JP2002287616A - シミュレーションマップ提供システム及びシミュレーションマップ提供方法 - Google Patents

シミュレーションマップ提供システム及びシミュレーションマップ提供方法

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JP2002287616A
JP2002287616A JP2001091853A JP2001091853A JP2002287616A JP 2002287616 A JP2002287616 A JP 2002287616A JP 2001091853 A JP2001091853 A JP 2001091853A JP 2001091853 A JP2001091853 A JP 2001091853A JP 2002287616 A JP2002287616 A JP 2002287616A
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JP2001091853A
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Akiko Okamoto
晶子 岡本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 訪問する場所の街並みや交通状態等を含めた
全体的な雰囲気を十分に把握可能なシミュレーションマ
ップの提供システムを得る。 【解決手段】 リクエスト取得部28がユーザ12aの
表示位置及び訪問条件を取得し、検索部30が、取得し
た表示位置に対応する三次元立体画像を三次元画像デー
タベース22から検索すると共に、訪問条件に基づき、
検索した三次元立体画像に重畳する現実雰囲気情報を雰
囲気情報データベース24から検索する。そして、合成
部34で、検索した三次元立体画像に現実雰囲気情報を
重畳して訪問条件に基づき、訪問者の必要とする情報が
顕著化されたシミュレーションマップを合成し、提供手
段部36を介してユーザ12aに提供する。その結果、
ユーザ12aは、現実雰囲気情報が盛り込まれたシミュ
レーションマップに基づき、表示位置の街並みや周囲環
境を容易かつ正確に把握することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレーション
マップ提供システム及び提供方法、特に、指定した地図
上の任意の位置の現実の雰囲気を顕著化してユーザに提
供するシミュレーションマップ提供システム及び提供方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車には運転をより安全、かつ
快適に行うための機器の搭載が盛んに行われている。例
えば、ナビゲーション装置は、GPS衛生を利用し、自
車位置を認識すると共に、ユーザの入力した目的地(訪
問地)までの推奨経路を案内することができる。この
時、推奨経路を表示するディスプレイ等には、推奨経路
周辺の施設の情報、例えば、ランドマークとなる建物や
交差点等が表示される。また、案内の内容をより正確に
ユーザに伝えるために、画面表示と併せて音声案内を行
う機能を有するナビゲーション装置や、注目地点を拡大
表示したり、三次元アニメーションで立体表示したりす
るナビゲーション装置も提案されている。また、必要に
応じて、VICSセンター等で編集処理された渋滞や交
通規制等の道路交通情報をリアルタイムで受信し、その
情報に関する図形や文字を推奨経路と併せて表示するシ
ステムも実用化されている。さらに、車載器からユーザ
が必要な情報を要求することにより施設の情報(駐車場
の空き情報やレストランに関する情報、観光地に関する
情報等)を提供するナビゲーションサポートシステムの
実用化も進められている。
【0003】また、このようなナビゲーション装置は、
自動車等の車載型のみならず、可搬型化も進められ、船
舶上で使用したり、登山等徒歩で移動する場合にも利用
できるようになってきている。
【0004】さらに、近年では、インターネットを介し
て、容易に地図情報の入手が可能になている。一般的な
ものは、広域地図から順次目的の場所を指定することに
より、表示地図の拡大を行い、所望の地域の詳細地図を
取得するものである。また、直接住所や電話番号、施設
名称等を入力することにより、詳細地図を迅速に表示す
るシステムもある。
【0005】このように、ユーザは、ナビゲーション装
置やインターネット等により不案内な地域に関して、あ
まり迷うことなく移動できる程度の地図情報を得ること
や、不案内な地域の土地勘をある程度つかむことができ
る情報を得ることができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の地図情
報を中心とする取得システムにおいては、二次元的に描
かれた地図をそのまま表示したり、その地図に基づき、
三次元アニメーションを作成して表示するのみであっ
た。この場合、地図を見慣れたユーザでも、表示された
地図の訪問地が実際にどの様な雰囲気の場所であるかの
認識はほとんどできないのが現状である。一度も、訪問
地を訪れたことのないユーザあれば、例えば、最寄り駅
から訪問地までの移動所要時間すら想像することが困難
である。また、タクシーを使うべきか、徒歩で十分移動
できるか等の判断も困難であった。
【0007】また、通常表示される二次元地図や三次元
アニメーションでは、目的とする場所及びその周辺の雰
囲気、環境等の把握を十分に行うことができないという
問題がある。その結果、例えば、その訪問地がベビーカ
ーを押して通行できるような場所であるかとか、車椅子
での移動が可能な場所であるか等の判断ができなかっ
た。また、子供を一人で行かせて安心な場所であるかと
か、夕方や夜間に通過しても安全な場所であるか等の判
断ができなかった。前述したように、通常表示される二
次元地図や三次元アニメーションでは、所望する場所
(街や地域)の雰囲気を把握することができず、実際に
その場所に行こうとしても迷ってしまったり、予定して
いた時間に訪問地に到達できなかったり、その場所の通
過や訪問が適当でなく、実際に訪問した後に後悔してし
まう場合も生じる。
【0008】このように、始めてその場所を訪問する訪
問者、また、特に車椅子やベビーカーを伴う訪問や通過
