JP2001327077A - 接地特性変換装置 - Google Patents

接地特性変換装置

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JP2001327077A
JP2001327077A JP2000139305A JP2000139305A JP2001327077A JP 2001327077 A JP2001327077 A JP 2001327077A JP 2000139305 A JP2000139305 A JP 2000139305A JP 2000139305 A JP2000139305 A JP 2000139305A JP 2001327077 A JP2001327077 A JP 2001327077A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器への雑音の流入が軽減されるよう接
地の対象及び接地の態様を簡単に選択することを可能と
するための接地特性変換装置を提供する。 【解決手段】 交流電源ACV及び負荷Zの両ホットエ
ンド間及び両コールドエンド間にチョークコイルL1及
びL2が各々接続され、チョークコイルL1〜L3はコ
モンモードチョークコイルをなす。スイッチSWのco
m−t1間を閉じると、交流電源ACV及び負荷Zの両
接地端間にチョークコイルL3が接続され、交流電源A
CVから負荷Zへのコモンモードノイズの流入が防止さ
れる。com−t2間を閉じると両接地端は同電位とな
り、com−t3間を閉じると両接地端間の電流が抵抗
器R1により抑制される。com−t5間を閉じると負
荷Zの接地端はフィールドグラウンドFG2と同電位と
なり、com−t4間を閉じると負荷Zの接地端−フィ
ールドグラウンドFG2間の電流が抵抗器R2により抑
制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源や電気機器
の接地の状態を変化させる接地特性変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気機器を使用するとき、電気
機器の保安のため(すなわち、漏電による人体等への危
険発生の防止や、落雷等による電気機器の破壊の防止の
ため)、あるいは、電気機器への雑音の流入を防止する
ため、電気機器を構成する回路の所定のノードを、電気
機器の外部の導体に接地する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電源が備える
接地端(例えば、商用電源のコンセントに設けられれて
いるアース端子など)の電位が、雑音により変動してい
る場合、この接地端に電気機器を接続することによる接
地を行うと、電源の接地端の電位を変動させている雑音
が、電気機器に流入するという問題がある。
【0004】また、電気機器の上述の所定のノードから
外部の導体へと流れる電流路がリアクタンス成分を有す
る結果として、この電流路が雑音に共振して雑音を増強
するという問題もある。また、上述の所定のノードから
外部の導体へと流れる電流路が閉ループを形成する場合
は、この閉ループ内を一周する雑音電流により閉ループ
内に電圧降下が生じ、電流路内に雑音電圧が生じ、上述
の所定のノードの電位を不安定にするという問題もあ
る。
【0005】これらの問題を解決するためには、従来
は、雑音に起因する障害が電気機器に発生する度に、接
地する対象の外部の導体や、接地の態様を個別に決定
し、接地する対象や接地の態様を変更する工事を行って
いた。しかし、接地する対象や接地の態様の適切な選択
は困難であり、また、接地の対象や接地の態様を変更す
る工事は煩雑であった。
【0006】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、電気機器への雑音の流入が軽減されるよう接地の対
象及び接地の態様を簡単に選択することを可能とするた
めの接地特性変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる接地特性変換装置は、一端が、第
1の接地端及び出力端を備える外部の電力源の前記出力
端に接続され、他端が、第2の接地端を備える外部の負
荷に接続された第1のインダクタと、一端が前記第1の
接地端に接続された第2のインダクタと、前記第2のイ
ンダクタの他端に接続された第1のノードと、前記第1
の接地端に接続された第2のノードと、一端が前記第1
の接地端に接続された第1のインピーダンス素子と、前
記第1のインピーダンス素子の他端に接続された第3の
ノードと、操作者の操作に従って、前記第2の接地端
を、前記第1、第2及び第3のノードのうちの一つに接
