JP2001330869A - 光量調節装置、光学装置および撮像装置 - Google Patents
光量調節装置、光学装置および撮像装置Info
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Abstract
度むらや解像度の劣化が回避できなくなってきている。 【解決手段】 遮光羽根を駆動して光通過口Sの面積を
変更することにより光量を調節する光量調節装置におい
て、遮光羽根に、それぞれ光透過率が異なる複数の濃度
領域2,3を有するNDフィルタを取り付け、光通過口
の面積が最大であるときに、この光通過口のうち、ND
フィルタにより覆われていない部分の面積をA1、ND
フィルタにおける上記複数の濃度領域のうち最も光透過
率が高い領域により覆われた部分の面積をA2、複数の
濃度領域のうち最も光透過率が低い領域により覆われた
部分の面積をA3としたときに、 A3<A2<A1 の関係を満たすようにする。
Description
学機器やビデオカメラ等の撮像装置に用いられる光量調
節装置に関するものである。
は、例えば被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定
の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成されるものが
ある。
ンズ構成のズームレンズの鏡筒構造を示している。な
お、(B)は(A)におけるA−A線断面を示してい
る。
群201a〜201dは、固定された前玉レンズ201
a、光軸に沿って移動することで変倍動作を行うバリエ
ーターレンズ群201b、固定されたアフォーカルレン
ズ201c、および光軸に沿って移動することで変倍時
の焦点面維持と焦点合わせを行うフォーシングレンズ群
201dからなる。
光軸205と平行に配置され、移動するレンズ群の案内
および回り止めを行う。DCモーター206はバリエー
ターレンズ群201bを移動させる駆動源となる。
持され、バリエーターレンズ群201bはV移動環21
1に保持されている。また、アフォーカルレンズ201
cは中間枠215に、フォーカシングレンズ群201d
はRR移動環214に保持されている。
決め固定されており、両鏡筒202,216によってガ
イドバー203が位置決め支持されているとともに、ガ
イドスクリュウ軸208が回転可能に支持されている。
このガイドスクリュウ軸208は、DCモータ206の
出力軸206aの回転がギア列207を介して伝達され
ることにより回転駆動される。
V移動環211は、押圧ばね209とこの押圧ばね20
9の力でガイドスクリュウ軸208に形成されたスクリ
ュー溝208aに係合するボール210とを有してお
り、DCモータ206によってガイドスクリュー軸20
8が回転駆動されることにより、ガイドバー203にガ
イドおよび回転規制されながら光軸方向に進退移動す
る。
置決めされた中間枠215にはガイドバー204a,2
04bが嵌合支持されている。RR移動環214は、こ
れらガイドバー204a,204bによってガイドおよ
び回転規制されながら光軸方向に進退可能である。
るRR移動環214には、ガイドバー204a,204
bにスライド可能に嵌合するスリーブ部が形成されてお
り、またラック213が光軸方向についてRR移動環2
14と一体的となるように組み付けられている。
軸に一体形成されたリードスクリュー212aを回転駆
動する。リードスクリュー212aにはRR移動環21
4に組み付けられたラック213が係合しており、リー
ドスクリュー212aが回転することによって、RR移
動環214がガイドバー204a,204bによりガイ
ドされながら光軸方向に移動する。
ては、フォーカシングレンズ群の駆動源と同様にステッ
ピングモータを用いてもよい。
よび後部鏡筒216により、レンズ等を略密閉収容する
レンズ鏡筒本体が形成される。
いてレンズ群保持枠を移動させる場合には、フォトイン
タラプタ等を用いて保持枠が光軸方向の1つの基準位置
に位置することを検出した後に、ステッピングモータに
与える駆動パルスの数を連続的にカウントすることによ
り、保持枠の絶対位置を検出する。
本体の電気的構成を示している。この図において、図6
にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図6と
同符号を付す。
はバリエーターレンズ群201bの駆動機構であり、モ
ータ206(又はステッピングモータ)、ギア列207
