な接触がコンタクト領域
で達成されるように常に保持される必要がある。経験や器用さを持たないユーザ
にとって、このことは取り扱い上の問題と、顎のような湾曲して領域においては
満足なカットを達成することができない。

【０００５】 本発明の目的は、上述の問題を軽減し、改良されたヘアカットシステムを提供
することにある。

【０００６】 この目的を達成するため、本発明のヘカットシステムは、少なくとも一つの櫛
要素が固い部分と可撓性の互いに取り付けられる連結手段を有することを特徴と
している。これは、櫛要素が、適用される顔の領域に関して、部分的にフレキシ
ブルに移動可能とすることにより達成される。したがて、櫛要素は、操作の間、
それ自体を顔の曲面に適合させる。顔の曲面領域のヘアは、この曲面に密接に従
うおかげで、櫛要素によって好適に起こされ、適切にカットされ、一方、ユーザ
は装置を容易に操作することができる。これは、ヘアカットシステムの全体の実
施に利点をあたえる。それに加え、ユーザはより快適な櫛要素のスキンとの接触
を味わうことができる。

【０００７】 本発明のヘアカットシステムにおいて、可撓性の連結手段が、機械的ヒンジ、
スプリング、フィルムジョイント、弾性ヒンジの群より選択されるとき、有利で
あることが立証されている。これは、ヘアやスキンの異なるユーザのグループに
対し、櫛要素の構造の採用の自由度をもたらす。

【０００８】 本発明によるヘアカットシステムの特別の実施例は、少なくとも接触領域に可
撓性連結手段が与えられていることを特徴としている。

【０００９】 この方法によって、櫛要素のユーザが顔の領域に沿って移動する間、可撓性連
結手段に沿って柔軟に曲がることにより、櫛要素の接触領域形状がそれ自体を顔
の領域の曲面に適合する。

【００１０】 複数の可撓性の連結手段が事実上等しい距離で接触領域に設けられると有利で
ある。したがって、接触領域の形状は、均一な方法で、適用される顔の領域の曲
面に適合される。

【００１１】 可撓性連結手段が少なくとも取付け領域と少なくとも一つの端部の間に設けら
れると更に有利である。これにより、可撓性連結手段に沿って櫛要素が曲がる作
用により、接触領域の櫛具の基部に対する角度が調整可能となる。

【００１２】 本発明によるヘアカットシステムの他の実施例は、先端部から櫛具の基部に向
けて延びる櫛要素の先端部分は櫛具の基部との間に間隙が設けられていることで
特長つけられる。このように、櫛要素は、接触領域又は取付け領域と基端部との
間に設けられた可撓性連結手段に沿って曲がることのできる、開いた端部を有す
る先端部を持つ。このことは、櫛要素の可撓性に役立ち、ユーザが顔の曲面に沿
って櫛要素を動かしたとき、櫛要素の接触領域がこの領域の曲面により容易に追
従するようになる。

【００１３】 自由な先端部を持つ要素を有する本発明によるヘアカットシステムの上述の実
施例においては、櫛要素の複数の先端部が連結ピースにより相互に連結されると
有利である。これにより、櫛要素の安定した構成が認められつつ、顔領域の曲面
への接触領域の適合が許容できるものとなる。

【００１４】 更に、もし連結ピースが可撓性の要素でできていると更に有利である。これに
より、自由な先端部が顔領域の曲面に個々にやや適合でき、接触領域による顔領
域の曲面の追従に役立つ。

【００１５】 図１は本発明によるヘアカットシステムの第１の実施例を示し、本体１１を備
えるヘアをカットするためのヘアカット装置２と、カット具３と、少なくとも操
作時にカット具３の領域においてヘアカット装置に設けられ櫛具４を有している
。カット具３は静止カッターと移動カッターからなり、これらはすでに知られて
おり、ここでは詳細に示されていない。櫛具４はカット具３の周りに設けられて
おり、カット具３とヘアカットシステムが適用されるスキンとの間の間隔を与え
るようにしている。このようにして、より均一なヘアカットの長さが実現される
。この実施例の櫛具４は、異なるヘアカットの長さを選択するための調整リング
１４により図１ａに示された方向Ａにカット具３に対して移動可能となっており
、この原理はＥＰ３２５３２６により知られている。カット具３の調整位置の変
更は図１ｂのドットCとして示されている。更に、ヘアカット装置２の本体１１
はヘアカットシステム１を作動させるために接続された調整手段を有しており、
これらは知られており、ここでは詳細に説明していない。

【００１６】 櫛具４は人のスキン領域に適用され、作動の間、スキン上に移動される並列さ
れた櫛要素５を有している。各櫛要素５は、図１ｂに示されるように、基端部６
と先端部７と二つの端部６，７の間に延びる接触領域８を有している。さらに、
各櫛要素５は、櫛具４の基部２０である取付け領域９において櫛具４に取り付け
られている。

