JP2005070431A - 光量調節装置及び撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成が簡単且つコンパクトで、安価に提供でき、しかも、より細かい段階で光量調節が行える光量調節装置を提供する。
【解決手段】 所定の回転軸を中心に回転可能で且つ径の異なる複数の孔101a〜101cを有する絞り板101と、所定の回転軸を中心に回転可能で且つ回転中心に対して周方向に透過率が変化するNDフィルタ111とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、結像光学系を用いて被写体像を取得するカメラ、即ち、撮影装置等の光学機器に用いられる光量調節装置及びその光量調節装置を組み込んだ撮影装置に関する。
写真フィルムを使用する通常のカメラや、固体撮像素子を内蔵したビデオカメラ、デジタルカメラ等の撮影装置においては、レンズの焦点深度の調節と、フィルムや固体撮像素子に結像される被写界の光量を調節するために、露光開口部の大きさを制御する絞り機構が設けられている。そして、現在、一般に多く用いられている絞り機構には、その構成上の特徴から、複数の羽根を用い、虹彩のように光軸を中心にして連続して口径を変え得るタイプと、口径の異なる複数の開口部を選択的に光路に挿入するタイプとがある。
そして、前者のタイプの絞り機構は、口径を連続的に変えられるので、任意の口径の開口を得ることができるという利点があるものの、円形に近い形状の開口が得られるようにするためには、絞り羽根の枚数を多く設ける必要があり、それらの加工精度や組立精度を高めなければならないため、コスト高になるという問題点が有った。また、コストを下げるために絞り羽根を2枚にしたものもあるが、そのようにすると、開口面積の大きさによって開口形状が異なってしまい、均一な円形に近い形状が得られないという問題点が有った。
他方、後者のタイプの絞り機構は、常に、光軸を中心にして円形の開口形状を得ることができるという利点がある反面、任意の大きさの開口部を得ることができず、予め用意された限られた口径の開口部を選択できるだけであるから、開口部の口径の選択幅が狭いという問題点が有った。
一方、撮像手段の単位受光部の間隔、いわゆる画素ピッチの狭小化に伴い、撮影光学系の有する光量調節用の絞り開口部による回折の影響が無視できなくなっている。即ち、高輝度被写体撮影時やスローシャッタ撮影時に絞り開口部が小さくなると、いわゆる小絞り回折の影響によって画像のコントラストが低下し、撮影光学系が本来有する結像性能や、撮像手段の高画素能力が充分に発揮されず、高精細画像が得られないという問題が生じる。
そこで、上述した小絞り回折を緩和するために、透過光量減衰用のNeutralDensityFilter(以下、NDフィルタと記述する。)が多用される。
更に、最近では、上述したターレット式絞り板とNDフィルタや、その他の光量調節手段を組み合せた以下のような技術が知られている。
例えば、ターレット絞り板と液晶から成る光量調節手段を組み合わせて、入射光量を連続的に制御するカメラの絞り機構(例えば、特許文献1参照)。
また、ターレット絞り板と異なる濃度を持つ複数のNDフィルタを保持したターレットNDフィルタを有し、カメラ本体からのデータを元に複数の絞り孔と複数のNDフィルタの中から適正な光量となる径の絞り孔と透過率のフィルタを自動的に選択することにより、適正露出に設定することが容易なカメラのレンズ鏡筒(例えば、特許文献2参照)。
更に、ターレット絞り板と1種類の均一濃度を有するNDフィルタとを備え、使用する口径の開口部の選択とフィルタの使用・不使用の選択とを1つのモータによって行えるようにしたカメラの露出制御機構(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−297291号公報 特開平6−273655号公報 特開平11−218797号公報
しかしながら、上記従来技術には、以下のような問題点があった。
特許文献1に開示されたカメラの絞り機構及び特許文献2に開示されたカメラのレンズ鏡筒では、絞り板とNDフィルタ(光量調節手段)を駆動するために別々の駆動源を有しているため、その構成が複雑となり、装置全体をコンパクトにすることが困難で、コストも高くなる。
また、特許文献3に開示されたカメラの露出制御機構では、NDフィルタが1種類で、しかも、単一濃度であるため、光量調節の段数が限られてしまい、より細かい段階で光量調節を行うことができない。