続するスイッチと、を備え、前記第1及び第2のインダ
クタは、前記第1の接地端及び前記出力端に互いに実質
的に同相となるよう印加された電圧成分により各自に電
流が流れたとき、各該電流の通過を妨げる向きの起電力
を相互誘導により互いに誘起するように誘導結合されて
いる、ことを特徴とする。
【0008】このような接地特性変換装置によれば、第
2の接地端−第1のノード間を接続すると、電力源の出
力端及び接地端に同相で印加されたコモンモードノイズ
が負荷へと供給される事態が防止される。また、第2の
接地端−第2のノード間を接続すると、負荷の接地端及
び電力源の接地端が同電位に保たれ、両接地端間の電圧
の変動が防止される。また、第2の接地端−第3のノー
ド間を接続した場合も、両接地端間に電流が実質的に流
れなければ、両接地端は同電位に保たれる。両接地端間
にノイズによる電流が流れる場合も、この電流の大きさ
が抑制される。
【0009】前記電力源の出力端は一対の極を備えてい
てもよく、その場合、前記第1のインダクタが、前記一
対の極の一方と前記負荷が備える両端のうち一方との間
に接続されていれば、前記接地特性変換装置は、前記一
対の極の他方と前記負荷の両端のうちの他方との間に接
続された第3のインダクタを備えていてもよい。そし
て、この場合、前記第1及び第3のインダクタは、前記
一対の極に実質的に同相となるよう印加された電圧成分
により各自に電流が流れたとき、各該電流の通過を妨げ
る向きの起電力を相互誘導により互いに誘起するように
誘導結合されていてもよい。このような構成を有してい
れば、第2の接地端−第1のノード間を接続すると、電
力源の出力端の両極間に同相で印加されたコモンモード
ノイズが負荷へと供給される事態が防止される。
【0010】前記第1のインピーダンス素子は、例えば
第1の抵抗素子より構成されていてもよい。一方、前記
第1のインピーダンス素子は、第4のインダクタより構
成されていてもよく、この場合は、第2の接地端−第3
のノード間が接続され、両接地端間にノイズによる電流
が流れた場合であっても、この電流の周波数における第
4のインダクタのリアクタンスが、この電流を実質的に
遮断する程度の大きさを有していれば、両接地端は同電
位に保たれる。
【0011】前記接地特性変換装置は、前記第1の接地
端に実質的に接続されていない外部のフィールドグラウ
ンドに接続された第4のノードを更に備え、前記スイッ
チは、操作者の操作に従って、前記第2の接地端を、前
記第1乃至第4のノードのうちの一つに接続するもので
あってもよい。このような構成を有していれば、第2の
接地端−第4のノード間を接続することにより、負荷の
接地端がフィールドグラウンドと同電位に保たれるの
で、電力源の接地端の電圧がノイズにより変動する場合
も、負荷の接地端の電圧の変動が防止される。
【0012】前記接地特性変換装置は、一端が前記フィ
ールドグラウンドに接続された第2のインピーダンス素
子と、前記第2のインピーダンス素子の他端に接続され
た第5のノードと、を備え、前記スイッチは、操作者の
操作に従って、前記第2の接地端を、前記第1乃至第5
のノードのうちの一つに接続するものであってもよい。
このような構成を有していて第2の接地端−第5のノー
ド間が接続された場合も、負荷の接地端とフィールドグ
ラウンドとの間に電流が実質的に流れなければ、負荷の
接地端はフィールドグラウンドと同電位に保たれる。負
荷の接地端とフィールドグラウンドとの間にノイズによ
る電流が流れる場合も、この電流の大きさが抑制され
る。
【0013】前記第2のインピーダンス素子は、例えば
第2の抵抗素子より構成されていてもよい。一方、前記
第2のインピーダンス素子は、第5のインダクタより構
成されていてもよく、この場合は、第2の接地端−第5
のノード間が接続され、両接地端間にノイズによる電流
が流れた場合であっても、この電流の周波数における第
5のインダクタのリアクタンスが、この電流を実質的に
遮断する程度の大きさを有していれば、負荷の接地端は
フィールドグラウンドと同電位に保たれる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる接地特性変換装置を、交流電力により駆動される負
荷への雑音の流入を軽減するための接地切替器を例とし
て説明する。
【0015】図1は、この発明の実施の形態にかかる接
地切替器の物理的構成を示す。図示するように、この接
地切替器は、チョークコイルL1〜L3と、スイッチS
Wと、抵抗器R1及びR2とより構成される。
【0016】各チョークコイルL1、L2及びL3は、
同一のコアにバイファイラに巻かれることにより互いに
誘導結合されている。チョークコイルL1の一端は、単
