JP2001333923A - 薬剤供給具 - Google Patents

薬剤供給具

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JP2001333923A JP2000157882A JP2000157882A JP2001333923A JP 2001333923 A JP2001333923 A JP 2001333923A JP 2000157882 A JP2000157882 A JP 2000157882A JP 2000157882 A JP2000157882 A JP 2000157882A JP 2001333923 A JP2001333923 A JP 2001333923A
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Yuka Ogawa
由華 小川
Kinrei Hayashi
金鈴 林
Katsushi Ebitani
佳津志 胡谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い流路や、途中に屈曲部や径差のある流
路、更には逆止弁などの機構を組み込んだ流路であって
も容易に形成でき、薬剤の性質や使用方法に応じて要求
される流路形状や流路機能を満たすことができる薬剤供
給具を提供せんとするものである。 【解決手段】 接合面27a,27bに凹溝24a,2
4bを形成した二つ割成形体の前記接合面同士を接合固
着することにより薬剤案内部2が構成され、両二つ割成
形体2a,2bの凹溝24a,24bが組合わさること
により流路24が形成されることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯間部や歯周ポケッ
トなど、人体における挟隙部に薬剤を供給するための薬
剤供給具に関する。
【0002】
【従来の技術】歯間部や歯周ポケットなどの人体におけ
る挟隙部に薬剤を供給する道具としては種々のものが提
案されており、例えば実開昭63−194633号、特
開平7−163422号及び特開平9−238748号
などがある。
【0003】実開昭63−194633号及び特開平9
−238748号には、歯間ブラシに薬剤を供給できる
ようにした薬剤供給具が開示されている。この薬剤供給
具は、薬剤収容部を兼ねた把握部の先端側に、ブラシの
軸部を挿通支持するとともに、その基端が前記薬剤収容
部に連通する支持孔を形成し、当該支持孔に装着したブ
ラシに対して支持孔を通じて薬剤を供給するようにした
ものである。またここにはその他の実施例として、前記
支持孔とは別に、その側部に薬剤供給用の流路を別途設
けたものも開示されている。
【0004】また特開平7−163422号には、管状
の案内アームにブラシの軸部を装着し、軸部が装着され
た支持孔の隙間を通じてブラシに薬剤を供給するものが
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら薬剤供給具はい
ずれも、薬剤収容部内の薬剤を吐出位置まで導くための
細長い流路を有しているが、流路の機密性を維持する観
点から、これら流路を含む部分はいずれも射出成形によ
って一体的に成形されているため、流路形成用コアの抜
きとの関係で流路形状の設計に対する自由度が少なく、
また流路長を長くすることも難しく、更に流路途中に逆
止弁などの機構部を組み込むことも困難であるという問
題を抱えている。特に流路長が長い場合には、金型内に
コアとしての長尺ピンを位置づけることになるが、長尺
ピンは、樹脂注入圧によって揺動しやすく、設計通りの
流路が形成できないという問題があった。本発明はかか
る現況に鑑みてなされたものであり、長い流路や、途中
に屈曲部や径差のある流路、更には逆止弁などの機構を
組み込んだ流路であっても容易に形成でき、薬剤の性質
や使用方法に応じて要求される流路形状や流路機能を備
えた挟隙部への薬剤供給具を提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、流路を備えた薬剤案内部を二つ割成形
体の組み合わせによって構成することを提案する。本発
明の薬剤供給具は、薬剤が充填された薬剤収容部と、人
体の挟隙部に操作子を介して或いは介することなく前記
薬剤収容部内の薬剤を導く流路が形成された薬剤案内部
とを備えた薬剤供給具であって、接合面に凹溝を形成し
た二つ割成形体の前記接合面同士を接合固着することに
より前記薬剤案内部が構成され、両二つ割成形体の凹溝
