JP2001333885A - 眼科撮影装置 - Google Patents

眼科撮影装置

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JP2001333885A
JP2001333885A JP2001054807A JP2001054807A JP2001333885A JP 2001333885 A JP2001333885 A JP 2001333885A JP 2001054807 A JP2001054807 A JP 2001054807A JP 2001054807 A JP2001054807 A JP 2001054807A JP 2001333885 A JP2001333885 A JP 2001333885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高信頼性と高精度化を高い次元で両立したス
テレオ撮影可能な眼科撮影装置を提供すること。 【解決手段】 撮影絞りと、該撮影絞りよりも被検眼側
に配置した偏向可能な反射鏡を光路中に有し、該反射鏡
を介して眼底を撮影する撮影光学系を有し、前記反射鏡
の向きを複数の角度に変化させて複数回の撮影を行うこ
とで異なる方向から複数の眼底画像を得る。前記反射鏡
を介して光を被検眼の眼底に導いて照明するための光源
を有し、前記反射鏡の角度変化に同期して前記光源を複
数回発光させることでステレオ撮影を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】眼科医院等にて用いられる眼
底カメラ等の眼科撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】眼科撮影装置の例として、被検眼眼底の
立体撮影を行うことができる装置がある。これには大き
く、一回の撮影で同時に左右の立体画像を得る方法と、
通常の撮影装置を左右にずらし2度撮影することにより
左右の立体像を得る方法がある。また、主反射鏡と被検
眼との間に平行平面板を配置してその角度を変えること
で左右の立体像を得る方式(特開平8−196509号
公報)もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例には
改良すべき点がいくつかある。
【0004】第1に、同時立体撮影方法は、左右像の撮
影をするために独立に二つの光学系を必要とするため複
雑で高価である。さらに、大きさの限られた瞳孔から左
右像を同時に撮影するため、瞳における照明光と撮影光
の分離が困難となり、広い画角と十分な基線長を同時に
得ることが難しい。
【0005】第2に、通常の撮影装置を左右にずらし二
度撮影して左右の立体像を得る方法は、撮影に時間がか
かり、また左右の立体像を撮影する時間の間隔が長いた
め、その間に眼底が回転等の変化をして精確な立体像を
得ることが難しい。
【0006】第3に、主反射鏡と被検眼の間に平行平面
板を配置し、角度を変えて立体撮影するものにおいて
は、主反射鏡の直前に動きのある平面板を配置するため
物理的な配置上の制約が大きく、レンズの作動距離が短
くなって撮影時の操作性を劣化させる。また平面板によ
る収差が撮影画質を劣化させたりゴーストやフレアの発
生を招く原因となる。
【0007】本発明は上記従来例の改良を図り、被検眼
の立体眼底画像を良好に得ることが出来る優れた眼科撮
影装置を提供することを目的とする。より具体的な目的
のひとつは、可動部の少ないシンプルで信頼性の高い構
造でありながら極めて精度の高いステレオ撮影を可能と
すること、すなわち高信頼性と高精度化を高い次元で両
立する眼科撮影装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の眼科撮影装置のある形態は、撮影絞りと、光路中、
該撮影絞りよりも被検眼側に配置した偏向可能な反射鏡
を持った反射系を有し、該反射鏡を介して眼底を撮影す
る撮影光学系と、前記反射鏡の向きを変化させて複数回
の撮影を行うことで異なる方向から複数の眼底画像を得
る制御装置とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】眼科撮影装置の一例として、被検