を予定している訪問者、子供のみでの訪問や通過を予定
している訪問者のように、特定の条件を持つ訪問者にと
っては、通常表示される地図情報に基づく訪問地と実際
の訪問地とには、その両者の見え方にギャップがあり、
大きな違和感を感じてしまうと共に、地図本来の機能を
十分に活用できないという問題がある。
【0009】本発明は上記従来の問題に鑑みなされたも
のであり、訪問する場所の街並みや交通状態等を含めた
全体的な雰囲気を十分に把握可能であり、特定の条件を
有する訪問者でも容易に訪問地及びその周辺の雰囲気を
認識可能にして、地図の有する情報を十分に活用するこ
とのできるシミュレーションマップの提供システムを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ユーザの所望する地図上の位置を示す表
示位置及び当該表示位置を訪問する訪問者の有する訪問
条件を含むリクエストを取得するリクエスト取得手段
と、取得した表示位置に関連する三次元立体画像を三次
元画像データベースから検索する立体画像検索手段と、
取得した訪問条件に基づき検索する情報であって、前記
三次元立体画像を前記訪問条件に応じて顕著化する現実
雰囲気情報を雰囲気情報データベースから検索する情報
検索手段と、検索した三次元立体画像に現実雰囲気情報
を重畳して現場雰囲気が顕著化されたシミュレーション
マップを合成する合成手段と、合成したシミュレーショ
ンマップをユーザに提供する提供手段と、を含むものと
する。
【0011】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記現実雰囲気情報は、リクエストされた前
記表示位置の表示時の時刻、季節、天候の少なくとも一
つにより定まる周囲照度情報を含むものとする。
【0012】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記現実雰囲気情報は、リクエストされた前
記表示位置周辺の現実の道路の詳細起伏情報を含むもの
とする。
【0013】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記現実雰囲気情報は、検索された三次元立
体画像に含まれる施設が有する特徴情報を含むものとす
る。
【0014】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記施設の特徴情報は、広告表示を含むもの
とする。
【0015】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記現実雰囲気情報は、リクエストされた前
記表示位置周辺の現実の交通量情報を含むものとする。
【0016】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記現実雰囲気情報は、リクエストされた前
記表示位置周辺の音情報を含むものとする。
【0017】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記現実雰囲気情報は、検索された三次元立
体画像の経時変化を示す動画情報を含むものとする。
【0018】また、前記目的を達成するために、本発明
において、さらに、少なくともユーザの選択する案内開
始位置と訪問目的位置の二点間の経路案内リクエストを
取得する案内リクエスト取得手段と、前記案内開始位置
から訪問目的位置までの推奨案内経路を探索する経路探
索手段と、を含むものとする。
【0019】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記訪問条件は、合成したシミュレーション
マップの表示視点高さを任意にリクエスト可能であるも
のとする。
【0020】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記表示視点高さは、歩行者同等レベルであ
るものとする。
【0021】また、前記目的を達成するために、本発明
において、前記訪問条件は、合成したシミュレーション
マップの表示視線方向を任意にリクエスト可能であるも
のとする。
【0022】さらに、前記目的を達成するために、本発
明は、ユーザの指定する地図上の表示位置に関連する三
次元立体画像を取得するステップと、ユーザの指定する
前記表示位置に訪問する訪問者が有する訪問条件に応じ
て、前記三次元立体画像の現実雰囲気を顕著化する現実
雰囲気情報を取得するステップと、前記三次元立体画像
に現実雰囲気情報を重畳して現場雰囲気が顕著化された
シミュレーションマップを合成するステップと、合成し
たシミュレーションマップをユーザに提供するステップ
と、を含むものとする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を用いて説明する。
【0024】図1には、本実施の形態のシミュレーショ
ンマップ提供システム(以下、単にシステムという)1
0の構成概念図が示されている。なお、本実施の形態に
おいて、シミュレーションマップとは、指定した場所の
現実の雰囲気、例えば、街並みや街の環境等を、そこを
訪問する訪問者の有する訪問条件に関連付けてその雰囲
気、環境等を併せて再現したものを意味する。
【0025】このシステム10は、図1に示すように、
複数のユーザ12a,12b,12c・・・が、電気通
信網としてのインターネット(the internet)を介し
て、本システム10のメインサーバ14に接続されてい
る。前記ユーザ12a,12b,12c・・・は、端末
装置として、例えば、一度に所定量以上の画像表示が可
能なパーソナルコンピュータ16や携帯電話18等の携
帯端末を介して、前記メインサーバ14に所望のリクエ
ストを行ったり、そのリクエストに対する回答(情報)
の提供を受けている。
【0026】また、システム10のメインサーバ14に
は、各種データベースが接続されている。例えば、本実
施の形態において作成するシミュレーションマップの基
礎となる二次元の地図データを格納する二次元地図デー
タベース20や、前記二次元地図データベース20の情
報と関連付けられた三次元画像情報を含む三次元画像デ
ータベース22、さらに前記三次元画像により表現され
る街並み等を特定の条件、具体的には、その場所を訪れ
る訪問者の訪問条件に基づき、必要な情報を際立たせる
