JP2001331974A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2001331974A
JP2001331974A JP2000146006A JP2000146006A JP2001331974A JP 2001331974 A JP2001331974 A JP 2001331974A JP 2000146006 A JP2000146006 A JP 2000146006A JP 2000146006 A JP2000146006 A JP 2000146006A JP 2001331974 A JP2001331974 A JP 2001331974A
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JP
Japan
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layer
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optical recording
ink
elastic
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JP2000146006A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Fujiwara
宏之 藤原
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷層に硬質筆記具で書き込みを行う場合
や、誤ってレーベル面に物を落下させた場合等におい
て、記録されているデータの破壊を防止することのでき
る光記録媒体を提供する。 【解決手段】 基板1の一面側に、記録層2、金属反射
層3、保護層4、弾性層5、及び印刷層6を順次積層し
た光記録媒体7を製造した。弾性層5は、帝国インキ製
造(株)製QVNインキを前記保護層4上にスクリーン
印刷した後に紫外線硬化して厚さ8μmに成形された。
また、この弾性層5は、示差走査カロリメーター(島津
製作所(株)製DSC−50を使用)によりTgを測定
したところ、Tgが9.35℃であるゴム状弾性体であ
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、LD、DV
D、CD−R等の再生専用型あるいは追記型の光記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録媒体としては、特開平10
−233038号公報に開示されたものが知られてい
る。この光記録媒体は、透明基板上に記録層、金属反射
層、保護層、印刷層を積層してなり、レーベル面である
前記印刷層の表面に、筆記具や熱転写プリンターによ
り、当該記録媒体に記録されているデータのタイトル等
を書き込み可能なものである。
【0003】しかしながら、印刷層にタイトル等を書き
込む際、これをボールペンや鉛筆等の硬質筆記具で行う
と、ペン先から入力される筆圧が印刷層及び保護層を介
して金属反射層や記録層の一点に集中する。このため、
筆圧による応力により記録層あるいは金属反射層が部分
的に破壊され、延いては該記録層に記録されているデー
タが破壊されてしまうおそれがある。
【0004】また、このように印刷層への書き込みを行
う場合に限らず、レーベル面上に誤って物を落下させて
しまった場合にも、その衝撃が印刷層及び保護層を介し
て金属反射層や記録層に入力され、金属反射層や記録層
及び該記録層に記録されているデータが破壊されてしま
うおそれもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、印刷層に硬質筆記具で書き込みを行う場合や、誤
ってレーベル面に物を落下させた場合等において、記録
されているデータの破壊を防止することのできる光記録
媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、透明基板上に少なくとも記録層、金属反射
層及び保護層を積層してなる光記録媒体において、前記
保護層よりも上層側に、弾性層を設けたことを特徴とす
る光記録媒体を提供する。
【0007】また、本発明は、透明基板上に少なくとも
記録層、金属反射層、保護層及び印刷層を積層してなる
光記録媒体において、前記保護層と印刷層との間に、弾
性層を設けたことを特徴とする光記録媒体を提供する。
【0008】本発明において用いられる基板は、前記公
報にも記載されているように、透明性が高いものであれ
ばいかなる材質であってもよく、例えばポリカーボネー
ト樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィ
ン等の高分子材料、ガラスなどの無機材料等が例示でき
る。
【0009】基板上には、順次、記録層、金属反射層、
保護層、弾性層が積層され、あるいは、記録層、金属反
射層、保護層、弾性層、印刷層が順次積層される。記録
層の膜厚は、通常50〜200nmが好ましい。
【0010】前記記録層は、前記公報にも記載されてい
るように、有機色素を用いたものが一般的であるが、銀
合金、テルル合金などの無機材料、シアニン系、フタロ
シアニン系、アゾ系、ポルフィリン系、ピロメテン系な
どの有機色素やポリマーを用いてもよい。また、これら