およびガイドスクリュー軸208等を含む。
の駆動機構であり、ステッピングモータ212、リード
スクリュー軸212aおよびラック213等を含む。
アフォーカルレンズ201cとの間に配置された絞り装
置235の駆動源である。
ォーカスエンコーダーである。これらのエンコーダーは
それぞれ、バリエーターレンズ群201bおよびフォー
カシングレンズ群201dの光軸方向の絶対位置を検出
する。なお、図11に示すようにバリエーター駆動源と
してDCモータを用いる場合には、ボリューム等の絶対
位置エンコーダーを用いたり、磁気式のものを用いたり
する。
を用いる場合には、前述したような基準位置に保持枠を
配置してから、ステッピングモータに入力する動作パル
ス数を連続してカウントする方法を用いるのが一般的で
ある。
等の絞り駆動源224の内部にホール素子を配置し、ロ
ーターとステーターの回転位置関係を検出する方式のも
のなどが用いられる。
る。228はカメラ信号処理回路であり、固体撮像素子
221の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施
す。これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラス
ト信号は、AEゲート229およびAFゲート230を
通過する。即ち、露出決定およびピント合わせのために
最適な信号の取り出し範囲が全画面内のうちこのゲート
で設定される。このゲートの大きさは可変であったり、
複数設けられたりする場合がある。
のAF信号を処理するAF信号処理回路であり、映像信
号の高周波成分に関する1つもしくは複数の出力を生成
する。233はズームスイッチ、234はズームトラッ
キングメモリである。ズームトラッキングメモリ234
は、変倍に際して被写体距離とバリエーターレンズ位置
に応じてセットすべきフォーカシングレンズ位置の情報
を記憶する。なお、ズームトラッキングメモリとしてC
PU232内のメモリを使用してもよい。
3が操作されると、CPU232は、ズームトラッキン
グメモリ234の情報をもとに算出したバリエーターレ
ンズとフォーカシングレンズの所定の位置関係が保たれ
るように、ズームエンコーダー225の検出結果となる
現在のバリエーターレンズの光軸方向の絶対位置と算出
されたバリエーターレンズのセットすべき位置、および
フォーカスエンコーダー227の検出結果となる現在の
フォーカスレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたフ
ォーカスレンズのセットすべき位置がそれぞれ一致する
ように、ズーム駆動機構222とフォーカスシング駆動
機構223を駆動制御する。
処理回路231の出力がピークを示すように、CPU2
32は、フォーカシング駆動機構223を駆動制御す
る。
32は、AEゲート229を通過したY信号の出力の平
均値を所定値として、絞りエンコーダー226の出力が
この所定値となるように絞り駆動源224を駆動制御し
て、開口径をコントロールする。
装置)の構成を示している。この絞り装置は、2枚の絞
り羽根が互いに反対向きに直線駆動されることによって
絞り開口径を変更可能とするものである。
ー)である。不図示のコイルへの通電を行なうことによ
りメーター224の出力軸401が回動する。この出力
軸401には、連動レバー402が一体的に固定されて
いる。レバー402は回転軸から同一距離Rの位置に、
羽根連動ピン403,404を有している。
2枚の絞り羽根によって絞り開口413が形成される。
このうち、絞り羽根406には一体的にNDフィルター
414が接着固定されており、絞り開口413の一部が
このNDフィルター414により覆われている。
06には、前述の羽根連動ピン403,404に嵌合す
る穴部407、408が形成されている。これにより、
連動レバー402と絞り羽根405,406とが連結さ
れる。
ベースに設けられた案内ピンにより、長穴部409〜4
12が案内されることで、連動レバー402の回動に伴
って案内方向に動き、絞り開口径を可変とするものであ
る。
16の方向に回動すると、連動ピン404は下へ、連動
ピン403は上へ移動する。これに伴って絞り羽根40
6は下に、絞り羽根405は上へ移動するので、絞り開
口径(つまりは、絞り開口の面積)はより大きくなる方
向へ変化する。連動レバー402の回動方向が矢印41
6とは逆の方向であれば、絞り開口径はより小さくなる