眼(患者眼)の眼底のステレオ撮影とモノラル撮影を選
択することができる立体撮影眼底カメラの実施例を図1
を示す。光路中、被検眼Eの手前に順に配置された全反
射ミラーである主反射鏡1と、近赤外光のみ透過して可
視光及び赤外光は反射する副反射鏡2から成る反射系に
よって対物反射光学系が構成される。また眼底の撮影光
学系として、穴開きミラーである撮影絞り3、光軸上を
移動可能なフォーカスレンズ4、撮影レンズ5、色分解
プリズム6、撮像素子7b、7r、7gを有する。撮影
絞り3は穴3aが形成され穴開きミラーとしての役割と
撮影絞りとしての役割を兼ねている。
【0010】ここで主反射鏡1は、副反射鏡2による撮
影絞り3aの反射像を瞳孔Er近傍に結像する凹の反射
面を持った凹面鏡である。その反射面形状は、瞳孔Er
と前記反射像を二つの焦点とする二次曲面である。主反
射鏡1はホルダー50に保持され、該ホルダー50は上
部を支えるヒンジ51と下部を支えるヒンジ52によっ
て物理的に支えられている。ヒンジ51とヒンジ52を
結ぶ直線は仮想的な回転軸53を定義している。この回
転軸53を基準に、ホルダー50(主反射鏡1)は回転
偏向が可能となっている。図示するように主反射鏡1の
反射面は回転軸53に対して傾いており、該反射面と回
転軸53とが交わる点に入射光54の光軸がほぼ一致す
るように主反射鏡1が位置している。主反射鏡1の反射
面からの反射光55は瞳孔Epに導かれる。反射光55
の光軸と回転軸53とがなす角度は直角である。そして
回転軸53、入射光54の光軸、および反射光55の光
軸はすべて同一の面内(図1の紙面内)に含まれてい
る。そして駆動源であるステッピングモータ1aによっ
て主反射鏡1の偏向が行われ、反射面の角度を変更す
る。なお駆動源としてはステッピングモータにかぎら
ず、その他モータ、ソレノイド、ミラーの裏面にピエゾ
素子を配置した構造などの変形例をとり得る。
【0011】色分解プリズム6によって赤、青、緑の色
分離がなされ、赤外光及び赤色光は撮像素子7rへ、青
色光は撮像素子7bへ、緑色光は撮像素子7gに導かれ
て、それぞれ強度検出される。これらの撮像素子の出力
する信号は、色バランス調整手段であり各色の増幅率を
個別に変更可能な信号増幅器8b、8r、8gで増幅さ
れ、その後、画像処理部50に入力される。画像処理部
50は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D
変換器9b、9r、9g、デジタル画像データを記憶する
画像メモリ9bm、9rm、9gm、画像の歪みを調整
する画像処理装置10、ビデオRAM11a、11bよ
り構成される。画像処理装置10には画像記録部13が
接続され、制御装置14により制御される。画像記録部
13は、MO、MD、DVD−RAM、ハードディス
ク、VTRテープ等ドライブ装置を有し記録媒体13a
への書き込み及び読み出しを行う。ディスプレイ12は
ビデオRAM11aの内容を表示し、立体ディスプレイ
15はビデオRAM11bの内容を立体的に視覚できる
ように表示する。
【0012】また眼底照明光学系として、可視光及び赤
外光の定常光を発するハロゲンランプ等の観察光源1
6、コンデンサレンズ17、可視光を遮断し赤外光を透
過する可視カットフィルタ18、閃光を発するストロボ
光源19、リング状の開口を有する絞り20、挿入離脱
自在に配置された赤外光を遮断するフィルタ21、リレ
ーレンズ22、そして撮影絞り3、対物反射光学系(主
反射鏡1、副反射鏡2)を有する。また被検眼の前眼部
を観察するために、反射鏡31、撮像素子32、近赤外
光を発する照明光源33a、33bで構成される観察光
学系を有する。また制御装置14には撮影スイッチ23
が接続され、そして撮影光源であるストロボ19は、第
一のコンデンサ27a、第二のコンデンサ27bを有す
るストロボ制御器27により発光を制御する。
【0013】上記構成の装置の動作について以下説明す
る。図5は撮影の流れを示すフローチャートである。ま
ず眼底を通常の単眼撮影する場合について説明する。単
眼撮影を行なう場合には、モノラル撮影とステレオ撮影
のいずれかを選択するためのスイッチ24のボタン24
