JP2001329292A - 熱交換器フィン用洗浄剤 - Google Patents
熱交換器フィン用洗浄剤Info
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- JP2001329292A JP2001329292A JP2000154071A JP2000154071A JP2001329292A JP 2001329292 A JP2001329292 A JP 2001329292A JP 2000154071 A JP2000154071 A JP 2000154071A JP 2000154071 A JP2000154071 A JP 2000154071A JP 2001329292 A JP2001329292 A JP 2001329292A
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- cleaning agent
- detergent
- cleaning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱交換器フィンの腐食が極めて小さく、かつ
熱交換器フィンに付着した汚れを強力に洗浄できる熱交
換器フィン用洗浄剤を提供する。 【解決手段】 特定２種のアミンオキサイド系化合物か
ら選択される１種類以上のアミンオキシドと水とを含有
する熱交換器フィン用洗浄剤。
熱交換器フィンに付着した汚れを強力に洗浄できる熱交
換器フィン用洗浄剤を提供する。 【解決手段】 特定２種のアミンオキサイド系化合物か
ら選択される１種類以上のアミンオキシドと水とを含有
する熱交換器フィン用洗浄剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は室内空調設備に代表
される、空気などの加熱又は冷却に使用される熱交換器
フィンに付着した汚れを除去する洗浄剤の組成に関す
る。ここでいう熱交換器フィンとは厚さが0.1mm程度の
薄い金属の板（アルミニウム等）が正面に対して垂直方
向に、１mm程度の間隔で無数に並べられたものを指す。
される、空気などの加熱又は冷却に使用される熱交換器
フィンに付着した汚れを除去する洗浄剤の組成に関す
る。ここでいう熱交換器フィンとは厚さが0.1mm程度の
薄い金属の板（アルミニウム等）が正面に対して垂直方
向に、１mm程度の間隔で無数に並べられたものを指す。
【０００２】
【従来の技術】熱交換器フィンは室内においてよく見ら
れる汚れ（油やほこり、タバコのヤニなど）の付着によ
りその表面が汚染される。そして、最近の室内空調設備
に取り付けられている熱交換器フィンには、結露水の排
水を促進させるために表面に親水化処理を施しているも
のが多く見られるが、上述した汚れの付着により表面が
撥水性となるため結露水の排水が阻害され易くなる。こ
の結果、空気の循環効率が悪くなり冷却効率が低下す
る。さらに汚れを長期間放置させた場合には、汚れの上
にカビや細菌などが繁殖するため、空調器を始動させた
場合にカビや細菌などが空間に放出されることが懸念さ
れる。
れる汚れ（油やほこり、タバコのヤニなど）の付着によ
りその表面が汚染される。そして、最近の室内空調設備
に取り付けられている熱交換器フィンには、結露水の排
水を促進させるために表面に親水化処理を施しているも
のが多く見られるが、上述した汚れの付着により表面が
撥水性となるため結露水の排水が阻害され易くなる。こ
の結果、空気の循環効率が悪くなり冷却効率が低下す
る。さらに汚れを長期間放置させた場合には、汚れの上
にカビや細菌などが繁殖するため、空調器を始動させた
場合にカビや細菌などが空間に放出されることが懸念さ
れる。
【０００３】このような熱交換器フィン上に付着した汚
れを除去する洗浄剤として、以下のような先行技術が知
られている。例えば、特開平8-157899号公報には、熱交
換器フィンに対して噴霧された洗浄液がフィンに付着し
た後に発泡し、その発泡した洗浄液がフィンの間に長時
間保持されることにより洗浄力を高めることを特徴とし
たエアゾール式の洗浄剤が、特開平10-140196号公報に
は、カルボキシエチルチオコハク酸塩、界面活性剤、テ
ルペノイドを含有し、フィンを腐食させることなく洗浄
可能とすることを特徴とした洗浄剤が、特開平11-92795
号公報には、界面活性剤を洗浄成分として含有し、チア
ゾロン系・クロロフェノール系・第4級アンモニウム塩
系の殺菌剤を配合させることにより、微生物やカビを殺
菌させることを特徴とするエアゾール式の洗浄剤が、特
開平11-152498号公報には、非イオン系界面活性剤、リ
モネン、低級アルコール類を含有し、溶液を中性にする
ことにより金属を腐食させることなく洗浄可能とするこ
とを特徴とするエアゾール式の洗浄剤が開示されてい
る。
れを除去する洗浄剤として、以下のような先行技術が知
られている。例えば、特開平8-157899号公報には、熱交
換器フィンに対して噴霧された洗浄液がフィンに付着し
た後に発泡し、その発泡した洗浄液がフィンの間に長時
間保持されることにより洗浄力を高めることを特徴とし
たエアゾール式の洗浄剤が、特開平10-140196号公報に
は、カルボキシエチルチオコハク酸塩、界面活性剤、テ
ルペノイドを含有し、フィンを腐食させることなく洗浄
可能とすることを特徴とした洗浄剤が、特開平11-92795
号公報には、界面活性剤を洗浄成分として含有し、チア
ゾロン系・クロロフェノール系・第4級アンモニウム塩
系の殺菌剤を配合させることにより、微生物やカビを殺
菌させることを特徴とするエアゾール式の洗浄剤が、特
開平11-152498号公報には、非イオン系界面活性剤、リ
モネン、低級アルコール類を含有し、溶液を中性にする
ことにより金属を腐食させることなく洗浄可能とするこ
とを特徴とするエアゾール式の洗浄剤が開示されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の洗
浄剤では熱交換器フィン上に付着した汚れを完全に除去
させることができず、中には洗浄後にフィンを腐食させ
るようなものもある。さらに、ABS樹脂やポリスチロー
ル樹脂等、熱交換器の本体を構成するプラスチック類に
割れを発生させる洗浄剤も認められ、そのような洗浄剤
を使用した場合には、結露水を受けるために付属されて