相交流電圧を発生する外部の商用電源ACVのホットエ
ンドに接続され、他端は、電力を供給する対象である外
部の負荷Zのホットエンドに接続されている。チョーク
コイルL2の一端は、商用電源ACVのコールドエンド
に接続され、他端は、負荷Zのコールドエンドに接続さ
れている。チョークコイルL3の一端は、商用電源AC
Vが備える接地端に接続され、他端は、スイッチSWが
備える後述の端子t1に接続されている。
【0017】なお、交流電源ACVは、自己が備える上
述のホットエンド−コールドエンド間に単相交流電圧を
発生する。また、交流電源ACVの接地端は、地中に埋
設された接地極などより構成されるフィールドグラウン
ドFG1に接続されており、更に、交流電源ACVの接
地端とコールドエンドは互いに接続されている。
【0018】また、負荷Zは、例えば、単相交流電力を
供給する対象の電気機器などより構成されており、電源
入力端に加えて接地端を備えている。負荷Zの接地端
は、例えば、負荷Zを構成する電気機器の導体製の筐体
に接続されている。
【0019】チョークコイルL1、L2及びL3の各両
端のうち、商用電源ACVに接続されている方の端は、
いずれも該チョークコイルの巻き始め側の端であるか、
又は、いずれも該コイルの巻き終わり側の端である。こ
のため、商用電源ACVから、チョークコイルL1〜L
3のうちの任意の2つへと、互いに実質的に逆相の電流
(すなわち、ノーマルモードの電流)が供給されると、
この2つのチョークコイルは、各々に流れる電流により
各々が自己誘導する逆起電力を打ち消す向きの起電力
を、相互誘導により互いに誘起し合う。
【0020】例えば、チョークコイルL1(又はL2)
に、商用電源ACVに接続された側の端から負荷Zに接
続された方の端へと電流が流れると、チョークコイルL
1(又はL2)は、自己誘導により、負荷Zに接続され
た側の端から商用電源ACVに接続された側の端へと電
流を流す向きの逆起電力を発生する。
【0021】一方、チョークコイルL1(又はL2)
に、商用電源ACVに接続された側の端から負荷Zに接
続された側の端へと電流が流れる間、チョークコイルL
2(又はL1)には、負荷Zに接続された側の端から商
用電源ACVに接続された側の端へと電流が流れる。そ
して、この電流は、チョークコイルL1(又はL2)
に、商用電源ACVに接続された側の端から負荷Zに接
続された側の端へと電流を流す向きの起電力を、相互誘
導により誘起する。
【0022】この結果、チョークコイルL1(又はL
2)が自己誘導により発生した逆起電力と、チョークコ
イルL2(又はL1)を流れる電流が相互誘導によりチ
ョークコイルL1(又はL2)に誘起した起電力とは、
互いを打ち消し合う。このため、商用電源ACVの出力
端から、ノーマルモードの電流を供給するために印加さ
れるノーマルモードの電圧は、実質的に電圧降下を発生
させることなく、負荷Zの電源入力端間に供給される。
従って、チョークコイルL1及びL2は、商用電源の帯
域に属する信号を各々単独に通過させた場合において、
その両端に電圧降下を発生させる程度に大きなリアクタ
ンスを有していてもよい。
【0023】一方、チョークコイルL1〜L3のうちの
任意の2つへと、互いに実質的に同相の電流(すなわ
ち、コモンモードの電流)が供給されたとする。この場
合、この2つのチョークコイルを流れる当該コモンモー
ドの電流により各々が自己誘導する逆起電力は、相互誘
導により発生する起電力によっては打ち消されない。
【0024】例えば、チョークコイルL1が自己誘導に
より発生した逆起電力と、チョークコイルL2を流れる
電流が相互誘導によりチョークコイルL1に誘起した起
電力とは、同一の向きとなる。また同様に、チョークコ
イルL2が自己誘導により発生した逆起電力、及びチョ
ークコイルL1を流れる電流が相互誘導によりチョーク
コイルL2に誘起した起電力も、同一の向きとなる。
【0025】このため、チョークコイルL1及びL2に
コモンモードの電流を流すようなノイズ(コモンモード
ノイズ)が供給された場合、チョークコイルL1及びL
2は、各自に流れる電流により各自が自己誘導する逆起
電力と、相互誘導により発生する起電力とによって、こ
のコモンモードノイズが図1に示す点P1−点Q1間及
び点P2−点Q2間の線路を通過するのを阻止する。ま
た、チョークコイルL1及びL3にコモンモードノイズ
が供給された場合、チョークコイルL1及びL3は、こ
のコモンモードの信号が図1の点P1−点Q1間及び点
P3−点Q3間の線路を通過するのを阻止する。また、
チョークコイルL2及びL3にコモンモードノイズが供
給された場合、チョークコイルL2及びL3は、このコ
モンモードの信号が図1の点P2−点Q2間及び点P3