【００１７】 櫛要素５は可撓性連結手段１０に取り付けられた複数の固い部分１３を有して
いる。この実施例では、複数の可撓性連結手段１０は先ず接触領域８に設けられ
る。可撓性連結手段１０は、ゴムのような弾性材料によってつくられた弾性ヒン
ジＲ１−Ｒ３からなる。これにより、操作の間、接触領域８の形状は適用される
顔領域の曲面に適合される。したがって、ユーザが操作の間スキン領域に対して
位置決めすることが比較的容易となり、接触領域に対してスキン領域との最適な
接触が達成される。この最適な接触により、顔領域の曲面上にあるヘアは広い範
囲にわたり適度に持ち上げられ、できるだけ多くのヘアをカットすることができ
る。弾性ヒンジＲ１−Ｒ３は実質的に等しい間隔で接触領域８に設けられている
。このようにして、接触領域８の形状は操作の間適用される顔領域の曲面に均一
に適合される。接触領域に設けられる可撓性連結手段の数は望み通り自由に選択
することができる。

【００１８】 更に、図１ａ及び１ｂに示されるように、取付け領域９と端部６及び７の一つ
の間にさらなる可撓性連結手段１０’が設けられる。この実施例では、可撓性連
結手段１０’は、取り付け領域９と両端部６及び７の間に設けられ、取付け領域
９に近接して設けられている。これらの連結手段１０’は、弾性ヒンジＲ4とＲ
５からなり、例えば、ゴムのような弾性材料で作られる。これによって、接触領
域８の櫛具４の基部２０に対する角度が調整され、図１ｃに模式的示されるよう
に、それが適用される顔領域の曲面によく適合される。取付け領域９と両端部６
，７の間の接触領域８における連結手段１０、１０’に沿うようにして曲げられ
る櫛要素５の変形した形状が図１ｂの点線Ｂによって示されている。 可撓性の連結手段は、機械的ヒンジ、スプリング、フィルムジョイント、弾性ヒ
ンジの群かれ選択することができ、接触領域８と、取付け領域９と両端部６，７
の間の両方に適用することができる。このことは櫛要素の構成を変更することを
認識することが可能となり、これにより、本発明のヘアカットシステムを使用す
るため、櫛要素を含む櫛具の変形が可能となる。櫛要素の構成は、例えば、異な
るユーザグループのヘアとスキンのタイプにより、変更することが可能となる。

【００１９】 図２はユーサにより操作されている、図１ａと１ｂのへカットシステムがユー
ザを示す。ヘアカット装置２はユーザが手に持って操作され、例えば、このケー
スでは顎の湾曲した顔の領域の上を動かされる。図２に示されるように、接触領
域８の形状はそれ自身で顎の曲面に適合され、したがって、ユーザは容易にヘカ
ット装置２を顎に対して操作することができ、接触領域が顎と最適な状態で接触
させることができる。顎にあるヘアが接触領域８と接触しなかたり、正しく接触
しなかったりすることが避けられ、したがって、ヘアは櫛要素によって適正に起
されカット具３によって切られる。

【００２０】 図３ａと３ｂはヘアカットシステム１の第２の実施例を示し、櫛要素５’が異
なる方法で実現されている。第１の実施例の部分に対応する第２の実施例の部分
は対応する参照符号が与えられている。この実施例において、櫛要素５’は先端
部１５を有し、先端部７から櫛具４’の基部２０に向けて延びており、櫛具４’
の基部２０と間隙が設けられている。接触領域８には、図３ｂに見られるように
、フィルムジョイントＲ６からなる可撓性連結手段１０’’が設けられている。
自由先端部１５はフィルムジョイントＲ６に沿って曲げられ、櫛具５’は図３ｂ
の破線Ｄにより示されるように、変形した状態となる。このようにして、櫛具５
’の接触領域８はそれが適用される顔領域の曲面に追随することが可能となり、
その領域のヘアをより好適に起すことができる。

【００２１】 図４は本発明のヘアカットシステムの第3の実施例の櫛具４”を示し、櫛具４
”は、可撓性連結手段１０”が基端部６と取付け領域９の間の櫛要素５”に設け
られている点において前述の実施例と異なっている。可撓性連結手段１０”は弾
性ヒンジＲ７からなる。自由先端部１５は弾性ヒンジＲ７に沿って曲げられ、櫛
要素５”は破線Ｅで示されるように変形する。