そこで、本発明は、構成が簡単且つコンパクトで、安価に提供でき、しかも、より細かい段階で光量調節が行える光量調節装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、付加価値を高めた撮影装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光量調節装置は、開口部を通過する光束の量を調節する光量調節装置において、所定の回転軸を中心に回転可能で且つ径の異なる複数の孔を有する絞り板と、所定の回転軸を中心に回転可能で且つ回転中心に対して周方向に透過率が変化するフィルタとを備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の撮影装置は、本発明の光量調節装置と、被写体像を形成する撮影光学系と、前記被写体像を光電変換する撮像手段と、前記撮像手段により光電変換された信号を記録する記録手段とを有することを特徴とする。
本発明の光量調節装置によれば、構成が簡単且つコンパクトで、安価に提供でき、しかも、より細かい段階で光量調節を行うことができる。
また、本発明の撮影装置によれば、付加価値が高まる。
本発明の光量調節装置及び撮影装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる光量調節装置の要部分解斜視図である。同図において、100は本実施の形態の係る光量調節装置である。101はターレット式の絞り板で、径の異なる複数の絞り孔101a〜101dと歯部103を有する。本実施の形態では、絞り孔101a,101b,101c,101dの大きさは、それぞれFナンバ換算で、F2,F2.8,F4,F5.6に相当する。絞り板101の中心には軸受102が設けられ、後述する地板131の第1の回転支持軸132aに回転可能に軸支される。
111は円盤状のNDフィルタ(NeutralDensityFilter)で、厚さ0.1mm程度の透明樹脂フィルム、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に、インクジェット印刷によって後述するND(NeutralDensity)でパターンが形成されると共に、中心には軸受112が設けられ、後述する地板131の第2の回転支持軸132bに回転可能に軸支される。NDフィルタ111の外周部には、金属板製の歯部113が接着されている。
なお、NDフィルタ111に歯部113を接着せずに、NDフィルタ111の基材である透明フィルムの外周部をギヤ形状としても良い。
NDフィルタ111の上面には、NDフィルタ111の初期位置を検出するための指標114が設けられている。NDフィルタ111のパターンは、本実施の形態では、以下の3つの領域111a〜111cにより構成される。
111aは透過率が略100%の透明部領域で、光学濃度は0(ゼロ)、ND段数(減光段数)も0(ゼロ)である。ここで、光学濃度(OpticalDensity:OD値)、透過率Tr(%)及びND段数は、以下の式で関係付けられる。
透過率Tr=100*10(−OD値) …(式1)
OD値=−Log10(Tr/100) …(式2)
ND段数=−Log(Tr/100)
=−3.32*Log10(Tr/100)
=3.32*OD値 …(式3)
111bは光学濃度0.45(ND段数は1.5段)の均一濃度部領域、111cは光学濃度0.9(ND段数は3段)の均一濃度部領域である。
121は歯部が2段になっている連結ギヤ(歯車)で、後述する地板131の第3の回転支持軸132cに回転可能に支持される。なお、連結ギヤ121の上部の歯部121a及び下部の歯部121bは、それぞれ前述した絞り板101の歯部103及びNDフィルタ111の歯部113と、それぞれ噛合する。
なお、前述した絞り板101とNDフィルタ111の歯数は互いに同じであり、絞り板101の絞り孔の数がx、NDフィルタ111の濃度数がyの場合には、
(上部の歯部121aの歯数)/(下部の歯部121bの歯数)=y/x …(式4)
となるように構成してある。
本実施の形態では、絞り板101の絞り孔の個数は4個、NDフィルタ111の濃度数が3であるので、上部の歯部121aの歯数がAである場合、下部の歯部121bの歯数は4A/3である。
