JP2907156B2 - ナビゲーション装置及びナビゲーション方法 - Google Patents

ナビゲーション装置及びナビゲーション方法

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JP2907156B2
JP2907156B2 JP29047496A JP29047496A JP2907156B2 JP 2907156 B2 JP2907156 B2 JP 2907156B2 JP 29047496 A JP29047496 A JP 29047496A JP 29047496 A JP29047496 A JP 29047496A JP 2907156 B2 JP2907156 B2 JP 2907156B2
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route
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康伸 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使用者によって
設定された目的地までの経路案内を行うナビゲーション
装置及びナビゲーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のナビゲーション装置は、道路情報
に基づいて形成された道路地図を用いて、検出された現
在位置から設定された目的地にいたるまでの経路を算出
し、現在位置の移動に伴って目的地まで経路に沿って案
内を提供するものである(特開平2−3899号参
照)。
【0003】また、目的地の設定においては、入力され
た座標に対して、周辺の道路または交差点の検索を行
い、該検索された道路上の点または交差点を案内の終了
点として設定することにより、経路の探索を行う。
【0004】また、表示においては、道路を座標列で構
成すると共に、大きな施設については、施設の敷地を確
認できるにように外周を表示すると共に施設名称を表示
することもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ナビゲーション装置においては、表示されている施設の
入口が何処なのか分からないし、入力された地点を基準
にして案内の終了地点を設定して経路を算出するため、
目的地の周辺までは案内できるのであるが、目的地の形
状が複雑な形状であったり、いびつな形状である場合に
は、目的地の裏口やわき道に案内してしまうといった問
題がある。
【0006】そこで、本発明においては、目的地に対し
て適切に経路を算出することが可能なナビゲーション装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、目的地となる場所の建造物に隣接する道路
上の地点を経路の終了地点とし、この終了地点に到達す
るための案内経路を設定するようにした。これにより、
案内経路の終点が目的地から離れた道路上に設定される
ことがなく、目的地に隣接する道路上まで案内経路が設
定される。
【0008】
【発明の実施の形態】
1.実施例の要約 以下に説明する本発明に係る実施例は、建造物の形状を
表示するための建造物情報を格納する情報記憶手段(家
形データファイル)と、目的地や立ち寄り地や通過地等
の箇所・地点を入力するための入力手段(図13のステ
ップ51、図23)と、上記入力手段により入力された
地点に該当する建造物を上記情報記憶手段より検索する
検索手段(図13のステップ51、図23)と、上記検
索手段により検索された建造物を目的地として経路を探
索する経路算出手段(図14のステップ64)とを備
え、上記経路算出手段は、検索された建造物に隣接する
道路上の地点を経路の終了地点として経路を算出するこ
とを特徴とするナビゲーション装置である。
【0009】また、以下に説明する実施例は、建造物の
形状を表示するための建造物情報を格納する情報記憶手
段(家形データファイル)と、目的のジャンルを入力す
るための入力手段(図23のステップ244)と、上記
入力手段により入力されたジャンルに該当する建造物を
上記情報記憶手段から検索する検索手段(図23のステ
ップ248)と、カーソルの位置を検出するカーソル位
置検出手段(図23のステップ260)と、検出された
カーソル位置に該当する建造物を検索する建造物検索手
段(図23のステップ262)と、上記入力手段により
入力されたジャンルに該当する建造物を第1の表示形態
で表示し(図23のステップ258)、上記建造物検索
手段により検索された建造物を第2の表示形態で表示す
る(図23のステップ264)表示手段(ディスプレイ
33)とを備えることを特徴とするナビゲーション装置
である。
【0010】2.全体回路 図1は、ナビゲーション装置の全体回路を示す。中央処
理装置1は、CPU2によってナビゲーション装置の動
作制御や演算を行う。フラッシュメモリ3には、CPU
2で実行されるシステムプログラムや、表示制御と音声
案内制御に必要なプログラム及び各種パラメータ等が記
憶されている。RAM4には、外部から入力されたデー
タ及び演算のために用いられる各種パラメータや演算結
果等が記憶される。
【0011】ROM5には、情報記憶装置37を作動さ
せるためのプログラム、フラッシュメモリ3のプログラ
ムを書き換えるためのプログラムが記憶される。このR
OM5には、ルート案内と地図表示の表示データ、表示
出力制御と音声出力制御のプログラム及び各種パラメー
タ等が記憶されてもよい。時計6は時間情報を発生す
る。センサ入力インタフェイス7は、現在位置検出装置
20の絶対方位センサ21、相対方位センサ22、距離
センサ23、車速センサ24から検出データを受け取
り、CPU2へ送る。通信インタフェイス8は、データ
バス28に接続された装置との間で各種データの送受を
行う。
【0012】画像プロセッサ9は、画像メモリ10に記
憶されている画像データを読み出して、CRTや液晶デ
ィスプレイ、プラズマディスプレイ等の画像表示が可能
なディスプレイ33に画像データを出力する。画像メモ
リ10は、ディスプレイ33の画面に表示される画像デ
ータを記憶し、画像プロセッサ9との間で画像データの
送受を行う。画像プロセッサ9は、CPU2からの指令
によって地図データを表示用データに変換して、ディス
プレイ33の画面に表示する画像データを形成する。こ
のとき、画面のスクロールのために、ディスプレイ33
に表示される画面の周囲の画像も形成されて画像メモリ
10に保存される。ROM5には、案内音声用の合成ま
たは肉声を録音した音声波形データが記憶されており、
CPU2によって必要とされる音声波形データが読み出
されて音声プロセッサ11へ送られる。音声プロセッサ
11は、入力された音声波形データからアナログ波形の
音声波形を形成してスピーカ13へ送る。
【0013】現在位置検出装置20は、自車の現在位置
を検出するためのデータを得るための装置である。絶対
方位センサ21は、例えば地磁気を検出して絶対方位と
なる南北方向を示すデータを出力する地磁気センサであ
る。相対方位センサ22は、絶対方位センサ21により
検出される絶対方位に対する自車の進行方向の偏差を示
すデータを出力するものであり、例えば光ファイバジャ
イロや圧電振動ジャイロ等のジャイロ装置や車輪の操舵
角を検出する操舵角センサである。距離センサ23は、
自車の走行距離を示すデータを出力するものであり、例
えば走行距離メータに連動したデジタルカウンタであ
る。速度センサ24は、自車の走行速度に比例する電圧
信号やデジタル信号を発生するものである。
【0014】GPS受信装置25は、GPS(Global P
ositioning System )の信号を受信して位置データを出
力する。ビーコン受信装置26は、GPSの補正データ
やVICS(道路交通情報通信システム)等の情報提供
システムからのビーコンを受信して、その受信データを
出力する。データ送受信装置27では、セルラフォー
ン、FM多重信号または電話回線等の双方向通信を利用
して、情報提供システムとの間で情報の送受が行われ
る。例えば、ATIS(交通情報サービス)のように、
情報提供システムとの間で現在位置情報の送受信が行わ
れる。
【0015】入出力装置30は、出発地、目的地、立ち
寄り地または通過地等の目的地設定に必要な情報を入力
したり、ナビゲーション動作中に案内情報を出力する。
ディスプレイ33の画面上には、透明なタッチパネル3
4が設けられている。このタッチパネルは、透明タッチ
スイッチを平面マトリクス状に配置したものである。プ
リンタ35は、通信インタフェイス8を介して出力され
るてI/Oデータバス28に接続され、後述するプログ
ラム、データなどが読み出される。
【0016】図2は情報記憶装置37の記憶内容を示
す。この情報記憶装置37には、ディスク管理情報が記
憶されている。この情報は、次述するデータ、プログラ
ムに関する情報、例えば当該プログラムのバージョン情
報である。
【0017】この情報記憶装置37には、後述するフロ
ーチャートに応じたCPU2によって実行されるナビゲ
ーション処理プログラムやその他の処理に関するプログ
ラムが記憶されている。これらのプログラムは、情報記
憶装置37(外部記憶手段/媒体)から読み出され、上
記フラッシュメモリ3(内部記憶手段/媒体)に書き込
まれ記憶される(インストール/転送/複写される)。
【0018】このインストール(転送/複写)は、情報
記憶装置37を本ナビゲーション装置にセットしたとき
自動的に実行され、または本ナビゲーション装置の電源
を入れたとき自動的に実行され、または操作者の操作に
よって実行される。この情報記憶装置37は、他の情報
記憶装置37と入れ替えることができ、これにより上記
プログラムおよびデータがより新しいまたは最新のもの
に入れ替えられる。この結果、この交換によって最新の
ナビゲーションシステムが供給される。
【0019】情報記憶装置37(データベース)には、
ナビゲーション動作に必要な、地図データ、交差点デー
タ、ノードデータ、道路データ、写真データ、目的地点
データ、案内地点データ、詳細目的地データ、目的地読
みデータ、家形データ、その他のデータとして表示案内
データ、音声案内データ、簡略案内経路画像データ等が
記憶される。この情報記憶装置37は、例えばICメモ
リ、CD−ROM、ICメモリカード、光ディスク、磁
気ディスク等の記録媒体とその読取り装置で構成されて
いる。
【0020】地図データファイルには、全国道路地図等
の道路地図データと、主要な都市の市区町村等の特定の
区域についての住宅地図データが記憶されている。道路
地図データとしては、同一地域について複数の異なる縮
尺の地図が設けられている。住宅地図データは、各区域
について一つの地図データであっても良いし、異なる縮
尺の複数の地図データが設けられていても良い。
【0021】例えば、図3は最も拡大された縮尺の道路
地図データに基づいてディスプレイ33に表示された画
面の例である。道路データに基づく道路地図の表示画面
では、太さと色が異なる線で道路が区別されている。ま
た、主要な建物や施設等は、その存在する場所の中心の
座標にシンボルマークが表示される。その他に図示は省
略するが、建物や施設の名称、主要道路の名称、地区
名、一方通行等の道路規制のマーク等が表示される。
【0022】住宅地図(建造物形状地図)では、家形つ
まり実際の建造物の形状が表わされ、さらに地理的情報
も表示される。この家形は、建造物の外的情報すなわち
実際の建物、施設、家、道路、河川等の形状を表わす。
この家形は、例えば実際の建造物の寸法の比率とほぼ同
じ比率で表示されたり、平面的に区画された場所の区
画、建物、敷地等の平面的形状、または建造物等の斜視
図等の立体的外観形状、これらの平面的形状及び立体的
外観形状を遠近法によって表わした形状である。この家
形は、他に建造物の階数、面積、高さ、広告体、色とい
った外的特徴も含まれる。説明の便宜上「家形」が用い
られるが、家形には、施設の敷地、道路、河川等の家以
外の場所も含まれる。これらの定義は、以下の説明でも
同じである。
【0023】例えば、図4は最も拡大された縮尺の道路
地図データに基づいてディスプレイ33に表示された画
面の例である。道路データに基づく道路地図の表示画面
では、太さと色が異なる線で道路が区別されている。ま
た、主要な建物や施設等は、その存在する座標にシンボ
ルマークが表示される。その他に図示は省略するが、建
物や施設の名称、主要道路の名称、地区名、一方通行等
の道路規制のマーク等が表示される。
【0024】他方、住宅地図は、例えば図4に示すよう
に、図3の最も拡大された縮尺の道路地図データの縮尺
よりもさらに拡大された縮尺の地図、または同一縮尺の
地図である。この住宅地図の各道路の幅の比率は、実際
の道路の幅の比率と同じであり、歩道や歩道橋等の表示
もある。その他には、信号交差点の表示、地図記号、図
