JP2001330453A - 地図表示装置及びナビゲーション装置 - Google Patents

地図表示装置及びナビゲーション装置

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JP2001330453A
JP2001330453A JP2001076753A JP2001076753A JP2001330453A JP 2001330453 A JP2001330453 A JP 2001330453A JP 2001076753 A JP2001076753 A JP 2001076753A JP 2001076753 A JP2001076753 A JP 2001076753A JP 2001330453 A JP2001330453 A JP 2001330453A
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Application number
JP2001076753A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Sakamoto
清美 阪本
Hiroyuki Hamada
浩行 濱田
Teruaki Ata
輝明 阿多
Atsushi Yamashita
敦士 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムに変化する各種情報を地図上に
合成して表示し、ユーザに直感的に情報を把握させると
ともに、所定の場合には乗車のための通信を行う地図表
示装置およびナビゲーション装置を提供する。 【解決手段】 本ナビゲーション装置において、通信部
7は、乗車可能な車両に関連する情報などの受信を行う
とともに乗車のための通信を行い、地図データ合成部4
は、地図データ格納部3に格納されている地図データ
と、通信部7や入力部2からの情報と、オブジェクトモ
デル提示情報格納部6に格納されている対応するオブジ
ェクトモデル提示情報とに基づいて、各種情報を表すオ
ブジェクトを地図データ空間内に合成し、表示器5は、
合成された地図情報を表示する。また、経路選出部10
は、位置検出部9から自車位置が入力されて経路探索を
行い、誘導部11は経路探索に基づいて誘導案内を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図表示装置およ
びナビゲーション装置に関し、より特定的には、通信部
を介して外部から入力されてくる乗車可能な車両に関連
する情報を解析し、地図内のオブジェクトに変換して合
成表示するとともに、所定の場合には乗車のための通信
を行う地図表示装置およびナビゲーション装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の地図表示装置およびナビゲーショ
ン装置は、既存の情報通信システムからの交通情報や道
路規制情報、あるいはインターネットから流れてくる情
報等を地図表示画面とは別の画面に表示する。すなわ
ち、従来の地図表示装置およびナビゲーション装置は、
これらの情報を地図内のオブジェクトに変換して合成表
示するわけではない。
【0003】ここで、既存の情報通信システムとして
は、VICS(Vehicle Informatio
n and Communication Syste
m)と呼ばれる、道路の渋滞情報や事故情報などの道路
情報を、FM多重放送、電波ビーコンおよび光ビーコン
等を利用してリアルタイムで発信する情報通信システム
が存在する。
【0004】このような既存の情報通信システムにおい
て送信される渋滞情報は、具体的には渋滞している道路
のリンク番号などが含まれる。したがって、従来のナビ
ゲーション装置は、一般的にはこのような渋滞情報を、
模式的に表された簡略な地図上に表現して、ナビゲーシ
ョン用の地図画面とは別の画面に表示する。
【0005】また、渋滞情報を同一画面上に表示する場
合であっても、従来のナビゲーション装置は、渋滞情報
を地図内のオブジェクトに変換して合成表示するわけで
はなく、送信されてきた道路のリンク番号に対応する道
路の色のみを変更して表示するにすぎない。このように
従来のナビゲーション装置が色のみを変更して表示する
のは、既存のシステムにおいて生成されるオブジェクト
が固定されているからである。したがって、従来のナビ
ゲーション装置が新しいオブジェクトを生成することな
く渋滞情報を表示するためには、色を変更する方法しか
存在しない。
【0006】また、最近のナビゲーション装置には、イ
ンターネットブラウザが追加されて、地図画面とは別の
画面にインターネットからの情報を表示するものも存在
する。このような装置は、外部の情報から隔絶した車や
人を、内蔵された通信系によって、インターネットを介
して外部と接続することになる。
【0007】以上のような従来の地図表示装置およびナ
ビゲーション装置の構成および動作について、図52お
よび図53を用いながら説明する。図52は、従来の地
図表示装置の構成を示すブロック図である。図52にお
いて、従来の地図表示装置は、入力部2と、地図データ
格納部3と、地図データ作成部400と、表示器5と、
通信部7とを備える。
【0008】入力部2は、本地図表示装置における機能
選択や地点設定等を行うために用いられる。この入力部
2から出力される指示情報は、地図データ作成部400
へ入力される。
【0009】地図データ格納部3は、地形、交差点や道
路の接続状況やその座標・形状・属性・規制情報などの
2次元地図データあるいは3次元地図データが格納され
ている。この地図データ格納部3に格納された地図デー
タは、地図データ作成部400によって適宜読み出され
て利用される。
【0010】通信部7は、外部に設けられた通信システ
ムとの情報の送受信を行う。外部システムとの送受信に
は、例えば、電話回線やDAB(Digital Au
dio Broadcast)、地上波ディジタル放送
などが用いられる。通信部7から得られた各種情報は、
そのまま加工されることなく、表示器5へ入力される。
【0011】地図データ作成部400は、地図データ格
納部3に格納されている地図データに基づいて、地図を
作成する。表示器5は、地図データ作成部400におい
て作成された地図を表示する。また、表示器5は、当該
地図とは別の画面において、インターネットやVICS
等から得られた情報を表示する。典型的には、表示器5
は、インターネットブラウザやVICS専用画面上に得
られた情報を表示する。
【0012】次に、図53は、上記のような従来のナビ
ゲーション装置の構成を示すブロック図である。なお、
ここでは、本ナビゲーション装置は、車両に搭載されて
いるものとする。図53において、従来のナビゲーショ
ン装置は、入力部2と、位置検出部9と、地図データ格
納部3と、経路選出部100と、誘導部110と、通信
部7と、表示器5とを備える。
【0013】入力部2は、ユーザによって操作され、機
能選択(処理項目変更、地図切り替え、階層変更等)
や、地点設定等を行うために用いられる。この入力部2
から出力される指示情報は、経路選出部100に入力さ
れる。位置検出部9は、車両の現在位置を検出する。そ
して、位置検出部9から出力される車両の現在位置情報
は、経路選出部100および誘導部110へ入力され
る。
【0014】地図データ格納部3は、地形、交差点や道
路の接続状況や座標・形状・属性・規制情報などの2次
元地図データあるいは3次元地図データを格納する。こ
の地図データ格納部3に格納された地図データは、経路
選出部100および誘導部110によって適宜読み出さ
れて利用される。
【0015】通信部7は、インターネットなどの外部シ
ステムから、各種情報の送受信を行う。外部システムと
の送受信には、例えば、電話回線やDAB、地上波ディ
ジタル放送などが用いられる。通信部7から得られた各
種情報は、そのまま加工されることなく、表示器5へ入
力される。
【0016】経路選出部100は、入力部2から入力さ
れた指示情報の指示に従って、必要となる範囲の地図デ
ータを地図データ格納部3から読み込む。そして、経路
選出部100は、入力部2から入力された地点情報等の
指示情報と、位置検出部9から入力された車両の現在位
置情報とに基づいて、出発地や目的地を決定し、出発地
から目的地間の最小コスト経路を探索する。経路選出部
100から出力された経路情報は、誘導部110へ入力
される。
【0017】誘導部110は、経路選出部100から入
力された経路情報と、位置検出部9から入力された車両
の位置情報と、地図データ格納部3から入力された地図
データとに基づき、2次元または3次元景観の地図画面
を生成する。生成された2次元または3次元の地図画面
は、表示器5へ入力される。
【0018】表示器5は、誘導部110によって生成さ
れた地図画面を表示する。また、表示器5は、地図画面
とは別の画面において、インターネットやVICS等か
ら得られた情報を表示する。典型的には、表示器5は、
インターネットブラウザやVICS専用画面上に得られ
た情報を表示する。
【0019】このような地図表示装置およびナビゲーシ
ョン装置によれば、ユーザは外部から最新の情報、例え
ば、交通情報や駐車場の情報などを容易に入手すること
ができる。したがって、このような従来の地図表示装置
ないしナビゲーション装置は、ユーザーに対して目的地
の各種情報をできるだけ正確に把握させることができ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のナビゲ
ーション装置において、基本的にインターネットブラウ
ザは、地図画面とは別の画面に表示される。また、VI
CSによる渋滞情報も同様に、別画面の簡略な地図上に
表示されるのが一般的である。したがって、必要な情報
と表示されている情報とを比較参照し、関連づけること
は、ユーザーが視線を動かして行わなければならない。
しかし、このような関連付けをユーザーが行う場合に
は、一旦車両を停止させることが好ましい。したがっ
て、上述のようなナビゲーション装置の利点は、車両が
走行中には充分に発揮できないという問題点がある。こ
のことは、本ナビゲーション装置が車両以外の移動体に
搭載されるものであっても、歩行者が携帯するものであ
っても変わりがない。
【0021】しかし、従来のナビゲーション装置におい
て、ナビゲーション画面上に新しいオブジェクトを生成
することなく各種情報を合成表示することは、前述のよ
うに道路等の表示色を変更して表示する場合を除けば、
極めて困難である。
【0022】また、ここで、地図表示装置およびナビゲ
ーション装置が内蔵された通信手段を介して新しいオブ
ジェクトを生成するために必要な画像や三次元ポリゴン
データを含む全てのデータを受信して、地図画面上に合
成表示するような構成も考えられる。しかし、このよう
な地図表示装置およびナビゲーション装置の構成によれ
ば、送受信する情報量が多くなって、経済的ではない。
【0023】他方、地図表示装置およびナビゲーション
装置が、各種情報に対応するあらゆるオブジェクトを生
成するためのデータを予め保持するような構成も考えら
れる。しかし、このような地図表示装置およびナビゲー
ション装置の構成によれば、オブジェクトを記憶するた
めに設けられる記憶媒体の容量が非常に大きくなって、
やはり経済的ではないという問題点がある。
【0024】それ故に、本発明の目的は、リアルタイム
に変化する規制情報や渋滞情報、あるいはインターネッ
トから流れてくる各種情報や乗車可能な車両に関連する
情報を地図上に合成して表示し、ユーザが視線を動かさ
ず、より直感的に情報を把握することができるととも
に、所定の場合には乗車のための通信を行う地図表示装
置およびナビゲーション装置を提供することである。
【0025】また、本発明の他の目的は、送受信する情
報量が僅少でありながら、オブジェクトを記憶するため
の記憶媒体の容量を小さくすることができる地図表示装
置およびナビゲーション装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、装置外部から送信されてきた乗車可能な車両に
関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェクトと
して地図上に合成表示するとともに、所定の場合には乗
車のための通信を行う地図表示装置であって、ユーザか
らの指示が入力される入力部と、地図情報を予め格納す
る地図データ格納部と、オブジェクトを地図上に提示す
るためのオブジェクトモデル提示情報を格納するオブジ
ェクトモデル提示情報格納部と、車両の位置情報を含む
通信情報を受信するとともに、乗車を希望する場合には
乗車を希望する車両を特定するための情報を含む乗車情
報を送信する通信部と、通信情報およびオブジェクトモ
デル提示情報格納部から入力された対応するオブジェク
トモデル提示情報を解釈してオブジェクトを生成し、地
図上に合成するとともに、乗車を希望する場合には乗車
情報を生成する地図データ合成部と、地図データ合成部
によって合成された地図画面をユーザに対して表示する
表示部とを備える。
【0027】上記のように、第1の発明によれば、地図
データ格納部に格納してある地図データと通信部から送
られてくる情報とオブジェクトモデル提示情報格納部に
格納してある情報に基づいてオブジェクトを地図データ
空間内に合成して提示できるので、リアルタイムに変化
する規制情報や渋滞情報、あるいはインターネットから
流れてくる各種情報を、視線を動かさず、より直感的に
表現することで、ユーザの視認性の向上を図ることがで
きる。
【0028】また、ユーザが乗車可能な車両に関する情
報端末として動作してユーザの利便を図ると共に、当該
各種情報を、直感的に表現することで、ユーザの視認性
を向上することができる。
【0029】さらに、予め記憶媒体の中に登録されてい
るのはリアルタイムに提示条件や提示内容の変更を行い
たいオブジェクトモデル提示情報であり、実行時に条件
が整えばその場でオブジェクトを作成削除を行うことが
できる。したがって、記憶する容量が少ないだけでな
く、通信部を介してオブジェクトモデル提示条件の更新
や追加削除を行う場合も、記憶する容量を少なくするこ
とができる。そのために、経済的な地図表示装置を提供
することができる。
【0030】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、オブジェクトモデル提示情報は、オブジェク
トが有する形状に関する情報と、オブジェクトにおける
時空間の振る舞いに関する情報とを含む。
【0031】上記のように、第2の発明によれば、オブ
ジェクトモデル提示情報格納部に格納される情報をオブ
ジェクトの形状に関する情報と時空間の振る舞いに関す
る情報との組によって構成するので、新しいオブジェク
トモデル提示情報と入れ替える場合や、形状情報あるい
は時空間の振る舞いに関する情報の一部だけを入れ替え
る場合のような情報の管理を簡単に行うことができる。
【0032】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、オブジェクトにおける時空間の振る舞いに関
する情報は、コンパイルなしに実行することができるオ
ブジェクト指向のインタープリタ言語を用いて記述され
ることを特徴とする。
【0033】上記のように、第3の発明によれば、オブ
ジェクトモデル提示情報格納部に格納される情報をコン
パイルなしで実行可能なスクリプトで記述できるので、
地図表示装置に依存しないオブジェクトモデル提示情報
を利用することができる。したがって、オブジェクトモ
デル提示情報を提供するサーバー側の運用を容易にする
ことができる。また、例えばJAVA(登録商標)のよ
うに標準的なスクリプト言語を使用することによって、
広くネットワークを介してオブジェクトモデル提示情報
を取り込むことができるので、オブジェクトモデル提示
情報の流通と再利用性を向上させることができる。
【0034】第4の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、オブジェクトにおける時空間の振る舞いに関
する情報は、実行条件と、実行関数とを含む。
【0035】上記のように、第4の発明によれば、実行
条件を固定的にする必要がない。したがって、オブジェ
クトがユーザの入力や通信部から入力された情報に対し
て、毎回同じ反応をする必要がなく、意外性と融通性の
ある提示内容を提供することができる。
【0036】第5の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、地図データ合成部は、通信情報およびオブジ
ェクトモデル提示情報格納部から入力された対応するオ
ブジェクトモデル提示情報を解釈して実行するオブジェ
クト提示情報実行部と、オブジェクト提示情報実行部に
おける実行結果が入力されてオブジェクトを生成するオ
ブジェクト作成部と、オブジェクトを地図上に合成する
データ合成部とを含む。
【0037】上記のように、第5の発明によれば、2次
元ないし3次元のオブジェクトを生成して、2次元ない
し3次元の地図上に合成することができるので、各種情
報を、視線を動かさず、より直感的に表現することで、
ユーザの視認性の向上を図ることができる。
【0038】第6の発明は、第5の発明に従属する発明
であって、地図データ合成部は、地図データ格納部から
入力された2次元データの地図情報に基づいて3次元の
地図を作成する三次元地図作成部をさらに含み、データ
合成部は、オブジェクトを三次元地図作成部が作成した
地図上に合成することを特徴とする。
【0039】上記のように、第6の発明によれば、2次
元ないし3次元のオブジェクトを生成して、3次元の地
図上に合成することができるので、各種情報を、視線を
動かさず、より直感的に表現することで、ユーザの視認
性の向上を図ることができる。また、2次元データの地
図情報に基づいて3次元の地図を作成するので、地図デ
ータ格納部において地図を記憶するための記憶媒体の容
量を小さくすることができる。
【0040】第7の発明は、第5の発明に従属する発明
であって、地図データ合成部は、オブジェクト作成部が
生成した2次元のオブジェクトを3次元のオブジェクト
へ変換する二次元/三次元座標変換部をさらに含み、デ
ータ合成部は、二次元/三次元座標変換部によって変換
された3次元のオブジェクトを地図上に合成することを
特徴とする。
【0041】上記のように、第7の発明によれば、2次
元のオブジェクトを生成して、2次元または3次元の地
図上に合成することができるので、各種情報を、視線を
動かさず、より直感的に表現することで、ユーザの視認
性の向上を図ることができる。また、2次元データのオ
ブジェクトモデル提示情報に基づいて3次元のオブジェ
クトを作成するので、オブジェクトモデル提示情報格納
部においてオブジェクトモデル提示情報を記憶するため
の記憶媒体の容量を小さくすることができる。
【0042】第8の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、乗車可能な車両は、現在位置付近の所定の領
域内に存在することを特徴とする。
【0043】上記のように、第8の発明によれば、本地
図表示装置は、所定の領域内に存在する乗車可能な車
両、例えばタクシーなどをコールする端末として動作し
てユーザの利便を図ると共に、タクシーの位置や料金等
の各種情報を、直感的に表現することで、ユーザの視認
性を向上することができる。
【0044】第9の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、乗車可能な車両は、所定の経路を定期的に運
行することを特徴とする。
【0045】上記のように、第9の発明によれば、本地
図表示装置は、所定の経路を運行する乗車可能な車両、
例えばバスに関する情報端末として動作してユーザの利
便を図ると共に、バスの位置や料金等の各種情報を、直
感的に表現することで、ユーザの視認性を向上すること
ができる。
【0046】第10の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、通信部は、装置外部に設けられた情報セン
タへ現在位置を含む車両情報要求を送信し、情報センタ