いるプラスチック製のトレーに割れを発生させることが
確認されている。
浄剤では熱交換器フィン上に付着した汚れを完全に除去
させることができず、中には洗浄後にフィンを腐食させ
るようなものもある。さらに、ABS樹脂やポリスチロー
ル樹脂等、熱交換器の本体を構成するプラスチック類に
割れを発生させる洗浄剤も認められ、そのような洗浄剤
を使用した場合には、結露水を受けるために付属されて
いるプラスチック製のトレーに割れを発生させることが
確認されている。
【０００５】本発明の課題は、熱交換器フィンの腐食や
プラスチックの損傷が極めて小さく、かつ熱交換器フィ
ンに付着した汚れを強力に洗浄できる熱変換器フィン用
洗浄剤を提供することである。
プラスチックの損傷が極めて小さく、かつ熱交換器フィ
ンに付着した汚れを強力に洗浄できる熱変換器フィン用
洗浄剤を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の一般式
(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物
よりなる群から選択される１種類以上のアミンオキシド
と水とを含有する熱交換器フィン用洗浄剤に関する。
(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物
よりなる群から選択される１種類以上のアミンオキシド
と水とを含有する熱交換器フィン用洗浄剤に関する。
【０００７】
【化２】
【０００８】〔式中、R1は炭素数4〜18の炭化水素基、
好ましくは炭素数4〜14のアルキル基であり、R2、R3は
それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキル基、R4は炭素
数3〜17の炭化水素基、nは1〜5の数を意味する。〕
好ましくは炭素数4〜14のアルキル基であり、R2、R3は
それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキル基、R4は炭素
数3〜17の炭化水素基、nは1〜5の数を意味する。〕
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤の必須成分は上記
一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される
化合物の一種類以上の化合物（以下(a)成分という）で
ある。一般式(I)中、好ましいR1は炭素数8〜14で、配合
適正及び洗浄力の面からR2、R3はメチル基が好ましい。
一般式(II)中、好ましいR4は炭素数7〜13で、洗浄力の
面からnは３が、R2、R3はメチル基が好ましい。(a)成分
としては洗浄力と基材損傷性の点から一般式(II)の化合
物を使用することがより好ましい。
一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表される
化合物の一種類以上の化合物（以下(a)成分という）で
ある。一般式(I)中、好ましいR1は炭素数8〜14で、配合
適正及び洗浄力の面からR2、R3はメチル基が好ましい。
一般式(II)中、好ましいR4は炭素数7〜13で、洗浄力の
面からnは３が、R2、R3はメチル基が好ましい。(a)成分
としては洗浄力と基材損傷性の点から一般式(II)の化合
物を使用することがより好ましい。
【００１０】一般式(I)で表される化合物の具体例とし
てはブチルジメチルアミンオキシド、ヘキシルジメチル
アミンオキシド、オクチルジメチルアミンオキシド、デ
シルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミン
オキシドなどが挙げられる。
てはブチルジメチルアミンオキシド、ヘキシルジメチル
アミンオキシド、オクチルジメチルアミンオキシド、デ
シルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミン
オキシドなどが挙げられる。
【００１１】一般式(II)で表される化合物の具体例とし
てはブチル酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、
カプロン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、カ
プリル酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、カプ
リン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ラウリ
ン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げら
れる。
てはブチル酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、
カプロン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、カ
プリル酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、カプ
リン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ラウリ
ン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げら
れる。
【００１２】これらの中で好ましいアミンオキシドはデ
シルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミン
オキシド、カプリン酸アミドプロピルジメチルアミンオ
キシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキ
シドである。
シルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミン
オキシド、カプリン酸アミドプロピルジメチルアミンオ
キシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキ
シドである。
【００１３】本発明の洗浄剤は(a)成分を0.1〜20重量％
含有することが好ましく、より好ましくは1〜10重量％
である。