bを押す。この指令を検知した制御装置14はコンデン
サ27aのみを充電する。撮影者は、被検者を眼底カメ
ラの正面に着座させ、まず眼底を赤外光で観察しながら
被検眼と眼底カメラとの位置合わせを行う。観察状態に
おいてフィルタ21は光路外に待避している。観察光源
16を発した光はコンデンサレンズ17により集光さ
れ、可視カットフィルタ18により赤外光のみが透過
し、撮影光源19、リング状開口を有する絞り20の開
口を通過し、レンズ22を通り、撮影絞り3の周辺のミ
ラー部により上方に反射され、副反射鏡2、主反射鏡
1、瞳孔Epを通して眼底Erを照明する。こうして赤
外光で照明された眼底Erからの光は同じ光路を逆行
し、撮影絞り3a、フォーカスレンズ4、撮影レンズ5
を経て、前記色分解プリズム6に入射して赤外光が抽出
され、撮像素子7rに赤外眼底画像が結像し電気信号に
変換される。この信号は信号増幅器8rで増幅され、画
像処理部50に入力され、ビデオRAM11aのディス
プレイ12の領域12aに相当する部分に書き込まれ、
ディスプレイ12の領域12aに映し出される。またデ
ィスプレイ12上の領域12bには被検眼の前眼部像も
映出される。照明光源の発した近赤外光(波長720n
m)は被検眼の前眼部を照明する。照明された前眼部の
像は、主反射鏡1により反射され、副反射鏡2を透過
し、反射鏡31により再び反射され、前眼部撮像素子3
2の撮像面に結像する。この信号は制御装置14に入力
されデジタル信号に変換されビデオRAM11aのディ
スプレイ12bに対応した領域に書き込まれる。ディス
プレイ12には被検眼の前眼部と眼底の像が別々に同時
に映し出される。撮影者はこのディスプレイ12の領域
12bに映った前眼部像を見ながら、不図示の操作手段
を用いて被検眼瞳孔と指標12dとが同心になるように
光学系を上下左右に位置合わせし、さらに被検者の虹彩
の模様のピントが最良となるように光軸方向に光学系の
位置合わせを行なう。また、領域12aに映った眼底像
を観察し、フォーカスレンズ4を動かしてピント合わせ
を行ないさらに撮影範囲の確認を行う。
【0014】以上の撮影準備が終了した後、撮影者は撮
影スイッチ23を操作し静止画撮影を行なう。撮影スイ
ッチ23の入力を検知したら、制御装置14は赤外光を
遮断するフィルタ21を光路内に挿入し、撮像素子7
r、7g、7bの光蓄積を開始し、ストロボ制御回路2
7に発光信号を送り撮影を行なう。発光信号を受けたス
トロボ制御回路27は、ストロボ19にトリガ信号を送
り、第一のコンデンサ27aに蓄えられた電荷を放電し
発光する。ストロボ19の閃光は前記観察光と同様、絞
り20の開口を通過し、フィルタ21により赤外光が除
去される。そして残りの可視光はレンズ22を通り、撮
影絞り3の穴3a周囲のミラーにより左方に反射され、
副反射鏡2、主反射鏡1を介して、図2に示すように被
検眼瞳孔Epの中央より眼底Erを照明する。こうして
照明された眼底の像は、図2に示すように、被検眼の瞳
孔の中央部を通り、再び主反射鏡1、撮影絞り3a、フ
ォーカスレンズ4、撮影レンズ5を通り、前記色分解プ
リズム6に入射し、赤、緑、青それぞれの色に分解さ
れ、撮像素子7r、7g、7bに結像し電気信号に変換
される。信号増幅器8r、8g、8bは、これらの信号
を各色ごとに所定の増幅率で増幅することにより色バラ
ンスを調整し、画像ボード9r、9g、9bはA/D変
換部でこの電気信号をデジタル画像データに変換し、記
憶手段である画像ボード9中のメモリ9rm、9gm、
9bmに記憶する。それらの画像データは、画像処理装
置10によりメモリ10aに記憶してあるパターンにし
たがって画像の歪みを補正され、メモリ10bに記憶さ
れ、画像記録部13により記録媒体13aに記録される
とともにディスプレイ12の領域12aに表示され、そ
の後、制御装置14はフィルタ21を光路外に離脱させ
モノラル撮影を終了する。
【0015】次に眼底を立体撮影(ステレオ撮影)する
場合について説明する。基本的な動作手順は、制御手段
によって主反射鏡の角度を所定角度に変化させ、この変
化に同期して光源を複数回(2回)発光させることで、
異なる方向から複数の画像を得るものである。
