JP2001333591A - 電動機の駆動制御装置 - Google Patents

電動機の駆動制御装置

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JP2001333591A JP2000151010A JP2000151010A JP2001333591A JP 2001333591 A JP2001333591 A JP 2001333591A JP 2000151010 A JP2000151010 A JP 2000151010A JP 2000151010 A JP2000151010 A JP 2000151010A JP 2001333591 A JP2001333591 A JP 2001333591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御性能の悪化を抑制しながら演算負荷を軽減
することのできる電動機の駆動制御装置を提供する。 【解決手段】電動機の電流フィードバック制御を、ディ
ジタル演算手段を用いて行う電動機の駆動制御装置にお
いて、前記ディジタル演算手段における電流フィードバ
ックの演算周期802とディジタル出力の出力周期80
3とが異なり、前記電流フィードバックの演算周期が前
記ディジタル出力の出力周期の整数n倍(図7ではn=
4)であり、かつ、前記電流フィードバック演算の1演
算周期の時間内に出力されるn個のディジタル出力のそ
れぞれの補正量の演算を、前記電流フィードハック演算
の1演算周期内で行なうように構成した電動機の駆動制
御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の駆動制御
装置に関し、特にディジタルサーボ制御を用いて直流電
源から可変周波数、可変電圧の交流を出力して交流電動
機を駆動する駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルサーボ制御を用いて直流電源
から可変周波数、可変電圧の交流を出力して交流電動機
を駆動する駆動制御装置としては、例えば特開平9−4
7065号公報に記載されたものがある。上記の従来例
には、離散系演算処理による制御無駄時間の影響とその
対策手段について下記のごとき内容が記載されている。
すなわち、100μsec程度の制御周期で電流制御演
算が為されるディジタルサーボにおいては、制御無駄時
間が存在するため、現在の電流値を読み取るタイミング
と次期PWM電圧を出力するタイミングとの間に制御無
駄時間分の遅れが発生し、その無駄時間中に回転角θが
進んでしまうことから、リアルタイムで制御した場合に
比して上記無駄時間分の出力誤差を伴うという問題が生
じる。その問題を解決するため上記従来例では、上記無
駄時間分の進み角度の補正を行った上で次期PWM出力
電圧を演算することにより、出力誤差を解消するように
構成している。なお、制御無駄時間とは、電流の現在値
データを読み込んでから、演算後のPWM出力の中心ま
でに要する時間であり、例えば後記図6のτd0(12
23)に相当する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
る電流サーボ手段においては、100μsec程度の高
速演算処理毎に次期指令電圧演算や角度補正演算を行う
必要があるため、演算負荷が極めて重く、相応の処理能
力を有するマイコンやDSP等の高速演算素子が必要と
なった。一例として3相同期電動機をベクトル電流フィ
ードバックで制御した場合、32bitRISCマイク
ロコンピュータを用いて100μsecjobを回す
と、アセンブラ使用時で約7割程度の演算負荷を占有し
てしまうので、演算負荷が極めて重くなるという問題が
あった。また、より低い処理能力を持つマイクロコンピ
ュータでの電流演算処理に対応させるため、200μs
ec、300μsec、400μsec若しくはそれ以
上に処理周期を長周期化すると、演算負荷は軽減される
反面、前述の制御無駄時間が増加し、電流フィードバッ
ク制御部の制御安定性が低下するためループゲインが十
分取れなくなり、電流追従性が悪化したり、外乱変動に
対する電流安定性が悪くなる等の電流制御性能の悪化が
生じるという問題があった。