が組合わさることにより流路が形成されることを特徴と
している。ここで挟隙部とは狭い隙間を意味し、本発明
でいう挟隙部とは人体における挟隙部を指し、例えば歯
間や歯周ポケットなどが挙げられる。また操作子とはこ
れが挟隙部に対して塗布行為や清掃行為などの何らかの
操作を行う部材を指し、例えばブラシやスポンジチップ
などが挙げられる。
【0007】本発明においては、予め製作しておいた二
つ割成形体を突き合わして融着させることにより流路を
形成する。組合わさることで流路となる凹溝は、それぞ
れの成形体の接合面に開放して設けられているから、屈
曲した形状や途中部に径差があるような凹溝、更には逆
止弁などの機構部を組み込んだ凹溝も容易に形成でき
る。
【0008】固着は融着及び接着のいずれであってもよ
いが、口腔内への使用を考えると、融着の方が好まし
い。融着の方法としては超音波加熱を用いたり、成形機
の金型内で成形体に対して熱及び圧力を加えることなど
が挙げられる。
【0009】融着は接合面全体にわたって行っても良い
し、部分的に行ってもよい。接合面において溶け出した
融着用樹脂が漏れ出て、接合後の外形輪郭や流路内にバ
リを生じる場合、これらを防止する対策が必要となる。
この対策のひとつとして、接合面に連続して薬剤案内部
の外形輪郭を形作る二つ割成形体の辺縁部をアール状に
面取りすることが挙げられる。また接合面における凹溝
の側部位置に、凹溝に沿って融着しろとなるリブを設
け、この部分のみを溶融対象とすることで、溶融樹脂の
漏出範囲を限定することも好ましい。
【0010】二つ割成形体の接合に際しては、外形線が
食い違ったり、流路の横断面形状に段差ができたりしな
いように、両成形体を正確な位置関係で接合する必要が
ある。これを可能にするために、接合する二つ割成形体
の接合面の一方に凹溝の長手方向に沿った壁部を、他方
に当該壁部に嵌合する凹部を設けることが考えられる。
更に前記リブをこの壁部の頂面に設けることも好まし
い。このようにすると壁部間に嵌合した相手側部分が土
手となって溶けた融着しろの漏出を食い止めることがで
きる。
【0011】かかる構成の薬剤案内部を有する薬剤供給
具としては、操作子と組み合わしたものと、操作子と組
み合わすことなく使用するものとの両方が考えられる。
組み合わせ可能な操作子としてはブラシやスポンジチッ
プなどが挙げられる。
【0012】薬剤の粘度は5000cps以下、チキソ
トロピー指数は0.15以上であることが好ましい。こ
の範囲であれば、適度な流動性をもちながらも、薬剤が
操作子から垂れ落ちることはないので、薬剤を口腔内所
定箇所に確実に供給することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の詳細を図示した実施
例に基づき説明する。図1は本発明の1実施例であり、
歯間ブラシを備えた薬剤供給具を示している。この供給
具は、把握部を兼ねた薬剤収容部1と、当該収用部内の
薬剤を歯間ブラシ3に案内する薬剤案内部2と、当該案
内部先端部に取り付けられた歯間ブラシ3(以下、ブラ
シ3と称す)とより構成される。
【0014】薬剤収容部1は薬剤案内部2に対して、嵌
合、螺合等の手段により交換可能に取り付けられてお
り、薬剤を使いきったときには新しい別の薬剤収容部と
取り替えることができるように構成されている。薬剤収
容部1に要求される性能としては、薬剤を変質させるこ
となく少なくとも3年間は安定的に保存できること、薬
剤を押し出すことが容易であること、容器の外側は小さ
な力では変形しないとともに薬剤案内部先端に取り付け
られたブラシ3を操作するための把握部として使用でき
る一定の硬さと保形性を備えるものであること、が挙げ
られる。本実施例ではこれら要求を満たすために、アル
ミチューブにプラスチック製外容器を外装した二重容器
を用いている。アルミチューブは薬剤の減量にその形状
が追従するため薬剤の押し出しが容易でエアーの吸入も
なく、しかもガス遮断性を有するため薬剤を安定的に保
存できる。一方、プラスチック製外容器は形状復元性を
有するため把握しやすく、見栄えの良い外観を維持する
ことができる。薬剤収容部1はアルミチューブとプラス
チックチューブの利点を複合することで上記要求性能を
実現させている。アルミチューブに代えて同等の性能を
有するラミネートチューブを採用してもよいし、外容器
としてもラミネートチューブを用いてもよい。
【0015】薬剤収容部に収容する薬剤は目的に応じて
適宜選択される。例えば、歯周病の予防および治療を目
的とする場合は、殺菌剤、抗炎症剤、鎮痛剤などが挙げ