【００２２】 図５ａは本発明のヘアカットシステムの第５の実施例を示し、連結片１６が櫛
要素５”の自由先端部１５の間に設けられている点で、図３ａ，３ｂに示された
第２の実施例と異なる。これらの連結片１６により、櫛具５”全体の安定性は改
善されてユーザによるこの装置の操作にとって有利なものとなる。連結片１６が
例えば、ゴム部分のようなで可撓性要素でつくられれば、櫛要素５”は互いに安
定性を達成するように互いに連結され、一方、櫛要素５”の各先端部１５は、図
５ｂに示されるように、それが適用される顔の湾曲領域に対して多少とも個々に
動くことができる。図において、可撓性片１６に連結された先端部１５はＦの方
向からみることができ、一方、櫛具５”の接触領域８は湾曲したスキン領域に適
用される。先端部１５の自由端を互いに連結する可撓性連結片１６は、各櫛具５
”が多少とも、個々にスキン領域と接触するように曲げられるようになっている
。

【００２３】 上述のように、このヘアカットシステム１により、経験と器用さを持たないユ
ーザにとって、櫛具４を備えるヘアカット装置２を、接触領域８がスキン領域と
最適に接触するようにスキン領域に対して位置するように保持することが比較的
容易となることがわかる。この最適な接触により、顔の湾曲した部分のヘアでさ
え、櫛要素５によって好適に起され、ヘアがカット具３によってカットされる。
更に、上述のヘアカット装置１は顎髭のトリマーのような顔のヘアをカットする
ためのものに限らず、髪はさみのような頭髪をカットするシステムにも使用でき
ることがわかる。

【００２４】 本発明は、更に、上述の実施例に限定されるものでない。例えば、第１の弾性
ヒンジによって形成され、櫛要素の接続領域に設けられた可撓性連結手段を、機
械的及び弾性ヒンジ、スプリング、フィルムジョイントのグループから選んだ他
の種類の可撓性連結手段としてもよい。更に、本発明による可撓性連結手段に取
り付けられる固い部分を有する櫛要素の他の構成は可能性の範囲内である。例え
ば、接触領域と取付け領域及と端部６又は７の一方のみの間に設けられた可撓性
連結手段を有する櫛要素も、他の実施例とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１ａ】 本発明によるヘアカットシステムの第１の実施例の斜視図である。

【図１ｂ】 図１ａのラインＩｂ−Ｉｂから見たヘアカットシステムの櫛具の断面模式図で
ある。 図１ｃは、櫛具に関し図１ｂの櫛具の櫛要素の曲がりを模式的に示す図である
。

【図２】 ユーザにより操作されているときの図１ａのヘアカットシステムを示す図であ
る。

【図３ａ】 本発明のヘアカットシステムの第２の実施例の斜視図である。

【図３ｂ】 図３ａのラインIIIｂ−IIIｂから見たヘアカットシステムの櫛具の断面を模式
的に示す図である。

【図４】 本発明のヘアカットシステムの第３の実施例の模式図である。

【図５ａ】 本発明のヘアカットシステムの第４の実施例の斜視図である

【図５ｂ】 方向Ｆから見た湾曲したスキン領域に適用されたときの図５ａの櫛具の部分図
である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヒンテルマン，カルル オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ (72)発明者 ヤニー，ミカエル オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ Ｆターム(参考） 3C056 KK08

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カット具と、少なくとも操作中はヘアカット装置のカット具
   に設けられ、並列された櫛要素を持つ櫛具を持つヘアをカットするためのヘアカ
   ット装置を有し、 少なくとも、櫛要素のいくつかは、操作中に人のスキン領域に適用され、該ス
   キン領域上を移動され、 各櫛要素は、基端部、先端部及び該二つの端部間に延びる接触領域を有し、各
   櫛要素は取付け領域で櫛具に取り付けられているヘアカットシステムであって、 少なくとも櫛要素の一つは固い部分と互いに取り付けられた可撓性連結手段を
   有することを特徴とするヘアカットシステム。
2. 【請求項２】 前記可撓性連結手段は機械的ヒンジ、スプリング、フィルム
   ジョイント及び弾性ヒンジのグループから選択されることを特徴とする請求項１
   のヘアカットシステム。
3. 【請求項３】 前記可撓性連結手段は、少なくとも前記接触領域に設けられ
   ていることを特徴とする請求項１のヘアカットシステム。
4. 【請求項４】 複数の可撓性連結手段が実質的に等しい間隔で接触領域に設
   けられていることを特徴とする請求項３に記載のヘアカットシステム。
5. 【請求項５】 可撓性連結手段は少なくとも取付け領域と端部の一つの端部
   の間に設けられていることを特徴とする請求項１に記載のヘアカットシステム。
6. 【請求項６】 基端部から櫛具の基部に向けて延びる櫛要素の先端部は櫛具
   の基部との間に間隔が設けられている請求項１に記載のヘアカットシステム。
7. 【請求項７】 櫛要素の複数の先端部は連結片によって連結されていること
   を特徴とする請求項６のヘアカットシステム。
8. 【請求項８】 請求項１乃至８のヘアカットシステムのいずれか又はいくつ
   かに使用されるのに適した櫛具。