JP2001332626A - 半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路の設計方法

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JP2001332626A
JP2001332626A JP2000153695A JP2000153695A JP2001332626A JP 2001332626 A JP2001332626 A JP 2001332626A JP 2000153695 A JP2000153695 A JP 2000153695A JP 2000153695 A JP2000153695 A JP 2000153695A JP 2001332626 A JP2001332626 A JP 2001332626A
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cell
flop
timing
transistor
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Yasuhiko Inada
泰彦 稲田
Daisuke Miura
大祐 三浦
Masayuki Okamoto
雅之 岡本
Mitsuaki Nagasaka
光明 長坂
Toshio Arakawa
利夫 荒川
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、順序回路を含む回路の設計期間を短
縮出来るような半導体集積回路設計方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】半導体集積回路の設計方法は、フリップフ
ロップ及び予備のトランジスタを含むセルを作成し、該
セルを用いて回路を設計し、該フリップフロップにおい
てタイミング調整が必要な場合に該予備のトランジスタ
を該フリップフロップに接続することでタイミング調整
を実行する各段階を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には半導体集
積回路の設計方法に関し、詳しくはタイミング調整を行
う半導体集積回路の設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の論理設計では、レイアウト設計後
にタイミング検証を行い、このタイミング検証で問題が
発見されると、タイミングに問題があるフリップフロッ
プ付近の論理回路及びレイアウトを変更する。レイアウ
ト変更後に再びタイミング検証を行い、このタイミング
検証でまた問題が発見されれば、問題があるフリップフ
ロップ付近の論理回路及びレイアウトを変更する。この
ようにタイミング検証及びレイアウト変更を繰り返すこ
とによって、タイミング違反がなくなるように論理回路
の設計に関して収束を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、タイミ
ング違反のあるフリップフロップ部分を修正するために
例えばセルを追加する場合、追加セルの配置位置がフリ
ップフロップから空間的に離れたり、接続配線を迂回さ
せる必要がある場合などには、タイミング違反がなくな
るように回路設計を収束させることが難しかった。また
回路変更することによるレイアウト修正が、他の回路の
タイミング違反につながる場合もあり、タイミング検証
及びレイアウト変更を繰り返す回数が多くなり、設計に
要する時間が長くなってしまうという問題があった。
【0004】従って本発明は、順序回路を含む回路の設
計期間を短縮出来るような半導体集積回路設計方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、半導体集積回路の設計方法は、
a)フリップフロップ及び予備のトランジスタを含むセ
ルを作成し、b)該セルを用いて回路を設計し、c)該
フリップフロップにおいてタイミング調整が必要な場合
に該予備のトランジスタを該フリップフロップに接続す
ることでタイミング調整を実行する各段階を含む。
【0006】上記設計方法においては、フリップフロッ
プのセル領域内に予備のトランジスタを予め設けてお
き、レイアウト後にタイミング検証でタイミング違反が
生じたときには、予備のトランジスタを用いてセル内で
