JP2001330019A - キャップ付きねじ - Google Patents

キャップ付きねじ

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JP2001330019A
JP2001330019A JP2000152837A JP2000152837A JP2001330019A JP 2001330019 A JP2001330019 A JP 2001330019A JP 2000152837 A JP2000152837 A JP 2000152837A JP 2000152837 A JP2000152837 A JP 2000152837A JP 2001330019 A JP2001330019 A JP 2001330019A
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JP
Japan
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screw
cap
screw body
head
washer
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Pending
Application number
JP2000152837A
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English (en)
Inventor
Yukikazu Iwasaki
幸和 岩崎
Yoshiharu Ishida
義治 石田
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Japan Power Fastening Co Ltd
Original Assignee
Japan Power Fastening Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】外装材を下地材に締結するためのドリルねじに
おいて、耐腐食性を向上させる。 【手段】頭部5とドリル部9を備えたねじ本体3と、ね
じ本体3の頭部を覆うキャップ6と、ねじ本体3の首下
部分に嵌まった座金7及びパッキン8とからなってい
る。ねじ本体3のうち少なくとも外装材1及び下地材2
と接触する部分に、電気的に導通しない絶縁層12を形
成する。絶縁層12の存在により、ねじ本体3と外装材
1及び下地材2とが導通することによる電解腐食を防止
され、その結果、高い耐食性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建物の外装
材を締結するためのドリルねじのように、高い耐食性が
要求されるねじに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、溝型鋼のような鋼材製の下地材
(フレーム)に金属板製の外壁材を締結するためのドリ
ルねじのように、高い耐食性が要求されるねじがある。
【0003】ねじの耐食性を高める手段の一つとして、
実公昭50−32708号公報に記載されているよう
に、ねじの頭部にステンレス製のキャップを被せること
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属の腐食は、金属が
水分などの環境成分と反応して化合物に変わる現象であ
り、前記した従来技術は、ねじを構成する金属原子が水
分等の環境成分と化学反応することを抑制する点に主眼
をおいたものであると言える。
【0005】しかし、従来技術では、ねじの頭部の防食
性は確保できても、ねじと外装材又は下地材との接触箇
所から腐食が進行する現象が見られ、より高い防食性に
応えることができなかった。
【0006】本願発明は、このような現状を改善するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者たちが研究・
分析したところ、ねじと外装材又は下地材との接触箇所
に生じる腐食は、異種金属を接触させることによって生
じる電解腐食(電池作用腐食)が主因であることが判明
した。
【0008】すなわち、建物において金属板製の外装材
を型鋼製の下地材にねじで締結する場合、外装材及び下
地材は、重ね合わせても電解腐食が生じないように表面
処理されているが、ねじと外装材又は下地材とは電気的
に導通した状態であるため、電位差によって電解腐食が
発生していたことが判明した。
【0009】本願発明者は、このような研究と知見に基
づいて本願発明を完成させるに至った。
【0010】請求項1の発明は、ねじ山が形成された軸
の一端部に頭部を形成したねじ本体と、このねじ本体の
頭部を覆うキャップとを備えており、前記ねじ本体のう
ち少なくともワークと接触する部分の表面に、電気的に
導通しない絶縁層が形成されている一方、前記キャップ
は、ステンレス板やチタン板のような耐食性の高い素材
からなっている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、前
記ねじ本体における軸の他端にドリル部が形成されてお
り、ねじ本体における軸のうち頭部寄りの部分に、前記
キャップと同じ材質の金属板から成る座金と、ゴム等の
弾性材からなるパッキンとが、座金が頭部寄りに位置す
るようにして嵌め込まれている。
【0012】ねじ本体を電気的に絶縁する表面処理とし
ては、例えば絶縁性のある素材でメッキしたり、フッ素
等の絶縁性素材をコーティングしたり、絶縁塗料を塗布
したり、或いは、セラミック層をコーティングするな
ど、様々の手段を採用することができる。
【0013】キャップの素材としては、ステンレス板や
チタン板などの耐食性の高い金属板を採用するのが好ま
しい。
【0014】
【発明の作用・効果】本発明によると、ワークの外側に
位置した頭部は耐腐食性のキャップによって覆われてい
るため、水分などの環境成分に起因した腐食を防止でき
る一方、ねじとワークとの間が導通することによる電解
腐食は、ねじ本体の表面に施した絶縁処理によって防止
される。その結果、ねじ自体及びワークの耐腐食性を格
