JPH10500331A - 使い捨て注入ポンピングチャンバカセットと共に使用可能な押しボタン式流れストッパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 薬剤注入ポンプと共に使用するための使い捨て注入ポンピングカセットに押しボタン式流れストッパが取り付けられている。流れストッパは、第一モードでカセットを通る流体の流れを可能に又は遮断するように、第二モードでカセット内の流体圧を監視するように操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て注入ポンピングチャンバカセットと共に使用可能な 押しボタン式流れストッパ 関連出願 本出願と同時に「押しボタン式流れストッパをその上に有する使い捨て注入ポ ンピングチャンバカセット」と題する米国特許出願第２４２，７６２号が出願さ れる。 近年、患者の静脈または動脈に流体を送り込む容積式流体注入ポンピング装置 の使用が増加している。ほとんどの場合、そのような装置は病院または他の療養 所で使用されている。そのような装置は、主に送出速度及び投与量が非常に正確 であり、多くの液体源から融通性のある制御供給ができ、特に所定時間にわたっ て患者に送り込む強力な薬の量を正確に制御できることから、広く従来の重力流 れ制御装置に取って代わってきた。 一般的な容積式注入ポンプシステムには、ポンプドライバ装置と使い捨てカセ ットとが設けられている。使い捨てカセットは、一人の患者における一回の流体 送り込みサイクルだけに使用されるものであり、一般的にそれぞれたわみ管を介 して流体供給容器と注入を受ける患者とに接続された入口及び出口を備 えた小さいプラスチック部品である。カセットにはポンピングチャンバが設けら れ、室を通る流体の流れはドライバ装置によって制御されて作動するプランジャ またはピストンによって制御される。 例えば、カセット室の一つの壁を、プランジャ及びドライバによって往復動す ることによって流体が流れるようにする可撓性ダイアフラムによって形成するこ とができる。ポンプドライバ装置には、カセットのポンピングチャンバに出入り する流体の流れを制御するプランジャまたはピストンが設けられており、それは また、流体を患者に所定速度で所定状態で、また特定の選択時間だけ、または総 投与量だけ送出することができる制御機構を備えている。ポンプドライバ装置は また、ポンピングチャンバの入口及び出口通路を含むカセット内の様々な通路の 開閉を行う弁部材と共に、圧力感知及び他の流体流れ監視装置を備えることがで きる。 従来の使い捨てポンピングチャンバカセットは、三つの部材から容易に低コス トで製造できる。従来のカセットの大きさは、多数の制御及び監視機構を組み込 むことを可能にする。従来のカセットは、例えば圧力監視、気泡検出監視、多重 入口の取り 付け、漏れ検出監視機能を備えており、これらの機能はすべて基本カセット構造 を変更しないで実施することができる。 しかし、製造の容易さ、機能的使用及び寸法の点からみると、上記の制御及び 監視機能をすべてカセットに設けることによって従来カセットは複雑になってい る。病院用ではなく患者が家庭で使用したり、歩行注入状態で患者が持ち運びす る注入ポンピング装置では、カセットを大きさだけでなく機能及び操作方法の点 で簡単にして、一般のユーザが毎日繰り返しポンプにカセットを入れて容易に使 用でき、毎日またはもっと頻繁に不都合なく装着及び使用できるようにすること が望ましい。さらに、病院では外来適用例が増えており、これには自宅療養用に 設計されたカセットが単純で操作が容易であることが必要である。 本発明の使い捨ての流体注入ポンピングチャンバカセットは従来技術のカセッ トを基にしているが、本カセットの方が構造及び操作が簡単で、カセットの外形 が相当に小さく、気泡検出監視や漏れ検出監視等の制御及び監視機能をカセット から外すことによって、カセットをさらに単純化し、大きさを縮小しており、ま た本発明の改良カセットを流れる流体の送出量をさらに制御するために押しボタ ン式流れストッパを設けている。 本発明のカセットは、剛性の表面部材及び剛性の裏面部材と、その間に配置さ れたエラストマーのダイアフラムとを備えている。