のタイミング調整を行なう。従って、セル内部のみでの
配線変更ですむために、他の回路のタイミングに影響を
与えることなくタイミングを調整可能である。またタイ
ミング調整のための配線が短くてすむために、容易に論
理設計の収束を図ることが出来る。更に配線層のみでの
修正が可能であるために、配線層より下層をレイアウト
し直す必要がない。
【0007】本発明においては更に、上記の設計方法
は、該フリップフロップに上記予備のトランジスタを接
続して異なった信号タイミングを有する変形フリップフ
ロップを作成し、該変形フリップフロップについてセル
特性を抽出し、該セル特性と共に該変形フリップフロッ
プを含むセルをライブラリとして登録しておく。
【0008】更に、上記の設計方法において、該段階
c)は、タイミング調整が必要なセルに対して該セル特
性を参照して該ライブラリから適切なタイミングを有す
るセルを検索し、該検索されたセルで上記タイミング調
整が必要なセルを置き換えることでタイミング調整を実
行する各段階を含む。
【0009】上記のようにして作成されたライブラリに
は、様々なタイミング及び駆動能力を有するフリップフ
ロップが用意されており、これらのフリップフロップは
そのセルの特性が既に抽出済みであるので、配線の容量
や抵抗を考慮した正確なタイミングが分かる。従って、
タイミング検証の段階でタイミング違反が検出された場
合には、所望のタイミングや駆動能力を有するフリップ
フロップのセルをライブラリから検索して、タイミング
違反のあるセルを検索されたセルに置き換えれば、他の
セルに影響を与えることなく所望のタイミング関係を正
確に実現することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の原理及び実施例
を添付の図面を用いて説明する。
【0011】図1(a)及び(b)は、本発明の原理を
説明するための図である。
【0012】図1(a)に示されるのは、マスタスレー
ブ型のフリップフロップの回路図であり、図1(b)に
示されるのは、図1(a)のフリップフロップのレイア
ウト図である。
【0013】図1(a)に示されるフリップフロップ
は、トランスファーゲート11乃至14と、インバータ
15乃至22を含む。インバータ21及び22は、トラ
ンスファーゲート11乃至14に供給する相補のクロッ
ク信号CK0とXCK0とをクロック信号CKから生成
する回路である。図1(a)に示されるように、本発明
においては、フリップフロップのセル領域10内に予備
のトランジスタとして、複数のPMOSトランジスタ2
5及び複数のNMOSトランジスタ26を設ける。これ
ら予備のトランジスタ25及び26が、タイミング検証
で違反があった場合に、タイミング調整のために用いら
れる。
【0014】図1(a)のレイアウト図に示されるよう
に、複数のPMOSトランジスタ25及び複数のNMO
Sトランジスタ26は、フリップフロップの入力端D或
いは出力端Q及びXQに近い位置に形成されている。
【0015】このように本発明においては、フリップフ
ロップのセル領域内に予備のトランジスタを予め設けて
おき、レイアウト後にタイミング検証でタイミング違反
が生じたときには、予備のトランジスタを用いてセル内
でのタイミング調整を行なう。従って、セル内部のみで
の配線変更ですむために、他の回路のタイミングに影響
を与えることなくタイミングを調整可能である。またタ
イミング調整のための配線が短くてすむために、容易に
論理設計の収束を図ることが出来る。更に配線層のみで
の修正が可能であるために、配線層より下層をレイアウ
トし直す必要がなく、レイアウト修正にかかる時間が少
なくてすむと共に、タイミング検証を実行しながら実際
のプロセス工程を先行して開始することも可能になる。
【0016】また本発明においては、以下に説明するよ
うに、予備のトランジスタ25及び26を用いた様々な
タイミングのフリップフロップをライブラリとして用意
しておくことで、一度のタイミング検証でタイミング違
反を解決することが可能になる。
【0017】図2は、フリップフロップのライブラリを
作成する処理のフローチャートである。
【0018】ステップS1で、ライブラリに含まれるフ
リップフロップの種類を決定する。例えば、FF1とF
F2という2つの種類のフリップフロップに関してライ
ブラリを作成するとする。
