JP2001333253A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001333253A
JP2001333253A JP2000148209A JP2000148209A JP2001333253A JP 2001333253 A JP2001333253 A JP 2001333253A JP 2000148209 A JP2000148209 A JP 2000148209A JP 2000148209 A JP2000148209 A JP 2000148209A JP 2001333253 A JP2001333253 A JP 2001333253A
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JP2000148209A
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English (en)
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Tatsuya Ozaki
達也 尾崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取りライン上にゴミや汚れが付着しても
影響無く高画質画像を読み取ることができる画像読取装
置を提供すること。 【解決手段】 初期読取位置で前記白基準板を読み取っ
て得た画像データを構成する各画素ごとの信号レベルを
しきいレベルと比較して信号レベルが低い画素がある場
合には読取位置を変更した上で前記白基準板を読み取っ
て得た画像データを構成する各画素ごとの信号レベルを
前記しきいレベルと比較して信号レベルが低い画素があ
る場合には読取位置を別の位置に変更して同様の動作を
行い最終的に前記白基準板を読み取って得た画像データ
を構成する各画素ごとの信号レベルの全てが前記しきい
レベルよりも信号レベルが高くなった読取位置での画像
データをシェーディング補正データとして取得すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスキャナ装置、複写
機、ファクシミリ装置等に適用される画像読取装置に関
し、特に、原稿画像読み取り開始に先だって白基準板を
読み取って得たシェーディング補正データに基づいて、
原稿画像読取時にシェーディング補正行う画像読取装置
やライン単位で画像を読み取るイメージセンサは原稿読
取時には所定の原稿読取位置に固定で、コンタクトガラ
ス上の原稿のほうが搬送されて前記イメージセンサに対
して相対移動して副走査されることにより原稿画像を読
み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置には、コンタクトガラス上
の原稿は固定で主走査ラインを読み取るイメージセンサ
のほうが原稿に対して相対移動して副走査することによ
り原稿画像を読み取る、イメージセンサ移動型のもの
と、主走査ラインを読み取るイメージセンサは固定で、
コンタクトガラス上の原稿のほうが搬送されてイメージ
センサに対して相対移動して副走査されることにより原
稿画像を読み取る、原稿搬送型のものとがある。
【0003】画像読取装置においては、理想的には、読
み取り対象の原稿上の、イメージセンサにより読み取ら
れるライン(スキャンライン)において、照明の明るさ
が一定であるべきであるが、実際には読み取りライン光
源の光量のムラや光学系の歪みに起因してスキャンライ
ンにおける照明光強度にばらつきが生じる。
【0004】そのため、原稿画像読み取り開始に先だっ
て、白基準板を読み取ることによりラインを構成する各
画素ごとの最高白レベルデータの集まりであるシェーデ
ィング補正データを得て、そのシェーディング補正デー
タを基準として、原稿を読み取って得られるライン単位
の画信号を正規化することで、照明光のむらに影響され
ない良好な原稿画像の読み取りが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのように白
基準板を読み取って得たシェーディング補正データに基
づいたシェーディング補正を行う画像読取装置において
は、イメージセンサ移動型及び原稿搬送型のいずれの場
合であっても、白基準板上のシェーディング補正データ
読み取り位置のライン上に汚れやゴミが付着している
と、その部分だけ白さが低下し、本来良好な原稿画像を
得るために行うシェーディング補正のために、読み取っ
た原稿画像に黒スジが発生したりなどの画像不良が発生
してしまうことがあるという問題点があった。
【0006】そのために、読み取った原稿画像に生じる
黒スジに対処する公知技術としては、例えば、特開平6-
303428号公報や特開平10-233875号公報に記載の技術が
ある。しかし、それらの公知技術は、単に、主走査方向
の同一画素位置において副走査方向に連続して黒画素が
存在した場合に黒スジ発生と判断して警告を発するもの
で、黒スジなどの読取画像不良の発生を未然に防止しよ
うとするものではない。
【0007】また、原稿搬送型の画像読取装置において
は、イメージセンサ移動型のものとは違って、コンタク
トガラス上のスキャンラインが固定で移動しないため、
コンタクトガラスに汚れやゴミが付着していると、その
付着した汚れやゴミの影響が原稿画像の副走査方向全体
に及んでしまい、同様に黒字スジ等の画像不良が発生す
ることがあるという問題点があった。
【0008】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、読み取りライン上にゴミや汚れが付着しても影響
無く高画質画像を読み取ることができる画像読取装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、原稿画像読み取り開始に先だって白基準板を
読み取って得たシェーディング補正データに基づいて、
原稿画像読取時にシェーディング補正行う画像読取装置
において、前記白基準板の範囲内の初期読取位置で前記
白基準板を読み取って得た1ライン分の画像データを構
成する各画素ごとの信号レベルを所定のしきいレベルと
比較して、当該所定のしきいレベルよりも信号レベルが
低い画素がある場合には、前記白基準板の範囲内で読取