裏面部材は、カセットの一端 部から他端部へ流体を流すことができる形状になっており、ポンピングチャンバ を形成する拡大へこみ部分を備えている。表面部材は、プランジャを通過させる ことができるようにポンピングチャンバに向き合わせて露出開口を備えている。 逆止弁またはフラッパバルブ等の流れ制御部材がエラストマー部材内に一体成形 されて、カセットを通る流体の流れを制御できるように流体路の入口と出口との 間に配置されている。 プランジャの両側にいわゆるフラッパバルブが配置されており、カセットを通 る流体路内に位置している。カセットには、流れストッパをカセットに取り付け るためのクレードル支持構造体が設けられている。流れストッパは、クレードル 支持構造体上で、流体がカセットを流れることができるようにする開放位置と、 流れストッパがカセットを通る流体の流れを止める係合位置との間を揺動自在な 回転式押しボタン部材である。 特に以下の図面を参照した本発明の詳細な説明を読めば、本発明をさらに理解 できるであろう。図面の簡単な説明 第１図は、本発明の改良型ポンピングチャンバカセットの斜視図である。 第２図は、第１図のカセットの分解斜視図である。 第３図は、第１図のカセットの分解立面図である。 第３Ａ図は、第３図の３Ａ−３Ａ線に沿った図である。 第４Ａ図は、本発明の改良型カセットの流れストッパの上面図である。 第４Ｂ図は、本発明の改良型カセットのカバーの上面図である。 第４Ｃ図は、本発明の改良型カセットのエラストマーダイアフラムの上面図で ある。 第４Ｄ図は、本発明の改良型カセットのベース部材の上面図である。 第５図は、カセットの流れストッパが開放位置にある、本発明の改良型カセッ トの立面図である。 第６図は、流れストッパが係合位置にある場合の第５図と同様な立面図である 。 第７図は、本発明の改良型カセットがポンプに挿入するため に隣接して配置された、ポンプ及びポンプドライバの概略図である。 第８図は、流体充填サイクル中にポンプドライバのプランジャがカセットのダ イアフラムと係合している、本発明の改良型カセットの立面図である。 第９図は、流体排出サイクル中にポンプドライバのプランジャがカセットのダ イアフラムと係合している、本発明の改良型カセットの立面図である。 第１０図は、本発明の改良型カセットのエラストマーダイアフラムを上方から 見た斜視図である。好ましい実施形態の詳細な説明 本発明のポンピングカセット１０が第１図から第５図に示されている。カセッ ト１０は、剛性の表面部材１２及び剛性の裏面部材１４と、その間に配置された エラストマー部材１６とを備えている。表面部材１２にプランジャ開口１８が設 けられ、エラストマー部材１６が開口全体に広がっている。裏面部材１４には、 プランジャ開口１８の後側に拡大へこみ２０部分を備えており、これがポンピン グチャンバ２２の下側流体タンクを形成している。 揺動自在なスイッチ本体２５を有する流れストッパ２４が表面部材１２に取り 付けられている。スイッチ本体２５は、スイッチ本体２４の両側から突出したシ ャフト２６に取り付けられており、さらにその上表面に凹状のスイッチアクチュ エータ２７と凸状のスイッチアクチュエータ２８とを備えている。 脚部２９が凹状スイッチアクチュエータ２７の下方へ延出している。凹状スイ ッチアクチュエータ２７の脚部２９の下端部にストッパ２９ａが設けられている 。凸状スイッチアクチュエータ２８の下側外端部の中間点に、上端部３０ａ及び 下端部３０ｂを備えたクラウン部材３０が配置されている。 表面部材１２は、両側壁３２ａ、３２ｂ及び端部壁３４ａ、３４ｂを備えたほ ぼ矩形の部材３１である。側壁３２ａ、３２ｂとそれぞれの端部壁３４ａ、３４ ｂとの各接合部には、第４Ｂ図の平面図に示されているように、丸味が付けられ ている。表面部材１２は長さが約４．３センチメートル（ｃｍ）、幅が１．８ｃ ｍである。表面部材１２の末端部には、長さが幅よりもわずかに大きく約２．１ ｃｍであるほぼ正方形の開放部分３５が設けられている。開放部分３５に近接し た末端側の端部壁３４ｂの高さは、基部側の端部壁３４ａの高さ（０．５５ ｃｍ）の約２倍である約１．１ｃｍである。側壁３２ａ、３２ｂは、末端側の端 部壁３４ｂとの接合位置ではそれと同じ高さになっているが、二つの段差部３６ 及び３７で基部側の端部壁３４ａの高さまで段階的に低くなっている。