131は地板で、絞り板101及びNDフィルタ111を保持するものである。地板131の中央には、絞り開放時の光束の最大径を規定する絞り開口部131aが設けられ、その周囲には、絞り板101、NDフィルタ111及び連結ギヤ(歯車)121を支持するための回転支持軸132a,132b,132cが突設されている。
141はカバー板で、地板131との間に所定の空間を形成し、該空間内に絞り板101とNDフィルタ111が、それぞれ収容される。カバー板141の中央には、光束通過用の開口部141aが設けられている。また、カバー板141には、NDフィルタ111の指標114の有無を検出するための検知用窓141bと、後述するピニオンギヤ151aの逃げ孔141cが、それぞれ設けられている。
151はステップモータで、NDフィルタ111を駆動するものである。ステップモータ151のモータ軸にはピニオンギヤ151aが固定されている。このピニオンギヤ151aは、カバー板141の逃げ孔141cを貫通して、NDフィルタ111に設けられた歯部113と噛合する。152は投光素子と受光素子を内蔵した光学的位置検出手段で、NDフィルタ111の上面からの反射光を検出するものである。この光学的位置検出手段152の直下にNDフィルタ111の指標114が対向すると、光学的位置検出手段152が所定の信号を出力し、NDフィルタ111の位相角が初期状態に戻ったことを検知できるように構成されている。
以上の構成により、光学的位置検出手段152の出力を観察しながら、ステップモータ151を駆動してNDフィルタ111を初期状態、即ち、透明部領域111aが地板131の絞り開口部131aを覆う状態に戻す。
なお、前述のとおり、NDフィルタ111と絞り板101は、連結ギヤ(歯車)121と噛合しているので、NDフィルタ111と共に絞り板101も駆動する。また、NDフィルタ111が初期状態にあるときには絞り板101も初期状態、つまり、絞り孔101aが絞り開口部131aを覆う状態となる。そして、その位置からステップモータ151を所定のプログラムに従って駆動することで、絞り板101とNDフィルタ111による透過光束減衰率を段階的に制御できる。
図2(a),(b)は、それぞれ絞り板101及びNDフィルタ111の光学濃度分布の詳細を説明するための平面図であり、同図において、図1と同一部分には同一符号が付してある。
本実施の形態では、絞り板101は径の異なる4つの絞り孔101a〜101dを有している。4つの絞り孔101a〜101dは、絞り板101の中心を中心として周方向に等間隔を存して配置されており、それぞれの絞り孔101a〜101dの中心と地板131の中心との間の距離は全て等しく設定されている。
111aは透明領域、111bは光学濃度0.45(ND段数は1.5段)の均一濃度部領域、111cは光学濃度0.9(ND段数は3段)の均一濃度部領域である。これら3箇所の各領域111a〜111cは扇形状をなし、その中心角は全て120度に設定されている。
上記のような濃度分布を有するNDフィルタ111は、蒸着法、印刷法等によって製作できるが、本出願人による特願2002−041634に記載された技術を用いれば、インクジェット印刷法によっても製作可能である。
図3は、図1に示した光量調節装置100の光量調節作用を説明する図であり、詳しくは、NDフィルタ111の回転角に対するND段数及び絞り板101の絞り孔101a〜101dの様子を示す図である。
図3において、横軸は、NDフィルタ111が時計方向に回転した時の回転角(deg.)縦軸は、前記式3で表わされるNDフィルタ111のND段数である。
NDフィルタ111の回転に伴って、濃度ゼロの領域から濃度の高い領域が絞り開口部131aを覆うため、ND段数も0(ゼロ)段から3段まで変化する。
なお、絞り開口部131aを同じ均一濃度部領域で覆う120度、240度及び360度では、ND段数の変化率は0(ゼロ)となる。
また、前述のとおり、NDフィルタ111が駆動すると連結ギヤ(歯車)121を介して絞り板101も駆動し、絞り開口部131aを覆う絞り板101の絞り孔101a〜101dは、図3の上側に示したように変化する。
本実施の形態では、NDフィルタ111のND段数が3段、絞り板101の絞り孔の個数が4個であるので、合計で12段階の光量調節を1つのアクチュエータで行うことが可能である。
図4は、図1乃至図3で説明した本実施の形態に係る光量調節装置100を組み込んだ撮影装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、撮影装置は、光学像を撮像手段で電気信号に光電変換し、静止画像及び動画像をデジタルデータにして記録する電子カメラを例として説明する。
