JP2001328212A - 樹脂積層体 - Google Patents
樹脂積層体Info
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- JP2001328212A JP2001328212A JP2000147616A JP2000147616A JP2001328212A JP 2001328212 A JP2001328212 A JP 2001328212A JP 2000147616 A JP2000147616 A JP 2000147616A JP 2000147616 A JP2000147616 A JP 2000147616A JP 2001328212 A JP2001328212 A JP 2001328212A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも二種の異なる樹脂が積層され、層
間の密着性が良好で、優れた耐衝撃性を示す樹脂積層体
を提供する。 【解決手段】 表面層2は他のすべての層に比べてアイ
ゾット衝撃強度の低い樹脂からなり、別の層3は、ブタ
ジエン含量が15〜25重量%の範囲で、ゴム相の平均
粒径が0.2〜0.8μm の範囲にあるABS樹脂からな
り、当該表面層2の厚みt1 に対する残りの層3の合計
厚みt2 の比t2/t1が1以上である樹脂積層体1が提
供される。表面層2としては、部分的に架橋したアクリ
ル系樹脂が好ましく用いられる。
間の密着性が良好で、優れた耐衝撃性を示す樹脂積層体
を提供する。 【解決手段】 表面層2は他のすべての層に比べてアイ
ゾット衝撃強度の低い樹脂からなり、別の層3は、ブタ
ジエン含量が15〜25重量%の範囲で、ゴム相の平均
粒径が0.2〜0.8μm の範囲にあるABS樹脂からな
り、当該表面層2の厚みt1 に対する残りの層3の合計
厚みt2 の比t2/t1が1以上である樹脂積層体1が提
供される。表面層2としては、部分的に架橋したアクリ
ル系樹脂が好ましく用いられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABS樹脂を一つ
の層として別の樹脂と積層してなり、耐衝撃性に優れた
樹脂積層体に関するものである。
の層として別の樹脂と積層してなり、耐衝撃性に優れた
樹脂積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱可塑性樹脂の積層体は広く
知られており、例えば、浴槽(バスタブ)や洗面台など
のサニタリー製品として広く使用されている。かかる熱
可塑性樹脂積層体では、表面層にアクリル系樹脂が使用
され、裏面層には繊維強化樹脂やABS樹脂などが使用
されている。
知られており、例えば、浴槽(バスタブ)や洗面台など
のサニタリー製品として広く使用されている。かかる熱
可塑性樹脂積層体では、表面層にアクリル系樹脂が使用
され、裏面層には繊維強化樹脂やABS樹脂などが使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
においては、各々の製品用途毎に、要求される耐衝撃性
を発現するのに必要となる樹脂積層体を構成する各層の
厚み設定が経験的になされてきたため、各層の組合せや
厚み設定が経験に頼るしかないほか、各種用途に共通し
て耐衝撃性に優れた樹脂積層体とするのが困難な状況で
あった。本発明はこうした問題を解決するためになされ
たものであって、層間の密着性が良好で、優れた耐衝撃
性を発現する樹脂積層体を提供することを目的とするも
のである。
においては、各々の製品用途毎に、要求される耐衝撃性
を発現するのに必要となる樹脂積層体を構成する各層の
厚み設定が経験的になされてきたため、各層の組合せや
厚み設定が経験に頼るしかないほか、各種用途に共通し
て耐衝撃性に優れた樹脂積層体とするのが困難な状況で
あった。本発明はこうした問題を解決するためになされ
たものであって、層間の密着性が良好で、優れた耐衝撃
性を発現する樹脂積層体を提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、少なくと
も二種の異なる樹脂が積層された積層体について、層間
の密着性が良好で、優れた耐衝撃性を示す層構成につい
て鋭意研究を行った結果、特定の樹脂を組み合わせて少
なくとも二層とし、かつそれらの厚みの比を特定するこ
とにより、耐衝撃性に優れた樹脂積層体が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
も二種の異なる樹脂が積層された積層体について、層間
の密着性が良好で、優れた耐衝撃性を示す層構成につい
て鋭意研究を行った結果、特定の樹脂を組み合わせて少
なくとも二層とし、かつそれらの厚みの比を特定するこ
とにより、耐衝撃性に優れた樹脂積層体が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明によれば、表面層は他のすべての層
に比べてアイゾット(Izod)衝撃強度の低い樹脂からな
り、残りの層の少なくとも一つは、ブタジエン含量が1
5〜25重量%の範囲で、ゴム相の平均粒径が0.2〜