られ、またう蝕予防を目的とする場合には、フッ化物や
殺菌剤が挙げられる。また美白が目的である場合にはス
テイン付着抑制剤、ステイン溶解剤、漂白剤が選択さ
れ、口唇ヘルペス予防を目的とする場合は、局所麻酔
剤、鎮痛剤、抗ウイルス剤などが選択される。流路長さ
及び流路径と薬剤粘度との間には密接な関係がある。薬
剤粘度が高いと流路径を大きくしない限り流路長さを長
くすることはできず、薬剤供給具としての操作性に支障
が出ることになる。したがって薬剤としては低粘度のも
のを用いることが好ましく、例えば粘度5000cps
以下の水性ゲルを用いることが好ましく、更に好ましい
粘度の範囲は2000cps〜5000cpsである。
最も好ましいのは2800cps〜4000cpsの範
囲である。また薬剤は操作子に供給され口腔内に用いら
れるまでに、操作子より垂れ落ちてしまわないために、
チキソトロピー性があることが好ましい。チキソトロピ
ー性の程度はチキソトロピー指数で表現されるが、ここ
では、その値は0.15以上であることが好ましい。
尚、本実施例におけるチキソトロピー指数は次の式によ
り規定される。即ちブルックフィールド社製粘度計でス
ピンドル#4を用いて、30℃、5rpm及び50rp
mの速度で回転させながら2分間の条件で、前記両回転
数それぞれにおける粘度を測定し、その測定値を用いて
下記の式によりチキソトロピー指数を求める。 チキソトロピー指数=log(5rpm粘度)−log
(50rpm粘度)]/(log50−log5)
【0016】一方、薬剤案内部2には薬剤をブラシ3に
導くための流路が形成されている。本発明の最大の特徴
は、この流路を有する薬剤案内部2を、射出成形によっ
て全体を一体的に成形するのではなく、予め成形してお
いた二つ割成形体を接合固着することによって形成する
点にある。以下、薬剤案内部2について説明する。薬剤
案内部2は図2に示すように本体部21とこの本体部2
1に対してヒンジを介して開放可能に取り付けられたカ
バー22とより構成され、カバー22を開けることでブ
ラシ3の取り替えができるようになっている。本体部2
1には薬剤をブラシ基部に薬剤を供給すべく、ブラシ基
部に沿って立ち上がった隆起体23と、カバー22の閉
止状態を維持するための係止爪25とが設けられてい
る。一方、カバー22には、ブラシ3の軸体を直立姿勢
を維持させながら受け入れる支持孔26が開設されてい
る。本体部21に形成される流路24は図3で示される
ように、始端が薬剤収容部の口部が螺合する空間に連通
し、薬剤出口となる終端が前記隆起体23の斜面にブラ
シ3に対面するように位置づけられており、流路途中に
は屈曲部28,28’が存在している。
【0017】このような薬剤案内部2は図4及び図5に
示すように左右対称な二つ割の成形体2a,2bを接合
させたうえ、その接合面を融着することによって構成さ
れる。成形体2a,2bには、それぞれの接合面27
a,27bに開放した凹溝24a,24bが設けられて
おり、これら凹溝24a,24bが組合わさることによ
って流路24が形成されるようになっている。この実施
例では、流路24が薬剤案内部2の厚み方向中央に設け
られているため、成形体2aと成形体2bは互いに対称
形となっているが、二つ割の成形体は互いに非対称のも
のであってもよい。
【0018】成形体2a,2bの融着は超音波加熱や、
金型内で熱と圧力を加えることによって行う。融着に代
えて接着を行うことを除外するものではないが、口腔内
での使用を考えると融着の方が好ましい。融着や接着は
接合面全体を対象としてもよいし一部を対象としてもよ
い。屈曲部28,28’を有する流路24の形成は、薬
剤案内部全体を一体的に成形する射出成形法では難しい
が、本発明では二つ割にした成形体2a,2bのそれぞ
れに形成した凹溝24a,24bを組み合わせることで
流路24を形成しているため、屈曲部を有する流路はも
ちろんのこと、流路径が部分的に異なったり、逆止弁な
ど機構部を組み込んだ流路を容易に実現できる。
【0019】ところで、成形体2a,2bの融着に際し
ては、融着用樹脂の漏出によるバリが発生しないよう
に、あるいは発生したとしても、そのバリが使用上、支
障のないものとなるよう対策を施す必要がある。薬剤案
内部2の外形線より外側にバリが出れば口腔内を傷つけ
る恐れがあるし、また流路内にバリが過剰に侵入する
と、薬剤の流通に支障をきたす恐れがあるからである。
このバリ対策のひとつの方法として図6に示すように、
接合後に薬剤案内部2の外形輪郭を形作る成形体2a,
2bの辺縁部のそれぞれをアール状に面取りし、辺縁部