【0019】ステップS2で、フリップフロップのセル
内に挿入する予備のトランジスタの数を決定する。これ
は、半導体集積回路の設計に使用するCADツールによ
って自動的に調整可能なタイミング範囲がある程度決ま
っているので、このタイミング調整後に微調整しなけれ
ばならないタイミングのずれの程度を勘案して、必要に
なるであろうトランジスタの数を決定する。即ち、CA
Dツールによって調整可能なタイミング調整をした後に
更に微調整しなければならないタイミングの幅がXであ
るとし、予備トランジスタ一つあたりの遅延量がYであ
るとすると、X/Y程度の個数の予備トランジスタを用
意しておく必要があることになる。
【0020】ステップS3で、各フリップフロップにお
いて、タイミング調整を行なわなければならない可能性
のある端子と、夫々の端子に追加するタイミングの種類
を決定する。例えば、FF1でタイミング調整を行なわ
なければならない可能性のある端子をD、CK、及びQ
として、夫々の端子ごとに2種類の異なったタイミング
(或いは駆動能力)の論理設計パターンを作成する。ま
たFF2でタイミング調整を行なわなければならない可
能性のある端子を例えばD、CK、Q、及びXQとし
て、端子D及びQにはタイミング(或いは駆動能力)の
異なる1つの種類の追加論理設計パターンを作成し、端
子CKには3種類の異なったタイミングの論理設計パタ
ーンを作成し、端子XQには2種類の異なった駆動能力
の論理設計パターンを作成する。
【0021】ステップS4で、各フリップフロップのセ
ルに対して、ステップS2で決定した数のトランジスタ
を予備トランジスタとして設けたセルレイアウトを作成
する。この時、ステップS3で決定された端子付近にト
ランジスタを配置するようにレイアウトを決定する。ま
たそれらの予備トランジスタと端子とは、配線層のみ即
ちメタル配線とコンタクト層のみで接続可能なようにレ
イアウトを決定する。このステップS4で作成した予備
トランジスタ付きのフリップフロップのセルを、FF1
_TRと表記する。
【0022】ステップS5で、ステップS4で作成した
フリップフロップを元にして、ステップS3で決定した
夫々の端子ごとに、予備トランジスタを用いて異なった
タイミングのレイアウトを作成する。結果として、夫々
の端子ごとにタイミングが異なった複数のセルレイアウ
トが作成される。
【0023】例えば、ステップS4で作成したフリップ
フロップFF1_TRの端子Dにディレイを付けたセル
FF1_TR_D1を作成する。またこのディレイの長
さの異なるセルFF1_TR_D2を作成する。同様
に、ステップS4で作成したフリップフロップFF1_
TRの端子CKにディレイを付けたセルFF1_TR_
CK1を作成する。またこのディレイの長さの異なるセ
ルFF1_TR_CK2を作成する。またフリップフロ
ップFF1_TRの端子Qの駆動能力を変えたものを、
セルFF1_TR_Q1及びFF1_TR_Q2として
用意する。
【0024】更にFF2に対しても、同様に複数の異な
ったセルFF2_TR_D、FF2_TR_CK1、F
F2_TR_CK2、FF2_TR_CK3、FF2_
TR_Q、FF2_TR_XQ1、FF2_TR_XQ
2を作成する。
【0025】ステップS6で、ステップS5で作成した
セルの特性(各配線に応じた抵抗及び容量)を抽出す
る。
【0026】ステップS7で、新たに作成されたセルを
ライブラリに追加する。結果としてこの例では、 FF1(元々ライブラリにあったセル) FF1_TR_D1(予備トランジスタを追加したセ
ル) FF1_TR_D2(D端子のタイミングを変えたセ
ル) FF1_TR_CK1(D端子のタイミングを変えたセ
ル) FF1_TR_CK2(CK端子のタイミングを変えた
セル) FF1_TR_Q1(Q端子の駆動能力を変えたセル) FF1_TR_Q2(Q端子の駆動能力を変えたセル) 及び、 FF2(元々ライブラリにあったセル) FF2_TR(予備トランジスタを追加したセル) FF2_TR_D(D端子のタイミングを変えたセル) FF2_TR_CK1(CK端子のタイミングを変えた
セル) FF2_TR_CK2(CK端子のタイミングを変えた
セル) FF2_TR_CK3(CK端子のタイミングを変えた
セル) FF2_TR_Q(Q端子の駆動能力を変えたセル) FF2_TR_XQ1(XQ端子の駆動能力を変えたセ
