JP2001333321A - テレビカメラの操作方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＩＴＶシステムと画像合成装置の設定値を起
動の度に再設定することが不要なテレビカメラの操作方
法およびその装置を提供する。 【解決手段】終了時にＩＴＶカメラと画像合成装置の設
定値を設定値記憶部に保存し、起動時にこの設定値記憶
部から設定値を読み出して再設定するようにした。前回
の設定値で設定されるので、起動の度に再設定する必要
がなくなり、違和感のない操作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ＩＴＶ(Industr
ial Television)などのテレビカメラを遠隔から操作
し、また画像を調節する方法およびその装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】プロセス制御装置ではプラントの状況を
監視するために、ＩＴＶウインドウ機能を有している。
このＩＴＶウインドウ機能は、ディスプレイカードの出
力とＩＴＶカメラからの映像信号を画像合成装置で合成
し、この合成した映像信号をモニタに表示することで実
現している。また、このＩＴＶウインドウ機能には、Ｉ
ＴＶカメラを操作し、また画像の調節ができるようにな
っている。

【０００３】このようなＩＴＶウインドウ機能を有する
ＩＴＶウインドウシステムの構成を図４に示す。図４に
おいて、５はＩＴＶウインドウシステムであり、ＩＴＶ
ウインドウ部５１、画像調節ウインドウ部５２およびＩ
ＴＶカメラ操作ウインドウ部５３で構成される。７はＩ
ＴＶシステムであり、ＩＴＶカメラ７１とそのコントロ
ール装置（図示せず）で構成されている。このＩＴＶカ
メラ７１でプラントの状況を撮影する。

【０００４】６は画像合成装置であり、ＩＴＶシステム
からＮＴＳＣやＰＡＬの規格で送られてくる映像信号お
よびＩＴＶウインドウシステム５のディスプレイカード
出力が入力され、ＩＴＶウインドウシステム５にＲＧＢ
の映像信号を出力する。この画像合成装置６にはまたＩ
ＴＶウインドウ部５１および画像調節ウインドウ部５２
からの画像調節信号が入力される。また、ＩＴＶシステ
ム７には、ＩＴＶウインドウ部５１およびＩＴＶカメラ
操作ウインドウ部５３からのカメラ操作信号が入力され
る。画像調節信号およびカメラ操作信号はいずれもＲＳ
２３２Ｃ規格の信号で送られる。

【０００５】このような構成において、画像合成装置６
からの映像はＩＴＶウインドウシステム５に表示され
る。また、ＩＴＶウインドウ部５１は表示する画像を調
節するために画像調節ウインドウ部５２を呼び出す。画
像調節ウインドウ部５２は設定のためのウインドウを表
示し、このウインドウによってオペレータはカメラの映
像位置、拡大縮小、明るさ、コントラスト、色合いなど
を設定する。この設定値は画像調節信号として画像合成
装置６に送られる。画像合成装置６はこの画像調節信号
に基づいて、ＩＴＶシステム７からの映像信号を調整す
る。

【０００６】また、ＩＴＶウインドウ部５１はＩＴＶカ
メラ７１を操作するためにＩＴＶカメラ操作ウインドウ
部５３を呼び出す。ＩＴＶカメラ操作ウインドウ部５３
は設定のためのウインドウを表示し、オペレータはこの
ウインドウによってカメラの切り替え、パン、チルト、
ズーム、フォーカス、アイリスなどを設定する。この設
定値はカメラ操作信号としてＩＴＶシステム７に送ら
れ、ＩＴＶシステムはこのカメラ操作信号に基づいてＩ
ＴＶカメラ７１を操作する。このようにして、オペレー
タはＩＴＶカメラ７１を遠隔操作してプラントの状況を
監視し、また画像が見易いように調節する。

【０００７】なお、ＩＴＶシステム７は通常多数のＩＴ
Ｖで構成されており、これらのＩＴＶカメラを順次切り
替えてプラントを監視する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなＩＴＶウインドウシステムには、次のような課題が
あった。

【０００９】従来は、画像合成装置の設定値とＩＴＶシ
ステムの設定値は終了時に保存していなかった。そのた
め、次回の起動時には前回の操作に関わらずデフォルト
（予め設定された値）に戻ってしまうという課題があっ
た。