0.8μm の範囲にあるABS樹脂からなり、当該表面
層の厚みに対する残りの層の合計厚みの比が1以上であ
る樹脂積層体が提供される。
に比べてアイゾット(Izod)衝撃強度の低い樹脂からな
り、残りの層の少なくとも一つは、ブタジエン含量が1
5〜25重量%の範囲で、ゴム相の平均粒径が0.2〜
0.8μm の範囲にあるABS樹脂からなり、当該表面
層の厚みに対する残りの層の合計厚みの比が1以上であ
る樹脂積層体が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明による樹脂積層体の一実施
形態を図1に縦断面図で示す。本発明の樹脂積層体1
は、表面層2とABS樹脂層3とが積層されたものであ
って、表面層2は、ABS樹脂層3を含む他の層に比べ
て相対的にアイゾット衝撃強度の低い樹脂で構成されて
いる。表面層2以外の層は、ABS樹脂層3だけに限ら
ず、樹脂積層体に要求される仕様に基づいて複数の層を
設けることが可能であるが、このように合計が三層以上
となる場合であっても、表面層2は、他のいずれの層よ
りもアイゾット衝撃強度の低い樹脂とする。
形態を図1に縦断面図で示す。本発明の樹脂積層体1
は、表面層2とABS樹脂層3とが積層されたものであ
って、表面層2は、ABS樹脂層3を含む他の層に比べ
て相対的にアイゾット衝撃強度の低い樹脂で構成されて
いる。表面層2以外の層は、ABS樹脂層3だけに限ら
ず、樹脂積層体に要求される仕様に基づいて複数の層を
設けることが可能であるが、このように合計が三層以上
となる場合であっても、表面層2は、他のいずれの層よ
りもアイゾット衝撃強度の低い樹脂とする。
【0007】樹脂積層体1の合計厚みは、通常0.5〜
20mm程度である。また、アイゾット衝撃強度が相対的
に最も低い樹脂で構成される表面層2の厚みt1 に対す
る残りの層(図ではABS樹脂層3)の厚みt2 の比t
2/t1は1以上となるようにする。この厚み比t2/t1
は、好ましくは1を超える値であり、さらには1.2以
上、とりわけ1.5以上であるのが一層好ましい。本発
明で特定する樹脂の組合せにおいて、この厚み比t2/
t1が1を下回ると、積層体全体としての耐衝撃性が十
分でなくなり、強い衝撃を受けたときに、衝撃強度の低
い樹脂で構成される表面層にクラックが入る等の不都合
を生じることがある。表面層の厚みに対する残りの層の
厚みの比t2/t1の上限には特別の限定はないが、一般
には5程度まででよい。
20mm程度である。また、アイゾット衝撃強度が相対的
に最も低い樹脂で構成される表面層2の厚みt1 に対す
る残りの層(図ではABS樹脂層3)の厚みt2 の比t
2/t1は1以上となるようにする。この厚み比t2/t1
は、好ましくは1を超える値であり、さらには1.2以
上、とりわけ1.5以上であるのが一層好ましい。本発
明で特定する樹脂の組合せにおいて、この厚み比t2/
t1が1を下回ると、積層体全体としての耐衝撃性が十
分でなくなり、強い衝撃を受けたときに、衝撃強度の低
い樹脂で構成される表面層にクラックが入る等の不都合
を生じることがある。表面層の厚みに対する残りの層の
厚みの比t2/t1の上限には特別の限定はないが、一般
には5程度まででよい。
【0008】表面層2は、他の層に比べて相対的にアイ
ゾット衝撃強度の低い樹脂であればよい。ここでいう表
面とは、板状製品であれば二つの面のうち一方を意味
し、サニタリー製品のような成形体であれば、直接使用
者の目に触れ、肌に接する面を意味する。表面層2は、
このように直接使用者の目に触れ、肌に接するところで
あるため、美観や感触などに優れた樹脂であるのが適当
であり、具体的には、ポリスチレン系樹脂、アクリロニ
トリル/スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などが用いら
れる。ここでいうポリスチレン系樹脂は、スチレンの単
独重合体又はスチレンを主体とする共重合体であり、ア
クリロニトリル/スチレン系樹脂は、アクリロニトリル
とスチレンを主体とする共重合体であり、またアクリル
系樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル、特にメチルメ
タクリレートの単独重合体又はそれを主体とする共重合
体である。積層体がサニタリー製品を対象とする場合
は、ゲル化率(ゲル分率)が40〜95重量%の範囲に
ある部分的に架橋されたアクリル系樹脂を表面層2とす
るのが好ましい。
ゾット衝撃強度の低い樹脂であればよい。ここでいう表
面とは、板状製品であれば二つの面のうち一方を意味
し、サニタリー製品のような成形体であれば、直接使用
者の目に触れ、肌に接する面を意味する。表面層2は、
このように直接使用者の目に触れ、肌に接するところで
あるため、美観や感触などに優れた樹脂であるのが適当
であり、具体的には、ポリスチレン系樹脂、アクリロニ
トリル/スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などが用いら
れる。ここでいうポリスチレン系樹脂は、スチレンの単
独重合体又はスチレンを主体とする共重合体であり、ア