位置を前記初期読取位置から変更した上で前記白基準板
を読み取って得た画像データを構成する各画素ごとの信
号レベルを前記所定のしきいレベルと比較して、当該所
定のしきいレベルよりも信号レベルが低い画素がある場
合には、前記白基準板の範囲内で読取位置を別の位置に
変更して同様の動作を行い、最終的に前記白基準板を読
み取って得た画像データを構成する各画素ごとの信号レ
ベルの全てが前記所定のしきいレベルよりも信号レベル
が高くなった読取位置での画像データをシェーディング
補正データとして取得するシェーディング補正データ収
集制御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の画像処理装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記シェーディング
補正データ収集制御手段により最終的にシェーディング
補正データを収集できた読取位置を前記初期読取位置と
して新たに設定する初期読取位置更新手段を更に備えた
ことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の画像処理装置は、原稿画
像読み取り開始に先だって白基準板を読み取って得たシ
ェーディング補正データに基づいて、原稿画像読取時に
シェーディング補正行う画像読取装置において、前記白
基準板の範囲内で読取位置を順次変更しつつ、1ライン
を構成する各画素ごとの信号レベルの集まりとしての画
像データを、各読取位置で前記白基準板を読み取って得
ると共に、各画素について、各読取位置で得られた信号
レベルのうちの最大信号レベルを保持し、最終的に得ら
れた各画素についての最大信号レベルの集まりをシェー
ディング補正データとして取得するシェーディング補正
データ収集制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の画像処理装置は、ライン
単位で画像を読み取るイメージセンサは原稿読取時には
所定の原稿読取位置に固定で、コンタクトガラス上の原
稿のほうが搬送されて前記イメージセンサに対して相対
移動して副走査されることにより原稿画像を読み取る画
像読取装置において、原稿画像読み取り開始に先だって
前記コンタクトガラス上の原稿を読取可能な有効範囲内
の所定の初期試行読取位置を読み取って得た1ライン分
の画像データを構成する各画素ごとの信号レベルを所定
のしきいレベルと比較して、当該所定のしきいレベルよ
りも信号レベルが低い画素がある場合には、前記有効範
囲内で試行読取位置を前記初期試行読取位置から変更し
た上で変更後の試行読取位置を読み取って得た画像デー
タを構成する各画素ごとの信号レベルを前記所定のしき
いレベルと比較して、当該所定のしきいレベルよりも信
号レベルが低い画素がある場合には、前記有効範囲内で
試行読取位置を別の位置に変更して同様の動作を行い、
最終的に、読み取って得た画像データを構成する各画素
ごとの信号レベルの全てが前記所定のしきいレベルより
も高くなった試行読取位置を、前記所定の原稿読取位置
として設定する原稿読取位置調節手段を備えたことを特
徴とする。
【0013】請求項5に記載の画像処理装置は、請求項
4に記載の画像読取装置において、前記原稿読取位置調
節手段により最終的に前記所定の原稿読取位置として設
定された試行読取位置を前記初期試行読取位置として新
たに設定する初期試行読取位置更新手段を更に備えたこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】先ず、図1は、本発明の実施の形態に係る
画像読取装置が適用されるファクシミリ装置1のブロッ
ク構成を示している。
【0016】同図において、ファクシミリ装置1は、ス
キャナ2、バッファメモリ3、プロッタ4、操作表示部
5、画像メモリ6、パラメータメモリ7、バッテリ8、
時計回路9、PCインターフェイス10、RAM11、
ROM12、CPU13、符号化復号化部14、通信制
御部15、モデム16、網制御部17、及び、システム
バス18により構成されている。
【0017】スキャナ2は、CCD、密着センサなどに
より3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/
mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って
画情報を得るためのものである。
【0018】バッファメモリ3は、スキャナ2で読み取
った画情報をライン単位に数ラインから数十ライン分
(あるいは数百ラインでもかまわない)記憶するメモリ
で、各処理方式によってこのバッファメモリ3から画情
報をライン単位に読み出し、適切な処理を施し、後段の
処理に転送する。尚、本発明に係る異常画素検出もこの
バッファメモリ3上で黒画素の検出を行うことにより検
出可能となる。
【0019】プロッタ4は、受信した画情報を、その線
密度に応じて記録紙に記録出力したり、スキャナ2で読
み取った画情報を、その線密度に応じて記録紙に記録出
力(コピー動作)したり、様々なレポートを記録し出力
するものである。
【0020】操作表示部5は、相手先ファクシミリ番号
を指定するためのテンキー、スタートキー、ワンタッチ
ダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される一
方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせる
べき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するもの
である。
【0021】画像メモリ6は、スキャナ2で読み取った
画情報をメモリ送信するために一時的にファイルとして
蓄積したり、回線を介して受信した画情報を、プロッタ
4により記録するまでファイルとして一時的に蓄積した
りするためのものである。なお、画像メモリ6は、バッ
テリ8によりバックアップされていて、装置電源OFF
時にもバッテリ6が空になるまで記憶情報は消去されな
い。画像メモリ6としては、通常、DRAMが使用され
る場合が多く、装置電源がOFFとなっても、数時間は
記憶内容が消去されない。
【0022】パラメータメモリ7は、バッテリ8により
バックアップされており、システムの設定状態や、ワン