【0004】本発明は上記のごとき従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、制御性能の悪化を抑
制しながら演算負荷を軽減することのできる電動機の駆
動制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するように
構成している。すなわち、請求項1に記載の発明におい
ては、マイクロコンピュータやDSP等に代表されるデ
ィジタル演算手段を用いて電動機の電流フィードバック
制御を行うディジタル方式の駆動制御装置において、電
流フィードバック演算周期とPWM、PAM、PCM等
に代表されるディジタル出力との出力周期が異なり、電
流フィードバックの演算周期がディジタル出力の出力周
期の整数n倍、すなわち、電流フィードバックの1演算
周期内にn個のPWM等のディジタル出力を行う。そし
て、電流フィードバック演算の1演算周期と同一時間に
出力されるn個のPWM等のディジタル出力の各々の補
正値の補正演算を電流フィードバック演算の1演算周期
内でまとめて行うように構成している。これにより、あ
たかもPWM等のディジタル出力の出力周期毎に電流フ
ィードバック演算を行っているかの如く滑らかなPWM
等のディジタル出力が可能で、同程度の出力波形を、よ
り遅い演算周期で出力可能にすることができる。
【0006】従来は、ディジタル出力毎に電流フィード
ハックによる補正をかけていたため、電流フィードハッ
ク演算周期とディジタル出力周期とを同じにする必要が
あり、高速回転に対応する場合、演算負荷が大きくなっ
ていた。これに対して、本発明では、一般的に電流フィ
ードバック演算周期における電動機の速度変化が小さい
ことに着目し、電流フィードバック演算の1演算周期と
同時間に出力されるn個のディジタル出力のそれぞれの
補正量の演算を電流フィードハックの1演算周期内でま
とめて行なうことにより、電流フィードハック演算周期
とディジタル出力の出力周期とを異ならせる、つまり電
流フィードハック演算周期をディジタル出力の出力周期
よりもn倍に長くすることができるようにしている。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
電流フィードバックの1演算周期中に行うPWM等のデ
ィジタル出力の補正演算において、電流値を読み込んだ
タイミングから各々の出力すべきPWM等のディジタル
出力波の出力中心時間までの進み角を用いて補正量を演
算するように構成したものである。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、前記n個
のディジタル出力の各々の出力時間を算出する際に、n
個の出力タイミングの時間平均値から、各ディジタル出
力の出力タイミングまでの遅れ(進み)時間を演算し、さ
らに前記遅れ時間をそれぞれ足しあわせ、かつディジタ
ル演算に要する1周期分の時間を加えることにより、現
在角を読み込むタイミングから、それぞれの制御周期目
のディジタル出力までの遅れ時間を求め、この遅れ時間
に制御周期中の平均角速度を掛け合わせ、現在角に足し
あわせることで、各々のディジタル出力時間における補
正後の角度を算出するように構成している。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、負荷の重い電流フィー
ドバック演算をディジタル出力周期のn倍の長い演算周
期で行うことができるので演算負荷を大幅に軽減するこ
とが可能となり、かつ、電流フィードバック演算を周期
1/nで行った場合に近い精度・分解能で相電圧指令値
を得ることができるため、高速回転領域での制御性能を
損うことがない、という効果が得られる。また、PWM
化電力変換部(例えば後記図1の104)に用いられる
MOSFETやサイリスタ等の電力変換素子は、一般に
10〜15kHzを超える周波数域ではスイッチング損
失が急増し、かつ、PWMキャリア周波数の基本波に依
存するPWM騒音は5〜7kHzを下回る周波数領域で
は可聴領域に入るため騒音問題が発生する。そのためP
WMキャリア周波数は使用できる範囲が制限されるが、
本発明によれば電流フィードバック演算の周期とPWM
タイマのキャリア周波数とを独立に設定可能となること
