JP2001328641A - 袋 - Google Patents

Info

Publication number
JP2001328641A
JP2001328641A JP2000149720A JP2000149720A JP2001328641A JP 2001328641 A JP2001328641 A JP 2001328641A JP 2000149720 A JP2000149720 A JP 2000149720A JP 2000149720 A JP2000149720 A JP 2000149720A JP 2001328641 A JP2001328641 A JP 2001328641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
film material
layer made
fragrance
perfume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000149720A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Inagawa
義則 稲川
Takeshi Abe
武史 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000149720A priority Critical patent/JP2001328641A/ja
Publication of JP2001328641A publication Critical patent/JP2001328641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニルを用いることなく、特定の調合香
料に対する保香性と、ピンホールの発生を抑制する機能
とを兼ね備えることのできる袋を提供する。 【解決手段】 20℃における蒸気圧が2.6Pa以上
の香料を30〜100重量%含有する調合香料を含む液
体洗浄剤を密封収容する複層フィルム材料からなる袋1
0であって、前記複層フィルム材料は、少なくとも側壁
部フィルム11において延伸ポリアミドからなる外側層
と、ポリエチレンテレフタレートからなる中間層と、ポ
リエチレンからなる内側層とを含む。調合香料がテルペ
ン若しくはそのエステル化合を含有することが好まし
い。また調合香料は、液体洗浄剤に0.001〜10重
量%含まれることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は20℃における蒸気圧が
2.6Pa以上の香料を30〜100重量%含有する調
合香料を含む液体を収容する袋に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】20℃
における蒸気圧が2.6Pa以上の香料として例えばリ
モネン、リナロール、シトラール、リナリルアセテー
ト、L−メントール、カンファー等を30〜100重量
%含有する調合香料を含む液体は、液体洗浄剤等として
用いられるが、このような液体製品は、例えば詰替用と
して合成樹脂製のフィルム材料からなる袋に密封収容さ
れて、流通、販売される場合がある。
【0003】このような液体製品を密封収容する袋は、
調合香料を外部に逃がさない保香性と、流通時等におけ
るピンホールの発生を抑制する機能とを兼ね備える必要
があるため、従来の技術によれば、塩化ビニルによって
覆われた延伸ポリアミド(ONy)を外側層とし、線状
低密度ポリエチレン(L−LDPE)を内側層とする複
数層フィルム材料を用いて袋を形成していた。かかる複
数層フィルム材料によれば、延伸ポリアミドによってピ
ンホールの発生を抑制できると共に、延伸ポリアミドを
覆う塩化ビニルによって上記特定の調合香料の漏れを効
果的に防止することができる。
【0004】上記従来の袋によれば、塩化ビニルの存在
によって、近年考慮されている環境等に影響を及ぼすこ
とになるという課題があった。
【0005】本発明は、塩化ビニルを用いることなく、
上記特定の調合香料に対する保香性と、ピンホールの発
生を抑制する機能とを兼ね備えることのできる袋の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、20℃におけ
る蒸気圧が2.6Pa以上の香料を30〜100重量%
含有する調合香料を含む液体を密封収容する複数層フィ
ルム材料からなる袋であって、前記複数層フィルム材料
は、延伸ポリアミドからなる外側層と、ポリエチレンテ
レフタレートからなる中間層と、ポリエチレンからなる
内側層とを含む袋を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態にかか
る袋10は、図1に示すように、20℃における蒸気圧
が2.6Pa以上の香料を30〜100重量%含有する
調合香料を含む液体である液体洗浄剤を、密封状態で収
容する詰替用の容器として用いられる自立袋10であ
る。この自立袋10は、後述する可撓性の複数層フィル
ム材料からなる一対の側壁フィルム11と、同じく後述
する可撓性の複数層フィルム材料からなる底壁フィルム
12とを、その縁部をシールして袋状に一体化し、液体
を収容する収容部16を形成したものである。
【0008】20℃における蒸気圧が2.6Pa以上の
香料を30〜100重量%含有する調合香料は、テルペ
ン若しくはそのテルペン化物を含むときに効果が顕著で
ある。また、20℃における蒸気圧が2.6Pa以上の
香料としては、洗浄剤等に用いられる香料であれば特に
制限されることなく用いることができるが、例えばリモ
ネン、リナロール、シトラール、リナリルアセテート、
L−メントール、カンファーを用いるときに香料の漏れ
を防止する効果が顕著である。リモネンを含む天然香
料、カンファーを含む天然香料、L−メントールを含む
天然香料、リナロールを含む天然香料等を用いることも
できる。これらの香料は、例えばオレンジ系香料、ライ
