JP2001332628A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001332628A
JP2001332628A JP2000155118A JP2000155118A JP2001332628A JP 2001332628 A JP2001332628 A JP 2001332628A JP 2000155118 A JP2000155118 A JP 2000155118A JP 2000155118 A JP2000155118 A JP 2000155118A JP 2001332628 A JP2001332628 A JP 2001332628A
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forming
insulating film
region
semiconductor substrate
opening
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JP2000155118A
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English (en)
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Atsushi Kuranouchi
厚志 倉野内
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Sony Corp
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Sony Corp
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Publication date
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  • Bipolar Transistors (AREA)
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  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ベース層下部のコレクタ層の厚さが低減され、
より高速化されたバイポーラトランジスタを有する半導
体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】半導体基板1、2内部にコレクタ領域3を
形成する工程と、第1の絶縁膜7を形成する工程と、エ
ミッタ形成領域の第1の絶縁膜およびその下部の半導体
基板表面をエッチングしてリセス2aを形成する工程
と、少なくともリセス部分に導電体層からなるベース領
域13を形成する工程と、開口部を有する第2の絶縁膜
14をベース領域上に形成する工程と、第2の絶縁膜の
開口部にエミッタ電極8を形成する工程と、エミッタ電
極からベース領域に不純物を拡散させてエミッタ領域9
を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法、およ
びそれにより形成される半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エピタキシャル成
長により形成されたベース層を有し、高速動作に適した
バイポーラトランジスタを含む半導体装置およびその製
造方法に関し、特に、そのようなバイポーラトランジス
タが例えば高耐圧のバイポーラトランジスタ等、構造の
異なる他の素子と同一基板上に形成されている半導体装
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バイポーラ集積回路を高速化、高
性能化する目的で、基板上にエピタキシャル成長により
形成されたベース層(以下、エピタキシャルベース層と
する。)を有する構造の研究・開発が行われている。従
来、バイポーラトランジスタのベース領域は基板表層に
不純物をイオン注入することにより形成されていた。こ
のような従来のベース領域にかえて、基板上にエピタキ
シャル成長によるベース層を形成した場合、イオン注入
の場合よりも浅い接合を形成することが可能となる。こ
れにより、バイポーラトランジスタの周波数特性等を改
善し、従来は困難であった数10GHzの素子を得るこ
とも可能となっている。
【0003】また、例えばシステムオンチップ等におい
ては、イオン注入により形成されたベース領域を含むバ
イポーラトランジスタと、エピタキシャルベース層を含
むバイポーラトランジスタとを併用することが必要とな
っている。これは、集積回路内に高い電源電圧が要求さ
れる機能ブロックと、高速化が要求される機能ブロック
とが同一基板上に共存することによる。
【0004】図18に従来例として、イオン注入により
形成されたベース領域を含むnpnバイポーラトランジ
スタ(以下、II npnとする。)と、エピタキシャ
ルベース層を含むnpnバイポーラトランジスタ(以
下、Epi npnとする。)とを同一基板上に有する
半導体装置の断面図を示す。
【0005】図18に示すように、p型半導体基板1上
にn型エピタキシャル層2が形成され、II npn部
分およびEpi npn部分のp型半導体基板1表層に
はそれぞれn型コレクタ埋め込み層3が形成されてい
る。n型エピタキシャル層2の表面にはLOCOS技術
によりフィールド酸化膜4が形成されている。フィール
ド酸化膜4下部には素子分離のためのpウェル5が形成
されている。
【0006】II npn部分にはn型エピタキシャル
層2の表層にp型ベース領域6が形成されている。p型
ベース領域6上に第1の絶縁膜として例えばシリコン酸
化膜7が形成されている。シリコン酸化膜7に設けられ
た開口部およびシリコン酸化膜7上に、エミッタ取り出
し部分となるエミッタポリシリコン層8が形成されてい
る。エミッタポリシリコン層8からの不純物拡散によ
り、p型ベース領域6の表層にn型エミッタ領域9が形
成されている。
【0007】n型コレクタ埋め込み層3上のn型エピタ
キシャル層2の一部に、p型ベース領域6と隔ててコレ
クタプラグ領域10が形成されている。コレクタプラグ
領域10にはn型不純物が拡散されている。上記のII
npnが形成された基板表面は、Epi npn部分
と共通に層間絶縁膜11によって被覆されている。層間
絶縁膜11に設けられたコンタクトホールには、各トラ
ンジスタを配線(不図示)等と接続するための電極12
が形成されている。
【0008】一方、Epi npn部分にはn型エピタ
キシャル層2上に第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜7
が形成され、シリコン酸化膜7に開口部が形成されてい
る。シリコン酸化膜7の開口部内およびその周囲のシリ
コン酸化膜7上にp型ベース層13が形成されている。
シリコン酸化膜7の開口部の上部にはp型ベース層13
を介して、第2の絶縁膜であるシリコン酸化膜14が形
成されている。
【0009】シリコン酸化膜7の開口部上部のシリコン
酸化膜14には開口部が設けられている。シリコン酸化
膜14の開口部内およびシリコン酸化膜14上に、エミ
ッタ取り出し部分となるエミッタポリシリコン層8が形
成されている。エミッタポリシリコン層8からの不純物
拡散により、p型ベース層13の表層にn型エミッタ領
域9が形成されている。
【0010】上記のようなII npnを集積回路内の
高い電源電圧が要求される機能ブロックに形成し、Ep
i npnを高速化が要求される機能ブロックに形成す
ることにより、バイポーラ集積回路の高性能化が図られ
ている。以上のように、複数種類のバイポーラトランジ
スタを同一基板上に有する半導体装置の他に、上記のよ
うなエピタキシャルベース層を含むバイポーラトランジ
スタをBiCMOSプロセスによりMOSトランジスタ
と同一の半導体基板上に混載する場合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなエピタキ
シャルベース層を有する構造のバイポーラトランジスタ
においては、最大電源電圧であるVCEOの最適化が課
題となっている。図18に示すような従来の構造によれ
ば、半導体基板上にエピタキシャル層を成長させること
によりEpi npnのp型ベース層13が形成され
る。したがって、Epi npnのベース直下のn型コ
レクタ層の厚さ、すなわちp型ベース層13の下面から
n型コレクタ埋め込み層3の上面までの距離は、II
npnの対応するn型コレクタ層の厚さに比較して見か
け上厚くなる。
【0012】これにより、Epi npnにおいてエミ
ッタ/コレクタ耐圧は必要以上に得られるが、高い周波
数特性が得られなくなり、Epi npnを形成する本
来の目的である高速化が達成できないという問題があっ