方向に変化する。
羽根を略直線駆動する方式の他に、2枚の絞り羽根を旋
回駆動する方式も知られている。さらに、駆動部の動き
を、光軸中心に回動可能な風車と称する連動板に伝達
し、この風車上に設けられたピンに絞り羽根を連動させ
ることで、通常5〜6枚の絞り羽根を用いて絞り開口形
状を五角形、六角形とする、いわゆる「虹彩絞り」も知
られている。
の回折現象が発生し易くなる。特に、撮像サイズが対角
長さで4mm程度といった小型CCDを用いる最近のビ
デオカメラやデジタルスチルカメラでは、画素数を増す
ために画素と画素の距離(画素ピッチ)と画素そのもの
の大きさが縮小されており、画素ピッチとしては3.5
μm程度まで小さくなっている。
8、場合によってF5.6といった通常頻繁に使用され
る絞り値では、光の回折により画像全体がフレアがかか
った感じになり、解像度が劣化するような現象が発生す
る。
る悪影響を除去するために、 NDフィルターを絞り羽根に取り付け、絞り開口径
の縮小と同時に光の透過率を落とすことで、より広い輝
度範囲内でも問題となる(上記の解像劣化を発生してし
まう)絞り開口径より小さい開口径に実用的にはほとん
ど至らないようにする、 上記でも最適露出が得られない場合には、CCD
の電荷蓄積時間(シャッタ速度)を変化させ、より短い
時間で像を取り込むようにする、ことが考えられる。
では、画素が小さくなり小絞り回折の発生するF値が明
るくなると、絞り羽根に取り付けるNDフィルターの透
過率を低くする必要があるが、この場合、NDフィルタ
ーが絞り開口の半分程度を覆っている状態において画面
内で照度むらが発生するなどの問題が発生する。
写体の動きがぎくしゃくしたものとなってしまうなどの
問題が発生する。
の回折に起因する像劣化を取り除くために絞り羽根にN
Dフィルターを設けたが、CCD等の撮像素子の小型化
および高画素化に伴い、照度むらや解像度の劣化が回避
できなくなってきている。
めに、本願第1の発明では、遮光羽根を駆動して光通過
口の面積を変更することにより光量を調節する光量調節
装置において、遮光羽根に、それぞれ光透過率が異なる
複数の濃度領域を有するNDフィルタを取り付け、光通
過口の面積が最大であるときに、この光通過口のうち、
NDフィルタにより覆われていない部分の面積をA1、
NDフィルタにおける上記複数の濃度領域のうち最も光
透過率が高い領域により覆われた部分の面積をA2、複
数の濃度領域のうち最も光透過率が低い領域により覆わ
れた部分の面積をA3としたときに、 A3<A2<A1 の関係を満たすようにしている。
動して光通過口の面積を変更することにより光量を調節
する光量調節装置において、遮光羽根に、それぞれ光透
過率が異なる複数の濃度領域を有するNDフィルタを取
り付け、光通過口の面積が、この光通過口の全部がND
フィルタにより覆われる面積のうち最大であるときに、
この光通過口のうち、NDフィルタにおける上記複数の
濃度領域のうち最も光透過率が高い領域により覆われた
部分の面積をA4、複数の濃度領域のうち最も光透過率
が低い領域により覆われた部分の面積をA5としたとき
に、 A5<A4 の関係を満たすようにしている。
化へが進む中で問題となっていた、画面内の照度むら
や、小絞り時の光の回折による画質の劣化を防止し、撮
像装置における最適な露出制御を行うことが可能とな
る。
が、この光通過口の全部がNDフィルタにおける複数の
濃度領域のうち最も光透過率が低い濃度領域により覆わ
れる面積のうち最大となる状態と、零となる状態との間
に設定したリミット状態より開き側でのみ駆動すること
とし、遮光羽根を上記リミット状態より閉じ側で駆動し
て撮像を行う際のシャッター速度を、リミット状態より
開き側で駆動して撮像を行う際のシャッター速度よりも
速くすることで、小絞り回折による画質の劣化や画面内
での照度むらを防止しながら、特に明るい状況下でも最
適な露出制御を行うことが可能となる。
(C)を用いて、本発明の実施形態に共通する基本的な
考え方およびその効果について説明する。
(光通過口)が、最大(開放)開口面積と全閉(開口面
積は零)との間の中間開口面積となっている状態を示し
ており、いずれもこの中間開口内に、NDフィルターに
より覆われておらず素通しになっている部分と、NDフ
ィルターにより覆われた部分とがある状態を示してい
る。
ルターが絞り開口の半分以上を覆っており、このND部
の上部にはNDフィルターがない素通しの部分が残って