によって選択された乗車可能な車両の位置情報を含む通
信情報を受信することを特徴とする。
【0047】第11の発明は、第1の発明に従属する発
明であって、地図データ合成部は、通信情報を参照し
て、乗車可能な車両に対応するオブジェクトを生成する
とともに、所定の場合には乗車可能な車両に関する情報
を含むオブジェクトを生成して地図上に合成することを
特徴とする。
【0048】第12の発明は、装置外部から送信されて
きた乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を
有するオブジェクトとして地図上に合成表示し、目的地
までの誘導案内を行うとともに、所定の場合には乗車の
ための通信を行うナビゲーション装置であって、ユーザ
からの指示が入力される入力部と、現在位置を検出する
位置検出部と、地図情報を予め格納する地図データ格納
部と、オブジェクトを地図上に提示するためのオブジェ
クトモデル提示情報を予め格納するオブジェクトモデル
提示情報格納部と、入力部から入力された指示と、位置
検出部が検出した現在位置と、地図データ格納部に格納
された地図情報とに基づいて、目的地までの経路を選出
する経路選出部と、車両の位置情報を含む通信情報を受
信するとともに、乗車を希望する場合には乗車を希望す
る車両を特定するための情報を含む乗車情報を送信する
通信部と、通信情報およびオブジェクトモデル提示情報
格納部から入力された対応するオブジェクトモデル提示
情報を解釈してオブジェクトを生成し、地図上に合成す
る地図データ合成部と、通信部によって受信された通信
情報と、経路選出部によって選出された経路と、位置検
出部によって検出された現在位置と、地図データ格納部
からの地図情報とが入力されて、目的地までの誘導案内
を生成すると共に、地図データ合成部によって合成され
た地図画面を出力し、乗車を希望する場合には乗車情報
を生成する誘導部と、誘導部から入力された地図画面を
ユーザに対して表示する表示部とを備える。
【0049】第13の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、オブジェクトモデル提示情報は、オブジ
ェクトが有する形状に関する情報と、オブジェクトにお
ける時空間の振る舞いに関する情報とを含む。
【0050】第14の発明は、第13の発明に従属する
発明であって、オブジェクトにおける時空間の振る舞い
に関する情報は、コンパイルなしに実行することができ
るオブジェクト指向のインタープリタ言語を用いて記述
されることを特徴とする。
【0051】第15の発明は、第13の発明に従属する
発明であって、オブジェクトにおける時空間の振る舞い
に関する情報は、実行条件と、実行関数とを含む。
【0052】第16の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、地図データ合成部は、通信情報およびオ
ブジェクトモデル提示情報格納部から入力された対応す
るオブジェクトモデル提示情報を解釈して実行するオブ
ジェクト提示情報実行部と、オブジェクト提示情報実行
部における実行結果が入力されてオブジェクトを生成す
るオブジェクト作成部と、オブジェクトを地図上に合成
するデータ合成部とを含む。
【0053】第17の発明は、第16の発明に従属する
発明であって、地図データ合成部は、地図データ格納部
から入力された2次元データの地図情報に基づいて3次
元の地図を作成する三次元地図作成部をさらに含み、デ
ータ合成部は、オブジェクトを三次元地図作成部が作成
した地図上に合成することを特徴とする。
【0054】第18の発明は、第16の発明に従属する
発明であって、地図データ合成部は、オブジェクト作成
部が生成した2次元のオブジェクトを3次元のオブジェ
クトへ変換する二次元/三次元座標変換部をさらに含
み、データ合成部は、二次元/三次元座標変換部によっ
て変換された3次元のオブジェクトを地図上に合成する
ことを特徴とする。
【0055】第19の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、乗車可能な車両は、現在位置付近の所定
の領域内に存在することを特徴とする。
【0056】第20の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、乗車可能な車両は、所定の経路を定期的
に運行することを特徴とする。
【0057】第21の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、誘導部は、少なくとも乗車可能な車両が
運行する所定の経路と経路選出部が選出した目的地まで
の経路とをそれぞれ照合して、乗車可能な車両であるか
を判断することを特徴とする。
【0058】第22の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、通信部は、装置外部に設けられた情報セ
ンタへ現在位置を含む車両情報要求を送信し、情報セン
タによって選択された乗車可能な車両の位置情報を含む
通信情報を受信することを特徴とする。
【0059】第23の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、地図データ合成部は、通信情報を参照し
て、乗車可能な車両に対応するオブジェクトを生成する
とともに、所定の場合には乗車可能な車両に関する情報
を含むオブジェクトを生成して地図上に合成することを
特徴とする。
【0060】上記のように、第12および第23の発明
によれば、前述した第1ないし第25の発明に係る地図
表示装置と同様の効果を有するナビゲーション装置を提
供することができる。
【0061】第24の発明は、外部から送信されてきた
乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を有す
るオブジェクトとして地図上に合成表示するとともに、
所定の場合には乗車のための通信を行う地図表示方法で
あって、ユーザからの指示が入力される入力ステップ
と、車両の位置情報を含む通信情報を受信するととも
に、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を特定
するための情報を含む乗車情報を送信する通信ステップ
と、通信情報および対応するオブジェクトを地図上に提
示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈してオ
ブジェクトを生成し、地図上に合成するとともに、乗車
を希望する場合には乗車情報を生成する地図データ合成
ステップと、地図データ合成ステップにおいて合成され
た地図画面をユーザに対して表示する表示ステップとを
備える。
【0062】第25の発明は、第24の発明に従属する
発明であって、地図データ合成ステップは、通信情報お
よび対応するオブジェクトモデル提示情報を解釈して実
行するオブジェクト提示情報実行ステップと、オブジェ
クト提示情報実行ステップにおける実行結果からオブジ
ェクトを生成するオブジェクト作成ステップと、オブジ
ェクトを地図上に合成するデータ合成ステップとを含
む。
【0063】第26の発明は、第24の発明に従属する
発明であって、地図データ合成ステップは、2次元デー
タの地図情報に基づいて3次元の地図を作成する三次元
地図作成ステップをさらに含み、データ合成ステップ
は、三次元地図作成ステップにおいて作成された地図上
にオブジェクトを合成することを特徴とする。
【0064】第27の発明は、第24の発明に従属する
発明であって、地図データ合成ステップは、オブジェク
ト作成ステップにおいて作成された2次元のオブジェク
トを3次元のオブジェクトへ変換する二次元/三次元座
標変換ステップをさらに含み、データ合成ステップは、
二次元/三次元座標変換ステップにおいて変換された3
次元のオブジェクトを地図上に合成することを特徴とす
る。
【0065】第28の発明は、外部から送信されてきた
乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を有す
るオブジェクトとして地図上に合成表示するとともに、
所定の場合には乗車のための通信を行うナビゲーション
方法であって、ユーザからの指示が入力される入力ステ
ップと、車両の位置情報を含む通信情報を受信するとと
もに、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を特
定するための情報を含む乗車情報を送信する通信ステッ
プと、現在位置を検出する位置検出ステップと、通信情
報および対応するオブジェクトを地図上に提示するため
のオブジェクトモデル提示情報を解釈してオブジェクト
を生成し、地図上に合成する地図データ合成ステップ
と、入力ステップにおいて入力された指示と、位置検出
ステップにおいて検出された現在位置と、地図情報とに
基づいて、目的地までの経路を選出する経路選出ステッ
プと、通信ステップにおいて受信された通信情報と、経
路選出ステップにおいて選出された経路と、位置検出ス
テップにおいて検出された現在位置と、地図情報とに基
づいて、目的地までの誘導案内を生成すると共に、地図
データ合成ステップにおいて合成された地図画面を出力
し、乗車を希望する場合には乗車情報を生成する誘導ス
テップと、誘導ステップにおいて出力された地図画面を
ユーザに対して表示する表示ステップとを備える。
【0066】第29の発明は、外部から送信されてきた
乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を有す
るオブジェクトとして地図上に合成表示するとともに、
所定の場合には乗車のための通信を行う地図表示装置
に、通信情報およびオブジェクトを地図上に提示するた
めのオブジェクトモデル提示情報を解釈して実行するオ
ブジェクト提示情報実行ステップと、オブジェクト提示
情報実行ステップにおける実行結果からオブジェクトを
生成するオブジェクト作成ステップと、オブジェクトを
地図上に合成するデータ合成ステップと、乗車を希望す
る場合には、乗車を希望する車両を特定するための情報
を含む乗車情報を生成する乗車情報作成ステップとを実
行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体である。
【0067】第30の発明は、外部から送信されてきた
乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を有す
るオブジェクトとして地図上に合成表示するとともに、
所定の場合には乗車のための通信を行うナビゲーション
装置に、通信情報および対応するオブジェクトを地図上
に提示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈し
てオブジェクトを生成し、地図上に合成する地図データ
合成ステップと、ユーザから入力された指示と、現在位
置と、地図情報とに基づいて、目的地までの経路を選出
する経路選出ステップと、通信情報と、経路選出ステッ
プにおいて選出された経路と、現在位置と、地図情報と
に基づいて、目的地までの誘導案内を生成すると共に、
地図データ合成ステップにおいて合成された地図画面を
出力し、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を
特定するための情報を含む乗車情報を生成するする誘導
ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0068】第31の発明は、外部から送信されてきた
乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を有す
るオブジェクトとして地図上に合成表示するとともに、
所定の場合には乗車のための通信を行う地図表示装置
に、通信情報およびオブジェクトを地図上に提示するた
めのオブジェクトモデル提示情報を解釈して実行するオ
ブジェクト提示情報実行ステップと、オブジェクト提示
情報実行ステップにおける実行結果からオブジェクトを
生成するオブジェクト作成ステップと、オブジェクトを
地図上に合成するデータ合成ステップと、乗車を希望す
る場合には、乗車を希望する車両を特定するための情報
を含む乗車情報を生成する乗車情報作成ステップとを実
行させるためのコンピュータプログラムである。
【0069】第32の発明は、外部から送信されてきた
乗車可能な車両に関連する通信情報を所定の形状を有す
るオブジェクトとして地図上に合成表示するとともに、
所定の場合には乗車のための通信を行うナビゲーション
装置に、通信情報および対応するオブジェクトを地図上
に提示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈し
てオブジェクトを生成し、地図上に合成する地図データ
合成ステップと、ユーザから入力された指示と、現在位
置と、地図情報とに基づいて、目的地までの経路を選出
する経路選出ステップと、通信情報と、経路選出ステッ
プにおいて選出された経路と、現在位置と、地図情報と
に基づいて、目的地までの誘導案内を生成すると共に、
地図データ合成ステップにおいて合成された地図画面を
出力し、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を
特定するための情報を含む乗車情報を生成するする誘導
ステップとを実行させるためのコンピュータプログラム
である。
【0070】
【発明の実施の形態】(本発明の基本概念の説明)本発
明の各実施形態の詳しい説明を行う前に、本発明の理解
を容易にする目的で、その基本概念を説明する。
【0071】本発明の各実施形態に係る装置は、外部か
らの情報を受信して、装置上に表示されている地図空間
(例えば、3次元の地図空間)と同次元のオブジェクト
へ変換し、さらに地図空間内に合成表示する。このこと
によって、ユーザは、リアルタイムに変化する規制情報
や渋滞情報、あるいはインターネットから流れてくる各
種情報を、視線を動かさず、より直感的に把握すること
ができる。したがって、本発明の実施形態に係る装置
は、ユーザに対する情報の視認性を向上し、またユーザ
の利便性を向上することができる。
【0072】また、装置上に表示される地図が三次元で
あれば、より現実に近い感覚をユーザにもたらすが、対
応する三次元オブジェクトのポリゴンデータをそのまま
送信する場合には情報量が大きくなる。さらにこのよう
な場合には、端末側ではデータを合成する機能を有しな
いことになるので、情報の提示方法を状況に応じてカス
タマイズすることもできない。これに対して、本発明の
各実施形態に係る装置は、圧縮された情報を受信して、
その場の状況やユーザの好みなどに合わせて柔軟なユー
ザインターフェースを提供することができる。
【0073】なお、以下の実施形態に係る各装置は車両
に搭載され、または歩行者が携帯するように記載されて
いるが、いずれの装置も車両以外の移動体に搭載されて
もよいし、歩行者が携帯するような独立の装置であって
もよい。
【0074】また、上記の基本概念の説明は、本発明の
理解を容易にするためにのみ用いられるべきであって、
本発明の権利範囲を不当に狭く解釈するために用いられ
るものであってはならないことを予め指摘しておく。
【0075】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る地図表示装置の構成を示すブロック図
である。図1において、本地図表示装置は、入力部2
と、地図データ格納部3と、地図データ合成部4と、表
示器5と、オブジェクトモデル提示情報格納部6と、通
信部7とを備えている。
【0076】入力部2は、ユーザによって操作されるリ
モートコントローラ、タッチセンサ、キーボード、マウ
ス等によって構成され、本地図表示装置の機能選択(処
理項目変更、地図切り替え、階層変更等)、地点設定等
を行うために用いられる。この入力部2から出力される
指示情報は、地図データ合成部4に入力される。
【0077】地図データ格納部3は、光ディスク(C
D、DVD等)、ハードディスク、SDカードのような
半導体メモリカード等で構成され、地形、交差点や道路
の接続状況や座標・形状・属性・規制情報などの2次元
地図データあるいは3次元地図データが記録されてい
る。この地図データ格納部3に記録された地図データ
は、地図データ合成部4によって適宜読み出されて利用
される。
【0078】通信部7は、外部システムとの情報の送受
信を行う。外部システムとの送受信には、例えば、電話
回線やDAB、地上波ディジタル放送などが用いられ、
典型的にはインターネットを介して情報が送受信され
る。
【0079】オブジェクトモデル提示情報格納部6は、
地図データ格納部3と同様に、光ディスク(CD、DV
D等)、ハードディスク、SDカードのような半導体メ
モリカード等で構成され、通信部7または入力部2から
入力された情報に応じて地図上に2次元または3次元の
オブジェクトを提示するための方法に関する情報を格納
する。詳細な当該情報の内容およびオブジェクトを提示
するための方法については、後述する。
【0080】地図データ合成部4は、地図データ格納部
3に格納されている地図データと、通信部7から送られ
てくる情報と、オブジェクトモデル提示情報格納部6に
格納されている情報とに基づいて、オブジェクトを地図
データ空間内に合成する。この地図データ合成部4の機
能は、CPUに基づくソフトウェア制御によって実現す
ることもできる。その場合、本地図表示装置は、典型的
には当該ソフトウェア制御のためのプログラムを記憶し
た記録媒体を実装することになる。また、本地図表示装
置は、通信回線から伝送されてくるプログラムを利用し
てもよい。
【0081】表示器5は、表示装置(液晶ディスプレ
イ、CRTディスプレイ等)やスピーカ等を含み、地図
データ合成部4において合成された地図画面を表示す
る。また、当該表示と共に、または当該表示に替えて、
案内のための音声を出力してもよい。
【0082】以上のような図1における地図表示装置の
構成は、一般的なコンピュータシステムにおいて実現す
ることができる。図2は、一般的なコンピュータシステ
ムにおいて実現された地図表示装置の構成を示した図で
ある。
【0083】図2において、本地図表示装置は、CPU
332と、ROM333と、RAM334と、出力部3
35と、入力部336と、通信部338とを備える。こ
れらは共通のシステムバスによって結合されている。こ
こで、ROM333は、コンピュータ内部に設けられた
読み出し専用メモリーの他、外部記憶媒体、例えば光デ
ィスク(CD、DVD等)や半導体メモリカード等を用
いた記憶装置を含むことができるものとする。また、R
AM334は、コンピュータ内部に設けられた読み書き
可能なメモリーの他、読み書き可能な外部記憶媒体、例
えば光ディスク(CD−R/W、DVD−RAM等)、
ハードディスク、半導体メモリカード等を用いた記憶装
置を含むことができるものとする。
【0084】図2において、本地図表示装置のCPU3
32は、ROM333およびRAM334の一方または
双方に記憶されたプログラムに従って動作する。図1に
おける地図データ合成部4の機能は、当該プログラムに
よって実現される。その場合、本地図表示装置は、典型
的には当該プログラムを記憶した記録媒体を実装するこ
とになる。また、本地図表示装置は、通信回線から伝送
されてくるプログラムを利用してもよい。
【0085】また、典型的には図1における地図データ
格納部3は、ROM333に含まれる。もっとも、地図
データ格納部3の全部または一部は、RAM334に含
まれてもよい。同様に、オブジェクトモデル提示情報格
納部は、典型的にはRAM334に含まれるが、ROM
333に含まれてもよい。
【0086】このように、図1に示された第1の実施形
態に係る地図表示装置は、図52における従来の地図表
示装置とは、オブジェクトモデル提示情報格納部6が新
たに設けられ、地図データ作成部400に替えて地図デ
ータ合成部4が設けられ、通信部7からの出力が地図デ
ータ合成部4へ入力される点が大きく異なる。以下、そ
れぞれの動作について詳述する。
【0087】図3は、図1の地図表示装置における地図
データ合成部4の動作を示したフローチャートである。