第１の段 差部３６は開放部分３５のほぼ中間点に位置し、第２の段差部３７は開放部分の 内端部３５ａの位置にある。基部側の端部壁３４ａの高さにある上表面３８が、 第２の段差部３７の立ち上がり部分３７ａから基部側の端部壁までをほぼ覆って いる。 開放部分３５には、第２の段差部３７の上表面３７ｂの両端部から側壁３２ａ 、３２ｂに沿って末端側の端部壁３４ｂの内側まで延在している、向き合った内 部フランジ３９を備えている。上表面３７ｂにはさらに、その中間部分に半円形 の切り欠き部４０が設けられており、この切り欠き部４０は表面部材１２の長手 方向軸線に沿ってほぼ中心位置にあり、切り欠き部４０の開放面が部分３５に面 している。 向き合った内部フランジ３９はほぼそれぞれの中間位置に開口４１を設けてお り、これはさらに各開口３９の向き合った周縁部の位置に側壁３２ａ、３２ｂに 一体成形して設けられて下向きに延出したレールまたはガイド組４２によっても 形成され ている。レールまたはガイドの各組４２の各レールまたはガイドの下端部がもど り止め４２ａになっている。 表面部材１２の上表面３８は第２の段差部３７の底部から基部側の端部壁３２ ａまで延在して、プランジャ開口１８とその開口１８及び端部壁３２ａ間に配置 された基部センサ開口１８ａとを除いた上表面３８を塞いでいる。 上表面３８の下側には、プランジャ開口１８を中心にして配置されて、それか ら外向きに両端部壁３２ａ、３２ｂに向かって延出して、第１のセンサ開口１８ ａ及び第２の段差部３７の上表面３７ｂの内端部に設けられた切り欠き部４０に よって一部が形成された第２のセンサ開口を取り囲む一体型表面楕円形部材４３ が設けられている。楕円形部材４３の外周リッジ４３ａとその内側の第２の周縁 リッジ４３ｃとの間に周縁チャネル４３ｂが形成されている。第３図に示されて いるように、表面楕円形部材４３の、第２の段差部３７の表面３７ｂの切り欠き 開口４０に向き合った部分が段差部３７の表面から離して設けられている。 エラストマー部材１６は、幾分楕円形の可撓性を備えたエラストマー成形部材 で、表面部材１２の上表面３８の下側の楕円 形部材４３の形状にほぼ一致している。エラストマー部材１６には、中央プラン ジャ係合ダイアフラム部分４４とその部分４４の両端部のセンサ係合ダイアフラ ム部分４５、４６とを備えたダイアフラム１７が設けられている。部材１６の外 周リッジ４７ａと、リッジ４７ａの内側にあってそれより幾分低い第２の周縁リ ッジ４７ｃとの間に溝４７ｂが形成されている。エラストマー部材１６は、その 上下表面が対称的であって、エラストマー部材の下側にも同様な周縁リッジ４７ ａ及び４７ｃが設けられ、その間に同様な周縁溝４７ｂが形成されている。リッ ジ４７ａ、溝４７ｂ及びリッジ４７ｃはダイアフラム部分４４、４５及び４６を 取り囲んでいる。エラストマー部材１６の末端部に端部タブ４８が一体成形され て、組付けの際に部材をカセット１０内に適正に配置できるようにしている。第 ３図、第４ｃ図及び第１０図に示されているように、フラッパバルブ４９ａ及び ４９ｂがエラストマー部材１６の下側に一体成形されている。フラッパバルブ４ ９ａは末端感知ダイアフラム４６の外側で中央プランジャ係合ダイアフラム部分 ４４内に配置され、フラッパバルブ４９ｂは末端感知ダイアフラム４７内に配置 されているため、ダイアフラム部分４６及び４７の感知面積 をほぼ等しくするため、基部感知ダイアフラム部分４６が末端感知ダイアフラム 部分４７よりも小さくなっていることに注意されたい。 ベース部材１４は、底壁５０、側壁５１ａ、５１ｂ及び端部壁５２ａ、５２ｂ を備えた矩形のほぼ箱形部分５３を設けている。側壁５１ａ、５１ｂと端部壁５ ２ａ、５２ｂとの接合によって箱形部分５３が形成され、箱形部分の形状を表面 部材１２の外形に一致させるために接合部に丸味が付けられている。ベース部材 １４の箱形部分５３は、長さが約４．５ｃｍ、幅が２．０ｃｍである。側壁５１ ａ、５１ｂ及び端部壁５２ａ、５２ｂは均一の高さ（０．９ｃｍ）である。底壁 ５０には、表面部材１２上の表面楕円形部材４３と形状が同じで、エラストマー 部材１６の形状にほぼ一致したベース楕円形部材５４が担持されている。