【0016】立体撮影を行なう場合には、撮影者はモー
ド選択器24のボタン24aを押す。この指令を検知し
た制御装置14は、コンデンサ27a、27bの両方を
充電する。撮影者は、被検者を眼底カメラの正面に着座
させ、眼底を赤外光で観察しながら、被検眼と眼底カメ
ラとの位置合わせを行う。観察光源16を発した光は、
コンデンサレンズ17により集光され、可視カットフィ
ルタ18により赤外光のみが透過し、撮影光源19、リ
ング状開口を有する絞り20の開口を通過し、レンズ2
2を通り、撮影絞り3の周辺のミラー部により上方に反
射され、副反射鏡2、主反射鏡1、瞳孔Epを通して眼
底Erを照明する。このように赤外光で照明された眼底
Erからの光は、同じ光路を逆行し撮影絞り3、フォー
カスレンズ4、撮影レンズ5を経て、前記色分解プリズ
ム6に入射し、撮像素子7rに結像し電気信号に変換さ
れる。この信号は、信号増幅器8rで所定の増幅率に増
幅され、画像処理部50に入力され、ビデオRAM11
のディスプレイ12の領域12aに相当する部分に書き
込まれ、ディスプレイ12の領域12aに映し出され
る。また、ディスプレイ12上の領域12bには、前記
単眼撮影の場合と同様に被検眼の前眼部像も映出され
る。ディスプレイ12には被検眼の前眼部と眼底の像が
同時に映し出される。
【0017】撮影者はこのディスプレイ12の領域12
bに映った前眼部像を見ながら、不図示のジョイスティ
ック等の操作手段を用いて被検眼瞳孔画像とこれに合成
して表示される指標12dとが、同心になるように光学
系を上下左右に位置合わせし、さらに被検者の虹彩の模
様のピントが最良となるように光軸方向に光学系の位置
合わせを行なう。また領域12aに映った眼底像を観察
し、フォーカスレンズ4を動かしてのピントあわせ、さ
らに撮影範囲の確認を行う。
【0018】以上の撮影準備が終了した後、撮影スイッ
チ23を操作し静止画立体撮影を行なう。撮影スイッチ
23への入力を検知した制御装置14は、赤外光を遮断
するフィルタ21を光路内に挿入し、ステッピングモー
タ1aを駆動して主反射鏡1を立体撮影用の第一の所定
角度とする。これに同期して撮像素子7r、7g、7b
の光蓄積を開始し、ストロボ制御回路27に発光信号を
送り、立体撮影の第1回目の撮影を行なう。
【0019】ここで主反射鏡の角度と被検眼瞳孔上での
絞り位置について説明する。図2は、アライメントが完
了した時の、瞳孔と絞りとの位置関係であり、瞳孔と絞
りの像は同心に配置されている。この時ミラーは初期位
置であり前記回転軸に対して傾いていない。図3は、立
体撮影の第一のミラー角度の時の瞳孔と絞りの位置関係
であり、瞳孔上で絞りの位置は左に偏心している。また
図4は立体撮影の第二のミラー角度の時の瞳孔と絞りの
位置関係であり、瞳孔上で絞りの位置は右に偏心してい
る。この図3の絞り位置に対する図4の絞りの偏心量が
基線長に相当する。発光信号を受けたストロボ制御手段
27は、ストロボ19にトリガ信号を送り、前記第一の
コンデンサ27aに蓄えられた電荷を放電しストロボ1
9が発光する。ストロボ19を発した光束は前記観察光
と同様に、リング状開口を有する絞り20の開口を通過
し、フィルタ21により赤外光は除去され、残りの可視
光はレンズ22を通り、撮影絞り3周辺のミラー部によ
り左方に反射され、副反射鏡2、主反射鏡1を介して、
図3に示すように被検眼瞳孔Epの中央より左側に偏心
した位置20Lより眼底Erを照明する。このように照
明された眼底の像は、図3に示すように被検眼瞳孔の中
央より左側に偏心した撮影絞り3aの結像位置3aLを
通り、再び主反射鏡1、撮影絞り3a、フォーカスレン
ズ4、撮影レンズ5を通り、前記色分解プリズム6に入
射し、赤、緑、青それぞれの色に分解され、撮像素子7
r、7g、7bに結像する。信号増幅器8r、8g、8b
は撮像装置の信号を各色ごとに所定の増幅率で増幅する
ことにより色バランスを調整する。画像ボード9r、9
g、9bはA/D変換部でデジタル画像データに変換し
てメモリ9rm、9gm、9bmに記憶する。そして画
像処理装置10においてメモリ10aに記憶してある補
正パターンに基づいて画像の歪みを補正して、メモリ1
0bに記憶する。