含有することが好ましく、より好ましくは1〜10重量％
である。
【００１４】本発明の洗浄剤には、20℃におけるpHを7
以上にするためにアルカリ剤（以下、(b)成分という）
を配合することが好ましい。アルカリ剤としては、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、オルトケイ酸ナ
トリウム、メタケイ酸ナトリウム、2号ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム、等のケイ酸塩、下記一般式(b1)〜
(b4)で表されるアミン化合物、2-アミノ-2-メチル-1-プ
ロパノール等が挙げられ、その他、弱酸と強塩基であっ
てもよい。
以上にするためにアルカリ剤（以下、(b)成分という）
を配合することが好ましい。アルカリ剤としては、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、オルトケイ酸ナ
トリウム、メタケイ酸ナトリウム、2号ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム、等のケイ酸塩、下記一般式(b1)〜
(b4)で表されるアミン化合物、2-アミノ-2-メチル-1-プ
ロパノール等が挙げられ、その他、弱酸と強塩基であっ
てもよい。
【００１５】
【化３】
【００１６】〔式中、R5、R8、R10、R12、R14、R16、R
17はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R6、R7、R9、R11、R13、R15はそれぞれ水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜3のヒドロキシア
ルキル基を示す。〕 これらの中で、(a)成分との併用で基材の損傷性が極め
て小さく、洗浄力の向上効果の高い、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ア
ンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モルホリン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールが
好ましい。
17はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R6、R7、R9、R11、R13、R15はそれぞれ水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜3のヒドロキシア
ルキル基を示す。〕 これらの中で、(a)成分との併用で基材の損傷性が極め
て小さく、洗浄力の向上効果の高い、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ア
ンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モルホリン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールが
好ましい。
【００１７】本発明の洗浄剤は(b)成分を0.01〜5重量％
含有することが好ましく、より好ましくは0.1〜1重量％
である。
含有することが好ましく、より好ましくは0.1〜1重量％
である。
【００１８】本発明の洗浄剤は、その他任意の成分とし
てエタノール、プロパノールに代表されるアルコール
類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン等に代表されるポリオール系溶剤を、本発明の性
能を阻害しない又は向上させる範囲で、任意の量を含有
することが可能である。
てエタノール、プロパノールに代表されるアルコール
類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン等に代表されるポリオール系溶剤を、本発明の性
能を阻害しない又は向上させる範囲で、任意の量を含有
することが可能である。
【００１９】本発明の洗浄剤は、その他任意の成分とし
て、界面活性剤、防菌・防カビ剤、色素、香料等を本発
明の性能を阻害しない範囲で任意の量を含有することが
可能である。
て、界面活性剤、防菌・防カビ剤、色素、香料等を本発
明の性能を阻害しない範囲で任意の量を含有することが
可能である。
【００２０】本発明の洗浄剤の形態は、残部を水とする
液体であり、洗浄力を高め、基材への損傷を低減する点
で、20℃におけるpHが7〜13、更に7.5〜13、特に8〜11
であることが好ましい。
液体であり、洗浄力を高め、基材への損傷を低減する点
で、20℃におけるpHが7〜13、更に7.5〜13、特に8〜11
であることが好ましい。
【００２１】本発明の洗浄剤は、LPG等の噴射剤を使用
したエアゾール式の噴霧方法の他に、噴射剤を用いない
手動式のスプレー容器による噴霧方法に使用できる。特
に後者の手動式スプレーにより起泡させて対象面に付着
させることが好ましい。本発明でいう手動式スプレー装
置とは噴射剤を使用せず、且つ手動の加圧によりスプレ
ーすることができるものを指し、トリガー式又はポンプ
式と呼ばれるものが挙げられる。本発明ではトリガー式
が好ましく、特に実開平4-17855号公報、実開平4-37554
号公報、特開平8-84945号公報及び特開平9-122547号公
報記載の蓄圧機構を備えたトリガー式のスプレー装置
が、液のボタ落ち防止やスプレー特性の点からより好ま
しい。
したエアゾール式の噴霧方法の他に、噴射剤を用いない
手動式のスプレー容器による噴霧方法に使用できる。特
に後者の手動式スプレーにより起泡させて対象面に付着
させることが好ましい。本発明でいう手動式スプレー装
置とは噴射剤を使用せず、且つ手動の加圧によりスプレ
ーすることができるものを指し、トリガー式又はポンプ
式と呼ばれるものが挙げられる。本発明ではトリガー式
が好ましく、特に実開平4-17855号公報、実開平4-37554
号公報、特開平8-84945号公報及び特開平9-122547号公
報記載の蓄圧機構を備えたトリガー式のスプレー装置
が、液のボタ落ち防止やスプレー特性の点からより好ま
しい。
【００２２】手動式のスプレー容器を用いる場合、一回
の排出量は、好ましくは0.1〜1.2ｇ、より好ましくは0.