た。上記のように、複数種類のバイポーラトランジスタ
を同一の基板上に混載する場合、個々のバイポーラトラ
ンジスタの性能を最適化することが困難となっている。
【0013】また、上記のようなエピタキシャルベース
層を有するバイポーラトランジスタを、イオン注入によ
り形成されるベース領域を有する従来のバイポーラトラ
ンジスタとともに、PMOSやCMOSと同一基板上に
形成する場合には、製造工程の増加や複雑化を避け、製
造コストの上昇を最小限に抑えることが重要である。
【0014】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、コレクタ層の厚さが低
減され、より高速性に優れたバイポーラトランジスタを
含む半導体装置およびその製造方法を提供することを目
的とする。また本発明は、高速動作が可能であるバイポ
ーラトランジスタを他の構造の素子と同一の基板上に、
簡略化されたプロセスで形成できる半導体装置の製造方
法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置は、半導体基板の内部に形成さ
れたコレクタ領域と、前記半導体基板上に形成された第
1の絶縁膜と、前記コレクタ領域上部の前記第1の絶縁
膜の一部に形成された第1の開口部と、前記第1の開口
部底部の前記半導体基板表面に、前記第1の開口部に自
己整合的に形成されたリセスと、前記リセス内および少
なくとも一部の前記第1の絶縁膜上に形成された、導電
体層からなるベース領域と、前記ベース領域上の一部に
形成された第2の絶縁膜と、前記リセス上の前記第2の
絶縁膜の一部に形成された第2の開口部と、前記第2の
開口部底部の前記ベース領域に形成されたエミッタ領域
と、前記第2の開口部内および前記第1の絶縁膜上に形
成されたエミッタ電極とを有することを特徴とする。
【0016】これにより、導電体層からなるベース領域
を有するバイポーラトランジスタにおいて、ベース領域
とコレクタ領域との間隔がリセスの深さに応じて低減さ
れ、バイポーラトランジスタの周波数特性が向上する。
したがって、バイポーラトランジスタをより高速化に適
した構造とすることができる。
【0017】本発明の半導体装置は、好適には、前記半
導体基板に形成された第2の能動素子をさらに有し、前
記第2の能動素子は、前記半導体基板の内部に前記コレ
クタ領域と隔てて形成された第2のコレクタ領域と、前
記第2のコレクタ領域上部の前記半導体基板表層に形成
された第2のベース領域と、前記第2のベース領域の表
層に形成された第2のエミッタ領域とを有することを特
徴とする。
【0018】これにより、導電体層からなるベース領域
を有する高速化に適したバイポーラトランジスタ(第1
の能動素子)と、高い耐圧を有する第2の能動素子とを
同一基板上に形成する場合に、第1の能動素子のコレク
タ層の厚さを第2の能動素子のコレクタ層の厚さよりも
薄くして、それぞれの素子特性を最適化することが可能
となる。したがって、異なる構造の素子が混載された半
導体装置をより高性能化することができる。
【0019】本発明の半導体装置は、好適には、前記半
導体基板に形成された第2の能動素子をさらに有し、前
記第2の能動素子は、前記半導体基板上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極と、前記半導体基板に前
記ゲート電極に対して自己整合的に形成されたLDD
(lightly doped drain)領域と、
前記ゲート電極側面に形成された、前記第1の絶縁膜お
よび前記第2の絶縁膜の少なくとも一方と同一の層から
なるサイドウォールと、前記半導体基板に前記サイドウ
ォールに対して自己整合的に形成された、前記LDD領
域よりも高濃度の不純物を含有するソース領域およびド
レイン領域とを有することを特徴とする。
【0020】これにより、導電体層からなるベース領域
を有し、ベース領域下部のコレクタ層の厚さが低減され
たバイポーラトランジスタを、CMOSと同一の基板上
に形成する場合にも、製造工程の増加あるいは複雑化を
避けることができる。すなわち、高速化に適したバイポ
ーラトランジスタと、高集積化に適したCMOSとを混
載する集積回路を低コストで製造することが可能とな
る。
【0021】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の内部にコレ
クタ領域を形成する工程と、前記半導体基板上に第1の
絶縁膜を形成する工程と、前記コレクタ領域上部の前記
第1の絶縁膜の一部に第1の開口部を形成する工程と、
前記第1の開口部をマスクとして前記第1の開口部底部
の前記半導体基板表面にエッチングを行い、前記第1の
開口部に自己整合的にリセスを形成する工程と、前記リ
セス部分および少なくとも一部の前記第1の絶縁膜上
に、導電体層からなるベース領域を形成する工程と、前
記リセス上に第2の開口部を有する第2の絶縁膜を、前
記ベース領域上の少なくとも一部に形成し、前記第2の
開口部内および前記第2の絶縁膜上にエミッタ電極を形
成する工程と、前記エミッタ電極から前記第2の開口部
を介して前記ベース領域に不純物を拡散させ、前記第2
の開口部底部にエミッタ領域を形成する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0022】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板の内部に前記コレクタ領域を形成す
る工程は、第1導電型半導体基板の表層に第2導電型不
純物を拡散させ、前記コレクタ領域を形成する工程と、
前記第1導電型半導体基板上に、前記半導体基板の一部
となる第2導電型半導体層を形成する工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0023】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記ベース領域を形成する工程は、前記リセス部分
および前記第1の絶縁膜上にエピタキシャル成長により
前記導電体層を形成する工程と、前記導電体層にエッチ
ングを行い、前記ベース領域を形成する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0024】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記第2の絶縁膜および前記エミッタ電極を形成す
る工程は、少なくとも前記ベース領域上に絶縁膜を形成
する工程と、前記リセス上の前記絶縁膜の一部に前記第
2の開口部を形成する工程と、前記第2の開口部内およ
び前記絶縁膜上にエミッタ用導電体層を形成する工程
と、前記エミッタ用導電体層にエッチングを行い、前記
エミッタ電極を形成する工程と、前記エミッタ電極をマ
スクとして前記絶縁膜にエッチングを行い、前記第2の
絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0025】これにより、導電体層からなるベース領域
を有するバイポーラトランジスタのコレクタ層の厚さ
を、製造工程の増加あるいは複雑化を避けながら低減す
ることが可能となる。したがって、周波数特性等が改善
され、より高速性に優れたバイポーラトランジスタを含
む半導体装置を製造することが可能となる。
【0026】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、ベース/コレクタ間距離はリセスの深さ、すなわ
ち半導体基板表面のエッチング量に応じて決定される。
したがって、ベース/コレクタ間距離を適宜調整するこ
とにより、素子特性を最適化することが可能である。
【0027】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板の内部に前記コレクタ領域と隔てて
形成された第2のコレクタ領域と、前記第2のコレクタ
領域上部の前記半導体基板表層に形成された第2のベー
ス領域と、前記第2のベース領域の表層に形成された第
2のエミッタ領域とを有する第2の能動素子を前記半導
体基板に形成する工程をさらに有し、前記第2のコレク
タ領域を形成する工程は、前記コレクタ領域を形成する
工程と共通の工程であり、前記第2のベース領域を形成
する工程は、前記半導体基板に不純物をイオン注入する
工程を含み、前記第2のエミッタ領域を形成する工程
は、前記エミッタ領域を形成する工程と共通の工程であ
ることを特徴とする。
【0028】これにより、導電体層からなるベース領域
を有する高速化に適したバイポーラトランジスタ(第1
の能動素子)を、高い耐圧を有する第2の能動素子と同
一基板上に、簡略化されたプロセスで形成することが可
能となる。本発明の半導体装置の製造方法によれば、製
造工程を増加あるいは複雑化させずに、第1の能動素子
のコレクタ層の厚さを第2の能動素子のコレクタ層の厚
さよりも薄くすることが可能である。したがって、それ