(顕著化する)ための現実雰囲気情報を格納した雰囲気
情報データベース24等が接続されている。なお、各デ
ータベースは、本システム10が独自に所有するもので
もよいし、任意の情報提供サービス機関が所有するもの
でもよい。さらに、各データベースに蓄積されるデータ
は、適宜更新され、最新のデータを有していることが望
ましい。また、メインサーバ14は、インターネット等
の通信網を介して、任意のデータベース26から必要な
情報を収集できることが望ましい。ここで、前記訪問条
件とは、後で詳細に示すが、訪問者の種類(大人とか、
子供)とか、訪問時間や訪問者が利用する交通手段等が
含まれ訪問者が訪問地を訪れるにあたり有する固有の条
件である。
【0027】一方、システム10のメインサーバ14
は、前記ユーザ12a等からのリクエストを受け付ける
リクエスト取得部(リクエスト取得手段)28と、取得
したユーザ12a等からの要求に従って、前述した各種
データベースを検索して必要な情報を収集する検索部3
0を含む。この検索部30は、少なくとも、前記二次元
地図データベース20に対して検索を行う地図検索部
と、前記三次元画像データベース22に対して検索を行
う立体画像検索部(立体画像検索手段)と、雰囲気情報
データベース24に対して検索を行う情報検索部(情報
検索手段)とを含んでいる。もちろん、単一の検索シス
テムにより、各種検索を行うことも可能である。
【0028】また、メインサーバ14は、ユーザ12a
からリクエスト取得部(案内リクエスト取得手段)28
を介して、出発地及び訪問地の入力を伴う経路案内がリ
クエストされた場合、最適な推奨案内経路の探索を行う
経路探索部(経路探索手段)32を含んでいる。
【0029】さらに、メインサーバ14は、検索した各
種情報を合成してユーザ12a等が要求するシミュレー
ションマップを完成させる合成部(合成手段)34や合
成したシミュレーションマップをユーザ12a等に提供
(配信)する提供部(提供手段)36等を含んでいる。
もちろん、上述した全ての処理を単一または、適宜統合
された処理ユニットで処理するようにしてもよい。な
お、メインサーバ14は、VICS(Vehicle Informat
ion and Communication System)38からの情報も取得
可能で必要な情報をシミュレーションマップに付加する
ことが望ましい。
【0030】上述のように構成されるシステム10の動
作に関して、図2のフローチャート及び図3以降の表示
例に沿って説明する。なお、本実施の形態においては、
一使用例として、ユーザ12aが、指定した訪問地(目
的地)までの経路案内を含めたシミュレーションマップ
をパーソナルコンピュータ16で取得する手順を説明す
る。
【0031】まず、ユーザ12aは、システム10を利
用するために、パーソナルコンピュータ16上でシステ
ム10にアクセスし、所定の利用開始手順で操作を行
い、訪問地(目的地)等所望する表示位置の指定を行う
(S100)。指定の方法としては、例えば、デフォル
トで表示された広域地図から所望する位置に向かって数
回選択を繰り返すことにより、関東地方図、神奈川県
図、横浜市図のように順次詳細地図の表示を行うように
して所望の訪問地を指定してもよいし、直接、訪問地の
住所や電話番号等を入力することにより、訪問地を含む
所定の縮尺の周辺地図を表示してもよい。続いて、ユー
ザ12aは、経路案内を受けるために、案内の開始位置
(出発地)の指定を行う(S102)。この出発地の指
定も前述したように、広域地図からの絞り込み選択や住
所、電話番号の入力等で行う。これらの、訪問地や出発
地の選択(入力)の場合、メインサーバ14側は、ユー
ザ12aの入力必要事項や、操作手順等を適宜質問形式
や選択形式等でユーザ12aに問い合わせることにより
行うことが好ましい。本実施の形態の場合、例えば図3
(a)に示すように、『要件確認画面』として、『(訪
問地の)最寄り駅からの案内』や『自宅や他の場所から
の案内』という項目を提示し、ユーザ12aに選択させ
ている。例えば、『最寄り駅からの案内』を選択すれ
ば、自動的に訪問地に近い最寄り駅が検索される。ま
た、『自宅や他の場所からの案内』を選択すれば、さら
に、サブ画面が提示され、『自宅』、『出発地指定』等
が表示される。もちろん、はじめから選択肢として、
『最寄り駅』、『自宅』、『出発地指定』が表示されて
もよい。なお、自宅からの案内を希望する場合には、予
め自宅の位置情報をシステム10または、使用するパー
ソナルコンピュータ16に登録しておく必要がある。
【0032】訪問地、出発地の選択が完了すると、次
に、図3(b)に示しような『条件選択画面』が表示さ
れ、ユーザ12aの希望する表示位置における表示形態
を決定するための訪問条件のリクエストを行う(S10
4)。この訪問条件のリクエストは、訪問地までの移動
経路や訪問地において、ユーザ12aに適した、より現
実に近い状態(訪問者が見ることのできる街の状態等)
のシミュレーションマップを提供するために必要な条件
を入力する項目であり、例えば、訪問する人(行く人)
が『大人』であるか、『子供』であるかの入力を要求す
る。また、訪問地までの交通手段として、例えば、『徒
歩』を利用するか、『タクシー』を利用するか、『自動
車』を利用するか、『自転車』を利用するか、訪問する
時間帯が、例えば『早朝』であるか、『通勤時』である
か、『日中』であるか、『夕方』であるか、『夜』であ
るか等の入力を要求する。なお、本実施の形態におい
て、ユーザとは、パーソナルコンピュータ16や携帯電
話18等の携帯端末を操作してシステムにアクセスする
人を意味し、訪問者とは、訪問地を訪れようとする任意
の人を意味し、訪問者の中には前記ユーザも含まれる。
【0033】『行く人』を訪問条件に含むのは、後述す
る三次元画像で街並み等を表示する時に、大人の視点と
子供の視点とでは、街並みの見え方が異なり、表示した
シミュレーションマップで表示する街並み等と訪問者
(ユーザ12aを含む)が実際に見る街並みとの見え方
の違いからくる違和感を低減するために、視点の高さを
選択した実際の訪問者に合わせるために『行く人』の指
定を行わせる。また、子供だけで、訪問地までに行かせ
ても安全であるか、通過地点に子供にとって好ましくな
い環境の場所を通過しないか等の案内を可能にするため