2〜1.0ｇ、最も好ましくは0.25〜0.8ｇであり、さらに
は、洗浄対象面から15cm離れた場所から噴霧した時、一
回の噴霧で洗浄対象面に該洗浄剤が付着する面積が、好
ましくは50〜800cm2、より好ましくは100〜600cm2にな
るスプレー特性を有するものがよい。
の排出量は、好ましくは0.1〜1.2ｇ、より好ましくは0.
2〜1.0ｇ、最も好ましくは0.25〜0.8ｇであり、さらに
は、洗浄対象面から15cm離れた場所から噴霧した時、一
回の噴霧で洗浄対象面に該洗浄剤が付着する面積が、好
ましくは50〜800cm2、より好ましくは100〜600cm2にな
るスプレー特性を有するものがよい。
【００２３】
【発明の効果】本発明の洗浄剤は、従来の洗浄剤では除
去することが困難であった熱交換器フィン上に付着した
汚れを効率よく洗浄し、かつ熱交換器フィンの腐食や熱
交換器の本体を構成するプラスチックに対する損傷が極
めて小さい熱交換器フィン用洗浄剤である。
去することが困難であった熱交換器フィン上に付着した
汚れを効率よく洗浄し、かつ熱交換器フィンの腐食や熱
交換器の本体を構成するプラスチックに対する損傷が極
めて小さい熱交換器フィン用洗浄剤である。
【００２４】
【実施例】表１に示す洗浄剤を調製し、以下の評価を行
った。結果を表１に示す。
った。結果を表１に示す。
【００２５】（１）モデルヤニ汚れ洗浄力 40枚のアルミ板(76mm×26mm×1mm)に５本分のタバコの
煙を強制的に接触させ、半日放置したものをモデルヤニ
汚れとした。脱脂綿(10mm×5mm×3mm)をモデルヤニ汚れ
上にのせ、その上から洗浄液を0.5g滴下させ、1分間湿
布した後にイオン交換水によって洗浄液を流し、除去さ
れたヤニ汚れ部分の面積から洗浄率を求めた。洗浄率
は、各洗浄剤につき、任意に抽出した10枚のモデルヤニ
汚れについて測定し、その平均値で以下の基準に従って
洗浄力の評価を行った。 5点…洗浄率80％以上100％以下 4点…洗浄率60％以上80％未満 3点…洗浄率40％以上60％未満 2点…洗浄率20％以上40％未満 1点…洗浄率0％以上20％未満。
煙を強制的に接触させ、半日放置したものをモデルヤニ
汚れとした。脱脂綿(10mm×5mm×3mm)をモデルヤニ汚れ
上にのせ、その上から洗浄液を0.5g滴下させ、1分間湿
布した後にイオン交換水によって洗浄液を流し、除去さ
れたヤニ汚れ部分の面積から洗浄率を求めた。洗浄率
は、各洗浄剤につき、任意に抽出した10枚のモデルヤニ
汚れについて測定し、その平均値で以下の基準に従って
洗浄力の評価を行った。 5点…洗浄率80％以上100％以下 4点…洗浄率60％以上80％未満 3点…洗浄率40％以上60％未満 2点…洗浄率20％以上40％未満 1点…洗浄率0％以上20％未満。
【００２６】（２）モデル油汚れ洗浄力 アルミ板(76×26×1mm)上に、一般家庭でてんぷらの製
造に使用したサラダ油を10mg/cm2塗布し3ヶ月室温で放
置したものを、モデル油汚れとした。このモデル油汚れ
に対し、トリガー式スプレー容器に充填した洗浄液をお
よそ1gスプレーして20秒間放置させた後の洗浄力を前記
（１）同様に評価した。
造に使用したサラダ油を10mg/cm2塗布し3ヶ月室温で放
置したものを、モデル油汚れとした。このモデル油汚れ
に対し、トリガー式スプレー容器に充填した洗浄液をお
よそ1gスプレーして20秒間放置させた後の洗浄力を前記
（１）同様に評価した。
【００２７】（３）プラスチック損傷性 ABS樹脂板(70mm×10mm×1mm)及びポリスチロール樹脂板
(70mm×10mm×1mm)の70mmの長辺を68mmになるように長
手中央付近で曲げて応力を加えた。脱脂綿(10mm×5mm×
3mm)を上述した基板上にのせ、その上から洗浄剤を0.5g
滴下し、1週間(20℃又は60℃)湿布させた後に以下の基
準に従って目視により損傷性の評価を行った。 ◎：見かけ上の割れがなく、さらに強い応力を加えて曲
げても割れることがない ○：見かけ上の割れはないが、さらに強い応力を加えて
曲げた場合にひびがわずかに発生する △：見かけ上の割れはないが、さらに強い応力を加えて
曲げた場合に割れが発生する ×：見かけ上の割れが認められる。
(70mm×10mm×1mm)の70mmの長辺を68mmになるように長
手中央付近で曲げて応力を加えた。脱脂綿(10mm×5mm×
3mm)を上述した基板上にのせ、その上から洗浄剤を0.5g
滴下し、1週間(20℃又は60℃)湿布させた後に以下の基
準に従って目視により損傷性の評価を行った。 ◎：見かけ上の割れがなく、さらに強い応力を加えて曲
げても割れることがない ○：見かけ上の割れはないが、さらに強い応力を加えて