以下、図3を参照しつつ、地図データ合成部4の動作に
ついて説明する。
【0088】まず、図3のステップS11において、地
図データ合成部4は、入力部2から入力された地図番号
および表示コマンド等に対応する地図データを地図デー
タ格納部3から読み出す。
【0089】次に、ステップS12において、地図デー
タ合成部4は、通信部7から通信情報を読み込む。な
お、この情報は、地図情報とは異なって、時間の経過に
伴って内容が変化するものとする。したがって、当該情
報は、一度はかならず外部の情報発信源から通信部7を
介して読み込まれなければならない。その意味で、当該
情報は、目印となる建物の位置情報ないし形状情報のみ
によって構成される一般的なランドマークの情報等とは
異なる。
【0090】このような通信部7から送られてくる情報
は、例えば、図4に示されるような内容を含む。図4
は、通信部7から送られてくる情報の内容例をツリー構
造を用いて表した図である。図4に示されるように、情
報内容は大きく分けて、交通情報、緊急情報、駐車場情
報、車間通信情報、その他情報を含む。なお、図4にお
いて示される情報内容は、例示に過ぎないので、一部の
情報のみで構成されてもよいし、他の情報内容を含んで
もよい。
【0091】まず、図4において、交通情報は、渋滞情
報と、事故情報と、工事中情報と、凍結情報とを含む。
以下これらの情報内容について説明する。渋滞情報は、
例えば、渋滞情報IDおよびリンクデータを含んだデー
タ構造を有する。ここでリンクとは、例えば道路を交差
点から交差点までの方向別に区切った切片のような、所
定区間の道路に対応する位置表現用の単位をいう。典型
的には、リンクデータは、リンク情報と、From情報
と、To情報と、車線情報とを含む。ここで、渋滞情報
IDは、続くリンクデータが渋滞情報であることを識別
するための情報識別番号である。リンク情報は、渋滞が
生じている道路に対応した地図のリンク番号である。F
rom情報は、渋滞が起こっているリンク内の補間点番
号等の始まり位置を示す。To情報は、渋滞が起こって
いるリンク内の補間点番号等の終了位置を示す。車線情
報は、渋滞が起こっている車線番号等の情報である。な
お、渋滞情報には複数のリンクデータが含まれてもよ
い。
【0092】事故情報は、例えば、事故情報IDおよび
リンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的に
は、リンクデータは、リンク情報と、緯度経度と、車線
情報とを含む。ここで、事故情報IDは、続くリンクデ
ータが事故情報であることを識別するための情報識別番
号である。リンク情報は、事故が生じている道路に対応
した地図のリンク番号である。緯度経度は、事故が起こ
っている場所のリンク内の緯度および経度を示す。車線
情報は、事故が起こっている車線番号等の情報である。
【0093】工事中情報は、例えば、工事情報IDおよ
びリンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的に
は、リンクデータは、リンク情報と、From情報と、
To情報と、車線情報とを含む。ここで、工事情報ID
は、続くリンクデータが工事中情報であることを識別す
るための情報識別番号である。リンク情報は、工事を行
っている道路に対応した地図のリンク番号である。Fr
om情報は、工事を行っているリンク内の補間点番号等
の始まり位置を示す。To情報は、工事を行っているリ
ンク内の補間点番号等の終了位置を示す。車線情報は、
工事している車線番号等の情報である。なお、工事中情
報には複数のリンクデータが含まれてもよい。
【0094】凍結情報は、例えば、凍結情報IDおよび
リンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的に
は、リンクデータは、リンク情報と、From情報と、
To情報とを含む。ここで、凍結情報IDは、続くリン
クデータが凍結情報であることを識別するための情報識
別番号である。リンク情報は、凍結が起こっている道路
に対応した地図のリンク番号である。From情報は、
凍結が起こっているリンク内の補間点番号等の始まり位
置を示す。To情報は、凍結が起こっているリンク内の
補間点番号等の終了位置を示す。なお、凍結情報には複
数のリンクデータが含まれてもよい。
【0095】次に、緊急情報は、救急車情報と、パトカ
ー情報と、消防自動車情報とを含む。以下これらの情報
内容について説明する。救急車情報は、例えば、救急情
報IDおよびリンクデータを含んだデータ構造を有す
る。典型的には、リンクデータは、現在地情報と、To
情報と、経路情報とを含む。救急情報IDは、続くリン
クデータが救急車情報であることを識別するための情報
識別番号である。現在地情報は、救急車の現在位置の情
報である。To情報は、救急車がどこに向かっているの
かを示すための情報であって、救急患者が発生した場所
や病院の場所あるいはその施設番号等である。経路情報
は、救急車が通過するであろうと予測される経路情報で
ある。経路情報は、現在地情報およびTo情報に基づい
て、経路探索を行うことによって算出してもよい。
【0096】パトカー情報は、例えば、パトカー情報I
Dおよびリンクデータを含んだデータ構造を有する。典
型的には、リンクデータは、現在地情報と、To情報
と、経路情報とを含む。パトカー情報IDは、続くリン
クデータがパトカー情報であることを識別するための情
報識別番号である。現在地情報は、パトカーの現在位置
の情報である。To情報は、パトカーがどこに向かって
いるのかを示すための情報であって、事件が発生した場
所や警察の場所あるいはその施設番号等である。経路情
報は、パトカーが通過するであろうと予測される経路情
報である。経路情報は、現在地情報およびTo情報に基
づいて、経路探索を行うことによって算出してもよい。
【0097】消防自動車情報は、例えば、消防情報ID
およびリンクデータを含んだデータ構造を有する。典型
的には、リンクデータは、現在地情報と、To情報と、
経路情報とを含む。消防情報IDは、続くリンクデータ
が消防車情報であることを識別するための情報識別番号
である。現在地情報は、消防車の現在位置の情報であ
る。To情報は、消防車がどこに向かっているのかを示
すための情報であって、火事が発生した場所や病院の場
所あるいはその施設番号等である。経路情報は、消防車
が通過するであろうと予測される経路情報である。経路
情報は、現在地情報およびTo情報に基づいて、経路探
索を行うことによって算出してもよい。
【0098】また、駐車場情報は、駐車場空き情報等を
含む。駐車場空き情報は、例えば、駐車場情報IDおよ
びリンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的に
は、リンクデータは、位置情報と、駐車場IDと、空き
情報とを含む。駐車場情報IDは、続くリンクデータが
駐車場情報であることを識別するための情報識別番号で
ある。位置情報は、駐車場の位置の情報である。駐車場
IDは、当該駐車場に対応した施設番号である。空き情
報は、当該駐車場の空き状態を示す情報である。
【0099】さらに、車間通信情報は、車間距離情報等
を含む。車間距離情報は、例えば、車間距離情報IDお
よびリンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的
には、リンクデータは、前方距離と、その車種と、後方
距離と、その車種とを含む。車間距離情報IDは、続く
リンクデータが車間距離情報であることを識別するため
の情報識別番号である。前方距離およびその車種は、前
方にある車との車間距離とその車種を示す。後方距離お
よびその車種は、後方にある車との車間距離とその車種
を示す。
【0100】最後に、その他情報は、ランドマーク情報
と、スポーツ情報と、ギャンブル情報とを含む。以下こ
れらの情報内容について説明する。ランドマーク情報
は、例えば、施設IDおよびリンクデータを含んだデー
タ構造を有する。なお、ここでいうランドマーク情報
は、前述した一般的なランドマーク情報とは異なり、ラ
ンドマークに関する提供情報、例えば、店の種類情報や
広告情報などを含む。この広告情報には、具体的には、
バーゲンや催しなどの対応する店舗におけるサービス内
容や、店舗や商品自体を宣伝するための文字または画像
情報が含まれる。ランドマーク情報に含まれるリンクデ
ータは、典型的には、隣接リンク情報と、緯度経度と、
提供情報とを含む。施設IDは、続くリンクデータがラ
ンドマーク等の施設に関する情報であることを識別する
ための情報識別番号である。隣接リンク情報は、一番近
くに隣接したリンク情報である。緯度経度は、当該施設
の配置の基準となる緯度経度である。提供情報は、ラン
ドマークに関する前述のような提供情報を含む。
【0101】スポーツ情報は、例えば、施設IDおよび
リンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的に
は、リンクデータは、隣接リンク情報と、緯度経度と、
提供情報とを含む。施設IDは、続くリンクデータが施
設に関する情報であることを識別するための情報識別番
号である。隣接リンク情報は、一番近くに隣接したリン
ク情報である。緯度経度は、当該施設の配置の基準とな
る緯度経度である。提供情報は、スポーツに関する試合
結果等の提供情報である。
【0102】ギャンブル情報は、例えば、施設IDおよ
びリンクデータを含んだデータ構造を有する。典型的に
は、リンクデータは、隣接リンク情報と、緯度経度と、
提供情報とを含む。施設IDは、続くリンクデータが施
設に関する情報であることを識別するための情報識別番
号である。隣接リンク情報は、一番近くに隣接したリン
ク情報である。緯度経度は、当該施設の配置の基準とな
る緯度経度である。提供情報は、ギャンブルに関する結
果等の提供情報である。
【0103】次に、図3のサブルーチンステップS13
において、地図データ合成部4は、通信部7から読み込
まれた上述のような通信情報と、オブジェクトモデル提
示情報格納部6に格納されている情報とを参照して、2
次元ないし3次元のオブジェクトを作成し、地図データ
格納部3から読み出された地図データと合成する。この
サブルーチンステップS13の処理内容について、図5
を用いながら以下に説明する。
【0104】図5は、図3のサブルーチンステップS1
3の詳細な処理を示すフローチャートである。図5のス
テップS131において、地図データ合成部4は、通信
部7から読み込まれた通信情報が存在し、かつ対応する
位置が表示しようとする地図内に存在するか否かを判断
する。通信情報が存在しないか、または対応する位置が
地図外である場合には、地図データ合成部4は、サブル
ーチンステップS13の処理を終了して復帰する。通信
情報が存在し、かつ対応する位置が地図内に存在する場
合には、地図データ合成部4は、ステップS132へ進
む。
【0105】ステップS132において、地図データ合
成部4は、読み込まれた通信情報に対応するオブジェク
トモデル提示情報をオブジェクトモデル提示情報格納部
6から読み込む。なお、オブジェクトモデル提示情報の
全部または一部は、通信情報に含まれるように構成して
もよい。
【0106】さらに、地図データ合成部4は、典型的に
は、読み込まれたオブジェクトモデル提示情報に含まれ
る関数に通信部7から読み込まれたパラメータを適応さ
せて、オブジェクトモデルを作成する。次に、地図デー
タ合成部4は、作成されたオブジェクトモデルを地図表
示空間での位置に合わせて、地図と合成する。当該結果
は、表示器5によって表示される(サブルーチンステッ
プS133)。このサブルーチンステップS133の詳
細な処理内容については後述する。
【0107】ここで、オブジェクトモデル提示情報の内
容について説明する。図6は、オブジェクトモデル提示
情報の内容を例示して説明した図である。図6に示され
るように、オブジェクトモデル提示情報は、典型的に
は、形状に関する情報と時空間の振る舞い方に関する情
報とに分けることができる。
【0108】形状に関する情報は、例えば、形状を表現
するためのポリゴン情報および当該ポリゴンに貼り付け
るためのテキスチャを指定する記述が用いられて直接的
に表現される。または、形状に関する情報は、関数およ
びパラメータを指定する記述が用いられて間接的に表現
される。
【0109】次に、時空間の振る舞い方に関する情報
は、例えば、所定の条件に適合すれば所定の処理が実行
されるように表現される。このように表現するならば、
実行条件を固定的にする必要がない。したがって、オブ
ジェクトがユーザの入力や通信部7から入力された情報
に対して、毎回同じ反応をする必要がなく、意外性と融
通性のある提示内容を提供することができる。また、時
空間の振る舞い方に関する情報は、ただ単に関数名と関
数の内容とを記述した形式で表現することもできる。ま
ず、前者の形態をとるものについて説明する。
【0110】典型的には、図6における時空間の振る舞
い方に関する情報として、図中のCREATEには、対
応するオブジェクトが作成されたときに実行されるメソ
ッドが記述される。さらに、時空間の振る舞い方に関す
る情報として、図中のCAR_NEARには、車がオブ
ジェクトの所定の距離以内に近づくと実行されるメソッ
ドが記述される。
【0111】さらに、上述のようなオブジェクトモデル
提示情報の詳細な具体例を図7を用いながら説明する。
図7は、図4に示されるようなその他情報に対応するオ
ブジェクトモデル提示情報の詳細な具体例を示した図で
ある。
【0112】図7において、オブジェクトモデル提示情
報700は、形状に関する情報701と、時空間の振る
舞い方に関する情報702とを含む。形状に関する情報
701は、例えば”gas_station.obj”
という名称のファイルに格納されている3次元形状情報
であってもよい。また、形状に関する情報701は、例
えば、ポリゴンの幅、高さ、奥行きの情報と、当該ポリ
ゴンに貼り付けるためのテキスチャを指定する”ess
o_station.bmp”という名称のファイルと
によって構成されてもよい。さらに、形状に関する情報
701は、位置情報を含む。図7において、位置情報
は、オブジェクトが表示される3次元座標である。な
お、図7の右側上部に示された2つの図形は、以上のよ
うな形状に関する情報を用いて実際にそれぞれ描画した
例を表している。
【0113】オブジェクトモデル提示情報700に含ま
れる時空間の振る舞い方に関する情報702は、どのよ
うな言語が用いられて表現されてもよいが、典型的には
オブジェクト指向のインタープリタ言語(例えば、Su
n Microsystems社が開発したJava言
語など)が用いられて表現される。このような言語によ
って表記されたスクリプトは、コンパイルの必要がない
ので、即時に実行することができ、作成も容易であるの
で、本実施形態に好適である。
【0114】図7の時空間の振る舞い方に関する情報7
02において、posメソッドは、施設IDに対応する
空間座標の位置にオブジェクトを作成する。Dirメソ
ッドは、3次元空間におけるオブジェクトの傾きを表現
する。Shapeメソッドは、オブジェクトを描画す
る。BlinkObjectメソッドは、車とオブジェ
クトとの距離が所定の数値radius以下になったと
きに、所定のオブジェクトを点滅させる。したがって、
この時空間の振る舞い方に関する情報702は、所定の
オブジェクトの位置が車から所定の距離radius内
に入るとオブジェクトを点滅させるように記述されてい
る。
【0115】図8は、図7における時空間の振る舞い方
に関する情報が実行される状態を説明するための図であ
る。図8において、Road Objectsは地図上
の道路を表し、図上方の直方体の図形は地図上に描画さ
れたオブジェクトを表している。ここで、自車は図中の
太線によって表される経路Routeに沿って走行して
いるものとする。まず、図中のposition1に車
の位置があるときには、オブジェクトの状態に変化はな
い。その後、車の位置がposition2に来ると、
オブジェクトの位置が車からの所定の半径radius
内に入る。すると、図7における時空間の振る舞い方に
関する情報が実行されて、当該オブジェクトは点滅する
ことになる。
【0116】次に、時空間の振る舞い方に関する情報が
関数名と関数の内容とを記述した形式で表現される場合
について、図9および図10を用いながら説明する。図
9は、オブジェクトモデル提示情報格納部6に格納され
て、前述の交通情報に対応する関数名と関数の内容を例
示した図である。図10は、オブジェクトモデル提示情
報格納部6に格納されて、前述の緊急情報、駐車場情報
および車間通信情報に対応する関数名と関数の内容を例
示した図である。
【0117】図9において、例えば、VICS等から通
信部7を介して渋滞情報が送られてきた場合において、
対応する位置が表示しようとする地図内にある場合に
は、地図データ合成部4は、渋滞情報提示関数を実行す
る。したがって、図9における関数内容に含まれる番号
に従って処理が実行される。すなわち、第1のステップ
として、地図データ合成部4は、通信部7から読み込ま
れたリンク情報と、From情報と、To情報とに対応
する道路情報(例えば、当該道路を構成する線素辺を規
定するテーブルなど)を地図データ格納部3から読み込
む。次に、第2のステップとして、地図データ合成部4
は、第1のステップにおいて読み込まれた情報に対応し
た区間の地図データ表示空間座標を求める。最後に、第
3のステップとして、地図データ合成部4は、渋滞をあ
らわす車ポリゴンや渋滞ビルボードのようなオブジェク
トを中間バッファに作成し、表示空間に配置する。以上
のようなステップが実行されると、地図空間の中に渋滞
を示す車ポリゴン等が作成されて、道路に並べられる。
したがって、ユーザは、視線を動かすことなく、直感的
に渋滞情報を把握することができる。
【0118】なお、以上のような処理は、他の通信情報
に対しても同様になされ、通信情報に応じてオブジェク
トモデル提示情報格納部6に格納されている個別の関数
が実行される。これらの関数は、図9および図10に示
されたとおりである。
【0119】次に、上記の渋滞情報提示関数が実行され
た際の具体的処理例について、さらに詳述する。まず、
地図データ合成部4によって通信部7から読み込まれる
渋滞情報について図11を参照しながら説明する。
【0120】図11は、VICS等から通信部7を介し
て送られてきた渋滞情報の構造例を示した図である。図
11の渋滞情報は、渋滞情報ID551と、渋滞リンク
番号552と、開始補間点番号553と、終了補間点番
号554と、渋滞車線番号555とを含む。なお、これ
らの情報は、前述した図4の渋滞情報に含まれる、渋滞
情報IDと、リンク情報と、From情報と、To情報
と、車線情報とにそれぞれ対応している。
【0121】渋滞情報ID551は、続くリンクデータ
が渋滞情報であることを識別するための情報識別番号で
ある。渋滞リンク番号552は、渋滞している道路に対
応するリンク番号である。例えば、ここに1010が格
納されていれば、リンク番号1010の道路が渋滞して
いることを表す。開始補間点番号553および終了補間
点番号554は、渋滞している道路に対応するリンク内
の開始補間点および終了補間点を表す。たとえば、開始
補間点番号553に1が格納され、終了補間点番号55
4に2が格納されていれば、リンク番号1010の道路
において、補間点1から補間点2までの区間が渋滞して
いることを表す。渋滞車線番号555は、渋滞が起こっ
ている車線番号である。なお、渋滞情報には複数のリン
クデータが含まれてもよいことは前述した。
【0122】次に、渋滞情報提示関数が実行された場合
の処理手順について説明する。図12は、渋滞情報提示
関数が実行された場合の処理手順を示したフローチャー
トである。図12のステップS101において、渋滞情
報提示関数が実行されると、まず、地図データ合成部4
は、読み込まれた渋滞情報に対応する地図データとの関
係を示す情報(以下、対応テーブルという)を地図デー
タ格納部3から読み出す。
【0123】図13は、地図データ合成部4に格納され
ている地図データとの関係を示す対応テーブルを例示し