いる。 ここで、この状態において上述した照度むらが
発生せず、若しくは発生しても程度が軽微で問題になら
ないレベルであると仮定する。
光の回折による像劣化の発生する小絞り状態に、通常の
撮影状況の範囲、例えば晴天の屋外撮影などで容易に達
してしまう。
ように、NDフィルターの透過率を(A)の10%から
3.2%と低く(濃く)する。この場合、図1(A)の
ものが有していた「すぐに小絞りになり像劣化が発生し
てしまう」という問題の出現頻度は軽減できるものの、
その一方で、照度むらが発生してしまう。
に示すように、NDフィルターを複数(この図では2
つ)の濃度領域に分ける。このように、絞り開口内を、
素通し部分、透過率10%のNDフィルターにより覆わ
れた部分および透過率3.2%のNDフィルターにより
覆われた部分と分けることにより、画面の照度むらを見
えにくくでき、また小絞り時の回折による像劣化の発生
も軽減できる。
した本発明の基本概念に基づくものであり、さらに絞り
開口内における素通し部分およびNDフィルターの各濃
度領域の面積の大小関係を特定することにより、上記効
果をより確実に得ることができるものである。
施形態である絞り装置(光量調節装置)の絞り開口周辺
の様子を示している。これらの図は、絞り開口が最大
(開放)の場合を示している。
用いて説明したものと同様であり、2枚の絞り羽根のう
ち一方に接着などで取り付けられる(貼り付けられる)
NDフィルターが、2つの濃度領域を有する点が異な
る。
ジタルスチルカメラ等の撮像装置のレンズ系に搭載され
たり、レンズ鏡筒等の光学機器内に搭載されるものであ
る。
ちNDフィルターにより覆われず素通しとなっている部
分であり、A1はこの素通し部分の面積である。
高い(例えば、10%の)低濃度領域であり、A2は絞
り開口Sのうちこの低濃度領域2により覆われた部分の
面積である。
の低い(例えば、3.2%の)高濃度領域であり、A3
は絞り開口Sのうちこの高濃度領域3により覆われた部
分の面積である。なお、2a,3aはそれぞれ低濃度領
域2および高濃度領域3のうち、絞り羽根に重なった部
分であり、NDフィルターを絞り羽根に接着する際の接
着代の部分である。
Sの内側のみを取り出して示している。この図から分か
るように、絞り開口Sが最大(開放)の場合には、絞り
開口S内は、素通し部分1と、低濃度領域2により覆わ
れた部分と、高濃度領域3により覆われた部分とに分け
られており、素通し部分1の面積A1と、低濃度領域2
により覆われた部分の面積A2と、高濃度領域3により
覆われた部分の面積A3とは、 A3<A2<A1 …(1) の関係にある。
における全体の光透過率の低下を必要最低限に軽減する
ことができ、図示しない撮像画面における配光むらの発
生が防止できる。
実施形態である絞り装置の絞り開口周辺の様子を示して
いる。これらの図は、絞り開口が最大(開放)から小さ
くなる方向に絞り羽根を駆動していったときに、最初に
NDフィルターが絞り開口を覆いきった状態、言い換え
れば、絞り開口がとり得る大きさのうち、絞り開口の全
部がNDフィルタにより覆われる最大のものである状態
を示している。
のうち透過率の高い(例えば、10%の)低濃度領域で
あり、A2は絞り開口Sのうちこの低濃度領域2により
覆われた部分の面積である。
の低い(例えば、3.2%の)高濃度領域であり、A3
は絞り開口Sのうちこの高濃度領域3により覆われた部
分の面積である。なお、2a,3aはそれぞれ低濃度領
域2および高濃度領域3のうち、絞り羽根に重なった部
分であり、NDフィルターを絞り羽根に接着する際の接
着代の部分である。
Sの内側のみを取り出して示している。この図から分か
るように、絞り開口Sが上記状態の場合には、絞り開口
S内は、低濃度領域2により覆われた部分と、高濃度領
域3により覆われた部分とに分けられており、低濃度領
域2により覆われた部分の面積A4と、高濃度領域3に
より覆われた部分の面積A5とは、 A5<A4 …(2) の関係にある。
光量の変化の数値がこの状況付近で急峻になることを防
止できることも利点として上げられる。
辺を示しているが、この図において、C1およびC2は
それぞれ、絞り開口Sのうち低濃度領域2によって覆わ
れた部分に内接する円および高濃度領域3によって覆わ
れた部分に内接する円を示している。 ここで、これら
円C1,C2内の面積はそれぞれ、低濃度領域2によっ
て覆われた部分の面積A4および高濃度領域3によって
覆われた部分の面積A5と等しい面積となるため、この