示は省略するが、建物や施設の名称、主要道路の名称、
地区名、道路規制の表示等が表示される。住宅地図デー
タは、このような住宅地図をディスプレイ33に表示す
るためのデータである。
【0025】交差点データファイルには、交差点の位置
や名称等の交差点に関するデータが記憶されている。ノ
ードデータファイルには、道路上に設定されたノードの
データが記憶されている。道路データファイルには、道
路の位置と種類、車線数、各道路間の接続関係等の道路
に関するデータが記憶されている。写真データファイル
には、各種の施設、観光地、主要な交差点等の視覚的表
示が要求される場所を写した写真の画像データが記憶さ
れている。
【0026】目的地データファイルには、主要な観光
地、建物、電話帳に記載されている企業または事業所等
の目的地になる可能性の高い場所や施設等の位置と名称
等の目的地に関するデータが記憶されている。案内地点
データファイルには、道路に設置されている案内表示板
の内容や分岐点の案内等の案内が要求される地点の案内
データが記憶されている。詳細目的地データファイルに
は、上記目的地データファイルに記憶されている目的地
に関して、さらに詳細なデータが記憶されている。目的
地読みデータファイルには、上記目的地データファィル
に記憶されている目的地をその読みから検索するための
リストデータが記憶されている。
【0027】家形データファイルには、上記住宅地図デ
ータに対応して、家形を表示するための家形の形状デー
タ及び各家形に関する識別データが記憶されている。そ
の他のデータファイルには、上記目的地を住所から検索
するための住所リストデータファイル、上記目的地を電
話番号から検索するための電話番号リストデータファイ
ル、仕事上の取引先等の使用者によって登録された目的
地に関するデータファイル等がある。この家形データフ
ァイルには、建造物の内的情報つまり建造物の内的特徴
が記憶される。この内的特徴は、上述の電話番号、住所
以外に、名称、郵便番号、分野、業種、銘柄、品目、価
格、業績または実績等である。
【0028】道路地図とは、道路網と、主要な建物や施
設等の場所を表す文字、記号、図形等と、地図記号、市
町村名等の地理的名称等の地理的情報が表示された地図
である。また、住宅地図とは、道路、河川、建物、施設
等の場所の家形が実際の寸法の比率と同じ比率で表示さ
れ、さらに、地理的情報が表示された地図である。ま
た、家形とは、実際の建物、施設、道路、河川等の平面
的に区画された場所の、その区画、建物、敷地等の平面
的形状、または斜視図等で平面的に表現されたその場所
の立体的な外観形状である。説明の便宜上「家形」を用
いるが、家形には、施設の敷地、道路、河川等の家以外
の場所も含まれる。これらの定義は、以下の説明でも同
じである。
【0029】3.データ群図5はRAM4内に記憶され
るデータ群の一部を示す。外部データGDには、上記情
報記憶装置37に記憶されているデータの全部または一
部が複写される。現在位置データMPは、現在位置検出
装置20によって検出された自車の現在位置データであ
る。絶対方位データZDは、絶対方位センサ21からの
データに基づいて求められた南北方向を示すデータであ
る。相対方位角データθは、相対方位センサ22からの
データに基づいて求められた自車の進行方向が絶対方位
に対してなす角度である。走行距離データMLは、距離
センサ23からのデータに基づいて求められた自車の走
行距離である。現在位置情報PIは、ビーコン受信装置
26またはデータ送受信装置27から入力された現在位
置に関するデータである。VICSデータVDとATI
SデータADは、ビーコン受信装置26またはデータ送
受心装置27から入力されたVICSまたはATISの
データである。登録目的地データTPは、使用者が登録
した目的地の位置や名称等の目的地に関するデータであ
る。案内経路データMWは、後述する経路探索処理(ス
テップ52)で検索された目的地までの最適な経路また
は推奨される経路を示すデータである。案内開始地点デ
ータSPは、経路探索処理(ステップ52)で決定され
る、ナビゲーション動作の開始地点の地図上の座標デー
タである。最終案内地点データEPは経路探索処理(ス
テップ52)で決定される、ナビゲーション動作の終了
地点の地図上の座標データである。立ち寄り地データD
Pは、目的地設定処理(ステップ51)で設定される立
ち寄り地に関するデータである。
【0030】4.道路データ 図6は、上記情報記憶装置37に記憶されている道路デ
ータファイルの中の道路データの一部を示す。この道路
データファイルには、地図データファイルに記憶されて
いる地域の範囲内に存在する一定幅以上の道路に関する
情報が含まれている。この道路データファイルに含まれ
る道路数をnとすれば、n本の道路に関する道路データ
が含まれており、各道路データは、道路ナンバデータ、
案内対象フラグ、道路属性データ、形状データ、案内デ
ータ、長さデータから構成されている。
【0031】道路ナンバデータは、地図データに含まれ
る道路の全てを交差点で分断し、分断された道路毎に付
した識別番号である。案内対象フラグには、案内対象道
路であれば“1”、非案内対象道路であれば“0”が記
憶されている。案内対象道路とは、案内経路を設定する
ときに選択できる道路であり、主幹道路や一般道路等の
所定幅以上の道路である。また、非案内対象道路とは、
案内経路を設定するときに選択できない道路であり、あ
ぜ道や路地等の所定幅以下の狭い道路、或いは敷地内の
私道である。
【0032】道路属性データは、高架道路、地下道、高
速道路、有料道路等の属性を示すデータである。形状デ
ータは道路の形状を示すデータであり、道路の始点、終
点、及び始点から終点までのノードの座標データであ
る。例えば、図7に示すように、交差点K1〜K7で分
断された道路に道路ナンバ1〜14が付されている。そ
して、道路ナンバ1、4、14の道路にノードN1〜N
4が設けられている。ノードは、直線道路では一定間隔
で設けられ、屈曲した道路では、直線で近似するために
多数設けられている。また、図8に示すように、一つの
道路には互いに進行方向が逆方向の車線があるので、両
車線には別々の道路ナンバL1〜L8が付されている。
但し、対をなす道路の交差点及びノードの座標は共通で
ある。例えば、道路ナンバL1とL2の始点Kaと終点
Kdは共通の座標データである。
【0033】案内データには、交差点名称データ、注意
点データ、道路名称データ、道路名称音声データ、行き
先データが含まれている。交差点名称データは、道路の
終点が交差点である場合に、その交差点の名称を表すデ
ータである。注意点データは、踏切、トンネル入口、ト
ンネル出口、幅員減少等の道路上の注意点に関するデー
タである。道路名称音声データは、音声案内に使用され
る道路名称を表す音声データである。長さデータは、道
路の始点から終点までの長さと、始点から各ノードまで
の長さ、及び各ノード間の長さのデータである。
【0034】行き先データは、道路の終点に連続する道
路(これを、行き先とする)に関するデータであり、行
き先数kと、行き先毎のデータから構成されている。行
き先に関するデータには、行き先の道路ナンバを示す行
き先道路ナンバデータ、行き先の道路名称を示す行き先
名称データ、行き先の道路名称を音声案内するための行
き先名称音声データ、行き先の道路が向いている方向を
示す行き先方向データ、行き先の道路に入るために右車
線に寄ったり、左車線に寄ったり、中央を走行したりす
ることを案内するための走行案内データが含まれてい
る。
【0035】5.家形データ 上述のように、住宅地図データは主要な都市の市区町村
について設けられており、各区域毎に住宅地図ナンバが
付されている。そして、家形データは住宅地図ナンバに
対応して区分され、住宅地図ナンバに対応する家形デー
タには、形状データ及び各場所の識別データ等が記憶さ
れている。このように、家形データは、家形の形状デー
タに、種別データ、隣接道路データ、詳細データ等の場
所の識別データを関連させたデータである。本実施例で
は、形状データは、住宅地図内に存在する建物や施設等
の平面的に区画された場所の、その区画、敷地、または
建物の平面的形状を表すデータである。
【0036】図9は、家形データファイル内の一つの区
域の家形データを示す。住宅地図ナンバデータは、上記
地図データファイルに記憶されている住宅地図データの
ナンバデータに対応している。データ数データは、住宅
地図ナンバで示される一つの区域内に存在する家形の数
Nである。そして、N個の家形データには、それぞれ種
別データ、形状データ、隣接道路データ、詳細データ、
その他のデータが含まれている。このうち形状データは
建造物の外的情報であり、形状データ以外のデータは建
造物の内的情報である。
【0037】種別データは、官公庁、学校、病院等の公
共施設、個人の住宅、集合住宅、一戸建て住宅等の建物
の種類を表すデータのほか、道路、鉄道、河川等の境界
線により区分される場所の種類を表すデータも含まれ
る。形状データは、家形の形状を座標列により表す座標
データであり、一つの家形を表すための座標数データ
と、平面的形状の各頂点の座標データが含まれている。
例えば、図9に示すように、家形が6角形である場合に
は、その各頂点の座標(X0 ,Y0 )〜(X5 ,Y5 )
が家形を表す座標データである。曲線は、細かい線分で
近似的に表して各頂点の座標を座標データとする。
【0038】隣接道路データは、家形に隣接する道路の
ナンバデータと、この隣接道路に含まれるノードのうち
で、家形に最も近い位置にあるノードの座標データ(道
路箇所)である。隣接道路が複数の場合には、隣接道路
データには、それぞれの道路ナンバデータと家形に最も
近いノードの座標データが含まれる。例えば図11に示
すように、2本の案内対象道路LD1とLD2が交差点
Kpで交差しており、登録目的地TP1が、案内対象道
路LD1とLD2に隣接しているものとする。これらの
道路LD1とLD2は、交差点Kpで分断され、左右の
車線に分けられ、LD1a、LD1b、LD2a、LD
2b、LD3a、LD3b、LD4a、LD4bの道路
ナンバが付されている。従って、登録目的地TP1の家
形データの隣接道路データには、道路ナンバLD1bと
LD2aが記憶されている。また、家形は、頂点A〜F
で囲まれた範囲であり、道路に面した座標A、B、Fに
最も近いノードND1とND2の座標データが隣接道路
データに記憶されている。
【0039】また、図12に示すように、登録目的地T
P2が、非案内対象道路LD5に隣接する場合には、非
案内対象道路LD5の道路ナンバが隣接道路データに記
憶されている。非案内対象道路LD5は幅が狭いため、
左右の車線に分けられていない道路である。非案内対象
道路でも、左右の車線に分けられている場合には、登録
目的地TP2に隣接する側の車線に付された道路ナンバ
が、隣接道路データに記憶される。また、登録目的地T
P2に最も近いノードND6の座標データが隣接道路デ
ータに記憶される。
【0040】詳細データは、一つの家形に関する詳細内
容を表すデータである。例えば、家形の種別が雑居ビル
ディングの場合には、詳細データには、その場所の名
称、例えばビルディングの名称と、その場所の住所デー
タと、建物の階数データと、その建物内に存在する会社
や部署の名称数データと、各会社や部署の内容データが
含まれている。住所データは、都道府県、市区町村、丁
目、番地、号、大字、字等の住所を表すデータである。
【0041】内容データには、会社名や部署名等の名称
データ、電話番号データ、区分データ、分類データ等が
含まれている。区分データは、部屋番号或いは階数を示
すデータである。分類データは、業務内容を示すデータ
であり、その分類は、例えば、職業別の電話番号帳にお
ける職業分類に沿って決められている。例えば、ガソリ
ンスタンド、レストラン、コンビニエンスストア、駐車
場、交番、薬局、銀行、郵便局、駅、病院、学校、映画
館、ホール・劇場、ライブハウス、美術館、図書館、資
料館、動物館・水族館・植物館、遊園地、ボーリング・
スケート場、ディスコ・クラブ、カラオケ、スポーツ施
設、ホテル・旅館・宿泊、デパート・ショッピングセン
ター、書店、CD・ビデオ、スポーツショップ、雑貨・
その他、グルメ、会社(一般)、…のような分類が用い
られる。
【0042】特定座標データには、建物の入口の座標デ
ータ、建物に付随する駐車場の入口の座標データ等のそ
の場所に入るために最も便利な地点の座標データが記憶
されている。その他のデータには、詳細データをディス
プレイ33に表示するためのリスト画像データ、家形の
形状を立体表示するための立体表示画像データ等が含ま
れている。
【0043】6.全体処理 図13は、CPU2によって実行される全体処理のフロ
ーチャートである。この処理は、電源投入によってスタ
ートし、電源オフによって終了する。この電源オン・オ
フはエンジンスタート(イグニッション)のオン・オフ