ベース 楕円形部材５４には、外周リッジ５４ａと、それの内側にあってそれより幾分低 い第２の周縁リッジ５４ｃとが設けられ、その間に溝５４ｂが形成されている。 ベース楕円形部材５４の構造は表面楕円形部材４３の構造にほぼ一致している。 ベース楕円形部材５４の内部に大きい中央流体室２２が設け られている。二つの小さい圧力監視室、すなわち基部圧力監視室５６及び末端圧 力監視室５７が中央流体室２２の両端部に接続されて、カセット１０の長手方向 軸線に沿って配置されている。 基部側の端部壁５２ａと基部圧力監視室５６との間に、ベース部材１４の底壁 ５０内に成形された管状の基部流体流入チャネル５９が接続されている。同様な 末端流体排出チャネル６０が、末端圧力監視室５７と末端側の端部壁５２ｂとの 間に接続されている。流体流入ポート６１がベース部材１４の基部側の端部壁５ ２ａに成形されて、流体入口チャネル５９に接続されている。流体排出ポート６ ２が末端側の端部壁５２ｂに成形されて、流体排出チャネル６０に接続されてい る。補剛材または補剛壁６３が端部壁５２ａ、５２ｂの各々からそれぞれの流体 流入及び流体排出ポート６１及び６２まで延在して、ベース部材１４に取り付け られた流体ポート６１及び６２を固定支持する三角形の支持構造体をベース部材 １４の各端部に形成している。また、中央流体室２２と基部及び末端圧力監視室 ５６、５７とは、ベース部材１４の側壁５１ａ、５１ｂの底部の下方まで延在し ていないことにも注意されたい。 ベース楕円形部材５４より末端位置で末端圧力監視室５７と端部壁５２ｂとの 間において、クレードル支持体６４が末端流体排出チャネル６０の両側で底壁５ ０に取り付けられている。ベース部材１４と表面部材１２とを組み合わせたとき 、クレードル支持体６４は表面部材１２のクレードルガイド４２とほぼ整合する 。クレードル支持体６４より末端位置で流体排出チャネル６０にスイッチストッ パ６５が取り付けられている。ベース部材１４の側壁にノッチ７１が設けられて いる。 組み付けた状態のカセットが第５図及び第６図に示されており、ベース部材１ ４にエラストマー部材１６をはめ付けてから、その上に表面部材１２が被せられ ている。最後に、流れストッパ２４を表面部材１２の開口３５に挿入して、シャ フト２６をクレードルガイド４２に沿って下降させることによって、ベース部材 １４の底壁５０に設けられた両方のクレードル支持体６４に流れストッパ２４を 取り付ける。 次にカセット１０のアセンブリを詳細に説明するが、第５図及び第６図を第１ 図の組み立て状態のカセット１０と関連付けて考えればさらに理解しやすいであ ろう。 第５図及び第６図において、ベース部材１４のベース楕円形 部材５４にエラストマー部材１６を以下のようにはめ付ける。ベース部材１４の ベース楕円形部材５４の外周リッジ５４ａがエラストマー部材１６の下側溝４７ ｂと係合し、エラストマー部材の外側リッジ４７ａがベース楕円形部材５４の外 周リッジ５４ａの外側にくるようにして、ベース楕円形部材５４にエラストマー 部材１６をはめ付ける。部材５４の内周リッジ５４ｃがエラストマー部材１６の 下側の内側リッジ４７ｃを部材５４の溝５４ｂ内に捕らえる。 エラストマー部材１６をベース部材１４上の所定位置に配置した状態で、表面 部材１２をベース部材１４の開放箱形部分５３に押し込んで、表面部材１２の部 材４３の外周リッジ４３ａをエラストマー部材１６の上側の溝４７ｂに押し込む 。部材４３の内側周縁リッジ４３ｃがエラストマー部材１６の上側の内側リッジ ４７ｃを部材４３の溝４３ｂ内に捕らえる。表面楕円形部材４３、エラストマー 部材１６及びベース楕円形部材１５４が特殊な形状であり、またそれらが噛み合 うように組み付けられることによって、部材１６をカセット１０内に液密状態で しっかり固定保持することができる。 エラストマー部材１６をベース部材１４と表面部材１２との 間に液密係合させた状態で配置してから、部材１２及び１４を従来手段で、例え ば超音波溶接によって接合する。カセット１０を組み立てるとき、逆止弁または 「フラッパ」バルブ４９ａ及び４９ｂをベース部材１４のへこみ２０の向き合っ た上縁部２０ａ及び２０ｂにそれそれ隣接配置する。 第１図のカセットアセンブリでは、表面部材１２のプランジャ開口１８がベー ス部材１４のへこみ２０と整合している。 