である。また、訪問者がある条件を有する場合、例え
ば、『車椅子』や『ベビーカー』等を伴う場合、または
使用する場合、道路の詳細起伏情報として、階段や道路
の段差、勾配等の有無に関する情報も必要になる。特
に、小さな車輪を有する車椅子やベビーカー等を利用す
る訪問者にとっては重要な情報である。
【0034】さらに、交通手段を訪問条件に加えたの
は、交通手段により、表示内容の何処に重点をおくかを
判断するためである。例えば、『徒歩』で訪問地に向か
う場合、歩道の有無や道路の勾配、交差点や周囲の看板
等、移動の目安となる目標物の表示等に重点をおく必要
がある。また、『タクシー』を利用する場合には、移動
途中の案内は、あまり重要ではなく、タクシーに乗車す
る場所、例えば、タクシー乗り場の案内や、空車の量
や、料金、移動に必要な時間、タクシーで行けるところ
までの表示やそこから訪問地までの案内等に重点がおか
れる。自動車や自転車においても、徒歩の場合とは異な
る目標物(比較的高速で移動しても瞬間的に認識できる
大きな目標物等)の表示や、駐車場、駐輪場の案内等も
必要になる。なお、図3(b)に示すように、交通手段
に迷う場合等のために、『お勧めの方法』という項目を
準備しておき、訪問地や訪問者、訪問時間等により最適
な交通手段を提示するようにしてもよい。
【0035】さらに、時間帯を訪問条件に加えたのは、
訪問時間により、街の明るさ、つまり周囲照度が異な
り、街全体の雰囲気が変わることを考慮するものであ
る。例えば、訪問時間により、訪問地に移動するまでの
目標物を変える必要がある。すなわち、明るい場合は、
大きな建物や看板等を目標物とした方が、訪問者の認識
度が向上する。一方、夕方や夜では、ネオンやイルミネ
ーション等発光物を目標物とした方がよい。このよう
に、周囲照度情報を用いることにより表示される表示位
置(例えば街等)の認識度が向上すると共に、表示内容
の信頼性が向上する。また、訪問時間帯により、自動車
等の交通量が変化したり、通行人のタイプが変化する場
合がある。また、治安状態が変化する場合等があり、注
意を促す必要がある場合が生じる。このように、時間帯
によって、訪問する場所の雰囲気、環境等が変化し、訪
問者の受ける視覚的感じ方が変わる。そこで、上述のよ
うな情報をシミュレーションマップに反映させるため
に、時間帯等の入力が必要になる。また、訪問する時間
帯を入力することにより、その時刻における街の音、賑
わい度や騒音度等も併せて提供可能となり、さらに、現
実の街に近い雰囲気を再現することが可能になる。ま
た、天気や季節により、同時刻でも街の明るさは変化す
る。そのため、必要に応じて、天気情報(天気予報を含
む)を考慮することが望ましい。もちろん、訪問する時
間帯は、直接、時刻を入力してもよい。
【0036】なお、上述した訪問条件は、一例であり、
適宜追加、削減、変更等を施すことが望ましい。
【0037】メインサーバ14のリクエスト取得部28
が、インターネットを介してユーザ12aが入力した表
示位置に関するリクエスト(訪問地と出発地)及び訪問
条件に関するリクエストを受け取ったら、訪問地までの
二次元地図や入力された訪問条件等の表示を行う(S1
06)。この時、経路探索部32は、検索部30を介し
て、二次元地図データベース20を検索して、該当する
地域の二次元地図(訪問地と出発地との距離により地図
の縮尺及び詳細度は適宜選択されることが望ましい)を
選択し、推奨案内経路の探索を行い、メインサーバ14
内の提供部36からインターネットを介してユーザ12
aのパーソナルコンピュータ16に提供する。図4に
は、訪問地として、『○○ヒルズ(マンション)』と最
寄り駅として、『○○駅北口』を含む二次元地図の表示
例が示されている。なお、図4の場合、メインウィンド
ウ40に、○○駅北口から○○ヒルズまでの、推奨案内
経路を含む二次元地図を表示し、サブウィンドウ42
に、上述した各リクエスト内容等が表示されている。こ
こで、サブウィンドウ42の表示は、一例であり、移動
時間や運賃等の表示を併せて行ってもよい。また、メイ
ンウィンドウ40及びサブウィンドウ42の配列形態を
変更したり、別レイヤーで表示でもよい。
【0038】メインウィンドウ40に表示される推奨案
内経路は、例えば道路を示す色や線の太さを変化させる
ことにより、ユーザ12aが容易に認識できるようにす
ることが好ましい。なお、推奨案内経路は、VICS3
8や他の情報提供システムからの情報に基づき、移動す
る日時の最適経路を推奨案内経路として提供することが
望ましい。図4の場合、説明の都合上、二次元地図は、
簡略化した状態で示しているが、必要に応じて、地域名
や交差点名、ランドマークとなる施設の名称等を表示し
ている。
【0039】ユーザ12aが所望の二次元地図を取得し
たら、メインサーバ14は、ユーザ12aが別条件での
表示を希望するか否かの確認を行う(S108)。すな
わち、一度、各リクエストに基づき、訪問地までの経路
等を示したが、移動時間が長すぎたり、移動経路が満足
のいくもでのない場合がある。このような場合に、訪問
条件を変更し、他の経路パターンの提供を可能とするも
のである。
【0040】(S106)で示された二次元地図がユー
ザ12aにより承認されたら、メインサーバ14は、図
3(c)に示すような立体ポイント選択画面の提示を行
う(S110)。立体ポイントを選択することにより、
二次元で表示されていた位置を三次元画像で表示すると
共に、本実施の形態で特徴とする、現実の表示位置の雰
囲気を併せて表示する。この立体ポイントは、二次元地
図の全領域に関して設定されていることが望ましいが、
三次元画像データの構築コストや利用頻度を考慮する
と、二次元地図上で特に利用頻度の高い部分、例えば、
駅周辺や、大きな施設周辺、大きな交差点の周囲、観光
地や景勝地周辺等予め決められた地域のみ立体ポイント
を設定するようにすることが経済的である。なお、図3
(c)は、立体ポイントを●で示している。携帯電話等
の携帯端末でマウス等による選択ができない場合には、
各立体ポイントに数字等の符号を付し、選択可能とする
必要がある。
【0041】メインサーバ14のリクエスト取得部28
が、インターネットを介してユーザ12aによる立体ポ
イントの指定を受け付けると、検索部30は、三次元画
像データベース22を検索して、該当する領域の地図を