に連動していてもよい。スタート時にはCPU2、RA
M4、画像メモリ9等のイニシャライズ処理(ステップ
55)が行われる。そして、現在位置取得処理(ステッ
プ50)、目的地設定処理(ステップ51)、経路探索
処理(ステップ52)、案内・表示処理(ステップ5
3)及びその他の処理(ステップ54)が繰り返し実行
される。
【0044】現在位置取得処理(ステップ50)では、
上記現在位置検出装置20から送られたデータに基づい
て自車の現在位置が演算される。この現在位置の演算処
理では、GPS受信装置25から入力されたデータから
緯度及び経度が算出されて、この緯度及び経度は現在位
置データMPとしてRAM4に記憶される。この現在位
置データMPは、ビーコン受信装置26またはデータ送
受信装置27から入力された現在位置に関する情報によ
って修正される。
【0045】また、絶対方位データZDと、相対方位角
データθと、走行距離データMLとに基づいて、自車位
置を特定する演算処理が行われる。この演算処理によっ
て求められた自車位置は、外部データGD内の地図デー
タと照合され、地図画面上の現在位置が正確に表示され
るように補正が行われる。この補正処理によって、トン
ネル内等のGPS信号が受信できないときでも自車の現
在位置を正確に求めることができる。
【0046】目的地設定処理(ステップ51)では、使
用者による目的地の設定操作に応じて目的地を設定する
処理が実行される。目的地は、使用者によって道路地図
画面または住宅地図画面において指定されたり、使用者
によって項目別のリスト表示から希望の場所が選択され
ることにより指定される。目的地が決まったら、使用者
が目的地の確定を指示する操作を行うことにより、確定
した目的地に関するデータが登録目的地データTPとし
てRAM4に記憶される。住宅地図画面で目的地が指定
された場合には、目的地となる場所の家形データが家形
データファイルから読み出されて登録目的地データTP
とされ、道路地図画面で目的地が指定された場合には、
目的地となる場所の目的地データが目的地データファイ
ルから読み出されて登録目的地データTPとされる。
【0047】また、案内経路に従って走行中に、食事や
買い物等の突然の要求が生じることがある。このような
場合に、現在位置の周囲に使用者が要求する場所がある
か否かをナビゲーション装置によって探索することがで
きる。このような、突然の欲求によって経由する場所を
「立ち寄り地」とする。そして、上記目的地の設定と同
様にして、立ち寄り地を設定する。この場合には、使用
者が希望するジャンルを指定することにより、この指定
されたジャンルに該当する立ち寄り地の候補地がディス
プレイ33に表示されるので、使用者はこの中から希望
する場所を選択する。選択された場所は、立ち寄り地デ
ータとしてRAM4に記憶される。また、住宅地図画面
で立ち寄り地が指定された場合には、立ち寄り地となる
場所の家形データが家形データファイルから読み出され
て立ち寄り地データDPとされ、道路地図画面で立ち寄
り地が指定された場合には、立ち寄り地となる場所の目
的地データが目的地データファイルから読み出されて立
ち寄り地データDPとされる。なお、この目的地設定処
理(ステップ51)は、新たな目的地設定操作または立
ち寄り地設定操作が行われない場合にはジャンプされ
る。
【0048】経路探索処理(ステップ52)では、登録
目的地データTPと、現在位置データMPと、道路デー
タとに基づいて、目的地までの案内経路が探索される。
そして、この案内経路を構成する道路の道路ナンバデー
タが出発地から目的地までの道順に従って並べられ、こ
の並べられた道路ナンバデータが案内経路データMWと
してRAM4に記憶される。例えば、出発地から目的地
まで行く場合には、目的地設定処理(ステップ51)に
おいて、使用者が目的地を指定することによって、指定
された目的地が登録目的地とされ、この目的地に近い案
内対象道路上の地点が最終案内地点EPとされる。
【0049】また、現在位置が出発地とされ、現在位置
または現在位置に近い案内対象道路上の地点が案内開始
地点SPとされる。そして、この案内開始地点SPから
最終案内地点EPまでに至る最適な経路または推奨され
る経路が自動的に探索される。そして、この案内経路を
構成する道路ナンバデータが案内経路データMWとして
RAM4に記憶される。従って、案内経路は、案内開始
地点から最終案内地点に至る経路に設定される。また、
上記立ち寄り地が設定された場合には、現在位置から立
ち寄り地までの案内経路が設定される。そして、立ち寄
り地に到着した後には、自動的にこの立ち寄り地から当
初の登録目的地までの案内経路が設定される。
【0050】また、次の案内・表示処理(ステップ5
3)の処理中に、現在位置が案内経路から外れた場合に
は、所定のスイッチ操作または音声入力に応答して、或
いは自動的に、経路探索処理(ステップ52)が実行さ
れて、案内経路の再設定が行われる。なお、この経路探
索処理(ステップ52)は、案内経路に変更がなければ
ジャンプされる。
【0051】案内・表示処理(ステップ53)では、上
記経路検索処理(ステップ52)で求められた案内経路
が、ディスプレイ33に表示された画像中に赤、青、そ
の他目立つ色の太線で表示される。案内経路は、上記案
内開始地点から開始され、上記最終案内地点で終了す
る。また、現在位置を示す現在位置マークと現在位置に
対する目的地または立ち寄り地の方向を示す方向マーク
が表示される。そして、この案内経路に従って自車が走
行できるように、案内がスピーカ13から音声によって
発音されたり、案内が地図画面中に表示される。案内経
路を表示するための画像は、現在位置周辺の道路地図、
または現在位置周辺の住宅地図である。なお、道路地図
の代わりに、地理的情報の表示を省略して案内経路と目
的地または立ち寄り地の方向と現在位置等の必要最小限
の情報のみを表示する簡略案内経路画像が表示されても
良い。
【0052】また、交差点等の予め決められた案内地点
に自車が近付いたときには、案内地点付近の拡大地図が
表示され、案内表示が行われるとともに、音声による案
内が発音される。また、現在位置は自車の進行に応じて
修正され、現在位置の移動に伴って地図画面が自動的に
スクロールされる。さらに、この案内・表示処理(ステ
ップ53)では、表示されている画像を、道路地図また
は簡略案内経路画像から住宅地図に変更したり、或いは
住宅地図から道路地図または簡略案内経路画像に変更し
たりする。この地図の変更は、使用者のマニュアル操作
に応答して行われたり、自動的に行われたりする。例え
ば、自車の走行速度が所定速度以上のときには道路地図
または簡略案内経路画像が表示され、自車の走行速度が
所定速度以下になったり、停車したときに、道路地図ま
たは簡略案内経路画像から住宅地図への切り換えが可能
になる。また、住宅地図が表示されているときに、現在
位置座標が住宅地図の座標範囲から外れた場合には、現
在位置周辺の道路地図または簡略案内経路画像に切り換
えられる。なお、目的地または立ち寄り地が所定距離以
内に近付いたときに、道路地図表示または簡略案内経路
画像から住宅地図表示に切り換えられても良い。
【0053】7.経路探索処理 図14は、上記経路探索処理(ステップ52)のフロー
チャートである。この処理では、案内開始地点決定処理
(ステップ60)と、最終案内地点決定処理(ステップ
62)とによって、現在位置から目的地、または現在位
置から立ち寄り地までの案内経路の始点と終点が決定さ
れる。案内開始地点が始点であり、最終案内地点が終点
である。そして、案内開始地点と最終案内地点が決定さ
れると、案内開始地点から最終案内地点に到達するため
に、最適な、または推奨される経路が設定される(ステ
ップ64)。この案内経路は、上記道路データファイル
の中から、案内開始地点SPから順次連続する道路を選
択して作成され、最短距離で、幹線道路を多く使用し
て、円滑に最終案内地点EPまで到達できるような経路
である。そして、この案内経路を構成する道路ナンバデ
ータが案内経路データMWとしてRAM4に記憶され
る。
【0054】8.案内開始地点決定処理 図15は、経路探索処理(ステップ52)内において実
行される案内開始地点決定処理(ステップ60)のフロ
ーチャートを示す。所定幅以下の細い道路や私道は非案
内対象道路であるため、現在位置が非案内対象道路また
は道路以外の地点にある場合には、案内対象道路上の地
点から案内経路が開始される。従って、この経案内開始
地点決定処理では、現在位置が案内対象道路上に無い場
合には、案内対象道路上にあって現在位置から最も近い
地点が検索され、この地点が案内開始地点SPとされ
る。
【0055】まず、CPU2に現在位置データMPが読
み込まれ(ステップ72)、現在位置が案内対象道路上
であるか否かが判別される(ステップ74)。例えば、
道路データファイル中の案内対象道路データを検索する
ことにより、案内対象道路の道路データ中に、現在位置
の座標に一致する形状データがあるか否かが判別され
る。一致する形状データがあれば、現在位置が案内対象
道路上にあるものと判別される。
【0056】現在位置が案内対象道路上にある場合に
は、この現在位置データMPが案内開始地点データSP
としてRAM4に記憶される(ステップ84)。他方、
現在位置が案内対象道路上に無い場合には、次に、現在
位置から所定距離範囲内に存在する案内対象道路上の始
点データ及びノードデータが読み出される(ステップ7
6)。そして、読み出された始点データ及びノードデー
タのそれぞれと、現在位置との距離が計算される(ステ
ップ68)。さらに、このステップ68で求められた距
離の大小が比較されることにより、現在位置から最短距
離にある始点またはノード(これを、最短地点とする)
が求められる(ステップ80)。なお、最短地点が複数
ある場合には、登録目的地TPまたは立ち寄り地DPに
最も近いものが選ばれる。そして、この最短地点の座標
が案内開始地点データSPとしてRAM4に記憶される
(ステップ82)。
【0057】なお、上記ステップ80で求められた最短
地点の座標と、この最短地点の隣にある始点またはノー
ドの座標を結ぶ直線に、現在位置の座標から垂線を引い
たときに、この垂線と直線との交点との座標を案内開始
地点としても良い。この場合には、最短地点を案内開始
地点とする場合よりも、さらに現在位置に近い地点を案
内開始地点とすることができる。上記交点が複数ある場
合には、これらの交点のうちで最も現在位置に近いもの
が案内開始地点とされる。
【0058】9.最終案内地点決定処理 図16は、経路探索処理(ステップ52)内で実行され
る最終案内地点決定処理(ステップ62)のフローチャ
ートである。まず、CPU2により、RAM4から登録
目的地データTPが読み出される(ステップ90)。そ
して、この登録目的地データTPが家形データであるか
否かが判別される(ステップ92)。前述したように、
目的地設定処理(ステップ51)で、住宅地図画面中で
目的地が指定された場合には、登録目的地データTPは
家形データであり、道路地図画面中で目的地が指定され
た場合には、登録目的地データTPは目的地データであ
る。例えば、家形データと目的地データとの違いを示す
フラグが登録目的地データTPに付加されており、この
フラグによって判別される。ここで、登録目的地データ
TPが家形データであれば、次に、この家形データ内の
隣接道路データが読み出される(ステップ94)。そし
て、この読み出された隣接道路データの中のノードの座
標データが最終案内地点データEPとしてRAM4に記
憶される(ステップ96)。
【0059】他方、ステップ92で登録目的地データT
Pが家形データではないと判別された場合には、次に、
道路データファイルが検索されることにより、案内対象
道路上の終点及びノードであって、登録目的地TPから
所定距離範囲内に存在する地点が求められる(ステップ
98)。例えば、登録目的地TPの座標を中心とする所
定距離範囲の境界にある複数の地点を計算し、この複数
の境界地点の座標と道路データに含まれる終点及びノー
ドの座標の大小比較を行うことにより、所定距離範囲内
の地点であるか否かが判別される。
【0060】次に、ステップ98で求められた終点及び
ノードのそれぞれと、登録目的地TPとの距離が計算さ
れる(ステップ100)。例えば、各終点またはノード
の座標と登録目的地TPの座標との差が求められ、ピタ
ゴラスの定理を用いて計算される。さらに、このステッ
プ100で求められた距離の大小が比較されることによ
り、登録目的地TPから最短距離にある終点またはノー
ド(これを、最短終点とする)が求められる(ステップ
102)。そして、この最短終点の座標が最終案内地点
データEPとしてRAM4に記憶される(ステップ10
4)。
【0061】なお、上記ステップ102で求められた最
短終点の座標と、この最短終点の隣にある終点またはノ
ードの座標を結ぶ直線に、登録目的地の座標から垂線を