ぞれの素子特性を最適化し、より高性能化された半導体
装置を製造することが可能となる。
【0029】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板に第2の能動素子を形成する工程を
さらに有し、前記第2の能動素子を形成する工程は、前
記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
成する工程と、前記半導体基板に前記ゲート電極に対し
て自己整合的にLDD領域を形成する工程と、前記半導
体基板上に前記第1の絶縁膜を形成する工程において、
前記ゲート電極を前記第1の絶縁膜により被覆する工程
と、前記第1の絶縁膜の一部に第1の開口部を形成する
工程において、前記第1の絶縁膜をエッチバックして前
記ゲート電極側面にサイドウォールを形成する工程と、
前記半導体基板に前記サイドウォールに対して自己整合
的に、前記LDD領域よりも高濃度の不純物を含有する
ソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板に第2の能動素子を形成する工程を
さらに有し、前記第2の能動素子を形成する工程は、前
記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
成する工程と、前記半導体基板に前記ゲート電極に対し
て自己整合的にLDD領域を形成する工程と、前記ベー
ス領域上に前記絶縁膜を形成する工程において、前記ゲ
ート電極を前記絶縁膜により被覆する工程と、前記エミ
ッタ電極をマスクとして前記絶縁膜にエッチングを行う
工程において、前記絶縁膜をエッチバックして前記ゲー
ト電極側面にサイドウォールを形成する工程と、前記半
導体基板に前記サイドウォールに対して自己整合的に、
前記LDD領域よりも高濃度の不純物を含有するソース
領域およびドレイン領域を形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0031】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板に第2の能動素子を形成する工程を
さらに有し、前記第2の能動素子を形成する工程は、前
記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
成する工程と、前記半導体基板に前記ゲート電極に対し
て自己整合的にLDD領域を形成する工程と、前記半導
体基板上に前記第1の絶縁膜を形成する工程において、
前記ゲート電極を前記第1の絶縁膜により被覆する工程
と、前記第1の絶縁膜の一部に第1の開口部を形成する
工程において、前記第1の絶縁膜をエッチバックして前
記ゲート電極側面に第1のサイドウォールを形成する工
程と、前記ベース領域上に前記絶縁膜を形成する工程に
おいて、前記ゲート電極を前記絶縁膜により被覆する工
程と、前記エミッタ電極をマスクとして前記絶縁膜にエ
ッチングを行い、前記第2の絶縁膜を形成する工程にお
いて、前記絶縁膜をエッチバックして前記第1のサイド
ウォール上に第2のサイドウォールを形成する工程と、
前記半導体基板に前記第1および第2のサイドウォール
に対して自己整合的に、前記LDD領域よりも高濃度の
不純物を含有するソース領域およびドレイン領域を形成
する工程とを有することを特徴とする。
【0032】これにより、導電体層からなるベース領域
を有し、ベース領域下部のコレクタ層の厚さが低減され
たバイポーラトランジスタを、CMOSと同一の基板上
に簡略化されたプロセスで形成することが可能となる。
したがって、高速化に適したバイポーラトランジスタ
と、高集積化に適したCMOSとを混載する集積回路を
低コストで製造することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置およ
びその製造方法の実施の形態について、図面を参照して
説明する。 (実施形態1)図1は本実施形態の半導体装置の断面図
であり、イオン注入により形成されたベース領域を含む
npnバイポーラトランジスタ(II npn)と、エ
ピタキシャルベース層を含むnpnバイポーラトランジ
スタ(Epi npn)とが同一基板上に形成されてい
る。
【0034】図1に示すように、p型半導体基板1上に
n型エピタキシャル層2が形成され、II npn部分
およびEpi npn部分のp型半導体基板1表層には
それぞれn型コレクタ埋め込み層3が形成されている。
n型エピタキシャル層2の表面にはLOCOS技術によ
りフィールド酸化膜4が形成されている。フィールド酸
化膜4下部には素子分離のためのpウェル5が形成され
ている。
【0035】II npn部分にはn型エピタキシャル
層2の表層にp型ベース領域6が形成されている。p型
ベース領域6上に第1の絶縁膜として例えばシリコン酸
化膜7が形成されている。シリコン酸化膜7に設けられ
た開口部およびシリコン酸化膜7上に、エミッタ取り出
し部分となるエミッタポリシリコン層8が形成されてい
る。エミッタポリシリコン層8からの不純物拡散によ
り、p型ベース領域6の表層にn型エミッタ領域9が形
成されている。
【0036】n型コレクタ埋め込み層3上のn型エピタ
キシャル層2の一部に、p型ベース領域6と隔ててコレ
クタプラグ領域10が形成されている。コレクタプラグ
領域10にはn型不純物が拡散されている。上記のII
npnが形成された基板表面は、Epi npn部分
と共通に層間絶縁膜11によって被覆されている。層間
絶縁膜11に設けられたコンタクトホールには、各トラ
ンジスタを配線(不図示)等と接続するための電極12
が形成されている。
【0037】一方、Epi npn部分にはn型エピタ
キシャル層2上に第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜7
が形成され、シリコン酸化膜7に開口部が形成されてい
る。シリコン酸化膜7の開口部底部に露出するn型エピ
タキシャル層2に、リセス2aが形成されている。リセ
ス2a上、シリコン酸化膜7の開口部内およびその周囲
のシリコン酸化膜7上にp型ベース層13が形成されて
いる。リセス2aの底部がp型ベース層13の下面とな
るため、図18に示す従来構造のEpi npnに比較
してコレクタ層の厚さが低減されている。リセス2aの
深さを適宜選択することにより、ベース/コレクタ間距
離の最適化が可能である。これにより、Epi npn
の周波数特性等を向上させることができる。
【0038】シリコン酸化膜7の開口部の上部にはp型
ベース層13を介して、第2の絶縁膜であるシリコン酸
化膜14が形成されている。シリコン酸化膜14には開
口部が設けられている。シリコン酸化膜14の開口部内
およびシリコン酸化膜14上に、エミッタ取り出し部分
となるエミッタポリシリコン層8が形成されている。エ
ミッタポリシリコン層8からの不純物拡散により、p型
ベース層13の表層にn型エミッタ領域9が形成されて
いる。上記のようなII npnを例えば集積回路内の
高い電源電圧が要求される機能ブロックに形成し、Ep
i npnを例えば高速化が要求される機能ブロックに
形成することにより、バイポーラ集積回路を高性能化す
ることができる。
【0039】次に、上記の本実施形態の半導体装置の製
造方法について説明する。まず、図2(a)に示すよう
に、p型半導体基板1の表層にn型コレクタ埋め込み層
3を形成する。p型半導体基板1としては例えば抵抗率
10Ω・cm程度のシリコン基板を用いる。n型コレク
タ埋め込み層3を形成するには、図示しないが、まず、
p型半導体基板1の表面に厚さ100〜500nm程度
の熱酸化膜を形成する。
【0040】II npn部分およびEpi npn部
分のそれぞれにおいて、n型コレクタ埋め込み層3形成
領域の熱酸化膜をエッチングにより除去して開口部を形
成する。熱酸化膜の開口部を介してp型半導体基板1
に、Sb23 を例えば1200℃、60分程度の熱処
理により気相拡散させる。その後、例えばフッ酸系の薬
液を用いたウェットエッチングにより、p型半導体基板
1表面の熱酸化膜を除去する。あるいは、n型不純物の
イオン注入によってもn型コレクタ埋め込み層3を形成
することができる。
【0041】次に、図2(b)に示すように、p型半導
体基板1上にn型エピタキシャル層2を形成する。n型
エピタキシャル層2としては例えば抵抗率1〜5Ω・c
m程度、厚さ0.7〜2.0μm程度のn型シリコン層
をエピタキシャル成長させる。続いて、図2(c)に示
すように、LOCOS技術により例えば厚さ300〜8
00nm程度のフィールド酸化膜4を形成する。
【0042】フィールド酸化膜4を形成するには、ま
ず、n型エピタキシャル層2の表面に熱酸化により例え
ば厚さ50nm程度の酸化膜(不図示)を形成してか
ら、その上層に例えば減圧CVD(chemical
vapor deposition)により厚さ100
nm程度のシリコン窒化膜を形成する。n型エピタキシ