タッチダイヤルの登録内容等のユーザパラメータ等の様
々な制御に必要な各種パラメータを記憶するもので、装
置電源OFF時にもその記憶内容は保持される。パラメ
ータメモリ7としては、通常、SRAMが使用される場
合が多く、装置電源がOFFとなっても、数年は記憶内
容が消去されない。
【0023】時計回路9は、現在時刻を計時するもので
あり、CPU13は、時計回路9をシステムバス18を
介して読み出すことで、現在時刻についての情報を得る
ことができる。
【0024】PCインターフェイス10は、外部のPC
(パーソナルコンピュータ)30等のコンピュータ装置
とのコマンド/レスポンスデータのやり取りや画情報デ
ータ転送を行うためのものであり、RS232Cインタ
ーフェイスやセントロニクスインターフェイスなどの一
般的なインターフェイスを適用可能である。
【0025】RAM11は、CPU13の作業領域とし
て使用されるランダムアクセスメリである。ROM12
は、CPU13が装置各部を制御するための制御プログ
ラムが記憶されているリードオンリメモリである。
【0026】CPU13は、ROM12に書き込まれた
制御プログラムに従って、RAM11を作業領域として
使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュー
タである。
【0027】符号化復号化部14は、送信画情報を、G
3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号
化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号
化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、M
R符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復
号化方式で復号伸長するものである。
【0028】通信制御部15は、モデム16及び網制御
部17を制御して、G3ファクシミリ通信を制御するた
めのものである。
【0029】モデム16は、網制御部17を介して回線
に送信するデータを変調する一方、網制御部17を介し
て回線から受信した通信信号を復調するものである。ま
た、モデム16は、ダイヤル番号に対応したDTMF信
号の送出も行う。
【0030】網制御部17は、回線に接続されて、通信
制御部15の制御により、回線の直流ループの閉結・解
放や、回線の極性反転の検出、回線解放の検出、発信音
の検出、ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号
の検出等の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成
を行うものである。システムバス18は、上記各部がデ
ータをやり取りするための信号ラインである。
【0031】図2に、ファクシミリ装置1の外観につい
て示す概略側面図(a)及び上面図(b)を示す。
【0032】図2(a)及び(b)において、スキャナ
2を構成する、ADF(自動原稿送置)41は、セット
された原稿を1枚ずつ分離給送するためのものであり、
圧板42は、コンタクトガラス44上に載置される原稿
を上から押さえつけてコンタクトガラス44上面に密着
させるためのものである。トレイ43は、プロッタ4に
より画情報印字完了後の排紙された記録紙を受けるため
のものである。操作表示部5は、図1の操作表示部5に
相当するものである。
【0033】図3に、ファクシミリ装置1の、図2に示
したコンタクトガラス44下に配置されるスキャナ機構
50について示す図である。
【0034】図3に示すスキャナ機構50において、ス
キャナモータ51の回転に連動してベルト駆動されてコ
ンタクトガラス44下を水平移動可能な走行体(密着イ
メージセンサユニット)55は、コンタクトガラス上の
スキャンライン位置のライン画像を読み取るものであ
る。原稿サイズセンサ52は、コンタクトガラス44上
に載置された原稿のサイズを検出するためのものであ
る。圧板検知センサ53は、図2(a)に示した圧板4
2の開閉状態を検知するためのものである。HP(ホー
ムポジジョン)センサ54は、走行体55の位置決めの
基準となる位置に走行体があるか否かを検知するための
ものである。
【0035】図4に、ファクシミリ装置1の図2に示し
たADF41内部のADFスキャナ機構60について示
す。
【0036】図4に示すADFスキャナ機構60におい
て、ピックアップコロ61は、セットされた原稿を繰り
出して搬送経路に導くためのものである。ピックアップ
コロ61により繰り出された原稿は、リバースコロ62
により1枚ずつに分離され、更に、フィードコロ63に
より搬送経路に沿って搬送される。原稿位置センサ64
は、搬送経路上における原稿の位置決めの基準となる位
置に原稿が達したか否かを検知するためのものである。
【0037】このようなスキャナ構成で、ブロック原稿
の読み取りの場合には、原稿は圧板42を空けたところ
に存在するコンタクトガラス44上にセットした上で、
密着イメージセンサユニットが搭載された走行体55
(以降、単に走行体55とも称す)をスキャナモータ5
1にて副走査方向に移動させて読み取る。この走行体5
5には原稿を照射するための図示しない光源も装備され
ており、この光源で照射された原稿の反射光を密着イメ
ージセンサにて読み取る機構となっている。
【0038】また、走行体55の現在位置を検出するた
めのHP(ホームポジション)センサ54は、検出状態
がON(走行体検出)であれば、ホームポジション側に
走行体55があると認識する。つまり、走行体がホーム
ポジション側にある場合は、常にHPセンサがONの状
態となるように構成されている。
【0039】図5に密着イメージセンサユニットが搭載
された走行体55の各種位置関係等について示す。
【0040】同図において、走行体55は、コンタクト
ガラス44下を水平移動し、その移動に伴い、スキャン
ライン、すなわち、コンタクトガラス44上の当該スキ
ャンラインに位置するライン画像が読み取られるライン
も移動する。
【0041】コンタクトガラス44上面には、白基準板
70が配設されていて、コンタクトガラス44に直接載
置された原稿(ブック原稿)、または、ADF41によ