引いたときに、この垂線と上記直線との交点の座標を最
終案内地点としても良い。この場合には、最短終点を最
終案内地点とする場合よりも、さらに登録目的地に近い
地点を最終案内地点とすることができる。上記交点が複
数ある場合には、これらの交点のうちで最も登録目的地
に近いものが最終案内地点とされる。
【0062】10.案内経路探索処理 図17は、経路探索処理(ステップ52)内で実行され
る案内経路探索処理(ステップ64)のフローチャート
である。まず、CPU2によってRAM4から案内開始
地点データSP、最終案内地点データEP、及び登録目
的地データTPが読み出される(ステップ110)。次
に、登録目的地データTPが家形データであるか否かが
判別される(ステップ112)。前述したように、目的
地設定処理(ステップ51)で、住宅地図画面中で目的
地が指定された場合には、登録目的地データTPは家形
データであり、道路地図画面中で目的地が指定された場
合には、登録目的地データTPは目的地データである。
【0063】ここで、登録目的地データTPが家形デー
タであれば、次に、この家形データ内の隣接道路データ
が読み出される(ステップ114)。そして、この読み
出された隣接道路データの中に非案内対象道路があるか
否かが判別される(ステップ116)。例えば、隣接道
路データ中の道路ナンバに一致する道路データが道路デ
ータファイルから読み出され、この道路データの案内対
象フラグがオフであるか否かによって判別される。ここ
で、隣接道路データの中に非案内対象道路が含まれてい
る場合には、この非案内対象道路の道路データに含まれ
る行き先道路ナンバデータから、この非案内対象道路に
連続する道路の道路ナンバが読み出される。そして、こ
の読み出された道路ナンバデータが連続道路ナンバデー
タLNとしてRAM4に記憶される(ステップ11
8)。他方、隣接道路データ内に非案内対象道路が含ま
れていない場合には、このステップ118の処理は行わ
れない。
【0064】次に、案内開始地点SPがある道路ナンバ
が道路データファイルから検索され、この道路ナンバが
RAM4内の案内経路データレジスタMWの最初のデー
タエリアに書き込まれる(ステップ120)。そして、
この道路に連続する道路であって、登録目的地TPに到
達するために有利な条件を有する案内対象道路が道路デ
ータファイルから検索される(ステップ122)。次に
連続する道路の道路ナンバは、図6に示した道路データ
の中の行き先道路ナンバデータから求められ、条件は道
路属性データ及び行き先方向データに基づいて判断され
る。この条件が判断されることにより、幹線道路が優先
的に選択され、行き先方向が登録目的地TPの方向に近
い道路が優先される。登録目的地の方向は、登録目的地
設定処理(ステップ51)で登録目的地TPが設定され
たときに求められ、目的地方向データMHとしてRAM
4に記憶されている。登録目的地の方向は、例えば、案
内開始地点SPと最終案内地点EPとを結ぶ直線が絶対
方位ZDに対してなす角度である。また、このステップ
122では、連続する道路の中から、上記条件を満たす
最も有利な道路が抽出される。同一条件の道路が複数抽
出された場合には、さらに、他の条件が判断される。例
えば、各道路の始点から最終案内地点EPまでの距離が
最も短いものが抽出される。そして、この抽出された道
路の道路ナンバが、案内経路データレジスタMWの次の
データエリアに書き込まれる(ステップ122)。
【0065】次に、ステップ122で検索された道路が
隣接道路であるか否かが判別される(ステップ12
4)。すなわち、ステップ122で検索された道路の道
路ナンバデータが、隣接道路データ内の道路ナンバデー
タに一致するか否かが判別される。ここで、隣接道路で
なければ、次に、ステップ122で検索された道路がス
テップ118で読み出された道路LNであるか否かが判
別される(ステップ140)。ここで、道路LNでなけ
れば、再びステップ122に戻って、次に連続する有利
な案内対象道路が検索される。従って、ステップ122
で、隣接道路または上記道路LNが検索されるまでは、
順次連続する案内対象道路が検索されて、案内経路デー
タレジスタMWに順番に書き込まれていく(ステップ1
22、124、140)。
【0066】他方、ステップ122で検索された道路が
隣接道路であれば、案内経路が登録目的地TPに到達し
たことになるので、この隣接道路の道路ナンバデータが
案内経路データレジスタMWの最終データエリアに書き
込まれる(ステップ126)。そして、隣接道路データ
内のノードデータの中から、ステップ122で検索され
た道路上のノードデータが読み出されて、このノードの
座標データが最終案内地点データEPに決定される(ス
テップ128)。このステップ128では、上記最終案
内地点決定処理(ステップ62)でRAM4に書き込ま
れた最終案内地点データEPが消去されて、ステップ1
28で決定された最終案内地点データEPが書き込まれ
る。これにより、複数の最終案内地点データEPがあっ
た場合には、その中の一つに決められる。
【0067】例えば、図11において、案内経路が道路
LD1bの上方向から来た場合には、隣接道路LD1の
道路ナンバが案内経路データレジスタMWの最終データ
エリアに書き込まれ、ノードND1の座標データが最終
案内地点データEPに決定される。また、案内経路が道
路LD3bまたはLD4bから来た場合には、これらの
道路LD3b、LD4bに連続する道路として隣接道路
LD2aが優先的に抽出される。従って、隣接道路LD
2aの道路ナンバが案内経路データレジスタMWの最終
データエリアに書き込まれ、ノードND2の座標データ
が最終案内地点データEPに決定される。なお、ステッ
プ122では、最終案内地点EPが隣接道路上のノード
であることを前提として、連続する道路の抽出が行われ
るので、案内経路が道路LD2bの右方向から来ること
はない。
【0068】他方、上記ステップ124で連続する道路
が隣接道路ではない場合には、次に、ステップ122で
検索された道路がステップ118で読み出された非案内
対象道路に連続する道路LNであるか否かが判別される
(ステップ140)。このステップ140の判別がYE
Sであれば、次に、この道路LNの道路ナンバデータが
案内経路データレジスタMWに書き込まれる(ステップ
142)。さらに、この道路LNに連続する隣接道路の
道路ナンバデータが隣接道路データ内から読み出され、
案内経路データレジスタMWの最終データエリアに書き
込まれる(ステップ144)。例えば、隣接道路の道路
ナンバに一致する道路データが道路データファイルから
読み出され、道路データ中の行き先道路ナンバデータに
道路LNの道路ナンバが含まれている道路データが検索
される。この検索された道路データの道路ナンバが道路
LNに連続する隣接道路の道路ナンバである。そして、
隣接道路データ内のノードデータの中から、この道路L
Nに連続する隣接道路のノードの座標データが読み出さ
れ、最終案内地点データEPに決定される(ステップ1
46)。このステップ146でも、上記ステップ128
と同様に、上記最終案内地点決定処理(ステップ62)
でRAM4に書き込まれた最終案内地点データEPが消
去されて、ステップ146で決定された最終案内地点デ
ータEPが書き込まれる。
【0069】例えば図12では、道路LD2a及び道路
LD2bの道路ナンバが、隣接道路LD5に連続する道
路LNとしてRAM4に記憶される(ステップ11
8)。そして、案内経路が道路LD2aの左方向から来
た場合、または道路LD2bの右方向から来た場合に
は、道路LD2aまたはLD2bの道路ナンバが案内経
路データレジスタMWに書き込まれ(ステップ14
2)、さらに、隣接道路LD5の道路ナンバが案内経路
データレジスタMWの最終データエリアに書き込まれる
(ステップ144)。そして、隣接道路LD5のノード
ND6の座標データが最終案内地点データEPに決定さ
れる(ステップ146)。
【0070】他方、上記ステップ112で、登録目的地
データTPが家形データではないと判別された場合に
は、次に、案内開始地点SPがある道路の道路ナンバが
道路データファイルから検索され、この検索された道路
ナンバデータが案内経路データレジスタMWの最初のデ
ータエリアに書き込まれる(ステップ130)。そし
て、この道路に連続する道路であって、登録目的地TP
に到達するために有利な条件を有する案内対象道路が道
路データファイルから検索される(ステップ132)。
そして、この抽出された道路の道路ナンバデータが、案
内経路データレジスタMWの次のデータエリアに書き込
まれる(ステップ134)。これらのステップ132、
134の処理は上記ステップ122の処理と同一であ
る。
【0071】次に、ステップ132で検索された道路に
最終案内地点EPがあるか否かが判別される(ステップ
136)。例えば、ステップ132で検索された道路の
道路データ内に含まれるノードデータが読み出されて、
これらのノードの座標データと最終案内地点EPの座標
データとが一致するか否かが判別される。ここで、最終
案内地点EPが無ければ、再びステップ132に戻っ
て、次に連続する有利な案内対象道路が検索される(ス
テップ132)。従って、最終案内地点EPがある道路
が検索されるまでは、順次連続する案内対象道路が検索
されて、案内経路データレジスタMWに順番に書き込ま
れていく(ステップ132、134、136)。
【0072】そして、ステップ132で最終案内地点E
Pがある道路が検索された場合には、ステップ136の
判別がYESとなり、この検索された道路上にある最終
案内地点EPが最終案内地点EPに決定される。例え
ば、上記最終案内地点決定処理(ステップ62)でRA
M4に書き込まれた最終案内地点データEPが複数あっ
た場合には、これらの最終案内地点データEPが消去さ
れて、ステップ138で決定された最終案内地点データ
EPが書き込まれる。これにより、複数の最終案内地点
データEPの中から、案内経路の終点となる一つの最終
案内地点が決定される。
【0073】なお、立ち寄り地が設定された場合には、
この立ち寄り地に到達する案内経路が、上記登録目的地
までの案内経路の設定処理と同様の処理によって設定さ
れる。この立ち寄り地までの案内経路の設定処理は、上
記案内開始地点決定処理(ステップ60)、最終案内地
点決定処理(ステップ62)、案内経路探索処理(ステ
ップ64)の各処理中の登録目的地データTPを立ち寄
り地データDPに置き換えた処理である。
【0074】このように、本実施例では、住宅地図上で
目的地または立ち寄り地が設定されるときには、家形デ
ータ内に隣接道路データが含まれており、この隣接道路
データに基づいて案内経路が設定される(ステップ6
4)。そして、案内・表示処理(ステップ53)で登録
目的地または立ち寄り地が住宅地図中に家形で表示され
る場合には、隣接道路上のノードであって登録目的地ま
たは立ち寄り地の家形に最も近い位置のノードまで案内
経路が表示される。従って、隣接道路が複数ある場合に
は、案内経路の最終地点として最適な地点が、複数の隣
接道路上のノードの中から選択される。
【0075】例えば、道路地図上で登録目的地が設定さ
れた場合には、案内経路の設定処理(ステップ52)で
隣接道路データが使用されない(図17のステップ13
0〜138)。この場合には、案内経路が案内対象道路
のみで作成されるので、最終案内地点EPが隣接道路上
ではない場合もある。これに対して、住宅地図上で登録
目的地が設定された場合には、案内経路の設定処理(ス
テップ52)で隣接道路データが用いられる(図17の
ステップ114)。そして、この隣接道路データには非
案内対象道路を含めることができる。これにより、案内
経路が非案内対象道路を含めて設定され、登録目的地に
隣接する道路まで案内経路を到達させることができる。
【0076】11.特定座標データを用いた実施例(第
2実施例) 上記実施例(第1実施例)では、目的地または立ち寄り
地が家形データである場合に、この家形に隣接する道路
上のノードを最終案内地点とすることにより、目的地ま
たは立ち寄り地に到達するために有利な地点まで案内経
路が設定される。以下に説明する実施例では、さらに、
家形データ内の特定座標データに基づいて、目的地また
は立ち寄り地の建物の入口または駐車場の入口等の特定
の位置に近い位置に到達する案内経路を設定する。
【0077】この実施例では、RAM4に図5中の破線
で示すように、家形データ内の特定座標データの中から
使用者によって選択された指定位置データIZが記憶さ
れるレジスタと、この指定位置がある隣接道路の道路ナ
ンバデータを表す特定隣接道路ナンバデータSNが記憶
されるレジスタが付加されている。そして、目的地設定
処理(図13のステップ51)で、図18に示す到着地
点指定処理(ステップ150)が行われ、図14中の最
終案内地点決定処理(ステップ62)は図19に示す処
理となり、図14中の案内経路探索処理(ステップ6
