JP2001329558A - 基礎杭の検査方法 - Google Patents

基礎杭の検査方法

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JP2001329558A
JP2001329558A JP2000154037A JP2000154037A JP2001329558A JP 2001329558 A JP2001329558 A JP 2001329558A JP 2000154037 A JP2000154037 A JP 2000154037A JP 2000154037 A JP2000154037 A JP 2000154037A JP 2001329558 A JP2001329558 A JP 2001329558A
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JP
Japan
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foundation pile
damage
inspecting
ground
foundation
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JP2000154037A
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Inventor
Yuji Takeuchi
祐二 武内
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熟練した技術者や高価な検査機器が不要とな
り、また、地盤を掘削する必要がないなど、労力もかか
らず、低廉な費用で、容易に基礎杭の損傷を検査するこ
とができる簡易な方法を提供する。 【解決手段】構造物構築用の中空コンクリ−ト製基礎杭
埋設時の損傷を検査する方法において、埋設後の基礎杭
の中空部内に水を充填して覆蓋部材で上部開口を覆蓋
し、一定時間経過後の水面位置の変動に基づいて基礎杭
の損傷有無を判断することを特徴とする基礎杭の検査方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物構築用の中
空コンクリ−ト製基礎杭の埋設後の損傷を検査する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重量のある建物や装置などの構造
物を構築するときには、地盤補強のため、鉄筋コンクリ
−ト、鉄骨鉄筋コンクリ−ト又は鉄筋コンクリ−トなど
で製造された長尺中空の基礎杭が多数埋設される。
【0003】通常前記基礎杭の埋設は、自由落下ハンマ
や圧力作動ハンマなどの杭打ち機などにより頭部を打撃
して地盤に打ち込む方法や基礎杭に振動を与えて地盤に
挿入する方法などがあるが、打撃や振動などの衝撃によ
る歪み、地震又は重機の接触などで基礎杭壁にクラック
などを生じる場合があった。従って、基礎杭の埋設後に
所定の検査方法により、基礎杭が損傷なく正常な強度を
もって埋設されているかが検査される。
【0004】従来の基礎杭の検査方法は、基礎杭をハン
マ−などで衝撃を与え、その振動を検知し、波形により
その損傷有無を判断する方法、基礎杭に振動波をあてて
応答スペクトルを測定して判断する方法などの間接的に
確認する方法や検査対象基礎杭の側面に沿ってボ−リン
グし、穿設した孔に小型カメラなどを挿入してその画像
で確認する方法、検査対象基礎杭の周囲を掘削して目視
により確認する方法などの直接確認する方法が採用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の基礎杭の検
査方法において、間接的に確認する方法では、ノイズに
よる誤認の発生の問題や実施にあたっては熟練した技術
者や高価な検査機器が必要であるなどの問題と共に、数
十メ−トルの深さの基礎杭などでは検査が困難となる問
題もあり、また、直接的に確認する方法では、地盤の掘
削労力、費用及び時間が費やされると共に、掘削部の埋
め戻しによる地盤強度の低下をきたす問題がある。
【0006】本発明は、前記の問題に鑑みてなされたも
のであり、熟練した技術者や高価な検査機器が不要とな
り、また、地盤を掘削する必要がないなど、労力もかか
らず、低廉な費用で、容易に基礎杭の損傷を検査するこ
とができる簡易な方法を提供する目的で成されたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、請求項1に記載の発明においては、
構造物構築用の中空コンクリ−ト製基礎杭埋設時の損傷
を検査する方法において、埋設後の基礎杭の中空部内に
水を充填して覆蓋部材で上部開口を覆蓋し、一定時間経
過後の水面位置の変動に基づいて基礎杭の損傷有無を判
断することを特徴とする基礎杭の検査方法である。前記
の構成により、熟練した技術者や高価な検査機器が不要
となり、また、地盤を掘削する必要がないなど、労力も
かからず、低廉な費用で、容易に基礎杭の損傷を検査す
ることができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明においては、
構造物構築用の中空コンクリ−ト製基礎杭埋設時の損傷
を検査する方法において、埋設後の基礎杭の中空部内に
界面活性剤を含有する水を充填して覆蓋部材で上部開口
を覆蓋し、一定時間経過後の水面位置の変動に基づいて
基礎杭の損傷有無を判断することを特徴とする基礎杭の
検査方法である。前記の構成により、熟練した技術者や