ル) FF2_TR_XQ2(XQ端子の駆動能力を変えたセ
ル) がライブラリに格納されることになる。
【0027】上記のようにして作成されたライブラリに
は、様々なタイミング及び駆動能力を有するフリップフ
ロップが用意されており、これらのフリップフロップは
そのセルの特性が既に抽出済みであるので、配線の容量
や抵抗を考慮した正確なタイミングが分かるようになっ
ている。従って、半導体集積回路の設計において、タイ
ミング検証の段階でタイミング違反が検出された場合に
は、所望のタイミングや駆動能力を有するフリップフロ
ップのセルをライブラリから検索して、タイミング違反
のあるセルを検索されたセルに置き換えれば、他のセル
に影響を与えることなく所望のタイミング関係を正確に
実現することが出来る。
【0028】図3は、上記のようにして作成されたライ
ブラリを用いた本発明による半導体集積回路の設計方法
を示す。
【0029】ステップS11で、半導体集積回路の論理
設計を行なう。
【0030】ステップS12で、半導体集積回路のレイ
アウト設計を行なう。
【0031】ステップS13で、配線に応じた抵抗及び
容量等の回路特性を抽出する。
【0032】ステップS14で、タイミング検証を行な
う。
【0033】ステップS15で、タイミング検証により
タイミング違反が発見されたセルに対して、ライブラリ
に登録してある適切なタイミングを有するセルとの置き
換えを論理設計上で行なう。その後セルの特性を考慮し
た論理チェックを行い、タイミング違反がないことを確
認する。
【0034】ステップS16で、ステップS15で論理
的に置き換えたセルについて、レイアウト上での置き換
えを行なう。
【0035】ステップS17で、置き換えたセルの部分
について配線を修正する。以上で処理を終了する。
【0036】以上のように、本発明においては、タイミ
ング検証及びレイアウト修正のステップを繰り返し実行
することなく、一度のタイミング検証及びレイアウト修
正で設計作業を終了することが可能である。これは、ラ
イブラリにはセルの特性が既知のフリップフロップが多
数用意されており、タイミング違反のあるセルに対して
は、所望のタイミングや駆動能力を有するフリップフロ
ップのセルをライブラリから探して置き換えることが可
能であるために、他のセルに影響を与えることなく、所
望のタイミング関係を実現することが出来るからであ
る。
【0037】図4(a)及び(b)は、本発明によるラ
イブラリに格納されるフリップフロップの一例を示す。
図4に示されるのは、図1に示されるフリップフロップ
に対する一変形として、ライブラリに格納されるフリッ
プフロップである。図4において、図1と同一の要素は
同一の記号で参照され、その説明は省略される。
【0038】図4(a)に示されるのは、マスタスレー
ブ型のフリップフロップの回路図であり、図4(b)に
示されるのは、図4(a)のフリップフロップのレイア
ウト図である。
【0039】図4(a)に示されるフリップフロップの
セル領域10Aにおいては、図1(a)に示される予備
トランジスタ25及び26を用いてインバータ19A及
び19Bを構成し、それらのインバータを出力端子Qに
並列に接続してある。これによって出力端子Qの駆動能
力を向上させて、データの遅延時間を短縮させている。
図1(b)と図4(b)とから分かるように、図1
(b)に示される出力端子Qに近い側の予備トランジス
タ25及び26を使用して、インバータ19A及び19
Bを構成することで、配線変更によって他のセルへの影
響或いは当該セル内での他の回路部分に対する影響を与
えることなく、出力端子Qの駆動能力を向上させること
が出来る。
【0040】なお出力端子Qの駆動能力を向上させるた
めには、インバータ19A及び19Bの出力を出力端子
Qに接続するのではなく、出力端子Qを第1の出力端子
として、インバータ19A及び19Bの出力端はフリッ
プフロップの第2及び第3の出力端子としてもよい。こ
のような構成とすることで、フリップフロップにつなが
る付加を分散してファンアウトを減らし、データの遅延
時間を短縮することが可能となる。
【0041】また後述する図8に説明されるように、フ
リップフロップのセル領域10Aで予備トランジスタ2
5及び26を使い切ってしまい、更にタイミング調整が
必要な場合には、近隣にあるフリップフロップのセルの
予備トランジスタを用いてもよい。即ち、近隣にあるセ