クリロニトリル/スチレン系樹脂は、アクリロニトリル
とスチレンを主体とする共重合体であり、またアクリル
系樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル、特にメチルメ
タクリレートの単独重合体又はそれを主体とする共重合
体である。積層体がサニタリー製品を対象とする場合
は、ゲル化率(ゲル分率)が40〜95重量%の範囲に
ある部分的に架橋されたアクリル系樹脂を表面層2とす
るのが好ましい。
【0009】本発明では、表面層2以外の層の少なくと
も一つがABS樹脂で構成される。ABSは、アクリロ
ニトリルとブタジエンとスチレンの各頭文字を表し、重
合順序や混合のし方によって各種のものが存在するが、
本発明では、ゴム相となるブタジエンの含量が15〜2
5重量%の範囲にあり、かつポリブタジエン部分に相当
するゴム相の平均粒径が0.2〜0.8μm のものを用い
る。ABS樹脂におけるゴム相の平均粒径は、0.5μm
以下であるのが一層好ましい。なお、ゴム相の平均粒径
が異なる複数種のABS樹脂を混合したものであって
も、混合後の平均粒径が上記範囲に入ればよい。
も一つがABS樹脂で構成される。ABSは、アクリロ
ニトリルとブタジエンとスチレンの各頭文字を表し、重
合順序や混合のし方によって各種のものが存在するが、
本発明では、ゴム相となるブタジエンの含量が15〜2
5重量%の範囲にあり、かつポリブタジエン部分に相当
するゴム相の平均粒径が0.2〜0.8μm のものを用い
る。ABS樹脂におけるゴム相の平均粒径は、0.5μm
以下であるのが一層好ましい。なお、ゴム相の平均粒径
が異なる複数種のABS樹脂を混合したものであって
も、混合後の平均粒径が上記範囲に入ればよい。
【0010】かかるABS樹脂として、具体的には例え
ば、ポリブタジエンにアクリロニトリルとスチレンを共
重合させてグラフト化したものであって、アクリロニト
リル/スチレン共重合体からなる相の中にポリブタジエ
ンからなるゴム相が小粒子として存在し、かつ、ブタジ
エン含量及びゴム相の平均粒径が上記範囲にあるものが
用いられる。このように、ブタジエン含量が15〜25
重量%の範囲にあり、ゴム相の平均粒径が0.2〜0.8
μmの範囲、好ましくは0.2〜0.5μmの範囲にあるA
BS樹脂を用いれば、表面層を構成する樹脂、特にアク
リル系樹脂との密着性が良好となり、その結果、樹脂積
層体の耐衝撃性が良好となる。ABS樹脂層3には、着
色剤、石目調材、タルク、ガラス繊維などの補強材を適
宜配合することもできる。
ば、ポリブタジエンにアクリロニトリルとスチレンを共
重合させてグラフト化したものであって、アクリロニト
リル/スチレン共重合体からなる相の中にポリブタジエ
ンからなるゴム相が小粒子として存在し、かつ、ブタジ
エン含量及びゴム相の平均粒径が上記範囲にあるものが
用いられる。このように、ブタジエン含量が15〜25
重量%の範囲にあり、ゴム相の平均粒径が0.2〜0.8
μmの範囲、好ましくは0.2〜0.5μmの範囲にあるA
BS樹脂を用いれば、表面層を構成する樹脂、特にアク
リル系樹脂との密着性が良好となり、その結果、樹脂積
層体の耐衝撃性が良好となる。ABS樹脂層3には、着
色剤、石目調材、タルク、ガラス繊維などの補強材を適
宜配合することもできる。
【0011】また、表面層2及びABS樹脂層3以外の
層を設ける場合、かかる第三の層を構成する樹脂として
は、例えば、耐衝撃性ポリスチレン系樹脂、耐衝撃性ア
クリル系樹脂、ABS樹脂以外の繊維強化プラスチック
などが挙げられる。このように三層以上の構造とする場
合、それらの層構成は、表面層2を一番外側とする以外
は特に限定されないが、一般には、表面層2とABS樹
脂層3とが直接接するように積層するのが有利である。
層を設ける場合、かかる第三の層を構成する樹脂として
は、例えば、耐衝撃性ポリスチレン系樹脂、耐衝撃性ア
クリル系樹脂、ABS樹脂以外の繊維強化プラスチック
などが挙げられる。このように三層以上の構造とする場
合、それらの層構成は、表面層2を一番外側とする以外
は特に限定されないが、一般には、表面層2とABS樹
脂層3とが直接接するように積層するのが有利である。
【0012】本発明の樹脂積層体は、二種以上の樹脂を
積層する任意の方法によって製造することができ、その
製造方法は特に限定されない。例えば、熱プレス法、押
出ラミネート法などによって、板状の積層体とすること
ができる。また、このようにして製造された板状の積層
体から、熱成形によって、浴槽(バスタブ)や洗面台の
ようなサニタリー製品など3次元形状の製品とすること
もできる。さらには、表面層2の片面に、又は表面層2
を熱成形した後その裏面に、ABS樹脂層3及び所望に
よりその他の層を射出成形や射出プレス法などの方法で
設けることにより、板状又は三次元形状の製品とするこ
ともできる。
積層する任意の方法によって製造することができ、その
製造方法は特に限定されない。例えば、熱プレス法、押
出ラミネート法などによって、板状の積層体とすること
ができる。また、このようにして製造された板状の積層
体から、熱成形によって、浴槽(バスタブ)や洗面台の