曲げた場合にひびがわずかに発生する △：見かけ上の割れはないが、さらに強い応力を加えて
曲げた場合に割れが発生する ×：見かけ上の割れが認められる。
【００２８】（４）アルミニウムの腐食 アルミ板(50mm×20mm×1mm)を洗浄液(20℃又は60℃)200
mlに14日間浸漬させた後にその重量変化を測定し、以下
の基準に従って腐食の評価を行った。このとき、重量変
化の絶対値が大きいものほど腐食が進行していることを
示す。 ○：重量変化が±1mg/cm2以下（腐食なし） ×：重量変化が±1mg/cm2以上（腐食あり）
mlに14日間浸漬させた後にその重量変化を測定し、以下
の基準に従って腐食の評価を行った。このとき、重量変
化の絶対値が大きいものほど腐食が進行していることを
示す。 ○：重量変化が±1mg/cm2以下（腐食なし） ×：重量変化が±1mg/cm2以上（腐食あり）
【００２９】
【表１】
【００３０】（注） ・ポリオキシエチレンアルキルエーテル：平均炭素数13
の直鎖2級アルコールに、エチレンオキシドを平均7.0モ
ル付加させたもの。 ・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム：エチレンオキシド平均付加モル数4.0
の直鎖2級アルコールに、エチレンオキシドを平均7.0モ
ル付加させたもの。 ・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム：エチレンオキシド平均付加モル数4.0
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１３年６月１２日（２００１．６．１
２）
２）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 熱交換器フィン用洗浄剤
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】本発明の課題は、熱交換器フィンの腐食や
プラスチックの損傷が極めて小さく、かつ熱交換器フィ
ンに付着した汚れを強力に洗浄できる熱交換器フィン用
洗浄剤を提供することである。
プラスチックの損傷が極めて小さく、かつ熱交換器フィ
ンに付着した汚れを強力に洗浄できる熱交換器フィン用
洗浄剤を提供することである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 卓巳 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 佃 一訓 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Ｆターム(参考） 4H003 AB31 AC08 AC15 AC17 BA12 DA14 DB01 EA15 EB04 EB05 EB14 ED02 FA15 FA28
Claims (2)
- 【請求項１】 下記の一般式(I)で表される化合物及び
一般式(II)で表される化合物よりなる群から選択される
１種類以上のアミンオキシドと水とを含有する熱交換器
フィン用洗浄剤。 【化１】 〔式中、R1は炭素数4〜18の炭化水素基、R2、R3はそれ
ぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキル基、R4は炭素数3
〜17の炭化水素基、nは1〜5の数を意味する。〕 - 【請求項２】 20℃におけるpHが7〜13である請求項1に
記載の熱交換器フィン用洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000154071A JP3523150B2 (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 熱交換器フィン用洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000154071A JP3523150B2 (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 熱交換器フィン用洗浄剤 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003138585A Division JP2004002861A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 熱交換器フィン用洗浄剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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