JP2000254365A - 振動式かみそり - Google Patents

振動式かみそり

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JP2000254365A
JP2000254365A JP6390199A JP6390199A JP2000254365A JP 2000254365 A JP2000254365 A JP 2000254365A JP 6390199 A JP6390199 A JP 6390199A JP 6390199 A JP6390199 A JP 6390199A JP 2000254365 A JP2000254365 A JP 2000254365A
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JP
Japan
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blade
piezoelectric
skin
piezoelectric actuator
actuator
Prior art date
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Pending
Application number
JP6390199A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Keizo Takahashi
敬蔵 高橋
Katsutoshi Hara
克俊 原
Kazuyuki Uehara
一之 上原
Kiyoteru Osawa
清輝 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電アクチュエータを用いた振動式かみそり
において、剃り味を向上すること。 【解決手段】 振動式かみそり10において、圧電定数
が−180〜−400×10-12m/Vの圧電アクチュエータ1
2により刃15を振動させ、この刃15を肌に直接当て
るように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電アクチュエータ
を用いた振動式かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電アクチュエータ(バイモル
フ)を用いた振動式かみそりとして、特開平1-317473号
公報に記載のものがある。その振動式かみそりは、圧電
アクチュエータにより振動せしめられる内刃を網刃の裏
面に沿って設けたものであり、使用時の騒音を防止でき
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の問題点がある。 網刃を用い、網刃を肌に押しつけて内刃で剃るもので
あるため、網刃の裏側に毛だけでなく肌も導入してしま
い、肌の角質まで剃っていため、ひりひり感を残す点
で、剃り味が悪い。
【0004】網刃を肌に比較的強めに押しつけて剃る
必要があること、手足のむだ毛のように比較的長くて細
い毛を剃るときに毛を網刃の裏側にうまく導入できない
こと等においても、剃り味が悪い。
【0005】剃り味を向上するに必要となる圧電アク
チュエータの材料特性が全く不明である。
【0006】本発明の課題は、圧電アクチュエータを用
いた振動式かみそりにおいて、剃り味を向上することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、圧電定数が−180〜−400×10-12m/Vの圧電アク
チュエータにより刃を振動させ、この刃を肌に直接当て
るように構成してなるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】振動式かみそり10は、図1に示
す如く、ケース11の内部に圧電アクチュエータ12と
その駆動回路(電源及び発振回路)13を内蔵し、圧電
アクチュエータ12の基端部をケース11の固定部11
Aに固定し、圧電アクチュエータ12の先端部に支持体
14を介して取付けた刃15をケース11の前面ガイド
11Bに設けた開口部11Cから外面に臨ませている。
尚、ケース11の上面には、圧電アクチュエータ12の
駆動スイッチ16が設けられている。
【0009】振動式かみそり10において、刃15は例
えばレザー刃又はバリカン刃を採用できる。また、刃1
5の支持体14への取付けは接着又は取外し可能な嵌合
によるものとすることができる。
【0010】圧電アクチュエータ12は、例えば図2
(A)に示す如くのバイモルフ型圧電素子から構成さ
れ、金属製の振動板21の両面に、圧電体22、23を
設け、振動板21の先端部に上述の刃15の支持体14
を固定するとともに、交流電源13Aの一端を振動板2
1に接続し、他端を両圧電体22、23のそれぞれに接
続して構成される。圧電体21、22としては、例えば
チタン酸バリウム、ニオブ酸鉛、チタン酸鉛、チタン酸
ジリコン酸鉛等の圧電セラミックが用いられる。圧電体
22、23に交流電圧を印加すると、交流電圧の半周期
では一方の圧電体22が伸長し他方の圧電体23が収縮
して図2の矢印a方向にたわみ、次の半周期では逆に圧
電体22が収縮し他方の圧電体23が伸長して図2の矢
印b方向にたわむ。これにより、圧電アクチュエータ1
2の振動板21は交流電圧の印加に従い、矢印a、bの
方向に振動する。印加する交流波形としては、正弦波で
も矩形波でも良く、時間当りの電圧変化の大きい波形が
好ましい。刃15の振動周波数としては、刃15の振動
速度の観点から30Hz以上が好ましく、刃15の振幅の観
点から200Hz以下が好ましく、この振動周波数範囲で良
好な剃り効率が得られる。より好ましい範囲は60〜180
Hzである。
【0011】以下、振動式かみそり10において剃り味
を向上するに必要とされる圧電アクチュエータ12の材
料特性、刃15の肌に対する角度設定条件について説明
する。
【0012】(A) 圧電アクチュエータ12の圧電定数 本発明の実施例1として、振動式かみそり10の圧電ア
クチュエータ12を、圧電定数d=発生する歪(m)/
与えた電界の強さ(V)=−360×10-12[m/V]の
チタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電体22、23をステ
ンレス鋼板からなる振動板21の両面に焼結形成したも
のにて構成した。振動板21の縦、横、厚みの各サイズ
は20mm、60mm、0.2mmとし、圧電体22、23の各サイ
ズは18mm、53mm、0.18mmとした。尚、本発明において、
圧電定数dは、電界方向(電極面の法線方向)が板の厚
み方向(3軸方向)、歪方向が板の長さ方向(1軸方
向)のことであり、一般的にこの方向の圧電定数はd
31と呼ばれる(図2(B))。
【0013】他方、比較例1として、実施例1に対し、
圧電アクチュエータ12の圧電体22、23の圧電定数
d=−160×10-12[m/V]とすることだけを異にした
振動式かみそり10を用意した。
【0014】また、比較例2として、市販の軽便かみそ
りを用意した。実施例1、比較例1、2のそれぞれにお
いて足のむだ毛を剃り、剃り性能を比較した結果、表1
を得た。尚、このとき、実施例1、比較例1の振動式か
みそり10については170V/80Hzの電圧を圧電体2
2、23に印加して刃15を振動させた。
【0015】
【表1】
【0016】このとき、実施例1の圧電定数を−180〜
−400×10-12[m/V]の範囲に拡張する限りにおいて
は、実施例1と同様の剃り性能を確認できた。即ち、圧
電アクチュエータ12の圧電定数を−180〜−400×10
-12[m/V]の範囲に設定することにより、剃り味を
安定的に向上できることが認められる。
【0017】(B) 刃15の肌に対する接触角α(図3) 振動式かみそり10の使用時に、肌に接触せしめられる
ケース11の前面ガイド11Bを基準面(肌に倣う面)
とし、この基準面に対し刃15がその背面側(刃15の
反移動方向側)でなす角度αを接触角と称するものと
し、このαを変更して剃り性能を比較した結果、表2を
得た。
【0018】
【表2】
【0019】表2によれば、刃15の肌に対する接触角
αを5〜60度に設定することにより、毛の剃り残し長さ
を短くでき、剃り味を一層向上できることが認められ
る。
【0020】(C) 刃15の肌に対する振動方向角β(図
3) 振動式かみそり10の使用時に、刃15が振動する方向
がなす角度βを振動方向角と称するものとし、このβを
変更して剃り性能を比較した結果、表3を得た。
【0021】尚、刃15の振動方向は圧電アクチュエー
タ12の長手方向の中心線に垂直な方向とした。圧電ア
クチュエータ12の先端部(刃15のついている部分)
は、厳密には円弧状の軌跡を描いて振動するが、この振
動の振幅は圧電アクチュエータ12の長さ(固定部から
先端部まで)に対して微小(1/100程度)なので、圧電
アクチュエータ12の先端部はほぼ直線状に振動するも
のとした。
【0022】
【表3】
【0023】表3によれば、刃15の肌に対する振動方
向角を15	〜75度に設定することにより、肌の角質の
損傷を最小限とし、毛の剃り残し長さを短くでき、剃り
味を一層向上できることが認められる。
【0024】従って、本実施形態によれば以下の作用効
果がある。 (請求項1に対応する作用効果) 圧電アクチュエータ12の圧電定数を−180〜−400×
10-12m/Vとした。この圧電アクチュエータ12によ
り振動される刃15を肌に直接軽く当て肌に沿って滑ら
せることにより、肌の角質を傷めず、刃15を肌に強め
に押しつけることもなく、手足のむだ毛等の比較的長く
て細い毛も容易に剃ることができ、安定的に剃り味を向
上できる。
【0025】(請求項2に対応する作用効果) 刃15の肌に対する接触角αを5〜60度に設定した。
これにより、毛の剃り残し長さを短くでき、剃り味を一
層向上できる。
【0026】(請求項3に対応する作用効果) 刃15の肌に対する振動方向角βを15〜75度に設定し
た。これにより、肌の角質の損傷を最小限とし、毛の剃
り残し長さを短くでき、剃り味を一層向上できる。
【0027】また、本発明にあっては、圧電アクチュエ
ータを用いたから、従来のモーター式やソレノイド式の
電気かみそりに比べて、音が静か、機構が簡単、軽量、
かつ効率良く毛を剃ることができるという効果がある。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧電アク
チュエータを用いた振動式かみそりにおいて、剃り味を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は振動式かみそりの一例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は圧電アクチュエータと刃の組立体を示す
斜視図である。
【図3】図3は刃の肌に対する角度設定状態を示す模式
図である。
【符号の説明】
10 振動式かみそり 12 圧電アクチュエータ 15 刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 克俊 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 上原 一之 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大沢 清輝 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電定数が−180〜−400×10-12m/V
    の圧電アクチュエータにより刃を振動させ、この刃を肌
    に直接当てるように構成してなる振動式かみそり。
  2. 【請求項2】 前記刃の肌に対する接触角を5〜60度に
    設定してなる請求項1記載の振動式かみそり。
  3. 【請求項3】 前記刃の肌に対する振動方向角を15〜75
    度に設定してなる請求項1又は2記載の振動式かみそ
    り。
JP6390199A 1999-03-10 1999-03-10 振動式かみそり Pending JP2000254365A (ja)

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