で発生するバリSを、前記面取りアール間の空間に収め
ることが考慮される。
【0020】また成形体2a,2bは正確な位置関係で
接合される必要がある。接合位置がずれると流路の横断
面形状がいびつとなって薬剤の流通に支障が出たり、或
いは薬剤案内部2の外形状に角部を有する段差が生じ、
この角部が口腔内を傷つける可能性がある。位置合わせ
を正確に行うためには、ここでは図示しないが例えば、
成形体2a,2bの一方の接合面の複数箇所に突部を設
け、他方の接合面に前記突部と嵌合する凹部を設けるこ
とが考えられる。
【0021】図7として示すものは、接合時の位置合わ
せ手段とバリ防止対策の両方の機能を兼用した手段を設
けた本実施例の変形例であり、成形体2b’の接合面2
7bにおける凹溝24bの両側に、凹溝24bの長手方
向に沿って連続する壁部29,29をそれぞれ二条ずつ
設け、成形体2a’の接合面27aに前記壁部29,2
9に嵌合する凹部30,30を設け、更に前記壁部2
9,29の頂面にリブ31,31を設け、これを融着し
ろとした例である。このような接合構造とすれば、接合
位置は壁部29,29と凹部30,30が嵌合すること
によって自ずと定まり、また両成形体2a,2bの固着
は融着しろとしてのリブ31,31が溶けることで確実
に行われ、しかも壁部29,29間に嵌合する相手側部
分が溶融樹脂の漏出を食い止める土手の役目を果たすこ
とになる。本変形例では壁部は流路24の片側に二条設
けているが、その数は限定されない。またここでは壁部
29,29は二条とも一方の成形体に設け、他方の成形
体に前記壁部29,29が嵌合する凹部30,30を二
条とも設けているが、一方の成形体に、壁部と凹部を混
在させてもよい。またここでは、壁部29,29の頂面
にリブ31,31を設けたが、リブは壁部を設けていな
い接合面に直接形成してもよい。この場合、位置合わせ
の効果や土手による樹脂漏出を阻止する効果は期待でき
ないものの、融着しろの形成位置を流路と成形体の外側
縁の両方から離れた位置とすることで、溶融樹脂が溶け
広がる範囲を接合面内にとどめることができる。融着し
ろは成形体形成樹脂と同じ樹脂を用いて一体的に成形す
るが、融着しろの素材をより溶けやすい樹脂にしてもよ
い。
【0022】本発明は流路設計の自由度を高めることが
でき、流路途中に屈曲部を設けたり、あるいは流路径を
部分的に拡縮したり、更には流路途中に逆止弁などの機
構部を組み込むことを容易にする。図8は、流路24の
途中部に流路径を拡径させた薬剤滞留部32を設けた例
である。図9は、ブラシ軸体を支持する支持孔41に合
流する流路42を二つ設けた実施例である。図10は使
い捨てタイプの歯間清掃具に適用した場合であり、この
例においてもブラシ軸体を支持する支持孔51に合流す
る流路52を二つ設けている。以上述べたものは、人体
挟隙部への操作子としての歯間ブラシを備えたものであ
ったが、操作子は他のものであってもよく、例えばスポ
ンジチップなどを備えさせることもできる。また本発明
は歯間ブラシやスポンジチップなどの操作子を備えるも
のに限定されず、例えば図11に示すような、操作子を
有しない薬剤案内部60を構成することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明の薬剤供給具は、薬剤を案内する
流路を二つ割成形体のそれぞれに形成した凹溝を組み合
わせて形成することとしたから、流路途中に屈曲部を設
けたり、流路径を部分的に変えたり、更には逆止弁など
の機構部を組み込むことができ、薬剤の性質や使用法に
応じた構造の流路を保有させることができる。
【0024】請求項2記載のように、固着が樹脂同士の
融着によって行われている場合、口腔内での使用に適し
た薬剤供給具が得られる。
【0025】請求項5記載のように、接合後に薬剤案内
部の外形輪郭を構成する二つ割成形体の辺縁部をアール
状に面取りした場合、接合面から漏出した融着用樹脂が
が薬剤案内部の外形輪郭からはみ出してバリとなったと
しても、このバリを面取りアール相互間の空間内に収め
ることができるので、口腔内を傷つけることがない。
【0026】請求項6記載のように、接合面における凹
溝の側部位置に、凹溝に沿ったリブを設け、当該部分を
融着しろとして用いるようにした場合、その融着範囲が
限定されるので溶融樹脂が接合面の外側に漏出すること
はない。
【0027】請求項7記載のように、接合する二つ割成
形体の接合面の一方に凹溝の長手方向に沿った壁部を、
他方に当該壁部に嵌合する凹部を設けた場合、二つ割成
形体の接合位置がずれることがなくなる。さらにこれに
