JPS5913253Y2 - めつき用補助電極 - Google Patents

めつき用補助電極

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JPS5913253Y2
JPS5913253Y2 JP11385081U JP11385081U JPS5913253Y2 JP S5913253 Y2 JPS5913253 Y2 JP S5913253Y2 JP 11385081 U JP11385081 U JP 11385081U JP 11385081 U JP11385081 U JP 11385081U JP S5913253 Y2 JPS5913253 Y2 JP S5913253Y2
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JP
Japan
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ferrite
plating
auxiliary electrode
titanium core
titanium
Prior art date
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Application number
JP11385081U
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JPS5827369U (ja
Inventor
武喜 杉山
鉄也 小林
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、耐薬品性に優れためつき用補助電極に関する
めっき、特に樹脂めっきを行なう場合、ワークが複雑な
形状であると、ワークの対電極(アノード)に対し突出
している部分(以下、凸部という)と対電極に対し引込
んでいる部分(以下、凹部という)ではめっきの付着が
均一ではなく、一様なめつき層が得られないという問題
があった。
この問題を解決するために、従来よりワークの凹部付近
に補助電極、すなわち補助陽極を設け、凹部のつき廻り
性向上を計っていた。
この補助電極材料としては、通常、■ニッケル金属、■
チタンに白金めつきしたもの、■フェライトの3種があ
り、樹脂めっきラインにおいては、■のものが一般的に
使用されている。
しかしながら、前記■のニッケル金属、■のチタンに白
金めつきしたものは、寿命が短かく、コストが高いとい
う問題があるほか、めっき前処理液として使用する高ク
ロム酸エツチング液に弱く、前処理工程とめっき工程の
間で補助電極を脱着または掛は替えする作業が必要であ
る等の欠点がある。
前記■、■の材料の有する問題点を解決した電極材料と
して■のフェライトがある。
フェライトは、電気抵抗が高いため単独で使用すると不
適当であり、そのため、チタン棒を中芯としてその外周
にフェライトを設けて、導電性を高めた形状で使用され
ている。
しかしながら、フェライト電極の場合には、チタン中芯
とフェライトとを接着する導電性接着剤が、高クロム酸
エツチング液に弱く、接着剤の劣化によりフェライトが
脱落したり、あるいはチタン中芯とフェライトとの通電
不良を生じたりしていた。
また、樹脂めっき前処理工程で化学ニッケルめっきを行
なう場合に電極からクロム酸液が滲出して、化学ニッケ
ルの析出不良が生じることがある。
さらに、ワークの凹部に対し局部的にめっきつき廻り性
を上げ、ワークの凸部を絶縁するための絶縁方法及び接
着方法がない等の問題があり、樹脂めっきラインでは殆
んど使用されていないのが現状である。
本考案は、上述のフェライト補助電極の有する欠点を解
決するためのもので、安価で耐薬品性に優れたフェライ
ト補助電極を提供するものである。
すなわち、本考案めっき用補助電極は、一端が閉止した
円筒状フェライトと、前記フェライトの中空部にその一
端が前記フェライトの開口端面より突出した形で嵌入さ
れたチタン中芯と、前記フエライトとチタン中芯とを接
着するための導電性接着剤と、前記フェライトの外周に
あって少なくとも前記フェライトの開口端とチタン中芯
との接合部を被覆するポリ塩化ビニルパイプと、チタン
中芯とポリ塩化ビニルパイプとの間隙をシールする過飽
和ポリエステル樹脂層とからなることを特徴とするもの