た図である。図13の対応テーブルは、道路に対応する
リンク番号と、その開始および終了補間点番号と、道路
数と、シーケンス番号およびその開始・終了背骨点番号
の1つ以上の組とを含む。
【0124】ここで、道路数とは、地図データ格納部3
に格納されて、リンク番号に対応する地図データ内の道
路の数を表す。シーケンス番号とは、地図データ格納部
3に格納されている地図データ内の道路の最小単位であ
るシーケンスにつけられた番号である。このシーケンス
は、直線や折れ線、曲線などで構成されており、その制
御点を背骨点と呼ぶ。背骨点は、1つのシーケンスに対
して2つ以上が設けられ、連続番号が付されている。従
って、シーケンス番号と、開始背骨点番号と、終了背骨
点番号との組によって、地図データ中の任意の線素辺を
一意的に示すことができる。
【0125】なお、ここで示されるシーケンス番号と、
開始背骨点番号と、終了背骨点番号との組は、地図デー
タのデータ構造により異なるが、地図データ中の任意の
線素辺を一意的に示すことができるデータであれば、こ
れらの組に限られず、どのようなデータであってもよ
い。
【0126】次に、図12のステップS102におい
て、地図データ合成部4は、読み出された前述の対応テ
ーブルの情報から、地図データ内の道路の数を抽出す
る。図13の対応テーブル例によれば、道路の数は3つ
である。
【0127】そして、ステップS103において、地図
データ合成部4は、抽出された道路数と処理済みの道路
数とを比較し、これらが等しくなれば道路数分の処理が
終了したと判定して、処理はステップS108へジャン
プする。終了しない場合には、処理はステップS104
へ進む。
【0128】ステップS104において、地図データ合
成部4は、前述のステップS101において読み出した
各シーケンス番号、開始背骨点番号および終了背骨点番
号のうち、所定の一組(初期値では最初の一組)に対応
する3次元座標点を地図データ格納部3より検索して読
み出す。なお、当該3次元座標点は、地図データとは別
に設けられた所定のテーブルに格納されていてもよい
し、地図データそのものから算出されてもよい。また、
ここでは2次元座標点が用いられてもよい。
【0129】次に、ステップS104において、地図デ
ータ合成部4は、読み出された3次元座標点を修正する
オフセット処理を行う。なぜなら、読み出された座標点
列は、道路の中央線に対応するので、前述の渋滞情報に
含まれる渋滞車線番号555が示す車線に対応させるた
めに、その中央位置を計算する必要があるからである。
ここで、車線番号が1である場合には、補間点番号1か
ら2の方向へ向かって左側の車線を表すものとし、左車
線の中央部点列を求める。
【0130】さらに、ステップS104において、地図
データ合成部4は、実行中の渋滞情報提示関数が指定す
る車の3次元モデルを並べようとする位置や大きさ、
数、向きなどを、左車線中央部点列を補間するようにし
て算出する。
【0131】以上のように或る道路に関する処理を終了
すると、ステップS105において、地図データ合成部
4は、処理済みの道路数をインクリメントし、読み出さ
れた各シーケンス番号、開始背骨点番号および終了背骨
点番号のうち、次の道路に関する処理を行うために、所
定の一組を選出する。その後、処理はステップS103
へ戻る。
【0132】全ての処理が終了すれば、ステップS10
8において、地図データ合成部4は、地図データ格納部
3またはオブジェクトモデル提示情報格納部6から車の
モデルデータを読み出す。次に、地図データ合成部4
は、ステップS106で求められた車モデルのそれぞれ
の位置や大きさ、数、向きなどを参照して、地図データ
と合成して表示器5に表示できるように、中間バッファ
に配置する。なお、車モデルは、3次元モデルに限られ
ず、2次元モデルであっても、実写画像であってもよ
い。
【0133】図14は、以上のように配置された車モデ
ルと道路の関係を示すために、地図平面に対して垂直方
向の上空から見下ろした地図の模式図である。図14に
おいて、道路546は補間点541および542を有す
るリンク番号1000の道路を表し、道路547は補間
点543および544を有するリンク番号1010の道
路を表すものとする。また、図13の対応テーブルが示
すように、リンク番号1010の道路は、3つのシーケ
ンスで構成されており、図14におけるシーケンス54
71〜5473に対応する。したがって、シーケンス5
471のシーケンス番号は15であり、開始背骨点番号
は0であり、終了背骨点番号は1である。同様に、シー
ケンス5472のシーケンス番号は14であり、開始背
骨点番号は0であり、終了背骨点番号は1である。ま
た、シーケンス5473のシーケンス番号は13であ
り、開始背骨点番号は0であり、終了背骨点番号は1で
ある。さらに、図15は、図14が示す地図を補間点5
44から補間点543の方向へ地上高から見た側面図で
ある。
【0134】図14および図15を参照すれば、地上高
にあるリンク番号1000の道路546に対して、リン
ク番号1010の道路547が立体交差しており、リン
ク番号1010の道路547の左車線が渋滞しているこ
とがわかる。なお、実際に表示される場合には、地図は
3次元で表示されてもよいし、2次元で表示されてもよ
い。また、車モデル548の表示についても同様であ
る。
【0135】以上のような渋滞情報提示関数の処理は、
工事中の車線規制情報の表示に関しても同様の手順で行
うことができる。もちろん、前述した渋滞情報における
渋滞情報IDが工事中情報IDに置き換わり、道路上に
並べるモデルが車から、工事中を示す看板や人形などの
モデルに置き換わることになる。このように、図9およ
び図10に示される関数の処理も同様に行うことができ
る。
【0136】以上のように図5のサブルーチンステップ
S133の処理が終了すると、次に、ステップS134
において、地図データ合成部4は、通信部7から読み込
まれた情報がすべて実行されたかどうかを確認する。全
て実行されている場合には、地図データ合成部4は、サ
ブルーチンステップS13の処理を終了し、図3のフロ
ーに復帰する。未だ全て実行されていない場合には、地
図データ合成部4は、処理をステップS132まで戻し
て、一連の処理を繰り返す。図3において、サブルーチ
ンステップS13の処理が終了すると、地図データ合成
部4は、合成した地図データを表示器5に送る。表示器
5は、地図画面をユーザに対して表示する。
【0137】図16は、以上のような処理を経て生成さ
れた地図画面の一表示例を示した図である。図16にお
いて、ビル群を含む3次元景観上には、パトカーの位置
を示す車ポリゴンと、渋滞を示す渋滞ビルボードと、工
事中であることを示すアニメーション図形とが配置され
ている。したがって、ユーザは、視線を動かすことな
く、直感的に各種情報を把握することができる。
【0138】さらに、図5のサブルーチンステップS1
33における地図データ合成部4の詳細な処理を説明す
る前提として、まず、地図データ合成部4の詳細な構成
を図17および図18を用いながら説明する。
【0139】図17は、地図データ合成部4の詳細な構
成を示したブロック図である。図17において、地図デ
ータ合成部4は、オブジェクトモデル提示情報格納部
6、入力部2および通信部7からの情報が入力されて、
オブジェクトモデル提示情報を実行するオブジェクト提
示情報実行部41と、オブジェクト提示情報実行部41
および地図データ格納部3からの地図データが入力され
て、表示データを合成する表示データ合成部42とを含
む。
【0140】オブジェクト提示情報実行部41は、割り
込みイベントを検出して各イベントに対応したコマンド
を実行する。また、オブジェクト提示情報実行部41
は、オブジェクトモデル提示情報を実行してオブジェク
トデータを作成し、表示データ合成部42へ送る。表示
データ合成部42は、送られてきたオブジェクトデータ
と地図データとを合成して、表示器5へ出力する。
【0141】次に、オブジェクト提示情報実行部41の
詳細な構成を説明する。図18は、オブジェクト提示情
報実行部41の詳細な構成を示したブロック図である。
図18において、オブジェクト提示情報実行部41は、
オブジェクト提示情報制御部411と、解釈実行部41
2とを含む。
【0142】オブジェクト提示情報制御部411は、オ
ブジェクトモデル提示情報格納部6、入力部2および通
信部7からの情報が入力されて、各イベントに対応した
制御を行う。解釈実行部412は、オブジェクト提示情
報制御部411から送られてきたオブジェクト作成依頼
ないしオブジェクト属性変更依頼に従い、オブジェクト
モデル提示情報を解釈・実行してオブジェクトデータを
生成し、オブジェクト提示情報制御部411へ出力す
る。
【0143】以上を前提にして、図5のサブルーチンス
テップS133における地図データ合成部4の詳細な処
理を説明する。図19は、サブルーチンステップS13
3の詳細な処理を示したフローチャートである。
【0144】図19のステップS91において、オブジ
ェクト提示情報実行部41は、通信部7、入力部2また
はタイマー割り込みからの割り込みイベントを検出す
る。典型的には、他から割り込みがかからない限り、オ
ブジェクト提示情報実行部41は、割り込みイベントが
検出されるまで、ステップS91の処理を繰り返す。
【0145】割り込みイベントが検出されると、ステッ
プS92において、オブジェクト提示情報実行部41
は、当該イベントを解析し、イベントに対応した処理を
実行する。ここでは、イベントは、更新イベント、提示
条件発火イベント、作成イベント、属性変更イベントの
4つが規定されている。解析されたイベントが更新イベ
ントであれば、処理はステップS94へ進む。解析され
たイベントが提示条件発火イベントであれば、処理はス
テップS95へ進む。解析されたイベントが作成イベン
トであれば、処理はステップS96へ進む。解析された
イベントが属性変更イベントであれば、処理はステップ
S98へ進む。
【0146】ステップS94(更新イベント)におい
て、オブジェクト提示情報実行部41は、通信部7より
オブジェクトモデル提示情報の更新情報を読み込み、オ
ブジェクトモデル提示情報格納部6へ更新情報を格納す
る。当該更新情報は、オブジェクトモデル提示情報格納
部6に格納されている対応するオブジェクトモデル提示
情報の全部であってもよいし、一部であってもよい。以
上の処理が終了すると、地図データ合成部4は、サブル
ーチンステップS133の処理を終了し、図5のフロー
へ復帰する。
【0147】ステップS95(提示条件発火イベント)
において、オブジェクト提示情報実行部41は提示条件
発火イベントの内容を解析し、提示条件の設定を変更す
る。以上の処理が終了すると、地図データ合成部4は、
サブルーチンステップS133の処理を終了し、図5の
フローへ復帰する。
【0148】ステップS96(作成イベント)におい
て、オブジェクト提示情報制御部411は、オブジェク
トモデル提示情報格納部6から対応するオブジェクトの
オブジェクトモデル提示情報を読み込み、解釈実行部4
12にその情報を送信し、オブジェクトの作成処理を依
頼する。さらに、ステップS97において、解釈実行部
412は、送られてきたオブジェクトの形状に関する情
報と時空間の振る舞いに関する情報(典型的には簡易言
語や関数表現で作成された情報)を解釈実行し、オブジ
ェクトモデル提示条件の設定や提示処理を行い、オブジ
ェクト提示情報制御部411に制御を戻す。このような
オブジェクトモデル提示情報の構造および実行例につい
ては、前述した。
【0149】次に、ステップS99において、オブジェ
クト提示情報実行部41は、解釈実行部412で実行さ
れたオブジェクトの提示情報の実行結果を表示データ合
成部42に送り、地図データに合成する。以上の処理が
終了すると、地図データ合成部4は、サブルーチンステ
ップS133の処理を終了し、図5のフローへ復帰す
る。
【0150】ステップS98(属性変更イベント)にお
いて、オブジェクト提示情報制御部411は、位置や大
きさなどオブジェクトの属性変更処理を行うように、解
釈実行部412に依頼する。次に、ステップS99にお
いて、オブジェクト提示情報実行部41は、前述のよう
な処理を行う。以上の処理が終了すると、地図データ合
成部4は、サブルーチンステップS133の処理を終了
し、図5のフローへ復帰する。
【0151】さらに、図19のステップS99におい
て、表示データ合成部42が地図画面をどのように生成
するかを詳述する。まず、生成される地図画面が2次元
景観である場合について説明する。図20は、2次元景
観を作成する場合における表示データ合成部42の詳細
な構成を示した図である。図20において、表示データ
合成部42は、二次元オブジェクト作成部145と、二
次元データ合成部146とを含む。
【0152】二次元オブジェクト作成部145は、オブ
ジェクト提示情報実行部41からのオブジェクトモデル
提示情報が入力されて、二次元のオブジェクトを作成す
る。二次元データ合成部146は、二次元オブジェクト
作成部145が作成した二次元のオブジェクトと、地図
データ格納部3からの2次元地図データとを入力され
て、互いのデータにおける2次元座標データを基に、ユ
ーザに表示すべき地図画像を合成する。
【0153】次に、表示データ合成部42において生成
される地図画面が、3次元景観である場合について説明
する。ここで、生成される地図画面が3次元景観であっ
ても、オブジェクトモデル提示情報から作成されるオブ
ジェクトおよび地図データ格納部3に格納されている地
図データは、必ずしも3次元のデータである必要はな
い。そこでまず、表示データ合成部42が、オブジェク
ト提示情報実行部41からは3次元のデータが入力さ
れ、地図データ格納部3からは2次元の地図データが入
力されて、3次元景観の地図画面を生成する場合につい
て説明する。
【0154】図21は、オブジェクト提示情報実行部4
1からは3次元のデータが入力され、地図データ格納部
3からは2次元の地図データが入力されて、鳥瞰図の地
図画面を生成する、表示データ合成部42の詳細な構成
について説明したブロック図である。
【0155】図21において、表示データ合成部42
は、地図データ格納部3から2次元の地図データが入力
されて鳥瞰図の形の地図データに変形する鳥瞰図データ
変形部141と、オブジェクト提示情報実行部41から
3次元のデータが入力されて三次元のオブジェクトを作
成する三次元オブジェクト作成部142と、鳥瞰図デー
タ変形部141からのデータおよび三次元オブジェクト
作成部142からのデータが入力されてそれらを合成す
る三次元データ合成部143とを含む。
【0156】鳥瞰図データ変形部141は、地図データ
格納部3から2次元の地図データが入力されて、鳥瞰図
の形の地図データに変形する。2次元データから鳥瞰図
を作成する方法については、例えば、「鳥瞰図地図表示
ナビゲーションシステムの開発」(社団法人 自動車技
術会 学術講演前刷集962 1996−5)等に開示
されている。以下、2次元データから鳥瞰図を作成する
方法について説明する。
【0157】図22は、二次元の地図データに対して透
視投影変換を施して鳥瞰図を作成する方法を説明した図
である。図22において、V(Vx,Vy,Vz)は視
点の座標を表す。S(Sx,Sy)はモニター上の鳥瞰
図画像の座標を表す。M(Mx,My,Mz)は2次元
地図上の座標を表す。なお、地図データは二次元のデー
タであるから、Mzは0である。E(Ex,Ey,E
z)は視点座標系で見た点Mの相対位置を表す。θは視
線の見下ろし角を表し、φは視線の方向角を表す。DS
は視点と画面との間の理論的距離を表す。
【0158】ここで、視点の座標V(Vx,Vy,V
z)と、視線の見下ろし角θと、視線の方向角φとを定
めれば、2次元地図上の座標M(Mx,My,Mz)に
対して、鳥瞰図画像の座標S(Sx,Sy)を求めるこ
とができる。その算出式は、次式(1)のように表すこ
とができる。
【数1】
【0159】鳥瞰図データ変形部141は、例えば上式
(1)の計算を行って、地図データ格納部3から入力さ
れた2次元の地図データを、鳥瞰図の形の地図データに
変形する。鳥瞰図の形に変形された3次元の地図データ
は、三次元データ合成部143へ入力される。
【0160】また、三次元オブジェクト作成部142
は、オブジェクト提示情報実行部41から3次元のデー
タが入力されて、前述した図5のサブルーチンステップ
S133における処理を行い、3次元のオブジェクトを
作成する。生成されたオブジェクトは、三次元データ合
成部143へ入力される。
【0161】三次元データ合成部143は、入力された
3次元地図データおよびオブジェクトのデータを合成し
て、表示器5に出力する。図23は、このようにして作
成されたデータを表示器5が表示する場合の一例を示し
た図である。
【0162】図23において、鳥瞰図の形に表示された
地図上には、工事中を示す3次元のオブジェクトと、駐
車場の満車を示すオブジェクトとが配置されている。な
お、図23において、これらのオブジェクトは2次元の
オブジェクトのように見えたとしても、これらは視点が
変化することによってその形状が変化するような3次元
のオブジェクトを表しているものとする。
【0163】次に、オブジェクト提示情報実行部41か
らは3次元のデータが入力され、地図データ格納部3か
らは2次元の地図データが入力されて、上述のような鳥
瞰図とは異なる3次元景観の地図画面が生成される場合
について説明する。
【0164】図24は、オブジェクト提示情報実行部4
1からは3次元のデータが入力され、地図データ格納部
3からは2次元の地図データが入力されて、鳥瞰図とは
異なる3次元景観の地図画面を生成する、表示データ合
成部42の詳細な構成について説明したブロック図であ
る。
【0165】図24において、表示データ合成部42
は、地図データ格納部3から2次元の地図データが入力
されて3次元の地図データを生成する三次元地図データ
作成部147と、オブジェクト提示情報実行部41から
3次元のデータが入力されて三次元のオブジェクトを作
成する三次元オブジェクト作成部142と、三次元地図
データ作成部147からのデータおよび三次元オブジェ
クト作成部142からのデータが入力されてそれらを合
成する三次元データ合成部143とを含む。
【0166】図24において、三次元オブジェクト作成
部142と、三次元データ合成部143とは、図21に
おける場合と同様の構成および動作を行う。したがっ
て、これらの説明は省略し、以下、三次元地図データ作
成部147の構成および動作について説明する。
【0167】図25は、三次元地図データ作成部147
の詳細な構成を示したブロック図である。図25におい
て、三次元地図データ作成部147は、地図データ格納
部3からは2次元の地図データが入力されて、高さおよ
び幅の情報を付与する高さ・幅情報付与部1471と、
高さ・幅情報付与部1471からのデータが入力されて
3次元のオブジェクトを作成する3次元ポリゴン作成部
1472とを含む。
【0168】高さ・幅情報付与部1471は、入力され
た二次元の地図データに含まれるリンクの種類(例え
ば、側道リンクや高架リンクなど)および分岐ノードの
情報を利用し、典型的には所定のパターンをあてはめ
て、道路等の3次元形状を解析する。解析の結果から、
高さ・幅情報付与部1471は、当該道路等の2次元デ
ータに対して、高さおよび幅の情報を付与し、3次元の
地図データを生成する。
【0169】3次元ポリゴン作成部1472は、高さ・
幅情報付与部1471から3次元の地図データを入力さ
れ、一般的なポリゴン作成手法を用いて、3次元のオブ
ジェクトを作成する。以上のように、図24の表示デー
タ合成部42は、鳥瞰図とは異なる3次元景観の地図画
面を生成する。
【0170】次に、表示データ合成部42が、オブジェ
クト提示情報実行部41からは2次元のデータが入力さ
れ、地図データ格納部3からは3次元の地図データが入
力されて、3次元景観の地図画面を生成する場合につい
て説明する。
【0171】図26は、オブジェクト提示情報実行部4
1からは2次元のデータが入力され、地図データ格納部
3からは3次元の地図データが入力されて、3次元景観
の地図画面を生成する、表示データ合成部42の詳細な