図4において、400は複数のレンズ群から成る撮影光学系で、フロントレンズ群401、バリエータレンズ群402、フォーカシングレンズ群403、光学ローパスフィルタ404を有する。本実施の形態に係る撮影装置における撮影光学系400の光学仕様は、35mmフィルム換算で焦点距離が35〜200mm、開放Fナンバは2であるものとする。100は図1で示した本実施の形態に係る光量調節装置、405は露光時間を調節するシャッタ機構である。
また、撮影光学系400の焦点位置(予定結像面)には、撮像手段(CCD)440が配置されている。撮像手段440としては、照射された光エネルギを電荷に変換する複数の光電変換部、前記電荷を蓄える電荷蓄積部及び前記電荷を転送し且つ外部に送出する電荷転送部から成る2次元CCD等の光電変換手段が用いられる。本実施の形態では、撮像手段440として300万画素のCCDセンサを用いるものとする。
441はアンプ回路、442はカメラ信号処理回路、443はメモリである。撮像手段440上に結像した被写体の像は、その明るさの強弱に応じた画素毎の電荷量として電気信号に変換され、アンプ回路441で増幅された後、カメラ信号処理回路442で所定のγ補正等の処理が施される。なお、このγ補正等の処理は、A/D変換後のデジタル信号処理で行われても良い。このようにして作られた映像信号は、メモリ443に記録される。
メモリ443は、フラッシュROM(リードオンリーメモリ)等の半導体メモリ、光磁気ディスク等の光メモリ、磁気テープ等の磁気メモリ等、種々のものが利用可能である。
421は液晶ディスプレイ等の表示器で、撮像手段440で取得した被写体像や、撮像光学系400の動作状況を表示する。422は操作スイッチ群で、ズームスイッチ、撮影準備スイッチ、撮影開始スイッチ、静止画モードと動画モードを選択する撮影モード選択スイッチ、露出制御モードやAFモード等を設定する撮影条件スイッチ等で構成される。423はズームアクチュエータで、バリエータレンズ群402を駆動し、撮影光学系400の焦点距離を変えるものである。424はフォーカスアクチュエータで、フォーカシングレンズ群403を駆動し、撮影光学系400の焦点状態を調節するものである。
431はCPU(中央演算処理装置)で、撮影装置全体の動作を制御する。432はNDフィルタ駆動回路で、図1の光学的位置検出手段152の出力をモニタしながらステップモータ151を駆動する。そして、NDフィルタ駆動回路432は、NDフィルタ111の回転角を調節し、光束通過開口部141aの透過率を所望の値に制御する。433はシャッ駆動回路で、シャッタ機構405を駆動し、撮像手段440への露光時間を制御するものである。434はCCD駆動回路で、撮像手段440を駆動するものである。
図5は、図4に示した撮影装置が有するCPU431の制御動作の流れを示すフローチャートである。
図5において、まず、ステップS501で、撮影者によりメインスイッチがオン操作されたか否かをオン操作されるまで判断する。そして、メインスイッチがオン操作されたと判断された場合は、CPU431はスリープ状態から脱してステップS502以降を実行する。
ステップS502では撮影装置の初期化を行う。具体的には、沈胴状態にある撮影光学系400を撮影可能状態に繰り出し駆動した後、光量調節装置100内のNDフィルタ111と絞り板101を初期位置にリセットする。次に、ステップS503で、露出制御モード、焦点調節モード、ホワイトバランスモード、静止画撮影時の画像サイズ等の各種撮影条件の設定を受け付ける。
次に、ステップS504で、撮像手段440により画像信号を取得し、画像信号処理回路442により所定の画像処理を施す。次に、ステップS505で測光演算(1)を行う。これは、前記ステップS504において取得した画像情報を用いて光量調節装置100の制御量を演算する。次に、ステップS506で、前記ステップS505において算出した制御値に基づいてステップモータ151を回転駆動して光量制御(1)を行って、NDフィルタ111の濃度と絞りの大きさを制御する。
次に、ステップS507で、前記ステップS504において取得した画像信号をプレビュー画像用に変換し、そのプレビュー画像を表示器421に表示する。次に、ステップS508で焦点検出を行い、次のステップS509でフォーカシングレンズ群401を駆動して、撮影光学系400の焦点調節を行う。