構成する三次元立体画像を取得する(S112)。例え
ば、図5に、『○○ヒルズ』上に設定された立体ポイン
トを選択した場合、表示される立体画像の例を示す。な
お、図5の場合、選択地域の全体的なイメージを得るた
めに、例えば最初に高視点から見た画像を表示する例を
示している。また、図6は、二次元地図上の『○○駅北
口』に設定された立体ポイントを選択した場合に表示さ
れる駅周辺の画像である。この場合、駅を出てすぐに階
段が有ることが分かる。この情報のみでも車椅子やベビ
ーカーを伴う移動は困難であることが容易に分かる。さ
らに、図7は、二次元地図上の『○○駅北口』の前を通
る道路上に設定された立体ポイントを選択した場合に表
示される駅から道路に出たときに見ることのできる風景
である。この場合も、駅前から長い上り坂が有るのが分
かり、車椅子やベビーカーを伴う移動は困難であること
が容易に分かる。また、長い上り坂を徒歩で上るのも疲
労を伴うということが容易に把握できる。このように、
シミュレーションマップの表示を訪問者の視点の高さ、
すなわち歩行者同等レベルで示すことにより、訪問者が
実際にその場所を訪れた時に見る街並みと同様な街並み
を提供することができる。なお、図6、図7の場合も、
最初に駅周辺を高視点から見た画像を表示するようにし
てもよい。また、ユーザ12aのリクエストにより、視
点の高さを任意に変更することも可能である。
【0042】本実施の形態において、メインサーバ14
の検索部30は、三次元画像の検索と共に、リクエスト
取得部28が先に受け付けた訪問条件に基づき、雰囲気
情報データベース24を検索して訪問者に適した、すな
わち、より訪問者の認識する街並みに近い画像を合成す
るための現実雰囲気情報を取得する(S114)。例え
ば、大人が、徒歩で、日中の時間帯に最寄り駅(○○駅
北口)から訪問地(○○ヒルズ)に向かうというリクエ
ストが行われていた場合、まず、検索部30は、三次元
画像の表示視点の高さを、大人の視点(例えば、地上高
1.6m)に設定するような現実雰囲気情報を取得す
る。また、交通手段が徒歩であることを確認するとによ
り、三次元画像の表示内容に歩道や階段、坂道等の存在
やその幅、段差等が容易に把握できる画像情報を盛り込
むような現実雰囲気情報を取得する。さらに、訪問時間
帯が日中である場合、三次元画像の明るさを昼間の明る
さ(訪問日の取得等により季節、天候等も考慮すること
が望ましい)に設定する現実雰囲気情報を取得する。ま
た、昼間の交通量、通行人の量等に関する情報も現実雰
囲気情報として取得する。
【0043】なお、前述した街の明るさや交通量、歩行
者量等は、例えば、過去に構築したデータに基づいて予
想値として提供する。前述したように、街の明るさは、
同時刻でも季節と天候によって変化する。従って、各季
節(月毎でもよい)と各天候と、早朝、午前中、午後、
夕方、夜等の組み合わせを準備しておき、適時選択す
る。もちろん、基本の明るさを決めておき、それに対し
て、明暗を○○%増減のような調整をすることもでき
る。同様に、交通量(混雑状態)に関しても時間帯に応
じて、数パターン準備しておくことができる。例えば、
交通量情報として混雑度を『大』、『中』、『小』のよ
うに表現したり、アニメーション等で車両や通行人を表
現することもできる。
【0044】この他、例えば、表示している三次元画像
の位置における音(予め収録し音情報として構築してい
た騒音や街に流れている音楽等)を現実雰囲気情報とし
て付加してもよい。また、三次元画像の中に実際に表示
される建物の特徴情報、例えば、建物の形状や色等の
他、建物に取り付けられた広告表示(例えば、看板やネ
オン等)の情報も所有者との契約等により、忠実に再現
し、現実雰囲気情報として付加してもよい。特に、ネオ
ンやイルミネーション等の発光物は、暗い夜間等に、案
内の目標物として有効である。また、街の雰囲気や認識
性を向上するのにも有効である。もちろん、ネオンやイ
ルミネーションは、発光色や点滅動作等を擬似的に表現
するだけでも、街の雰囲気や視認性の向上に効果を有す
る。
【0045】訪問条件に基づき検索部30が検索した現
実雰囲気情報は、先に検索した三次元画像情報と共に、
合成部34に提供され、そこで、合成され、シミュレー
ションマップが作成される。そして、提供部36を介し
てインターネットへ送り出され、ユーザ12aへ提供さ
れ、パーソナルコンピュータ16にて表示される(S1
16)。図3(d)には、作成されたシミュレーション
マップの表示例が示されている。図3(d)の場合、付
随メッセージとして、『大人、徒歩、日中の地図を表示
します。最寄り駅から10分、混雑状態は中程度』と表
示されている。この場合、大人の視点から見た街並みの
見え方や歩道の状態、混雑度等が顕著化されて表示され
ることになる。
【0046】また、本実施の形態の場合、訪問条件によ
り、視線方向を選択ができるようにしてもよい。例え
ば、合成されたシミュレーションマップで示される○○
駅から道路に出た位置で、視線を左右に振るようにすれ
ば、表示位置の雰囲気をさらに正確に把握することが可
能になり、例えば、歩き出す方向を間違えることを低減
することができる。また、本実施の形態においては、例
えば、図3(d)に示される『動画スタート』スイッチ
を操作することにより、三次元画像を動画として表示す
ることもできる。例えば、明るさや交通量の経時変化や
騒音の変化、ネオンやイルミネーションの動作を動画で
提供することにより、表示位置の雰囲気をさらに正確に
把握することが可能になる。この場合、表示位置周辺の
雰囲気や環境の表現に加えて治安状態等の表現も可能に
なり、例えば、子供のみで訪問させることが可能である
等の判断材料にすることもできる。
【0047】選択された立体ポイントにおけるシミュレ
ーションマップのユーザ12aへの提供及び表示が完了
したらメインサーバ14は、ユーザ12aに対して、別
ポイントでのシミュレーションマップの作成、表示が必
要であるかの確認を行う(S118)。別ポイントでの
表示がユーザ12aにより要求された場合、(S11
0)に戻り、立体ポイントの選択画面を再度表示し、別
ポイントにおけるシミュレーションマップの作成を上述
と同様に行う。
【0048】なお、上述した実施の形態においては、大
人、徒歩、日中等の訪問条件によるシミュレーションマ