から、適当な電流フィードバック演算周期を選択しつ
つ、電力変換素子の損失を抑え、PWM騒音の影響を排
除した最適キャリア周波数の選択が可能となる。
【0010】また、マイクロコンピュータ等による演算
手段の演算負荷が軽減されるので、速度制御や位置制御
といった電流フィードバック制御ループよりも外側の制
御演算の取り込みや、発電制御や回生制動要求等に代表
される電動機に対する他の付加価値を持つ処理機能を、
電動機の制御マイクロコンピュータの演算処理に統合化
し、1個のCPUで実現することが可能となり、システ
ムの簡略化、高性能化、小型化および低価格化が実現可
能となる。また、同一の電流フィードバック制御の処理
演算内容であれば、より低い性能のマイクロコンピュー
タ等による演算手段が適用可能となることから、システ
ムの大幅原価低減や汎用マイクロコンピュータの使用等
が可能となる。
【0011】また、請求項2に記載の発明においては、
n個のPWM出力パルスの時間中心までの制御無駄時間
を補正しているため、相応の回転数まで正確な電圧指令
出力が可能となる。また、請求項3に記載の発明におい
ては、進み時間と遅れ時間の補正時間が常に1対をなす
ため、n個のPWMパルスの全ての補正値を演算処理す
る場合に比べて、約半分の演算負荷で全パルスの補正演
算を行うことができる。これにより、電流フィードバッ
ク制御演算のなかで行われる処理演算の回数を減らすこ
とが可能となり、更なる演算負荷の軽減が可能となる。
また、PWMパルスの時間平均値を制御パラメータとし
て有することにより、離散値系演算を行っているにも関
わらず連続系における制御無駄時間との対応づけが容易
となる。なお、PWM中心までの補正時間は、例えば後
記図6のτd0に相当し、各パルスまでの補正時間は、
例えば後記図6のτd0±τd1〜4(1224〜12
26)に相当する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の構成を
示すブロック図である。図1において、電動機101は
例えば同期電動機であり、PWM化電力変換部(例えば
インバータ回路)104の出力によって駆動される。回
転角度センサ102は電動機101の回転角度を検出
し、その結果を現在角θre演算ブロック111へ送
る。電流センサ103はPWM化電力変換部104から
電動機101のu、v、wの各相に流れる電流を検出す
る。電流制御演算ブロック105は外部から与えられた
電流指令値iq*とid*(例えばアクセルペダルの開
度と回転速度に応じて決定される値)と実際の動作から
求められた2相電流iq、idとの偏差に基づいて電圧
指令値vd’*、vq’*を算出する。非干渉演算ブロ
ック106は干渉項の補正を行って2相電圧指令値vd
*、vq*を算出する。2相→3相変換ブロック107
(図では2相→3相を2φ→3φと略記している)は軸
変換を行って3相電圧指令値vu*、vv*、vw*を
出力する。その出力でPWM化電力変換部104を駆動
する。PWM化電力変換部104は例えばPWM信号発
生部とインバータ回路とからなり、三角波と3相電圧指
令値とを比較することによってPWM信号を作成し、そ
れによってインバータ回路を駆動して電動機101へ必
要な電流を供給する。
【0013】電流値A/D変換部109は電流センサ1
03で検出したアナログ電流値をディジタル値に変換す
る。3相→2相変換ブロック110は軸変換を行って3
相の電流値を2相電流iq、idに変換し、電流制御演
算ブロック105へ送る。現在角θre演算ブロック1
11は回転角度センサ102の出力に基づいて上記の軸
変換に必要な現在角θreを算出する。θre補正演算
ブロック112は現在角θreの補正を行う。また、s
in・cos参照ブロック113、114は現在角θr
eから軸変換に必要な数値を求め、2相→3相変換ブロ
ック107、3相→2相変換ブロック110へ送る。な
お、上記の各演算、変換ブロックは図面では分けて記載
しているが、実際には共通のコンピュータ等で構成でき
る。また、その演算内容については詳細を後述する。
【0014】(第1の実施例)本発明の第1の実施例と
して、同期電動機に代表される電動機を用い、図1の回
転角度センサ102としてレゾルバやエンコーダ等を用
いて現在角度を読み込むシステム、または誘導電動機に