である。
以下、本考案めっき補助電極を、図面に基づいて説明す
る。
第1図は、本考案めっき補助電極の一例を示す断面図で
ある。
図において、1は導電性の優れたチタン中芯で、一端部
には所定の長さのネジ部1aが形式されている。
このチタン中芯1の外周に導電性接着剤2を介してフェ
ライト3が装着される。
フェライト3は、前記チタン中芯1を被覆しうる内径を
有する断面路コの字の円筒形状で、フェライト3の開口
端面3aからチタン中芯1のネジ部1a形戒端部が所定
の長さだけ突出するようにしてチタン中芯1に装着され
る。
4は、フェライト3の外周とこのフェライト3の開口端
面3aより突出したチタン中芯部分とを連続して被覆す
るポリ塩化ビニルパイプ(以下、塩ビパイプという)で
あり、その一端4aはフェライト3の外周壁の長手方向
はぼ中央に位置し、他端4bはチタン中芯1のネジ部1
a直前まで伸びる位置にある。
従って、フェライト3の開口端面3aと該端面3aから
突出するチタン中芯1の外周は塩ビパイプ4で密着被覆
されている。
5は、チタン中芯1の外周と塩上パイプ4内周との間隙
をシールするための過飽和ポリエステル樹脂層である。
過飽和ポリエステル樹脂は、高クロム酸液に強いので、
塩ビパイプ4とチタン中芯1との間隙をシールした場合
、高クロム酸液が侵入して導電性接着剤2を侵すという
ことを防止する。
上記構造のフェライト補助電極を製造するには、例えば
次のようにして行なう。
断面路コの字状円筒形フェライト3の内周に導電性接着
剤2を塗布し、その後前記フェライト3の中空部へチタ
ン中芯1を挿入し、フェライト3の開口端面3aよリチ
タン中芯1のネジ部1a形成端部を突出させた状態で両
部材を固着する。
次いで、加熱・軟化した塩ビパイプを挿入し、冷却する
と塩ビパイプが収縮してフェライト3及びチタン中芯1
外周に密着被覆する。
同時に、チタン中芯1の外周と塩ビパイプ4との間隙に
過飽和ポリエステル樹脂を充填し、硬化させることによ
り、過飽和ポリエステル樹脂層5を塩ビパイプ4とチタ
ン中芯1との間に介在させ、この間隙をシールする。
過飽和ポリエステル樹脂層5は、同時に各部材間の接着
を確実にする。
過飽和ポリエステル樹脂を完全に硬化させた後に、補助
電極取付は部材への取付は性向上のために図中イの部分
に平面切削加工を施こす。
本考案補助電極を用いて、めっき処理をするには、第2
図に示すように、めっき液10を充填しためつき槽11
に、アノード12と、ワーク13.13を取り付けため
つきひっかけ(めっきハンガーとも言う)14とを対向
するようにして配設する。
アノード12及びめっきひっかけ14はそれぞれプラス
及びマイナスに帯電され、従って前記めっきひっかけ1
4の垂直シャツ)14aより水平に突設されたアーム1
4b、14bの先端に固定されたワーク13゜13は、
マイナスに帯電する。
前記めっきひっかけ14には、前記垂直シャツH4aと
平行に補助電極保持シャフト(以下、保持棒という)1
5が取りつけられており、この保持棒15には前記めっ
きひっかけ14に固定されたワーク13.13の凹部1
3a。
13a近傍に第1図で示した構造の補助電極A、Aが位
置するように固定されている。
保持棒15は、その上端が電源に接続されており、プラ
スに帯電する。
アノード12、めっきひっかけ14及び保持棒15はそ
れぞれの上端部が連結したユニット形式となっており、
この状態でめっき前処理工程である脱脂、酸洗い、ニッ
ケルめっきの処理工程をベルトコンベアで移動する。
第2図III部分を拡大したものを第3図に示す。
めっきひっかけ14の垂直シャツH4aと、保持棒15
の外周には、塩ビ等の絶縁性樹脂からなるゾールコート
により被覆層14 C及び15aが設けられている。
これは、マイナスに帯電する垂直シャフト14aとプラ
スに帯電する保持棒15との間に電界が生じ、垂直シャ
ツH4aにメッキ層が析出することを防ぐためである。
保持棒15には、所定の個所に突部15bが突設されて
おり、この突部15bの中央に穿設された孔15 Cに
、本考案補助電極Aのチタン中芯1のネジ部1aを挿入
し、突部15bの内側よりナツト16で締めつけること
により固定する。
このとき、ワーク13の凹部13a近傍にて凹部13a
と平行に補助電極Aのフェライト3が位置するように補
助電極Aの取り付は位置が調節される。