構成について説明したブロック図である。
【0172】図26において、表示データ合成部42
は、オブジェクト提示情報実行部41から2次元のデー
タが入力されて2次元のオブジェクトを作成する二次元
オブジェクト作成部145と、二次元のオブジェクトデ
ータが入力されて3次元座標に変換する二次元/三次元
座標変換部144と、地図データ格納部3から3次元の
地図データが入力され、二次元/三次元座標変換部14
4からの三次元のオブジェクトが入力されてそれらを合
成する三次元データ合成部143とを含む。
【0173】図26において、二次元オブジェクト作成
部145は、オブジェクト提示情報実行部41から2次
元のデータが入力されて、前述した図5のサブルーチン
ステップS133における処理を行い、2次元のオブジ
ェクトを作成する。
【0174】具体的には、前述のように、オブジェクト
モデル提示情報に含まれる2次元の形状情報として、複
数の画像ファイルが用意される。図27は、オブジェク
トモデル提示情報に含まれる2次元の形状情報として用
意された複数の画像ファイルを例示した図である。図2
7において、複数の画像はそれぞれ、事故画像と、工事
中画像と、渋滞画像との種類に分かれている。これらの
画像の種類は、各オブジェクトモデル提示情報に対応し
ている。また、各種類の画像にはさらに、遠距離用と、
中距離用と、近距離用とに分かれている。
【0175】まず、二次元オブジェクト作成部145
は、オブジェクトモデル提示情報に対応する画像の種類
を決定する。次に、二次元オブジェクト作成部145
は、決定された画像の種類の中から、遠距離用の画像、
中距離用の画像および近距離用の画像のいずれかを選択
する。ここで、前述のように、オブジェクトモデル提示
情報には形状に関する情報としてオブジェクトの位置を
表す位置情報が含まれる。当該位置情報は、3次元座標
によって表されている。図27において、遠距離用の画
像と、中距離用の画像と、近距離用の画像は、オブジェ
クトの位置を表す3次元座標と視点座標との距離に従っ
て決定される。したがって、典型的には、二次元オブジ
ェクト作成部145は、オブジェクトの位置を表す3次
元座標と視点座標との距離を計算して、当該距離が予め
定められたどの距離の範囲に含まれるかを判別する。
【0176】二次元/三次元座標変換部144は、生成
された2次元のオブジェクトにおける2次元座標を、対
応する前述した位置情報に基づいて3次元座標に変換す
る。変換された3次元のオブジェクトデータは、三次元
データ合成部143へ入力される。
【0177】三次元データ合成部143は、地図データ
格納部3から3次元の地図データを入力される。三次元
データ合成部143は、入力された地図データと、二次
元/三次元座標変換部144から入力された3次元のオ
ブジェクトデータとを合成して、3次元景観の地図画面
を作成する。作成された3次元景観の地図画面は、表示
器5へ入力される。
【0178】また、以上のような構成によれば、二次元
オブジェクト作成部145において作成された2次元の
オブジェクトは、二次元/三次元座標変換部144にお
いて3次元のデータに変換された後、三次元データ合成
部143において3次元の地図データと合成される。し
かし、図26の表示データ合成部42は、二次元/三次
元座標変換部144が省略され、三次元データ合成部1
43に替えて二次元/三次元画像合成部が設けられるよ
うに構成されてもよい。ここで、二次元/三次元画像合
成部は、二次元オブジェクト作成部145において作成
された2次元のオブジェクトを3次元景観の地図画面上
に貼り付ける形で合成する。具体的には、二次元/三次
元画像合成部は、3次元の地図データをスクリーン座標
へ変換して3次元景観の地図画面を生成し、2次元のオ
ブジェクトのスクリーン座標を計算して、生成された3
次元景観の地図画面に対して2次元データのまま合成す
る。このように構成すれば、視点の移動に従って、オブ
ジェクトの形が変形することなく、常に画面に対して平
行に表示される。したがって、視認性のよいオブジェク
ト表示を行うことができる。
【0179】図28は、図26の表示データ合成部42
によって作成された3次元景観の地図画面を例示した図
である。図28に示されるように、図の左側には工事中
を示すオブジェクトが表示され、図の中央には、事故を
示すオブジェクトが表示され、その右下方へ配置された
道路上に渋滞の発生を示すオブジェクトが表示されてい
る。表示されている渋滞の発生を示すオブジェクトは、
前述のように視点座標との距離に従って、画面手前に近
づくほど大きく表示されている。したがって、2次元の
オブジェクトが用いられる場合であっても、3次元景観
上においてユーザに奥行きを感じさせることができる。
【0180】最後に、表示データ合成部42が、オブジ
ェクト提示情報実行部41からは2次元のデータが入力
され、地図データ格納部3からは2次元の地図データが
入力されて、3次元景観の地図画面を生成する場合につ
いて説明する。
【0181】このような3次元景観の地図画面を生成す
る表示データ合成部42は、図20の表示データ合成部
42に対して、図21における鳥瞰図データ変形部14
1または図24における三次元地図データ作成部147
をさらに含むように構成すれば、前述と同様の構成部を
用いて構成することができる。
【0182】すなわち、以上のような表示データ合成部
42は、オブジェクト提示情報実行部41から2次元の
データが入力されて2次元のオブジェクトを作成する二
次元オブジェクト作成部145と、二次元のオブジェク
トデータが入力されて3次元座標に変換する二次元/三
次元座標変換部144と、地図データ格納部3から2次
元の地図データが入力されて鳥瞰図の形の地図データに
変形する鳥瞰図データ変形部141または3次元の地図
データを生成する三次元オブジェクト作成部142と、
鳥瞰図データ変形部141または三次元オブジェクト作
成部142からの3次元地図データおよび二次元/三次
元座標変換部144からの三次元のオブジェクトデータ
が入力されてそれらを合成する三次元データ合成部14
3とを含む。このような表示データ合成部42における
各構成部の動作は前述と同様であるので、説明を省略す
る。
【0183】以上のように、表示データ合成部42がオ
ブジェクト提示情報実行部41から2次元のデータを入
力されて3次元景観の地図画面を生成する場合には、オ
ブジェクトモデル提示情報格納部6は、3次元データよ
りもデータ量の少ない2次元データを格納する。したが
って、オブジェクトモデル提示情報格納部6は、一定の
容量であれば、3次元データを格納する場合よりも多く
の種類のオブジェクトデータを格納することができ、同
種のデータを格納する場合であれば、容量を少なくする
ことができる。
【0184】さらに、表示データ合成部42がオブジェ
クト提示情報実行部41から2次元のデータを入力され
て3次元景観の地図画面を生成する場合には、ユーザは
2次元のオブジェクトが用いられていても、直感的に情
報を把握することができる。例えば、ユーザが道路を走
行中であって、進行方向に渋滞や事故が発生している場
合には、3次元景観の地図画面において渋滞や事故が発
生していることを示すオブジェクトが表示されることに
よって、ユーザは直感的に情報を把握することができ
る。
【0185】図29は、3次元景観の地図画面上に、渋
滞が発生していることを示す2次元のオブジェクトが表
示される場合を例示した図である。図29に示されるよ
うに、複数の渋滞を示すオブジェクトが表示されること
によって、進行方向が渋滞していることを直感的に把握
することができる。
【0186】また、図30は、3次元景観の地図画面上
に、事故が発生していることを示す2次元のオブジェク
トが表示される場合を例示した図である。図30に示さ
れるように、複数の事故を示すオブジェクトが表示され
ることによって、進行方向に事故が発生していることを
直感的に把握することができる。
【0187】さらに、例えば、ユーザが道路を走行中で
あって、前方に工事中の道路が存在する場合には、3次
元景観の地図画面において工事中であることを示すオブ
ジェクトが表示されることによって、ユーザは工事中の
道路を直感的に把握することができる。また、典型的に
は視点位置が前方に進行した場合には、オブジェクトの
大きさが拡大されることによって、ユーザは工事中の道
路をより直感的に把握することができる。
【0188】図31は、3次元景観の地図画面上に、工
事中であることを示す2次元のオブジェクトが表示され
る場合を例示した図である。また、図32は、図31か
ら視点位置がさらに前方へ移動した場合において、3次
元景観の地図画面上に、工事中であることを示す2次元
のオブジェクトが表示される場合を例示した図である。
図31および図32に示されるように、視点位置の進行
に伴ってオブジェクトの大きさが拡大されることによっ
て、ユーザは工事中の道路をより直感的に把握すること
ができる。
【0189】(第2の実施形態)図33は、本発明の第
2の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブ
ロック図である。図33において、本ナビゲーション装
置は、入力部2と、地図データ格納部3と、地図データ
合成部4と、表示器5と、オブジェクトモデル提示情報
格納部6と、通信部7、位置検出部9と、経路選出部1
0と、誘導部11とを備えている。
【0190】ここで、図33のナビゲーション装置にお
ける入力部2と、地図データ格納部3と、地図データ合
成部4と、表示器5と、オブジェクトモデル提示情報格
納部6と、通信部7とは、図1の地図表示装置において
対応するそれぞれの構成部とほぼ同様の構成および動作
を行う。また、図33のナビゲーション装置における位
置検出部9と、経路選出部10と、誘導部11との構成
および動作は、図53のナビゲーション装置において対
応するそれぞれの構成部とほぼ同様の構成および動作を
行う。
【0191】以上のような図33のナビゲーション装置
の構成は、図1における地図表示装置と同様に、一般的
なコンピュータシステムにおいて実現することができ
る。図34は、一般的なコンピュータシステムにおいて
実現された図33におけるナビゲーション装置の構成を
示した図である。
【0192】図34において、本ナビゲーション装置
は、CPU342と、ROM343と、RAM344
と、出力部345と、入力部346と、位置検出部34
9と、通信部338とを備えている。これらは共通のバ
スによって結合されている。ここで、ROM343およ
びRAM344は、図2のROM333およびRAM3
34と同様に、外部記憶媒体を用いた記憶装置を含むこ
とができるものとする。
【0193】また、位置検出部349は、GPS、電波
ビーコン受信装置、車速センサ、角速度センサ、絶対方
位センサ等で構成される。さらに、位置検出部349が
電波または光のビーコン受信装置で構成される場合であ
って、電波または光のビーコン信号に前述のような外部
からの情報が含まれている場合には、通信部338は省
略されてもよい。その場合には、図33における通信部
7の機能は、位置検出部349に含まれることになる。
【0194】図34において、本ナビゲーション装置の
CPU342は、ROM343および/またはRAM3
44に記憶されたプログラムに従って動作する。したが
って、図33における地図データ合成部4、経路選出部
10および誘導部11の各機能は、それぞれ対応するプ
ログラムによって実現される。その場合、本ナビゲーシ
ョン装置は、典型的には当該ソフトウェア制御のための
プログラムを記憶した記録媒体を実装することになる。
もちろん、本装置は、通信回線から伝送されてくるプロ
グラムを利用してもよい。
【0195】また、典型的には図33における地図デー
タ格納部3は、ROM343に含まれる。もっとも、地
図データ格納部3の全部または一部は、RAM344に
含まれてもよい。同様に、オブジェクトモデル提示情報
格納部は、RAM344に含まれるが、ROM343に
含まれてもよい。
【0196】このように、図33に示された第2の実施
形態に係るナビゲーション装置は、従来のナビゲーショ
ン装置と同様に動作する部分を除いて、図1に示された
第1の実施形態に係る地図表示装置とほぼ同様に動作す
る。以下、本ナビゲーション装置における基本的な動作
について、図35を用いながら説明する。
【0197】図35は、第2の実施形態に係るナビゲー
ション装置の基本的な処理の流れを表したフローチャー
トである。図35のステップS51において、経路選出
部10は、入力部2から目的地や表示した地図領域がユ
ーザによって指定され、位置検出部9から自車位置が渡
されて経路探索を行い、誘導部11に経路探索結果を渡
す。
【0198】次に、ステップS52において、誘導部1
1は、位置検出部9の自車位置に対応する該当領域の地
図表示を行うため、地図データ合成部4に地図データ合
成表示を依頼する。さらに、ステップS53において、
地図データ合成部4は、地図データ格納部3から地図デ
ータを読み込む。ステップS54において、誘導部11
は、通信部7から通信情報を読み込んで、地図データ合
成部4に渡す。サブルーチンステップS55において、
地図データ合成部4は、読み込まれた通信情報とオブジ
ェクトモデル提示情報格納部6に格納されている情報を
参照してオブジェクトを作成し、地図データに合成す
る。
【0199】ここで、図35のステップS53からサブ
ルーチンステップS55までの処理は、図3のステップ
S11からサブルーチンステップS13までの処理にほ
ぼ対応する。したがって、図35のサブルーチンステッ
プS55における処理の詳細も、図5における処理の詳
細と同様である。よって、以上の処理内容の説明は省略
する。
【0200】最後に、図35のステップS56におい
て、誘導部11は、位置検出部9の自車位置から目的地
に到着するまで誘導案内を続行するので、処理はステッ
プS52へ戻る。また、誘導部11は、目的地に到着し
たと判断した場合には、誘導案内を終了する。
【0201】以上のように、第2の実施形態に係るナビ
ゲーション装置は、第1の実施形態に係る地図表示装置
とほぼ同様に、誘導案内時において、ユーザが視線を動
かさず、より直感的に情報を把握することができ、ま
た、送受信する情報量が僅少でありながら、オブジェク
トを記憶するための記憶媒体の容量を小さくすることが
できる。
【0202】(第3の実施形態)図36は、本発明の第
3の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブ
ロック図である。図36において、本ナビゲーション装
置は、入力部2と、地図データ格納部3と、地図データ
合成部4と、表示器5と、オブジェクトモデル提示情報
格納部6と、通信部7、位置検出部9と、経路選出部1
0と、誘導部11とを備えている。
【0203】本ナビゲーション装置は、図33のナビゲ
ーション装置と同様の構成部を備えるので、同様の構成
部には同一の番号を付してその説明を省略する。もっと
も、本地図表示装置は、外部のタクシーセンタと通信部
7を介して双方向で通信し、誘導部11と通信部7との
データ通信も双方向で行われる点が図33のナビゲーシ
ョン装置とは異なる。また、本ナビゲーション装置は、
周辺地域に存在するタクシーの情報を調べて、タクシー
をコールする端末として動作する点も異なる。以下、タ
クシーコールシステム全体の構成および動作について説
明しつつ、本ナビゲーション装置の動作について詳述す
る。
【0204】図37は、タクシーをコールする端末とし
て動作するナビゲーション装置を含むタクシーコールシ
ステム全体の構成例を示した図である。本タクシーコー
ルシステムは、ユーザがタクシーをコールする端末とし
て動作するナビゲーション装置1000と、ユーザへタ
クシーを配車するタクシーセンタ2000と、現在位置
を特定することができる第1ないし第nのタクシー30
01〜300nとを含む。もちろん、タクシー数は限定
されない。
【0205】また、図37において、タクシーセンタ2
000は、入力部20と、地図データ格納部30と、中
央処理部40と、表示器50と、タクシー情報データベ
ース60と、通信部70とを含む。なお、このタクシー
センタ2000の構成は、一般的なコンピュータシステ
ムにおいて実現することができる。したがって、一般的
なコンピュータシステムにおいて実現された地図表示装
置の構成を示した図2とほぼ同様のハードウェア構成で
あるので、共通する部分の説明は省略し、異なる点を中
心に説明する。
【0206】図37のタクシーセンタ2000におい
て、タクシー情報データベース60は、典型的には、位
置情報や種別情報を含む管轄する全てのタクシーに対応
するタクシー情報をタクシー管理番号ともに格納してい
る。これらの情報は、リアルタイムで更新されてもよい
し、定期的に更新されてもよいし、更新要求が出された
場合に更新されてもよい。
【0207】また、図37のタクシーセンタ2000に
おいて、中央処理部40は、ナビゲーション装置100
0や、第1ないし第nのタクシー3001〜300nと
通信部70を介して通信を行い、ユーザが望むタクシー
を配車する。以下、本中央処理部40の動作について詳
述する。
【0208】図38は、タクシーセンタ2000におけ
る中央処理部40がタクシーを配車する際の動作を示し
たフローチャートである。図38のステップS6401
において、中央処理部40は、通信部70を介して、ユ
ーザが所持するナビゲーション装置1000から送信さ
れてきたタクシー情報要求を受け取る。この際のナビゲ
ーション装置1000の動作については後述する。な
お、タクシー情報要求は、ユーザの現在位置付近のタク
シーに関する情報を要求するものであるから、典型的に
は、ユーザの現在位置情報を伴う。また、タクシーの車
種や料金、現在位置からの距離など、タクシーを特定す
るための条件に関する情報を伴ってもよい。
【0209】次に、ステップS6402において、中央
処理部40は、通信部70を介して、第1ないし第nの
タクシー3001〜300nと通信を行い、各タクシー
へ現在の位置情報等を送信するよう要求する。なお、中
央処理部40は、タクシー情報データベース60を参照
して、ユーザの現在位置付近に存在する可能性のあるタ
クシーを選択して通信を行ってもよいし、現在位置が所
定の期間更新されていないタクシーを選択して通信を行
ってもよい。また、タクシー情報要求が、タクシーを特
定するための条件に関する情報を伴っている場合には、
それらの条件に適合するタクシーを選択して通信を行っ
てもよい。
【0210】その後、ステップS6403において、中
央処理部40は、通信部70を介して、前述のステップ
S6402において通信を行った各タクシーから現在の
位置情報等を受け取る。典型的には、各タクシーは位置
検出装置と通信装置とを備え、当該通信装置を介して検
出された現在位置をタクシーセンタ2000へ送信す
る。タクシーセンタ2000において受け取られた位置
情報は、対応するタクシー管理番号とともにタクシー情
報データベース60へ格納される。
【0211】なお、以上のステップS6402およびS
6403において、ユーザの要求に応じて通信を行わな
くても各タクシーの現在位置が把握できる場合には、こ
れらのステップは省略されてもよい。例えば、第1ない
し第nのタクシー3001〜300nの位置情報が更新
されるように、適宜の時間間隔をあけてこれらと通信が
行われている場合や、各タクシーに発信器等が備えら
れ、タクシーセンタ2000がその現在位置を検知する
ことができる場合には、上記のステップはそれぞれ省略
されてもよい。その場合には、各タクシーの位置情報
は、タクシー情報データベース60へ適宜格納されるこ
とになる。
【0212】次に、ステップS6404において、中央
処理部40は、タクシー情報データベース60を参照し
て、ユーザが要求するタクシー情報を通信部70を介し
てナビゲーション装置1000へ送信する。タクシー情
報は、タクシーの現在位置情報を含む。また、さらにタ
クシーが所属する会社や、車種、料金、ユーザの現在位
置への到着予想時間など、タクシーに関する各種情報を
含んでもよい。なお、予想到着時間を算出する場合に
は、中央処理部40は、地図データ格納部30に格納さ
れている地図データを参照し、各タクシーの現在位置か