代表される電動機を用い、上記と同様の回転角度センサ
を用いて現在角度を読み込むか若しくは演算手段によっ
て現在角度を算出するシステムにおいて、上記のように
して現在の電動機の回転角度を検出し、電流センサ10
3を用いて電動機の相電流値を読み込み、マイクロコン
ピュータやDSPに代表されるディジタル演算手段を用
いて電流フィードバック制御演算処理を行い、得られた
制御指令値によってPWM化電力変換部104を制御す
ることにより、電動機に電力を供給する駆動制御装置に
本発明を適用した場合を説明する。
【0015】図2〜図5は本発明の第1の実施例におけ
る処理手順を示すフローチャート、図6は本発明の第1
の実施例の動作を説明するための波形図である。まず、
本発明によるディジタルサーボ手段の具体的な演算処理
の実現手段として、概略の手順を図2および図3に示
す。なお、図2と図3は、の部分で接続される。こ
の際、説明のため一例として電流フィードバック制御の
条件を、PWMキャリア周波数10kHz(周期=10
0μsec)、電流制御周期400μsecとする。な
お、本発明においては、PWMキャリア周波数と電流制
御周期は、互いに独立に任意に設定可能である。
【0016】図6の1204に示す10kHzのPWM
タイマ(三角波発生)を動作させ、例えばタイマ波形の
谷のタイミングで100μsec毎の割り込みが発生す
るとする。本実施例ではk演算周期の割り込み1205
の発生により、まず、現在角θre(k)(図6の122
8)を用いて電動機の相電流読み込み値iu(k)、iv
(k)をid(k)、iq(k)に軸変換し(図2のステップ
1106)、算出された現在の2相電流値と電流指令値
をもとに電流制御演算を行い(図2のステップ110
7)、必要に応じて非干渉制御(図2のステップ110
8)を行った上で、k制御周期目のPWM出力指令値を
演算する(図3のステップ1109)。そしてk制御周
期目に出力すべき4個のPWMパルスの出力指令値演算
を開始する。すなわち、k制御周期目の最初の割り込み
1205直後を制御周期カウンタi=0としてiu(k)
およびiv(k)を取り込み、A/D変換を行う(図2の
ステップ1101)。また現在角θre(k)を読み込み
(図2のステップ1102)、次にk制御周期に出力す
る4個のPWMのそれぞれの出力タイミングにおける補
正角θ’re(k、j)を一度に演算する(図2のステッ
プ1103)。
【0017】以下、図2のステップ1103における補
正角演算手順(ステップ1104、1105)を、図4
に基づいて詳細に説明する。先ず現在角θreを取り込
む(図4のステップ1121)。そしてk番目の電流フ
ィードバック演算周期とk番目の演算による4個のPW
M出力周期とは、1PWM周期(10kHz時には10
0μsec)だけ遅れることから、PWM周期のカウン
タjは制御周期のカウンタiに1を足してj=i+1と
する。これはすなわちk周期目の出力指令値演算は、必
ずk周期目の出力が始まる1PWM周期前に演算が完了
していることを示す。
【0018】また、4個各々のPWM出力時間を算出す
るため、4個のPWM出力タイミングの時間平均値PW
Mout(k)(図6の1222)から、各PWMパルス
の出力タイミングPWMout(k、j)までの遅れ(進
み)時間DELTA(k、j)(図6の△τd1〜△τd
4に相当)を下記(数1)式で演算する(図4の112
2)。 DELTA(k、j)=(10−6/2)(2×j−n−1)×(dθre/dt) …(数1) さらに上記時間平均値(1222)からの遅れ時間DE
LTA(k、j)をそれぞれ足しあわせ、かつ演算にかか
る1PWM周期100μsecを加えることにより、現
在角θreを読み込むタイミングから、k制御周期目の
4個のPWM出力それぞれまでの遅れ時間△τd1〜△
τd4を求め、この遅れ時間にk制御周期中の平均角速
度dθre/dtを掛け合わせ、現在角θreに足しあ
わせることで、各々のPWM出力時間における補正後の
角度θ’re(k、1)(図6の1234)〜θ’re
(k、4)(図6の1238)を算出する(図4のステッ
プ1123)。
【0019】この際、PWM出力タイミングの時間平均
値PWMout(k)(図6の1222)から各PWMパ
ルス出力時間までの遅れ(進み)時間は、遅れ方向(正符