【0020】上記動作に続いて立体撮影の第2回目の撮
影を行なう。制御装置14は、主反射鏡を前記第1の所
定角度とは異なる第2の所定角度にミラー角度を設定
し、これに同期してストロボ制御回路27に信号を送
り、ストロボ制御回路27はストロボ19にトリガ信号
を送り、コンデンサ27bに貯えられた電荷を放電しス
トロボ19は発光する。ストロボ19を発した光は前記
と同様の光路を通り、図4に示すように被検眼瞳Epの
中央より右側に偏心した位置20Rより眼底を照明す
る。このように照明された眼底像は、図3に示すよう
に、被検眼瞳孔の中央より右側に偏心した撮影絞り3a
の結像位置3aRを通り、再び主反射鏡1、撮影絞り3
a、フォーカスレンズ4、撮影レンズ5を通り、色分解
プリズム6に入射し、赤、緑、青それぞれの色に分離さ
れ、撮像素子7r、7g、7bに結像し、電気信号に変
換される。信号増幅器8r、8g、8bは、これらの信号
を各色ごとに所定の増幅率で増幅することにより色バラ
ンスを調整し、画像ボード9r、9g、9bではA/D変
換部でデジタル画像データに変換しメモリ9rm、9g
m、9bmに記憶する。画像処理装置10はメモリ10
aに記憶してある補正パターンに応じて画像の歪みを補
正してメモリ10cに記憶する。メモリ10b、10c
に記憶された画像は、画像記録装置13で記録媒体13
aにストアする。同時にビデオRAM11aの領域12
a、12bに相当する部分に書き込んでディスプレイ1
2上に独立に表示するとともに、ステレオディスプレイ
用のビデオRAM11bにも書き込んで立体ディスプレ
イ15に表示する。撮影者はディスプレイ15上の立体
眼底画像を観察することができる。またディスプレイ1
2に独立に映った左右の画像を見ることにより、フレ
ア、画像の明るさの差を個々の画像について確認するこ
とができる。撮影終了後、制御装置14は主反射鏡1の
位置を初期位置に戻し、フィルタ21を光路外に離脱す
る。
【0021】なお上記例においては、一定の基線長の場
合について説明したが、基線長を選択する手段とその選
択された基線長に応じて前記主反射鏡を傾ける角度を変
更する手段を設けても良い。瞳孔径の小さな被検眼に対
しても良好な立体画像を得ることができるため使い勝手
が向上する。また上記例においては、主反射鏡1の偏向
角度を変化させて左右の立体撮影を行なったが、この代
わりに副反射鏡2の偏向角度を変化させるようにしても
よい。副反射鏡2はサイズが小さいので早く動かすのに
適している。また主反射鏡1と副反射鏡2の両方を互い
に異なる方向の回転軸で偏向させるようにしてもよく、
要は眼底画像を異なる方向から得ることが出来るように
対物反射光学系の少なくとも1枚の反射鏡を偏向させる
ようにすればよい。
【0022】以上説明した眼科撮影装置によれば、以下
に列挙する作用効果を奏する。 (1)対物反射鏡の角度を変化させて立体撮影を行なう
ことにより、広い画角の眼底像を十分な基線長より立体
撮影することができる。 (2)一度の動作で立体撮影ができるため操作が簡単で
あり、しかも精度の高い立体画像を得ることができる。 (3)ミラーを動かすという、簡単な構造で立体撮影が
可能になるため、通常の単眼撮影の撮影装置を複雑化す
ることなく、単眼撮影、一動作での立体撮影が可能な装
置を提供することが可能になり、撮影者は2台の眼底カ
メラを持つ必要がなくなる。 (4)反射鏡を微少量だけ動かすことで異なる方向から
複数回撮影ができ、可動部が少ないため、眼球の変位が
無視できるほどの極めて短い撮影間隔で立体撮影ができ
る。 (5)対物反射鏡を使用しているため、黒点板等を配置
する必要がなく、照明光学系を小型化することができ
る。また、ステレオ撮影とモノラル撮影で黒点を取り替
える必要がないので、構造が簡単になり信頼性がより向
上する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、異なる方向から複数の
眼底画像を得て高精度なステレオ撮影を行うことができ
る。その際、反射鏡を微少量だけ動かすこだけで済むた
め、可動部の少ないシンプルで信頼性の高い構造であり
ながら極めて精度の高い撮影が可能である。これにより
高信頼性と高精度化を高い次元で両立した眼科撮影装置