高価な検査機器が不要となり、また、地盤を掘削する必
要がないなど、労力もかからず、低廉な費用で、容易に
基礎杭の損傷を検査することができると共に界面活性剤
を含有する水を用いることにより、クラックなどへの浸
透が良好に行われ、損傷の有無がより一層明確に判断す
ることができる。
【0009】請求項3に記載の発明においては、請求項
1又は請求項2記載の基礎杭の検査方法において、正常
が明らかな基礎杭の水面変動と比較して著しい変動を示
した基礎杭を損傷有と判断することを特徴とする基礎杭
の検査方法である。前記の構成により、正常が明らかな
基礎杭の水面変動と比較するため、損傷の有無をより一
層明確に判断することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一実施の形態の基礎杭の
要部斜視図である。
【0011】符番1は地盤補強のため、地盤に埋設され
る長尺中空の基礎杭本体であり、鉄筋コンクリ−ト、鉄
骨鉄筋コンクリ−ト又は鉄筋コンクリ−トなどで製造さ
れてなる。符番2は基礎杭本体1の軸心部に設けられた
中空部、符番3は基礎杭の損傷有無を検査するために、
前記中空部2に充填された水又は界面活性剤含有水、ま
た、符番4は基礎杭の損傷部のクラックである。
【0012】次に一実施の形態の基礎杭の検査方法につ
いて述べる。重量のある建物や装置などの構造物を構築
するにあたり、基礎杭を、自由落下ハンマや圧力作動ハ
ンマなどの杭打ち機などにより頭部を打撃して地盤に打
ち込む方法や振動を与えて地盤に挿入する方法などによ
り、地盤に埋設する。
【0013】その後、構造物を構築する前に、打撃や振
動などの衝撃による歪み、地震又は重機の接触などによ
り基礎杭本体1にクラック4などを生じる場合があるた
め、損傷の有無が検査される。
【0014】検査の手順は、(イ)基礎杭本体1の頭部
周辺を掘削して頭部を地上に露出させる。(ロ)頭頂部
を湿った布切れなどで拭いて掃除をする。(ハ)中空部
2に水3を頭頂部近傍の所定位置まで充填する。(ニ)
基礎杭本体1の中空側側面に適宜な筆記用具で水面位置
を記入するか、又は、頭頂部から水面までの距離を測定
して記録する。(ホ)頭部をビニ−ルシ−トなどの覆蓋
部材で覆蓋し、上部開口から雨水などが入らないように
すると共に蒸発を抑制する。(ヘ)一定時間経過後の水
面位置の変化を測定する。
【0015】前記(ヘ)で測定した結果を正常が明らか
な基礎杭の水面変動と比較し、著しく変動しているとき
には、その基礎杭に損傷が有ると判断し、必要により、
目視などの更に詳細な検査方法でクラック4などの損傷
を確認する。なお、正常が明らかな基礎杭がない場合で
あっても、多数の基礎杭を比較することにより、その中
で著しく変動した基礎杭を発見することが可能であり、
その基礎杭に損傷が有ると判断することができる。
【0016】(実施例)工業ガス製造装置を設置するに
あたり、地盤強化のため多数埋設した中空基礎杭の損傷
有無を検査した結果、下記の通りであった。 試験結果 〔杭番号〕〔2日後水位低下量〕〔4日後水位低下量〕〔外観検査結果〕 (mm) (mm) 1 5 10 2 12 14 3 7 13 4 0 10 5 5 13 異常なし 6 8 13 異常なし 7 90 135 クラック有り なお、外観検査は基礎杭を抜いて目視により確認した。
【0017】前記の結果、杭番号1〜4は外観検査で異
常のない杭番号5及び6の水位低下と比較してあまり変
化がないため、正常であると判断された。杭番号7は異
常のない杭番号5及び6の水位低下と比較して著しく低
下速度が速く、損傷が有りと判断され、抜出して外観検
査をした結果、クラックが発見された。なお、正常な基
礎杭における水位の低下は、頭部をビニ−ルシ−トで覆
っただけで検査したため、ビニ−ルシ−トとの接触や蒸
発によるものと考えられる。
【0018】
【発明の効果】本発明は熟練した技術者や高価な検査機
器が不要となり、また、地盤を掘削する必要がないな
ど、労力もかからず、低廉な費用で、容易に基礎杭の損
傷を検査することができる簡易な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の基礎杭の要部斜視図
【符号の説明】
1:基礎杭本体 2:中空部 3:水 4:クラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物構築用の中空コンクリ−ト製基礎杭
    埋設時の損傷を検査する方法において、埋設後の基礎杭
    の中空部内に水を充填して覆蓋部材で上部開口を覆蓋
    し、一定時間経過後の水面位置の変動に基づいて基礎杭
    の損傷有無を判断することを特徴とする基礎杭の検査方
    法。
  2. 【請求項2】構造物構築用の中空コンクリ−ト製基礎杭
    埋設時の損傷を検査する方法において、埋設後の基礎杭
    の中空部内に界面活性剤を含有する水を充填して覆蓋部
    材で上部開口を覆蓋し、一定時間経過後の水面位置の変
    動に基づいて基礎杭の損傷有無を判断することを特徴と
    する基礎杭の検査方法。
  3. 【請求項3】正常が明らかな基礎杭の水面変動と比較し
    て著しい変動を示した基礎杭を損傷有と判断することを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の基礎杭の検査方
    法。
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