4)は、図20に示す処理となる。これらの処理につい
て以下に説明する。
【0078】12.第2実施例の到着地点指定処理 図18は、目的地設定処理(ステップ51)内で行われ
る到着地点指定処理(ステップ150)のフローチャー
トである。この処理が開始される前に、前述したよう
に、使用者によって目的地が指定され、この指定された
目的地についての目的地データまたは家形データが登録
目的地データTPとしてRAM4に記憶される。この登
録目的地データTPがRAM4に記憶された後に、この
処理が開始される。まず、登録目的地TPがRAM4に
記憶されたか否かが判別される(ステップ152)。こ
のステップ152の判別がYESであれば、次に、登録
目的地データTPが家形データであるか否かが判別され
る(ステップ154)。前述したように、住宅地図画面
中で目的地が指定された場合には、登録目的地データT
Pは家形データであり、道路地図画面中で目的地が指定
された場合には、登録目的地データTPは目的地データ
である。
【0079】ここで、登録目的地データTPが家形デー
タでなく目的地データの場合には、特定位置を決めるこ
とができないので、この到着地点指定処理(ステップ1
50)は終了する。他方、登録目的地データTPが家形
データであれば、次に、登録目的地データTPとして記
憶されている家形データ内から特定座標データが読み出
される(ステップ156)。そして、この特定座標デー
タの内容がディスプレイ33に表示される(ステップ1
58)。例えば、特定座標データに、特定位置の座標デ
ータとともに、ディスプレイ33に表示するための画像
データが付加されており、この画像データに基づいてデ
ィスプレイ33に特定座標に関する画像が表示される。
例えば、特定座標データが、建物の入口と駐車場の入口
であれば、「建物の入口」の文字と「駐車場の入口」の
文字がディスプレイ33に表示される。そして、使用者
によって特定位置の選択が行われたか否かが判別される
(ステップ160)。使用者は、ディスプレイ33に表
示された画像を見て、希望する位置を選択する操作を行
う。特定位置の選択が行われると、選択された特定位置
の座標データが指定位置データIZとしてRAM4に記
憶される。
【0080】13.第2実施例の最終案内地点決定処理 図19は、経路探索処理(ステップ52)中で行われる
最終案内地点決定処理のフローチャートである。なお、
図19では、図16に示した上記実施例における最終案
内地点決定処理内のステップと同一処理を行うステップ
に同一符号が付されている。まず、CPU2により、R
AM4から登録目的地データTPが読み出される(ステ
ップ90)。そして、この登録目的地データTPが家形
データであるか否かが判別される(ステップ92)。こ
こで、登録目的地データTPが家形データであれば、次
に、RAM4から指定位置データIZが読み出される
(ステップ170)。さらに、登録目的地データTPと
された家形データ内から隣接道路データが読み出される
(ステップ172)。
【0081】そして、この隣接道路データ内に含まれて
いる各ノードと上記指定位置との距離が計算され(ステ
ップ174)、指定位置に最も近い位置にあるノードが
求められる(ステップ176)。この求められたノード
の座標データが最終案内地点データEPとしてRAM4
に記憶される(ステップ178)。また、この最終案内
地点となったノードがある隣接道路の道路ナンバデータ
が、特定隣接道路ナンバデータSNとしてRAM4に記
憶される(ステップ180)。
【0082】他方、ステップ92で登録目的地データT
Pが家形データではないと判別された場合には、次に、
道路データファイルが検索されることにより、案内対象
道路上の終点及びノードであって、登録目的地TPから
所定距離範囲内に存在する地点が求められる(ステップ
98)。次に、ステップ98で求められた終点及びノー
ドのそれぞれと、登録目的地TPとの距離が計算される
(ステップ100)。さらに、このステップ100で求
められた距離の大小が比較されることにより、最短終点
が求められる(ステップ102)。そして、この最短終
点の座標が最終案内地点データEPとしてRAM4に記
憶される(ステップ104)。
【0083】14.第2実施例の案内経路探索処理 図20は、経路探索処理(ステップ52)中で行われる
案内経路探索処理のフローチャートである。なお、図2
0では、図17に示した上記実施例における案内経路探
索処理内のステップと同一処理を行うステップに同一符
号が付されている。まず、CPU2によってRAM4か
ら案内開始地点データSP、最終案内地点データEP、
及び登録目的地データTPが読み出される(ステップ1
10)。次に、登録目的地データTPが家形データであ
るか否かが判別される(ステップ112)。
【0084】ここで、登録目的地データTPが家形デー
タであれば、次に、RAM4から特定隣接道路データS
Nが読み出される(ステップ190)。そして、この読
み出された特定隣接道路データSNの中に非案内対象道
路があるか否かが判別される(ステップ116)。例え
ば、特定隣接道路データ中の道路ナンバに一致する道路
データが道路データファイルから読み出され、この道路
データの案内対象フラグがオフであるか否かによって判
別される。ここで、特定隣接道路データSNの中に非案
内対象道路が含まれている場合には、この非案内対象道
路の道路データに含まれる行き先道路ナンバデータか
ら、この非案内対象道路に連続する道路の道路ナンバが
読み出される。そして、この読み出された道路ナンバデ
ータが連続道路ナンバデータLNとしてRAM4に記憶
される(ステップ118)。他方、特定隣接道路データ
SN内に非案内対象道路が含まれていない場合には、こ
のステップ118の処理は行われない。
【0085】次に、案内開始地点SPがある道路ナンバ
が道路データファイルから検索され、この道路ナンバが
RAM4内の案内経路データレジスタMWの最初のデー
タエリアに書き込まれる(ステップ120)。そして、
この道路に連続する道路であって、登録目的地TPに到
達するために有利な条件を有する案内対象道路が道路デ
ータファイルから検索される(ステップ122)。次に
連続する道路の道路ナンバは、図6に示した道路データ
の中の行き先道路ナンバデータから求められ、条件は道
路属性データ及び行き先方向データに基づいて判断され
る。また、このステップ122では、連続する道路の中
から、上記条件を満たす最も有利な道路が抽出される。
そして、この抽出された道路の道路ナンバデータが、案
内経路データレジスタMWの次のデータエリアに書き込
まれる(ステップ122)。
【0086】次に、ステップ122で検索された道路が
特定隣接道路であるか否かが判別される(ステップ19
2)。ここで、特定隣接道路でなければ、次に、ステッ
プ122で検索された道路がステップ118で読み出さ
れた道路LNであるか否かが判別される(ステップ14
0)。ここで、道路LNでなければ、再びステップ12
2に戻って、次に連続する有利な案内対象道路が検索さ
れる。従って、ステップ122で、隣接道路または上記
道路LNが検索されるまでは、順次連続する案内対象道
路が検索されて、案内経路データレジスタMWに順番に
書き込まれていく(ステップ122、192、14
0)。
【0087】他方、ステップ122で検索された道路が
特定隣接道路であれば、案内経路が登録目的地TPに到
達したことになるので、この特定隣接道路の道路ナンバ
が案内経路データレジスタMWの最終データエリアに書
き込まれる(ステップ194)。そして、この特定隣接
道路上の最終案内地点データEPが最終案内地点データ
EPに決定される(ステップ196)。このステップ1
96では、上記最終案内地点決定処理(ステップ62)
でRAM4に書き込まれた最終案内地点データEPが消
去されて、ステップ196で決定された最終案内地点デ
ータEPが書き込まれる。これにより、複数の最終案内
地点データEPがあった場合には、その中の一つに決め
られる。
【0088】例えば、図11において、登録目的地TP
1の家形データ内に2つの特定座標データTZ1とTZ
2があり、使用者によって特定座標TZ2が指定された
とする。この場合には、指定位置データIZは特定座標
データTZ2である(図18のステップ162)。そし
て、最終案内地点EPは、この特定座標TZ2に最も近
いノードND2である(図19のステップ178)。ま
た、特定隣接道路ナンバSNは、このノードND2があ
る隣接道路LD2aの道路ナンバである(ステップ18
0)。
【0089】例えば案内経路が道路LD1bの上方向か
ら来た場合には、ノードND1が登録目的地TP1に近
いノードであっても、指定位置に最も近いノードではな
いので最終案内地点EPから除外される。この場合に
は、最終案内地点EPはノードND2であるから、案内
経路MWの最終データエリアには、特定隣接道路LD2
aの道路ナンバが書き込まれる(ステップ194)。ま
た、案内経路が道路LD3bまたはLD4bから来た場
合には、これらの道路LD3b、LD4bに連続する道
路として特定隣接道路LD2aが優先的に抽出される。
従って、隣接道路LD2aの道路ナンバが案内経路デー
タレジスタMWの最終データエリアに書き込まれ、ノー
ドND2の座標データが最終案内地点データEPに決定
される。なお、ステップ122では、最終案内地点EP
が特定隣接道路上のノードであることを前提として、連
続する道路の抽出が行われるので、案内経路が道路LD
2bの右方向から来ることはない。従って、使用者によ
って特定座標TZ1が指定された場合には、最終案内地
点EPはノードND1になり、特定隣接道路は道路LD
1bになるので、ノードND1が終点となるような案内
経路は特定隣接道路LD1bの上方から来る場合のみで
ある。
【0090】他方、上記ステップ124で連続する道路
に最終案内地点EPが無い場合には、次に、ステップ1
22で検索された道路がステップ118で読み出された
非案内対象道路に連続する道路LNであるか否かが判別
される(ステップ140)。そして、このステップ14
0の判別がYESであれば、次に、この道路LNの道路
ナンバデータが案内経路データレジスタMWに書き込ま
れる(ステップ142)。さらに、この道路LNに連続
する特定隣接道路の道路ナンバデータSNが読み出さ
れ、案内経路データレジスタMWの最終データエリアに
書き込まれる(ステップ200)。そして、隣接道路デ
ータ内からこの特定隣接道路上のノードの座標データが
読み出されて、最終案内地点データEPに決定される
(ステップ202)。このステップ202でも、上記ス
テップ196と同様に、上記最終案内地点決定処理(ス
テップ62)でRAM4に書き込まれた最終案内地点デ
ータEPが消去されて、ステップ202で決定された最
終案内地点データEPが書き込まれる。
【0091】例えば図12では、登録目的地TP2に
は、一つの特定座標TZ3と一つの隣接道路LD5があ
るから、最終案内地点EPはノードND6であり(図1
9のステップ178)、特定隣接道路道路はLD5であ
る(図19のステップ180)。従って、道路LD2a
及び道路LD2bの道路ナンバが、隣接道路LD5に連
続する道路LNとしてRAM4に記憶される(ステップ
118)。そして、案内経路が道路LD2aの左方向か
ら来た場合、または道路LD2bの右方向から来た場合
には、道路LD2aまたはLD2bの道路ナンバが案内
経路データレジスタMWに書き込まれ(ステップ14
2)、さらに、特定隣接道路LD5の道路ナンバが案内
経路データレジスタMWの最終データエリアに書き込ま
れる(ステップ200)。そして、隣接道路LD5のノ
ードND6の座標データが最終案内地点データEPに決
定される(ステップ146)。
【0092】他方、上記ステップ112で、登録目的地
データTPが家形データではないと判別された場合に
は、図17と同様に、次に、案内開始地点SPがある道
路の道路ナンバが道路データファイルから検索され、こ
の検索された道路ナンバデータが案内経路データレジス
タMWの最初のデータエリアに書き込まれる(ステップ
130)。そして、この道路に連続する道路であって、
登録目的地TPに到達するために有利な条件を有する案
内対象道路が道路データファイルから検索される(ステ
ップ132)。そして、この抽出された道路の道路ナン
バデータが、案内経路データレジスタMWの次のデータ
エリアに書き込まれる(ステップ134)。
【0093】次に、ステップ132で検索された道路に
最終案内地点EPがあるか否かが判別される(ステップ
136)。ここで、最終案内地点EPが無ければ、再び
ステップ132に戻って、次に連続する有利な案内対象
道路が検索される(ステップ132)。従って、最終案
内地点EPがある道路が検索されるまでは、順次連続す
る案内対象道路が検索されて、案内経路データレジスタ
MWに順番に書き込まれていく(ステップ132、13
4、136)。そして、ステップ132で最終案内地点