りセットされた原稿(ADF原稿)の読み取り開始に先
だって白基準板70を読み取ることで、読み取り光学系
の光量ムラやラインイメージセンサを構成する各画素ご
との感度むらを補正するためのシェーディング補正デー
タを収集し、その後のブック原稿やADF原稿の読み取
り時に各読み取りラインの画像データを、シェーディン
グ補正データにより正規化することで、シェーディング
補正を行う。
【0042】シェーディング補正データの収集は、スキ
ャンラインが白基準板70の幅(例えば3〜5cm)の
範囲内にあればどの副走査位置でも行うことができる。
【0043】白基準板70の読み取りによりシェーディ
ング補正データを取得した後に、ブック原稿の読み取り
であれば、図に示す読取開始位置までスキャンラインを
移動させた上で、コンタクトガラス44下を走行体55
が副走査方向に移動しつつ主走査ラインを順次読み取る
ことによるブック原稿画像データの読み取りを行う。
【0044】白基準板70の読み取りによりシェーディ
ング補正データを取得した後に、ADF原稿の読み取り
であれば、図に示すADF読取位置までスキャンライン
を移動させた上で、スキャンラインは固定で、ADFス
キャナ機構60により原稿を、ADF原稿搬送経路、す
なわち、コンタクトガラス44まで搬送されて一定幅コ
ンタクトガラス44上面に密着して移動した後コンタク
トガラス44から離れて排出される経路に沿って搬送す
ることにより副走査しつつ主走査ラインを順次読み取る
ことによるADF原稿画像データの読み取りを行う。な
お、一般の複写機などのADFでは、ブック読取位置に
原稿を搬送する機能のみを有し、実際の読取は前述した
ブック原稿読取にて読み取る装置が多いが、本実施の形
態では、ADFスキャナ機構60により原稿を搬送しな
がら読取を行うものである。
【0045】さて、通常、画像読取装置では、画像読み
取り前に基準白板にてシェーディング補正を実行し、主
走査方向の光源および光学系の歪みを1画素毎に記憶
し、実際に2値化読み取りする際に、均一な濃度として
読み取ることが出来るように、1画素毎に補正して読み
取る。ところが、このシェーディング補正データを記憶
するときに、光学上にごみや汚れなどがあると、シェー
ディング補正データそのものが、異常画素を含んでいる
ため、原稿画像の読み取り時に、その画素は副走査方向
に連続する異常画素として処理されてしまい、黒スジな
どの異常画像の原因となる。複写処理の場合には、印刷
結果が自機で出力されるので、その異常を発見できる
が、ファクシミリ送信の場合には、印刷結果が相手先装
置で出力されるため、どのように読み取られたかは自機
側では確認できず、それらの画像異常を検出できない。
【0046】異常画像の発生防止のためには、シェーデ
ィング補正データを最終的に取得する白基準板70上の
位置における読み取りで、ゴミや汚れに起因する異常画
素がないようにすればよい。
【0047】その方法の1つとしては、収集したシェー
ディング補正データがゴミや汚れに起因する異常画素を
含むものである場合には、当該シェーディング補正デー
タを破棄して、別の読取位置で読み取った異常画素のな
いシェーディング補正データを最終的なシェーディング
補正データとして取得するようにすればよい。
【0048】図6に、白基準板70を読み取って得た1
ライン分の画像信号波形と2値化しきい値レベルとの関
係について示す。そこで、シェーディング補正データは
全画素フラットなデータであるとし、実質的に、シェー
ディング補正は行わずに値化処理を実施する。当然シェ
ーディング補正は実質的に実行されていないため、本来
の均一な濃度データは得られないが、ごみや汚れによる
黒画素は2値化しきいレベルaを黒側(下側)に近づけ
ていくと検出できる。つまり、シェーディング補正なし
で白基準板70を読み取って得た生画像データが図6
(a)、(b)に示すような波形であった場合、その波
形よりも黒側(下側)に2値化しきいレベルaを設定
(図6(a)すると、全画素共白データとして読み取る
ことが出来、図6(b)のように2値化しきいレベルa
よりも黒側のごみや汚れがあると(位置b)、2値化後
のデータは黒画素となり、その位置bに相当する画素が
異常画素であると判断できる。当然、この2値化しきい
レベルaは、装置ことに適する値があるため、簡単に変
更可能とするのが望ましい。工場出荷時に設定するよう
にしてもよい。
【0049】次に、ファクシミリ装置1におけるブック
原稿読み取り処理手順について図7を参照して説明す
る。
【0050】同図において、コンタクトガラス44上に
原稿がセットされるかを監視し(判断101のNoルー
プ)、原稿がセットされると(判断101のYes)、
読取線密度等の各種読取モードの操作入力に応じた設定
を(処理102)、読取開始を指示する図示しない[ス
タート]キーが押下されるまで行い(判断103のNo
ループ)、[スタート]キーが押下されると(判断10
3のYes)、走行体55をホームポジションへ移動さ
せるための処理である、ホームポジションへの移動処理
を行う(処理104)。
【0051】ここで、処理104におけるホームポジシ
ョンへの移動処理の具体的な処理手順について、図8を
参照して説明する。
【0052】同図において、先ず、HPセンサ54がO
N状態か否(OFF状態)かを判断する(判断20
1)。HPセンサ54がOFF状態である場合には(判
断201のNo)、走行体55をHP(ホームポジショ
ン)方向に移動させる動作を(処理205)、HPセン
サ54がONになるまで継続する(判断206のNoル
ープ)。
【0053】HPセンサ54がONになって判断206
がYesになった時点で、走行体55を停止し(処理2
07)、その停止位置を基準として予め設定された、白
基準板70の範囲内のホームポジション(この場合初期
設定されたホームポジションである)まで走行体を読取
方向に移動させ、停止させる(処理208)。
【0054】これにより、走行体55はシェーディング
補正データ読み取る位置としてのホームポジションまで
移動される。
【0055】判断201において、HPセンサ54がO
N状態である場合には(判断201のYes)、走行体
が、HPセンサ54のON/OFF状態の切り替わる正
規のホームポジションに在るか不正なため、走行体55
を読取方向に移動させる動作を(処理202)、HPセ