ップの作成を示したが、例えば、子供、徒歩、日中等の
訪問条件によるシミュレーションマップの作成を行う
と、視点の高さが、例えば地上高1mで、周囲を見上げ
るような子供が訪問地を訪れた時に必要とされる情報が
顕著化され三次元画像に基づくシミュレーションマップ
が合成される。また、通行人等も大きく表現され、実際
に子供が人混みの中に入ったような画像が合成される。
本システム10を利用する母親等のユーザは、合成され
た画像を見て、周囲の環境、街の雰囲気等を併せて認識
することが可能になり、子供のみで行かせてよいか等の
判断の材料に使用することができる。
【0049】また、訪問条件に、車椅子やベビーカー等
の使用に関する条件が含まれている場合には、歩道や階
段、段差等の情報が三次元画像によって詳細に表現され
るので、出発前に、交通手段等の検討を適切に行うこと
ができる。また、階段、段差等の情報は、画像情報に加
え、文字情報や音声情報により、例えば、『現在位置か
ら○○m先に××段の階段が有ります。』とか、『表示
範囲内に、××段以上の階段が△カ所あります。』、
『表示範囲内に、×cm以上の段差が△カ所ありま
す。』等の案内を行ってもよい。
【0050】また、本実施の形態においては、出発地と
訪問地を入力することにより推奨案内経路を提供可能で
あることを示したが、シミュレーションマップが作成可
能な領域に関しては、街並みの雰囲気を再現した状態で
経路案内を動画で行うことが可能になる。その結果、よ
り効率的かつ正確な経路案内を行うことが可能になる。
例えば、訪問者(ユーザ)が携帯端末等で、シミュレー
ションマップの提供を受けている場合には、実際にユー
ザが移動しながらシミュレーションマップによる経路案
内を受けることができる。もちろん、本システム10の
利用方法として、訪問地周辺のみのシミュレーションマ
ップの作成を行い、経路案内を行わない、いわゆる訪問
地情報の提供のみでもよい。この場合、要件確認画面等
で、訪問地のみを選択する項目を設ければよく、例え
ば、観光地の下調べ等に利用することができる。
【0051】また、街並みや街の雰囲気を時間帯毎、季
節毎等により表示可能であるため、例えば、地域開発等
において、地域の現状把握等に利用することもできる。
【0052】このように、本実施の形態においては、訪
問者の有する訪問条件に応じて表示する三次元画像の必
要部分を際立たせて(顕著化して)表示するので、訪問
者にとって、有用な訪問地に関する情報を効率的かつ確
実に提示することができる。
【0053】なお、本実施の形態において図1で説明し
たシステム10の構成は、一例であり、ユーザの要求す
る表示位置の三次元画像と、現実雰囲気情報を併せて表
示し、ユーザに提供するシステムであれば、システム構
成は任意である。例えば、ユーザのリクエストに対応す
る情報のみをユーザに供給し、ユーザのパーソナルコン
ピュータや携帯端末側でシミュレーションマップを合成
してもよい。CD−ROMやDVD−ROM等でシステ
ム10の動作プログラムや各データベースが有している
情報をユーザに提供し、ユーザ側のパーソナルコンピュ
ータ等の端末上で上述した処理を行ってもよい。また、
合成されたシミュレーションマップに基づいた表示を行
うのであれば、その表示順序や表示内容は適宜選択可能
である。つまり、上述した説明では、最初に高視点位置
からの画像を表示する例を説明したが、初めから低視点
位置からの画像を表示するようにしてもよい。また、訪
問条件の有する時間帯が『夕方』や『夜』等、周辺が暗
い状態の場合、最初に明るく周囲の建物等が容易に認識
できる『日中』の画像を表示した後、夕方や夜で周囲が
暗い画像を表示するようにしてもよい。もちろん、両者
を並べて同時に表示するようにしてもよい。
【0054】また、暗い状態を表示する場合、ネオンや
イルミネーションの表示と共に、交差点名や建物名、地
区名等を必要に応じて、文字情報等で表示するようにし
てもよい。また、画像の明るさに問わず、段差、階段等
が存在する場合には、その都度、存在の表示や段数や段
差高等を表示するようにしてもよい。
【0055】さらに、車椅子やベビーカー等を使用して
いる場合には、実際の訪問地までの移動の可能性、難易
度等を参考メッセージとして提供するようにしてもよ
い。同様に、子供のみ、または子供を伴う場合の移動
(訪問)、女性のみの移動(訪問)等、訪問者と実際の
街の雰囲気等に応じた参考メッセージを提供するように
してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、リク
エスト取得手段がユーザの表示位置及び訪問条件を取得
し、立体画像検索手段が、取得した表示位置に存在する
地図構成要素の三次元立体画像を三次元画像データベー
スから検索し、情報検索手段が、取得した訪問条件に基
づき、検索した三次元立体画像を前記訪問条件に応じ
て、訪問者に適した表現を際立たせる(顕著化する)表
示位置の現実雰囲気情報を雰囲気情報データベースから
検索する。そして、合成手段が、検索した三次元立体画
像に現実雰囲気情報を重畳してシミュレーションマップ
を合成し、提供手段を介して合成したシミュレーション
マップをユーザに提供しているので、ユーザは、現実雰
囲気情報が盛り込まれた、訪問条件に基づき所定の部分
が顕著化された三次元立体画像で構成されるシミュレー
ションマップに基づき、表示位置の街並みや周囲環境を
容易かつ正確に把握することが可能になる。そして、地
図の有する情報を十分に活用しつつ、表示位置に対する
雰囲気、環境等の認識度を容易に向上し、また、表示位
置に対する雰囲気、環境等に基づく、各種判断精度を向
上することができる。その結果、表示位置の訪問を安心
して行うことができる。さらに、表示位置を訪れる訪問
者に応じた訪問条件により、現実雰囲気情報の検索を行
うことにより、訪問者に適した項目を重要視した(顕著
化した)シミュレーションマップの作成を行うことが可
能になり、シミュレーションマップとしての信頼度が向
上する。
【0057】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
は、リクエストされた表示位置の表示時の時刻、季節、
天候の少なくとも一つにより定まる周囲照度情報を含ん
でいるので、表示位置を実際に訪問する時の明るさの変