ャル層2上の酸化膜は、n型エピタキシャル層2とシリ
コン窒化膜との界面の欠陥を防止する目的で設けられ
る。
【0043】図2(c)に示すように、素子形成領域上
にシリコン窒化膜15が残るようにエッチングを行う。
シリコン窒化膜15を耐酸化マスクとしてn型エピタキ
シャル層2に例えば1000〜1050℃程度のスチー
ム酸化を行うことにより、フィールド酸化膜4が形成さ
れる。その後、例えば150℃程度に加熱したリン酸溶
液を用いてシリコン窒化膜15を除去する。
【0044】次に、図3(a)に示すように、素子分離
領域にpウェル5を形成する。pウェル5形成領域に開
口を有するフォトレジスト21をパターニングしてか
ら、フォトレジスト21をマスクとして例えばホウ素等
のp型不純物をイオンエネルギー100〜720ke
V、ドーズ量1×1012〜5×1013atoms/cm
2の条件で複数回イオン注入する。その後、フォトレジ
スト21を除去する。
【0045】次に、図3(b)に示すように、II n
pn部分およびEpi npn部分にそれぞれコレクタ
プラグ領域10を形成する。コレクタプラグ領域10形
成領域に開口を有するフォトレジスト22をパターニン
グしてから、フォトレジスト22をマスクとして例えば
リン等のn型不純物をイオンエネルギー150〜720
keV、ドーズ量1×1012〜5×1013atoms/
cm2 の条件で複数回イオン注入する。その後、フォト
レジスト22を除去する。
【0046】次に、図4(a)に示すように、例えば9
00〜1100℃、10〜60分程度の熱処理を窒素雰
囲気で行うことにより、図3(a)および(b)に示す
工程でイオン注入された不純物を拡散させ、p型半導体
基板1に接続するpウェル5と、n型コレクタ埋め込み
層3に接続するコレクタプラグ領域10を形成する。そ
の後、素子形成領域上の酸化膜(不図示)をすべて除去
する。
【0047】次に、図4(b)に示すように、例えば8
00〜900℃の熱酸化により素子形成領域上に厚さ7
〜10nmの熱酸化膜(不図示)を形成してから、II
npnのベース形成領域に開口を有するフォトレジス
ト23をパターニングする。フォトレジスト23をマス
クとしてホウ素またはBF2 等のp型不純物をイオンエ
ネルギー10〜50keV、ドーズ量1×1012〜5×
1013atoms/cm2 の条件でイオン注入する。
【0048】図示しないがさらに、フォトレジスト23
をマスクとしてリン等のn型不純物を例えば3×1012
atoms/cm2 程度、所定のイオンエネルギーでイ
オン注入し、ベース直下のコレクタ不純物濃度を増大さ
せるための不純物層を形成してもよい。イオン注入後、
フォトレジスト23を除去する。その後、例えば800
〜1000℃、10〜60分程度の熱処理を窒素雰囲気
で行って不純物を拡散させ、II npnのp型ベース
領域6を形成する。
【0049】次に、図5(a)に示すように、第1の絶
縁膜として例えば厚さ100〜200nm程度のシリコ
ン酸化膜7をCVDにより形成する。さらに、Epi
npn部分に開口を有するフォトレジスト(不図示)を
パターニングしてから、フォトレジストをマスクとして
例えばドライエッチングを行い、シリコン酸化膜7に開
口部7aを形成し、開口部7a底部のn型エピタキシャ
ル層2にリセス2aを形成する。リセス2aをエッチン
グする深さは、要求されるエミッタ/コレクタ耐圧等に
応じて適宜決定する。その後、フォトレジストを除去す
る。
【0050】本実施形態の半導体装置の製造方法によれ
ば、シリコン酸化膜7に開口部7aを形成するためのエ
ッチング工程においてリセス2aが形成される。したが
って、リセス2a形成のためのマスクやフォトレジスト
を形成する工程を、従来の製造方法に追加する必要がな
い。また、エッチング量を変更することによりリセス2
aの深さ、すなわちベース/コレクタ間の距離を調整す
ることが可能である。
【0051】次に、図5(b)に示すように、開口部7
a内およびリセス2a部分を含む全面に、Epi np
nのp型ベース層13となるp型半導体層13aを形成
する。p型半導体層13aは例えばホウ素等のp型不純
物を含有する厚さ50〜200nm程度の層とする。開
口部7a内のリセス2a部分には基板(n型エピタキシ
ャル層2)が露出しているため、p型半導体層13aと
してエピタキシャル層が形成される。一方、シリコン酸
化膜7上のp型半導体層13aは多結晶または非晶質と
なる。
【0052】p型半導体層13aの半導体材料は基板
(n型エピタキシャル層2)と同じ材料であっても(ホ
モ接合)、異なる材料(ヘテロ接合)であってもいずれ
でもよい。例えば、p型半導体層13aとしてp型シリ
コンを用いるかわりに、ホウ素等のp型不純物がドープ
されたSiGeを用いることにより、バイポーラトラン
ジスタをさらに高性能化することも可能である。
【0053】次に、図6(a)に示すように、Epi
npnのp型ベース層13を形成する。全面にp型半導
体層13aを形成した後(図5(b)参照)、シリコン
酸化膜7の開口部7a上およびその周囲のベース取り出
し部分上にフォトレジスト(不図示)を形成する。フォ
トレジストをマスクとしてp型半導体層13aにエッチ
ングを行うことにより、p型ベース層13が形成され
る。その後、フォトレジストを除去する。
【0054】次に、図6(b)に示すように、全面に第
2の絶縁膜としてシリコン酸化膜14を、例えばCVD
により厚さ150〜200nm程度形成する。シリコン
酸化膜14によりEpi npnのエミッタポリシリコ
ン層8とp型ベース層13とが分離される。全面にシリ
コン酸化膜14を形成した後、II npnとEpin
pnそれぞれのエミッタ形成領域に開口を有するフォト
レジスト(不図示)を形成する。フォトレジストをマス
クとしてシリコン酸化膜14(およびIInpn部分に
ついてはその下層のシリコン酸化膜7)に例えばドライ
エッチングを行い、開口部14a、14bを形成する。
II npnの開口部14aにはp型ベース領域6が露
出し、Epi npnの開口部14bにはp型ベース層
13が露出する。その後、フォトレジストを除去する。
【0055】次に、図7(a)に示すように、開口部1
4a、14b内を含む全面に、例えばCVDにより厚さ
100〜150nm程度のポリシリコン層8aを形成す
る。ポリシリコン層8aはII npnとEpi np
nそれぞれのエミッタポリシリコン層8となる。CVD
によりポリシリコン層8aを堆積させた後、ポリシリコ
ン層8aにn型不純物として例えばヒ素をイオンエネル
ギー30〜70keV、ドーズ量1×1015〜1×10
16atoms/cm2 の条件でイオン注入する。
【0056】さらに、例えば1000℃、5〜30秒の
RTA(rapid thermal anneali
ng)を行って、ポリシリコン層8aにイオン注入され
たヒ素を活性化させる。また、この熱処理によりポリシ
リコン層8aから開口部14a、14bを介してヒ素が
p型ベース領域6およびp型ベース層13にそれぞれ拡
散される。これにより、II npnおよびEpi n
pnにそれぞれn型エミッタ領域9が形成される。
【0057】次に、図7(b)に示すように、ポリシリ
コン層8a(図7(a)参照)に例えばドライエッチン
グを行い、II npnおよびEpi npnにそれぞ
れエミッタポリシリコン層8を形成する。ポリシリコン
層8aのエッチングはフォトレジスト(不図示)をマス
クとして行われるが、フォトレジストの形成前にポリシ
リコン層8a上の全面に例えばシリコン酸化膜等の絶縁
膜を形成しておくことにより、エミッタポリシリコン層
8上部を被覆する絶縁膜16が得られる。絶縁膜16
は、続く工程でII npnとEpi npnそれぞれ
のベース取り出し部分にイオン注入を行う際に、エミッ
タポリシリコン層8に不純物がイオン注入されるのを防
止するためのマスクとなる。
【0058】本実施形態の半導体装置の製造方法におい
ては、ポリシリコン層8aから不純物を熱拡散させてn
型エミッタ領域9を形成した後、ポリシリコン層8aに
エッチングを行ってエミッタポリシリコン層8を形成し
ているが、逆に、ポリシリコン層8aにエッチングを行
ってエミッタポリシリコン層8を形成してからn型エミ
ッタ領域9を形成してもよい。同一の基板上に形成され
る他の素子とのプロセスの整合性を考慮して、工程を適
宜決定する。
【0059】エミッタポリシリコン層8を形成した後、
フォトレジストを除去する。さらに、エミッタポリシリ
コン層8をマスクとして異方性エッチングを行い、シリ
コン酸化膜14およびシリコン酸化膜7を除去する。こ
れにより、II npnのp型ベース領域6およびEp
i npnのp型ベース層13のベース取り出し部分
が、エミッタポリシリコン層8に自己整合的に露出す
る。また、II npnおよびEpi npnのコレク
タプラグ領域10もそれぞれ露出する。
【0060】次に、図8(a)に示すように、II n