号)と進み方向(負符号)とが1対となることから、DE
LTA(k、j)の演算(図4の1122)はどちらか一
方のみを行い、対となる時間は角度補正演算(図4のス
テップ1123)の演算式の符号反転により行い、得ら
れたθ’をもとにsin(θ’)、cos(θ’)をマップ
参照により得ることができる(図4のステップ112
4)。上記演算処理により、角度補正演算をj=1〜n
まで行うことなく、j=1〜n/2までで完了すること
ができる(図4の1125)。
【0020】なお、上記の非干渉制御とは、電動機を2
次磁束に直交するq軸成分と平行するd軸成分とに分離
して電流制御を行うベクトル電流制御において、流れる
電流とq軸、d軸のインダクタンスおよび回転数の作用
により、d軸電流がq軸電圧として、q軸電流がd軸電
圧として相互に干渉が生じるものを、予め演算によって
差し引いて打ち消す制御をいう。
【0021】以下、図3のステップ1109におけるP
WM出力指令値の演算について図5に基づいて説明す
る。まず、j=1〜4までの4個のPWMパルスそれぞ
れに、先に演算した補正角θ’を用いて軸変換を行い
(図5のステップ1131)、得られたu、v、w各相
電圧指令をストアする(図5のステップ1132)。
【0022】k番目の制御周期における最初の100μ
sec割り込みjobで、上記のようなk制御周期に出
力するPWMパルスの指令電圧値をまとめて演算してお
き、それ以降は定期割り込みが発生する度にPWMコン
ペアレジスタに当該ストアされた指令電圧値を順番に書
き込む(図5のステップ1133)。PWMコンペアレ
ジスタに書き込まれた値(図6のrcu(k,1)等)と
三角波1204とを比較することにより、PWM信号
(図6の1216等)を発生することができる。これに
より、400μsec毎に電流フィードバック演算を行
っているにも関わらず、あたかも100μsec毎に演
算しているかのごとく正確かつ高分解能の出力を得るこ
とができる。
【0023】電流フィードバック演算周期における電動
機の速度変化は一般的には小さいと考えられるので、電
流フィードバック演算の1周期と同時間に出力されるn
個のディジタル出力のそれぞれの補正量の演算を1電流
フィードバック演算周期内でまとめて行うことにより、
電流フィードバック演算周期Aとディジタル出力の出力
周期Bとを異ならせることができる。それにより高速回
転にした場合の制御性を悪化させることなくディジタル
演算手段の負荷を低減できる。
【0024】図7(図の右半分は左半分の時間軸を短く
表示したもの)は本実施例による電流サーボを用い、n
=4とした時のPWM出力波形の一例を示したものであ
るが、PWMキャリア周波数を10kHz(周期=10
0μsec)とすると、制御周期802が400μse
cの電流フィードバック演算を行っているにも関わら
ず、100μsec毎にPWM波形801を指令値に追
従させて変化することが可能であり、図のようにsin
波に近い3相電圧指令値803を出力することが可能と
なる。本性能は、高速回転領域でより顕著となる。
【0025】次に、本発明による電流サーボ手段の第2
の実施例について説明する。図8は本発明の第2の実施
例の処理手順を示すフローチャートであり、前記図2の
ステップ1103に示す補正角演算の別の内容を示す。
また、図9は本発明の第2の実施例の動作説明図であ
る。なお、構成のブロック図は前記図1と同じであり、
処理手順の概略構成は前記図2と同じである。
【0026】以下、図8に示す補正角演算について説明
する。まず、図8のステップ1301で現在角θre
(図9の1423)を取り込む。そして割り込みタイミ
ングとパルス出力タイミングとのオフセット50μse
c間に進む角度T0(図9のT0)を演算する(図8の
ステップ1303)。また、k番目の電流フィードバッ
ク演算周期における4個の出力PWMパルスのうち、各
々のパルスの間隔、すなわち100μsecに進む角度
DELTA(図9の1422)を演算する(図8のステ
ップ1304)。そして、上記のT0とDELTAを用
いて、最初のパルスを出力するまでの遅れ時間150μ
sec間の進み角を求める。
【0027】まず、θ’re(k、j)を下記(数2)式