【００１０】カメラへのパン、チルト、ズームなどの操
作は、通常終了時に操作をオフにするので、次回の起動
時にデフォルトのオフになっていても特に不便はなかっ
た。また、明るさやコントラストなどの画像調節はそれ
ほど頻繁には行わないので、起動の際に再設定してもそ
れほど問題ではなかった。

【００１１】しかしながら、最新のＩＴＶシステムで
は、デジタルズームの設定や暗闇で使用する際に設定す
る機能が追加された。これらの設定は終了時に保存して
いなかったため、次回の起動時にはデフォルトの状態に
戻っている。このため、起動の度に最適値に設定し直さ
なければならず、操作が煩雑であるという課題があっ
た。

【００１２】また、今後機能が増える傾向があるので、
設定項目もそれに従って増加する可能性が高い。そのた
めに、起動時にいちいち再設定することが難しくなって
くるという課題もあった。

【００１３】従って本発明が解決しようとする課題は、
終了時に設定値を保存しておき、次回起動時にその設定
値を読み出して自動的に設定することにより、起動時の
操作が簡単になるテレビカメラの操作方法およびその装
置を提供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のうち請求項１記載の発明は、操作の
終了時にテレビカメラの操作および画像調節の設定値を
保存し、起動時にこの保存した設定値を読み出して、こ
の読み出した値によってテレビカメラの操作および画像
調節の初期設定をするようにしたものである。起動時に
設定しなくても、前回の設定を引き継ぐことができる。

【００１５】請求項２記載の発明は、ウインドウシステ
ムによってテレビカメラおよび画像合成装置を操作する
テレビカメラの操作装置において、終了時にテレビカメ
ラおよび画像合成装置の設定値を設定値記憶部に保存
し、起動時にこの設定値記憶部に保存された設定値によ
りテレビカメラおよび画像合成装置を初期設定するよう
にしたものである。起動時に初期設定しなくてもよい。

【００１６】請求項３の発明は、設定値記憶部として、
ウインドウシステムが動作するオペレーションシステム
の設定値登録領域を使用するようにしたものである。専
用の記憶領域が不要になる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明を詳
細に説明する。図１は本発明の一実施例を示す構成図で
ある。なお、図４と同じ要素には同一符号を付し、説明
を省略する。図１において、１はＩＴＶウインドウシス
テムであり、ＩＴＶウインドウ部１１、ＩＴＶカメラ操
作ウインドウ部５３、画像調節ウインドウ部５２および
設定値記憶部１２から構成されている。設定値記憶部１
２は、画像調節部ウインドウ部５２およびＩＴＶカメラ
操作ウインドウ部５３で設定された設定値を格納する領
域である。

【００１８】ＩＴＶウインドウ部１１は、図４のＩＴＶ
ウインドウ部５１とほぼ同じ機能を有するが、それに加
えて終了時に画像調節ウインドウ部５２およびＩＴＶカ
メラ操作ウインドウ部５３で設定された値を設定値記憶
部１２に保存し、また起動時にこの設定値記憶部１２に
保存された設定値を再設定する機能が追加されている。

【００１９】次に、図２フローチャートに基づいてＩＴ
Ｖウインドウ部１１の動作を説明する。まず、起動時に
初期設定を行う。すなわちＩＴＶウインドウシステム１
は設定値記憶部１２からＩＴＶシステム７の設定情報と
画像合成装置６の設定情報を読み込んで、この読み込ん
だ値によりこれらの設定を行う。そして、ＩＴＶカメラ
を用いてプラントの監視を行う通常処理に移行する。こ
のときは、前述したように必要に応じて画像調節ウイン
ドウ部５２またはＩＴＶカメラ操作ウインドウ部５３を
呼び出して画像合成装置６またはＩＴＶシステム７の設
定を変更する。そして、終了時にＩＴＶシステム７と画
像合成装置６の設定値を設定値記憶部１２に保存して終
了する。このようにすることにより、次回起動するとき
は前回の設定の状態で起動することができる。