pnとEpi npnそれぞれのコレクタプラグ領域1
0に開口を有するフォトレジスト24を形成する。フォ
トレジスト24をマスクとして、ヒ素等のn型不純物を
例えばイオンエネルギー25〜40keV、ドーズ量2
×1015〜7×1015atoms/cm2 の条件でイオ
ン注入する。これにより、コレクタ取り出し抵抗を低減
させる低抵抗部10aが形成される。その後、フォトレ
ジスト24を除去する。
【0061】次に、図8(b)に示すように、II n
pnおよびEpi npnのベース取り出し部分に開口
を有するフォトレジスト25を形成する。フォトレジス
ト25をマスクとして、BF2 等のp型不純物を例えば
イオンエネルギー25〜40keV、ドーズ量1×10
15〜5×1015atoms/cm2 の条件でイオン注入
する。これにより、II npnのp型ベース領域6に
グラフトベース6aが形成され、ベース抵抗が低減され
る。
【0062】また、Epi npnのベース取り出し部
分も低抵抗化される。ここで、IInpnとEpi n
pnのそれぞれにおいて、エミッタポリシリコン層8の
上部は絶縁膜16により被覆されているため、エミッタ
ポリシリコン層8へのp型不純物のイオン注入は防止さ
れる。イオン注入後、フォトレジスト25を除去する。
【0063】その後、図1に示すように、例えばプラズ
マCVDによりシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜11
を形成する。層間絶縁膜11にエッチングを行ってコン
タクトホールを形成し、コンタクトホールに電極12を
形成する。電極12としては例えば、コンタクトホール
内にタングステンを埋め込んでから、その上層にバリア
メタルを介してアルミニウムまたはアルミニウム合金か
らなる配線を形成する。以上の工程により、図1に示す
本実施形態の半導体装置が得られる。図示しないが、さ
らに上層に多層配線やパッシベーション膜等が形成され
る。
【0064】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、イオン注入によりベース領域6が形成される
バイポーラトランジスタ(II npn)と、エピタキ
シャルベース層13を有するバイポーラトランジスタ
(Epi npn)とを共通のプロセスで同一基板上に
形成する場合に、製造工程を複雑化あるいは増加させず
にEpi npnのコレクタ層の厚さを低減することが
できる。また、n型エピタキシャル層2のエッチング量
を調節することにより、コレクタ層の厚さを最適化する
ことが可能である。
【0065】これにより、Epi npnの周波数特性
を向上させ、より高速化させることができる。したがっ
て、II npnを例えば高い電源電圧が要求される機
能ブロックに形成し、Epi npnを高速化が要求さ
れる機能ブロックに形成する場合、より高性能化された
バイポーラ集積回路を形成することができる。
【0066】(実施形態2)図9(a)は本実施形態の
半導体装置の断面図である。本実施形態の半導体装置
は、実施形態1に示すエピタキシャルベース層を有する
npnバイポーラトランジスタ(Epi npn)とC
MOSとを同一基板上に有する。図示しないが実施形態
1と同様に、イオン注入により形成されたベース領域を
含むnpnバイポーラトランジスタ(II npn)を
同一基板上にさらに形成することも可能である。
【0067】Epi npn部分の構造については実施
形態1と重複するため省略する。また、本実施形態の半
導体装置の製造方法についても、バイポーラトランジス
タ部分の実施形態1と共通する工程は、説明を適宜省略
する。一方、図示しないがII npnを混載する場合
の工程については、適宜説明を補足した。
【0068】図9(a)に示すように本実施形態の半導
体装置は、p型半導体基板1上にn型エピタキシャル層
2を有し、n型エピタキシャル層2の表面にはLOCO
S技術によりフィールド酸化膜4が形成されている。C
MOS部分のp型半導体基板1表層には、CMOS形成
領域をp型半導体基板1から電気的に分離するためのn
型埋め込み層31が形成されている。
【0069】n型埋め込み層31上部のn型エピタキシ
ャル層2にはNMOS用のpウェル32が形成されてい
る。また、CMOS部分とバイポーラトランジスタ部分
との間のフィールド酸化膜4下部には、素子分離のため
のpウェル5がpウェル32と同一の工程で形成されて
いる。pウェル32に形成されたnウェル33に、LD
D構造のPMOSが形成されている。pウェル32には
LDD構造のNMOSが形成されている。
【0070】上記のCMOSおよびEpi npnが形
成された基板表面は、層間絶縁膜11によって被覆され
ている。層間絶縁膜11に設けられたコンタクトホール
には、各トランジスタを配線(不図示)等と接続するた
めの電極12が形成されている。
【0071】上記の本実施形態の半導体装置によれば、
実施形態1と同様にEpi npn部分のn型エピタキ
シャル層2にリセス2aが形成され、リセス2aの底部
がp型ベース層13の下面となる。リセス2aの深さは
要求されるエミッタ/コレクタ耐圧等に応じて適宜決定
される。したがって、図18に示す従来構造のEpin
pnに比較してコレクタ層の厚さが低減され、Epi
npnの高速化が可能となる。
【0072】一方、CMOS部分のPMOSおよびNM
OSはそれぞれ高耐圧のLDD構造となっている。CM
OS部分のゲート電極に形成されるサイドウォールは、
バイポーラトランジスタ部分のシリコン酸化膜7、14
と同一の層からなる。すなわち、シリコン酸化膜7、1
4の成膜およびエッチングを行う工程において、サイド
ウォールを形成し、BiCMOSプロセスを簡略化する
ことが可能である。
【0073】次に、上記の本実施形態の半導体装置の製
造方法について、以下に説明する。まず、図9(b)に
示すように、抵抗率10Ω・cm程度のp型半導体基板
1の表面に、熱酸化により例えば厚さ300nm程度の
酸化膜34を形成する。酸化膜34の上層に、Epi
npn形成領域(あるいはさらにII npn形成領
域)に開口を有するフォトレジスト41を形成する。フ
ォトレジスト41をマスクとして酸化膜34にエッチン
グを行い、開口部34aを形成してから、フォトレジス
ト41を除去する。
【0074】次に、図10(a)に示すように、CMO
S形成領域に開口を有するフォトレジスト42を形成す
る。フォトレジスト42をマスクとしてリン等のn型不
純物を所定の条件でイオン注入し、n型埋め込み層31
を形成する。その後、フォトレジスト42を除去する。
【0075】次に、図10(b)に示すように、酸化膜
34の開口部34aを介してp型半導体基板1に、実施
形態1と同様に例えばSb23 を気相拡散させ、Ep
inpn(あるいはさらにII npn)のn型コレク
タ埋め込み層3を形成する。その後、例えばフッ酸系の
薬液を用いたウェットエッチングにより酸化膜34を除
去する。あるいは、n型不純物のイオン注入によっても
n型コレクタ埋め込み層3を形成することができる。
【0076】次に、図11(a)に示すように、p型半
導体基板1上に例えば抵抗率1〜5Ω・cm程度、厚さ
0.7〜2.0μm程度のn型エピタキシャル層2を形
成する。さらに、n型エピタキシャル層2の表面に実施
形態1と同様のLOCOS技術により、厚さ300〜8
00nm程度のフィールド酸化膜4を形成する。
【0077】次に、図11(b)に示すように、素子分
離領域にpウェル5を形成し、CMOS部分にpウェル
32を形成する。pウェル5、32形成領域に開口を有
するフォトレジスト43をパターニングしてから、フォ
トレジスト43をマスクとして例えばホウ素等のp型不
純物をイオンエネルギー100〜720keV、ドーズ
量1×1012〜5×1013atoms/cm2 の条件で
複数回イオン注入する。さらに、NMOSのしきい値電
圧を調整する目的で、フォトレジスト43をマスクとし
てn型エピタキシャル層2の表面に、ホウ素等のp型不
純物をより低いドーズ量でイオン注入してもよい。その
後、フォトレジスト43を除去する。
【0078】次に、図12(a)に示すように、Epi
npn部分(あるいはさらにIInpn部分)にコレ
クタプラグ領域10を形成し、PMOS部分にnウェル
33を形成する。コレクタプラグ形成領域およびnウェ
ル形成領域に開口を有するフォトレジスト44をパター
ニングしてから、フォトレジスト44をマスクとして例
えばリン等のn型不純物をイオンエネルギー150〜7
20keV、ドーズ量1×1012〜5×1013atom
s/cm2 の条件で複数回イオン注入する。さらに、P
MOSのしきい値電圧を調整する目的で、フォトレジス
ト44をマスクとしてn型エピタキシャル層2の表面
に、リン等のn型不純物をより低いドーズ量でイオン注
入してもよい。その後、フォトレジスト44を除去す
る。
【0079】次に、図12(b)に示すように、例えば