ようなサニタリー製品など3次元形状の製品とすること
もできる。さらには、表面層2の片面に、又は表面層2
を熱成形した後その裏面に、ABS樹脂層3及び所望に
よりその他の層を射出成形や射出プレス法などの方法で
設けることにより、板状又は三次元形状の製品とするこ
ともできる。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限
定されるものではない。
説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限
定されるものではない。
【0014】実施例1〜4及び比較例 以下の樹脂を用い、表1に示す組合せ及び厚み構成で樹
脂積層体を作成した。
脂積層体を作成した。
【0015】アクリル樹脂(ポリメチルメタクリレー
ト;PMMAと略すことがある) PMMA1: 住友化学工業株式会社製の“スミペック
ス 000”;アイゾット耐衝撃強度2kg/m2。 PMMA2: 住友化学工業株式会社製の“スミペック
ス SA”;アイゾット耐衝撃強度2kg/m2。
ト;PMMAと略すことがある) PMMA1: 住友化学工業株式会社製の“スミペック
ス 000”;アイゾット耐衝撃強度2kg/m2。 PMMA2: 住友化学工業株式会社製の“スミペック
ス SA”;アイゾット耐衝撃強度2kg/m2。
【0016】ABS樹脂 ABS1: ブタジエン含量が20重量%で、ゴム粒径
が約0.4μm のものと約0.1μm のものとの重量比3
/1のブレンド、ゴム相の平均粒径は約0.3μm ;ア
イゾット衝撃強度30kg/m2。 ABS2: ブタジエン含量が16〜17重量%で、ゴ
ム粒径が約0.4μmのもの;アイゾット衝撃強度23kg
/m2。
が約0.4μm のものと約0.1μm のものとの重量比3
/1のブレンド、ゴム相の平均粒径は約0.3μm ;ア
イゾット衝撃強度30kg/m2。 ABS2: ブタジエン含量が16〜17重量%で、ゴ
ム粒径が約0.4μmのもの;アイゾット衝撃強度23kg
/m2。
【0017】得られた各積層体の290mm角サンプルに
ついて、アクリル樹脂層を表面にして四辺を粘着テープ
で固定し、有効内面積が約260mm角となるようにした
状態で、1mの高さから質量1.043kg の鋼球を落下
させて、積層体の状態を観察する試験(落球試験と称
す)を行った。結果を併せて表1に示す。
ついて、アクリル樹脂層を表面にして四辺を粘着テープ
で固定し、有効内面積が約260mm角となるようにした
状態で、1mの高さから質量1.043kg の鋼球を落下
させて、積層体の状態を観察する試験(落球試験と称
す)を行った。結果を併せて表1に示す。
【0018】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 No. 樹 脂 積 層 体 の 厚 み 構 成 落球試験結果 PMMA ABS PMMA厚み ABS厚み ABS/PMMA厚み比 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 PMMA1 ABS1 3.0 mm 3.6 mm 1.2 異常なし 〃 2 PMMA2 ABS2 5.0 mm 7.0 mm 1.4 異常なし 〃 3 PMMA2 ABS2 3.0 mm 5.0 mm 1.7 異常なし 〃 4 PMMA1 ABS1 1.5 mm 3.7 mm 2.5 異常なし ─────────────────────────────────── 比較例 PMMA1 ABS1 3.0 mm 2.5 mm 0.8 層界面で白化 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0019】表1に示すとおり、衝撃強度及び樹脂の組
合せが本発明の規定を満たすが、二層の厚み比が本発明
の規定を満たさない比較例の場合、落球試験により層界
面が白化しており、これは、アクリル樹脂層に微細なク
ラックが発生したためと思われる。これに対して、実施
例1〜4のものは、いずれも落球試験で異常が認められ
ず、積層体全体として良好な耐衝撃性を示した。
合せが本発明の規定を満たすが、二層の厚み比が本発明
の規定を満たさない比較例の場合、落球試験により層界
面が白化しており、これは、アクリル樹脂層に微細なク
ラックが発生したためと思われる。これに対して、実施
例1〜4のものは、いずれも落球試験で異常が認められ
ず、積層体全体として良好な耐衝撃性を示した。
【0020】
【発明の効果】本発明の樹脂積層体は、各層の密着性が
良好であり、積層体全体としての耐衝撃性に優れてい
る。したがって、外観が良好で耐衝撃性の高い製品に有
効に使用できる。
良好であり、積層体全体としての耐衝撃性に優れてい
る。したがって、外観が良好で耐衝撃性の高い製品に有
効に使用できる。
【図1】本発明による樹脂積層体の一実施形態を示す縦
断面図である。
断面図である。
1……樹脂積層体、2……表面層、3……ABS樹脂
層。