円の面積をF値に置き換えた場合、低濃度領域2によっ
て覆われた部分の面積A4と高濃度領域3によって覆わ
れた部分の面積A5とは、 4×A5<A4 …(3) の関係にある。
て、かつ4×A5≒A4とすることが望ましい。
ら、さらに絞り開口が縮小する方向に絞り、高濃度領域
3により絞り開口の全てが覆われるまでの間に、F値と
して2段程度以上の差を有することを示している。
対するA4を大きくする)と、絞り開放時において低濃
度領域2および高濃度領域3に覆われた部分の面積が大
きくなり(素通し部分が小さくなり)、絞り開放時の光
の透過率が低くなるという問題が生じるか、NDフィル
ターで覆いきった絞り開口でのF値が大きな値となり、
目的とする小絞り時の回折防止がうまく行えないという
問題が生じることが懸念される。
に対するA5を大きくする)と、図1(B)にて説明し
たように、絞り開口内のうちの高濃度領域3に覆われた
部分の面積が大きくなり、照度むらの発生が懸念され
る。以上から、上記の程度の面積設定が、照度むらを発
生させず、かつ小絞り時の回折による悪影響を防止する
のに最適である。
装置の実施形態として説明したが、上記(1)〜(3)
式により表される関係のいずれをも満たすように1つの
絞り装置を構成してもよい。
態にて説明した絞り装置を備えた、本発明の第3実施形
態であるビデオカメラ又はデジタルスチルカメラ(撮像
装置)における被写体の明るさ(横軸)と絞り開口径
(左縦軸)とシャッター速度(右縦軸)との関係を示し
ている。
た絞り開口径(開口面積)を、破線L5は明るさに応じ
たCCD等の撮像素子への電荷蓄積時間(シャッター速
度)を示している。絞り装置は、被写体の明るさが暗い
側から明るくなるにつれて、絞り開口径が小さくなるよ
うに制御される。この際、シャッター速度は長い側でほ
ぼ一定である。
として設定された径に達すると、それ以上被写体が明る
くなっても、小絞り回折による解像度の劣化が発生する
おそれが出てくるため、それ以上絞り開口径を小さくせ
ず、「リミット開口径」を維持する(L3′)。
る明るさを超えて被写体が明るくなるにつれて、シャッ
ター速度を高速にしていく(L5′)ことで、特に明る
い被写体に対しても最適な露出を得るようにしている。
の全てをNDフィルターのうち高濃度領域3が覆ってい
る状態で、小絞り回折の出現具合等から定められる絞り
開口径である。
行う実際の撮像装置では、この「リミット開口径」は、
例えば、絞り開放状態を基準とした絞り羽根の駆動量に
換算されてメモリに記憶される。そして、エンコーダー
を通じて絞り羽根の開放状態からの駆動量が上記記憶駆
動量に達したことを検出したCPUは、この検出情報
と、AEゲート(図7参照)を通過して得られた映像信
号の輝度信号とに応じて、この状況で露出がオーバーに
なるか否かを判断し、露出オーバーにらなると判断した
場合にはシャッター速度を高速化するように制御する。
ーが2つの濃度領域を有する場合について説明したが、
本発明は、NDフィルターが3つ以上の濃度領域を有す
る場合にも適用することができる。この場合、隣り合っ
た二つのND領域に関して本発明を適用できるもので、
上述の各実施形態と同様に、高濃度領域の面積が低濃度
領域の面積より小さくなる関係となる。
撮像素子の小型化と高画素化へが進む中で問題となって
いた、画面内の照度むらや、小絞り時の光の回折による
画質の劣化を防止し、撮像装置における最適な露出制御
を行うことができる。
でのみ駆動することとし、遮光羽根を上記リミット状態
より閉じ側で駆動して撮像を行う際のシャッタ速度を、
リミット状態より開き側で駆動して撮像を行う際のシャ
ッタ速度よりも速くすれば、小絞り回折による画質の劣
化や画面内での照度むらを防止しながら、特に明るい状
況下でも最適な露出制御を行うことができる。
図。
図。
ルターの2つの濃度領域の面積関係の説明図。
被写体明るさと絞り開口径とシャッター速度との関係を
示すグラフ。
図。
い部分) 2 NDフィルターの低濃度領域 3 NDフィルターの高濃度領域 A1 素通し部分の面積 A2,A4 低濃度領域の面積 A3,A5 高濃度領域の面積 L3 絞り開口径 L5 シャッター速度
Claims (11)
- 【請求項1】 遮光羽根を駆動して光通過口の面積を変
更することにより光量を調節する光量調節装置におい
て、 前記遮光羽根に、それぞれ光透過率が異なる複数の濃度
領域を有するNDフィルタが取り付けられており、 前記光通過口の面積が最大であるときに、この光通過口