ンサ54がOFFになるまで継続し(判断203のNo
ループ)、更に、一定距離分だけ走行体55を読取方向
に移動させ・そこで停止させる(処理204)。
【0056】以後は、判断201がNoとなった場合と
同様に処理205ないし処理208の処理手順を行うこ
とで、走行体55はシェーディング補正データ読み取る
位置としてのホームポジションまで移動される。
【0057】さて、図7に戻って、処理104でホーム
ポジションへの移動処理を行った後は、図9の処理手順
に移行する。
【0058】すなわち、図9において、図6を参照して
前述した異常画素検出処理を行い(処理301)、異常
画素があるかを判断し(判断302)、異常画素がない
場合には(判断302のNo)、現位置、すなわち、初
期位置のホームポジションをそのまま新たなホームポジ
ションとして設定・記憶する(処理304)。処理30
4により設定・記憶されたホームポジションは、図8の
ホームポジションへの移動処理手順での処理208にお
けるホームポジションに相当するものである。
【0059】そして、現位置で白基準板70を読み取っ
て得られた1ライン分の画像データをシェーディング補
正データとして記憶するシェーディング補正処理を行っ
た上で(処理305)、原稿(この場合ブック原稿)読
取動作へ移行する。なお、その場合の原稿読取動作にお
いては、処理305により取得されたシェーディング補
正データを用いたシェーディング補正処理が行われる。
【0060】これにより、初期のホームポジションのラ
イン上にゴミや汚れがない場合には従来通り、シェーデ
ィング補正データの収集位置の変更なしに、シェーディ
ング補正処理が行われる。
【0061】しかし、判断302において、異常画素が
ある場合には(判断302のYes)、走行体55を数
ミリ読取方向に移動させた上で(処理303)、処理3
01に戻る。前述した様に白基準板70はある程度の幅
を持っているため、数mm移動させてもホームポジション
(変更後)のスキャンライン上に白基準板70が存在す
ることになる。
【0062】判断302が1回または複数回Yesとな
って、処理303が1回また複数回行われて、最終的に
異常画素がなくなると(判断302のNo)、現位置、
すなわち、処理303により移動後のホームポジション
を新たなホームポジションとして設定・記憶する(処理
304)。処理304により設定・記憶されたホームポ
ジションは、図8のホームポジションへの移動処理手順
での処理208におけるホームポジションに相当するも
のである。これにより、次回行われる図8のホームポジ
ションへの移動処理では、ゴミや汚れのない位置に走行
体55が移動でき、処理303の移動処理と処理301
の異常画素検出処理の繰り返しを省いた迅速なシェーデ
ィング補正データ収集ができるようになる。なお、処理
304により設定・記憶されたホームポジションの位置
情報は、コンタクトガラス44を清掃した時などには操
作表示部5から等の所定の操作により、初期の位置にリ
セットできるようにしてもよい。
【0063】そして、現位置で白基準板70を読み取っ
て得られた1ライン分の画像データをシェーディング補
正データとして記憶するシェーディング補正処理を行っ
た上で(処理305)、原稿(この場合ブック原稿)読
取動作へ移行する。なお、その場合の原稿読取動作にお
いては、処理305により取得されたシェーディング補
正データを用いたシェーディング補正処理が行われる。
【0064】これにより、初期のホームポジションのラ
イン上にゴミや汚れがある場合にはゴミや汚れがない位
置まで移動するため、異常画素を含まないシェーディン
グ補正データの収集が可能となり、コンタクトガラス4
4や白基準板70に小さなゴミや汚れが付着しても、黒
筋など発生しない読取を実現できる。
【0065】なお、処理303における走行体55の移
動処理は、スキャンライン上に白基準板70が存在し、
シェーディング補正データの収集が実施できる範囲(図
5のシェーディング補正可能範囲)で行うが、もし、シ
ェーディング補正可能範囲内で異常画素が検出されない
位置が無かった場合は、操作表示部5に警告表示をする
等してユーザーに対して警告を出し、読取動作を中断、
または、黒筋が発生するがそのままシェーディング補正
を実行して読取を継続する。この場合は、ホームポジシ
ョンでの白基準板70やコンタクトガラス44ではな
く、密着センサー自体へのゴミが付着や、密着センサー
自体の不良などが考えられる。
【0066】図9に示した処理手順に代えて、図10に
示す処理手順を行うようにしてもよい。
【0067】つまり、図10において、走行体55をホ
ームポジション(この場合図5の「初期」の位置)から
図5に示したように読取開始位置まで移動させつつ、最
大値更新シェーディング補正処理を行う動作を(処理4
01)、図5に示したシェーディング補正可能範囲を超
過するまで継続する(判断402のNoループ)。
【0068】シェーディング補正可能範囲を超過すると
(判断402のYes)、最大値更新シェーディング補
正処理を終了し(処理403)、その後走行体55は、
読取開始位置まで移動し、、原稿(この場合ブック原
稿)読取動作へ移行する。なお、その場合の原稿読取動
作においては、処理401により取得されたシェーディ
ング補正データを用いたシェーディング補正処理が行わ
れる。
【0069】処理401における最大値更新シェーディ
ング補正処理は、具体的には、走行体55を移動させつ
つ、白基準板70の異なる位置をライン単位で読み取っ
て得られる、特定位置の画像データと次の位置の画像デ
ータとを各画素毎に比較し、各画素についての最大値を
正規のシェーディング補正用データとして残す処理であ
る。白基準板70やコンタクトガラス44は、シェーデ
ィング補正可能範囲の全範囲にわたって特定画素の位置
がゴミや汚れて満たされることはほとんどないといって
よく、特定画素について、シェーディング補正可能範囲
内のいずれかの位置に、十分に白い場所が必ず存在する
はずであるため、各画素についての最大値をシェーディ
ング補正データとすることで、ゴミや汚れの影響を受け
ない精度の高いシェーディング補正データを取得でき、
コンタクトガラス44や白基準板70に小さなゴミや汚
れが付着しても、黒筋など発生しない読取を実現でき
る。
【0070】次に、ファクシミリ装置1におけるADF