加えて請求項8記載のように壁部頂面に融着しろとして
のリブを設けた場合、壁部間に嵌合する相手側部分が溶
融樹脂の漏出を阻止する土手として機能するので、口腔
内を傷つけたり、流路内の薬剤の通過を阻害するような
バリが発生することがない。
【0028】請求項9記載のように、ブラシやスポンジ
チップなどの歯間に対する操作子を備えさせた場合、こ
れら操作子に供給された薬剤を、歯間の隅々にまで塗布
することができる。
【0029】請求項10記載のように、薬剤の粘度を5
000cps以下、チキソトロピー指数を0.15以上
に設定した場合、適度な流動性をもちながらも、薬剤が
操作子から垂れ落ちることはないので、薬剤を口腔内所
定箇所に確実に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬剤供給具の一実施例の全体図
【図2】 同実施例における薬剤案内部のカバーを開放
した状態を示す要部説明図
【図3】 同薬剤案内部に形成された流路を示す断面図
【図4】 二つ割成形体を接合固着して形成した薬剤案
内部を示す説明図
【図5】 薬剤案内部が二つ割成形体を接合して構成さ
れることを示す分解説明図
【図6】 バリ対策として二つ割成形体の辺縁部にアー
ル状の面取りを施した変形例を示す要部説明図
【図7】 接合面に頂面にリブを形成した壁部を設けた
変形例を示す説明図
【図8】 流路途中に拡径した滞留部を設けた変形例を
示す説明図
【図9】 本発明の他の実施例を示す説明図
【図10】 本発明の他の実施例を示す説明図
【図11】 本発明の他の実施例を示す説明図
【符号の説明】
1 薬剤収容部 2 薬剤案内部 3 ブラシ 2a,2b 成形体 21 本体部 22 カバー 23 隆起体 24 流路 24a,24b 凹溝 25 係止爪 26 支持孔 27a,27b 接合面 28,28’ 屈曲部 29,29 壁部 30,30 凹部 31,31 リブ 32 薬剤滞留部 41 支持孔 42 流路 51 支持孔 52 流路 60 薬剤案内部 S バリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤が充填された薬剤収容部と、人体の
    挟隙部に操作子を介して或いは介することなく前記薬剤
    収容部内の薬剤を導く流路が形成された薬剤案内部とを
    備えた薬剤供給具であって、接合面に凹溝を形成した二
    つ割成形体の前記接合面同士を接合固着することにより
    前記薬剤案内部が構成され、両二つ割成形体の凹溝が組
    合わさることにより流路が形成される薬剤供給具。
  2. 【請求項2】 固着が二つ割成形体を構成する樹脂同士
    の融着である請求項1記載の薬剤供給具。
  3. 【請求項3】 融着が超音波加熱により行われたもので
    ある請求項2記載の薬剤供給具。
  4. 【請求項4】 融着が成形機の金型内で熱及び圧力を加
    えることで行われたものである請求項2記載の薬剤供給
    具。
  5. 【請求項5】 接合面に連続して薬剤案内部の外形輪郭
    を形作る二つ割成形体の辺縁部をアール状に面取りした
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬剤供給具。
  6. 【請求項6】 接合面における凹溝の側部位置に、凹溝
    に沿って融着しろとなるリブを設けた請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の薬剤供給具。
  7. 【請求項7】 接合する二つ割成形体の一方の接合面
    に、凹溝の長手方向に沿った壁部を、他方に当該壁部に
    嵌合する凹部を設けた請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の薬剤供給具。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のリブが請求項7記載の壁
    部の頂面に設けられた薬剤供給具。
  9. 【請求項9】 操作子がブラシまたはスポンジチップで
    ある請求項1〜8のいずれか1項に記載の薬剤供給具。
  10. 【請求項10】 薬剤の粘度が5000cps以下であ
    り、チキソトロピー指数が0.15以上である請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の薬剤供給具。
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