EPがある道路が検索された場合には、ステップ136
の判別がYESとなり、この検索された道路上にある最
終案内地点EPが最終案内地点EPに決定される(ステ
ップ138)。
【0094】また、特定隣接道路が複数になる場合に
は、案内対象道路として決定される特定隣接道路は、ス
テップ122で検索された道路、またはこの道路に連続
する一つの特定隣接道路(ステップ200)になり、最
終案内地点EPもこの道路上のノードに限定される(ス
テップ196、202)。
【0095】なお、立ち寄り地が設定された場合には、
この立ち寄り地に到達する案内経路が、上記登録目的地
までの案内経路の設定処理と同様の処理によって設定さ
れる。この立ち寄り地までの案内経路の設定処理は、上
記案内開始地点決定処理(ステップ60)、最終案内地
点決定処理(ステップ62)、案内経路探索処理(ステ
ップ64)、到着地点指定処理(ステップ150)の各
処理中の登録目的地データTPを立ち寄り地データDP
に置き換えた処理である。
【0096】15.第3実施例 上記第1、第2実施例では、家形に隣接する道路の道路
ナンバと家形に最も近いノードの座標が隣接道路データ
であるが、この代わりに、家形の形状データの中の道路
に隣接する座標データに、道路に隣接する旨のフラグを
付加しても良い。以下、このフラグを隣接フラグとす
る。また、図5の破線で示すように、RAM4には、隣
接道路データLDを記憶するレジスタが付加されてい
る。この隣接道路データLDは、登録目的地TPの家形
に隣接する道路の道路ナンバデータである。従って、家
形データ内の隣接道路データは、この第3実施例では設
けられていない。なお、この第3実施例では、道路デー
タには、案内対象道路と非案内対象道路との区別が無い
ものとする。従って、最終案内地点決定処理(ステップ
62)と案内経路探索処理(ステップ64)は、図2
1、図22のようになる。
【0097】16.第3実施例の最終案内地点決定処理 図21は、第3実施例の最終案内地点決定処理(ステッ
プ62)のフローチャートである。なお、図21では、
図15に示した第1実施例における最終案内地点決定処
理内のステップと同一処理を行うステップに同一符号が
付されている。まず、CPU2により、RAM4から登
録目的地データTPが読み出される(ステップ90)。
そして、この登録目的地データTPが家形データである
か否かが判別される(ステップ92)。ここで、登録目
的地データTPが家形データであれば、次に、登録目的
地データEPとされた家形データの中から形状データが
読み出される(ステップ210)。さらに、読み出され
た形状データの中から、隣接フラグが付されている座標
データが検索される(ステップ212)。
【0098】次に、道路データファイルが検索されるこ
とにより、隣接フラグが付されている座標から所定距離
範囲内に存在する終点またはノードが求められる(ステ
ップ214)。次に、ステップ214で求められた終点
及びノードのそれぞれと、上記隣接フラグが付されてい
る各座標との距離が計算される(ステップ216)。さ
らに、このステップ216で求められた距離の大小が比
較されることにより、上記隣接フラグが付されている各
座標毎にに最短距離にある終点またはノードが求められ
る(ステップ218)。そして、このステップ218で
求められた終点またはノードがある道路ナンバが道路デ
ータファイルから検索され、さらに、登録目的地TPの
家形に隣接する車線の道路ナンバが抽出され、この抽出
された道路ナンバデータが隣接道路データLDとしてR
AM4に記憶される(ステップ220)。
【0099】例えば、ステップ218で求められた終点
またはノードの座標データに一致する形状データを有す
る道路データが検索される。そして、上記ステップ21
8で求められた終点またはノードと上記家形の隣接フラ
グが付加されている頂点の座標に近い側の車線の道路ナ
ンバが抽出される。この場合、道路属性データには、中
央線に対してどの方向にある車線であるかを示す車線情
報データが含まれている。そして、上記ステップ218
で求められた終点またはノードの座標に対して上記隣接
フラグが付されている頂点の座標の方向を求め、この方
向と上記車線情報データとを比較することにより、隣接
道路が求められる。そして、上記ステップ218で求め
られた終点またはノードの座標が最終案内地点データE
PとしてRAM4に記憶される(ステップ104)。
【0100】他方、ステップ92で登録目的地データT
Pが家形データではないと判別された場合には、次に、
道路データファイルが検索されることにより、案内対象
道路上の終点及びノードであって、登録目的地TPから
所定距離範囲内に存在する地点が求められる(ステップ
98)。次に、ステップ98で求められた終点及びノー
ドのそれぞれと、登録目的地TPとの距離が計算される
(ステップ100)。さらに、このステップ100で求
められた距離の大小が比較されることにより、最短終点
が求められる(ステップ102)。そして、この最短終
点の座標が最終案内地点データEPとしてRAM4に記
憶される(ステップ104)。
【0101】17.第3実施例の案内経路探索処理 図22は、第3実施例の案内経路探索処理のフローチャ
ートである。なお、図22では、図17に示した上記実
施例における案内経路探索処理内のステップと同一処理
を行うステップに同一符号が付されている。まず、CP
U2によってRAM4から案内開始地点データSP、最
終案内地点データEP、及び登録目的地データTPが読
み出される(ステップ110)。次に、登録目的地デー
タTPが家形データであるか否かが判別される(ステッ
プ112)。前述したように、目的地設定処理(ステッ
プ51)で、住宅地図画面中で目的地が指定された場合
には、登録目的地データTPは家形データであり、道路
地図画面中で目的地が指定された場合には、登録目的地
データTPは目的地データである。ここで、登録目的地
データTPが家形データであれば、次に、RAM4に記
憶されている隣接道路データLDが読み出される(ステ
ップ230)。
【0102】次に、案内開始地点SPがある道路ナンバ
が道路データファイルから検索され、この道路ナンバが
RAM4内の案内経路データレジスタMWの最初のデー
タエリアに書き込まれる(ステップ120)。そして、
この道路に連続する道路であって、登録目的地TPに到
達するために有利な条件を有する道路が道路データファ
イルから検索され、この検索された道路の道路ナンバ
が、案内経路データレジスタMWの次のデータエリアに
書き込まれる(ステップ232)。
【0103】次に、ステップ232で検索された道路が
隣接道路であるか否かが判別される(ステップ12
4)。すなわち、ステップ122で検索された道路の道
路ナンバデータが、隣接道路データLDの道路ナンバデ
ータに一致するか否かが判別される。ここで、隣接道路
でなければ、再びステップ232に戻って、次に連続す
る有利な道路が検索される。従って、ステップ232
で、隣接道路が検索されるまでは、順次連続する道路が
検索されて、案内経路データレジスタMWに順番に書き
込まれていく(ステップ232、124)。
【0104】他方、ステップ232で検索された道路が
隣接道路であれば、案内経路が登録目的地TPに到達し
たことになるので、この隣接道路の道路ナンバデータが
案内経路データレジスタMWの最終データエリアに書き
込まれる(ステップ126)。そして、隣接道路上にあ
る最終案内地点が最終案内地点データEPに決定される
(ステップ234)。このステップ234では、上記最
終案内地点決定処理(ステップ62)でRAM4に書き
込まれた最終案内地点データEPが消去されて、ステッ
プ234で決定された最終案内地点データEPが書き込
まれる。これにより、複数の最終案内地点データEPが
あった場合には、その中の一つに決められる。図21の
ステップ220では、各隣接道路の道路ナンバとその上
にある最終案内地点とが関連付けられてRAM4に記憶
されている。
【0105】例えば、図11において、登録目的地TP
1の家形データ内にある形状データは、各頂点A〜Fの
座標データである。そして、道路LD1bとLD2aに
隣接している頂点A、B、Fの座標データに隣接フラグ
が付されている。従って、最終案内地点決定処理(図2
1)では、頂点A、B、Fのそれぞれから最短距離にあ
る終点またはノードが求められる(図21のステップ2
18)。この場合には、ノードND1とND2である。
交差点の中央で停止することはできないので、交差点K
pは最終案内地点の候補から除かれる。
【0106】例えば案内経路が道路LD1bの上方向か
ら来た場合には、ノードND1が最終案内地点EPに決
定される(図22のステップ138)。また、案内経路
が道路LD3bまたはLD4bから来た場合には、これ
らの道路LD3b、LD4bに連続する道路として隣接
道路LD2aが優先的に抽出される。従って、隣接道路
LD2aの道路ナンバが案内経路データレジスタMWの
最終データエリアに書き込まれ(図22のステップ12
6)、ノードND2の座標データが最終案内地点データ
EPに決定される(図22のステップ234)。なお、
ステップ232では、最終案内地点EPが隣接道路上の
ノードであることを前提として、連続する道路の抽出が
行われるので、案内経路が道路LD2bの右方向から来
ることはない。
【0107】他方、上記ステップ112で、登録目的地
データTPが家形データではないと判別された場合に
は、図17と同様に、次に、案内開始地点SPがある道
路の道路ナンバが道路データファイルから検索され、こ
の検索された道路ナンバデータが案内経路データレジス
タMWの最初のデータエリアに書き込まれる(ステップ
130)。そして、この道路に連続する道路であって、
登録目的地TPに到達するために有利な条件を有する道
路が道路データファイルから検索される(ステップ23
6)。そして、この抽出された道路の道路ナンバデータ
が、案内経路データレジスタMWの次のデータエリアに
書き込まれる(ステップ134)。
【0108】次に、ステップ236で検索された道路に
最終案内地点EPがあるか否かが判別される(ステップ
136)。ここで、最終案内地点EPが無ければ、再び
ステップ132に戻って、次に連続する有利な道路が検
索される(ステップ236)。従って、最終案内地点E
Pがある道路が検索されるまでは、順次連続する道路が
検索されて、案内経路データレジスタMWに順番に書き
込まれていく(ステップ236、134、136)。そ
して、ステップ236で最終案内地点EPがある道路が
検索された場合には、ステップ136の判別がYESと
なり、この検索された道路上にある最終案内地点EPが
最終案内地点EPに決定される(ステップ138)。
【0109】なお、立ち寄り地が設定された場合には、
この立ち寄り地に到達する案内経路が、上記登録目的地
までの案内経路の設定処理と同様の処理によって設定さ
れる。この立ち寄り地までの案内経路の設定処理は、上
記案内開始地点決定処理(ステップ60)、最終案内地
点決定処理(ステップ62)、案内経路探索処理(ステ
ップ64)の各処理中の登録目的地データTPを立ち寄
り地データDPに置き換えた処理である。
【0110】18.第4実施例 例えば、目的地、通過地、立ち寄り地、寄り道地点等の
地点を設定するとき、希望の施設が予め特定できていな
い場合に、地点設定が容易に行えるように、ジャンルか
ら選択することができるように、メニューとリストで構
成された操作手段が従来技術としてある。
【0111】従来の道路情報に基づいて形成されている
道路地図では、メモリの容量から施設情報をあまり多く
格納することができなかった。また、メモリ容量を増加
させて、施設情報を充実することができても、施設の位
置を認識することが困難であった。そこで、建造物の形
状をデータ化して、地点の視認性を向上した住宅地図で
地図を表示する。さらに、地点の選択を容易にするた
め、指定されたジャンルを判断し、指定されたジャンル
に該当する建造物の表示形態を変更することにより、表
示される地図画面で該当する建造物を認識し、選択する
ことが容易となる。
【0112】19.第4実施例の地点設定処理 図23は、地点設定処理(ステップ240)のフローチ
ャートである。まず、車両が走行しているか否かを判断
する(ステップ242)。仮に、車両が走行状態である
と判断された場合には、地点設定の処理を行わずに終了
する。また、車両が停車していると判断された場合に
は、地点設定処理が可能であり、操作メニューからジャ
ンル(範囲情報)による地点設定の操作がされたか否か
を判断する(ステップ244)。ジャンルによる地点設
定の操作がされた場合には、ジャンルリストを表示し
て、利用者は該リストから所望のジャンルを選択する
(ステップ246)。
【0113】次に、選択されたジャンルに該当する地点
を表示(または、音声出力)して、利用者は所望の地点
を選択する。次に、該選択された施設・地点を情報記憶