化による見え方の違いを認識可能であり、表示されたシ
ミュレーションマップの街並み等と実際に訪問した時の
街並み等の見え方の違いによる違和感を低減することが
できる。また、明るさによる雰囲気の変化を表示位置の
治安度等の検討材料に利用することもできる。
【0058】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
は、リクエストされた表示位置周辺の現実の道路の詳細
起伏情報を含んでいるので、例えば、徒歩による訪問や
車椅子やベビーカー等を伴う訪問が可能であるかの判断
を、階段や段差、勾配等の詳細起伏情報により容易に行
うことが可能になる。また、訪問のための交通手段等の
検討材料に利用することが可能になる。
【0059】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
は、検索された三次元立体画像に含まれる施設が有する
特徴情報を含んでいるので、表示位置の街並み等の雰囲
気、環境等を容易に把握可能であり、実際に表示位置を
訪問した場合でも、取得したシミュレーションマップの
内容との違和感を低減することが可能であり、シミュレ
ーションマップの信頼度を向上することができる。
【0060】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
の有する施設の特徴情報は、広告表示を含んでいるの
で、さらに、表示位置の街並み等の雰囲気、環境等の把
握が容易かつ正確になる。例えば、ネオンやイルミネー
ション等の広告表示の場合、特に夜間の街並み等の雰囲
気、環境等を適切に表現することが可能になり、表示位
置の雰囲気や環境の判断をより正確に行うことができ
る。
【0061】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
は、リクエストされた表示位置周辺の現実の交通量情報
を含んでいるので、表示位置の街並み等の雰囲気、環境
等の把握、認識度を向上することができる。また、訪問
のため交通手段の判断の材料や訪問時間の判断材料とし
て活用することも可能であり、シミュレーションマップ
の付加価値を向上することができる。
【0062】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
は、リクエストされた表示位置周辺の音情報を含んでい
るので、表示位置の街並み等の雰囲気、環境等の把握、
認識度を向上することができる。また、治安度の判断材
料に活用することが可能になり、シミュレーションマッ
プの付加価値を向上することができる。
【0063】また、この発明によれば、現実雰囲気情報
は、検索された三次元立体画像の経時変化を示す動画情
報を含んでいるので、表示位置の街並み等の雰囲気、環
境等の把握、認識度をさらに向上することができる。
【0064】また、この発明によれば、案内リクエスト
取得手段が少なくともユーザの選択する案内開始位置と
訪問目的位置の二点間の経路案内リクエストを受け取
り、経路探索手段が、案内開始位置から訪問目的位置ま
での推奨案内経路の探索を行うので、ユーザの所望する
訪問条件で、必要な部分が顕著化された状態で、案内開
始位置と訪問目的位置の二点間の経路案内をスムーズか
つ正確に行うことが可能になり、地図情報の活用性を向
上することができる。
【0065】また、この発明によれば、訪問条件リクエ
ストは、合成したシミュレーションマップの表示視点の
高さを任意にリクエスト可能である。また、この発明に
よれば、前記表示視点の高さは、歩行者同等レベルであ
るので、表示位置の雰囲気、環境等を容易に把握するこ
とができる。例えば、高視点位置による表示によれば、
街並み全体の雰囲気を得ることができる。また、低視点
位置による表示によれば、ユーザが実際に見る街並み
等、特に、実際に訪問者(ユーザを含む)が表示位置を
訪れた時に受ける雰囲気の把握が容易になる。また、表
示位置における移動の容易性等の判断を容易に行うこと
もできる。さらに、大人の視点位置、子供の視点位置等
の切り換えを行うことにより、実際の雰囲気をさらに、
正確に提示することができる。
【0066】また、この発明によれば、訪問条件リクエ
ストは、合成したシミュレーションマップの表示視線方
向を任意にリクエスト可能であるので、訪問者を中心と
した表示位置周囲の雰囲気や環境の把握を、さらに容易
かつ正確にすることが可能になる。
【0067】さらに、この発明によれば、ユーザの指定
する地図上の表示位置に関連する三次元立体画像を取得
するステップと、ユーザの指定する前記表示位置に訪問
する訪問者が有する訪問条件に応じて、前記三次元立体
画像の現実雰囲気を顕著化する現実雰囲気情報を取得す
るステップと、前記三次元立体画像に現実雰囲気情報を
重畳して現場雰囲気が顕著化されたシミュレーションマ
ップを合成するステップと、合成したシミュレーション
マップをユーザに提供するステップと、を含む方法によ
りシミュレーションマップの提供を行うので、ユーザに
対し、現実雰囲気情報が盛り込まれた、訪問条件に基づ
き所定の部分が顕著化された三次元立体画像で構成され
るシミュレーションマップを容易に提供可能であり、ユ
ーザは、提供されたシミュレーションマップに基づき、
表示位置の街並みや周囲環境を容易かつ正確に把握する
ことが可能になると共に、上述と同様の効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムを含む概念構成を説明する説明図で
ある。
【図2】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムの処理動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムでユーザに提供される画像例を説明
する説明図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムでユーザに提供される二次元地図の
表示例を説明する説明図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムでユーザに提供される三次元画像の
表示例を説明する説明図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムでユーザに提供される三次元画像の