ルの予備トランジスタを用いて、セル10Aの出力端子
に、インバータを並列に接続させるようにすること出来
る。
【0042】図5(a)及び(b)は、本発明によるラ
イブラリに格納されるフリップフロップの一例を示す。
図5に示されるのは、図1に示されるフリップフロップ
に対する一変形として、ライブラリに格納されるフリッ
プフロップである。図5において、図1と同一の要素は
同一の記号で参照され、その説明は省略される。
【0043】図5(a)に示されるフリップフロップの
セル領域10Bにおいては、図1(a)に示される予備
トランジスタ25及び26を用いてインバータ23及び
24を構成し、それらのインバータを入力端子Dに直列
に接続してある。これによって、入力端子Dからフリッ
プフロップに入力されるデータのタイミングを、調整す
ることが可能になる。また図1(b)と図5(b)とか
ら分かるように、図1(b)に示される入力端子Dに近
い側の予備トランジスタ25及び26を使用して、イン
バータ23及び24を構成することで、配線変更によっ
て他のセルへの影響或いは当該セル内での他の回路部分
に対する影響を与えることなく、配線層の変更のみでタ
イミングを調整することが出来る。
【0044】フリップフロップのセル領域10Bで予備
トランジスタを使い切ってしまい、更にタイミング調整
が必要な場合には、近隣にあるフリップフロップのセル
の予備トランジスタを用いてもよい。
【0045】図6(a)及び(b)は、本発明によるラ
イブラリに格納されるフリップフロップの一例を示す。
図6において、図1と同一の要素は同一の記号で参照さ
れ、その説明は省略される。
【0046】図6(a)に示されるフリップフロップの
セル領域10Cにおいては、図1(a)に示される予備
トランジスタ25及び26を用いてインバータ27及び
28を構成し、それらのインバータを、クロック信号C
Kを入力する入力端子に直列に接続してある。これによ
って、クロック信号CKのタイミングを調整することが
可能になる。また図1(b)と図6(b)とから分かる
ように、図1(b)に示されるクロック信号入力端子C
Kに近い側の予備トランジスタ25及び26を使用し
て、インバータ27及び28を構成することで、配線変
更によって他のセルへの影響或いは当該セル内での他の
回路部分に対する影響を与えることなく、配線層の変更
のみでタイミングを調整することが出来る。
【0047】図7は、本発明によるライブラリに格納さ
れるフリップフロップの一例を示す。図7において、図
1と同一の要素は同一の記号で参照され、その説明は省
略される。
【0048】図7に示されるフリップフロップのセル領
域10Dにおいては、予備トランジスタ25及び26が
設けられているだけでなく、インバータ31及び32が
クロック信号入力に直列に接続する形で既設されてお
り、図1(a)に示されるフリップフロップと比較する
と、クロック信号CKのタイミングが遅いものとなって
いる。図7のセルは、最初の論理設計の段階で図1のセ
ル10の代わりに使用する。インバータ31及び32が
既に挿入されているので、これらを削除することで遅延
を減らす方向にタイミングを調整することが可能にな
る。
【0049】なお遅延を減らす方向にタイミングを調整
する目的で挿入するトランジスタは、クロック信号の入
力部に限られるものではなく、フリップフロップの出力
端子部等任意の場所に設けることが可能である。
【0050】図8は、本発明によるライブラリに格納さ
れるフリップフロップの一例を示す。図8において、図
1と同一の要素は同一の記号で参照され、その説明は省
略される。
【0051】図8に示されるフリップフロップのセル領
域10Eにおいては、図1(a)に示される予備トラン
ジスタ25及び26を用いてインバータ41乃至44を
構成し、それらのインバータを、セル領域10Eの近隣
・周辺にあるセルでタイミング調整が必要な回路のため
に提供可能としてある。この場合、セル間の配線の修正
は必要になるが、セル10Eにある既設のインバータを
使用すればよいために、新たなセルを追加する必要がな
く、配線層の配線変更のみで対応することが可能であ
る。
【0052】図9は、図7のフリップフロップで不要に
なったトランジスタを利用する例を示す。図9におい
て、図7と同一の要素は同一の記号で参照され、その説
明は省略される。