を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の眼底カメラの配置を表わす図
【図2】瞳孔と絞りの位置関係を示す図
【図3】瞳孔と絞りの位置関係を示す図
【図4】瞳孔と絞りの位置関係を示す図
【図5】撮影の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
1 主反射鏡 2 副反射鏡 3 穴開きミラー 4 フォーカスレンズ 5 撮影レンズ 6 色分解プリズム 7 撮像素子 8 増幅回路 9 画像ボード 10 画像処理装置 11 ビデオRAM 12 ディスプレイ 13 画像記録部 14 制御装置 15 立体ディスプレイ 16 観察光源 17 コンデンサレンズ 18 可視光を遮断するフィルタ 19 ストロボ光源 20 絞り 21 赤外光遮断フィルタ 22 レンズ 23 撮影スイッチ 24 モード選択器 27 ストロボ制御器 31 反射鏡 32 撮像素子 33a、33b 照明光源 50 画像処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 19/02 G03B 19/02 H04N 13/02 H04N 13/02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影絞りと、 光路中、該撮影絞りよりも被検眼側に配置した偏向可能
    な反射鏡を持った反射系を有し、該反射鏡を介して眼底
    を撮影する撮影光学系と、 前記反射鏡の向きを変化させて複数回の撮影を行うこと
    で異なる方向から複数の眼底画像を得るよう制御する制
    御装置とを有することを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記反射鏡を介して光を被検眼の眼底に
    導いて照明するための光源をさらに有し、前記制御装置
    は前記反射鏡の角度変化に同期して前記光源を複数回発
    光させる請求項1記載の眼科撮影装置。
  3. 【請求項3】 撮影スイッチをさらに有し、前記制御装
    置は、前記撮影スイッチの一回の操作で、前記反射鏡の
    角度を制御することにより前記撮影絞りの像を被検眼の
    瞳孔上の2個所へ順次投影し、前記光源を前記2個所の
    位置に対応して発光制御する請求項2記載の眼科撮影装
    置。
  4. 【請求項4】 前記反射系は所定の回転軸で偏向可能な
    第1反射鏡、及びこれとは別の第2反射鏡を有する請求
    項1〜3のいずれか記載の眼科撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記第反射鏡は、前記第2反射鏡よる前
    記撮影絞りの反射像を、前記被検眼の瞳孔近傍に結像す
    る凹の反射面を持っている請求項4記載の眼科撮影装
    置。
  6. 【請求項6】 前記回転軸、前記第2反射鏡から第1反
    射鏡に入射する入射光の光軸、および前記第1反射鏡で
    反射して瞳孔に向かう反射光の光軸は同一の面内に含ま
    れ、且つ、前記回転軸と前記反射光の光軸とがなす角度
    はほぼ直角である請求項4または5に記載の眼科撮影装
    置。
  7. 【請求項7】 前記撮影光学系は撮像素子を有し、該撮
    像素子からの信号をもとに画像情報を記憶する記憶装置
    と、前記撮像素子で撮像した画像を表示するディスプレ
    イを更に有する請求項1〜6のいずれか記載の眼科撮影
    装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の方向から撮影した複数画像を
    元に、立体情報として眼底画像を表示する立体ディスプ
    レイを更に有する請求項1〜7のいずれか記載の眼科撮
    影装置。
  9. 【請求項9】 ステレオ撮影とモノラル撮影のいずれか
    を選択するモード選択器を有し、該選択に応じて撮影回
    数が設定される請求項1〜8のいずれか記載の眼科撮影
    装置。
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