流れストッパ２４は以下のようにしてカセット１０内に取り付けられる。スイ ッチ本体２５を表面部材１２の開口３５にはめ込み、シャフト２６を表面部材１ ２のクレードルガイド４２に沿って滑らせて、ベース部材１４の底壁５０上に設 けられたクレードル支持体６４内に配置する。第３図では、クレードルガイド４ ２の各々の下端部に内向きのもどり止め４２ａを設けて、流れストッパ２４が取 り付け位置にあるときには、軸２６がクレードルガイド４２のもどり止め４２ａ を滑って通過することによって、クレードルガイド４２の下端部とベース部材１ ４のそれぞれの対向クレードル支持体６４との間に捕らえられるようにしている ことに注意されたい。 第５図において、流れストッパ２４を時計回りに回転させる と、凹状スイッチアクチュエータ２７か凸状スイッチアクチュエータ２８より下 方に位置して、カセット１０の流れストッパが開放位置に入り、逆止弁またはフ ラッパバルブ４９ａ及び４９ｂがわずかに開く。カセット１０は自由流れ状態に ある、すなわちカセットに流入する流体によってフラッパバルブ４９ａ、４９ｂ に加えられる重力によって、フラッパバルブが開き、流体がカセットを流れるこ とができる。流れストッパ２４を第５図の開放位置に保持するため、流れストッ パ２４の下側脚部２９の下側脚部ストッパ２９ａが表面部材１２の末端側の端部 壁３４ｂの下側の内側縁部に設けられたもどり止め３５ｂの下方に位置すること に注意されたい。さらに、流れストッパ２４がシャフト２６のまわりでそれ以上 回転するのを防止するため、スイッチストッパ６５が凹状スイッチアクチュエー タ２７と係合する。 流れストッパ２４がシャフト２６のまわりを第６図の係合位置まで回転したと き、ストッパ２９ａがもどり止め３５ｂの上方へ移動して、クラウン３０の下端 部３０ｂがエラストマー部材１６のダイアフラムと係合することによってフラッ パバルブ４９ｂを移動させてへこみ２０の縁部２０ｂと係合させて、流 入ポート６１と排出ポート６２との間の流体路を閉鎖する第６図に示されている 位置に流れストッパを保持することができる。第５図の開放位置にあるとき、流 体がカセットを流れることができるようにすることによってカセット１０をポン プの外部で作動させることができるが、後述するようにポンプ内でカセットを作 動させることもできる。 第７図は、プランジャ７３、基部圧力センサ７４及び末端圧力センサ７５を備 えたポンプドライバ７２を内部に支持しているポンプハウジング７０を設けたポ ンプ６９を示している。カセット１０が、ポンプハウジング７０に取り付けたと きに、ベース部材１４の側壁のノッチ７１と係合するスナップ７１ａで所定位置 に保持されることによって、カセットをポンプ６９内に固定することができる。 このように、カセット１０をポンプ６９に取り付けるが、カセット全体を覆った りカセットを作動させるドアがない。カセット１０を保護するポンプドアがない ため、プランジャ開口１８や流れストッパ２４等のすべての作用カセット部材を ポンプとカセットの接合面に配置することが望ましい。カセット１０をポンプ６ ９内に設置したとき、ポンプ側の係合表面７６が凸状スイッチアクチュエータ２ ８と係合 して流れストッパ２４を閉鎖位置へ回転させることによって、流体がカセットを 流れないようにする。このように、カセット１０をポンプ６９内に装填したとき 、流れストッパ２４がフラッパバルブ４９ａ、４９ｂと協働する補助流れ制御部 材として作動する。 第８図及び第９図は、カセット１０をポンプハウジング７０内に設置したとき のポンプドライバ７２の作動を示している。ポンピングサイクルの流体流入時及 び流体排出時の両方において、プランジャ７３がエラストマー部材１６のダイア フラムの中央部分４４と係合してそれを押し付ける。ポンピングサイクルの流体 流入時が第８図に示されており、ここではプランジャ７３がそれのストロークの 上端部に位置しており、末端圧力センサ ７５が流れストッパ２４のクラウン部 材３０の上端部３０ａと係合して、入口ポート６１から排出ポート６２へ通じる カセットの流体路を流れる流体の圧力を感知することができる。末端圧力センサ ７５が末端圧力監視室５７内の圧力を感知できるようにするため、ストッパ２９ ａともどり止め３５ｂとの間の距離が約７０／１０００（０．０７０）インチに なっている。