らユーザの現在位置までの経路を探索して所要時間を算
出する。したがって、タクシーセンタ2000が経路探
索を行う必要がない場合には、地図データ格納部30は
省略されてもよい。
【0213】ステップS6405において、中央処理部
40は、通信部70を介して、ナビゲーション装置10
00から送信されてきた乗車タクシー情報を受け取る。
乗車タクシー情報は、典型的にはユーザの現在位置情報
が含まれる。なお、ステップS6404において送信さ
れてきたタクシー情報を参照して、ナビゲーション装置
1000が乗車するタクシーをどのように決定するかに
ついては後述する。
【0214】次に、ステップS6406において、中央
処理部40は、通信部70を介して、上記の乗車タクシ
ー情報に対応するタクシーと通信を行い、乗車を望むユ
ーザの現在位置等を送信する。さらに、中央処理部40
は、地図データ格納部30に格納されている地図データ
を参照し、当該タクシーからユーザの現在位置までの経
路探索を行って、当該タクシーに対して誘導案内を行っ
てもよい。
【0215】以上のように、タクシーセンタ20000
は、ナビゲーション装置1000や、第1ないし第nの
タクシー3001〜300nと通信を行い、ユーザが望
むタクシーを配車することができる。
【0216】次に、上記ナビゲーション装置1000の
動作について説明する。図39は、タクシーをコールす
る端末として動作するナビゲーション装置の処理内容を
表したフローチャートである。図39のステップS81
において、入力部2から目的地や表示したい地図領域が
指定され、位置検出部9からユーザの現在位置が渡され
ると、経路選出部10は経路探索を行い、誘導部11に
経路探索結果を渡す。次に、ステップS82において、
誘導部11は地図データ合成部4に地図データの合成表
示を依頼する。
【0217】ステップS83において、地図データ合成
部4は、地図データ格納部3から地図データを読み込
む。次に、ステップS84において、誘導部11は、典
型的にはユーザの指示に従って、通信部7を介して図3
7のタクシーセンタ2000と通信を行い、周辺地域内
のタクシー情報を読み込み、地図データ合成部4に渡
す。例えば、タクシー情報には、タクシーID、所属会
社名、車種、料金等の情報が含まれる。本ステップの処
理は、図38のステップS6401〜S6404の処理
と対応する。なお、タクシー情報は、適宜の間隔で自動
的に読み込まれてもよい。
【0218】さらに、サブルーチンステップS85にお
いて、地図データ合成部4は読み込まれた通信情報(タ
クシー情報)とオブジェクトモデル提示情報格納部6に
格納されている情報とを参照してタクシーのオブジェク
トを作成し、地図データに合成する。サブルーチンステ
ップS85の処理は、図3のサブルーチンステップS1
3と同様であるので、説明は省略する。ただし、タクシ
ーオブジェクト提示情報の具体的な内容と表示例につい
ては後述する。
【0219】次に、ステップS86において、地図デー
タ合成部4は、誘導部11からイベント割り込み情報が
あったかを判断する。典型的には、ユーザからの入力動
作(例えば、小型タクシーや会社名によってソートする
操作や、ユーザによる情報要求操作など)や所定の条件
の成立などである。ユーザによる情報要求操作として
は、例えば、表示されているタクシーオブジェクトにカ
ーソルを合わせる、といった操作が考えられる。当該イ
ベント割り込み情報がなければ、地図データ合成部4
は、処理を終了する。もっとも、図39の処理は、典型
的には一定の時間ごとに行われるので、ステップS86
における判断は繰り返しなされることになる。当該情報
があれば、地図データ合成部4は、サブルーチンステッ
プS87の処理へ進む。
【0220】サブルーチンステップS87において、地
図データ合成部4は、イベント割り込み情報を解析し、
当該割り込みイベント情報に対応するオブジェクトモデ
ル提示情報格納部6に格納されているオブジェクトモデ
ル提示情報を実行し、必要な場合には誘導部11は通信
部7を介して通信を行う。
【0221】ここで、サブルーチンステップS87の処
理を詳細に説明する。図40は、サブルーチンステップ
S87の詳細な処理を示したフローチャートである。図
40のステップS872において、誘導部11は、例え
ば、ユーザの設定した条件または予め設定された条件に
従って特定される場合には、特定されたタクシーの乗車
条件がユーザの要求を満たすかを判断する。要求を満た
す場合には、ステップS874へ進み、要求を満たさな
い場合には、ステップS876へ進む。
【0222】なお、当該タクシーは、ユーザの指定によ
って特定されてもよい。また、複数のタクシー間でオー
クションを行わせて、一番安い乗車料金を提示したタク
シーに特定してもよい。
【0223】ステップS874において、誘導部11
は、特定されたタクシーまたはタクシーセンタに通信部
7を介して乗車することを伝え、必要な情報を通信部7
を通じてタクシーセンタから取り寄せるように依頼す
る。乗車することを伝えるための乗車タクシー情報に
は、乗車を希望するタクシーを特定するためにタクシー
ID等の情報や位置検出部9から得られた現在位置情報
等が含まれる。もちろん、誘導部11は、乗車すること
を特定されたタクシーとタクシーセンタとの両方と通信
を行い、乗車する旨を伝えてもよい。また、誘導部11
は、必要な情報を特定されたタクシーから取り寄せるよ
うに依頼してもよい。ここで、必要な情報とは、例え
ば、到着までの所要時間や料金、固有のサービスの有無
および種類などである。もちろん、これらの情報はタク
シー情報の内容として既に受け取られていることが望ま
しい。以上の処理を終了すると、誘導部11の処理は、
図39の処理へ復帰する。
【0224】ステップS876において、誘導部11
は、特定されたタクシーまたはタクシーセンタに乗車し
ないことを通信部7を通じて伝える。もちろん、このよ
うな確認が必要ない場合には、本処理は省略することが
できる。次に、ステップS878において、誘導部11
は、処理すべき他のオブジェクトがあるかどうか判断す
る。全てのオブジェクトの処理が終了した場合には、誘
導部11の処理は、図39の処理へ復帰する。オブジェ
クトの処理が終了していない場合には、誘導部11は、
ステップS872の処理に戻る。
【0225】以上のようにしてサブルーチンステップS
87の処理が終了すると、次に、図39のステップS8
8において、地図データ合成部4は、オブジェクトモデ
ル提示情報の実行が全て終了したか否かを判別する。終
了していなければ、誘導部11は、ステップS86の処
理に戻る。終了していれば、処理はステップS89へ進
む。
【0226】ステップS89において、誘導部11は、
目的地に到着するなどして、誘導案内が終了したか否か
を判別する。終了していなければ、誘導部11は、ステ
ップS82の処理に戻る。終了していれば、処理は終了
する。
【0227】次に、上述のようなタクシーオブジェクト
提示情報の具体的な内容と、誘導部11がどのような処
理を行うかを図41および図42を用いながら説明す
る。図41は、上述のようなタクシーオブジェクト提示
情報の詳細な具体例を示した図である。
【0228】図41において、タクシーオブジェクト提
示情報430は、図7の場合と同様に、形状に関する情
報431と、時空間の振る舞い方に関する情報432と
を含む。形状に関する情報431は、例えば”tax
i.obj”という名称のファイルに格納されている3
次元の形状情報であってもよい。また、形状に関する情
報431は、例えば、ポリゴンの幅、高さ、奥行きの情
報と、当該ポリゴンに貼り付けるためのテキスチャを指
定する”taxi.bmp”という名称のファイルとに
よって構成されてもよい。さらに、形状に関する情報4
31は、位置情報を含む。図41において、位置情報
は、オブジェクトが表示される3次元座標である。な
お、図41の右側に示された図形は、以上のような形状
に関する情報を用いて実際に描画した例を表している。
【0229】また、図41において、時空間の振る舞い
方に関する情報432は、図7において前述したよう
に、典型的にはコンパイルの必要がないオブジェクト指
向のインタープリタ言語を用いて表現される。当該情報
が実行されると、地図画面上の現在位置にタクシーのオ
ブジェクトが描画され、ユーザがクリックするか、また
は条件に一致すると、タクシーをコールする動作が行わ
れる。また、ユーザがタクシーの位置上にマウスカーソ
ルを合わせると、対応するタクシーのタクシー情報(料
金等)が当該タクシーオブジェクトの表示位置付近に
(ここでは右上方に)表示される。
【0230】次に、時空間の振る舞い方に関する情報が
関数名と関数の内容とを記述した形式で表現される場合
について、図42を用いながら説明する。図42は、オ
ブジェクトモデル提示情報格納部6に格納されて、前述
のタクシーをコールするための関数の内容および関数名
を例示した図である。以下、当該関数の内容をステップ
毎に説明する。
【0231】第1のステップとして、誘導部11は、現
在位置に近い範囲での空車情報を取り寄せるよう通信部
7に依頼する。第2のステップとして、誘導部11は、
取り寄せたタクシー情報をもとにタクシー用オブジェク
トモデル提示情報を実行するよう地図データ合成部4に
処理を依頼する。ここで、もし、取り寄せたタクシー情
の中で小型タクシーを優先したり、会社名を優先したり
するようなフィルターをかける場合も考えられる。第3
のステップとして、誘導部11は、以上の処理を必要な
数だけ繰り返す。第4のステップとして、地図データ合
成部4は、タクシー用オブジェクトモデル提示情報を実
行し、地図内にタクシーを表示させる。第5のステップ
として、誘導部11は、地図データ合成部4から依頼を
受けた処理があればそれを実行する。依頼を受けた処理
の具体例としては、通信部7を介してタクシーをオーダ
ーする場合やタクシー情報を表示させる場合などが考え
られる。
【0232】以上のようなステップが実行されると、地
図空間の中にタクシーのポリゴン等が作成されて、道路
に並べられる。その後、例えば、ユーザがオブジェクト
をクリックするなどしてタクシーを呼ぶことを決定すれ
ば、通信部7を介してタクシーが呼ばれることになる。
また、例えば、ユーザがオブジェクトにマウスカーソル
を合わせれば、料金等のタクシー情報が別のオブジェク
トとして表示されることになる。
【0233】図43は、このような本実施形態に係るナ
ビゲーション装置の動作を説明した図である。図43に
おいて、3次元地図画面上にはA社およびB社に所属す
るタクシーがそれぞれオブジェクトとして配置され、本
ナビゲーション装置のユーザが本人として図示されてい
る。また、人差し指で対象を指さす形の図形は、ユーザ
がマウス等を用いてオブジェクトを指し示したりクリッ
クしたりする際の位置を示したカーソルを表している。
【0234】ここで、ユーザが中央に配置されたB社の
タクシーを選んでカーソルを近づけると、右上情報に吹
き出しの形をしたオブジェクトが生成され、その中にタ
クシー情報が表示される。ここでは、タクシー情報とし
て、待ち時間が5分であること、目的地までの所要時間
が20分であること、その料金が1250円であること
が表示されている。なお、このようなタクシー情報の表
示形態および内容等は例示であるから、その表示形態は
別のウィンドウに表示する等、どのような形態であって
もよいし、情報の内容もタクシーに関する情報ならどの
ような情報であってもよい。また、ユーザが当該タクシ
ーオブジェクトをクリックすると、当該タクシーがコー
ルされる。その後、当該タクシーは図中の矢印の経路を
経て、ユーザの現在地へ到着することになる。
【0235】なお、本実施形態に係るナビゲーション装
置の構成に対して、位置検出部9、経路選出部10およ
び誘導部11をそれぞれ削除し、本ナビゲーション装置
と同様の機能を有する地図表示装置を構成することもで
きる。すなわち、本実施形態に係るナビゲーション装置
の構成は、タクシーをコールする端末として動作する点
を除いて、図36に示される第5の実施形態に係るナビ
ゲーション装置の構成と同様である。したがって、同様
に、第4の実施形態に係る地図表示装置に対して、タク
シーをコールする端末として動作するように構成すれ
ば、本ナビゲーション装置と同様の機能を有する地図表
示装置を構成することができる。
【0236】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係るナビゲーション装置の構成は、図36に示され
る第5の実施形態に係るナビゲーション装置の構成と同
様である。したがって、各構成部の説明は省略する。も
っとも、本ナビゲーション装置は、周辺地域に存在する
バスの情報を調べて、バスに乗車するか否かを告知する
端末として動作する点が異なる。以下、バス乗車システ
ム全体の構成および動作について説明しつつ、本ナビゲ
ーション装置の動作について詳述する。
【0237】まず、本ナビゲーション装置を含むバス乗
車システム全体の構成は、前述した第3の実施形態に係
るタクシーコールシステムとほぼ同様である。図44
は、バスに乗車するか否かを告知する端末として動作す
るナビゲーション装置1050を含むバス乗車システム
全体の構成例を示した図である。図44のシステムは、
図37のシステムとほぼ同様のハードウェア構成である
ので、共通する構成部の説明は省略する。また、図44
において、バスセンタ4000は、図37のタクシーセ
ンタ2000と動作は異なるがほぼ同様の構成であり、
バス情報データベース65も、図37のタクシー情報デ
ータベース60とほぼ同様の構成である。また、第1な
いし第nのバス5001〜500nは、図37の第1な
いし第nのタクシー3001〜300nとほぼ同様の構
成である。
【0238】次に、図44のバス乗車システムにおい
て、バスセンタ4000に含まれる中央処理部45の動
作について詳述する。図45は、バスセンタ4000に
おける中央処理部45の動作を示したフローチャートで
ある。図45のステップS7301において、中央処理
部45は、通信部70を介して、ユーザが所持するナビ
ゲーション装置1050から送信されてきたバス情報要
求を受け取る。この際のナビゲーション装置1050の
動作については後述する。なお、バス情報要求は、ユー
ザが現在位置から目的地へ向かうために乗車することが
できるバスに関する情報を要求するものであるから、典
型的には、ユーザの現在位置および目的地の情報を伴
う。また、バスの種類、料金、目的地までの所要時間、
待ち時間など、乗車するバスを特定するための条件に関
する情報を伴ってもよい。しかし、ユーザの現在位置付
近のバス全てのバス情報を要求する場合には、バス情報
要求は、ユーザの現在位置情報のみを伴えば足りる。そ
の場合には、ユーザ側で選択を行う必要がある。
【0239】次に、ステップS7302において、中央
処理部45は、通信部70を介して、第1ないし第nの
バス5001〜500nのうち、ユーザが目的地へ向か
うために乗車することができるバスを選択して通信を行
い、各バスへ現在の位置情報および空席情報等を送信す
るよう要求する。ここで、ユーザが目的地へ向かうため
に、どのバスが乗車可能か判断するために、中央処理部
45は、地図データ格納部30に格納されている地図デ
ータを参照して、各バスの経路とユーザの目的地までの
経路とを照合する。したがって、バスセンタ4000が
経路探索ないし照合を行う必要がない場合には、地図デ
ータ格納部30は省略されてもよい。なお、中央処理部
45は、バス情報データベース65に格納されるバス時
刻表ないし運行予定表を参照して、ユーザの現在位置付
近に存在する可能性のあるバスを選択して通信を行って
もよいし、現在位置が所定の期間更新されていないバス
を選択して通信を行ってもよい。また、バス情報要求
が、バスを特定するための条件に関する情報をさらに伴
っている場合には、それらの条件に適合するバスをさら
に選択して通信を行ってもよい。
【0240】その後、ステップS7303において、中
央処理部45は、通信部70を介して、前述のステップ
S7302において通信を行った各バスから現在の位置
情報および座席情報等を受け取る。典型的には、各バス
は位置検出装置と通信装置とを備え、当該通信装置を介
して検出された現在位置および空席情報(例えば、満席
か否か)をバスセンタ4000へ送信する。バスセンタ
4000において受け取られた位置情報は、対応するバ
ス管理番号とともにバス情報データベース65へ格納さ
れる。
【0241】なお、以上のステップS7302およびS
7303において、ユーザの要求に応じて通信を行わな
くても各バスの現在位置が把握できる場合には、これら
のステップは省略されてもよい。例えば、第1ないし第
nのバス5001〜500nの位置情報が更新されるよ
うに、適宜の時間間隔をあけてこれらと通信が行われて
いる場合や、各バスに発信器等が備えられ、バスセンタ
4000がその現在位置を検知することができる場合に
は、上記のステップはそれぞれ省略されてもよい。その
場合には、各バスの位置情報は、バス情報データベース
65へ適宜格納されるものとする。また、バス情報デー
タベース65に格納されるバス時刻表ないし運行予定表
を参照して、通信を行うことなく現在位置付近に存在す
る可能性のあるバスを自動的に選択してもよい。その場
合には、空席情報を別途取得することが望ましい。
【0242】次に、ステップS7304において、中央
処理部45は、バス情報データベース65を参照して、
ユーザが要求するバス情報を通信部70を介してナビゲ
ーション装置1050へ送信する。バス情報は、バスの
現在位置情報を含む。また、さらにバスが所属する会社
や、運行する路線番号、車種、料金、ユーザの現在位置
への到着予想時間、所要時間など、バスに関する各種情
報を含んでもよい。
【0243】ステップS7305において、中央処理部
45は、通信部70を介して、ナビゲーション装置10
50から送信されてきた乗車バス情報を受け取る。乗車
バス情報は、典型的には乗車しようとするバスの管理番
号が含まれる。なお、ステップS7304において送信
されてきたバス情報を参照して、ナビゲーション装置1
050が乗車するバスをどのように決定するかについて
は後述する。
【0244】次に、ステップS7306において、中央
処理部45は、通信部70を介して、上記の乗車バス情
報に対応するバスと通信を行い、乗車を望むユーザの現
在位置等を送信する。また、ユーザの現在位置に代え
て、ユーザの現在位置付近のバス停留所の管理番号等を
送信してもよい。さらに、中央処理部45は、ユーザが
乗車しないバスに対しても、当該ユーザが乗車しない旨
を伝える。具体的には、地図データ格納部30に格納さ
れている地図データを参照し、ユーザが利用するバス停
留所の探索を行って、当該停留所で待つユーザが乗車を
望まないバスに対して、当該ユーザが乗車しない旨を伝
える。そうすれば、そのバスは、たとえバス停留所でユ
ーザが待っていたとしても、そのユーザは乗車しないこ
とが予めわかるので、当該バス停留所を通過することが
できる。
【0245】次に、上記ナビゲーション装置1050の
動作について説明する。図46は、バスの情報を調べる
端末として動作するナビゲーション装置の処理内容を表
したフローチャートである。図46のステップS910
において、入力部2から目的地や表示したい地図領域が
指定され、位置検出部9からユーザの現在位置が渡され
ると、経路選出部10は経路探索を行い、誘導部11に
経路探索結果を渡す。次に、ステップS920におい
て、誘導部11は地図データ合成部4に地図データの合
成表示を依頼する。
【0246】ステップS930において、地図データ合
成部4は、地図データ格納部3から地図データを読み込
む。次に、ステップS940において、誘導部11は、
通信部7から周辺地域内のバス情報を読み込み、地図デ
ータ合成部4に渡す。例えば、バス情報には、バスI
D、会社名、系統番号、料金等の情報が含まれる。本ス
テップの処理は、図45のステップS7301〜S73
04の処理と対応する。なお、バス情報は、適宜の間隔
で自動的に読み込まれてもよい。
【0247】さらに、サブルーチンステップS950に
おいて、地図データ合成部4は読み込まれた通信情報