原稿読み取り処理手順について説明する。
【0071】まず、一般的なADF原稿搬送制御につい
て簡単に説明する。ADF原稿搬送制御は大別して、A
DFプリフィード動作、読み取り動作、及び、排紙動作
の3種類の動作に分けられる。
【0072】ADFプリフィード動作は、ADF41の
原稿台にセットされた原稿を、図5のADF読取位置の
手前まで搬送する動作モードで、原稿搬送を開始し、図
4に示したADFスキャナ機構の原稿位置センサ64の
位置に原稿先端が到達してから、あらかじめ設定された
量を引き続き搬送し、原稿先端をADF読取位置より手
前に停止させる。なお、ADFプリフィード動作は最初
の1ページ目のみでなく、毎ページ実行される。
【0073】読み取り動作は、ADFプリフィード動作
において搬送された原稿をユーザーが指定した線密度に
応じた速度にて搬送(副走査)しながら画像データをラ
イン単位で読み取る動作モードで、ソフト制御として
は、ADFプリフィード動作後の原稿をあらかじめ設定
された長さ分搬送させて、ADF原稿先端をADF読取
位置まで移動させたところで、画像読取を開始し、あら
かじめ決められた長さ分読み取る、または、原稿位置セ
ンサ64をOFF後あらかじめ設定された長さ分読み取
る。
【0074】排紙動作は、あらかじめ設定されたパルス
分モーターを正転方向に回転させ、原稿の最終ページを
排出する。本動作は複数ページ読み取り時の途中では実
行せず、最終ページのみの排出時に動作させる。従っ
て、最終ページ以外は、次のページのADFプリフィー
ド動作や読み取り動作にて自然に排出されることとな
る。
【0075】以上の前提で、図11に、ファクシミリ装
置1におけるADF原稿読み取り処理手順について示
す。
【0076】同図において、ADF41に原稿がセット
されるかを監視し(判断501のNoループ)、原稿が
セットされると(判断501のYes)、読取線密度等
の各種読取モードの操作入力に応じた設定を(処理50
2)、読取開始を指示する図示しない[スタート]キー
が押下されるまで行い(判断503のNoループ)、
[スタート]キーが押下されると(判断503のYe
s)、走行体55をホームポジションへ移動させるため
の処理である、ホームポジションへの移動処理を行う
(処理504)。
【0077】ここで、処理504におけるホームポジシ
ョンへの移動処理の具体的な処理手順は、既に説明した
図8に示す処理手順である。
【0078】処理504によりシェーディング補正デー
タ収集のためのホームポジションへの走行体55の移動
が完了すると、既に説明した、図9に示す、処理301
ないし処理305の処理手順、または、図10に示す、
処理401ないし404の処理手順を行う。
【0079】それにより、シェーディング補正データの
収集が行われたことになり、図9の処理手順を適用した
場合にあっては、処理305の後原稿読取動作に直接移
行するのではなく、図12に示す処理手順に移行し、図
10の処理手順を適用した場合にあっては、処理404
の後原稿読取動作に直接移行するのではなく、図12に
示す処理手順に移行する。
【0080】図12に示す処理手順においては、先ず、
走行体55を図5に示したADF読取位置(この場合
「初期」位置)まで移動させた上で(処理601)、前
述のADFプリフィード動作を開始することにより原稿
を1枚分離・給送する(処理602)。そして、原稿位
置センサ64がONするまで待ち(判断603のNoル
ープ)、原稿位置センサ64がONすると(判断603
のYes)、更に一定距離分だけADFプリフィード動
作を行うことによりADF読取位置手前まで搬送する
(処理604)。
【0081】そして、図9に示した処理手順と類似の処
理手順を行う。
【0082】つまり、図6を参照して前述した異常画素
検出処理を行い(処理605)、異常画素があるかを判
断し(判断606)、異常画素がない場合には(判断6
06のNo)、現位置、すなわち、初期位置のADF読
取位置をそのまま新たなADF読取位置として設定・記
憶する(処理608)。なお、処理608により設定・
記憶されたADF読取位置は、処理601におけるAD
F読取位置に相当するものである。
【0083】そして、ADF読取位置の初期値と処理6
08での新たな設定値との差分距離を記憶する(処理6
09)。また、処理604におけるプリフィード量に相
当する新たな読取開始位置を初期位置+差分距離(この
場合0)として設定・記憶する(処理610)。そし
て、原稿(この場合ADF原稿)読取動作へ移行する。
なお、その場合の原稿読取動作においては、図9の処理
305または、図10の処理401により取得されたシ
ェーディング補正データを用いたシェーディング補正処
理が行われる。
【0084】これにより、初期のADF読取位置のライ
ン上にゴミや汚れがない場合には従来通り、ADF読取
位置の変更なしに、ADF原稿読取処理が行われる。
【0085】しかし、判断606において、異常画素が
ある場合には(判断606のYes)、走行体55を数
ミリ読取方向に移動させた上で(処理607)、処理6
05に戻る。前述した様に白基準板70はある程度の幅
を持っているため、数mm移動させてもADF読取位置
(変更後)のスキャンラインは、ADF原稿がコンタク
トガラス44の上面に密着した領域である読取可能範囲
に存在することになる。
【0086】判断606が1回または複数回Yesとな
って、処理607が1回また複数回行われて、最終的に
異常画素がなくなると(判断606のNo)、現位置、
すなわち、処理607により移動後のADF読取位置を
新たなホームポジションとして設定・記憶する(処理6
08)。なお、処理608により設定・記憶されたAD
F読取位置は、処理601におけるADF読取位置に相
当するものである。これにより、次回行われる処理60
1での移動処理では、ゴミや汚れのないADF読取位置
に走行体55が移動でき、処理607の移動処理と処理
605の異常画素検出処理の繰り返しを省いた迅速なA
DF読取位置への移動ができるようになる。なお、処理
608により設定・記憶されたADF読取位置の位置情
報は、コンタクトガラス44を清掃した時などには操作
表示部5から等の所定の操作により、初期の位置にリセ
ットできるようにしてもよい。もちろんその場合処理6
10で設定した読取開始位置も初期値に戻す必要があ