−点Q3間の線路を通過するのを阻止する。
【0026】スイッチSWは、1回路5接点のロータリ
ースイッチ等から構成されており、端子com及びt1
〜t5を備える。スイッチSWは、操作者の操作に従っ
て、端子t1〜端子t5の間のうちいずれか一つを、端
子comと導通させる。
【0027】スイッチSWの端子comは、負荷Zの接
地端に接続されている。端子t1は、上述の通り、チョ
ークコイルL3の両端のうち、商用電源ACVに接続さ
れていない方の端に接続されている。端子t2は、交流
電源ACVの接地端に直接に接続されている。端子t3
は、抵抗器R1を介して交流電源ACVの接地端に接続
されている。端子t4は、地中に埋設された接地極など
より構成されるフィールドグラウンドFG2に、抵抗器
R2を介して接続されている。端子t5は、フィールド
グラウンドFG2に直接に接続されている。
【0028】抵抗器R1は、上述の通り、スイッチSW
の端子t3と交流電源ACVの接地端との間に接続され
ている。抵抗器R2は、上述の通り、スイッチSWの端
子t4とフィールドグラウンドFG2との間に接続され
ている。
【0029】図1に示す構成において、交流電源ACV
の出力端の両極間に交流電圧が発生すると、この交流電
圧は、負荷Zの両端間に印加される。図1の接地切替器
のスイッチSWの端子com−t1間が互いに接続され
た状態(以下、「第1の状態」と呼ぶ)では、負荷Zの
接地端は、チョークコイルL3の上述の他端に接続され
る。
【0030】第1の状態では、交流電源ACVのホット
エンド、コールドエンド及び接地端にコモンモードノイ
ズが発生しても(つまり、交流電源ACVのホットエン
ド、コールドエンド及び接地端に、互いに同相であるノ
イズが発生しても)、このコモンモードノイズは、チョ
ークコイルL1〜L3により点Q1〜点Q3へと通過す
ることを実質的に阻止される。従って、負荷Zには、こ
のコモンモードノイズが実質的に流入しない。
【0031】次に、スイッチSWの端子com−t2間
が互いに接続された状態(以下、「第2の状態」と呼
ぶ)では、負荷Zの接地端は、商用電源ACVの接地端
に接続される。この結果、フィールドグラウンドFG1
と商用電源ACVの接地端との間の結線が十分低抵抗で
行われていれば、フィールドグラウンドFG1、商用電
源ACVの接地端及び負荷Zの接地端は、互いに実質的
に等電位となる。このため、例えば商用電源ACVの出
力端及び接地端に接続されている外部の装置と負荷Zと
の間で、商用電源ACVの接地端の電位を基準とした電
圧がデータを表すような信号を交換する場合、第2の状
態では、この信号を用いたデータの交換が正常に行われ
る。
【0032】また、第2の状態では、交流電源ACVの
ホットエンド−接地端間に発生したノイズ及び交流電源
ACVのコールドエンド−接地端間に発生したノイズが
互いに同相である場合、このノイズはチョークコイルL
1及びL2によって負荷Zへの流入を実質的に阻止され
る。従って、負荷Zには、このノイズが実質的に流入し
ない。
【0033】次に、スイッチSWの端子com−t3間
が互いに接続された状態(以下、「第3の状態」と呼
ぶ)では、負荷Zの接地端は、抵抗器R1を介して商用
電源ACVの接地端に接続される。従って、第3の状態
でも、フィールドグラウンドFG1と商用電源ACVの
接地端との間の結線が十分低抵抗で行われていれば、負
荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との間にノイズ
による電流成分(接地端間のノイズ電流)が流れなけれ
ば、フィールドグラウンドFG1、商用電源ACVの接
地端及び負荷Zの接地端は、互いに実質的に等電位とな
る。
【0034】もっとも、接地端間のノイズ電流が流れれ
ば、フィールドグラウンドFG1と負荷Zの接地端との
間には、接地端間の電流と抵抗器R1の抵抗値の積に等
しい電圧成分(接地端間のノイズ電圧)が、このノイズ
に起因して発生することになる。しかし、接地端間のノ
イズ電流の大きさは、抵抗器R1の抵抗値が大きいほど
小さくなる。従って、第3の状態で流れる接地端間のノ
イズ電流の大きさは、第2の状態で流れる接地端間のノ
イズ電流より小さくなる。従って、負荷Zが接地端間の
ノイズ電流に起因する誤動作を起こしやすい装置を含ん
でいる等の場合には、第2の状態より第3の状態のほう
が、負荷Zの誤動作の危険がより確実に防がれる。
【0035】次に、スイッチSWの端子com−t4間
が互いに接続された状態(以下、「第4の状態」と呼
ぶ)では、負荷Zの接地端は、抵抗器R2を介してフィ
ールドグラウンドFG2に接続される。従って第4の状
態では、フィールドグラウンドFG2と負荷Zの接地端