ム系香料、ハープ系香料として使用される。さらに、調
合香料は、液体洗浄剤に0.001〜10重量%含まれ
るときに効果が顕著である。
【0009】本実施形態によれば、一対の側壁フィルム
11を構成する複数層フィルム材料は、延伸ポリアミド
からなる外側層と、ポリエチレンテレフタレートからな
る中間層と、ポリエチレンからなる内側層とからなる。
【0010】外側層を構成する延伸ポリアミドは、例え
ば一軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリアミドのいずれも
使用することができる。また、外側層の厚さは5〜50
μmとすることが好ましい。延伸ポリアミドを外側層と
することにより、運搬時や取扱時の衝撃等により液体洗
浄剤を収容した自立袋10にピンホールが発生するのを
効果的に抑制することが可能になる。なお、ピンホール
は、自立袋10に収容された液体洗浄剤は通過させない
が、調合香料による揮散ガスは通過させる程度の微細な
孔である。
【0011】中間層はポリエチレンテレフタレートから
なり、5〜30μmの厚さとすることが、内容物中の香
料が自立袋10の外部へ漏れることを防止する点で好ま
しい。ポリエチレンテレフタレートを中間層とすること
により、自立袋10は上記所定の調合香料に対する優れ
た保香性を備えることになる。
【0012】内側層を構成するポリエチレンは、例えば
線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、低密度ポリ
エチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDP
E)等を使用することができる。また、内側層の厚さは
50〜200μmとすることが好ましい。この内側層
は、側壁フィルム11や底壁フィルム12の縁部をシー
ルする際の接着層となるものである。
【0013】本実施形態によれば、底壁フィルム12を
構成する複数層フィルム材料は、延伸ポリアミドからな
る外側層と、ポリエチレンからなる内側層とからなる。
外側層を構成する延伸ポリアミドは、例えば一軸延伸ポ
リアミド、二軸延伸ポリアミドのいずれも使用すること
ができる。また、外側層の厚さは5〜50μmとするこ
とが好ましい。内側層を構成するポリエチレンは、例え
ば線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン等を使用することができる。また、内側
層の厚さは50〜200μmとすることが好ましい。
【0014】なお、側壁フィルム11を構成する複数層
フィルム材料及び底壁フィルム12を構成する複数層フ
ィルム材料は、透明な場合に紫外線吸収剤である例えば
チヌビンを有することが好ましい。
【0015】そして、本実施形態の自立袋10によれ
ば、一対の側壁フィルム11を構成する複数層フィルム
材料が、延伸ポリアミドからなる外側層と、ポリエチレ
ンテレフタレートからなる中間層と、ポリエチレンから
なる内側層とからなるので、塩化ビニルを用いることな
く、中間層により上記特定の調合香料に対する保香性を
備えると共に、外側層によりピンホールの発生を抑制す
る機能を備えることができる。
【0016】本発明は上記実施形態に限定されることな
く種々の変更が可能である。例えば、20℃における蒸
気圧が2.6Pa以上の香料を30〜100重量%含有
する調合香料を含む液体は、必ずしも液体洗浄剤である
必要はない。また、自立袋の全体を延伸ポリアミドから
なる外側層と、ポリエチレンテレフタレートからなる中
間層と、ポリエチレンからなる内側層とからなる複数層
フィルム材料によって構成することもできる。さらに、
本発明の袋は、必ずしも自立袋である必要はなく、複数
層フィルム材料を用いてなる種々の形態の袋として採用
することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明の袋
を更に詳細に説明する。
【0018】〔実施例1及び比較例1〜3〕一対の側壁
フィルムを構成する複数層フィルム材料及び底壁フィル
ムを構成する複数層フィルム材料が表1に示すような層
構成である上記実施形態の自立袋と同様の形状の袋に、
20℃における蒸気圧が2.6Pa以上の香料を30〜
100重量%含有する調合香料を含む液体洗浄剤とし
て、商品名バスマジックリン(花王株式会社製)を密封
収容し、実施例1及び比較例1〜3の自立袋を得た。こ
れらの自立袋について表2に示す保存条件及び保存期間
で保香性の評価を以下のようにして行った。また、ピン
ホール発生の評価を以下のようにして行った。一方、比
較基準品として、従来の技術に相当する塩化ビニルによ
って覆われたONyを外側層とし、L−LDPEを内側
層とする複数層フィルム材料を用いて形成した自立袋に
ついて、同様の保香性の評価及びピンホール発生の評価
を行った。評価の結果を表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】〔保香性の評価〕各保存条件下における2
0日間の保存期間が経過した後の各密封状態の自立袋に
ついて、周囲の匂いの程度を評価し、匂いの弱い順に
A,B,C,D,Eの五段階の評価を行った。A,B,
Cを合格、D,Eを不合格とした。
【0022】〔ピンホール発生の評価〕ピンホール発生
の評価は、実施例1及び比較例1〜3の自立袋を構成す
る複数層フィルム材料に対してゲルボテスターで曲げや
ひねりの外力を加え、これらの複数層フィルム材料にピ
ンホールを発生させることによって行う。ゲルボテスタ
ーは、円板にフィルム材料を筒状に装着し、回転可動円
板が前進しながら回転し、フィルムに屈曲を与える装置
である。この動作を所定回数繰り返してピンホールを発
生させる。ゲルボテスターで外力を加えた複数層フィル
ム材料の下に白紙を置き、該フィルム材料の上からイン
クを垂らす。ピンホールが存在する場合、白紙にインク
がつき×の評価となり、ピンホールが無い場合、白紙に
インクがつかず○の評価とした。