プランジャ７３が第８図に示されているそれのポンピングスト ロークの頂点に達したとき、ポンピングチャンバ２２への流体の流入が完了する 。 その後、プランジャ７３が第９図に示されているように下降して、下降中のプ ランジャによって発生して室２２内の流体を圧縮する圧力により、フラッパバル ブ４９ａが閉じ、また凸状スイッチアクチュエータ２８の付勢力に逆らってフラ ッパバルブ４９ｂが開くことによって、ポンピングチャンバ２２から排出チャネ ル６０を通り、さらに排出ポート６２を通って流体を排出することができる。末 端圧力センサ７５に接したクラウン３０の移動によって、ポンプの作動サイクル 中の、第８図に示されている流体流入時から第９図に示されている流体排出時ま での全体を通して、流れストッパ２４がカセット１０の流体排出側の末端圧力を 感知することができる。 本発明は、より精密なカセットに使用できるようなドライバ機構に適用できる 簡単で製造が容易な使い捨て流体ポンプカセットを提供するものである。流れス トッパ２４は、流体の流れの制御及び流体圧の測定の両方を行う簡単な手段をカ セット１０に与えている。 本発明のカセットは、従来のカセットで必要であったような カセットの入口及び出口に設けられた大がかりな弁機構を必要とせず、また本カ セット用のカセット内空気検出機能はカセットの外部に、例えばカセットの入口 管または出口管に設けられる。このため、本カセットは従来の複雑で大型のカセ ットに代わる、簡単で小型の、低コストで複雑でない代替物を提供している。 本発明の好ましい実施形態を以上に説明してきたが、当業者には他の実施例も 明らかであろう。そのような実施例は、特にそうでないと明言されていない限り 、以下の請求の範囲に含まれるものと解釈されるべきでない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローレス，マイケル・ダブリユー アメリカ合衆国、カリフオルニア・92064、 パウエイ、ヒドウン・バレイ・ドライブ・ 15731 (72)発明者 ソバロン，ピーター・エイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・92007、 カーデイフ、オーシヤン・コーブ・ドライ ブ・2516 (72)発明者 カウル，アシヨツク アメリカ合衆国、カリフオルニア・92127、 サン・デイエゴ、インデイアン・ロール・ コート・11097 (72)発明者 ハーマン，ロバート・エイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91910、 チヤラ・ビスタ、ウエストビユー・ドライ ブ・443

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．スイッチ本体と、該スイッチ本体を貫通してその両側から突出した中央シャ フトとを備えており、前記シャフトはカセットのベース部材に揺動自在に取り付 けることができ、前記スイッチ本体は、前記カセットを通過する流体の流れを可 能にする開放位置と、前記カセットを通過する流体の流れを阻止する係合位置と の間で該カセットの軸線土の前記シャフトのまわりを揺動自在である、カセット に取付け可能な流れストッパ。 ２．前記シャフトは、前記カセットのベース部材に備えられたクレードル支持体 上に取付け可能である請求の範囲第１項に記載の流れストッパ。 ３．前記スイッチ本体は、前記第１及び第２の位置間でシャフトのまわりを揺動 すべく、前記シャフトの一方側に配置された凸状スイッチアクチュエータと該シ ャフトの反対側に配置された凹状スイッチアクチュエータとを備える二つの係合 部分を含んでいる請求の範囲第２項に記載の流れストッパ。 ４．前記凹状スイッチアクチュエータは、前記カセットの表面部材の末端側端部 壁上の対応もどり止めと係合すべく下端部に もどり止め部材を有する外側脚部を含んでいる請求の範囲第３項に記載の流れス トッパ。 ５．前記凸状スイッチアクチュエータの端部にクラウンが設けられており、該ク ラウンの一端がカセットのエラストマー部材のダイアフラムの圧力監視部分に係 合可能であり、前記クラウンの他端がポンプドライバに連動した圧力センサに係 合可能である請求の範囲第４項に記載の流れストッパ。