と交流電源ACVの接地端との間に接地端間のノイズ電
流が流れなければ、フィールドグラウンドFG1と商用
電源ACVの接地端との間の接地抵抗の値とは無関係
に、フィールドグラウンドFG2及び負荷Zの接地端が
互いに実質的に等電位となる。また、第4の状態では、
フィールドグラウンドFG1と商用電源ACVの接地端
との間の結線に誘起されるノイズが負荷Zに流入するこ
とも防がれる。
【0036】もっとも、フィールドグラウンドFG2−
負荷Zの接地端間に接地端間のノイズ電流が流れれば、
フィールドグラウンドFG2と負荷Zの接地端との間に
は、接地端間のノイズ電圧が発生することになる。しか
し、接地端間のノイズ電流の大きさは抵抗器R2の抵抗
値が大きいほど小さいので、第4の状態で流れる接地端
間のノイズ電流の大きさは、後述する第5の状態で流れ
る接地端間のノイズ電流より小さくなる。従って、負荷
Zが接地端間のノイズ電流に起因する誤動作を起こしや
すい装置を含んでいる等の場合には、第5の状態より第
4の状態のほうが、負荷Zの誤動作の危険がより確実に
防がれる。
【0037】次に、スイッチSWの端子com−t5間
が互いに接続された状態(すなわち、第5の状態)で
は、負荷Zの接地端は、フィールドグラウンドFG2に
直接に接続される。この結果、接地端間のノイズ電流の
大きさは第4の状態で流れる接地端間のノイズ電流より
大きくなる。
【0038】しかし、負荷Zの接地端はフィールドグラ
ウンドFG2と互いに実質的に等電位となる。このた
め、第5の状態では、例えば商用電源ACVの接地端に
ノイズが発生したり、フィールドグラウンドFG1と商
用電源ACVの接地端との間の結線にノイズが誘起され
たりしている場合でも、負荷Zの接地端の電位の変動が
防止される。従って、第5の状態では、負荷Zが接地端
間のノイズ電圧に起因する誤動作を起こしやすい装置を
含んでいる等の場合に、第4の状態に比べ、負荷Zの誤
動作の危険が軽減される。
【0039】なお、上述の第2の状態でも、負荷Zが接
地端間のノイズ電圧に起因する誤動作を起こしやすい装
置を含んでいる等の場合は、上述の第3の状態に比べ、
負荷Zの誤動作の危険が軽減される。また、第3〜第5
の各状態でも、交流電源ACVのホットエンド−接地端
間に発生したノイズ及び交流電源ACVのコールドエン
ド−接地端間に発生したノイズが互いに同相である場
合、このノイズは負荷Zへは実質的に流入しない。
【0040】なお、この接地切替器の構成は上述のもの
に限られない。例えば、この接地切替器は、負荷Zの接
地端と交流電源ACVの接地端との間に接続されるため
の抵抗器を、抵抗器R1だけに限らず複数備えていても
よい。この場合、スイッチSWは、操作者の操作に従っ
て、これら複数の抵抗器のうち一つを負荷Zの接地端と
交流電源ACVの接地端との間に接続するものとすれば
よい。
【0041】また、この接地切替器は、負荷Zの接地端
とフィールドグラウンドFG2との間に接続されるため
の抵抗器を、抵抗器R2だけに限らず複数備えていても
よい。この場合、スイッチSWは、操作者の操作に従っ
て、これら複数の抵抗器のうち一つを負荷Zの接地端と
フィールドグラウンドFG2との間に接続するものとす
ればよい。
【0042】また、抵抗器R1及びR2は純抵抗成分の
みを有する素子である必要はなく、リアクタンス成分を
有していてもよい。従って、この接地切替器は、抵抗器
R1やR2(その他、負荷Zの接地端と交流電源ACV
の接地端との間に接続されるための抵抗器や、負荷Zの
接地端とフィールドグラウンドFG2との間に接続され
るための抵抗器)に代えて、任意のインダクタンスを有
するコイルや、任意の周波数特性を有するフィルタを備
えるようにしてもよい。
【0043】この接地切替器が抵抗器R1に代えてコイ
ルを備える場合、このコイルのインダクタンスは、
(1) 商用電源ACVが発生する交流電圧の周波数に
おけるこれらのコイルのリアクタンスが、このコイルの
各両端間に実質的に電圧降下が生じない程度に低く、
(2) 負荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との
間に発生する接地端間のノイズ電圧の周波数におけるこ
のコイルのリアクタンスが、接地端間のノイズ電流を実
質的に遮断する程度に高い、ものであればよい。この場
合、負荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との間に
接地端間のノイズ電圧が生じても、フィールドグラウン
ドFG1、商用電源ACVの接地端及び負荷Zの接地端
は、互いに実質的に等電位となる。
【0044】この接地切替器が抵抗器R2に代えてコイ
ルを備える場合、これらのコイルのインダクタンスは、