(バス情報)とオブジェクトモデル提示情報格納部6に
格納されている情報とを参照してバスのオブジェクトを
作成し、地図データに合成する。サブルーチンステップ
S950の処理は、図3のサブルーチンステップS13
と同様であるので、説明は省略する。ただし、バスオブ
ジェクト提示情報の具体的な内容と表示例については後
述する。
【0248】次に、ステップS960において、地図デ
ータ合成部4は、誘導部11からイベント割り込み情報
があったかを判断する。典型的には、ユーザからの入力
動作(例えば、ユーザによる情報要求操作など)や所定
の条件の成立などである。地図データ合成部4は、当該
イベント割り込み情報があったか否かを判断する。当該
情報がなければ、地図データ合成部4は、処理を終了す
る。もっとも、図46の処理は、典型的には一定の時間
ごとに行われるので、ステップS960における判断は
繰り返しなされることになる。当該情報があれば、地図
データ合成部4は、サブルーチンステップS970の処
理へ進む。
【0249】サブルーチンステップS970において、
地図データ合成部4は、イベント割り込み情報を解析
し、当該割り込みイベント情報に対応するオブジェクト
モデル提示情報格納部6に格納されているオブジェクト
モデル提示情報を実行し、必要な場合には誘導部11は
通信部7を介して通信を行う。
【0250】ここで、サブルーチンステップS970の
処理を詳細に説明する。図47は、サブルーチンステッ
プS970の詳細な処理を示したフローチャートであ
る。図47のステップS971において、誘導部11
は、特定されたバスが誘導経路とマッチするかを満たす
かを判断する。すなわち、誘導部11は、ユーザが目的
地へ到達するために、特定されたバスの経路が適切か否
かを判断する。誘導経路とマッチする場合には、ステッ
プS972へ進み、要求を満たさない場合には、ステッ
プS976へ進む。なお、当該バスの経路は、オブジェ
クトモデル提示情報に含まれていてもよいし、誘導部1
1によって経路探索された結果が用いられてもよい。ま
た、ユーザの目的地がバスセンタ4000へ送られて、
各バスの経路とユーザの目的地までの経路とが照合され
る場合には、特定されたバスの経路が適切でない場合は
あり得ないので、本ステップの処理は省略される。
【0251】次に、ステップS972において、誘導部
11は、特定されたバスの乗車条件がユーザの要求を満
たすかを判断する。要求を満たす場合には、ステップS
974へ進み、要求を満たさない場合には、ステップS
976へ進む。なお、当該バスは、ユーザの指定によっ
て特定されてもよいし、ユーザの設定した条件または予
め設定された条件に従っても特定されてもよい。
【0252】ステップS974において、誘導部11
は、特定されたバスまたはバスセンタに通信部7を介し
て乗車することを伝え、必要な情報を通信部7を通じて
情報センタから取り寄せるように依頼する。乗車するこ
とを伝えるための情報には、乗車を希望するバスを特定
するためにバスID等の情報や位置検出部9から得られ
た現在位置情報等が含まれる。もちろん、誘導部11
は、乗車することを特定されたバスとバスセンタとの両
方に伝えてもよい。また、誘導部11は、必要な情報を
特定されたバスから取り寄せるように依頼してもよい。
ここで、必要な情報とは、例えば、到着までの所要時間
や料金、空き座席の有無などである。もちろん、これら
の情報はバス情報の内容として既に受け取られているこ
とが望ましい。以上の処理を終了すると、誘導部11の
処理は、図46のメインルーチンへ復帰する。
【0253】ステップS976において、誘導部11
は、特定されたバスまたは情報センタに乗車しないこと
を通信部7を通じて伝える。もちろん、このような確認
が必要ない場合には、本処理は省略することができる。
次に、ステップS978において、誘導部11は、処理
すべき他のオブジェクトがあるかどうか判断する。全て
のオブジェクトの処理が終了した場合には、誘導部11
の処理は、図46の処理へ復帰する。オブジェクトの処
理が終了していない場合には、誘導部11は、ステップ
S972の処理に戻る。
【0254】以上のようにしてサブルーチンステップS
970の処理が終了すると、次に、図46のステップS
980において、地図データ合成部4は、オブジェクト
モデル提示情報の実行が全て終了したか否かを判別す
る。終了していなければ、誘導部11は、ステップS9
60の処理に戻る。終了していれば、処理はステップS
990へ進む。。
【0255】ステップS990において、誘導部11
は、目的地に到着するなどして、誘導案内が終了したか
否かを判別する。終了していなければ、誘導部11は、
ステップS920の処理に戻る。終了していれば、処理
は終了する。
【0256】次に、上述のようなバスオブジェクト提示
情報の具体的な内容と、誘導部11がどのような処理を
行うかを図48および図49を用いながら説明する。図
48は、上述のようなバスオブジェクト提示情報の詳細
な具体例を示した図である。
【0257】図48において、バスオブジェクト提示情
報480は、図41の場合と同様に、形状に関する情報
481と、時空間の振る舞い方に関する情報482とを
含む。形状に関する情報481は、例えば”bus.o
bj”という名称のファイルに格納されている3次元形
状情報であってもよい。また、形状に関する情報481
は、例えば、ポリゴンの幅、高さ、奥行きの情報と、当
該ポリゴンに貼り付けるためのテキスチャを指定する”
bus.bmp”という名称のファイルとによって構成
されてもよい。さらに、形状に関する情報481は、位
置情報を含む点などは図41の場合と同様である。
【0258】また、図48において、時空間の振る舞い
方に関する情報482は、図41において前述したと同
様である。当該情報が実行されると、地図画面上の現在
位置にバスのオブジェクトが描画され、それぞれのバス
が何番系統であるか、待ち時間がどのくらいあるかなど
のバス情報を表示する。また、バスが満員であるか空席
がない場合には、満員御礼等のプラカードのオブジェク
トをバスの上に表示する。その後、ユーザが或るバスを
クリックするか、または条件に一致すると、当該バスに
乗車することを通知する動作が行われる。また、バスに
乗車した場合には、通信部7を介してバス料金を支払う
よう誘導部11が依頼される。このような料金支払いシ
ステムとしては、ETCなどがある。
【0259】次に、時空間の振る舞い方に関する情報が
関数名と関数の内容とを記述した形式で表現される場合
について、図49を用いながら説明する。図49は、オ
ブジェクトモデル提示情報格納部6に格納されて、前述
のバスをコールするための関数の内容および関数名を例
示した図である。以下、当該関数の内容をステップ毎に
説明する。
【0260】第1のステップとして、誘導部11は、現
在位置に近い範囲でのバス情報を取り寄せるよう通信部
7に依頼する。第2のステップとして、誘導部11は、
取り寄せたバス情報をもとにバス用オブジェクトモデル
提示情報を実行するよう地図データ合成部4に処理を依
頼する。また、誘導部11は、ユーザの指示を待つこと
なく、必要があればバスに対して乗車意思がないことを
通信部7を介して送信する。ここで、乗車意思がないこ
とを送信する理由は、ユーザが一人だけで待っているバ
ス停へ近づいてくるバスに対して、当該バス停に停車す
る必要がないことを知らせることができるからである。
第3のステップとして、誘導部11は、以上の処理を必
要な数だけ繰り返す。第4のステップとして、地図デー
タ合成部4は、バス用オブジェクトモデル提示情報を実
行し、地図内にバスを表示させる。第5のステップとし
て、誘導部11は、地図データ合成部4から依頼を受け
た処理があればそれを実行する。依頼を受けた処理の具
体例としては、ユーザが乗車した場合に通信部7を介し
てバス料金を支払う場合などが考えられる。
【0261】以上のようなステップが実行されると、地
図空間の中にバスのポリゴン等が作成されて、道路に並
べられる。その後、例えば、ユーザがオブジェクトをク
リックするなどしてバスに乗車することを決定すれば、
通信部7を介してバスに乗車に乗車する旨が通知される
ことになる。
【0262】図50は、このような本実施形態に係るナ
ビゲーション装置の動作を説明した図である。図50に
おいて、3次元地図画面上には3番および5番の運転系
統のバスがそれぞれオブジェクトとして配置され、本ナ
ビゲーション装置のユーザが本人として図示されてい
る。また、人差し指で対象を指さす形の図形は、ユーザ
がオブジェクトをクリックする際の位置を示したカーソ
ルを表している。ここで、ユーザが中央に配置された3
番系統のバスを選んでクリックすると、当該バスに乗車
する旨が通知される。その際、ユーザを表すオブジェク
トの左側には停車するバスの系統番号と、到着予定時間
が別のオブジェクトとして表示される。ここで、これら
の情報を表示するオブジェクトの位置は、ユーザから最
も近いバス停留所に対応する地図画面上の位置であって
もよい。その後、当該バスは図中の矢印の経路を経て、
ユーザの現在地へ到着することになる。
【0263】なお、本実施形態に係るナビゲーション装
置の構成に対して、位置検出部9、経路選出部10およ
び誘導部11をそれぞれ削除し、本ナビゲーション装置
と同様の機能を有する地図表示装置を構成することもで
きる。すなわち、本実施形態に係るナビゲーション装置
の構成は、バスに乗車することを告知する端末として動
作する点を除いて、図36に示される第5の実施形態に
係るナビゲーション装置の構成と同様である。したがっ
て、同様に、第4の実施形態に係る地図表示装置に対し
て、バスに乗車することを告知する端末として動作する
ように構成すれば、本ナビゲーション装置と同様の機能
を有する地図表示装置を構成することができる。
【0264】また、以上のような第6および第4の実施
形態に係るナビゲーション装置は、同一の装置において
同時に2つの実施形態に係る機能を実現することもでき
る。すなわち、タクシーセンタ2000およびバスセン
タ4000の機能を併せ持つ交通情報センタなどを設け
る。上記2つの実施形態に係るナビゲーション装置は、
交通情報センタからタクシー情報およびバス情報を受け
取る。その後、乗車するタクシーまたはバスが選択され
て、交通情報センタへ特定されたタクシーまたはバスの
管理番号などが伝えられる。そうすれば、ユーザは目的
地に向かうために必要なタクシーやバスの情報を直感的
に把握して、容易に利用することができる。
【0265】さらに、以上のような第6ないし第4の実
施形態に係るナビゲーション装置は、誘導部11または
地図データ合成部4における動作をわずかに変更するだ
けで、同様の装置を携帯する他のユーザの情報を表示す
るよう構成することもできる。すなわち、本ナビゲーシ
ョン装置は、通信部7を介して情報センタないし予め定
められたユーザの携帯するナビゲーション装置と位置情
報を交換し、当該ナビゲーション装置の位置を所定のオ
ブジェクトを用いて地図画面上に合成して表示するよう
に構成することができる。
【0266】例えば、本ナビゲーション装置のユーザが
友人の携帯するナビゲーション装置の位置情報を受け取
ることができるように設定しておけば、その友人の位置
が本ナビゲーション装置の地図画面上に合成して表示さ
れる。図51は、そのような定められたユーザの携帯す
るナビゲーション装置の位置を地図画面上に表示した例
を示した図である。図51に示されるように、定められ
たユーザの名前や乗車している車種等を予め登録してお
けば、より直感的にユーザが情報を把握することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る地図表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】一般的なコンピュータシステムにおいて実現さ
れた第1の実施形態に係る地図表示装置の構成を示した
図である。
【図3】図1の地図表示装置における地図データ合成部
4の動作を示したフローチャートである。
【図4】通信部7から送られてくる情報の内容例をツリ
ー構造を用いて表した図である。
【図5】図3のサブルーチンステップS13の詳細な処
理を示すフローチャートである。
【図6】オブジェクトモデル提示情報の内容を例示して
説明した図である。
【図7】図4に示されるようなその他情報に対応するオ
ブジェクトモデル提示情報の詳細な具体例を示した図で
ある。
【図8】図7における時空間の振る舞い方に関する情報
が実行される状態を説明するための図である。
【図9】オブジェクトモデル提示情報格納部6に格納さ
れて、交通情報に対応する関数名と関数の内容を例示し
た図である。
【図10】オブジェクトモデル提示情報格納部6に格納
されて、緊急情報、駐車場情報および車間通信情報に対
応する関数名と関数の内容を例示した図である。
【図11】VICS等から通信部7を介して送られてき
た渋滞情報の構造例を示した図である。
【図12】渋滞情報提示関数が実行された場合の処理手
順を示したフローチャートである。
【図13】地図データ合成部4に格納されている地図デ
ータとの関係を示す対応テーブルを例示した図である。
【図14】配置された車モデルと道路の関係を示すため
に、地図平面に対して垂直方向の上空から見下ろした地
図の模式図である。
【図15】図14が示す地図を補間点544から補間点
543の方向へ地上高から見た側面図である。
【図16】第1の実施形態に係る地図表示装置によって
生成された地図画面の一例を示した図である。
【図17】地図データ合成部4の詳細な構成を示したブ
ロック図である。
【図18】オブジェクト提示情報実行部41の詳細な構
成を示したブロック図である。
【図19】サブルーチンステップS133の詳細な処理
を示したフローチャートである。
【図20】2次元景観を作成する場合における表示デー
タ合成部42の詳細な構成を示した図である。
【図21】鳥瞰図の地図画面を生成する、表示データ合
成部42の詳細な構成について説明したブロック図であ
る。
【図22】二次元の地図データに対して透視投影変換を
施して鳥瞰図を作成する方法を説明した図である。
【図23】表示データ合成部42によって生成された鳥
瞰図の地図画面の一例を示した図である。
【図24】鳥瞰図とは異なる3次元景観の地図画面を生
成する、表示データ合成部42の詳細な構成について説
明したブロック図である。
【図25】三次元地図データ作成部147の詳細な構成
を示したブロック図である。
【図26】オブジェクト提示情報実行部41からは2次
元のデータが入力され、地図データ格納部3からは3次
元の地図データが入力されて、3次元景観の地図画面を
生成する、表示データ合成部42の詳細な構成について
説明したブロック図である。
【図27】オブジェクトモデル提示情報に含まれる2次
元の形状情報として用意された複数の画像ファイルを例
示した図である。
【図28】図26の表示データ合成部42によって作成
された3次元景観の地図画面を例示した図である。
【図29】3次元景観の地図画面上に、渋滞が発生して
いることを示す2次元のオブジェクトが表示される場合
を例示した図である。
【図30】3次元景観の地図画面上に、事故が発生して
いることを示す2次元のオブジェクトが表示される場合
を例示した図である。
【図31】3次元景観の地図画面上に、工事中であるこ
とを示す2次元のオブジェクトが表示される場合を例示
した図である。
【図32】図31から視点がさらに前方へ移動した場合
において、3次元景観の地図画面上に、工事中であるこ
とを示す2次元のオブジェクトが表示される場合を例示
した図である。
【図33】本発明の第2の実施形態に係るナビゲーショ
ン装置の構成を示すブロック図である。
【図34】一般的なコンピュータシステムにおいて実現
された第2の実施形態に係るナビゲーション装置の構成
を示した図である。
【図35】第2の実施形態に係るナビゲーション装置の
基本的な処理の流れを表したフローチャートである。
【図36】本発明の第3の実施形態に係るナビゲーショ
ン装置の構成を示すブロック図である。
【図37】タクシーをコールする端末として動作するナ
ビゲーション装置を含むタクシーコールシステム全体の
構成例を示した図である。
【図38】タクシーセンタ2000における中央処理部
40がタクシーを配車する際の動作を示したフローチャ
ートである。
【図39】本発明の第3の実施形態に係るナビゲーショ
ン装置の処理内容を表したフローチャートである。
【図40】サブルーチンステップS87の詳細な処理を
示したフローチャートである。
【図41】タクシーオブジェクト提示情報の詳細な具体
例を示した図である。
【図42】タクシーをコールするための関数の内容およ
び関数名を例示した図である。
【図43】第3の実施形態に係るナビゲーション装置の
動作を説明した図である。
【図44】バスに乗車するか否かを告知する端末として
動作するナビゲーション装置1050を含むバス乗車シ
ステム全体の構成例を示した図である。
【図45】バスセンタ4000における中央処理部45
の動作を示したフローチャートである。
【図46】バスの情報を調べる端末として動作するナビ
ゲーション装置の処理内容を表したフローチャートであ
る。
【図47】サブルーチンステップS970の詳細な処理
を示したフローチャートである。
【図48】バスオブジェクト提示情報の詳細な具体例を
示した図である。
【図49】バスをコールするための関数の内容および関
数名を例示した図である。
【図50】第4の実施形態に係るナビゲーション装置の
動作を説明した図である。
【図51】所定のユーザが携帯するナビゲーション装置
の位置を地図画面上に表示した例を示した図である。
【図52】従来の地図表示装置の構成を示すブロック図
である。
【図53】従来のナビゲーション装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
2 入力部 3 地図データ格納部 4 地図データ合成部 5 表示器 6 オブジェクトモデル提示情報格納部 7 通信部 9 位置検出部 10 経路選出部 11 誘導部 40 中央処理部 41 オブジェクト提示情報実行部 42 表示データ合成部 45 中央処理部 50 表示器 60 タクシー情報データベース 65 バス情報データベース 70 通信部 141 鳥瞰図データ変形部 142 三次元オブジェクト作成部 143 三次元データ合成部 144 二次元/三次元座標変換部 145 二次元オブジェクト作成部 146 二次元データ合成部 147 三次元地図データ作成部 332 CPU 333 ROM 334 RAM 335 出力部 336 入力部 338 通信部 342 CPU 343 ROM 344 RAM 345 出力部 346 入力部 348 通信部 349 位置検出部 411 オブジェクト提示情報制御部 412 解釈実行部 1471 高さ・幅情報付与部 1472 3次元ポリゴン作成部 1000 ナビゲーション装置 1010 ナビゲーション装置 2000 タクシーセンタ 3001〜n タクシー 4000 バスセンタ 5001〜n バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/0969 G08G 1/0969 1/123 1/123 A 1/127 1/127 B G09B 29/00 G09B 29/00 A C 29/10 29/10 A (72)発明者 阿多 輝明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山下 敦士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置外部から送信されてきた乗車可能な
    車両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェ
    クトとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合
    には乗車のための通信を行う地図表示装置であって、 ユーザからの指示が入力される入力部と、 地図情報を予め格納する地図データ格納部と、 前記オブジェクトを前記地図上に提示するためのオブジ