900〜1100℃、10〜60分程度の熱処理を窒素
雰囲気で行うことにより、図11(b)に示す工程でp
ウェル5、32にイオン注入されたp型不純物と、図1
2(a)に示す工程でコレクタプラグ領域10およびn
ウェル33にイオン注入された不純物をそれぞれ拡散さ
せる。その後、素子形成領域上の酸化膜(不図示)をす
べて除去する。
【0080】また、図12(b)に示すように、PMO
SおよびNMOSにそれぞれゲート電極35を形成す
る。ゲート電極35を形成するには、まず、図12
(a)に示す工程の後、素子形成領域に残存する酸化膜
(不図示)をフッ酸系の薬液等を用いて除去する。続い
て、n型エピタキシャル層2の表面に800〜900℃
程度の熱酸化により厚さ7〜10nm程度のゲート酸化
膜(不図示)を形成する。
【0081】その上層に、例えば減圧CVDにより厚さ
100nm程度のポリシリコン層を形成する。ポリシリ
コン中には例えばPOCl3 を用いたプレデポジション
により高濃度のn型不純物を含有させる。ポリシリコン
層の上層にタングステン等の高融点金属を、例えばCV
Dにより厚さ100nm程度堆積する。熱処理によりタ
ングステンシリサイド等の高融点金属シリサイドを形成
してから、タングステンシリサイド層およびポリシリコ
ン層に例えば反応性イオンエッチング(RIE;rea
ctive ion etching)を行うことによ
り、ゲート電極35が形成される。
【0082】次に、図13(a)に示すように、PMO
S形成領域に開口を有するフォトレジスト45を形成す
る。フォトレジスト45をマスクとしてホウ素またはB
2のp型不純物を例えば1×1012〜5×1013at
oms/cm2 程度、所定のイオンエネルギーでイオン
注入し、p型LDD領域36を形成する。II npn
を形成する場合には、この工程においてp型ベース領域
を形成することができる。その後、フォトレジスト45
を除去する。
【0083】次に、図13(b)に示すように、NMO
S形成領域に開口を有するフォトレジスト46を形成す
る。フォトレジスト46をマスクとしてリンまたはヒ素
のn型不純物を例えば1×1012〜5×1013atom
s/cm2 程度、所定のイオンエネルギーでイオン注入
し、n型LDD領域37を形成する。その後、フォトレ
ジスト46を除去する。
【0084】次に、図14(a)に示すように、第1の
絶縁膜として例えば厚さ100〜200nm程度のシリ
コン酸化膜7をCVDにより全面に形成する。続いて、
図14(b)に示すように、Epi npnのリセス2
a形成領域とコレクタプラグ領域10、およびCMOS
部分に開口を有するフォトレジスト47を形成する。
【0085】フォトレジスト47をマスクとして例えば
ドライエッチングを行い、シリコン酸化膜7に開口部7
aを形成し、開口部7a底部のn型エピタキシャル層2
にリセス2aを形成する。本実施形態の半導体装置の製
造方法によれば、実施形態1と同様に、シリコン酸化膜
7に開口部7aを形成するためのエッチングによりリセ
ス2aが形成される。したがって、リセス2a形成のた
めのマスクやフォトレジストを形成する工程を、従来の
製造方法に追加する必要がない。
【0086】また、このエッチング工程によりコレクタ
プラグ領域10上のシリコン酸化膜7も除去する。一
方、CMOS部分のゲート電極35の側面にはシリコン
酸化膜7からなるサイドウォール38が形成される。そ
の後、フォトレジスト47を除去する。
【0087】次に、図15(a)に示すように、Epi
npnのp型ベース層13を形成する。p型ベース層
13を形成するには実施形態1と同様に、まず、シリコ
ン酸化膜7の開口部7a内およびリセス2a部分を含む
全面に、ホウ素等のp型不純物を含有するp型半導体層
を厚さ50〜200nm程度エピタキシャル成長させ
る。開口部7a内のリセス2a部分にはp型半導体層と
してエピタキシャル層が形成され、シリコン酸化膜7上
には多結晶または非晶質のp型半導体層が形成される。
その後、フォトレジストをマスクとしてp型半導体層に
エッチングを行うことにより、p型ベース層13が形成
される。
【0088】次に、図15(b)に示すように、全面に
第2の絶縁膜としてシリコン酸化膜14を、例えばCV
Dにより厚さ150〜200nm程度形成する。シリコ
ン酸化膜14によりEpi npnのエミッタポリシリ
コン層8とp型ベース層13とが分離される。また、シ
リコン酸化膜14はCMOS部分において、ゲート電極
35のサイドウォール38表面にさらに積層され、サイ
ドウォール38の一部となる。
【0089】全面にシリコン酸化膜14を形成した後、
Epi npn(あるいはさらにII npn)のエミ
ッタ形成領域に開口を有するフォトレジスト(不図示)
を形成する。フォトレジストをマスクとしてシリコン酸
化膜14に例えばドライエッチングを行い、開口部14
bを形成する。Epi npnの開口部14bにはp型
ベース層13が露出する。II npnを形成する場
合、II npn部分のシリコン酸化膜14に形成され
た開口部にはp型ベース領域が露出する。その後、フォ
トレジストを除去する。
【0090】次に、図16(a)に示すように、開口部
14b内を含む全面に、例えばCVDにより厚さ100
〜150nm程度のポリシリコン層8aを形成する。ポ
リシリコン層8aはEpi npn(あるいはさらにI
I npn)のエミッタポリシリコン層8となる。ポリ
シリコン層8aには実施形態1と同様にn型不純物をイ
オン注入し、例えばRTAにより不純物を活性化させ
る。
【0091】この熱処理によりポリシリコン層8aから
開口部14bを介してn型不純物がEpi npnのp
型ベース層13(あるいはさらにII npnのp型ベ
ース領域)に拡散される。これにより、Epi npn
(あるいはさらにII npn)のn型エミッタ領域9
が形成される。
【0092】次に、図16(b)に示すように、ポリシ
リコン層8a(図16(a)参照)に例えばドライエッ
チングを行い、Epi npn(あるいはさらにII
npn)のエミッタポリシリコン層8を形成する。実施
形態1と同様に、ポリシリコン層8a上の全面に例えば
シリコン酸化膜等の絶縁膜を形成してから、ポリシリコ
ン層8aのエッチングマスクとなるフォトレジスト(不
図示)を形成する。
【0093】これにより、エミッタポリシリコン層8上
部が絶縁膜16により被覆され、続く工程でEpi n
pn(あるいはさらにII npn)のベース取り出し
部分に不純物のイオン注入を行う際に、エミッタポリシ
リコン層8へのイオン注入が防止される。
【0094】本実施形態の半導体装置の製造方法におい
ても実施形態1と同様に、ポリシリコン層8aから不純
物を拡散させてn型エミッタ領域9を形成した後、ポリ
シリコン層8aにエッチングを行うかわりに、ポリシリ
コン層8aのエッチングを行ってからn型エミッタ領域
9を形成してもよい。同一の基板上に形成される他の素
子とのプロセスの整合性を考慮して、工程を適宜決定す
る。
【0095】エミッタポリシリコン層8を形成した後、
フォトレジストを除去する。さらに、エミッタポリシリ
コン層8をマスクとして異方性エッチングを行い、シリ
コン酸化膜14およびシリコン酸化膜7を除去する。こ
れにより、Epi npnのp型ベース層13のベース
取り出し部分(II npnを形成する場合には、さら
にII npnのp型ベース領域のベース取り出し部
分)が、エミッタポリシリコン層8に自己整合的に露出
する。また、コレクタプラグ領域10も露出する。
【0096】一方、CMOS部分についてはシリコン酸
化膜14が除去されることにより、PMOS、NMOS
それぞれのソース/ドレイン形成領域とゲート電極35
が露出する。シリコン酸化膜14に異方性エッチングが
行われるため、サイドウォール38上にシリコン酸化膜
14の一部が残り、シリコン酸化膜7とシリコン酸化膜
14が積層したサイドウォール38が得られる。その
後、続く工程で行われるイオン注入の緩衝用として、基
板表面に厚さ10nm程度の酸化膜(不図示)を例えば
CVDにより形成する。
【0097】次に、図17(a)に示すように、NMO
S部分およびEpi npn(あるいはさらにII n
pn)のコレクタプラグ領域10に開口を有するフォト
レジスト48を形成する。フォトレジスト48をマスク
としてヒ素等のn型不純物を例えばイオンエネルギー2
5〜40keV、ドーズ量2×1015〜7×1015at
oms/cm2 の条件でイオン注入する。これにより、
n型ソース/ドレイン領域39が形成される。また、コ
レクタプラグ領域10のコレクタ取り出し抵抗を低減す
る低抵抗部10aが形成される。その後、フォトレジス
ト48を除去する。
【0098】次に、図17(b)に示すように、PMO
S部分およびEpi npnのベース取り出し部分(あ
るいはさらにII npnのグラフトベース形成領域)
に開口を有するフォトレジスト49を形成する。フォト
レジスト49をマスクとしてBF2 等のp型不純物を例