手段より検索する(ステップ248)。次に、検索され
た地点が住宅地図に存在するか否かを判断し(ステップ
250)、住宅地図に存在すると判断された場合には、
該地点を中心とする地図を表示する(ステップ25
6)。また、現在表示している地図が道路地図であるか
判断し、道路地図であると判断した場合には、現在の表
示縮尺を記憶する。
【0114】さらに、上記入力されたジャンルに該当す
る建造物を家形情報から検索し、該当する建造物を第1
の表示形態で表示する(ステップ258)。なお、第1
の表示形態は、選択されているジャンルに該当する建造
物が、他の建造物に対して判別または識別することが容
易となるように、通常の表示形態または他の表示物の表
示形態に対して、色彩、輝度、明度等が異なる。次に、
表示されている地図画面から地点を設定できるように、
カーソルによる入力形式で、カーソルの位置を検出する
(ステップ260)。
【0115】上記ジャンルは、住所、ストリート、アベ
ニュ、郵便番号、電話番号(一部)等の地理的範囲、名
称、業種、銘柄、品目、価格、実績等の商業的範囲、階
数、面積、高さ等の等の建築範囲といった各種の範囲情
報で指定することもできる。
【0116】次に、カーソルの位置に該当する建造物を
家形情報から検索し(ステップ262)、該検索された
建造物を第2の表示形態で表示する(ステップ26
4)。なお、第2の表示形態は、カーソルの示している
位置が識別し易くなるように、第1の表示形態に対し
て、例えば、明度であれば、第1の表示形態よりも明る
くして、表示を強調できるように変更できれば良い。こ
の第2の表示形態も、通常の表示形態または他の表示物
の表示形態に対して、色彩、輝度、明度等が異なるとと
もに、上記第1の表示形態とも異なり識別される。
【0117】また、表示形態は、カーソルの移動に伴っ
て変化する。例えば、第1の表示形態で表示されていた
建造物にカーソルを移動すると、カーソルの位置が該建
造物に示しているときと判断されて、該建造物の表示形
態は第2の表示形態に変更される。さらに、カーソルを
移動して、該建造物からカーソルの位置が外れて別の建
造物を指した場合には、該建造物は第1の表示形態で表
示する(ステップ266)。
【0118】このカーソルは、表示画面内の特定の建造
物または特定箇所を指定するが、他の指定方法も可能で
ある。例えば、現在位置または画面中心から特定の枠内
である。この枠内の建造物が上記第2の表示形態に変更
される。または、上述の詳細データまたは内容データに
応じた特定の特徴を指定することである。この指定情報
に応じた建造物が上記ジャンル(範囲情報)内の建造物
の詳細データまたは内容データに基づいて検索され、上
記第2の表示形態で表示される。
【0119】さらに、各建造物に関する詳細情報を格納
することにより、利用者の要求に応じてカーソルの示し
ている建造物の詳細情報を報知(表示案内・音声案内)
することができる(ステップ268、270)。次に、
希望の地点が見つかると、該地点を設定(登録)された
か否かを判断して(ステップ282)、登録されたと判
断した場合には、地点設定フラグをオンにして、地点設
定処理を終了する(ステップ284、286)。
【0120】一方、選択された地点が、住宅地図情報に
格納された地点ではないと判断された場合には(ステッ
プ250がNO)、現在の地図表示が道路地図であるか
否かを判断して(ステップ272)、住宅地図を表示し
ていると判断した場合には、前回記憶した道路地図の地
図縮尺に基づいて、選択された地点を中心に道路地図を
表示する(ステップ274、276)。
【0121】次に、カーソル位置を検出して(ステップ
278)、所望の地点で利用者は該当する地点を登録す
る事ができる(ステップ282、284、286)。ま
た、処理の途中で希望する地点が見つからなかった場合
には、リターンを操作することにより、途中で処理を終
了させることができる(ステップ280)。
【0122】20.第4実施例の経路探索処理 図24は、経路探索処理(ステップ300)のフローチ
ャートである。まず、利用者により入力された目的地を
情報記憶手段から検索する(ステップ302)。検索さ
れた目的地が住宅地図情報の範囲である場合には、住宅
地図情報から隣接道路を検索する(ステップ304)。
なお、隣接道路は、家形データの中に予め格納すること
もできるし、家形の形状から目的地の座標と共有する座
標を有する道路を隣接道路として設定することもでき
る。
【0123】次に、特定情報、例えば、入口、出口、駐
車場等の地点情報が、入力された目的地の家形情報に格
納されているか否かを判断する(ステップ306)。特
定情報があると判断された場合には、特定情報に基づい
て最も近い道路上のノードを算出し、案内の終了地点と
して設定する(ステップ308、310)。すなわち、
入力された目的地の家形データに、特定情報として入口
の情報が格納してあるとすると、該入口の情報に基づい
て、最も入口に近い道路上のノードわ経路の最終地点と
することができるので、隣接道路が複数存在する場合で
あっても、確実に利用者の希望する地点まで経路案内す
ることができる。なお、特定情報を複数格納することも
可能であり、この場合には、目的地の特定情報を利用者
が選択できるように構成することにより、利用者の要
求、例えば、『駐車場に案内してほしい。』、『正門前
まで案内してほしい。』、『迎えのため出口に案内して
ほしい。』等、様々な要求に適切に対応することが可能
である。
【0124】次に、現在位置検出手段により検出された
現在位置から上記算出された案内の終了点までの経路を
探索する(ステップ312)。また、特定情報が家形デ
ータにない場合には、例えば、家形の中心地点に最も近
いノードを検索することにより、案内の終了点を設定し
(ステップ314)、目的地までの経路を探索する(ス
テップ310、312)。
【0125】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、第1、第2実施例では、道路データに案内対象
道路と非案内対象道路との区別がある場合を説明した
が、このような区別が無い道路データを用いても良い。
この場合には、図17、図20中のステップ116、1
18、140〜146、200、202の処理は不要で
ある。
【0126】また、上記第2実施例において、使用者に
よって指定された特定座標を最終案内地点に決定し、こ
の特定座標まで案内経路を設定するようにしても良い。
さらに、隣接道路データや隣接フラグを設けずに、家形
データ内の形状データに基づいて、隣接道路を計算によ
って求めても良い。例えば、道路データと家形データと
の共通する座標を検索することにより求めることができ
る。
【0127】なお、住宅地図とは、建築物、施設、橋等
の建造物に関する全体形状または一部形状を座標により
認識することのできる地図であればよい。建造物の形状
の表示については、データにある全ての建造物を表示し
ても良い。すなわち、画面に表示される地図中の全ての
建造物、敷地の形状等の外観を表示しても良い。また、
必要に応じて、表示されている地図中の一部または一つ
の建造物、敷地の形状等の外観を表示しても良い。ま
た、家形データについては、建造物の形状や建造物に属
する詳細な情報を表すためのデータであれば良い。建造
物の形状をデータとして形成し、建造物の形状を認識す
ることにより、入力された地点に対する建造物を検索が
可能であり、利用者は要求する目的地の建造物の入力操
作を容易に行うことができる。また、建造物の形状デー
タを利用し、表示画面上に建造物の形状を表示する構成
にすると、現在表示されている地点の視認性を向上させ
ることができ、地点を認識することが容易になる。
【0128】また、入力手段として、上述においてタッ
チスイッチ入力を説明しているが、ジョイスティック入
力、リモコン入力、音声入力等の様々な変更が可能であ
ることは言うまでもない。上記情報記憶装置37は室内
のコンピュータまたはその他の携帯用のコンピュータに
セットすることができ、これにより上述のナビゲーショ
ン処理が車両以外の場所でも実行され得る。例えば、地
図表示、現在位置から目的地までのシュミレーション移
動、または地図のあらゆる地点間の道路に沿った距離計
算である。そして、アウトドアの行動に当該携帯用のナ
ビゲーション装置を所持することができ、この行動は例
えばサイクリング、旅行、登山、ハイキング、釣り等で
ある。
【0129】上記プログラム及び/またはデータはデー
タ送受信装置27を介して外部システムからフラッシュ
メモリ3へ送られ(送信され)てもよい。この外部シス
テムは現在位置情報の供給システムまたはATIS(交
通情報サービス)の情報処理センターである。この外部
システムはナビゲーション装置から遠方に設けられてい
る。この送られたプログラムは、このプログラムが本ナ
ビゲーション装置に送られたとき、または操作者が指示
したとき、上記フラッシュメモリ3にインストール(転
送/複写)される。
【0130】上述の経路探索処理(ステップ52)、案
内開始地点処理(ステップ460)、最終案内地点決定
処理(ステップ462)、案内経路探索処理(ステップ
464)、地点設定処理(ステップ460)等が上記外
部システムで実行されてもよい。この処理結果及び地図
情報が当該外部システムから本ナビゲーション装置送ら
れる(送信される)。受信されたこの処理結果及び地図
情報に基づいて、このナビゲーション装置で道路情報表
示及び経路案内が実行される。この場合、道路情報、地
図情報、施設情報及び交通混雑情報は上記外部システム
で一括で処理かつ制御されるので、より最適な経路探索
及び地点設定が可能となる。
【0131】上記プログラムは、情報記憶装置37を本
ナビゲーション装置にセットしたとき自動的に実行さ
れ、または本ナビゲーション装置の電源を入れたとき自
動的に実行され、または操作者の操作によって実行され
る。このプログラム及びデータはRAM4に不揮発的に
保存されることができないので、このインストールは上
記電源投入等のたびに実行される。もし上記情報記憶装
置37からの情報読み出し速度が高速ならば、CPU2
が情報記憶装置37のプログラムを直接読み出して実行
してもよい。上記フラッシュメモリ3は、バッテリーバ
ックアップのあるRAM、ICメモリカードまたはEP
ROMでもよい。
【0132】なお、上記ディスプレイ33及び画像メモ
リ10が2つ以上に分割され、分割された画像メモリ1
0それぞれに上記道路地図のデータと上記住宅地図のデ
ータとが書き込まれ、この道路地図と住宅地図とが同時
に表示される。この場合、両地図は現在位置または目的
地若しくは立ち寄り地に対応した地図であるが、一方の
み目的地または立ち寄り地に対応した地図で、他方のみ
現在位置に対応した地図でもよい。
【0133】上記現在位置は場合によって出発地または
案内できるスタート地点を含む。上記出発地は場合によ
って現在位置または案内できるスタート地点を含む。上
記目的地は立ち寄り地または案内できるエンド地点を含
む。 [A] 入力された目的地までの経路を算出し、
経路に従って経路案内を行うナビゲーション装置におい
て、 建造物の形状を表示するための建造物情報を格納
する情報記憶手段と、目的地や通過地点等の地点を入力
するための入力手段と、 上記入力手段により入力され
た地点に該当する建造物を上記情報記憶手段より検索す
る検索手段と、 上記検索手段により検索された建造物
を目的地として経路を探索する経路算出手段と、を備
え、 上記経路算出手段は、検索された建造物に隣接す
る道路上の地点を経路の終了地点として経路を算出する
ことを特徴とするナビゲーション装置。 [B] 上記
情報手段は、さらに、特定地点の情報を格納し、 上記
経路算出手段は、上記情報記憶手段より特定地点の情報
に基づいて、特定地点までの経路を探索することを特徴
とする上記A記載のナビゲーション装置。 [C]上記
特定地点の情報は、建造物の入口の情報であることを特
徴とする上記B記載のナビゲーション装置。 [D]
上記特定地点の情報は、駐車場の情報であることを特徴
とする上記B記載のナビゲーション装置。 [E] 入
力された目的地までの経路を算出し、経路に従って経路
案内を行うナビゲーション装置において、 建造物の形
状を表示するための建造物情報を格納する情報記憶手段
と、目的のジャンルを入力するための入力手段と、 上
記入力手段により入力されたジャンルに該当する建造物
を上記情報記憶手段から検索する検索手段と、 カーソ
ルの位置を検出するカーソル位置検出手段と、 検出さ
れたカーソル位置に該当する建造物を検索する建造物検
索手段と、 上記入力手段により入力されたジャンルに
該当する建造物を第1の表示形態で表示し、上記建造物
検索手段により検索された建造物を第2の表示形態で表
示する表示手段と、を備えることを特徴とするナビゲー
ション装置。 [F] 記憶された各建造物の形状に関
する建造物の外的情報及び同じく記憶されたこの各建造