【００２０】図３に、ＩＴＶシステム７および画像合成
装置６の設定値の例を示す。この例では、データ０〜デ
ータ５の６バイトの領域を用いて、これらの領域の各ビ
ットに設定情報を割り当てて設定値を保存するようにし
ている。例えば、データ０にはスローシャッター、デジ
タルズーム、赤外線、ワイパー、ライトの各設定値が保
存され、データ２にはズーム、フォーカス、明るさの設
定値が、データ４にはアイリス、シャッター、ゲインの
設定値が保存される。このようにして、ＩＴＶシステム
７と画像合成装置６の全ての設定値がコンパクトにまと
められて保存される。図３は１台のＩＴＶカメラに関す
る設定情報であるが、複数台のＩＴＶカメラを扱うこと
が多いので、多数（例えば１２８台）のＩＴＶの設定情
報を格納することができるようになっている。また、画
像合成装置６は１台のみの使用であるので、画像合成装
置６用の明るさ、コントラスト、色合い、ＨＵＥ、エン
ハンスの各設定値を保存する領域が設けられている。

【００２１】なお、この実施例では専用の設定値記憶部
を設けるようにしたが、既存の格納領域に保存するよう
にしてもよい。例えば、ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）の
レジストリに代表されるようなオペレーションシステム
の設定値登録領域を使用するようにしてもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、次の効果が期待できる。 請求項１の
発明によれば、操作の終了時にテレビカメラの操作およ
び画像調節の設定値を保存し、起動時にこの保存した設
定値を読み出して、この読み出した値によってテレビカ
メラの操作および画像調節の初期設定をするようにし
た。起動時にデフォルトの設定値に戻ることがなくなる
ので、いちいち設定しなくても前回の設定を引き継ぐこ
とができ、違和感なく操作できるという効果がある。

【００２３】請求項２記載の発明によれば、ウインドウ
システムによってテレビカメラおよび画像合成装置を操
作するテレビカメラの操作装置において、終了時にテレ
ビカメラおよび画像合成装置の設定値を設定値記憶部に
保存し、起動時にこの設定値記憶部に保存された設定値
によりテレビカメラおよび画像合成装置を初期設定する
ようにした。請求項１の効果に加えて、複数のテレビカ
メラを１つのウインドウシステムで操作する場合に大き
な効果が得られる。

【００２４】請求項３の発明によれば、設定値記憶部と
して、ウインドウシステムが動作するオペレーションシ
ステムの設定値登録領域を使用するようにした。専用の
保存領域が不要になり、装置を簡略化することができる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。

【図２】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

【図３】設定情報の一例を説明するための図である。

【図４】従来のＩＴＶウインドウシステムの構成図であ
る。

【符号の説明】

１ ＩＴＶウインドウシステム １１ ＩＴＶウインドウ部 １２ 設定値記憶部 ５２ 画像調節ウインドウ部 ５３ ＩＴＶカメラ操作ウインドウ部 ６ 画像合成装置 ７ ＩＴＶシステム

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビカメラを操作し、画像の調節を行う
   テレビカメラの操作方法において、 操作の終了時にテレビカメラの操作および画像調節の設
   定値を保存し、起動時にこの保存した設定値を読み出し
   て、この読み出した値によってテレビカメラの操作およ
   び画像調節の初期設定を行うようにしたことを特徴とす
   るテレビカメラの操作方法。
2. 【請求項２】テレビカメラと、このテレビカメラの映像
   を制御する画像合成装置と、これらテレビカメラおよび
   画像合成装置を操作するウインドウシステムと、このウ
   インドウシステムからアクセスされる設定値記憶部とを
   有し、このウインドウシステムは終了時に前記テレビカ
   メラおよび前記画像合成装置の設定値を前記設定値記憶
   部に保存し、起動時にこの設定値記憶部に保存された設
   定値により前記テレビカメラおよび前記画像合成装置を
   初期設定するようにしたことを特徴とするテレビカメラ
   の操作装置。
3. 【請求項３】設定値記憶部として、ウインドウシステム
   が動作するオペレーションシステムの設定値登録領域を
   使用するようにしたことを特徴とする請求項２記載のテ
   レビカメラの操作装置。