【0053】図9において、セル10Dに設けられるN
AND回路33は、図7のインバータ31及び32を構
成していたトランジスタを用いて構成される論理素子で
あり、セル10Dの近隣にあるセルの追加回路部分・タ
イミング調整回路部分として使用可能である。即ち、図
7のフリップフロップのセルを用いて論理設計及びタイ
ミング検証を実行したときに、このセルにタイミング違
反が見つかり、タイミング調整の結果、インバータ31
及び32が不要になったとする。この場合、近隣のセル
でトランジスタを必要としているセルがある場合には、
この近隣のセルに、インバータ31及び32を構成して
いたトランジスタを有効利用させることが出来る。
【0054】図10(a)及び(b)は、本発明による
設計方法の有効性を説明するための図である。
【0055】図10は、半導体集積回路のマクロの一例
を設計したときに、一度のタイミング検証及びタイミン
グ調整によって、どの程度レイアウトが修正されたかを
示す図である。図10(a)は、従来の手法によりレイ
アウトを修正した場合に、レイアウトに変更があった部
分を示した図である。例えば、直線的な配線を追加する
或いは削除する変更があった場合には、配線の変化部分
として直線が図面に示されることになる。また何らかの
セルが追加或いは削除になった場合には、セルの大きさ
に対応するドットが図面に示されることになる。図10
(b)は、本発明によるライブラリを用意してレイアウ
トを修正した場合に、レイアウトに変更があった部分を
示した図である。なお図10(a)及び(b)は、一度
のタイミング検証及びタイミング調整によって修正され
た箇所を示すものであり、複数回タイミング検証及びレ
イアウト修正を行なったものではない。
【0056】図10(a)及び(b)を比較すれば分か
るように、本発明の設計方法を用いた場合には、レイア
ウト修正の量が従来の設計方法を用いた場合に比較して
大幅に少ないことが分かる。これは、あるセルのタイミ
ング調整によるレイアウト修正が他のセルへ影響を与え
ることなく、またタイミング調整を行なうセルにも不要
な修正が行なわれないためである。
【0057】以上、本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能であ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明においては、フリップフロップの
セル領域内に予備のトランジスタを予め設けておき、レ
イアウト後にタイミング検証でタイミング違反が生じた
ときには、予備のトランジスタを用いてセル内でのタイ
ミング調整を行なう。従って、セル内部のみでの配線変
更ですむために、他の回路のタイミングに影響を与える
ことなくタイミングを調整可能である。またタイミング
調整のための配線が短くてすむために、容易に論理設計
の収束を図ることが出来る。更に配線層のみでの修正が
可能であるために、配線層より下層をレイアウトし直す
必要がなく、レイアウト修正にかかる時間が少なくてす
むと共に、タイミング検証を実行しながら実際のプロセ
ス工程を先行して開始することも可能になる。
【0059】更に、ライブラリには様々なタイミング及
び駆動能力を有するフリップフロップが用意されてお
り、これらのフリップフロップはそのセルの特性が既に
抽出済みであるので、配線の容量や抵抗を考慮した正確
なタイミングが分かる。従って、タイミング検証の段階
でタイミング違反が検出された場合には、所望のタイミ
ングや駆動能力を有するフリップフロップのセルをライ
ブラリから検索して、タイミング違反のあるセルを検索
されたセルに置き換えれば、他のセルに影響を与えるこ
となく所望のタイミング関係を正確に実現することが出
来る。従って、タイミング検証及びレイアウト修正のス
テップを繰り返し実行することなく、一度のタイミング
検証及びレイアウト修正で設計作業を終了することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の原理を説明する
ための図である。
【図2】フリップフロップのライブラリを作成する処理
のフローチャートである。
【図3】本発明による半導体集積回路の設計方法を示す
フローチャートである。
【図4】(a)及び(b)は、ライブラリに格納される
フリップフロップの一例を示す図である。
【図5】(a)及び(b)は、ライブラリに格納される