段に向上することができる。
【0015】ところで、ドリルねじの場合、ワークがね
じによって削られるため、ワークのうちねじ本体と接触
する部分は裸の状態になって電解腐食が生じやすいが、
本発明によると、ドリルねじについても電解腐食を防止
して、耐久性を格段に向上することができる。
【0016】また、請求項2のように、ねじの頭部とワ
ークとの間の隙間をパッキンによって密封することがで
きるため、例えば屋根材や壁材のような外装材を締結す
るためのドリルねじに適用すると、特に好ましい。
【0017】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0018】(1).第1実施形態(図1〜図3) 図1〜図3では第1実施形態を示しており、図1は分離
した状態での一部破断正面図、図2は締結状態を示す
図、図3は図2の部分的な平面図である。
【0019】本実施形態は、外装材1を型鋼等の下地材
2に固定するドリルねじに適用しており、ドリルねじ
は、軸4の一端部に頭部5を形成したねじ本体3と、ね
じ本体3の頭部5を覆うキャップ6と、ねじ本体3の首
下部分に嵌め込まれた座金7及びパッキン8とから成っ
ている。
【0020】ねじ本体3の軸4は炭素鋼やステンレスの
ような金属からなっており、先端にはドリル部9が形成
されている。また、軸4には1条のねじ山10が形成さ
れている。ねじ本体3の頭部5には円形のフランジ6a
が形成されており、頭部5の座面には円形の凹所11が
形成されている。
【0021】ねじ本体3の表面全体に、電気的に絶縁す
るように絶縁層12が形成されている。絶縁層12を形
成する素材や表面処理方法は問わないが、本例のような
ドリルねじの場合、外装材1及び下地材2のようなワー
クへのねじ込みによって簡単には剥がれないように、フ
ッ素のコーティングや不導体のメッキのように、ねじ本
体3に強固に固着できるものが好ましい。
【0022】キャップ6はステンレス板やチタン板のよ
うな耐腐食性の金属板からなっており、その周縁部は頭
部5の凹所11に折り込まれている。
【0023】座金7はキャップ6と同じ材質の金属板か
ら成っており、パッキン8を包み込むように下向き凹状
に形成されている。また、座金7の内周部7aは、頭部
5と反対側に向けて窄まるテーパ状に形成されている。
【0024】パッキン8はゴム等の弾性体製であり、座
金7に嵌まり込む筒部(突出部)8aが形成されてい
る。このため、図2に示すように、締結状態ではパッキ
ン8はねじ本体3と座金7との間の隙間に充満して、ね
じ本体3とワークとの間の隙間がシールされる。パッキ
ン付きのねじの場合、一般に、図2に示すように、座金
7が外装材1に接触しない状態に締め込まれている。
【0025】以上の構成において、水分のような環境成
分によってねじ本体3が腐食することはキャップ6によ
って防止され、かつ、キャップ6と座金7とは同種金属
であるため、キャップ6及び座金7に電解腐食が発生す
ることもない。
【0026】そして、ねじ本体3は外装材1及び下地材
2と接触するが、ねじ本体3の表面に絶縁層12が形成
されているため、ねじ本体3と外装材1及び下地材2と
の接触箇所に電解腐食が発生することを防止できる。
【0027】このように、環境成分に起因した腐食と異
種金属の接触に起因した電解腐食との両方を防止できる
ため、ねじ自体の腐食及び外装材1及び下地材2の腐食
を防止して、高い耐食性を得ることができる。
【0028】(2).第2実施形態(図4) 図4では、波板13を下地材2に締結するためのドリル
ねじに適用した例を示している。図では詳細は表示して
いないが、ねじ本体3の表面の全体に絶縁層が形成され
ており、また、頭部5はキャップ6で覆われている。
【0029】座金7は金属板製でも良いし、プラスチッ
ク製でもよい。波板13及び座金7とも金属板製である
場合は、座金7にも絶縁処理を施すとより好ましい。
【0030】(3).その他 本発明は、上記の実施形態以外にも様々に具体化でき
る。例えば、適用対象は必ずしもドリルねじには限ら
ず、タッピンねじや通常のボルトなど、他の種類のねじ
にも適用できる。
【0031】また、キャップは金属板で製造することに
は限らず、樹脂を被覆するなどしても良い。また、キャ
ップと座金とを別素材で製造する場合は、いずれか一方
又は両方に絶縁処理するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るねじの分離した状態での一
部破断正面図である。
【図2】図2は締結状態を示す図である。
【図3】図2の部分的な平面図である。
【図4】第2実施形態を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 外装材 2 下地材 3 ねじ本体 4 軸 5 頭部 6 キャップ 7 座金 8 パッキン 9 ドリル部 12 絶縁層
フロントページの続き Fターム(参考) 3J034 AA04 BA13 BA14 BD02 BD03 CA01 3J040 AA01 AA12 BA01 EA16 FA05 HA07 HA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ山が形成された軸の一端部に頭部を形
    成したねじ本体と、このねじ本体の頭部を覆うキャップ
    とを備えており、 前記ねじ本体のうち少なくともワークと接触する部分の
    表面に、電気的に導通しない絶縁層が形成されている一
    方、 前記キャップは、ステンレス板やチタン板のような耐食
    性の高い素材からなっている、キャップ付きねじ。
  2. 【請求項2】前記ねじ本体における軸の他端にドリル部
    が形成されており、ねじ本体における軸のうち頭部寄り
    の部分に、前記キャップと同じ材質の金属板から成る座
    金と、ゴム等の弾性材からなるパッキンとが、座金が頭
    部寄りに位置するようにして嵌め込まれている、請求項
    1に記載したキャップ付きねじ。
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