えばイオンエネルギー25〜40keV、ドーズ量1×
1015〜5×1015atoms/cm2 の条件でイオン
注入する。これにより、p型ソース/ドレイン領域40
が形成される。
【0099】また、p型ベース層13のベース取り出し
部分にベース抵抗を低減する低抵抗部(不図示)が形成
される。その後、フォトレジスト49を除去する。ここ
で、Epi npnのエミッタポリシリコン層8の上部
は絶縁膜16によって被覆されているため、エミッタポ
リシリコン層8へのp型不純物のイオン注入は防止され
る。
【0100】その後、図9(a)に示すように、例えば
プラズマCVDによりシリコン酸化膜からなる層間絶縁
膜11を形成する。層間絶縁膜11にエッチングを行っ
てコンタクトホールを形成し、コンタクトホールに電極
12を形成する。電極12としては例えば、コンタクト
ホール内にタングステンを埋め込んでから、その上層に
バリアメタルを介してアルミニウムまたはアルミニウム
合金からなる配線を形成する。以上の工程により、図9
(a)に示す本実施形態の半導体装置が得られる。図示
しないが、さらに上層に多層配線やパッシベーション膜
等が形成される。
【0101】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、同一基板上にCMOSとエピタキシャルベー
ス層を有するバイポーラトランジスタを形成する場合
に、CMOSのLDDサイドウォール38をバイポーラ
トランジスタ部分のシリコン酸化膜7、14を用いて形
成することができる。したがって、プロセスを共有化さ
せ、BiCMOSプロセスを簡略化することが可能とな
る。
【0102】また、上記の本実施形態の半導体装置の製
造方法によれば、実施形態1と同様に、従来の製造工程
を複雑化あるいは増加させずに、エピタキシャルベース
層13を有するバイポーラトランジスタ(Epi np
n)のコレクタ層の厚さを任意の厚さに低減することが
できる。したがって、周波数特性が高く高速化が実現さ
れたバイポーラトランジスタを含むBiCMOSを形成
することが可能となる。
【0103】本発明の半導体装置およびその製造方法の
実施形態は、上記の説明に限定されない。例えば、バイ
ポーラトランジスタのベース取り出し部分(p型ベース
領域6やp型ベース層13の一部)やコレクタプラグ領
域、CMOSのソース/ドレイン領域39、40やゲー
ト電極35の表面にチタンシリサイド等の高融点金属シ
リサイドを形成し、これらの部分をさらに低抵抗化させ
てもよい。また、エピタキシャル成長によりベース層を
形成するかわりに、CVDによりベース層を形成するこ
とも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で、種々の変更が可能である。
【0104】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、導電体層
からなるベース領域下部のコレクタ層の厚さが低減さ
れ、バイポーラトランジスタをより高速化することが可
能となる。また、本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、高速動作が可能であるバイポーラトランジスタを簡
略なプロセスで形成することが可能となる。さらに、そ
のようなバイポーラトランジスタを他の構造の素子と同
一の基板上に、簡略なプロセスで形成することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る半導体装置の断面図
である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の実施形態1に係る半
導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図3】(a)および(b)は本発明の実施形態1に係
る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図4】(a)および(b)は本発明の実施形態1に係
る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図5】(a)および(b)は本発明の実施形態1に係
る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図6】(a)および(b)は本発明の実施形態1に係
る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図7】(a)および(b)は本発明の実施形態1に係
る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図8】(a)および(b)は本発明の実施形態1に係
る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図9】(a)は本発明の実施形態2に係る半導体装置
の断面図であり、(b)は本発明の実施形態2に係る半
導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図である。
【図10】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図11】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図12】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図13】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図14】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図15】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図16】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図17】(a)および(b)は本発明の実施形態2に
係る半導体装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
る。
【図18】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1…p型半導体基板、2…n型エピタキシャル層、2a
…リセス、3…n型コレクタ埋め込み層、4…フィール
ド酸化膜、5…pウェル、6…p型ベース領域、6a…
グラフトベース、7…シリコン酸化膜、7a…開口部、
8…エミッタポリシリコン層、8a…ポリシリコン層、
9…n型エミッタ領域、10…コレクタプラグ領域、1
0a…低抵抗部、11…層間絶縁膜、12…電極、13
…p型ベース層、13a…p型半導体層、14…シリコ
ン酸化膜、14a、14b…開口部、15…シリコン窒
化膜、16…絶縁膜、21〜25…フォトレジスト、3
1…n型埋め込み層、32…pウェル、33…nウェ
ル、34…酸化膜、35…ゲート電極、36…p型LD
D領域、37…n型LDD領域、38…サイドウォー
ル、39…n型ソース/ドレイン領域、40…p型ソー
ス/ドレイン領域、41〜50…フォトレジスト。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 AP00 BA00 BA27 BA97 BB00 BB02 BB06 BC00 BC08 BE07 BF03 BF06 BG03 BG10 BH08 BH99 BJ01 BJ15 BM01 BP33 BP41 5F048 AA01 AA09 AA10 AC05 BA12 BB05 BB08 BC06 BD04 BE03 BG12 CA03 CA07 CA14 CA16 DA25 5F082 AA02 AA06 AA08 BA04 BA21 BA26 BA35 BA47 BC03 BC09 CA01 EA12 EA22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の内部に形成されたコレクタ領
    域と、 前記半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、 前記コレクタ領域上部の前記第1の絶縁膜の一部に形成
    された第1の開口部と、 前記第1の開口部底部の前記半導体基板表面に、前記第
    1の開口部に自己整合的に形成されたリセスと、 前記リセス内および少なくとも一部の前記第1の絶縁膜
    上に形成された、導電体層からなるベース領域と、 前記ベース領域上の一部に形成された第2の絶縁膜と、 前記リセス上の前記第2の絶縁膜の一部に形成された第
    2の開口部と、 前記第2の開口部底部の前記ベース領域に形成されたエ
    ミッタ領域と、 前記第2の開口部内および前記第1の絶縁膜上に形成さ