フリップフロップの一例を示す図である。
【図6】(a)及び(b)は、ライブラリに格納される
フリップフロップの一例を示す図である。
【図7】ライブラリに格納されるフリップフロップの一
例を示す図である。
【図8】ライブラリに格納されるフリップフロップの一
例を示す図である。
【図9】図7のフリップフロップで不要になったトラン
ジスタを利用する例を示す図である。
【図10】(a)及び(b)は、本発明による設計方法
の有効性を説明するための図である。
【符号の説明】
10 セル領域 25、26 予備トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 雅之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 長坂 光明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 荒川 利夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 JA03 KA06 5F038 CA02 CA03 CA17 CD05 CD09 DF01 DF11 EZ09 EZ20 5F064 AA01 BB01 BB19 CC06 DD02 DD50 EE02 EE47 EE54 FF09 HH06 HH12 HH15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)フリップフロップ及び予備のトランジ
    スタを含むセルを作成し、 b)該セルを用いて回路を設計し、 c)該フリップフロップにおいてタイミング調整が必要
    な場合に該予備のトランジスタを該フリップフロップに
    接続することでタイミング調整を実行する各段階を含む
    ことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 【請求項2】該フリップフロップに上記予備のトランジ
    スタを接続して異なった信号タイミングを有する変形フ
    リップフロップを作成し、 該変形フリップフロップについてセル特性を抽出し、 該セル特性と共に該変形フリップフロップを含むセルを
    ライブラリとして登録しておくことを特徴とする請求項
    1記載の設計方法。
  3. 【請求項3】該段階c)は、 タイミング調整が必要なセルに対して該セル特性を参照
    して該ライブラリから適切なタイミングを有するセルを
    検索し、 該検索されたセルで上記タイミング調整が必要なセルを
    置き換えることでタイミング調整を実行する各段階を含
    むことを特徴とする請求項2記載の設計方法。
  4. 【請求項4】該段階a)は、該フリップフロップ及び該
    予備のトランジスタを配線層のみで接続可能なようにレ
    イアウトする段階を含むことを特徴とする請求項1記載
    の設計方法。
  5. 【請求項5】該段階a)は、使用するCADシステムで
    調整可能なタイミングを調整した後に更に調整必要なタ
    イミングの幅に応じて該予備のトランジスタの個数を決
    定する段階を含むことを特徴とする請求項1記載の設計
    方法。
  6. 【請求項6】利用可能な予備のトランジスタがないセル
    においてタイミング調整が必要な場合、周辺に位置され
    るセルにおける利用可能な予備のトランジスタを該利用
    可能な予備のトランジスタがないセルに接続してタイミ
    ング調整を行なう段階を更に含むことを特徴とする請求
    項1記載の設計方法。
  7. 【請求項7】該段階a)は削除可能なトランジスタを該
    フリップフロップに含めるように該フリップフロップを
    設計する段階を含み、該段階c)は遅延を減らす方向に
    タイミング調整が必要な場合には該削除可能なトランジ
    スタを削除することでタイミング調整を実行する段階を
    含むことを特徴とする請求項1記載の設計方法。
  8. 【請求項8】該段階a)は、該フリップフロップの入出
    力端子の近傍に該予備のトランジスタをレイアウトする
    段階を含むことを特徴とする請求項1記載の設計方法。
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