の色素は、1種類又は複数種を混合して用いることもで
きる。これら色素を有する記録層は、通常スピンコー
ト、スプレーコート、ディップコート等の公知の塗布方
法により成膜することができる。
【0011】記録層上に設けられる前記金属反射層は、
金、銀、アルミニウム、あるいはこれらの合金のような
高反射率の金属膜が用いられる。このら金属の反射層
は、蒸着、スパッタ等の方法で成膜することができる。
また、これらの反射層の膜厚は、500〜2000Åが
好ましい。
【0012】金属反射層上に設けられる前記保護層は、
前記公報にも記載されているように、例えばアクリレー
ト系やメタクリレート系の一般的なラジカル反応で重合
するもの、エポキシ系のように光でカチオン重合を行う
もの等がある。これらの樹脂成分は単独でもよいし、モ
ノマー、オリゴマーを混合して重合させてもよい。重合
は紫外線硬化法で行うことが好ましい。保護層を形成す
る際、スピンコート、ディップコート、バーコート、ス
クリーン印刷等の方法で行われる。また、これらの方法
で成膜される保護層の膜厚は、1〜100μmであり、
より好ましくは1〜20μmである。
【0013】保護層上に設けられる前記弾性層は、これ
を構成する材質が、20℃における破断伸びが100%
以上の弾性体であることが好ましい。また、弾性層を構
成する材質のTgが20℃以下である弾性体であること
が好ましく、Tgが15℃以下である弾性体であること
が一層の好ましい。
【0014】これらの条件を満たす弾性層を形成する方
法としては、前記条件を満たすうようなゴム状物質を溶
剤に溶解したインキを印刷、乾燥する方法もあるが、好
ましくは、ウレタンジアクリレートオリゴマーやエーテ
ル系単官能オリゴマーを組み合わせたインキを紫外線硬
化させて前記条件を満たすような弾性体を形成する方法
がある。この場合使用されるインキの具体的な例として
は、帝国インキ製造(株)製QVNインキなどを挙げる
ことができる。また、弾性層の膜厚は、1〜100μm
であり、より好ましくは1〜20μmである。
【0015】前記印刷層の成膜には、好ましくは光硬化
性インキが印刷される。この光硬化性インキの例として
は、重合性モノマー100重量部当たり20〜70重量
部のアクリル樹脂を溶解し、さらに光重合開始剤を添加
したものが挙げられる。重合性モノマーの例としては、
アクリロイルモルホリン、フェノキシエチルアクリレー
ト、イソボルニルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、メトキシエチルアクリレートなどの単官能性モノマ
ー、(ポリ)プロピレングリコールジアクリレート、ジ
シクロペンタニルジアクリレート、1.6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレートなどの多官能性モノマーが挙げることができ
る。あるいは、その他ウレタンアクリレートなどのオリ
ゴマーなども使用できる。重合性モノマーは、その粘度
が低く、アクリル樹脂の溶解性に優れ、光硬化した場合
に弾性層に対して良好な密着性を示すものが好ましい。
【0016】また、本発明における光硬化性インキに使
用されるアクリル樹脂の例としては、一般にメタアクリ
ル酸エステルやアクリル酸エステルの(共)重合体があ
る。また、必要に応じて少量の他成分、例えば少量のア
クリル酸などを含むものなどであってもよい。このよう
なアクリル樹脂は、一般に溶剤型印刷インキのバインダ
ーとして多く市販されており、これらアクリル樹脂を使
用することができる。その具体的な例としては、ダイヤ
ナール(登録商標、三菱レイヨン(株)製)に属するア
クリル樹脂を挙げることができる。
【0017】光硬化性インキに使用されるアクリル樹脂
の量は、使用する重合性モノマー100重量部当たり2
0〜70重量部であり、好ましくは30〜60重量部で
ある。20重量部未満では熱転写印刷の不良が発生した
り、熱転写印刷における熱転写印刷インキの密着不良発
生の原因となる。また、70重量部を超えると、光硬化
性インキの粘度が極端に上昇して印刷不良の原因となっ
たり、転写画像の不鮮明化などの不具合を発生する。
【0018】また、光硬化性インキは、一般に光、特に
紫外線によって硬化させる必要があるので、光重合開始
剤を含むものである。紫外線によって重合開始する光重
合開始剤の例としては、ベンゾインエチルエーテル、2
-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オ
ン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-
メチル-1-(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モルホ
リノプロパン-1、ビスアシルホスフィンオキサイド、
チオキサンソンなどを挙げることができる。
【0019】さらに、光硬化性インキには、顔料、消泡
剤、レベリング剤などの添加剤を必要に応じて添加する
こともできる。但し、シリコン系消泡剤のような剥離性
を強く発揮するような添加剤の使用は好ましいものでは
ない。
【0020】このように調整されたインキの具体例とし
ては、帝国インキ(株)製UVSPインキを挙げること
ができる。また、別の態様としては前記印刷層として、
帝国インキ製造(株)製JRインキのようにインクジェ