他の表示例を説明する説明図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態のシミュレーション
マップ提供システムでユーザに提供される三次元画像の
他の表示例を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 シミュレーションマップ提供システム、12a〜
12c ユーザ、14メインサーバ、16 パーソナル
コンピュータ、18 携帯電話、20 二次元地図デー
タベース、22 三次元画像データベース、24 雰囲
気情報データベース、28 リクエスト取得部、30
検索部、32 経路探索部、34 合成部、36 提供
部、38 VICS、40 メインウィンドウ、42
サブウィンドウ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/10 G09B 29/10 A // G08G 1/137 G08G 1/137

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの所望する地図上の位置を示す表
    示位置及び当該表示位置を訪問する訪問者の有する訪問
    条件を含むリクエストを取得するリクエスト取得手段
    と、 取得した表示位置に関連する三次元立体画像を三次元画
    像データベースから検索する立体画像検索手段と、 取得した訪問条件に基づき検索する情報であって、前記
    三次元立体画像を前記訪問条件に応じて顕著化する現実
    雰囲気情報を雰囲気情報データベースから検索する情報
    検索手段と、 検索した三次元立体画像に現実雰囲気情報を重畳して現
    場雰囲気が顕著化されたシミュレーションマップを合成
    する合成手段と、 合成したシミュレーションマップをユーザに提供する提
    供手段と、 を含むことを特徴とするシミュレーションマップ提供シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記現実雰囲気情報は、 リクエストされた前記表示位置の表示時の時刻、季節、
    天候の少なくとも一つにより定まる周囲照度情報を含む
    ことを特徴とするシミュレーションマップ提供システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のシステム
    において、 前記現実雰囲気情報は、 リクエストされた前記表示位置周辺の現実の道路の詳細
    起伏情報を含むことを特徴とするシミュレーションマッ
    プ提供システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のシステムにおいて、 前記現実雰囲気情報は、 検索された三次元立体画像に含まれる施設が有する特徴
    情報を含むことを特徴とするシミュレーションマップ提
    供システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシステムにおいて、 前記施設の特徴情報は、広告表示を含むことを特徴とす
    るシミュレーションマップ提供システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のシステムにおいて、 前記現実雰囲気情報は、 リクエストされた前記表示位置周辺の現実の交通量情報
    を含むことを特徴とするシミュレーションマップ提供シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のシステムにおいて、 前記現実雰囲気情報は、 リクエストされた前記表示位置周辺の音情報を含むこと
    を特徴とするシミュレーションマップ提供システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    のシステムにおいて、 前記現実雰囲気情報は、 検索された三次元立体画像の経時変化を示す動画情報を
    含むことを特徴とするシミュレーションマップ提供シス
    テム。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    のシステムにおいて、 さらに、 少なくともユーザの選択する案内開始位置と訪問目的位
    置の二点間の経路案内リクエストを取得する案内リクエ
    スト取得手段と、 前記案内開始位置から訪問目的位置までの推奨案内経路
    を探索する経路探索手段と、 を含むことを特徴とするシミュレーションマップ提供シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9記載のシステム
    において、 前記訪問条件は、 合成したシミュレーションマップの表示視点高さを任意
    にリクエスト可能であることを特徴とするシミュレーシ
    ョンマップ提供システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のシステムにおいて、 前記表示視点高さは、歩行者同等レベルであることを特
    徴とするシミュレーションマップ提供システム。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11記載にシ
    ステムにおいて、 前記訪問条件は、 合成したシミュレーションマップの表示視線方向を任意
    にリクエスト可能であることを特徴とするシミュレーシ
    ョンマップ提供システム。
  13. 【請求項13】 ユーザの指定する地図上の表示位置に
    関連する三次元立体画像を取得するステップと、 ユーザの指定する前記表示位置に訪問する訪問者が有す
    る訪問条件に応じて、前記三次元立体画像の現実雰囲気
    を顕著化する現実雰囲気情報を取得するステップと、 前記三次元立体画像に現実雰囲気情報を重畳して現場雰
    囲気が顕著化されたシミュレーションマップを合成する
    ステップと、 合成したシミュレーションマップをユーザに提供するス
    テップと、 を含むことを特徴とするシミュレーションマップ提供方
    法。
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