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦野 俊也 高槻市塚原2丁目10番1号 住友化学工業 株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK25A AK74B BA10A BA26 DE01B EJ05A GB08 JK10A JL11 YY00B
Claims (4)
- 【請求項1】表面層は他のすべての層に比べてアイゾッ
ト衝撃強度の低い樹脂からなり、残りの層の少なくとも
一つは、ブタジエン含量が15〜25重量%の範囲で、
ゴム相の平均粒径が0.2〜0.8μm の範囲にあるAB
S樹脂からなり、該表面層の厚みに対する残りの層の合
計厚みの比が1以上であることを特徴とする、耐衝撃性
に優れた樹脂積層体。 - 【請求項2】該表面層の厚みに対する残りの層の合計厚
みの比が1.2以上である請求項1に記載の樹脂積層
体。 - 【請求項3】該表面層が部分的に架橋されたアクリル系
樹脂である請求項1又は2に記載の樹脂積層体。 - 【請求項4】サニタリー製品又はそれに成形するための
板状製品である請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂積
層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000147616A JP2001328212A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 樹脂積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000147616A JP2001328212A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 樹脂積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001328212A true JP2001328212A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18653776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000147616A Pending JP2001328212A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 樹脂積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001328212A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007077808A1 (ja) | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | インサート成型用化粧シート |
JP2008094074A (ja) * | 2005-12-28 | 2008-04-24 | Dainippon Printing Co Ltd | インサート成型用化粧シート |
-
2000
- 2000-05-19 JP JP2000147616A patent/JP2001328212A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007077808A1 (ja) | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | インサート成型用化粧シート |
JP2008094074A (ja) * | 2005-12-28 | 2008-04-24 | Dainippon Printing Co Ltd | インサート成型用化粧シート |
CN101351333B (zh) * | 2005-12-28 | 2013-07-10 | 大日本印刷株式会社 | 嵌件模塑用装饰片 |
KR101350040B1 (ko) * | 2005-12-28 | 2014-01-13 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 인서트 성형용 화장 시트 |
US8846185B2 (en) | 2005-12-28 | 2014-09-30 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorated sheet for insert molding |
EP1967358B2 (en) † | 2005-12-28 | 2016-02-24 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Use of a decorated sheet for insert molding |
US9321203B2 (en) | 2005-12-28 | 2016-04-26 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorated sheet for insert molding |
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