【0023】表1の試験結果によれば、比較例1及び比
較例2の自立袋では、気温40℃、湿度80%の高温多
湿条件下で調合香料による匂いが漏れ、比較基準品と同
等の評価が得られなかった。また比較例3の自立袋では
複数層フィルム材料にピンホールの発生がみられた。こ
れらに対し、本発明に係る実施例1の自立袋では、全て
の保存条件下における保香性の評価、及びピンホール発
生の評価で、比較基準品と同等の評価が得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明の袋によれば、塩化ビニルを用い
ることなく、20℃における蒸気圧が2.6Pa以上の
香料を30〜100重量%含有する調合香料に対する保
香性と、ピンホールの発生を抑制する機能とを兼ね備え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自立袋の正面図であ
る。
【符号の説明】
10 自立袋 11 側壁フィルム 12 底壁フィルム 16 収容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AB25 BA27 BA28 BA36 BA55 BC18 EA17 EA23 EA30 FA04 GA01 HM01 HN05 4F100 AK04C AK06 AK42B AK46A BA03 BA10A BA10C DA02 EJ37A GB15 JD02 JK14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20℃における蒸気圧が2.6Pa以上
    の香料を30〜100重量%含有する調合香料を含む液
    体を密封収容する複数層フィルム材料からなる袋であっ
    て、 前記複数層フィルム材料は、少なくとも側壁部において
    延伸ポリアミドからなる外側層と、ポリエチレンテレフ
    タレートからなる中間層と、ポリエチレンからなる内側
    層とを含む袋。
  2. 【請求項2】 前記調合香料がテルペン若しくはそのエ
    ステル化物を含有する請求項1記載の袋。
  3. 【請求項3】 前記調合香料が、前記液体に0.001
    〜10重量%含まれる請求項1又は2に記載の袋。
  4. 【請求項4】 前記液体が液体洗浄剤である請求項1〜
    3のいずれかに記載の袋。
JP2000149720A 2000-05-22 2000-05-22 Pending JP2001328641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000149720A JP2001328641A (ja) 2000-05-22 2000-05-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000149720A JP2001328641A (ja) 2000-05-22 2000-05-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001328641A true JP2001328641A (ja) 2001-11-27

Family

ID=18655533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000149720A Pending JP2001328641A (ja) 2000-05-22 2000-05-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001328641A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4149519B2 (ja) 二つのカートリッジを収容できるエアーフレッシュナー拡散装置
JPS60500321A (ja) 周囲空気または閉鎖空間に付香する装置
JPH03231676A (ja) 揮散性物質の包装体
WO2014116470A1 (en) Device for delivering a volatile fluid to the atmosphere
JPS602059B2 (ja) 滅菌用包装体
WO2014116909A2 (en) Method for delivering a volatile fluid to the atmosphere
JP2004519390A (ja) 試供品保管領域を具える液体製品用試供体
JP2019513499A (ja) 増大した膜露出及び揮発性組成物の重量減少を伴う揮発性組成物ディスペンサ
JP2014162546A (ja) 香り付き包装フィルム、香り付き包装袋及び香り付きラベル
JP2001328641A (ja)
JP2007038576A (ja) 積層体及びこの積層体を用いた容器
JP2000510732A (ja) プラスチックエンベロープ組立体エアフレッシュナー分配装置
JP2003267454A (ja) 包装体
JP2001270026A (ja) バリア包装材及びそれを用いた包装袋
JP2015037956A (ja) 香り放出具
JP6788646B2 (ja) トイレットロール包装体
JP2015063316A (ja) 包装袋及びロール製品パッケージ
JP6963530B2 (ja) 包装袋、おしぼり個装体、香気製品個装体および包装袋の製造方法
JP6037990B2 (ja) トイレットロール包装用フィルム及びトイレットロール包装体
JP2004359292A (ja) 包装袋
JP4715855B2 (ja) 包装体およびその製造方法
JPH08133365A (ja) 線香用販売箱
JPWO2019131483A1 (ja) パウチおよび内容液入りパウチ
JP2014223921A (ja) トイレットロール包装体
JP7049430B2 (ja) トイレットロール包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106