で求める(図8のステップ1305)。 θ’re(k、j)=θre(k)+T0 …(数2) それ以降の3個のパルスは下記(数3)式のように順次
θ’re(k、j−1)にDELTAを加算することで求
める(図8のステップ1306)。 θ’re(k、j)=θ’re(k、j−1)+DELTA …(数3) さらに同演算ループの中で得られたθ’をもとにsin
(θ’)、cos(θ’)をマップ参照によって得る(ステ
ップ1307)。上記演算処理により、単純な和算の操
り返しのみで所望の進み角θ’を求めることが可能とな
る。本演算以降は、第1の実施例に示した演算処理と同
様に、k制御周期目の4個のPWM指令出力を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施例における処理手順を示すフローチ
ャートの一部。
【図3】第1の実施例における処理手順を示すフローチ
ャートの他の一部。
【図4】図2のステップ1103における補正角演算内
容の詳細を示すフローチャート。
【図5】図3のステップ1109におけるPWM出力指
令値の演算内容の詳細を示すフローチャート。
【図6】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
波形図。
【図7】本発明によるPWM出力波形の一例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例における補正角演算内容
の詳細を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施例の動作を説明するための
波形図。
【符号の説明】
図面の簡単な説明101…電動機
102…回転角度センサ 103…電流センサ 104…PWM
化・電力変換ブロック 105…電流制御演算ブロック 106…非干渉
演算ブロック 107…2相→3相変換ブロック 109…電流値
A/D変換部 110…3相→2相変換ブロック 111…現在角
θre演算ブロック 112…θre補正演算ブロック 113…sin
・cos参照ブロック 114…sin・cos参照ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の電流フィードバック制御を、ディ
    ジタル演算手段を用いて行う電動機の駆動制御装置にお
    いて、 前記ディジタル演算手段における電流フィードバックの
    演算周期とディジタル出力の出力周期とが異なり、前記
    電流フィードバックの演算周期が前記ディジタル出力の
    出力周期の整数n倍であり、かつ、前記電流フィードバ
    ック演算の1演算周期の時間内に出力されるn個のディ
    ジタル出力のそれぞれの補正量の演算を、前記電流フィ
    ードハック演算の1演算周期内で行なうように構成した
    ことを特徴とする電動機の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】前記n個のディジタル出力のそれぞれの補
    正量の演算において、電動機に流れる電流の値を読み込
    んだタイミングからディジタル出力の出力中心時間まで
    の進み角を用いて、それぞれの出力すべきディジタル出
    力の補正量を演算することを特徴とする請求項1に記載
    の電動機の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】前記n個のディジタル出力の各々の出力時
    間を算出する際に、n個の出力タイミングの時間平均値
    から、各ディジタル出力の出力タイミングまでの遅れ
    (進み)時間を演算し、さらに前記遅れ(進み)時間をそれ
    ぞれ足しあわせ、かつディジタル演算に要する1周期分
    の時間を加えることにより、現在角を読み込んだタイミ
    ングから、当該制御周期中のn個それぞれのディジタル
    出力までの遅れ時間を求め、この遅れ時間に制御周期中
    の平均角速度を掛け合わせ、現在角に足しあわせること
    で、各々のディジタル出力時間における補正後の角度を
    算出することを特徴とする請求項1に記載の電動機の駆
    動制御装置。
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