    れたエミッタ電極とを有する半導体装置。
  2. 【請求項2】前記半導体基板に形成された第2の能動素
    子をさらに有し、 前記第2の能動素子は、前記半導体基板の内部に前記コ
    レクタ領域と隔てて形成された第2のコレクタ領域と、 前記第2のコレクタ領域上部の前記半導体基板表層に形
    成された第2のベース領域と、 前記第2のベース領域の表層に形成された第2のエミッ
    タ領域とを有する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記半導体基板に形成された第2の能動素
    子をさらに有し、 前記第2の能動素子は、前記半導体基板上にゲート絶縁
    膜を介して形成されたゲート電極と、 前記半導体基板に前記ゲート電極に対して自己整合的に
    形成されたLDD(lightly doped dr
    ain)領域と、 前記ゲート電極側面に形成された、前記第1の絶縁膜お
    よび前記第2の絶縁膜の少なくとも一方と同一の層から
    なるサイドウォールと、 前記半導体基板に前記サイドウォールに対して自己整合
    的に形成された、前記LDD領域よりも高濃度の不純物
    を含有するソース領域およびドレイン領域とを有する請
    求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体基板の内部にコレクタ領域を形成す
    る工程と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記コレクタ領域上部の前記第1の絶縁膜の一部に第1
    の開口部を形成する工程と、 前記第1の開口部をマスクとして前記第1の開口部底部
    の前記半導体基板表面にエッチングを行い、前記第1の
    開口部に自己整合的にリセスを形成する工程と、 前記リセス部分および少なくとも一部の前記第1の絶縁
    膜上に、導電体層からなるベース領域を形成する工程
    と、 前記リセス上に第2の開口部を有する第2の絶縁膜を、
    前記ベース領域上の少なくとも一部に形成し、前記第2
    の開口部内および前記第2の絶縁膜上にエミッタ電極を
    形成する工程と、 前記エミッタ電極から前記第2の開口部を介して前記ベ
    ース領域に不純物を拡散させ、前記第2の開口部底部に
    エミッタ領域を形成する工程とを有する半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】前記半導体基板の内部に前記コレクタ領域
    を形成する工程は、第1導電型半導体基板の表層に第2
    導電型不純物を拡散させ、前記コレクタ領域を形成する
    工程と、 前記第1導電型半導体基板上に、前記半導体基板の一部
    となる第2導電型半導体層を形成する工程とを有する請
    求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ベース領域を形成する工程は、前記リ
    セス部分および前記第1の絶縁膜上にエピタキシャル成
    長により前記導電体層を形成する工程と、 前記導電体層にエッチングを行い、前記ベース領域を形
    成する工程とを有する請求項4記載の半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記第2の絶縁膜および前記エミッタ電極
    を形成する工程は、少なくとも前記ベース領域上に絶縁
    膜を形成する工程と、 前記リセス上の前記絶縁膜の一部に前記第2の開口部を
    形成する工程と、 前記第2の開口部内および前記絶縁膜上にエミッタ用導
    電体層を形成する工程と、 前記エミッタ用導電体層にエッチングを行い、前記エミ
    ッタ電極を形成する工程と、 前記エミッタ電極をマスクとして前記絶縁膜にエッチン
    グを行い、前記第2の絶縁膜を形成する工程とを有する
    請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記半導体基板の内部に前記コレクタ領域
    と隔てて形成された第2のコレクタ領域と、前記第2の
    コレクタ領域上部の前記半導体基板表層に形成された第
    2のベース領域と、前記第2のベース領域の表層に形成
    された第2のエミッタ領域とを有する第2の能動素子を
    前記半導体基板に形成する工程をさらに有し、 前記第2のコレクタ領域を形成する工程は、前記コレク
    タ領域を形成する工程と共通の工程であり、 前記第2のベース領域を形成する工程は、前記半導体基
    板に不純物をイオン注入する工程を含み、 前記第2のエミッタ領域を形成する工程は、前記エミッ
    タ領域を形成する工程と共通の工程である請求項4記載
    の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記半導体基板に第2の能動素子を形成す
    る工程をさらに有し、 前記第2の能動素子を形成する工程は、前記半導体基板
    上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
    と、 前記半導体基板に前記ゲート電極に対して自己整合的に
    LDD領域を形成する工程と、 前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜を形成する工程に
    おいて、前記ゲート電極を前記第1の絶縁膜により被覆
    する工程と、 前記第1の絶縁膜の一部に第1の開口部を形成する工程
    において、前記第1の絶縁膜をエッチバックして前記ゲ
    ート電極側面にサイドウォールを形成する工程と、 前記半導体基板に前記サイドウォールに対して自己整合
    的に、前記LDD領域よりも高濃度の不純物を含有する
    ソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを有す
    る請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記半導体基板に第2の能動素子を形成
    する工程をさらに有し、 前記第2の能動素子を形成する工程は、前記半導体基板
    上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
    と、 前記半導体基板に前記ゲート電極に対して自己整合的に
    LDD領域を形成する工程と、 前記ベース領域上に前記絶縁膜を形成する工程におい
    て、前記ゲート電極を前記絶縁膜により被覆する工程
    と、 前記エミッタ電極をマスクとして前記絶縁膜にエッチン
    グを行う工程において、前記絶縁膜をエッチバックして
    前記ゲート電極側面にサイドウォールを形成する工程
    と、 前記半導体基板に前記サイドウォールに対して自己整合
    的に、前記LDD領域よりも高濃度の不純物を含有する
    ソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを有す
    る請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記半導体基板に第2の能動素子を形成
    する工程をさらに有し、 前記第2の能動素子を形成する工程は、前記半導体基板
    上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
    と、 前記半導体基板に前記ゲート電極に対して自己整合的に
    LDD領域を形成する工程と、 前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜を形成する工程に
    おいて、前記ゲート電極を前記第1の絶縁膜により被覆
    する工程と、 前記第1の絶縁膜の一部に第1の開口部を形成する工程
    において、前記第1の絶縁膜をエッチバックして前記ゲ
    ート電極側面に第1のサイドウォールを形成する工程
    と、 前記ベース領域上に前記絶縁膜を形成する工程におい
    て、前記ゲート電極を前記絶縁膜により被覆する工程
    と、 前記エミッタ電極をマスクとして前記絶縁膜にエッチン
    グを行い、前記第2の絶縁膜を形成する工程において、
    前記絶縁膜をエッチバックして前記第1のサイドウォー
    ル上に第2のサイドウォールを形成する工程と、 前記半導体基板に前記第1および第2のサイドウォール
    に対して自己整合的に、前記LDD領域よりも高濃度の
    不純物を含有するソース領域およびドレイン領域を形成
    する工程とを有する請求項7記載の半導体装置の製造方
    法。
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