る。
【0087】そして、ADF読取位置の初期値と処理6
08での新たな設定値との差分距離を記憶する(処理6
09)。また、処理604におけるプリフィード量に相
当する新たな読取開始位置を初期位置+差分距離(この
場合1回または複数回行われる処理607による移動
分)として設定・記憶する(処理610)。そして、原
稿(この場合ADF原稿)読取動作へ移行する。なお、
その場合の原稿読取動作においては、図9の処理305
または、図10の処理401により取得されたシェーデ
ィング補正データを用いたシェーディング補正処理が行
われる。
【0088】これにより、初期のADF読取位置上にゴ
ミや汚れがある場合にはゴミや汚れがない位置までAD
F読取位置が移動するため、異常画素を生じないADF
読取位置でのADF原稿読取が可能となり、コンタクト
ガラス44に小さなゴミや汚れが付着しても、黒筋など
発生しないADF原稿の読取を実現できる。
【0089】なお、以上説明した実施の形態において
は、本発明に係る画像読取装置をファクシミリ装置1に
適用する場合を例に説明したが、本発明はそれに限ら
ず、スキャナ装置、デジタル複写機などのその他の画像
処理装置に対しても同様に適用可能なものである。
【0090】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、白基準板
やコンタクトガラスの汚れやゴミに起因した異常に低い
信号レベルの画素が存在する読取位置では、シェーディ
ング補正データを収集しないようにし、汚れやゴミの影
響のない読取位置でシェーディング補正データを収集す
るようにしたため、シェーディング補正データ収集時の
読み取りライン上の白基準板やコンタクトガラス上にゴ
ミや汚れが付着しても黒スジの発生などの影響が無く高
画質な画像を読み取ることが可能となる効果が得られ
る。
【0091】請求項2に係る発明によれば、汚れやゴミ
の影響のないシェーディング補正データを収集できる読
取位置が前記初期読取位置として新たに設定されるた
め、次回のシェーディング補正データ収集時には、新た
なゴミや汚れの付着がない限り、新たに設定された初期
読取位置での読取により、汚れやゴミの影響のないシェ
ーディング補正データを収集できることになり、汚れや
ゴミの影響のないシェーディング補正データの迅速な収
集が可能となる効果が得られる。
【0092】請求項3に係る発明によれば、前記白基準
板を各読取位置で読み取って得た画像データを構成する
各画素についての最大信号レベルをシェーディング補正
データとするようにしたため、特定画素について、前記
白基準板の範囲内の全読取位置の白基準板やコンタクト
ガラス上に汚れやゴミが付着している場合(そのような
ことはほとんどあり得ない)を除き、汚れやゴミの影響
のないシェーディング補正データを収集することができ
るため、シェーディング補正データ収集時の読み取りラ
イン上の白基準板やコンタクトガラス上にゴミや汚れが
付着しても黒スジの発生などの影響が無く高画質な画像
をいっそう確実に読み取ることが可能となる効果が得ら
れる。
【0093】請求項4に係る発明によれば、コンタクト
ガラス上の汚れやゴミ等に起因した異常に低い信号レベ
ルの画素が存在する読取位置では、原稿を読み取らない
ようにし、汚れやゴミの影響のない読取位置で原稿を読
み取るようにしたため、読み取りライン固定の原稿搬送
型の画像読取装置において、原稿読取時の読み取りライ
ン上のコンタクトガラス等にゴミや汚れが付着しても黒
スジの発生などの影響が無く高画質な画像を読み取るこ
とが可能となる効果が得られる。
【0094】請求項5に係る発明によれば、汚れやゴミ
の影響のない原稿読取が行える読取位置が前記初期試行
読取位置として新たに設定されるため、次回の原稿読取
時には、新たなゴミや汚れの付着がない限り、新たに設
定された初期試行読取位置が前記所定の原稿読取位置と
して設定されることになるため、前記所定の原稿読取位
置の調整を迅速に行うことが可能となる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置が適用
されるファクシミリ装置のブロック構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の
外観について示す概略側面図及び上面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置のコ
ンタクトガラス下に配置されるスキャナ機構について示
す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置のA
DFスキャナ機構について示す図である。
【図5】走行体の各種位置関係等について模式的に示す
図である。
【図6】白基準板を読み取って得た1ライン分の画像信
号波形と2値化しきい値レベルとの関係について示す図
である。
【図7】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置にお
けるブック原稿読み取り処理手順について示すフローチ
ャートである。
【図8】ホームポジションへの移動処理の具体的な処理
手順について示すフローチャートである。
【図9】図7に示す処理手順に続いて引き続き行われる
処理手順について示すフローチャートである。
【図10】図7に示す処理手順に続いて引き続き行われ
る処理手順について示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置に
おけるADF原稿読み取り処理手順について示すフロー
チャートである。
【図12】図11に示す処理手順に引き続いて行われる
図9または図10に引き続いて行われる処理手順につい