のうち、 前記NDフィルタにより覆われていない部分の面積をA
1、 前記NDフィルタにおける前記複数の濃度領域のうち最
も光透過率が高い領域により覆われた部分の面積をA
2、 前記複数の濃度領域のうち最も光透過率が低い領域によ
り覆われた部分の面積をA3としたときに、 A3<A2<A1 の関係を満たすことを特徴とする光量調節装置。 - 【請求項2】 遮光羽根を駆動して光通過口の面積を変
更することにより光量を調節する光量調節装置におい
て、 前記遮光羽根に、それぞれ光透過率が異なる複数の濃度
領域を有するNDフィルタが取り付けられており、 前記光通過口の面積が、この光通過口の全部が前記ND
フィルタにより覆われる面積のうち最大であるときに、
この光通過口のうち、 前記NDフィルタにおける前記複数の濃度領域のうち最
も光透過率が高い領域により覆われた部分の面積をA
4、 前記複数の濃度領域のうち最も光透過率が低い領域によ
り覆われた部分の面積をA5としたときに、 A5<A4 の関係を満たすことを特徴とする光量調節装置。 - 【請求項3】 前記面積A5と前記面積A4とが、 4×A5<A4 の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の光量
調節装置。 - 【請求項4】 遮光羽根を駆動して光通過口の面積を変
更することにより光量を調節する光量調節装置におい
て、 前記遮光羽根に、それぞれ光透過率が異なる複数の濃度
領域を有するNDフィルタが取り付けられており、 前記光通過口の面積が最大であるときに、この光通過口
のうち、 前記NDフィルタにより覆われていない部分の面積をA
1、 前記NDフィルタにおける前記複数の濃度領域のうち最
も光透過率が高い領域により覆われた部分の面積をA
2、 前記複数の濃度領域のうち最も光透過率が低い領域によ
り覆われた部分の面積をA3としたときに、 A3<A2<A1 の関係を満たし、 かつ、前記光通過口の面積が、この光通過口の全部が前
記NDフィルタにより覆われる面積のうち最大であると
きに、この光通過口のうち、 前記NDフィルタにおける前記複数の濃度領域のうち最
も光透過率が高い領域により覆われた部分の面積をA
4、 前記複数の濃度領域のうち最も光透過率が低い領域によ
り覆われた部分の面積をA5としたときに、 A5<A4 の関係を満たすことを特徴とする光量調節装置。 - 【請求項5】 前記面積A5と前記面積A4とが、 4×A5<A4 の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の光量
調節装置。 - 【請求項6】 遮光羽根を駆動して光通過口の面積を変
更することにより光量を調節する光量調節装置におい
て、 前記遮光羽根に、それぞれ光透過率が異なる複数の濃度
領域を有するNDフィルタが取り付けられており、 前記遮光羽根を、前記光通過口の面積が、この光通過口
の全部が前記NDフィルタにおける前記複数の濃度領域
のうち最も光透過率が低い濃度領域により覆われる面積
のうち最大となる状態と、零となる状態との間に設定し
たリミット状態より開き側でのみ駆動することを特徴と
する光量調節装置。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の光量
調節装置を備えたことを特徴とする光学機器。 - 【請求項8】 請求項1から6のいずれかに記載の光量
調節装置を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項9】 請求項6に記載の光量調節装置を備えて
おり、 前記遮光羽根を前記リミット状態より開き側でのみ駆動
して撮像を行うことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項10】 請求項6に記載の光量調節装置を備え
ており、 前記遮光羽根を前記リミット状態より開き側でのみ駆動
して撮像を行うモードの設定が可能であることを特徴と
する撮像装置。 - 【請求項11】 前記遮光羽根を前記リミット状態より
開き側でのみ駆動して撮像を行う場合に、 前記遮光羽根を前記リミット状態より閉じ側で駆動して
撮像を行う際のシャッター速度を、前記リミット状態よ
り開き側で駆動して撮像を行う際のシャッター速度より
も速くすることを特徴とする請求項9又は10に記載の
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