    ェクトモデル提示情報を格納するオブジェクトモデル提
    示情報格納部と、 前記車両の位置情報を含む通信情報を受信するととも
    に、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を特定
    するための情報を含む乗車情報を送信する通信部と、 前記通信情報および前記オブジェクトモデル提示情報格
    納部から入力された対応するオブジェクトモデル提示情
    報を解釈して前記オブジェクトを生成し、前記地図上に
    合成するとともに、乗車を希望する場合には前記乗車情
    報を生成する地図データ合成部と、 前記地図データ合成部によって合成された地図画面をユ
    ーザに対して表示する表示部とを備える、地図表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクトモデル提示情報は、 前記オブジェクトが有する形状に関する情報と、 前記オブジェクトにおける時空間の振る舞いに関する情
    報とを含む、請求項1に記載の地図表示装置。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクトにおける時空間の振る
    舞いに関する情報は、コンパイルなしに実行することが
    できるオブジェクト指向のインタープリタ言語を用いて
    記述されることを特徴とする、請求項2に記載の地図表
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクトにおける時空間の振る
    舞いに関する情報は、実行条件と、実行関数とを含む、
    請求項2に記載の地図表示装置。
  5. 【請求項5】 前記地図データ合成部は、 前記通信情報および前記オブジェクトモデル提示情報格
    納部から入力された対応するオブジェクトモデル提示情
    報を解釈して実行するオブジェクト提示情報実行部と、 前記オブジェクト提示情報実行部における実行結果が入
    力されて前記オブジェクトを生成するオブジェクト作成
    部と、 前記オブジェクトを前記地図上に合成するデータ合成部
    とを含む、請求項1に記載の地図表示装置。
  6. 【請求項6】 前記地図データ合成部は、前記地図デー
    タ格納部から入力された2次元データの地図情報に基づ
    いて3次元の地図を作成する三次元地図作成部をさらに
    含み、 前記データ合成部は、前記オブジェクトを前記三次元地
    図作成部が作成した地図上に合成することを特徴とす
    る、請求項5に記載の地図表示装置。
  7. 【請求項7】 前記地図データ合成部は、前記オブジェ
    クト作成部が生成した2次元のオブジェクトを3次元の
    オブジェクトへ変換する二次元/三次元座標変換部をさ
    らに含み、 前記データ合成部は、前記二次元/三次元座標変換部に
    よって変換された3次元のオブジェクトを前記地図上に
    合成することを特徴とする、請求項5に記載の
  8. 【請求項8】 前記乗車可能な車両は、現在位置付近の
    所定の領域内に存在することを特徴とする、請求項1に
    記載の地図表示装置。
  9. 【請求項9】 前記乗車可能な車両は、所定の経路を定
    期的に運行することを特徴とする、請求項1に記載の地
    図表示装置。
  10. 【請求項10】 前記通信部は、装置外部に設けられた
    情報センタへ現在位置を含む車両情報要求を送信し、前
    記情報センタによって選択された乗車可能な車両の位置
    情報を含む通信情報を受信することを特徴とする、請求
    項1に記載の地図表示装置。
  11. 【請求項11】 前記地図データ合成部は、前記通信情
    報を参照して、前記乗車可能な車両に対応する前記オブ
    ジェクトを生成するとともに、所定の場合には前記乗車
    可能な車両に関する情報を含むオブジェクトを生成して
    前記地図上に合成することを特徴とする、請求項1に記
    載の地図表示装置。
  12. 【請求項12】 装置外部から送信されてきた乗車可能
    な車両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジ
    ェクトとして地図上に合成表示し、目的地までの誘導案
    内を行うとともに、所定の場合には乗車のための通信を
    行うナビゲーション装置であって、 ユーザからの指示が入力される入力部と、 現在位置を検出する位置検出部と、 地図情報を予め格納する地図データ格納部と、 前記オブジェクトを前記地図上に提示するためのオブジ
    ェクトモデル提示情報を予め格納するオブジェクトモデ
    ル提示情報格納部と、 前記入力部から入力された前記指示と、前記位置検出部
    が検出した前記現在位置と、前記地図データ格納部に格
    納された前記地図情報とに基づいて、目的地までの経路
    を選出する経路選出部と、 前記車両の位置情報を含む通信情報を受信するととも
    に、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を特定
    するための情報を含む乗車情報を送信する通信部と、 前記通信情報および前記オブジェクトモデル提示情報格
    納部から入力された対応するオブジェクトモデル提示情
    報を解釈して前記オブジェクトを生成し、前記地図上に
    合成する地図データ合成部と、 前記通信部によって受信された前記通信情報と、前記経
    路選出部によって選出された前記経路と、前記位置検出
    部によって検出された前記現在位置と、前記地図データ
    格納部からの前記地図情報とが入力されて、目的地まで
    の誘導案内を生成すると共に、前記地図データ合成部に
    よって合成された地図画面を出力し、乗車を希望する場
    合には前記乗車情報を生成する誘導部と、 前記誘導部から入力された前記地図画面をユーザに対し
    て表示する表示部とを備える、ナビゲーション装置。
  13. 【請求項13】 前記オブジェクトモデル提示情報は、 前記オブジェクトが有する形状に関する情報と、 前記オブジェクトにおける時空間の振る舞いに関する情
    報とを含む、請求項12に記載のナビゲーション装置。
  14. 【請求項14】 前記オブジェクトにおける時空間の振
    る舞いに関する情報は、コンパイルなしに実行すること
    ができるオブジェクト指向のインタープリタ言語を用い
    て記述されることを特徴とする、請求項13に記載のナ
    ビゲーション装置。
  15. 【請求項15】 前記オブジェクトにおける時空間の振
    る舞いに関する情報は、実行条件と、実行関数とを含
    む、請求項13に記載のナビゲーション装置。
  16. 【請求項16】 前記地図データ合成部は、前記通信情
    報および前記オブジェクトモデル提示情報格納部から入
    力された対応するオブジェクトモデル提示情報を解釈し
    て実行するオブジェクト提示情報実行部と、 前記オブジェクト提示情報実行部における実行結果が入
    力されて前記オブジェクトを生成するオブジェクト作成
    部と、 前記オブジェクトを前記地図上に合成するデータ合成部
    とを含む、請求項12に記載のナビゲーション装置。
  17. 【請求項17】 前記地図データ合成部は、前記地図デ
    ータ格納部から入力された2次元データの地図情報に基
    づいて3次元の地図を作成する三次元地図作成部をさら
    に含み、 前記データ合成部は、前記オブジェクトを前記三次元地
    図作成部が作成した地図上に合成することを特徴とす
    る、請求項16に記載のナビゲーション装置。
  18. 【請求項18】 前記地図データ合成部は、前記オブジ
    ェクト作成部が生成した2次元のオブジェクトを3次元
    のオブジェクトへ変換する二次元/三次元座標変換部を
    さらに含み、 前記データ合成部は、前記二次元/三次元座標変換部に
    よって変換された3次元のオブジェクトを前記地図上に
    合成することを特徴とする、請求項16に記載のナビゲ
    ーション装置。
  19. 【請求項19】 前記乗車可能な車両は、現在位置付近
    の所定の領域内に存在することを特徴とする、請求項1
    2に記載のナビゲーション装置。
  20. 【請求項20】 前記乗車可能な車両は、所定の経路を
    定期的に運行することを特徴とする、請求項12に記載
    のナビゲーション装置。
  21. 【請求項21】 前記誘導部は、少なくとも前記乗車可
    能な車両が運行する前記所定の経路と前記経路選出部が
    選出した目的地までの経路とをそれぞれ照合して、乗車
    可能な車両であるかを判断することを特徴とする、請求
    項20に記載のナビゲーション装置。
  22. 【請求項22】 前記通信部は、装置外部に設けられた
    情報センタへ現在位置を含む車両情報要求を送信し、前
    記情報センタによって選択された乗車可能な車両の位置
    情報を含む通信情報を受信することを特徴とする、請求
    項12に記載のナビゲーション装置。
  23. 【請求項23】 前記地図データ合成部は、前記通信情
    報を参照して、前記乗車可能な車両に対応する前記オブ
    ジェクトを生成するとともに、所定の場合には前記乗車
    可能な車両に関する情報を含むオブジェクトを生成して
    前記地図上に合成することを特徴とする、請求項12に
    記載のナビゲーション装置。
  24. 【請求項24】 外部から送信されてきた乗車可能な車
    両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェク
    トとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合に
    は乗車のための通信を行う地図表示方法であって、 ユーザからの指示が入力される入力ステップと、 前記車両の位置情報を含む通信情報を受信するととも
    に、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を特定
    するための情報を含む乗車情報を送信する通信ステップ
    と、 前記通信情報および対応する前記オブジェクトを前記地
    図上に提示するためのオブジェクトモデル提示情報を解
    釈して前記オブジェクトを生成し、前記地図上に合成す
    るとともに、乗車を希望する場合には前記乗車情報を生
    成する地図データ合成ステップと、 前記地図データ合成ステップにおいて合成された地図画
    面をユーザに対して表示する表示ステップとを備える、
    地図表示方法。
  25. 【請求項25】 前記地図データ合成ステップは、 前記通信情報および対応する前記オブジェクトモデル提
    示情報を解釈して実行するオブジェクト提示情報実行ス
    テップと、 前記オブジェクト提示情報実行ステップにおける実行結
    果から前記オブジェクトを生成するオブジェクト作成ス
    テップと、 前記オブジェクトを前記地図上に合成するデータ合成ス
    テップとを含む、請求項24に記載の地図表示方法。
  26. 【請求項26】 前記地図データ合成ステップは、2次
    元データの前記地図情報に基づいて3次元の地図を作成
    する三次元地図作成ステップをさらに含み、 前記データ合成ステップは、前記三次元地図作成ステッ
    プにおいて作成された地図上に前記オブジェクトを合成
    することを特徴とする、請求項25に記載の地図表示方
    法。
  27. 【請求項27】 前記地図データ合成ステップは、前記
    オブジェクト作成ステップにおいて作成された2次元の
    オブジェクトを3次元のオブジェクトへ変換する二次元
    /三次元座標変換ステップをさらに含み、 前記データ合成ステップは、前記二次元/三次元座標変
    換ステップにおいて変換された3次元のオブジェクトを
    前記地図上に合成することを特徴とする、請求項25に
    記載の地図表示方法。
  28. 【請求項28】 外部から送信されてきた乗車可能な車
    両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェク
    トとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合に
    は乗車のための通信を行うナビゲーション方法であっ
    て、 ユーザからの指示が入力される入力ステップと、 前記車両の位置情報を含む通信情報を受信するととも
    に、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を特定
    するための情報を含む乗車情報を送信する通信ステップ
    と、 現在位置を検出する位置検出ステップと、 前記通信情報および対応する前記オブジェクトを前記地
    図上に提示するためのオブジェクトモデル提示情報を解
    釈して前記オブジェクトを生成し、前記地図上に合成す
    る地図データ合成ステップと、 前記入力ステップにおいて入力された前記指示と、前記
    位置検出ステップにおいて検出された前記現在位置と、
    前記地図情報とに基づいて、目的地までの経路を選出す
    る経路選出ステップと、 前記通信ステップにおいて受信された前記通信情報と、
    前記経路選出ステップにおいて選出された前記経路と、
    前記位置検出ステップにおいて検出された前記現在位置
    と、前記地図情報とに基づいて、目的地までの誘導案内
    を生成すると共に、前記地図データ合成ステップにおい
    て合成された地図画面を出力し、乗車を希望する場合に
    は前記乗車情報を生成する誘導ステップと、 前記誘導ステップにおいて出力された前記地図画面をユ
    ーザに対して表示する表示ステップとを備える、ナビゲ
    ーション方法。
  29. 【請求項29】 外部から送信されてきた乗車可能な車
    両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェク
    トとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合に
    は乗車のための通信を行う地図表示装置に、 前記通信情報および前記オブジェクトを前記地図上に提
    示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈して実
    行するオブジェクト提示情報実行ステップと、 前記オブジェクト提示情報実行ステップにおける実行結
    果から前記オブジェクトを生成するオブジェクト作成ス
    テップと、 前記オブジェクトを前記地図上に合成するデータ合成ス
    テップと、 乗車を希望する場合には、乗車を希望する車両を特定す
    るための情報を含む乗車情報を生成する乗車情報作成ス
    テップとを実行させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 外部から送信されてきた乗車可能な車
    両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェク
    トとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合に
    は乗車のための通信を行うナビゲーション装置に、 前記通信情報および対応する前記オブジェクトを地図上
    に提示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈し
    て前記オブジェクトを生成し、前記地図上に合成する地
    図データ合成ステップと、 ユーザから入力された指示と、現在位置と、地図情報と
    に基づいて、目的地までの経路を選出する経路選出ステ
    ップと、 前記通信情報と、前記経路選出ステップにおいて選出さ
    れた前記経路と、前記現在位置と、前記地図情報とに基
    づいて、目的地までの誘導案内を生成すると共に、前記
    地図データ合成ステップにおいて合成された地図画面を
    出力し、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を
    特定するための情報を含む乗車情報を生成するする誘導
    ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  31. 【請求項31】 外部から送信されてきた乗車可能な車
    両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェク
    トとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合に
    は乗車のための通信を行う地図表示装置に、 前記通信情報および前記オブジェクトを前記地図上に提
    示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈して実
    行するオブジェクト提示情報実行ステップと、 前記オブジェクト提示情報実行ステップにおける実行結
    果から前記オブジェクトを生成するオブジェクト作成ス
    テップと、 前記オブジェクトを前記地図上に合成するデータ合成ス
    テップと、 乗車を希望する場合には、乗車を希望する車両を特定す
    るための情報を含む乗車情報を生成する乗車情報作成ス
    テップとを実行させるためのコンピュータプログラム。
  32. 【請求項32】 外部から送信されてきた乗車可能な車
    両に関連する通信情報を所定の形状を有するオブジェク
    トとして地図上に合成表示するとともに、所定の場合に
    は乗車のための通信を行うナビゲーション装置に、 前記通信情報および対応する前記オブジェクトを地図上
    に提示するためのオブジェクトモデル提示情報を解釈し
    て前記オブジェクトを生成し、前記地図上に合成する地
    図データ合成ステップと、 ユーザから入力された指示と、現在位置と、地図情報と
    に基づいて、目的地までの経路を選出する経路選出ステ
    ップと、 前記通信情報と、前記経路選出ステップにおいて選出さ
    れた前記経路と、前記現在位置と、前記地図情報とに基
    づいて、目的地までの誘導案内を生成すると共に、前記
    地図データ合成ステップにおいて合成された地図画面を
    出力し、乗車を希望する場合には乗車を希望する車両を
    特定するための情報を含む乗車情報を生成するする誘導
    ステップとを実行させるためのコンピュータプログラ
    ム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003168195A (ja) * 2001-12-03 2003-06-13 Denso Corp 配車サービス方法、配車サービスシステム、配車サービス装置、利用者用端末装置、事業者用端末装置、事業者用車載機
JP2004286489A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Toyota Motor Corp 交通情報表示装置
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JP2009544215A (ja) * 2006-09-18 2009-12-10 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 大衆交通手段の利用可能に対する情報を提供してこれを利用する方法及び装置
JP2015079353A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 株式会社ジオ技術研究所 3次元地図表示システム

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