また、ワーク13の補助電極Aに対し最も近接するフラ
ンジ13Cにめっきが余分に付着することを防止するた
めに、塩ビパイプ4の長さを調節する。
このような状態で常法に従いめっきを行なうと、めっき
ワーク13.13のアノード12と対向する凸部13
b 、13 bにメッキ層が形成され、同時に、補助電
極A、Aとこれに対向するワークの凹部13 a 、1
3 aにもメッキ層が形成される。
このときワーク13.13のフランジ13 C,13C
は最も補助電極A、Aに近い位置にあるが、補助電極A
、Aのこれに対応する部分は絶縁性に優れた塩ビパイプ
4.4で被覆されているため、フランジ13 C,13
Cにめっきが付き過ぎることはない。
上記実施例においては、補助電極Aの端面(第1図中、
イで示す部分)に平面切削加工を施こしであるので、補
助電極Aを保持棒15の突部15bに螺着したとき、突
部15bの取り付は面と補助電極端面との密着性が良好
で、従って、高クロム酸液が補助電極Aの内部に侵入す
るということがない。
本考案補助陽極は、以上の記載から明らかなようにフェ
ライトとチタン中芯との外周に高クロム酸液に強くかつ
絶縁性の優れた塩ビパイプを設けたためめっき前処理工
程とめつき処理工程との間に補助電極脱着作業を行なわ
なくてすみ工程の省力化がはかれる。
また、フェライトとチタン中芯と塩ビパイプで槽底され
る間隙に高クロム酸液に強い過飽和ポリエステル樹脂を
充填したので、フェライトとチタン中芯との接合部が完
全にシールされ、しかも外部からの液の侵入が防げるた
め導電性接着剤の劣化が生じない。
従って、電極の耐久性が計られ、使用寿命が伸びる。
このとき、長期間の使用により過飽和ポリエステル樹脂
に万一亀裂が生じた場合でも、補助電極外周を塩ビパイ
プで被覆しているので液の侵入が良好に防止され、使用
寿命がより一層伸びる。
また、耐薬品性の優れた塩ビパイプでフェライト電極面
を適宜被覆しておくことにより、めっき前処理での高ク
ロム酸液の電極面侵入が少なくなり、クロム酸の滲出に
よる化学ニッケル析出不良が防止される。
また、電極を構成する各部材は、いずれも安価で入手が
容易であるため、従来のニッケル金属やチタンに白金め
つきを施こしたものに比べ安価ですみ、しかも性能が優
れるという利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案補助電極の構造を示す断面図、第2図は
第1図の構成の補助電極を用いて電解めっきを行なった
状態を示す模式図、第3図は前記第2図III部分の拡
大断面模式図である。 図中、1・・・・・・チタン中芯、2・・・・・・導電
性接着剤、3・・・・・・フェライト、4・・・・・・
塩ビパイプ、5・・・・・・過飽和ポリエステル樹脂層
、12・・・・・・アノード、13・・・・・・ワーク
、14・・・・・・めっきひっかけ、15・・・・・・
保持棒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端が閉止した円筒状フェライトと、前記フェライトの
    中空部にその一端が前記フェライトの開口端面より突出
    した形で嵌入されたチタン中芯と、前記フェライトとチ
    タン中芯とを接着するための導電性接着剤と、前記フェ
    ライトの外周にあって少なくとも前記フェライトの開口
    端とチタン中芯との接合部を被覆するポリ塩化ビニルパ
    イプと、チタン中芯とポリ塩化ビニルパイプとの間隙を
    シールする過飽和ポリエステル樹脂層とからなるめっき
    用補助電極。
JP11385081U 1981-07-31 1981-07-31 めつき用補助電極 Expired JPS5913253Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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Publication Number Publication Date
JPS5827369U JPS5827369U (ja) 1983-02-22
JPS5913253Y2 true JPS5913253Y2 (ja) 1984-04-19

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