ットインキ受理性のインキを印刷、硬化したものを使用
し、その上にインクジェット印刷や熱転写印刷を施すこ
ともできる。
【0021】本発明において光硬化性インキは、公知の
種々の印刷法によって基材上に印刷することができる
が、一般に該インキの粘度が高いこと、10〜30μm
程度のインキ層が得られ易いこと、フィルムのみならず
板や形成物基材にも印刷し易いことなどの理由から、ス
クリーン印刷は最も好ましい方法である。印刷されたイ
ンキ層は、紫外線の照射によって容易に硬化される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0023】図1に示すように、基板1の一面側に、記
録層2、金属反射層3、保護層4、弾性層5、及び印刷
層6を順次積層した光記録媒体7を製造した。基板1
は、厚さ1.2mm、直径120mmのスパイラル状の
グループを有する射出成形ポリカーボネート樹脂基板で
ある。記録層2は、フタロシアニン色素からなる記録層
をオクタン溶液を用いたスピンコート法により成膜し
た。金属反射層3は、記録層2の上に反射層として厚さ
100nmのAu薄膜をスパッタリングにより成膜し
た。保護層4は、金属反射層3の上に紫外線硬化樹脂を
スピンコートした後に、紫外線を照射し、6μmの保護
層に成膜した。弾性層5は、帝国インキ製造(株)製Q
VNインキを前記保護層4上にスクリーン印刷した後に
紫外線硬化して厚さ8μmに成形された。
【0024】また、この弾性層5は、示差走査カロリメ
ーター(島津製作所(株)製DSC−50を使用)によ
りTgを測定したところ、Tgが9.35℃であるゴム
状弾性体であった。(参考例として、離型紙上にQVN
インキの硬化層のフィルムを作製したところ、このフィ
ルムはゴム状で破断伸びは300%であった。)
【0025】印刷層6は、帝国インキ製造(株)製UV
SPインキを前記弾性層5上にスクリーン印刷した後
に、紫外線硬化して厚さ8μmに形成された。
【0026】なお、基板1、保護層4、及び印刷層6
は、弾性層5よりも遙かにTgの値が高く、40℃以上
である。(参考例として前記保護層及び印刷層のフィル
ムを作製したところ、これらのフィルムは脆く破断伸び
は20%以下であった。)
【0027】以上の実施例に係る記録媒体7の上面(印
刷層6の面)に荷重200gで速度30mm/minの
条件で鉛筆硬度試験を行った。鉛筆硬度を変化させ記録
媒体7の記録層2に傷が発生したか否かを観察した。実
施例に従って製作した記録媒体については、鉛筆硬度9
Hにおいても傷つきはなかった。 [比較例]
【0028】光記録媒体の製作において弾性層5の代替
として厚さ8μmの補助保護層を施した(インキとして
帝国インキ製造(株)製UVSPインキを使用した)以
外は、実施例と同様に行った。この光記録媒体の鉛筆硬
度試験においては鉛筆硬度4Hで記録層2に傷つきが認
められた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷層に硬質筆記具で書き込みを行う場合や、誤ってレー
ベル面に物を落下させた場合等において、記録されてい
るデータの破壊を防止することのできる光記録媒体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる光記録媒体の模式断
面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 金属反射層 4 保護層 5 弾性層 6 印刷層 7 光記録媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に少なくとも記録層、金属反
    射層及び保護層を積層してなる光記録媒体において、前
    記保護層よりも上層側に、弾性層を設けたことを特徴と
    する光記録媒体。
  2. 【請求項2】 透明基板上に少なくとも記録層、金属反
    射層、保護層及び印刷層を積層してなる光記録媒体にお
    いて、前記保護層と印刷層との間に、弾性層を設けたこ
    とを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記弾性層を構成する材質が、20℃に
    おける破断伸びが100%以上の弾性体であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記弾性層を構成する材質のTgが20
    ℃以下である弾性体であることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記弾性層を構成する材質のTgが15
    ℃以下である弾性体であることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記印刷層が、インクジェット印刷受理
    性、熱転写印刷受理性、又は筆記受理性のいずれかの性
    質を具備することを特徴とする請求項2記載の光記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 前記弾性層を設けるに際し、紫外線硬化
    型インキを印刷し、紫外線照射によって該インキを固化
    することを特徴とする弾性層の制作方法。
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