て示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 ファクシミリ装置 2 スキャナ 3 バッファメモリ 4 プロッタ 5 操作表示部 6 画像メモリ 7 パラメータメモリ 8 バッテリ 9 時計回路 10 PCインターフェイス 11 RAM 12 ROM 13 CPU 14 符号化復号化部 15 通信制御部 16 モデム 17 網制御部 18 システムバス 30 パソコン 41 ADF(自動原稿送り装置) 42 圧板 43 トレイ 44 コンタクトガラス 50 スキャナ機構 51 スキャナモータ 52 原稿サイズセンサ 53 圧板検知センサ 54 HP(ホームポジジョン)センサ 55 密着イメージセンサユニット(走行体) 60 ADFスキャナ機構 61 ピックアップコロ 62 リバースコロ 63 フィードコロ 64 原稿位置センサ 70 白基準板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA01 AA05 AA19 CB01 FA02 FA21 5B047 AA01 BB02 BC18 CB09 CB23 DA04 5C072 AA01 BA08 DA12 FB12 LA02 LA15 NA01 RA16 UA02 5C077 LL04 LL13 MM05 MM14 MM20 MM27 PP06 PQ20 SS01 TT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像読み取り開始に先だって白基準
    板を読み取って得たシェーディング補正データに基づい
    て、原稿画像読取時にシェーディング補正行う画像読取
    装置において、 前記白基準板の範囲内の初期読取位置で前記白基準板を
    読み取って得た1ライン分の画像データを構成する各画
    素ごとの信号レベルを所定のしきいレベルと比較して、
    当該所定のしきいレベルよりも信号レベルが低い画素が
    ある場合には、前記白基準板の範囲内で読取位置を前記
    初期読取位置から変更した上で前記白基準板を読み取っ
    て得た画像データを構成する各画素ごとの信号レベルを
    前記所定のしきいレベルと比較して、当該所定のしきい
    レベルよりも信号レベルが低い画素がある場合には、前
    記白基準板の範囲内で読取位置を別の位置に変更して同
    様の動作を行い、最終的に前記白基準板を読み取って得
    た画像データを構成する各画素ごとの信号レベルの全て
    が前記所定のしきいレベルよりも信号レベルが高くなっ
    た読取位置での画像データをシェーディング補正データ
    として取得するシェーディング補正データ収集制御手段
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記シェーディング補正データ収集制御
    手段により最終的にシェーディング補正データを収集で
    きた読取位置を前記初期読取位置として新たに設定する
    初期読取位置更新手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像読み取り開始に先だって白基準
    板を読み取って得たシェーディング補正データに基づい
    て、原稿画像読取時にシェーディング補正行う画像読取
    装置において、 前記白基準板の範囲内で読取位置を順次変更しつつ、1
    ラインを構成する各画素ごとの信号レベルの集まりとし
    ての画像データを、各読取位置で前記白基準板を読み取
    って得ると共に、各画素について、各読取位置で得られ
    た信号レベルのうちの最大信号レベルを保持し、最終的
    に得られた各画素についての最大信号レベルの集まりを
    シェーディング補正データとして取得するシェーディン
    グ補正データ収集制御手段を備えたことを特徴とする画
    像読取装置。
  4. 【請求項4】 ライン単位で画像を読み取るイメージセ
    ンサは原稿読取時には所定の原稿読取位置に固定で、コ
    ンタクトガラス上の原稿のほうが搬送されて前記イメー
    ジセンサに対して相対移動して副走査されることにより
    原稿画像を読み取る画像読取装置において、 原稿画像読み取り開始に先だって前記コンタクトガラス
    上の原稿を読取可能な有効範囲内の所定の初期試行読取
    位置を読み取って得た1ライン分の画像データを構成す
    る各画素ごとの信号レベルを所定のしきいレベルと比較
    して、当該所定のしきいレベルよりも信号レベルが低い
    画素がある場合には、前記有効範囲内で試行読取位置を
    前記初期試行読取位置から変更した上で変更後の試行読
    取位置を読み取って得た画像データを構成する各画素ご
    との信号レベルを前記所定のしきいレベルと比較して、
    当該所定のしきいレベルよりも信号レベルが低い画素が
    ある場合には、前記有効範囲内で試行読取位置を別の位
    置に変更して同様の動作を行い、最終的に、読み取って
    得た画像データを構成する各画素ごとの信号レベルの全
    てが前記所定のしきいレベルよりも高くなった試行読取
    位置を、前記所定の原稿読取位置として設定する原稿読
    取位置調節手段を備えたことを特徴とする画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記原稿読取位置調節手段により最終的
    に前記所定の原稿読取位置として設定された試行読取位
    置を前記初期試行読取位置として新たに設定する初期試
    行読取位置更新手段を更に備えたことを特徴とする請求
    項4に記載の画像読取装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008252379A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Canon Electronics Inc 画像読取装置、画像読取装置の制御方法および画像読取装置の制御プログラム
JP2009016903A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Canon Electronics Inc 画像読取装置
JP2010200121A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置
US7995253B2 (en) 2007-03-13 2011-08-09 Ricoh Company Limited Image reading device and control method thereof

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