次に、ステップS510で、撮影者によって撮影準備スイッチがオン操作されたか否かを判断する。そして、撮影準備スイッチがオン操作されないと判断された場合は前記テップS504へ戻り、光量調節制御、焦点調節制御及びプレビュー画像表示を繰り返し実行する。また、前記ステップS510において撮影準備スイッチがオン操作されたと判断された場合はステップS511へ進む。
ステップS511では測光演算(2)を行う。これは、前記ステップS505において取得した画像情報の最大値、最小値、平均値等を用いて光量調節装置100の制御量を演算するものであるが、その詳細については後述する。次に、ステップS512で、前記ステップS511における測光演算(2)により算出した光量制御値に基づいてステップモータ151を回転駆動して光量制御(2)を行って、NDフィルタ111の濃度と絞り板101の絞りの大きさを所望の値に制御する。
次に、ステップS513で焦点検出を行い、次のステップS514でフォーカシングレンズ群403を駆動して、撮影光学系400の焦点調節を再度行う。次に、ステップS515で合焦したか否かを判断し、合焦しないと判断された場合は、前記ステップS513及びステップS514を繰り返し実行する。また、前記ステップS515において合焦したと判断された場合は、フォーカシングレンズ群403の駆動を停止し、次のステップS516で合焦したプレビュー画像を表示器421に表示する。
次に、ステップS517で、撮影者によって撮影スイッチがオン操作されたか否かを判断する。そして、撮影スイッチがオン操作されないと判断された場合は前記ステップS516へ戻り、プレビュー画像の表示を継続する。また、前記ステップS517において撮影準備スイッチがオン操作されたと判断された場合はステップS518へ進む。
ステップS518では撮像手段440の電荷蓄積を開始する。次に、ステップS519で、前記ステップS511における測光演算(2)により算出したシャッタ秒時に基づいて、シャッタ機構405のシャッタ羽根を閉じ方向に駆動し、撮像手段440への光束を遮断する。次に、ステップS520で撮像手段440より電荷を転送し、次のステップS521で、前記取得した300万画素相当の画像信号に静止画像用の画像処理を施す。
次に、ステップS522で静止画像記録用の画像圧縮を行い、次のステップS523で、前記ステップS522において圧縮された画像信号をメモリ443に記録する。次に、ステップS524で、シャッタ機構405のシャッタ羽根を開き方向に復帰駆動し、その後、本撮影処理動作を終了する。
図6は、図5のステップS511における測光演算(2)の制御形式を説明するための図である。ここで図6(a)は、スチルカメラの露出制御プログラムを説明する際に用いられるEV線図と称される図であり、図6(b)は、被写体の明るさに対するNDフィルタ111の制御状態及び絞り板101の状態を説明する図である。
まず、図6(a)について説明する。
スチルカメラで適正露出を得るための演算式は、一般に以下のAPEX演算式が用いられる。
AV+TV=BV+SV=EV …(式5)
ここで、AVは開口値(ApertureValue)、TVは時間値(TimeValue)、BVは輝度値(LuminanceValue)、SVは感度値(FilmSpeedValue)、EVは露出値(ExposureValue)である。そして、図6(a)の横軸には、シャッタ秒時(正確には表示数値の逆数が実露光時間)とこれに対応するTV値が、縦軸には、絞り機構のFナンバーとこれに対応するAV値が記載してある。
なお、本発明では、光量調節に絞り板101とNDフィルタ111の両方を用いるため、図6(a)の縦軸には、Fナンバーに対してNDフィルタ111の透過率分を加味したTナンバーを記載してある。ここで、Tナンバー及びAV値は以下の式で表わされる(NDフィルタ透過率t×100=Tr(%))
Tナンバー=Fナンバー/(NDフィルタ透過率t)1/2 …(式6)
AV値(Tナンバー相当)=AV値(Fナンバー相当)−Log2(Tr/100)
=AV値(Fナンバー相当)+ND段数 …(式7)
また、図6(a)中の傾斜45度線は、等EV値を表わす線で、撮像手段440の感度がISO100相当の場合のEV値が傾斜45度線の左上側に記載してある。
続いて図6(a)の露出制御のプログラム線図を詳しく説明する。