(1)として上述した条件に加え、(3) 負荷Zの接
地端とフィールドグラウンドFG2との間に発生する接
地端間のノイズ電圧の周波数におけるこのコイルのリア
クタンスが、接地端間のノイズ電流を実質的に遮断する
程度に高い、ものであればよい。この場合、負荷Zの接
地端とフィールドグラウンドFG2との間に接地端間の
ノイズ電圧が生じても、フィールドグラウンドFG2及
び負荷Zの接地端は、互いに実質的に等電位となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電気機器への雑音の流入が軽減されるよう接地の対
象及び接地の態様を簡単に選択することを可能とするた
めの接地特性変換装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる接地切替器の基
本構成を示す回路図である。
【符号の説明】
ACV 交流電源 FG1、FG2 フィールドグラウンド R1、R2 抵抗器 SW スイッチ Z 負荷

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が、第1の接地端及び出力端を備える
    外部の電力源の前記出力端に接続され、他端が、第2の
    接地端を備える外部の負荷に接続された第1のインダク
    タと、 一端が前記第1の接地端に接続された第2のインダクタ
    と、 前記第2のインダクタの他端に接続された第1のノード
    と、 前記第1の接地端に接続された第2のノードと、 一端が前記第1の接地端に接続された第1のインピーダ
    ンス素子と、 前記第1のインピーダンス素子の他端に接続された第3
    のノードと、 操作者の操作に従って、前記第2の接地端を、前記第
    1、第2及び第3のノードのうちの一つに接続するスイ
    ッチと、を備え、 前記第1及び第2のインダクタは、前記第1の接地端及
    び前記出力端に互いに実質的に同相となるよう印加され
    た電圧成分により各自に電流が流れたとき、各該電流の
    通過を妨げる向きの起電力を相互誘導により互いに誘起
    するように誘導結合されている、 ことを特徴とする接地特性変換装置。
  2. 【請求項2】前記電力源の出力端は一対の極を備え、前
    記第1のインダクタは、前記一対の極の一方と前記負荷
    が備える両端のうち一方との間に接続されており、 前記一対の極の他方と前記負荷の両端のうちの他方との
    間に接続された第3のインダクタを備え、 前記第1及び第3のインダクタは、前記一対の極に実質
    的に同相となるよう印加された電圧成分により各自に電
    流が流れたとき、各該電流の通過を妨げる向きの起電力
    を相互誘導により互いに誘起するように誘導結合されて
    いる、 ことを特徴とする請求項1に記載の接地特性変換装置。
  3. 【請求項3】前記第1のインピーダンス素子は、第1の
    抵抗素子より構成される、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接地特性変換
    装置。
  4. 【請求項4】前記第1のインピーダンス素子は、第4の
    インダクタより構成される、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接地特性変換
    装置。
  5. 【請求項5】前記第1の接地端に実質的に接続されてい
    ない外部のフィールドグラウンドに接続された第4のノ
    ードを更に備え、 前記スイッチは、操作者の操作に従って、前記第2の接
    地端を、前記第1乃至第4のノードのうちの一つに接続
    する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の接地特性変換装置。
  6. 【請求項6】一端が前記フィールドグラウンドに接続さ
    れた第2のインピーダンス素子と、 前記第2のインピーダンス素子の他端に接続された第5
    のノードと、を備え、 前記スイッチは、操作者の操作に従って、前記第2の接
    地端を、前記第1乃至第5のノードのうちの一つに接続
    する、 ことを特徴とする請求項5に記載の接地特性変換装置。
  7. 【請求項7】前記第2のインピーダンス素子は、第2の
    抵抗素子より構成される、 ことを特徴とする請求項6に記載の接地特性変換装置。
  8. 【請求項8】前記第2のインピーダンス素子は、第5の
    インダクタより構成される、 ことを特徴とする請求項6に記載の接地特性変換装置。
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