物に最も近い道路箇所の情報の中から、入力または指定
された目的地、通過地または立ち寄り地に相当する建造
物を検索させるようにし、 この検索された建造物まで
の経路を、記憶された道路情報に基づいて探索させるよ
うにし、 この探索された経路の上記検索された建造物
に対応した上記最も近い道路箇所を当該探索経路の最終
地点とすることを特徴とする建造物検索処理のためのコ
ンピュータプログラムを記憶した媒体。[G] 記憶さ
れた建造物の形状に関する建造物の外的情報の中から、
入力または指定された範囲情報に該当する建造物を検索
させるようにし、 この検索された建造物の外的情報を
他の表示物から判別できるように表示手段に表示させる
ことを特徴とする建造物検索処理のためのコンピュータ
プログラムを記憶した媒体。 [H] 記憶された建造
物に関する情報と道路に関する情報とに基づいて、入力
または指定された箇所に相当する建造物を検索させるよ
うにし、 この検索された建造物に最も近い道路を選択
させるようにし、 この選択された道路を利用して上記
建造物までの経路を探索させることを特徴とする経路探
索処理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒
体。 [I] 上記記憶された建造物の外的情報または
上記判別表示された建造物の外的情報の中から、入力ま
たは指定された指定情報に該当する建造物を検索させる
ようにし、 この検索された建造物の外的情報を他の表
示物から判別できるように、しかも上記判別表示とは異
なるように表示手段に表示させることを特徴とする上記
G記載の建造物検索処理のためのコンピュータプログラ
ムを記憶した媒体。
【0134】また、本発明は、所定の地域に含まれる平
面的に区画された場所の形状を表す家形、各場所の位
置、及び各場所に関する情報を関連させた家形データが
記憶された家形データ記憶手段と、所定の地域に含まれ
る道路に関する情報を記憶する道路データ記憶手段と、
使用者によって指定された目的地となる場所の家形デー
タを目的地に関するデータとして記憶する目的地設定手
段と、上記家形に隣接する道路に関する情報を記憶する
隣接道路情報記憶手段と、移動手段の現在位置を検出す
る現在位置検出手段と、この現在位置検出手段により検
出された現在位置に基づいて案内経路の開始地点を決定
する案内開始地点決定手段と、上記目的地となる場所の
家形データに隣接する道路に関する情報を上記隣接道路
情報記憶手段から抽出する第1の隣接道路抽出手段と、
上記家形データ記憶手段に記憶されている各家形毎に、
予め特定された位置の座標データを記憶する特定位置記
憶手段と、上記目的地設定手段により記憶された目的地
となる場所について、上記特定位置記憶手段に記憶され
ている特定位置を決定する特定位置決定手段と、この特
定位置決定手段により決定された特定位置に最も近い隣
接道路または、特定位置に隣接する道路に関する情報を
上記隣接道路情報記憶手段から抽出する第2の隣接道路
抽出手段と、上記家形データ記憶手段に記憶されている
家形毎に、家形が道路に隣接する位置を示す情報を記憶
する隣接位置情報記憶手段と、この隣接位置情報記憶手
段から、上記目的地設定手段により記憶された目的地と
なる場所の隣接位置情報を検索する隣接位置情報検索手
段と、この隣接位置情報検索手段により検索された目的
地となる場所の隣接位置情報に基づいて、この目的地と
なる場所の家形に隣接する道路の情報を上記道路データ
記憶手段から抽出する第3の隣接道路抽出手段と、上記
第1、第2または第3の隣接道路抽出手段により抽出さ
れた隣接道路情報に基づいて、上記目的地設定手段によ
り設定された目的地となる場所の家形に隣接する道路上
の所定の地点を最終案内地点とする最終案内地点決定手
段と、上記第1または第2の隣接道路抽出手段により抽
出された隣接道路が案内対象道路であるか非案内対象道
路であるかを判別する道路判別手段と、この道路判別手
段により隣接道路が非案内対象道路であると判別された
場合に、この隣接道路に連続する案内対象道路を上記道
路データ記憶手段から検索する連続道路検索手段と、上
記案内開始地点決定手段により決定された案内開始地点
から上記最終案内地点決定手段により決定された最終案
内地点までに至る道路を順次を探索する案内経路探索手
段と、この案内経路探索手段により探索された道路が上
記第1、第2または第3の隣接道路抽出手段により抽出
された隣接道路であるか否かを判別する隣接道路判別手
段と、上記案内経路探索手段により探索された道路が上
記連続道路検索手段により検索された案内対象道路であ
るか否かを判別する連続道路判別手段と、上記隣接道路
判別手段により上記抽出された隣接道路であると判別さ
れた場合には、上記最終案内地点決定手段で決定された
最終案内地点の中からこの抽出された隣接道路上の最終
案内地点を一つの最終案内地点とする第1の最終案内地
点確定手段と、上記連続道路判別手段により上記隣接道
路に連続する案内対象道路であると判別された場合に
は、上記最終案内地点決定手段で決定された最終案内地
点の中からこの案内対象道路に連続する隣接道路上の最
終案内地点を一つの最終案内地点とする第2の最終案内
地点確定手段と、画像を表示する表示手段と、上記案内
経路探索手段により探索された案内経路及び上記現在位
置検出手段により検出された現在位置を上記表示手段に
表示する経路表示制御手段とを備えたことを特徴とする
ナビゲーション装置でも良い。
【0135】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、目的地
となる場所の建造物に隣接する道路上の地点を案内の終
了地点とし、この終了地点に到達するための案内経路を
設定するようにした。これにより、案内経路の終点が目
的地から離れた道路上に設定されることがなく、目的地
に隣接する道路上の所定位置まで案内経路が設定され
る。従って、目的地の前を通る道路まで経路の案内が行
われ、使用者は、住宅地図に表示された目的地の家形に
よって目的地の周囲のどの位置に到着したかを知ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ナビゲーション装置の全体回路図である。
【図2】 情報記憶装置37を示す図である。
【図3】 道路地図の表示例を示す図である。
【図4】 住宅地図の表示例を示す図である。
【図5】 RAM4内に記憶されるデータの一部を示す
図である。
【図6】 道路データファイルの内容を示す図である。
【図7】 案内経路の一例を示す図である。
【図8】 道路ナンバデータの構成を説明するための図
である。
【図9】 家形データの内容を示す図である。
【図10】 家形の形状データの例を示す図である。
【図11】目的地の家形と隣接道路との関係を示す図で
ある。
【図12】隣接道路が非案内対象道路の場合の目的地の
家形と道路との関係を示す図である。
【図13】全体処理のフローチャートを示す図である。
【図14】経路探索処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図15】案内開始地点決定処理のフローチャートを示
す図である。
【図16】最終案内地点決定処理のフローチャートを示
す図である。
【図17】案内地点探索処理のフローチャートを示す図
である。
【図18】第2実施例の到着地点指定処理のフローチャ
ートを示す図である。
【図19】第2実施例の最終案内地点決定処理のフロー
チャートを示す図である。
【図20】第2実施例の案内経路探索処理のフローチャ
ートを示す図である。
【図21】第3実施例の最終案内地点決定処理のフロー
チャートを示す図である。
【図22】第3実施例の案内経路探索処理のフローチャ
ートを示す図である。
【図23】第4実施例の地点設定処理のフローチャート
を示す図である。
【図24】第4実施例の経路探索処理のフローチャート
を示す図である。
【符号の説明】
1…中央処理装置、2…CPU、3…フラッシュメモ
リ、4…RAM、5…ROM、9…画像プロセッサ、1
0…画像メモリ、11…音声プロセッサ、13…スピー
カ、20…現在位置検出装置、21…絶対方位センサ、
22…相対方位センサ、23…距離センサ、24…車速
センサ、25…GPS受信装置、26…ビーコン受信装
置、27…データ送受信装置、30…入出力装置、33
…ディスプレイ、34…タッチパネル、37…情報記憶
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 21/00 G09B 29/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された目的地までの経路を算出し、
    経路に従って経路案内を行うナビゲーション装置におい
    て、 建造物の形状を表示するための建造物情報を格納する情
    報記憶手段と、 目的地や通過地点等の地点を入力するための入力手段
    と、 上記入力手段により入力された地点に該当する建造物を
    上記情報記憶手段より検索する検索手段と、 上記検索手段により検索された建造物を目的地として経
    路を探索する経路算出手段と、 を備え、 上記経路算出手段は、検索された建造物に隣接する道路
    上の地点を経路の終了地点として経路を算出することを
    特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 上記情報手段は、さらに、特定地点の情
    報を格納し、 上記経路算出手段は、上記情報記憶手段より特定地点の
    情報に基づいて、特定地点までの経路を探索することを
    特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 上記特定地点の情報は、建造物の入口の
    情報であることを特徴とする請求項2記載のナビゲーシ
    ョン装置。
  4. 【請求項4】 上記特定地点の情報は、駐車場の情報で
    あることを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装
    置。
  5. 【請求項5】 入力された目的地までの経路を算出し、
    経路に従って経路案内を行うナビゲーション装置におい
    て、 建造物の形状を表示するための建造物情報を格納する情
    報記憶手段と、 目的のジャンルを入力するための入力手段と、 上記入力手段により入力されたジャンルに該当する建造
    物を上記情報記憶手段から検索する検索手段と、 カーソルの位置を検出するカーソル位置検出手段と、 検出されたカーソル位置に該当する建造物を検索する建
    造物検索手段と、 上記入力手段により入力されたジャンルに該当する建造
    物を第1の表示形態で表示し、上記建造物検索手段によ
    り検索された建造物を第2の表示形態で表示する表示手
    段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 【請求項6】 経路に沿って案内情報を出力し、目的地
    まで車両を誘導するナビゲーション装置において、 建造物の外的情報及び内的情報を関連付けて記憶する情
    報記憶手段と、 特定の地点を入力するための入力手段と、 この入力手段によって入力された地点に該当する建造物
    を上記情報記憶手段に記憶された情報から検索する検索
    手段と、 この検索手段によって検索された建造物を通過地点また
    は目的地として設定して、この通過地点または目的地ま
    での経路を算出する経路算出手段と、を備え、 上記情報記憶手段は、上記建造物の内的情報として、各
    建造物に隣接する道路を隣接道路として記憶し、 上記経路算出手段は、上記検索手段によって検索された
    建造物の隣接道路の情報を上記情報記憶手段から検索し
    て、この隣接道路を含む経路を算出することを特徴とす
    るナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】 経路に沿って案内情報を出力させ、目的
    地まで車両を誘導させるナビゲーション方法において、 建造物の外的情報及び内的情報を関連付けて記憶する情
    報記憶手段であって、この建造物の内的情報は各建造物
    に隣接する道路の隣接道路を含む情報記憶手段に対し、 入力された地点に該当する建造物を上記情報記憶手段に
    記憶された情報から検索させ、 この検索された建造物を通過地点または目的地として設
    定させて、この通過地点または目的地までの経路を算出
    させるとともに、この検索された建造物の隣接道路の情
    報を上記情報記憶手段から検索させて、この隣接道路を
    当該算出された経路に含ませることを特徴とするナビゲ
    ーション方法。
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