まず、EV値が2以上8未満の領域では、レンズのTナンバーは2に固定、シャッタ秒時は1secから1/60secに変化させて適正露光量を得る。
EV値が8以上11未満の領域では、シャッタ秒時は1/30secから1/60secに適宜変化させ、レンズのTナンバーも2から5.6に段階的に変化させて適正露光量を得る。EV値が11以上15未満の領域では、シャッタ秒時は1/187.5secから1/375secに適宜変化させ、レンズのTナンバーも3.3から9.5に段階的に変化させて適正露光量を得る。EV値が15以上19未満の領域では、シャッタ秒時は1/1000secから1/2000secに適宜変化させ、レンズのTナンバーも5.6から16に段階的に変化させて適正露光量を得る。
続いて図6(b)を用いて、各EV値におけるNDフィルタ111の濃度と絞り制御によるFナンバーの組み合せについて説明する。
まず、EV値が2以上8未満の領域では、シャッタ秒時は各EV値に応じて高速側に変化しているが、絞り制御によるFナンバーは開放のF2、NDフィルタ111のND段数は0(ゼロ)に固定されている。即ち、この領域では、NDフィルタ111は、図2(b)の透明部領域111aを使用していることになる。
EV値が8以上11未満の領域では、シャッタ秒時は1/30secから1/60secに適宜変化、絞り制御によるFナンバーはF2からF5.6まで段階的に変化、NDフィルタ111のND段数は0(ゼロ)に固定されている。
EV値が11を僅かに超えると、絞り制御によるFナンバーをF5.6からF2に戻すと共に、NDフィルタ111のND段数を0(ゼロ)から1.5段に切り換える。即ち、この段階では、NDフィルタ111は、図2(b)における光学濃度0.45の均一濃度部領域111bを使用していることになる。
EV値が11以上15未満の領域では、シャッタ秒時は1/187.5secから1/375secに適宜変化、絞り制御によるFナンバーはF2からF5.6まで段階的に変化、NDフィルタ111のND段数は1.5段に固定されている。
EV値が15を僅かに超えると、絞り制御によるFナンバーをF5.6からF2に戻すと共に、NDフィルタ111のND段数を1.5段から3段に切り換える。即ち、この段階では、NDフィルタ111は、図2(b)における光学濃度0.9の均一濃度部領域111cを使用していることになる。
EV値が15以上19未満の領域では、シャッタ秒時は1/1000secから1/2000secに適宜変化、絞り制御によるFナンバーはF2からF5.6まで段階的に変化、NDフィルタ111のND段数は3段に固定されている。
以上のように被写体の明るさに応じて、適宜NDフィルタ111と絞り板101の絞り孔101a〜101dの組み合せを変えることにより、所望の光量を得ることができる。また、NDフィルタ111と絞り板101との間に連結ギヤ121を設けることで、NDフィルタ111と絞り板101とを1つのアクチュエータで駆動することが可能である。
なお、本実施の形態では、絞り板101とNDフィルタ111を連結するために連結ギヤ121を用いているが、連結ギヤ121を用いずにステップモータ151のピニオンギヤ151aを2段の連結ギヤに構成し、これにより絞り板101とNDフィルタ111とを連結して駆動する構造であっても良い。
以上詳述したように、本実施の形態に係る光調節装置100によれば、絞り板101とNDフィルタ111とを連結ギヤ121で連結することにより、絞り板101とNDフィルタ111とを1つのアクチュエータで駆動することが可能となり、構成が簡単でコンパクトになり、しかも安価となる。また、絞り板101は複数の絞り孔101a〜101dを、NDフィルタ111は濃度の異なる複数の領域111a〜111cを、それぞれ有しているため、絞り板101の絞り孔101a〜101dとNDフィルタ111の濃度の組み合わせを任意に調節することが可能となり、より細かい段階で光量調節を行うことができる。
また、本実施の形態に係る光量調節装置100を撮影装置に組み込むことで、付加価値が高くなる。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、この実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施形態の構成が持つ機能を達成できる構成であれば、どのようなものであっても適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る光量調節装置の要部構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る光量調節装置の絞り板及びNDフィルタの構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光量調節装置の光量調節作用説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る光量調節装置を組み込んだ撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光量調節装置を組み込んだ撮影装置の制御動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る光量調節装置を組み込んだ撮影装置の露出制御説明図である。
符号の説明
100 光量調節装置
101 絞り板
101a 絞り孔
101b 絞り孔
101c 絞り孔
101d 絞り孔
102 軸受
103 歯部
111 NDフィルタ
111a 透明部領域
111b 均一濃度領域
111c 均一濃度領域
112 軸受
113 歯部
114 指標
121 連結ギヤ(歯車)
121a 歯部
121b 歯部
131 地板
131a 絞り開口部
132a 回転支持軸
132b 回転支持軸
132c 回転支持軸
141 カバー板
141a 開口部
141b 検知窓
141c 逃げ孔
151 ステップモータ
151a ピニオンギヤ
152 光学的位置検出手段
400 撮影光学系
401 フロントレンズ群
402 バリエータレンズ群
403 フォーカシングレンズ群
404 光学ローパスフィルタ
405 シャッタ機構
421 表示器
422 操作スイッチ群
423 ズームアクチュエータ
424 フォーカシングアクチュエータ
431 CPU
432 NDフィルタ駆動回路
433 シャッタ回路
434 CCD駆動回路
440 撮像手段
441 アンプ回路
442 カメラ信号処理回路
443 メモリ

Claims (10)

  1. 開口部を通過する光束の量を調節する光量調節装置において、
    所定の回転軸を中心に回転可能で且つ径の異なる複数の孔を有する絞り板と、
    所定の回転軸を中心に回転可能で且つ回転中心に対して周方向に透過率が変化するフィルタと
    を備えたことを特徴とする光量調節装置。
  2. 前記フィルタは、透過率が段階的に変化することを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
  3. 前記フィルタは、透過率が連続的に変化することを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
  4. 前記絞り板と前記フィルタを同一の駆動手段で駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光量調節装置。
  5. 前記駆動手段の所定駆動量に対して、前記絞り板と前記フィルタの回転角度が互いに異なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光量調節装置。
  6. 前記絞り板の周辺近傍領域及び前記フィルタの周辺近傍領域には歯部を有し、前記絞り板の歯部と前記フィルタの歯部とが前記駆動手段の歯車に噛合していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光量調節装置。
  7. 前記歯車の歯部が2段になっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光量調節装置。
  8. 前記フィルタは、NDフィルタ(NeutralDensityFilter)であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光量調節装置。
  9. 請求項1乃至8に記載の光量調節装置と、被写体像を形成する撮影光学系と、前記被写体像を光電変換する撮像手段と、前記撮像手段により光電変換された信号を記録する記録手段とを有することを特徴とする撮影装置。
  10. 前記光量調節装置を前記撮影光学系に配置して成ることを特徴とする請求項9に記載の撮影装置。
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